JP2010015637A - 光ディスクへのバーコード状マークの記録方法および光ディスク - Google Patents

光ディスクへのバーコード状マークの記録方法および光ディスク Download PDF

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Abstract

【課題】 バーコード状のマークを記録する方法において、バーコード状のマークの書始め部分の形状の拡大を防止し、望み通りの形状を有するバーコード状のマークを記録する方法を提供する。
【解決手段】 バーストカッティングエリアを有する光ディスクを回転させながら記録用レーザ光を照射して、前記バーストカッティングエリアに前記光ディスクの半径方向に延在するバーコード状のマークを記録する方法において、バーコード状のマークの記録開始時の記録用レーザ光の照射エネルギーを、該マークの記録中の記録用レーザ光の照射エネルギーよりも小さくすることを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、光ディスクへのBCAマークの記録方法に関し、より具体的には、バーストカットエリアを有する光ディスクを回転させながら記録用レーザ光を照射して、前記バーストカットエリアに前記光ディスクの半径方向に延在するバーコード状のマークを記録する方法に関する。また、その記録方法によって形成された光ディスクに関する。
従来、光ディスクにおいては、製造保管又は流通販売の管理上、個々のディスク毎にシリアル番号やロット番号などの管理情報を、バーコード化して光ディスク上に記録し、正規の製造者もしくは販売者の光ディスクであるか否かを識別する手法などに用いられている。具体的には、光ディスクの最内周に設けられたバースト カッティング エリア(Burst Cutting Area)の記録層に、バーコード状にマーク(以下、「BCAマーク」と称する。)を記録し、光ディスクを再生するドライブに備えられた光ヘッドでBCAマークを読み取るものである。
現在、光ディスクは、CDからDVD、さらにHD DVDやブルーレイディスクと、より高密度なディスクが開発されている。その一方で、光ディスクドライブ、プレーヤ、レコーダは、これらの各種ディスクの再生互換性が求められており、これらの光ディスクを識別する必要がある。そのひとつの手段として、ディスク固有の情報をBCAマークとして設ける方法がある。さらに、BCAマークの一部を利用して情報の不正なコピー防止をすることも行われている。このように、光ディスクにおいて、BCAマークは、ますます重要で必須のものとなっている。
このようなバーコード状のBCAマークは、光ディスクの半径方向に沿って延在しており、光ディスクの製造段階で、具体的には、例えば、DVD−ROMの場合であれば、YAGレーザ等で反射層である金属薄膜を溶融除去して形成される。しかしながら、例えばDVD−Rのような記録可能な光ディスクにレーザ光を用いてバーコード状のマークを形成する場合においては、種々の課題があり、そのための解決方法が提案されている。
例えば、特許文献1では次のようなことが書かれている。BCAマークに用いられるバーコード情報の記録作業を能率よく行うために、光情報記録媒体の回転数を高くすると同時にレーザ光のパルス周波数を高くすることにより、光情報記録媒体1枚当たりの記録に要する時間を短くすることが考えられる。しかし、レーザ光のパルス周波数が高くなると、個々のレーザ光のパルスの強さにバラツキが発生し、形成されるバーコード情報の個々の線部の太さや形状が変動してしまい、読み取り精度が低下するという問題がある。そこで、この問題を解決するために、該特許文献では、レーザ発信器で生成された発光エネルギーを、決められた時間だけ蓄積させる蓄積段階と、前記蓄積段階で蓄積された発光エネルギーを瞬時に放出してパルス発光させる発光段階と、前記発光段階と次回の前記蓄積段階までの間、前記レーザ発振器で発生された発光エネルギーを放出し続ける継続放出段階とを設けることを提案している。これにより、パルス周波数を高めてもパルス列を構成する各パルス光の強さを一定に維持することができるようにしている。
