JP2010016692A - 通信システムおよびその通信試験方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のループバック機能を必要としない通信システムおよびその通信試験方法を提供する。
【解決手段】第1通信機器20Aは、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第1特殊フレーム300Aを作成し、データ通信フレームを送信する間に第2通信機器20Bに向けて第1特殊フレーム300Aを送信し、第2通信機器20Bは、第1通信機器20Aから受信したフレームが第1特殊フレーム300Aであるか否かを前記識別子に基づいて判断し、識別子を付した第2の特殊フレーム300Bを作成し、データ通信フレームを送信する間に第1通信機器20Aに向けて第2特殊フレーム300Bを送信し、第1通信機器20Aは、第2通信機器20Bから前記受信したフレームが第2特殊フレーム300Bであるか否かを前記識別子に基づいて判断し、第1通信機器20Aと第2通信機器20Bとの間の通信状態を判定することを特徴とする通信システム。
【選択図】図4
【解決手段】第1通信機器20Aは、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第1特殊フレーム300Aを作成し、データ通信フレームを送信する間に第2通信機器20Bに向けて第1特殊フレーム300Aを送信し、第2通信機器20Bは、第1通信機器20Aから受信したフレームが第1特殊フレーム300Aであるか否かを前記識別子に基づいて判断し、識別子を付した第2の特殊フレーム300Bを作成し、データ通信フレームを送信する間に第1通信機器20Aに向けて第2特殊フレーム300Bを送信し、第1通信機器20Aは、第2通信機器20Bから前記受信したフレームが第2特殊フレーム300Bであるか否かを前記識別子に基づいて判断し、第1通信機器20Aと第2通信機器20Bとの間の通信状態を判定することを特徴とする通信システム。
【選択図】図4
Description
本発明は、通信システムおよびその通信試験方法に関する。
通信機器間の通信状態を試験することは、ネットワーク上における通信品質およびその異常の有無を調査するために重要である。
この通信機器間の通信状態を試験する手段として、一般に、ループバック試験が知られている。このループバック試験は、たとえば、図1に示すように、2つのLAN環境10X,10Yが光ファイバ伝送路30を介して相互に接続された通信システム100の場合、それぞれのLAN環境10X,10Yと光ファイバ伝送路30とを接続するメディアコンバータ(MC)20X,20Y間において行われる(特許文献1参照)。
ここで、従来のループバック試験の工程は、主に、一方のMC20Xが、ループバック対象のMC20Yにループバック移行命令のフレームを送信し、かつ、MC20Yのループバック状態移行後にMC20Yから送信されるループバック移行完了のフレームを受信するループバック移行段階と、MC20Xが、MC20Yに通信試験のフレームを送信し、かつ、MC20Yからそのまま折返された通信試験のフレームを受信して試験する通信試験段階と、MC20Xが、MC20Yにループバック解除命令のフレームを送信し、かつ、MC20Yのループバック状態解除後にMC20Yから送信されるループバック解除完了のフレームを受信するループバック解除段階とからなる。
このループバック試験を行うことによって、光ファイバ伝送路などのネットワーク上における通信品質およびその異常の有無を調査することができる。
特開2002−94542号公報
しかしながら、従来のループバック試験は、一方のMC20Yをループバック状態に移行させ、また、その状態を解除する段階を含むため、試験工程が複雑となり、その結果、MCが備えるループバック試験のためのコントローラの規模が大きくなってしまうという問題点があった。
また、従来のループバック試験は、図1に示すように、一方のMC20Yをループバック状態にするため、ループバック試験中は、2つのLAN環境10X,10Y同士は相互に通信することができなくなるという問題点もあった。さらに、従来のループバック試験は、試験工程における各段階において、MC20Xは、MC20Yに向けてフレームを送信してから一定時間内にMC20Yからの応答されたフレームを受信したか否かを判断するためのタイムアウトチェックを必要とするため、ループバックの試験開始から試験終了まで時間を要してしまうという問題点も存在する。
