JP2010014037A - 燃焼機関の廃熱利用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ランキンサイクルにおいて発生する電力を効率的に回収する。
【解決手段】廃熱利用システム10は、エンジン11の廃熱により電気エネルギを発生するランキンサイクル30を備えている。ECU40は、現時点からランキンサイクル30の作動遅れ時間に相当する時間の経過時点又は経過後の所定時刻における車両の走行状態を予測し、その予測した車両の走行状態に基づいて、ランキンサイクル30の発電開始条件が所定時刻に成立していることを判定する。そして、所定時刻に発電開始条件が成立していることが判定された場合に、所定時刻よりも前にランキンサイクル30に対して作動開始を指示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃焼機関の廃熱利用システムに関するものであり、詳しくは、作動流体を循環させ、その循環の際に燃焼機関の廃熱を利用して発電を行う各構成装置からなるランキンサイクルを備える燃焼機関の廃熱利用システムに関するものである。
従来、例えば内燃機関などの燃焼機関において、その廃熱を利用して発電を行う廃熱利用システムが構築されている。このシステムは、燃焼機関の廃熱により作動流体を加熱気化する加熱器と、作動流体の膨張により機械的エネルギを発生する膨張機と、膨張した作動流体を凝縮液化する凝縮器と、液化した作動流体を再び加熱器に戻して循環させるポンプとにより構成され、これらによりランキンサイクルが形成されている。また、膨張機には発電機が接続されており、膨張機で発生した機械的エネルギが電気エネルギに変換されることで、燃焼機関における廃熱の熱エネルギが電気エネルギに変換されるようになっている。そして、所定の発電開始条件が成立した場合に上記システムを起動することで作動流体がサイクル内を循環し、発電機にて発電が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−177266号公報
ところで、上記システムの起動時には、ポンプの機械的な作動遅れや、各構成装置における動作確認のための自己診断などに起因して作動遅れが発生し、その起動開始が指示されてから実際にランキンサイクルで発電が開始されるまでに作動遅れが発生する。そのため、所定の発電開始条件が成立していることが判定された場合に上記システムを起動する構成では、発電開始条件の成立後ランキンサイクルの作動遅れ時間が経過するまでの間は電力回収を行うことができず、廃熱のエネルギを電気エネルギとして十分に回収しきれていないことが懸念される。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ランキンサイクルにおいて発生する電力を効率的に回収することができる燃焼機関の廃熱利用システムを提供することを主たる目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
請求項1に記載の発明は、車載の燃焼機関の廃熱により作動流体を加熱気化し、その作動流体の膨張により発生する機械的エネルギを電気エネルギとして回収するとともに、膨張後の作動流体を凝縮液化し、更に前記燃焼機関の廃熱により再び加熱気化するランキンサイクルを備え、車両の走行状態に基づいて前記ランキンサイクルの作動を制御する燃焼機関の廃熱利用システムにおいて、現時点から前記ランキンサイクルの作動遅れ時間に相当する時間の経過時点又は経過後の所定時刻における前記車両の走行状態を予測する予測手段と、前記予測手段により予測した前記車両の走行状態に基づいて、前記ランキンサイクルの発電開始条件が前記所定時刻に成立していることを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記所定時刻に前記発電開始条件が成立していることが判定された場合に、前記所定時刻よりも前に前記ランキンサイクルに対して作動開始を指示する作動指示手段と、を備えることを特徴とする。
ランキンサイクルにおいては、同サイクルの構成装置における機械的作動遅れなどに起因して、作動開始が指示されてから実際に電力回収が可能になるまでに時間遅れが発生する。本発明では、その作動遅れを見込んでランキンサイクルの作動開始を指示する。つまり、現時点から作動遅れ時間の経過時点又は経過後における車両の走行状態を予測し、その予測した車両の走行状態に基づいてランキンサイクルの発電開始条件が成立していると判断される場合に、その経過時点よりも前にランキンサイクルに対して作動開始を指示する。したがって、少なくともランキンサイクルの作動遅れ分だけ早くランキンサイクルに対して作動開始を指示することができるとともに、実際に発電開始条件が成立した時点でランキンサイクルによる発電が行われるようにすることができる。これにより、電力回収を行う際に作動遅れ時間分の電力を無駄なく回収することができ、ひいては電力回収を効率よく行うことができる。
