JP2010014810A - 映像信号処理装置及び映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】輝度が平坦な画像領域同士が隣接する場合に画像領域の境界付近で生じる偽輪郭を防止し、画質の品位を向上させる。
【解決手段】輝度変化量算出回路12は、所定の数の画素で構成される注目画素ブロックと、所定の数の画素で構成される複数の周辺画素ブロックとの輝度の変化量を周辺画素ブロック毎に算出し、制御信号生成部13は、算出された周辺画素ブロック毎の変化量がそれぞれ所定の値以下であるか否かを判断し、変化量が所定の値以下であると判断された周辺画素ブロックの数が所定の数以上であるか否かを判断し、判断結果に応じて、入力映像信号の注目画素ブロックの輝度の補正を制御する制御信号を生成し、輝度補正回路14は、生成された制御信号を用いて、入力映像信号の注目画素ブロックの輝度を補正する。
【選択図】図2
【解決手段】輝度変化量算出回路12は、所定の数の画素で構成される注目画素ブロックと、所定の数の画素で構成される複数の周辺画素ブロックとの輝度の変化量を周辺画素ブロック毎に算出し、制御信号生成部13は、算出された周辺画素ブロック毎の変化量がそれぞれ所定の値以下であるか否かを判断し、変化量が所定の値以下であると判断された周辺画素ブロックの数が所定の数以上であるか否かを判断し、判断結果に応じて、入力映像信号の注目画素ブロックの輝度の補正を制御する制御信号を生成し、輝度補正回路14は、生成された制御信号を用いて、入力映像信号の注目画素ブロックの輝度を補正する。
【選択図】図2
Description
本発明は、入力される映像信号に対して、輝度レベルを制御する映像信号処理装置及び映像表示装置に関するものである。
映像表示装置においては、映像の高画質化を目的とする様々な映像信号処理が行われている。特に、入力された映像信号に対して、コントラストを調整する映像信号処理手段として、映像信号中の輝度レベルの分布を作成し、各輝度レベルの分布頻度が均一になるように階調変換を行うことで、映像のコントラストを強調する分布頻度均一化手法(ヒストグラム均等化手法)が一般的に用いられている。しかし、この手法は、全映像データに対して単一曲線で輝度変換を行うため、局所的にはかえってコントラストが低下してしまう部分が生じることがある。
このような課題を改善するために、例えば、特許文献1では、ヒストグラムを用いず、人間の視覚モデルを基にしたコントラスト改善技術を提案しており、その構成図は図14のようになる。図14において、画像処理装置は、入力画像をデジタル画像に変換する画像入力手段101、コントラスト改善手段102、及びデジタル画像とコントラスト改善手段102で得られた強調画像とを合成する画像合成手段103を備える。
また、コントラスト改善手段102は、比較画素決定手段104、周囲平均手段105、改善量算出手段106、変換基準値算出手段107及び画素値変換手段108で構成される。
比較画素決定手段104は、コントラストを調整するための輝度変換を行う対象画素の周辺領域より比較対象にする周辺画素を決定する。周囲平均手段105は、周辺画素における画素値の平均画素値を算出する。改善量算出手段106は、周囲平均手段105で得られた対象画素の局所的な特徴を表す平均画素値と、対象画素の画素値との比を基にコントラスト改善量を算出する。変換基準値算出手段107は、改善量算出手段106から得られたコントラスト改善量を実際の画素値に変換する際の変換基準値を求める。画素値変換手段108は、変換基準値算出手段107によって求められた変換基準値を基に改善量算出手段106で得られたコントラスト改善量を対象画素におけるコントラスト改善後の画素値に変換する。
人間の視覚は、対象画素に対して知覚された画素値のみで対象画素の情報(色及びコントラストなど)を認知するのではなく、対象画素とその周囲にある画素との相対的な関係により、対象画素の画素値を調整することで画素情報を知覚している。人間の視覚モデルを基にした上記のコントラスト改善技術はその他の手法よりもより鮮明なコントラスト変換画像を得ることができる。
特開2004−38842号公報
図14で示すような人間の視覚モデルを利用したコントラスト改善技術は、対象画素の輝度とその周囲にある画素の輝度とを基にして対象画素の輝度を調整するため、隣接する画素の輝度が一定ではない画像領域では、コントラスト改善の効果が得られる。また、隣接する画素の輝度が一定で変化が少ない画像領域(輝度が平坦な画像領域)においては、対象画素の輝度が変化することはない。このような画像領域では、輝度の変化及びコントラスト改善を望まないため、画質の品位的に問題はない。
しかしながら、輝度が平坦な画像領域同士が隣接する場合、画像領域の境界(エッジ)付近においては、対象画素の輝度が一定であるにも関わらず、その周囲にある画素の輝度が対象画素の位置によって異なるため、輝度の補正量に差が生じる。これにより、本来輝度が一定であるはずの画像領域で偽輪郭が生じるため、画質の品位が低下する虞がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、輝度が平坦な画像領域同士が隣接する場合に画像領域の境界付近で生じる偽輪郭を防止することができ、画質の品位を向上させることができる映像信号処理装置及び映像表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る映像信号処理装置は、所定の数の画素で構成される注目画素ブロックと、所定の数の画素で構成される複数の周辺画素ブロックとの輝度の変化量を前記周辺画素ブロック毎に算出する輝度変化量算出部と、前記輝度変化量算出部によって算出された前記周辺画素ブロック毎の前記変化量がそれぞれ所定の値以下であるか否かを判断する第1の判断部と、前記第1の判断部によって変化量が所定の値以下であると判断された周辺画素ブロックの数が所定の数以上であるか否かを判断する第2の判断部と、前記第2の判断部による判断結果に応じて、入力映像信号の前記注目画素ブロックの輝度の補正を制御する制御信号を生成する制御信号生成部と、前記制御信号生成部によって生成された制御信号を用いて、入力映像信号の前記注目画素ブロックの輝度を補正する輝度補正部とを備える。
