JP2010024125A - Iii族窒化物結晶の成長方法 - Google Patents

Iii族窒化物結晶の成長方法 Download PDF

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伸介 藤原
Tatsu Hirota
龍 弘田
Hiroaki Yoshida
浩章 吉田
Koji Uematsu
康二 上松
Haruko Tanaka
晴子 田中
Yusuke Mori
勇介 森
Takatomo Sasaki
孝友 佐々木
Shiro Kawamura
史朗 川村
Yasuo Kitaoka
康夫 北岡
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Abstract

【課題】液相法であるフラックス法において作業性が高められたIII族窒化物結晶の成長方法を提供する。
【解決手段】本III族窒化物結晶の成長方法は、液相法によるIII族窒化物結晶の成長方法であって、下地基板1を準備する工程と、下地基板1の主面1mに、III族金属とアルカリ金属とを含む溶媒3に窒素含有ガス5を溶解させた溶液を接触させて、主面1m上にIII族窒化物結晶10を成長させる工程と、を備え、III族金属とアルカリ金属との合計のモル数に対するアルカリ金属のモル数の比が0.001以上0.2未満である。
【選択図】図2

Description

本発明は、液相法、特にフラックス法によるIII族窒化物結晶の成長方法に関する。
III族窒化物結晶は、各種半導体デバイスの基板などに広く用いられている。近年、各種半導体デバイスを効率的に製造するために、大型で転位密度の低いIII族窒化物結晶が求められている。
III族窒化物結晶を成長させる方法としては、HVPE(ハイドライド気相成長)法、MOCVD(有機金属化学気相堆積)法などの気相法、高圧溶液法、フラックス法などの液相法などがある。ここで、米国特許第5868837号明細書(特許文献1)は、Naフラックス法によるGaN結晶の成長方法を開示する。かかるNaフラックス法は、結晶成長温度が600℃〜850℃程度であり他の方法に比べて低く、Gaの収率(原料のGa中のGaN結晶を形成するGaに変換する率)が高いため、GaN結晶(III族窒化物結晶)の製造の低コスト化が期待されている。
しかし、かかるNaフラックス法は、100気圧程度の高圧雰囲気下における結晶成長であり、また、Ga(III金属)のフラックスとして反応性の高いNa(アルカリ金属)を用いているため、取り扱いが難しく作業性が低下する問題があった。
米国特許第5868837号明細書
本発明は、上記問題を解決して、液相法であるフラックス法において作業性が高められたIII族窒化物結晶の成長方法を提供することを目的とする。
本発明は、液相法によるIII族窒化物結晶の成長方法であって、下地基板を準備する工程と、下地基板の主面にIII族金属とアルカリ金属とを含む溶媒に窒素含有ガスを溶解させた溶液を接触させて、主面上にIII族窒化物結晶を成長させる工程と、を備え、III族金属とアルカリ金属との合計のモル数に対するアルカリ金属のモル数の比が0.001以上0.2未満であるIII族窒化物結晶の成長方法である。
本発明にかかるIII族窒化物結晶の成長方法において、III族金属とアルカリ金属との合計のモル数に対するアルカリ金属のモル数の比を0.001以上0.1以下とすることができる。また、アルカリ金属はNaおよびLiの少なくともいずれかを含むことができる。また、III族窒化物結晶はGaN結晶とすることができる。
本発明にかかるIII族窒化物結晶の成長方法によれば、液相法であるフラックス法において作業性が高められたIII族窒化物結晶の成長方法を提供できる。
図1および図2を参照して、本発明の一実施形態のIII族窒化物結晶の成長方法は、液相法によるIII族窒化物結晶10の成長方法であって、下地基板1を準備する工程と、下地基板1の主面1mに、III族金属とアルカリ金属とを含む溶媒3に窒素含有ガス5を溶解させた溶液を接触させて、主面1m上にIII族窒化物結晶10を成長させる工程と、を備え、III族金属とアルカリ金属との合計のモル数に対するアルカリ金属のモル数の比が0.001以上0.2未満である。
本実施形態のIII族窒化物結晶の成長方法によれば、III族金属とアルカリ金属との合計のモル数に対するアルカリ金属のモル数の比を0.001以上0.2未満とすることにより、III族窒化物結晶成長後、冷却された溶媒中にIII族金属とIII族金属およびアルカリ金属の合金とが生成し、アルカリ金属は生成しないため、成長させたIII族窒化物結晶の取り扱いが容易となる。
