JP2012010070A - 偏波多重光伝送システム、偏波多重光受信器、および偏波多重光伝送方法 - Google Patents

偏波多重光伝送システム、偏波多重光受信器、および偏波多重光伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】偏波多重光伝送システムにおいては、偏波多重信号を受信して各偏波光信号に分離すると、これらの偏波光信号間に遅延差が生じるので、超高速光信号を再生するのは困難である。
【解決手段】本発明の偏波多重光受信器は、入力信号を識別する識別子を備えた第1の偏波送信光と第2の偏波送信光が多重された偏波多重光を受信し、偏波多重光を分離した第1の偏波受信光と第2の偏波受信光を電気信号に変換し第1の受信信号と第2の受信信号を出力する光電変換部と、第1の受信信号と第2の受信信号についてシンボル識別を行い、第1の復調信号と第2の復調信号を出力する復調部と、第1の復調信号と第2の復調信号から識別子を検出する識別子検出部と、識別子に基づいて第1の復調信号と第2の復調信号との間の遅延差を算出し、遅延差に対応した遅延時間を第1の復調信号または第2の復調信号に挿入する遅延補償部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、偏波多重光伝送システム、偏波多重光受信器、および偏波多重光伝送方法に関し、特に、高速な伝送速度に対応した偏波多重光伝送システム、偏波多重光受信器、および偏波多重光伝送方法に関する。
近年における情報伝送の大容量化により、光伝送システムの高速化が求められており、現在、伝送速度が100Gb/sである超高速光伝送システムの研究開発が進められている。伝送速度100Gb/sの超高速光伝送システムにおいては、従来の光伝送システムにおける中継距離との互換性を保つために、SNR(SN比:Signal to Noise Ratio)の改善、波長分散および偏波モード分散に対する耐力の改善が必要とされている。そのため、伝送速度100Gb/sを実現する超高速光伝送システムには、偏波多重光信号をデジタルコヒーレント方式により復調する方式が有力であると考えられている。ここで偏波多重光信号としては例えば、それぞれ4相位相変調(QPSK:Quadrature−Phase−Shift−Keying)された垂直偏波と水平偏波の光信号を多重した光信号を用いることができる。
このような偏波多重光信号を用いた光伝送システムの一例が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の偏波多重光伝送システムにおいては、偏波多重光送信器と偏波多重光受信器との間で認識可能な所定のパイロット信号を用いて、搬送波となる光の波長、伝送タイミングおよび強度のうちの少なくともいずれか一つを変調する。そして偏波多重光受信器において、分離された偏波成分から所定のパイロット信号の成分を抽出させ、この成分の強度が最大または最小になるように偏波状態を制御することによって偏波多重信号を分離することとしている。
特開2008−263590号公報(段落「0020」〜「0049」)
上述した関連する偏波多重光伝送システムにおいては、送信側の装置で垂直偏波と水平偏波の光信号の位相を揃えて多重し、受信側に送出したとしても、光伝送路の偏波モード分散等により垂直偏波光信号と水平偏波光信号との間に遅延差が生じる。そのため、受信側の装置で元の100Gb/sの信号を再生するためには、これらの偏波光信号間の遅延差を取り除く必要があった。
このように、関連する偏波多重光伝送システムにおいては、偏波多重信号を受信して各偏波光信号に分離すると、これらの偏波光信号間に遅延差が生じるので、超高速光信号を再生するのは困難であるという問題があった。
本発明の目的は、上述した課題である、偏波多重光伝送システムにおいては、偏波多重信号を受信して各偏波光信号に分離すると、これらの偏波光信号間に遅延差が生じるので、超高速光信号を再生するのは困難である、という課題を解決する偏波多重光伝送システム、偏波多重光受信器、および偏波多重光伝送方法を提供することにある。