ここで、車両の走行状態としては、例えば車速や車両走行風の風量、燃焼機関温度、外気温とするのが望ましい。また、所定時刻としては、ランキンサイクルにおける回収電力が負側からゼロ又は正側になる時刻とするのが望ましい。燃焼機関の廃熱としては、例えば燃焼機関の冷却液の熱や燃焼機関の排気熱を含む。
ランキンサイクルでは、膨張後の作動流体を凝縮液化させる必要があり、一般に車両走行風を利用して凝縮液化のための放熱が行われる。そのため、ランキンサイクルの作動開始の判断は、車速を一つの条件として実施される。また、車速は刻々と変化するため、車速に関する条件に基づいてランキンサイクルの作動/作動停止を切り替える頻度が、他の条件(例えば燃焼機関温度や外気温など)に比べて高いことが考えられる。その点に鑑み、請求項2に記載の発明は、前記予測手段は、前記発電開始条件のパラメータである車速について、前記所定時刻における車速を予測し、前記判定手段は、前記予測手段により予測した車速に基づいて、前記ランキンサイクルの発電開始条件が前記所定時刻に成立していることを判定することを特徴とする。この構成によれば、予測車速が発電開始条件を満たす場合にランキンサイクルに対して作動開始を指示するため、同サイクルの作動が開始される都度、より多くの電力を回収することができ、電力回収を効率的に行う上で好適である。
ランキンサイクルに対して作動開始を指示した後、実際に発電が開始される時点(発電開始予定時刻)までの間に車両の走行状態が変化した場合、その発電開始予定時刻において発電開始条件を満たさなくなることが考えられる。その点に鑑み、請求項3に記載の発明は、前記予測手段は、前記作動指示手段により前記ランキンサイクルに対して作動開始が指示された場合に、その指示時刻以降に、同指示時刻から少なくとも前記作動遅れ時間だけ後の回収開始予定時刻における前記車両の走行状態を予測する手段を更に備え、前記ランキンサイクルに対して作動指示した後に前記予測手段により予測した前記回収開始予定時刻における前記車両の走行状態が、前記ランキンサイクルでの電力回収が不能とされる所定の発電停止条件を満たす場合に前記ランキンサイクルに対して作動停止を指示する作動停止手段を備えることを特徴とする。この構成によれば、ランキンサイクルの作動開始後に、そのまま同サイクルの作動を継続しても電力回収の開始予定時刻で電力回収できないことが予測される場合にランキンサイクルに対して作動停止を指示するため、電力回収できない状況下でランキンサイクルが作動するのを回避することができる。これにより、無駄な電力消費を抑制することができる。
ランキンサイクルの作動遅れ時間は、ランキンサイクルの構成装置の暖機状態に応じて異なり、例えば作動流体の膨張により機械的エネルギを発生する装置(膨張機)が完全暖機よりも低温の場合には、作動遅れ時間が長くなることが考えられる。その点に鑑み、請求項4に記載の発明は、前記作動遅れ時間を、前記ランキンサイクルにおいて作動流体の膨張により機械的エネルギを発生する膨張機の暖機状態に応じて可変に設定する手段を備え、前記予測手段は、前記膨張機の暖機状態に応じて設定される前記作動遅れ時間に相当する時間の経過時点又は経過後の所定時刻における前記車両の走行状態を予測することを特徴とする。こうすれば、膨張機の暖機状態に応じて作動遅れ時間を可変に設定するため、回収電力がゼロから負側に落ち込み、その後再びゼロになるまでの時間が変動する場合であっても、ランキンサイクルの作動遅れ分だけ早くランキンサイクルに対して作動開始を指示することができるとともに、実際に発電開始条件が成立した時点でランキンサイクルによる発電が行われるようにすることができる。
ここで、膨張機の暖機状態については、例えば膨張機の上流側における作動流体の温度やランキンサイクルの作動停止からの経過時間、外気温度等により判断するのが望ましい。
また、ランキンサイクルの作動遅れ時間について、ランキンサイクルの作動開始時に実際の作動遅れ時間を計測し、その計測値を次回以降の作動開始時に適用することが考えられる。その点に鑑み、請求項5に記載の発明は、前記ランキンサイクルに対して作動開始を指示してから前記ランキンサイクルにて実際に電力回収が可能になるまでに要した所要時間を記憶する時間記憶手段を備え、前記予測手段は、前記時間記憶手段で記憶した所要時間を前記作動遅れ時間とし、前記作動遅れ時間に相当する時間の経過時点又は経過後の所定時刻における前記車両の走行状態を予測することを特徴とする。この構成によれば、ランキンサイクルに対して作動開始を指示してから実際に電力回収が可能になるまでに要した時間(計測値)を作動遅れ時間としているため、ランキンサイクルで実際に発電が開始される時刻を正確に把握することができる。したがって、発電開始条件が成立した時点でランキンサイクルによる発電が行われるようにする上で好適である。
