JP2010025081A - エンジン始動用トルク伝達装置 - Google Patents

エンジン始動用トルク伝達装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ボルト9の数を減らすことで組み付け工数を低減でき、且つ、軽量化を図ることができるトルク伝達装置1を提供する。
【解決手段】クラッチ7のアウタ7bには、アウタ固定部70が一体に設けられ、このアウタ固定部70が第2の回転体6と共に、共通のボルト9によって、トルクコンバータ10のフロントケース10aに固定される。第1の回転体4には、ボルト9を締め付ける際に、工具を出し入れできる窓孔4cがボルト9の数だけ形成され、且つ、個々の窓孔4cが、それぞれボルト9の締め付け位置に対応して形成されている。本トルク伝達装置1は、全ての部品がアセンブリとして組み立てられた状態で車両メーカに納入され、車両メーカでは、エンジンのクランク軸2に第2の回転体6を固定した後、第2の回転体6とアウタ固定部70が、トルクコンバータ10のフロントケース10aに設けられたネジ台10bにボルト9を結合して固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンのリングギヤにクラッチを内蔵し、このクラッチを介してリングギヤからエンジンのクランク軸にスタータの駆動トルクを伝達してエンジンを始動させるエンジン始動用トルク伝達装置に関する。
近年、地球温暖化の原因の一つである自動車の排ガス対策として、例えば、交差点での信号停止時にエンジンを自動停止させるアイドリングストップシステムが実用化されている。同システムに採用される従来技術として、例えば、特許文献1に記載された内燃機関の始動装置がある。
この始動装置は、図3に示す様に、外周にリングギヤ100が設けられた第1の回転体110と、この第1の回転体110に軸受120を介して相対回転可能に組み付けられ、且つ、エンジンのクランク軸130にボルト140により固定された第2の回転体150と、第1の回転体110と第2の回転体150との間に配設される一方向クラッチ160等を備え、スタータのピニオンギヤ(図示せず)が常時リングギヤ100に噛み合っている。
エンジン始動時には、スタータの駆動トルクがピニオンギヤからリングギヤ100に伝達され、そのリングギヤ100を有する第1の回転体110が回転することにより、第1の回転体110の回転がクラッチ160を介して第2の回転体150に伝達されてエンジンをクランキングする。エンジンの始動により、第2の回転体150の回転速度が第1の回転体110の回転速度を上回ると、クラッチ160が空転して第2の回転体150から第1の回転体110へのトルク伝達が遮断される。
このような常時噛み合い式始動装置は、エンジン始動時にピニオンギヤを押し出してリングギヤに噛み合わせる電磁押し込み式始動装置に比べて、ピニオンギヤとリングギヤとの噛み合い部分に発生する摩耗および騒音を低減できる効果がある。
特開2008−82186号公報
ところで、上記の従来技術では、一方向クラッチ160のアウタ161が第2の回転体150とは別体に設けられ、ボルト170によって第2の回転体150に固定されている。これは、通常、第2の回転体150には、熱処理の必要はなく、プレス等の塑性加工により安価に作ることができるのに対し、アウタ161は、クラッチ160の強度上、熱処理が必要であるため、第2の回転体150とは別体に設けられている。
しかし、自動変速機を搭載する車両では、通常、第2の回転体150(オートマチック車の場合は、ドライブプレートと呼ばれる)が、トルクコンバータのフロントケースにボルトで固定されるため、アウタ161を第2の回転体150と別体に構成した場合、規格が異なる2種類のボルトを使用する必要がある。