JP2010012374A - フィルタの洗浄装置、およびそれを備えるフィルタの洗浄システム - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタへの洗浄液及び洗浄ガスの噴射速度を所定のパターンで制御することにより、フィルタの洗浄能力を高めることができるフィルタの洗浄装置、及びそれを備えるフィルタの洗浄システムを得ることを目的とする。
【解決手段】フィルタ50に洗浄液及び洗浄ガスを吹き付けてフィルタ50を洗浄するフィルタの洗浄装置1Aであって、液用ノズル23aを、洗浄液の噴射方向を同一方向としてm列に、かつ、各列に少なくとも3つ以上を配置して構成した液用ノズル群22Aと、ガス用ノズル38aを、洗浄ガスの噴射方向を同一方向としてn列に、かつ、各列に少なくとも3つ以上を配置して構成したガス用ノズル群37Aと、液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速を制御可能に構成された噴射液流速制御機構25aと、ガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスの流速を制御可能に構成された噴射ガス流速制御機構41aと、を備えている。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば、空気調和機に用いられるフィルタの洗浄装置、およびそれを備えるフィルタの洗浄システムに関する。
第1の従来のフィルタの洗浄装置は、移送コンベヤによって移送されるフィルタの移送路上に、移送コンベヤの搬送面に向けて高圧エアを噴射する複数のエア噴射ノズルを搬送コンベヤの幅方向に所要の間隔を置いて設け、そのエア噴射ノズルの下流側に、高圧エアの噴射口を中心に有し、その外側に水噴射口が形成され、その両開口から高圧エアと高圧水とを同時に噴射する複数の気液噴射ノズルを搬送コンベヤの幅方向に所要の間隔をおいて設けて構成されている(例えば、特許文献1参照)。
上記のような構成とすることにより、フィルタがエア噴射ノズルまたは気液噴射ノズルと相対する位置に移送されると、高圧エアまたは高圧水がフィルタに吹き付けられる。ここで、フィルタは、濾材をフィルタ枠に嵌め込んで構成されるのが一般的である。つまり、フィルタの洗浄が、濾材に付着した塵埃を高圧エアによって吹き飛ばし、高圧水によって洗い流すことにより行われていた。
また、高圧エア及び高圧水の噴射方向は、移送コンベヤの搬送面におおよそ垂直な方向となっている。さらにまた、濾材の形状について、特許文献1には具体的に記載されていないが、例えば、空気調和機に用いられるフィルタの濾材は、山と谷が繰り返される蛇腹構造に折り曲げ加工されているものが多い。そして、この種の濾材を有するフィルタを、第1の従来のフィルタの洗浄装置で洗浄する場合、濾材の底部外壁を移送コンベヤの搬送面に向けて搬送面上に載置して行う。このとき、高圧エア及び高圧水の噴射方向と濾材の頂部及び底部を除く壁面との間の角度は、山及び谷の折り曲げ角度の半分程度となる。言い換えれば、濾材の壁面への高圧エア及び高圧水の衝突角度が、山及び谷の折り曲げ角度の半分程度となる。
蛇腹構造の濾材は、その山及び谷の折り曲げ角度が20度より小さなものが一般的である。このため、濾材の壁面への高圧エア及び高圧水の衝突角度が小さくなるので、高圧ガス及び高圧水が濾材の壁面に衝突したときに、高圧ガス及び高圧水の圧力が濾材の厚み方向に働かない。これにより、高圧ガス及び高圧水は、濾材を貫通することなく濾材の壁面ではね返されて谷側の溝に向かい、さらに溝に沿った方向に流れて濾材からフィルタの外部に放出される。
このように、第1の従来のフィルタの洗浄装置で蛇腹構造の濾材を有するフィルタを洗浄する場合、高圧ガス及び高圧水が濾材を貫通しにくいので、濾材の汚れが十分に除去されないという問題がある。
また、高圧エア及び高圧水を非常に高い圧力でエア噴射ノズル及び気液噴射ノズルから噴射させ、高圧ガス及び高圧水が濾材の壁面に衝突したときに、濾材の厚み方向に働く高圧ガス及び高圧水の圧力を大きくすれば、濾材を貫通する高圧ガス及び高圧水の流れを形成することは可能である。しかし、濾材の頂部及び底部では、当該頂部及び底部を形成する壁面と高圧エア及び高圧水の噴射方向とが直交するので、濾材の頂部及び底部が、高圧ガス及び高圧水から非常に大きな圧力を受けて破損してしまうという問題がある。
上記問題を鑑み、洗浄用ノズルから所定の距離を置いて被洗浄用のフィルタを洗浄用ノズルの反対側に傾倒して支持するワーク受け台を有する第2の従来のフィルタ洗浄装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−122425号公報 特許第2839286号公報
第2の従来のフィルタ洗浄装置によれば、濾材の壁面への洗浄液の衝突角度を大きくすることが可能となる。つまり、洗浄用ノズルからの噴射圧力を過度に大きくすることなく、濾材を貫通する洗浄液の量を増大させることが可能となる。
しかしながら、濾材の壁面への洗浄液の衝突角度を大きくすることが可能となるものの、濾材の底部近傍の壁面への洗浄液の衝突角度は、山及び谷の折り曲げ角度より大きくすることができない。
従って、第2の従来のフィルタ洗浄装置でフィルタを洗浄する場合でも、濾材の山及び谷の折り曲げ角度が小さなものでは、濾材の壁面への洗浄液の衝突角度を格段に大きくすることができない。つまり、第2の従来のフィルタ洗浄装置でフィルタを洗浄した場合でも、濾材の洗浄が不十分なままであることもあった。
また、洗浄用ノズルの姿勢を可変とし、洗浄用ノズルからの洗浄液または高圧ガスの噴射方向を調整可能にフィルタ洗浄装置を構成しても、濾材の壁面への洗浄液の衝突角度を大きくすることは可能である。しかし、この場合においても、濾材の底部近傍の壁面への洗浄液及び高圧ガスの衝突角度は、濾材の山及び谷の折り曲げ角度より大きくすることはできない。従って、この構成のフィルタ洗浄装置でフィルタを洗浄した場合でも、濾材の洗浄が不十分なままとなることがある。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、フィルタへの洗浄液の噴射速度、及び洗浄ガスの噴射速度を所定のパターンで制御することにより、効率よくフィルタの洗浄領域を貫通する洗浄ガス、及び洗浄液の流れを形成してフィルタの洗浄能力を高めることができるフィルタの洗浄装置、及びそれを備えるフィルタの洗浄システムを得ることを目的とする。
この発明は、洗浄液を噴射する液用ノズル、及び洗浄ガスを噴射するガス用ノズルを備え、フィルタに洗浄液及び洗浄ガスを吹き付けて該フィルタを洗浄するフィルタの洗浄装置において、液用ノズルを、洗浄液の噴射方向を同一方向としてm列(但し、mは1以上の整数)に、かつ、各列に少なくとも3つ以上を配置して構成した液用ノズル群と、ガス用ノズルを、洗浄ガスの噴射方向を同一方向としてn列(但し、nは1以上の整数)に、かつ、各列に少なくとも3つ以上を配置して構成したガス用ノズル群と、液用ノズルから噴射される洗浄液の流速を制御可能に構成された噴射液流速制御機構と、ガス用ノズルから噴射される洗浄ガスの流速を制御可能に構成された噴射ガス流速制御機構と、を備えている。
この発明によれば、各列に配置された液用ノズルから噴射される洗浄液の流速を、離間した液用ノズルから噴射される洗浄液の流速が、当該離間した液用ノズルの間に配置された液用ノズルから噴射される洗浄液の流速より速くなるように設定することができる。また、各列に配置されたガス用ノズルから噴射される洗浄ガスの流速を、離間したガス用ノズルから噴射される洗浄ガスの流速が、当該離間したガス用ノズルの間に配置されたガス用ノズルから噴射される洗浄液の流速より速くなるように設定することができる。
これにより、上記離間した液用ノズルの間に配置された液用ノズルから噴射される洗浄液は、離間した液用ノズルから噴射される洗浄液の外方に流れることが妨げられるので、離間した液用ノズルの間に配置された液用ノズルから噴射される洗浄液は、その圧力が増大し、フィルタの洗浄領域を貫通しやすくなる。また、上記離間したガス用ノズルの間に配置されたガス用ノズルから噴射される洗浄ガスは、離間したガス用ノズルから噴射される洗浄ガスの外方に流れることが妨げられるので、離間したガス用ノズルの間に配置されたガス用ノズルから噴射され洗浄ガスは、その圧力が増大し、フィルタの洗浄領域を貫通しやすくなる。
つまり、フィルタの壁面への洗浄液や洗浄ガスの衝突角度が小さい場合でも、フィルタに付着した塵埃を効果的に除去することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るフィルタの洗浄装置の模式図、図2は図1のA方向から見た正面図、図3はこの発明の実施の形態1に係るフィルタの洗浄装置により洗浄されているフィルタの斜視図、図4は図3のIV−IV矢視断面図、図5は図4のV−V矢視断面図、図6はこの発明の実施の形態1に係るフィルタの洗浄装置で洗浄されたフィルタの白色度を示す図である。
図1及び図2において、フィルタの洗浄装置1Aは、フィルタ50を搬送するフィルタ搬送手段としての第1コンベア2A、フィルタ50が第1コンベア2Aの搬送面4aに搬入されたことを検出する第1搬入検出手段15A、洗浄液によるフィルタ50の洗浄を行う液洗浄装置20、洗浄ガスによりフィルタ50の洗浄を行うガス洗浄装置35、及びフィルタの洗浄装置1Aの全体を制御する制御手段45を備えている。
第1コンベア2Aは、互いに軸方向が平行となるように所定距離離間して配置され、かつ、それぞれが軸まわりに回転自在に配設された一対のローラ3a,3b、及び一対のローラ3a,3bに巻き掛けられ、ローラ3a,3bの回転に連動して循環移動する無端状のベルト4を備えている。ここでは、ローラ3a,3bの軸心は同一水平面内に配置されている。また、詳細には図示しないが、第1コンベア2Aは、一対のローラ3a,3bを回転させるトルクを発生するベルト駆動モータを有している。
そして、一対のローラ3a,3bは、支持部材5a,5bに軸周りに回転自在に支持されている。
支持部材5a,5bのそれぞれは、図2に示されるように、長尺円柱状のローラ挿通部6と、ローラ挿通部6の両端からローラ挿通部6に垂直に延出して相対する側支持部7と、を有するコ字状に形成されている。
そして、支持部材5a,5bのそれぞれのローラ挿通部6が、ローラ3a,3bのそれぞれに同軸に挿通されている。さらに、支持部材5a,5bは、ローラ3a,3bを床8の上方で支持するように、側支持部7の先端が床8に固定されている。
なお、図示しないが、ローラ3a,3bは、ローラ挿通部6の両端のそれぞれに外嵌状態に配設された軸受を介してローラ挿通部6に回転自在に支持されている。
また、ローラ3a,3bの間を移動するベルト4の部位は、上下に相対し、相反する方向に移動する直線部を構成する。このとき、上側の直線部の上面が水平な搬送面4aを構成する。搬送面4aは、一方のローラ3aから他方のローラ3bに向かって移動するものとする。つまり、第1コンベア2Aの長さ方向の一端側(以下、第1コンベア2Aの一端側とする)が第1コンベア2Aで運搬させるフィルタ50の搬入口となり、第1コンベア2Aの他端側が搬出口となる。
第1搬入検出手段15Aは、投光器16a及び受光器17aで構成されている。
そして、投光器16a及び受光器17aのそれぞれは、ベルト4の移動方向に直交するベルト4の幅方向に関し、第1コンベア2Aの一端側でベルト4を挟んで相対するように配設され、高さ方向に関して搬送面4aの上方間近に配置されるように配設されている。つまり、投光器16aから投光した光は、搬送面4aの上方間近を横切って受光器17aで受光される。