以下、本発明を具体化した実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施の形態では、車載ガソリンエンジンの廃熱利用システムを構築するものとしている。当該廃熱利用システムにおいては、電子制御ユニット(以下、ECUという)を中枢としてエンジンの廃熱を利用した発電の制御を実施するとともに、エンジンの燃料噴射量の制御や点火時期の制御等を実施する。この廃熱利用システムの全体概略構成図を図1に示す。
図1は、本実施形態におけるエンジンの廃熱利用システムの全体概略構成図である。図1において、廃熱利用システム10は、エンジン11を冷却するための冷却サイクル20と、エンジン11で発生する廃熱のエネルギを回収するランキンサイクル30とを有している。
冷却サイクル20について、エンジン11のシリンダブロックやシリンダヘッドの内部にはウォータジャケット12が形成され、ウォータジャケット12内を流れる冷却水がエンジン11で発生する熱を吸収することでエンジン11の冷却を行っている。
冷却サイクル20にはラジエータ21が設けられており、ラジエータ21とウォータジャケット12が、往流路と復流路とで構成される冷却水通路22を介して環状に接続されている。また、ウォータジャケット12について、エンジン冷却水の入口部には冷却水ポンプ23が設けられている。この冷却水ポンプ23の駆動により、エンジン冷却水が冷却水通路22内を循環する。具体的には、冷却水は、ウォータジャケット12を通過する間にエンジン11の熱を奪った後、冷却水通路22を介してラジエータ21に導入される。そして、エンジン熱により温められた冷却水がラジエータ21にて冷却された後、冷却水通路22を介してエンジン11に再び戻される。これにより、エンジン11が適温(例えば80℃)に保持される。
なお、ラジエータ21の近傍には、例えば電動式の冷却ファン24が設けられている。この冷却ファン24の回転駆動によりラジエータ21の放熱効果が高められ、ラジエータ21内の冷却水の冷却が促進される。また、エンジン11とラジエータ21とを接続する冷却水通路22の途中にはサーモスタット25が設けられおり、冷却水温度に応じて作動することで冷却水の流路を変更する。
次に、ランキンサイクル30について説明する。ランキンサイクル30では、例えばHFCなどの作動流体を循環させることで、エンジン冷却水の有する熱エネルギを回収するとともに、その熱エネルギを電気エネルギに変換して車載のバッテリ13を充電する。なお、バッテリ13には各種電気負荷19が接続されており、バッテリ13から電気負荷19に給電される。
ランキンサイクル30には熱交換機31が設けられており、熱交換機31とエンジン11とが冷却水通路22を介して接続されている。また、熱交換機31の内部には、エンジン冷却水の通路32aと作動流体の通路32bとが形成されており、通路32aを通過するエンジン冷却水と通路32bを通過する作動流体との間で熱交換が行われるようになっている。この熱交換により作動流体が加熱気化され、その状態で作動流体が熱交換機31から排出される。
熱交換機31には、作動流体の排出口側(下流側)に流体通路33を介して膨張機34が接続されている。膨張機34は、加熱気化した作動流体の膨張による流体圧を運動エネルギに変換する蒸気タービンとして構成されている。また、膨張機34には発電機35が接続されており、膨張機34を動力源として発電機35が作動することで電気エネルギを発生する。発電機35で発生する電気エネルギは、インバータ14を介してバッテリ13に充電される。
膨張機34には、その下流側に流体通路33を介して凝縮器36が接続されている。凝縮器36は、車両エンジンルーム内においてラジエータ21とともに車両走行風の上流側に配設され、車外から流入する外気との熱交換によって作動流体を凝縮液化する。なお、凝縮器36の近傍には、例えば電動式の冷却ファン37が設けられており、冷却ファン37の回転駆動により凝縮器36の放熱効果が高められ、凝縮器36内の作動流体の液化が促進される。
凝縮器36には、その下流側に流体通路33を介して熱交換機31が接続されている。つまり、ランキンサイクル30においては、熱交換機31→膨張機34→凝縮器36→熱交換機31の順に作動流体が循環するようになっている。また、膨張機34と熱交換機31との間には、バッテリ13に電気的に接続される作動流体ポンプ38が設けられている。バッテリ13から作動流体ポンプ38に通電されると、作動流体ポンプ38が駆動し、その駆動に伴い作動流体がランキンサイクル30内を循環する。
