JP2010022916A - 重ね塗り塗工設備 - Google Patents

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進 高橋
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寿和 河合
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Kazuhide Nishino
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Abstract

【課題】気密室8の設備の製造コスト及び置換ガスGのランニングコストを低減できると共に、シート上に位置ズレさせることなく正確に重ね塗りできること。
【解決手段】シートの巻出装置2と、エンドレス状のシート搬送用外周面3aを所定シート走行速度で走行するシート搬送装置3と、シートの巻取装置4と、シート案内用ガイドロール5と、シート搬送装置3の外周面3aより外側に、シート走行方向Eへ間隔を開けて配置した複数台の塗工装置6と、シート搬送装置3の外周面3aの外側で、塗工装置6から離れて塗工装置6よりもシート走行方向下流側に配置した定着装置7と、外部Fと気密状態に区画した室内8aにこれら巻出装置2乃至定着装置7を収納配置して置換ガスGを充満させる密封室8とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、巻出装置から巻取装置へ至る途中を走行中のシートに対する塗工液の重ね塗り及び塗工液の定着を、外部と気密状態に区画した密封室に充満している不活性ガス等の置換ガスの雰囲気下で行なうようにした重ね塗り塗工設備に関するものである。
従来、重ね塗り塗工設備には、シートの巻出装置と巻取装置との間に、走行中のシートに塗工液を塗工する塗工装置及び塗工された塗工液を定着(例えば、乾燥又は硬化)させる定着装置を組み合わせた塗工・定着ユニットの複数ユニットを直列的に配置し、各ユニットの塗工装置と定着装置の間、及びユニットの間に複数本のガイドロールを配置して、それらの間を接合したものが一般的である(非特許文献1)。
著者:Herbertl.Weiss、訳者:濱田久光、「コーティング&ラミネーティングマシン」、株式会社加工技術研究会出版、1996年2月19日発行、P95〜96
ところで、従来の重ね塗り塗工設備は、複数ユニットを直列的に配置して、各ユニットの塗工装置と定着装置の間、及びユニットの間を複数本のガイドロールで接合しているため、巻出装置から巻取装置へ至るシートパス寸法が長くなり、外部と気密状態に区画して不活性ガス等の置換ガスを充満した気密室の室内に巻出装置から巻取装置へ至る装置の総てを収納配置するとき、気密室の容量が非常に大きくなり、気密室の設備の製造コストの増大と、多量の置換ガスによるランニングコストの増大を招く問題がある。
また、従来の重ね塗り塗工設備は、各ユニットの塗工装置と定着装置の間、及びユニットの間を複数本のガイドロールで案内されるシートの蛇行や、シートの張力変動によるシートパスライン長さの変動により、シート上の所定位置に各塗工装置で塗工パターンを形成することが難しく、複数の塗工パターンを位置ズレさせることなく正確に重ね塗りすることが非常に困難である。
更に、シートに塗工ロールを押し当てる塗工方式(例えば、オフセットグラビア印刷方式、フレキソ印刷方式等)の塗工装置では、塗工ロールの真円度や円筒度等の機械的精度に限界があるために、塗工ロールが押し当てられて走行するシートの位置にズレを生じさせることがあり、複数の塗工パターンを位置ズレさせることなく正確に重ね塗りすることが非常に困難となる場合がある。
本発明は、上記問題を解決するために、設備の製造コスト及びランニングコストを低減できると共に、シート上に複数の塗工パターンを位置ズレさせることなく正確に重ね塗りすることができる塗工設備の提供を目的とする。
気密室の設備の製造コスト及び置換ガスのランニングコストを低減できると共に、シート上に位置ズレさせることなく正確に重ね塗りできるように請求項1記載の本発明が採用した手段は、シートの巻出装置と、エンドレス状のシート搬送用外周面を所定シート走行速度で走行するシート搬送装置と、シートの巻取装置と、巻出装置とシート搬送装置の間のシート走行路及びシート搬送装置と巻取装置の間のシート走行路の各々に配置したシート案内用ガイドロールと、シート搬送装置の外周面より外側に、シート走行方向へ間隔を開けて配置した複数台の塗工装置と、シート搬送装置の外周面の外側で、塗工装置から離れて塗工装置よりもシート走行方向下流側に配置した定着装置と、外部と気密状態に区画した室内にこれら巻出装置、シート搬送装置、巻取装置、ガイドロール、塗工装置及び定着装置を収納配置して不活性ガス等の置換ガスを充満させる密封室と、を備えたことを特徴とする重ね塗り塗工設備である。前記シート搬送装置としては、駆動する回転式ドラム、又は駆動ロール及び案内ロールにエンドレス状に張架したスチール製や合成樹脂製のベルトが適用される。
請求項1記載の本発明にあっては、シートを外周面で支持しつつ走行させるシート搬送装置の外周面より外側に複数台の塗工装置及び定着装置を配置することで、隣接する塗工装置どうしの間や塗工装置と定着装置の間にガイドロールを配置する必要がなくなり、巻出装置から巻取装置へ至るシートパス寸法を従来に比べて短くして、巻出装置から巻取装置へ至る間に配置した装置を収納する密封室の室内容量を従来に比べて小さくすることができ、また、シートがシート搬送装置のエンドレス状の外周面に支持されてパスライン長さの変動や蛇行もなく走行するため、シート搬送装置の外周面より外側に配置した複数台の塗工装置でシート上に位置ズレさせることなく正確に重ね塗りすることができる。
