JP2010018680A - 台所用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】油汚れに対する洗浄力および泡の持続性がいずれも優れ、かつ、洗浄後における手肌の感触を洗浄前と同じ程度に保つことができ、さらに透明外観を有する、台所用液体洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】アニオン性界面活性剤(A)と、アミンオキシド型界面活性剤及び/又は両性界面活性剤(B)と、ポリエーテル変性シリコーン(C)とを含有し、かつ、(A)成分と(B)成分との合計の含有量が25〜50質量%であることを特徴とする台所用液体洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、台所用として好適な液体洗浄剤組成物に関する。
台所用の洗浄剤組成物においては、たとえば、食器や調理用具などに付着した油汚れに対して高い洗浄力が求められている。また、洗浄剤組成物の適量を食器洗い用スポンジに採って泡立たせて、一度にたくさんの食器を洗浄できる、泡のスタミナ(持続性)が良いことも要求されている。
これらの要求特性を満足するため、従来、界面活性剤の含有割合の高い洗浄剤組成物が提案されたり、油汚れに対する洗浄力の高い界面活性剤が使用されたりしている。
しかし、その反面、毎日繰り返される食器洗い等により手荒れが生じやすくなり、手肌の感触が悪くなる問題があった。
したがって、台所用の洗浄剤組成物においては、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性の向上と、洗浄後における手肌の感触が良好であることのいずれも満足できる技術の開発が望まれていた。
前記手荒れへの対策としては、アニオン性基を分子中に1個以上有するオルガノポリシロキサンを含有する硬質表面用の液体洗浄剤が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された液体洗浄剤では、アニオン性オルガノポリシロキサンが食器等を洗浄する際に水で希釈されると手に吸着し、皮膚上に形成される当該アニオン性オルガノポリシロキサンの層によって、界面活性剤の化学的刺激あるいは洗浄器具(スポンジ等)の物理的刺激から皮膚が防御される、ことにより手荒れが少なくなると考えられている。
特開2003−113399号公報
食器洗いの際、洗浄剤組成物を用いても落ちにくい汚れとして、たとえばタッパ容器などの樹脂製の容器に付着した油汚れが挙げられる。かかる油汚れに対する洗浄力の向上も、台所用の洗浄剤組成物には求められている。
しかしながら、特許文献1に記載された液体洗浄剤では、実施例において、モデル汚染食器を洗浄できた皿の枚数が、最も多くて10枚であり充分とはいえず、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性のさらなる向上が望まれていた。
また、特許文献1に記載された液体洗浄剤は、食器洗い等による手荒れを従来に比べて軽減すること(手肌のマイルド性)を目的としたものであって、手荒れ自体を充分に抑制できるものではない。そのため、かかる方法では、食器洗いを行った後における手肌の感触を、食器洗いを行う前と同じ程度の感触に保つことは困難であった。
一方、手肌の感触を良好に保つため、台所用の洗浄剤組成物において、洗浄成分と共に感触付与成分を配合すると、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性が低下しやすい問題があった。さらに、その際、洗浄剤組成物は白濁を起こしやすく、透明外観を安定に確保することが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性がいずれも優れ、かつ、洗浄後における手肌の感触を洗浄前と同じ程度に保つことができ、さらに透明外観を有する、台所用液体洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、上記課題を解決するために、以下の手段を提供する。
すなわち、本発明の台所用液体洗浄剤組成物は、下記の(A)成分、(B)成分および(C)成分を含有し、かつ、(A)成分と(B)成分との合計の含有量が25〜50質量%であることを特徴とする。
(A)成分:アニオン性界面活性剤
(B)成分:アミンオキシド型界面活性剤及び/又は両性界面活性剤
(C)成分:ポリエーテル変性シリコーン
本発明の台所用液体洗浄剤組成物においては、前記(C)成分の質量平均分子量が2000〜30000の範囲内であることが好ましい。
また、本発明の台所用液体洗浄剤組成物においては、前記(C)成分の含有量が0.1〜10質量%であることが好ましい。
本発明によれば、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性がいずれも優れ、かつ、洗浄後における手肌の感触を洗浄前と同じ程度に保つことができ、さらに透明外観を有する、台所用液体洗浄剤組成物を提供することができる。
≪台所用液体洗浄剤組成物≫
