JP2010023580A - 車両架装設備およびそれを搭載した架装車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部電源で駆動されるアクチュエータを備えた車両架装設備において、電源ケーブルが接続されたままで車両が発車されるのを確実に防止することができる車両架装設備およびそれを搭載した架装車両を提供することを目的とする。
【解決手段】車両1に搭載されるとともに、電力で駆動されるアクチュエータを備え、該アクチュエータは外部電源5によっても駆動可能に構成されている車両架装設備3において、架装設備3側には、外部電源5と接続されていることを検知し、車両側制御装置9に外部電源接続信号を送信する外部電源接続検知手段8が設けられ、この外部電源接続検知手段8は、車両側制御装置9を介して架装設備3が外部電源5と接続中の場合、車両エンジンのイグニッション回路11をオフとするとともに、架装設備3が外部電源5と接続中の旨をメッセージする警報手段12を動作させる機能を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されて使用される車両架装設備およびそれを搭載した架装車両に関するものである。
冷凍車に搭載される輸送用冷凍装置やミキサー車に搭載されるコンクリートミキサー設備、あるいは各種作業車に搭載される作業設備等々の車両架装設備においては、車両エンジンや専用エンジン(サブエンジン)等を駆動源とする他に、外部電源から供給される電力で駆動される電動モータ等のアクチュエータを備えているものがある。例えば、冷凍車に搭載される輸送用冷凍装置の場合、車両が走行中は、車両エンジンやサブエンジンにより冷媒圧縮機を駆動している。一方、冷凍車に荷物を積み込む前に冷凍庫内を冷却する予冷時や荷物を積み込んだまま基地内で待機している保冷時、あるいは冷凍車がフェリーで航行する時や夜間走行中に運転者が仮眠する時等には、車両を停車し車両エンジンやサブエンジンを止めたまま、外部電源で駆動されるスタンバイモータにより冷媒圧縮機を駆動できるように切り替えられる構成とされた輸送用冷凍装置が広く利用されている。
このように、外部電源を利用して車両側に架装されている設備を駆動するときは、車両側に架装されている輸送用冷凍装置等の架装設備と建屋側の電源供給設備とが電源ケーブルを介して接続されるが、架装設備に電源ケーブルが接続されていることを忘れ、そのまま車両を発車しまうことがある。この場合、電源ケーブルの切断や接続機器の破損はもちろんのこと、切断された電源ケーブルに触れることによる感電等の事故も想定される。
そこで、電源ケーブルが接続されたままで車両が発車されるのを防止するため、車両エンジンを始動しようとしたときに、ブザーやホーン、あるいはLEDの点灯等により運転者に対して、電源ケーブルが接続中であることを警報する装置を設けた冷凍車や車載用冷凍コンテナ等が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
実開平4−84193号公報 実用新案登録第2552594号公報
しかしながら、上記のように、警報装置を設けるだけでは、運転者が警報に気が付かずに無視して車両を発車させてしまう場合があり、電源ケーブルの切断や接続機器の破損等の事故を完全に防止することはできなかった。このため、架装設備に電源ケーブルを接続したまま車両が発車されることにより発生する事故を確実に防止できる根本的な対策が望まれていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、外部電源で駆動されるアクチュエータを備えた車両架装設備において、電源ケーブルが接続されたままで車両が発車されるのを確実に防止することができる車両架装設備およびそれを搭載した架装車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両架装設備およびそれを搭載した架装車両は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる車両架装設備は、車両に搭載されて使用されるとともに、電力で駆動されるアクチュエータを備え、該アクチュエータは外部電源から供給される電力によっても駆動可能に構成されている車両架装設備において、前記架装設備側には、前記外部電源と接続されていることを検知し、前記車両側の制御装置に外部電源接続信号を送信する外部電源接続検知手段が設けられ、前記外部電源接続検知手段は、車両側の制御装置を介して前記架装設備が前記外部電源と