JP2010019675A - 平板状の検査方法及び装置 - Google Patents

平板状の検査方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010019675A
JP2010019675A JP2008180231A JP2008180231A JP2010019675A JP 2010019675 A JP2010019675 A JP 2010019675A JP 2008180231 A JP2008180231 A JP 2008180231A JP 2008180231 A JP2008180231 A JP 2008180231A JP 2010019675 A JP2010019675 A JP 2010019675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
support
inspection
inspected
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008180231A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Ikeuchi
秀樹 池内
Masaki Sano
雅規 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Micronics Japan Co Ltd
Original Assignee
Micronics Japan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Micronics Japan Co Ltd filed Critical Micronics Japan Co Ltd
Priority to JP2008180231A priority Critical patent/JP2010019675A/ja
Publication of JP2010019675A publication Critical patent/JP2010019675A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Abstract

【課題】 被検査体とセンサ回路との間隔をより迅速に及びより微細に調整可能とすること
【解決手段】 検査方法及び装置は、平板状の被検査体(12)を搬送装置(14)によりY方向に搬送しつつ、Y方向と交差するX方向に配列された複数のセンサ回路を備えかつ被検査体の搬送路の上方に配置されたセンサ(44)により被検査体に供給された検査信号を検出すると共に、X方向及びY方向と交差するZ方向における被検査体とセンサとの間隔を測定し、測定した間隔を基にX方向における被検査体に対するセンサの傾きを制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画素電極や配線のような複数の被検出部を有する表示用基板を検査する方法及び装置に関する。
液晶表示パネルに用いられるガラス基板のうち、複数の画素電極と、該画素電極毎に備えられた薄膜トランジスタのようなスイッチング素子とを備えたアレイ基板は、画素電極、スイッチング素子、それらの配線等の欠陥の有無の検査(すなわち、試験)をされる。
そのような検査を行う検査方法及び装置の1つとして、薄膜トランジスタのような複数のセンサ回路をガラス基板の一方の面に一方向(X方向)に配列したセンサを用い、アレイ基板をセンサに対向させた状態でセンサに対し他方向(Y方向)へ搬送しつつ、アレイ基板のスイッチング素子のゲート電極及びソース電極に検査信号を供給し、それによりセンサ回路に得られる検査信号(電流又は電圧)を検出し、検出した検査信号を用いてアレイ基板の良否を判定する、いわゆる非接触タイプの技術がある(特許文献1及び2)。
特開2006−242860号公報 特開2007−107985号公報
特許文献1及び2の検査技術は、各センサ回路を画素電極に対し50μm程度の間隔をおいて対向させた状態でアレイ基板を圧縮空気の噴射によりセンサに対しY方向へ搬送しつつ、アレイ基板のスイッチング素子のゲート電極及びソース電極に検査信号を供給し、そのときセンサ回路に流れる検査信号(電流又は電圧)を検出し、検出した検査信号を用いてアレイ基板の良否を判定する。
しかし、この種のアレイ基板(すなわち、平板状の被検査体)は、薄く、弾性変形しやすいことから、搬送用の圧縮空気の圧力差、センサ近傍の空間における空気の乱れ等により、被検査体がセンサの配置領域(被検査領域)においてセンサに対し傾斜する。その結果、センサと被検査体間との間隔(被検査体に対するセンサ回路の高さレベル)がセンサ回路毎に異なり、検査信号を正確に検出することができない。
