JP2010019462A - 地熱利用空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】大量の水を用いて熱効率を高め、効率的に地熱を利用することが可能な地熱利用空調システムを提供する。
【解決手段】地熱を利用して空調を行う地熱利用空調システムAを、地中に埋設した水槽1と、空調機の熱源設備2と、水槽1に貯留した水Wを水槽1と熱源設備2の間で循環させる水循環機構3とを備えて構成する。また、水循環機構3に繋がる第1冷却塔4aを備え、熱源設備2と第1冷却塔4aの間で循環させて水Wを冷却する第1冷却循環機構4を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、地熱利用空調システムに関する。
従来、地熱を熱源として利用することにより、空調用エネルギーの消費量を削減するようにした地熱利用空調システムが知られている。また、この種の地熱利用空調システムには、管(地熱交換器)を地中に埋設し、地上に設置した空調機の熱源設備(ヒートポンプ)と地中との間で水を循環させるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
そして、この地熱利用空調システムにおいては、地熱が年間を通じて15℃前後に維持されているため、冷房時には、熱源設備との熱交換で加熱された水が管を流通し地中に達するとともに地熱によって冷却され、再度冷却水として熱源設備に供給される。また、暖房時には、熱源設備との熱交換で冷却された水が地中に達するとともに地熱によって加熱され、再度熱源水として熱源設備に供給される。
特開2006−226627号公報
しかしながら、上記従来の地熱利用空調システムにおいては、地中に埋設した管を地熱交換器として用いているため、大量の水を使用することができず、地熱と水の熱交換の効率が悪いという問題があった。また、管を長くしたり(地中の深部まで埋設させたり)、大径の管を用いるなどして、より多くの水を循環させ熱効率を高めることも考えられるが、この場合には、管内摩擦抵抗が大きくなるなどし、大きなポンプによって水を循環させる必要が生じ、結果的に消費エネルギーの削減効果が低下してしまう。
本発明は、上記事情に鑑み、大量の水を用いて熱効率を高め、効率的に地熱を利用することが可能な地熱利用空調システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の地熱利用空調システムは、地熱を利用して空調を行う地熱利用空調システムであって、地中に埋設した水槽と、空調機の熱源設備と、前記水槽に貯留した水を前記水槽と前記熱源設備の間で循環させる水循環機構とを備えて構成されていることを特徴とする。
この発明においては、冷房時に、水循環機構によって、水槽から空調機の熱源設備(冷凍機、ヒートポンプ)に水が供給されるとともに、この水が熱源設備から熱を吸収し、加熱された水(暖まった水)が水槽内に返送される。また、暖房時には、水循環機構によって、水槽から熱源設備(ヒートポンプ)に水が供給されるとともに、熱源設備がこの水から熱を吸収し、冷却された水(冷えた水)が水槽内に返送される。そして、冷房時に加熱された水が、暖房時に冷却された水がそれぞれ水槽内に返送されることで、水槽内の水の温度が、冷房時に上昇、暖房時に低下することになるが、この水槽が地中に埋設されているため、水槽内の水は、地熱によって冷房時に徐々に冷やされ、暖房時に徐々に加熱され、その温度が地熱の温度まで回復する。
このように、水循環機構によって水槽に貯留した水を熱源設備に供給し熱源設備との間で熱交換を行った水を再度水槽に返送して貯留することで、水槽の大きさに応じた大量の水を、消費エネルギーを増やすことなく循環させることが可能になる。また、地熱交換器として水槽を用い、この水槽を適宜大きく形成して地盤(土壌、地下水)と水槽の接触面積を大きくすることで、水槽内の水を効率的に地熱によって冷却あるいは加熱することができ、地中に埋設した管(地熱交換器)で水を循環させる従来の地熱利用空調システムと比較し、熱効率を高めることが可能になる。
また、本発明の地熱利用空調システムにおいては、前記水循環機構に繋がる第1冷却塔を備え、前記熱源設備と前記第1冷却塔の間で循環させて水を冷却する第1冷却循環機構が設けられていることが望ましい。
