JP5457137B2 - 冷凍車両の電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍庫を搭載した車両における電源装置に関する。
例えば冷凍食品や生鮮食品等の荷を運搬するため、これらの荷を格納する冷凍庫を搭載し、圧縮機によって圧縮した冷媒を用いて冷凍庫内を冷却するようにした冷凍車両がある。
このような冷凍車両において、圧縮機を駆動するモータの電源として、従来、走行中は車両のエンジンで駆動する発電機の出力を用い、荷の積み降ろしを行う車両の停車中は商用電源を用いるようにしている。具体的には発電機や商用電源を一旦直流に変換した上インバータを介してモータを駆動している。
さらに、停車中でも商用電源を利用できない場合には、車両上のバッテリを電源として使用するようにしている。
そして、例えば特開2003−14360号公報に記載された装置では、たとえばエンジンによる発電機の出力を利用中に、過負荷等によりエンジンの停止を含む低速回転状態になって発電機の出力が低下した場合でも圧縮機を安定駆動できるように、電力の不足分をバッテリから補う構成としている。
特開2003−14360号公報
ところで、近時は一般車両において騒音対策や環境保護の観点から交差点でエンジンを停止させるアイドリングストップが普及しつつある。これを冷凍車両でも実施しようとする場合、上記の特開2003−14360号公報の装置でも、エンジンを停止させるとそれまで正常な範囲の回転速度で駆動されていた発電機の出力がなくなるわけで、バッテリは不足分を補うのではなく、直ちにバッテリのみで圧縮機を駆動することになる。
ここで、圧縮機駆動用の電源の優先順位としてはまず発電機、次が商用電源である。バッテリは比較的短時間用の予備的な位置づけであるため、不要に高い電圧に設定することはコスト高となり、大型となって必要とする設置スペースも大きくなってしまう。
したがって、バッテリの出力電圧は発電機の出力と異なり、比較的に低いのが通常である。
そして、インバータへの入力電圧が急に切り換わると、急激な電圧変動あるいは慣性をもったモータとの整合が取れない不整現象が生じ、インバータ制御が乱れてしまうこととなる。このため、電源切り換えに当っては電源を一旦遮断してから、あらためてインバータに電源を供給する必要がある。
しかし、電源遮断による圧縮機の一旦停止・再駆動を交差点ごとに頻繁に繰り返すと、オイルの戻り不良や冷媒圧力のアンバランスを招くことになる。このため、再駆動する前に圧縮機内におけるオイルの戻りや冷媒の吸入側と吐出側の圧力バランスの平衡を待たねばならず、事実上交差点における停車時間内に発電機からバッテリへの電源切り換えができないので、冷凍車ではアイドリングストップは行われず、交差点では停車中もエンジンによる発電機の駆動を継続しているのが実情である。
したがって、本発明は、上記の問題に鑑み、アイドリングストップを可能とし、しかもアイドリングストップ中も確実に圧縮機を継続駆動できるようにした冷凍車両の電源装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は、冷凍庫の圧縮機を駆動するインバータと、エンジンにより駆動される発電機と、発電機の出力から制御された直流電圧を生成するコンバータと、バッテリとを備える冷凍車両の電源装置において、車両走行中は、バッテリとインバータ間を遮断するとともに、コンバータからは所定の標準電圧とした出力をインバータへ供給し、車両が走行状態から停止したときは、コンバータの出力電圧をバッテリ相当電圧まで徐々に変化させたあとバッテリをインバータに接続し、車両の再発進時には、コンバータの出力電圧がバッテリ相当電圧である状態においてバッテリとインバータ間を遮断したあと、コンバータの出力電圧を標準電圧まで徐々に変化させるものとした。
車両が停止したとき、コンバータ出力をバッテリ相当電圧へ変化させてからバッテリ接続に切り換えるので、インバータの入力電圧に影響を与えず、したがって、インバータに対して電源を一旦遮断することなく、圧縮機を継続駆動したまま交差点でのアイドリングストップが可能となる。
さらに、圧縮機の駆動電源を発電機から一旦バッテリ接続に切り換えてから、商用電源に切り換えることができるので、例えば荷の積み降ろし等で所定の位置に停車した車両が圧縮機の駆動電源を発電機から商用電源へ切り換える前にエンジンを停止することができ、発車時にはエンジンを駆動する前に商用電源を遮断することを、圧縮機を継続駆動したまま行うことができる。
これらにより、燃費の向上と環境保護に資することができ、しかも冷凍庫の冷却を維持できるという効果が得られる。
さらに、運転者は商用電源を接続してから一旦運転席へ戻ってエンジンを停止したあとに荷の積み降ろしを行っていたが、エンジン停止のために運転席へ戻る必要がなく、発車時は、運転席からエンジンを始動させたあとに、商用電源の接続を遮断して、再び運転席へ戻っていたが、予め運転席からエンジンを始動させる必要がないので、商用電源の接続を遮断して運転席へ移動するだけでよく、運転者の使い勝手が向上する効果が得られる。
第1の実施例の冷凍車両の電源装置を示すシステム構成図である。 第1の実施例の冷凍車両の電源装置に係り、アイドリングストップにかかる駆動電源切り換え制御の流れを示すフローチャートである。 第1の実施例の冷凍車両の電源装置に係り、アイドリングストップにおける変化を示すタイムチャートである。 第2の実施例の冷凍車両の電源装置を示すシステム構成図である。 第2の実施例の冷凍車両の電源装置に係り、アイドリングストップにかかる駆動電源切り換え制御の流れを示すフローチャートである。 第2の実施例の冷凍車両の電源装置に係り、アイドリングストップにおける変化を示すタイムチャートである。 第3の実施例の冷凍車両の電源装置を示すシステム構成図である。 第3の実施例の冷凍車両の電源装置に係り、アイドリングストップにかかる駆動電源切り換え制御の流れを示すフローチャートである。 第3の実施例の冷凍車両の電源装置に係り、アイドリングストップにおける変化を示すタイムチャートである。 第4の実施例の冷凍車両の電源装置を示すシステム構成図である。 第4の実施例の冷凍車両の電源装置に係り、アイドリングストップにかかる駆動電源切り換え制御の流れを示すフローチャートである。 第4の実施例の冷凍車両の電源装置に係り、アイドリングストップにおける変化を示すタイムチャートである。 第5の実施例の冷凍車両の電源装置を示すシステム構成図である。 第5の実施例の冷凍車両の電源装置に係り、アイドリングストップにかかる駆動電源切り換え制御の流れを示すフローチャートである。 第5の実施例の冷凍車両の電源装置に係り、アイドリングストップにおける変化を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1は、第1の実施例にかかる電源装置のシステム構成を示す。
