JP2010023960A - 昇降機 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の階段を壊すことなく、簡易な工事で設置でき、使用されない場合があっても邪魔な設備とはならない昇降機を提供する。
【解決手段】Uターン型階段を有する階段室に設置される昇降機において、出入りのための開口10aを一側面に備えたかご体10を、略垂直に上下移動可能に階段室に配設し、かご体を、階段の段板形状に対応した形状の底面を有すると共に、下降位置において開口が階段の昇降口に面し、底面が階段の上面に接触もしくは近接させられるように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、Uターン型階段を有する階段室に設置可能な昇降機に関する。
二階以上の低層住宅において上階への移動には、通常は階段が利用されている。しかし、階段は、車椅子を利用しなければならない身体的障害者は勿論のこと、高齢者等にとっても使用が困難な場合がある。
そこで、低層住宅においても、上階への移動のために昇降機がしばしば設置される。そのような昇降機としては家庭用エレベータが一般的であるが、狭小な住宅では、エレベータ室を確保することが難しい。そのため、階段壁面に沿って設けたレールに椅子を移動可能に設置してなる階段昇降機がしばしば利用される。
しかし、従来の階段昇降機では、レールと椅子が階段側に飛び出してしまい、階段の有効幅を狭め、階段使用時の障害となってしまう不具合があった。
かかる状況下、折り返し階段と乗用エレベータとの複合昇降設備が提案されている(特許文献1)。この複合昇降設備によれば、階段室に乗用エレベータを組込んで設置しているので、階段室とは別にエレベータ室を確保することが不要となり、狭小な住宅でも設備することができる。
しかしながら、特許文献1の昇降設備では、折り返し階段の下部数段分の取外しが必要であり、住宅の新築時から設備しておかないと施工が難しいという問題があった。また、エレベータを使用しない場合には、エレベータを格納しておくための空間が屋根裏に必要であるが、そのような空間を確保することは困難な場合がある。
特開2001−233567号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、既存の階段を壊すことなく、簡易な工事で設置できる昇降機を提供することを目的とする。
また、使用時期が限定されて使用されない場合があっても、邪魔な設備とはならない昇降機を提供することも目的とする。
第一の発明によれば、
Uターン型階段を有する階段室に設置される昇降機において、
出入りのための開口を一側面に備えたかご体が、略垂直に上下移動可能に階段室に配設され、
上記かご体は、階段の段板形状に対応した形状の底面を有すると共に、下降位置において上記開口が階段の昇降口に面し、底面が階段の上面に接触もしくは近接させられるように構成されてなることを特徴とする昇降機が提供される。
ここで、Uターン型階段とは、昇降方向が途中でUターンする階段のことで、中折れ階段もしくは折り返し階段と同義である。好ましくは、Uターン型階段は二階建て住宅に設置されたものである。
また、かご体の昇降の駆動方式は特に限定されるものではないが、かご体の下方に駆動装置が装備されることはないものでなければならず、例えば、かご体を階段室にロープ等によって吊設し、ロープ等を巻き上げる等して昇降させる方式が好ましい。
第一の発明では、階段室に昇降機を設けるので、エレベータ室のような空間を階段室以外に設ける必要が無く、狭小の住宅にも設置ができ、また既存の階段をそのままにして昇降機を設置できるので、施工が容易であり、新築時に施工しておかないで後設置することも可能である。
第二の発明によれば、第一の発明において、かご体の内部に棚板を着脱自在に備えたことを特徴とする昇降機が提供される。
かかる構成によれば、通常は棚板が取外されていて、かご体内に乗込むことができるが、昇降機を使用する必要がない場合には、かご体の内部に棚板を取付けて、かご体を物入として利用することができる。よって、本昇降機は、昇降機として使用されない場合であっても、物入として利用できるので、邪魔な設備とはならず、また従来のように屋根裏に昇降機の格納場所を確保する必要もない。
第三の発明によれば、第二の発明において、不使用時に、かご体が上昇位置に固定され、かご体の内部に棚板が取付けられて、物入として使用されることを特徴とする昇降機が提供される。
かかる構成によれば、物入として利用される場合には、かご体は上昇位置に固定される。よって、Uターン型階段を利用する際に、昇降機が邪魔になることはない。