また、特許文献2では次のようなことが書かれている。BCAマークを設ける光情報記録媒体には、記録方式や材料の違いにより、種々のものが存在するが、その特性により反射率が異なっており、その違いは記録前後のコントラストに反映されるので、そのまま記録再生における光ディスクの信号特性に影響する。しかし、BCAは読取の最初に再生する領域であるため、ドライブでは媒体の違いに応じた再生条件を設定することができず、そのため、光情報記録媒体の種類に応じてBCA情報を記録するための最適条件を決める必要があるという問題がある。そこで、この問題を解決するために、該特許文献では、BCAより内側にBCA記録条件を設定するためのテスト領域を設けることを提案している。また、同特許文献では、BCAマークを形成する際に、レーザ光をパルス分割して露光することにより、BCA情報におけるマーク形状の制御をきめ細かく行い、再生信号の歪が無く、且つ、大きな再生信号を得ることができるようにしている。
さらに、特許文献3では次のようなことが書かれている。2層の記録層を有する光情報記録媒体において、レーザによるBCAマークを一方の層に形成した場合、もう一方の層の反射膜にもダメージを与えるという問題もある。この問題を解決するために、該特許文献では、バーコード状マークを追記した1つの情報記録層を含む複数の情報記録層を有する再生型記録媒体において、前記1つの情報記録層以外の他の情報記録層の材料の熱伝率を前記1つの情報記録層の材料の熱伝導率に対して1.5倍以上に設定することを提案している。これにより、残りの情報記録層へ加工の痕跡が残ることを防止できるとしている。
特開11−224434号公報 特開2006−134393号公報 特開2005−196940号公報
本発明者らは、レーザ光を用いたバーコード状のBCAマークの形成方法についてさらに検討を進めていく過程で、これらの先行技術では開示されていない課題があることを見出した。
すなわち、表面にスタンパにてトラックが形成された光ディスクに、その最内周部の複数のトラックに跨って、YAGレーザや半導体レーザなどの高出力レーザにより該光ディスクの反射層を選択的に溶融除去する、または記録層に記録を行うことにより、半径方向に沿ったバーコード状のマークを形成する際、該バーコード状のマークの書始め部分が、設計通りの形状にならず、拡大して記録されてしまい、その結果、特性及び信頼性に悪影響を及ぼすことになることが判明した。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであって、バーコード状のマークの書始め部分の形状の拡大を防止し、所望の形状を有するBCAマークを形成する方法を提供することを目的とするものである。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、書き始め部分の形状の拡大は、レーザの出射初めにはジャイアントパルスと呼ばれる過剰なエネルギーの放出、及び/又はディスクスピンドルモータやヘッドのステージモータのトルク等による、記録装置の稼働部分の動きだしの遅れにより、設定条件に比べ大きな熱量がかかってしまい、そのためにマークが過剰に大きくなり、所望のバーコード幅よりも広い幅となってしまうことを見出した。さらには書き始めの部分であるため、マーク形成時に発生する応力の逃げ場が無く、その応力によって、光透過層が剥離したり、反射層が余計に除去されてしまい、結果として光ディスクの特性及び信頼性に悪影響を及ぼすことも見出した。
本発明は、これらの知見に基づいて完成に至ったものであり、記録初めの設定条件を一定レベル低下させるステップを導入することにより記録初めにおける前記問題を解決するものであって、以下の発明を提供するものである。
[1]バーストカッティングエリアを有する光ディスクを回転させながら記録用レーザ光を照射して、前記バーストカッティングエリアに前記光ディスクの半径方向に延在するバーコード状のマークを記録する方法において、バーコード状のマークの記録開始時の記録用レーザ光の照射エネルギーを、該マークの記録中の記録用レーザ光の照射エネルギーよりも小さくすることを特徴とする光ディスクへのバーコード状マークの記録方法。
[2]記録用レーザ光の照射エネルギーを記録開始時から段階的に大きくしていくことを特徴とする請求項1に記載の光ディスクへのバーコード状マークの記録方法。