この構成によれば、所定の数の画素で構成される注目画素ブロックと、注目画素ブロックの周辺に位置するとともに所定の数の画素で構成される複数の周辺画素ブロックとの輝度の変化量が周辺画素ブロック毎に算出される。そして、算出された周辺画素ブロック毎の変化量がそれぞれ所定の値以下であるか否かが判断され、変化量が所定の値以下であると判断された周辺画素ブロックの数が所定の数以上であるか否かが判断される。その後、判断結果に応じて、入力映像信号の注目画素ブロックの輝度の補正を制御する制御信号が生成され、生成された制御信号を用いて、入力映像信号の注目画素ブロックの輝度が補正される。
したがって、注目画素ブロックの輝度と略同じ輝度を有する周辺画素ブロックの数に応じて、注目画素ブロックの輝度の補正が制御されるので、輝度が平坦な画像領域同士が隣接する場合に画像領域の境界付近で生じる偽輪郭を防止することができ、画質の品位を向上させることができる。
また、上記の映像信号処理装置において、前記注目画素ブロック及び前記周辺画素ブロックは、1つの画素で構成されることが好ましい。
この構成によれば、1画素単位で輝度の補正が制御されるので、より高精度に輝度の補正を行うことができる。
また、上記の映像信号処理装置において、前記輝度変化量算出部は、前記注目画素ブロック及び前記周辺画素ブロックが複数の画素で構成される場合、前記注目画素ブロック内の複数の画素の輝度の平均値と、前記周辺画素ブロック内の複数の画素の輝度の平均値との変化量を前記周辺画素ブロック毎に算出することが好ましい。
この構成によれば、注目画素ブロック及び周辺画素ブロックが複数の画素で構成される場合、注目画素ブロック内の複数の画素の輝度の平均値と、周辺画素ブロック内の複数の画素の輝度の平均値との変化量が周辺画素ブロック毎に算出される。したがって、注目画素ブロック及び周辺画素ブロックが複数の画素で構成される場合であっても、注目画素ブロックの平均輝度と略同じ平均輝度を有する周辺画素ブロックの数に応じて、注目画素ブロック内の各画素の輝度の補正を制御することができる。
また、上記の映像信号処理装置において、前記制御信号生成部は、前記第2の判断部によって変化量が所定の値以下である周辺画素ブロックの数が所定の数以上であると判断された場合、入力映像信号の前記注目画素ブロックの輝度を補正しないように制御する制御信号を生成し、前記第2の判断部によって変化量が所定の値以下である周辺画素ブロックの数が所定の数より少ないと判断された場合、入力映像信号の前記注目画素ブロックの輝度を補正するように制御する制御信号を生成することが好ましい。
この構成によれば、変化量が所定の値以下である周辺画素ブロック、すなわち注目画素ブロックの輝度と略同じ輝度を有する周辺画素ブロックの数が所定の数以上であると判断された場合、入力映像信号の注目画素ブロックの輝度が補正されず、また、注目画素ブロックの輝度と略同じ輝度を有する周辺画素ブロックの数が所定の数より少ないと判断された場合、入力映像信号の注目画素ブロックの輝度が補正される。
したがって、注目画素ブロックの輝度と略同じ輝度を有する周辺画素ブロックの数に基づいて、注目画素ブロックの平坦度を判断することができ、入力映像信号の注目画素ブロックの輝度を補正するか否かを制御することができる。
また、上記の映像信号処理装置において、前記注目画素ブロックを含む所定の領域内において、前記輝度変化量算出部によって算出された前記変化量が所定の値以下である周辺画素ブロックが前記注目画素ブロックを含めて所定の数連続しているか否かを判断する第3の判断部をさらに備え、前記制御信号生成部は、前記第3の判断部による判断結果に応じて、入力映像信号の前記注目画素ブロックの輝度の補正を制御する制御信号を生成することが好ましい。
この構成によれば、注目画素ブロックを含む所定の領域内において、変化量が所定の値以下である周辺画素ブロックが注目画素ブロックを含めて所定の数連続しているか否かが判断され、判断結果に応じて、入力映像信号の注目画素ブロックの輝度の補正を制御する制御信号が生成される。
したがって、単に、注目画素ブロックの輝度と略同じ輝度を有する周辺画素ブロックの数に基づいて、注目画素ブロックの平坦度を判断するのではなく、さらに、注目画素ブロックの輝度と略同じ輝度を有する周辺画素ブロックが連続している数に基づいて、注目画素ブロックの平坦度を判断することができる。
また、上記の映像信号処理装置において、前記制御信号生成部は、前記第2の判断部によって前記変化量が所定の値以下である周辺画素ブロックの数が所定の数以上であると判断され、かつ前記第3の判断部によって前記変化量が所定の値以下である周辺画素ブロックが前記注目画素ブロックを含めて所定の数連続していると判断された場合、入力映像信号の前記注目画素ブロックの輝度を補正しないように制御する制御信号を生成することが好ましい。
この構成によれば、変化量が所定の値以下である周辺画素ブロックの数が所定の数以上であると判断され、かつ変化量が所定の値以下である周辺画素ブロックが注目画素ブロックを含めて所定の数連続していると判断された場合、入力映像信号の注目画素ブロックの輝度が補正されない。