第四の発明によれば、第一の発明において、かご体の内部に、底面形状を利用した腰掛部が形成されてなることを特徴とする昇降機が提供される。
かかる構成によれば、腰掛部に腰掛けた状態でかご体が上下移動させられるので、通常の家庭用エレベータを利用する場合に利用者が感じる圧迫感や不安感が減じられる。
本発明に係る昇降機によれば、昇降機設置用の空間がとれなくとも階段室を利用し、しかも既存の階段をそのままにして、昇降機を設置できるので、狭小住宅においても設置でき、かつ施工が容易である。
以下、図1〜図6を参照して本発明の最良の実施形態に係る昇降機を説明する。
図1は、二階建て住宅の階段室に設けられたUターン型階段Sの平面図で、図中1、2、3、4は一階からの一段目、二段目、三段目、四段目の段板を示している。本発明の昇降機は、この階段Sの一階の昇降口で、一段目の段板1から四段目の段板4の上方に配置される。
図2は、上記Uターン型階段Sに昇降機Lが設置された状態を示す側面図で、昇降機Lは、利用者及び/又は荷物を乗せるかご体10と、該かご体10を略垂直に昇降させる昇降機構11とを具備している。
かご体10は、図3〜4にもその詳細形状を示すが、一側面が利用者の出入り及び/又は荷物の出し入れのための開口10aとされ、他の上下周囲は閉塞された略直方体状の箱状体で、底面部12、天板部13、左右の側面部14a、14b、背面部14cを有しており、開口10aが階段Sの昇降口、つまり一段目1の手前の略縁部上に位置させられるように配されている。かご体10の上記底面部12の下面は、階段Sの段差に対応した形状に形成され、かご体10の下降位置において、底面部12の下面が階段Sの所定の段板上に当接させられるか近接させられる構成となっている。
上述のように、かご体10は、かご体10が下降位置において階段Sの昇降口の上方に来るが、階段Sの段板があるので、底面部12の下面が階段Sの段板に対応した段状に形成されることになる。しかし、単に、階段Sの各段板に完全に対応した段状にすると、かご体10の内部も同様の対応した段状に形成されなければならないため、昇降機の利用者が入り込むのに不都合な形状となる。そこで、かご体10の底面部12は、階段Sの二段分に対してかご板10の底面部12の一段が対応するように、その段状形状が形成されている。すなわち、かご体10の底面部12は、開口10a側の前方底面部12aと、開口10aとは反対の背面側の後方底面部12bとを備えた段板形状に形成されており、前方底面部12aと後方底面部12bの段差は、階段Sの段差(二段分の段差)に対応しており、かご体10の下降位置において、前方底面部12aの下面が二段目の段板2上に当接させられるか近接させられ、後方底面部12bの下面が四段目の段板4上に当接させられるか近接させられる構成となっている。そして、このような構成にされた結果、前方底面部12aの上面を足置き場とし、後方底面部12bの上面を着座面とすると、かご体10の内部は昇降機の利用者が座るのに丁度適した空間となる。しかしながら、利用者が後方底面部12bの上面に座るには、前方底面部12aの上面に上らなければならず、身体的障害者や高齢者の利用者にとっては困難な場合がある。
そこで、本実施形態では、昇降機の利用者は前方底面部12aの上部に腰を掛ければ自動的に後方底面部12bの上部の位置まで移動されるような乗込み構造を備えている。
すなわち、図3から分かるように、かご体10の前方底面部12aの上には、着座板15が載置されている。着座板15は、図示しない駆動機構によって前方底面部12aの上からそのまま上方後方に移動し、後方底面部12bの上に重なる位置に到達する構成とされている。
この着座板15の移動機構は、如何なる機構を用いたものでもよいが、かご体10が下降位置にあるときに階段Sの各段板に衝突しないように後方底面部12bの前方下方の空間に配置するのが好ましい。例えば、かご体10の壁面側に案内溝を設け、着座板15側に前記案内溝に摺動自在に係合する突起を設け、着座板15を駆動して案内溝にそって摺動可能とするスライド機構を、垂直方向のスライドと水平方向のスライドのために2組設けたスライド移動構造とすることができる。案内溝と突起は案内レールと摺動片に置き換えてもよい。あるいは、周知の平行リンク機構をアクチュエータにより駆動するようにして、着座板15を下降位置と上方位置との間で平行移動させるようにすることもできる。このような移動機構には、移動機構をON・OFFするスイッチが付設されるが、かかるスイッチは、昇降機に乗込む利用者が操作可能なように、かご体10の側面等の適切な場所に取付けられる。
