JP2010025429A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】高電圧印加により水を霧化することで鮮度保持力を向上させる冷蔵庫において、冷蔵庫の電源装置について、静電霧化装置が使用する電流分について増強する必要があり、電源装置の大型化、コストアップにつながるといった課題がある。
【解決手段】静電霧化装置131が駆動するときには、直流電源を使用する冷蔵庫内を冷却する庫内冷却ファン113を停止させ、静電霧化装置131で使用する電流分を、負荷装置を停止したことによる電流減少分でまかなうことができるため、電源装置166の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、静電霧化装置を庫内に設置した冷蔵庫に関するものである。
近年では、高電圧の印加によって液体を噴霧させる装置が増加し、例えば液体を静電霧化して広範囲に噴霧し、電荷を帯びた微細な液体粒子によって脱臭効果や抗菌効果を促す家電製品がある。
このような静電霧化を利用した液体噴霧装置として次のようなものがある(特許文献1参照)。
図7は、この発明による液体噴霧装置の概要構成を示し、液体を噴射するノズル201と、これにて噴射される液体に静電気を帯電させて霧化するために高電圧の電界を形成する帯電部202と、その帯電部202を帯電させる高電圧電源206とからなる。この例の帯電部202は、ノズル201から噴射される液体の水柱203を、帯電電極204にて誘電帯電法により静電霧化し、つまり高電圧の電界を通過させることにより粒径を小さくして、帯電した微粒子の水滴205として噴霧する。
図8はその一例で、ノズル201の一部を円筒形の帯電電極204内に突入させ、高電圧電源206によりノズル201をプラス極、帯電電極204をマイナス極として高電圧を印加し、ノズル201から噴射される液体の微粒子の水滴205をマイナスに帯電させて静電霧化する。このようにマイナスに帯電させた場合にはマイナスイオン効果も発揮できる。
また、液体に、ビタミンC等の酸化防止剤や殺菌剤を混合し、これらを同時に静電霧化して噴霧することにより、酸化防止剤にて空気中に滞留している活性酸素を除去したり、殺菌剤にて殺菌することができる。帯電電極204の先に、接地された静電吸着部(図示せず)を設置すれば、液体の水滴205と同時に空気中の浮遊微粒子等を静電気にて吸着回収することができる。ノズル201自体に高電圧を直接印加すれば、ノズル201自体を帯電部として、消臭剤をノズル201にて噴霧と同時に直接帯電させることができる。
以上のように、液体を高電位に帯電させ、電位差を持たせた対向電極に向けて噴霧させる静電霧化方式が一般的な霧化方式の一つである。
特開2005−270669号公報
しかしながら、上記従来の構成では、冷蔵庫の電源装置について、静電霧化装置が使用する電流分について増強する必要があり、電源装置の大型化、コストアップにつながるといった課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、電源装置の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図る冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、水分を高電位差により微細化して貯蔵室にミストとして噴霧させる静電霧化装置が動作するときには、直流電源を使用する負荷装置のうち少なくとも1つを停止させるとしたものである。
これによって静電霧化装置で使用する電流分を、負荷装置を停止したことによる電流減少分でまかなうことができるため、電源装置に要求される合計電流量が低減される。
また、本発明の冷蔵庫は、水分を高電位差により微細化して貯蔵室にミストとして噴霧させる静電霧化装置が動作するときには、直流電源を使用する負荷装置のうち少なくとも1つの使用する電流を低減させるとしたものである。
これによって静電霧化装置で使用する電流分を、負荷装置の電流を低減したことによる電流減少分でまかなうことができるため、電源に要求される合計電流量が低減される。
本発明の冷蔵庫は、直流電源を電源装置の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
