JP2010013933A - 部材の構築方法および構築された部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 立坑33の壁面37aに掘削機39を取り付け、掘削機39を押圧して壁面37aを掘削し、掘削が一定距離進むと押圧を一旦停止し、掘削機39の端部47に内側型枠45を接続する。次に、籠体1bを縮めた状態で吊り下げ、内側型枠45の周囲を覆うように伸長させ、外側型枠下半部分53a、外側型枠上半部分53bを籠体1bの周囲を覆うように設け、外側型枠下半部分53a、外側型枠上半部分53bと内側型枠45との間にコンクリートを注入して函体59を構築する。函体59を介して掘進機39を押圧することにより、掘削機39は地盤31を掘削し、函体59は地盤31内に移動する。
【選択図】 図5
Description
Bone Roof)工法が知られている。WBR工法は、トンネルの工区全長に亘り頂設導抗を貫通させた後、前記頂設導抗からトンネル周方向に、曲がりボーリング装置により曲がりボーリングを行って中口径鋼管を設置し、前記中口径鋼管からトンネル周辺地山に鉄筋および注入材を注入して人工地山アーチを造成してからトンネル掘削を行う工法である(特許文献1)。
また、埋設する函体のサイズが大きくなると、函体の輸送、保管に支障が生じていた。
前記工程(a)で、前記ストランドを、先行して配置された籠体のストランドと接続してもよい。
前記地下構造物が立坑であってもよい。
前記工程(a)で、前記ストランドを、先行して配置された籠体のストランドと接続してもよい。
図1は第1の実施形態に用いられる鉄筋の籠体1を示す図であって、図1(a)は側面図、図1(b)は図1(a)において、籠体1を縮めた状態を示す図である。なお、第1の実施形態は、WBR工法において籠体1を用いた部材の構築方法である。
なお、ストランド3と帯筋5は交差する点において、図示しない結合治具によって接続されており、ストランド3は帯筋5に対して回転可能となっている。
このように、籠体1を縮めることにより、狭い空間内でも鉄筋を構築することができ、また、輸送や保管も容易となる。
次に、トンネル7aに架台11を固定し、架台11上に、油圧ジャッキ等が内蔵された押し出し装置13を固定する。
押し出し装置13には地山9を掘削する掘削機15が装着されている。
なお、押し出し装置13は、掘削機15がボーリング予定位置17を通過するように角度をつけて架台11に固定されている。
また、ボーリング予定位置17は弓状をしており、トンネル7aとトンネル7bを結んでいる。
この際、図2(b)に示すように、掘削機15の端部21には籠体1aが縮められた状態で接続されており、籠体1aは掘削機15の移動に伴い伸長する。
なお、籠体1aの構造は籠体1と同様であり、籠体1aが最も伸長したときの長さは、ボーリング予定位置17の全長とほぼ等しい。
この際、図3に示すように鋼管19は、内部23に籠体1aが設けられるように接続される。
このように、ストランドを用いた伸縮可能な籠体1aを鉄筋として用いることにより、トンネル7a内で簡便に鉄筋を構築することができる。
なお、鋼管19はコンクリート27の完全硬化前に引き抜いて再利用してもよい。
次に、押し出し装置41の元押しジャッキ43で掘削機39を押圧し、押圧された掘削機39は、壁面37aを掘削する。
内側型枠45は鉄製の円筒管であり、後述する函体59を構築する際の、型枠となる部材である。
なお、籠体1bの構造は籠体1と同様であり、伸長した際の籠体1bの全長は内側型枠45の全長と略等しい。
籠体1bの一端は掘削機39の端部47に接続される。
同様に図5(c)および図6(c)に示すように外側型枠上半部分53bを、門型クレーン35を用いて籠体1bの周囲を覆うように設ける。
外側型枠下半部分53aおよび外側型枠上半部分53bは鉄製の半円筒管であり、後述する函体59を構築する際の型枠となる部材である。
なお、外側型枠下半部分53a、外側型枠上半部分53bおよび内側型枠45はコンクリートが固まる直前に取り外し、再利用する。
なお、函体59同士を接続する際は、内部の籠体1b同士も図示しないマンション等を用いて接続するのが望ましい。