したがって、注目画素ブロックの輝度と略同じ輝度を有する周辺画素ブロックの数と、注目画素ブロックの輝度と略同じ輝度を有する周辺画素ブロックが連続している数とに基づいて、入力映像信号の注目画素ブロックの輝度を補正するか否かを制御することができる。
本発明に係る映像表示装置は、上記の映像信号処理装置と、前記映像信号処理装置によって輝度が補正された映像信号を表示する表示装置とを備える。
この構成によれば、輝度が平坦な画像領域同士が隣接する場合に画像領域の境界付近で生じる偽輪郭を防止し、画質の品位を向上させた映像を表示することができる。
本発明によれば、注目画素ブロックの輝度と略同じ輝度を有する周辺画素ブロックの数に応じて、注目画素ブロックの輝度の補正が制御されるので、輝度が平坦な画像領域同士が隣接する場合に画像領域の境界付近で生じる偽輪郭を防止することができ、画質の品位を向上させることができる。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置を適用した映像表示装置の概略構成図である。図1において、映像表示装置10は、A/Dコンバータ1、映像信号処理部2、フィールドメモリ3、コントラスト補正部4、駆動制御部5、表示装置6及び同期分離部7を備える。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置を適用した映像表示装置の概略構成図である。図1において、映像表示装置10は、A/Dコンバータ1、映像信号処理部2、フィールドメモリ3、コントラスト補正部4、駆動制御部5、表示装置6及び同期分離部7を備える。
A/Dコンバータ1には、アナログ形式の映像信号AVDが入力される。A/Dコンバータ1は、入力された映像信号AVDをデジタル形式に変換し、変換したデジタル形式の映像信号VD1を映像信号処理部2に出力する。
映像信号処理部2は、例えば、映像信号VD1に対してインターレース−プログレッシブ変換(以下、IP変換と略記する)を行う。映像信号処理部2は、IP変換時に、A/Dコンバータ1から与えられた映像信号VD1をフィールドメモリ3に書き込み、フィールドメモリ3に書き込まれた映像信号を読み出すことによりプログレッシブ方式の映像信号VD2を生成する。また、映像信号処理部2は、フィールドメモリ3を用いる映像の表示領域の変更処理を行ってもよい。映像信号処理部2によって生成された映像信号VD2は、コントラスト補正部4に出力される。
フィールドメモリ3は、内部にフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、SRAM(スタティックランダムアクセスメモリ)等の揮発性メモリ及び揮発性メモリにデータを保持するためのデータ保持用電源、またはそれ以外のデータ保存のための手段を備えている。
コントラスト補正部4は、映像信号処理部2から入力された映像信号VD2に対して、映像のコントラストを改善するための輝度の補正を行い、輝度を補正した映像信号VD3を駆動制御部5に出力する。コントラスト補正部4の詳細は後述する。
駆動制御部5は、入力された映像信号VD3を基に、映像に対応した駆動信号D1を生成し、表示装置6を駆動させる。それにより、映像が表示装置6に表示される。表示装置6は、例えばプラズマディスプレイパネル、液晶パネル又は有機ELパネルであってもよく、特にその種類を問わない。
同期分離部7は、映像信号AVDから水平同期信号HP及び垂直同期信号VPを分離し、映像信号処理部2及び駆動制御部5に出力する。
続いて、上記のコントラスト補正部4の具体的な構成例を説明する。図2は、第1の実施形態に係るコントラスト補正部4の詳細な構成を示す図である。図2において、コントラスト補正部4は、特徴検出回路11、輝度変化量算出回路12、制御信号生成部13及び輝度補正回路14を備える。
特徴検出回路11は、入力映像信号の画素単位の特徴を検出し、検出した画素単位の特徴を表す特徴検出信号CHを輝度補正回路14に出力する。画素単位の特徴は、例えば、特徴を検出する対象画素を中心としたときの所定の画素数で定められた周辺画素の平均輝度で表される。
輝度補正回路14について図3及び図4を用いて説明する。図3は、周辺画素の平均輝度が比較的低いときの、図2の輝度補正回路14の動作を示す図であり、図4は、周辺画素の平均輝度が比較的高いときの、図2の輝度補正回路14の動作を示す図である。輝度補正回路14は、コントラストを改善するために、入力された映像信号VD2及び特徴検出信号CHを用いて、所定の輝度補正カーブに基づいて輝度を補正する。
ここで、所定の輝度補正カーブは、特徴検出信号を対象画素の周辺画素の平均輝度とすると、一例として、平均輝度が比較的小さい場合、図3のような特性となり、平均輝度が比較的大きい場合、図4のような特性となる。具体的には、図3及び図4において、対象画素が平均輝度よりも大きい場合、対象画素の輝度を大きく補正し、逆に対象画素が平均輝度よりも小さい場合、対象画素の輝度を小さく補正する。画素毎に、その周辺画素の平均輝度を用いて、図3及び図4のような輝度補正カーブによる輝度補正を行うことで、局所的なコントラスト感を強調することができる。
次に、本実施の形態における輝度補正処理について説明する。図5は、本実施の形態における輝度補正処理について説明するための図であり、図6は、図5の所定の領域R内の画素を示す図である。
本実施の形態における輝度補正処理では、画素単位にコントラストが平坦であるか否かを検出する。すなわち、図5に示すように、1フィールドの映像信号100は複数の画素Pで構成され、この複数の画素Pそれぞれについて平坦であるか否かが判断される。そして、平坦であると判断された画素Pについては輝度補正が行われず、平坦でないと判断された画素Pについては輝度補正が行われる。