請求項1に記載の発明は、断熱区画された貯蔵室と、水分を高電位差により微細化して前記貯蔵室にミストとして噴霧させる静電霧化装置と、直流電源を生成する電源装置と、直流電源を使用する少なくとも1つの負荷装置と、制御装置を備え、前記静電霧化装置が動作するときには、前記負荷装置のうち少なくとも1つを停止させることにより、前記静電霧化装置で使用する電流分を、前記負荷装置を停止したことによる電流減少分でまかなうことができるため、前記電源装置に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記負荷装置を前記冷蔵庫の庫内を冷却するファンとすることにより、前記静電霧化装置で使用する電流分を、前記ファンを停止したことによる電流減少分でまかなうことができるため、前記電源装置に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記負荷装置を圧縮機を冷却するファンとすることにより、前記静電霧化装置で使用する電流分を、前記ファンを停止したことによる電流減少分でまかなうことができるため、前記電源装置に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記負荷装置を自動製氷機とすることにより、前記静電霧化装置で使用する電流分を、前記自動製氷機を停止したことによる電流減少分でまかなうことができるため、前記電源装置に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記負荷装置を冷気の流れを制御するダンパーとすることにより、前記静電霧化装置で使用する電流分を、前記ダンパーを停止したことによる電流減少分でまかなうことができるため、前記電源装置に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記負荷装置を冷媒の流れを制御する電磁弁とすることにより、前記静電霧化装置で使用する電流分を、前記電磁弁を停止したことによる電流減少分でまかなうことができるため、前記電源装置に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記負荷装置を前記冷蔵庫の庫内を照射する照明装置とすることにより、前記静電霧化装置で使用する電流分を、前記照明装置を停止したことによる電流減少分でまかなうことができるため、前記電源装置に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
請求項8に記載の発明は、断熱区画された貯蔵室と、水分を高電位差により微細化して前記貯蔵室にミストとして噴霧させる静電霧化装置と、直流電源を生成する電源装置と、少なくとも1つの直流電源を使用する負荷装置と、制御装置を備え、前記静電霧化装置が動作するときには、前記負荷装置のうち少なくとも1つの使用する電流を低減させることにより、前記静電霧化装置で使用する電流分を、前記負荷装置の使用する電流を低減させたことによる電流減少分でまかなうことができるため、前記電源装置に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記負荷装置を前記冷蔵庫の庫内を冷却する少なくとも1つの速度可変ファンとすることにより、前記静電霧化装置で使用する電流分を、前記速度可変ファンの少なくとも1つの速度を低下させることによる電流減少分でまかなうことができるため、前記電源装置に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記負荷装置を圧縮機を冷却する少なくとも1つの速度可変ファンとすることにより、前記静電霧化装置で使用する電流分を、前記速度可変ファンの少なくとも1つの速度を低下させることによる電流減少分でまかなうことができるため、前記電源装置に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。尚、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1を図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図である。図2は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の野菜室近傍の正面図である。図3は、図2のA−A部の静電霧化装置近傍の詳細断面図である。
図1から図3において、冷蔵庫100の断熱箱体101は、主に鋼板からなる外箱102と樹脂で成型された内箱103で構成され、外箱102と内箱103の内部には例えば硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材が充填、周囲と断熱し、複数の貯蔵室に区分されている。最上部から冷蔵室104、その下部に左右に並んで切換室105と製氷室106が設けられ、その切換室105と製氷室106の下部に野菜室107、そして最下部に冷凍室108が異なる温度の貯蔵空間として配置されている。
冷蔵室104は通常1℃〜5℃とし、野菜室107は冷蔵室104と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃としている。
断熱箱体101の天面部は冷蔵庫の背面方向に向かって階段状に凹みを設けた形状であり、この階段状の凹部に機械室101bを形成して圧縮機109、圧縮機を冷却する圧縮機冷却ファン161、冷媒の流量を制御する電磁弁162、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。すなわち、圧縮機109を配設する機械室は、冷蔵室104内の最上部の後方領域に食い込んで形成されることになる。