(結晶成長装置)
図1および図2を参照して、本実施形態のIII族窒化物結晶の成長方法に用いられる結晶成長装置は、たとえば、外容器29と、外容器29の内部に配置された断熱材27と、断熱材27の内部に配置されたヒータ25と、ヒータ25の内側に配置された内容器21とを備える。この内容器21内には、その中でIII族窒化物結晶10を成長させるための結晶成長容器23が配置されている。また、結晶成長容器23の開口部が蓋24で覆われていてもよい。
ここで、結晶成長容器23および蓋24の材料は、溶媒3および窒素含有ガス5と反応せず、機械的強度および耐熱性が高いものであれば特に制限はないが、Al23(酸化アルミニウム、アルミナともいう)などが好ましい。また、内容器21の材料は、機械的強度および耐熱性の高いものであれば特に制限はないが、ステンレス、耐熱鋼などが好ましい。また、外容器29の材料は、機械的強度および耐熱性の高いものであれば特に制限はないが、ステンレスなどが好ましい。また、断熱材27の材料は、機械的強度、耐熱性および断熱性の高いものであれば特に制限はないが、ウール状のグラファイトなどが好ましい。
また、本実施形態で用いられる結晶成長装置は、第1の配管41によって内容器21に繋がれている窒素含有ガス供給装置31と、第2の配管43によって外容器29に繋がれている加圧用ガス供給装置33と、第3の配管45によって外容器29に繋がれている真空排気装置35とを備える。ここで、第1の配管41には、窒素含有ガス5の供給流量を調節するためのバルブ41vが設けられ、バルブ41vより内容器21側の部分41aには第1の圧力計41pが設けられている。また、第2の配管43には、加圧用ガス7の供給流量を調節するためのバルブ43vが設けられ、バルブ43vより外容器29側の部分43aには第2の圧力計43pが設けられている。また、第3の配管45には、排気流量を調節するためのバルブ45vが設けられている。
さらに、第1の配管41のバルブ41vより内容器21側の部分41aと第3の配管45のバルブ45vより外容器29側の部分45aとを繋ぐ第4の配管47が設けられている。この第4の配管47にはバルブ47vが設けられている。なお、図1には、参考のため、第1の配管41のバルブ41vより窒素含有ガス供給装置31側の部分41b、第2の配管43のバルブ43vより加圧用ガス供給装置33側の部分43b、第3の配管45のバルブ45vより真空排気装置35側の部分45bも図示した。
(下地基板を準備する工程)
図1および図2を参照して、本実施形態のIII族窒化物結晶の成長方法は、下地基板1を準備する工程を備える。ここで、準備される下地基板1は、その主面1m上にIII族窒化物結晶10を成長させることができるものであれば特に制限はないが、成長させるIII族窒化物結晶10と下地基板1との間の結晶格子および格子定数の整合性を高める観点から、一主面1mを有するIII族窒化物種結晶1aを含むことが好ましく、成長させるIII族窒化物結晶10とIII族窒化物種結晶1aとが同じ化学組成を有することがより好ましい。ここで、III族窒化物結晶と化学組成が同じとは、結晶を構成する原子の種類および比率が同じことをいう。
ここで、一主面1mを有するIII族窒化物種結晶1aを含む下地基板1とは、たとえば、基礎基板1b上にIII族窒化物種結晶1aが形成されているテンプレート基板、全体がIII族窒化物種結晶1aで形成されている自立基板などが挙げられる。また、III族窒化物結晶10としてAlxGayIn1-x-yN結晶(0≦x、0≦y、x+y≦1)をホモエピタキシャル成長させる場合には、下地基板1のIII族窒化物種結晶1aとしてAlxGayIn1-x-yN種結晶(0≦x、0≦y、x+y≦1)が用いられる。
ここで、下地基板1の主面1mは、特に制限はないが、高品質かつ大型の下地基板を入手し易い観点から、(0001)III族金属原子表面であることが好ましい。
また、下地基板1は、主面1mにおける平均転位密度は、特に制限はないが、1×107cm-2以下が好ましく、1×106cm-2以下がより好ましい。下地基板1の主面1mにおける平均転位密度を小さくすることにより、主面1m上に成長させるIII族窒化物結晶10が受け継ぐ転位を少なくすることができる。ここで、主面1mにおける転位とは、主面1mを貫通する転位をいい、主面1mにおいて点状に現われる。また、主面1mにおける平均転位密度とは、主面1mにおける転位密度の平均を意味する。かかる下地基板1の主面1mにおける平均転位密度は、下地基板1の主面1mをHClガスでエッチングして現れたピットの単位面積あたりの数(エッチピット密度)を微分干渉顕微鏡を用いて測定できる。