そして、受光器17aは、受光状態に応じた電気信号を出力している。例えば、受光器17aは、投光器16aからの光を受光しているときに電気的にHigh(ON)の信号を出力し、投光器16aの光が物体により遮断され、光を受光しなくなったときに、電気的にLow(OFF)となる信号を出力している。なお、光の受光状態に応じた受光器17aの出力信号をフィルタ検知信号とする。
液洗浄装置20は、3セットの液圧力調整噴射手段21A〜21C、洗浄液が貯留された洗浄液タンク29、及び洗浄液タンク29の洗浄液を加圧して液圧力調整噴射手段21A〜21Cに供給する第1送液ポンプ30aを備える。
まず、液圧力調整噴射手段21Aの詳細について説明する。
図1〜図3において、液圧力調整噴射手段21Aは、第1コンベア2Aの搬送面4aの上方に複数配置された液用ノズル23aで構成された液用ノズル群22A、及び第1送液ポンプ30aから供給された洗浄液の圧力を調整して液用ノズル23aのそれぞれに供給する噴射液流速制御機構25aを有している。
そして、液用ノズル群22Aは、m列(但し、mは1以上の整数)に、かつ各列に少なくとも3つ以上を配置された液用ノズル23aにより構成される。ここでは、液用ノズル群22Aは、4列に、かつ、各列にベルト4の幅方向に所定の間隔で8つ配置された液用ノズル23aにより構成されている。このとき、液用ノズル23aのそれぞれの噴射口が、搬送面4aの上方に所定距離離間した位置で搬送面4aと相対するように配置されており、各液用ノズル23aから噴射される洗浄液の方向は、搬送面4aに向かう方向で一致している。なお、図3では説明の便宜上、各列の液用ノズル23aは、4つのみを図示している。
そして、洗浄液タンク29と噴射液流速制御機構25aとは、液供給配管31a,31bにより第1送液ポンプ30aを介して接続され、さらに、液用ノズル23aのぞれぞれと噴射液流速制御機構25aとは、加圧調整液供給配管32aのそれぞれにより接続されている。なお、図3では、液用ノズル23aのぞれぞれと噴射液流速制御機構25aとの加圧調整液供給配管32aを用いた接続は、一部のみを図示している。
噴射液流速制御機構25aは、加圧調整液供給配管32aのそれぞれへの洗浄液の流路に配設された第1供給切替弁(図示せず)、及び第1供給切替弁の開度を制御して洗浄液の流路断面積を調整する第1切替弁制御手段26aを有している。液用ノズル23aから噴射される洗浄液の圧力は、言い換えれば洗浄液の流速は、洗浄液の流路断面積に応じて変化する。これにより、第1切替弁制御手段26aは、液用ノズル23aのそれぞれから噴射される洗浄液の流速を制御することが可能になっている。
第1切替弁制御手段26aは、CPU(図示せず)、データを保持するRAM(図示せず)、各液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速を制御するためのプログラムが格納されたROM(図示せず)などからなるマイコン、並びに通信インタフェイス(通信I/F、図示せず)を備えている。
そして、第1切替弁制御手段26aは、後述するように、制御手段45から噴射開始信号を受信したときに、洗浄液が、それぞれの液用ノズル23aごとに設定された流速で、液用ノズル23aのそれぞれから噴射されるように第1供給切替弁の開動作を制御する。
ここでは、液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速は、ベルト4の幅方向両側の液用ノズル23aのそれぞれから噴射される洗浄液の流速が、ベルト4の幅方向両側の液用ノズル23aの間に配置された液用ノズル23a(以下、ベルト4の幅方向の内側の液用ノズル23aとする)から噴射される洗浄液の流速より速くなるように設定されている。
なお、液圧力調整噴射手段21B,21Cも液圧力調整噴射手段21Aと同様に構成されている。そして、液圧力調整噴射手段21A〜21Cの液用ノズル群22Aは、ベルト4の移動方向に所定の間隔で配列されている。
また、ガス洗浄装置35は、3セットのガス圧力調整噴射手段36A〜36C、及び大気を加圧してガス圧力調整噴射手段36A〜36Cに供給するコンプレッサ40を備える。
ガス圧力調整噴射手段36Aの詳細について説明する。
図1及び図3において、ガス圧力調整噴射手段36Aは、第1コンベア2Aの搬送面4aの上方に複数配置されたガス用ノズル38aで構成されたガス用ノズル群37A、及びコンプレッサ40により加圧状態に供給された洗浄ガスの圧力を調整してガス用ノズル38aのそれぞれに供給する噴射ガス流速制御機構41aを有している。
そして、ガス用ノズル群37Aは、n列(但し、nは1以上の整数)に、かつ各列に少なくとも3つ以上を配置されたガス用ノズル38aにより構成される。ここでは、ガス用ノズル群37Aは、4列に、かつ、各列にベルト4の幅方向に所定の間隔で8つ配置されたガス用ノズル38aにより構成されている。このとき、ガス用ノズル38aのそれぞれの噴射口が、搬送面4aの上方に所定距離離間した位置で搬送面4aと相対するように配置されており、各液用ノズル23aから噴射される洗浄ガスの方向は、搬送面4aに向かう方向で一致している。なお、図3では説明の便宜上、ベルト4の幅方向に配置されているガス用ノズル38aは、半分のみを図示している。
そして、コンプレッサ40と噴射ガス流速制御機構41aとは、ガス供給配管43aにより接続され、さらに、ガス用ノズル38aのぞれぞれと噴射ガス流速制御機構41aとは加圧調整ガス供給配管44aのそれぞれにより接続されている。
噴射ガス流速制御機構41aは、加圧調整ガス供給配管44aのそれぞれへの洗浄ガスの流路に配設された第2供給切替弁(図示せず)、及び第2供給切替弁の開度を制御して、洗浄ガスの流路断面積を調整する第2切替弁制御手段42aを有している。ガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスの圧力は、言い換えれば、洗浄ガスの流速は、洗浄ガスの流路断面積に応じて変化する。これにより、第2切替弁制御手段42aは、ガス用ノズル38aのそれぞれから噴射される洗浄ガスの流速を制御することが可能になっている。
第2切替弁制御手段42aは、第1切替弁制御手段26aと同様に、CPU(図示せず)、データを保持するRAM(図示せず)、各ガス用ノズル38aから噴射あれる洗浄ガスの流速を制御するためのプログラムが格納されたROM(図示せず)などからなるマイコン、並びに通信I/F(図示せず)を備えている。
そして、第2切替弁制御手段42aは、後述するように、制御手段45から、噴射開始信号を受信したときに、洗浄ガスが、それぞれのガス用ノズル38aごとに所定の流速で、ガス用ノズル38aのそれぞれから噴射されるように第2供給切替弁の開動作を制御する。
ここでは、ガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスの流速は、ベルト4の幅方向の両側のガス用ノズル38aのそれぞれから噴射される洗浄ガスの流速が、ベルト4の幅方向の両側のガス用ノズル38aの間に配置されたガス用ノズル38a(以下、ベルト4の幅方向の内側のガス用ノズル38aとする)から噴射される洗浄ガスの流速より速くなるように設定されている。
なお、ガス圧力調整噴射手段36B,36Cもガス圧力調整噴射手段36Aと同様に構成されている。そして、ガス圧力調整噴射手段36A〜36Cのガス用ノズル群37Aのそれぞれは、液圧力調整噴射手段21A〜21Cの液用ノズル群22Aのそれぞれの下流側に、搬送面4aの移動方向に、言い換えれば、フィルタ50の搬送方向に、液用ノズル群22Aとガス用ノズル群37Aとが交互に配列されるように配置されている。このとき、フィルタ50の搬入側に液圧力調整噴射手段21Aの液用ノズル群22Aが配置され、搬出側にガス圧力調整噴射手段36Cのガス用ノズル群37Aが配置されている。
制御手段45は、CPU(図示せず)、データを保持するRAM(図示せず)、フィルタの洗浄装置1Aの制御プログラムが格納されたROM(図示せず)などからなるマイコン、並びに通信I/F(図示せず)などを有している。
そして、制御手段45のマイコンと第2切替弁制御手段42aのそれぞれのマイコン、及び制御手段45のマイコンと第1切替弁制御手段42aのそれぞれのマイコンとは通信可能に接続されている。
次いで、フィルタの洗浄装置1Aで洗浄されるフィルタ50について図3を参照しつつ説明する。
フィルタ50は、例えば、空気調和機で吸入する空気中に含まれる塵埃を捕捉するものであり、山と谷が繰り返される蛇腹構造に折り曲げ加工した濾材51、及び濾材51を支持するフィルタ枠52を有している。
ここで、濾材51の隣接する山の間隔及び隣接する谷の間隔は、同じになっている。以降、濾材51の山の離間方向又は谷の離間方向をフィルタ50の長さ方向とし、山及び谷の折り目に沿った方向(溝に沿った方向)をフィルタ50の幅方向とする。
フィルタ枠52は、矩形形状に開口する筒体に形成され、濾材51がフィルタ枠52に嵌め込まれてフィルタ枠52に支持されている。このとき、濾材51は、山側の頂部、及び谷側の底部が幅方向の略全域に亘って露出している。
上記のように構成されたフィルタ50の洗浄について説明する。
フィルタの洗浄装置1Aは、濾材51やフィルタ枠52に固着している塵埃を液用ノズル23aから噴射する洗浄液で溶かすという化学的な剥離作用で除去するとともに、濾材51やフィルタ枠52に付着している塵埃をガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスで吹き飛ばすという物理的な力で除去するものである。
そして、フィルタ50の洗浄作業時には、作業者は第1コンベア2Aのベルト4を循環移動させる。また、作業者は、フィルタ50の谷側を搬送面4aに向け、フィルタ50の長さ方向を第1コンベア2Aの搬送面4aの移動方向に一致させてフィルタ50を搬入口から搬送面4aに載置する。
このとき、フィルタ50の幅方向は、ベルト4の幅方向に一致するので、液用ノズル群22A及びガス用ノズル群37Aは、液用ノズル23aの列の離間方向及びガス用ノズル38aの列の離間方向をフィルタ50の搬送方向に一致させた状態でフィルタ50の搬送方向に配列されている。また、上述したように、液用ノズル群22Aの液用ノズル23a及びガス用ノズル群37Aのガス用ノズル38aのそれぞれは、洗浄液及び洗浄ガスが第1コンベア2Aの搬送面4aに向けて噴射されるようになっている。
そして、フィルタ50が搬送されて、その前端が投光器16aの光を遮断すると、受光器17aが出力するフィルタ検知信号は、ONからOFFに切り替わる。
制御手段45は、フィルタ検知信号がONからOFFに切り替わったことをもって、フィルタ50が搬入されたと判断し、液圧力調整噴射手段21Aの噴射液流速制御機構25aに噴射開始信号を送信する。そして、洗浄開始信号を受信した噴射液流速制御機構25aの第1切替弁制御手段26aは、洗浄液を液用ノズル23aから噴射させる。このとき、各列に配置された8つの液用ノズル23aにおいて、隣接する液用ノズル23aの離間間隔は、液用ノズル23aから噴射された洗浄液が、濾材51の幅方向全域に万遍なく吹き付けられるよう考慮されている。
また、液用ノズル23aの列間の間隔は、隣接する2列の液用ノズル23aのそれぞれと相対する位置にフィルタ50が移動したときに、濾材51の隣接する山の間の壁面全域に、洗浄液が同時に吹き付けられる間隔となっている。
また、ベルト4の移動速度は一定速度に設定されている。このため、制御手段45は、フィルタ50が投光器16aの光を遮ったときからの経過時間によって、フィルタ50が第1コンベア2Aの長さ方向のどの位置を移動しているかを判断できる。