本発明の台所用液体洗浄剤組成物は、アニオン性界面活性剤(A)と、アミンオキシド型界面活性剤及び/又は両性界面活性剤(B)と、ポリエーテル変性シリコーン(C)とを含有する。
<(A)成分>
本発明において、(A)成分はアニオン性界面活性剤である。
(A)成分の好適なものとしては、大別すると、カルボン酸塩タイプ、スルホン酸塩タイプ、硫酸エステル塩タイプ、リン酸エステルタイプが挙げられる。これらのうち、スルホン酸塩タイプ、硫酸エステル塩タイプがより好ましい。
スルホン酸塩タイプとしては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩等が挙げられる。なかでも、油汚れに対する洗浄力、泡の持続性及び液体洗浄剤組成物の保存安定性が良好であることから、アルカンスルホン酸塩が好ましく、セカンダリーアルカンスルホン酸塩がより好ましい。
硫酸エステル塩タイプとしては、アルキル硫酸エステル塩、アルケニル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(AES)、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩等が挙げられる。なかでも、油汚れに対する洗浄力、泡の持続性及び液体洗浄剤組成物の保存安定性が良好であることから、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(AES)が好ましい。
上記のなかでも、(A)成分は、油汚れに対する洗浄力、泡の持続性及び液体洗浄剤組成物の保存安定性が特に良好であることから、AES、又はAESとセカンダリーアルカンスルホン酸塩との組合せがさらに好ましく、ナロー率55質量%以上のAES(NRES)、又はNRESとセカンダリーアルカンスルホン酸塩との組合せが特に好ましい。
セカンダリーアルカンスルホン酸塩を用いると、本発明においては、後述の(C)成分を含有していても、泡の持続性に優れ、油汚れに対する洗浄力がより向上し、なかでも油汚れに対する洗浄力が特に向上し、本発明の効果がより向上する。
NRESにおいて、ナロー率は、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性がさらに向上することから、55質量%以上であることがより好ましく、65質量%以上であることがさらに好ましい。
本明細書において、「ナロー率」とは、アルキレンオキシドの付加モル数が異なるアルキレンオキシド付加体の分布の割合を示す下記の数式(S)で表されるものを意味する。
Figure 2010018680
[式中、nmaxは全体のアルキレンオキシド付加体中に最も多く存在するアルキレンオキシド付加体のアルキレンオキシドの付加モル数を示す。iはアルキレンオキシドの付加モル数を示す。Yiは全体のアルキレンオキシド付加体中に存在するアルキレンオキシドの付加モル数がiであるアルキレンオキシド付加体の割合(質量%)を示す。]
前記ナロー率は、たとえばNRESの製造方法等によって制御することができる。
NRESの製造方法としては、たとえば、高級アルコールとエチレンオキシドとを常法により合成した反応生成物から、蒸留等により所望の分子量範囲、すなわち、所望のエチレンオキシド付加モル数を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルコールエトキシレート)を分取し、ついで、これを硫酸化反応し、中和することにより得られる。
また、特許第3312883号公報に記載の方法、すなわち、特定の触媒を使用した方法により、ナロー率55質量%以上の狭いエチレンオキシド付加モル数の分布をもったポリオキシエチレンアルキルエーテルを得ることができるため、当該ポリオキシエチレンアルキルエーテルを硫酸化反応し、中和することによっても得られる。なお、前記特定の触媒としては、表面改質された複合金属酸化物触媒が挙げられ、具体的には、金属水酸化物等により表面改質された、金属イオン(Al3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等)が添加された酸化マグネシウム等の複合金属酸化物触媒や、金属水酸化物及び/または金属アルコキシド等により表面改質されたハイドロタルサイトの焼成物触媒等である。
塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の塩;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属の塩;トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩、アンモニウム塩が挙げられる。なかでも、アルカリ金属の塩が好ましく、ナトリウム塩がより好ましい。
(A)成分は、1種単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
台所用液体洗浄剤組成物における(A)成分の含有量は、5〜35質量%であることが好ましく、5〜30質量%であることがより好ましい。
