JP2010011282A - 変調装置、復調装置、情報伝達システム、変調方法および復調方法 - Google Patents

変調装置、復調装置、情報伝達システム、変調方法および復調方法 Download PDF

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JP2010011282A JP2008170334A JP2008170334A JP2010011282A JP 2010011282 A JP2010011282 A JP 2010011282A JP 2008170334 A JP2008170334 A JP 2008170334A JP 2008170334 A JP2008170334 A JP 2008170334A JP 2010011282 A JP2010011282 A JP 2010011282A
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Abstract

【課題】簡易な処理によって雑音を大幅に低減することができるとともに、通信時の制限の少ない変調装置、復調装置、情報伝達システム、変調方法および復調方法を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態に係る情報伝達システムは、変調装置において、入力されるオーディオ信号Saの高周波数帯域の成分を除去し、残存する周波数帯域の一部の周波数帯域の成分を伝送情報に係る符号化情報に応じて位相を調整し、除去した周波数帯域にシフトして重畳することにより、変調した変調オーディオ信号Seを放音することができる。一方、復調装置においては、収音した変調オーディオ信号Seから、位相変調元の信号として用いられる低周波数帯域の成分と、位相変調後の信号として高周波数帯域に重畳された成分とを抽出して、双方の位相差を検出して符号化情報に復調することができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、オーディオ信号に符号情報を重畳して伝達する技術に関する。
符号情報を無線で伝達する通信方法としては、電波を用いた通信の他、楽音などの音波に変調を施すことにより符号化情報を重畳する技術が検討されている。このように音波に変調を施すことにより符号化情報を重畳する場合、一般的なスピーカ、マイクロフォンを用いて通信するためには、可聴域の音波を用いる必要があるが、符号化情報を重畳するための変調により、もともとの楽音に対して不快な雑音が混ざることを防ぐために様々な検討がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
特開2007−104598号公報 特開2006−251676号公報 特開2006−195061号公報
上記各特許文献に開示された技術のように、変調時に発生する雑音が低減されるようになってきたが、その低減量が不十分、処理負荷が大きい、通信時における通信位置の制限があるなどの問題が残っていた。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、簡易な処理によって変調時に発生する雑音を大幅に低減することができるとともに、通信時の制限の少ない変調装置、復調装置、情報伝達システム、変調方法および復調方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、オーディオ信号が入力される入力手段と、符号化された符号化情報を取得する取得手段と、前記入力手段に入力されたオーディオ信号の所定の周波数未満の周波数帯域のうち、一部の周波数帯域の成分を有するオーディオ信号を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された一部の周波数帯域の成分を有するオーディオ信号の位相を、前記取得手段によって取得された符号化情報に応じて位相を調整する位相調整手段と、前記位相調整手段によって位相が調整されたオーディオ信号の周波数帯域の成分を、前記所定の周波数以上の高周波数帯域にシフトさせる周波数シフト手段と、前記周波数シフト手段によって周波数帯域がシフトされたオーディオ信号を、前記入力手段に入力されたオーディオ信号に重畳する重畳手段とを具備することを特徴とする変調装置を提供する。
また、別の好ましい態様において、前記重畳手段は、前記入力手段に入力されたオーディオ信号の前記高周波数帯域の成分を除去する除去手段を有することを特徴とする。
また、別の好ましい態様において、前記重畳手段は、前記入力手段に入力されたオーディオ信号に対して、予め設定された遅延時間の遅延処理を行う遅延手段を有することを特徴とする。
また、別の好ましい態様において、前記符号化情報は、2値のいずれかを示し、前記位相調整手段は、前記取得手段によって取得された符号化情報が、前記2値のうちいずれか一方の値である期間においては、位相を反転させる調整を行うことを特徴とする。
また、本発明は、オーディオ信号が入力される入力手段と、前記入力手段に入力されたオーディオ信号の周波数帯域のうち、第1の周波数帯域の成分の位相と、第2の周波数帯域の成分の位相との位相差を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された位相差に応じて符号化された符号化情報を生成する符号化情報生成手段とを具備することを特徴とする復調装置を提供する。