その結果、部品点数が増えると共に、重量も増加するため無駄が生じるという問題があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、使用するボルトの数を減らすことで組み付け工数を低減でき、且つ、軽量化を図ることができるエンジン始動用トルク伝達装置を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、自動変速機を搭載する車両に用いられ、スタータが発生する駆動トルクをエンジンのクランク軸に伝達して、エンジンを始動させるためのエンジン始動用トルク伝達装置であって、外周にリングギヤが形成された第1の回転体と、この第1の回転体に軸受を介して相対回転可能に組み付けられ、且つ、クランク軸に固定される第2の回転体と、リングギヤがスタータに駆動されて第1の回転体が回転する時に、第1の回転体から第2の回転体へトルクを伝達する一方向クラッチとを備え、この一方向クラッチは、第1の回転体と一体に回転するインナと、第2の回転体と一体に回転するアウタと、インナとアウタとの間でトルクの伝達を断続する係合子とを有し、アウタは、第2の回転体と別体に設けられ、且つ、自動変速機に用いられるトルクコンバータのフロントケースに、第2の回転体と共に、共通のボルトによって固定されていることを特徴とする。
自動変速機を搭載する車両では、第2の回転体(一般にドライブプレートと呼ばれている)がボルトによってトルクコンバータのフロントケースに固定されている。本発明では、アウタを第2の回転体に固定する手段として、第2の回転体をトルクコンバータのフロントケースに固定するボルトを共用することにより、アウタを第2の回転体に固定するための専用のボルトを廃止できる。これにより、部品点数(ボルトの数)を削減できると共に、ボルトの締め付け作業を減らすことができるので、コストを低減できる。また、部品点数の削減による軽量化も実現できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載したエンジン始動用トルク伝達装置において、アウタと第2の回転体は、両者の相対回転を規制する位置決め手段を有していることを特徴とする。
本発明のエンジン始動用トルク伝達装置は、全ての部品(第1の回転体、第2の回転体、クラッチ、軸受、シール部品等)がアセンブリとして組み立てられた状態で車両メーカに納入される。車両メーカでは、エンジンのクランク軸に第2の回転体を固定した後、第2の回転体とアウタとがトルクコンバータのフロントケースにボルトで固定されて組み付けられる。このボルト締めの際に、アウタに設けられるボルト孔の位置と、第2の回転体に設けられるボルト孔の位置とが周方向にずれていると、両ボルト孔の位置を合わせる位置合わせ作業が必要となり、作業工数が増えるため、車両自体の完成工数を悪化させることになる。
これに対し、本発明では、アウタと第2の回転体との相対回転を規制する位置決め手段を有しているので、アウタに設けられるボルト孔の位置と、第2の回転体に設けられるボルト孔の位置とを周方向に合わせて位置決めした状態で組み立てることができる。これにより、車両メーカでは、ボルト締めの際に、上記の位置合わせ作業を廃止できるので、作業工数が増えることはなく、車両自体の完成工数が悪化する要因の一つを排除できる。
(請求項3の発明)
請求項1または2に記載したエンジン始動用トルク伝達装置において、第1の回転体には、ボルトを締め付けるための工具を出し入れ出来る窓孔が形成されていることを特徴とする。
第1の回転体に窓孔を形成することにより、この窓孔を通して工具の出し入れが可能となるため、車両メーカにおいてボルト締めを容易に行うことができ、組み付け作業性が向上する。
(請求項4の発明)
請求項3に記載したエンジン始動用トルク伝達装置において、窓孔は、ボルトの数と同数もしくはそれ以上形成され、且つ、少なくともボルトの数と同数形成される個々の窓孔が、それぞれボルトの締め付け位置に対応して形成されていることを特徴とする。
例えば、第1の回転体に窓孔が1ヶ所だけ形成されている場合は、複数個のボルトを締め付ける際に、最初のボルトを締め付けた後、第1の回転体を回転させて、次のボルトを締め付ける位置まで窓孔の位置を周方向に移動させる必要があるため、ボルト締めに係る工数が多くなる。また、エンジン始動時にスタータギヤ(ピニオンギヤ)とリングギヤとの間で生じる騒音は、第1の回転体が共鳴板となって音を放射するので、第1の回転体に形成される窓孔が多く、面積が大きい程、騒音低減が向上する別の効果も得られる。