冷蔵室104の庫内には冷蔵室ドア168が開けられた際に庫内を照射する照明装置163が設置されている。冷蔵室104の背面には基板収納部164が設けられ、制御装置165と電源装置166が設置されている。制御装置165と電源装置166は一枚の基板上に構成されていても良い。
製氷室106の庫内には皿を捻って離氷動作を行う自動製氷機167が設けられている。
野菜室107と冷凍室108の背面には冷気を生成する冷却室110が設けられ、その間には、断熱性を有する各室への冷気の搬送風路と、各室と断熱区画するために構成された奥面仕切り壁111が構成されている。冷却室110内には、冷却器112が配設されており、冷却器112の上部空間には強制対流方式により冷却器112で冷却した冷気を冷蔵室104、切換室105、製氷室106、野菜室107、冷凍室108に送風する庫内冷却ファン113が配置され、冷却器112の下部空間には冷却時に冷却器112やその周辺に付着する霜や氷を除霜するためのガラス管製のラジアントヒータ114が設けられ、さらにその下部には除霜時に生じる除霜水を受けるためのドレンパン115、その最深部から庫外に貫通したドレンチューブ116が構成され、その下流側の庫外に蒸発皿117が構成されている。
野菜室107には、野菜室107の引き出し扉118に取り付けられたフレームに載置された下段収納容器119と、下段収納容器119に載置された上段収納容器120が配置されており、奥面仕切り壁111の上部には、野菜室107用の吐出口124が設けられ、奥面仕切り壁111の下部には、野菜室107内を冷却し熱交換された冷気が冷却器112に戻るための野菜室107用の吸込み口126が設けられている。
奥面仕切り壁111は、ABSなどの樹脂で構成された奥面仕切り部表面151と風路や冷却室110を隔離、断熱性を確保するための発泡スチロールなどで構成された断熱材152で構成されている。ここで、奥面仕切り壁111の貯蔵室内側の壁面の一部に他の箇所より低温になるように凹部を設け、その箇所にミストを噴霧させる霧化部139を有する静電霧化装置131が埋設されている。
また、断熱材152に設けられた風路141には、各貯蔵室を冷却する冷気を調整するためのダンパー145が埋設されている。
静電霧化装置131は、主に霧化部139、高電圧発生回路部133、出力検出手段158、外郭ケース137で構成され、外郭ケース137の一部には、噴霧口132と湿度供給口138が構成されている。霧化部139は、先端に水分を結露させる霧化電極135が設置され、霧化電極135はアルミニウムやステンレスなどの良熱伝導部材である冷却ピン134に熱的に直接的または間接的に固定されている。冷却ピン134は、外郭ケース137に固定され、冷却ピン134自体は外郭から突出して構成されている。また、霧化電極135に対向している位置で貯蔵室側にドーナツ円盤状の対向電極136が、霧化電極135の先端と一定距離を保つように取付けられ、その延長上に噴霧口132が構成されている。
さらに、霧化部139の近傍に高電圧発生回路部133が構成され、高電圧を発生する高電圧発生回路部133の負電位側が霧化電極135と、正電位側が対向電極136とそれぞれ電気的に接続されている。たとえば、霧化電極135には基準電位であるグランド(0V)、対向電極136には4〜10kVの高電圧が印加されている。
高電圧発生回路部133は、冷蔵庫本体100の制御装置165と通信/制御され、高電圧のON/OFFを行う。
出力検出手段158は、高電圧発生回路部133に接続された霧化電極135と対向電極136間に流れる電流(放電電流)を検出して、モニタ電圧としてアナログ信号もしくはデジタル信号を冷蔵庫本体100の制御装置165へ出力する。
なお、静電霧化装置131を固定している奥面仕切り表面151には、貯蔵室の温度調節をする、もしくは表面の結露を防止するためヒータ等の結露防止ヒータ155が奥面仕切り壁表面151と断熱材152の間に設置されている。
以上のように構成された冷蔵庫100について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御装置165からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機109の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)である程度凝縮液化し、さらに冷蔵庫本体の側面や背面、また冷蔵庫本体の前面間口に配設された冷媒配管(図示せず)などを経由し冷蔵庫本体の結露を防止しながら凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、キャピラリーチューブでは圧縮機109への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器112に至る。
ここで、低温低圧の液冷媒は、庫内冷却ファン113の動作により搬送する冷凍室吐出風路141などの各貯蔵室内の空気と熱交換され、冷却器112内の冷媒は蒸発気化する。この時、冷却室110内で各貯蔵室を冷却するための冷気を生成する。低温の冷気は庫内冷却ファン113から冷蔵室104、切替室105、製氷室106、野菜室107、冷凍室108に冷気を風路やダンパー145を用いて分流させ、それぞれの目的温度帯に冷却する。