そして、制御手段45は、フィルタ50の前端が液圧力調整噴射手段21Aと相対する部位に接近したときに、液圧力調整噴射手段21Aの液用ノズル23aから洗浄液を噴射させる噴射開始信号を噴射液流速制御機構25aに送信する。そして、噴射開始信号を受信した噴射液流速制御機構25aの第1切替弁制御手段26aは、洗浄液を液用ノズル23aのそれぞれから噴射させる。
そして、制御手段45は、フィルタ50の後端が液圧力調整噴射手段21Aと相対する部位を通過し終わったときに、噴射停止信号を噴射液流速制御機構25aに送信して、噴射液流速制御機構25aに洗浄液の噴射を停止させる。
同様に、制御手段45は、フィルタ50の前端がガス圧力調整噴射手段36Aと相対する部位に接近したときに、ガス圧力調整噴射手段36Aのガス用ノズル38aから洗浄ガスを噴射させる噴射開始信号を噴射ガス流速制御機構41aに送信する。そして、噴射開始信号を受信した噴射ガス流速制御機構41aの第2切替弁制御手段42aは、洗浄ガスをガス用ノズル38aのそれぞれから噴射させる。
そして、制御手段45は、フィルタ50の後端がガス圧力調整噴射手段36Aと相対する部位を通過し終わったときに、噴射停止信号を噴射ガス流速制御機構41aに送信して、噴射ガス流速制御機構41aに洗浄ガスの噴射を停止させる。
また、制御手段45は、フィルタ50が液圧力調整噴射手段21B,21C及びガス圧力調整手段36B,36Cと相対する搬送面4a部位を通過するときも同様に、液圧力調整噴射手段21B,21Cの液用ノズル23a、及びガス圧力調整噴射手段36B,36Cのガス用ノズル38aから洗浄液及び洗浄ガスを噴射させている。
次いで、フィルタ50が液圧力調整噴射手段21Aの液用ノズル群22Aと相対する位置を通過するときに、フィルタ50に噴射される洗浄液の状態について図4及び図5を参照しつつ説明する。
ここで、フィルタ50の搬送方向と直交するフィルタ50の幅方向の全域にわたる濾材51の洗浄領域をフィルタ50の洗浄領域とする。
ここではフィルタ50の洗浄領域は、1つの洗浄区画に構成されている。そして、ベルト4の幅方向の両側の液用ノズル23aから噴射される洗浄液は、図4に示されるように、濾材51の幅方向の両側の部位に衝突するようになっている。
前述したように、噴射液流速制御機構25aは、ベルト4の幅方向の両側の液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速が速くなるように制御している。つまり、噴射液流速制御機構25aは、洗浄区画のフィルタ50の幅方向の両側の部位に洗浄液を噴射する液用ノズル23aからの洗浄液の流速が、洗浄区画のフィルタ50の幅方向の両側の部位に洗浄液を噴射する液用ノズル23aの間に位置する液用ノズル23aからの洗浄液の流速より速くなるように、各列の液用ノズル23aのそれぞれから噴射される洗浄液の流速を制御している。
従って、濾材51に衝突する洗浄液の流速は、濾材51の幅方向の両側で速く、当該幅方向の内側では外側より遅くなる。このように、速い流速の洗浄液の内側に遅い流速の洗浄液が噴射されている場合、速い流速の洗浄液は、遅い流速の洗浄液が濾材51の谷側の溝に沿って流れることを妨げる。
これにより、遅い流速の洗浄液は行き場がなくなるので濾材51の幅方向の内側では、洗浄液の圧力が増大する。従って、図5に示されるように、濾材51の壁面への洗浄液の衝突角度が小さい場合でも、遅い流速の洗浄液は、濾材51の厚み方向に貫通しやすくなる。
なお、ベルト4の幅方向の両側の液用ノズル23aの間に配置された液用ノズル23aのそれぞれから噴射される洗浄液の流速は、10m/sec以上で100m/secより小さく設定されている。このとき、ベルト4の幅方向の両側の液用ノズル23aのそれぞれから噴射される洗浄液の流速は、100m/secより小さい値で、かつ、ベルト4の幅方向の両側の液用ノズル23aの間に配置された液用ノズル23aのそれぞれから噴射される洗浄液の流速より大きく設定されている。
洗浄液の流速が100m/sec以上になると濾材51を損傷させる恐れがあり、また、10m/secより小さい場合には洗浄液が濾材51の厚み方向を貫通しやすくなる効果が損なわれる。
また、上記説明は、フィルタ50が液圧力調整噴射手段21Aの液用ノズル群22Aと相対する位置を通過するときに、フィルタ50に噴射される洗浄液の状態について説明したが、フィルタ50が液圧力調整噴射手段21B,21Cの液用ノズル群22Aと相対する位置を通過するときに、フィルタ50に噴射される洗浄液の状態も同様である。
また、フィルタ50がガス圧力調整噴射手段36A〜36Cのガス用ノズル群37Aと相対する位置を通過するときに、フィルタ50に噴射される洗浄ガスの状態についても、同様に説明される。
つまり、噴射ガス流速制御機構41aは、洗浄区画のフィルタ50の幅方向の両側の部位に洗浄ガスを噴射するガス用ノズル38aからの洗浄ガスの流速が、洗浄区画のフィルタ50の幅方向の両側の部位に洗浄ガスを噴射するガス用ノズル38aの間に位置するガス用ノズル38aからの洗浄ガスの流速より速くなるように、各列のガス用ノズル38aのそれぞれから噴射される洗浄ガスの流速を制御している。
なお、ベルト4の幅方向の両側のガス用ノズル38aの間に配置されたガス用ノズル38aのそれぞれから噴射される洗浄ガスの流速は、50m/sec以上で340m/secより小さく設定されている。また、ベルト4の幅方向の両側のガス用ノズル38aのそれぞれから噴射される洗浄ガスの流速は、340m/secより小さい値で、かつ、ベルト4の幅方向の両側のガス用ノズル38aの間に配置されたガス用ノズル38aのそれぞれから噴射される洗浄液の流速より大きく設定されている。
洗浄ガスの流速が340m/sec以上になると濾材51を損傷させる恐れがあり、また、50m/secより小さい場合には洗浄ガスが濾材51の厚み方向を貫通しやすくなる効果が損なわれる。
この実施の形態1のフィルタの洗浄装置1Aによれば、液用ノズル23aを、洗浄液の噴射方向を同一方向としてm列(但し、mは1以上の整数)に、かつ、各列に少なくとも3つ以上を配置して構成した液用ノズル群22Aと、ガス用ノズル38aを、洗浄ガスの噴射方向を同一方向としてn列(但し、nは1以上の整数)に、かつ、各列に少なくとも3つ以上を配置して構成したガス用ノズル群37Aと、を有している。さらに、液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速を制御可能に構成された噴射液流速制御機構25aと、ガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスの流速を制御可能に構成された噴射ガス流速制御機構41aと、を有している。
これにより、液用ノズル群22Aの各列に配置された液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速を、離間した任意の2つの液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速が、当該離間した2つの液用ノズル23aの間に配置された液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速より速くなるように設定することができる。また、ガス用ノズル群37Aの各列に配置されたガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスの流速を、離間した任意の2つのガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスの流速が、当該離間した2つのガス用ノズル38aの間に配置されたガス用ノズル38aから噴射される洗浄液の流速より速くなるように設定することができる。
これにより、離間した液用ノズル23aの間に配置された液用ノズル23aから噴射される洗浄液は、離間した液用ノズル23aから噴射される洗浄液の外方に流れることが妨げられるので、離間した液用ノズル23aの間に配置された液用ノズル23aから噴射される洗浄液は、その圧力が増大し、フィルタ50の洗浄領域を、言い換えれば濾材51の厚さ方向に貫通しやすくなる。また、離間したガス用ノズル38aの間に配置されたガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスは、離間したガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスの外方に流れることが妨げられるので、離間したガス用ノズル38aの間に配置されたガス用ノズル38aから噴射され洗浄ガスは、その圧力が増大し、フィルタ50の洗浄領域を貫通しやすくなる。
つまり、離間した液用ノズル23aの間に配置された液用ノズル23aから噴射される洗浄液が衝突する濾材51の部位、または離間したガス用ノズル38aの間に配置されたガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスが衝突される濾材51の部位では、濾材51の壁面への洗浄液や洗浄ガスの衝突角度が小さい場合でも、濾材51に付着した塵埃を効果的に除去することができる。
また、噴射液流速制御機構25aは、フィルタ50の洗浄区画の幅方向の両側の部位に洗浄液を噴射する液用ノズル23aからの洗浄液の流速が、洗浄区画のフィルタ50の幅方向の両側の部位に洗浄液を噴射する液用ノズル23aの間に位置する液用ノズル23aからの洗浄液の流速より速くなるように、各列の液用ノズル23aのそれぞれから噴射される洗浄液の流速を制御している。
さらに、噴射ガス流速制御機構41aは、洗浄区画のフィルタ50の幅方向の両側の部位に洗浄ガスを噴射するガス用ノズル38aからの洗浄ガスの流速が、洗浄区画のフィルタ50の幅方向の両側の部位に洗浄ガスを噴射するガス用ノズル38aの間に位置するガス用ノズル38aからの洗浄ガスの流速より速くなるように、各列のガス用ノズル38aのそれぞれから噴射される洗浄ガスの流速を制御している。
これにより、フィルタ50を、液用ノズル群22A及びガス用ノズル群37Aと相対する位置を一回通過させるだけで、フィルタ50の幅方向全域の洗浄領域が、効果的に洗浄される。
さらに、フィルタ50を搬送する第1コンベア2Aが備えられ、さらに、液用ノズル群22A及びガス用ノズル群37Aが、液用ノズル23aの列の離間方向及びガス用ノズル38aの列の離間方向をフィルタ50の搬送方向に一致させ、かつ、洗浄液及び洗浄ガスが第1コンベア2Aの搬送面4aに向けて噴射されるように、フィルタ50の搬送方向に配列されている。これにより、フィルタ50を第1コンベア2Aの搬入口に載置するだけで、自動的にフィルタ50が搬送されて洗浄されるので、フィルタ50の洗浄作業の効率を上げることができる。
ここで、本実施の形態の構成とすることによる効果を試験により確認したので、以下にその内容を具体的に説明する。
まず、同じ環境で使用されてきたフィルタ50を2つ用意する。つまり、フィルタ50の濾材51は同様に塵埃が付着している。そして、最初にフィルタ50の白色度を色差計により測定する。さらに、フィルタ50のそれぞれを、フィルタの洗浄装置1A、及び以下に説明する比較用のフィルタの洗浄装置で測定した後、洗浄後のフィルタ50の濾材51の白色度を測定した。
比較用のフィルタの洗浄装置は、フィルタの洗浄装置1Aと同様の構成であるが、液圧力調整噴射手段21A〜21Cの液用ノズル23aのそれぞれから噴射される洗浄液の流速、及びガス圧力調整噴射手段36A〜36Cのガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスの流速がすべて均一となるように設定されている。