したがって、本発明は、上記問題点を解決し、通信機器における試験を行うためのコントローラの規模を小さくでき、また、通信機器同士によるデータ通信が可能な状態で、通信機器間の通信状態を迅速に試験することができる新しい通信システムおよびその通信試験方法を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
本発明の通信システムは、第1通信機器、および該第1通信機器とデータ通信フレームを送受信する第2通信機器を備えた通信システムにおいて、前記第1通信機器は、前記第1通信機器と前記第2通信機器との間の通信状態を試験する場合に、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第1特殊フレームを作成し、データ通信フレームを送信する間に前記第2通信機器に向けて前記第1特殊フレームを送信し、前記第2通信機器は、前記第1通信機器からのフレームを受信した場合に、前記識別子に基づいて前記受信したフレームが前記第1特殊フレームであるか否かを判断し、前記受信したフレームが前記第1特殊フレームである場合、前記第1特殊フレームが正常に受信できたことを条件に、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第2の特殊フレームを作成し、データ通信フレームを送信する間に前記第1通信機器に向けて前記第2特殊フレームを送信し、前記第1通信機器は、前記第2通信機器からのフレームを受信した場合に、前記識別子に基づいて前記受信したフレームが前記第2特殊フレームであるか否かを判断し、前記受信したフレームが前記第2特殊フレームである場合、前記第2特殊フレームが正常に受信できたことを条件に、前記第1通信機器と前記第2通信機器との間の通信状態を判定することを特徴とする。
また、好適には、前記第2特殊フレームには、前記第1特殊フレームが通信される前記第1通信機器と前記第2通信機器の間の通信状態の情報が含まれていてもよい。
さらに、好適には、前記第1特殊フレームおよび第2特殊フレームは、MACアドレスおよびIPアドレスを非含有とすることができる。
本発明の通信システムにおける通信試験方法は、第1通信機器、および該第1通信機器と接続された第2通信機器を備えた通信システムにおける通信試験方法であって、前記第1通信機器が、前記第1通信機器と前記第2通信機器との間の通信状態を試験する場合に、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第1特殊フレームを作成する段階と、前記第1通信機器が、データ通信フレームを送信する間に前記第2通信機器に向けて前記第1特殊フレームを送信する段階と、前記第2通信機器が、前記第1通信機器からのフレームを受信する段階と、前記第2通信機器が、前記受信したフレームが前記第1特殊フレームであるか否かを前記識別子に基づいて判断する段階と、前記第2通信機器が、前記受信したフレームが前記第1特殊フレームであると判断した場合、前記第1特殊フレームが正常に受信できたことを条件に、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第2の特殊フレームを作成する段階と、前記第2通信機器が、データ通信フレームを送信する間に前記第1通信機器に向けて前記第2特殊フレームを送信する段階と、前記第1通信機器が、前記第2通信機器からのフレームを受信する段階と、前記第1通信機器が、前記受信したフレームが前記第2特殊フレームであるか否かを前記識別子に基づいて判断する段階と、前記第1通信機器が、前記受信したフレームが前記第2特殊フレームであると判断した場合、前記第2特殊フレームが正常に受信できたことを条件に、前記第1通信機器と前記第2通信機器との間の通信状態を判定する段階と、を備えることを特徴とする。
以上のように構成された本発明に係る通信システムおよびその通信試験方法によれば、通信機器間の通信状態を試験する場合に、各通信機器は、試験用のフレームであることを識別する識別子を付した特殊フレームを作成し、データ通信フレームを送受する間に、作成した特殊フレームを送受させる。したがって、本発明によれば、従来のループバック試験工程におけるループバック状態への移行段階および解除段階を省略でき、その結果、通信機器における試験を行うためのコントローラの規模を小さくすることができる。同時に、移行段階および解除段階のタイムアウトチェックが不要となるので、試験工程に要する時間を短縮することもできる。また、本発明によれば、通信機器同士によるデータ通信が可能な状態で通信機器間の通信状態を試験することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る通信システムおよびその通信試験方法ついて詳細に説明する。なお、本実施形態では、通信機器間として、光ファイバ伝送路を介したメディアコンバータ間を例にとって説明する。