冷蔵室104は、冷蔵室104に設けた温度センサ(図示せず)により、冷気量をダンパー145により調整され、目的温度に冷却されている。特に、野菜室107は、冷気の配分や加熱手段(図示せず)などのON/OFF運転により2℃から7℃になるように調整される。
野菜室107は、冷蔵室104を冷却した後、その空気を冷却器112に循環させるための冷蔵室戻り風路140の途中に構成された野菜室107用の吐出口124から野菜室107に吐出し、上段収納容器120や下段収納容器119の外周に流し間接的に冷却し、その後、野菜室107用の吸込み口126から再び冷却器112に戻る。
奥面仕切り壁111の比較的高湿度環境である箇所の一部について、断熱材152が、他の箇所より壁厚が薄く、特に、冷却ピン134の後方の断熱材の厚みは10mm以下で構成されている。これにより、奥面仕切り壁111は凹部が構成され、この箇所に静電霧化装置131が取り付けられている。
冷却ピン134の背面にある冷凍室108の吐出風路141には、冷却システムの運転により冷却器112で生成し、庫内冷却ファン113により−15〜−25℃程度の冷気が流れ、風路表面からの熱伝導で冷却ピン134が例えば0〜−6℃程度に冷却される。このとき、冷却ピン134は、良熱伝導部材であるため、冷熱を非常に伝えやすく、霧化電極135も0〜−6℃程度に冷却される。
ここで、野菜室107は2℃から7℃で、かつ野菜などからの蒸散により比較的高湿状態であるので、霧化電極135は露点温度以下となり、先端を含め、霧化電極135には水が生成、付着する。
水滴が付着した霧化電極135に負電圧側、対向電極136を正電圧側として、高電圧発生部133によりこの電極間に高電圧(たとえば、霧化電極135を0V(GND)、対向電極136を4〜10kV)を印加させる。このとき電極間でコロナ放電が起こり、霧化電極135の先端に結露した水滴が、静電エネルギにより微細化され、さらに液滴が帯電しているためレイリー分裂により数nmレベルの目視できない電荷をもったナノレベルの微細ミストと、それに付随してオゾンやOHラジカル、酸素ラジカルなどが発生する。電極間に印加する電圧は、4〜10kVと非常に高電圧であるが、そのときの放電電流値は数μAレベルであり、入力としては0.5〜1.5Wと非常に低入力である。
このようにして霧化電極135で発生したナノレベルの微細ミストが霧化部139から噴霧されるとき、イオン風が発生する。このとき、湿度供給口138より、新たに高湿な空気が霧化部139に流入するため、連続して噴霧することができる。
さらに、発生した微細ミストは、イオン風にのって下段収納容器119内に噴霧され、非常に小さい微粒子のため拡散性があり、上段収納容器120にも微細ミストは到達する。噴霧される微細ミストは、高圧放電で生成されたため、マイナスの電荷を帯びている。野菜室107内には青果物である野菜の中でも緑の菜っ葉ものや果物等も保存されており、これらの青果物は蒸散あるいは保存中の蒸散によってより萎れやすいものである。野菜室107内に保存されている野菜や果物の中には、通常、購入帰路時での蒸散あるいは保存中の蒸散によってやや萎れかけた状態のものが含まれており、プラスの電荷を持つ。よって、霧化されたミストは、野菜の表面に集まりやすく、これにより保鮮性が向上する。
また、野菜表面に付着したナノレベルの微細ミストは、OHラジカルと微量ではあるがオゾンなどを多く含んでおり、殺菌、抗菌、除菌などに効果がある他、酸化分解による農薬除去や抗酸化によるビタミンC量などの栄養素の増加を野菜に促す。
冷蔵室104は、先述のようにダンパー145により目的温度帯になるように制御されている。すなわち、冷蔵室104が目的温度より高いとき、ダンパー145を開放し冷却する。その動作に応じて、野菜室107には冷蔵室104を冷却した後の比較的乾いた空気が冷蔵室104の戻り風路140を通して、野菜室107の吐出口124から流れ込み、野菜室107を冷却する。
この時、冷却ピン134は、−15〜−20℃程度の冷気により常時冷却されているため、野菜室107内の環境により、霧化電極は過剰に結露していることがありえる。よって、ダンパー145で制御されている比較的乾いた冷蔵室からの戻り空気を利用して、霧化電極135に過剰に結露した水滴を乾燥させ、霧化電極を霧化可能な状態に制御する。
図4は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫のブロック図である。
図4において、制御装置165内のマイクロコンピュータ169は、温度検出手段170より冷蔵庫各部の温度を取得し、各ファン113,161、電磁弁162、自動製氷機167、ダンパー145、静電霧化装置131に駆動指令を出す。電磁弁162と自動製氷機167は使用する電流量が大きいため、同時に駆動することがないようにマイクロコンピュータ169にプログラミングされている。また、扉開閉検出手段171により扉168の開閉状態を検出し、開状態の場合は照明装置駆動回路173により照明装置163を駆動する。庫内冷却ファン113は庫内冷却ファン駆動回路174により駆動される。庫内冷却ファン113は庫内冷却ファン駆動回路174により、可変速で運転することが可能であり、温度検出手段170の温度信号よりマイクロコンピュータ169が庫内冷却ファン113の回転が必要と判断すると、その状態により、高速回転と低速回転を切り替えることができる。圧縮機冷却ファン161は圧縮機冷却ファン駆動回路175により駆動される。圧縮機冷却ファン161は圧縮機冷却ファン駆動回路175により可変速運転することが可能であり、圧縮機109の運転状態により、高速回転と低速回転を切り替えることができる。電磁弁162は電磁弁駆動回路176により駆動される。自動製氷機167は自動製氷機駆動回路177により駆動される。ダンパー145はダンパー駆動回路178により駆動される。静電霧化装置131は静電霧化装置駆動回路172により駆動される。電源装置166は、商用交流電源179より電力を供給され、直流電源に変換し、各負荷の駆動回路172、173,174,175,176,177,178とマイクロコンピュータ169に電力を供給する。
図5は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の静電霧化装置の駆動と庫内冷却ファン制御に関するフローチャートである。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下、図4と図5を用いて動作、作用を説明する。
ステップ101においてマイクロコンピュータ169が静電霧化装置131の運転が必要と判断した場合、庫内冷却ファン113が回転中であれば(ステップ105)庫内冷却ファン駆動回路をオフにして、庫内冷却ファン113を停止させてから(ステップ106)、静電霧化装置駆動回路172をオンにして静電霧化装置を駆動させる(ステップ107)。庫内冷却ファン113が停止中であれば(ステップ105)、そのまま、静電霧化装置駆動回路172をオンにして静電霧化装置を駆動させる(ステップ107)。マイクロコンピュータ169が静電霧化装置131の運転が不要と判断すると(ステップ108)、静電霧化装置駆動回路172をオフにして静電霧化装置131を停止させ(ステップ109)、先頭のステップ100へ戻る。
ステップ101においてマイクロコンピュータ169が静電霧化装置131の運転が不要と判断すると、温度検出手段170の温度信号よりマイクロコンピュータ169が庫内冷却ファン113の回転が必要と判断すると(ステップ102)、庫内冷却ファン駆動回路174をオンにして庫内冷却ファン113の回転を行い(ステップ103)、マイクロコンピュータ169が庫内冷却ファン113の回転が不要だと判断すれば(ステップ102)庫内冷却ファン駆動回路174をオフにして、庫内冷却ファン113を停止させ(ステップ104)、先頭のステップ100へ戻る。
以上のように、本実施の形態においては、静電霧化装置131が駆動するときには、直流電源を使用する庫内冷却ファン113を停止させることにより、静電霧化装置131で使用する電流分を、庫内冷却ファン113を停止したことによる電流減少分でまかなうことができるため、電源に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置166の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
また、本実施の形態では停止する負荷を庫内冷却ファン113としたが、これを照明装置163、圧縮機冷却ファン161、自動製氷機167、ダンパー145、電磁弁162としても、静電霧化装置131で使用する電流分を、負荷装置を停止したことによる電流減少分でまかなうことができるため、電源に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置166の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の静電霧化装置の駆動とファン制御に関するフローチャートである。
なお、前記実施の形態1と同様の構成については詳細な説明は省略する。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下、図4と図6を用いて動作、作用を説明する。
ステップ101においてマイクロコンピュータ169が静電霧化装置131の運転が必要と判断した場合、庫内冷却ファン113が回転中であれば(ステップ105)高速回転中でも低速回転中でも庫内冷却ファン駆動回路174により低速回転にしてから(ステップ113)、静電霧化装置駆動回路172をオンにして静電霧化装置131を駆動させる(ステップ107)。庫内冷却ファン113が停止中であれば(ステップ105)、そのまま、静電霧化装置駆動回路172をオンにして静電霧化装置131の駆動させる(ステップ107)。マイクロコンピュータ169が静電霧化装置131の運転が不要と判断すると(ステップ108)、静電霧化装置駆動回路172をオフにして静電霧化装置131を停止させ(ステップ109)、先頭のステップ100へ戻る。