特に、この種の検査技術に用いるセンサは複数のセンサ回路をガラス基板にX方向に配列しているものが用いられている。このため、X方向における一端部と他端部とにおけるセンサ回路と被検査体間との間隔が大きく異なると、各センサ回路による検出信号がそのような間隔の相違により、大きく変化してしまう。その結果、被検査体の良否を正確に判定することができない。
上記課題を解決すべく、特許文献1の技術においては、被検査体に吹き付ける圧縮空気の圧力をX方向における被検査体の傾斜の度合に応じて調整することにより、X方向における一端部と他端部とにおけるセンサ回路と被検査体間との間隔の差を低減させている。
しかし、圧縮空気の圧力の調整は、圧力調整バルブの開放量の変更、圧縮機による空気の圧縮の度合の変更等を迅速に行うことが難しく、したがって調整指令の発生時から実際の圧力調整の終了時までに時間を要する。このため、特許文献1の技術では、検査信号の微少な変化を正確に検出することができず、より正確な検査をすることができない。
特許文献2の技術においては、被検査体のX方向における一端部と他端部とを複数の支持部材で支持しつつ搬送する。しかし、支持部材を被支持体と共に搬送する搬送部の遊びのような機械的な遊び、被検査体とこれを支持する支持部材との間に存在する遊びのような被検査体の支持状態の差等が存在するから、X方向における一端部と他端部とにおけるセンサ回路と被検査体間との間隔の微細な差が生じることは避けることができない。
特に、被検査体が複数の原色表示画素によるカラー表示用のものであると、1つの原色表示画素に対応する画素電極に作用する電圧が少し変化するだけで、複数の原色表示画素からなる1つのカラー表示画素の明度及び色相が大きく異なってしまう。
上記のことから、この種の検査技術においては、センサ、特にセンサ回路と被検査体間との間隔の僅かな差であっても、検査信号の正確な検出に大きな影響を及ぼし、結果として被検査体の正確な検査をすることができない。
本発明の目的は、被検査体とセンサ回路との間隔をより迅速に及びより微細に調整可能とすることにある。
本発明に係る検査方法は、平板状の被検査体を搬送装置によりY方向に搬送しつつ、Y方向と交差するX方向に配列された複数のセンサ回路を備えかつ被検査体の搬送路の上方に配置されたセンサにより被検査体に供給された検査信号を検出すると共に、X方向及びY方向と交差するZ方向における被検査体と前記センサとの間隔を測定し、測定した間隔を基にX方向における被検査体に対する前記センサの少なくとも傾きを制御することを含む。
本発明に係る検査方法は、さらに、検出した検査信号を基に被検査体の良否を判定することを含むことができる。また、Z方向における被検査体と前記センサとの間隔は、非検査体の搬送路の上方にX方向に間隔をおいて配置された複数の測長器により測定することができる。
本発明に係る検査装置は、平板状の被検査体をY方向へ搬送する搬送装置と、被検査体に供給された検査信号を検出するセンサ装置であって、被検査体の搬送路の上方に位置されたセンサ装置と、前記搬送装置及び前記センサ装置を支持する支持装置とを含む。前記センサ装置は、前記支持装置に支持された支持体と、被検査体の上方に位置するセンサホルダであって、被検査体と平行の面内をY方向に伸びるY軸線の周りに角度的に回転可能に前記支持体に支持されたセンサホルダと、前記センサホルダに支持された板状のセンサであって、前記検査信号を検出するように被検査体の搬送面と平行の面内をY方向と交差するX方向に配置された複数のセンサ回路を備えるセンサと、前記センサホルダを前記Y軸線の周りに角度的に回転させる駆動機構とを含む。
前記駆動機構は、前記センサホルダのY方向の側に被検査体から上方に間隔をおいて取り付けられた、カム及び該ガムのカム面に当接されたカムフォロワのいずれか一方と、前記カムを回転させる回転機構とを備えることができる。
前記センサホルダは、X方向に延在する板状のホルダベースであって、前記センサが配置されたホルダベースと、該ホルダベースから上方に間隔をおいてX方向に延在すると共に、X方向に間隔をおいた箇所において前記ホルダベースに結合されたY軸回転ベースであって、前記支持体に角度的回転可能に支持されたY軸回転ベースとを備えることができる。この場合、前記カム及び前記ガムフォロワのいずれか一方は、前記Y軸回転ベースに取り付けられていてもよい。
前記Y軸回転ベースは、当該Y軸回転ベースの長手方向の中央部において前記支持体に支持されていることができる。この場合、前記カム、前記ガムフォロワ及び前記回転機構は、X方向に間隔をおいた少なくとも2箇所のそれぞれに配置されていてもよい。