[3]バーストカッティングエリアを有しており、該バーストカッティングエリアにバーコード状のマークが形成されている光ディスクにおいて、前記マークは、記録開始時の記録用レーザ光の照射エネルギーを、記録中の記録用レーザ光の照射エネルギーよりも小さくして形成されていることを特徴とする光ディスク。
本発明では、記録開始時の記録用レーザ光の照射エネルギーを、記録中の照射エネルギーよりも小さくすることにより、記録光の最初の照射による過剰な記録、光透過層の剥離や反射層の余計な部分の除去を防止することができるので、光ディスクの特性及び信頼性に悪影響を及ぼさないBCAマークの記録が可能となる。
以下、本発明の光ディスクのBCAへのバーコード状のマークの記録方法について、ブルーレイディスク(BD−R)の実施形態を用いて説明する。しかし、本発明の光ディスクは、本実施形態のBD−Rに限定されるものではなく、CD、DVD−ROMに代表される再生専用型、CD−R、DVD−Rに代表される追記型、CD−RW、DVD−RW/RAMに代表される書き換え型、或いは追記型などでみられる複数の記録層を有する光ディスク等にも適用できるものである。
図1は、本発明の光ディスク10の全体構造を示す平面図であり、図2は、内部構造の概要を説明するための上記図1における破線で囲まれた領域を示す部分拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態の光ディスク10は、中心孔5を有し、その一方の主面側には、内周側に副情報記録領域(バーストカッティングエリア)1が設けられ、外周側に主情報記録領域3が設けられている。該副情報記録領域1内には、BCAマーク4が形成されている。前記副情報記録領域1と前記主情報記録領域3との間には中間領域2があり、その用途は限定されるものではなく、ユーザが自由に使用できる領域であっても、或いは再生専用領域であってよく、具体的には、例えば、グルーブを有さないミラー領域としたり、或いはグルーブを設けた領域としたりすることができる。
前記副情報記録領域1、中間領域2、及び主情報記録領域3は、図2に示すとおり、一方の主面に螺旋状の案内溝12が形成された厚さ約1.1mmの円板状の基板11に設けられており、該基板11の前記主面上に、レーザ光を反射する反射層13と光吸収物質を含む記録層14と、保護層15と、必要に応じて設けられる接着剤層16と、厚さ約0.1mmの光透過層17と、をこの順に有し、前記光反射層13の前記基板11の溝12が形成された主面と接する側とは反対側の表面には、前記基板11の溝12に対応するように前記基板11の溝12と等しいトラックピッチTrB=0.32μmで螺旋状に形成されたグルーブ13bと、該グルーブ13bに隣接するランド13aとが形成されている。
前記主情報記録領域3に記録情報に基づいて波長400〜420nm(例えば405nm)のレーザ光を照射することにより、前記記録層14に光学的に読み取り可能な主情報が記録される。
本発明におけるバーコード状のマークは、図3に示すとおり、それぞれ光ディスクの半径方向に沿って延びており、前記特許文献1に記載された、図4に示すようなレーザ記録装置を用いて形成される。
図5は、バーコード状のBCAマークの形成方法を模式的に示す図である。図5に示すとおり、バーコード状のマークは、ディスクを回転させながら、内周側からレーザを照射して形成されるが、ジャイアントパルスや、ディスクスピンドルモータやヘッドのステージモータのトルクによる動き出しの遅れなどによると思われる、記録開始の部分の極大化が発生する。
本発明では、この記録初めの極大化を防止するために、記録初めの照射エネルギーを一定レベル低下させる入れるステップを導入するものである。
記録用レーザ光の照射エネルギーは、
照射エネルギー∝(レーザパワー×照射時間)/光ディスクの回転数
で定義される。
本発明では、バーコード状のマークの記録初めの照射エネルギーを、記録中の照射エネルギーよりも小さくするものであるが、該照射エネルギーの調整は、レーザパワー、照射時間、又はディスクの回転数を調整することによって可能となる。