そして、フィルタの洗浄装置1Aでは、幅方向の両側を除く液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速、及びガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスの流速のそれぞれを、比較用のフィルタの洗浄装置において液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速、及びガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスの流速のそれぞれと同じに設定している。
白色度の測定結果のそれぞれを図6に示す。
濾材51は、汚れていない時に白のものが使用されている。白色度は、濾材51に光をあてたときの光の反射率を利用して、濾材51の色がどれだけ白に近いかを数値化するものである。白色度は、濾材51が真っ白のときに100であり、真っ黒のときに0となる。
濾材51の白色度は、フィルタ50の洗浄前で20、比較例のフィルタの洗浄装置で洗浄後に35、フィルタの洗浄装置1Aでの洗浄後に50となった。
つまり、上記のように洗浄液及び洗浄ガスの流速を制御したフィルタの洗浄装置1Aでは、洗浄液及び洗浄ガスの流速を均一とした比較例のフィルタの洗浄装置に比べ、効果的に濾材51についた塵埃を除去できることが確認された。
なお、濾材51の幅方向両側では、衝突する洗浄液や洗浄ガスの圧力が増大しないので、洗浄液や洗浄ガスが、濾材51を貫通しやくいという効果が薄れる。しかし、フィルタ50を空気調和機のケース等に配設する場合、フィルタ枠52の近傍の濾材51の部位は、空気調和機の通風路の縁部より外方に配置される。つまり、濾材51の幅方向の両側部位は、空気調和機が吸気する大気の塵埃捕集用に使用されないので、ある程度洗浄されていれば問題ない。
なお、この実施の形態1では、搬送面4aが水平となるように構成されているが、搬送面4aを傾けて配置したり、鉛直にして配置したりしてもよい。また、コンベア2Aのベルト4の外方の面全域を搬送面とし、ベルト4の相対する両直線部のそれぞれに対して、液圧力調整噴射手段21A〜21C、及びガス圧力調整噴射手段36A〜36Cを配設してもよい。そして、取り付け治具でフィルタ50が搬送面から落下しないように循環移動可能なようにすれば、相反する方向に移動するベルト4の往路と復路の両方でフィルタ50を洗浄させることもできる。
また、延在方向を自在に変更して、かつ延在方向変更後の状態を保持できるフレキシブルチューブなどを加圧調整液供給配管32aや加圧調整ガス供給配管44aに用いれば、液用ノズル23a、及びガス用ノズル38aの噴射口の位置を容易に調整可能となる。
これにより、異なるサイズのフィルタ50を洗浄する場合でも、フィルタ50の濾材51と液用ノズル23a、及び濾材51とガス用ノズル38aとの間の距離を、適度な距離に調整することができる。つまり、異なるサイズのフィルタ50を洗浄する場合でも、噴射された洗浄液及び洗浄ガスがフィルタ50に到達するときの圧力を簡単に調整することが可能である。これにより、噴射液流速制御機構25a及び噴射ガス流速制御機構41aの制御プログラムに予め設定された流速を書き換えるなどの煩わしい作業を行うことなしに、噴射された洗浄液及び洗浄ガスがフィルタ50に到達するときの圧力を簡単に再調整することが可能となる。
また、第1搬入検出手段15Aを配設するものとして説明したが、第1搬入検出手段15Aを配設するものに限定されず、第1搬入検出手段15Aを省略して、液用ノズル群22A及びガス用ノズル群37Aのそれぞれから、洗浄液及び洗浄ガスのそれぞれを常時噴射させておくものでもよい。
また、液圧力調整噴射手段21A〜21C及びガス圧力噴射調整手段36A〜36Cは、それぞれ3つずつ配設するものとして説明したが、液圧力調整噴射手段21A〜21C及びガス圧力噴射調整手段36A〜36Cの配設数は、フィルタ50の汚れ具合に応じて、適宜決定すればよい。
また、フィルタ50は、第1コンベア2Aにより搬送するものに限定されず、作業者が引っ張るなどして搬送するなどしてもよい。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2に係る発明のフィルタの洗浄装置の洗浄液の流速制御パターンを説明する図である。
この実施の形態のフィルタの洗浄装置の構成は、フィルタの洗浄装置1Aの構成と同様であり、その説明は省略する。
液用ノズル23aのそれぞれから噴射される洗浄液の流速制御パターンについて図7を参照しつつ説明する。
図7の(a)は、液圧力調整噴射手段21Aにおいて、1列目及び2列目の液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速パターンを示し、図7の(b)は、液圧力調整噴射手段21Aにおいて、3列目及び4列目の液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速パターンを示している。
そして、フィルタ50の洗浄領域は、1列目及び2列目の液用ノズル23aから噴射される洗浄液により洗浄されるときは、フィルタ50の幅方向に3つの洗浄区画に分割構成され、3列目及び4列目の液用ノズル23aから噴射される洗浄液により洗浄されるときは、フィルタ50の幅方向に4つの洗浄区画に分割構成されている。
そして、噴射液流速制御機構25aは、洗浄区画のそれぞれのフィルタ50の幅方向の両側の部位に洗浄液を噴射する液用ノズル23aからの洗浄液の流速が、洗浄区画のフィルタ50の幅方向の両側の部位に洗浄液を噴射する液用ノズル23aの間に位置する液用ノズル23aからの洗浄液の流速より速くなるように、各列の液用ノズル23aのそれぞれから噴射される洗浄液の流速を制御している。
このとき、フィルタ50が1列目及び2列目の液用ノズル23aから噴射される洗浄液により洗浄される場合、隣接するフィルタ50の洗浄区画の境界位置は、紙面の右側を幅方向の一端としたとき、幅方向の一端側から4番目、及び7番目の液用ノズル23aから噴射される洗浄液が衝突する部位となっている。また、フィルタ50が3列目及び4列目の液用ノズル23aから噴射される洗浄液により洗浄される場合、隣接するフィルタ50の洗浄区画の境界位置は、幅方向の一端側から3番目、5番目、及び8番目の液用ノズル23aから噴射される洗浄液が衝突する部位となっている。このように、洗浄区画のフィルタ50の幅方向の境界位置は、すべての列に亘って一致することがないようにずらして設定されている。
上記のように液用ノズル23aのそれぞれから噴射される洗浄液の流速を制御することにより、フィルタ50が1列目及び2列目の液用ノズル23aと相対する位置を通過するときには、幅方向の一端側から2,3番目、5,6番目、8,9番目の液用ノズル23aが噴射する遅い流速の洗浄液により効果的に洗浄される。また、フィルタ50が3列目及び4列目の液用ノズル23aと相対する搬送面4aを通過するときには、幅方向の一端側から2番目、4番目、6,7番目、及び9番目の液用ノズル23aが噴射する遅い流速の洗浄液により効果的に洗浄される。
濾材51の幅が広い場合、フィルタ50の幅方向の両側に噴射される洗浄液の流速を速くしただけでは、遅い流速の洗浄液を、速い洗浄液の間に滞留させることができない場合がある。しかし、フィルタ50の洗浄領域をフィルタ50の幅方向に関して複数の洗浄区画に分割構成し、速い流速の洗浄液の間隔を短く設定したので、遅い流速の洗浄液を速い流速の洗浄液の間に滞留させて遅い洗浄液の圧力を増大させることができる。さらに、上述したように、隣接する洗浄区画のフィルタ50の幅方向の境界位置は、すべての列に亘って一致することがないようにずらして設定されているので、フィルタ50が液用ノズル群22Aと相対する位置を通過するときに、遅い流速の洗浄液が衝突しないフィルタ50の濾材51の部位はない。
なお、フィルタ50が液圧力調整噴射手段21Aに対応する搬送面4aの部位を通過する場合について説明したが、フィルタ50が液圧力調整噴射手段21B,21Cと相対する位置を通過する場合についても同様である。
さらに、図示しないが、フィルタ50がガス圧力調整噴射手段36A〜36Cに相対する位置を通過する場合についても、ガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスの流速パターンが、洗浄液の流速パターンと同様に設定されている。
すなわち、噴射ガス流速制御機構41aは、洗浄区画のそれぞれのフィルタ50の幅方向の両側の部位に洗浄ガスを噴射するガス用ノズル38aからの洗浄ガスの流速が、洗浄区画のフィルタ50の幅方向の両側の部位に洗浄ガスを噴射するガス用ノズル38aの間に位置する上記ガス用ノズル38aからの洗浄ガスの流速より速くなるように、各列のガス用ノズル38aのそれぞれから噴射される該洗浄ガスの流速を制御している。
このとき、フィルタ50が1列目及び2列目のガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスにより洗浄される場合、隣接するフィルタ50の洗浄区画の境界位置は、幅方向の一端側から4番目、及び7番目のガス用ノズル38aから噴射される洗浄液が衝突する部位となっている。また、フィルタ50が3列目及び4列目のガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスにより洗浄される場合、隣接するフィルタ50の洗浄区画の境界位置は、幅方向の一端側から3番目、5番目、及び8番目のガス用ノズル38aから噴射される洗浄液が衝突する部位となっている。このように、隣接する洗浄区画のフィルタ50の幅方向の境界位置は、すべての列に亘って一致することがないようにずらして設定されている。
このように、フィルタ50の洗浄領域をフィルタ50の幅方向に関して複数の洗浄区画に分割構成し、速い流速の洗浄ガスの間隔を短く設定したので、遅い流速の洗浄ガスを速い流速の洗浄ガスの間に滞留させて遅い洗浄液の圧力を増大させることができる。
この実施の形態2では、フィルタ50の洗浄領域をフィルタ50の幅方向に関し、複数の洗浄区画に分割構成している。各洗浄区画のフィルタ50の幅方向の距離が短くなり、濾材51の幅が広い場合でも、洗浄区画のフィルタ50の幅方向の両側の部位に洗浄液を噴射する液用ノズル23aの間に位置する液用ノズル23aからの洗浄液を、洗浄区画のフィルタ50の幅方向の両側の部位に噴射する洗浄液の間に滞留させることができる。つまり、濾材51の幅が広い場合でも、洗浄効果を損なうことなく、フィルタ50を洗浄することができる。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3に係る発明のフィルタの洗浄装置の液圧力調整噴射手段の斜視図、図9はこの発明の実施の形態3に係る発明のフィルタの洗浄装置のガス圧力調整噴射手段の斜視図である。
なお、図8及び図9において、上記実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
フィルタの洗浄装置は、詳細には図示しないが、液圧力調整噴射手段21A〜21Cの配設は省略され、液圧力調整噴射手段21D、及びガス圧力調整噴射手段36Dが、搬送面4aの移動方向に所定の間隔で搬送面4aと相対するように配設されている。
液圧力調整噴射手段21D、及びガス圧力調整噴射手段36Dのそれぞれについて説明する。
図8において、液圧力調整噴射手段21Dは、第1送液ポンプ30aにより加圧状態に供給された洗浄液の圧力を調整して液用ノズル23aに供給する噴射液流速制御機構25b,25cを備えている。
噴射液流速制御機構25b,25cのそれぞれは、液供給配管31cにより第1送液ポンプ30aに接続されている。