接続中の場合、車両エンジンのイグニッション回路をオフとするとともに、前記架装設備が前記外部電源と接続中の旨をメッセージする警報手段を動作させる機能を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、架装設備側に外部電源と接続されていることを検知し、車両側の制御装置に外部電源接続信号を送信する外部電源接続検知手段が設けられ、この外部電源接続検知手段は車両側の制御装置を介して架装設備が外部電源と接続中の場合、車両エンジンのイグニッション回路をオフとするとともに、架装設備が外部電源と接続中の旨をメッセージする警報手段を動作させる機能を備えているので、架装設備が外部電源と接続されているときは、車両側の制御装置を介してイグニッション回路がオフとされ、車両エンジンの始動が禁止される。このため、架装設備が外部電源に接続されたままエンジンが始動され車両が発車されることはなく、外部電源と接続状態のまま車両が発車されることにより発生する事故を確実に防止することができる。また、運転者は、車両エンジンが不作動の理由を警報手段によるメッセージにより認識できるため、故障等による始動不良と明確に識別することができる。
さらに、本発明の車両架装設備は、上記の車両架装設備において、前記架装設備は、冷凍庫が架装されている車両に搭載される輸送用冷凍装置とされていることを特徴とする。
本発明によれば、架装設備が、冷凍庫が架装されている車両に搭載される輸送用冷凍装置とされているため、荷積み前の予冷時や荷積み後の保冷時、あるいはフェリーでの航行時や夜間走行での仮眠時等には、車両を停車し車両エンジンを停止した状態で冷凍装置を電源ケーブルにより外部電源に接続し、スタンバイモータで圧縮機等を駆動することにより冷凍装置を運転することができる。この場合、冷凍装置は電源ケーブルを介して外部電源と接続されているが、電源ケーブルが接続されたままでエンジンが始動され、車両が発車されることはない。従って、電源ケーブルや接続機器の破損はもちろんのこと、切断された電源ケーブルによる感電等の事故をも確実に防止することができる。また、警報手段のメッセージに従い電源ケーブルを取り外すことによってエンジンの始動が可能となるため、車両を差し障りなく発車することができる。
さらに、本発明の車両架装設備は、上述のいずれかの車両架装設備において、前記架装設備は、前記外部電源からの電力を変圧整流して車両側のバッテリを充電することが可能な充電部を備え、該充電部を介して前記架装設備が前記外部電源と接続中に前記車両側バッテリの充電が可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、架装設備が、外部電源を変圧整流して車両側のバッテリを充電することが可能な充電部を備え、該充電部を介して架装設備が外部電源と接続中に車両側バッテリの充電が可能とされているため、ハイブリッド車や電気自動車等の大容量バッテリを車両が停車中に架装設備経由で充電することができる。すなわち、車両停車中において外部電源により架装設備を運転している間に車両側バッテリを充電することができ、車両をフル充電した状態から運転開始することができる。従って、車両走行時にバッテリ充電のために消費されるエネルギー(例えば、発電機を駆動するための動力)を低減することができ、車両の走行効率を更に高めることが可能となる。
さらに、本発明の車両架装設備は、上記の車両架装設備において、前記架装設備は、前記充電部と前記車両側バッテリとを接続している電源回路を開閉する開閉手段を備え、前記車両側バッテリの充電要求の有無に応じて充電、非充電が制御可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、架装設備が、充電部と車両側バッテリとを接続している電源回路を開閉する開閉手段を備え、車両側バッテリの充電要求の有無に応じて充電、非充電が制御可能とされているため、開閉手段によって電源回路を開閉することにより、車両側バッテリの充電要求の有無に応じ適宜充電、非充電を制御することができる。従って、車両側バッテリの過充電や車両側電気回路との電磁ノイズ干渉(電磁ノイズ伝播等の影響)等を防止することができる。
さらに、本発明にかかる架装車両は、上述のいずれかに記載された車両架装設備が搭載され、車両側に前記車両側制御装置が設けられていることを特徴とする。