以上のように、昇降機の利用者は、かご体10の底面部12の前方底面部12a上に位置している着座板15に座って、後方底面部12bの上まで移動し、その時点で昇降機構11を作動させて一階から二階に移動することができるが、かご体10の前方は開口10aとなっているので、昇降中の利用者の安全を図るべく、かご体10の内部の後方底面部12bの上方には、シートベルト機構16が備えられている。すなわち、図4に示すように、自由に変形可能な二本のベルト部材16a、16aの基端が、かご体10の各側面部14a、14bと背面部14cが交差する左右の隅部にそれぞれ固定されると共に、一方のベルト部材16aの先端にバックル16bが装着され、他方のベルト部材16aの先端にバックル16bに着脱自在に係合されるタング16cが取付けられてなる。
尚、シートベルトを装着しなかった場合の利用者の身体の飛び出しや足先の飛び出しを防ぐために、後述するかご体10を物入として利用する際に使用される棚板22を、図3において、a、bによって示した位置に取り付ける(取付けは、例えば両側面部側にガイドを固定し、それに棚板の両側縁部を嵌入させる等による)こともできる。
一方、昇降機構11は、かご体10の天板部13の上面にブラケットを介して一端が連結されたロープ17と、該ロープ17の他端が連結され、階段室の天井等に取付けられるか階段室の天井裏等に設置された巻き上げ機18とを具備し、これもかご体10の側面部等の適切な場所に取付けられたスイッチを操作することにより、巻き上げ機18が作動させられ、かご体10が一階の下降位置と二階の上昇位置との間を移動させられる。その結果、かご体10は、階段Sの二段目の段板2と四段目の段板4の上にかご体10の底面部12の下面が接触するかもしくは近接する状態となる下降位置と、二階の床面Fと底面部12の前方底面部12aの上面が略同一高さになる上昇位置との間で、昇降される構成となっている。そして、かご体10の上昇位置においては、かご体10の開口10aが臨む階段室開口縁部には、壁はもちろんのこと手摺や柵等が設けられておらず、昇降機の利用者はかご体10の上昇位置においてそのまま二階床面F上に降りることができる構成とされている。
また、昇降機構11は、かご体10の昇降中にかご体10を案内し、その横振れ等を防止するためのガイド手段19を備えている。このガイド手段19は如何なる構造のものでもよいが、本実施形態では、かご体10の左右双方又は何れかの側面部14bの外面に上下方向に延びる溝19aが形成され、またかご体10の昇降路の左右双方又は何れかの側には、上下方向に延びるレール19bが垂設されており、該レール19bがかご体10の溝19aに挿通され、かご体10が昇降時にレール19bによって案内される構成とされている。図示例では、階段が内側手摺とすると、それと反対側の壁側に、かかるガイド手段19が設けられた例を示している。
更に、前述のように、かご体10の上昇位置においてかご体10の開口10aが臨む階段室開口縁部には手摺や柵等が設けられていない。このため、本発明に係る昇降機が下降位置に位置させられているとき、階段室二階の開口縁部からの落下等を防止するための手段を設けることが必要である。このような手段は、階段室二階の開口縁部側に設けることも可能であるが、かご体10に付設することもできる。
図5〜6はかかる落下防止手段20の一例を示すもので、縦長のシート状のネット20aの短辺一縁を二階の天井面に固定して取付け、短辺他縁をかご体10の天板部13の上面に固定して取付けたものである。ネット20aの長さは、かご体10が下降位置に位置させられたときに、ネット20aが丁度張った状態になる長さとされ、またネット20aの取付け位置は、階段室二階の開口縁部をネット20aが覆うように該開口縁部に面する垂直面内にネット20aが来るような位置になっている。
更に、昇降機は階段室に設置されるため、昇降機の作動時に階段室に家人が立ち入らないようにするのが安全上好ましい。このために、昇降機が作動されている間、特にかご体10が二階の上昇位置や一階と二階の間に位置しているときに、家人が一階の階段昇降口を通過しないように、家人に警告を与える手段を付設しておくのが好ましい。
図5〜6はかかる警告手段21の一例を示すもので、かご体10の底面部12の内部にケースが組み込まれ、該ケース内に紐体21aが巻き取り及び繰り出し自在に収納され、該紐体21aのケース内の端部には該紐体21aを巻き取り付勢する巻き取りバネが備えられると共に、紐体21aの先端には、例えば「進入禁止」との表示やサインが記載された表示板21bが取付けられている。また、紐体21aを巻き取る際に操作する取っ手21cも備えられている。