そして、加圧調整液供給配管32bの一端が噴射液流速制御機構25bに接続され、加圧調整液供給配管32bの他端は分岐されて、液圧力調整噴射手段21Dのベルト4の幅方向両側の液用ノズル23aのそれぞれに接続されている。
噴射液流速制御機構25bは、加圧調整液供給配管32bへ供給する洗浄液の圧力を調整可能な第3供給切換弁(図示せず)と、及び第1切替弁制御手段26aと同様に構成され、第3供給切替弁の開閉動作を制御する第3切替弁制御手段26bと、を有している。
また、加圧調整液供給配管32cの一端が噴射液流速制御機構25cに接続され、加圧調整液供給配管32cの他端は分岐されて、液圧力調整噴射手段21Dにおけるベルト4の幅方向の内側の液用ノズル23aのそれぞれに接続されている。
噴射液流速制御機構25cは、加圧調整液供給配管32cへ供給する洗浄液の圧力を調整可能な第4供給切換弁(図示せず)と、及び第1切替弁制御手段26aと同様に構成され、第4供給切替弁の開閉動作を制御する第4切替弁制御手段26cと、を有している。
そして、第3切替弁制御手段26b及び第4切替弁制御手段26cは、洗浄液の噴射時に、加圧調整液供給配管32cより、加圧調整液供給配管32bの方が、内部の洗浄液の加圧力が大きくなるように、第3供給切換弁、及び第4供給切替弁の開閉を制御している。つまり、ベルト4の幅方向の両側の液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速は、当該液用ノズル23aの間に配置された液用ノズル23aから噴射される洗浄液の流速より速くなるように設定されている。
また、図9において、ガス圧力調整噴射手段36Dは、コンプレッサ40により加圧状態に供給された洗浄ガスの圧力を調整してガス用ノズル38aに供給する噴射ガス流速制御機構41b,41cを備えている。
そして、噴射ガス流速制御機構41b,41cのそれぞれは、ガス供給配管43bによりコンプレッサ40に接続されている。
また、加圧調整ガス供給配管44bの一端が噴射ガス流速制御機構41bに接続され、加圧調整ガス供給配管44bの他端は分岐されて、ガス圧力調整噴射手段36Dのベルト4の幅方向両側のガス用ノズル38aのそれぞれに接続されている。
噴射ガス流速制御機構41bは、加圧調整ガス供給配管44bへ供給するガスの圧力を調整可能な第5供給切換弁(図示せず)、及び第2切替弁制御手段と同様に構成され、第5供給切替弁の開閉動作を制御する第5切替弁制御手段42bを有している。
また、加圧調整ガス供給配管44cの一端が噴射ガス流速制御機構41cに接続され、加圧調整ガス供給配管44cの他端は分岐されて、ガス圧力調整噴射手段36Dにおけるベルト4の幅方向の内側のガス用ノズル38aのそれぞれに接続されている。
そして、噴射ガス流速制御機構41cは、加圧調整ガス供給配管44cへ供給するガスの圧力を調整可能な第6供給切換弁(図示せず)、及び第2切替弁制御手段と同様に構成され、第6供給切替弁の開閉動作を制御する第6切替弁制御手段42cを有している。
そして、第5切替弁制御手段42b、及び第6切替弁制御手段42cは、洗浄ガスの噴射時に、加圧調整ガス供給配管44cより加圧調整ガス供給配管44bの方が、内部の洗浄ガスの圧力が強くなるようになるように、第5供給切換弁、及び第6供給切替弁の開閉を制御する。つまり、ベルト4の幅方向の両側のガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスの流速は、当該ガス用ノズル38aの間に配置されたガス用ノズル38aから噴射される洗浄ガスの流速より速くなるように設定されている。
他の構成は上記実施の形態1と同様である。
この実施の形態3では、一端が噴射液流速制御機構25bに接続された加圧調整液供給配管32bの他端を分岐させてベルト4の幅方向の両側の液用ノズル23aのそれぞれに接続させ、一端が噴射液流速制御機構25cに接続された加圧調整液供給配管32cの他端を分岐させてベルト4の幅方向内側の液用ノズル23aのそれぞれに接続させている。
また、一端が噴射ガス流速制御機構41bに接続された加圧調整ガス供給配管44bの他端を分岐させてベルト4の幅方向の両側のガス用ノズル38aのそれぞれに接続させ、一端が噴射ガス流速制御機構41cに接続された加圧調整ガス供給配管44cの他端を分岐させてベルト4の幅方向内側のガス用ノズル38aのそれぞれに接続させている。
これにより、ベルト4の幅方向両側の複数の液用ノズル23a及びガス用ノズル38aのそれぞれから噴射される洗浄液及び洗浄ガスの流速を、一つの第3供給切替弁及び一つの第5供給切替弁のそれぞれにより制御できる。
また、ベルト4の幅方向の内側の複数の液用ノズル23a及びガス用ノズル38aのそれぞれから噴射される洗浄液及び洗浄ガスのそれぞれの流速を、一つの第4供給切替弁及び一つの第6供給切替弁のそれぞれにより、ベルト4の幅方向両側の複数の液用ノズル23a及びガス用ノズル38aのそれぞれから噴射される洗浄液及び洗浄ガスの流速より低速に制御できる。
従って、実施の形態1の効果に加え、液用ノズル23aまたはガス用ノズル38aから噴射される洗浄液または洗浄ガスの加圧力を調整するための供給切換弁の数を減らすことができるという効果が得られる。
なお、この実施の形態3では、液圧力調整噴射手段21D、及びガス圧力調整噴射手段36Dは1セットのみ配設するものとして説明したが、液圧力調整噴射手段21D、及びガス圧力調整噴射手段36Dと同様の構成の複数の液圧力調整噴射手段、及びガス圧力調整噴射手段をフィルタ50の搬送方向に交互に配設してもよい。
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4に係る発明のフィルタの洗浄装置の液噴射手段の主要構成の斜視図、図11はこの発明の実施の形態4に係る発明のフィルタの洗浄装置のガス噴射手段の主要構成の斜視図である。
なお、図10及び図11において、上記実施の形態3と同一又は相当部分には同一符号を付しその説明は省略する。
この実施の形態に係るフィルタの洗浄装置は、詳細には図示しないが、液圧力調整噴射手段21A〜21Cの配設は省略され、液圧力調整噴射手段21E、及びガス圧力調整噴射手段36Eが、搬送面4aの移動方向に所定の間隔で搬送面4aと相対するように配設されている。
図10において、液圧力調整噴射手段21Eは、内部が中空の直方体形状に構成され、複数の噴射口56aが複数形成された噴射口一体部材55Aと、第1送液ポンプ30aにより加圧状態に供給された洗浄液の圧力を調整して噴射口一体部材55A内に供給する噴射液流速制御機構25b及び噴射液流速制御機構25cと、を備えている。
このとき、噴射口56aは、噴射口一体部材55Aの長手方向に所定の間隔で7列に、かつ、短手方向に所定の間隔で8つが噴射口一体部材55Aの内外を連通するように、かつ、噴射口一体部材55Aの一面に開口するように形成されている。
なお、図10では、説明の便宜上、噴射口一体部材55Aの内部を透視した図として図示している。
そして、噴射口一体部材55Aの内部は、噴射口一体部材55Aの短手方向に関し、一側、他側、及び一側と他側の間を隔離する隔壁により3つの空間に分離されている。なお、噴射口一体部材55A内の3つの空間は長手方向には連続している。以下、噴射口一体部材55Aの短手方向にそれぞれ隔離して配置された空間を短手方向の一側から他側に向かって、一側の空間57a、中間空間59a、及び他側の空間58aとする。
このとき、噴射口一体部材55Aの短手方向一側、他側、及び一側と他側の間に配置された噴射口56aのそれぞれの開口は、一側の空間57a、他側の空間58a、及び中間空間59aのそれぞれを臨むように配置されている。
なお、噴射口56bは、実施の形態1における複数の液用ノズル23aの噴射口を代用するものである。
そして、液圧力調整噴射手段21Eは、図示しないが長手方向をベルト4の移動方向に一致させ、噴射口56aの開口が搬送面4aと相対するように配設されている。
そして、加圧調整液供給配管32bの一端が噴射液流速制御機構25cに接続され、加圧調整液供給配管32bの他端は分岐されて、一側の空間57a、及び他側の空間58aに接続されている。
また、加圧調整液供給配管32cの一端が噴射液流速制御機構25bに接続され、加圧調整液供給配管32cの他端が、噴射口一体部材55Aの中間空間59aに接続されている。
図11において、ガス圧力調整噴射手段36Eは、内部が中空の直方体形状に構成され、噴射口56bが複数形成された噴射口一体部材55B、コンプレッサ40により加圧状態に供給されたガスの圧力を調整して、噴射口一体部材55B内に供給する噴射ガス流速制御機構41b,41cを備えている。
このとき、噴射口56bは、噴射口一体部材55Bの長手方向に所定の間隔で7列に、かつ、短手方向に所定の間隔で8つが噴射口一体部材55Aの内外を連通するように形成されている。
なお、図11では、説明の便宜上、噴射口一体部材55Bの内部を透視した図として図示している。
そして、噴射口一体部材55Bの内部は、噴射口一体部材55Bの短手方向に関し、一側、他側、及び一側と他側の間を隔離する隔壁により3つの空間に分離されている。なお、噴射口一体部材55B内の3つの空間は長手方向には連続している。以下、噴射口一体部材55Bの短手方向にそれぞれ隔離して配置された空間を短手方向の一側から他側に向かって、一側の空間57b、中間空間59b、及び他側の空間58bとする。
このとき、噴射口一体部材55Aの短手方向一側、他側、及び一側と他側の間に配置された噴射口56bのそれぞれの開口は、一側の空間57b、他側の空間58b、及び中間空間59bのそれぞれを臨むように配置されている。
なお、噴射口56bは、実施の形態1における複数のガス用ノズル38aの噴射口を代用するものである。
そして、噴射ガス流速制御機構41b,41cのそれぞれは、ガス供給配管43bによりコンプレッサ40に接続されている。
また、ガス圧力調整噴射手段36Eは、図示しないが、長手方向をベルト4の移動方向に一致させ、噴射口56bが搬送面4aと相対するように配設されている。
そして、加圧調整ガス供給配管44bの一端が噴射ガス流速制御機構41bに接続され、加圧調整ガス供給配管44bの他端は分岐されて、一側の空間57b、及び他側の空間58bに接続されている。
また、加圧調整ガス供給配管44cの一端が噴射ガス流速制御機構41bに接続され、加圧調整ガス供給配管44cの他端は中間空間59bに接続されている。
他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
上記のように構成された液圧力調整噴射手段21Eでは、噴射口一体部材55Aの内部が、一側の空間57a、他側の空間58a、及び中間空間59aの3つに隔離されているので、一側の空間57a及び他側の空間58a内の洗浄液の圧力と、中間空間59a内の洗浄液の圧力を別々に制御できる。
また、ガス圧力噴射手段36Eでは、噴射口一体部材55Bの内部は、一側の空間57b、他側の空間58b、及び中間空間59bの3つに隔離されているので、一側の空間57b及び他側の空間58b内の洗浄液の圧力と、中間空間59b内の洗浄液の圧力を別々に制御できる。
従って、この実施の形態4によれば、上記実施の形態3と同様に、ベルト4の幅方向両側の複数の噴射口56a及び噴射口56bのそれぞれから噴射される洗浄液及び洗浄ガスの流速を、一つの第3供給切替弁及び一つの第5供給切替弁のそれぞれにより高速に制御できる。また、ベルト4の幅方向の内側の噴射口56a及び噴射口56bから噴射される洗浄液及び洗浄ガスのそれぞれの流速を、一つの第4供給切替弁及び一つの第6供給切替弁のそれぞれにより低速に制御できる。
従って、実施の形態1の効果に加え、噴射口56a及び噴射口56bから噴射される洗浄液の加圧力を調整するための供給切換弁の数を減らすことができるという効果が得られる。
実施の形態5.
