JP2004091522A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)非石鹸系アニオン界面活性剤10〜40質量%と、(B)両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤3〜20質量%と、(C)HLBが6〜18のノニオン界面活性剤3〜20質量%と、(D)前記(A)〜(C)からなるミセルの成長促進剤0.01〜2質量%とを含有することを特徴とする液体洗浄剤組成物。
上記(D)が炭素数8〜18の高級アルコール及び/又は炭素数8〜18の非環式炭化水素から選ばれるミセルの成長促進剤であることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に台所等の硬表面や皮膚毛髪などに好適な液体洗浄剤組成物に関し、更に詳しくは、洗浄力に優れ、かつ低温安定性が良好な液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、洗浄力は、硬表面や皮膚毛髪などに対する液体洗浄剤にとって最も重要な機能である。
この洗浄力を向上させる技術としては、従来から継続的に鋭意検討されており、例えば、アニオン界面活性剤とアルキルジメチルアミンオキシド等の両性界面活性剤やマグネシウム塩等の多価金属塩を組み合わせ、分子間の静電的相互作用を利用し、強固な分子会合体を形成させる方法などが提案されてきている。
【0003】
従来より知られている液体洗浄剤組成物としては、例えば、特表2001−508487号公報には、アルキルアルコキシサルフェート界面活性剤、アミンオキシド及びマグネシウム塩を含有する洗浄組成物が開示され、また、特開平10−77497号公報には、特定のアニオン界面活性剤と高級脂肪酸ジエタノールアミド、アミンオキシド及びマグネシウム塩を含有する台所用濃縮液体洗浄組成物等が開示されている。
【0004】
しかしながら、これらの各公報に記載される従来技術によって、洗浄力及び低温安定性に関しては、ある程度の改善は見られるものの、より強固及び多量な汚垢に対して更なる洗浄力を求めた場合、従来技術に従ってアニオン界面活性剤に対する両性界面活性剤や多価金属塩の比率を変え、より強固な分子会合体を形成させることは、低温領域での長期にわたる保存において白濁や析出を引き起こしたり、急激な増粘により著しく使用性が悪化するなど、液体洗浄剤しての基本性能を十分に満足させることは非常に困難であるという課題がある。更に、これらを改善するため、他の界面活性剤やハイドロトロープ剤を配合した場合、分子間の静電的相互作用を弱める方向に作用してしまい、洗浄力の低下や減粘等を引き起こしたりるするという課題があり、しかも、いたずらなコスト上昇を招き経済的ではないものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑み、これを解消しようとするものであり、洗浄力及び低温安定性に優れ、かつ経済的な液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、特定のアニオン界面活性剤、両性界面活性剤/半極性界面活性剤、特定のノニオン界面活性及びこれらのミセルの成長促進剤を夫々特定量用いることにより、上記目的の低温安定性に優れ、洗浄力の高い液体洗浄剤が得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)及び(2)に存する。
(1) (A)非石鹸系アニオン界面活性剤10〜40質量%と、(B)両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤3〜20質量%と、(C)HLBが6〜18のノニオン界面活性剤3〜20質量%と、(D)前記(A)〜(C)からなるミセルの成長促進剤0.01〜2質量%とを含有することを特徴とする液体洗浄剤組成物。
(2) 前記(D)が炭素数8〜18の高級アルコール及び/又は炭素数8〜18の非環式炭化水素から選ばれるミセルの成長促進剤である請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(A)非石鹸系アニオン界面活性剤10〜40質量%と、(B)両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤3〜20質量%と、(C)HLBが6〜18のノニオン界面活性剤3〜20質量%と、(D)前記(A)〜(C)からなるミセルの成長促進剤0.01〜2質量%とを含有することを特徴とするものである。
【0008】
本発明の(A)成分として用いられる非石鹸系アニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩、スルホコハク酸塩、アミノ酸系アニオン性界面活性剤等が挙げられ、これらは単独で又は混合して使用することができる。
なお、本発明において、アニオン界面活性剤の中で非石鹸系に限定した理由は、洗浄力を向上させつつ、更に低温安定性を確保するためである。
【0009】
これらの非石鹸系アニオン界面活性剤において、好ましくは、洗浄力及び泡の持続性の点からポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩が使用が望ましい。
特に好ましくは、更なる皮膚へのマイルド性の目的から、下記一般式(I)で表わせるポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩を用いることが望ましい。
R1−O(R2O)nSO3・M ……(I)