電源装置10Aは、車載電源として発電機とバッテリを備え、外部電源として商用電源を利用する。
まず発電機系統として、エンジン28で駆動される車両搭載の発電機11が第2スイッチSW2および整流器12を順次経てコンバータ18に接続されている。
とくに図示しないが、エンジン28と発電機11間はそれぞれに設けられたプーリがベルト掛けにより連結され、発電機11に付設されてそのプーリを継脱する電磁クラッチをONすることにより発電機11が回転駆動される。
また、商用電源系統として、商用電源13が第4スイッチSW4および整流器14を順次経てコンバータ18に接続される。
コンバータ18は圧縮機20のモータM(以下、モータを含めて単に「圧縮機」で代表する)を駆動するインバータ19に接続されている。
バッテリ15が第1スイッチSW1を経て、コンバータ18とインバータ19の接続線にA点で接続されている。この接続線とバッテリ15の間には第1スイッチSW1と並列に充電回路21が設けられている。
第1スイッチSW1およびコンバータ18を制御する制御部25aが設けられ、制御部25aには第2スイッチSW2、第4スイッチSW4とが接続されている。
さらに制御部25aはエンジン制御装置27aに接続されている。
発電機11からは整流器12を通して、車両の走行中エンジン28の回転数により最大750Vの直流電圧がコンバータ18へ入力する。
商用電源13からは、3相200Vが整流器14で例えば283Vの直流電圧に変換されてコンバータ18へ入力する。
コンバータ18は出力電圧が可変であり、制御部25aはその制御プログラムの初期設定として、コンバータ18に車両の走行中に発電機系統からの電力が入力し、または停車中に商用電源系統からの電力が入力している間、それらの入力を標準電圧280Vに変換して出力するよう制御する。
バッテリ15の定格電圧はコンバータ18の標準電圧より低い220Vであり、走行中はコンバータ18の出力により充電回路21を通してバッテリ15を充電する。
なお、アイドリングストップによるエンジン停止中も図示しないイグニションスイッチのONにより制御部25aや、コンバータ18、インバータ19等には作動電源が供給されている
制御部25aは制御プログラムによりエンジン制御装置27aからの指令に基づいて圧縮機20の駆動電源切り換え制御を行う。
図2は駆動電源切り換え制御の流れを示すフローチャートである。
ここでは初期状態として車両が走行中であり、第2スイッチSW2はONで、コンバータ出力は標準電圧(280V)、第1スイッチSW1はOFFであるものとする。もちろん、第4スイッチSW4もOFFである。
まずステップ100において、制御部25aは、エンジン制御装置27aからアイドルストップ準備指令を受けたかどうかをチェックする。
アイドルストップ準備指令を受けない間はステップ100が繰り返され、アイドルストップ準備指令を受けるとステップ101へ進む。
ステップ101では、コンバータ18は例えばバッテリ15の定格電圧220Vに設定したバッテリ電圧相当値へ向けてその出力の低減を開始する。コンバータ18の出力低減速度は、標準電圧からバッテリ電圧相当値に至る経過時間が例えば1s(秒)となるように設定されている。
ステップ102では、制御部25aはコンバータ18の出力がバッテリ電圧相当値(220V)まで低下したかどうかをチェックする。
コンバータ18の出力がバッテリ電圧相当値に至っていない間はステップ102が繰り返され、バッテリ電圧相当値に到達すると、ステップ103へ進む。
ステップ103において、制御部25aはコンバータ18に対し出力低減を停止させ、バッテリ電圧相当値(220V)を維持させる。その後制御部25aは、ステップ104において第1スイッチSW1をONさせ、ステップ105において第2スイッチSW2をOFFさせ、ステップ106でエンジン制御装置27aへアイドルストップ準備完了の信号を出力する。
これにより、エンジン制御装置27aはエンジン28を停止させる。第2スイッチSW2がOFFされるのでコンバータ18も出力停止するが、第1スイッチSW1がONしているので、インバータ19にはバッテリ15からの電力が供給される。
ステップ107において、制御部25aはエンジン制御装置27aからアイドルストップ解除指令を受けたかどうかをチェックする。
アイドルストップ解除指令を受けない間はステップ107が繰り返され、アイドルストップ解除指令を受けると、ステップ108へ進む。
ここで、エンジン制御装置27aはアイドルストップ解除指令を出力すると同時にエンジンを再始動する。
ステップ108では、制御部25aが発電機11に付設された電磁クラッチをONすることにより、発電機11を駆動し出力を開始させる。発電機11の出力はエンジン28の回転数の上昇に伴って増大する。
ステップ109において、エンジン28の回転数がバッテリ電圧相当値(220V)を出力できる回転数に達したかどうかをチェックする。
ステップ109が繰り返されてバッテリ電圧相当値の回転数に達すると、コンバータ18の出力は先のステップ103でバッテリ電圧相当値(220V)に設定されているから、エンジン回転数に伴って増大してきたコンバータ18の出力は増大を停止する。
コンバータ出力の増大停止後、ステップ110において、制御部25aは第2スイッチSW2をONさせ、ステップ111において、第1スイッチSW1をOFFさせる。
これによりバッテリ15からの電力供給は遮断されるが、コンバータ18からの220Vがインバータ19へ供給される。
このあと、ステップ112において、制御部25aはコンバータ出力増大開始をコンバータ18へ指令し、これを受けてコンバータ18は280Vへ向けてその出力の増大を開始する。コンバータ18の出力増大速度は、出力低減速度と同等に設定される。