図12はこの発明の実施の形態5に係るフィルタの洗浄システムの模式図である。
なお、図12において、上記実施の形態1と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
フィルタの洗浄システム65Aは、フィルタの洗浄装置1Aを有し、洗浄ゾーンを構成する洗浄室70、すすぎゾーンを構成するすすぎ室75、殺菌ゾーンを構成する殺菌室81、及び乾燥ゾーンを構成する乾燥室86が、第1コンベア2Aの搬送面4aの上方を囲むように、搬送面4aの移動方向に順に配設されている。なお、図では、各室の壁は破線にて示している。
そして、フィルタの洗浄装置1Aの液圧力調整噴射手段21A〜21Cの液用ノズル群22A、及びガス圧力調整噴射手段36A〜36Cのガス用ノズル群37Aが洗浄室70に配設されている。ここでは、液圧力調整噴射手段21A及びガス圧力調整噴射手段36Aのみを図示している。
また、すすぎ仮乾燥機能部76、殺菌機能部82、及び乾燥機能部87のそれぞれの主要構成が、すすぎ室75、殺菌室81、及び乾燥室86のそれぞれに配設されている。
すすぎ仮乾燥機能部76は、フィルタ50の洗浄液を水で洗い流すためのすすぎ装置77、及びフィルタ50の水を吹き飛ばす半乾燥装置80を有している。
すすぎ装置77は、液圧力調整噴射手段21Aと同様に構成された液圧力調整噴射手段21F、水が貯留されたタンク60、及びタンク60内の水を加圧して液圧力調整噴射手段21Fに供給する第2送液ポンプ30bを備えている。
そして、タンク60と液圧力調整噴射手段21Fの噴射液流速制御機構25aとは、液供給配管31d,31eにより、第2送液ポンプ30bを介して接続されている。
そして、制御手段45は、液圧力調整噴射手段21Fの噴射液流速制御機構25aに液用ノズル23aから水を第1コンベア2Aの搬送面4aに噴射させることが可能になっている。
さらに、半乾燥装置80は、ガス圧力調整噴射手段36Aと同様の構成のガス圧力調整噴射手段36Fを有している。コンプレッサ40は、ガス圧力調整噴射手段36Fにも加圧した空気を乾燥用ガスとして供給している。
そして、制御手段45は、ガス圧力調整噴射手段36Fの噴射ガス流速制御機構41aに、ガス用ノズル38aから洗浄ガスを第1コンベア2Aの搬送面4aに噴射させることが可能になっている。
なお、液圧力調整噴射手段21Fの液用ノズル23aから噴射される水の流速、及びガス圧力調整噴射手段36Fのガス用ノズル38aのそれぞれから噴射される洗浄ガスの流速は均一になるように設定されている。
殺菌機能部82は、オゾンガスや次亜塩素酸を吹き付け可能に構成された吹付装置83、紫外線を照射する紫外線照射装置84、及び電子線を照射するための電子線照射装置85を有している。
このとき、吹付装置83、紫外線照射装置84、及び電子線照射装置85のそれぞれは、オゾンガスや次亜塩素酸、紫外線、及び電子線のそれぞれを、フィルタ50の幅方向全域に対して吹き付けや照射が行えるように配置されている。
そして、制御手段45が、吹付装置83、紫外線照射装置84、及び電子線照射装置85によるオゾンガスや次亜塩素酸の吹きつけや紫外線や電子線の照射動作を制御している。
乾燥機能部87は、ヒータ88、ヒータ88により熱せられた大気をフィルタ50に吹き付けるためのファン89を備えている。
次いで、上記のように構成されたフィルタの洗浄システム65Aの動作について説明する。
まず、作業員が第1コンベア2Aを稼働させ、フィルタ50を搬送面4aに載置するとフィルタ50が洗浄室70に移動する。
液洗浄室70では、上記実施の形態1での説明と同様にフィルタ50の洗浄が行われる。
次いで、制御手段45は、フィルタ50がすすぎ室75に接近したときに、液圧力調整噴射手段21Fの液用ノズル23a、及びガス圧力調整噴射手段36Fのガス用ノズル38aのそれぞれから水、および乾燥用ガスを噴射させる。
これにより、フィルタ50がすすぎ室75を通過するときに、フィルタ50の洗浄液は水で洗い流され、さらに、フィルタ50の水は乾燥用ガスにより吹き飛ばされる。
次いで、制御手段45は、フィルタ50が殺菌室81に接近したときに、吹付装置83、紫外線照射装置84、及び電子線照射装置85を稼働させる。
これにより、フィルタ50が殺菌室81を通過するときには、フィルタ50にオゾンガスや次亜塩素酸をフィルタ50が吹き付けられ、さらに、フィルタ50に紫外線照射装置、及び電子線照射が照射される。これによりフィルタ50の細菌が死滅する。
そして、フィルタ50が乾燥室86に搬送されると、ヒータ88で温めた大気がファン89によりフィルタ50に吹き付けられて、フィルタ50が乾燥する。
そして、乾燥室86を通過したフィルタ50は、再使用可能な状態で搬出口に移動し、作業員により回収される。
この実施の形態5によれば、液用ノズル群及び上記ガス用ノズル群を有する洗浄ゾーン、フィルタ50のすすぎ洗いを行うすすぎゾーン、フィルタ50に付着している細菌を殺菌する殺菌ゾーン、及びフィルタ50を乾燥させる乾燥ゾーンがフィルタ50の搬送方向に順に設けられている。
これにより、複数のフィルタ50を洗浄する場合、フィルタ50を搬送面4aに、順次載置するだけで、フィルタ50の洗浄液による洗浄工程、洗浄液を水で洗い流すすすぎ行程、殺菌工程、及びすすぎ工程で使用した水を乾燥させる乾燥工程を、それぞれのフィルタ50に対し並列に進行させることができる。つまり、複数のフィルタ50の洗浄、すすぎ、殺菌、及び乾燥を短時間に終了させることができる。
実施の形態6.
図13はこの発明の実施の形態6に係るフィルタの洗浄システムの上面図、図14はこの発明の実施の形態6に係るフィルタの洗浄システムの第1搬送方向可変機構の斜視図である。
なお、図13において、上記実施の形態1,3と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図13において、フィルタの洗浄システム65Bのフィルタ搬送手段100は、それぞれ第1コンベア2Aと同様に構成され、フィルタ50を受け渡し可能にフィルタ50の搬送方向に連設された方向固定搬送手段としての第2コンベア2B〜第4コンベア2Dを備えている。さらに、フィルタの洗浄システム65Bは、フィルタ50の搬送方向の下流側の第2コンベア2Bまたは第3コンベア2Cから受け入れたフィルタ50の搬送方向を変更してフィルタ50の搬送方向の上流側の第3コンベア2Cまたは第4コンベア2Dに渡す搬送方向可変機構90A,90Bと、搬送方向可変機構90A,90Bを制御して、フィルタ50の搬送方向を変更させる制御手段45と、を備えている。
さらに、フィルタの洗浄システム65Bは、第1搬送方向可変機構90Aへのフィルタ50の搬入を検出するための第2搬入検出手段15B、及び第1搬送方向可変機構90Aからのフィルタ50の搬出を検出するための第1搬出検出手段98A、第2搬送方向可変機構90Bへのフィルタ50の搬入を検出するための第3搬入検出手段15C、及び第2搬送方向可変機構90Bからのフィルタ50の搬出を検出するための第2搬出検出手段98Bを有している。
第2コンベア2B及び第3コンベア2Cは、所定距離離間して並列に配置されている。このとき、第2コンベア2B及び第3コンベア2Cのそれぞれの搬送面4aは水平である。そして、後述するが、第2コンベア2Bの一端側がフィルタ50の搬入口となり、第3コンベア2Cの一端側がフィルタ50の搬出口となっている。
また、第1搬送方向可変機構90A及び第2搬送方向可変機構90Bが、第2コンベア2B及び第3コンベア2Cのそれぞれの他端に隣接して配設されている。
さらに、第4コンベア2Dが、ベルト4の移動方向が、第2コンベア2B及び第3コンベア2Cのベルト4の移動方向に直交するように、第1搬送方向可変機構90A及び第2搬送方向可変機構90Bの間に配設されている。
このとき、第4コンベア2Dの搬送面4aの移動方向は第1搬送方向可変機構90Aから第2搬送方向可変機構90Bに向かう方向である。
そして、上記のように構成されたフィルタ搬送手段100に対し、洗浄室70及びすすぎ室75が、第2コンベア2Bの搬送面4aの上方を囲むように搬送面4aの移動方向に順に配設され、殺菌室81が第4コンベア2Dの搬送面4aの上方を囲むように配設され、乾燥室86が、第3コンベア2Cの搬送面4aの上方を囲むように配設されている。なお、各室70,75,81,86には、上記実施の形態5と同様の構成が配置されている。
次いで、第1搬送方向可動機構90A及び第2搬送方向可動機構90Bについて説明する。
図13及び図14において、第1搬送方向可動機構90Aは、モータ91、及びモータ91の回転トルクにより軸まわりに回転可能に配設された第1プーリ92、第1プーリ92と軸方向を平行に、かつ、軸芯をずらして配設された第2プーリ93、第1プーリ92及び第2プーリ93の外周面に巻き掛けられた駆動ベルト94を有している。さらに、第1搬送方向可変機構90Aは、第2プーリ93に同軸に第2プーリ93の一面に突設された支柱95、支柱95の突出端に、第2プーリ93の一面と相対するように固定されたターンテーブル96、及びターンテーブル96上に配設された第5コンベア97Aを有している。
なお、第5コンベア97Aは第1コンベア2Aと同様に構成されている。
上記のように構成された第1搬送方向可変機構90Aは、モータ91の回転方向に応じて、第1プーリ92及び第2プーリ93を正逆両方向に回転させることが可能である。そして、第2プーリ93の回転に連動して第2プーリ93の軸まわりに回転する支柱95に固定されたターンテーブル96も第2プーリ93の回転に連動して第2プーリ93の軸まわりに回転する。
これにより、第1搬送方向可変機構90Aの第5コンベア97Aの搬送面4aの移動方向を第2プーリ93の軸まわりに回転させることができる。なお、制御手段45がモータ91に電気的に接続され、モータ91の回転駆動を制御している。
また、第2搬送方向可変機構90Bは、第1搬送方向可変機構90Aと同様に構成されているが、説明の便宜上、第2搬送方向可変機構90Bの第5コンベアを第5コンベア97Bとして説明する。
そして、第1搬送方向可変機構90A及び第2搬送方向可変機構90Bのそれぞれは、第1プーリ92及び第2プーリ93の軸方向を鉛直方向に一致させて、言い換えれば、第5コンベア97A,97Bの搬送面4aを水平にして、第2コンベア2Bの他端側、及び第3コンベア2Cの他端側のそれぞれに隣接して配置されている。
そして、制御手段45は、第5コンベア97Aの搬送面4aの移動方向が、第2コンベア2Bの搬送面4aの移動方向に一致する第1移動方向、または第4コンベア2Dの搬送面4aの移動方向に一致する第2移動方向となるように第1搬送方向可変機構90Aのモータ91を駆動制御する。
また、制御手段45は、第5コンベア97Bの搬送面4aの移動方向が、第4コンベア2Dの搬送面4aの移動方向に一致する第3移動方向、または第3コンベア2Cの搬送面4aの移動方向に一致する第4移動方向となるように第2搬送方向可変機構90Bのモータ91を駆動制御する。
