JP2010016791A - パラレル光伝送装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的はEthernet(登録商標)、SONET/SDH、及びOTNの全てに適用可能な安価なデスキュー方法及び装置を提供することである。
【解決手段】本発明はパラレル光伝送システムの受信側でレーン間のデスキューを行う方法を提供する。当該方法は、前記レーン毎に特定のビット列に基づきパターンマッチングを検出する段階、前記パターンマッチングが検出された1又は複数のレーンに付加すべき遅延量を定める段階、及び前記遅延量に従い、前記1又は複数のレーンの受信信号バッファから受信信号を読み出す段階、を有する。
【選択図】図6

Description

本発明はパラレル光伝送装置及びその方法に関し、特に光信号を並列化して伝送するレーン間のスキューを調整するパラレル光伝送装置及び方法に関する。
近年の光通信技術の進展はめざましく、現在、シリアル伝送分野では40Gbit/sの送受信技術を用いた製品が商用化されている。しかしながら現在の通信需要は技術の進展を凌駕し、現在開発されている40Gbit/sシリアル光送受信モジュールよりももっと安価な技術又は製品を用いて40Gbit/sのバルクデータを伝送したいという要望が高まっている。更に通信容量への要望は40Gbit/sに留まらず、一例では100GEthernet(登録商標)の標準化が電気電子技術者協会(IEEE)により既に開始されている。
シリアル伝送技術よりもシステムを安価に構成できる技術にパラレル伝送技術がある。将来、技術が成熟してくればシリアル伝送がコスト的に有利であることは歴史が証明しているが、現段階ではトラフィックデマンドの急増に見合うほど40Gシリアル伝送光モジュールのコスト低下が十分に進んでいない。パラレル光伝送技術は、例えば40Gbit/sのバルクデータを10Gbit/sの伝送技術を4本のレーンに並列化して実現されるので、10GEthernet(登録商標)の標準化によって劇的に安価になった10Gbit/s技術及びその製品を利用できるという利点がある。しかしながら、ひと塊のバルクデータを並列化して伝送する場合、ビットシーケンスインテグリティ(BSI)をどのようにして保証するのか、言い換えれば並列化した各レーン間の遅延の差(スキュー)をいかにして調整するのか、という課題が生じる。
また、現在、世界では各種各様のプロトコルを持ったクライアントがネットワークに接続され、長距離遠方にまでデータを伝送したいという欲求が高まっている。種々のプロトコルの中でも注目すべきはEthernet(登録商標)、SONET(Synchronous Optical Network)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy)、OTN(Optical Transport Network)である。これら3者は、世界的に最も普及したプロトコルである。
図1はマルチレーンディストリビューション(Multi-Lane Distribution:MLD)によるデスキュー方法の概念図を示す。MLDはIEEEで議論されているデスキュー技術であり、非特許文献1(http://www.ieee802.org/3/ba/public/jan08/gustlin_01_0108.pdf)で知られている。この技術は物理レイヤより上で且つMACレイヤの直下にあるサブレイヤに属する。まず、送信側TX MLDではひと塊のバルクデータを64bitごとのブロックに分割し、各ブロックに64/66B符号化が行われる。符号化された66bitブロック1−8はそれぞれレーンの間に振り分けられ伝送される。ここで、特別に符号化された66bitのスキュー調整ブロックAが各レーンのブロックの間隙に挿入され、伝送される。受信側RX MLDではスキュー調整ブロックAの位相(遅延)を基に、受信側バッファメモリの遅延量を調整し、各レーン間のスキューを補償する。MLD技術はMACレイヤ直下のサブレイヤに属することからも分かるようにEthernet(登録商標)に特化した技術であり、種々のプロトコルに準拠するシステムを持つ種々のクライアントに対応できない。
図2はSFI−5(Serdes Framer Interface Level 5)によるデスキュー方法を示す。SFI−5はサービス又はクライアント種別によらないデスキュー方法である。この技術は標準化団体であるOIF(Optical Internetworking Forum)にて標準化されており、非特許文献2(http://www.oiforum.com/public/documents/OFI-SFI5-01.0.pdf)で知られている。SFI−5ではフレーマICと、パラレル−シリアルを行うSerDes(Serializer-Deserializer)ICとの間の16パラレル電気インターフェースとして定義されている。SFI−5のデスキューアルゴリズムは光パラレル伝送にも適用可能である。デスキュー方法は以下の通りである。並列信号を伝送する16本のレーンに加えて、デスキューレーンとしてもう1本のレーンが設けられる。図2の上半分に示される送信側では、16パラレルの各レーンの信号をブロックごとに、順番にコピーし、コピーした信号をデスキューレーンに順番に書き込む。最初はレーン1の信号をコピー、次はレーン2の信号をコピー、という順に16番目のレーンの信号をコピーした後、再度レーン1のコピーに戻る。図2の下半分に示される受信側では、デスキューレーンの信号とレーン1の信号を比較、ビット列が揃うまで、レーン1の信号用のバッファメモリを調整する。同じように、レーン2からレーン16までのスキューを調整する。SFI−5を用いると主信号のプロトコルによらずデスキューが可能であるが、レーンを1本追加する必要がある。特にパラレル光伝送の場合は光送受信回路を一式追加する必要があり、一般的に回路規模が増大してしまう。
図示されないがOIFはVSR5(Very Short Reach Interface Level 5)という近距離SONET/SDHインターフェースを定義している。VSR5は非特許文献3(http://www.oiforum.com/public/documents/OFI-VSR5-01.0.pdf)で知られている。VSR5で定義されたパラレル電気インターフェースもパラレル光伝送システムに適用可能である。このインターフェースでは、送信側で任意のパラレルビット列に対して64/66B符号化を行う。すなわち、ビットレートが1.03125倍だけ上昇する。受信側では各レーンに書き込まれた64/66Bヘッダを基に、各レーンのデスキューを行う。この方法は主信号プロトコルには依存しないが、ビットレートが上昇することによる外部回路の増大、特にPLL(位相ロックループ)回路が煩雑になってしまう。更に周波数変換を複数回行うことによるジッタ上昇の懸念は避けられない。
前述した3つの技術の中で世界的に普及したプロトコルであるEthernet(登録商標)、SONET/SDH、及びOTNに適用する技術として、コストの増大が抑えられ且つビットレート上昇によるジッタの増大もないMLDが最も望ましいが、Ethernet(登録商標)にしか適用できない。
「100GE and 40GE PCS(MLD) Proposal」、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3ba、ミュンヘン、2008年 「Serdes Framer Interface Level 5(SFI-5):Implementation Agreement for 40Gb/s Interface for Physical Layer Devices」、OIF(Optical Internetworking Forum)、2002年1月29日 「Very Short Reach Interface Level 5(VSR-5):SONET/SDH OC-768 interface for Very Short Reach(VSR) application」、OIF(Optical Internetworking Forum)、2002年9月 「ITU-T G.707/Y.1322 Network node interface for the synchronous digital hierarchy (SDH)」、ITU-T、2007年1月 「ITU-T G.709/Y.1331 Interfaces for the Optical Transport Network (OTN)」、ITU-T、2003年3月
従って本発明の目的は、Ethernet(登録商標)、SONET/SDH、及びOTNの全てに適用可能な安価なデスキュー方法及び装置を提供することである。
OTNやSDHなどのフレームにはフレーム同期情報として特定の長さの予め定められたビット列が挿入されている。このビット列を有するフレームをパラレル伝送する場合、受信側では、レーン(パラレル伝送のポートに入力される1信号列)の識別、フレーム同期の確立、複数ポートのデスキュー機能が必要である。
本発明の更なる目的は、OTNやSDHでメンテナンスフレーム(ODUk−AIS、ODUk−OCI、ODUk−LCK、MS−AIS、MSF−AIS等)がフレーム内のフレーム同期情報以外のビット列の中に、マッチングパターンと一致するビット列としてフレーム周期毎に発生する場合にも適用可能なデスキュー方法及び装置を提供することである。
本発明の更なる目的は、OTNにおいて規定されるg−AIS(generic AIS、OTUk−AIS)がPN−11スクランブラからの出力が繰り返されるのみでフレーム構造を持たず、フレーム同期信号を含まないため同期検出不能である場合にも適用可能なデスキュー方法及び装置を提供することである。
本発明によると、パラレル光伝送システムの受信側でレーン間のデスキューを行う方法が提供される。当該方法は、前記レーン毎に伝送フレームのフレーム同期情報に基づきフレーム同期外れを検出する段階、前記フレーム同期外れが検出された1又は複数のレーンに付加すべき遅延量を定める段階、及び前記遅延量に従い、前記1又は複数のレーンの受信信号バッファから受信信号を読み出す段階、を有する。