また、下地基板1の主面1mの面積は、特に制限はないが、1cm2以上であることが好ましく、10cm2以上であることがより好ましい。本実施形態の成長方法による結晶成長においては、主面の面積が大きい下地基板を用いることにより、大型で結晶成長表面10gにおける平均転位密度が低いIII族窒化物結晶が得られる。
本実施形態で準備される下地基板1は、HVPE法、MOCVD法などの気相法、溶液法、フラックス法などの液相法など、どのような方法によって成長されたものであってもよい。
(III族窒化物結晶を成長させる工程)
図1および図2を参照して、本実施形態のIII族窒化物結晶の成長方法は、下地基板1の主面1mに、III族金属とアルカリ金属とを含む溶媒3に窒素含有ガス5を溶解させた溶液を接触させて、主面1m上にIII族窒化物結晶10を成長させる工程を備える。
本実施形態におけるIII族窒化物結晶の成長工程においては、III族金属とアルカリ金属とを含む溶媒3が用いられる。溶媒3には、III族金属に加えてアルカリ金属が含まれているため、III族金属を含み不純物濃度(たとえば溶媒全体に対して1モル%未満の濃度)以上にはアルカリ金属を含まない溶媒に比べて、III族窒化物結晶の結晶成長温度および/または結晶成長圧力を低減することができる。これは、溶媒3に含まれているアルカリ金属が、溶媒3への窒素含有ガス5の溶解を促進させるためと考えられる。
アルカリ金属は、特に制限はないが、III族窒化物結晶の結晶成長温度および/または結晶成長圧力を低減する効果が大きい観点から、NaおよびLiの少なくともいずれかを含むことが好ましい。ここで、Liは不純物としてIII族窒化物結晶中に取り込まれやすい。また、Liは原子半径が小さく結晶中を拡散しやすく、この結晶を用いた半導体デバイスの特性を低下させる場合がある。このため、アルカリ金属としてNaを用いることがより好ましい。
ここで、溶媒3における含まれるIII族金属MIIIとアルカリ金属MAとの合計のモル数に対するアルカリ金属MAのモル数の比MA/(MIII+MA)は、III族窒化物結晶を成長させる観点から、0.001以上が必要であり、III窒化物結晶成長後冷却した溶媒3中にIII族金属とIII族金属およびアルカリ金属の合金とを生成させアルカリ金属を生成させない観点から、0.2未満が必要であり、0.1以下が好ましい。
米国特許第5868837号明細書(特許文献1)には、モル比MA/(MIII+MA)が0.25未満になるとGaN結晶が成長しないことが開示されている。しかし、本発明者らは、フラックス法において下地基板を用いることにより、モル比MA/(MIII+MA)が0.2未満であっても、下地基板上にIII族窒化物結晶を成長させることができること、および、III窒化物結晶成長後冷却した溶媒3中にIII族金属とIII族金属およびアルカリ金属の合金とを生成させアルカリ金属を生成させないことを見出し、本発明を完成させた。
図1および図2を参照して、具体的には、本発明者らは、下地基板1であるGaN基板の主面1mに、金属Ga(III族金属MIII)と金属Na(ナトリウム金属MA)とをモル比MA/(MIII+MA)が0.25未満で含む溶媒3に窒素ガス(窒素含有ガス5)を溶解させた溶液を接触させることにより、GaN結晶(III族窒化物結晶)を成長させた。
上記モル比MA/(MIII+MA)が0.25未満であっても、GaN基板上にGaN結晶が成長することが確認された。ここで、図3を参照して、モル比MA/(MIII+MA)が0.2より大きいと、GaN結晶成長後冷却した溶媒中に合金Ga4Naと金属Naとが生成する。すなわち、0.2<モル比MA/(MIII+MA)<0.25のときは、GaN結晶成長後冷却した溶媒中に金属Naが生成するため、溶媒からGaN結晶を取り出す際の作業性が低下する。また、図3を参照して、モル比MA/(MIII+MA)が0.2であると、GaN結晶成長後に溶媒を冷却すると、溶媒の全量が499℃で固化して合金Ga4Naが生成する。かかる合金Ga4NaはGaN結晶と熱膨張係数が異なるため、GaN結晶に大きな熱応力がかかり、GaN結晶は割れの発生または結晶性の低下が起こる。これに対して、図3を参照して、モル比MA/(MIII+MA)が0.2未満であると、GaN結晶成長後に溶媒を冷却すると、固化温度(融点)499℃の合金Ga4Naと固化温度(融点)29.77℃の金属Gaとが生成する。このため、GaN結晶にかかる熱応力は小さくなり、GaN結晶は割れの発生および結晶性の低下が起こらない。また、モル比MA/(MIII+MA)が0.001未満であると、GaN結晶は成長しない。したがって、モル比MA/(MIII+MA)は、0.001以上0.2未満である。さらに、GaN結晶成長後に溶媒を冷却する際にGaN結晶にかかる熱応力をさらに小さくする観点から、モル比MA/(MIII+MA)は0.1以下が好ましい。
