JP2010025558A - 測定用光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学系の全長を長くすることなく、干渉フィルタを用いて検出感度を向上させることのできる測定用光学系を提供する。
【解決手段】多数本の光ファイバが束ねられて形成され測定対象に突き合わされる単一の入射端面12aおよび多数本の光ファイバが三つに分割されて形成された三つの出射端面12bを有する光束分割部12と、各出射端面12bに対向して配設され互いに異なる任意の透過波長に設定された三つの干渉フィルタ13と、各干渉フィルタ13を介在させて各出射端面12bに対向して配設された三つの受光素子16と、各出射端面12bから出射され干渉フィルタ13を透過した光束を対応する受光素子16の受光面16aに集光する集光部14とを備える測定用光学系10である。各出射端面12bから受光面16aに至る間に、各出射端面12bから出射される光束の受光面16aへの入射角度を規制する絞り部15が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、測定対象の色の特性を測定するのに用いられる測定用光学系に関し、特に、カラーLCDの表示特性(例えば、色度、輝度、色差等)を計測する色彩計に好適な測定用光学系に関する。
従来から、カラーLCDの表示特性(例えば、色度、輝度、色差等)を計測する色彩計に用いる測定用光学系として、三つの受光素子での受光に基づいて光の三刺激値(X、Y、Z)をそれぞれ計測するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、光強度が微弱な場合でも、測定対象の色の特性を正確に測定することを可能とするために、測定対象の被測定領域から出射される光束のうち、出射角度が所定値以下の光束のみを集光する正のパワーを有する対物レンズと、入射端面を単一としかつ出射端面を3分割するように光ファイバを束ねて形成された導光体と、光の三刺激値(X、Y、Z)をそれぞれ計測する三つの受光素子と、を備え、対物レンズにより集光された光束を導光体の入射端面に入射させて各出射端面から各光束を出射させ、この各出射端面から出射された各光束を対応する受光素子により受光して、光の三刺激値(X、Y、Z)に関連する光電変換信号に基づき、測定対象の色の特性の計測を行う測定用光学系が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3284497号公報 特開2002−318080号公報
ところで、このような測定用光学系では、受光素子での受光により光の三刺激値を得るために、X(赤)、Y(緑)、Z(青)の各波長領域に感度を有する分光感度補正フィルタが各受光素子の前に配設されている。この分光感度補正フィルタとしては、通常、色ガラスフィルタが用いられる。
しかしながら、色ガラスフィルタは光の透過率が低いことから、受光素子に入射する光量が少なくなるので、測定対象の光強度が微弱な場合にはその色の特性を適切に測定することが困難となり、検出感度に限界が生じてしまう。
そこで、分光感度補正フィルタとして、色ガラスフィルタよりも透過率の高い干渉フィルタを用いることが考えられる。ところが、干渉フィルタでは、当該干渉フィルタへの入射角が大きくなるにつれて透過中心波長(透過を許す波長領域の中心値)が短波長側へシフトしてしまうので、干渉フィルタを透過した光を受光素子で受光することにより色の特性を正確に測定することは困難である。
また、導光体の出射端面から受光素子までの距離を大きく設定すれば、導光体の出射端面から出射される光束の干渉フィルタに対する入射角を小さくすることはできるが、このような構成とすると、測定用光学系の全長が長くなるという問題が生じる。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、光学系の全長を長くすることなく、干渉フィルタを用いて検出感度を向上させることのできる測定用光学系を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、多数本の光ファイバが束ねられて形成され測定対象に突き合わされる単一の入射端面および前記多数本の光ファイバが三つに分割されて形成された三つの出射端面を有する光束分割部と、前記各出射端面に対向して配設され互いに異なる任意の透過波長に設定された三つの分光感度補正フィルタと、該各分光感度補正フィルタを介在させて前記各出射端面に対向して配設された三つの受光素子と、前記各出射端面から出射され前記分光感度補正フィルタを透過した光束を対応する前記各受光素子の受光面に集光する三つの集光部とを備え、前記各出射端面から前記受光面に至る間に、前記各出射端面から出射される光束の前記受光面への入射角度を規制する絞り部