第2搬入検出手段15Bは、投光器16b及び受光器17bにより構成されている。そして、投光器16b及び受光器17bは、第5コンベア97Aの一端側で、ベルト4の幅方向に関してベルト4を挟んで相対するように配設され、高さ方向に関して搬送面4aから露出す間近に配置されるように配設されている。
第1搬出検出手段98Aは、投光器16c及び受光器17cにより構成され、投光器16c及び受光器17cは、第5コンベア97Aの他端側で、ベルト4の幅方向に関してベルト4を挟んで相対するように配設されている。このとき、投光器16c及び受光器17cは、高さ方向に関して搬送面4aの上方間近に配置されるように配設されている。
また、第3搬入検出手段15Cは、投光器16d及び受光器17dで構成され、第2搬出検出手段98Bが投光器16e及び受光器17eで構成されて、第2搬入検出手段15B及び第1搬出検出手段98Aと同様に、第5コンベア97Bに対して配設されている。
そして、第2搬入検出手段15B及び第3搬入検出手段15C、並びに第1搬出検出手段98A及び第2搬出検出手段98Bの受光器17b〜17eは、第1搬入検出手段15Aの受光器17aと同様にフィルタ検知信号を出力しており、フィルタ検知信号は制御手段45に入力されている。
また、制御手段45は、フィルタ検知信号に基づいて、第5コンベア97A,97Bの搬送面4aの移動方向を制御する。
次いで、フィルタ50の搬送について詳細に説明する。
初期状態では、第5コンベア97Aの搬送面4aの移動方向は、第1移動方向に向けられ、第5コンベア97Bの搬送面4aの移動方向は、第3移動方向に向けられている。また、第5コンベア97A,97Bのベルト4の移動は停止されている。
そして、作業者が、フィルタ50を第2コンベア2Aの搬入口から搬送面4aに載置すると、フィルタ50は洗浄室70、すすぎ室75を通過し、第5コンベア97Aの一端側に到達する。さらに、フィルタ50の前端が、第2搬入検出手段15Bの受光器17bと投光器16bとの間に搬送され、受光器17bのフィルタ検知信号がONからOFFに切り替わると、制御手段45は、第5コンベア97Aのベルト4を移動させて、フィルタ50を第5コンベア97Aの他端側(搬送方向の上流側)に移動させる。
そして、フィルタ50の前端が、第1搬出検出手段98Aの投光器16cと受光器17cとの間に搬送され、受光器17cのフィルタ検知信号がONからOFFに切り替わると、制御手段45は、第5コンベア97Aのベルト4の移動を一旦停止させる。
さらに、制御手段45は、モータ91の回転を制御し、第5コンベア97Aの搬送面4aの移動方向を第2移動方向に一致させたのち、第5コンベア97Aのベルト4の移動を再開させる。
そして、受光器17cのフィルタ検知信号がOFFからONに切り替わると、制御手段45は、フィルタ50の第5コンベア97Aからの搬出が完了間近であると判断し、フィルタ50の後端が、第5コンベア97Aから第4コンベア2Dに到達するのに必要な時間経過後、第5コンベア97Aのベルト4の移動を停止させる。このように、搬送方向可変機構90Aは、フィルタ50の搬送方向の下流側の第2コンベア2Bから受け入れたフィルタ50の搬送方向を変更して、フィルタ50の搬送方向の上流側の第4コンベア2Dにフィルタ50を渡すように制御されている。
そして、制御手段45は、第5コンベア97Aの搬送面4aの移動方向を第1移動方向に戻す。
また、フィルタ50は、第4コンベア2Dにより、殺菌室81内を通過するように搬送され、第5コンベア97Bの一端側に到達する。さらに、フィルタ50の前端が、第3搬入検出手段15Bの投光器16dと受光器17dとの間に移送され、受光器17dのフィルタ検知信号がONからOFFに切り替わると、制御手段45は、第5コンベア97Bのベルト4を移動させて、フィルタ50を第5コンベア97Bの他端側に移動させる。
そして、フィルタ50の前端が、第2搬出検出手段98Bの投光器16eと受光器17eとの間に搬送され、受光器17eのフィルタ検知信号がONからOFFに切り替わると、制御手段45は、第5コンベア97Bのベルト4の移動を一旦停止させる。
さらに、制御手段45は、モータ91の回転を制御し、第5コンベア97Bの搬送面4aの移動方向を第4移動方向に一致させたのち第5コンベア97Bのベルト4の移動を再開させる。
そして、受光器17eのフィルタ検知信号がOFFからONに切り替わると、制御手段45は、フィルタ50の第5コンベア97Bからの搬出が完了間近であると判断し、フィルタ50の後端が、第5コンベア97Bから第3コンベア2Cに到達するのに必要な時間経過後、第5コンベア97Bのベルト4の移動を停止させる。さらに、制御手段45は、第5コンベア97Bの搬送面4aの移動方向を第3移動方向に戻す。このように、搬送方向可変機構90Bは、フィルタ50の搬送方向の下流側の第4コンベア2Dから受け入れたフィルタ50の搬送方向を変更して、フィルタ50の搬送方向の上流側の第3コンベア2Cにフィルタ50を渡すように制御されている。
また、第3コンベア2Cにより乾燥室86を通過したフィルタ50は、第3コンベア2Cの搬出口まで搬送されて作業者により搬出される。
なお、フィルタ50が、洗浄室70、すすぎ室75、殺菌室81、及び乾燥室86のそれぞれを通過するときに、上記実施の形態5と同様にフィルタ50に対して、洗浄、すすぎ、殺菌、及び乾燥が行われる。
この実施の形態6によれば、フィルタ搬送手段100は、フィルタ50を受け渡し可能にフィルタ50の搬送方向に連設された第2コンベア2B〜第4コンベア2Dと、フィルタ50の搬送方向の下流側の第2コンベア2Bまたは第3コンベア2Cから受け入れたフィルタ50の搬送方向を変更してフィルタ50の搬送方向の上流側の第3コンベア2Cまたは第4コンベア2Dに渡す搬送方向可変機構90A,90Bと、搬送方向可変機構90A,90Bを制御して、フィルタの搬送方向を変更させる制御手段45と、で構成されている。
第1搬送方向可変機構90A及び第2搬送方向可変機構90Bによりフィルタ50の搬送方向を変更することができるので、搬入口と搬送口とを近接するようにフィルタ50の搬送路を設定することができる。つまり、フィルタ50の搬入作業および搬出作業を一人の作業者で、ほぼ同時に進行することができるので、フィルタ50の洗浄の作業効率がよくなる。
なお、実施の形態5,6では、すすぎ室75には、すすぎ装置77、及び半乾燥装置80すすぎ仮乾燥機能部76を配設するものとして説明したが、半乾燥装置80は必要に応じて設ければよい。また、フィルタ50の搬送方向に沿って洗浄室70、すすぎ室75、殺菌室81、及び乾燥室86を設けるものとして説明したが、フィルタ50の汚れが激しいときなどは、すすぎ仮乾燥機能部76と同様の構成の予備洗浄機能部を設けるための予備洗浄室を、洗浄室70よりフィルタ50の搬送方向の上流側に配設してもよい。
実施の形態7.
図15はこの発明の実施の形態7に係るフィルタの洗浄装置の模式図である。
なお、図15において、上記実施の形態1と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図15において、フィルタの洗浄装置1Bは、液用ノズル23aから噴射された洗浄液を受ける洗浄液回収槽101、及び洗浄液回収槽101の洗浄液を液用ノズル23aに噴射液流速制御機構25aを介して供給する液再送手段としての第3送液ポンプ30cを有する液循環機構103と、洗浄液回収槽101に回収された洗浄液を排出する廃液排出手段としての第4送液ポンプ30dと、洗浄液回収槽101に新しい洗浄液を供給する洗浄液供給機構104と、を備える。
さらに、フィルタの洗浄装置1Bは、第4送液ポンプ30dが回収した洗浄液を貯留する洗浄液分離槽106、及び洗浄液に溶け込んでいるフィルタ50の汚れを沈澱させるための凝集剤(凝集液)を該洗浄液分離槽106内に貯留されている洗浄液に添加する凝集剤添加手段107を有し、洗浄液を沈殿物と上澄み液とに分離する分離回収機構105と、洗浄液分離槽106内で分離された上澄み液を回収する上澄み液回収機構114と、洗浄液分離槽106内で分離された沈澱物を回収する沈澱物回収機構120と、洗浄液回収槽101の水位を検知するための水面計125と、を備えている。
なお、フィルタの洗浄装置1Bは、フィルタの洗浄装置1Aと同様に、液圧力調整噴射手段21B,21C、及びガス圧力調整噴射手段36A〜36Cを有しているがその図示は省略している。
そして、洗浄液供給機構104は、洗浄液タンク29、及び洗浄液タンク29内の洗浄液を洗浄液回収槽101に供給する第1送液ポンプ30aにより構成されている。
洗浄液回収槽101は、一面が開口した容器であり、第1コンベア2Aの一端から他端の下部に、開口を第1コンベア側に向けて配置されている。
そして、洗浄液回収槽101の底部と液圧力調整噴射手段21Aの噴射液流速制御機構25aが、洗浄液循環配管102a,102bにより第3送液ポンプ30cを介して接続されている。
また、洗浄液回収槽101の底部と洗浄液分離槽106とが、回収配管111a,111bにより第4送液ポンプ30dを介して接続されている。
分離回収機構105の凝集剤添加手段107は、凝集液タンク108と、洗浄液分離槽106及び凝集液タンク108の間を接続する凝集液供給配管109と、凝集液供給配管109内の経路を開閉自在に設けられた電磁弁(図示せず)と、を備えている。そして、凝集剤を溶かした凝集液が凝集液タンク108に貯留されている。なお、凝集剤は、フィルタ50の汚れが溶け込んだ洗浄液に添加したときに、汚れを凝集させて沈澱させる作用を有するものである。
また、制御手段45は電磁弁と電気的に接続され、電磁弁の開閉を制御するようになっている。
沈澱物回収機構120は、沈澱物回収槽121と、洗浄液分離槽106から沈澱物を回収するための沈澱物回収ポンプ(図示せず)と、沈澱物回収槽121に回収した泥状の沈澱物を乾燥させる加熱装置(図示せず)と、を有している。なお、制御手段45が沈澱物回収ポンプの駆動制御を行っている。また、沈澱物回収槽121と洗浄液分離槽106とは、沈澱物回収配管122で接続されている。
上澄み液回収機構114は、上澄み液回収槽112、及び後述するように洗浄液分離槽106の上澄み液を上澄み液回収槽112に回収する第5送液ポンプ30eを有している。そして、上澄み液回収槽112と洗浄液分離槽106とは、上澄み液回収配管113a,113bにより第5送液ポンプ30eを介して接続されている。
また、制御手段45が、第1送液ポンプ30a、及び第3送液ポンプ30c〜第5送液ポンプ30eのそれぞれの駆動制御を行っている。
また、水面計125は制御手段45と通信可能に接続され、水面計125で検知された水位は制御手段45に送信され、制御手段45は、洗浄液回収槽101の水位を認識可能になっている。
次いで、フィルタの洗浄装置1Bの動作について説明する。
初期状態では、洗浄液回収槽101には、所定の水位の洗浄液が溜まっている。そして、第3送液ポンプ30cは加圧状態に洗浄液回収槽101の洗浄液を、噴射液流速制御機構25aを介して液用ノズル23aのそれぞれに供給している。
そして、液用ノズル23aから噴射されてフィルタ50の洗浄に使用された洗浄液は、洗浄液回収槽101に回収される。