上記一般式(I)におけるR1の炭素数は、好ましくは8〜18、更に好ましくは10〜16の直鎖状又は分岐鎖状の1級又は2級のアルキル基またはアルケニル基を示しており、具体的には、オクチル基、デシル基、ドデシル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、上記一般式(I)におけるR2Oのオキシアルキレン基には、エチレンオキサイドやプロピレンオキサイド等が挙げられ、洗浄力の点から、その平均付加モル数(n)は好ましくは0.1〜5、更に好ましくは0.3〜4が好適であるが、その構造や製造法などによって特に限定されるものではない。更に、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン、アルキルアミンを示す。
【0010】
これらの(A)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、10〜40質量%(以下、単に「%」という)とすることが必要であり、好ましくは、15〜40%、更に好ましくは、15〜35%とすることが望ましい。
この(A)成分の含有量が10%未満であると、泡の持続力に劣ることとなり、また、40%を超えると、ゲル化、ハンドリング性が悪化することとなり、好ましくない。
【0011】
本発明の(B)成分として用いられる両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン、N−アルキルアミノ酸等が挙げられ、また、半極性界面活性剤としては、例えば、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
これらの両性界面活性剤、半極性界面活性剤は、夫々単独で又は混合して使用することができる。
好ましくは、洗浄力の点から、アルキルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシドが望ましく、最も好ましくは、アルキルジメチルアミンオキシドである。
【0012】
これらの(B)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、3〜20%とすることが必要であり、好ましくは、3〜18%、更に好ましくは、3〜15%とすることが望ましい。
この(B)成分の含有量が3%未満であると、洗浄力や泡立ちに劣ることとなり、また、20%を超えると、ゲル化を起こしたり、低温安定性が悪化することとなり、好ましくない。
【0013】
更に、本発明において、洗浄力向上機構を更に有効に発現させるためには、上記(A)成分と(B)成分との配合重量比率〔(A)/(B)〕を、15/1〜1/1の範囲とすることが好ましく、特に、10/1〜10/7とすることが好ましい。
【0014】
本発明の(C)成分として用いられるノニオン界面活性剤は、HLBが6〜18となるノニオン界面活性剤であれば、特に限定されず、例えば、上記HLBとなるポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアシルエステル、アルキルポリグリコシド、脂肪酸グリコシドエステル、脂肪酸メチルグリコシドエステル、アルキルメチルグルカミド等が挙げられ、好ましくは、泡立ち及び泡質の点から、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルポリグリコシド、アルキルメチルグルカミドである。これらのノニオン界面活性剤は、各単独で又は混合して使用することができる。
具体的には、ポリオキシエチレン(7)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(7)デシルエーテル、ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(10)デシルエーテル、ポリオキシエチレン(15)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(15)ミリスチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ミリスチルエーテル、ポリオキシエチレン(30)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(3)プロピレン(1)ラウリルエーテル、C10〜12アルキルポリグルコシド:重合度n=1.2、C12〜14アルキルポリグルコシド:重合度n=1.4、デカン酸モノエタノールアミド、デカン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸モノエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、椰子脂肪酸モノエタノールアミド、椰子脂肪酸ジエタノールアミド等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0015】
更に好ましくは、HLBが6〜15のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを用いることが望ましい。このポリオキシアルキレンアルキルエーテルは高級アルコールのアルキレンオキシド付加物であり、その構造や製造法などによって特に限定されるものではなく、アルキル疎水基の炭素数が8〜18、親水基であるオキシアルキレン基の平均重合度が1〜20であれば好ましい。更に好ましくは、アルキル疎水基の炭素数が10〜16、オキシアルキレン基の平均重合度が4〜15であることが最も望ましい。また、オキシアルキレン基はオキシエチレン基、オキシプロピレン基などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、更にこれらのオキシアルキレン基は単独でも混合されていてもよい。