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の測定用光学系であって、前記絞り部は、所定の角度以下の出射角度で前記各出射端面から出射されて前記分光感度補正フィルタを透過した光束のみを前記受光面へと入射させるように設定され、前記所定の角度は、前記各出射端面から出射されて前記分光感度補正フィルタを透過した光束のうち、その透過中心波長が、前記分光感度補正フィルタに設定された前記透過波長に対して許容範囲内の波長である光束における前記出射端面からの出射角度以下であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の測定用光学系であって、前記光束分割部は、前記入射端面における結束位置関係が、前記各出射端面において擬似的にランダムとなるように前記多数本の光ファイバが束ねられて構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の測定用光学系であって、前記絞り部は、前記集光部と前記受光素子との間に設けられた遮光部材であることを特徴とする。
本発明の複合型観察装置によれば、絞り部により入射角度が規制された光束のみが受光素子の受光面に入射することとなるので、分光感度補正フィルタとして干渉フィルタを用いても透過中心波長が短波長側へとシフトした光束が受光素子の受光面に入射することを防止することができ、設定された透過波長の光束を高い透過率で受光素子の受光面に受光させることができる。
また、各出射端面と各集光部との間に分光感度補正フィルタが設けられていることから、各集光部の焦点距離を短くすることにより各集光部と各受光素子との間隔を短く設定することができるので、測定用光学系の全長が長くなることをより抑制することができる。
上記した構成に加えて、前記絞り部は、所定の角度以下の出射角度で前記各出射端面から出射されて前記分光感度補正フィルタを透過した光束のみを前記受光面へと入射させるように設定され、前記所定の角度は、前記各出射端面から出射されて前記分光感度補正フィルタを透過した光束のうち、その透過中心波長が、前記分光感度補正フィルタに設定された前記透過波長に対して許容範囲内の波長である光束における前記出射端面からの出射角度以下であることとすると、各出射端面から出射された光束のうち、設定された透過波長に対して許容範囲内の透過中心波長の光束のみを各受光素子に受光させることができるので、色の特性を正確に測定することができる。
上記した構成に加えて、前記光束分割部は、前記入射端面における結束位置関係が、前記各出射端面において擬似的にランダムとなるように前記多数本の光ファイバが束ねられて構成されていることとすると、入射端面に入射した光束に当該入射端面内での色や光量の偏りがある場合であっても、各出射端面間での偏りおよび各出射端面内での偏りがなくなるので、各受光素子での受光により測定対象の色の特性を正確に測定することができる。
上記した構成に加えて、前記絞り部は、前記集光部と前記受光素子との間に設けられた遮光部材であることとすると、各出射端面から出射された光束の光量を効率よく利用することができるので、測定対象の色の特性をより正確に測定することができる。
以下に、本発明に係る測定用光学系の発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る測定用光学系10の概略構成を示す説明図である。また、図2は、測定用光学系10における導光体12の各出射端面12bの位置関係を示す平面図であり、図3は、多数本の光ファイバ束により構成された導光体12を模式的に示す斜視図である。
測定用光学系10は、図1に示すように、測定対象である液晶パネル11(カラーLCD)の表示特性(例えば、色度、輝度、色差等)を計測する色彩計に用いられている。この測定用光学系10は、導光体12と三つの分光感度補正フィルタとしての干渉フィルタ13と三つの集光レンズ14と三つの開口絞り15と三つの受光素子16と演算回路17とが、筐体18に収容されて構成されている。また、この筐体18には、図示は略すがその他の測定回路、電源回路等、測定スイッチ等の測定に要する機構が設けられている。
筐体18は、遮光性に優れた材料から形成された一端開放の筒状を呈し、その開放端18aに当接面18bが形成されている。この筐体18は、外光を遮光する役割を果たす。当接面18bは、筐体18の軸線に直交する面に沿って延在されており、液晶パネル11の測定の際、その液晶パネル11の表示面11aに接触される。なお、筐体18は、遮光性に優れたコーティングを施したものであってもよい。