本発明の架装車両によれば、搭載された架装設備側に、外部電源と接続されていることを検知し、車両側の制御装置に外部電源接続信号を送信する外部電源接続検知手段が設けられ、この外部電源接続検知手段は車両側に設けられた制御装置を介して架装設備が外部電源と接続中の場合、車両エンジンのイグニッション回路をオフとするとともに、架装設備が外部電源と接続中の旨をメッセージする警報手段を動作させるように構成されているため、架装設備が外部電源と接続されているときは、車両側の制御装置を介してイグニッション回路をオフとし、車両エンジンの始動を禁止することができる。従って、架装設備が外部電源に接続されたまま車両エンジンが始動されて車両が発車されることはなく、外部電源と接続状態のまま車両が発車されることによって発生する事故を確実に防止することができる。また、運転者は、車両エンジンが不作動の理由を警報手段によるメッセージにより認識できるため、故障等による始動不良と明確に識別することができる。更に、架装設備に充電部が備えられている場合には、必要に応じて、架装設備を外部電源で運転中に車両側バッテリを充電することができる。
さらに、本発明の架装車両は、上記の架装車両において、前記車両側制御装置は、ECUとされていることを特徴とする。
本発明によれば、車両側制御装置が、ECU(Electronic Control Unit)とされているので、架装設備側の外部電源接続検知手段からECUに外部電源接続信号が入力されると、ECUは車両エンジンのイグニッション回路にオフとして車両エンジンの始動を禁止するとともに、警報手段を動作させ架装設備が外部電源と接続中の旨をメッセージする。従って、架装設備が外部電源と接続されているときは、車両エンジンが始動されて車両が発車されることはなく、電源ケーブルや接続機器の破損はもちろんのこと、切断された電源ケーブルによる感電等の事故をも確実に防止することができる。
さらに、本発明の架装車両は、上述のいずれかの架装車両において、前記車両側制御装置は、前記外部電源接続検知手段からの信号に基づいて前記架装設備が前記外部電源と接続中か否かを判定し、前記架装設備が前記外部電源と接続中の場合、前記車両エンジンの前記イグニッション回路をオフとするとともに、前記架装設備が前記外部電源と接続中の旨をメッセージする前記警報手段を動作させる判定部を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、車両側制御装置が外部電源接続検知手段からの信号に基づいて架装設備が外部電源と接続中か否かを判定し、架装設備が外部電源と接続中の場合、車両エンジンのイグニッション回路をオフとするとともに、架装設備が外部電源と接続中の旨をメッセージする警報手段を動作させる判定部を備えているため、車両側制御装置の判定部に架装設備側の外部電源接続検知手段から外部電源接続信号が入力されると、架装設備が外部電源と接続中と判定し、車両エンジンのイグニッション回路をオフとするとともに、架装設備が外部電源と接続中の旨をメッセージする警報手段を動作させる。従って、架装設備が外部電源に接続されたまま車両エンジンが始動され、車両が発車されることにより発生する事故を確実に防止することができる。また、運転者は、車両エンジンが不作動の理由を警報手段のメッセージにより認識できるため、電源ケーブルを取り外すことによってエンジンを始動し、車両を差し障りなく発車することができる。
本発明の車両架装設備および架装車両によると、架装設備が外部電源と接続されているときは、車両側の制御装置を介してイグニッション回路がオフとされ、車両エンジンの始動が禁止されるため、架装設備が外部電源に接続されたままでエンジンが始動されて車両が発車されることはなく、外部電源が接続状態のまま車両が発車することによって発生する事故を確実に防止することができる。また、運転者は、車両エンジンが不作動の理由を警報手段によるメッセージにより認識できるため、故障等による始動不良と明確に識別することができ、電源ケーブルを取り外すことによってエンジンを始動し、車両を差し障りなく発車することができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図3を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る車両架装設備を搭載した架装車両の一例である冷凍車両の概略図が示され、図2には、その制御系のブロック図、図3には、その制御系のフロー図が示されている。
冷凍車両1は、キャビン後方部のシャーシ上に架装設備を構成する冷凍庫2が搭載されるとともに、シャーシ下に架装設備を構成する輸送用冷凍装置3が搭載された構成とされている。