本発明において、記録初めの照射エネルギーを、記録中の照射エネルギーよりも小さくしたのち、記録中の照射エネルギーまで大きくする方法としては、図6(a)に示すとおり、段階的に高めても、或いは、図6(b)に示すように2段階で高めてもよい。さらには、図6(c)に示すように記録中の照射エネルギーを最大の照射エネルギーよりも低くなるようにする、或いは、図6(d)に示すように記録終了前の照射エネルギーを小さくする等、記録の状態に合わせて照射エネルギーを可変にしても良い。なお、図6は、照射エネルギーの状態を模式的に示すもので、記録用レーザ光のパルス波形を示すものではない。
変化させる照射エネルギーの範囲及びそのステップ数や長さは、記録装置の特性と記録を行うディスクの感度によって決定される。
調整するレーザパワーの範囲は、記録中のレーザパワーに対して、50%〜100%であり、好ましくは70%〜85%の範囲である。
また、調整する照射時間の範囲は、記録中の照射時間に対して、70%〜100%であり、好ましくは80%〜90%の範囲である。
さらに、調整するディスクの回転数の範囲は、記録中のディスク回転数に対して1倍〜3倍であり、好ましくは1.5倍〜2倍の範囲である。
本発明において、上記基板11としては、従来の光情報記録媒体の基板材料として用いられている各種の材料を任意に選択して使用することができる。具体的には、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィン、ポリエステル樹脂、アルミニウム等の金属、ガラス等を挙げることができ、必要によりこれらを併用してもよい。上記材料の中では、成型性、耐湿性、寸法安定性及び低価格等の点から熱可塑性樹脂が好ましく、ポリカーボネートが特に好ましい。
これらの樹脂を用いた場合には、射出成形等の方法で所定の形状(光ディスクなら円板状)に基板11を作成することが好ましい。また、上記基板11の厚さは0.9〜1.1mmの範囲とすることが好ましい。また、これに限るものではなく、例えば紫外線硬化性樹脂を用いて、基台上に塗布し塗膜を硬化させて用いることもできる。
図2に示す案内溝12によって形成される凹凸が、前記のグルーブ13b及びランド13aを形成するものであるが、この案内溝12は、前記基板11の射出成型に用いられる金型内に、一方の主面に前記案内溝12とは逆パターンの螺旋状の凸条の微細加工が施されたスタンパと呼ばれる型板を配置して前記基板11の射出成型時に同時に形成されることが好ましい。
本発明における反射層13は、データの記録および/または再生用のレーザ光を反射させるものであり、レーザ光に対する反射率を高めたり、記録再生特性を改良する機能を付与するために、基板11と記録層14との間に設けられるものであって、例えば蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、等により前記基板11の溝12が形成された面上に形成される。中でも、量産性、コストの面からスパッタリング法が特に好ましい。
上記反射層13を構成する材料としては、通常のブルーレイディスクにおいて好ましく用いられる材料であればよく、Au、Al、Ag、CuあるいはPd等の金属膜、これらの金属の合金膜あるいはこれらの金属に微量成分が添加された合金膜が好ましく用いられる。
また、Agに対し、例えば、Au、Al、Cu、Ti、Cr、Ni、Ta、Pd、Mg、Hf、V、Nb、Ru、W、Mn、Re、Fe、Co、Rh、Ir、In、Zn、Cd、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Bi、及び希土類金属等の元素を合金として含有させることにより、高い反射率、良好なBCA記録感度、良好な保存安定性等が得られる。
本発明において、上記記録層14としては、追記型や書き換え型等のタイプ別に様々なものがある。また、追記型においても有機色素を用いた記録層や無機材料を用いた記録層がある。
まず、記録層14として有機色素を用いたものについて説明する。記録層14に用いられる有機色素としては、フタロシアニン色素、シアニン色素、アゾ系色素等が好ましく、例えば、化学式1に示すアゾ色素又は化学式2に示すシアニン色素を結合剤等と共に例えばTFP(テトラフルオロプロパノール)等の溶剤に溶解して塗布液を調整し、次いで、この塗布液を、上記反射層を介してスピンコート法やスクリーン印刷法等により塗布して塗膜を形成した後、例えば温度80℃で30分間程度乾燥することにより形成することが好ましい。
