JP2010018297A - 六角底面ケース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 六角底面ケース1は、第1下辺〜第6下辺を有する平面視六角形の下方開口部を有し且つ折り畳み可能な筒状の周壁2と、前記下方開口部を塞ぐ底面5と、を有し、前記底面5が、右サイドフラップ片6と、左サイドフラップ片7と、センターフラップ片8と、を有し、前記センターフラップ片8の面内中央部には、第3下辺と平行なセンター折り罫線8aが形成され、前記右サイドフラップ片6及び左サイドフラップ片7の面内には、前記センター折り罫線8aの延長線上に沿って右サイド折り罫線6a及び左サイド折り罫線7aが形成され、前記センターフラップ片8は、前記センター折り罫線8aにおいて前記周壁2の内側方向のみに折り曲げ可能であり、前記センターフラップ片8が、右サイドフラップ片6及び左サイドフラップ片7の下面側に配置されている。
【選択図】 図3
Description
この六角底面ケースは、平面視六角形の下方開口部を有する六角柱状の周壁と、前記周壁の下方開口部を塞ぐ底面と、を有する。該六角底面ケースは、底面を周壁の内側に折り畳むことによってその全体を扁平状にでき、使用時には、折り畳まれていた底面を起立させることによって物品を収納可能な箱型に形成できる。
従来、この種の六角底面ケースとしては、例えば、特許文献1に記載の六角箱の折畳み構造が知られている。
底面を構成するセンターフラップ片は、対向する第3下辺及び第6下辺に連設されており、且つ、センター折り罫線において前記周壁の内側方向のみに折り畳み可能であり、更に、センターフラップ片は、右サイドフラップ片及び左サイドフラップ片の下面側に配置されている。従って、本発明の六角底面ケースの底面は、右サイドフラップ片及び左サイドフラップ片の下面側に、周壁の外側方向へ折れ曲がり難いセンターフラップ片が重なって構成されている。従って、本発明の六角底面ケースは、ケース内に比較的重い物品を入れても、底面が抜ける虞がない。
また、各図において、一点鎖線は、折り罫線を示す。折り罫線は、特に限定されず、例えば、シート材の厚み方向に切り込んだVノッチ線、ミシン目線などが挙げられる。
なお、図1は、六角底面ケース1を形成するために所定形状に切り抜かれたシート材の展開平面図である。
該六角底面ケース1は、上下に開口部を有する筒状の周壁2と、前記周壁2の上方開口部を塞ぐ蓋3と、前記周壁2の下方開口部を塞ぐ底面5と、を有する。
該シート材11としては、例えば、合成樹脂製シート、金属蒸着層を有する合成樹脂製シート、厚紙、及びこれらの積層シートなどが挙げられる。
好ましくは、シート材11としては、合成樹脂製シートを含むシートが用いられ、より好ましくは、合成樹脂製シート(2枚以上の合成樹脂製シートが積層された樹脂製シートを含む)が用いられる。合成樹脂製シートの材質としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリスチレン系、ポリアミド系などが挙げられる。
シート材11の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.2mm〜1.0mm程度である。中でも、適度な剛性を有することから、厚み0.2mm〜0.6mm程度の透明なポリプロピレン製シートを用いることが好ましい。
周壁2は、第1壁面21の側部に延設された糊代片27(図1参照)を第6壁面26に接着し且つ第1〜第6折り罫線21a〜26aにおいて折り曲げることによって、六角筒状に形成されている。好ましくは、前記周壁2は、隣接する壁面の成す角が約60度となる正六角筒状に形成されている。
該周壁2は、対向する第2折り罫線22a及び第5折り罫線25aにおいて山折りすることによって、扁平状に折り畳むことができる。また、扁平状に折り畳んだ周壁2は、第2折り罫線22a及び第5折り罫線25aにおいて、外側から内側へ押圧することによって六角筒状に起立させることができる。
なお、本明細書において、山折りとは、周壁2の外側方向へ折られることをいい、谷折りとは、周壁2の内側方向へ折られることをいう。
なお、第1壁面21の上辺21bを「第1上辺21b」といい、第2〜第6壁面22〜26の上辺22b〜26bも同様に「第2〜第6上辺22b〜26b」という。また、第1壁面21の下辺21cを「第1下辺21c」といい、第2〜第6壁面22〜26の下辺22c〜26cも同様に「第2〜第6下辺22c〜26c」という。
また、第1上辺21b、第2上辺22b、第4上辺24b及び第5上辺25bには、平面視略台形状の小フラップ片32がそれぞれ連設されている。この小フラップ片32は、蓋3を閉じたときに、周壁2の上方開口部と蓋3の間に介在し、両者間の隙間を塞ぐ。
なお、第1〜第6上辺21b〜26b上には、蓋3、小フラップ片32及び突出フラップ片33を折り曲げやすくするため、折り罫線が形成されている。
なお、上記各フラップ片6,7,8を折り曲げ易くするため、第1下辺21c〜第6下辺26c上に、それぞれ折り罫線が形成されている。
第1右サイドフラップ部61は、第1下辺21cの一方端部(第1折り罫線21aに隣接する端部)から前記第1折り罫線21aの略延長線上に延びる辺を有し且つ第1下辺21cの他方端部(第2折り罫線22aに隣接する端部)から約60度の斜辺を有して延設された平面視略台形状の右サイド本体部611と、前記右サイド本体部611の斜辺から延設された平面視略正三角形状の右サイド糊代部612と、を有する。