【0016】
本発明の(C)成分のノニオン界面活性剤のHLBが6未満のものであると、低温安定性が悪化することとなり、また、18を越えるものであると、泡質及び洗浄力が低下するため、好ましくない。
なお、本発明で規定する「HLB」とは、有機概念図法に基づき、界面活性剤を親水基(無機性基)と疎水基(有機性基)に分類し、それらの指標値を下記(II)式によって計算したものをいう。指標値については、「機能性乳化剤・乳化技術の進歩と応用展開」(発行者 島 健太郎、発行所 株式会社シー・エム・シー、1998年5月22日 第1刷発行)を利用した。
HLB=(Σ(無機性値)/Σ(有機性値))×10 ……(II)
【0017】
これらの(C)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、3〜20%とすることが必要であり、好ましくは、4〜18%、更に好ましくは、5〜15%とすることが望ましい。
この(C)成分の含有量が3%未満であると、低温安定性が悪化することとなり、また、20%を超えると、泡質や洗浄力の低下となり、好ましくない。
【0018】
本発明の(D)成分として用いられる前記(A)成分、(B)成分及び(C)成分からなるミセルの成長促進剤は、「ミセルの表面曲率を小さくするもの」を意味し、ミセルの表面曲率を小さくする成分であれば特に限定されるものではなく、好ましくは、コストの点から(D)成分が炭素数8〜18の高級アルコール及び/又は炭素数8〜18の非環式炭化水素から選ばれるミセルの成長促進剤であるものが望ましく、更に好ましくは、炭素数10〜14の直鎖又は分岐アルコール、並びに、炭素数10〜15の非環式炭化水素から選ばれるミセルの成長促進剤であるものが望ましい。
【0019】
用いることができる炭素数8〜18の高級アルコールとしては、炭素数が8〜18の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基であり、炭素数が10〜14であれば更に好ましい。この炭素数が8未満の場合は洗浄力の更なる向上効果も乏しい上、臭気も悪いものとなり、また、炭素数が18を超えて大きくなる場合には、溶解度が減少するため、組成物中に均一に相溶しない場合がある。
具体的にアルキル基またはアルケニル基を例示すると、オクチル基、デシル基、ドデシル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基、アラキル基、ベヘニル基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのアルキル基またはアルケニル基は単独でも混合されていてもよい。また天然でも合成でもよい。例えば、市販されているドバノックス、ドバノール、ダイアドール、ネオドール等の分岐または直鎖状の1級合成アルコールや椰子油高級アルコールなどの天然アルコール、更にはソフタノール等の分岐または直鎖状の2級アルコールは非常に好適である。
また、炭素数8〜18の非環式炭化水素としては、オシメン、アロオシメン、ミルセン、ジヒドロミルセン、ファルネセン、オクタン、ジメチルへキサン、メチルへプタン、ノナン、デカン、ジメチルオクタン、メチルノナン、ウンデカン、ドデカン、メチルウンデカン、トリデカン、メチルドデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、へプタデカン、オクタデカンなどが挙げられる。この炭素数が8未満の場合は、高級アルコールと同様に、洗浄力の更なる向上が乏しく、また、炭素数が18を超えて大きくなる場合には、溶解度が減少し、均一に相溶しないことがある。
【0020】
これらの(D)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、0.01〜2%とすることが必要であり、好ましくは、0.4〜1.8%、更に好ましくは、0.8〜1.5%とすることが望ましい。
この(D)成分の含有量が0.01%未満であると、分子会合体の成長を促す効果が減少することとなり、また、2%を超えると、低温安定性及び泡立ちが悪することとなり、好ましくない。
【0021】
本発明の液体洗浄剤組成物には、従来から使用されてきた他の添加物(任意成分)を本発明の効果を損なわない範囲で適宜任意に組み合わせて含有してもよい。
例えば、他の好ましく含有可能な添加成分としては、グリコール酸、クエン酸、EDTA等の金属キレート剤、マグネシウム塩やカルシウム塩等の無機塩、芳香族カルボン酸、芳香族スルホン酸等のハイドロトロープ剤、低級アルコールやプロピレングリコール等の液体溶剤、BHT、アスコルビン酸等の酸化防止剤、安息香酸(塩)等の防腐剤、硫酸亜鉛等の殺菌剤、天然多糖類や粘度鉱物等の粘度調整剤、着色剤、消炎剤、植物抽出物、酵素等の薬効成分、香料などの通常用いられる物質が挙げられる。また、溶媒として通常は水(精製水、イオン交換水、純水、海洋深層水等)が使用される。
【0022】
このように構成される本発明では、上記(A)成分の非石鹸系アニオン界面活性剤10〜40質量%と、上記(B)成分の両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤3〜20質量%と、上記(C)成分のHLBが6〜18のノニオン界面活性剤3〜20質量%と、上記(D)成分のミセルの成長促進剤0.01〜2質量%とを含有することにより、初めて、低温安定性に優れ、洗浄力の高い液体洗浄剤が得られると共に経済的な液体洗浄剤組成物が得られることとなる。