上流塗工パターンの上に下流塗工パターンを重ね合わせできるように請求項2記載の本発明が採用した手段は、前記各塗工装置は、前記シート搬送装置の外周面で案内されて走行するシート上に、塗工液を間欠的に吐出して独立した塗工パターンを次々と形成する間欠方式であって、吐出タイミングと塗工幅を調整できるものであり、シート走行方向上流側に配置した塗工装置が形成する上流塗工パターンの上に、この塗工装置よりもシート走行方向下流側に配置した塗工装置が形成する下流塗工パターンを重ね合わせるように吐出タイミングと塗工幅を調整してある請求項1記載の重ね塗り塗工設備である。
なお、重ね合わせの態様としては、(1)下流塗工パターンを、上流塗工パターンよりも大きくして上流塗工パターンより外側へ食み出す態様と、(2)上流塗工パターンを、下流塗工パターンよりも大きくして下流塗工パターンより外側へ食み出す態様と、(3)下流塗工パターンを、中間塗工パターンよりも大きくして中間塗工パターンより外側へ食み出させると共に、上流塗工パターンを、下流塗工パターン及び中間塗工パターンよりも大きくして下流塗工パターン及び中間塗工パターンより外側へ食み出す態様等がある。
シートに直接接触させることのない塗工装置とするために請求項3記載の本発明が採用した手段は、前記各塗工装置は、シート搬送装置の外周面より外側に配置され、シート上ヘ塗工液をインクジェット式によって吐出する多数のノズルを有するヘッドと、ヘッドの各ノズルから塗工液を間欠的に吐出させる駆動部と、ヘッドの各ノズルの座標データが記憶され、その座標データと前記塗工パターンとに基づいて駆動部の駆動を制御して各ノズルから塗工液を吐出させる制御装置とを備えた請求項2記載の重ね塗り塗工設備である。
シートに直接接触させることのない塗工装置とするために請求項4記載の本発明が採用した手段は、前記各塗工装置は、シート搬送装置の外周面より外側に配置され、シート上ヘ幅調整したスリット状ノズルから塗工液を吐出するヘッドと、ヘッドのノズルへ至る送液路の途中に設けられ、ノズルから塗工液を間欠的に吐出させる開閉弁装置と、前記塗工パターンに基づいて開閉弁装置を制御してノズルから塗工液を吐出させる制御装置とを備えた請求項2記載の重ね塗り塗工設備である。
シートに直接接触させることのない塗工装置とするために請求項5記載の本発明が採用した手段は、前記各塗工装置は、シート搬送装置の外周面より外側に配置され、複数本の細孔パイプの開口先端部を直線状に並べて各開口先端部から塗工液を吐出するヘッドと、各細孔パイプへ至る送液路の途中に設けられ、各開口先端部から塗工液を間欠的に吐出させる開閉弁装置と、前記塗工パターンに基づいて開閉弁装置を制御して各開口先端部から塗工液を吐出させる制御装置とを備えた請求項2記載の重ね塗り塗工設備である。
シート走行方向について上流塗工パターンの上に下流塗工パターンを正確に位置合わせできるように請求項6記載の本発明が採用した手段は、前記塗工装置のうち、前記塗工装置のうち、シート走行方向の最上流側に位置する塗工装置が形成する最上流塗工パターンを検知する検知装置と、該検知装置の検知信号及び前記シート搬送装置のシート走行速度信号が入力され、両信号と検知装置の検知位置からシート走行方向下流側の各塗工装置の塗工位置までの距離とに基づいて演算して、検知装置の検知時を基準時としたときの各塗工装置の塗工開始時を求め、各塗工装置の前記制御装置に塗工開始指令を出力する指令装置とを備えている請求項3、4又は5記載の重ね塗り塗工設備である。
シート走行方向について上流塗工パターンの上に下流塗工パターンを正確に位置合わせできるように請求項7記載の本発明が採用した手段は、前記塗工装置のうち、シート走行方向の最上流側に位置する塗工装置がシートの塗工パターン領域外に印刷した識別印を検知する検知装置と、該検知装置の検知信号及び前記シート搬送装置のシート走行速度信号が入力され、両信号と検知装置の検知位置からシート走行方向下流側の各塗工装置の塗工位置までの距離とに基づいて演算して、検知装置の検知時を基準時としたときの各塗工装置の塗工開始時を求め、各塗工装置の前記制御装置に塗工開始指令を出力する指令装置とを備えている請求項3、4又は5記載の重ね塗り塗工設備である。
各塗工毎に塗工液を確実に定着させるために請求項8記載の本発明が採用した手段は、前記定着装置は、各塗工装置のシート走行方向下流側に配置されている請求項1乃至7のいずれかに記載の重ね塗り塗工設備である。
乾燥装置及び硬化装置で生じるガスを気密室の室内へ拡散するのを防止するために請求項9記載の本発明が採用した手段は、前記定着装置は、前記気密室の室内において前記シート搬送装置の外周面を覆うように形成したシール室と、シール室と気密室の室外とに連通する排気装置と、シール室の室内に配置した乾燥装置及び/又は硬化装置とを備えた請求項1乃至8のいずれかに記載の重ね塗り塗工設備である。
ガス噴出式乾燥装置の噴出する乾燥用ガスが気密室へ拡散するのを確実に防止するために請求項10記載の本発明が採用した手段は、前記乾燥装置は、前記シート搬送装置の外周面へ向かって乾燥用ガスを噴出するガス噴出ノズルと、ガス噴出ノズルから噴出した乾燥用ガスを回収する吸引口部とを備えている請求項9記載の重ね塗り塗工設備である。
輻射加熱と乾燥用ガスを併用した乾燥方式において乾燥用ガスが気密室へ拡散するのを確実に防止するために請求項11記載の本発明が採用した手段は、前記乾燥装置は、前記シート搬送装置の外周面へ向かって輻射熱を放出する輻射加熱具と、前記シート搬送装置の外周面と輻射加熱具の間に乾燥用ガスを噴出するガス噴出ノズルと、噴出した乾燥用ガスを回収する吸引口部とを備えている請求項9記載の重ね塗り塗工設備である。
硬化処理中に生じたガスが気密室へ拡散するのを確実に防止するために請求項12記載の本発明が採用した手段は、前記硬化装置は、前記シート搬送装置の外周面へ向かって紫外線又は赤外線等の硬化用電磁波を放射する硬化具と、前記シート搬送装置の外周面と硬化具の間にガスを噴出するガス噴出ノズルと、ガス噴出ノズルから噴出したガスを回収する吸引口部とを備えている請求項9記載の重ね塗り塗工設備である。