本発明によると、パラレル光伝送システムの受信側でレーン間のデスキューを行う装置が更に提供される。当該装置は、前記レーン毎に伝送フレームのフレーム同期情報に基づきフレーム同期外れを検出する手段、前記フレーム同期外れが検出された1又は複数のレーンに付加すべき遅延量を定める手段、及び前記遅延量に従い、前記1又は複数のレーンの受信信号バッファから受信信号を読み出す手段、を有する。
本発明によると、パラレル光伝送システムの受信側でレーン間のデスキューを行う方法が更に提供される。当該方法は、前記レーン毎に特定のビット列に基づきパターンマッチングを検出する段階、前記パターンマッチングが検出された1又は複数のレーンに付加すべき遅延量を定める段階、及び前記遅延量に従い、前記1又は複数のレーンの受信信号バッファから受信信号を読み出す段階、を有する。
本発明によると、パラレル光伝送システムの受信側でレーン間のデスキューを行う装置が更に提供される。当該装置は、前記レーン毎に特定のビット列に基づきパターンマッチングを検出する手段、前記パターンマッチングが検出された1又は複数のレーンに付加すべき遅延量を定める手段、及び前記遅延量に従い、前記1又は複数のレーンの受信信号バッファから受信信号を読み出す手段、を有する。
本発明は、主信号が伝達する情報のみを用いデスキューを実現するので、デスキューのための追加の装置又は伝送路を設ける必要がなく、大容量パラレル伝送システムを低価格で構築することができる。また、本発明は、長大なフレーム同期情報を並列化した場合に生じ得るレーン毎の同符号の連続を抑え、大容量パラレル伝送システムの伝送品質を向上する。
本発明は、正常時のように受信フレームごとにその大部分が異なる場合にフレーム同期情報のみが周期的に現れることに基づき、複数フレームにわたりフレーム長だけ離れて繰り返し検出されるパターンマッチングをフレーム同期情報と判断することにより、デスキューを可能にする。
本発明は更に、メンテナンスフレームなどの場合に、フレーム同期情報以外でもパターンマッチングがフレーム長だけ離れて繰り返し検出される場合においてもメンテナンスフレームの種別判定、フレーム同期、並列伝送を行うレーンの識別、及びデスキューを可能にする。
[実施例1]
図3は本発明の実施例1によるパラレル光伝送システム300の構成図である。図3のパラレル光伝送システム300は、送信側に送信側フレーマ311、送信側コンバータ312、パラレル光送信モジュール313、受信側に受信側フレーマ331、受信側コンバータ332、パラレル光受信モジュール333、FPGA又はCPU334、及び送信側と受信側の間に光伝送路を有し、40Gbit/sの信号を4本の10Gbit/s伝送路321、例えば4本のCWDM(Coarse-WDM(Wavelength Division Multiplexing):低密度波長多重)伝送路でパラレル伝送する。
送信側フレーマ311はSONET/SDH又はOTNフレームを形成し、当該フレームをSFI−5規格に従い16本のレーンと1本のデスキューレーンを介して送信側コンバータ312へ送信する。送信側コンバータ312はSFI−5規格に従い送信バッファからの信号の読み出しを調整することにより自身とフレーマ311との間の電気配線により生じるスキューを調整し、更に信号に対し1ビット単位で16:4インターリーブを行うことにより4本のレーンに割り振り、パラレル光送信モジュール313へ送信する。ここでスキューの調整とインターリーブの順序は逆でも良い。パラレル光送信モジュール313は受信した電気信号を光信号に変換して伝送路321へ送信する。
パラレル光受信モジュール333は伝送路321からの光信号を電気信号に変換して受信側コンバータ332へ送信する。受信側コンバータ332は1ビット単位で4:16インターリーブすることにより信号を16本のレーンに展開し、SFI−5規格に従い16本のレーンと1本のデスキューレーンを介して受信側フレーマ331へ信号を送信する。受信側フレーマ331はSFI−5規格に従い受信バッファからの信号の読み出しを調整することにより自身と受信側コンバータ332との間の電気配線により生じるスキューを調整する。
図4は本発明の実施例1によるパラレル光伝送システムの受信側の詳細な構成図である。受信側フレーマ331のフレーム同期情報抽出部411はSONET/SDHフレームに含まれるA1バイト及びA2バイトのようなフレーム同期情報を抽出し、FPGA又はCPU334へ送信する。FPGA又はCPU334のOOF(Out-Of-Frame、フレーム同期外れ)/LOS(Loss-Of-Signal、信号断)検出部441はフレーム同期情報に基づき主信号が正確に受信できているかどうかを判定する。例えばスキューによりBSIが崩れている場合には、受信側フレーマ331からの各レーンに対応するフレーム同期情報にスキューが生じるので、OOFが生じたと決定する。OOFの発生に応じて、遅延量決定部442はレーン毎に付加すべき遅延量を決定する。FPGA又はCPU334は、遅延量決定部442により決定された付加すべき遅延量をレーン毎にデスキュー指示としてコンバータ332へ送信する。受信側コンバータ332はレーン毎にバッファ421からの読み出した信号にFPGA又はCPU334から通知された遅延量を付加することによりレーン間のスキューを調整する。
OOF/LOS検出部441がLOS(信号断)を検出した場合、省電力を実現するためFPGA又はCPU334はデスキュー指示の送信を停止して良い。また、信号断の復活後即時に信号を受信できるように、LOSが検出されている間、スキュー指示は送信されない。
図3及び4ではFPGA又はCPU334はフレーマ331、コンバータ332と別個の構成要素として示されたが、代案としてコンバータ332に内蔵されても良い。
このような遅延量の決定は、1又は複数のレーンのうちの全ての可能な1又は複数のレーンの組合せに対して行われて良い。
[実施例2]
本発明の実施例2により、FPGA又はCPU334の遅延量決定部442で遅延量を決定する方法を以下に説明する。遅延量決定部442は入力された伝送路条件からスキューを計算し、算出されたスキューを中心にデスキュー指示を生成する。例えば、4本のレーンに用いる波長のセット、光ファイバの分散、距離、などから光部分の遅延差が計算可能である。本発明の実施例2によるレーン間のスキューの計算例を図5に示す。例えば使用する波長のセットを、1270nm、1290nm、1310nm、1330nmとする。使用するファイバをG.652スタンダードファイバのSMFとすると、ゼロ分散波長は1300nm近辺であり(ここでは仮に1300nmとする)、また分散スロープは0.093ps/nm/kmほどである。以上から光遅延としてレーン1で428.4ps、レーン2で46.8ps、レーン3で46.1ps、レーン4で409.1psと計算される。ボーレートが10.3125Gbit/sであることからスキューはそれぞれ、4.41UI、0.48UI、0.46UI、4.22UIとなる。
上述の光遅延に加え、送信及び受信側装置の電気配線による遅延差をあらかじめ測定することも可能である。更に送信及び受信側装置の運用中の温度勾配の推定からスキューを推定することも可能である。
本発明の実施例2では上述のように計算されたスキュー値を初期値としてデスキューを開始することにより、適切な遅延量を決定するために要する時間を短縮し得る。
[実施例3]
図6は本発明の実施例3によるパターンマッチング回路601を有するパラレル光伝送システムの構成図である。図3との差分としてコンバータ332からFPGA又はCPU334へ、レーン毎のパターンマッチングパルス信号を伝達する信号線が設けられている。図6を用い、以下にパターンマッチング方法を説明する。フレーマ331から送信されるパターンには、STM1では125μsごとにフレーム同期情報と呼ばれるA1バイト(16進表記でF6、2進表記では11110110)が3バイト、続いてA2バイト(16進表記で28、2進表記で00101000)が3バイト(計6バイト=48ビット)必ず現れる。以下ではSTM1の場合を説明するが、本実施例は、A1及びA2バイトが周期的に連続して現れるSTM4、16、64、256、OTU3などにも適用可能である。
代案として、フレーム同期情報の代わりにレーン毎に任意の周期的な特定のビット列を用いてパターンマッチングを行ってもよい。このような周期的な特定のビット列の例として、メンテナンスフレーム等に含まれる特定のビット列がある。
更に代案として、フレーム同期情報の代わりにレーン毎に任意の特定のビット列を用いてパターンマッチングを行ってもよい。例えば本実施例はEthernet(登録商標)のような可変長フレームの場合にも適用できる。
また、図6のパターンマッチングパルスの代わりに、入力信号に対しパターンマッチングが検出されたときに生成され、パターンがマッチしたことを示す、任意のパターンマッチング信号を用いてもよい。
インターリーブについて図7を参照して以下に説明する。図7は実施例3によりフレーム同期情報が4本のレーンにビット単位でインターリーブされる様子を図示する。フレーマ311とコンバータ312の間の電気インターフェースには、SFI−5インターフェースにのっとり16パラレル+デスキューチャンネルが設けられる。これらを例えば4本のレーンでパラレル伝送する場合、コンバータ312は16パラレル信号を4パラレル信号に変換する。ここではビット単位(以下、インターリーブするビット数nをとしてn=1のように表す)の16:4インターリーブを行うと仮定する。48ビットの信号は4本の並列レーンI−IVに次の通りインターリーブされる。
レーンI:101010010101
レーンII:111111000000
レーンIII:111111101010
レーンIV:101010000000