図1および図2を参照して、本実施形態のIII族窒化物結晶の成長工程は、たとえば、以下の複数のサブ工程によって行なわれる。まず、結晶成長容器23の底にその主面1mを上に向けて下地基板1が配置される(下地基板配置サブ工程)。結晶成長容器23には、特に制限はないが、耐熱性の観点から、Al23製の坩堝などが好ましく用いられる。III族窒化物結晶としてGaN結晶を成長させる場合には、下地基板としてGaN基板が好ましく用いられる。
次に、下地基板1が配置された結晶成長容器23内にIII族金属とアルカリ金属とを含む溶媒3を入れる(溶媒配置サブ工程)。この溶媒3は室温(約25℃)中では固体であるが、後の加熱により液化する。
III族金属とアルカリ金属とを含む溶媒3には、制限はないが、純度の高いIII族窒化物結晶を成長させる観点から、III族金属およびアルカリ金属はそれぞれ純度が高いものが好ましい。この場合、金属Gaの純度は、99モル%以上が好ましく、99.999モル%以上がより好ましい。金属Naの純度は、99モル%以上が好ましく、99.99モル%以上がより好ましい。
ここで、III族金属とアルカリ金属とを含む溶媒3の量は、特に制限はないが、液化した溶媒3(融液)の深さが下地基板1の主面1mから1mm以上50mm以下であることが好ましい。かかる深さが1mmより小さいと溶媒3(融液)の表面張力のため下地基板1の全面を溶媒3(融液)が覆わない恐れがあり、50mmより大きいと溶媒3(融液)の液面からの窒素の供給が不足してしまうためである。
次に、III族金属とアルカリ金属とIを含む溶媒3および下地基板1が収容された結晶成長容器23を内容器21内に配置する(結晶成長容器配置サブ工程)。ここで、結晶成長容器23の開口部を蓋24で覆うことが、溶媒3中のアルカリ金属の蒸発を抑制する観点から好ましい。
次に、真空排気装置35を用いて、内容器21および外容器29の内部を真空排気する(真空排気サブ工程)。内容器21および外容器29の内部の不純物を除去するためである。このとき、バルブ41vおよび43vは閉じられており、バルブ47vおよび45vは開かれている。真空排気後の内容器21および外容器29の真空度は、特に制限はないが、残留不純物を低減する観点から、1Pa以下が好ましい。
次に、内容器21および外容器29内に、それぞれの容器の内圧が0.5MPa以上10MPa以下となるようにそれぞれ窒素含有ガス5および加圧用ガス7を供給する(窒素含有ガス供給サブ工程)。ここで、結晶成長容器23上に蓋24が配置されていても、蓋24は結晶成長容器23に密着させていないため、内容器21内に供給された窒素含有ガス5は、結晶成長容器23と蓋24との空隙を通って結晶成長容器23内の溶媒3中に供給される。このとき、内容器21内に供給される窒素含有ガス5は、特に制限はないが、純度の高いIII族窒化物結晶を成長させる観点から、窒素の純度が高いことが好ましい。かかる観点から、窒素含有ガス5は、純度が99.999モル%以上の窒素ガスが好ましい。一方、外容器29に供給される加圧用ガス7は、外容器29内の圧力維持のために用いられIII族窒化物結晶の成長に用いられるものではないため、窒素含有ガスでなくともよい。ただし、外容器29内にはヒータ25が配置されているため、加圧用ガス7には、ヒータ25により反応を起こさない不活性ガス、たとえば窒素ガス、アルゴンガスなどが好ましく用いられる。
次に、ヒータ25を用いて、内容器21および外容器29の内部を加熱して、内容器21内部全体の温度を700℃以上1000℃以下にする(加熱サブ工程)。かかる加熱により、内容器21に配置されたIII族金属とアルカリ金属とを含む溶媒3は固体から液体(融液)となり、下地基板1の主面1mを覆い、この溶媒3(融液)に窒素含有ガス5が溶解する。このようにして、下地基板1の主面1mに、III族金属とアルカリ金属とを含む溶媒3に窒素含有ガス5を溶解させた溶液を接触させることができる。ここで、ヒータ25は、内容器21および外容器29の内部の加熱に適したものであれば特に制限はないが、内容器および外容器の内部の温度分布の制御が容易な観点から、抵抗加熱方式のものが好ましく用いられる。