架装設備を構成する輸送用冷凍装置3は、公知のものであってよく、例えば冷凍サイクルを構成する冷媒圧縮機、コンデンサおよびコンデンサファン等々の冷凍サイクル構成機器や、その冷媒圧縮機およびコンデンサファンを駆動するサブエンジンおよびスタンバイモータ(外部電力により駆動されるアクチュエータ)等を搭載したコンデンシングユニットと、冷凍庫2内に設置される図示省略のエバポレータユニットとから構成される輸送用冷凍装置3を用いることができる。
この輸送用冷凍装置3は、冷凍車両1が走行中、サブエンジンを起動し、該サブエンジンを駆動源に冷媒圧縮機およびコンデンサファン等を駆動することにより、冷却運転される構成とされている。また、この輸送用冷凍装置3は、冷凍車両1に荷物を積み込む前に冷凍庫2内を冷却する予冷時や荷物を積み込んだまま基地内で待機している保冷時、あるいは冷凍車両1がフェリーで航行する時や夜間走行中に運転者が仮眠する時等には、車両1を停車し車両エンジンやサブエンジンを止めたまま、外部電源からの電力で駆動されるスタンバイモータ(アクチュエータ)により冷媒圧縮機等を駆動し、冷却運転できるように切り替え可能な構成とされている。
また、輸送用冷凍装置3は、外部電源で運転する場合、例えば、建屋4側に設けられている市中電源(AC200V商用電源)に繋がれた外部電源供給設備(外部電源)5に電源ケーブル6を介して接続できるように構成されており、このため、電源ケーブル6を接続するためのコネクタ7を備えている。
さらに、上記の輸送用冷凍装置3には、コネクタ7に外部電源供給設備5に繋がる電源ケーブル6が接続されたことを検知し、冷凍車両1側の制御装置9(ECU;Electronic Control Unit)に信号線10を介して外部電源接続信号を送信する外部電源接続検知手段8が設けられている。この外部電源接続検知手段8は、車両側制御装置9を介して架装設備を構成する輸送用冷凍装置3が外部電源供給設備5と電源ケーブル6を介して接続されている場合、車両エンジンのイグニッション回路11をオフとするとともに、輸送用冷凍装置3が外部電源供給設備5と接続中の旨をメッセージする警報手段12を動作させる機能を備えている。
車両側制御装置(ECU)9は、車内に設けられている複数のECUの1つによって構成することができる。このECU9は、図2に示されるように、外部電源接続検知手段8から信号線10を介して入力される外部電源接続信号の有無により車両エンジンのイグニッション回路11のON/OFFを判定し、輸送用冷凍装置3が電源ケーブル6により外部電源供給設備5と接続されている場合、イグニッション回路11を「OFF」とするとともに、輸送用冷凍装置3が外部電源供給設備5と接続中の旨をメッセージする警報手段12を動作させる判定部9Aを備えている。
つまり、車両側制御装置(ECU)9では、図3に示されるように、輸送用冷凍装置3が外部電源供給設備5に接続されると、ステップS1おいて、外部電源接続検知手段8からECU9に外部電源接続信号が入力される。ECU9では、外部電源接続信号の有無に基づいて判定部9Aが、ステップS2において輸送用冷凍装置3が外部電源供給設備5と接続中か否かを判定し、「YES」の場合は、ステップS3に移行してイグニッション回路11を「OFF」とし、車両エンジンの始動を禁止する。続いて、ステップS4に移行して警報手段12を動作させ、輸送用冷凍装置3が外部電源供給設備5と接続中の旨をメッセージする。
なお、警報手段12については、音声による警報、ナビゲーション画面への表示、インストルメントパネル上への表示等々、如何なる警報手段を用いてもよく、その具体的内容については制限されるものではない。また、メッセージについては、架装設備(輸送用冷凍装置3)が外部電源(外部電源供給設備5)と接続中であり、車両エンジンを始動するには外部電源との接続ケーブル(電源ケーブル6)を取り外す必要がある旨を運転者に認識させることができる内容であればよい。
一方、輸送用冷凍装置3が外部電源供給設備5に接続されておらず、ECU9に外部電源接続信号が入力されていない場合、判定部9AはステップS2において「NO」と判定する。この場合、ステップS5に移行し、車両エンジンの始動動作が許容されるため、冷凍車両1は適宜エンジンを始動して発車できる状態とされる。なお、外部電源接続検知手段8からECU9に送信される外部電源接続信号としては、電圧印加等のレベル信号として出力されるもの、あるいはECU間のネットワークの通信プロトコルとして定義されるもの等を用いることができる。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