図6に示すように、画素P5が、平坦であるか否かを判断する対象である注目画素であるとする。この場合、注目画素P5の輝度Y5と、注目画素P5の周囲に隣接する8つの画素P1〜P4,P6〜P9の輝度Y1〜Y4,Y6〜Y9との差分値D_1〜D_4,D_6〜D_9が算出され、算出された差分値D_1〜D_4,D_6〜D_9が所定の閾値D_TH以下であるか否かが判断される。そして、所定の閾値D_TH以下であると判断された差分値の個数が計数され、計数された個数Nが所定の閾値N_TH以上であるか否かが判断される。ここで、個数Nが所定の閾値N_TH以上であると判断された場合、平坦であると判断され、個数Nが所定の閾値N_THより少ないと判断された場合、平坦でないと判断される。
まず、輝度変化量算出回路12について説明する。輝度変化量算出回路12は、注目画素と、注目画素に隣接する周辺画素との間の輝度の変化量を算出し、各画素の輝度の平坦度合いを算出する。
輝度変化量算出回路12は、映像信号VD2内のある画素に注目したとき、注目画素とその周辺に隣接する周辺画素との輝度の差分を算出する。すなわち、輝度変化量算出回路12は、注目画素の輝度と、注目画素の左上、上、右上、左、右、左下、下及び右下に隣接する周辺画素の輝度との差分値をそれぞれ算出する。
輝度変化量算出回路12は、注目画素P5の輝度Y5と、注目画素P5の左上の画素P1の輝度Y1との差分値D_1、注目画素P5の輝度Y5と、注目画素P5の上の画素P2の輝度Y2との差分値D_2、注目画素P5の輝度Y5と、注目画素P5の右上の画素P3の輝度Y3との差分値D_3、注目画素P5の輝度Y5と、注目画素P5の左の画素P4の輝度Y4との差分値D_4、注目画素P5の輝度Y5と、注目画素P5の右の画素P6の輝度Y6との差分値D_6、注目画素P5の輝度Y5と、注目画素P5の左下の画素P7の輝度Y7との差分値D_7、注目画素P5の輝度Y5と、注目画素P5の下の画素P8の輝度Y8との差分値D_8、及び注目画素P5の輝度Y5と、注目画素P5の右下の画素P9の輝度Y9との差分値D_9を算出し、各差分値D_1〜D_4,D_6〜D_9を制御信号生成部13へ出力する。
次に、制御信号生成部13について説明する。図7は、第1の実施形態に係る制御信号生成部13の詳細な構成を示す図である。図7において、制御信号生成部13は、輝度差比較回路131、画素数比較回路132及び制御信号生成回路133を備える。
輝度差比較回路131は、差分値(輝度変化量)D_1〜D_4,D_6〜D_9と、輝度変化量の所定の閾値D_THとを比較する。輝度差比較回路131は、差分値D_1〜D_4,D_6〜D_9が閾値D_TH以下であるか否かを判断し、差分値が閾値D_TH以下であると判断された個数を計数する。輝度差比較回路131は、差分値D_1〜D_4,D_6〜D_9の中で、閾値D_TH以下である差分値の個数Nを画素数比較回路132へ出力する。
画素数比較回路132は、閾値D_TH以下であると判断された差分値の個数Nと、所定の閾値N_THとを比較する。画素数比較回路132は、個数Nが閾値N_TH以上であるか否かを判断し、判断結果を表す判断結果信号RESを制御信号生成回路133へ出力する。なお、画素数比較回路132は、個数Nが閾値N_TH以上であると判断された場合、ハイレベルの判断結果信号RESを出力し、個数Nが閾値N_THより小さいと判断された場合、ローレベルの判断結果信号RESを出力する。
制御信号生成回路133は、画素数比較回路132から出力される判断結果信号RESに応じて、画素毎に映像信号の輝度の補正を制御する制御信号CTRLを生成する。制御信号生成回路133は、判断結果信号RESがハイレベルの信号である場合、すなわち個数Nが閾値N_TH以上であると判断された場合、注目画素の輝度を補正しない旨の制御信号CTRLを生成する。また、制御信号生成回路133は、判断結果信号RESがローレベルの信号である場合、すなわち個数Nが閾値N_THより小さいと判断された場合、注目画素の輝度を補正する旨の制御信号CTRLを生成する。
次に、輝度補正回路14における制御信号CTRLを用いた輝度の補正の制御について、図8を用いて説明する。図8は、輝度補正回路14における輝度補正の概念を示す図である。視覚モデルを用いたコントラスト改善方法では、画素の特徴に周辺画素の平均輝度が用いられる。また、図8では、一例として、周辺画素の平均輝度が対象画素の輝度と等しい場合、補正によって得られる輝度は補正前と変わらない(ゲインが1)とする。図2の特徴検出信号CHを周辺画素の平均輝度としたとき、輝度補正回路14では、周辺画素の平均輝度が輝度補正の対象画素よりも小さくなる程、対象画素の輝度を大きな値に補正し、また、周辺画素の平均輝度が輝度補正の対象画素よりも大きくなる程、対象画素の輝度を小さな値に補正する。
これにより、局所的なコントラスト感を向上することができる。上記のようなコントラスト改善方法においては、周辺画素の平均輝度と注目画素の輝度との差が小さい程、コントラスト補正(輝度補正)の効果が小さい。よって、周辺画素の平均輝度を対象画素に近づけることで、輝度補正の効果を弱めることができる。これにより、輝度が一様で平坦な映像信号における偽輪郭による副作用を解消することができる。
ここで、本実施の形態における画素単位の平坦度の判断について具体的に説明する。図9は、本実施の形態における画素単位の平坦度の判断について説明するための図である。
図9は、輝度が一様に低い平坦な領域FR1と、輝度が一様に高い平坦な領域FR2とが重なり合っている画像を示している。図9において、画素P1,P2,P4の輝度Y1,Y2,Y4は例えば100であり、画素P3,P5,P6,P7,P8,P9の輝度Y3,Y5,Y6,Y7,Y8,Y9は例えば10である。