加熱サブ工程中は、内容器21にさらに窒素含有ガス5を供給して、内容器21の内圧が外容器29の内圧に比べて0.01MPa以上0.1MPa以下の範囲で大きくなるようにする。すなわち、0.01MPa≦{(内容器の内圧)−(外容器の内圧)}≦0.1MPaとなるようにする。外容器29内の加圧用ガス7が内容器21内に混入するのを防止して、内容器21内の窒素の純度を高く維持するためである。
次に、内容器21への窒素含有ガス5の供給量および加熱量を調節して、内容器21内部全体の温度を700℃以上1000℃以下(結晶成長温度)に維持したまま内容器21の内圧を0.5MPa以上10MPa以下(結晶成長圧力)として、下地基板1の主面1m上にIII族窒化物結晶10を所定時間成長させる(結晶成長サブ工程)。このとき、外容器29への加圧用ガス7の供給量を調節して、外容器29の内圧を内容器21の内圧に比べて0.01MPa以上0.1MPa以下の範囲で小さくなるようにする。すなわち、結晶成長時においても加熱時と同様に、0.01MPa≦{(内容器の内圧)−(外容器の内圧)}≦0.1MPaとなるようにする。
ここで、本実施形態のIII族窒化物結晶の成長方法においては、結晶成長圧力が高くなるほど、III族窒化物結晶の成長に好適な結晶成長温度の領域が高温側に移動する。たとえば、結晶成長圧力が3MPaにおいては800℃〜900℃の結晶成長温度領域が好適であり、結晶成長圧力が6MPaにおいては800℃〜950℃の結晶成長温度領域が好適であり、結晶成長圧力が9MPaにおいては850℃〜950℃の結晶成長温度領域が好適である。所定の結晶成長圧力において、好適な結晶成長温度領域より低い温度では結晶成長速度が低くまた多結晶化しやすくなり、好適な結晶成長温度領域より高い温度では成長したIII族窒化物結晶が溶媒に溶け出すため結晶成長速度が低くなる。
次に、0.01MPa≦{(内容器の内圧)−(外容器の内圧)}≦0.1MPaの関係を維持しながら、内容器21および外容器29のそれぞれの内部を冷却および減圧下して、内容器21の結晶成長容器23から下地基板1上に成長したIII族窒化物結晶10を取り出す(結晶取り出しサブ工程)。
図1および図2を参照して、本実施形態のIII族窒化物結晶の成長方法は、結晶成長速度は低いが、III族窒化物結晶10は、結晶成長表面10gのモフォロジーが良好で、結晶成長表面10gの平坦性が高い。下地基板1の主面1mが(0001)面から傾き角(オフ角ともいう)を有する場合であっても、III族窒化物結晶10の結晶成長表面10gに形成されるマクロステップは、面方位が(0001)面である平坦なテラス面とテラス面に対して傾いているステップ面とを有する。
本実施形態の成長方法により得られたIII族窒化物結晶を加工して半導体デバイス用基板として用いることができる。しかし、本実施形態の成長方法は、結晶の成長速度が低いことから、厚いIII族窒化物結晶を得るには有利ではない。このため、本実施形態の成長方法により得られたIII族窒化物結晶を加工したIII族窒化物結晶基板上に、結晶成長速度が高い成長方法(たとえば、HVPE法など)を用いて得られる厚さの厚いIII族窒化物結晶を加工して、多数の半導体デバイス用基板を製造することが有利である。
(実施例1)
1.GaN基板の準備
図1〜図2を参照して、下地基板1として、HVPE法で作製した主面1mが(0001)Ga原子表面で直径が2インチ(50.8mm)で厚さ500μmの自立性のGaN基板を準備した(基板の準備工程)。このGaN基板の主面1mにおける平均転位密度は、基板の主面をHClガスでエッチングして現れたピットの単位面積あたりの数(エッチピット密度)を微分干渉顕微鏡を用いて測定したところ、5×105cm-2であった。ここで、平均転位密度の測定においては、GaN基板の主面1mの100μm×100μmの正方形領域における転位密度を、ピッチ5mmの格子点上の81箇所で測定し、それらの平均を算出した。かかる平均転位密度の測定方法をEPD(エッチピット密度)測定法とも呼ぶ。
2.GaN結晶の成長
図2を参照して、上記各GaN基板(下地基板1)を、その平坦な主面1mを上に向けて、内径60mmで深さ20mmのアルミナ製の坩堝(結晶成長容器23)の底に配置した(基板配置サブ工程)。次に、GaN基板(下地基板1)が配置されたAl23製の坩堝(結晶成長容器23)内に、純度99.9999モル%の金属Gaと純度99.99モル%の金属Na(溶媒3)を、金属Ga(III族金属MIII)と金属Na(アルカリ金属MA)との合計のモル数に対する金属Na(アルカリ金属MA)のモル数の比(モル比MA/(MIII+MA))が0.1となる割合で、溶融したときの溶媒3(Ga−Na融液)の表面からGaN基板(下地基板1)の主面1mまでの深さが5mmになる量を入れた。
