JP2010023054A - アルミニウム素材の熱間圧延方法 - Google Patents

アルミニウム素材の熱間圧延方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プロフィルを低減して品質を向上させることができるアルミニウム素材の熱間圧延方法を提供する。
【解決手段】圧延ロール間にアルミニウム素材を複数回通過させながら、圧延ロール間のギャップを徐々に減少させて圧延するアルミニウム素材の熱間圧延方法において、最初の段階では例えば40mmずつロールギャップを減少させながら圧延し、そのロールギャップが75mm以下のときに、該ロールギャップの減少幅を0〜5mmと小さくした軽圧下圧延を少なくとも1回行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は圧延ロール間に素材を複数回通過させながら、圧延ロール間のギャップを徐々に減少させて圧延するアルミニウム素材の熱間圧延方法に関する。
厚さ300〜650mm程度のアルミニウム等の鋳塊(スラブ)から板状の圧延材を製造する場合、まず粗圧延として、可逆式圧延機を用いて再結晶温度以上の例えば400〜550℃の温度で厚さ数mmとなるまで熱間圧延し、さらに仕上げ圧延機で圧延し、円筒状に巻き取ってコイルとしている。
その可逆式圧延機による熱間圧延は、圧延ロールを介してその前後間で素材を往復走行させるように両圧延ロール間に複数回通過させながら、圧延ロール間のギャップを徐々に減少させることにより、その厚さを薄くしていく方法である。この熱間圧延において、圧延ロールのたわみや変形等に起因して、圧延された素材に幅方向の板厚分布(プロフィル)が生じる場合がある。
特許文献1に記載の圧延装置では、鋳造機から連続して送り出される板厚10mm以下の薄鋳片を圧延する際に、その熱間圧延機の前に、ロールクロス圧延機、ベンディングロール圧延機又は冷却機構付き圧延機にて構成した軽圧下圧延機を設置して、サーマルクラウンを強制的に矯正又は冷却により修正し、ロール形状をフラットにして表面性状の優れたステンレス鋼板を得る技術が提案されている。
特開平10−249408号公報
特許文献1記載の技術は、比較的薄い板厚のステンレス鋼板を圧延するものであるが、アルミニウム素材の熱間圧延においては、300〜650mmの厚さから可逆式圧延機によって複数回のパスを経由して数mmの厚さまでに圧延することになり、そのアルミニウム素材の熱間圧延においても、その圧延を適切に制御してプロフィルを低減する技術が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、プロフィルを低減して品質を向上させることができるアルミニウム素材の熱間圧延方法を提供することを目的とする。
本発明に係るアルミニウム素材の圧延方法は、圧延ロール間にアルミニウム素材を複数回通過させながら、圧延ロール間のギャップを徐々に減少させて圧延するアルミニウム素材の圧延方法において、ロールギャップが75mm以下のときに、前回パスからのロールギャップの減少幅を0〜5mmとした軽圧下圧延を少なくとも1回行うことを特徴とする。
すなわち、アルミニウム素材を300〜650mmの厚さから複数回圧延して数mm程度の厚さまでにする際に、通常のパスはロールギャップを約6〜60mm程度ずつ、例えば40mm程度ずつ減少させながら圧延するが、ロールギャップが75mm以下のときに、ロールギャップを0〜5mmだけ減少させた軽圧下圧延を少なくとも1回行うのである。この軽圧下圧延は、圧延ロールにかかる荷重が小さいために、圧延ロールのたわみ等の変形が小さく、このため、素材の板厚分布も小さくなって平坦な表面に仕上げることができる。
また、本発明に係るアルミニウム素材の圧延方法は、圧延ロール間にアルミニウム素材を複数回通過させながら、圧延ロール間のギャップを徐々に減少させて圧延するアルミニウム素材の熱間圧延方法において、複数回のパスのうちの最終パス又は最終パスに近い段階でのパス時に、前回パスからのロールギャップの減少幅を0〜5mmとした軽圧下圧延を行うことを特徴とする。