架装設備である輸送用冷凍装置3は、冷凍車両1が走行中はサブエンジンによって駆動される。一方、予冷時や保冷時、あるいはフェリーでの航行時や夜間走行での仮眠時等のように、冷凍車両1が停車し車両エンジンが停止される場合、輸送用冷凍装置3は外部電源供給設備5と電源ケーブル6を介して接続され、外部電源供給設備5から供給される電力で駆動されるスタンバイモータを駆動源として運転される。
輸送用冷凍装置3が電源ケーブル6を介して外部電源供給設備5に接続されると、外部電源接続検知手段8がこれを検知し、信号線10を介して車両側制御装置(ECU)9に外部電源接続信号を送信する。この信号の入力を受けて車両側制御装置(ECU)9の判定部9Aは、図3に示されているフロー図に従い、輸送用冷凍装置3が外部電源供給設備5に接続中と判定し、車両エンジンのイクニッション回路11を「OFF」とし、車両エンジンの始動を禁止するとともに、警報手段12を動作させ、輸送用冷凍装置3が外部電源供給設備5と接続中である旨をメッセージする。
このため、輸送用冷凍装置3が外部電源供給設備5と電源ケーブル6を介して接続されるときは、仮に運転者がそのことを忘れて車両エンジンを始動させようとしても、エンジンを始動させることはできず、冷凍車両1が発車されることはない。一方、電源ケーブル6がコネクタ7から外されると、外部電源接続検知手段8からは外部電源接続信号が出力されないため、ECU9の判定部9Aは、輸送用冷凍装置3に外部電源供給設備5が接続されていないと判定し、車両エンジンの始動動作を許容する。従って、冷凍車両1は適宜エンジンを始動して発車することが可能となる。
これによって、架装設備である輸送用冷凍装置3と外部電源供給設備5とが電源ケーブル6を介して接続されたままで車両エンジンが始動され、冷凍車両1が発車されることはなく、輸送用冷凍装置3に電源ケーブル6を接続したまま冷凍車両1が発車されることによって発生する事故、すなわち電源ケーブル6の切断や接続機器の破損事故はもちろんのこと、切断された電源ケーブル6に触れることによる感電等の事故をも確実に防止することができる。
また、運転者は、車両エンジンが不作動の理由を警報手段12によるメッセージにより認識できるため、故障等による始動不良と明確に識別することができ、警報手段12のメッセージに従い電源ケーブル6を取り外すことによって車両エンジンを始動し、冷凍車両1を差し障りなく発車することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図4を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、輸送用冷凍装置(架装設備)3に車両側バッテリの充電回路を設けている点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態において、輸送用冷凍装置(架装設備)3は、外部電源供給設備5から供給される電力によりアクチュエータ(スタンバイモータ)が駆動可能とされているだけでなく、図4に示されるように、外部電源からの電力を変圧整流して車両側のバッテリ20を充電することが可能な充電部21を備えている。
充電部21は、トランス22と複数のダイオード23とから構成されており、該充電部21と車両側バッテリ20とを接続している電源回路に、該電源回路を開閉する開閉手段24が設けられ、車両側バッテリ20の充電要求の有無に応じて充電、非充電が制御可能な構成とされている。なお、この開閉手段24は、車両側バッテリ20の充電量を検出して自動的にON/OFF制御されるように構成してもよいし、あるいは充電量を応じて手動によりON/OFFするようにしてもよい。
上記のように、輸送用冷凍装置(架装設備)3に外部電源供給設備5からの電力を変圧整流して車両側のバッテリ20を充電することが可能な充電部21を設け、この充電部21を介して輸送用冷凍装置(架装設備)3が外部電源供給設備5と接続中に車両側バッテリ20を充電可能とすることにより、例えばハイブリッド車や電気自動車等の車両側大容量バッテリ20を車両が停車中に輸送用冷凍装置(架装設備)3を経由して充電することができる。このように、車両が停車中において、輸送用冷凍装置(架装設備)3を外部電源供給設備5に接続して運転している間に車両側バッテリ20を充電することにより、車両をフル充電した状態から運転開始することができる。従って、車両走行時にバッテリ充電のために消費されるエネルギー(例えば、発電機を駆動するための動力)を低減することができ、車両の走行効率を更に高めることが可能となる。