次に、GaN基板(下地基板1)ならびに金属Gaおよび金属Na(溶媒3)が収容されたAl23製の坩堝(結晶成長容器23)を内容器21内に配置した。Al23製の坩堝(結晶成長容器23)の上にAl23製の蓋24を配置した(結晶成長容器配置サブ工程)。
次に、真空ポンプ(真空排気装置35)を用いて、内容器21および外容器29の内部を真空排気した(真空排気サブ工程)。真空排気後の内容器21および外容器29の真空度は、1×10-3Paであった。
次に、内容器21および外容器29内に、それぞれの容器の内圧が1MPaとなるようにそれぞれ窒素含有ガス5および加圧用ガス7を供給した(窒素含有ガス供給サブ工程)。このとき、内容器21内に供給される窒素含有ガス5には、純度が99.99999モル%の高純度の窒素ガスを用いた。一方、外容器29に供給される加圧用ガス7には、純度が99.9999モル%の窒素ガスを用いた。
次に、抵抗加熱方式のヒータ25を用いて、内容器21および外容器29の内部を加熱して、内容器21内部全体の温度を800℃にした(加熱サブ工程)。かかる加熱により、内容器21に配置された金属Gaおよび金属Na(溶媒3)は液化して、GaN基板(下地基板1)の主面1mを覆い、この液化した金属Gaおよび金属Na、すなわちGa−Na融液(溶媒3)に高純度の窒素ガス(窒素含有ガス5)が溶解する。このようにして、GaN基板(下地基板1)の主面1mに、Ga−Na融液(溶媒3)に高純度の窒素ガス(窒素含有ガス5)を溶解させた溶液を接触させることができた。加熱中は、内容器21に高純度の窒素ガス(窒素含有ガス5)をさらに供給して、内容器21の内圧が外容器29の内圧に比べて0.01MPa以上0.1MPa以下の範囲で大きくなるようにした。すなわち、0.01MPa≦{(内容器の内圧)−(外容器の内圧)}≦0.1MPaとなるようにした。
次に、内容器21への窒素含有ガス5の供給量および加熱量を調節して、内容器21内部全体の温度を800℃(結晶成長温度)に維持したまま内容器21の内圧を3MPa(結晶成長圧力)として、GaN基板(下地基板1)の主面1m上にGaN結晶(III族窒化物結晶10)を500時間成長させた(結晶成長サブ工程)。このとき、外容器29への窒素ガス(加圧用ガス7)の供給量を調節して、外容器29の内圧を内容器21の内圧に比べて0.01MPa以上0.1MPa以下の範囲で小さくなるようにした。すなわち、結晶成長時においても加熱時と同様に、0.01MPa≦{(内容器の内圧)−(外容器の内圧)}≦0.1MPaとなるようにした。
次に、0.01MPa≦{(内容器の内圧)−(外容器の内圧)}≦0.1MPaの関係を維持しながら、内容器21および外容器29のそれぞれの内部を冷却および減圧下して、30℃に冷却された内容器21のAl23製の坩堝(結晶成長容器23)の溶媒3からGaN基板(下地基板1)上に成長したGaN結晶(III族窒化物結晶10)をピンセットで取り出した(結晶取り出しサブ工程)。このとき、溶媒3には金属Naは生成せず、金属Gaおよび合金Ga4Naが生成する。このため、溶媒3を少し(たとえば30℃以上に)加熱することにより金属Gaを融解させてGaN結晶を容易に取り出すことができる。取り出されたGaN結晶に付着している金属Gaを王水を用いて除去して、GaN結晶を得た。得られたGaN結晶の厚さは7μmであった。すなわち、GaN結晶の結晶成長速度は0.014μm/hrであった。結果を表1にまとめた。
(実施例2)
結晶成長温度を850℃としたこと以外は、実施例1と同様にして、GaN結晶(III族窒化物結晶10)を成長させた。結晶成長後30℃に冷却された内容器21のAl23製の坩堝(結晶成長容器23)の溶媒3には、金属Naは生成せず、金属Gaおよび合金Ga4Naが生成する。このため、溶媒3を少し(たとえば30℃以上に)加熱することにより金属Gaを融解させてGaN結晶を容易に取り出すことができる。取り出されたGaN結晶に付着している金属Gaを王水を用いて除去して、GaN結晶を得た。得られたGaN結晶の厚さは9μmであった。すなわち、GaN結晶の結晶成長速度は0.018μm/hrであった。結果を表1にまとめた。
(実施例3)
結晶成長温度を900℃としたこと以外は、実施例1と同様にして、GaN結晶(III族窒化物結晶10)を成長させた。結晶成長後30℃に冷却された内容器21のAl23製の坩堝(結晶成長容器23)の溶媒3には、金属Naは生成せず、金属Gaおよび合金Ga4Naが生成する。このため、溶媒3を少し(たとえば30℃以上に)加熱することにより金属Gaを融解させてGaN結晶を容易に取り出すことができる。取り出されたGaN結晶に付着している金属Gaを王水を用いて除去して、GaN結晶を得た。得られたGaN結晶の厚さは3μmであった。すなわち、GaN結晶の結晶成長速度は0.006μm/hrであった。結果を表1にまとめた。