本発明に係る検査装置は、さらに、前記支持体を前記支持装置に支持させる取り付け装置を含むことができる。この場合、前記支持体は、前記取り付け装置にZ方向に移動可能に組み付けられていてもよい。また、前記取り付け装置は、前記支持体の上方をY方向に延在する支持部材と、該支持部材をZ方向に貫通して前記支持体の上部に結合された吊り下げ軸であって、前記支持部材の上側に当接可能の頭部を有する吊り下げ軸と、前記支持体と前記支持部材との間に配置されて、前記支持体を下方へ付勢する弾性体とを備えていてもよい。
前記弾性体は、前記吊り下げ軸の周りに配置された圧縮コイルばねを含むことができる。
前記取り付け装置は、さらに、前記支持装置に組み付けられた取り付けベースと、該取り付けベースにZ方向へ移動可能に組み付けられたZ移動ベースであって、前記支持体がZ方向へ移動可能に組み付けられたZ移動ベースと、該Z移動ベースをZ方向へ移動させるZ移動機構とを備えることができる。
本発明に係る検査装置は、さらに、X方向及びY方向と交差するZ方向における被検査体と前記センサとの間隔を測定して前記間隔に対応する電気信号を出力すべく前記センサホルダにX方向に間隔をおいて配置された複数の測長器と、X方向における被検査体に対する前記センサの少なくとも傾きを制御するように、前記測長器からの出力信号を基に前記駆動機構を駆動させる制御処理装置と含むことができる。
本発明によれば、被検査体に対するX方向におけるセンサの傾きの度合を調整することにより、センサ回路と被検査体間との間隔の差を修正することができるから、被検査体とセンサ回路との間隔のより迅速な及びより微細な調整が可能となる。
請求項6に係る発明によれば、Y軸回転ベースをシーソーのように変位させることにより、センサ回路と被検査体間との間隔の差、特に被検査体に対するX方向におけるセンサの傾きの度合を修正することができるし、両カムを同時に同方向へ回転させることにより、被検査体に対するセンサの高さ位置を調整することができる。その結果、被検査体とセンサ回路との間隔のより迅速な及びより微細な調整が可能となる。
請求項7に係る発明によれば、X方向における一方側に配置されたカムを角度的に回転させ、他方側に配置されたカムを角度的に回転させることにより、弾性体の圧縮の度合が変化させて、センサの一端側を上方又は下方へ変位させることができる。
請求項9に係る発明によれば、センサを被検査体に対し大きく対比させることができる。
請求項10に係る発明によれば、被検査体とセンサとの間隔の調整が自動的に行われる。
本発明においては、図3に示すように、被検査体の搬送方向をY方向又は左右方向といい、被検査体と平行な面内にあってY方向と交差する方向をX方向又は前後方向といい、X方向及びY方向と交差する方向をZ方向又は上下方向という。また、以下の説明では、被検査体を水平の状態で搬送するものとする。
しかし、本発明においては、被検査体を水平面に対し傾斜させた状態で搬送する等、被検査体を水平面に対し他の姿勢で搬送してもよい。したがって、本発明でいう「上」及び「下」とは、それぞれ、被検査体及びその搬送路に対し交差するZ方向における「一端側」及び「他端側」のことをいう。
図1を参照するに、検査装置10は、液晶表示パネルに用いられるガラス基板のうち、複数の画素電極(図示せず)と、該画素電極毎に備えられた薄膜トランジスタのようなスイッチング素子(図示せず)とを一方の面にマトリクス状に備えたアレイ基板を平板状の被検査体12とする。画素電極とスイッチング素子との各対は、カラー表示用である場合は1つの原色表示画素に対応し、単色表示用である場合は1つの単色表示画素に対応する。
そのような被検査体12は、例えば特許文献2に記載されている。被検査体12は、画素電極及びスイッチング素子が備えられた面を上方とされた状態で、連続的にY方向における一方側から他方側へ搬送されて、その間に検査装置10により良否の検査をされる。
検査装置10は、支持装置14と、被検査体12をY方向へ搬送するように支持装置14に支持された搬送装置16と、被検査体12に供給された検査信号を検出すべく被検査体12の上方に位置された複数のセンサ装置18と、各センサ装置18を支持装置14に支持させる取り付け装置20と、Z方向における被検査体12とセンサ18との間隔を測定して前記間隔に対応する電気信号を出力する複数の測長器22とを含む。
支持装置14は、複数の長尺部材を結合したフレーム24を板状のベース26の上に設置し、門型の支持部材28を支持部材28が被検査体12の搬送路及びフレーム24を跨ぐ状態にベース26に支持させている。