この筐体18の開放端18aに一端(後述する入射端面12a)が位置するように導光体12が設けられている。導光体12は、多数本の光ファイバを束ねた光ファイバ束から構成された長尺部材であり、筐体18の開放端18a側が入射端面12aとされ、かつ他端側が出射端面12bとされている。この入射端面12aおよび出射端面12bは、各光ファイバの軸線に対して直交するように形成されている。このため、各光ファイバで見ると、入射端面12aから入射した光束は、入射端面12aへの入射角度(入射光軸に対する角度)と等しい出射角度(出射光軸に対する角度)で出射端面12bから出射される。
この多数本の光ファイバ束は、入射端面12aの側で一つに束ねられ、出射端面12bの側で三つの光ファイバ束に分割されている。以下、この三つの光ファイバ束に分割された各光ファイバ束の出射端面12bを個別に示すときは、後述するようにそれぞれが対向される干渉フィルタ13に合わせて、符号12br、12bg、12bbで示す。この各出射端面12br、12bg、12bbは、本実施例では、図2に示すように、筐体18の軸線に直交する面で見て、各中心位置O1、O2、O3を結んだ線分が正三角形を構成するように配置されている。
この導光体12は、入射端面12aが筐体18の当接面18bと略同一平面上に位置するように配置されている。これは、液晶パネル11の測定の際、導光体12の入射端面12aを液晶パネル11の表示面11aに接触させることが望ましいが、液晶パネル11では当接箇所の表示色が変化してしまうことから、代わりに当接面18bを液晶パネル11の表示面11aに接触させ、その状態では導光体12の入射端面12aが当該表示面11aに近接して対向する(実質的に当接する)ように位置設定するためである。このことから、表示色を変化させないように導光体12の入射端面12aを液晶パネル11の表示面11aに接触させるものであれば、当接面18bではなく直接入射端面12aを表示面11aに接触させる構成であってもよい。
この導光体12は、入射端面12aに入射する光束を三つの光束群に分割して各出射端面12bから出射する光束分割部として機能する。導光体12は、特に、本実施例では、図3に模式的に示すように、入射端面12aにおける結束位置関係が、各出射端面12bにおいて擬似的にランダムとなるように、多数本の光ファイバ束が束ねられて構成されている。
ここでいう入射端面12aにおける結束位置関係が各出射端面12bにおいて擬似的にランダムとなるとは、次の二つを満たすものを言う。一つ目は、入射端面12aを三つの領域に分割してそれぞれの領域がそのまま各出射端面12bを形成するのではなく、入射端面12aにおける一本の光ファイバが、そこに隣接するまたは近接する光ファイバの振り分け位置に拘らず三つの出射端面12bのいずれかに無作為に振り分けられていること。二つ目は、各出射端面12bにおける多数本の光ファイバ束の位置関係が、入射端面12aにおける多数本の光ファイバ束の位置関係に拘束されることなく無作為に振り分けられていること。
このため、導光体12では、入射端面12aへと入射した光束が、擬似的にランダムに混合されて各出射端面12br〜12bbから出射され、後述する各受光素子16に受光される。このため、入射端面12aへと入射する際の光量むらすなわち測定対象(本実施例では液晶パネル11)の後述する測定領域内での色や光量の偏りが低減されて、各出射端面12bから出射される。
この各出射端面12br〜12bbに対向して干渉フィルタ13(以下、個別に示すときは、それぞれに設定された透過波長に合わせて、符号13r、13g、13bで示す。)が設けられている。各干渉フィルタ13は、各出射端面12br〜12bbから出射された光束を各受光素子16が受光することで光の三刺激値を得るために、X(赤)、Y(緑)、Z(青)の各波長領域に感度を有する分光感度補正フィルタである。各干渉フィルタ13は、全体に板状を呈し、各出射端面12bの出射光軸上で当該出射端面12bに正対して(互いの面が平行となるように突き合わされて)設けられている。この各干渉フィルタ13は、その一方の平面から入射した光束のうち設定された透過波長の光を透過させる。ここで、各干渉フィルタ13では、当該干渉フィルタへの入射角に応じて透過を許す波長領域(透過中心波長)が変化する(入射角が大きくなるにつれて透過中心波長が短波長側へシフトする)ことから、透過波長の設定のために基準となる入射方向が定められている。本実施例では、基準となる入射方向は、透過率が最も高くなることから、当該干渉フィルタ13の平面に直交する方向とされている。このため、干渉フィルタ13では、その平面に直交する方向から光束が入射されると、その入射方向に沿って設定された透過波長の光が透過光として他方の平面から出射される。このことから、本実施例では、各干渉フィルタ13は、各出射端面12bに正対して配置されている。
干渉フィルタ13rは、出射端面12brから出射された光束のうち赤色(X)の光を透過させるフィルタ特性(透過波長が赤色(X)に設定された)を有し、干渉フィルタ13gは出射端面12bgから出射された光束のうち緑色(Y)の光を透過させるフィルタ特性(透過波長が緑色(Y)に設定された)を有し、干渉フィルタ13bは出射端面12bbから出射された光束のうち青色(Z)の光を透過させるフィルタ特性(透過波長が青色(Z)に設定された)を有する。