(実施例4)
結晶成長圧力温度を6MPaとしたこと以外は、実施例1と同様にして、GaN結晶(III族窒化物結晶10)を成長させた。結晶成長後30℃に冷却された内容器21のAl23製の坩堝(結晶成長容器23)の溶媒3には、金属Naは生成せず、金属Gaおよび合金Ga4Naが生成する。このため、溶媒3を少し(たとえば30℃以上に)加熱することにより金属Gaを融解させてGaN結晶を容易に取り出すことができる。取り出されたGaN結晶に付着している金属Gaを王水を用いて除去して、GaN結晶を得た。得られたGaN結晶の厚さは10μmであった。すなわち、GaN結晶の結晶成長速度は0.02μm/hrであった。
(実施例5)
結晶成長温度を850℃としたこと以外は、実施例4と同様にして、GaN結晶(III族窒化物結晶10)を成長させた。結晶成長後30℃に冷却された内容器21のAl23製の坩堝(結晶成長容器23)の溶媒3には、金属Naは生成せず、金属Gaおよび合金Ga4Naが生成する。このため、溶媒3を少し(たとえば30℃以上に)加熱することにより金属Gaを融解させてGaN結晶を容易に取り出すことができる。取り出されたGaN結晶に付着している金属Gaを王水を用いて除去して、GaN結晶を得た。得られたGaN結晶の厚さは13μmであった。すなわち、GaN結晶の結晶成長速度は0.026μm/hrであった。
(実施例6)
結晶成長温度を900℃としたこと以外は、実施例4と同様にして、GaN結晶(III族窒化物結晶10)を成長させた。結晶成長後30℃に冷却された内容器21のAl23製の坩堝(結晶成長容器23)の溶媒3には、金属Naは生成せず、金属Gaおよび合金Ga4Naが生成する。このため、溶媒3を少し(たとえば30℃以上に)加熱することにより金属Gaを融解させてGaN結晶を容易に取り出すことができる。取り出されたGaN結晶に付着している金属Gaを王水を用いて除去して、GaN結晶を得た。得られたGaN結晶の厚さは15μmであった。すなわち、GaN結晶の結晶成長速度は0.03μm/hrであった。結果を表1にまとめた。
(実施例7)
結晶成長温度を950℃としたこと以外は、実施例4と同様にして、GaN結晶(III族窒化物結晶10)を成長させた。結晶成長後30℃に冷却された内容器21のAl23製の坩堝(結晶成長容器23)の溶媒3には、金属Naは生成せず、金属Gaおよび合金Ga4Naが生成する。このため、溶媒3を少し(たとえば30℃以上に)加熱することにより金属Gaを融解させてGaN結晶を容易に取り出すことができる。取り出されたGaN結晶に付着している金属Gaを王水を用いて除去して、GaN結晶を得た。得られたGaN結晶の厚さは5μmであった。すなわち、GaN結晶の結晶成長速度は0.01μm/hrであった。
(実施例8)
結晶成長圧力を9MPaとしたこと以外は、実施例1と同様にして、GaN結晶(III族窒化物結晶10)を成長させた。結晶成長後30℃に冷却された内容器21のAl23製の坩堝(結晶成長容器23)の溶媒3には、金属Naは生成せず、金属Gaおよび合金Ga4Naが生成する。このため、溶媒3を少し(たとえば30℃以上に)加熱することにより金属Gaを融解させてGaN結晶を容易に取り出すことができる。取り出されたGaN結晶に付着している金属Gaを王水を用いて除去して、GaN結晶を得た。得られたGaN結晶は、多結晶化していた。結果を表1にまとめた。
(実施例9)
結晶成長温度を850℃としたこと以外は、実施例8と同様にして、GaN結晶(III族窒化物結晶10)を成長させた。結晶成長後30℃に冷却された内容器21のAl23製の坩堝(結晶成長容器23)の溶媒3には、金属Naは生成せず、金属Gaおよび合金Ga4Naが生成する。このため、溶媒3を少し(たとえば30℃以上に)加熱することにより金属Gaを融解させてGaN結晶を容易に取り出すことができる。取り出されたGaN結晶に付着している金属Gaを王水を用いて除去して、GaN結晶を得た。得られたGaN結晶の厚さは20μmであった。すなわち、GaN結晶の結晶成長速度は0.04μm/hrであった。結果を表1にまとめた。
(実施例10)