以下、図9に示す注目画素P5の平坦度の判断について説明する。注目画素P5は平坦な領域FR1内にある。しかしながら、従来通り輝度補正を行ってしまうと、領域FR1内の輝度と領域FR2内の輝度との差が大きいため、注目画素P5の輝度は領域FR1内の平均輝度よりも小さくなってしまう。この結果、領域FR1と領域FR2との間に偽輪郭が発生することとなる。そのため、注目画素P5は平坦であると判断され、輝度補正を行わないことが望ましい。
本実施の形態において、輝度変化量算出回路12は、注目画素P5の輝度Y5と、周辺画素P1〜P4,P6〜P9の輝度Y1〜Y4,Y6〜Y9との差分値D_1〜D_4,D_6〜D_9を算出する。輝度変化量算出回路12によって算出される差分値D_1〜D_4,D_6〜D_9は、以下の通りである。
D_1=100−10=90
D_2=100−10=90
D_3=10−10=0
D_4=100−10=90
D_6=10−10=0
D_7=10−10=0
D_8=10−10=0
D_9=10−10=0
D_1=100−10=90
D_2=100−10=90
D_3=10−10=0
D_4=100−10=90
D_6=10−10=0
D_7=10−10=0
D_8=10−10=0
D_9=10−10=0
次に、輝度差比較回路131は、輝度変化量算出回路12によって算出される差分値D_1〜D_4,D_6〜D_9が所定の閾値D_TH以下であるか否かを判断し、差分値が閾値D_TH以下であると判断された個数を計数する。なお、本実施の形態における所定の閾値D_THは、例えば10である。この場合、差分値D_1,D_2,D_4は閾値D_THより大きいと判断され、差分値D_3,D_6〜D_9は閾値D_TH以下であると判断される。閾値D_TH以下であると判断された差分値の個数Nは5となる。
なお、本実施の形態における所定の閾値D_THは、例えば10であるが、本発明は特にこれに限定されず、0〜20までの間の任意の値であってもよく、注目画素の輝度と周辺画素の輝度とが同じであると判断することが可能な値に設定される。
次に、画素数比較回路132は、閾値D_TH以下であると判断された差分値の個数Nが、所定の閾値N_TH以上であるか否かを判断する。なお、本実施の形態における所定の閾値N_THは、例えば5である。この場合、画素数比較回路132は、個数Nが閾値N_TH以上であると判断し、ハイレベルの判断結果信号RESを制御信号生成回路133へ出力する。
なお、本実施の形態における所定の閾値N_THは、例えば5であるが、本発明は特にこれに限定されず、4〜6までの間の任意の値であってもよく、注目画素が平坦であると判断することが可能な値に設定される。
制御信号生成回路133は、画素数比較回路132によって個数Nが閾値N_TH以上であると判断された場合、注目画素P5の輝度Y5を補正しない旨の制御信号CTRLを生成し、輝度補正回路14へ出力する。輝度補正回路14は、制御信号CTRLが入力されると、注目画素P5の輝度Y5を補正しない。
そして、コントラスト補正部4は、映像信号処理部2から出力された映像信号VD2を構成する全ての画素について、平坦であるか否か、すなわち輝度を補正するか否かを判断する。
図9に示す例では、注目画素P5は平坦であると判断され、輝度補正が行われない。このように、注目画素の輝度と略同じ輝度を有する周辺画素の数に応じて、注目画素の輝度の補正が制御されるので、輝度が平坦な画像領域同士が隣接する場合に画像領域の境界付近で発生する偽輪郭を防止することができ、画質の品位を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、注目画素を中心とする3×3の画素で構成される領域内において注目画素の輝度と周辺画素の輝度との差分値が所定の閾値以下であるか否かを判断しているが、本発明は特にこれに限定されない。注目画素を中心とする5×5の画素、7×7の画素又はそれ以上の画素数で構成される領域内において注目画素の輝度と周辺画素の輝度との差分値が所定の閾値以下であるか否かを判断してもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置について説明する。図10及び図11は、第2の実施形態における輝度補正処理について説明するための図であり、図10は、注目画素が平坦な領域内に存在する場合の輝度補正処理について説明するための図であり、図11は、注目画素が平坦な領域内に存在しない場合の輝度補正処理について説明するための図である。
次に、本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置について説明する。図10及び図11は、第2の実施形態における輝度補正処理について説明するための図であり、図10は、注目画素が平坦な領域内に存在する場合の輝度補正処理について説明するための図であり、図11は、注目画素が平坦な領域内に存在しない場合の輝度補正処理について説明するための図である。
第1の実施形態において、差分値が閾値D_TH以下である画素と、差分値が閾値D_THより大きい画素とが同数となる可能性がある。閾値N_THが例えば4である場合、個数Nが閾値N_TH以上であるので、注目画素は平坦であると判断され、注目画素の輝度は補正されない。図10に示すように、注目画素P5が平坦な領域内に存在する場合、注目画素P5の輝度を補正しないと判断した上記の処理は正しいと言える。