請求項1記載の本発明に係る重ね塗り塗工設備は、巻出装置から巻取装置へ至る間に配置した装置を収納する気密室の室内容量を従来に比べて小さくすることができるため、気密室の小型化による設備の製造コストの低減と、気密室に充満させる置換ガスの少量化によるランニングコストの低減とができると共に、シート搬送装置の外周面より外側に配置した複数台の塗工装置の各塗工装置がシート上の所定位置に正確に塗工パターンを形成できるようになるため、シート上に複数の塗工パターンを位置ズレさせることなく正確に重ね塗りできる。
請求項2記載の本発明に係る重ね塗り塗工設備は、独立した塗工パターンを形成できる間欠方式の各塗工装置における吐出タイミングと塗工幅を調整することで、上流塗工パターンの上に下流塗工パターンを重ね合わせることができる。
請求項3記載の本発明に係る重ね塗り塗工設備は、座標データと塗工パターンとに基づいて制御装置で駆動部の駆動を制御して各ノズルから塗工液を間欠的に吐出させることで、シートに直接接触させることのないインクジェット式の塗工装置でシート上の所定位置に塗工パーンを形成することができる。
請求項4記載の本発明に係る重ね塗り塗工設備は、スリット状ノズルを幅調整すると共に塗工パターンに基づいて開閉弁装置を制御して各ノズルから塗工液を間欠的に吐出させることで、シートに直接接触させることのないスリット状ノズル吐出方式の塗工装置でシート上の所定位置に塗工パーンを形成することができる。
請求項5記載の本発明に係る重ね塗り塗工設備は、塗工パターンに基づいて開閉弁装置を制御して各細孔パイプの開口先端部から塗工液を間欠的に吐出させることで、シートに直接接触させることのない細孔パイプ吐出方式の塗工装置でシート上の所定位置に塗工パーンを形成することができる。
請求項6記載の本発明に係る重ね塗り塗工設備は、最上流塗工パターンの検知時からシート走行方向下流側の各塗工装置の塗工開始時までの正確な時間を指令装置で演算することで、シート走行方向について上流塗工パターンの上に下流塗工パターンを正確に位置合わせできる。
請求項7記載の本発明に係る重ね塗り塗工設備は、最上流側の塗工装置が印刷した識別印の検知時からシート走行方向下流側の各塗工装置の塗工開始時までの正確な時間を指令装置で演算することで、シート走行方向について上流塗工パターンの上に下流塗工パターンを正確に位置合わせできる。
請求項8記載の本発明に係る重ね塗り塗工設備は、各塗工装置で塗工される毎に、塗工液がシート走行方向下流側に配置されている定着装置で確実に定着される。
請求項9記載の本発明に係る重ね塗り塗工設備は、シール室の室内に配置した乾燥装置及び/又は硬化装置で生じたガスを、シール室から気密室の室外へ排気装置で排出することで、ガスを気密室の室内へ拡散するのを防止して不活性ガス等の置換ガスのランニングコストを低減できる。
請求項10記載の本発明に係る重ね塗り塗工設備は、ガス噴出ノズルから噴出した乾燥用ガスを吸引口部で回収することで、乾燥用ガスがシール室の室内から気密室の室内へ拡散するのを確実に防止できる。
請求項11記載の本発明に係る重ね塗り塗工設備は、ガス噴出ノズルから噴出した乾燥用ガスが、輻射加熱により塗工されている塗工液から生じた蒸気を同伴して吸引口部へ回収することで、乾燥用ガス及び蒸気をシール室の室内をから気密室の室内へ拡散するのを確実に防止できる。
請求項12記載の本発明に係る重ね塗り塗工設備は、ガス噴出ノズルから噴出したガスが、硬化処理中に塗工されている塗工液から生じたガスを同伴して吸引口部へ回収することで、ガスを気密室の室内へ拡散するのを確実に防止できる。
本発明に係る重ね塗り塗工設備(以下、「本発明塗工設備」と言う。)を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図13は本発明塗工設備の第1の実施の形態を示すものであって、図1は本発明塗工設備1の右側面図、図2は本発明塗工設備1の正面図、図3は定着装置7の拡大して断面した右側面図、図4は図3のW−W線で断面したものを左半分に示すと共に同図のY−Y線で断面したものを右半分に示す断面図である。図5は塗工パターンを重ね塗りした一態様を示すものであり、(A)は平面図、(B)は側面図、図6は塗工パターンを重ね塗りした別態様を示すものであり、(A)は平面図、(B)は側面図である。図7はインクジェット式の塗工装置6の各ヘッド21のノズルから塗工液を吐出させる状態の斜視図及び制御回路のブロック図である。図8はスリット状ノズル吐出方式の塗工装置6のノズル25から塗工液を間欠的に吐出させる状態の斜視図及び制御回路のブロック図である。図9は細孔パイプ吐出方式の塗工装置6の細孔パイプ31から塗工液を間欠的に吐出させる状態の斜視図及び制御回路のブロック図である。図10は回転ドラム式のシート搬送装置3の外周面3aを直線状に展開して各塗工装置6から塗工液を吐出させて重ね塗りしている状態を示す模式図である。図11はインクジェット式の塗工装置6の各ヘッド21のノズルから塗工液を間欠的に吐出させる状態の別態様の斜視図及び制御回路のブロック図である。図12はスリット状ノズル吐出方式の塗工装置6のノズル25から塗工液を間欠的に吐出させる状態の別態様の斜視図及び制御回路図である。図13はインクジェット式の塗工装置6の各ヘッド21のノズルから塗工液を吐出させる更に別態様の斜視図及び制御回路図である。
本発明塗工設備1は、図1に示す如く、シートSの巻出装置2と、エンドレス状である円形状のシート搬送用外周面3aを所定シート走行速度で回転させる回転式ドラム式のシート搬送装置3と、シートSの巻取装置4と、巻出装置2とシート搬送装置3の間のシート走行路R及びシート搬送装置3と巻取装置4の間のシート走行路Rの各々に配置した複数本のシート案内用ガイドロール5と、シート搬送装置3の外周面3aの外側に、ドラム回転方向Eへ間隔を開けて配置した複数台の塗工装置6と、シート搬送装置3の外周面3aより外側で、塗工装置6から離れて塗工装置6のシート走行方向下流側に配置した定着装置7と、外部と気密状態に区画した室内8aに、これら巻出装置2、シート搬送装置3、巻取装置4、複数本のガイドロール5、複数台の塗工装置6及び定着装置7を収納配置して不活性ガス等の置換ガスGを充満させる密封室8とを備えている。本発明塗工設備1は、シート搬送装置3の出口側と巻取装置4との間に、ラミネート用巻出装置9とラミネート装置10とを必要に応じて配置してある。