結晶成長温度を900℃としたこと以外は、実施例8と同様にして、GaN結晶(III族窒化物結晶10)を成長させた。結晶成長後30℃に冷却された内容器21のAl23製の坩堝(結晶成長容器23)の溶媒3には、金属Naは生成せず、金属Gaおよび合金Ga4Naが生成する。このため、溶媒3を少し(たとえば30℃以上に)加熱することにより金属Gaを融解させてGaN結晶を容易に取り出すことができる。取り出されたGaN結晶に付着している金属Gaを王水を用いて除去して、GaN結晶を得た。得られたGaN結晶の厚さは35μmであった。すなわち、GaN結晶の結晶成長速度は0.07μm/hrであった。結果を表1にまとめた。
(実施例11)
結晶成長温度を950℃としたこと以外は、実施例8と同様にして、GaN結晶(III族窒化物結晶10)を成長させた。結晶成長後30℃に冷却された内容器21のAl23製の坩堝(結晶成長容器23)の溶媒3には、金属Naは生成せず、金属Gaおよび合金Ga4Naが生成する。このため、溶媒3を少し(たとえば30℃以上に)加熱することにより金属Gaを融解させてGaN結晶を容易に取り出すことができる。取り出されたGaN結晶に付着している金属Gaを王水を用いて除去して、GaN結晶を得た。得られたGaN結晶の厚さは30μmであった。すなわち、GaN結晶の結晶成長速度は0.06μm/hrであった。結果を表1にまとめた。
Figure 2010024125
表1を参照して、III族金属とアルカリ金属とをIII族金属とアルカリ金属との合計のモル数に対するアルカリ金属のモル数の比が0.001以上0.2未満で含む溶媒に窒素含有ガスを溶解させた溶液を下地基板の主面に接触させて、主面上にIII族窒化物結晶を成長させることにより、結晶成長後冷却の際に溶媒中には、アルカリ金属は生成せず、III族金属とIII族金属およびアルカリ金属の合金とが生成する。このため、III族窒化物結晶を溶媒から作業性よく取り出すことができる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
本発明にかかる成長方法により得られたIII族窒化物結晶およびこの結晶を基板として他の成長方法により得られるIII族窒化物結晶は、発光ダイオード、レーザダイオードなどの発光素子、整流器、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、HEMT(高電子移動度トランジスタ)などの電子素子、微小電子源(エミッタ)、温度センサ、圧力センサ、放射線センサ、可視-紫外光検出器などの半導体センサ、SAW(表面弾性波)デバイス、振動子、共振子、発振器、MEMS(Micro Electro Mechanical System)部品、圧電アクチュエータなどのデバイス用の基板として広く用いられる。
本発明にかかるIII族窒化物結晶の成長方法および成長装置の一実施形態を示す概略断面図である。 図1のII部分を拡大した概略断面図である。 Ga−Na相図である。
符号の説明
1 下地基板、1a III族窒化物種結晶、1b 基礎基板、1m 主面、3 溶媒、5 窒素含有ガス、7 加圧用ガス、10 III族窒化物結晶、10g 結晶成長表面、21 内容器、23 結晶成長容器、24 蓋、25 ヒータ、27 断熱材、29 外容器、31 窒素含有ガス供給装置、33 加圧用ガス供給装置、35 真空排気装置、41 第1の配管、41a バルブより内容器側の部分、41b バルブより窒素含有ガス供給装置側の部分、41p,43p 圧力計、41v,43v,45v,47v バルブ、43 第2の配管、43a,45a バルブより外容器側の部分、43b バルブより加圧用ガス供給装置側の部分、45 第3の配管、45b バルブより真空排気装置側の部分、47 第4の配管。

Claims (4)

  1. 液相法によるIII族窒化物結晶の成長方法であって、
    下地基板を準備する工程と、
    前記下地基板の主面に、III族金属とアルカリ金属とを含む溶媒に窒素含有ガスを溶解させた溶液を接触させて、前記主面上に前記III族窒化物結晶を成長させる工程と、を備え、
    前記III族金属と前記アルカリ金属との合計のモル数に対する前記アルカリ金属のモル数の比が0.001以上0.2未満であるIII族窒化物結晶の成長方法。
  2. 前記III族金属と前記アルカリ金属との合計のモル数に対する前記アルカリ金属のモル数の比が0.001以上0.1以下である請求項1に記載のIII族窒化物結晶の成長方法。
  3. 前記アルカリ金属は、NaおよびLiの少なくともいずれかを含む請求項1または請求項2に記載のIII族窒化物結晶の成長方法。
  4. 前記III族窒化物結晶はGaN結晶である請求項1から請求項3までのいずれかに記載のIII族窒化物結晶の成長方法。
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