搬送装置16は、一対のガイドレール30をフレーム24の上にX方向に間隔をおいてY方向へ伸びる状態に配置し、複数のガイド32を各ガイドレール30の長手方向に間隔をおいた箇所に該長手方向へ移動可能に嵌合させ、これらのガイド32に板状の移動体34を取り付けている。そのような搬送装置14は、被検査体12を移動台34に載置し、移動台34を移動させることにより、被検査体12を搬送する。
図示の例では、移動体34は、電動機、該電動機により回転されるボールスクリュー、及び移動体の下面に取り付けられて前記ボールスクリューに螺合されたボールナットを備える駆動機構36により、Y方向へ往復移動されて、受けた被検査体12をY方向における一方側から他方側へ搬送する。
しかし、電動機、ボールスクリュー、ボールナット及び駆動機構を省略し、ガイドレール30及びガイド32の代わりに、リニアモータの固定子及び可動子を用い、移動体34を可動子に取り付け、可動子34を往復移動させるようにしてもよい。いずれの場合も、被検査体12は、移動体34に受けられて、移動体と共に移動される。
図示の例では、被検査体12のX方向に隣り合う領域を検査するように、2つのセンサ装置18がX方向に隣りあって設けられている。取り付け装置20及び測長器22は、センサ装置18毎に備えられている。
図2〜図7を参照するに、各センサ装置18は、支持装置14に支持された板状の支持体40と、被検査体12の上方に位置するように支持体40に支持されたセンサホルダ42と、X方向に延在するようにセンサホルダ42に支持されたセンサ44と、センサホルダ42をY方向へ伸びる軸線の周りに角度的に回転させる駆動機構46とを含む。
支持体40は、図4及び図8に詳細に示すように、Z方向に延在する状態に取り付け装置20に取り付けられたガイドレール48と、ガイドレール48にZ方向へ移動可能に嵌合されていると共に支持体40に取り付けられた複数のガイド50とにより、取り付け装置20にY方向へ移動可能に組み付けられている。
センサホルダ42は、図2〜図7に詳細に示すように、X方向に延在する矩形の枠状をしたホルダベース52と、ホルダベース52から上方に間隔をおいてX方向に延在すると共に、X方向に間隔をおいた箇所においてホルダベース52に結合されたY軸回転ベース54とを備える。
センサホルダ42は、図4及び図8に詳細に示すように、支持体40に固定された支持軸56と、支持軸56に嵌合された軸受58とにより、Y軸回転ベース54のX方向における中央部において支持体40に被検査体12と平行の面内をY方向へ伸びる軸線の周りに角度的に回転可能に支持されている。Y軸回転ベース54は、支持体40に対し、被検査体12の搬送方向における上流側に位置されている。
ホルダベース52はセンサ44を配置する開口60を有しており、Y軸回転ベース54は開口に続く凹所62を有する(図4参照)。凹所62はセンサ44をホルダベース52に配置する際に利用される。
センサ44は、図4〜図7に詳細に示すように、長方形の板状をしたガラス板のような基板部64と、X方向に延在するように基板部64の下面に装着された長方形の板状をしたセンサ部66とを備える基板部64及びセンサ部66は、いずれも、光の通過を許すように、透明とされている。
センサ部66は、薄膜トランジスタと、該トランジスタのゲート電極に接続されたセンサ電極とを備える複数のセンサ回路(図示せず)を薄いガラス基板の一方の面にX方向に配列した公知(例えば、特許文献2参照)ものである。
センサ44は、基板部64及びセンサ部66がX方向に延在しかつセンサ部66がホルダベース52の開口60に突出するように、基板部64においてホルダベース52に取り付けられている。
センサ44がホルダベース52に上記のように取り付けられた状態において、センサ部66の各センサ電極は、搬送途中の被検査体12の画素電極に対向することができる。
各取り付け装置20は、図2から図8に示すように、支持装置14(図1参照)に組み付けられた取り付けベース70と、取り付けベース70に配置されたZ移動ベース72と、Z移動ベース72をZ方向へ移動させるZ移動機構74と、支持体40の上方をY方向に延在するようにZ移動ベース72に取り付けられた支持部材76と、支持部材76をZ方向に貫通して支持体30の上部に結合された吊り下げ軸78と、支持体40と支持部材76との間に配置されて支持体40を支持部材76に対して下方へ付勢する弾性体80とを備える。
取り付けベース70は、図1に示す例では、支持部材28のX方向へ伸びる箇所にX方向へ伸びる状態に取り付けられたリニアレールと、該リニアレールのX方向に間隔をおいた箇所のそれぞれにX方向へ移動可能に嵌合されたリニアガイドとを備える一対のリニアモータ82により、支持部材28にX方向へ移動可能に組み付けられている。
取り付けベース70は、支持部材28に対し、被検査体12の搬送方向における上流側に位置されている。両リニアモータ82は、Z方向に間隔をおいており、また同期して駆動される。