【0023】
本発明の液体洗浄組成物は、主として、食器、調理器具、食品、シンクなどの住居周り、車洗浄剤、シャンプーやボディソープ等の身体洗浄剤等として使用できるが、特に食器、調理器具などの硬表面用液体洗浄組成物として好適である。特に、本発明では、スポンジ洗浄などで、水希釈に伴って洗浄剤の洗浄面への付着、塗布性及びスポンジへの吸収性や保持性を高めるような泡質(きめ細かく適度な粘性を有する泡質)に改質されるため、更に優れた洗浄力を発揮せしめることとなる。
【0024】
【実施例】
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0025】
〔実施例1〜12及び比較例1〜3〕
下記表1に示す配合成分〔(A)成分〜(D)成分及び任意成分〕により各種液体洗浄剤組成物を(残部を精製水で)調製し、下記の試験方法により洗浄力及び低温安定性について評価した。
これらの結果を下記表1に示す。なお、表1中の配合単位は「質量%」であり、全量100質量%である。また、各組成物は、1N水酸化ナトリウムによりpHを6.7に調整したものである。
【0026】
(洗浄力の評価法)
直径28cmのフライパンに牛脂2gを計りとり、10分間強火で加熱し、そのまま20℃で6時間放置したものを、激しく汚れた疎水表面汚垢とした。11.5cm×7.5cm×3cmの食器洗い用スポンジに38gの水道水と2gの洗浄剤組成物をとり、数回手で揉んだ後、この汚染したフライパンを25℃の水道水で通常家庭で行われるのと同様にして洗浄した。洗浄後、水道水でよくすすぎ、その時のフライパンの汚染されていた表面を手で触ったときの触感で、洗浄力を下記の基準に基づき官能評価した。なお、通常の洗浄力評価は、タッパに牛脂1gを塗布したものを用いているが、本発明では牛脂2gを用いて(2倍にして)その洗浄力を評価したものである。
評価基準:
◎:フライパンのいずれの部位を触っても、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきはまったく感じられない。
○:フライパンの底面及び側面を触ると、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきは感じられないが、角の曲面の部位には僅かにぬるつきが残っている。
△:フライパンの底面を触ると、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきは感じられないが、側面や角の曲面の部位にぬるつきが残っている。
×:フライパン全体にぬるつきが感じられ、明らかに油が残留していることがわかる。
【0027】
(低温安定性の評価)
組成物を100mlのガラス瓶に充填し、−20℃の恒温槽に1日保存し凍結させた後、0℃の恒温槽に1日保存し解凍、復元させるサイクルを3回繰り返し、0℃の外観を下記評価基準に従って官能評価した。
評価基準:
○:均一透明
×:白濁または析出あり
【0028】
【表1】
【0029】
上記表1中の*1〜*10の略号などは、下記のとおりである。
*1:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸Na(EO平均付加モル数2モル)
*2:C14α−オレフィンスルホン酸Na
*3:ラウリル−N,N−ジメチルアミンオキシド
*4:ラウリン酸アミドプロピルジメチル酢酸ベタイン
*5:ラウリルベタイン
*6:ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO平均付加モル数7モル)、HLB;12
*7:ラウリン酸ジエタノールアミド、HLB;12.5
*8:C12C14アルキルポリグルコシド(n=1.2)、HLB;11.2
*9:C12、C13混合アルキル2級アルコール(日本触媒社製)
*10:ポリエチレングリコール、平均分子量1000
【0030】
上記表1の結果から明らかなように、本発明範囲となる実施例1〜12は、本発明の範囲外となる比較例1〜3に較べて、洗浄力に優れ、かつ低温安定性が良好となることが判明した。
比較例を具体的にみると、比較例1は(D)成分のミセル成長促進剤を含有しない場合であり、比較例2は(B)成分の両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤の量が少ない場合(1質量%)であり、比較例3は、(C)成分のノニオン界面活性剤の量が少ない場合(2質量%)であり、これらの場合は、洗浄力及び低温安定性の両方を満足することができないものであった。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、洗浄力に優れ、かつ低温安定性が良好な、台所等の硬表面や皮膚毛髪などに好適な液体洗浄剤組成物が提供される。
Claims (2)
- (A)非石鹸系アニオン界面活性剤10〜40質量%と、(B)両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤3〜20質量%と、(C)HLBが6〜18のノニオン界面活性剤3〜20質量%と、(D)前記(A)〜(C)からなるミセルの成長促進剤0.01〜2質量%とを含有することを特徴とする液体洗浄剤組成物。
- 前記(D)が炭素数8〜18の高級アルコール及び/又は炭素数8〜18の非環式炭化水素から選ばれるミセルの成長促進剤である請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
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