本発明の偏波多重光伝送システムは、偏波多重光送信器と、偏波多重光受信器と、偏波多重光送信器と偏波多重光受信器を接続する光伝送路を有し、偏波多重光送信器は、第1の入力信号と第2の入力信号に第1の入力信号と第2の入力信号を識別する識別子を付与する識別子付与部と、第1の入力信号によって第1の偏波光を変調して第1の偏波送信光を出力し、第2の入力信号によって第2の偏波光を変調して第2の偏波送信光を出力する変調器部と、第1の偏波送信光と第2の偏波送信光を多重して偏波多重光を光伝送路に送出する偏波多重部とを備え、偏波多重光受信器は、光伝送路を介して受信した偏波多重光を第1の偏波受信光と第2の偏波受信光に分離する偏波分離部と、第1の偏波受信光と第2の偏波受信光を電気信号に変換し第1の受信信号と第2の受信信号を出力する光電変換部と、第1の受信信号と第2の受信信号についてシンボル識別を行い、第1の復調信号と第2の復調信号を出力する復調部と、第1の復調信号と第2の復調信号から識別子を検出する識別子検出部と、識別子に基づいて第1の復調信号と第2の復調信号との間の遅延差を算出し、遅延差に対応した遅延時間を第1の復調信号または第2の復調信号に挿入する遅延補償部とを備える。
本発明の偏波多重光受信器は、入力信号を識別する識別子を備えた第1の入力信号と第2の入力信号によってそれぞれ変調された第1の偏波送信光と第2の偏波送信光が多重された偏波多重光を受信し、偏波多重光を第1の偏波受信光と第2の偏波受信光に分離する偏波分離部と、第1の偏波受信光と第2の偏波受信光を電気信号に変換し第1の受信信号と第2の受信信号を出力する光電変換部と、第1の受信信号と第2の受信信号についてシンボル識別を行い、第1の復調信号と第2の復調信号を出力する復調部と、第1の復調信号と第2の復調信号から識別子を検出する識別子検出部と、識別子に基づいて第1の復調信号と第2の復調信号との間の遅延差を算出し、遅延差に対応した遅延時間を第1の復調信号または第2の復調信号に挿入する遅延補償部とを備える。
本発明の偏波多重光伝送方法は、第1の入力信号と第2の入力信号に第1の入力信号と第2の入力信号を識別する識別子を付与し、第1の入力信号によって第1の偏波光を変調して第1の偏波送信光とし、第2の入力信号によって第2の偏波光を変調して第2の偏波送信光とし、第1の偏波送信光と第2の偏波送信光を多重して偏波多重光とし、偏波多重光を第1の偏波受信光と第2の偏波受信光に分離し、第1の偏波受信光と第2の偏波受信光を電気信号に変換して第1の受信信号と第2の受信信号とし、第1の受信信号と第2の受信信号についてシンボル識別を行い、第1の復調信号と第2の復調信号を作成し、第1の復調信号と第2の復調信号から識別子を検出し、識別子に基づいて第1の復調信号と第2の復調信号との間の遅延差を算出し、遅延差に対応した遅延時間を第1の復調信号または第2の復調信号に挿入する。
本発明の偏波多重光伝送システム、偏波多重光受信器、および偏波多重光伝送方法によれば、偏波多重された超高速光信号の再生が可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る偏波多重光伝送システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る偏波多重光伝送システムの具体的な構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る偏波多重光伝送システムの動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る偏波多重光伝送システムの構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る偏波多重光伝送システム1000の構成を示すブロック図である。偏波多重光伝送システム1000は、偏波多重光送信器100と、偏波多重光受信器200を有し、両者は光伝送路300を介して接続されている。
偏波多重光送信器100は、識別子付与部110、変調器部120、および偏波多重部130を備える。識別子付与部110は、第1の入力信号と第2の入力信号に第1の入力信号と第2の入力信号を識別する識別子を付与する。変調器部120は、第1の入力信号によって第1の偏波光を変調して第1の偏波送信光を出力し、第2の入力信号によって第2の偏波光を変調して第2の偏波送信光を出力する。偏波多重部130は、第1の偏波送信光と第2の偏波送信光を多重して偏波多重光を光伝送路300に送出する。ここで、第1の偏波送信光と第2の偏波送信光は互いに直交する。