以上が本発明に係る昇降機の昇降機としての機能を果たすための構造であるが、本発明に係る昇降機は、昇降機として使用しない時期において物入として利用できる構造とされている。
すなわち、本実施形態では、かご体10を物入として利用できるように、かご体10の内部には複数の棚板22が取外し可能に取付けられている。棚板22の数、サイズ、取付け方法等は任意であるが、図3に示す例では、かご体10の背面部14cの内面に、上下一対の回動棚板22aが、上下に離間させられ、各一辺を背面部14cに回動可能に取り付けられ、図示しないバネ等の付勢手段によって折り畳み可能に取り付けられている。また、かご体10の側面部14a、14bの各内面には図示しない係合縁部が水平に形成され、回動棚板22aが水平に倒されたときに該係合縁部上に棚板22aの両側縁部が載置されるようになっている。よって、昇降機として使用し、利用者がかご体10内に乗込む場合には、回動棚板22aは跳ね上げられて折り畳まれるが、物入として利用する場合には、回動棚板22aは水平状態に倒されて、係合縁部上に載置された状態にでき、その上に種々の物品が置かれることとなる。
また、回動棚板22aは二段にして起立させて折り畳み可能としたため、その奥行きが側面部14a、14bの奥行き全体にわたるものではない。そこで、本実施形態では、かご体10の側面部14a、14bの内面の上記係合縁部を、側面部14a、14bの長さ方向(奥行き方向)に沿って延長し、その係合縁部に、前方棚板22bを載置することができる。
このように、かご体10の内部に棚板22(22a、22b)を取り付けることにより、かご体10内に、上下2段の棚ができ、また後方底面部12bも棚板として機能するので、かご体10を物入として利用することができる。よって、例えば奥行きが700mmの棚が2段、750mm×350mmの棚が1段、利用可能となる。
また、昇降機を物入として利用する場合は、階段の上り下りに支障がないように、昇降機を上昇位置に固定しておく。しかし、長期にわたって上昇位置に固定しておくことや、物入として種々の物品を入れておくため、また万が一の事故を未然に防ぐために、上昇位置にかご体10をしっかりと固定する手段を付設しておくのが好ましい。
本実施形態では、かかる固定手段23の一例として、閂23aを、二階開口部縁部とかご体10の間に設けている。図示例では、閂23aをかご体10の左右に二組設けているが、設置数は任意である。
更に、上記では、昇降機においては、基本的には利用者がかご体10内に乗込むことを前提として説明したが、種々の物品、荷物等を運搬するためにも利用される。かかる場合、棚板22をいろいろ組み合わせて、いろいろなスペースを作り出すことが可能である。例えば、回動棚板22a、前方棚板22bのうち、上方にあるもののみを使用できるようにし、下方のものを折り畳んだり、取外しておくことにより、若干窮屈ではあるが、人と小量の物品を同時に昇降させることができる。
また、かご体10の左右の側面部14a、14bの前端部の適当な部位に前方棚板22bの側縁部を受け入れ可能な係合部を設けておき、取外した前方棚板22bを嵌め込んで、かご体10の前方部を囲い、またその際に、回動棚板22aを適宜折り畳むことにより、種々の広さの空間をかご体10内に作り出すことができる。図3は、この実施形態の一例を示すもので、前方棚板22bは、図中a〜dで示す位置に取り付けることができ、それによって、敷布団や大型の植木鉢などの物品を積み込む空間を作り出すことができる。
また更に、着座板15を、図3中、eで示す位置に留めることができる機構にすると、着座板15を棚板として利用することができる。
以上のような昇降機Lでは、昇降機Lが下降位置にあるときに、利用者は、かご体10の前方底面部12aの上にある着座板15に腰を掛け、所定のスイッチを入ると、着座板15がかご体10の後方底面部12bの上にまで移動する。この状態で、利用者はシートベルト機構16によってシートベルトをした後、昇降機構11のスイッチを入れ、二階まで上昇する。二階に到達した時点では、かご体10の前方底面部12aの上面が二階床面Fと略一致した状態になる。よって、利用者はシートベルトを外してかご体10から二階床面F上に降りることができる。二階から一階に下りるときは、この動作の逆となる。
また、昇降機Lを、重い物品や嵩張る物品を二階に運ぶ荷物用のリフトとしして用いる場合には、かご体10内の棚板22を適宜取り外したり取り付けたりして所望の空間をかご体10内に作り出す。物品だけを運ぶこともできるし、物品と共に人も昇降できる。