(A)成分の含有量が下限値以上であると、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性がより向上する。また、液体洗浄剤組成物の透明外観をより保ちやすくなる。さらに、泡立ちもより向上する効果が得られる。
(A)成分の含有量が上限値以下であると、液体洗浄剤組成物の透明外観や低温での安定性が向上する効果が得られる。
<(B)成分>
本発明において、(B)成分は、アミンオキシド型界面活性剤及び/又は両性界面活性剤である。
(アミンオキシド型界面活性剤)
アミンオキシド型界面活性剤としては、たとえばアルキルアミンオキシド、アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシドが挙げられる。
なかでも、下記一般式(I)で表される化合物が好適なものとして挙げられる。
Figure 2010018680
[式(I)中、Rは、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり;R、Rは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり;Rは炭素数1〜4のアルキル基である。Aは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−であり;nは、0又は1の数である。]
前記式(I)中、Rは、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が好ましい。
のアルキル基、アルケニル基において、炭素数は8〜18であり、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性がより向上することから、10〜14であることが好ましい。
、Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましく、RおよびRはいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
は、炭素数1〜4のアルキル基である。
Aは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−である。
nは、0又は1の数であり、0が好ましい。
アミンオキシド型界面活性剤として具体的には、ラウリルジメチルアミンオキシド、ヤシアルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルジエチルアミンオキシドなどのアルキルジメチルアミンオキシド系のもの;ラウリン酸アミドプロピルアミンオキシドなどのアルカノイルアミドアルキルジメチルアミンオキシド系のもの等が挙げられる。
(両性界面活性剤)
両性界面活性剤は、たとえば、アミノ酢酸ベタイン、スルホベタイン等のベタイン型のもの;グリシン系のもの、アミノプロピオン酸系のもの等のアミノ酸型のものが挙げられる。
具体的には、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン;N−ラウリル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−プロピルスルホベタイン、N−ラウリル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホベタイン等のスルホベタイン;2−ラウリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム等のグリシン系のもの;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム等のアミノプロピオン酸系のものが挙げられる。
(B)成分は、1種単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
台所用液体洗浄剤組成物における(B)成分の含有量は、1〜10質量%であることが好ましく、1〜8質量%であることがより好ましく、2〜6質量%であることがさらに好ましい。
(B)成分の含有量が下限値以上であると、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性がより向上する。
(B)成分の含有量が上限値以下であると、低温での保存安定性が向上する効果が得られる。また、液体洗浄剤組成物の高粘度化が抑制され、流動性がより良好となる。
本発明の台所用液体洗浄剤組成物においては、(A)成分と(B)成分との合計の含有量が25〜50質量%であり、25〜40質量%であることが好ましい。
かかる合計の含有量が下限値以上であると、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性がより向上する。また、液体洗浄剤組成物の透明外観をより保ちやすくなる。
かかる合計の含有量が上限値以下であると、低温での保存安定性が向上する効果が得られる。
<(C)成分>
本発明において、(C)成分はポリエーテル変性シリコーンである。
(C)成分は、重量平均分子量が2000〜30000の範囲内であることが好ましく、5000〜25000の範囲内であることがより好ましい。