前記巻出装置2は、図2に示す如く、一方(本例では右側)の支持フレーム13に片持ち状に支持された巻出軸14と、巻出軸14に連結したブレーキ装置15とを備え、巻出軸14でロール状シートS1を回転自在に支持し、ロール状シートS1から巻出されるシートSにブレーキ装置15で張力を付与するようにしてある。ラミネート用巻出装置9は、巻出装置2と同様に構成され、巻出軸14でロール状シートQ1を回転自在に支持し、ロール状シートQ1から巻出されるラミネート用シートQにブレーキ装置15で張力を付与するようにしてある。
前記回転式ドラム式のシート搬送装置3は、左右両側の支持フレーム12,13に両側軸部3b,3cが軸支16,16され、減速機付き可変速度モータからなる駆動装置17で駆動されてシート搬送用外周面3aを所定シート走行速度で回転させるようにしてある。シート搬送装置3は、外周面3aに多数の吸引孔(図示略)を分散して開口させ、シートSが巻回される領域の吸引孔を吸引状態にしてシートSを外周面3aに密着させるようにすることもある。また、回転式ドラム式のシート搬送装置3は、ドラム外周面3aを温度調節できるように、ドラム外周面3aを表面に形成するドラム筒部の裏面側に媒体用通路を設け、媒体用通路へ温度調節した熱媒体を通過させてドラム外周面3aを設定温度とするように構成することもある。本発明塗工設備1は、ドラム外周面3aを温度調節することで、ドラム外周面3aに接して搬送されるシートSの温度を安定させることで、シートSの温度による収縮寸法を予測可能とし、シートS上の所定位置に塗工パーンP1、P2又はP3(図5及び図6参照)を正確に位置合わせして重ね塗りすることができるようになる。
前記巻取装置4は、一方(本例では右側)の支持フレーム13に片持ち状に支持された巻取軸18と、巻取軸18に連結した巻取りモータ19とを備え、巻取軸18に挿着した巻筒に塗工・定着済みシートSをロール状S2に巻き上げるようにしてある。
前記ガイドロール5は、一方(本例では右側)の支持フレーム13に支持軸を片持ち状に固定し、支持軸にロール筒部を回転自在に支持してある。ガイドロール5は、巻回したシートSを円滑に案内するように適所に配置されている。
前記塗工装置6は、インクジェット式(図7参照)、スリット状ノズル吐出方式(図8参照)及び/又は細孔パイプ吐出方式(図9参照)等のものが、塗工液の種類や塗工量等の塗工仕様に応じて選択され、左右両側の支持フレーム12,13又は一方の支持フレーム(図示略)に交換可能に配置される。各塗工装置6は、前記シート搬送装置3の外周面3aに案内されて走行するシートS上に、塗工液を間欠的に吐出させて独立した塗工パターンP1、P2又はP3(図5及び図6参照)を次々と形成する間欠方式であって、吐出タイミングと塗工幅を調整できるものであり、シート走行方向上流側に配置した塗工装置6が形成する上流塗工パターンの上に、この塗工装置6よりもシート走行方向の下流側に配置した塗工装置6が形成する下流塗工パターンを重ね合わせる(例えば、塗工パターンP1の上に塗工パターンP2を重ね合わせ、更に、塗工パターンP2の上に塗工パターンP3を重ね合わせる)ように吐出タイミングと塗工幅を調整してある。本発明塗工設備1は、独立した塗工パターンを形成できる間欠方式の各塗工装置6における吐出タイミングと塗工幅を調整することで、上流塗工パターンの上に下流塗工パターンを重ね合わせることができる。
重ね合わせの態様としては、(1)下流塗工パターンを、上流塗工パターンよりも大きくして上流塗工パターンより外側へ食み出す態様(図5(A)(B)参照)と、(2)上流塗工パターンを、下流塗工パターンよりも大きくして下流塗工パターンより外側へ食み出す態様(図6(A)(B)参照)と、(3)下流塗工パターンを、中間塗工パターンよりも大きくして中間塗工パターンより外側へ食み出させると共に、上流塗工パターンを、下流塗工パターン及び中間塗工パターンよりも大きくして下流塗工パターン及び中間塗工パターンより外側へ食み出す態様(図示略)等がある。
インクジェット式の塗工装置6は、図7に示す如く、シート搬送装置3の外周面3aより外側に配置され、シート搬送装置3に支持されて走行するシートS上ヘ塗工液をインクジェット式によって吐出する多数のノズルを有する複数個のヘッド21と、各ヘッド21の各ノズルから塗工液を間欠的に吐出させる駆動部22と、各ヘッド21の各ノズルの座標データが記憶され、その座標データと塗工パターンP1、P2又はP3(図5及び図6参照)に基づいて駆動部22の駆動を制御して各ノズルから塗工液を吐出させる制御装置23とを備えている。インクジェット式の塗工装置6は、座標データと塗工パターンとに基づいて制御装置23で駆動部22の駆動を制御して各ヘッド21のノズルから塗工液を間欠的に吐出させることで、シートSにノズルを直接接触させることなくシートS上の所定位置に塗工パーンP1、P2又はP3を形成することができる。
スリット状ノズル吐出方式の塗工装置6は、図8に示す如く、シート搬送装置3の外周面3aより外側に配置され、シート搬送装置3に支持されて走行するシートS上ヘ幅調整したスリット状ノズル25aから塗工液を吐出するヘッド25と、塗工液タンク29からポンプ30を介してヘッド25のノズル25aへ至る送液路26の途中に設けられ、ノズル25aから塗工液を間欠的に吐出させる開閉弁装置27と、塗工パターンP1、P2又はP3(図5及び図6参照)に基づいて開閉弁装置27を制御してノズル25aから塗工液を吐出させる制御装置23とを備えている。スリット状ノズル吐出方式の塗工装置6は、スリット状ノズル25aを幅調整すると共に塗工パターンに基づいて開閉弁装置27を制御してノズル25から塗工液を間欠的に吐出させることで、シートSにノズル25aを直接接触させることなくシートS上の所定位置に塗工パーンP1、P2又はP3を形成することができる。