従って、レーン毎に異なる12ビットパターンが得られ、受信側でレーンの識別が可能になる。コンバータ332は、レーン毎に設けられたパターンマッチング回路601により該パターンが125μsごと(あるいはOTU3では3μsごと)に検出される場合、パターンマッチングパルスをFPGA又はCPU334に向けて送信する。あるいはコンバータ332は、パターンマッチングを検出すると即時にパターンマッチングパルスを送信し、FPGA又はCPU334に125μsごと(3μsごと)にパターンマッチングの検出を通知しても良い。FPGA又はCPU334はパターンマッチングパルスの到達時間に基づき各レーンに付加すべき遅延量を決定し、コンバータ332へ送信する。コンバータ332は、当該遅延量に従い受信バッファ421からの読み出し時刻を制御することによりデスキューを実現する。上述のように、パターンマッチング回路601が設けられることによりデスキュー処理は更に高速化される。パターンマッチング回路601がレーン毎に設けられるので、パターンマッチングパルス信号がレーン毎に発生され、レーン毎にフレーム同期が実現される。
なお、コンバータ332の各レーンのパターンパッチング回路601からFPGA又はCPU334までの距離はレーン間で微妙に異なり、又は温度勾配などにより変化し得る。これらの差異によるスキューを調整するために本発明の実施例1及び実施例2を合わせてデスキューを行っても良い。具体的には、FPGA又はCPU334は伝送路条件及び/又は装置条件から算出されるスキューを中心としてレーン毎に付加されるべき遅延量の初期値を決定し、パターンマッチングパルスに基づきおおまかなデスキューを行いながら、最終的には算出されたスキューの近辺でスキュー状態をOOFが検出されないようトライアンドエラー方式でサーチする。
図6ではFPGA又はCPU334はフレーマ331、コンバータ332と別個の構成要素として示されたが、代案としてコンバータ332に内蔵されても良い。
図6に示された本発明の実施例3では、ビット単位(すなわちn=1)にインターリーブを行っているので、送信側及び受信側のコンバータ312及び332のインターリーブ部(受信側は図4に423として示される)を、従来のSFI−5をシリアル4並列化するSFI−5.2インターフェースと共用することができる、という利点を有する。なぜなら、SFI−5.2インターフェースは、4パラレル+1デスキューチャネルで構成されるため、従来の16パラレル+1デスキューチャネルのSFI−5インターフェースから変換する際には、ビット単位の16:4インターリーブが用いられるからである。
[実施例4]
本発明の実施例4は、パターンマッチングパルス幅によりパターンマッチングタイミングを伝達する。本発明の実施例4は、実施例3におけるパルスの出力条件、特に高速性に制約がある場合にとくに有効な手段である。具体的には、一般的にCMOS回路などでは、実施例3に記載のパターンマッチングパルス用の出力端子は、制御用端子に割り付けられることが多く、この制御用端子は動作速度に制約のある場合が多い。一般的にCMOS回路の制御端子のパルスの立ち上がり時間は数百ナノ秒程度に抑えられる場合が多く、実施例3に記載のタイミング情報はパルスの立ち上がり時間の誤差の中に埋もれてしまう場合がある。本発明の実施例4では、パターンマッチングのタイミング情報をパターンマッチングパルスの幅によって外部のFPGA又はCPU334などに伝達することにより、この問題を解決する。
図8はパターンマッチングパルス幅によりパターンマッチングタイミングを伝達する実施例4の説明図である。図8ではマッチングパターンを以下のように仮定する。
レーンI:110011110011
レーンII:100110100110
レーンIII:100110001100
レーンIV:110011100110
パターンマッチング処理は高速動作が困難であるので、通常はパラレル展開した後に行われる。以下では図8に示すように16パラレル展開として説明するが、16より多い又は少ない数のパラレルレーンを用いても良い。以下では図8を参照してレーンI及びレーンIIに限って説明する。
レーンIおよびレーンIIの受信信号は16ビットパラレル展開される。ここで、ビットパラレル(DMX)回路はすべてのレーンで同期している必要がある。それぞれのレーンの遅延差によってパラレル展開のどのビットから所望パターンが開始しているか、が異なってくる。例えば図8に示すレーンIでは3ビット目からパターンが開始しているので、3ビットの相対遅延がある。またレーンIIでは6ビット目からパターンが開始しているので、6ビットの相対遅延があることが分かる。各パターンマッチング回路は開始ビットの情報をもとに、パターンマッチングパルスのパルス幅を最小パルス幅の倍数に設定することができる。すなわちレーンIでは最小パルスの3倍の幅であり、レーンIIでは最小パルスの6倍の幅という具合である。
FPGA又はCPU334は到達したパルス幅に基づき各レーンの相対遅延を認識でき、適切なコマンド、つまり適切な遅延量を指示するデスキュー指示を送信することができる。
本実施例は、パラレルレーン数が例えば16パラレルの場合は16UI未満のスキューの調整に適用され、また最大パルス幅は最小フレーム周期(OTUの場合は3μs、STMの場合は125μs)よりも短いとする。
[実施例5]
上述の実施例3では図7に示したようにビット単位(すなわちn=1)のインターリーブを説明したが、図11に示した構成により、たとえば3ビット単位(すなわちn=3)に4つのレーンに分割しても良い。この場合、それぞれの4並列レーンにおける48ビットの信号は次の通りである。
レーンI:111011001100
レーンII:101011010000
レーンIII:101110000101
レーンIV:111110010000
従ってレーン毎に異なる12ビットのパターンとなるのでレーンの識別が可能である。本実施例の利点は、主信号がSTM256である場合に顕著である。STM256では、125μ秒ごとに、A1バイトが64バイト、続いてA2バイトが64バイト、必ず現れる。従ってビット単位(すなわちn=1)にインターリーブする実施例3では、STM256の場合、図9に示すように、1や0が128ビットも連続してしまうレーンが存在する。
これに対し、図11のように3ビット単位(すなわちn=3)にインターリーブすれば、同符号の連続は最大でも5ビット長に抑えることができる。これにより、シリアル信号からのクロック成分抽出が容易になり、回路構成が簡単になる、あるいはビット識別余裕が増す、などの利点が得られる。
図11の本発明の実施例5では3ビット単位(すなわちn=3)のインターリーブを例示したが、例えば5ビット単位(n=5)のインターリーブでも同様に4つのレーン毎に異なる12ビットのパターンを作れる。しかしながら、2ビット単位(n=2)や4ビット単位(n=4)など因数に2のみを含むビット単位のインターリーブでは、4つのレーン毎には異なるパターンを作れない。従って、4レーンの場合には3ビット単位のインターリーブが最も単純で、かつSTM256でも極端な同符号連続を生じない最適な構成である。
[実施例6]
図12は、フレーム同期情報部分をパラレル伝送する際の伝送品質を改善する本発明の実施例6を示す。図12は、上述の実施例3の構成に加えてOTUやSTMの主信号を8ビット毎に交番反転するインバータ1201、1202を具備する。フレーマ311から送信されるパターンとして、STM1では125μsごとにフレーム同期情報と呼ばれるA1バイト(16進表記でF6、2進表記では11110110)が3バイト、続いてA2バイト(16進表記で28、2進表記で00101000)が3バイト(計6バイト=48ビット)必ず現れる。以下ではSTM1の場合を説明するが、本実施例は、A1及びA2バイトが周期的に連続して現れるSTM4、16、64、256、OTU3などにも適用可能である。
図13はフレーム同期情報の一部が反転され4本のレーンにビット単位でインターリーブされる様子を図示する。フレーマ311とコンバータ312との間の電気インターフェースには、SFI−5インターフェースにのっとり、16パラレル+デスキューチャンネルが設けられる。これらを例えば4本の並列レーンでパラレル伝送する場合、コンバータ312は16パラレル信号を4パラレル信号に変換する。ここではビット単位(すなわちn=1)の16:4インターリーブを仮定する。そして、コンバータ312の入力の前段に又はコンバータ312の入力部に、16パラレル信号のうち前半8信号分の入力を反転する交番反転手段、例えばインバータ1201を具備し、主信号を8ビット毎(以下、反転するビット数をmとしてm=8のように表す)に交互に反転させる。このとき、4並列レーンのそれぞれに現れる48ビットの信号は次の通りである。丸括弧で囲まれたビットはインバータ1201で反転されたことを示す。
レーンI:(01)10(01)01(10)01
レーンII:(00)11(00)00(11)00
レーンIII:(00)11(00)10(01)10
レーンIV:(01)10(01)00(11)00
従ってレーン毎に異なる12ビットパターンが得られ、受信側でのレーンの識別が可能である。受信側コンバータ332はレーン毎に上記のパターンマッチング回路601を具備し、該パターンが125μsごと(OTU3では3μsごと)に検出されると、パターンマッチングパルスをFPGA又はCPU334へ送信する。あるいはコンバータ332は、パターンマッチングを検出すると即時にパターンマッチングパルスを送信し、FPGA又はCPU334に125μsごと(3μsごと)にパターンマッチングの検出を通知しても良い。FPGA又はCPU334はパターンマッチングパルスの到達時間に基づき各レーンに付加すべき遅延量を決定し、コンバータ332へ送信する。コンバータ332は、当該遅延量に従い受信バッファ421からの読み出し時刻を制御することによりデスキューを実現する。上述のように、パターンマッチング回路601が各レーンに設けられるので、パターンマッチングパルス信号がレーン毎に発生され、レーン毎にフレーム同期が実現される。そして、デスキュー後に、各レーンを16パラレル+デシュキューチャネルに戻す際は、再び8ビット毎(すなわち各レーンで2ビット毎)にインバータ1202で反転させて主信号を復元して出力すれば良い。