この各出射端面12bの出射光軸上のそれぞれに集光レンズ14が設けられている。各集光レンズ14は、正のパワーを有し、その前側焦点位置f1に各出射端面12bが位置し、かつその後側焦点位置f1´に後述する開口絞り15が位置するように配設されている。なお、各集光レンズ14に対する各出射端面12bの位置は前側焦点位置f1でなくてもよく、各集光レンズ14に対する開口絞り15の位置は後側焦点位置f1´でなくてもよい。この集光レンズ14は、各出射端面12bから出射されて各干渉フィルタ13を透過した光束を集光して、対応する受光素子16の受光面16aに入射させる。この集光レンズ14は、各出射端面12bと各受光素子16の受光面16aとを光学的に共役としない設定とされている。
この各集光レンズ14すなわち各出射端面12b(各干渉フィルタ13)に対向して三つの受光素子16(以下、個別に示すときは、それぞれが受光する透過波長に合わせて、符号16r、16g、16bで示す。)が設けられている。各受光素子16は、対向される出射端面12bの出射光軸上に設けられ、それぞれが演算回路17に接続されている。各受光素子16は、受光した光(その光量)に基づく光電変換信号を演算回路17へ出力する。すなわち、受光素子16rは、対向された干渉フィルタ13rを透過した赤色波長域の光に基づき光電変換信号を出力し、受光素子16gは、対向された干渉フィルタ13gを透過した緑色波長域の光に基づき光電変換信号を出力し、受光素子16bは、対向された干渉フィルタ13bを透過した青色波長域の光に基づき光電変換信号を演算回路17へ出力する。
演算回路17は、図示は略すが筐体18の内部に収容された測定回路等と協働して、各受光素子16からの光電変換信号に基づいて色度、輝度、色差等の色の特性を求める。
各受光素子16の受光面16aに近接して開口絞り15が設けられている。開口絞り15は、遮光性を有する板状部材であり、開口部15aが設けられている。この開口絞り15は、上述したように、対向された集光レンズ14の後側焦点位置f1´に位置されている。すなわち、測定用光学系10では、導光体12の各出射端面12bから開口絞り15に至る間において、集光レンズ14と開口絞り15とにより、物体側(測定対象側)テレセントリックとされている。
開口絞り15は、出射端面12bから出射される光束のうち、受光素子16の受光面16aに入射する光束の入射角度を規制する。詳細には、出射端面12bの各点から出射される光束のうち、当該出射端面12bの出射光軸方向(主光線Pr、Pg、Pbに沿う方向)に対して所定の角度θよりも大きな出射角度の光束が、受光素子16の受光面16aへと入射することを防止する。
この所定の角度θは、各出射端面12bから出射されて干渉フィルタ13を透過した光束のうち、その透過中心波長が、干渉フィルタ13に設定された透過波長に対して許容範囲内の波長である光束における出射端面12bからの出射角度α以下となるように設定されている。ここで、各出射端面12bと干渉フィルタ13とは正対されていることから、各出射端面12bからの出射角度は、そのまま干渉フィルタ13への入射角度となる。このため、受光素子16の受光面16aに入射した光束は、干渉フィルタ13を透過した後、開口絞り15を経ることにより、当該干渉フィルタ13に設定された透過波長、すなわち光の三刺激値を得るために設定された各波長領域の光となる。逆に、干渉フィルタ13を透過することにより設定された透過波長から短波長側へのシフト量が大きくなり、光の三刺激値を正確に得ることの妨げとなるような光束は、開口絞り15により受光素子16の受光面16aに入射することが防止される。このため、各受光素子16では、干渉フィルタ13を透過した光(光束)を受光することにより、光の三刺激値に相当する光量を適切に得ることができる。
なお、所定の角度θは、以下のように設定するものであってもよい。例えば、液晶パネル11(カラーLCD)の表示特性(例えば、色度、輝度、色差等)を計測する色彩計では、国際規格として、表示面11aに対して直交する方向を基準として、プラス・マイナス2.5度以内で出射された光束に基づいて表示特性を計測することが要請されている。この国際規格に対応させるために、上記した出射角度αが2.5度よりも小さい場合、所定の角度θを出射角度αに設定し、出射角度αが2.5度よりも大きい場合、所定の角度θを2.5度に設定すればよい。このように設定すると、受光素子16の受光面16aに入射する光束は、干渉フィルタ13に設定された透過波長、すなわち光の三刺激値を得るために設定された各波長領域の光であり、かつ上記した国際規格を満たしていることとなる。