以上のような実施形態によれば、階段用空間と階段昇降機の設置空間が共用されるので、建築費が節約でき、昇降機Lの設置によって潰される空間がないので、狭小な二階建て住宅へも設備できる。また、昇降機Lの設置に際して、既存の階段Sを壊す必要はないので、施工が容易であり、新築時に設備しておかないで後で取り付けることも簡単である。
また、エレベータはもともと高層の建物を基準に開発されたもので、二階建て程度の住宅には、法基準、建設費、昇降の速さ等、不向きなところが多い。本実施形態はそれらを極力改善したものである。例えば、一般のエレベータは密閉度が高く、家庭用では狭く、利用者は圧迫感を感じる。これに対して、本実施形態に係る昇降機Lは、昇降機Lの前方の開放性が高く、また腰を掛けて昇降するので、利用者が感じる圧迫感・不安感が減じられる。
更に、本実施形態に係る昇降機Lは、荷物用のリフトとして利用することもできる。例えば、一階に寝室がある場合、二階のベランダまで布団をもって上がって干すことが考えられるが、その際、階段を利用しなければならないとすると、若い健常者でも危険な作業となる。かかる場合、本実施形態に係る昇降機Lを利用すれば、時間はややかかってしまうが、作業が安全なものとなる。
また、本実施形態に係る昇降機Lは、階段上の物入、飾り棚としても利用することができる。すなわち、一般の階段昇降機は、設置しても家人全員が健常であるうちは使わない場合が多く、使わない場合に取り外すのは面倒である上、保管場所にも困る。しかし、本発明に係る昇降機Lは、上昇位置に固定しておくことで、階段上の物入、飾り棚として利用することができる。よって、住人の高齢化等に応じて一時的に階段昇降機として利用し、そのような必要が無くなった場合には、物入、飾り棚として二階に固定して利用することができる。
なお、上記においては、一階と二階の間の移動について説明したが、建物の構造によっては、これらに限定されるものではなく、要は上階と下階との間の移動について適用される。また、昇降機構11はロープ式としたが、油圧式等、他の構造形式としても構わない。更に、一階の昇降口側に乗り込むための台座等を用意することにより、あるいは場合によっては利用者の状態等に応じて、着座板15は省くこともできる。落下防止手段20は、ネット20aではなく、シャッター式としてもよい。
本発明の一実施形態に係る昇降機が設置されるUターン型階段の平面図である。 本発明の一実施形態に係る昇降機を階段に設置した状態を示す概略側面図である。 図2の昇降機のかご体の内部構造を示す概略図で、側面図である。 図3と同様の概略図で、平面図である。 図2の昇降機の概略斜視図であり、かご体が上昇位置にあるときの図である。 図5と同様の図で、かご体が下降位置にあるときの図である。
符号の説明
S Uターン型階段
F 二階床面
1 一段目の段板
2 二段目の段板
3 三段目の段板
4 四段目の段板
10 かご体
10a 開口
11 昇降機構
12 底面部
12a 前方底面部
12b 後方底面部
13 天板部
14a、14b 左右の側面部
14c 背面部
15 着座板
16 シートベルト機構
16a ベルト部材
16b バックル
16c タング
17 ロープ
18 巻き上げ機
19 ガイド手段
19a 溝
19b レール
20 落下防止手段
20a ネット
21 警告手段
21a 紐体
21b 表示板
21c 取っ手
22 棚板
22a 回動棚板
22b 前方棚板
23 固定手段
23a 閂

Claims (4)

  1. Uターン型階段を有する階段室に設置される昇降機において、
    出入りのための開口を一側面に備えたかご体が、略垂直に上下移動可能に階段室に配設され、
    上記かご体は、階段の段板形状に対応した形状の底面を有し、下降位置において、上記開口が階段の昇降口に面すると共に底面が階段の上面に接触もしくは近接させられるように構成されてなることを特徴とする昇降機。
  2. かご体の内部に棚板を着脱自在に備えたことを特徴とする請求項1に記載の昇降機。
  3. 不使用時に、かご体が上昇位置に固定され、かご体の内部に棚板が取付けられて、物入として使用されることを特徴とする請求項2に記載の昇降機。
  4. かご体の内部に、底面形状を利用した腰掛部が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の昇降機。
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