実施例6の利点は、主信号がSTM256である場合に顕著である。STM256では、125μ秒ごとに、A1バイトが64バイト、続いてA2バイトが64バイト、必ず現れる。したがって、先の交番反転手段を持たない実施例3では図9に示すように1や0が128ビットも連続してしまうレーンが存在する。これに対し、図12のように8ビット単位(すなわちm=8)の交番反転手段1201を具備すれば、図13に示すように、同符号連続は最大でも4ビット長に抑えることができる。これにより、シリアル信号からのクロック成分抽出が容易になり、回路構成が簡単になる、あるいはビット識別の品質を向上する、などの利点が得られる。
実施例6では、ビット単位(すなわちn=1)にインターリーブして4レーンで伝送する場合に8ビット単位(すなわちm=8)に交番反転する例を示したが、例えば12ビット単位(m=12)や16ビット単位(m=16)でも良い。いずれの場合もレーン毎に異なる12ビットパターンが生成されるので、同符号連続を抑えることができる。ただし、同符号連続は、12ビット単位では6ビット長、16ビット単位では8ビット長となる。一方、4ビット単位(すなわちm=4)ではレーン毎に異なる12ビットパターンが生成されないためレーンの識別ができない。このため、ビット単位(n=1)にインターリーブして4レーンで伝送する場合には、8ビット単位(m=8)の交番反転が最適である。
[実施例7]
図14は、実施例6においてインバータを適用するタイミングをシフトし、フレーム同期情報部分をパラレル伝送する際のレーン識別能力を改善する本発明の実施例7の構成を示す。フレーマ311から送信されるパターンとして、STM256では125μsごとにフレーム同期情報と呼ばれるA1バイト(16進表記でF6、2進表記では11110110)が64バイト、続いてA2バイト(16進表記で28、2進表記で00101000)が64バイト(計128バイト=1024ビット)必ず現れる。フレーマ311とコンバータ321の間の電気インターフェースには、SFI−5インターフェースにのっとり16パラレル+デスキューチャンネルが設けられる。これらを例えば4本の並列レーンでパラレル伝送する場合、コンバータ312は16パラレル信号を4パラレル信号に変換する。ここではビット単位(すなわちn=1)の16:4インターリーブを仮定する。そして、コンバータ312の前段に又はコンバータ312の入力部に、16パラレル信号のうち中央部分の8信号を反転する交番反転手段、例えばインバータ1401を具備し、主信号を8ビット毎(すなわちm=8)に交互に反転させる。すなわち、1バイト(8ビット)のフレーム同期情報A1およびA2の中間である4ビット目と5ビット目の地点で、交番反転を行う。このとき、それぞれ4並列レーンにおける48ビットの信号は次の通りである。丸括弧で囲まれたビットはインバータ1401で反転されたことを示す。
レーンI:1(10)01(11)10(01)1
レーンII:1(00)11(01)00(11)0
レーンIII:1(00)11(00)01(10)0
レーンIV:1(10)01(11)00(11)0
従ってレーン毎に異なる12ビットパターンが得られ、受信側でのレーン識別が可能である。コンバータ332の受信部はレーン毎に上記のパターンマッチング回路601を具備し、該パターンが125μsごと(あるいはOTU3では3μsごと)に検出される場合に、パターンマッチングパルスをFPGA又はCPU334へ送信する。あるいはコンバータ332は、パターンマッチングを検出すると即時にパターンマッチングパルスを送信し、FPGA又はCPU334に125μsごと(3μsごと)にパターンマッチングの検出を通知しても良い。FPGA又はCPU334はパターンマッチングパルスの到達時間に基づき各レーンに付加すべき遅延量を決定し、コンバータ332へ送信する。コンバータ332は、当該遅延量に従い受信バッファ421からの読み出し時刻を制御することによりデスキューを実現する。上述のように、パターンマッチング回路601が各レーンに設けられるので、パターンマッチングパルス信号がレーン毎に発生され、レーン毎にフレーム同期が実現される。そして、デスキュー後に、各レーンを16パラレル+デシュキューチャネルに戻す際は、再び8ビット毎(すなわち各レーンで2ビット毎)にインバータ1402で反転させて主信号を復元して出力すれば良い。
実施例7の利点は、主信号がSTM256である場合に顕著である。実施例5では単純にバイト単位で交番反転させたので、図13に示すようにレーンIIIを1ビットシフトするとレーンIVの12ビットパターンと一致してしまい、スキュー調整ができていないとパターンマッチングだけではレーン識別ができない。これに対し、実施例7では図14に示すように8ビット単位(すなわちm=8)の交番反転を行う位相を4ビットシフトしてフレーム同期情報の中間で交番反転を行えば、レーンIIIとレーンIVにはビット位置をずらしても同じ12ビットパターンが発生されない。これにより、ビットパターンだけでレーンの識別が可能になる、という利点が得られる。
更に、実施例7は、パターンマッチングを簡易化できるという利点も有する。具体的にはフレーム同期情報A1とA2が切り替わる中央付近、以下に示す[]で囲まれた各レーンの4ビットパターンだけで、レーン識別と、スキュー調整が可能である。これは、各レーンにおいて125μ秒毎(OTN3の場合は3μ秒毎)に該当4ビットパターンが必ず出現するのは、フレーム同期情報が切り替わるタイミングのみだからである。(丸括弧で囲まれたビットはインバータ1201で反転されたことを示す。)
レーンI:1(10)0[1(11)1]0(01)1
レーンII:1(00)1[1(01)0]0(11)0
レーンIII:1(00)1[1(00)0]1(10)0
レーンIV:1(10)0[1(11)0]0(11)0
[実施例8]
図16は、パラレル伝送手段の途中に、1ビット単位にインターリーブしてシリアル化する本発明の実施例8の構成を示す。図12との違いは次の通りである。コンバータ312は信号を4レーンに並列化してシリアル光送信モジュール1613へ渡す。次にシリアル変換光送信モジュール1613は1ビット単位にインターリーブして、つまりシリアル化して1種類の波長でシリアル変換光伝送路1621へ送信する。そしてパラレル変換光受信モジュールは、シリアル変換光伝送路1621から受信した信号を1ビット単位にデインターリーブして4レーンに戻す。図12の場合とは異なり、パラレル変換光受信モジュール1633が信号を4レーンに戻す際には、ビット振り分けのタイミングに応じて送信側の4レーンと受信側の4レーンの位置がずれる場合がある。しかし、本発明によりレーン毎に異なる12ビットパターンが生成されるため、受信側でレーンの識別が可能である。具体的には、例えば各パターンマッチング回路601が4通り全てのパターンについて一致するか否かを検査し、パターンが125μsごと(あるいはOTU3では3μsごと)にパターンマッチングが検出された場合に、パターンマッチングパルスと検出パターン番号をFPGA又はCPU334へ送信する。このパターン番号からレーンを認識してどの受信バッファから読み出すかを制御することにより、送信側と同じ正しい順番で受信側フレーマ331へ出力することが可能である。
[実施例9]
一般的にパラレル伝送では、受信側において物理ポートとレーンは対応していない場合がある。このような場合に物理ポートとレーンとの対応を知るため、マッチングを行うビット列(マッチングパターン)は、レーン毎に任意に設定可能であってよい。フレームを受信したときに、あるマッチングパターンではマッチングが発生しない、或いはスキュー量が算出できなかった場合に、異なるマッチングパターンを設定し再度パターンマッチングを行う。
更に、マッチングパターンの設定は、特定の時間間隔で或いは特定のビット数毎に順次変更され続けてもよい。これにより、信号受信時にポートとレーンの対応が不明であってもパターンマッチングを行うことができる。
図17を参照して実施例9を説明する。図17に示された例では、ポート1乃至4に適用されるマッチングパターンは一定時間毎に変化される。特に伝送フレームがOTNやSDHの固定長フレームの場合には、マッチングパターンは、当該固定長フレームの1フレームに相当する所定の時間間隔又は所定のビット数に設定されてよい。
[実施例10]
図18に実施例10の構成例を示す。パターンマッチング信号を受けたカウンタ1820はカウンタ値を0にリセットし、カウントを開始する。カウンタ値が予め定める時間又はビット数になったとき、或いは次のパターンマッチング信号を受けたときに再びリセットする。レジスタ1810はパターンマッチング信号を受けたときにHighに設定され、カウンタ値が予め定める時間又はビット数になったときにLowに設定される。レジスタ1810はパターンマッチング発生時から、予め定める時間又はビット数の間だけHigh状態である。全てのレーンのレジスタ1810の論理積1830をとることにより、予め定める時間以内又はビット数以下で、全てのレーンにおいてパターンマッチング信号が発生したことを検知する信号である全レーンパターンマッチフラグを得る。
一方、それぞれのレーンでパターンマッチングが発生した時点のカウンタ値と、全てのレーンにおいてパターンマッチング信号が発生したことを検知する全レーンパターンマッチフラグとの、クロック或いはビット数の差分から、スキュー量を算出する。OTNやSDHのメンテナンスフレーム及びフレーム同期情報をパラレル伝送する場合、各レーンが受信するビット列に対しマッチングを行うと、フレーム同期情報以外のマッチングは各レーンで十分遠い位置で発生する。図19は、一例として、図15に示した構成でODUk−OCIを伝送したときに、パターンマッチングが発生するビット列の位置を示す。図中の数字はフレーム同期情報であるFAS(Frame Alignment Signal)の先頭ビットから数えた、マッチングが発生するビット列の始めのビットの位置である。ここでは1つでもフレーム同期情報でないビット列から発生したマッチングを含む4つのレーンのパターンマッチングを除き、最も近接した4つのレーンのパターンマッチングは図中の点線で囲まれた部分、つまりレーン1の2359、レーン2の2050、レーン3の1899、レーン4の2075の4つであり、460ビット離れている。