この測定用光学系10では、筐体18の当接面18bが液晶パネル11の表示面11aに接触された状態で、液晶パネル11の測定が行われる。この状態では、上述したように、導光体12の入射端面12aが、実質的に当接するように当該表示面11aに近接して対向される。このとき、液晶パネル11の表示面11aにおいて導光体12の入射端面12aが対向された領域では、表示色が変化することはないので、当該液晶パネル11を適切に測定することができる。この測定用光学系10では、測定対象である液晶パネル11の表示面11aにおいて、導光体12の入射端面12aが近接して対向された領域が、当該表示面11aにおける測定領域となる。
測定用光学系10では、導光体12の入射端面12aに入射した光束が、三つに分割されて各出射端面12bから出射される。このとき、複数の光ファイバの束からなる導光体12では、入射端面12aへの入射角度を保存して伝搬し、各出射端面12bから出射する。この各出射端面12bから出射された光束は、それぞれが対応する干渉フィルタ13を透過して集光レンズ14に至り、当該集光レンズ14により集光されて開口絞り15を経て、それぞれが対応する受光素子16の受光面16aに入射する。このとき、開口絞り15を経ることにより、各出射端面12bから出射された光束のうち、その出射光軸に対する出射角度が、所定の角度θ以下の光束のみが受光素子16の受光面16aに入射する。各受光素子16は、受光した光(その光量)に基づく光電変換信号を演算回路17へ出力し、演算回路17は、その光電変換信号に基づいて色度、輝度、色差等の色の特性を求める。
この測定用光学系10を採用した色彩計では、以下の効果を得ることができる。
(1)干渉フィルタ13を透過した光(光束)を各受光素子16で受光する構成であることから、従来のように色ガラスフィルタを用いることに比較して、より多くの光量に基づいて三刺激値を得ることができる。これにより、従来の構成に比較して、検出感度を高めることができる。
(2)開口絞り15により、各出射端面12bを出射した光束のうち、所定の角度θ以下の出射角度の光束のみが各受光素子16の受光面16aに入射することから、干渉フィルタ13への入射角度による透過中心波長のシフトの影響を受けることなく、色の特性を正確に測定することができる。
(3)導光体12の出射端面12bと受光素子16との間に集光レンズ14が設けられているので、出射端面12bから出射された光束を有効に利用することができる。
(4)導光体12が、入射端面12aから三つの出射端面12bに至る間で擬似的にランダムとなるように多数本の光ファイバ束が束ねられて形成されていることから、測定対象(本実施例では液晶パネル11)の測定領域内での色や光量の偏りを低減して、各出射端面12bから出射することができる。このため、測定対象(本実施例では液晶パネル11)の測定領域における表示特性(例えば、色度、輝度、色差等)をより適切に計測することができる。
(5)所定の角度θ以下の出射角度の光束のみを各受光素子16の受光面16aに入射させる開口絞り15が、当該受光素子16と集光レンズ14との間に設けられた板状部材であることから、集光レンズ14との協働により、各出射端面12bから所定の角度θ以下の出射角度で出射された光束をより効率良く各受光素子16の受光面16aに入射させることができる。このため、より多くの光量に基づいて三刺激値を得ることができる。
(6)多数本の光ファイバが束ねられて形成された導光体12の入射端面12aで測定対象(本実施例では液晶パネル11)から出射された光束を取得し、各出射端面12bから出射された光束を集光レンズ14で集光して各受光素子16の受光面16aに入射させて、当該各受光素子16での受光により三刺激値を求める構成であることから、測定対象の測定領域から出射された光をより有効に測定に利用することができる。これは、以下のことによる。入射端面12aが小さな径の多数本の光ファイバが束ねられて形成されていることから、当該入射端面12aが各光ファイバの端面により効率よく充填されており、測定対象の測定領域から出射された光をより効率よく入射端面12aに入射させることができること。この入射端面12aに入射した光束は、確実に各出射端面12bから出射されること。各出射端面12bから出射された光束は、集光レンズ14により集光されて各受光素子16の受光面16aに入射されること。これらのことから、測定対象の測定領域から出射された光をより有効に測定に利用することができる。このため、より多くの光量に基づいて三刺激値を得ることができる。
(7)各出射端面12bと各集光レンズ14との間に干渉フィルタ13が設けられていることから、各集光レンズ14と各受光素子16との間隔を短く設定することができるので、測定用光学系10の全長が長くなることをより抑制することができる。これは、各受光素子16の近接位置に干渉フィルタを設けた場合、各受光素子16(その受光面16a)への入射角度を緩やかにする必要があることから、集光レンズ14の焦点距離を長くしなければならないので、より多くの光量を利用するためには、各集光レンズ14と各受光素子16との間隔を長くする必要があることによる。
