JP2010024706A - 床用嵩上げ材及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクトに輸送及び保管することができ、取り扱いやすい合成樹脂発泡体製の床用嵩上げ材を、材料ロスを生じることなく容易に製造する。
【解決手段】合成樹脂発泡平板5を、連続する凹凸状切れ目6で、同一形状の表裏の分割片5a,5bに二分し、両分割片5a,5bを、それぞれ、1枚の合成樹脂発泡平板5の形態に重ね合わせてコンパクトに輸送及び保管ができる床用嵩上げ材1とする。
【選択図】図2
【解決手段】合成樹脂発泡平板5を、連続する凹凸状切れ目6で、同一形状の表裏の分割片5a,5bに二分し、両分割片5a,5bを、それぞれ、1枚の合成樹脂発泡平板5の形態に重ね合わせてコンパクトに輸送及び保管ができる床用嵩上げ材1とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、建物の床面のレベル合わせのための嵩上げや、地下室の床下に排水路を形成するための嵩上げに用いられる床用嵩上げ材及びその製造方法に関する。
従来、床用嵩上げ材としては、合成樹脂発泡板の片面に、排水路となる溝加工を施したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、角棒状の合成樹脂発泡体である嵩上げ用の脚材を連結テープで所定間隔に並列させておき、展開して、脚材を連結テープで規定された所定間隔で設置できるようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、合成樹脂発泡板の片面に溝加工を施したものは、溝加工時に多量の廃棄片を生じることから、材料の無駄が多い問題がある。また、輸送や保管は片面に溝加工を施した合成樹脂発泡板を積み重ねて行うことになるが、嵩張って場所をとる問題もある。
脚材を連結テープで所定間隔に並列させたものは、合成樹脂発泡板を角柱状に切断した脚材を連結テープで連結すればよいので、材料ロスはほとんど生じないものの、連結テープでの連結に手間がかかる問題がある。また、脚材を束ねれば輸送や保管スペースを抑制することができるが、ばらけやすく、取り扱い性が悪い問題もある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、材料ロスを生じることなく容易に製造することができ、しかもコンパクトに輸送及び保管することができ、取り扱いやすい合成樹脂発泡体製の床用嵩上げ材及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、片面が凸条と凹条が交互に連なった凹凸面、他面が平坦面となった合成樹脂発泡板で、凹凸面同志を向き合わせて2枚を重ね合わせ、対向する凸条と凹条を嵌め合わせて1枚の合成樹脂発泡平板とすることが可能であることを特徴とする床用嵩上げ材を提供するものである。本発明の床用嵩上げ材は、凸条と凹条がそれぞれ正方形又は長方形をなすことを好ましい態様として含むものである。
また、本発明は、合成樹脂発泡平板を、連続する凹凸状切れ目で、同一形状の表裏の分割片に二分し、両分割片をそれぞれ床用嵩上げ材とすることを特徴とする床用嵩上げ材の製造方法を提供するものでもある。本発明の床用嵩上げ材の製造方法は、連続する凹凸状切れ目が、正方形又は長方形の凹凸を連ねた矩形波状をなすことを好ましい態様として含むものである。
本発明に係る床用嵩上げ材は、凹凸面同志を向き合わせて2枚を重ね合わせ、対向する凸条と凹条を嵌め合わせて1枚の合成樹脂発泡平板とすることが可能となっている。そして、このような重ね合わせ状態で輸送及び保管を行うようにすれば、輸送及び保管時の省スペースを図ることができる。また、脚材を連結テープで所定間隔に並列させた従来の床用嵩上げ材のようにばらけることもないので、取り扱い性も良い。
本発明に係る製造方法は、合成樹脂発泡平板を連続する凹凸状切れ目で表裏の分割片に二分するだけであるので、材料ロスをほとんど生じることがない。また、この分割は、熱線スライスにより容易に行うことができ、一枚の合成樹脂発泡平板から同一形状の二枚の床用嵩上げ材を同時に得ることができるので、製造効率も良く、加工コストを抑制することができる。
以下、図面に基づいて本発明を更に説明する。なお、以下に述べる図1〜図4において、同じ符号は同じ構成要素を示す。
まず、図1及び図2に基づいて本発明に係る床用嵩上げ材及びその製造方法の一例について説明する。