この発明においては、冷房時に、熱源設備から返送された水(加熱された水)により、水槽内の水が地熱によって効率的に冷却できないほどに暖まった場合(水槽内の水から地盤に移動する熱量以上の加熱された水が水槽内に返送される場合)に、熱源設備と第1冷却塔の間で水を循環させるように切り替えて、第1冷却塔で冷却した水を熱源設備に供給することが可能になる。これにより、水槽内の水が一定温度以上になった場合においても、持続的に空調を行うことができ、水槽内の水が地熱によって一定温度以下になった段階で再度水循環機構によって水を循環させることにより、省エネルギー化を図りつつ常時安定した状態で空調を行うことが可能になる。
さらに、本発明の地熱利用空調システムにおいては、第2冷却塔を備え、前記水槽と前記第2冷却塔の間で循環させて前記水槽に貯留した水を冷却する第2冷却循環機構が設けられていることがより望ましい。
この発明においては、冷房時に、熱源設備から返送された水(加熱された水)により、水槽内の水が地熱によって効率的に冷却できないほどに暖まった場合に、水槽と第2冷却塔の間で水槽に貯留した水を循環させ、第2冷却塔で水槽に貯留した水を冷却することが可能になる。これにより、水槽内の水が一定温度以上になった場合においても、早期に水槽内の水の温度を回復させることができ、省エネルギー化を図りつつ常時安定した状態で空調を行うことが可能になる。
また、本発明の地熱利用空調システムにおいては、一端を前記水槽に接続して前記地中に延設された熱伝導体を備えていることがさらに望ましい。
この発明においては、水槽に加えて熱伝導体を通じ、水槽内の水を地熱によって冷却あるいは加熱することが可能になる。すなわち熱伝導体を設けることで実質的に地盤との接触面積を増大させることができ、さらなる熱効率の向上を図ることが可能になる。これにより、早期に水槽内の水の温度を回復させることができ、省エネルギー化を図りつつ常時安定した状態で空調を行うことが可能になる。
さらに、本発明の地熱利用空調システムにおいては、免震ピットに貯留した水の浮力と免震装置で構造物を支持する浮体式免震構造の前記免震ピットを、前記水槽として利用するようにしてもよい。
この発明においては、大量の水を貯留した浮体式免震構造の免震ピットを、地熱利用空調システムの水槽として利用することで、構造物に免震性能を付与するための浮体式免震構造を地熱利用空調システムにも利用することが可能になり、経済性を高めることが可能になる。
本発明の地熱利用空調システムによれば、水循環機構によって水槽に貯留した水を熱源設備に供給し熱源設備との間で熱交換を行った水を再度水槽に返送して貯留するように構成することで、水槽の大きさに応じた大量の水を、消費エネルギーを増やすことなく循環させることが可能になる。また、水槽を地熱交換器として用い、この水槽内の水を効率的に地熱によって冷却あるいは加熱することが可能になる。これにより、地中に埋設した管を地熱交換器として用いる従来の地熱利用空調システムと比較し、大量の水を用いて熱効率を高め、効率的に地熱を利用することが可能になり、確実に省エネルギー化を図ることが可能になる。
以下、図1を参照し、本発明の一実施形態に係る地熱利用空調システムについて説明する。本実施形態は、地熱を熱源として利用することにより、空調用エネルギーの消費量を削減するようにした地熱利用空調システムに関し、特に地熱交換器として浮体式免震構造の免震ピットを利用した地熱利用空調システムに関するものである。
本実施形態の地熱利用空調システムAは、図1に示すように、地中に埋設した水槽1と、空調機の熱源設備2である水冷式冷凍機(又はヒートポンプ)と、水槽1に貯留した水Wを水槽1と熱源設備2の間で循環させる水循環機構3と、第1冷却塔4aを備えた第1冷却循環機構4とで構成されている。
本実施形態においては、水槽1として浮体式免震構造Bの免震ピット1を利用している。浮体式免震構造Bは、地盤Gを掘削して構築した免震ピット1に大量の水Wが貯留され、この水Wに構造物(建物)5を挿入し、構造物5と地盤Gとを図示せぬ免震装置で連結して構成されている。ちなみに、この浮体式免震構造Bでは、構造物5を水Wの浮力と免震装置によって支持することで、構造物5の固有周期を例えば地震動の卓越周期帯域から長周期側にずらし、応答加速度を小さくして、構造物5の揺れを抑えるようにしている。
水循環機構3は、ポンプ3aを介して水槽1と熱源設備2を繋ぐように延設され、ポンプ3aの駆動によって水槽1内の水Wを熱源設備2に供給する給送管3bと、水槽1と熱源設備2を繋ぐように延設され、給送管3aによって熱源設備2に供給した水Wを水槽1内に返送する返送管3cとを備えて構成されている。また、給送管3bと返送管3cにはそれぞれ、開閉弁3d、3eが取り付けられている。これにより、水循環機構3は、各開閉弁3d、3eを開いた状態でポンプ3aを駆動することにより、給送管3b及び返送管3cを通じて、水槽1に貯留した水Wを水槽1と熱源設備2の間で循環させることができる。