(C)成分の重量平均分子量が下限値以上であると、手肌への感触付与効果が高まって、洗浄後における手肌の感触がより良好となる。また、油汚れに対する洗浄力がより向上する。(C)成分の重量平均分子量が上限値以下であると、(C)成分自体の粘度が高くなりすぎず、取扱い性が良好となって、液体洗浄剤組成物の配合がより容易となる。
なお、(C)成分の重量平均分子量は、標準物質をポリスチレンとしてゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で分析を行った値を示す。
(C)成分は、ポリエーテル基を有しないジメチルシリコーンに比べて、高分子量の分子であっても水等への溶解性が非常に高いものである。
(C)成分の分子構造は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよく、架橋していてもよい。
(C)成分としては、たとえば直鎖変性タイプ、側鎖変性タイプが挙げられ、側鎖変性タイプが好ましい。
直鎖変性タイプとして具体的には、東レ・ダウコーニング(株)製のFZ−2233、FZ−2231(以上、商品名)が挙げられる。
側鎖変性タイプのなかで好適なものとしては、アルキル(好ましくはアルキル基の炭素数1〜3)シロキサン基と、ポリオキシアルキレン基(好ましくはアルキレン基の炭素数2〜5)を有するアルキルシロキサン基との共重合体が挙げられる。
「ポリオキシアルキレン基」としては、ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシエチレン基とポリオキシプロピレン基とが混在したものが好適なものとして挙げられる。
前記アルキルシロキサン基と、前記ポリオキシアルキレン基を有するアルキルシロキサン基とは、ランダム状に重合していてもよく、ブロック状に重合していてもよい。
側鎖変性タイプとして具体的には、東レ・ダウコーニング(株)製のSH3772M、SH3775M、SH3748、SH3749、SF8410、BY22−008(以上、商品名);信越化学工業(株)製のKF6016、KF6017(以上、商品名)が挙げられる。
上記側鎖変性タイプのポリエーテル変性シリコーンとしては、下記一般式(II)で表される化合物(II)が好適に挙げられる。
Figure 2010018680
[式(II)中、Rは水素原子又はアルキル基を示す。hは2〜100の数であり、iは0〜50の数であり、jは5〜10000の数であり、kは1〜1000の数である。]
前記式(II)中、Rは、水素原子又はアルキル基を示す。
のアルキル基は、炭素数1〜4が好ましく、溶解性が良好であることからメチル基がより好ましい。
hは、オキシエチレン基の平均繰返し数を示す2〜100の数であり、溶解性が向上することから、5〜20の数がより好ましい。
iは、オキシプロピレン基の平均繰返し数を示す0〜50の数であり、溶解性が向上することから、0〜10の数がより好ましい。
jは、ジメチルシロキサン基の平均重合度を示す5〜10000の数であり、溶解性が向上することから、5〜1000の数がより好ましい。
kは、メチルポリオキシアルキレンプロピルシロキサン基の平均重合度を示す1〜1000の数であり、溶解性が向上することから、1〜50の数がより好ましい。
jとkとは、手肌への感触付与効果が向上することから、j>kであることが好ましい。
前記一般式(II)においては、マイルド性の観点から、j+kは上記範囲内で大きい方が好ましい。
前記一般式(II)で表される化合物(II)は、一般に、Si−H基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサンと、例えばポリオキシアルキレンアリルエーテルなどの炭素−炭素二重結合を末端に有するポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを付加反応することによって製造することができる。
化合物(II)の製造の際、やむを得ず混入する未反応物などの低分子量化合物は、可能な限りストリッピング等の精製工程などにより除去することが好ましい。
メチルハイドロジェンポリシロキサンは、以下に示すような、常法により製造することができる。
具体的な製造方法としては、まず、金属ケイ素と塩化メチルとを銅触媒存在下で加熱する直接法により、メチルクロロシラン類を得る。
次に、このメチルクロロシラン類から分留したジメチルジクロロシラン(沸点70.2℃)と、トリメチルクロロシラン(沸点57.3℃)と、メチルハイドロジェンジクロロシラン(沸点40.4℃)とを、所定の比率で混合し、多量の水を加えて加水分解することにより、環状及び直鎖状のジメチルシロキサンとメチルハイドロジェンシロキサン共重合体との混合物を得る。さらに、得られた環状及び直鎖状のジメチルシロキサンとメチルハイドロジェンシロキサン共重合体との混合物は、蒸留により低重合度の環状体(四量体、五量体)を分離して、オルガノハイドロジェンポリシロキサンの重合に用いる。
オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、低重合度の環状体を、アルカリ又は強酸を触媒として加熱し、シロキサン結合の開裂と再結合を含む重合反応により得ることができる。アルカリ触媒による環状体の重合は、アルカリ金属水酸化物を触媒とし、150℃程度の高温で行われる。ただし、アルカリ金属水酸化物のなかでも水酸化リチウムと水酸化ナトリウムは、この温度でも低重合度の環状体に溶解せず、環状体を重合させることができないため、好ましくない。また、酸触媒による環状体の重合は、硫酸、塩酸、リン酸、活性白土、塩化鉄、ホウ酸、トリフルオロ酢酸などを触媒とし、常温又は加温して行うことができる。
ただし、ジメチルポリシロキサンの場合には、酸・塩基のどちらでも重合できるが、Si−H基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン(メチルハイドロジェンポリシロキサン)の場合に塩基性触媒を使用すると、重合中にSi−H基が分解してゲル化するため、好ましくない。このようなメチルハイドロジェンポリシロキサンの重合は、触媒を中和することによって停止させ、その後、副生した環状体をストリッピングにて除去し、目的のメチルハイドロジェンポリシロキサンの製造は完了する。
(C)成分の具体的な例としては、東レ・ダウコーニング(株)製のSH3771M、SH3773M、SH3772M、SH3775M、SH3748、SH3749、SF8410、SH8700、BY22−008、SF8421(以上、商品名);信越化学工業(株)製のKF352A、KF6008、KF615A、KF6016、KF6017(以上、商品名);GE東芝シリコーン(株)製のTSF4450、TSF4452(以上、商品名)等が挙げられる。
これらの中でも、洗浄後における手肌の感触(サラサラ感)がさらに良好であることから、SH3771M、SH3773M、SH3772M 、SH3775M、BY22−008、KF6017(以上、商品名)等がより好ましい。
(C)成分は、1種単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
台所用液体洗浄剤組成物における(C)成分の含有量は、0.1〜10質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがより好ましい。
(C)成分の含有量が下限値以上であると、洗浄後における手肌の感触を洗浄前と同じ程度に保つことができる。
(C)成分の含有量が上限値以下であると、溶解性がより良好となって液体洗浄剤組成物の透明外観をより保ちやすくなり、安定に配合しやすくなる。
<任意成分>
本発明の台所用液体洗浄剤組成物には、前記(A)〜(C)成分以外に、必要に応じて通常、硬質表面用又は衣料用等の液体洗浄剤組成物に用いられている成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜、配合することができる。
具体的には、(A)成分および(B)成分以外の界面活性剤として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルポリグルコシド、アルキルグリセリルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルアミンのエチレンオキシド付加体等のノニオン性界面活性剤;アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等のカチオン性界面活性剤が挙げられる。
また、ハイドロトロープ剤として、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の水溶性溶剤;トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸、置換もしくは非置換ナフタレンスルホン酸等の芳香族スルホン酸又はそれらの塩;安息香酸、安息香酸ナトリウム等の芳香族カルボン酸又はその塩等が挙げられる。
また、キレート剤として、グリコール酸、クエン酸、グルコン酸等のヒドロキシカルボン酸;エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸等のアミノカルボン酸;ポリアクリル酸、アクリル酸/マレイン酸の共重合体等が挙げられる。
また、水酸化ナトリウム、硫酸等のpH調整剤が挙げられる。
その他の成分としては、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛等の無機ビルダー;香料、色素、ラジカルトラップ剤等も挙げられる。
本発明の台所用液体洗浄剤組成物のpHは、25℃でのpHが6〜8であることが好ましく、pHが6.3〜7であることがより好ましい。
台所用液体洗浄剤組成物のpHが6以上であると、(A)成分と(B)成分との相互作用が強すぎず、適度に抑えられて、液体洗浄剤組成物のゲル化又は固化がより起きにくくなる。
台所用液体洗浄剤組成物のpHが8以下であると、(A)成分と(B)成分との相互作用が弱くなりすぎず、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性がより向上する。また、液体洗浄剤組成物の透明外観をより保ちやすくなる。