具体的には、通電により作動流体ポンプ38が駆動すると、作動流体が熱交換機31を通過してエンジン冷却水の熱を奪い、その熱により作動流体が加熱気化される。続いて、加熱気化された作動流体が膨張機34に送られ、膨張機34にて作動流体の熱エネルギが運動エネルギに変換される。また、発電機35により膨張機34の運動エネルギが電気エネルギに変換され、バッテリ13に充電される。そして、膨張機34から排出された作動流体は、凝縮器36にて凝縮液化され、その後熱交換機31に再び戻される。ランキンサイクル30では、このようにしてエンジン冷却水の熱エネルギが電気エネルギに変換される。
また、エンジン11のシリンダブロックには、エンジン11側の冷却水温度を検出する冷却水温センサ16が取り付けられている。その他、本システムには、エンジンの所定クランク角毎にクランク角信号を出力するクランク角度センサ17や、車両速度を検出する車速センサ18等が設けられている。
ECU40は、周知の通りCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)41を主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、都度のエンジン運転状態に応じてエンジン11やその他の各種制御を実施する。具体的には、ECU40のマイコン41は、前述した各種センサから各種検出信号等を入力し、これらの各種検出信号等に基づいて燃料噴射量や点火時期等を演算してエンジン11の駆動を制御する。また、マイコン41は、ランキンサイクル30において電力回収を行うための作動制御として、入力した各種検出信号等に基づいて冷却水ポンプ23や作動流体ポンプ38、冷却ファン37の駆動を制御したり、あるいはエンジン冷却を行うための制御として、冷却水ポンプ23や冷却ファン24の駆動を制御したりする。
ランキンサイクル30の作動制御について詳しくは、マイコン41は、所定の発電開始条件が成立した場合にランキンサイクル30において電力回収を行うようにしている。所定の発電開始条件として本実施形態では、エンジン冷却水温Twが発電開始温度Tws以上(例えば80℃以上)であること、及び車速Vが発電基準値Vs以上(例えば30km/h以上)であることを含む。
図2は、車速Vとランキンサイクル30における回収電力Erとの関係を示す図である。車速Vと回収電力Erとの関係において、車速が低いと車両走行風が少ないために凝縮器36での放熱量が減少し、車速が高いほど車両走行風により凝縮器36での放熱量が増加する。そのため、車速が発電基準値Vs以下では作動流体の凝縮液化が十分に行われず、その結果、ランキンサイクル30において発電を十分に行うことができない。したがって、図2に示すように、車速Vが発電基準値Vs以下では回収電力Erがゼロ以下になるとともに、車速Vが速くなるほど回収電力Erが大きい値になる。なお、車速Vが発電基準値Vs未満で負の値になるのは、作動流体ポンプ38の駆動に伴う電力消費によるものである。
ところで、車両の走行時には、車速の増減の変化に伴いランキンサイクルの作動/作動停止が繰り返し行われる。かかる場合、ランキンサイクル30の作動停止中に発電開始条件が成立し、ランキンサイクル30の作動を開始する際には、まず、作動流体を循環させるために作動流体ポンプ38を駆動する必要がある。このとき、マイコン41がバッテリ13から作動流体ポンプ38への通電開始を指示してから実際に作動流体ポンプ38が駆動するまでには機械的な作動遅れが生じる。また、ランキンサイクル30の各構成装置が正常に作動するか否かの動作確認のための自己診断を実施する場合、その自己診断に要する時間分だけランキンサイクル30において作動遅れが生じる。
図3は、ランキンサイクル30の作動を開始した場合の回収電力Erの推移を示すタイムチャートである。図3において発電開始条件が成立すると、作動流体ポンプ38への通電指示がなされ、作動流体ポンプ38での電力消費に起因して回収電力Erがゼロから負側に落ち込む。そして、作動流体ポンプ38への通電指示がなされた時点からランキンサイクル30での作動遅れ時間ΔT(例えば5〜10sec)が経過すると、ランキンサイクル30において発電が十分に行われるようになり、回収電力Erが正側に移行する。作動遅れ時間ΔTについて換言すれば、ランキンサイクル30の作動開始が指示されてから回収電力Erがゼロになるまでに要する時間となる。
図3に示すように、ランキンサイクル30においては、その作動開始時において作動遅れ時間ΔTがあるため、発電開始条件が成立した時点でランキンサイクル30の作動を開始すると、その作動遅れ時間ΔTの間では発電実施条件が成立しているにもかかわらず電力回収を行うことができない。したがって、この場合には、廃熱のエネルギを電気エネルギに変換する上で、作動遅れ時間ΔT分の無駄が生じている。
