JP2010024059A - 搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像転写部に向けて記録媒体Pを搬送する搬送装置であって、記録媒体Pの搬送経路を閉鎖してその搬送経路を移動する記録媒体Pの先端を突き当てるとともに、その後に搬送経路を開放する突当部材32を備える。さらに、記録媒体Pの搬送方向に対する突当部材32の幅方向の傾き(X1方向又はX2方向)を可変する可変手段を備える。
【選択図】図4
Description
また、特許文献2等には、突当部材(突き当て面)に記録媒体を突き当てて記録媒体のスキューを補正した後に、突当部材の上流側に配設されたレジストローラ対によって画像転写部に向けて記録媒体を搬送する技術が開示されている。
詳しくは、搬送装置において突当部材が精度よく組み付けられずに、突当部材が記録媒体の搬送方向に対して幅方向に傾斜してしまっている場合には、突当部材に記録媒体の先端全域が突き当たることでスキュー補正されるべき記録媒体に、突当部材の傾斜に相当するスキューが生じてしまっていた。このような問題は、突当部材がユニット化されていて搬送装置に対して着脱自在に設置される場合に、特に顕著になっていた。
また、記録媒体の種類や装置の使用環境によって特有のスキューが生じる場合には、突当部材の位置で記録媒体のスキューを補正しても、突当部材から画像転写部まで記録媒体が搬送される間に記録媒体がスキューして、記録媒体上の所望の位置に画像を形成できなかった。
このような問題は、記録媒体が高速度で搬送される高速の画像形成装置では、記録媒体のスキューが生じやすいために、特に無視できない。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はその作像部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、中間転写ベルト装置15が設置されている。また、中間転写ベルト装置15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。搬送装置30は、中間転写ベルト装置15の右下方に配設されている。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、像担持体としての中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
そして、中間転写ベルト8(像担持体)は、矢印方向に走行して、転写ローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pが搬送装置30に向けて給送される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対(不図示である。)によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。なお、本実施の形態における画像形成装置のプロセス線速(中間転写ベルト8の走行速度や記録媒体Pの搬送速度である。)は、400mm/秒程度に設定されている。
現像部5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤収容部に開口を介して連通するトナー補給経路43Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。ここで、現像装置5Y内の現像剤は、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。
その後、現像剤収容部内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
図3及び図4を参照して、搬送装置30には、記録媒体の搬送経路(図3の破線で示す経路である。)に沿って、搬送ローラ28、挟持ローラ31(横レジスト補正手段)、突当部材32、レジストローラ33(縦レジスト補正手段)、が配設されている。また、突当部材32とレジストローラ33との間には、検知手段としてのCIS37(コンタクト・イメージ・センサ)が配設されている。さらに、レジストローラ33と2次転写ニップ(画像転写部)との間には、フォトセンサ38が配設されている。
このような構成により、搬送装置30において突当部材32が精度よく組み付けられずに、突当部材32が記録媒体Pの搬送方向に対して幅方向に傾斜してしまっても、その傾斜を可変手段によって事後的に修正して、突当部材32(突当面)を記録媒体Pの搬送方向に対してほぼ直角に補正することができる。したがって、2次転写ニップ(画像転写部)に向けて搬送される記録媒体Pのスキューが精度よく補正されることになる。
さらに、CIS37によって、記録媒体Pの幅方向両端の位置を検知するタイミング(検知する時間差である。)から、搬送経路を移動する記録媒体Pの搬送方向に対する幅方向の傾き(スキュー量)を検知する。そして、その検知結果(スキュー量)に基いて、上述した突当部材の傾きを可変制御する。これについては、後で図5及び図6にて詳しく説明する。
まず、図5(A)に示すように、給紙部26から給送された記録媒体Pは、搬送ローラ28のR1方向の回転によって、突当部材32の位置に向けて搬送される(破線矢印方向の搬送である。)。このとき、挟持ローラ31は、搬送経路を開放する方向(A1方向である。)に移動している。また、突当部材32は、搬送経路を閉鎖する方向(B1方向である。)に移動している。
このように、突当部材32に記録媒体Pの先端が突き当たることで、記録媒体Pのスキュー(斜行)が補正される。すなわち、記録媒体Pが搬送方向に対して斜めの姿勢で搬送されていても(スキューしていても)、その先端の一端がまず突当部材32に突き当たりその一端を中心にしてやがて他端も突当部材32に突き当たることになり、最終的に記録媒体Pのスキューが補正される。