また、本発明は、上記記載の変調装置と、上記記載の復調装置と、前記変調装置の重畳手段によって重畳されたオーディオ信号を放音する放音手段と、前記放音手段によって放音されたオーディオ信号を収音する収音手段とを具備し、前記復調装置の入力手段は、前記収音手段によって収音したオーディオ信号が入力され、前記復調装置の検出手段における第1の周波数帯域は、前記変調装置の抽出手段によって抽出されるオーディオ信号に係る周波数帯域と同じ周波数帯域として設定され、前記復調装置の検出手段における第2の周波数帯域は、前記変調装置の周波数シフト手段によるシフト後の周波数帯域と同じ周波数帯域として設定されていることを特徴とする情報伝達システムを提供する。
また、本発明は、オーディオ信号が入力される入力過程と、符号化された符号化情報を取得する取得過程と、前記入力過程において入力されたオーディオ信号の予め所定の周波数未満の周波数帯域のうち、一部の周波数帯域の成分を有するオーディオ信号を抽出する抽出過程と、前記抽出過程において抽出された一部の周波数帯域の成分を有するオーディオ信号の位相を、前記取得過程において取得された符号化情報に応じて位相を調整する位相調整過程と、前記位相調整過程において位相が調整されたオーディオ信号の周波数帯域の成分を、前記所定の周波数以上の高周波数帯域にシフトさせる周波数シフト過程と、前記周波数シフト過程によって周波数帯域がシフトされたオーディオ信号を、前記入力過程において入力されたオーディオ信号に重畳する重畳過程とを備えることを特徴とする変調方法を提供する。
また、本発明は、オーディオ信号が入力される入力過程と、前記入力過程において入力されたオーディオ信号の周波数帯域のうち、第1の周波数帯域の成分の位相と、第2の周波数帯域の成分の位相との位相差を検出する検出過程と、前記検出過程によって検出された位相差に応じて符号化された符号化情報を生成する符号化情報生成過程とを備えることを特徴とする復調方法を提供する。
本発明によれば、簡易な処理によって変調時に発生する雑音を大幅に低減することができるとともに、通信時の制限の少ない変調装置、復調装置、情報伝達システム、変調方法および復調方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
<実施形態>
本発明の実施形態に係る情報伝達システム10は、図1に示すように、外部装置などから送信すべき伝送情報が入力されるとともに、外部の装置、回路などからオーディオ信号(以下、オーディオ信号Saという)が入力され、オーディオ信号Saを伝送情報に応じて変調した信号(以下、変調オーディオ信号Seという)を出力する変調装置1、変調装置1から出力される変調オーディオ信号Seを放音するスピーカ2、スピーカ2によって放音された変調オーディオ信号Seを収音するマイクロフォン3、マイクロフォン3によって収音された変調オーディオ信号Seを復調することにより伝送情報を受信する復調装置4を有する。以下、変調装置1、復調装置4の構成について順に説明する。
まず、変調装置1の構成について、図2を用いて説明する。以下に説明する構成については、ハードウエアにより実現してもよいし、図示しないコンピュータのCPU(Central Processing Unit)が制御プログラムを実行して、以下に説明する機能の一部または全部を実現するようにしてもよい。
LPF110は、オーディオ信号Saが入力され、予め設定されたカットオフ周波数以上の高周波数帯域を減衰させることにより、高周波数帯域の成分を除去して出力する低域通過フィルタである。この高周波数帯域の一部が、後述するように、変調した信号が重畳される周波数帯域となるものであり、この例においては、カットオフ周波数は10kHzに設定されている。以下、LPF110から出力される高周波数帯域の成分が除去されたオーディオ信号をオーディオ信号Sbという。なお、オーディオ信号Saの周波数帯域のうち、変調した信号が重畳される周波数帯域の成分が無い場合はLPF110を用いなくてもよい。
BPF120は、オーディオ信号Sbが入力され、このオーディオ信号Sbの周波数帯域、すなわち、LPF110におけるカットオフ周波数以未満の周波数帯域のうち、予め設定された中心周波数とバンド幅に応じた所定の周波数帯域を通過させて抽出し、所定の周波数帯域の成分を有するオーディオ信号(以下、オーディオ信号Scという)を出力する帯域通過フィルタである。この例においては、通過させる所定の周波数帯域は、2kHzから3kHzである。
なお、通過させる周波数帯域を9kHzから10kHzにするなど、上限周波数をLPF110におけるカットオフ周波数と同じにする場合には、このBPF120は、カットオフ周波数が9kHzであるHPF(高域通過フィルタ)により代用することも可能であるが、通過させる周波数帯域は、後述するエンベロープ検波を容易に行うために、通過させる周波数帯域の上限周波数は、LPF110におけるカットオフ周波数とは、一定の周波数以上離れたものとしておくことが望ましい。
符号化器130は、復調装置4に対して伝送すべき伝送情報が入力され、この伝送情報を符号化した符号化情報を位相制御回路140に出力する。この例においては、符号化情報は、伝送情報を「0」、「1」の1ビット2値のシンボルに符号化した情報である。この符号化においては、インターリーブ、誤り訂正符号の付加などの処理を行なってもよい。ここで、シンボルレート、すなわち1ビットあたりの時間は予め設定された時間であり、すなわち予め定められたビットレートの符号化情報が生成される。