そのため、予め定める時間又はビット数を適切に(例えば上の例では200ビット等と)設定すれば、この設定した範囲内にすべてのレーンにおいてパターンマッチングが発生した場合に、フレーム同期情報を受信したとみなすことができる。
[実施例11]
OTNのメンテナンスフレームを例に実施例11を説明する。OTNメンテナンスフレームはその大部分が固定値(予め知ることのできる既定値)であるため、任意のマッチングパターンでマッチングを行ったときに、パターンマッチング信号の発生間隔(発生位置)は、各種メンテナンスフレーム或いはレーン毎に定まっている。図20に図15に記載の構成でODUk−OCIをパラレル伝送し、フレーム同期情報を検出できるマッチングパターンでマッチングを行ったときの、パターンマッチングが発生するビット列の位置を例示する。図中の数字はフレームの先頭を1としたときの、パターンマッチするビット列の先頭ビットの位置を表している。
ここで、受信側は、上述のような所定のパターンマッチング信号発生間隔と、当該所定のパターンマッチング信号発生間隔に対応するフレームの種別やレーン番号とを記憶しておく。受信側は、実際に受信している信号に対しパターンマッチングを行い、受信信号から検出した実際のパターンマッチング信号発生間隔を、記憶している所定のパターンマッチング信号発生間隔と比較する。パターンマッチング信号発生間隔が一致すれば、受信側は、受信したフレームの種別やレーン番号を識別できる。
さらに、受信側は、フレーム同期情報の位置をパターンマッチング信号発生間隔と合わせて記憶しておく。受信側は、予め記憶したパターンマッチング信号発生間隔と同一の間隔で受信信号からパターンマッチング信号を検出した場合、フレーム同期情報の位置情報に基づきフレーム同期情報によって発生したパターンマッチング信号を識別できる。そして、受信側は、各レーンのフレーム同期情報によって発生したパターンマッチング信号の検出時刻の差からスキュー量を計算する。
なお、上記の例ではフレーム同期情報を検出できるマッチングパターンでマッチングを行う場合を説明したが、本発明は上記の例に限定されず、マッチングパターンは任意に設定可能である。
図21は、パターンマッチング信号発生間隔として、隣接する2つのパターンマッチング信号の間隔を用いた例を示す。
予め、送受信機の構成とマッチングパターンによって定まる、図20のようなパターンマッチング信号発生間隔から、隣接する2つのパターンマッチング信号の間隔が固有であるものを選択する。さらに、その隣接する2つのパターンマッチング信号の間隔と関連付けて、対応するフレーム種別やレーン番号、さらにはスキュー量を算出するために例えば当該隣接する2つのパターンマッチング信号の発生後からフレーム同期情報までの距離を記憶した、図22のようなカウンタ値テーブル2210を生成する。フレーム同期情報までの距離は、ビット数又は時間であってよい。なお図中の「擬似FAS」はフレーム同期情報(FAS)部分ではないが、フレーム内にフレーム同期情報と一致するビット列が存在し、パターンマッチング信号が検出されるものを表している。
図21においてパターンマッチング信号を受けたカウンタ2120はその値をリセットし、再びカウントを始める。これにより、パターンマッチング信号が発生したときのカウンタの値は、現在のパターンマッチング信号と隣接する(直前の)パターンマッチング信号との間隔を示す。さらに、パターンマッチング信号が発生すると、カウンタ値比較ユニット2110は、パターンマッチング信号が発生したときのカウンタ値を、カウンタ値テーブル2210に記憶した隣接する2つのパターンマッチング信号発生間隔から検索する。カウンタ値テーブル2210の中に一致する発生間隔が見つかれば、フレームの種別及びレーンを識別できる。
また、カウンタ値テーブル2210内のフレーム同期情報までの距離2230を用いると、フレーム同期情報を発見し、さらにスキュー量を算出できる。その例として、実施例10と同様の方法を用いる方法を説明する。カウンタ値テーブル2210内に、隣接する(直前の)パターンマッチング信号との間隔2220と関連付けて記憶したフレーム同期情報までの距離2230を、次のカウンタ2130の最大値として設定し、カウンタ2130のカウントを開始する。カウンタ2130が設定したカウンタ最大値になったとき、つまりフレーム同期情報の位置になったときに、カウンタ終了信号を発生させる。これを実施例10(図18)のレジスタ1810及びカウンタ1820に入力し、実施例10と同様にスキュー量算出ユニット1840にてスキュー量の算出を行う。
なお、ここでは簡単のためフレーム同期情報までの距離2230を用いているが、本発明は上記の例に限定されず、2つの隣接パターンマッチング信号のうち後ろのパターンマッチング信号の位置のレーン間の差などを用いることもできる。
また、図23に示すように直近の複数のパターンマッチング信号発生時のカウンタ2120のカウンタ値をメモリ2310に記憶しておくことにより、隣接していないパターンマッチング信号を用いた場合や、複数のパターンマッチング信号の間隔を用いることもできる。図24は隣接していないパターンマッチング信号を用いたときのメモリ2310の動作を示したものである。図中の二重線の矢印が任意に選んだパターンマッチング信号であり、カウンタ値テーブル2210内には当該任意に選んだパターンマッチング信号間で生じる他のパターンマッチング信号との間隔を予め記憶しておく。カウンタ値テーブル2210及びメモリ2310に必要な記憶領域は、任意に選んだパターンマッチング信号の間で何回パターンマッチング信号が生じるかによって大きさが異なる。図23の例では、任意に選んだパターンマッチング信号の間に3回パターンマッチング信号が発生するため、メモリ2310にはカウンタ値を4回書き込める領域が必要になる。パターンマッチング信号が検出された段階で、カウンタ値テーブル2210内の値とメモリ2310内の値の比較を行う。カウンタ値テーブル2210との値が全て一致しない場合、FIFO(First-In First-Out)規則に従い最初に書き込まれたデータを破棄し、新たに検知したパターンマッチング信号までの間隔を新たにメモリ2310内に書き加える。これをカウンタ値テーブル2210内の値とメモリ2310内の値が一致するまで行う。
更に図25ではカウンタ値テーブル2210の領域の節約を図ったメモリ2310の動作例を示す。カウンタ値テーブル2210内には任意に選んだパターンマッチング信号同士の間隔のみを予め保持して置く。メモリ2310には、次のパターンマッチング信号が生じるまでのビット数をカウントし、以前に保持していた値と足し合わせ、メモリ2310領域を新たに一つ増やす。この時点でカウンタ値テーブル2210に保持している値より大きな値であれば、その値はメモリ2220領域節約のため削除する。上記一連の動作をカウンタテーブルの値と一致するまで繰り返し行う。
また、隣接する3つのパターンマッチング信号を用いる場合には、各パターンマッチング信号の発生間隔を記憶しておく、図24の構成例をそのまま応用することが可能である。図24の構成では任意に選んだパターンマッチング信号以外にその間に含まれているパターンマッチング信号を全てカウンタ値テーブル2210及びメモリ2310内に保持するため、場合によっては記憶領域が過大になってしまう。そのため、メモリ2310領域の節約を図り、任意に選定したパターンマッチング信号同士の間隔のみを考慮した図26の構成を用いることができる。カウンタ値テーブル2210内にはパターンマッチング信号同士の間隔を表すビット数を保持している。3箇所のパターンマッチング信号を用いる場合には2つの間隔情報を保持する。カウンタ及びメモリ2310の動作方法は図25と同様に、各パターンマッチング信号が生じるまでのビット数をカウントし、以前に保持していた値と足し合わせ、メモリ2310領域を新たに追加していく。このときカウンタ値テーブル2210内の値に比べ大きい場合、メモリ2310領域節約のため削除する。カウンタ値テーブル2210内の値と一致した場合、次のカウンタ値テーブル2210に格納されている値とのマッチングを行うため、一旦メモリ2310内の情報をリセットし、上記の操作を全てのカウンタ値テーブル2210の値と一致するまで繰り返す。
OTNのメンテナンスフレームのフレーム種別の判定に関しては、図15に記載の構成のように4レーンで伝送した場合には、表1に示すように、パターンマッチング信号の発生間隔が同一のものと唯一のものが存在する。表1中の「○」は他のメンテナンスフレームと異なる唯一のものであり、「×」は他のメンテナンスフレームと同じものであることを示している。それぞれのメンテナンスフレームは何れかのレーンで唯一の発生パターンを有しているため、フレーム種別の識別が可能である。
Figure 2010016791
さらにいずれの発生間隔にも合致しない場合は上記以外(通常のOTUフレーム若しくはg−AIS)のマッチングにより生じたパターンマッチング信号であると判定できる。また、送信側のインバータの配置を変更した場合でも、上記の関係が成り立つため、パターンマッチング信号発生間隔を監視することで信号種別の判定が可能である。
[実施例12]
実施例12について説明する。実施例11で説明したように、予め隣接する2つのマッチング信号発生間隔をカウンタ値テーブル2210に記憶しておき、パターンマッチング信号発生時のカウンタ2120のカウンタ値或いはメモリ2310に記憶したカウンタ値と比較するが、ここで利用するパターンマッチング信号発生間隔と同じパターンマッチング信号発生間隔が、同一フレームの他の位置あるいは他のレーンに存在してはならない。そのため予め定める時間又はビット数(例えば1フレームのビット数或いは伝送時間)に対して唯一の間隔であるものを選択する。