そして ステップ113では、制御部25aはコンバータ18の出力が標準電圧(280V)まで増大したかどうかをチェックする。
コンバータ18の出力が標準電圧に至っていない間はステップ113が繰り返され、標準電圧に到達すると、ステップ114へ進む。
ステップ114において、制御部25aはコンバータ18に対し出力増大を停止させて、1回のアイドリングストップにおける電源の切り換え制御を終了する。
この後はコンバータ18の出力が標準電圧に維持され、ステップ100へ戻る。
図3は、上記制御において、エンジン制御装置27aから制御部25aへアイドリングストップにかかる指令が出力された場合の変化を示すタイムチャートである。
車両走行中はエンジン28が回転して発電機11が出力(ON)している。
交差点で車両が停止して、エンジン制御装置27aから制御部25aへ時刻t0にアイドルストップ準備指令が出力されると、コンバータ18が280Vから出力の低減を開始する。
徐々に低減して時刻t1に220Vに至ったコンバータ18の出力はその後220Vに保持される。
この間、コンバータ18の出力は徐々に変化しているので、インバータ19のモータ制御に不整現象は生じない。
その後時刻t2において、第1スイッチSW1がONされて、220Vのバッテリ15もインバータ19に接続される。
その後時刻t3において、第2スイッチSW2がOFFされ、バッテリ15からの電力のみがインバータ19に供給されることになる。
同時に制御部25aからエンジン制御装置27aへアイドルストップ準備完了の信号が出力されて、エンジン制御装置27aはエンジン28を停止させる。
時刻t2ではコンバータ18とバッテリ15の双方がインバータ19に接続される状態となるが両方の出力電圧が同じであるため、インバータ19に影響を与えない。時刻t3でインバータ19への供給がバッテリ15からのみに切り換わるときも、同じくその前後の電圧が同じであるため、インバータ19に影響を与えない。
交差点の信号が変わり、再発進のため時刻t4にエンジン制御装置27aがエンジン28を始動させる。時刻t5にエンジン28の回転数がコンバータ18からバッテリ電圧相当値(220V)を出力できる回転数に達して第2スイッチSW2がONされてコンバータ18は220Vの出力状態に戻り、バッテリ電圧相当値(220V)を保つ。
その後時刻t6において第1スイッチSW1がOFFされる。すでにコンバータ18が出力状態であるから、バッテリ15からの電力供給が遮断されても、インバータ19への電力供給の中断はない。そして、バッテリ15からコンバータ18の出力への切り換えも電圧が同じであるため、インバータ19に影響を与えない。
この後、時刻t7において、制御部25aはコンバータ出力増大開始を指令し、コンバータ18はその出力の増大を開始する。
そして出力が280Vに達した時刻t8以降は、コンバータ18の出力は標準電圧の当該280Vに保持される。
以上のように、エンジン制御装置27aから制御部25aへアイドルストップ準備指令が出力される場合は、交差点などで短時間停車した場合にアイドリングストップが実行されるとともに、エンジン28が停止している間も継続してバッテリ15からの電力により圧縮機が駆動され、冷凍庫の冷却が確保される。
一方、エンジン制御装置27aから制御部25aへアイドルストップ準備指令が出力されない場合は、アイドリングストップは実行されず、コンバータ18の出力は標準電圧に保持される。したがって、荷の積み降ろし場など商用電源の供給が可能なところで第4スイッチSW4をONしてからイグニションスイッチをOFFする場合は、コンバータ18への入力が発電機から商用電源に切り換わり、コンバータ18の標準電圧出力状態に何らの変化もなく、圧縮機が滑らかに継続駆動される。
なお、上述した制御においては、荷の積み降ろし場に到着し停車して、エンジン制御装置27aから制御部25aへアイドルストップ準備指令が出力される場合は、交差点におけると同様にアイドリングストップが実行され、インバータの電源が発電機からバッテリへ切り換わる。
この場合には、商用電源を接続して第4スイッチSW4がONされたあと、バッテリ電圧相当値(220V)までコンバータの出力が達したら、フローチャートのステップ111以降の制御プログラムを実行してインバータの電源がバッテ
リから商用電源へ切り換わる。
第1の実施例は以上のように構成され、冷凍庫の圧縮機を駆動するインバータと、エンジンにより駆動される発電機と、発電機の出力から制御された直流電圧を生成するコンバータと、バッテリと、コンバータの出力とバッテリの出力をインバータへ切り換え供給する制御部とを備え、制御部は、車両走行中バッテリとインバータ間を遮断するとともに、コンバータの出力電圧を標準電圧とさせて該コンバータの出力をインバータへ供給し、車両が走行状態から停止したときは、コンバータの出力電圧をバッテリ相当電圧まで徐々に変化させたあとバッテリをインバータに接続し、車両の再発進時には、コンバータの出力電圧がバッテリ相当電圧である状態においてバッテリとインバータ間を遮断したあと、コンバータの出力電圧を標準電圧まで徐々に変化させるものとしたので、車両が停止したあとコンバータの出力をなくしてバッテリのみがインバータに接続される状態に切り換わっても、その前にコンバータ出力とバッテリ電圧が同等となっており、インバータの入力電圧が変化しない。したがって、インバータに対して電源を一旦遮断することなく、圧縮機を継続駆動することができる。
したがってまた、発電機に代わりにバッテリで圧縮機を継続駆動できるから、交差点でエンジン停止するアイドリングストップを何らの不都合を招くことなく実現することが可能となって燃費の向上と環境保護に資することができ、しかも冷凍庫の冷却を維持できるという効果が得られる。
すなわち、車両が走行状態から停止したときは、バッテリをインバータに接続したあとエンジンを停止させ、エンジン制御装置27aからアイドルストップ解除指令が出力されると、まず発電機を出力状態にしたあと、バッテリとインバータ間の遮断を行うことにより、停車中圧縮機を継続駆動しながらエンジンの停止と再始動を行うことができる。