Z移動ベース72は、取り付けベース70の箇所にX方向に間隔をおいてZ方向へ平行に伸びる状態に取り付けられた一対のガイドレール84と、各ガイドレール84にZ方向へ移動可能に嵌合されたガイド86とにより、被検査体12の搬送方向における上流側の箇所であって取り付けベース70の箇所にZ方向へ移動可能に組み付けられている。Z移動ベース72は、取り付けベース70に対し、被検査体12の搬送方向における上流側に位置されている。
Z移動機構74は、図示の例では、Z方向に伸びる軸線の周りに回転可能に取り付けベース70に取り付けられたボールスクリュー88と、ボールスクリュー88を回転させる回転機構90と、ボールスクリュー88に螺合されかつZ移動ベース72に取り付けられたボールナット92とを備える。
そのようなZ移動機構74は、ボールスクリュー88を回転機構90により正転又は逆転させることにより、Z移動ベース72を取り付けベース70に対し上下動させる。
支持部材76は、Y方向に延在する状態にZ移動ベース72に片持ち梁状に取り付けられている。吊り下げ軸78は、被検査体12の搬送方向における下流側の支持部材76の端部をZ方向に貫通して先端部を支持体40に螺合されかつ支持部材76の上方部の頭部を有する頭付きボルトである。
弾性体80は、吊り下げ軸の周りにあって支持体40と支持部材76との間に配置された圧縮コイルばねである。このため、支持体40は、取り付け装置20に対し、常時下方に付勢されている。しかし、支持体40は、吊り下げ軸78の頭部が支持部材76の上面に当接することにより、Z移動ベース72に対する下降を規制される。
図2及び図3に示すように、各駆動機構46は、Y方向へ伸びる軸線の周りに回転可能に取り付け装置20のZ移動ベース72にブラケット94を介して取り付けられたカム96と、センサホルダ42のY方向の側に被検査体12から上方に間隔をおいてY方向へ伸びる軸線の周りに回転可能に取り付けられたカムフォロワ98と、カム96をY方向へ伸びる軸線の周りに角度的に回転させる回転機構100とを備える。
カム96は、図9に示す例では、カムフォロワ98の高さ位置がカム96のほぼ一回転される間漸次増大し、カム96が一回転されたことにより元の高さ位置に戻る、いわゆる線形カムである。しかし、偏心カムのような他のカムであってもよい。
各測長器22は、図10に示すように、光線102をセンサ部66及び被検査体12に向けて指向させ、センサ部66の下面及び被検査体12の上面からの反射光104及び106を受光し、受光した反射光104及び106を基に、被検査体12とセンサ部66との間隔を求め、求めた間隔に対応する電気信号を出力する。そのような測長器22として、レーザ測長器を用いることができる。
両測長器22は、光線を下方に指向させて、センサ部66及び被検査体12からの反射光を受光部に受光するように、Y軸回転ベース54にX方向に間隔をおいて取り付けられている。
検査装置10においては、移動体40が取り付け装置20に対し弾性体80により常時下方に付勢されているから、カムフォロワ96はカム96のカム面に上方の部位に押圧されている。
また、センサ44がY軸回転ベース54の長手方向の中央部において支持体40に支持されており、カム96及びガムフォロワ98がX方向に間隔をおいた配置されているから、一方の駆動機構46のみを作動させると、Y軸回転ベース54の一方が側の部位だけをZ方向に変位される。その結果、被検査体12とセンサ部66との間隔のより迅速な調整及びより微細な調整が可能となる。しかし、Y軸回転ベース54をシーソーのように変位させてもよい。
図11を参照するに、両測長器22の出力信号を処理して、上記した機器を制御する制御処理装置110は、コンピュータ110と、コンピュータ112に対し電気信号の授受を行うPLC回路114とを含む。
両測長器22の出力信号は、A/Dコンバータ116において、アナログ信号からデジタル信号に変換されて、PLC回路114に供給され、PLC回路114からコンピュータ112に供給される。
回転機構90の回転源として作用するモータは、コンピュータ112からPLC回路114を介して駆動信号を受けるモータドライバ118により駆動される。
各カム96を回転させる回転機構100の回転源として作用するモータは、コンピュータ112からPLC回路114を介して駆動信号を受けるモータドライバ116により駆動される。
ドライバ116,116,118は、対応する回転機構の回転源の角度的回転位置を表す回転位置信号を、PLC回路114を介してコンピュータ112に出力する。
コンピュータ112は、A/Dコンバータ114、モータドライバ116,116,118からの出力信号を基に、被検査体12とセンサ部66との間隔を算出して各回転源を制御する。