図2は、本発明の実施形態の通信システム1の概略構成を示す図である。
本実施形態の通信システム1は、図2に示すとおり、LAN10A,10Bと、MC20A,20Bと、光ファイバ伝送路30と、を含む。
LAN10A,10Bは、より対線、同軸ケーブル、または光ファイバなどの通信回線を使用して、それぞれ接続された複数のコンピュータ同士がデータをやり取りするネットワークである。LAN10A,10Bは、その通信制御方式として、たとえば、Ethernet(登録商標)規格、またはFDDI規格を用いることができる。
光ファイバ伝送路30は、LAN10AとLAN10Bとを相互に通信可能に結ぶための光ファイバで構築された伝送路(ネットワーク)である。
MC20A,20Bは、異なる伝送媒体を接続し、信号を相互に変換する装置であって、従来のMCと同様の機能を備える。たとえば、MC20A,20Bは、それぞれLAN10A,10Bと接続するローカルポート、および光ファイバ伝送路30と接続するリモートポートを備える。MC20A,20Bは、たとえば、それぞれLAN10A,10Bと銅線によって接続されている場合、LAN10A,10Bから銅線を通じて流れてきた電気信号をローカルポートを介して受信し、受信した電気信号を光ファイバ伝送路30で伝送させるための光信号に変換してリモートポートから送信する機能を有する。また、逆に、MC20A,20Bは、光ファイバ伝送路30を通じて流れてきた光信号をリモートポートを介して受信し、受信した光信号を銅線で伝送させるための電気信号に変換してローカルポートから送信する機能も有する。
ただし、本実施形態におけるMC20A,20Bは、MC20AとMC20Bとの間の通信状態を試験する場合に、それぞれ試験用のフレームであることを識別する識別子を付した特殊フレームを作成し、データ通信フレームを送受する間に、作成した特殊フレームを送受させる機能を備える点で、従来のMCと異なる。
ここで、MC20AとMC20Bとの間で通信状態を試験する場合において、図3および図4を参照して、MC20AおよびMC20Bのそれぞれの機能について詳細に説明する。なお、MC20A,20Bにおける異なる伝送媒体を接続し、信号を相互に変換する機能については、一般的なMCと同様であるので、その説明を省略する。以下では、MC20Aが通信試験を要求するMCであって、MC20BがMC20Aからの通信試験に応答するMCであるとする。
まず、図3を参照しながら、MC20Aの構成要素について説明する。MC20Aは、図3に示すように、コントローラ200A、マルチプレクサ201A、パーサ202A、およびデータ処理部203Aの構成要素を備える。
コントローラ200Aは、MC20AとMC20Bとの間の通信状態を試験する場合に、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第1特殊フレーム300Aを作成するものであって、第1特殊フレーム作成手段として機能する。コントローラ200Aは、作成した第1特殊フレーム300Aをマルチプレクサ201Aへ送る。
また、コントローラ200Aは、パーサ202Aから後述する第2特殊フレーム300Bを受け取って、受け取った第2特殊フレーム300Bが正常に受信できたことを条件に、MC20AとMC20Bとの間の通信状態を判定するものでもあって、判定手段としても機能する。なお、第1特殊フレーム300Aおよび第2特殊フレーム300Bの具体的なフレーム構成は後述する。
マルチプレクサ201Aは、コントローラ200Aで作成された第1特殊フレーム300Aを受け取り、受け取った第1特殊フレーム300Aを、データ通信フレーム400A,400Bを送信する間にMC20Bに向けて送信するものであって、第1送信手段として機能する。なお、マルチプレクサ201Aが、データ通信フレーム400A,400Bを送信する間にMC20Bに向けて第1特殊フレーム300Aを送信する具体的な方法は後述する。
パーサ202Aは、MC20Bからのフレームを受信した場合に、受信したフレームが、第2特殊フレーム300Bであるか否かを前記識別子に基づいて判断し、第2特殊フレーム300Bとデータ通信フレーム400C,400Dとを分類するものであって、第1受信手段として機能する。パーサ202Aは、分類したフレームについて、第2特殊フレーム300Bはコントローラ200Aに送り、データ通信フレーム400C,400Dはローカルポートに送る。
データ処理部203Aは、たとえば、MC20Aが第2特殊フレーム300Bを正常に受信できた場合、コントローラ200Aから正常に受信できたことを示す情報を受け取り、MC20Aの外部に設けられたLEDなどに通信試験の結果を表示させるものである。