とくに、バッテリ相当電圧をコンバータが車両走行中に出力する標準電圧よりも低いものとしているので、交差点でのアイドリングストップ時間の圧縮機駆動を確保できる範囲でバッテリの小型化とコスト低減が可能である。
また、バッテリの電圧が走行中の標準電圧よりも低いので、充電装置を設けることにより、走行中にバッテリがコンバータの出力により充電されるから、安定して車両停止時の圧縮機駆動電力が確保される。
なお、第1の実施例では、コンバータ18の出力低減速度を標準電圧からバッテリ電圧相当値までの経過時間が1sとなるものとしたが、これは例示であって、標準電圧およびバッテリ電圧相当値、あるいはインバータの入力電圧変化に対する特性等に応じて適宜に設定することができる。またコンバータ18の出力を標準電圧に戻す増大速度も出力低減速度と同じにする必要はなく、異なる速度に設定してよい。
また、制御フローでは、ステップ103でコンバータ18の出力低減を停止させたあと、時間をずらせて(時刻t1−t2)ステップ104で第1スイッチSW1をONさせるものとしたが、同時でもよい。
同様に、ステップ111で第1スイッチSW1をOFFさせたあと、時間をずらせて(時刻t6−t7)ステップ112でコンバータ出力増大開始を指令するものとしたが、同時でもよい。
一方、ステップ105、106では第2スイッチSW2をOFFさせるとともにアイドルストップ準備完了の信号を出力するものとしたが、同時でなく第2スイッチSW2のOFFとアイドルストップ準備完了の信号出力の間に所定の時間を設けてもよい。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。本実施例が第1の実施例と異なるのは、制御部25b、エンジン制御装置27b、第3スイッチSW3であるため、他の共通する部分についての説明は省略する。
図4は電源装置10Bのシステム構成を示した図である。
バッテリ15が第1スイッチSW1を経て、コンバータ18とインバータ19の接続線に接続されているA点と、コンバータ18の間に第3スイッチSW3が設けられている。
図5は駆動電源切り換え制御の流れを示すフローチャートである。
ステップ205までは第1の実施例における図2のステップ100〜105と同じ制御を行う。
ステップ205で第2スイッチSW2をOFFすると同時に、ステップ206において第3スイッチSW3をOFFさせ、ステップ207においてエンジン制御装置27bへアイドルストップ準備完了の信号を出力する。
これにより、エンジン制御装置27bはエンジン28を停止させる。
ステップ208において、制御部25bはエンジン制御装置27bからアイドルストップ解除指令を受けたかどうかをチェックする。
アイドルストップ解除指令を受けない間はステップ208が繰り返され、アイドルストップ解除指令を受けると、ステップ209へ進む。
制御部25bはステップ209において第2スイッチSW2をONさせ、ステップ210においてエンジン制御装置27bへストップ解除準備完了の信号を 出力する。
エンジン制御装置27bは、ストップ解除準備完了の信号を受けてエンジン28を再始動させる。
ステップ211では、電磁クラッチをONすることにより、発電機11の出力を開始させる。発電機11の出力はエンジン28の回転数の上昇に伴って増大する。
ステップ212において、コンバータ18の出力がバッテリ電圧相当値(220V)に達したかどうかをチェックする。
ステップ212が繰り返されてバッテリ電圧相当値の回転数に達すると、コンバータ18の出力は先のステップ203でバッテリ電圧相当値(220V)に設定されているから、出力増大を停止する。
コンバータ出力の増大停止後、ステップ213において、制御部25bは第3スイッチSW3をONさせ、ステップ214において第1スイッチSW1をOFFさせる。
これによりバッテリ15からの電力供給は遮断されるが、コンバータ18からの220Vがインバータ19へ供給される。
ステップ209において第2スイッチSW2をONしているので、ステップ213において第3スイッチSW3をONするまでの間に、第3スイッチSW3とコンバータ18を接続する接続線の電圧をバッテリ15と同じ電圧に調整することができるので、第3スイッチSW3をONしたときの電圧変動を抑制することができる。
ステップ214以降は、第1の実施例におけるステップ111以降と同じ制御を行い、コンバータ18の出力が標準電圧に維持され、ステップ200へ戻る。
図6は、上記制御において、エンジン制御装置27bから制御部25bへアイドリングストップにかかる指令が出力された場合の変化を示すタイムチャートである。
時刻t2までは第1の実施例における図3に示したものと同じ変化を示す。
時刻t2に第1スイッチSW1がONされたあと、時刻t3において、第2スイッチSW2と第3スイッチSW3がOFFされ、バッテリ15からの電力のみがインバータ19に供給されることになる。同時にエンジン制御装置27bへアイドルストップ準備完了の信号が出力されて、エンジン制御装置27bはエンジン28を停止させる。
時刻t3でインバータ19への供給がバッテリ15のみに切り換わるが、その前後の電圧が同じであるため、インバータ19に影響を与えない。
再発進に際しては、時刻t4においてエンジン制御装置27bが制御部25bへアイドルストップ解除指令を出力すると、第2スイッチSW2がONされ、ストップ解除準備完了の信号が戻されると、エンジン制御装置27bがエンジン28を始動させるとともに、コンバータ18が出力を再開する。
時刻t5にコンバータ18は220Vの出力状態に戻る。
その後時刻t6において第3スイッチSW3をONさせ、時刻t7において第1スイッチSW1をOFFさせる。
すでにコンバータ18が出力状態であるから、バッテリ15からの電力供給が遮断されても、インバータ19への電力供給の中断はない。そして、バッテリ1
5からコンバータ18の出力への切り換えも電圧が同じであるため、インバータ19に影響を与えない。
その後時刻t8において、コンバータ出力増大開始が出力され、コンバータ18はその出力の増大を開始する。
そして出力が280Vに達した時刻t9以降は、コンバータ18の出力は標準電圧の当該280Vに保持される。
その他の構成は第1の実施例と同じである。
本実施例によっても、第1の実施例と同じ効果を奏する。