台所用液体洗浄剤組成物(25℃に調温)のpHは、pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディーケーケー(株)製)等により測定される値を示す。
以上説明した、本発明の台所用液体洗浄剤組成物は、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性がいずれも優れ、かつ、洗浄後における手肌の感触を洗浄前と同じ程度に保つことができ、さらに透明外観を有するものである。
特に、本発明の台所用液体洗浄剤組成物が「洗浄後における手肌の感触を洗浄前と同じ程度に保つことができる」のは、(C)成分を、(A)成分および(B)成分と共に含有するためと考えられる。
本発明者らは鋭意検討により、ポリエーテル変性シリコーン(C)を用いることによって、従来、界面活性剤の種類又はその使用量を工夫するだけでは困難であった、「洗浄後における手肌の感触を洗浄前と同じ程度に保つこと」ができ、消費者に手肌のサラサラ感(なめらか感)として好まれる実感を付与できる、ことを見出した。本発明は、上記特許文献1に記載された技術のように、単に、食器洗い等による手荒れを軽減できるだけのものではなく(手肌にマイルドなだけではなく)、食器洗い等の後に手肌に吸着する特に(C)成分自体のすべり性を積極的に利用することにより、手肌表面のすべり性を向上させて、手肌にサラサラ感を付与するものである。
また、本発明の台所用液体洗浄剤組成物においては、(C)成分配合の影響により、洗浄効果が低下したり、消泡したりすることがなく、(A)成分および(B)成分を特定の割合で用いることによって、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性も優れている。
また、本発明の台所用液体洗浄剤組成物においては、(C)成分を用いることによって、(C)成分以外のシリコーンや油性の感触付与成分では困難であった透明外観を安定に確保することができる。
本発明によれば、食器等を清潔にする機能を充分に備え、かつ、洗浄後の手肌に良好な感触を求める消費者ニーズに対応した、台所用として好適な液体洗浄剤組成物を提供できる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
≪液体洗浄剤組成物の製造≫
表1、2に示す配合組成に従って、以下に示す方法により、各例の液体洗浄剤組成物をそれぞれ調製した。表1、2中の配合量の単位は質量%であり、いずれの成分も純分換算量を示す。
なお、各例の液体洗浄剤組成物は、表に記載の各成分の合計が100質量%となるように調製した。各成分は50℃に保温したものを用いた。
[液体洗浄剤組成物の製造方法]
まず、200mlビーカに、(A)成分と、共通成分とを入れ、マグネチックスタラーにより撹拌した。次に、(B)成分を入れて撹拌した。その後、全体量(全体量を100質量部とする。)が93質量部になるように精製水を入れ、撹拌した後、pHを調整し、(C)成分を加え、全体量が100質量%になるように残りのエタノールを加えて液体洗浄剤組成物を製造した。
pHの調整は、液体洗浄剤組成物の25℃でのpHが表中に示すpHとなるように、pH調整剤(0.1N水酸化ナトリウム又は0.1N硫酸)を適量添加することにより行った。
pH測定は、液体洗浄剤組成物を25℃に調整し、ガラス電極式pHメーター(製品名:ホリバF−22、(株)堀場製作所製)を用いて測定した。測定方法は、JIS K3362−1998に準拠して行った。
以下に、表中に示した成分について説明する。
<表中に示した成分の説明>。
・(A)成分
AES:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(アルキル基の炭素数12、エチレンオキシドの平均付加モル数3)、テイカ(株)製、商品名「テイカポールNE1270」。
NRES:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(アルキル基の炭素数12〜13、エチレンオキシドの平均付加モル数2、ナロー率78質量%);原料アルコール:Safol23アルコール[サソール社製、炭素数12のアルコール(C12)と炭素数13のアルコール(C13)との質量比でC12/C13=6/4の混合物、分岐率50質量%]。
なお、「分岐率」とは、全高級アルコールに対する、分岐状の高級アルコールの割合(質量%)を示す。
[NRESの合成方法]
原料アルコ−ルとして、上記Safol23を用いた。
4Lのオートクレーブ中に、前記原料アルコ−ル400gと、Al/Mg/Mnで構成される複合金属酸化物ルイス酸焼結固体触媒0.4gとを仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、撹拌しながら昇温した。その後、温度180℃、圧力を0.3mPaに維持しながらエチレンオキシド54gを導入し、反応物を得た。