一方、第1冷却循環機構4は、一端が第1冷却塔4aに、他端が水循環機構3の給送管3bに繋がる給送管4bと、一端が水循環機構3の返送管3cに、他端が第1冷却塔4aに繋がる返送管4cとを備え、これら第1冷却循環機構4の給送管4bと返送管4cにより第1冷却塔4aを水循環機構3に繋げて構成されている。また、第1冷却循環機構4の給送管4bと返送管4cにはそれぞれ、開閉弁4d、4eが取り付けられている。そして、この第1冷却循環機構4においは、水循環機構3の開閉弁3d、3eを閉じ、第1冷却機構4の開閉弁4d、4eを開くとともに、ポンプ3aの駆動によって水Wが熱源設備2から水循環機構3の返送管3c、第1冷却循環機構4の返送管4cを通じて第1冷却塔4aに返送され、この第1冷却塔4aで外気を用いて冷却される。さらに、第1冷却塔4aで冷却した水Wが第1冷却循環機構4の給送管4b、水循環機構3の給送管3bを通じて熱源設備2に給送される。これにより、第1冷却循環機構4は、水循環機構3による水Wの循環を切り替えて、熱源設備2と第1冷却塔4aの間で循環させることができる。
ついで、上記構成からなる地熱利用空調システムAを用いて空調を行う方法について説明するとともに、本実施形態の地熱利用空調システムAの作用及び効果について説明する。
はじめに、本実施形態の地熱利用空調システムAを用いて空調を行う際には、第1冷却循環機構4の開閉弁4d、4eを閉じ、水循環機構3の開閉弁3d、3eを開いて、熱源設備2と水槽1の間で水槽1に貯留した水Wを循環させる。そして、冷房時には、水循環機構3の給送管3bを通じて、水槽1から熱源設備(冷凍機、ヒートポンプ)2に水が供給されるとともに、この水Wが熱源設備2から熱を吸収し、加熱された水(暖まった水)Wが水循環機構3の返送管3cを通じて水槽1内に返送される。このように、冷房時に、加熱された水Wが水槽1内に返送されることで、水槽1内の水Wの温度が上昇することになるが、この水槽1が地中に埋設されているため、水槽1内の水Wは、地熱Hによって徐々に冷やされ、その温度が地熱Hの温度まで回復する。すなわち、この水槽1を地熱交換器として用い、地熱Hによって水槽1に貯留した水Wが順次冷却される。
また、このとき、水槽1を地熱交換器として用いることで、大きな面積で地盤Gと接触することになり、地中に埋設した管を地熱交換器として用いる従来の地熱利用空調システムと比較し、水槽1内の水Wと地盤Gの間の熱交換が効率的に行われる。さらに、熱源設備2と水槽1との間に延設され、地上に配設された管(給送管3b、返送管3c)により、水槽1に貯留した水Wを熱源設備2と水槽1との間で循環させるように構成されているため、従来の地熱利用空調システムと比較し、大きなポンプを用いることなく、水槽1の大きさに応じた大量の水を循環させて、効率的に熱交換が行える。
ここで、水槽(免震ピット)1の底面積を8770m、側面積を6600mとし、地熱Hの温度が17℃、水槽1内の水温が30℃である場合には、約24000kcal/hの熱量を熱交換することができる。また、熱負荷が150kcal/mhで160mの室内の空調に利用することを想定し、この室の省エネルギー量を試算した結果、通常のパッケージエアコン方式の空調と比較して年間で約10%の消費電力を削減できることが確認されている。さらに、水槽1が持つ熱容量のみを利用したとすると、水槽1の容積が15400mのときに、浮体式免震構造Bの免震ピット1内の夏期最高水温が22.9℃程度になるため、30℃まで利用すると、その温度差が7℃となり、このときの利用熱量が107800Mcalとなる。そして、160mの室を150kcal/mhの熱負荷で連続空調した場合には、140日分のエネルギーが省エネルギー化でき、800mの室においても28日分のエネルギーが省エネルギー化できる。
一方、冷房時には、熱源設備2から返送された水(加熱された水)Wにより、水槽1内の水Wが地熱Hによって効率的に冷却できないほどに暖まる可能性がある。すなわち、加熱された水Wが返送されて、水槽1内の水Wが地盤Gに移動する熱量以上に暖まってしまう可能性がある。