なお、第2の実施例では、コンバータ18の出力低減速度を標準電圧からバッテリ電圧相当値までの経過時間が1sとなるものとしたが、これは例示であって、標準電圧およびバッテリ電圧相当値、あるいはインバータの入力電圧変化に対する特性等に応じて適宜に設定することができる。またコンバータ18の出力を標準電圧に戻す増大速度も出力低減速度と同じにする必要はなく、異なる速度に設定してよい。
また、制御フローでは、ステップ203でコンバータ18の出力低減を停止させたあと、時間をずらせて(時刻t1−t2)ステップ204で第1スイッチSW1をONさせるものとしたが、同時でもよい。
同様に、ステップ214で第1スイッチSW1をOFFさせたあと、時間をずらせて(時刻t7−t8)ステップ215でコンバータ出力増大開始を出力するものとしたが、同時でもよい。
一方、ステップ205、206、207では第2スイッチSW2と第3スイッチSW3をそれぞれOFFさせるとともにアイドルストップ準備完了の信号を出力するものとしたが、同時でなく第2スイッチSW2のOFFと第3スイッチSW3のOFFとアイドルストップ準備完了の信号出力との間に所定の時間を設けてもよい。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。本実施例が第1の実施例と異なるのは、電圧検出器24、制御部25c、エンジン制御装置27cであるため、他の共通する部分についての説明は省略する。
図7は電源装置10Cのシステム構成を示した図である。
発電機11と第2スイッチSW2の接続線に電圧検出器24が接続されている。
図8は駆動電源切り換え制御の流れを示すフローチャートである。
ステップ308までは第1の実施例における図2のステップ101〜108と同じ制御を行う。
ステップ308において発電機11の出力を開始させ、発電機11の出力がエンジン28の回転数の上昇に伴って増大すると、ステップ309において、電圧検出器24の検出に基づいて発電機11の出力電圧(発電機電圧)がバッテリ電圧相当値に達したかどうかをチェックする。
ステップ309が繰り返されて発電機電圧がバッテリ電圧相当値に達すると、コンバータ18の出力は先のステップ303でバッテリ電圧相当値(220V)に設定されているから、エンジン回転数に伴って増大してきたコンバータ18の出力は増大を停止する。
コンバータ出力の増大停止後、ステップ310において、制御部25cは第2スイッチSW2をONさせ、ステップ311において、第1スイッチSW1をOFFさせる。
これによりバッテリ15からの電力供給は遮断されるが、コンバータ18からの220Vがインバータ19へ供給される。
電圧検出器24を発電機11と第2スイッチSW2の接続線に接続しているので、発電機出力を検出することができる。
ステップ310以降は、第1の実施例におけるステップ110以降と同じ制御を行い、コンバータ18の出力が標準電圧に維持され、ステップ300へ戻る。
図9は、上記制御において、エンジン制御装置27cから制御部25cへアイドリングストップにかかる指令が出力された場合の変化を示すタイムチャートである。
タイムチャートは第1の実施例における図3と同じ変化を示す。
その他の構成は第1の実施例と同じである。
本実施例によっても、第1の実施例と同じ効果を奏する。
なお、第3の実施例では、コンバータ18の出力低減速度を標準電圧からバッテリ電圧相当値までの経過時間が1sとなるものとしたが、これは例示であって、標準電圧およびバッテリ電圧相当値、あるいはインバータの入力電圧変化に対する特性等に応じて適宜に設定することができる。またコンバータ18の出力を標準電圧に戻す増大速度も出力低減速度と同じにする必要はなく、異なる速度に設定してよい。
また、制御フローでは、ステップ303でコンバータ18の出力低減を停止させたあと、時間をずらせて(時刻t1−t2)ステップ304で第1スイッチSW1をONさせるものとしたが、同時でもよい。
同様に、ステップ311で第1スイッチSW1をOFFさせたあと、時間をずらせて(時刻t6−t7)ステップ312でコンバータ出力増大開始を出力するものとしたが、同時でもよい。
一方、ステップ305、306では第2スイッチSW2をOFFさせるとともにアイドルストップ準備完了を出力するものとしたが、同時でなく第2スイッチSW2のOFFとアイドルストップ準備完了の間に所定の時間を設けてもよい。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。本実施例が第1の実施例と異なるのは、制御部25d、エンジン制御装置27d、第3スイッチSW3であるため、他の共通する部分についての説明は省略する。
図10は電源装置10Dのシステム構成を示した図である。
バッテリ15が第1スイッチSW1を経て、コンバータ18とインバータ19の接続線に接続されているA点と、コンバータ18の間に第3スイッチSW3が設けられている。
図11は駆動電源切り換え制御の流れを示すフローチャートである。
ステップ405までは第1の実施例における図2のステップ100〜105と同じ制御を行う。
ただし、本実施例では、エンジン制御装置27dは制御部25dへアイドルストップ準備指令を出力したあと、予め設定された時間が経過するとエンジン28を停止させる。
ステップ405で第2スイッチSW2をOFFにするのと同時に、ステップ406において第3スイッチSW3をOFFさせる。
上記予め設定された時間は、第3スイッチSW3がOFFされるまでの時間よりも長くなるように設定されている。
ステップ407において、制御部25dはエンジン制御装置27dからアイドルストップ解除指令を受けたかどうかをチェックする。
アイドルストップ解除指令を受けない間はステップ407が繰り返され、アイドルストップ解除指令を受けると、ステップ408へ進み、第2スイッチSW2をONさせる。
エンジン制御装置27dは制御部25dへアイドルストップ解除指令を出力するとともにエンジン28を始動させる。
ステップ409では、電磁クラッチをONすることにより、発電機11の出力を開始させる。発電機11の出力はエンジン28の回転数の上昇に伴って増大する。
ステップ410においてコンバータ18の出力がバッテリ電圧相当値に達したかどうかをチェックする。
