JP2010013000A - 作業機の着座シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】背もたれ部5Dと着座部5Cとを備え、着座部5Cの中間部に臀部等を受止める受止面部5Fを形成するとともに、着座部5Cの両側端に側枠部5Eを立ち上げ形成する。側枠部5Eと受止面部5Fとの境界位置に、側枠部5Eに沿った状態でかつ着座部5Fの延出先端5cにおいて開口する排水用の凹入溝5aを形成する。凹入溝5aの底面が、背もたれ部側の奥側端5bから延出先端5cに至る下り勾配を有している。
【選択図】図8
Description
着座部の中央部に左右一対の縦方向導溝(公報内番号:32)と横方向導溝(公報内番号:31)とを連通し、縦方向導溝の後端を背もたれ部に設けて導溝と連通して、背もたれ部と着座部との境界部位に形成された水抜き孔(公報内番号:36)に連通させたものがある(特許文献2)。
一方、特許文献2の構成においては、水抜き孔が背もたれ部と着座部との境界部位に形成されているので、鳩目等が臀部に接触することはないものの、水抜き孔自体を形成することが製作上困難を伴うものであり、考慮の余地が残されている。
請求項1に係る発明の特徴構成は、背もたれ部と着座部とを備え、前記着座部の中間部に臀部等を受止める受止面部を形成するとともに、前記着座部の両側端に側枠部を立ち上げ形成し、前記側枠部と前記受止面部との境界位置に、前記側枠部に沿った状態でかつ前記着座部の延出先端において開口する凹入溝を形成し、前記凹入溝の底面が、前記背もたれ部側の奥側端から前記延出先端に至る下り勾配を有している点にあり、その作用効果は次の通りである。
側枠部を形成しているので、臀部等に対する保持性が向上し、畦際での旋回時の運転者の姿勢安定性を確保し易い。
凹入溝を形成しているので、雨水の排出を容易に行いうる。しかも、凹入溝は着座部の延出先端で開口しているので、水抜き孔のように鳩目等を用いて縁取り処理する必要はなく、着座時の感触を阻害しない。
しかも、凹入溝は、側枠部に沿って設けてあるので、受止面部の側端部に位置するものであり、直接、臀部や腿部に作用することは少なく、この面からも、着座時の感触を阻害しない。
そして、凹入溝は延出先端に形成した開口に向けて、底面が下り傾斜面に構成されているので、雨水の排出を円滑に行うことができ、雨水が滞留することを抑制できる。
請求項2に係る発明の特徴構成は、請求項1に係る発明において、前記受止面部が前記凹入溝に向かう下り傾斜面を備えた中高表面形状を呈している点にあり、その作用効果は次の通りである。
受止面部は、中高表面形状を呈しているので、着座状態の両腿部を側枠部との間で保持しやすく、かつ、受止面部の雨水を凹入溝に向けて流し込むことができ、受止面部での雨水の滞留を未然に回避できる。
対地作業装置として、ロータリー耕耘装置(図示せず)等を備える農用トラクタAについて説明する。図1に示すように、農用トラクタAは、前後車輪1、2を装備した走行機体8の前部側に、エンジン3、そのエンジン3を覆うエンジンボンネット6、エンジンボンネット6の後部にステアリングホイール7、走行機体8の後部側に、左右のフェンダーとしての後輪フェンダー4、左右後輪フェンダー4の間に着座シート5、着座シート5の下方にミッションケース9を配置して構成してある。
以上のような構成によって、着座シート5をスライド体16と伴にスライド移動させると、着座シート5の位置を調節可能である。
に凹入する凹入溝としての排水用溝部5aを設けてある。
排水用溝部5aは、背もたれ部5Dの基端部近くに位置する奥側端5bから着座部5Cの前端に臨む延出先端5cに掛けて徐々に下降する下り傾斜がつけてあり、排水を良好に行えるようになっている。この下り傾斜は、走行機体8が少なくとも水平状態において下り傾斜を維持するものであればよい。
左右の長尺部分24Aの二箇所ずつに後部カバー体20の下カバー体部20Bをボルト24b止め固定してある。
このようなボルト止め構成を採ることによって、上連結フレーム23と下連結フレーム24に後部カバー体20を着脱自在に取り付けてある。
このように、膨出形成されて強度アップされた膨出部20fを利用してボルト24bで連結してあるので、より強固な連結構造を構成できる。
(1) ロータリー耕耘装置等から跳ね上げられる泥土や埃が、着座シート側に飛散してくるのを阻止できる。
(2) ロータリー耕耘装置等に対する視認性を確保するためや洗車時には、後部カバー体20を取り外すことができる。
ここでは、着座シート5が前後にスライドしない形態について説明する。主として、第1実施形態と異なる部分についてのみ記載する。図10に示すように、ミッションケース9の上面にチャンネル状の横向きフレーム30を架設し、その横向きフレーム30より前方上向きに支持フレーム31を延設してある。支持フレーム31は左右一対のものであり、両支持フレーム31の間にボス部31Aを取付固定してある。
以上のような構成によって、固定式着座シート5の支持構造が構成してある。
上連結フレーム23の左右二箇所に板状のブラケット23aが立ち下げ形成してあり、その板状のブラケット23aに後部カバー体20の上カバー体部20Aがボルト止め固定してある。下連結フレーム24の二箇所ずつに後部カバー体20の下カバー体部20Bをボルト止め固定してある点は、第1実施形態と同一である。
このようなボルト止め構成を採ることによって、上連結フレーム23と下連結フレーム24に後部カバー体20を着脱自在に取り付けてある。尚、ここでは、ロプス22について採用していないので、ロプス22との干渉を回避するための切り欠き部20a、20cについては、後部カバー体20には設けられてはいない。
(1) 対地作業装置としては、ロータリー耕耘装置以外にプラウ等の作業装置を取り付けた場合であってもよい。
(2) 排水用溝部5aとしては、受止面部5Fに設けてもよい。
(3) 受止面部5Fの表面形状としては、中高いものでなくともよく、平坦な面であってもよい。
5D 背もたれ部
5F 受止面部
5E 側枠部
5a 凹入溝
5b 奥側端
5c 延出先端
Claims (2)
- 背もたれ部と着座部とを備え、前記着座部の中間部に臀部等を受止める受止面部を形成するとともに、前記着座部の両側端に側枠部を立ち上げ形成し、前記側枠部と前記受止面部との境界位置に、前記側枠部に沿った状態でかつ前記着座部の延出先端において開口する凹入溝を形成し、前記凹入溝の底面が、前記背もたれ部側の奥側端から前記延出先端に至る下り勾配を有している作業機の着座シート。
- 前記受止面部が前記凹入溝に向かう下り傾斜面を備えた中高表面形状を呈している請求項1記載の作業機の着座シート。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8419061B2 (en) | 2010-03-24 | 2013-04-16 | Kubota Corporation | Tractor |
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JPH09123806A (ja) * | 1995-11-06 | 1997-05-13 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 車両用シート |
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2008
- 2008-07-04 JP JP2008175978A patent/JP5450991B2/ja active Active
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