細孔パイプ吐出方式の塗工装置6は、図9に示す如く、シート搬送装置3の外周面より外側に配置され、複数本の細孔パイプ31(例えば、孔の直径が0.1〜0.2mm)の開口先端部31aを左右方向へ直線状に並べて一条又は複数条(図示略)とし、開口先端部31aから塗工液を吐出するヘッド32と、各細孔パイプ32へ至る送液路26の途中に設けられ、各開口先端部31aから塗工液を間欠的に吐出させる開閉弁装置33と、塗工パターンパターンP1、P2又はP3(図5及び図6参照)に基づいて開閉弁装置33を制御して各開口先端部31aから塗工液を吐出させる制御装置23とを備えている。
細孔パイプ吐出方式の塗工装置6は、本例では複数本の細孔パイプ31の全部について一つの開閉弁装置33で開閉操作するようにしてあるが、これに限定するものではなく、各細孔パイプ31毎に開閉弁装置33を設け、各細孔パイプ31の開口先端部31aから塗工液を間欠的に吐出させる態様や、複数本の細孔パイプ31を一組とした細孔パイプ群の複数組みを形成し、各組みの細孔パイプ群毎に開閉弁装置33を設け、各組みの開口先端部31aから塗工液を間欠的に吐出させる態様とすることも勿論可能である。細孔パイプ吐出方式の塗工装置6は、塗工パターンに基づいて開閉弁装置33を制御して各細孔パイプ31の開口先端部31aから塗工液を間欠的に吐出させることで、シートSに開口先端部31aを直接接触させることのなくシートS上の所定位置に塗工パーンP1、P2又はP3を形成することができる。
シート走行方向Eについて最初に塗工した上流側の塗工パターン(本例では、塗工パターンP1)の上に次々に塗工する下流側の塗工パターン(本例では、塗工パターンP1やP3)の位置合わせを正確にできるように本発明塗工設備1は、図10に示す如く、シート搬送装置3を駆動する駆動モータ17のシート走行速度信号aが入力され、隣接する塗工装置6,6の塗工位置の間の距離D1,D2及び最初に塗工する塗工パターン(本例では、塗工パターンP1)を繰り返す間隔Nに基づいて演算して、各塗工装置6の制御装置23に塗工開始指令bを出力する指令装置34を備えている。各塗工装置6の制御装置23は、対応する塗工パターンP1〜P3の大きさのデータが予め入力され、シート走行速度信号aに基づいて塗工時間を演算し、各塗工装置6の間欠塗工における塗工開始から塗工終了までを制御するようにしてある。本発明塗工設備1は、最上流の塗工パターンP1の塗工時から下流側の塗工パターンP1,P2の塗工開始時までの正確な時間を指令装置34で演算することで、シート走行方向Eについて上流側の塗工パターンP1の上に下流側の塗工パターンP2,P3を重ね合わせる塗工位置を正確に位置合わせすることができる。
本発明塗工設備1は、塗工パターンP2,P3を重ね合わせについてシート走行方向E及び左右幅方向のズレが許容値を越えるときに、図11及び図12に示す如く、その修正ができるように検知装置35を備えて所謂見当合わせをできるようにすることもある。この場合の本発明塗工設備1は、複数の塗工装置6のうち、シート走行方向Eの最上流側に位置する塗工装置が形成する最上流塗工パターン(本例では、塗工パターンP1)を検知する検知装置35と、検知装置35の検知信号c及び回転式ドラム3の駆動モータ17のシート走行速度信号aが入力され、両信号c,aと検知装置35の検知位置からシート走行方向下流側の各塗工装置6の塗工位置までの距離Lとに基づいて演算して、検知装置35の検知時を基準時としたときの各塗工装置6の塗工開始時を求め、各塗工装置6の制御装置23に塗工開始指令bを出力する指令装置34とを備えている。また、指令装置34は、最上流塗工パターン(本例では、塗工パターンP1)における左右幅方向のズレを検知装置35で検知し、検知装置35の検知信号cに基づいて指令装置34から左右幅方向制御装置28に指令dを出力して、シート走行方向下流側の各塗工装置6に併設した左右幅方向移動用サーボ機構24に、最上流塗工パターン(本例では、塗工パターンP1)の左右幅方向のズレた寸法だけシート走行方向下流側の各塗工装置6の左右方向の位置を調節するようにしてある。なお、検知装置35は、制御対象となる塗工装置6の塗工位置までの距離Lが短くなるように配置するとよい。本発明塗工設備1は、最上流塗工パターン(本例では、塗工パターンP1)の検知時からシート走行方向下流側の各塗工装置6の塗工開始時までの正確な時間を指令装置34で演算することで、シート走行方向E及び左右幅方向について上流塗工パターン(本例では、塗工パターンP1)の上に下流塗工パターン(本例では、塗工パターンP2,P3)を正確に位置合わせできる。
シート走行方向について上流塗工パターンの上に下流塗工パターンを正確に位置合わせできるようするための本発明塗工設備1の別態様は、図13に示す如く、塗工装置6のうち、シート走行方向の最上流側に位置する塗工装置6(インクジェット方式の塗工装置が最適である)がシートSの塗工パターン領域外に印刷した識別印Vを検知する検知装置35と、検知装置35の検知信号c及び回転式ドラム3のシート走行速度信号aが入力され、両信号c,aと検知装置35の検知位置からシート走行方向下流側の各塗工装置の塗工位置までの距離Uとに基づいて演算して、検知装置35の検知時を基準時としたときの各塗工装置6の塗工開始時を求め、各塗工装置6の制御装置23に塗工開始指令bを出力する指令装置34とを備えている。また、指令装置34は、識別印Vにおける左右幅方向のズレを検知装置35で検知し、検知装置35の検知信号cに基づいて指令装置34から左右幅方向制御装置28に指令dを出力して、シート走行方向下流側の各塗工装置6に併設した左右幅方向移動用サーボ機構24に、識別印Vの左右幅方向のズレた寸法だけシート走行方向下流側の各塗工装置6の左右方向の位置を調節するようにしてある。なお、検知装置35は、制御対象となる塗工装置6の塗工位置までの距離Uが短くなるように配置するとよい。本態様では、最上流側の塗工装置6が印刷した識別印Fの検知時からシート走行方向下流側の各塗工装置6の塗工開始時までの正確な時間を指令装置34で演算することで、シート走行方向及び左右幅方向についてについて上流塗工パターンの上に下流塗工パターンを正確に位置合わせできる。