これに対し、本実施形態においては、第1冷却循環機構4が設けられており、水槽1内の水Wが地盤Gに移動する熱量以上に暖まるとともに、水循環機構3の開閉弁3d、3eを閉じ、第1冷却循環機構4の開閉弁4d、4eを開いて、熱源設備2と第1冷却塔4aの間で水Wを循環させるように切り替える。これにより、ポンプ3aの駆動とともに熱源設備2から返送された水(加熱された水)Wが、水循環機構3の返送管3c、第1冷却循環機構4の返送管4cを通じて第1冷却塔4aに送られ、この第1冷却塔4aで外気により冷却される。そして、冷却した水Wが、第1冷却循環機構4の給送管4b、水循環機構3の給送管3bを通じて熱源設備2に送られ、冷却水として使用される。よって、本実施形態においては、水槽1内の水Wが一定温度以上になった場合においても、持続的に空調が行われ、水槽1内の水Wが地熱Hによって一定温度以下になった段階で再度水循環機構3により水Wを循環させるようにすることで、省エネルギー化を図りつつ常時安定した状態で空調が行える。
また、暖房時には、水循環機構3によって、水槽1から熱源設備(ヒートポンプ)2に水Wが供給されるとともに、熱源設備2がこの水Wから熱を吸収し、冷却された水(冷えた水)Wが水槽1内に返送される。そして、冷却された水Wが返送されて、水槽1内の水Wの温度が低下するとともに、この水槽1内の水Wは、地熱Hによって徐々に加熱され、その温度が地熱Hの温度まで回復する。すなわち、この水槽1を地熱交換器として用い、地熱Hによって水槽1に貯留した水Wが順次加熱され、冷房時と同様、水槽1を地熱交換器として用い、大きな面積で地盤Gと接触しているため、従来の地熱利用空調システムと比較し、水槽1内の水Wと地盤Gの間の熱交換が効率的に行われる。
したがって、本実施形態の地熱利用空調システムAにおいては、水循環機構3によって水槽1に貯留した水Wを熱源設備2に供給し熱源設備2との間で熱交換を行った水Wを再度水槽1に返送して貯留するように構成することで、水槽1の大きさに応じた大量の水を、消費エネルギーを増やすことなく循環させることが可能になる。また、地熱交換器として水槽1を用い、この水槽1を適宜大きく形成して地盤Gと水槽1の接触面積を大きくすることで、水槽1内の水Wを効率的に地熱Hによって冷却あるいは加熱することができ、地中に埋設した管(地熱交換器)で水を循環させる従来の地熱利用空調システムと比較し、熱効率を高めることが可能になる。
よって、本実施形態の地熱利用空調システムAによれば、水槽1を地熱交換器として用い、この水槽1内の水Wを効率的に地熱Hによって冷却あるいは加熱することが可能になるため、地中に埋設した管を地熱交換器として用いる従来の地熱利用空調システムと比較し、大量の水Wを用いて熱効率を高め、効率的に地熱Hを利用することが可能になり、確実に省エネルギー化を図ることが可能になる。
また、本実施形態においては、熱源設備2と第1冷却塔4aの間で循環させて水Wを冷却する第1冷却循環機構4が設けられていることにより、冷房時に、熱源設備2から返送された水Wによって水槽1内の水Wが一定温度以上になった場合においても、熱源設備2と第1冷却塔4aの間で水Wを循環させるように切り替え、第1冷却塔4aで冷却した水Wを熱源設備2に供給することが可能になる。これにより、持続的に空調を行うことができ、水槽1内の水Wが地熱Hによって一定温度以下になった段階で再度水循環機構3によって水Wを循環させることにより、省エネルギー化を図りつつ常時安定した状態で空調を行うことが可能になる。
さらに、大量の水Wを貯留した浮体式免震構造Bの免震ピットを、地熱利用空調システムAの水槽1として利用することで、構造物5に免震性能を付与するための浮体式免震構造Bを地熱利用空調システムAにも利用することが可能になり、経済性を高めることが可能になる。
以上、本発明に係る地熱利用空調システムの一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、水槽1が浮体式免震構造Bの免震ピットであるものとして説明を行ったが、本発明に係る水槽は、地中に埋設され、熱源設備2との間で循環する水Wを貯留して、地熱Hによって冷却あるいは加熱されるように構成されていればよく、浮体式免震構造Bの免震ピットに限定する必要はない。
また、本実施形態では、水循環機構3が、ポンプ3aと、給送管3bと、返送管3cと、開閉板3d、3eとで構成されているものとしたが、本発明に係る水循環機構は、熱源設備2と水槽1の間で水槽1に貯留した水Wを循環させることが可能であれば、特にその構成を限定する必要はない。