したがって、本発明に係る測定用光学系10では、光学系の全長を長くすることなく、干渉フィルタ13を用いて検出感度を向上させることができる。よって、この測定用光学系10を採用した色彩計では、微弱な光の検出感度が向上するので、被測定領域の黒色の測定感度を向上させることができる。
なお、上記した実施例では、導光体12が、入射端面12aから三つの出射端面12bに至る間で擬似的にランダムとなるように多数本の光ファイバ束が束ねられて形成されていたが、入射端面12aに入射する光束を三つの光束群に分割して各出射端面12bから出射するものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
また、上記した実施例では、絞り手段として板状部材で構成された開口絞り15が受光素子16に近接して設けられていたが、所定の角度θ以下の出射角度の光束のみを各受光素子16の受光面16aに入射させるものであれば、例えば、各出射端面12bと各集光レンズ14との間に板状部材の開口絞りを設けるものであってもよく、集光レンズ14の有効径を絞り手段とするものであってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。しかしながら、各出射端面12bから出射された光量を効率よく利用できること、および開口絞り自体を小さなものとできることから、上記した実施例のような構成とすることが望ましい。
さらに、上記した実施例では、測定用光学系10は色彩計に採用されていたが、測定対象の色の特性を測定するのに用いられるものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、分光感度補正フィルタとして干渉フィルタ13が用いられていたが、光束の入射角度により透過中心波長が変化してしまう特性を有するフィルタ部材であれば同様の効果を得ることができることから、このようなフィルタ部材を分光感度補正フィルタとして用いた構成であってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
本発明に係る測定用光学系の概略構成を示す説明図である。 測定用光学系における導光体の各出射端面の位置関係を示す平面図である。 多数本の光ファイバ束により構成された導光体を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
10 測定用光学系
11 (測定対象としての)液晶パネル
12 (光束分割部としての)導光体
12a 入射端面
12b 出射端面
13 干渉フィルタ
14 (集光部としての)集光レンズ
15 (絞り部としての)開口絞り
16 受光素子
θ 所定の角度

Claims (4)

  1. 多数本の光ファイバが束ねられて形成され測定対象に突き合わされる単一の入射端面および前記多数本の光ファイバが三つに分割されて形成された三つの出射端面を有する光束分割部と、
    前記各出射端面に対向して配設され互いに異なる任意の透過波長に設定された三つの分光感度補正フィルタと、
    該各分光感度補正フィルタを介在させて前記各出射端面に対向して配設された三つの受光素子と、
    前記各出射端面から出射され前記分光感度補正フィルタを透過した光束を対応する前記各受光素子の受光面に集光する三つの集光部とを備え、
    前記各出射端面から前記受光面に至る間に、前記各出射端面から出射される光束の前記受光面への入射角度を規制する絞り部が設けられていることを特徴とする測定用光学系。
  2. 前記絞り部は、所定の角度以下の出射角度で前記各出射端面から出射されて前記分光感度補正フィルタを透過した光束のみを前記受光面へと入射させるように設定され、
    前記所定の角度は、前記各出射端面から出射されて前記分光感度補正フィルタを透過した光束のうち、その透過中心波長が、前記分光感度補正フィルタに設定された前記透過波長に対して許容範囲内の波長である光束における前記出射端面からの出射角度以下であることを特徴とする請求項1に記載の測定用光学系。
  3. 前記光束分割部は、前記入射端面における結束位置関係が、前記各出射端面において擬似的にランダムとなるように前記多数本の光ファイバが束ねられて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の測定用光学系。
  4. 前記絞り部は、前記集光部と前記受光素子との間に設けられた遮光部材であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の測定用光学系。
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