ステップ410が繰り返されてコンバータ18の出力がバッテリ電圧相当値に達すると、コンバータ18の出力は先のステップ403でバッテリ電圧相当値(220V)に設定されているから、エンジン回転数に伴って増大してきたコンバータ18の出力は増大を停止する。
コンバータ出力の増大停止後、ステップ411において、第3スイッチSW3をONさせ、ステップ412において第1スイッチSW1をOFFさせる。
これによりバッテリ15からの電力供給は遮断されるが、コンバータ18からの220Vがインバータ19へ供給される。
ステップ408において第2スイッチSW2をONしているので、ステップ411において第3スイッチSW3をONするまでに、第3スイッチSW3とコンバータ18を接続する接続線の電圧をバッテリ15と同じ電圧に調整することができるので、第3スイッチSW3をONしたときの電圧変動を抑制することができる。
ステップ412以降は、第1の実施例におけるステップ111以降と同じ制御を行い、コンバータ18の出力が標準電圧に維持され、ステップ400へ戻る。
図12は、上記制御において、エンジン制御装置27dから制御部25dへアイドリングストップにかかる指令が出力された場合の変化を示すタイムチャートである。
時刻t2までは第1の実施例における図3と同じ変化を示す。
時刻t2に第1スイッチSW1がONされたあと、時刻t3において、第2スイッチSW2と第3スイッチSW3がOFFされ、バッテリ15からの電力のみがインバータ19に供給されることになる。
予め設定された時間(時刻t0―t4)が経過すると、エンジン制御装置27dはエンジン28を停止させる。
時刻t3でインバータ19への供給がバッテリ15のみに切り換わるが、その前後の電圧が同じであるため、インバータ19に影響を与えない。
時刻t5において、エンジン制御装置27dがエンジン28を始動させるとともに、制御部25dへアイドルストップ解除指令を出力すると第2スイッチSW2がONされコンバータ18は出力を再開する。
時刻t6にコンバータ18の出力がバッテリ電圧相当値(220V)となり、コンバータ18は220Vの出力状態に戻る。
その後時刻t7において第3スイッチSW3をONさせ、時刻t8において第1スイッチSW1をOFFさせる。
すでにコンバータ18が出力状態であるから、バッテリ15からの電力供給が遮断されても、インバータ19への電力供給の中断はない。そして、バッテリ15からコンバータ18の出力への切り換えも電圧が同じであるため、インバータ19に影響を与えない。
その後時刻t9において、コンバータ出力増大開始が出力され、コンバータ18はその出力の増大を開始する。
そして出力が280Vに達した時刻t10以降は、コンバータ18の出力は標準電圧の当該280Vに保持される。
その他の構成は第1の実施例と同じである。
本実施例によっても、第1の実施例と同じ効果を奏するとともに、第1〜第3の実施例等に比較して、エンジン制御装置27dがエンジン停止のために制御部からのアイドルストップ準備完了の信号を取り込んだり、再始動のためにストップ解除準備完了の信号を取り込んで判断処理する必要がないので、エンジン制御装置を変更することなく、容易にトラック等に電源装置を追加搭載することができるという利点を有する。
なお、第4の実施例では、コンバータ18の出力低減速度を標準電圧からバッテリ電圧相当値までの経過時間が1sとなるものとしたが、これは例示であって、標準電圧およびバッテリ電圧相当値、あるいはインバータの入力電圧変化に対する特性等に応じて適宜に設定することができる。またコンバータ18の出力を標準電圧に戻す増大速度も出力低減速度と同じにする必要はなく、異なる速度に設定してよい。
また、制御フローでは、ステップ403でコンバータ18の出力低減を停止させたあと、時間をずらせて(時刻t1−t2)ステップ404で第1スイッチSW1をONさせるものとしたが、同時でもよい。
同様に、ステップ412で第1スイッチSW1をOFFさせたあと、時間をずらせて(時刻t8−t9)ステップ413でコンバータ出力増大開始を出力するものとしたが、同時でもよい。
一方、ステップ405、406では第2スイッチSW2と第3スイッチSW3をそれぞれOFFさせるものとしたが、同時でなく第2スイッチSW2のOFFと第3スイッチSW3のOFFの間に所定の時間を設けてもよい。
次に、本発明の第5の実施例について説明する。本実施例が第1の実施例と異なるのは、電圧検出器24、制御部25e、エンジン制御装置27eであるため、他の共通する部分についての説明は省略する。
図13は電源装置10Eのシステム構成を示した図である。
発電機11と第2スイッチSW2の接続線に電圧検出器24が接続されている。
図14は駆動電源切り換え制御の流れを示すフローチャートである。
ステップ505までは第1の実施例における図2のステップ100〜105と同じ制御を行う。
ステップ505で第2スイッチSW2をOFFさせる。
エンジン制御装置27eは制御部25eへアイドルストップ準備指令を出力したあと、予め設定された時間が経過するとエンジン28を停止させる。
上記予め設定された時間は、第2スイッチSW2がOFFされるまでの時間よりも長くなるように設定されている。
ステップ506において、制御部25eはエンジン制御装置27eからアイドルストップ解除指令を受けたかどうかをチェックする。
アイドルストップ解除指令を受けない間はステップ506が繰り返され、アイドルストップ解除指令を受けると、ステップ507へ進む。
エンジン制御装置27eは制御部25eへアイドルストップ解除指令を出力するとともにエンジン28を始動させる。
ステップ507では、電磁クラッチをONすることにより、発電機11の出力を開始させる。発電機11の出力はエンジン28の回転数の上昇に伴って増大する。
ステップ508において電圧検出器24で検出した発電機電圧がバッテリ電圧相当値に達したかどうかをチェックする。
ステップ508が繰り返されて発電機電圧がバッテリ電圧相当値に達すると、コンバータ18の出力は先のステップ503でバッテリ電圧相当値(220V)に設定されているから、エンジン回転数に伴って増大してきたコンバータ18の出力は増大を停止する。