偏波多重光受信器200は、偏波分離部210、光電変換部220、復調部230、識別子検出部240、および遅延補償部250を備える。偏波分離部210は、光伝送路300を通して受信した偏波多重光を第1の偏波受信光と第2の偏波受信光に分離する。光電変換部220は、第1の偏波受信光と第2の偏波受信光を電気信号に変換し第1の受信信号と第2の受信信号を出力する。復調部230は、第1の受信信号と第2の受信信号についてシンボル識別を行い、第1の復調信号と第2の復調信号を出力する。識別子検出部240は、第1の復調信号と第2の復調信号から識別子を検出する。遅延補償部250は、識別子に基づいて第1の復調信号と第2の復調信号との間の遅延差を算出し、遅延差に対応した遅延時間を第1の復調信号または第2の復調信号に挿入する。
本実施形態の偏波多重光伝送システム1000によれば、偏波モード分散等により生じる偏波光信号間の遅延差を検出することができ、この遅延差を解消することによって偏波多重された超高速光信号の再生が可能となる。
次に、本実施形態の偏波多重光伝送システム1000について、さらに詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る偏波多重光伝送システム1000の具体的な構成例を示すブロック図である。ここでは、第1の入力信号と第2の入力信号として、ITU−T(国際電気通信連合電気通信標準化部門、International Telecommunications Union − Telecommunications)で規格化された100Gb/s級の超高速信号であるOTU4(Optical−channel Transport Unit 4)信号を用いることとした。このOTU4信号を、偏波多重QPSK変調方式で伝送する場合について以下に説明する。
まず、偏波多重光送信器100の具体的構成例について説明する。OTU4フレーマ部(OTU4 Framer)101では、100GbE信号等のクライアント信号に対して誤り訂正信号を付加したOTU4信号を生成する。なお、OTU4フレーマ部101はFEC(Forward Error Correction:前方誤り訂正)符号化部(FEC Coder)とも言う。識別子付与部110は生成されたOTU4信号に識別子を付与する。このとき、第1の偏波光としての垂直偏波光を変調する第1の入力信号と、第2の偏波光としての水平偏波光を変調する第2の入力信号に対して、互いに異なる値をもつ識別子を付与する。
QPSK変調部(QPSK MOD)122は、送信光源121から出力されるCW(Continuous Wave、連続波)光に対して、第1の入力信号および第2の入力信号によってそれぞれQPSK変調を行う。QPSK変調は各偏波毎に独立に行い、第1の入力信号によって変調された第1の偏波送信光としての垂直偏波送信光と、第2の入力信号によって変調された第2の偏波送信光としての水平偏波送信光が得られる。ここで、送信光源121とQPSK変調部122が変調器部120を構成する。垂直偏波送信光と水平偏波送信光は直交しており、偏波多重部130としての偏光ビーム結合部(PBC)131において偏波多重され、光伝送路300へ送出される。
次に、偏波多重光受信器200の具体的構成例について説明する。偏波多重光受信器200ではデジタルコヒーレント受信方式により偏波分離を行い、垂直偏波受信光と水平偏波受信光から信号を取り出すことによりOTU4信号を復元する構成とした。
偏波分離部210としての偏光ビームスプリッタ部(PBS)211は、光伝送路300を介して受信した偏波多重光を互いに直交した第1の偏波受信光としての垂直偏波受信光と第2の偏波受信光としての水平偏波受信光に分離する。このとき分離された各偏波受信光は、偏波モード分散等により送信時の垂直偏波送信光と水平偏波送信光が結合されている。分離した2本の偏波受信光は90°ハイブリッド部(90°Hybrid)222において局部光源221が出力するローカル光とそれぞれ干渉し、受信した偏波受信光毎に主信号光の位相情報を含んだ光複素振幅信号が得られる。これらの位相情報を含んだ光信号は受光素子部223において電気信号に変換される。ここで、局部光源221と90°ハイブリッド部222と受光素子部223が光電変換部220を構成する。