特にOTNフレームにおいてはMFAS(Multi-Frame Alignment Signal)、OTUk−OH(Optical Transport Unit Overhead)やFEC(Forward Error Correction)領域には固定値でない部分も存在するため、これらの領域がいかなる値であっても、選択したパターンマッチング信号の間隔が複数個所存在しないようなパターンマッチング信号の組み合わせを選択する。
具体的にOTNメンテナンスフレームを例にして、パターンマッチング信号の組み合わせを導出する方法を説明する。OTNメンテナンスフレームにおいてはペイロードを含むフレームの大部分が固定値となっている(特定パターンの繰り返しにスクランブラ等がかけられたもの)ため、まず使用する装置構成やメンテナンスフレームの繰り返しパターン、及びスクランブラ等を元にこの固定値であるビット列を求める。次に用いるマッチングパターンから、パターンマッチング信号の発生間隔を求める。これを、図15の構成を用いて行った例が図20である。得られたパターンマッチング信号発生間隔から、任意の複数のパターンマッチング信号を選択する。さらに、選択したパターンマッチング信号の組み合わせの間隔と同一の間隔を持つパターンマッチング信号の組み合わせが、上記のような固定値ではない領域の如何なる位置でパターンマッチング信号が発生したとしても、同一フレームの他の位置或いは他のレーンに出現し得ないものであれば、スキュー量算出等に用いることのできる組み合わせとして選択できる。同一の間隔を持つパターンマッチング信号の組み合わせが存在するか否かについては、前述の通り出現するパターンマッチング信号は固定値領域においては既知であるため、固定値ではない領域を加味した上で全検査することで判定が可能である。
例えば図20に示した、図15に記載の構成でレーン1をレーン1のFASパターン(110011110011)を用いたときのパターンマッチング信号発生間隔では、一例として、以下の3つのパターンマッチング信号の組み合わせを用いることができる。これらは、同一フレームの他の位置或いは他のメンテナンスフレーム或いは他のレーンに出現しないものである。
10143から始まるマッチングパターン
5712ビット間隔
15855から始まるマッチングパターン
4123ビット間隔
19932から始まるマッチングパターン
[実施例13]
OTNのメンテナンスフレームにおいては、フレーム同期情報であるFASは固定値である。MFAS、OTUk−OHは固定値ではない。そのため、図27に示すようにこれらビット列内にフレーム同期情報と同じビット列が発生する場合があり、複数フレームに渡りフレームサイズだけ離れて繰り返し発生することを確かめる必要があった。実施例13では、MFAS、OTUk−OHに現れうるフレーム同期情報と同じビット列が発生する位置はフレーム同期情報のすぐ後であることを利用し、フレーム同期情報検知後の予め定める時間又はビット数の間、フレーム同期情報を検知してもマッチング信号を出力しないことで、フレーム同期やスキュー量算出に必要な引き込みフレーム数を低減する。
図28を用いて実施例13を説明する。なお、図13では1つのレーンのみを示している。
パターンマッチング信号がまずレジスタ2820に入力される。パターンマッチング信号を受けたレジスタ2820は自身の状態をHighとし、マスクカウンタ2810は値をリセットした上でカウントを開始する。レジスタ2820はカウンタ値が予め定める時間ないしビット数になったときにLowにセットされる。
このレジスタ2820の値を論理否定したものと、パターンマッチング信号の論理積2830をとることで、パターンマッチング信号を検出したときから予め定める時間又はビット数の間に発生する他のパターンマッチング信号を除いた、修正パターンマッチング信号1を得る。
ここで、レジスタ2820がHigh状態を取り続ける、予め定める時間又はビット数の例として、OTNフレームのMFASとOTUk−OHをあわせた8オクテットを4レーンに分割した16ビット時間があり、これを図29に示す。
[実施例14]
図30を用いて実施例14を説明する。図30に示したように、フレーム同期情報直後にフレーム同期情報と同じビット列が存在し、かつフレーム同期情報が物理ポートへの信号入力開始直前である場合でも、フレーム同期情報直後のフレーム同期情報と同じビット列の影響を除去することができる。
図30に示したように、フレーム同期情報の直後から信号入力が開始された場合には、フレーム同期情報と同じビット列にマスクが働かない。そこで、図30に示すように、新たなレジスタ3010を追加する。このレジスタ3010は信号入力開始時にLow状態であり、パターンマッチング信号を受けたときにHigh状態となるものである。このレジスタ3010とマスクを行うためのレジスタ2820とパターンマッチング信号の論理積2830をとることで、修正パターンマッチング信号2を得ることができる。
ここでは信号入力開始後初めてのパターンマッチング信号を遮断する方法を示した。代わりに、レジスタ3010にカウンタを付加することで、予め定める時間間隔分ないし複数個のパターンマッチング信号出力を遮断できる。
[実施例15]
図15に記載の構成でパラレル伝送を行った場合、各レーンのパターンマッチングを行うビット列は以下のようになる。
レーン1:110011110011
レーン2:100110100110,
レーン3:100110001100
レーン4:110011100110
実施例15では図31に示したように、各ポートに全レーンのパターンマッチング回路601を設け、パターンマッチングを行う。このようにして得られる(4レーンの場合16個の)パターンマッチング信号をもとに、レーン識別やスキュー量の算出を行う。
上述の実施例に記載されたレーン識別方法及びスキュー量の算出方法を併用することで、図31に示したような16個のパターンマッチング信号をもとに、レーン識別やスキュー量の算出を行うことが可能である。具体的な例を以下に示す。
実施例10の手法と組み合わせた場合の例を説明する。実施例10と同様、全てのレーンでパターンマッチング信号が発生したことを検知する必要がある。図31には最も単純な構成例が示される。各レーンで複数のパターンマッチング回路601から発生するパターンマッチング信号の論理和3110を取り、これを実施例10に示したレジスタ1810及びカウンタ1820に入力する。予め定める時間又はビット数を適切に設定し、実施例10に示した方法でレーン識別及びスキュー量の算出を行う。
また、物理ポートとレーンの対応が、以下のように巡回した関係の何れかであることがわかっている場合が存在する。
(物理ポート1,2,3,4)
=(レーン1,2,3,4)、又は(レーン2,3,4,1)、又は(レーン3,4,1,2)、又は(レーン4,1,2,3)
この場合には図32に示すように、上記の4組の物理ポートとレーンの組み合わせそれぞれで、実施例10と同様に全てのレーンにおいてパターンマッチング信号が発生したことを示す全レーンパターンマッチフラグを検知する。このとき物理ポートとレーンの対応が正しい1組から、全てのレーンにおいてパターンマッチング信号が発生したことを検知する全レーンパターンマッチフラグが得られるため、実施例11と同様にカウンタの値などからスキュー量を算出する。
実施例11、12の方法と組み合わせた場合の例として、実施例12との組み合わせた一例を図33に示す。ここでは、予めすべてのレーン信号にすべてのマッチングパターン回路601を用いてパターンマッチングを行ったときの、パターンマッチング信号発生間隔をカウンタ値テーブル2210に記憶しておく。その上で、実施例11、12の受信信号とのパターンマッチングで得られるすべてのパターンマッチング信号発生間隔とカウンタ値テーブル2210に予め記憶しておいた発生間隔を用いて、レーン識別及びスキュー量の算出或いは伝送フレームの種別判定を行う。
[実施例16]
実施例16を説明する。OTNのメンテナンスフレームを例にとると、フレーム同期情報であるFASを4レーンに分割すると1レーン、1フレーム時間あたり12ビットのフレーム同期情報が流れることになる。しかし、12ビットという短いマッチングパターンを用いた場合には、フレーム内のフレーム同期情報以外の部分でマッチングが発生する場合がある。一方でそのフレームのペイロード部分等は固定値であり、メンテナンスフレームに特定のビット列の繰り返しに非自己同期型のスクランブラがかけられたものとなっており既知である。
そこでマッチングパターンとしてフレーム同期情報をパラレルにしたときに得られるビット列ではなく、この既知のビット列の中で1回のみ存在するビット列を用いる。
上記方法では、1フレーム内にフレームによってビットが変化する領域が存在する場合には対応できない。例えばOTNメンテナンスフレームではMFASやOTUk−OH領域や、それらを情報ビット列として演算が行われたFEC(Forward Error Correction)領域であり、SDHメンテナンスフレームではSTM−N RSOH(Regenerator Section Overhead)領域である。しかし、これらの領域はそのビット列の長さが限られている上、そのビット列が幾つかの種類に限られており、それらは予め算出可能である。
そこで上記のようなフレームによってビットが変化する領域が存在する場合には、マッチングパターンとしてその領域に出現することがなく、かつフレームによってビットが変化しない既知のビット列の中で1回のみ存在するビット列を選択する。マッチングに利用する1回のみ発生するビット列の一般導出方法は以下の通りである。ビットが変化する領域がいかなる値であってもレーン毎に該当フレーム内で1回のみパターンマッチング信号が得られるため、スキューが存在しない場合の各レーンのパターンマッチング信号発生間隔と実際観測したパターンマッチング信号発生間隔の差をとることで、スキュー量を算出する。