そこで、本実施形態では、ランキンサイクル30の作動遅れ時間ΔT分の時間が現時点から経過した時刻における車速を予測し、その予測車速Vpに基づいてランキンサイクル30の作動を指示する。これにより、発電開始条件が成立する時刻でランキンサイクル30での発電が開始されるようにする。また、予測車速Vpに基づいてランキンサイクル30の作動開始を指示した後に、発電の開始が予定される時刻(発電開始予定時刻)において発電開始条件が成立しなくなったことが予測される場合には、ランキンサイクル30の作動を停止させる。この処理としてECU40のマイコン41は、以下に示す処理を実行する。
まず、予測車速Vpの演算処理について説明する。図4は、予測車速Vpを演算するための処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、ECU40のマイコン41により所定周期で(例えば数msec毎に)繰り返し実行される。
図4のステップS11ではまず、車速センサ18で検出した現在の車速Vnを読み込む。続くステップS12では、現在車速Vnの前回値と今回値との差から加速度aを算出する。なお、加速度aについては、加速度センサを備える構成であれば、その検出値から算出してもよい。その後、ステップS13で、現在車速Vnと加速度aとを用いて、現時点から作動遅れ時間ΔTだけ後の車速を例えば一次近似式により算出し、予測車速Vpとして記憶する。ここで、本実施形態において作動遅れ時間ΔTは固定値であり、ランキンサイクル30の作動開始を指示してから回収電力が正側になるまでの時間を予め計測した値としている。
次に、本実施形態におけるランキンサイクル30の作動制御について説明する。図5は、ランキンサイクル30の作動に関する処理(作動制御処理)の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、ECU40のマイコン41により所定周期で(例えば数msec毎に)繰り返し実行される。
図5において、まずステップS20では、ランキンサイクル30が作動停止中か否かを判定する。作動停止中の場合にはステップS21へ進み、図4の予測車速演算処理で算出される予測車速Vpを読み込む。続くステップS22では、予測車速Vpが発電基準値Vs以上か否かを判定し、予測車速Vpが発電基準値Vs未満であれば、ランキンサイクル30の作動を停止したままにする。一方、予測車速Vpが発電基準値Vs以上の場合にはステップS23へ進み、ランキンサイクル30の作動開始処理として、バッテリ13から作動流体ポンプ38への通電を開始して作動流体ポンプ38を駆動するとともに、各機器の作動確認のための自己診断を実施する。作動流体ポンプ38の駆動制御として、本実施形態では、車速Vと冷却水温度Twとから例えば図示しないマップを用いて作動流体ポンプ38の回転速度を設定し、その設定した回転速度で作動流体ポンプ38を回転駆動する。
また、ランキンサイクル30の作動開始後であれば、ステップS20で否定判定がなされ、ステップS24へ進み、ランキンサイクル30において発電停止中か否かを判定する。発電停止中、つまりランキンサイクル30の作動開始が指示されたものの、その作動開始の指示時刻から作動遅れ時間ΔTが未だ経過していなければ、ステップS24で肯定判定がなされ、ステップS25へ進む。
ステップS25では、ランキンサイクル30の作動開始を指示した時刻(すなわち、ステップS22がYESとなったタイミング)から作動遅れ時間ΔTだけ後の時刻(発電予定開始時刻ts)における予測車速Vpを、現在車速Vn、加速度a及び現時点から発電予定時刻tsまでの時間から例えば一次近似式により再度予測する。その後、ステップS26で、ランキンサイクル30の作動を継続するか否かを判定する。具体的には、発電開始予定時刻tsにおける予測車速Vpが発電停止値Ve以上か否かを判定する。発電予定時刻tsの予測車速Vpが発電停止値Ve以上の場合には、ステップS23へ進み、作動開始処理をそのまま継続する。一方、発電開始予定時刻tsにおける予測車速Vpが発電停止値Ve未満の場合には、ステップS27へ進み、作動流体ポンプ38の通電を停止してランキンサイクル30の作動を停止する。
ここで、発電開始予定時刻tsの予測車速Vpに応じてランキンサイクル30の作動/作動停止を変更する処理について図6のタイムチャートを用いて説明する。図6のうち(a)はランキンサイクル30の作動指示/停止指示の推移を示し、(b)は現在車速Vnの推移を示す。また、図6(b)中、L1は、時刻t1で予測したt1以降の車速変化を示し、L2は、時刻t2で予測したt2以降の車速変化を示す。そして、車速変化における時刻tsの車速Vp1が、ランキンサイクル30の作動開始指示時刻t1で予測した時刻tsの予測車速であり、時刻tsの車速Vp2が、作動開始指示時刻t1と発電開始予定時刻tsとの中間の時刻t2で予測した時刻tsの予測車速である。