次いで、図4を参照しながら、MC20Bの構成要素について説明する。MC20Bは、図4に示すように、コントローラ200B、マルチプレクサ201B、パーサ202B、およびデータ処理部203Bの構成要素を備える。
パーサ202Bは、MC20Aからのフレームを受信した場合に、受信したフレームが、第1特殊フレーム300Aであるか否かを前記識別子に基づいて判断し、第1特殊フレーム300Aとデータ通信フレーム400A,400Bとを分類するものであって、第2受信手段として機能する。パーサ202Bは、分類したフレームについて、第1特殊フレーム300Aはコントローラ200Bに送り、データ通信フレーム400A,400Bはローカルポートに送る。
コントローラ200Bは、パーサ202Bから第1特殊フレーム300Aを受け取って、受け取った第1特殊フレーム300Aを正常に受信できたことを条件に、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第2特殊フレーム300Bを作成するものであって、第2特殊フレーム作成手段として機能する。コントローラ200Bは、作成した第2特殊フレーム300Bをマルチプレクサ201Bへ送る。
マルチプレクサ201Bは、コントローラ200Bで作成された第2特殊フレーム300Bを受け取り、受け取った第2特殊フレーム300Bを、データ通信フレーム400C,400Dを送信する間にMC20Aに向けて送信するものであって、第2送信手段として機能する。なお、マルチプレクサ201Bが、データ通信フレーム400C,400Dを送信する間にMC20Aに向けて第2特殊フレーム300Bを送信する具体的な方法は後述する。
データ処理部203Bは、たとえば、MC20Bが第1特殊フレーム300Aを正常に受信できた場合、コントローラ200Bから正常に受信できたことを示す情報を受け取り、MC20Bの外部に設けられたLEDなどに通信試験の結果を表示させるものである。また、データ処理部203Bは、コントローラ200Bが第2特殊フレーム300BにMC20Bの温度状態、電源状態などの各種情報を付するために、MC20Bの各種情報をデータ処理してコントローラ200Bに送る機能を有することができる。さらに、データ処理部203Bは、コントローラ200Bが第2特殊フレーム300BにMC20AからMC20Bまでの間の通信状態(たとえば、MC20Bが受信した光の信号レベル、送信元のMC20Aの送信した光の信号レベル、または光の減衰量など)の情報を付するために、MC20Aから光ファイバ伝送路30を介して受信した光レベルの情報をデータ処理して、コントローラ200Bに送る機能を有することもできる。
ここで、第1特殊フレーム300Aおよび第2特殊フレーム300Bのフレーム構成について、図5を参照して、説明する。
第1特殊フレーム300Aおよび第2特殊フレーム300Bは、図5に示すように、識別子部301と、データフレーム部302と、FCS(フレーム検査シーケンス)303とから構成される。識別子部301は、たとえば、3Byte目に、試験用フレームであることを示す「0xf5」という識別子を付して、第1特殊フレーム300Aおよび第2特殊フレーム300Bは試験用フレームであることを表すことができる。この識別子によって、上述したように、パーサ200A,200Bは、データ通信フレームと特殊フレームとを分類する。また、識別子部301は、たとえば、MC自身の温度状態、電源状態などの機器状態の情報を付加することができる。さらに、第2特殊フレーム300Bは、第1特殊フレーム300Aが通信されるMC20AからMC20Bまでの間の通信状態の情報も付加することもできる。なお、上述では、識別子部301において、3Byte目に識別子を付するとしたが、この場合に限られず、識別子を付する部分は、1Byte目、または2Byte目など適宜決めることができる。また、上述では、識別子を「0Xf5」としたが、イーサネット(登録商標)フレームで使用が一般に予約されている「0x55」および「0xD5」以外であることが望ましい。
データフレーム部300Bは、試験に用いるために使うデータ用のフレームである。FCS300Cは、フレームエラーチェックを行うために付加されるものであって、エラーチェックにCRC(巡回冗長検査)値を使用する。
なお、たとえば、データ通信フレームがイーサネット(登録商標)フレームである場合、第1特殊フレーム300Aおよび第2特殊フレーム300Bは、他の通信機器によってイーサネット(登録商標)フレームと判断されないように、イーサネット(登録商標)フレームよりフレーム長が短いことが好ましく、さらに、MACアドレスおよびIPアドレスの情報を非含有であることがより好ましい。