(式中、A及びA′は、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、セレン原子及びテルル原子から選ばれるヘテロ原子を1又は複数含んでなる、互いに同じか異なる複素環を表わし、R21乃至R24は、それぞれ独立に、水素原子又は置換基を表わし、Y21、Y22は周期律表における第16族の元素から選ばれる互いに同じか異なるヘテロ原子を表わす。)
(式中、Φ及びφは、それぞれイドレニン環残基、ベンゾインドレニン環残基又はジベンゾインドレニン環残基を表し、Lはモノ又はジカルボシアニン色素を形成するための連結基を表し、Xは陰イオンを表し、mは0又は1の整数である。)
また、本発明において、記録層14として無機材料で構成された光吸収物質を用いても良い。このような無機材料としては、InAgSbTe、TeGeSb、Te−Pd、Si−Cu、Ge−Bi等が用いられる。無機材料系の記録層はこれらの材料を蒸着またはスパッタリング等で成膜することによって形成される。また、書き換え型の光ディスクでは、記録層14として、相変化型の材料が用いられる。このような材料としては、InAgSbTe、TeGeSbがある。これらの材料は上記無機材料系の記録層と同様に蒸着またはスパッタリング等で成膜することによって形成される。
本発明において、上記保護層15は、上記記録層14と後述する光透過層17との間に、記録特性等の調整や接着性向上あるいは記録層14の保護等を目的として形成されることが好ましい。
上記保護層15としては、SiO、ZnS−SiO、Nb−Al等からなる透明な膜が好ましく、例えば蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、等により前記光記録層14が形成された面上に形成されることが好ましい。中でも、量産性、コストの面からスパッタリング法が特に好ましい。
本発明において、接着剤層16は、次に述べる光透過層17にシート状のものを用いた場合に必要となり、密着性を向上させるために形成される任意の層である。
このような接着剤層16としては、エポキシ系その他の透明な反応性硬化樹脂、もしくは紫外線硬化性の透明な樹脂を主成分とするものが好ましく、スピンコート法やスクリーン印刷法等の手段により前記保護層15上及び/又は後述する厚さ約0.1mmのシート状の光透過層17の下面に塗布した後、前記基板11の保護層15と前記シート状の光透過層17とが接着剤層16により接合され、厚さ約1.2mmの光ディスクが得られる。
本発明において、上記光透過層17としては、透明な樹脂からなるものが好ましい。より具体的には、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、等の光透過性の良好な樹脂からなるシートを用いるか、或いはこれらの樹脂を塗布して光透過層を形成することが好ましい。
上記光透過層17の厚みは通常400nm〜420nm付近の波長のレーザ光が照射されて読み出しされるように構成されるために、通常0.1mmであることが好ましい。
以下、本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。今回の実施例では有機色素を用いた記録型ディスクを使用した。
〈基板の製造〉
ガラス原盤上にスピンコート法によってフォトレジスト(感光剤)を所定の厚さで塗布してレジスト膜を形成し、カッティング装置のレーザ光により所定の露光幅寸法となるように露光した後、得られたガラス原盤上に現像液を滴下し、現像処理して、基板の溝に対応した凹凸のレジストパターンを形成した。
次に、このガラス原盤上にめっき処理によりニッケルを析出させ、これを剥離し、外形をディスク形状にトリミングしてスタンパを得た。
次に、このスタンパを射出成型装置のキャビティ内にセットし、キャビティ内にポリカーボネート樹脂を注入して、一方の主面に、螺旋状の案内溝を有する基板を得た。
〈光反射層、記録層、保護層及び光透過層の形成〉
前記基板の螺旋状の溝が形成された主面上にスパッタリング装置により、ターゲット材料として、Ag合金を用いて、光反射層を形成した。
次に、該基板上に前記化学式1に示すアゾ系の有機色素を含有する色素溶液をスピンコート法により塗布して記録層を形成した。
さらに、この基板上にスパッタ装置を用いてZnS−SiOをスパッタして、保護膜を形成した。