これに対し、本発明では、ボルトの数と同数もしくはそれ以上の窓孔が第1の回転体に形成され、且つ、少なくともボルトの数と同数形成される個々の窓孔が、それぞれボルトの締め付け位置に対応して形成されているので、最初のボルトを締め付けた後、次のボルトを締め付ける際に、次のボルトの締め付け位置まで窓孔の位置を移動させる必要がない。つまり、複数のボルトを1個ずつ順番に締め付けていく際に、その都度、第1の回転体を回転させる必要はないので、ボルト締めに係る工数を少なくでき、組み付け作業性が向上する。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は実施例1に係るエンジン始動用トルク伝達装置(以下、トルク伝達装置1と略して呼ぶ)の断面図である。
本実施例のトルク伝達装置1は、自動変速機を搭載する車両に用いられるもので、スタータ(図示せず)が発生するトルクをエンジンのクランク軸2に伝達する働きを有し、外周にリングギヤ3が形成された第1の回転体4と、この第1の回転体4に軸受5を介して相対回転可能に組み付けられ、且つ、クランク軸2に固定される第2の回転体6と、第1の回転体4と第2の回転体6との間に設けられる一方向クラッチ7と、このクラッチ7に使用される潤滑剤の流出を防止するためのシール部品8等より構成される。
第1の回転体4は、リングギヤ3にスタータのピニオンギヤが常時噛み合っており、リングギヤ3がスタータに駆動されて回転する。
第2の回転体6は、オートマチック車用のドライブプレートであり、最内径部にボス部6aが設けられ、このボス部6aに形成された貫通孔6bにボルト(図示せず)を通して、そのボルトをクランク軸2の端部に締め付けて固定される。
軸受5は、例えば、シール機能を有するボールベアリングであり、第2の回転体6に設けられたボス部6aの外周と、第1の回転体4の最内径部に設けられた円筒壁部4aの内周との間に組み込まれている。
クラッチ7は、第1の回転体4と一体に回転するインナ7aと、第2の回転体6と一体に回転するアウタ7bと、インナ7aとアウタ7bとの間でトルクの伝達を断続する働き、具体的には、インナ7aからアウタ7bへのトルク伝達を許容し、アウタ7bからインナ7aへのトルク伝達を遮断する係合子7c(例えば、ローラ、スプラグ、カム)等より構成され、この係合子7cが配設されるクラッチ室に潤滑剤(例えば、グリース、エンジンオイル等)が充填されている。
シール部品8は、例えば、周知のオイルシールであり、第1の回転体4に設けられた筒状壁部4bの内周に圧入して組み付けられ、ゴム製のリップ部8aがアウタ7bの外周面に押圧されている。このシール部品8は、第1の回転体4と第2の回転体6との相対回転が生じた時に、アウタ7bの外周面をリップ部8aが摺接することにより、クラッチ7の外周側をシールして潤滑剤の流出を防止する働きを有する。
なお、クラッチ7の内周側は、上記の軸受5(シール機能を有するボールベアリング)によってシールされている。
次に、本発明に係るトルク伝達装置1の特徴について説明する。
本実施例のトルク伝達装置1は、クラッチ7のアウタ7bが第2の回転体6と別体に設けられ、且つ、第2の回転体6と共に、共通のボルト9によって、自動変速機に用いられるトルクコンバータ10のフロントケース10aに固定されている。
トルクコンバータ10のフロントケース10aには、第2の回転体6とアウタ7bとを固定するためのネジ台10bが6ヶ所、周方向等間隔に設けられ、各ネジ台10bには、ボルト9を締め付けるための雌ねじが形成されている。
アウタ7bは、軸方向の一端側(図1の右端側)に径方向の外側へプレート状に延設されたアウタ固定部70が一体に設けられ、このアウタ固定部70の外径が、第2の回転体6の外径と略同一寸法に設定されている。
第2の回転体6とアウタ固定部70は、軸方向(図示左右方向)に両者が当接した状態で組み合わされ、それぞれボルト9を通すためのボルト孔が6ヶ所、周方向等間隔に形成されている。但し、第2の回転体6に形成されるボルト孔は、アウタ固定部70に形成されるボルト孔より内径が数mm程度大きく設定されている。
一方、アウタ固定部70に形成されるボルト孔は、例えば、M10のボルト9を挿通できる程度の内径を有している。また、第2の回転体6に当接するアウタ固定部70の一端面側には、ボルト孔の周囲に環状の突起部70aが設けられ、この突起部70aが第2の回転体6に形成されたボルト孔に軽圧入の状態で嵌合している。突起部70aの高さは、第2の回転体6の板厚以内に抑えられている。