図1は本発明に係る床用嵩上げ材の一例を示すもので、(a)底面方向からの斜視図、(b)は2枚の床用嵩上げ材を重ね合わせて1枚の合成樹脂発泡平板とした状態の斜視図、図2は本発明に係る床用嵩上げ材の製造方法の一例を示す説明図で、(a)は合成樹脂発泡板を連続する凹凸状切れ目で表裏の分割片に二分した状態の側面図、(b)は表裏の分割片を分離した状態の側面図である。
図1(a)に示されるように、本発明に係る床用嵩上げ材1は、片面が凸条2と凹条3が交互に連なった凹凸面で、他面が平坦面となった合成樹脂発泡板で構成されている。
床用嵩上げ材1は、凹凸面を下向きにして設置されるもので、凹凸面における凸条2は、本床用嵩上げ材1上に形成される床4(図3、図4参照)の支持部となり、凹条3は、排水路や、配線又は管材スペースとして用いることができる。凸条2と凹条3の断面形状は、台形状でも良いが、安定した床4の支持状態が得られるよう、正方形又は長方形であることが好ましい。
床用嵩上げ材1を構成する合成樹脂発泡体としては、例えばポリスチレン系発泡体、ポリエチレン系発泡体、ポリプロピレン系発泡体、ポリウレタン系発泡体、フェーノール樹脂発泡体などを用いることができるが、吸水性が低く、機械的強度に優れることから、ポリスチレンの発泡体が好ましい。また、ビーズ発泡成形体でも押出発泡成形体でもよいが、耐圧性に優れることから、押出発泡成形体であることが好ましい。
床用嵩上げ材1は、作業者が乗った時の割れ防止を図ると共に、必要な嵩上げ量を得やすくするなどの観点から、凸条2と凹条3の幅が50〜150mm、凸条2の高さ(平坦面の表面から凸条2の頂面までの間隔)が50〜150mm、凹条3の深さが30〜125mm、凹条3の底部の厚さ(平坦面の表面から凹条3の底面までの間隔)が20〜50mmであることが好ましい。標準的には、凸条2と凹条3の幅が100mm、凸条2の高さ125mm、凹条3の深さ100mm、凹条3の底部の厚さ25mmである。また、構成材料としてポリスチレンの押出発泡体を用いた場合、割れ防止を図りやすくするために、密度が20〜50kg/m3であることが好ましく、経済性及び軽量性をも加味すると、より好ましくは25〜35kg/m3である。
本発明に係る床用嵩上げ材1は、凹凸面同志を向き合わせて2枚を重ね合わせることで、図1(b)に示されるように、相対向する凸条2と凹条3が嵌り合って、表裏面が平坦面となった1枚の合成樹脂発泡平板5を形成するものとなっている。このため、凸条2と凹条3の連なり方向の一端と他端とでは凹凸が逆になっており、2枚の床用嵩上げ材1の凹凸面を向き合わせた時に、総ての凸条2と凹条3が互いに嵌め合わせることができる断面形状をなしている。図示される例では、一端の凸条2と他端の凹条3の断面形状は、それぞれ中間部の凸条2と凹条3の1/2の幅の断面形状となっている。この一端の凸条2と他端の凹条3の断面形状を、中間部の凸条2と凹条3の断面形状に揃えることもできるが、設置時に端部に突き出た状態となる端部の凹条3の底部を割れにくくするために、一端の凸条2と他端の凹条3の断面形状は、それぞれ中間部の凸条2と凹条3の幅の1/2〜1/3程度の幅とすることが好ましい。
上記床用嵩上げ材1は、図2(a)に示されるように、1枚の合成樹脂発泡平板5を、連続する凹凸状切れ目6で、同一形状の表裏の分割片5a,5bに二分することで容易に製造することができる。図示される凹凸状切れ目6は、安定した支持力が得やすい断面台形状の凸条2と凹条3(図1参照)を形成できるよう、正方形又は長方形の凹凸を連ねた矩形波状とすることが好ましい。また、一端と他端では凹凸が逆になって、合成樹脂発泡平板5を表裏に二等分する位置に形成されている。図2(b)に示されるように、この凹凸状切れ目6を介して分離される表裏の分割片5a,5bは同一形状となり、この分割片5a,5bそれぞれ図1に示される床用嵩上げ材1を構成するものである。
合成樹脂発泡平板5の構成材料としては、前記床用嵩上げ材1の構成材料と同様の合成樹脂発泡体を用いる。
上記合成樹脂発泡平板5の凹凸状切れ目6による分割は、例えば通電により発熱するニクロム線を用いた熱線スライスにより容易に行うことができる。
次に、本発明に係る床用嵩上げ材の使用例を図3〜図5で説明する。
図3は本発明に係る床用嵩上げ材を用いた床構造の一例を示す断面図、図4は本発明に係る床用嵩上げ材を用いた床構造の他の例を示す断面図、図5は本発明に係る床用嵩上げ材の平面方向の好ましい配列例を示す断面図である。