最後に、この基板上にアクリル樹脂を主成分とする紫外線硬化性の接着剤を塗布した後、この基板上に厚さ0.1mmのポリカーボネート樹脂製のディスク形のシートを貼り合わせ、紫外線を照射して前記接着剤を硬化させて光透過層を形成し、厚さ約1.2mmの光ディスクを得た。
〈BCAマークの形成〉
(比較例)
BCAを記録する光ディスクの前記BCA相当領域に、レーザ波長810nm、ビーム径約1μm×約30μmを有するBCA用レーザ記録装置にて、レーザパワー5000mW、レーザ照射時間2.33us、ディスク回転数1000rpm、半径方向のビーム送り量10μm、の条件で、周方向の幅が約12μmのBCAマーク4を形成した。
図7の写真は、その結果を撮影した顕微鏡写真である。写真から明らかなように、記録初めの部分で極大化、及び部分的な光透過層の剥離の発生が観察された。
(実施例1)
上記比較例において、記録開始時のレーザパワーを4000mWとし、記録開始後、2回転記録した後に5000mWに戻した以外は比較例と同様にして、BCAマーク4を形成した。
図8の写真は、本実施例の結果を撮影した顕微鏡写真である。
写真から明らかなように、記録初めの部分で極大化、及び部分的な光透過層の剥離は観察されず、設計とおりのバーコード状のマークを形成することができた。
(実施例2)
上記実施例1において、記録中のディスク回転数を1000rpmとし、記録終了前、2回転分記録を残した時に1200rpmにディスク回転数を上げたこと以外は実施例1と同様にして、BCAマーク4を形成した。図9の写真は上記比較例における記録終わりの部分を撮影した顕微鏡写真である。また、図10の写真は本実施例における記録終わりの部分を撮影した顕微鏡写真である。比較例ではレーザパワー5000mW、ディスク回転数1000rpm、レーザ照射時間2.33usを保持した状態で書き終わりまで記録したところ、書き終わりの部分に反射層の溶融が発生した。本実施例では、記録終了前にディスク回転数を上げて照射エネルギーを小さくしたため、書き終わりの部分に反射層の溶融が発生せず、設計とおりのバーコード状のマークを形成することができた。
バーストカッティングエリアを有する光ディスクの全体構造を示す平面図 バーストカッティングエリアを有する光ディスクの内部構造を示す部分拡大断面図 バーコード状のマークを示す模式図 バーコード状のマーク形成用のレーザ記録装置の一例を示す図 バーコード状のマークの形成方法を模式的に示す図 本発明における照射エネルギーの状態を模式的に示す図 比較例におけるバーコード状のマークの記録結果を示す顕微鏡写真 本発明におけるバーコード状のマークの記録結果を示す顕微鏡写真 比較例におけるバーコード状のマークの書き終わり部分の記録結果を示す顕微鏡写真 本発明におけるバーコード状のマークの書き終わり部分の記録結果を示す顕微鏡写真
符号の説明
1:副情報記録領域(バーストカッティングエリア)
2:中間領域
3:主情報記録領域
4:BCAマーク
5:中心孔
10:光ディスク
11:基板
12:案内溝
13:反射層
13a:ランド
13b:グルーブ
14:記録層
15:保護層
16:接着剤層
17:光透過層

Claims (3)

  1. バーストカッティングエリアを有する光ディスクを回転させながら記録用レーザ光を照射して、前記バーストカッティングエリアに前記光ディスクの半径方向に延在するバーコード状のマークを記録する方法において、バーコード状のマークの記録開始時の記録用レーザ光の照射エネルギーを、該マークの記録中の記録用レーザ光の照射エネルギーよりも小さくすることを特徴とする光ディスクへのバーコード状マークの記録方法。
  2. 記録用レーザ光の照射エネルギーを記録開始時から段階的に大きくしていくことを特徴とする請求項1に記載の光ディスクへのバーコード状マークの記録方法。
  3. バーストカッティングエリアを有しており、該バーストカッティングエリアにバーコード状のマークが形成されている光ディスクにおいて、前記マークは、記録開始時の記録用レーザ光の照射エネルギーを、記録中の記録用レーザ光の照射エネルギーよりも小さくして形成されていることを特徴とする光ディスク。
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