複数回のパスのうちの最終パスに近い段階で軽圧下圧延を行うことにより、プロフィルを低減して、その平坦な表面で仕上げることができる。
本発明に係るアルミニウム素材の熱間圧延方法によれば、ロールギャップが75mm以下のときに、前回パスからのロールギャップの減少幅を0〜5mmとした軽圧下圧延を少なくとも1回行うことにより、プロフィルが低減され、平坦な表面に仕上げることができ、圧延材としての品質を向上させることができる。
以下、本発明に係るアルミニウム素材の熱間圧延方法の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態の製造方法を実施するために用いられる圧延装置を示すものであり、符号1が圧延機を示している。この圧延機1は、上下に一対の圧延ロール2を備えるとともに、これら圧延ロール2が回転駆動モーター3によりそれぞれ正逆両方向に駆動されるようになっており、また、両圧延ロール2の背部には大径のバックアップロール4がそれぞれ接触した、いわゆる4段圧延機を構成している。また、この圧延機1の前後には、素材Aを搬送するテーブルローラー5がそれぞれ設けられている。
そして、その上側のバックアップロール4に、これを押圧する圧下用スクリュー6、及びこの圧下用スクリュー6を移動させて圧延ロール2間の距離を設定する位置制御モーター7等からなる圧下手段8が設けられている。また圧延ロール2から素材Aへの圧延荷重を検出するロードセル等の圧延荷重検出手段9が設けられている。
また、圧延ロール2の回転駆動モーター3にはロール回転検出器11が備えられるとともに、圧下用スクリュー6の位置制御モーター7にはロールギャップ位置検出器12、テーブルローラー5のローラー駆動モーター13にはローラー回転検出器14がそれぞれ備えられている。
また、図1において符号15はセットアップ用計算機を示しており、このセットアップ用計算機15は、各パス毎の圧延ロール2の間隔や圧延ロール2の回転方向及び回転速度、圧延荷重、テーブルローラー5の搬送速度等の目標値をあらかじめ設定したパススケジュールにしたがって実行管理するコントローラー16に接続されている。このコントローラー16の目標値に基づき、位置制御モーター7、圧延ロール2の回転駆動モーター3、圧下用スクリュー6、テーブルローラー5のローラー駆動モーター13等を、圧延速度及びロールギャップ値等の出力値をフィードバックしながら制御する。
なお、図1中、符号17はストリッパーガイドを示しており、圧延ロール2の前後に設けられる。
次に、このように構成した圧延装置によりアルミニウムの鋳塊から圧延材を製造する方法について説明する。
アルミニウムの鋳塊は、例えば300〜650mmの厚さを有しており、これを加熱炉(図示略)を経由して、再結晶温度以上の例えば400〜550℃の温度で圧延機1に送り込む。そして、この圧延機1では、設定されたパススケジュールにしたがって圧延ロール2間のギャップを徐々に減少させながら両圧延ロール2間に鋳塊を複数回通過させて圧延する。
この複数回にわたる個々の圧延工程は、あらかじめ設定したパススケジュールに従って自動的に制御される。このパススケジュールは、圧延パス毎に圧延ロールの回転方向、ロールギャップやロール速度、圧延荷重等の圧延条件を設定したもので、制御システム内に例えばテーブルデータとして格納されている。最初の段階では、1パス毎に約6〜60mm程度厚さを減少させるように圧延ロール2間のギャップを制御する。そして、この圧延を複数回繰り返して、あらかじめ設定した所定ロールギャップ以下になったら以下のような制御を行う。
この制御は、熱間圧延において次の仕上げ圧延に移行する前に素材Aの幅方向の板厚分布を低減するためのものであり、今まで6〜60mm程度ずつロールギャップを減少させながら圧延していたのに対して、ロールギャップの減少幅を0〜5mmに小さくした軽圧下圧延を行うものである。この軽圧下圧延により、素材Aの表面部分のみが圧下されることになり、素材表面に凹凸がある場合には、その凸部がつぶされ、また、部分的に厚肉の部分がある場合には、その厚肉の部分が押しつぶされる結果、全体として均等な板厚の平坦な圧延材となるものである。
この軽圧下圧延を行うロールギャップは75mm以下とされる。