また、第1の回転体4には、図2に示す様に、ボルト9を締め付けるための工具(図示せず)を出し入れできる窓孔4cが形成されている。この窓孔4cは、少なくともボルト9の数だけ形成され、且つ、個々の窓孔4cが、それぞれボルト9の締め付け位置に対応して形成されている。
本トルク伝達装置1は、全ての部品(第1の回転体4、第2の回転体6、軸受5、クラッチ7、シール部品8等)がアセンブリとして組み立てられた状態で車両メーカに納入される。車両メーカでは、エンジンのクランク軸2に第2の回転体6をボルトで固定した後、第2の回転体6とアウタ固定部70に形成されたボルト孔にボルト9を挿通して、トルクコンバータ10のフロントケース10aに設けられたネジ台10bにボルト9を結合して固定される。
続いて、トルク伝達装置1の作動を説明する。
a)エンジン始動時
リングギヤ3がスタータにより駆動されて第1の回転体4が回転すると、クラッチ7が係合状態(係合子7cを介してインナ7aとアウタ7bとが連結された状態)となり、第1の回転体4→クラッチ7→第2の回転体6→クランク軸2の順にトルクが伝達されてクランキングを開始する。
b)エンジン始動後
クランキングからエンジンが完爆してクランク軸2の回転が第2の回転体6に伝達され、その第2の回転体6の回転速度が第1の回転体4の回転速度を上回ると、クラッチ7が空転状態となって、第2の回転体6から第1の回転体4へのトルク伝達が遮断される。これにより、エンジンの回転がスタータに入力されることはない。
(実施例1の効果)
本実施例のトルク伝達装置1は、クラッチ7のアウタ7bと第2の回転体6とが別体に設けられているので、第2の回転体6をプレス等の塑性加工により安価に製作できる。また、強度を必要とするアウタ7bのみ熱処理を行うことができ、第2の回転体6に熱処理を実施しないことにより、熱処理に伴う歪みが第2の回転体6に発生することもない。
さらに、アウタ7bを第2の回転体6と別体に設けることで、アウタ7bの軸方向他端側、つまり、アウタ固定部70が設けられる端部と反対側の端部(図1の左側端部)に、径方向の内側(インナ7a側)へ延設されるアウタ壁部71を設けることができ、このアウタ壁部71によって、クラッチ室からの潤滑剤の流出を抑制することが可能である。
本実施例のトルク伝達装置1は、アウタ固定部70を第2の回転体6に固定する手段として、第2の回転体6をトルクコンバータ10のフロントケース10aに固定するためのボルト9を共用しているので、アウタ7bを第2の回転体6に固定するための専用のボルトを廃止できる。その結果、部品点数(ボルトの数)を削減できると共に、ボルト9の締め付け作業を減らすことができるので、コストを低減でき、且つ、部品点数の削減による軽量化も実現できる。
ところで、第2の回転体6とアウタ固定部70とをトルクコンバータ10のフロントケース10aにボルト9を締め付けて固定する工程は、第2の回転体6を介してエンジンとトルクコンバータ10とを結合する重要な工程であり、車両本体の組み立てラインに直結している。このため、ボルト締めに掛かる作業工数が増大することは、車両自体の完成工数を悪化させることになり、生産性の低下を招く。
例えば、車両メーカでは、ボルト9を締め付ける際に、第2の回転体6に形成されるボルト孔の位置と、アウタ固定部70に形成されるボルト孔の位置とが周方向にずれていると、両ボルト孔の位置を合わせる位置合わせ作業が必要となり、作業工数が増大する要因となる。
これに対し、本実施例のトルク伝達装置1は、アウタ固定部70に形成されるボルト孔の周囲に環状の突起部70aが設けられ、この突起部70aが第2の回転体6に形成されたボルト孔に嵌合することで、両者の相対回転が規制されている。つまり、アウタ固定部70に設けられる突起部70aが、第2の回転体6との相対回転を規制する位置決め手段として機能している。これにより、本トルク伝達装置1は、アウタ7bに形成されるボルト孔の位置と、第2の回転体6に形成されるボルト孔の位置とを周方向に合わせて位置決めした状態でアセンブリとして組み立てることができる。その結果、車両メーカでは、ボルト締めの際に、ボルト孔の位置合わせ作業を廃止できるので、位置合わせ作業を行う場合と比較して、作業工数を低減できる。