コンバータ出力の増大停止後、制御部25eは、ステップ509において、第2スイッチSW2をONさせ、ステップ510において、第1スイッチSW1をOFFさせる。
これによりバッテリ15からの電力供給は遮断されるが、コンバータ18からの220Vがインバータ19へ供給される。
電圧検出器24を発電機11と第2スイッチSW2の接続線に接続しているので、発電機出力を検出することができる。
ステップ509以降は、第1の実施例におけるステップ110以降と同じ制御を行い、コンバータ18の出力が標準電圧に維持され、ステップ500へ戻る。
図15は、上記制御において、エンジン制御装置27eから制御部25eへアイドリングストップにかかる指令が出力された場合の変化を示すタイムチャートである。
時刻t2までは第1の実施例における図3と同じ変化を示す。
時刻t2に第1スイッチSW1がONされたあと、時刻t3において、第2スイッチSW2がOFFされ、バッテリ15からの電力のみがインバータ19に供給されることになる。
予め設定された時間(時刻t0―t4)が経過すると、エンジン制御装置27eはエンジン28を停止させる。
時刻t3でインバータ19への供給がバッテリ15のみに切り換わるが、その前後の電圧が同じであるため、インバータ19に影響を与えない。
時刻t5において、エンジン制御装置27eがエンジン28を始動させるとともに、制御部25eへアイドルストップ解除指令を出力する。
エンジン28が始動されると、これにより発電機11が再駆動され、時刻t6に発電機11の電圧がコンバータ18からバッテリ電圧相当値(220V)を出力できる電圧に達して第2スイッチSW2がONされてコンバータ18は220Vの出力状態に戻る。
その後時刻t7において第1スイッチSW1をOFFさせる。
すでにコンバータ18が出力状態であるから、バッテリ15からの電力供給が遮断されても、インバータ19への電力供給の中断はない。そして、バッテリ15からコンバータ18の出力への切り換えも電圧が同じであるため、インバータ19に影響を与えない。
その後時刻t8において、コンバータ出力増大開始が出力され、コンバータ18はその出力の増大を開始する。
そして出力が280Vに達した時刻t9以降は、コンバータ18の出力は標準電圧の当該280Vに保持される。
その他の構成は第1の実施例と同じである。
本実施例によっても、第1の実施例と同じ効果を奏するとともに、第1〜第3の実施例等に比較して、エンジン制御装置27eがエンジン停止のために制御部からのアイドルストップ準備完了の信号を取り込んだり、再始動のためにストップ解除準備完了の信号を取り込んで判断処理する必要がないので、エンジン制御装置を変更することなく、容易にトラック等に電源装置を追加搭載することができるという利点を有する。
なお、実施例5では、コンバータ18の出力低減速度を標準電圧からバッテリ電圧相当値までの経過時間が1sとなるものとしたが、これは例示であって、標準電圧およびバッテリ電圧相当値、あるいはインバータの入力電圧変化に対する特性等に応じて適宜に設定することができる。またコンバータ18の出力を標準電圧に戻す増大速度も出力低減速度と同じにする必要はなく、異なる速度に設定してよい。
また、制御フローでは、ステップ503でコンバータ18の出力低減を停止させたあと、時間をずらせて(時刻t1−t2)ステップ504で第1スイッチSW1をONさせるものとしたが、同時でもよい。
同様に、ステップ510で第1スイッチSW1をOFFさせたあと、時間をずらせて(時刻t7−t8)ステップ511でコンバータ出力増大開始を出力するものとしたが、同時でもよい。
本発明は圧縮機を備えた冷凍庫搭載の冷凍車両に適用して、アイドリングストップを実現するのに有効である。
10A、10B、10C、10D、10E 電源装置
11 発電機
12、14 整流器
13 商用電源
15 バッテリ
18 コンバータ
19 インバータ
20 圧縮機
21 充電回路
24 電圧検出器
25a、25b、25c、25d、25e 制御部
27a、27b、27c、27d、27e エンジン制御装置
28 エンジン
M モータ
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
SW3 第3スイッチ
SW4 第4スイッチ

Claims (11)

  1. それぞれ車両に搭載された冷凍庫の圧縮機を駆動するインバータと、エンジンにより駆動される発電機と、発電機の出力から制御された直流電圧を生成するコンバータと、バッテリと、コンバータの出力とバッテリの出力をインバータへ切り換え供給する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    車両走行中は、バッテリとインバータ間を遮断するとともに、コンバータの出力電圧を所定の標準電圧とさせて該コンバータの出力をインバータへ供給し、
    車両が走行状態から停止するときは、コンバータの出力電圧をバッテリ相当電圧まで徐々に変化させたあとバッテリをインバータに接続し、
    車両の再発進時には、コンバータの出力電圧がバッテリ相当電圧である状態においてバッテリとインバータ間を遮断したあと、コンバータの出力電圧を標準電圧まで徐々に変化させる
    ことを特徴とする冷凍車両の電源装置。
  2. それぞれ車両に搭載された冷凍庫の圧縮機を駆動するインバータと、エンジンにより駆動される発電機と、発電機の出力から制御された直流電圧を生成するコンバータと、バッテリと、コンバータの出力とバッテリの出力をインバータへ切り換え供給する制御部とを備え、
    バッテリとインバータ間には第1スイッチ、発電機とコンバータ間には第2スイッチが設けられ、
    前記制御部はエンジンを制御するエンジン制御装置に接続されており、
    前記制御部は、
    車両走行中は第1スイッチをOFF、第2スイッチをONに保持して、コンバータの出力電圧を所定の標準電圧とさせて該コンバータの出力をインバータへ供給し、
    エンジン制御装置からアイドルストップ準備指令を受けたとき、前記コンバータの出力電圧をバッテリ相当電圧まで徐々に変化させたあと第1スイッチをON、第2スイッチをOFFにし、
    車両の再発進時には、エンジン回転数がバッテリ相当電圧に相当する値になった状態において第2スイッチをONしてから、第1スイッチをOFFにして、その後コンバータの出力電圧を標準電圧まで徐々に変化させる