回転機構90は、検査装置10の保守点検作業の間、センサ装置18を被検査体12の搬送路から最も高い位置に移動させ、保守点検作業が終了すると、センサ装置18を所定の高さ位置に戻す。これらは、作業開始指令、作業終了指令のような適宜な指令がコンピュータ112に入力されることにより、自動的に行われる。
各回転機構100は、コンピュータ112のプログラムが間隔制御ルーチンになるたびに、自動的に行われる。しかし、被検査体12とセンサ部66との間隔制御は、作業者が間隔制御指令をコンピュータ112に入力することにより、行うようにしてもよい。
図12,13を参照して、コンピュータ112による間隔制御について説明する。
コンピュータ112による間隔制御のプロセスのフローチャートを図12に示し、各回転機構100による、被検査体12からのセンサ部66の間隔、すなわち距離(μm)と、制限位置(LIMT1P,2P,3P,1M,2M、3M)と、回転源であるモータの回転速度との関係を図13に示す。
図13において、原点位置は、センサ部66がカム96により最も高い位置(図13に示す例では、200μm)に変位されたときの位置である。制限位置(LIMT)の1,2及び3はモータの回転速度を示し、P及びMは、それぞれ、正(広い)及び負(狭い)を示す。モータの回転速度は、1が最低速度、2が中速度、3が最大速度である。間隔はA/Dコンバータ114の出力信号の電圧値に比例する。
電源が投入されると、コンピュータ112は、既に記憶されている各種のパラメータを初期化し(ステップ200)、センサ部66を原点位置に戻すように回転源100を回転させる(ステップ201)。
次いで、コンピュータ112は、ギャップ制御開始コマンドが発生されたか否かを判定する(ステップ202)。ギャップ制御開始コマンドが発生されないと、コンピュータ112はギャップ制御開始コマンドが発生されるまで待機する。
ギャップ制御開始コマンドが発生されると、コンピュータ112は、回転機構100を僅かに駆動させ(ステップ203)、その動作が終了することを待つ(ステップ204)。
回転機構100の僅かな駆動が終了すると、コンピュータ112は、D/Aコンバータ114の電圧値を読み取り(ステップ205)、読み取った電圧値と、LIMT3に対応する電圧値との大小と極性(正負)とを判定する(ステップ206)。
電圧値がLIMT3より大であると、コンピュータ112は、回転機構100のモータを速度3で回転させる指令と、回転機構100のモータを回転させる方向(正回転又は逆回転)を表す信号とを対応するモータドライバ116に出力する(ステップ207)。これにより、回転機構100のモータが最大速度3で回転されて、センサ部66が高速度で移動される。
しかし、電圧値がLIMT3より小であると、コンピュータ112は、読み取った電圧値と、LIMT2に対応する電圧値との大小と極性(正負)とを判定する(ステップ208)。
電圧値がLIMT2より大であると、コンピュータ112は、回転機構100のモータを速度2で回転させる指令と、回転機構100のモータを回転させる方向(正解点又は逆回転)を表す信号とを対応するモータドライバ116に出力する(ステップ209)。これにより、回転機構100のモータが速度2で回転されて、センサ部66が中速度で移動される。
しかし、電圧値がLIMT2より小であると、コンピュータ112は、読み取った電圧値と、LIMT1に対応する電圧値との大小と極性(正負)とを判定する(ステップ210)。
電圧値がLIMT1より大であると、コンピュータ112は、回転機構100のモータを速度1で回転させる指令と、回転機構100のモータを回転させる方向(正解点又は逆回転)を表す信号とを対応するモータドライバ116に出力する(ステップ210)。これにより、回転機構100のモータが速度2で回転されて、センサ部66が低速度で移動される。
しかし、電圧値がLIMT2より小であると、コンピュータ112は、回転機構100のモータを回転させる指令を出力することなく(ステップ112)、ギャップ制御開始コマンドの発生を待つステップ2に戻る。
上記のように制限位置LIMTが1,2及び3のいずれの場合も、回転機構100のモータは、制限位置LIMTに対する電圧値の極性が、正(大)であると、正転(下降)されてセンサ部を下降させ、負(小)であると、逆転されてセンサ部66を上昇させる。
検査装置10によれば、Y軸回転ベース54をシーソーのように変位させることにより、センサ回路と被検査体間との間隔の差、特に被検査体12に対するX方向におけるセンサ44の傾きの度合を修正することができるし、両カム96を同時に同方向へ回転させることにより、被検査体12に対するセンサ44の高さ位置を調整することができる。その結果、被検査体12とセンサ回路との間隔のより迅速な及びより微細な調整が可能となる。