また、本トルク伝達装置1は、第1の回転体4に窓孔4cが形成されており、この窓孔4cを通してボルト9を締め付けるための工具の出し入れが可能となるため、車両メーカにおいてボルト締めを容易に行うことができる。特に、窓孔4cは、少なくともボルト9の数だけ形成され、且つ、個々の窓孔4cが、それぞれボルト9の締め付け位置に対応して形成されているので、最初のボルト9を締め付けた後、次のボルト9を締め付ける際に、次のボルト9の締め付け位置まで窓孔4cの位置を移動させる必要がない。つまり、複数のボルト9を1個ずつ順番に締め付けていく際に、その都度、第1の回転体4を回転させる必要はないので、ボルト締めに係る作業工数を少なくできる。
上記の結果、車両メーカでの組み付け作業性が向上するため、車両自体の完成工数が悪化することはなく、生産性の低下を回避できる。
また、エンジン始動時にピニオンギヤとリングギヤ3との間で生じる騒音は、第1の回転体4が共鳴板となって音を放射するので、第1の回転体4に形成される窓孔4cの数を多く、面積を大きくする、つまり、第1の回転体4に占める窓孔4cの面積割合が大きい程、エンジン始動時の騒音低減効果が向上する。特に、エンジンの停止および再始動を自動制御するアイドリングストップシステムを搭載する車両は、同システムを搭載していない通常の車両よりエンジン始動回数が多いため、同システムを搭載する車両に本トルク伝達装置1を用いた場合、始動音の低減は特に重要な効果となる。
(変形例)
実施例1に記載したトルク伝達装置1は、第1の回転体4に設けられるリングギヤ3にスタータのピニオンギヤが常時噛み合っているが、エンジン始動時のみピニオンギヤを軸方向に押し出してリングギヤ3に噛み合わせる電磁押し込み式のスタータにも適用可能である。
トルク伝達装置の断面図である。 第1の回転体の半正面図である。 従来技術に係るトルク伝達装置の断面図である。
符号の説明
1 エンジン始動用トルク伝達装置
2 クランク軸
3 リングギヤ
4 第1の回転体
4c 窓孔
5 軸受
6 第2の回転体
7 一方向クラッチ
7a インナ
7b アウタ
7c 係合子
9 ボルト
10 トルクコンバータ
10a トルクコンバータのフロントケース
70a 突起部(位置決め手段)

Claims (4)

  1. 自動変速機を搭載する車両に用いられ、スタータが発生する駆動トルクをエンジンのクランク軸に伝達して、前記エンジンを始動させるためのエンジン始動用トルク伝達装置であって、
    外周にリングギヤが形成された第1の回転体と、
    この第1の回転体に軸受を介して相対回転可能に組み付けられ、且つ、前記クランク軸に固定される第2の回転体と、
    前記リングギヤが前記スタータに駆動されて前記第1の回転体が回転する時に、前記第1の回転体から前記第2の回転体へトルクを伝達する一方向クラッチとを備え、
    この一方向クラッチは、前記第1の回転体と一体に回転するインナと、前記第2の回転体と一体に回転するアウタと、前記インナと前記アウタとの間でトルクの伝達を断続する係合子とを有し、前記アウタは、前記第2の回転体と別体に設けられ、且つ、前記自動変速機に用いられるトルクコンバータのフロントケースに、前記第2の回転体と共に、共通のボルトによって固定されていることを特徴とするエンジン始動用トルク伝達装置。
  2. 請求項1に記載したエンジン始動用トルク伝達装置において、
    前記アウタと前記第2の回転体は、両者の相対回転を規制する位置決め手段を有していることを特徴とするエンジン始動用トルク伝達装置。
  3. 請求項1または2に記載したエンジン始動用トルク伝達装置において、
    前記第1の回転体には、前記ボルトを締め付けるための工具を出し入れ出来る窓孔が形成されていることを特徴とするエンジン始動用トルク伝達装置。
  4. 請求項3に記載したエンジン始動用トルク伝達装置において、
    前記窓孔は、前記ボルトの数と同数もしくはそれ以上形成され、且つ、少なくとも前記ボルトの数と同数形成される個々の窓孔が、それぞれ前記ボルトの締め付け位置に対応して形成されていることを特徴とするエンジン始動用トルク伝達装置。
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