図6において、時刻t1で演算した予測車速Vp1が発電基準値Vs以上になると、作動流体ポンプ38の通電開始(ランキンサイクル30の作動開始)が指示され、ランキンサイクル30の作動が開始される。一方、時刻t2で演算した予測車速Vp2が発電停止値Ve(Ve<Vs)を下回る場合、作動流体ポンプ38の通電停止(ランキンサイクル30の作動停止)が指示され、ランキンサイクル30の作動が停止される。すなわち、予測車速に基づくランキンサイクル30の作動/作動停止の切り替えでは、車速Vにヒステリシスを持たせている。
図5の説明に戻り、ランキンサイクル30の作動開始を指示した時刻から作動遅れ時間ΔTが経過し、ランキンサイクル30で発電が開始されると、ステップS24で否定判定がなされ、ステップS28へ進む。ステップS28では、現在車速Vnと冷却水温度Twとからランキンサイクル30の発電開始条件が成立しているか否か、つまり発電を継続するか否かを判定する。そして、発電開始条件が成立している場合にはステップS29へ進み、ランキンサイクル30における発電制御を継続する。発電制御として本実施形態では、車速Vと冷却水温度Twとから例えば図示しないマップを用いて作動流体ポンプ38の回転速度を設定し、その設定した回転速度で作動流体ポンプ38を回転駆動する。一方、発電実施条件が成立していない場合には、ステップS27へ進み、作動流体ポンプ38の通電を停止して、ランキンサイクル30の作動を停止する。
図7は、車速Vと回収電力Erとの推移を示すタイムチャートであり、(a)は現在車速Vnの推移を示し、(b)は回収電力Erの推移を示す。なお、図7(a)中、L1は、時刻t1で予測したt1以降の車速変化を示し、車速変化における時刻t2(=ts)の車速Vp1が、ランキンサイクル30の作動開始指示時刻t1で予測した時刻t2の予測車速である。また、図7(b)中、一点鎖線は現在車速Vnが発電基準値Vsに達した時点でランキンサイクル30の作動開始を指示する場合を示し、実線は予測車速Vpが発電基準値Vsに達した時点でランキンサイクル30の作動開始を指示する場合を示す。
図7において、現在車速Vnが発電基準値Vsに達した時点(時刻t2)でランキンサイクル30の作動開始を指示した場合(一点鎖線の場合)、作動開始の指示からΔTの期間では、車速Vが発電基準値Vsを超える状況下であるにもかかわらずランキンサイクル30で発電が行われない。これに対し、予測車速Vpが発電基準値Vsに達した時点(時刻t1)でランキンサイクル30の作動開始を指示する場合(実線の場合)であれば、現在車速Vnが発電基準値Vsに達する時刻よりも早い段階でランキンサイクル30の作動開始が指示されるため、現在車速Vnが発電基準値Vsになる時点(時刻ts)では、ランキンサイクル30による発電が可能な状態になっている。
以上説明した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
ランキンサイクル30の作動遅れ時間ΔT分の時間が現時点から経過した時刻における車速を予測し、その予測車速Vpがランキンサイクル30の発電開始条件を満たす場合にランキンサイクル30に対して作動開始を指示する構成としたため、ランキンサイクル30の作動遅れ分だけ早い時期にランキンサイクル30の作動開始を指示することができる。これにより、実際に発電開始条件が成立した時点でランキンサイクル30の発電が行われるようにすることができる。したがって、電力回収を行う際に作動遅れ時間分の電力を無駄なく回収することができ、ひいては電力回収を効率よく行うことができる。
また、予測車速Vpに基づいてランキンサイクル30の作動開始を指示するため、同サイクル30の作動が開始される都度、より多くの電力を回収することができ、電力回収を効率的に行うといった効果を好適に実現できる。
ランキンサイクル30に対して作動開始を指示した後、発電開始予定時刻tsにおいて発電開始条件が成立しないことが予測される場合に、ランキンサイクル30に対して作動停止を指示する構成としたため、電力回収できない状況下でランキンサイクル30が作動するのを回避することができ、無駄な電力消費を抑制することができる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、作動遅れ時間ΔT後における車両の走行状態として車速Vを予測し、その予測車速Vpが発電基準値Vs以上の場合にランキンサイクル30の作動開始を指示する構成としたが、車両の走行状態として更に、作動遅れ時間ΔT後の冷却水温度Twを予測し、その予測値が基準値を超える場合にランキンサイクル30の作動開始を指示する構成としてもよい。こうすれば、作動遅れ時間ΔT後においてランキンサイクル30が発電可能な状況にあることをより正確に予測することができ好適である。あるいは、発電開始条件として車速V及び冷却水温度Twの他に、外気温度や車両走行風の風量等を条件とする場合、それらについて作動遅れ時間ΔT後の状態を予測してランキンサイクル30に対して作動開始を指示する構成としてもよい。