前記気密室8は、図1及び図2に示す如く、外部Fと室内8aを気密壁部8bで気密状態に区画し、室内8aに不活性ガス等の置換ガスGを充満させる置換ガス供給装置36を配管接合(図示略)してある。置換ガスGは、窒素ガス等の不活性ガスや、湿度や酸素濃度を所定範囲に制限したガス等からなり、通常の大気と異なる組成のガスが用いられ、塗工中の塗工液やシートSの塗工面に接触しても塗工液や塗工面にダメイジを与えないようにしてある。気密室8は、巻出装置2,9及び巻取装置4に対応する位置の夫々に、ロール状シートS1,Q1,S2を出入れするための開閉扉38付きの出入れ室37が設けられ、各出入れ室37と置換ガス供給装置36を配管接合(図示略)すると共に、流入大気を排気するための排気装置(図示略)が配管接続してある。気密室8は、塗工装置6を交換するたの出入れ室(図示略)を設けることもある。なお、気密室8は、室内8aにおける手作業を外部Fから気密状態のままできるように、適所にグローブ(図示略)を設けることもある。
前記定着装置7は、図1に示す如く、各塗工装置6のシート走行方向下流側に一組宛配置され、各塗工装置6で塗工される毎に塗工パターンを確実に定着するようにしてある。定着とは、塗工パターンを形成する塗工液に含まれている水分や有機溶剤等の溶媒を蒸発させて乾燥したり、塗工液中の合成樹脂成分を硬化させたりする処理を言う。定着装置7は、本例の如く各塗工装置6のシート走行方向下流側に一組宛配置する以外に、シート走行方向の最も下流側に配置した塗工装置6のシート走行方向下流側に一台だけを配置することもある。
各定着装置7は、図1に示す如く、気密室8の室内8aにおいてシート搬送装置3の外周面3aを覆うように形成したシール室39と、シール室39の室内39aと外部F(気密室8の室外)とに連通する排気装置40と、シール室39の室内39aに配置した乾燥装置41及び硬化装置42とを備えている。各定着装置7は、シール室39の室内39aに配置した乾燥装置41及び硬化装置42で生じたガス(溶媒の蒸発ガス等)を、シール室39から外部Fへ排気装置40で排出することで、このガスが気密室8の室内8aへ拡散するのを防止して不活性ガス等の置換ガスGの汚染を阻止して、気密室8の室内8aに新しい置換ガスGを補充するためのランニングコストを低減することができる。なお、定着装置7は、シール室39の室内39aに乾燥装置41及び硬化装置42を配置してあるが、これに限定するものではなく、図示は省略したが、塗工液の仕様に応じて、シール室39の室内39aに乾燥装置41及び硬化装置42の何れか一方のみを配置することもある。
上記シール室39は、図3及び図4に示す如く、シート搬送装置3のドラム外周面3aによるシートSの走行を阻止しないように外周面3aを覆う箇所を開口させ、開口させた以外を壁板39bで囲んで気密室8(図1参照)の室内8aと区画して、ドラム外周面3a及び左右のドラム外側面3dとの間に極力小さな寸法の隙間J1,J2を形成してある。シール室39は、室内39aのガスを排気装置40で外部Fへ排気することで、気密室8の室内8aの置換ガスGを隙間J1,J2を介して流入させるようにしてあり、室内39aのガスを気密室8の室内8aへ拡散するのを積極的に防止してある。
前記乾燥装置41は、図3及び図4に示す如く、シート搬送装置3のドラム外周面3aへ向かって乾燥用ガスK(前記置換ガスGと同一のガスを所定温度まで昇温したものが用いられる。)を噴出する左右方向に延びるガス噴出ノズル44,44と、各ガス噴出ノズル44から噴出した乾燥用ガスKを回収する左右方向に延びる吸引口部45とを備えている。乾燥装置41は、各ガス噴出ノズル44へ乾燥ガスKを供給する乾燥ガス供給装置46と、吸引口部45に連通する吸引排気装置47が接続され、ガス噴出ノズル44,44から噴出して乾燥に寄与した乾燥用ガスKを吸引口部45で回収して外部Fへ排出することで、乾燥用ガスKがシール室39の室内39aから気密室8の室内8aへ拡散するのを確実に防止できるようにしてある。乾燥ガス供給装置46は、熱交換器(図示略)と送風機(図示略)等を組み合わせ、乾燥に最適な温度と風速に調節した乾燥用ガスKをシートSの塗工面に接触させるようにしてある。
前記乾燥装置41は、図3に示す如く、シート搬送装置3のドラム外周面3aへ向かって輻射熱を放出する左右方向に延びる輻射加熱具48と、ドラム外周面3aと輻射加熱具48の間に乾燥用ガスKを噴出する前記ガス噴出ノズル44,44と、噴出した乾燥用ガスKを回収する前記吸引口部45とを備える構成としてある。輻射加熱具48は、内蔵した電気ヒータ又は内蔵した熱媒体油配管等で加熱され、表面から赤外線等の所定波長の電磁波を塗工面へ照射するようにしてある。このように構成した乾燥装置41は、輻射加熱具48の輻射熱による加熱でシートSの塗工面から溶媒を蒸発させると共に、蒸発した溶媒蒸気をガス噴出ノズル44,44から噴出した乾燥用ガスKに同伴させて吸引口部45へ回収することで、乾燥用ガスK及び溶媒蒸気をシール室39の室内39aから気密室8の室内8aへ拡散するのを確実に防止している。
前記硬化装置42は、図3に示す如く、シート搬送装置3のドラム外周面3aへ向かって紫外線又は赤外線等の硬化用電磁波を照射する硬化具50と、ドラム外周面3aと硬化具50の間にガスM(前記置換ガスGと同一のガスが用いられる。)を噴出するガス噴出ノズル51,51と、ガス噴出ノズル51,51から噴出したガスMを回収する吸引口部52とを備えている。硬化装置42は、ガス噴出ノズル51,51にガスMを供給するガス供給装置53と、吸引口部52に連通する吸引排気装置54が接続されている。硬化装置42は、ガス噴出ノズル51,51から噴出したガスMが、シートSに塗工されている塗工液から硬化処理中に生じた硬化ガスを同伴して吸引口部52へ回収されることで、硬化蒸気及びガスMを気密室8の室内8aへ拡散するのを確実に防止することができる。硬化装置42は、硬化具50とドラム外周面3aとの間に開閉シャッター55を設け、シート搬送装置3の停止中に開閉シャッター55を閉じることで、不要な硬化用電磁波をシートSに照射しないようにしてある。