次に、上記で得られたアルコールエトキシレート274gを、撹拌装置付の500mLフラスコにとり、窒素置換後、液体無水硫酸(サルファン)81gを反応温度40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後、1時間撹拌を続け、目的とするポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を得た。さらに、これを水酸化ナトリウム水溶液で中和することによりNRESを得た。
[ナロー率の測定方法]
NRESについて、下記測定条件により、エチレンオキシドの付加モル数が異なるエチレンオキシド付加体の分布を測定した。そして、NRESのナロー率(質量%)を上記数式(S)に基づいて算出した。
[HPLCによるエチレンオキシド付加体の分布の測定条件]
装置 :LC−6A((株)島津製作所製)
検出器 :SPD−10A
測定波長:220nm
カラム :Zorbax C8(Du Pont(株)製)
移動相 :アセトニトリル/水=60/40(体積比)
流速 :1mL/min
温度 :20℃
SAS:第2級アルカンスルホン酸ナトリウム、クラリアントジャパン(株)製、商品名「HOSTAPUR SAS 60」。
・(B)成分
AX剤:アルキルジメチルアミンオキシド(アルキル基の炭素数12)、ライオンアクゾ社製、商品名「アロモックスDM12D−W」。
・(C)成分
SH3771M:ポリエーテル変性シリコーン(質量平均分子量2411.6;上記一般式(II)におけるR=水素原子、j=7、k=3、h=12、i=0)、東レ・ダウコーニング(株)製。
SH3773M:ポリエーテル変性シリコーン(質量平均分子量3968.9;上記一般式(II)におけるR=水素原子、j=28、k=3、h=12、i=0)、東レ・ダウコーニング(株)製。
SH3772M:ポリエーテル変性シリコーン(質量平均分子量5229.6;上記一般式(II)におけるR=水素原子、j=45、k=3、h=12、i=0)、東レ・ダウコーニング(株)製。
SH3775M:ポリエーテル変性シリコーン(質量平均分子量7083.6;上記一般式(II)におけるR=水素原子、j=70、k=3、h=12、i=0)、東レ・ダウコーニング(株)製。
CF1188HV:ポリエーテル変性シリコーン(質量平均分子量20854.2;上記一般式(II)におけるR=メチル基、j=210、k=9、h=12、i=0)、東レ・ダウコーニング(株)製。
・(C)成分の比較成分[以下「(C’)成分」と表す。]
SH200:ジメチコン(Fluid 50CS)、東レ・ダウコーニング(株)製。
SS3551:アミノ変性シリコーン、東レ・ダウコーニング(株)製。
・任意成分(共通成分)
クメンスルホン酸Na:クメンスルホン酸ナトリウム、テイカ(株)製、商品名「テイカトックスN5040」。
グリコール酸:グリコール酸、デュポン(株)製、商品名「グリピュア70」。
エタノール:純正化学(株)製、試薬特級。
安息香酸Na:安息香酸ナトリウム、(株)伏見製薬製。
PEG1000:ポリエチレングリコール(分子量1000)、ライオン(株)製、商品名「PEG#1000」。
硫酸Mg・7水塩:硫酸マグネシウム、赤穂化成(株)。
スルファミン酸:スルファミン酸、扶桑化学工業社製。
硫酸Zn・7水塩:硫酸亜鉛、純正化学(株)製、試薬特級。
香料:特開2002−327194号公報に記載の香料組成物A。
水酸化Na:鶴見曹達(株)製。
硫酸:東邦亜鉛(株)製。
共通成分の配合組成:
液体洗浄剤組成物中の各成分の含有量(配合量)を示す。配合量の単位は質量%であり、いずれの成分も純分換算量を示す。
クメンスルホン酸Na:3.5質量%
グリコール酸 :1.0質量%
エタノール :7.0質量%
安息香酸Na :0.4質量%
PEG1000 :2.0質量%
硫酸Mg・7水塩 :3.0質量%
スルファミン酸 :0.3質量%
硫酸Zn・7水塩 :0.3質量%
香料 :0.3質量%
水酸化Na又は硫酸 :適量(表中に示すpHに調整するのに使用した量)
水 :バランス
≪液体洗浄剤組成物の評価≫
各例の液体洗浄剤組成物について、以下に示す評価方法によって各評価を行い、その結果を表1と表2に併記した。
[保存安定性(外観)の評価]
各例の液体洗浄剤組成物150mLを、直径50mm、高さ100mmの円筒ガラス瓶に収容し、フタを閉めて密封した。この状態で、25℃の恒温室内で1ヶ月間保存した後の液体の外観について、目視により観察し、下記評価基準に従って、液体洗浄剤組成物の保存安定性(外観)を評価した。(評価基準)○:透明外観 ×:不透明外観
[油汚れに対する洗浄力の評価]
牛脂(商品名:牛脂、和光純薬社製)1gを、縦10cm×横15cm×高さ5cmのタッパ容器内側の全面に均一になるように塗布し、激しく汚れた疎水表面汚垢モデルとした。
次いで、縦11.5cm×横7.5cm×高さ3cmの食器洗い用スポンジに、水道水38gと各例の液体洗浄剤組成物2gをそれぞれとり、数回手で揉んだ後、牛脂が塗布された上記タッパ容器を、25℃の水道水を用いて、通常家庭で行われる方法と同様にして洗浄した。洗浄した後、水道水でよくすすぎ、タッパ容器内側の牛脂が塗布された部位(汚染部)を手で触ったときの触感について評価した。
かかる評価は、下記の評価基準に基づいて行い、油汚れに対する洗浄力の評価とした。