搬送装置14は、上記実施例のように検査体12を移動台34に載せ、移動台34を移動させる装置の以外に、例えば、圧縮空気の噴射により搬送する装置、特許文献2に記載のように被検査体のX方向における一端部と他端部とを複数の支持部材で支持しつつ搬送する装置、両者を組み合わせた装置等、他の装置を用いてもよい。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された趣旨を逸脱しない限り、種々に変更することができる。
本発明に係る検査装置の一実施例を示す斜視図。 図1に示す検査装置で用いるセンサ装置の近傍の一実施例を示す斜視図。 検査装置に対する被検査体の搬送方向の関係を示す図。 センサ装置近傍の一実施例を示す縦断面図。 センサ装置近傍の一実施例を示す平面図。 センサ装置と被検査体との関係を示す平面図。 センサ装置と被検査体との関係を示す正面図。 取り付け装置及び駆動機構の近傍の一実施例を示す斜視図。 カムの近傍の一実施例を示す図。 測長器による測定の原理を示す図。 制御処理装置の一実施例を示す電気回路のブロック図。 間隔調整法の一実施例を示す図。 制御処理装置の動作を説明するためのフローチャートを示す図。
符号の説明
10 検査装置
12 被検査体
14 指示装置
16 搬送装置
18 センサ装置
20 取り付け装置
22 測長器
40 支持体
42 センサホルダ
44 センサ
46 駆動機構
52 ホルダベース
54 Y軸回転ベース
56 指示軸
64 基板部
66 センサ部
70 取り付けベース
72 Z移動ベース
74 Z移動機構
76 支持部材
78 吊り下げ軸
80 弾性体
90 駆動機構
94 ブラケット
96 カム
98 カムフォロワ
100 制御処理装置

Claims (10)

  1. 平板状の被検査体を搬送装置によりY方向に搬送しつつ、Y方向と交差するX方向に配列された複数のセンサ回路を備えかつ被検査体の搬送路の上方に配置されたセンサにより被検査体に供給された検査信号を検出すると共に、X方向及びY方向と交差するZ方向における被検査体と前記センサとの間隔を測定し、測定した間隔を基にX方向における被検査体に対する前記センサの少なくとも傾きを制御することを含む、平板状の検査方法。
  2. さらに、検出した検査信号を基に被検査体の良否を判定することを含む、請求項2に記載の検査方法。
  3. 平板状の被検査体をY方向へ搬送する搬送装置と、被検査体に供給された検査信号を検出するセンサ装置であって、被検査体の上方に位置されたセンサ装置と、前記搬送装置及び前記センサ装置を支持する支持装置とを含み、
    前記センサ装置は、前記支持装置に支持された支持体と、被検査体の搬送路の上方に位置するセンサホルダであって、被検査体と平行の面内をY方向に伸びるY軸線の周りに角度的に回転可能に前記支持体に支持されたセンサホルダと、前記センサホルダに支持された板状のセンサであって、前記検査信号を検出するように被検査体の搬送面と平行の面内をY方向と交差するX方向に配置された複数のセンサ回路を備えるセンサと、前記センサホルダを前記Y軸線の周りに角度的に回転させる駆動機構とを含む、平板状の被検査体の検査装置。
  4. 前記駆動機構は、前記センサホルダのY方向の側に被検査体から上方に間隔をおいて取り付けられた、カム及び該ガムのカム面に当接されたカムフォロワのいずれか一方と、前記カムを回転させる回転機構とを備える、請求項3に記載の検査装置。
  5. 前記センサホルダは、X方向に延在するホルダベースであって、前記センサが配置されたホルダベースと、該ホルダベースから上方に間隔をおいてX方向に延在すると共に、X方向に間隔をおいた箇所において前記ホルダベースに結合されたY軸回転ベースであって、前記支持体に角度的回転可能に支持されたY軸回転ベースとを備え、
    前記カム及び前記ガムフォロワのいずれか一方は、前記Y軸回転ベースに取り付けられている、請求項4に記載の検査装置。
  6. 前記Y軸回転ベースは、当該Y軸回転ベースの長手方向の中央部において前記支持体に支持されており、
    前記カム、前記ガムフォロワ及び前記回転機構は、X方向に間隔をおいた少なくとも2箇所のそれぞれに配置されている、請求項4に記載の検査装置。
  7. さらに、前記支持体を前記支持装置に支持させる取り付け装置を含み、
    前記支持体は、前記取り付け装置にZ方向に移動可能に組み付けられており、