なお、前記乾燥装置41は、シートSに塗工されている塗工液から蒸発した溶媒蒸気を、ガス噴出ノズル44,44から噴出した乾燥用ガスKに同伴させて吸引口部45へ回収しているので、乾燥用ガスK及び溶媒蒸気を乾燥装置41の外側へ漏れ出させることもない。同様に、硬化装置42は、シートSに塗工されている塗工液から硬化処理中に生じた硬化ガスを、ガス噴出ノズル51,51から噴出したガスMに同伴させて吸引口部52へ回収しているので、ガスM及び硬化ガスを硬化装置42の外側へ漏れ出させることもない。そのため、場合によっては、シール室39を省略することもある。
本発明塗工設備1は、シートSを外周面3aで支持しつつ走行させるシート搬送装置3の外周面3aより外側に複数台の塗工装置6及び定着装置7を配置することで、隣接する塗工装置6,6どうしの間や塗工装置6と定着装置7の間にガイドロール5を配置する必要がなくなり、巻出装置2から巻取装置4へ至るシートパス寸法を従来に比べて短くして、巻出装置2から巻取装置4へ至る間に配置した装置を収納する密封室8の室内8aの容量を従来に比べて小さくすることができ、また、シートSがシート搬送装置3のエンドレス状の外周面3aに支持されてシートパスラインの寸法変動や蛇行もなく走行するため、シート搬送装置3の外周面3aより外側に配置した複数台の塗工装置6でシートS上に位置ズレさせることなく正確に重ね塗りすることができる。その結果、本発明塗工設備1は、気密室8の室内8aの容量を従来に比べて小さくすることができるため、気密室8の小型化による設備の製造コストの低減と、気密室8に充満させる置換ガスGの少量化によるランニングコストの低減とができると共に、シート搬送装置3の外周面3aより外側に配置した複数台の塗工装置6の各塗工装置6がシートS上の所定位置に正確に塗工パターンP1〜P3(図5及び図6参照)を形成できるようになるため、シートS上に複数の塗工パターンを位置ズレさせることなく正確に重ね塗りできる。
(第2の実施の形態)
図14及び図15は第2の実施の形態に係る本発明塗工設備61を示すものであって、図14は本発明塗工設備61の右側面図、図15は定着装置7の拡大して断面した右側面図である。
本実施の形態に係る本発明塗工設備61は、シート搬送装置63が前記第1の実施の形態に係る本発明塗工設備1と大きく異なり、その他の部分については第1の実施の形態と実質的に同一であり、図14及び図15において図1乃至図13と同一符号は相当部分を示す。シート搬送装置63は、駆動ロール64及び複数本の案内ロール65に、金属製や合成樹脂製等のエンドレス状のベルト66を張架したものである。シート搬送装置63は、駆動ロール64を駆動モータで回転駆動して、ベルト66のエンドレス状の外周面66aを所定のシート走行速度で走行させてシートSを搬送させることができる。なお、複数本の案内ロール65のうち案内ロール65Aは、ベルト66の張力調節機能及び/又は蛇行調節機能を持たせるように移動自在に設けることもある。
上記シート搬送装置63は、ベルト外周面66aを温度調節できるように、隣接するロール64,65の間に配置した温度調節具68をベルト66の裏面に当接又は接近させ、温度調節具68に設けた媒体用通路へ温度調節した熱媒体を通過させてベルト外周面66aを設定温度とするように構成することもある。
塗工装置6は、ベルト66を介して案内ロール65と対面する位置に設け、案内ロール65に支持されて左右方向(ベルト66を横断する方向)へ直線性が維持されているベルト66の部分に案内されるシートSの直線部分に塗工するようにしてある。
本発明塗工設備61は、前記第1の実施の形態に係る本発明塗工設備1と同様に、シートSをベルト外周面66aで支持しつつ走行させるシート搬送装置63の外周面66aより外側に複数台の塗工装置6及び定着装置7を配置することで、隣接する塗工装置6,6どうしの間や塗工装置6と定着装置7の間にガイドロール5を配置する必要がなくなり、巻出装置2から巻取装置4へ至るシートパス寸法を従来に比べて短くして、巻出装置2から巻取装置4へ至る間に配置した装置を収納する密封室8の室内8aの容量を従来に比べて小さくすることができ、また、シートSがシート搬送装置63のエンドレス状の外周面66aに支持されてパスライン長さの変動や蛇行もなく走行するため、シート搬送装置63の外周面66aより外側に配置した複数台の塗工装置6でシートS上に位置ズレさせることなく正確に重ね塗りすることができる。その結果、本発明塗工設備61は、気密室8の室内8aの容量を従来に比べて小さくすることができるため、気密室8の小型化による設備の製造コストの低減と、気密室8に充満させる置換ガスGの少量化によるランニングコストの低減とができると共に、シート搬送装置63の外周面66aより外側に配置した複数台の塗工装置6の各塗工装置6がシートS上の所定位置に正確に塗工パターンP1〜P3を形成できるようになるため、シートS上に複数の塗工パターンを位置ズレさせることなく正確に重ね塗りできる。
本発明塗工設備の第1の実施の形態に係る本発明塗工設備を示す右側面図である。 本発明塗工設備の正面図である。 定着装置の拡大して断面した右側面図である。 図3のW−W線で断面したものを左半分に示すと共に同図のY−Y線で断面したものを右半分に示す断面図である。 塗工パターンを重ね塗りした一態様を示すものであり、(A)は平面図、(B)は側面図である。 塗工パターンを重ね塗りした別態様を示すものであり、(A)は平面図、(B)は側面図である。 インクジェット式の塗工装置の各ヘッドのノズルから塗工液を吐出させる状態の斜視図及び制御回路のブロック図である。 スリット状ノズル吐出方式の塗工装置のノズルから塗工液を間欠的に吐出させる状態の斜視図及び制御回路のブロック図である。 細孔パイプ吐出方式の塗工装置の細孔パイプから塗工液を間欠的に吐出させる状態の斜視図及び制御回路のブロック図である。 回転ドラム式のシート搬送装置の外周面を直線状に展開して各塗工装置から塗工液を吐出させて重ね塗りしている状態を示す模式図である。 インクジェット式の塗工装置の各ヘッドのノズルから塗工液を間欠的に吐出させる状態の別態様の斜視図及び制御回路のブロック図である。 スリット状ノズル吐出方式の塗工装置のノズルから塗工液を間欠的に吐出させる状態の別態様の斜視図及び制御回路図である。 インクジェット式の塗工装置の各ヘッドのノズルから塗工液を吐出させる更に別態様の斜視図及び制御回路図である。 本発明塗工設備の第2の実施の形態に係る本発明塗工設備を示す右側面図である。 定着装置の拡大して断面した右側面図である。