アナログ−デジタル変換部(ADC)231は受光素子部223の出力信号をデジタル信号に変換し、数値化された光複素振幅情報を得る。受信した信号は一般的には、送信側の垂直偏波信号と送信側の水平偏波信号が結合された状態にある。そのためデジタル信号処理部(DSP)232は、クロック抽出を行った後、CMA(Constant Modulus Algorithm)アルゴリズムを用いたデジタル信号処理により送信側の偏波毎に分離する処理を行う。デジタル信号処理部232はさらに、偏波分離されたそれぞれの複素振幅からQPSK変調の場合の4値の光位相情報の識別を行う。すなわち、偏波毎に同相(In−Phase)情報と直交位相(Quadrature−Phase)情報の2値化を行い、シンボル識別を行う。ここで、アナログ−デジタル変換部231とデジタル信号処理部232が復調部230を構成する。
識別子検出部240は、偏波毎にシンボル識別された情報である第1の復調信号と第2の復調信号から識別子を検出し、識別子の値に基づいて、受信した偏波光が送信側の各偏波光のいずれに対応するかを決定する。続いて遅延補償部250は、識別子が到着した時間差に応じて各受信偏波の復調信号に対して遅延を与え、偏波光信号間の遅延差(以下、「偏波間スキュー差」と言う)を解消する。このとき、偏波モード分散等によって生じる遅延は時間的に変動することが一般的に知られているので、遅延補償部250は偏波間スキュー差の最大保証値に対応する値以上の遅延を付与できることが望ましい。OTU4フレーマ部(OTU4 Framer)201は各復調信号について誤り訂正を行い、クライアント信号を再生する。なお、OTU4フレーマ部201はFEC復号化部(FEC Decoder)とも言う。
以上説明したように、本実施形態の偏波多重光伝送システム1000は、送信側において、垂直偏波送信光と水平偏波送信光を識別可能とする識別子を付与する識別子付与部110を備えることを特徴とする。また受信側において、デジタル信号処理部232によるシンボル識別後に復調信号から識別子を検出する識別子検出部240と、検出した識別子に基づいて偏波間スキュー差を解消する遅延補償部250を備えることを特徴とする。
次に、本実施形態による偏波多重光伝送システム1000の動作について説明する。図3は、偏波多重光伝送システム1000の動作を説明するためのタイムチャートである。図3(a)に、送信側におけるX軸偏波の送信データTXおよびY軸偏波の送信データTYのタイムチャートを示す。図3(b)は受信側におけるデジタル信号処理部による偏波分離後の受信データDX’、DY’のタイムチャートである。図3(c)は偏波多重光受信器が出力する受信データRX’、RY’のタイムチャートである。
図3では、X軸偏波の識別子(XID)の値としてデータ「0x00」を、Y軸偏波の識別子(YID)の値としてデータ「0x01」を用いた場合を示す。識別子のタイムスロット位置を特定するために、本実施形態では同期オーバヘッドとしてOTN(Optical Transport Network)等で知られているOA1(0xF6)とOA2(0x28)を使用した。
図3(a)に示したように、送信側ではX軸偏波データとY軸偏波データを同時に送出する。送信データが光伝送路を伝播すると、偏波モード分散等により各偏波のデータは遅延差Tdを伴って受信側に到着する。このときの様子を図3(b)に示す。ここでは、受信側の偏波X’のデータが受信側の偏波Y’のデータに対して3シンボル進んでおり、送信側のX軸偏波とY軸偏波が入れ替わって受信側に到着した例を示す。識別子検出部240においては、一般的なフレーム同期処理手段を用いることによって識別子の挿入位置を認識することができ、さらに識別子の到着時間差から受信側の各偏波データ間の遅延差を算出することができる。遅延補償部250では、このときの遅延差に基づいて各受信データに遅延を与え偏波間スキュー差を解消する(図3(c))。このとき、偏波モード分散等によって生じる遅延は時間的に変動することが一般的に知られているので、遅延補償部250は偏波間スキュー差の最大保証値分以上の遅延を与えられることが望ましい。