    前記取り付け装置は、前記支持体の上方をY方向に延在する支持部材と、該支持部材をZ方向に貫通して前記支持体の上部に結合された吊り下げ軸であって、前記支持部材の上側に当接可能の頭部を有する吊り下げ軸と、前記支持体と前記支持部材との間に配置されて、前記支持体を下方へ付勢する弾性体とを備える、請求項5及び6のいずれか1項に記載の検査装置。
  8. 前記弾性体は、前記吊り下げ軸の周りに配置された圧縮コイルばねを含む、請求項7に記載の検査装置。
  9. 前記取り付け装置は、さらに、前記支持装置に組み付けられた取り付けベースと、該取り付けベースにZ方向へ移動可能に組み付けられたZ移動ベースであって、前記支持体がZ方向へ移動可能に組み付けられたZ移動ベースと、該Z移動ベースをZ方向へ移動させるZ移動機構とを備える、請求項5から7のいずれか1項に記載の検査装置。
  10. さらに、X方向及びY方向と交差するZ方向における被検査体と前記センサとの間隔を測定して前記間隔に対応する電気信号を出力すべく前記センサホルダにX方向に間隔をおいて配置された複数の測長器と、X方向における被検査体に対する前記センサの少なくとも傾きを制御するように、前記測長器からの出力信号を基に前記駆動機構を駆動させる制御処理装置と含む、請求項3から9のいずれか1項に記載の検査装置。
JP2008180231A 2008-07-10 2008-07-10 平板状の検査方法及び装置 Pending JP2010019675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008180231A JP2010019675A (ja) 2008-07-10 2008-07-10 平板状の検査方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008180231A JP2010019675A (ja) 2008-07-10 2008-07-10 平板状の検査方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010019675A true JP2010019675A (ja) 2010-01-28

Family

ID=41704738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008180231A Pending JP2010019675A (ja) 2008-07-10 2008-07-10 平板状の検査方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010019675A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5300431B2 (ja) 被検査基板のアライメント装置
JP5506153B2 (ja) 基板検査装置
JP2006329861A (ja) プリント基板の電気検査装置および電気検査方法
JP4693581B2 (ja) 基板検査装置及び基板検査方法
JP4402078B2 (ja) ステージ装置
CN106646935B (zh) 显示不均匀缺陷显现装置、方法和检测设备
JP2006242860A (ja) 検査装置および検査方法
JP2010019675A (ja) 平板状の検査方法及び装置
JP2011177771A (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置並びにソーラパネル製造方法
JP2012163370A (ja) インライン基板検査方法及び装置
KR101924853B1 (ko) 디스플레이패널의 열화상 검사장치
JP2009198455A (ja) 検査装置
KR100797571B1 (ko) 복합 검사기
KR101269487B1 (ko) 플로팅 센서 유닛의 간극 제어장치 및 그 제어방법
CN210070864U (zh) 一种承载基台及检测设备
JP2014135453A (ja) 基板支持装置およびそれを用いたプリント基板検査装置
KR20110035845A (ko) 인라인 기판 검사 장치의 광학 시스템 교정 방법 및 인라인 기판 검사 장치
CN104792801A (zh) 一种银浆线的自动检测机
JP3878977B2 (ja) 平面表示装置の品位検査装置
KR102634944B1 (ko) 기판 표면 검사 장치 및 방법
JP2004212057A (ja) 二次元測定機
KR102657517B1 (ko) 기판 표면 검사 장치 및 방법
JP2013164444A (ja) 表示用パネル基板のプロキシミティ露光装置とその方法
JP2006220584A (ja) 電子部品の検査装置及びその方法
JP2000258125A (ja) 測定装置