符号の説明
1(61)…本発明塗工設備、2…巻出装置、3(63)…シート搬送装置、3a(66a)…シート搬送用外周面、4…巻取装置、5…ガイドロール、6…塗工装置、7…定着装置、8…密封室、8a…室内、23…制御装置、33…開閉弁装置、34…指令装置、36…置換ガス供給装置、37…出入れ室、38…開閉扉、39…シール室、41…乾燥装置、42…硬化装置、61…本発明塗工設備、63…シート搬送装置、64…駆動ロール、66…ベルト、66a…外周面、E…ドラム回転方向(シート走行方向)、F…外部、G…置換ガス、P1〜3…塗工パターン、S…シート

Claims (12)

  1. シートの巻出装置と、エンドレス状のシート搬送用外周面を所定シート走行速度で走行するシート搬送装置と、シートの巻取装置と、巻出装置とシート搬送装置の間のシート走行路及びシート搬送装置と巻取装置の間のシート走行路の各々に配置したシート案内用ガイドロールと、シート搬送装置の外周面より外側に、シート走行方向へ間隔を開けて配置した複数台の塗工装置と、シート搬送装置の外周面より外側で、塗工装置から離れて塗工装置よりもシート走行方向下流側に配置した定着装置と、外部と気密状態に区画した室内にこれら巻出装置、シート搬送装置、巻取装置、ガイドロール、塗工装置及び定着装置を収納配置して不活性ガス等の置換ガスを充満させる密封室を備えたことを特徴とする重ね塗り塗工設備。
  2. 前記各塗工装置は、前記シート搬送装置の外周面で案内されて走行するシート上に、塗工液を間欠的に吐出して独立した塗工パターンを次々と形成する間欠方式であって、吐出タイミングと塗工幅を調整できるものであり、シート走行方向上流側に配置した塗工装置が形成する上流塗工パターンの上に、この塗工装置よりもシート走行方向下流側に配置した塗工装置が形成する下流塗工パターンを重ね合わせるように吐出タイミングと塗工幅を調整してある請求項1記載の重ね塗り塗工設備。
  3. 前記各塗工装置は、シート搬送装置の外周面より外側に配置され、シート上ヘ塗工液をインクジェット式によって吐出する多数のノズルを有するヘッドと、ヘッドの各ノズルから塗工液を間欠的に吐出させる駆動部と、ヘッドの各ノズルの座標データが記憶され、その座標データと前記塗工パターンとに基づいて駆動部の駆動を制御して各ノズルから塗工液を吐出させる制御装置とを備えた請求項2記載の重ね塗り塗工設備。
  4. 前記各塗工装置は、シート搬送装置の外周面より外側に配置され、シート上ヘ幅調整したスリット状ノズルから塗工液を吐出するヘッドと、ヘッドのノズルへ至る送液路の途中に設けられ、ノズルから塗工液を間欠的に吐出させる開閉弁装置と、前記塗工パターンに基づいて開閉弁装置を制御してノズルから塗工液を吐出させる制御装置とを備えた請求項2記載の重ね塗り塗工設備。
  5. 前記各塗工装置は、シート搬送装置の外周面より外側に配置され、複数本の細孔パイプの開口先端部を直線状に並べて各開口先端部から塗工液を吐出するヘッドと、各細孔パイプへ至る送液路の途中に設けられ、各開口先端部から塗工液を間欠的に吐出させる開閉弁装置と、前記塗工パターンに基づいて開閉弁装置を制御して各開口先端部から塗工液を吐出させる制御装置とを備えた請求項2記載の重ね塗り塗工設備。
  6. 前記塗工装置のうち、シート走行方向の最上流側に位置する塗工装置が形成する最上流塗工パターンを検知する検知装置と、該検知装置の検知信号及び前記シート搬送装置のシート走行速度信号が入力され、両信号と検知装置の検知位置からシート走行方向下流側の各塗工装置の塗工位置までの距離とに基づいて演算して、検知装置の検知時を基準時としたときの各塗工装置の塗工開始時を求め、各塗工装置の前記制御装置に塗工開始指令を出力する指令装置とを備えている請求項3、4又は5記載の重ね塗り塗工設備。
  7. 前記塗工装置のうち、シート走行方向の最上流側に位置する塗工装置がシートの塗工パターン領域外に印刷した識別印を検知する検知装置と、該検知装置の検知信号及び前記シート搬送装置のシート走行速度信号が入力され、両信号と検知装置の検知位置からシート走行方向下流側の各塗工装置の塗工位置までの距離とに基づいて演算して、検知装置の検知時を基準時としたときの各塗工装置の塗工開始時を求め、各塗工装置の前記制御装置に塗工開始指令を出力する指令装置とを備えている請求項3、4又は5記載の重ね塗り塗工設備。
  8. 前記定着装置は、各塗工装置のシート走行方向下流側に配置されている請求項1乃至7のいずれかに記載の重ね塗り塗工設備。
  9. 前記定着装置は、前記気密室の室内において前記シート搬送装置の外周面を覆うように形成したシール室と、シール室と気密室の室外とに連通する排気装置と、シール室の室内に配置した乾燥装置及び/又は硬化装置とを備えた請求項1乃至8のいずれかに記載の重ね塗り塗工設備。
  10. 前記乾燥装置は、前記シート搬送装置の外周面へ向かって乾燥用ガスを噴出するガス噴出ノズルと、ガス噴出ノズルから噴出した乾燥用ガスを回収する吸引口部とを備えている請求項9記載の重ね塗り塗工設備。
  11. 前記乾燥装置は、前記シート搬送装置の外周面へ向かって輻射熱を放出する輻射加熱具と、前記シート搬送装置の外周面と輻射加熱具の間に乾燥用ガスを噴出するガス噴出ノズルと、噴出した乾燥用ガスを回収する吸引口部とを備えている請求項9記載の重ね塗り塗工設備。
  12. 前記硬化装置は、前記シート搬送装置の外周面へ向かって紫外線又は赤外線等の硬化用電磁波を放射する硬化具と、前記シート搬送装置の外周面と硬化具の間にガスを噴出するガス噴出ノズルと、ガス噴出ノズルから噴出したガスを回収する吸引口部とを備えている請求項9記載の重ね塗り塗工設備。
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