さらに、記録媒体Pの縦レジストが補正される。すなわち、その後に中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、挟持ローラ31が回転駆動されて、記録媒体Pがレジストローラ33に向けて搬送される。
なお、本実施の形態では、記録媒体Pのスキューを検知する検知手段37を突当部材32に対して記録媒体Pの搬送方向下流側に設置したが、検知手段37を突当部材32に対して記録媒体Pの搬送方向上流側に設置することもできる。この場合には、突当部材32に向かって搬送される記録媒体Pのスキュー量に基いて突当部材32の傾きが可変されることになる。
そして、図6(C)に示すように、搬送ローラ28の回転が再開されるとともに、挟持ローラ31が記録媒体Pの挟持を開放する方向(A1方向である。)に移動する。さらに、レジストローラ33が回転して、フォトセンサ38によって記録媒体Pの先端が検知されると、レジストローラ33の回転が一旦停止する。
また、このとき、突当部材32は搬送経路を閉鎖する方向(B1方向である。)に移動して、搬送ローラ28によって搬送される次の記録媒体P´に対するスキュー補正の準備がおこなわれる。
例えば、図7(A)に示すように幅方向の一端にホールを有する記録媒体P(ホール紙)を搬送(通紙)すると、突当部32を通過した後に、図7(B)に示すようにホールを有する一端側がホールを有さない他端側よりも先行するようにスキューしてしまう傾向がある。これは、ホールを有する一端側がホールを有さない他端側よりも剛性が低いために、突当部材32に突き当たったときの撓みが大きくなり、突当部材32との突き当りが開放されたときに他端側よりも下流側に大きく変位するためである。
そして、図7(B)に示すようにCIS37によって記録媒体Pが搬送方向に対して角度θだけ傾いているのが検知された場合には、図8に示すように可変手段によって突当部材32をX1方向に角度θだけ傾ける。これにより、その後に通紙される記録媒体Pのスキューが精度よく補正されて、記録媒体P上の所望の位置に画像を転写することができる。
具体的に、装置の使用環境(温度や湿度)によって特有のスキューが生じる傾向がある場合には、使用環境を検知した後にその検知結果に基いて突当部材32の傾きを調整することで、使用環境によって生じる記録媒体Pのスキューを未然に抑止することができる。
8 中間転写ベルト(像担持体)、
19 2次転写ローラ(画像転写部)、
28 搬送ローラ、
30 搬送装置、
31 挟持ローラ、
32 突当部材(板状部材)、
33 レジストローラ、
37 CIS(検知手段)、
38 フォトセンサ、
100 画像形成装置本体(装置本体)、 P 記録媒体。
Claims (9)
- 像担持体上に担持された画像を記録媒体上に転写する画像転写部に向けて当該記録媒体を搬送する搬送装置であって、
記録媒体の搬送経路を閉鎖して当該搬送経路を移動する記録媒体の先端を突き当てるとともに、その後に前記搬送経路を開放する突当部材と、
記録媒体の搬送方向に対する前記突当部材の幅方向の傾きを可変する可変手段と、
を備えたことを特徴とする搬送装置。 - 前記搬送経路を移動する記録媒体の搬送方向に対する幅方向の傾きを検知する検知手段を備え、
前記可変手段は、前記検知手段の検知結果に基いて前記突当部材の傾きを可変することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。 - 前記突当部材に対して記録媒体の搬送方向下流側に配設されるとともに、記録媒体の幅方向の位置ズレを検知するCISと、
前記突当部材に対して記録媒体の搬送方向上流側に配設されるとともに、前記突当部材に突き当たった状態の記録媒体を挟持して前記CISの検知結果に基いて幅方向に移動して記録媒体の幅方向の位置ズレ補正をおこなう挟持ローラと、
をさらに備え、
前記検知手段は、前記CISであることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。 - 前記可変手段は、前記搬送経路を移動する記録媒体の種類に基いて前記突当部材の傾きを可変することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記可変手段は、周囲の温度又は/及び湿度に基いて前記突当部材の傾きを可変することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記突当部材は、記録媒体の先端が突き当たる突当面を有する板状部材であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記突当部材は、記録媒体の先端が突き当たるニップ部を有するローラ対であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記突当部材に対して記録媒体の搬送方向上流側に配設されるとともに、前記突当部材に突き当たった状態の記録媒体を挟持して幅方向に移動して記録媒体の幅方向の位置ズレ補正をおこなう挟持ローラと、
前記突当部材に対して記録媒体の搬送方向下流側に配設されるとともに、前記挟持ローラによって幅方向の位置ズレが補正された後の記録媒体の搬送方向の位置ズレを補正するレジストローラと、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の搬送装置。 - 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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