さらに、本実施形態では、第1冷却循環機構4が設けられ、この第1冷却循環機構4が、第1冷却塔4aと、給送管4bと、返送管4cと、開閉弁4d、4eとを備え、水循環機構3のポンプ3aの駆動によって、水Wを、熱源設備2から水循環機構3の返送管3c、第1冷却循環機構4の返送管4cを通じて第1冷却塔4aに返送し、この第1冷却塔4aで外気を用いて冷却し、さらに第1冷却塔4aで冷却した水Wを、第1冷却循環機構4の給送管4b、水循環機構3の給送管3bを通じて熱源設備2に給送するように構成されているものとした。これに対し、本発明においては、必ずしも第1冷却循環機構4を備えていなくてもよく、また、第1冷却循環機構4を設ける場合においても、本発明に係る第1冷却循環機構は、熱源設備2と第1冷却塔4aの間で水Wを循環させることが可能であれば、その構成を限定する必要はない。
また、例えば図2に示すように、第2冷却塔6aとポンプ6bと給送管6cと返送管6dとを備え、ポンプ6bの駆動とともに水槽1と第2冷却塔6aの間で循環させて水槽1に貯留した水Wを冷却する第2冷却循環機構6が設けられていてもよい。この場合には、冷房時に、熱源設備2から返送された水(加熱された水)Wにより、水槽1内の水Wが地熱Hによって効率的に冷却できないほど暖まった場合に、水槽1と第2冷却塔6aの間で水Wを循環させ、第2冷却塔6aで水槽1に貯留した水Wを冷却することが可能になる。これにより、水槽1内の水Wが一定温度以上になった場合においても、早期に水槽1内の水Wの温度を回復させることができ、省エネルギー化を図りつつ常時安定した状態で空調を行うことが可能になる。
さらに、例えば図3に示すように、一端を水槽1に接続して地中に延設された熱伝導体7を備えるようにしてもよい。また、この熱伝導体7は、図3に示すように、免震ピット(水槽1)及び構造物5を支持する支持杭であってもよい。そして、この場合には、水槽1に加えて熱伝導体7を通じ、水槽1内の水Wを地熱Hによって冷却あるいは加熱することが可能になる。すなわち熱伝導体7を設けることで実質的に地盤Gとの接触面積を増大させることができ、さらなる熱効率の向上を図ることが可能になる。これにより、早期に水槽1内の水Wの温度を回復させることができ、省エネルギー化を図りつつ常時安定した状態で空調を行うことが可能になる。
本発明の一実施形態に係る地熱利用空調システムを示す図である。 本発明の一実施形態に係る地熱利用空調システムの変形例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る地熱利用空調システムの変形例を示す図である。
符号の説明
1 水槽(免震ピット)
2 熱源設備(冷凍機、ヒートポンプ)
3 水循環機構
3a ポンプ
3b 給送管
3c 返送管
3d 開閉弁
3e 開閉弁
4 第1冷却循環機構
4a 第1冷却塔
4b 給送管
4c 返送管
4d 開閉弁
4e 開閉弁
5 構造物(建物)
6 第2冷却循環機構
6a 第2冷却塔
6b ポンプ
6c 給送管
6d 返送管
7 熱伝導体(支持杭)
A 地熱利用空調システム
B 浮体式免震構造
G 地盤
H 地熱

Claims (5)

  1. 地熱を利用して空調を行う地熱利用空調システムであって、
    地中に埋設した水槽と、空調機の熱源設備と、前記水槽に貯留した水を前記水槽と前記熱源設備の間で循環させる水循環機構とを備えて構成されていることを特徴とする地熱利用空調システム。
  2. 請求項1記載の地熱利用空調システムにおいて、
    前記水循環機構に繋がる第1冷却塔を備え、前記熱源設備と前記第1冷却塔の間で循環させて水を冷却する第1冷却循環機構が設けられていることを特徴とする地熱利用空調システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の地熱利用空調システムにおいて、
    第2冷却塔を備え、前記水槽と前記第2冷却塔の間で循環させて前記水槽に貯留した水を冷却する第2冷却循環機構が設けられていることを特徴とする地熱利用空調システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の地熱利用空調システムにおいて、
    一端を前記水槽に接続して前記地中に延設された熱伝導体を備えていることを特徴とする地熱利用空調システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の地熱利用空調システムにおいて、
    免震ピットに貯留した水の浮力と免震装置で構造物を支持する浮体式免震構造の前記免震ピットを、前記水槽として利用することを特徴とする地熱利用空調システム。
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