また、図11に示すように、注目画素P5の輝度と周辺画素P2,P4,P6,P8の輝度とが略同じであり、注目画素P5の輝度と周辺画素P1,P3,P7,P9の輝度とが異なり、さらに注目画素P5の輝度と周辺画素P1〜P4,P6〜P9の外側に隣接する画素の輝度とが異なる場合、個数Nは閾値N_TH以上であるので、注目画素は平坦であると判断され、注目画素の輝度は補正されないこととなる。しかしながら、図11に示す注目画素P5は平坦な領域内に存在していないため、注目画素P5の輝度を補正しないと判断した上記の処理は間違っていることとなる。
このように、注目画素の輝度と略同じ輝度である周辺画素の数に応じて、輝度を補正するか否かを決定した場合、平坦でないにもかかわらず、平坦であると判断されてしまい、輝度が補正されない場合がある。そこで、第2の実施形態では、注目画素の輝度と略同じ輝度の周辺画素が注目画素を含めて所定の数連続しているか否かに基づいて、輝度を補正するか否かを決定する。
図12は、本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置を適用した映像表示装置の制御信号生成部の概略構成図である。なお、映像表示装置の他の構成については図1及び図2で示した第1の実施形態の構成と同じであるので説明を省略する。
図12に示す制御信号生成部13は、輝度差比較回路131、画素数比較回路132、制御信号生成回路133及び連続画素数比較回路134を備える。なお、第2の実施形態における輝度差比較回路131及び画素数比較回路132の動作は、第1の実施形態における輝度差比較回路131及び画素数比較回路132の動作と同じであるので説明を省略する。
連続画素数比較回路134は、注目画素を含む所定の領域内において、注目画素の輝度と略同じ輝度の画素が注目画素を含めて所定の数連続しているか否かを判断する。すなわち、連続画素数比較回路134は、注目画素を含む所定の領域内において、輝度変化量算出回路12によって算出された変化量(差分値)が所定の閾値以下である周辺画素が注目画素ブロックを含めて所定の数連続しているか否かを判断する。
なお、本実施の形態では、連続画素数比較回路134は、注目画素を中心とする3×3の画素で構成される領域内において、注目画素の輝度との差分値が所定の閾値以下である周辺画素が注目画素を含めて4つ連続しているか否かを判断する。制御信号生成回路133は、連続画素数比較回路134による判断結果に応じて、入力映像信号の輝度の補正を制御する制御信号を生成する。
図13は、第2の実施形態における連続画素数比較回路134の動作について説明するための図である。なお、図13において、円は画素を表し、斜線で表す画素の輝度は略同じであり、それ以外の画素の輝度は注目画素の輝度と異なっている。輝度が略同じ画素とは、注目画素P5の輝度との差分値が閾値D_TH以下である画素のことであり、輝度が注目画素と異なる画素とは、注目画素P5の輝度との差分値が閾値D_THより大きい画素のことである。
輝度変化量算出回路12によって算出された注目画素と周辺画素との差分値は、輝度差比較回路131及び連続画素数比較回路134に入力される。連続画素数比較回路134は、注目画素P5の垂直方向に隣接する周辺画素P2,P8の中から、注目画素P5と略同じ輝度である周辺画素を検出する。具体的には、連続画素数比較回路134は、注目画素P5の垂直方向に隣接する周辺画素P2,P8に対応する差分値D_2,D_8が所定の閾値D_TH以下であるか否かを判断し、差分値が所定の閾値D_TH以下であると判断された周辺画素を検出する。図13の例では、注目画素P5の垂直方向に隣接する周辺画素P2の輝度が、注目画素P5の輝度と略同じであるので、周辺画素P2が検出される。
次に、注目画素と略同じ輝度を有する垂直方向の周辺画素が検出された場合、連続画素数比較回路134は、注目画素P5の水平方向に隣接する周辺画素P4,P6の中から、注目画素P5と略同じ輝度である周辺画素を検出する。具体的には、連続画素数比較回路134は、注目画素P5の水平方向に隣接する周辺画素P4,P6に対応する差分値D_4,D_6が所定の閾値D_TH以下であるか否かを判断し、差分値が所定の閾値D_TH以下であると判断された周辺画素を検出する。図13の例では、注目画素P5の水平方向に隣接する周辺画素P6の輝度が、注目画素P5の輝度と略同じであるので、周辺画素P6が検出される。
次に、注目画素と略同じ輝度を有する水平方向の周辺画素が検出された場合、連続画素数比較回路134は、検出された垂直方向の周辺画素と、検出された水平方向の周辺画素との両方に隣接する周辺画素の輝度が注目画素P5と略同じ輝度であるか否かを判断する。具体的には、連続画素数比較回路134は、検出された垂直方向の周辺画素と、検出された水平方向の周辺画素との両方に隣接する周辺画素に対応する差分値が所定の閾値D_TH以下であるか否かを判断する。差分値が所定の閾値D_TH以下であると判断された場合、連続画素数比較回路134は、検出された垂直方向の周辺画素と、検出された水平方向の周辺画素との両方に隣接する周辺画素が注目画素P5と略同じ輝度であると判断する。図13の例では、周辺画素P2と周辺画素P6との両方に隣接する周辺画素P3の輝度が、注目画素P5の輝度と略同じであると判断される。
このようにして、連続画素数比較回路134は、注目画素P5の輝度と略同じ輝度を有する周辺画素を検出する。注目画素と略同じ輝度を有する垂直方向の周辺画素が検出され、注目画素と略同じ輝度を有する水平方向の周辺画素が検出され、かつ、検出された垂直方向の周辺画素と、検出された水平方向の周辺画素との両方に隣接する周辺画素の輝度が注目画素P5と略同じ輝度である場合、連続画素数比較回路134は、注目画素の輝度と略同じ輝度の画素が注目画素を含めて所定の数連続していると判断する。