また、この軽圧下圧延時のロールギャップの減少量は0〜5mmとされ、ロールギャップを前回パス時と変えない0mmの場合も含んでいるが、素材Aは、圧延ロール2間で圧延されて荷重から解放されると、スプリングバックにより若干膨らむので、ロールギャップの変化量が0mmであったとしても、両圧延ロール2の間に素材Aが噛み込まれて軽圧下状態で圧延される。なお、この軽圧下圧延は、ロールギャップの変化量として3mm以下が好ましく、2mm以下がなお好ましい。
図2はパススケジュールを従来との比較で示したものであり、図2の左欄が比較例として挙げた従来のパススケジュール、中欄及び右欄が軽圧下圧延を含む本実施形態のパススケジュールを示している。使用した材料は合金番号5182のアルミニウム合金である。
比較例のパススケジュールは、例えばロールギャップの減少幅を最初の段階では40mmずつとして、210mm、170mm、130mm、90mm、・・・と圧延してきて、徐々に減少幅を小さくして最終的に8mmまで圧延する。
一方、本実施形態のパススケジュールにおいては、実施例1では、ロールギャップが26mmまでのパスは比較例と同じ減少幅で圧延しているが、次のパスでは25mmのロールギャップに設定され、減少幅が26−25=1mmの軽圧下圧延とされている。そして、この軽圧下圧延の後に、14mmを経て目標ロールギャップとして8mmが設定されている。
実施例2も、ロールギャップが26mmまでのパスは比較例と同じ減少幅で圧延しているが、次のパスでは22mmのロールギャップに設定され、減少幅が26−22=4mmの軽圧下圧延とされ、この軽圧下圧延の後に、14mmを経て目標ロールギャップとして8mmが設定されている。
このようにして、パススケジュールのほぼ最終段階で軽圧下圧延を施すことにより、幅方向の板厚分布(プロフィル)が小さい圧延材を得ることができるものである。図2のパススケジュールで圧延した結果を比較すると、プロフィルが比較例では0.4%であったのに対して、実施例1では0.2%、実施例2では0.3%に低減した。なお、プロフィルは、圧延材の幅方向の中央位置の板厚と幅方向両端部の板厚との差の中央位置の板厚に対する百分率で表している。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
前記実施形態では、最終パスのロールギャップ(目標のロールギャップ)の直前又は直前とその一つ前のパスで軽圧下圧延を実施するようにしたが、目標のロールギャップに設定する最終パスのときに軽圧下圧延となるようにしてもよい。
本発明に係る圧延方法の一実施形態を実施するために用いられる圧延装置を示す全体構成図である。 この実施形態の圧延方法におけるパススケジュールを従来の場合と比較して示した図である。
符号の説明
1 圧延機
2 圧延ロール
3 回転駆動モーター
4 バックアップロール
5 テーブルローラー
6 圧下用スクリュー
7 位置制御モーター
8 圧下手段
9 圧延荷重検出手段
11 ロール回転検出器
12 ロールギャップ位置検出器
13 ローラー駆動モーター
14 ローラー回転検出器
15 セットアップ用計算機
16 コントローラー
17 ストリッパーガイド
A 素材

Claims (2)

  1. 圧延ロール間にアルミニウム素材を複数回通過させながら、圧延ロール間のギャップを徐々に減少させて圧延するアルミニウム素材の熱間圧延方法において、
    ロールギャップが75mm以下のときに、前回パスからのロールギャップの減少幅を0〜5mmとした軽圧下圧延を少なくとも1回行うことを特徴とするアルミニウム素材の熱間圧延方法。
  2. 圧延ロール間にアルミニウム素材を複数回通過させながら、圧延ロール間のギャップを徐々に減少させて圧延するアルミニウム素材の熱間圧延方法において、
    複数回のパスのうちの最終パス又は最終パスに近い段階でのパス時に、前回パスからのロールギャップの減少幅を0〜5mmとした軽圧下圧延を行うことを特徴とするアルミニウム素材の熱間圧延方法。
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