以下にOTNメンテナンスフレームを例にしてマッチングを検出するパターンとして用いる特定のビット列を導出する方法を説明する。上記のようにOTNメンテナンスフレームにおいてはペイロードを含むフレームの大部分が固定値となっている(特定パターンの繰り返しにスクランブラ等がかけられたもの)が、MFAS及びOTUk−OH領域とこれらを情報ビット列として計算されるFEC領域はフレーム毎に変化しうる。
上記特定のビット列を導出するには、まず受信側においてこれら変化しうる領域がとり得る値をすべて算出する。具体的には、MFAS及びOTUk−OH領域は如何なる値もとり得るためその全パターンにおいて、FEC領域がどのようなビット列になるかを算出する。一方、変化しないビット領域はメンテナンスフレーム各種ごとに予め1通りに求めることができ、これにより受信しうるすべてのフレームパターンが求められる。
次にある任意のビット列のうち、レーン毎及びメンテナンスフレーム毎に以下の条件に共に当てはまるかを検査し、当てはまれば上記パターンマッチングを検出するビット列として用いることができる。
・変化しないビット領域に1度だけ出現する。
・全フレームパターン内で出現するそのビット列が全て、一部でも変化しうる領域を含んでいない。
[実施例17]
OTNのメンテナンス信号の一つであるg−AIS(Generic-AIS、OTUk−AIS)はフレーム構造を持たず、フレーム同期情報も存在しない。g−AISではPN−11と呼ばれる周期2047のビット列が繰り返し出力される。実施例17は、このような繰り返し周期をもつ信号をパラレル伝送する場合にレーン識別及びデスキューを行う方法を提供する。g−AISのような繰り返し周期をもつ信号は、それをパラレル伝送において複数のレーンにインターリーブしても各レーンの信号もまた繰り返し周期を持ち、一般に各レーンの信号はあるビット数だけずれたものになる。g−AISを4レーンにビットインターリーブを行った場合、図34のように1つのレーンの信号は周期2047ビットとなり、隣り合うレーンの信号と511ビットだけずれたものになる。
図34を用いて実施例17を説明する。パターンマッチング信号がまずレジスタ1810に入力され、レジスタ1810はHigh状態になる。同時にカウンタ1820がカウントを始める。ただし、既にカウントを始めているカウンタ1820が再びパターンマッチング信号を受けても、カウンタ値はリセットされない。4つのレーンのレジスタ1810の論理積1830をとることで、全てのレーンでパターンマッチング信号が発生したことを検知する全レーンパターンマッチフラグが得られる。また、このとき、全レーンパターンマッチフラグは、全てのレーンのレジスタ1810及びカウンタ1820をリセットする信号としても用いられる。全レーンパターンマッチフラグを受けたレジスタ1810はLow状態となり、カウンタ1820はカウントを止めリセットされる。全てのレーンでパターンマッチング信号が発生したことを検知する全レーンパターンマッチフラグが発生したときには、その時のレーンそれぞれのカウンタ1820の値をもとにスキュー量算出ユニット1840にて各レーンのスキュー量を算出し、算出したスキュー量を出力する。
[実施例18]
図34において示したように、g−AISのように送信信号が予め定められた周期信号であった場合、受信側において各レーンが受ける繰り返し信号は同一である。g−AISではその繰り返し信号が511ビットずつずれているため、スキュー量が小さい場合は実施例17に示したように、その繰返し周期信号の到来順にレーン4、レーン3、レーン2、レーン1と識別ができる。
しかし、スキュー量が大きい場合、周期信号の到来順と上記のレーン番号順が一致しない可能性があり、レーンの識別が不可能となる。そのため、受信側が受ける信号がレーン毎に異なるものとなるよう、送信側でビット反転を行う。図15ではすべてのレーンにおいて(非反転、反転、反転、非反転)という繰り返しでビット反転されるので、受信側が受ける周期信号は同一のままであって、レーン毎に異なるビット反転を行う必要がある。
以下に図35を用いてレーン毎に異なるビット反転を行う一例を示す。図35は図15と同様であるが、SFI−5のレーン3、5、6、8、9、11、14、15にインバータを具備しビット反転を行っている点が異なる。このとき各レーンのビット反転の繰り返しは次のようになる。
レーン1:(非反転、反転、反転、非反転)
レーン2:(非反転、反転、非反転、反転)
レーン3:(反転、非反転、反転、反転)
レーン2:(非反転、反転、非反転、非反転)
このように各レーンに異なるビット反転を行うことで、レーン毎に異なる周期信号を送信或いは受信することができる。また、これを他の実施例と組み合わせることで、レーン識別やスキュー量算出が可能となる。
次に実施例12と組み合わせた場合を示す。図35で示した構成でg−AISを送信した場合、各レーンが受ける周期信号の周期はインバータのない場合の周期2047と図35における周期4の最小公倍数8188になる。これら4レーンの信号にマッチングパターン110011110011を用いてパターンマッチング信号発生間隔を観測すると、図36のようになる。ここで、3つのパターンマッチング信号の間隔はそれぞれのレーンで異なっているため、実施例11に記載したパターンマッチング信号間隔を用いる方法により、レーン識別やスキュー量算出を行う。
従来のMLDを用いたデスキュー方法を示す。 従来のSFI−5で規定されているデスキュー方法を示す。 本発明の実施例1の構成例である。 本発明の実施例1の受信側の詳細な構成例である。 本発明の実施例2による光スキュー計算例である。 本発明の実施例3の構成例である。 本発明の実施例3のパターンマッチングの説明図である。 本発明の実施例4のパターンマッチングパルス幅による伝達の説明図である。 本発明の実施例3の課題の説明図である。 本発明の実施例5の構成例である。 本発明の実施例5のパターンマッチングの説明図である。 本発明の実施例6の構成例である。 本発明の実施例6のパターンマッチングの説明図である。 本発明の実施例7の構成例である。 本発明の実施例7のパターンマッチングの説明図である。 本発明の実施例8の構成例である。 本発明の実施例9のマッチングパターンの変更の説明図である。 本発明の実施例10の構成例である。 図15に示した構成でODUk−OCIを伝送したときに、パターンマッチングが発生するビット列の位置を示す。 本発明の実施例11の、パターンマッチングが発生するビット列の位置を例示する。 本発明の実施例11の、パターンマッチング信号発生間隔として、隣接する2つのパターンマッチング信号の発生間隔を用いた例を示す。 本発明の実施例11のカウンタ値テーブルの例である。 本発明の実施例11の、パターンマッチング信号発生間隔として、隣接していないパターンマッチング信号の発生間隔を用いた例を示す。 図23のメモリの動作例を示す。 カウンタ値テーブルの領域を節約するメモリの動作例を示す。 本発明の実施例11の、パターンマッチング信号発生間隔として、任意に選定したパターンマッチング信号の発生間隔を用いた例を示す。 OTNフレームの先頭部分のビット列の例を示す。 本発明の実施例13の構成例及び動作例を示す。 レジスタがHigh状態を取り続ける、予め定める時間又はビット数の例を示す。 本発明の実施例14の構成例及び動作例を示す。 本発明の実施例15の最も単純な構成例を示す。 本発明の実施例10と実施例15を組み合わせた場合の構成例を示す。 本発明の実施例12と実施例15を組み合わせた場合の構成例を示す。 本発明の実施例17の構成例を示す。 本発明の実施例18のパターンマッチングの説明図である。 本発明の実施例11と実施例18を組み合わせた場合のパターンマッチングが発生するビット列の位置を例示する。
符号の説明
300 パラレル光伝送システム
311 送信側フレーマ
312 送信側コンバータ
313 パラレル光送信モジュール
321 光伝送路
331 受信側フレーマ
332 受信側コンバータ
333 パラレル光受信モジュール
334 FPGA又はCPU
411 フレーム同期情報抽出部
412、424 SFI−5インターフェース
421 バッファ
422 遅延部
423 インターリーブ部
441 OOF(フレーム同期外れ)/LOS(信号断)検出部
442 遅延量決定部
601 パターンマッチング部
1201、1202、1401 インバータ
1613 シリアル変換光送信モジュール
1621 シリアル光伝送路
1633 パラレル変換光送信モジュール
1810 レジスタ
1820 カウンタ
1830 論理積ゲート
1840 スキュー量算出ユニット
2110 カウンタ値テーブル及びカウンタ値比較ユニット
2120、2130 カウンタ
2210 カウンタ値テーブル
2220 隣接する1つのマッチング信号発生間隔
2230 フレーム同期情報までの距離
2310 メモリ
2810 マスクカウンタ
2820 レジスタ
2830 論理積ゲート
3010 レジスタ
3110 論理和ゲート

Claims (40)

  1. パラレル光伝送システムの受信側でレーン間のデスキューを行う方法であって、
    前記レーン毎に伝送フレームのフレーム同期情報に基づきフレーム同期はずれを検出する段階、
    前記フレーム同期はずれが検出された1又は複数のレーンに付加すべき遅延量を定める段階、及び
    前記遅延量に従い、前記1又は複数のレーンの受信信号バッファから受信信号を読み出す段階、を有するパラレル伝送方法。
  2. 前記遅延量を定める段階は、前記1又は複数のレーンのうちの制御可能な全ての組合せについて、フレーム同期情報を見ながら前記遅延量を調整する段階、を更に有する請求項1記載のパラレル伝送方法。
  3. 前記遅延量を定める段階は、前記レーンのそれぞれに対応する光ファイバで用いられる波長の違いにより生じるスキュー、前記パラレル光伝送システム内の電気配線の長さにより生じるスキュー、及び前記電気配線の温度勾配により生じるスキューの内の1又は複数をデスキューするように遅延量を定める、請求項1記載のパラレル伝送方法。