次いで、図6を参照して、本実施形態におけるマルチプレクサ201Aが、データ通信フレーム400A,400Bを送信する間にMC20Bに向けて第1特殊フレーム300Aを送信する送信タイミングの一例について説明する。なお、マルチプレクサ202Bが、データ通信フレーム400C,400Dを送信する間にMC20Aに向けて第2特殊フレーム300Bを送信する送信タイミングについては、マルチプレクサ202Aの送信タイミングの場合と同様にすることができるので、その説明は省略する。
マルチプレクサ201Aにおいて、コントローラ200Aから第1特殊フレーム300Aを受け取ったとき、まず、第1特殊フレーム300Aを送信するための送信イベントが発生する。そして、その送信イベント発生時期が、図6(a)に示すように、データ通信フレーム400Aをリモートポートへ送信してから96bit時間(12Byte時間)(以下、「送信間隔」と称する)以上経過している場合に、マルチプレクサ201Aは、第1特殊フレーム300Aの送信を開始する。なお、本実施形態において、前記送信間隔を、先のデータ通信フレームを送信してから96bit時間としているが、これは、イーサネット(登録商標)において、通常、複数のフレームを送信する基準間隔が96bit時間以上であることによる。しかしながら、本実施形態は、上記送信間隔に限られず、適宜変更することができることはもちろんである。
また、図6(b)または図6(c)に示すように、送信イベント発生時に、データ通信フレーム400Aをリモートポートへ送信してから前記送信間隔以上経過していない場合、またはMC20Aがリモートポート(MC20B)に向けてデータ通信フレーム400Aを送信中の場合、マルチプレクサ201Aは、送信中のデータ通信フレーム400Aを送信してから前記送信間隔の経過後に、第1特殊フレーム300Aを送信する。
なお、図6(d)に示すように、マルチプレクサ201Aは、第1特殊フレーム300Aを送信中に、ローカルポートからデータ通信フレーム400Bを受信した場合、そのデータ通信フレーム400Bを破棄する。
以下、図7に示すフローチャートを参照して、通信システム1における通信試験方法を説明する。なお、本実施形態における通信試験では、上記同様、MC20Aが通信試験を要求するMCであって、MC20BがMC20Aからの通信試験に応答するMCであるとする。
まず、MC20Aにおけるコントローラ200Aが、MC20AとMC20Bとの間の通信状態を試験する場合に、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第1特殊フレームを作成する(ステップS100)。コントローラ200Aが第1特殊フレーム300Aを作成するときは、たとえば、ユーザが、MC20Aの外部に設けられた試験開始スイッチ(プッシュスイッチ)を押すことによって、コントローラ200Aがその情報を受け取ったときである。なお、コントローラ200Aが第1特殊フレーム300Aを作成するときは、ユーザの操作によるものに限られず、他の場合として、コントローラ200Aが一定の時間間隔ごとに自動的に第1特殊フレーム300Aを作成するものであってもよい。
次いで、マルチプレクサ201Aが、データ通信フレーム400A,400Bを送信する間に第1特殊フレーム300Aを送信する(ステップS101)。マルチプレクサ201Aにおける第1特殊フレーム300Aを送信するタイミングは、上述したとおりである。
次いで、MC20Bにおけるパーサ202Bが、MC20Aからフレームを受信し、受信したフレームが第1特殊フレーム300Aであるか否かを前記識別子に基づいて判断する(ステップS102)。パーサ202Bは、受信したフレームが第1特殊フレーム300Aであれば、第1特殊フレーム300Aをコントローラ300Bに送り、受信したフレームがデータ通信フレームであれば、データ通信フレームをリモートポートに送る。
次いで、コントローラ200Bが、第1特殊フレーム300Aを受信した場合、第1特殊フレーム300Aを正常に受信できたことを条件に、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第2特殊フレーム300Bを作成する(ステップS103)。すなわち、コントローラ200Bは、第1特殊フレーム300AのFCS303から、フレームが正常に受信したか否かを判定し、正常に受信したと判定した場合に、第2特殊フレーム300Bを作成する。この際、コントローラ200Bは、MC20B自体の機器情報、および第1特殊フレーム300Aが通信されるMC20AからMC20Bまでの間の通信状態の情報をデータ処理部203Bから受け取り、これらの情報を第2特殊フレーム300Bに含めて作成することができる。