    ことを特徴とする冷凍車両の電源装置。
  3. それぞれ車両に搭載された冷凍庫の圧縮機を駆動するインバータと、エンジンにより駆動される発電機と、発電機の出力から制御された直流電圧を生成するコンバータと、バッテリと、コンバータの出力とバッテリの出力をインバータへ切り換え供給する制御部とを備え、
    バッテリとインバータ間には第1スイッチ、発電機とコンバータ間には第2スイッチ、コンバータとインバータ間には第3スイッチが設けられ、
    前記制御部はエンジンを制御するエンジン制御装置に接続されており、
    前記制御部は、
    車両走行中は第1スイッチをOFF、第2スイッチをON、第3スイッチをONに保持して、コンバータの出力電圧を所定の標準電圧とさせて該コンバータの出力をインバータへ供給し、
    エンジン制御装置からアイドルストップ準備指令を受けたとき、前記コンバータの出力電圧をバッテリ相当電圧まで徐々に変化させたあと第1スイッチをON、第2スイッチをOFF、第3スイッチをOFFにし、
    車両の再発進時には、第2スイッチをONとし、エンジン回転数がバッテリ相当電圧に相当する値になった状態において、第3スイッチをON、第1スイッチをOFFにして、その後コンバータの出力電圧を標準電圧まで徐々に変化させる
    ことを特徴とする冷凍車両の電源装置。
  4. それぞれ車両に搭載された冷凍庫の圧縮機を駆動するインバータと、エンジンにより駆動される発電機と、発電機の出力から制御された直流電圧を生成するコンバータと、バッテリと、コンバータの出力とバッテリの出力をインバータへ切り換え供給する制御部と、発電機の出力電圧を検出する電圧検出器とを備え、
    バッテリとインバータ間には第1スイッチ、発電機とコンバータ間には第2スイッチが設けられ、
    前記制御部はエンジンを制御するエンジン制御装置に接続されており、
    前記制御部は、
    車両走行中は第1スイッチをOFF、第2スイッチをONに保持して、コンバータの出力電圧を所定の標準電圧とさせて該コンバータの出力をインバータへ供給し、
    エンジン制御装置からアイドルストップ準備指令を受けたとき、前記コンバータの出力電圧をバッテリ相当電圧まで徐々に変化させたあと第1スイッチをON、第2スイッチをOFFにし、
    車両の再発進時には、発電機の出力電圧がバッテリ相当電圧に相当する値になった状態において第2スイッチをONしてから、第1スイッチをOFFにして、その後コンバータの出力電圧を標準電圧まで徐々に変化させる
    ことを特徴とする冷凍車両の電源装置。
  5. それぞれ車両に搭載された冷凍庫の圧縮機を駆動するインバータと、エンジンにより駆動される発電機と、発電機の出力から制御された直流電圧を生成するコンバータと、バッテリと、コンバータの出力とバッテリの出力をインバータへ切り換え供給する制御部とを備え、
    バッテリとインバータ間には第1スイッチ、発電機とコンバータ間には第2スイッチ、コンバータとインバータ間には第3スイッチが設けられ、
    前記制御部はエンジンを制御するエンジン制御装置に接続されており、
    前記制御部は、
    車両走行中は第1スイッチをOFF、第2スイッチをON、第3スイッチをONに保持して、コンバータの出力電圧を所定の標準電圧とさせて該コンバータの出力をインバータへ供給し、
    エンジン制御装置からアイドルストップ準備指令を受けたとき、前記コンバータの出力電圧をバッテリ相当電圧まで徐々に変化させたあと第1スイッチをON、第2スイッチをOFF、第3スイッチをOFFにし、
    車両の再発進時には、第2スイッチをONとし、コンバータの出力電圧がバッテリ相当電圧になった状態において、第3スイッチをON、第1スイッチをOFFにして、その後コンバータの出力電圧を標準電圧まで徐々に変化させる
    ことを特徴とする冷凍車両の電源装置。
  6. 前記エンジン制御装置は、アイドルストップ準備指令を出力した後、所定時間経過後にエンジンを停止させることを特徴とする請求項2から5のいずれか1に記載の冷凍車両の電源装置。
  7. 前記制御部は、アイドルストップ準備指令を受けた後、第2スイッチをOFFしてからアイドルストップ準備完了信号を前記エンジン制御装置へ出力し、
    エンジン制御装置は、前記アイドルストップ準備指令を出力した後、前記アイドルストップ準備完了信号を受けてからエンジンを停止させることを特徴とする請求項2から5のいずれか1に記載の冷凍車両の電源装置。
  8. 前記エンジン制御装置は、車両の再発進時にアイドルストップ解除指令を制御部へ出力し、
    前記制御部は、アイドルストップ解除指令を受けた後、第2スイッチをONしてからアイドルストップ解除準備完了信号を前記エンジン制御装置へ出力し、
    エンジン制御装置は、アイドルストップ解除準備完了信号を受けてからエンジンを再始動することを特徴とする請求項3または5に記載の冷凍車両の電源装置。
  9. 前記バッテリ相当電圧が前記標準電圧よりも低いことを特徴とする請求項1から8にいずれか1に記載の冷凍車両の電源装置。
  10. 前記コンバータの出力側には前記バッテリを充電する充電装置を設けてあることを特徴とする請求項9に記載の冷凍車両の電源装置。
  11. 搭載冷凍庫の圧縮機を駆動するインバータと、エンジンにより駆動される発電機と、発電機の出力から制御された直流電圧を生成するコンバータと、バッテリとを備える冷凍車両の電源装置において、
    車両走行中は、バッテリとインバータ間を遮断するとともに、コンバータからは所定の標準電圧とした出力をインバータへ供給し、
    車両が走行状態から停止するときは、コンバータの出力電圧をバッテリ相当電圧まで徐々に変化させたあとバッテリをインバータに接続し、
    車両の再発進時には、コンバータの出力電圧がバッテリ相当電圧である状態においてバッテリとインバータ間を遮断したあと、コンバータの出力電圧を標準電圧まで徐々に変化させる
    ことを特徴とする冷凍車両の電源切り換え方法。
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