ステップ101においてマイクロコンピュータ169が静電霧化装置131の運転が必要と判断した場合、温度検出手段170の温度信号よりマイクロコンピュータ169が庫内冷却ファン113の回転が必要と判断すると(ステップ102)、温度検出手段170の状態に応じて高速回転が必要かどうかを判断し(ステップ110)、必要であれば庫内冷却ファン駆動回路174により高速回転を行い(ステップ111)、不要であれば庫内冷却ファン駆動回路174により低速回転を行う(ステップ112)。マイクロコンピュータ169が庫内冷却ファン113の回転が不要だと判断すれば(ステップ102)庫内冷却ファン駆動回路174をオフにして、庫内冷却ファン113を停止させ(ステップ104)、先頭のステップ100へ戻る。
以上のように、本実施の形態においては、静電霧化装置131が駆動するときには、直流電源を使用する庫内冷却ファン113の回転速度を低下させることにより、静電霧化装置131で使用する電流分を、庫内冷却ファン113の回転速度を低下したことによる電流減少分でまかなうことができるため、電源に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置166の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
また、本実施の形態では停止する負荷を庫内冷却ファン113としたが、これを圧縮機冷却ファン161としても、静電霧化装置131で使用する電流分を、回転速度を低下したことによる電流減少分でまかなうことができるため、電源に要求される合計電流量を低減することができ、電源装置166の電流容量増加を抑えて小型化、低コスト化を図ることができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、家庭用又は業務用冷蔵庫に静電霧化装置を適用する場合に実施することはもちろん、物品貯蔵装置など静電霧化装置を適用する幅広い設備機器に応用できるものである。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断面図 同実施の形態における冷蔵庫の野菜室近傍の正面図 同実施の形態の図2のA−A部の静電霧化装置近傍の詳細断面図 同実施の形態の冷蔵庫のブロック図 同実施の形態の冷蔵庫のフローチャート 本発明の実施の形態2における冷蔵庫のフローチャート 従来の冷蔵庫の液体噴霧装置の概要構成図 図7の一例を示した概要構成図
符号の説明
100 冷蔵庫
107 貯蔵室(野菜室)
113 庫内冷却ファン
131 静電霧化装置
145 ダンパー
161 圧縮機冷却ファン
162 電磁弁
163 照明装置
165 制御装置
166 電源装置
167 自動製氷機

Claims (10)

  1. 断熱区画された貯蔵室と、水分を高電位差により微細化して前記貯蔵室にミストとして噴霧させる静電霧化装置と、直流電源を生成する電源装置と、直流電源を使用する少なくとも1つの負荷装置と、制御装置を備え、前記静電霧化装置が動作するときには、前記負荷装置のうち少なくとも1つを停止させる冷蔵庫。
  2. 前記負荷装置は、前記冷蔵庫の庫内を冷却するファンとした請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記負荷装置は、圧縮機を冷却するファンとした請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記負荷装置は、自動製氷機とした請求項1に記載の冷蔵庫。
  5. 前記負荷装置は、冷気の流れを制御するダンパーとした請求項1に記載の冷蔵庫。
  6. 前記負荷装置は、冷媒の流れを制御する電磁弁とした請求項1に記載の冷蔵庫。
  7. 前記負荷装置は、前記冷蔵庫の庫内を照射する照明装置とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  8. 断熱区画された貯蔵室と、水分を高電位差により微細化して前記貯蔵室にミストとして噴霧させる静電霧化装置と、直流電源を生成する電源装置と、直流電源を使用する少なくとも1つの負荷装置と、制御装置を備え、前記静電霧化装置が動作するときには、前記負荷装置のうち少なくとも1つの使用する電流を低減させる冷蔵庫。
  9. 前記負荷装置は、前記冷蔵庫の庫内を冷却する少なくとも1つの速度可変ファンとし、前記静電霧化装置が動作するときには、前記速度可変ファンの少なくとも1つの速度を低下させる請求項8に記載の冷蔵庫。
  10. 前記負荷装置は、圧縮機を冷却する少なくとも1つの速度可変ファンとし、前記静電霧化装置が動作するときには、前記速度可変ファンの少なくとも1つの速度を低下させる請求項8に記載の冷蔵庫。
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