次いで、マルチプレクサ201Bが、データ通信フレーム400C,400Dを送信する間にMC20Aに向けて第2特殊フレーム300Bを送信する(ステップS104)。マルチプレクサ201Aにおける第1特殊フレーム300Aを送信するタイミングは、上述したとおりである。
次いで、MC20Aにおけるパーサ202Aが、MC20Bからフレームを受信し、受信したフレームが第1特殊フレーム300Aであるか否かを判断する(ステップS105)。パーサ202Aは、受信したフレームが第2特殊フレーム300Bであれば、第2特殊フレーム300Bをコントローラ300Aに送り、受信したフレームがデータ通信フレームであれば、データ通信フレームをローカルポートに送る。
次いで、コントローラ200Aが、第2特殊フレーム300Bを受信した場合、第2特殊フレーム300Bが正常に受信できたことを条件に、MC20AとMC20Bとの間の通信状態を判定する(ステップS106)。この判定は、上記ステップS103と同様に、第2特殊フレーム300BのFCS303から、フレームが正常に受信したか否かを判定することによって行われる。そして、MC20Aが第2特殊フレーム300Bを正常に受信できた場合、コントローラ200Aは、たとえば、正常に受信できたことを示す情報をデータ処理部203Aに送り、MC20Aの外部に設けられたLEDを点灯させることによって通信試験の結果を表示させる。また、第2特殊フレーム300BにMC20Bの機器情報、および前記MC20A自体の送信状態の情報が含まれている場合、コントローラ200Aは、それらの情報をデータ処理部203Aに送り、MC20Aの外部に設けられた表示装置などにそれらの結果を表示させることもできる。
以上のように、本実施形態の通信システムおよびその通信試験方法によれば、従来のループバック試験とは異なり、通信機器間において、データ通信フレームを送信する間に試験用のフレームであることを識別する識別子を付した特殊フレームを送受させることで、通信機器間のデータ通信中であっても、通信試験を実施することができる。また、本発明によれば、従来のループバック試験工程におけるループバック状態への移行段階および解除段階を省略でき、その結果、通信機器における試験を行うためのコントローラの規模を小さくすることもできる。
また、第2特殊フレームに、前記第1特殊フレームが通信される前記第1通信機器から前記第2通信機器までの間の通信状態の情報を含めることで、第1通信機器から第2通信機器まで通信状態の情報、たとえば第1通信機器の光の送信レベル、第1通信機器から第2通信機器までの光の減衰量を得ることができる。
さらに、第1特殊フレームおよび第2特殊フレームは、MACアドレスおよびIPアドレスの情報を有さないことで、第1特殊フレームおよび第2特殊フレームが他の機器においてイーサネット(登録商標)フレームと判断されずにデータ通信に与える影響を防ぐことができる。
以上のように本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるべきものではなく、特許請求の範囲に表現された思想および範囲を逸脱することなく、種々の変形、追加、および省略が当業者によって可能である。
たとえば、上記実施形態では、MC20Aが通信試験を要求するためのMCであって、また、MC20BがMC20Aからの通信試験に応答するMCであるとしたが、この場合に限られず、MC20A,MC20Bは、それぞれ要求・応答の両方の機能を備えることで、相互にどちらからでも通信機器間の通信状態を試験することもできる。
さらに、上記実施形態では、通信機器間のネットワークとして光ファイバ伝送路を例にとって説明したが、本発明は、この場合に限られず、銅線など種々の通信ケーブルを用いることができる。
1 通信システム、
10A,10B LAN、
20A,20B メディアコンバータ、
30 光ファイバ伝送路、
200A,200B コントローラ、
201A,201B マルチプレクサ、
202A,202B パーサ、
203A,203B データ処理部。
10A,10B LAN、
20A,20B メディアコンバータ、
30 光ファイバ伝送路、
200A,200B コントローラ、
201A,201B マルチプレクサ、
202A,202B パーサ、
203A,203B データ処理部。
Claims (4)
- 第1通信機器、および該第1通信機器とデータ通信フレームを送受信する第2通信機器を備えた通信システムにおいて、
前記第1通信機器は、前記第1通信機器と前記第2通信機器との間の通信状態を試験する場合に、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第1特殊フレームを作成し、データ通信フレームを送信する間に前記第2通信機器に向けて前記第1特殊フレームを送信し、