図3及び図4に示されるように、本発明に係る床用嵩上げ材1は、建物の床基板7上に凹凸面を下にして設置される。床用嵩上げ材1は、図3に示されるように、1段で設置しても、図4に示されるように、複数段で設置しても良く、必要な嵩上げ高さに応じて選択される。複数段に積み重ねる場合、凸状2と凹条3の位置を上下に揃えて積み重ねることが好ましい。このようにすると、作業者が乗った時に床用嵩上げ材1が割れにくいと共に、床4の支持力も高めることができる。また、平面方向に相隣接する床用嵩上げ材1は、図5に示されるように、凸条2と凹条3の連なり方向における向きを揃え、端部の凹条3同士が向き合わないようにして配置することが好ましい。このようにすることで、作業者が乗った時に、端部の凹条3の底部を踏んでも損傷しにくくすることができる。
上記のようにして床用嵩上げ材1を設置し、好ましくは設置した床用嵩上げ材1間の継ぎ目を目地テープなどで覆った後、床用嵩上げ材1上に配筋を施してコンクリートを打設することで、嵩上げした位置に床4を構築することができる。
1 床用嵩上げ材
2 凸条
3 凹条
4 床
5 合成樹脂発泡平板
6 凹凸状切れ目
7 床基板
2 凸条
3 凹条
4 床
5 合成樹脂発泡平板
6 凹凸状切れ目
7 床基板
Claims (4)
- 片面が凸条と凹条が交互に連なった凹凸面、他面が平坦面となった合成樹脂発泡板で、凹凸面同志を向き合わせて2枚を重ね合わせ、対向する凸条と凹条を嵌め合わせて1枚の合成樹脂発泡平板とすることが可能であることを特徴とする床用嵩上げ材。
- 凸条と凹条がそれぞれ断面正方形又は長方形をなすことを特徴とする請求項1に記載の床用嵩上げ材。
- 合成樹脂発泡平板を、連続する凹凸状切れ目で、同一形状の表裏の分割片に二分し、両分割片をそれぞれ床用嵩上げ材とすることを特徴とする床用嵩上げ材の製造方法。
- 連続する凹凸状切れ目が、正方形又は長方形の凹凸を連ねた矩形波状をなすことを特徴とする請求項3に記載の床用嵩上げ材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008187185A JP2010024706A (ja) | 2008-07-18 | 2008-07-18 | 床用嵩上げ材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008187185A JP2010024706A (ja) | 2008-07-18 | 2008-07-18 | 床用嵩上げ材及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010024706A true JP2010024706A (ja) | 2010-02-04 |
Family
ID=41730788
Family Applications (1)
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JP2008187185A Pending JP2010024706A (ja) | 2008-07-18 | 2008-07-18 | 床用嵩上げ材及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2010024706A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019214882A (ja) * | 2018-06-13 | 2019-12-19 | 大和ハウス工業株式会社 | 建物の玄関構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3016148U (ja) * | 1995-03-23 | 1995-09-26 | ダウ化工株式会社 | 排水パネル |
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2008
- 2008-07-18 JP JP2008187185A patent/JP2010024706A/ja active Pending
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JP2019214882A (ja) * | 2018-06-13 | 2019-12-19 | 大和ハウス工業株式会社 | 建物の玄関構造 |
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