第2右サイドフラップ部62は、第2下辺22cの一方端部(第2折り罫線22aに隣接する端部)からから約60度の斜辺を有し且つ第2下辺22cの他方端部(第3折り罫線23aに隣接する端部)から前記第3折り罫線23aの略延長線上に延びる辺を有する。
なお、図1において、第1右サイドフラップ部61と第2右サイドフラップ部62の接着部分を網掛けで示す。
また、周壁2の起立状態において、右サイド折り罫線6aは、第1下辺21cの他方端部(第2折り罫線22aに隣接する端部)を起点として第3下辺23cと平行に延びている(右サイド折り罫線6aと第1下辺21cとの成す角が約60度となる)。
従って、右サイドフラップ片6の面内に形成された右サイド折り罫線6aは、後述するセンターフラップ片8のセンター折り罫線8aの延長線上に位置している。
また、右サイドフラップ片6を周壁2の内側方向のみに折り曲げ可能とする他の方法としては、第2右サイドフラップ部62の先端部が右サイド折り罫線6aを越えて第1右サイドフラップ部61の上面に重ねられ、右サイド折り罫線6aを越えた先端部を除いて、第2右サイドフラップ部62が第1センターフラップ部81の上面に接着すればよい(この方法は、後述するセンターフラップ片8と同様である)。
第1左サイドフラップ部71は、第4下辺24cの一方端部(第4折り罫線24aに隣接する端部)から前記第4折り罫線24aの略延長線上に延びる辺を有し且つ第4下辺24cの他方端部(第5折り罫線25aに隣接する端部)から約60度の斜辺を有して延設された平面視略台形状の左サイド本体部711と、前記左サイド本体部711の斜辺から延設された平面視略正三角形状の左サイド糊代部712と、を有する。
第2左サイドフラップ部72は、第5下辺25cの一方端部(第5折り罫線25aに隣接する端部)からから約60度の斜辺を有し且つ第5下辺25cの他方端部(第6折り罫線26aに隣接する端部)から前記第6折り罫線26aの略延長線上に延びる辺を有する。
なお、図1において、第1左サイドフラップ部71と第2左サイドフラップ部72の接着部分を網掛けで示す。
また、周壁2の起立状態において、左サイド折り罫線7aは、第4下辺24cの他方端部(第5折り罫線25aに隣接する端部)を起点として第3下辺23cと平行に延びている(左サイド折り罫線7aと第4下辺24cとの成す角が約60度となる)。
従って、左サイドフラップ片7の面内に形成された左サイド折り罫線7aは、後述するセンターフラップ片8のセンター折り罫線8aの延長線上に位置している。
なお、図1において、第1センターフラップ部81と第2センターフラップ部82の接着部分を網掛けで示す。
右サイド折り罫線6a及び左サイド折り罫線7aは、センター折り罫線8aの延長線上に形成されているので、各折り罫線6a,7a,8aにて折り曲げた右サイドフラップ片6、左サイドフラップ片7及びセンターフラップ片8は、何れも扁平状に折り畳まれる。
そして、周壁2が六角筒状になると同時に、右サイドフラップ片6、左サイドフラップ片7及びセンターフラップ片8が平坦状となる(図5参照)。平坦状となった右サイドフラップ片6と左サイドフラップ片7は、右サイド段部63と左サイド段部73が互いに係合し、この係合した右サイドフラップ片6と左サイドフラップ片7の下面側に、平坦状となったセンターフラップ片8が位置する。
センターフラップ片8は、対向する第3下辺23c及び第6下辺26cに連設され、且つ周壁2の内側方向のみに折れ曲げ可能であり(換言すると、周壁2の外側方向へ折れ曲がり難い)、更に、右サイドフラップ片6と左サイドフラップ片7の下面側に位置している。このため、該センターフラップ片8によって、右サイドフラップ片6と左サイドフラップ片7が下方から支持される。よって、右サイドフラップ片6、左サイドフラップ片7及びセンターフラップ片8から形成された底面5は、ケース内に比較的重い物品を入れても抜ける虞がない。
周壁2及び底面5を形成した六角底面ケース1の上方開口部は、蓋3によって開閉される。
以下、他の実施形態について説明するが、上記実施形態と同様の構成及び効果についてはその説明を省略し、用語及び図番を援用する場合がある。
上記実施形態では、センターフラップ片8は、平面視略矩形状であるが、これに限定されず、図8〜図10に示すように、センターフラップ片8は、平面視六角形状に形成されていてもよい。
なお、図8〜図10において、上記実施形態と同様の部分に、上記実施形態と同じ符号を付している。
Claims (1)
- 第1下辺〜第6下辺を有する平面視六角形の下方開口部を有し且つ折り畳み可能な筒状の周壁と、前記下方開口部を塞ぐ底面と、を有する六角底面ケースであって、
前記底面が、隣接する第1下辺及び第2下辺に連設された右サイドフラップ片と、隣接する第4下辺及び第5下辺に連設された左サイドフラップ片と、対向する第3下辺及び第6下辺に連設されたセンターフラップ片と、を有し、
前記センターフラップ片の面内中央部には、第3下辺と平行なセンター折り罫線が形成され、
前記右サイドフラップ片の面内には、前記センター折り罫線の延長線上に沿って右サイド折り罫線が形成され、前記左サイドフラップ片の面内には、前記センター折り罫線の延長線上に沿って左サイド折り罫線が形成され、
前記センターフラップ片は、前記センター折り罫線において前記周壁の内側方向のみに折り曲げ可能であり、
前記センターフラップ片が、右サイドフラップ片及び左サイドフラップ片の下面側に配置されていることを特徴とする六角底面ケース。
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