以上説明したように、本実施形態による偏波多重光伝送システム1000によれば、偏波モード分散等により、偏波多重された各光信号間に偏波間スキュー差が生じる場合であっても、受信側において偏波間スキュー差を解消することができる。そのため、偏波多重された超高速光信号の再生が可能となる。
本実施形態においては、識別子としてデータ値を新たに定義して用いたが、これに限らない。例えば、ITU−Tで規格化されているOTN信号である場合には、マルチフレーム同期用であるMFAS(Multi Frame Alignment Signal)信号を、またはマルチレーン対応であるOTL信号のLLMバイトを識別子として用いることができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態による偏波多重光伝送システム2000の構成を示すブロック図である。偏波多重光伝送システム2000は、偏波多重光送信器100と、偏波多重光受信器400を有し、両者は光伝送路300を介して接続されている。偏波多重光伝送システム2000は偏波多重光受信器400の構成が第1の実施形態の偏波多重光受信器200と異なり、他の構成は第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図4に示すように、偏波多重光受信器400は、第1の実施形態の偏波多重光受信器200の構成にさらに信号変換部410を備える。信号変換部410は、識別子検出部240が検出した識別子に基づいて、第1の復調信号および第2の復調信号を、第1の入力信号および第2の入力信号とそれぞれ対応させる。
すなわち、信号変換部410は検出した識別子の値から、第1の偏波送信光および第2の偏波送信光と、第1の偏波受信光および第2の偏波受信光との対応関係を判別する。その結果、送信側と受信側との間で、第1の偏波と第2の偏波が入れ替わっている場合には、信号変換部410は第1の復調信号を第2の入力信号に対応させ、第2の復調信号を第1の入力信号に対応させる処理を行う。このときの様子を図3の(b)および(c)に示す。
このように、本実施形態による偏波多重光伝送システム2000によれば、送信側における第1の偏波送信光および第2の偏波送信光と、受信側における第1の偏波受信光および第2の偏波受信光との関係を、対応付けたうえで復調信号を出力することができる。その結果、このような送受信間における信号光の偏波の対応付けを図る処理を別途行う必要がないため、装置の簡素化を図ることができる。
上述の実施形態では、偏波多重される2系統の信号の変調方式として、QPSK変調方式を用いることとした。しかし、これに限らず、8PSK(8位相偏移変調:8−Phase Shift Keying)変調方式、16QAM(直交振幅変調:Quadrature Amplitude Modulation)変調方式など、他の多値変調方式であっても用いることができる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
1000、2000 偏波多重光伝送システム
100 偏波多重光送信器
101 OTU4フレーマ部(FEC符号化部)
110 識別子付与部
120 変調器部
121 送信光源
122 QPSK変調部
130 偏波多重部
131 偏光ビーム結合部
201 OTU4フレーマ部(FEC復号化部)
200、400 偏波多重光受信器
210 偏波分離部
211 偏光ビームスプリッタ部
220 光電変換部
221 局部光源
222 90°ハイブリッド部
223 受光素子部
230 復調部
231 アナログ−デジタル変換部
232 デジタル信号処理部
240 識別子検出部
250 遅延補償部
300 光伝送路
410 信号変換部

Claims (8)

  1. 偏波多重光送信器と、偏波多重光受信器と、前記偏波多重光送信器と前記偏波多重光受信器を接続する光伝送路を有し、