また、輸送用冷凍装置(架装設備)3側に設けられた充電部21と車両側バッテリ20とを接続する電源回路に開閉手段24を設け、車両側バッテリ20の充電要求の有無に応じて充電、非充電を制御可能とすることにより、車両側バッテリ20の充電要求の有無に応じ適宜充電、非充電を制御することができる。このため、車両側バッテリ20の過充電や車両側電気回路との電磁ノイズ干渉(電磁ノイズ伝播等の影響)等を防止することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、車両架装設備およびそれを搭載した架装車両として、輸送用冷凍装置を搭載した冷凍車両の例について説明したが、コンクリートミキサー設備を搭載したミキサー車や高所作業設備あるいはクレーン等の各種作業設備を搭載した各種作業車等の他の架装設備やそれを搭載した架装車両にも広く適用できることはもちろんである。
また、上記した実施形態では、サブエンジンを搭載した輸送用冷凍装置3について説明したが、必ずしもサブエンジンを備えたものである必要はなく、車両エンジンにより駆動される圧縮機と、外部電源からの電力により駆動されるモータ駆動の圧縮機とを備えた輸送用冷凍装置にも同様に適用することができる。さらに、図2に示されている制御系での信号伝送方式について、上記実施形態では、信号線10を用いた有線方式の例について説明したが、無線方式としてもよいことはもちろんである。
本発明の第1実施形態に係る輸送用冷凍装置およびそれを搭載した冷凍車両の概略図である。 図1に示す輸送用冷凍装置およびそれを搭載した冷凍車両の制御系のブロック図である。 図1に示す輸送用冷凍装置およびそれを搭載した冷凍車両の制御系のフロー図である。 本発明の第2実施形態に係る輸送用冷凍装置およびそれを搭載した冷凍車両のバッテリ充電回路図である。
符号の説明
1 冷凍車両(車両)
3 輸送用冷凍装置(架装設備)
5 外部電源供給設備(外部電源)
6 電源ケーブル
7 コネクタ
8 外部電源接続検知手段
9 車両側制御装置(ECU)
9A 判定部
11 イグニッション回路
12 警報手段
20 車両側バッテリ
21 充電部
24 開閉手段

Claims (7)

  1. 車両に搭載されて使用されるとともに、電力で駆動されるアクチュエータを備え、該アクチュエータは外部電源から供給される電力によっても駆動可能に構成されている車両架装設備において、
    前記架装設備側には、前記外部電源と接続されていることを検知し、前記車両側の制御装置に外部電源接続信号を送信する外部電源接続検知手段が設けられ、
    前記外部電源接続検知手段は、車両側の制御装置を介して前記架装設備が前記外部電源と接続中の場合、車両エンジンのイグニッション回路をオフとするとともに、前記架装設備が前記外部電源と接続中の旨をメッセージする警報手段を動作させる機能を備えていることを特徴とする車両架装設備。
  2. 前記架装設備は、冷凍庫が架装されている車両に搭載される輸送用冷凍装置とされていることを特徴とする請求項1に記載の車両架装設備。
  3. 前記架装設備は、前記外部電源からの電力を変圧整流して車両側のバッテリを充電することが可能な充電部を備え、該充電部を介して前記架装設備が前記外部電源と接続中に前記車両側バッテリの充電が可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両架装設備。
  4. 前記架装設備は、前記充電部と前記車両側バッテリとを接続している電源回路を開閉する開閉手段を備え、前記車両側バッテリの充電要求の有無に応じて充電、非充電が制御可能とされていることを特徴とする請求項3に記載の車両架装設備。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載された車両架装設備が搭載され、車両側に前記車両側制御装置が設けられていることを特徴とする架装車両。
  6. 前記車両側制御装置は、ECUとされていることを特徴とする請求項5に記載の架装車両。
  7. 前記車両側制御装置は、前記外部電源接続検知手段からの信号に基づいて前記架装設備が前記外部電源と接続中か否かを判定し、前記架装設備が前記外部電源と接続中の場合、前記車両エンジンの前記イグニッション回路をオフとするとともに、前記架装設備が前記外部電源と接続中の旨をメッセージする前記警報手段を動作させる判定部を備えていることを特徴とする請求項5または6に記載の架装車両。
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