ここで、フィルタ50の汚れ具合にもよるが、この洗浄液は、数回使用した程度では、その洗浄力は有効のままである場合が多い。
そして、制御手段45は、例えば、液用ノズル23aから洗浄液を噴射させた回数、言い換えれば、フィルタ50の洗浄枚数が所定数に達したら、第4送液ポンプ30dを駆動させて洗浄液回収槽101から洗浄液を排出して洗浄液分離槽106に移動させ、さらに、第1送液ポンプ30aを駆動して、洗浄液タンク29から新しい洗浄液を洗浄液回収槽101に流し込むように制御している。
これにより、洗浄液回収槽101に回収された洗浄液の洗浄力が消失する前に、洗浄液回収槽101の洗浄液が未使用のものに入れ替わる。
また、制御手段45は、水面計125の水位を読み取り、洗浄液回収槽101の水面が初期状態と同じ水位になるように、第1送液ポンプ30aを駆動制御して洗浄液タンク29から洗浄液を洗浄液回収槽101に補充している。
洗浄液分離槽106に回収された洗浄液は、洗浄液分離槽106に供給された凝集液の作用により、溶け込んでいた塵埃などのフィルタ50の汚れが凝集されて沈澱した沈澱物と、フィルタ50の汚れが除かれた上澄み液とに分けられる。
なお、制御手段45は、例えば、洗浄液分離槽106に洗浄液が回収されるごとに、凝集液が所定量だけ洗浄液分離槽106に供給されるように分離回収機構105の電磁弁の開閉を制御する。
また、制御手段45は、沈澱物回収機構120の沈澱物回収ポンプを駆動させて、洗浄液分離槽106に堆積した泥状の沈澱物を沈澱物回収槽121に回収する。そして、回収した沈澱物は、加熱装置により加熱されて乾燥し、廃棄するのに扱いやすいようにしている。
さらに、制御手段45は、第5送液ポンプ30eを駆動させ、上澄み液を、上澄み液回収槽112に回収する。上澄み液回収槽112に回収された上澄み液は、再度洗浄剤を添加することにより、洗浄液として再利用することができる。
この実施の形態7によれば、噴射された洗浄液を回収可能に配置された洗浄液回収槽101、及び洗浄液回収槽101に回収された洗浄液を液用ノズル23aに供給する第3送液ポンプ30cを有する液循環機構を備えている。従って、フィルタ50の洗浄に使用された洗浄液を洗浄液回収槽101に回収し、洗浄液の洗浄力が消失する手前まで再利用できるので、フィルタ50の洗浄に要する洗浄液の量を減らすことができる。
また、洗浄液回収槽101に回収された洗浄液を排出する第4送液ポンプ30dと、洗浄液回収槽101に新しい洗浄液を供給する洗浄液供給機構104と、を備えている。従って、洗浄液回収槽101内の洗浄液の排出と補充に掛かる作業員の手間を省くことができる。
また、第4送液ポンプ30dにより排出された洗浄液を貯留する洗浄液分離槽106、及び洗浄液に溶け込んでいるフィルタ50の汚れを沈澱させるための凝集剤を洗浄液分離槽106内に貯留されている洗浄液に添加する凝集剤添加手段107を有し、洗浄液を沈殿物と上澄み液とに分離する分離回収機構105と、洗浄液分離槽106内で分離された上澄み液を回収する上澄み液回収機構114と、洗浄液分離槽106内で分離された沈澱物を回収する沈澱物回収機構120と、を備えている。
これにより、廃液として洗浄液回収槽101から回収した洗浄液から、洗浄液に溶け込んだ塵埃を除去し、上澄み液を回収して洗浄液用に用いることにより、洗浄液に用いる上澄み液の使用量を減らすことができる。
この発明の実施の形態1に係るフィルタの洗浄装置の模式図である。 図1のA方向から見た正面図である。 この発明の実施の形態1に係るフィルタの洗浄装置により洗浄されているフィルタの斜視図である。 図3のIV−IV矢視断面図である。 図4のV−V矢視断面図である。 この発明の実施の形態1に係るフィルタの洗浄装置で洗浄されたフィルタの白色度を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る発明のフィルタの洗浄装置の洗浄液の流速制御パターンを説明する図である。 この発明の実施の形態3に係る発明のフィルタの洗浄装置の液圧力調整噴射手段の斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る発明のフィルタの洗浄装置のガス圧力調整噴射手段の斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る発明のフィルタの洗浄装置の液噴射手段の主要構成の斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る発明のフィルタの洗浄装置のガス噴射手段の主要構成の斜視図である。 この発明の実施の形態5に係るフィルタの洗浄システムの模式図である。 この発明の実施の形態6に係るフィルタの洗浄システムの上面図である。 この発明の実施の形態6に係るフィルタの洗浄システムの第1搬送方向可変機構の斜視図である。 この発明の実施の形態7に係るフィルタの洗浄装置の模式図である。
符号の説明
1A,1B フィルタの洗浄装置、2A 第1コンベア(フィルタ搬送手段)、2B〜2D 第2〜第4コンベア(方向固定搬送手段)、22 液用ノズル群、23a 液用ノズル、25a 噴射液流速制御機構、30c 第3送液ポンプ(液再送手段)、30d 第4送液ポンプ(廃液排出手段)、37A ガス用ノズル群、38a ガス用ノズル、41a 噴射ガス流速制御機構、45 制御手段、50 フィルタ、65A,65B フィルタの洗浄システム、70 洗浄室(洗浄ゾーン)、75 すすぎ室(すすぎゾーン)、81 殺菌室(殺菌ゾーン)、86 乾燥室(乾燥ゾーン)、90A,90B 搬送方向可変機構、100 フィルタ搬送手段、101 洗浄液回収槽、103 液循環機構、104 洗浄液供給機構、106 洗浄液分離槽、107 凝集剤添加手段、114 上澄み液回収機構、120 沈殿物回収機構。

Claims (9)

  1. 洗浄液を噴射する液用ノズル、及び洗浄ガスを噴射するガス用ノズルを備え、フィルタに上記洗浄液及び上記洗浄ガスを吹き付けてフィルタを洗浄するフィルタの洗浄装置であって、
    上記液用ノズルを、上記洗浄液の噴射方向を同一方向としてm列(但し、mは1以上の整数)に、かつ、各列に少なくとも3つ以上を配置して構成した液用ノズル群と、
    上記ガス用ノズルを、上記洗浄ガスの噴射方向を同一方向としてn列(但し、nは1以上の整数)に、かつ、各列に少なくとも3つ以上を配置して構成したガス用ノズル群と、
    上記液用ノズルから噴射される上記洗浄液の流速を制御可能に構成された噴射液流速制御機構と、
    上記ガス用ノズルから噴射される上記洗浄ガスの流速を制御可能に構成された噴射ガス流速制御機構と、
    を備えることを特徴とするフィルタの洗浄装置。
  2. 噴射された上記洗浄液を回収可能に配置された洗浄液回収槽、及び該洗浄液回収槽に回収された上記洗浄液を上記液用ノズルに供給する液再送手段を有する液循環機構を備えることを特徴とする請求項1記載のフィルタの洗浄装置。
  3. 上記洗浄液回収槽に回収された上記洗浄液を排出する廃液排出手段と、
    上記洗浄液回収槽に新しい洗浄液を供給する洗浄液供給機構と、
    を備えることを特徴とする請求項2記載のフィルタの洗浄装置。
  4. 上記廃液排出手段により排出された上記洗浄液を貯留する洗浄液分離槽、及び上記洗浄液に溶け込んでいる上記フィルタの汚れを沈澱させるための凝集剤を該洗浄液分離槽内に貯留されている上記洗浄液に添加する凝集剤添加手段を有し、上記洗浄液を沈殿物と上澄み液とに分離する分離回収機構と、
    上記洗浄液分離槽内で分離された上記上澄み液を回収する上澄み液回収機構と、
    上記洗浄液分離槽内で分離された上記沈澱物を回収する沈澱物回収機構と、
    を備えることを特徴とする請求項3記載のフィルタの洗浄装置。
  5. 上記フィルタを搬送するフィルタ搬送手段を備え、
    上記液用ノズル群及び上記ガス用ノズル群が、上記液用ノズルの列の離間方向及び上記ガス用ノズルの列の離間方向を上記フィルタの搬送方向に一致させ、かつ、上記洗浄液及び上記洗浄ガスが上記フィルタ搬送手段の搬送面に向けて噴射されるように、上記フィルタの搬送方向に配列されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のフィルタの洗浄装置。
  6. 上記フィルタの搬送方向と直交する上記フィルタの幅方向の全域にわたる洗浄領域が、1つの洗浄区画に構成され、又は複数の洗浄区画に分割構成され、
    上記噴射液流速制御機構は、上記洗浄区画のそれぞれの上記フィルタの幅方向の両側の部位に上記洗浄液を噴射する上記液用ノズルからの該洗浄液の流速が、当該洗浄区画の上記フィルタの幅方向の両側の部位に上記洗浄液を噴射する上記液用ノズルの間に位置する上記液用ノズルからの該洗浄液の流速より速くなるように、各列の上記液用ノズルのそれぞれから噴射される該洗浄液の流速を制御し、
    上記噴射ガス流速制御機構は、上記洗浄区画のそれぞれの上記フィルタの幅方向の両側の部位に上記洗浄ガスを噴射する上記ガス用ノズルからの該洗浄ガスの流速が、当該洗浄区画の上記フィルタの幅方向の両側の部位に上記洗浄ガスを噴射する上記ガス用ノズルの間に位置する上記ガス用ノズルからの該洗浄ガスの流速より速くなるように、各列の上記ガス用ノズルのそれぞれから噴射される該洗浄ガスの流速を制御していることを特徴とする請求項5記載のフィルタの洗浄装置。
  7. 上記洗浄領域が、複数の上記洗浄区画に分割構成された請求項6記載のフィルタの洗浄装置において、
    各列における隣接する上記洗浄区画の上記フィルタの幅方向の境界位置が、すべての列に亘って一致することがないようにずらされていることを特徴とするフィルタの洗浄装置。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載のフィルタの洗浄装置を有するフィルタの洗浄システムであって、
    上記液用ノズル群及び上記ガス用ノズル群を有する洗浄ゾーン、上記フィルタのすすぎ洗いを行うすすぎゾーン、上記フィルタに付着している細菌を殺菌する殺菌ゾーン、及び上記フィルタを乾燥させる乾燥ゾーンが上記フィルタの搬送方向に順に設けられていることを特徴とするフィルタの洗浄システム。
  9. 上記フィルタの搬送手段は、
    上記フィルタを受け渡し可能に上記フィルタの搬送方向に連設された複数の方向固定搬送手段と、
    上記フィルタの搬送方向で、上記フィルタの搬送方向の異なる上記方向固定搬送手段の間に配設され、上記フィルタの搬送方向の下流側の上記方向固定搬送手段から受け入れた該フィルタの搬送方向を変更して上記フィルタの搬送方向の上流側の上記方向固定搬送手段に渡す搬送方向可変機構と、
    上記搬送方向可変機構を制御して、上記フィルタの搬送方向を変更させる制御手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項8記載のフィルタの洗浄システム。
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