  4. パラレル光伝送システムの受信側でレーン間のデスキューを行う装置であって、
    前記レーン毎に伝送フレームのフレーム同期情報に基づきフレーム同期はずれを検出する手段、
    前記フレーム同期はずれが検出された1又は複数のレーンに付加すべき遅延量を定める手段、及び
    前記遅延量に従い、前記1又は複数のレーンの受信信号バッファから受信信号を読み出す手段、を有するパラレル伝送装置。
  5. 前記遅延量を定める段階は、前記1又は複数のレーンのうちの制御可能な全ての組合せについて、フレーム同期情報を見ながら前記遅延量を調整する手段、を更に有する請求項4記載のパラレル伝送装置。
  6. 前記遅延量を定める手段は、前記レーンのそれぞれに対応する光ファイバで用いられる波長の違いにより生じるスキュー、前記パラレル光伝送システム内の電気配線の長さにより生じるスキュー、及び前記電気配線の温度勾配により生じるスキューの内の1又は複数をデスキューするように遅延量を定める、請求項4記載のパラレル伝送装置。
  7. パラレル光伝送システムの受信側でレーン間のデスキューを行う方法であって、
    前記レーン毎に特定のビット列に基づきパターンマッチングを検出する段階、
    前記パターンマッチングが検出された1又は複数のレーンに付加すべき遅延量を定める段階、及び
    前記遅延量に従い、前記1又は複数のレーンの受信信号バッファから受信信号を読み出す段階、を有するパラレル伝送方法。
  8. 前記レーン毎に所定数の連続する伝送フレームにわたり前記パターンマッチングが検出された場合に、パターンがマッチしたことを示す信号を発生させる段階、
    前記レーン毎の前記パターンがマッチしたことを示す信号に基づき、前記レーン間のスキューを決定する段階、
    前記スキューをデスキューするように前記レーン毎に異なる遅延量を定める段階、を更に有する請求項7記載のパラレル伝送方法。
  9. 前記パターンがマッチしたことを示す信号はパルス信号である、請求項8記載のパラレル伝送方法。
  10. 前記パルス信号のパルス幅は対応するレーンに生じているスキューの量に比例する、請求項9記載のパラレル伝送方法。
  11. N及びMを自然数としてN<Mであるとき、前記パラレル光伝送システムの送信側で、
    M本のレーンに1又は複数のビット単位でインターリーブして伝送する段階、及び
    前記パラレル光伝送システムの受信側で前記N本のレーンを前記M本のレーンに前記1又は複数のビット単位でデインターリーブし、前記M本のレーンのうちの前記1又は複数のレーンの信号を反転する段階、を更に有する請求項8記載のパラレル伝送方法。
  12. 前記特定のビット列は前記レーン毎に設定可能であり、所定の時間又はビット数毎に変化する、請求項7記載のパラレル伝送方法。
  13. 所定の時間以内又は所定のビット数以下で全ての前記レーンで前記パターンマッチングが検出された場合に、前記レーン毎の前記パターンマッチングの発生間隔から前記レーン間のスキューを算出する段階、を更に有する請求項7記載のパラレル伝送方法。
  14. 前記特定のビット列に基づき前記パターンマッチングの発生間隔を予め定め記憶しておく段階、
    前記レーンの受信信号から前記パターンマッチングの発生間隔を測定する段階、及び
    前記測定されたパターンマッチングの発生間隔に基づき前記レーン間のスキュー量を算出する段階、を更に有する請求項7記載のパラレル伝送方法。
  15. 前記予め定められたパターンマッチングの発生間隔と前記測定されたパターンマッチングの発生間隔に基づき前記レーンを識別する段階、を更に有する請求項14記載のパラレル伝送方法。
  16. 前記予め定められたパターンマッチングの発生間隔は、所定の時間以内又は所定のビット数以下で唯一であるように定められる、請求項14記載のパラレル伝送方法。
  17. 前記測定されたパターンマッチングの発生間隔に基づき、伝送フレームの種別を判定する段階、を更に有する請求項14記載のパラレル伝送方法。
  18. 前記レーン毎に、前記パターンマッチングが検出されてから所定の時間以内又は所定のビット数以下の間、前記パターンマッチングの検出をマスクする段階、を更に有する請求項7記載のパラレル伝送方法。
  19. 前記レーン毎に、受信信号が入力されてから所定の時間又は回数だけ前記パターンマッチングの検出をマスクする段階、を更に有する請求項7記載のパラレル伝送方法。
  20. 前記レーン毎に同時に複数の特定のビット列に基づきパターンマッチングを検出する段階、及び
    前記複数のパターンマッチングの検出に基づき、前記レーンを識別しスキュー量を算出する段階、を有する請求項7記載のパラレル伝送方法。
  21. 前記特定のビット列は、伝送フレーム内のフレーム毎に変化する領域内に出現せず、且つ前記伝送フレーム内のフレーム毎に変化しない領域内に1回のみ出現する、請求項7記載のパラレル伝送方法。
  22. 全ての前記レーンに同一の前記特定のビット列を設定する段階、
    前記パターンマッチングが発生するレーンの順序及び発生間隔を記憶する段階、及び
    前記順序及び前記発生間隔に基づき、前記レーンを識別しスキュー量を算出する段階、を有する請求項7記載のパラレル伝送方法。
  23. 前記パラレル光伝送システムの送信側で、前記レーン毎に異なる繰り返しにより信号反転を行う段階、を更に有する請求項13、14、又は21記載のパラレル伝送方法。
  24. パラレル光伝送システムの受信側でレーン間のデスキューを行う装置であって、
    前記レーン毎に特定のビット列に基づきパターンマッチングを検出する手段、
    前記パターンマッチングが検出された1又は複数のレーンに付加すべき遅延量を定める手段、及び
    前記遅延量に従い、前記1又は複数のレーンの受信信号バッファから受信信号を読み出す手段、を有するパラレル伝送装置。
  25. 前記レーン毎に所定数の連続する伝送フレームにわたり前記パターンマッチングが検出された場合に、パターンがマッチしたことを示す信号を発生させる手段、
    前記レーン毎の前記パターンがマッチしたことを示す信号に基づき、前記レーン間のスキューを決定する手段、
    前記スキューをデスキューするように前記レーン毎に異なる遅延量を定める手段、を更に有する請求項24記載のパラレル伝送装置。
  26. 前記パターンがマッチしたことを示す信号はパルス信号である、請求項25記載のパラレル伝送装置。
  27. 前記パルス信号のパルス幅は対応するレーンに生じているスキューの量に比例する、請求項26記載のパラレル伝送装置。
  28. N及びMを自然数としてN<Mであるとき、前記パラレル光伝送システムの送信側で、
    M本のレーンに1又は複数のビット単位でインターリーブして伝送する手段、及び
    前記パラレル光伝送システムの受信側で前記N本のレーンを前記M本のレーンに前記1又は複数のビット単位でデインターリーブし、前記M本のレーンのうちの前記1又は複数のレーンの信号を反転する手段、を更に有する請求項25記載のパラレル伝送装置。
  29. 前記特定のビット列は前記レーン毎に設定可能であり、所定の時間又はビット数毎に変化する、請求項24記載のパラレル伝送装置。
  30. 所定の時間以内又は所定のビット数以下で全ての前記レーンで前記パターンマッチングが検出された場合に、前記レーン毎の前記パターンマッチングの発生間隔から前記レーン間のスキューを算出する手段、を更に有する請求項24記載のパラレル伝送装置。
  31. 前記特定のビット列に基づき前記パターンマッチングの発生間隔を予め定め記憶しておく手段、
    前記レーンの受信信号から前記パターンマッチングの発生間隔を測定する手段、及び
    前記測定されたパターンマッチングの発生間隔に基づき前記レーン間のスキュー量を算出する手段、を更に有する請求項24記載のパラレル伝送装置。
  32. 前記予め定められたパターンマッチングの発生間隔と前記測定されたパターンマッチングの発生間隔に基づき前記レーンを識別する手段、を更に有する請求項31記載のパラレル伝送装置。
  33. 前記予め定められたパターンマッチングの発生間隔は、所定の時間以内又は所定のビット数以下で唯一であるように定められる、請求項31記載のパラレル伝送装置。
  34. 前記測定されたパターンマッチングの発生間隔に基づき、伝送フレームの種別を判定する手段、を更に有する請求項31記載のパラレル伝送装置。
  35. 前記レーン毎に、前記パターンマッチングが検出されてから所定の時間以内又は所定のビット数以下の間、前記パターンマッチングの検出をマスクする手段、を更に有する請求項24記載のパラレル伝送装置。
  36. 前記レーン毎に、受信信号が入力されてから所定の時間又は回数だけ前記パターンマッチングの検出をマスクする手段、を更に有する請求項24記載のパラレル伝送装置。
  37. 前記レーン毎に同時に複数の特定のビット列に基づきパターンマッチングを検出する手段、及び
    前記複数のパターンマッチングの検出に基づき、前記レーンを識別しスキュー量を算出する手段、を有する請求項24記載のパラレル伝送装置。
  38. 前記特定のビット列は、伝送フレーム内のフレーム毎に変化する領域内に出現せず、且つ前記伝送フレーム内のフレーム毎に変化しない領域内に1回のみ出現する、請求項24記載のパラレル伝送装置。
  39. 全ての前記レーンに同一の前記特定のビット列を設定する段階、
    前記パターンマッチングが発生するレーンの順序及び発生間隔を記憶する段階、及び
    前記順序及び前記発生間隔に基づき、前記レーンを識別しスキュー量を算出する段階、を有する請求項24記載のパラレル伝送装置。
  40. 前記パラレル光伝送システムの送信側で、前記レーン毎に異なる繰り返しにより信号反転を行う手段、を更に有する請求項30、31、又は38記載のパラレル伝送装置。
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