(評価基準)
◎:タッパ容器内側の汚染部のいずれの部位を触っても、油による皮膜の存在を感じることがなく、油の残留によるぬるつきはまったく感じられなかった。
○:タッパ容器内側の底面及び側面を触ると、油による皮膜の存在を感じることがなく、油の残留によるぬるつきは感じられないが、タッパ容器内側の角の部位には僅かにぬるつきが残っていた。
△:タッパ容器内側の底面を触ると、油による皮膜の存在を感じることがなく、油の残留によるぬるつきは感じられないが、タッパ容器内側の側面や角の部位にぬるつきが残っていた。
×:タッパ容器全体にぬるつきが感じられ、明らかに油が残留していることがわかった。
[泡の持続性の評価]
縦11.5cm×横7.5cm×高さ3cmの食器洗い用スポンジに、水道水38gと各例の液体洗浄剤組成物2gをそれぞれとり、数回手で揉んだ後、バター(商品名:北海道バター、雪印乳業社製)0.5gを塗布した直径21cmの陶器皿を、25℃の水道水を用いて、通常家庭で行われる方法と同様にして洗浄した。
その際、食器洗い用スポンジに、泡が全く確認できなくなるまでの枚数を数え、下記の評価基準に基づいて、泡の持続性を評価した。
(評価基準)
○:泡が全く確認できなくなるまでの枚数が12枚以上であった。
△:泡が全く確認できなくなるまでの枚数が8〜11枚であった。
×:泡が全く確認できなくなるまでの枚数が7枚以下であった。
[手肌への感触付与効果の評価]
手肌にサラサラ感が付与された場合、手肌表面の物理的な摩擦力が減少すると考え、手肌表面の摩擦力を求めることによって、手肌への感触付与効果について評価した。
手肌表面の摩擦力の測定には、静・動摩擦測定機(製品名「トライボマスター Type:TL-201-Sa」、トリニティラボ社製)を用いた。
この静・動摩擦測定機は、摩擦を電圧に変換する移動式の平面形状の接触子を備えており、この接触子が摩擦の測定対象部位を移動することにより、測定対象表面の摩擦力を測定することができる。
移動式の平面形状の接触子に化粧用パフを取り付け、次に、この化粧用パフ表面にポリエステルサテンを取り付けて、水道水で手洗いした後の指と、ポリエステルサテンとの間の摩擦係数を測定した。
この摩擦係数の値を1として、各例の液体洗浄剤組成物でお皿を洗浄した後の指と、ポリエステルサテンとの間の摩擦係数を相対値として求め、下記の評価基準に基づいて、手肌への感触付与効果を評価した。
なお、摩擦係数の測定は、前記接触子が指を押す力:荷重80g、摩擦変換部位平面接触子の移動速度:500mm/min.に設定して行った。
(評価基準)
◎:摩擦係数の相対値が0.95未満。
○:摩擦係数の相対値が0.95〜1.05以下。
×:摩擦係数の相対値が1.05超。
手肌への感触付与効果の評価が◎および○であれば、洗浄後における手肌の感触を洗浄前と同じ程度に保つことができたと判定できる。
さらに、前記相対値が1より小さくなることは、指とポリエステルサテンとの間に生じる摩擦力が洗浄前に比べて軽減されたことを示し、手肌にサラサラ感が付与されたといえる。
Figure 2010018680
Figure 2010018680
表1の結果から明らかなように、本発明に係る実施例1〜14の液体洗浄剤組成物は、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性がいずれも優れ、かつ、洗浄後における手肌の感触を洗浄前と同じ程度に保つことができ、さらに透明外観を有することが確認できた。
また、実施例7〜13と比較例1〜2との対比から、感触付与成分として(C)成分以外のシリコーン化合物((C’)成分)を用いた液体洗浄剤組成物は、白濁を起こして透明外観を安定に確保できず、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性がいずれも悪くなることが確認された。
また、実施例1〜14と比較例3〜4との対比から、実施例1〜14の液体洗浄剤組成物は、感触付与成分として(C)成分を用いても、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性が低下することなく、かつ、透明外観を安定に確保できることが確認できた。
また、実施例1〜14と比較例5との対比から、本発明の液体洗浄剤組成物から(B)成分を欠くと、油汚れに対する洗浄力および泡の持続性が低下することが確認された。

Claims (3)

  1. 下記の(A)成分、(B)成分および(C)成分を含有し、かつ、
    (A)成分と(B)成分との合計の含有量が25〜50質量%であることを特徴とする台所用液体洗浄剤組成物。
    (A)成分:アニオン性界面活性剤
    (B)成分:アミンオキシド型界面活性剤及び/又は両性界面活性剤
    (C)成分:ポリエーテル変性シリコーン
  2. 前記(C)成分の質量平均分子量が2000〜30000の範囲内である請求項1記載の台所用液体洗浄剤組成物。
  3. 前記(C)成分の含有量が0.1〜10質量%である請求項1又は請求項2記載の台所用液体洗浄剤組成物。
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