・上記実施形態では、作動遅れ時間ΔTを固定値とする構成としたが、作動遅れ時間ΔTを可変にする構成としてもよい。こうすれば、回収電力Erがゼロから負側に落ち込み、その後再びゼロになるまでの時間が変動する場合であっても、ランキンサイクル30の作動遅れ時間ΔTだけ早く作動開始を指示できるとともに、実際に発電開始条件が成立した時点でランキンサイクル30による発電が行われるようにすることができる。具体的には、例えば膨張機34の暖機状態に応じて作動遅れ時間ΔTを可変に設定する。つまり、膨張機34が完全暖機での温度よりも低温であると、膨張機34が適正に作動せず、発電可能になるまでに時間を要することが考えられる。そこで、膨張機34が低温ほど作動遅れ時間ΔTを長くする。膨張機34の暖機状態については、例えば膨張機34の上流側の所定位置における作動流体の温度や、ランキンサイクル30の作動停止からの経過時間、外気温度、膨張機34の温度(ただし、膨張機34に温度センサが設けられている場合)等に基づいて判断するのが望ましい。
・上記のように作動遅れ時間ΔTを可変にする構成において、ランキンサイクル30の作動が、エンジン始動後において初回の作動であるか2回目以降の作動であるかに応じて作動遅れ時間ΔTを可変に設定してもよい。例えば、エンジン始動後において2回目以降の作動であれば、初回の作動時よりも作動遅れ時間ΔTを短くする。
・また、作動遅れ時間ΔTを可変にする構成において、エンジン11の始動後に、ランキンサイクル30に対して作動開始を指示してから発電が開始されるまでに実際に要した時間を計測してメモリ(例えばEEPROMやバックアップRAM)に記憶しておき、その記憶した時間を作動遅れ時間ΔTとして次回又は次回以降のランキンサイクル30の作動時に用いる構成としてもよい。この構成によれば、作動遅れ時間ΔTの実測値を基に定めた所定時刻の予測車速Vpに基づいてランキンサイクル30に対して作動開始を指示するため、作動開始を指示してから実際に電力回収が可能になるまでの時間としてより正確な値を用いてランキンサイクル30の作動開始を指示することができ、実際に発電開始条件が成立した時点でランキンサイクル30による発電が行われるようにする上で好適である。
上記構成においては、エンジン11の始動後において初回のランキンサイクル30の作動時にのみ作動遅れ時間ΔTを計測し、そのΔTを以後のランキンサイクル30の作動時に用いてもよい。あるいは、ランキンサイクル30の作動毎に作動遅れ時間ΔTを計測し、そのΔTを次回のランキンサイクル30の作動時に用いてもよい。ここで、作動遅れ時間ΔTについては、例えば回収電力Erが負側からゼロになるまでに要した時間を計測してもよいし、あるいは回収電力Erの微分値から算出してもよい。
・上記実施形態では、所定時刻における車速(予測車速Vp)を一次近似式により算出する構成としたが、より正確な値を算出するために、例えば下記式(1)に示すような高次近似式により予測車速Vpを算出する構成としてもよい。
Vp=Vn+(dV/dt)t+(1/2!)(dV/dt)t+…
…+(1/n!)(dV/dt)t ・・・式(1)
・また、上記実施形態において、予測車速Vpを、現在車速Vnとアクセル開度とに基づいて算出してもよい。
・上記実施形態では、現時点から作動遅れ時間ΔTが経過した時点を所定時刻として車速を予測し、その予測車速Vpが発電基準値Vsである場合にランキンサイクル30の作動開始を指示する構成としたが、現時点から作動遅れ時間ΔTよりも長い時間が経過した時点を所定時刻として車速を予測し、その予測車速Vpが発電基準値Vsである場合にランキンサイクル30の作動開始を指示する構成としてもよい。この構成においても、所定時刻においてランキンサイクル30の発電が実施されるようにすることができる。ただし、この構成では、発電可能な状況下でないにもかかわらず作動流体ポンプ38が駆動されて電力消費される時間が発生することを考慮すると、上記実施形態のように現時点から作動遅れ時間ΔTが経過した時点の車速を予測し、その予測車速Vpに基づいてランキンサイクル30の作動開始を判断するのが望ましい。