前記第2通信機器は、前記第1通信機器からのフレームを受信した場合に、前記識別子に基づいて前記受信したフレームが前記第1特殊フレームであるか否かを判断し、前記受信したフレームが前記第1特殊フレームである場合、前記第1特殊フレームが正常に受信できたことを条件に、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第2の特殊フレームを作成し、データ通信フレームを送信する間に前記第1通信機器に向けて前記第2特殊フレームを送信し、
前記第1通信機器は、前記第2通信機器からのフレームを受信した場合に、前記識別子に基づいて前記受信したフレームが前記第2特殊フレームであるか否かを判断し、前記受信したフレームが前記第2特殊フレームである場合、前記第2特殊フレームが正常に受信できたことを条件に、前記第1通信機器と前記第2通信機器との間の通信状態を判定することを特徴とする通信システム。 - 前記第2特殊フレームには、前記第1特殊フレームが通信される前記第1通信機器と前記第2通信機器の間の通信状態の情報が含まれることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
- 前記第1特殊フレームおよび第2特殊フレームは、MACアドレスおよびIPアドレスの情報を非含有であることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
- 第1通信機器、および該第1通信機器と接続された第2通信機器を備えた通信システムにおける通信試験方法であって、
前記第1通信機器が、前記第1通信機器と前記第2通信機器との間の通信状態を試験する場合に、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第1特殊フレームを作成する段階と、
前記第1通信機器が、データ通信フレームを送信する間に前記第2通信機器に向けて前記第1特殊フレームを送信する段階と、
前記第2通信機器が、前記第1通信機器からのフレームを受信した場合に、前記受信したフレームが前記第1特殊フレームであるか否かを前記識別子に基づいて判断する段階と、
前記第2通信機器が、前記受信したフレームを前記第1特殊フレームであると判断した場合、前記第1特殊フレームが正常に受信できたことを条件に、試験用フレームであることを識別する識別子を付した第2特殊フレームを作成する段階と、
前記第2通信機器が、データ通信フレームを送信する間に前記第1通信機器に向けて前記第2特殊フレームを送信する段階と、
前記第1通信機器が、前記第2通信機器からのフレームを受信した場合に、前記受信したフレームが前記第2特殊フレームであるか否かを前記識別子に基づいて判断する段階と、
前記第1通信機器が、前記受信したフレームを前記第2特殊フレームであると判断した場合、前記第2特殊フレームが正常に受信できたことを条件に、前記第1通信機器と前記第2通信機器との間の通信状態を判定する段階と、
を備えることを特徴とする通信システムにおける通信試験方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008175853A JP2010016692A (ja) | 2008-07-04 | 2008-07-04 | 通信システムおよびその通信試験方法 |
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---|---|---|---|---|
JPH08130559A (ja) * | 1994-10-31 | 1996-05-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | フレームリレー局間通信路確認装置及び方法 |
-
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- 2008-07-04 JP JP2008175853A patent/JP2010016692A/ja active Pending
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JPH08130559A (ja) * | 1994-10-31 | 1996-05-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | フレームリレー局間通信路確認装置及び方法 |
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