一方、注目画素と略同じ輝度を有する垂直方向の周辺画素が検出されない場合、注目画素と略同じ輝度を有する水平方向の周辺画素が検出されない場合、又は、検出された垂直方向の周辺画素と、検出された水平方向の周辺画素との両方に隣接する周辺画素の輝度が注目画素P5と略同じ輝度でない場合、連続画素数比較回路134は、注目画素の輝度と略同じ輝度の画素が注目画素を含めて所定の数連続していないと判断する。
画素数比較回路132は、閾値D_TH以下であると判断された差分値の個数Nが、所定の閾値N_TH以上であるか否かを判断する。画素数比較回路132は、個数Nが閾値N_TH以上であると判断された場合、ハイレベルの判断結果信号RES_1を出力し、個数Nが閾値N_THより小さいと判断された場合、ローレベルの判断結果信号RES_1を制御信号生成回路133へ出力する。
連続画素数比較回路134は、注目画素の輝度と略同じ輝度の画素が注目画素を含めて所定の数連続していると判断された場合、ハイレベルの判断結果信号RES_2を出力し、注目画素の輝度と略同じ輝度の画素が注目画素を含めて所定の数連続していないと判断された場合、ローレベルの判断結果信号RES_2を制御信号生成回路133へ出力する。
制御信号生成回路133は、判断結果信号RES_1及びRES_2がともにハイレベルの信号である場合、すなわち、画素数比較回路132によって個数Nが閾値N_TH以上であると判断され、かつ連続画素数比較回路134によって注目画素の輝度と略同じ輝度の画素が注目画素を含めて所定の数連続していると判断された場合、注目画素P5の輝度を補正しない旨の制御信号CTRLを生成し、輝度補正回路14へ出力する。輝度補正回路14は、注目画素P5の輝度を補正しない旨の制御信号CTRLが入力されると、注目画素P5の輝度を補正しない。
また、制御信号生成回路133は、判断結果信号RES_1がハイレベルの信号であり、判断結果信号RES_2がローレベルの信号である場合、注目画素P5の輝度を補正する旨の制御信号CTRLを生成する。さらに、制御信号生成回路133は、判断結果信号RES_1がローレベルの信号であり、判断結果信号RES_2がハイレベルの信号である場合、注目画素P5の輝度を補正する旨の制御信号CTRLを生成する。さらにまた、制御信号生成回路133は、判断結果信号RES_1がローレベルの信号であり、判断結果信号RES_2がローレベルの信号である場合、注目画素P5の輝度を補正する旨の制御信号CTRLを生成する。輝度補正回路14は、注目画素P5の輝度を補正する旨の制御信号CTRLが入力されると、注目画素P5の輝度を補正する。
このように、注目画素を含む所定の領域内において、変化量が所定の閾値以下である周辺画素が注目画素を含めて所定の数連続しているか否かが判断され、判断結果に応じて、入力映像信号の注目画素の輝度の補正を制御する制御信号が生成される。
したがって、単に、注目画素の輝度と略同じ輝度を有する周辺画素の数に基づいて、注目画素の平坦度を判断するのではなく、さらに、注目画素の輝度と略同じ輝度を有する周辺画素が連続している数に基づいて、注目画素の平坦度を判断することができる。
また、画素数比較回路132によって個数Nが閾値N_TH以上であると判断され、かつ連続画素数比較回路134によって注目画素の輝度と略同じ輝度の画素が注目画素を含めて所定の数連続していると判断された場合、注目画素は平坦であると判断され、注目画素の輝度を補正しない旨の制御信号CTRLが生成される。
したがって、注目画素の輝度と略同じ輝度を有する周辺画素の数と、注目画素の輝度と略同じ輝度を有する周辺画素が連続している数とに基づいて、入力映像信号の注目画素の輝度を補正するか否かを制御することができる。
なお、本実施の形態では、注目画素を中心とする3×3の画素で構成される領域内において注目画素の輝度との差分値が所定の閾値以下である周辺画素が注目画素を含めて4つ連続しているか否かを判断しているが、本発明は特にこれに限定されない。注目画素を中心とする5×5の画素で構成される領域内において注目画素の輝度との差分値が所定の閾値以下である周辺画素が注目画素を含めて9つ連続しているか否かを判断してもよい。この場合、連続画素数比較回路134は、注目画素の輝度と略同じ輝度の画素が注目画素を含めて連続している画素数Mを算出し、算出した画素数Mが所定の閾値M_TH以上であるか否かを判断する。そして、連続画素数比較回路134は、算出した画素数Mが所定の閾値M_TH以上であると判断された場合、ハイレベルの判断結果信号RES_2を出力し、算出した画素数Mが所定の閾値M_THより小さいと判断された場合、ローレベルの判断結果信号RES_2を制御信号生成回路133へ出力する。
なお、画素が連続しているか否かを判断するための基準となる所定の閾値M_THは、画素の連続数を計数する際に用いられる領域の大きさに応じて変更してもよく、例えば、5×5画素の領域では、閾値M_THを6とし、7×7画素の領域では、閾値M_THを12としてもよい。
さらに、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態では、1つの画素を注目画素とし、注目画素と注目画素に隣接する周辺画素との差分値を算出しているが、本発明は特にこれに限定されず、2以上の複数の画素を注目画素ブロックとし、注目画素ブロックと注目画素ブロックに隣接する複数の周辺画素ブロックとの差分値を算出してもよい。注目画素ブロック及び周辺画素ブロックが複数の画素で構成される場合、輝度変化量算出回路12は、注目画素ブロック内の複数の画素の平均値と、周辺画素ブロック内の複数の画素の平均値との輝度の変化量(差分値)を周辺画素ブロック毎に算出する。