    前記偏波多重光送信器は、第1の入力信号と第2の入力信号に前記第1の入力信号と前記第2の入力信号を識別する識別子を付与する識別子付与部と、前記第1の入力信号によって第1の偏波光を変調して第1の偏波送信光を出力し、前記第2の入力信号によって第2の偏波光を変調して第2の偏波送信光を出力する変調器部と、前記第1の偏波送信光と前記第2の偏波送信光を多重して偏波多重光を光伝送路に送出する偏波多重部とを備え、
    前記偏波多重光受信器は、光伝送路を介して受信した前記偏波多重光を第1の偏波受信光と第2の偏波受信光に分離する偏波分離部と、前記第1の偏波受信光と前記第2の偏波受信光を電気信号に変換し第1の受信信号と第2の受信信号を出力する光電変換部と、前記第1の受信信号と前記第2の受信信号についてシンボル識別を行い、第1の復調信号と第2の復調信号を出力する復調部と、前記第1の復調信号と前記第2の復調信号から前記識別子を検出する識別子検出部と、前記識別子に基づいて前記第1の復調信号と前記第2の復調信号との間の遅延差を算出し、前記遅延差に対応した遅延時間を前記第1の復調信号または前記第2の復調信号に挿入する遅延補償部とを備える
    偏波多重光伝送システム。
  2. 前記第1の偏波送信光と前記第2の偏波送信光、および前記第1の偏波受信光と前記第2の偏波受信光は、それぞれ互いに直交する
    請求項1に記載した偏波多重光伝送システム。
  3. 前記偏波多重光受信器は、前記識別子検出部が検出した前記識別子に基づいて、前記第1の復調信号および前記第2の復調信号を、前記第1の入力信号および前記第2の入力信号とそれぞれ対応させる信号変換部をさらに備える
    請求項1または2に記載した偏波多重光伝送システム。
  4. 入力信号を識別する識別子を備えた第1の入力信号と第2の入力信号によってそれぞれ変調された第1の偏波送信光と第2の偏波送信光が多重された偏波多重光を受信し、
    前記偏波多重光を第1の偏波受信光と第2の偏波受信光に分離する偏波分離部と、前記第1の偏波受信光と前記第2の偏波受信光を電気信号に変換し第1の受信信号と第2の受信信号を出力する光電変換部と、前記第1の受信信号と前記第2の受信信号についてシンボル識別を行い、第1の復調信号と第2の復調信号を出力する復調部と、前記第1の復調信号と前記第2の復調信号から前記識別子を検出する識別子検出部と、前記識別子に基づいて前記第1の復調信号と前記第2の復調信号との間の遅延差を算出し、前記遅延差に対応した遅延時間を前記第1の復調信号または前記第2の復調信号に挿入する遅延補償部とを備える
    偏波多重光受信器。
  5. 前記識別子検出部が検出した前記識別子に基づいて、前記第1の復調信号および前記第2の復調信号を、前記第1の入力信号および前記第2の入力信号とそれぞれ対応させる信号変換部をさらに備える
    請求項4に記載した偏波多重光受信器。
  6. 前記光電変換部は、局部光源と、90°ハイブリッド部と、受光素子部を有するコヒーレント光受光部を備える
    請求項4または5に記載した偏波多重光受信器。
  7. 第1の入力信号と第2の入力信号に前記第1の入力信号と前記第2の入力信号を識別する識別子を付与し、前記第1の入力信号によって第1の偏波光を変調して第1の偏波送信光とし、前記第2の入力信号によって第2の偏波光を変調して第2の偏波送信光とし、前記第1の偏波送信光と前記第2の偏波送信光を多重して偏波多重光とし、
    前記偏波多重光を第1の偏波受信光と第2の偏波受信光に分離し、前記第1の偏波受信光と前記第2の偏波受信光を電気信号に変換して第1の受信信号と第2の受信信号とし、前記第1の受信信号と前記第2の受信信号についてシンボル識別を行い、第1の復調信号と第2の復調信号を作成し、前記第1の復調信号と前記第2の復調信号から前記識別子を検出し、前記識別子に基づいて前記第1の復調信号と前記第2の復調信号との間の遅延差を算出し、前記遅延差に対応した遅延時間を前記第1の復調信号または前記第2の復調信号に挿入する
    偏波多重光伝送方法。
  8. 前記第1の復調信号と前記第2の復調信号から検出した前記識別子に基づいて、前記第1の復調信号および前記第2の復調信号を、前記第1の入力信号および前記第2の入力信号とそれぞれ対応させる
    請求項7に記載した偏波多重光伝送方法。
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