・上記実施形態では、ランキンサイクル30の作動開始後、予測車速Vpに基づいてその作動状態を変更する場合に、車速Vにヒステリシスを持たせてその作動状態を変更する構成としたが、ランキンサイクル30の作動を開始するのと同じ条件でランキンサイクル30を作動停止させる構成としてもよい。
・上記実施形態では、燃焼機関(エンジン11)の廃熱としてエンジン冷却水の熱エネルギを利用する構成としたが、例えば燃焼機関の排気熱を廃熱として利用する構成としてもよい。
・上記実施形態では、燃焼機関としてガソリンエンジンを用いる構成としたが、ガソリンエンジン以外の内燃機関(例えばディーゼルエンジン)や、あるいは外燃機関を用いる構成としてもよい。
エンジンの廃熱利用システムの全体概略構成図。 車速と回収電力との関係を示す図。 ランキンサイクルを作動開始した場合の回収電力の推移を示すタイムチャート。 予測車速演算処理の処理手順を示すフローチャート。 ランキンサイクルの作動制御処理の処理手順を示すフローチャート。 車速とランキンサイクルの作動状態の推移を示すタイムチャート。 車速と回収電力との推移を示すタイムチャート。
符号の説明
10…廃熱利用システム、11…エンジン、13…バッテリ、16…冷却水温センサ、18…車速センサ、20…冷却サイクル、30…ランキンサイクル、31…熱交換機、33…流体通路、34…膨張機、35…発電機、36…凝縮器、38…作動流体ポンプ、40…電子制御ユニット(ECU)、41…マイコン。

Claims (5)

  1. 車載の燃焼機関の廃熱により作動流体を加熱気化し、その作動流体の膨張により発生する機械的エネルギを電気エネルギとして回収するとともに、膨張後の作動流体を凝縮液化し、更に前記燃焼機関の廃熱により再び加熱気化するランキンサイクルを備え、車両の走行状態に基づいて前記ランキンサイクルの作動を制御する燃焼機関の廃熱利用システムにおいて、
    現時点から前記ランキンサイクルの作動遅れ時間に相当する時間の経過時点又は経過後の所定時刻における前記車両の走行状態を予測する予測手段と、
    前記予測手段により予測した前記車両の走行状態に基づいて、前記ランキンサイクルの発電開始条件が前記所定時刻に成立していることを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記所定時刻に前記発電開始条件が成立していることが判定された場合に、前記所定時刻よりも前に前記ランキンサイクルに対して作動開始を指示する作動指示手段と、
    を備えることを特徴とする燃焼機関の廃熱利用システム。
  2. 前記予測手段は、前記発電開始条件のパラメータである車速について、前記所定時刻における車速を予測し、
    前記判定手段は、前記予測手段により予測した車速に基づいて、前記ランキンサイクルの発電開始条件が前記所定時刻に成立していることを判定することを特徴とする請求項1に記載の燃焼機関の廃熱利用システム。
  3. 前記予測手段は、前記作動指示手段により前記ランキンサイクルに対して作動開始が指示された場合に、その指示時刻以降に、同指示時刻から少なくとも前記作動遅れ時間だけ後の回収開始予定時刻における前記車両の走行状態を予測する手段を更に備え、
    前記ランキンサイクルに対して作動指示した後に前記予測手段により予測した前記回収開始予定時刻における前記車両の走行状態が、前記ランキンサイクルでの電力回収が不能とされる所定の発電停止条件を満たす場合に前記ランキンサイクルに対して作動停止を指示する作動停止手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼機関の廃熱利用システム。
  4. 前記作動遅れ時間を、前記ランキンサイクルにおいて作動流体の膨張により機械的エネルギを発生する膨張機の暖機状態に応じて可変に設定する手段を備え、
    前記予測手段は、前記膨張機の暖機状態に応じて設定される前記作動遅れ時間に相当する時間の経過時点又は経過後の所定時刻における前記車両の走行状態を予測することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の燃焼機関の廃熱利用システム。
  5. 前記ランキンサイクルに対して作動開始を指示してから前記ランキンサイクルにて実際に電力回収が可能になるまでに要した所要時間を記憶する時間記憶手段を備え、
    前記予測手段は、前記時間記憶手段で記憶した所要時間を前記作動遅れ時間とし、前記作動遅れ時間に相当する時間の経過時点又は経過後の所定時刻における前記車両の走行状態を予測することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の燃焼機関の廃熱利用システム。
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