本発明に係る映像信号処理装置及び映像表示装置は、入力される映像信号に対して、輝度レベルを制御することにより、輝度が一様で平坦な領域同士が隣接するような映像に対して、視覚モデルを用いたコントラスト改善方法を用いた場合でも、偽輪郭が生じることはないため、輝度が平坦でコントラストを改善する必要性のない映像領域の画質の品位を落とすことなく、その他の映像領域のコントラストを改善することが可能となる映像信号処理において有用である。
1 A/Dコンバータ
2 映像信号処理部
3 フィールドメモリ
4 コントラスト補正部
5 駆動制御部
6 表示装置
7 同期分離部
10 映像表示装置
11 特徴検出回路
12 輝度変化量算出回路
13 制御信号生成部
14 輝度補正回路
131 輝度差比較回路
132 画素数比較回路
133 制御信号生成回路
134 連続画素数比較回路
2 映像信号処理部
3 フィールドメモリ
4 コントラスト補正部
5 駆動制御部
6 表示装置
7 同期分離部
10 映像表示装置
11 特徴検出回路
12 輝度変化量算出回路
13 制御信号生成部
14 輝度補正回路
131 輝度差比較回路
132 画素数比較回路
133 制御信号生成回路
134 連続画素数比較回路
Claims (7)
- 所定の数の画素で構成される注目画素ブロックと、所定の数の画素で構成される複数の周辺画素ブロックとの輝度の変化量を前記周辺画素ブロック毎に算出する輝度変化量算出部と、
前記輝度変化量算出部によって算出された前記周辺画素ブロック毎の前記変化量がそれぞれ所定の値以下であるか否かを判断する第1の判断部と、
前記第1の判断部によって変化量が所定の値以下であると判断された周辺画素ブロックの数が所定の数以上であるか否かを判断する第2の判断部と、
前記第2の判断部による判断結果に応じて、入力映像信号の前記注目画素ブロックの輝度の補正を制御する制御信号を生成する制御信号生成部と、
前記制御信号生成部によって生成された制御信号を用いて、入力映像信号の前記注目画素ブロックの輝度を補正する輝度補正部とを備えることを特徴とする映像信号処理装置。 - 前記注目画素ブロック及び前記周辺画素ブロックは、1つの画素で構成されることを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
- 前記輝度変化量算出部は、前記注目画素ブロック及び前記周辺画素ブロックが複数の画素で構成される場合、前記注目画素ブロック内の複数の画素の輝度の平均値と、前記周辺画素ブロック内の複数の画素の輝度の平均値との変化量を前記周辺画素ブロック毎に算出することを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
- 前記制御信号生成部は、
前記第2の判断部によって変化量が所定の値以下である周辺画素ブロックの数が所定の数以上であると判断された場合、入力映像信号の前記注目画素ブロックの輝度を補正しないように制御する制御信号を生成し、
前記第2の判断部によって変化量が所定の値以下である周辺画素ブロックの数が所定の数より少ないと判断された場合、入力映像信号の前記注目画素ブロックの輝度を補正するように制御する制御信号を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の映像信号処理装置。 - 前記注目画素ブロックを含む所定の領域内において、前記輝度変化量算出部によって算出された前記変化量が所定の値以下である周辺画素ブロックが前記注目画素ブロックを含めて所定の数連続しているか否かを判断する第3の判断部をさらに備え、
前記制御信号生成部は、前記第3の判断部による判断結果に応じて、入力映像信号の前記注目画素ブロックの輝度の補正を制御する制御信号を生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の映像信号処理装置。 - 前記制御信号生成部は、前記第2の判断部によって前記変化量が所定の値以下である周辺画素ブロックの数が所定の数以上であると判断され、かつ前記第3の判断部によって前記変化量が所定の値以下である周辺画素ブロックが前記注目画素ブロックを含めて所定の数連続していると判断された場合、入力映像信号の前記注目画素ブロックの輝度を補正しないように制御する制御信号を生成することを特徴とする請求項5記載の映像信号処理装置。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の映像信号処理装置と、
前記映像信号処理装置によって輝度が補正された映像信号を表示する表示装置とを備えることを特徴とする映像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008172565A JP2010014810A (ja) | 2008-07-01 | 2008-07-01 | 映像信号処理装置及び映像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=41701004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008172565A Pending JP2010014810A (ja) | 2008-07-01 | 2008-07-01 | 映像信号処理装置及び映像表示装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2008
- 2008-07-01 JP JP2008172565A patent/JP2010014810A/ja active Pending
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