次に、立坑を構築する部分を所定の深さだけ掘削し、ここに置換砂を埋設し、マウンド65を構築する。
刃口69の上端には補強筋71が設けられており、補強筋71の先端には後述する籠体1c、1dとの接続部であるマンション73aが設けられている。
次に図示しないクレーン等で吊り下げた掘削機85を用いて地盤63を掘削しつつ、ジャッキ81および圧入桁75aを用いて刃口69をG方向に圧入する。
図9(a)に示すように外側型枠87および内側型枠89は、径の異なる筒状の形状を有しており、外側型枠87および内側型枠89とで形成される内部空間91内に、後述する函体93が形成される。
籠体1cは籠体1と同様に、ストランド3および複数のストランド3を囲むように配置されたリング状の帯筋5からなるが、ストランド3の両端には、接続用のマンション73bが設けられている。
このマンション73bを刃口69のマンション73aに接続する。
ここで、図9(b)に示すように、籠体1cは、内部空間91内で外側型枠87寄りの位置に設けられており、籠体1dは、内側型枠89寄りに設けられている。
このように、籠体を二重に設けることにより、構築された函体93の強度を上げることができる。
次に図10(d)に示すように、図示しないクレーン等で吊り下げた掘削機85を用いて地盤63を掘削しつつ、ジャッキ81および圧入桁75aを用いて函体93を圧入する。以後は上記動作の繰り返しとなる。なお、函体93同士を接続する際は、籠体1c同士および籠体1d同士もマンション73bを用いて接続するのが望ましい。
3………ストランド
5………帯筋
7a……トンネル
9………地山
11……架台
13……押し出し装置
15……掘削機
17……ボーリング予定位置
19……鋼管
25……コンクリートポンプ
29……弓状部材
31……地盤
33……立坑
35……門型クレーン
37a…壁面
39……掘削機
41……押し出し装置
43……元押しジャッキ
45……内側型枠
49……吊り治具
53a…外側型枠上半分
65……マウンド
67……皿板
69……刃口
71……補強筋
73a…マンション
75……反力アンカ
75a…圧入桁
87……外側型枠
89……内側型枠
Claims (6)
- 棒状部材を円形、多角形またはスパイラル状に加工した帯筋と、前記帯筋の内側または外側に配置され、前記帯筋に対して回動可能に結合されたストランドとを有する籠体を用いた部材の構築方法であって、
地下構造物内に、前記籠体を、前記ストランドを螺旋状にすることにより長さを縮小した状態で建て込み、前記ストランドを直線状にすることにより長さを伸展する工程(a)と、
前記籠体の内外に設置された型枠内にコンクリートを充填して函体を形成する工程(b)と、
前記地下構造物から地盤内に発進した掘削機を前記函体を介して押出し装置で推進させ、前記地盤内に孔を掘削しつつ、前記孔内に前記函体を配置する工程(c)と、
を具備することを特徴とする部材の構築方法。 - 前記工程(a)で、前記ストランドを、先行して配置された籠体のストランドと接続することを特徴とする請求項1記載の部材の構築方法。
- 前記地下構造物が立坑であることを特徴とする請求項1記載の部材の構築方法。
- 棒状部材を円形、多角形またはスパイラル状に加工した帯筋と、前記帯筋の内側または外側に配置され、前記帯筋に対して回動可能に結合されたストランドとを有する籠体を用いた部材の構築方法であって、
地盤の上方に、前記ストランドを螺旋状にすることにより長さを縮小した状態の前記籠体を、前記ストランドを直線状にすることにより長さを伸展しつつ配置する工程(a)と、
前記籠体の内外に設置された型枠内にコンクリートを充填して函体を形成する工程(b)と、
前記地盤を掘削しつつ、掘削された前記地盤内に前記函体を配置する工程(c)と、
を具備することを特徴とする部材の構築方法。 - 前記工程(a)で、前記ストランドを、先行して配置された籠体のストランドと接続することを特徴とする請求項4記載の部材の構築方法。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載された部材の構築方法を用いて構築されたことを特徴とする部材。
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