位相制御回路140は、オーディオ信号Scが入力され、このオーディオ信号Scの位相を、符号化器130から入力される符号化情報「0」「1」に応じて調整することにより変調(BPSK:Binary Phase Shift Keying)し、直流オフセットを与えたオーディオ信号(以下、オーディオ信号Sc’という)を出力する。ここで、位相制御回路140の構成の一例について、図3を用いて説明する。
位相制御回路140は、図3に示すように、切替器141、定数乗算器142、加算器143およびバイアス付与部144を有する。切替器141は、符号化器130から入力される符号化情報が「1」であるときは、入力されるオーディオ信号Scをそのまま出力する。一方、切替器141は、符号化器130から入力される符号化情報が「0」であるときは、定数乗算器142から入力されるオーディオ信号Scを出力する。ここで、定数乗算器142は、入力されるオーディオ信号Scに「−1」を乗算、すなわちオーディオ信号Scの位相を反転させて切替器141に出力する。
したがって、切替器141から出力されるオーディオ信号Scは、符号化器130から入力される符号化情報が「0」か「1」かによって、位相がπずれたものとなる。例えば、位相制御回路140に入力されるオーディオ信号Scが正弦波であり、符号化器130から入力される符号化情報が「0」「1」「0」と変化した場合には、図4に示すような出力信号となる。
加算器143は、切替器141から出力されるオーディオ信号Scとバイアス付与部144から出力される直流オフセット用の信号とを加算したオーディオ信号Sc’を出力する。バイアス付与部144から出力される直流オフセット用の信号は、予め設定された出力値の直流信号である。この出力値を大きく設定すると、変調が深くなり、後述する復調時のエンベロープ検波が行いやすくなる一方、変調信号、すなわち変調オーディオ信号Seを放音したときの聴感を悪化させる場合がある。したがって、この出力値は、聴感と復調時の伝送ビットエラー率とのバランスから適切な値が選択されて設定される。以上が、位相制御回路140の構成の説明である。
図2に戻って説明を続ける。キャリア信号発生器150は、所定の周波数のキャリア信号faを出力する。このキャリア信号faの周波数は、オーディオ信号Sbの周波数帯域をLPF110において除去された周波数帯域へシフトさせる際のシフト量に相当する周波数である。この例においては、オーディオ信号Sbの周波数帯域は2kHzから3kHzであり、これを10kHz以上へシフトさせることになるから、8kHz(10kHz−2kHz)以上の周波数とすればよく、この例においては、キャリア信号faの周波数は12kHzであるものとする。
振幅変調回路160は、オーディオ信号Sc’とキャリア信号faが入力され、オーディオ信号Sc’の周波数帯域の成分を、キャリア信号faの周波数分、高周波数帯域にシフトさせたオーディオ信号(以下、オーディオ信号Sdという)を出力する。ここで、振幅変調回路160の構成の一例について、図5、図6を用いて説明する。
振幅変調回路160は、図5に示すように、ヒルベルト変換器161、162、乗算器163、164、加算器165を有する。ヒルベルト変換器161は、図6に示すように遅延回路1611およびFIR(Finite impulse response)フィルタ1612を有し、入力されるオーディオ信号Sc’の実部と虚部とで構成される解析信号を出力する。
FIRフィルタ1612は、図7に示すような周波数特性(図7(a)参照)、位相特性(図7(b)参照)、インパルス応答(図7(c)参照)を持ち、入力されるオーディオ信号Sc’の位相をπ/2回転させる。遅延回路1611は、FIRフィルタで発生する遅延量とFIRを通さないオーディオ信号Sc’との時間整合をとるため、FIRフィルタのタップ数の半分の遅延量で、入力されるオーディオ信号Sc’を遅延させる。このような構成により、オーディオ信号Sc’から、遅延回路1611の出力を実部、FIRフィルタ1612の出力を虚部とする解析信号に変換することができる。ここで、ヒルベルト変換器162は、ヒルベルト変換器161と同様な構成であって、入力される信号がキャリア信号faであることが異なるだけであり、キャリア信号faの実部と虚部とで構成される解析信号を出力する。
乗算器163は、ヒルベルト変換器161から出力されるオーディオ信号Sc’の解析信号の実部と、ヒルベルト変換器162から出力されるキャリア信号faの解析信号の実部とを乗算して出力する。乗算器164は、ヒルベルト変換器161から出力されるオーディオ信号Sc’の解析信号の虚部と、ヒルベルト変換器162から出力されるキャリア信号faの解析信号の虚部とを乗算して出力する。加算器165は、乗算器163からの出力信号と、乗算器164からの出力信号に「−1」を乗算した信号とを加算したオーディオ信号Sdを出力する。このように、各解析信号の乗算結果の実部を得ることによって、オーディオ信号Sc’の周波数帯域の成分を、キャリア信号faの周波数分高い周波数帯域にシフトさせるから、オーディオ信号Sdは、14kHz(2kHz+12kHz)から15kHz(3kHz+12kHz)の周波数帯域の成分を有することになる。以上が、振幅変調回路160の構成の説明である。
なお、振幅変調回路160においてヒルベルト変換器を用いない場合には、キャリア信号faとオーディオ信号Sc’との乗算後、HPF(高域通過フィルタ)を使って上側波帯のみ取り出すような構成としてもよい。また、位相制御回路140において位相変調をする際、解析信号を生成して位相変調をする場合には、振幅変調回路160におけるヒルベルト変換器を省略することができる。
遅延回路170は、LPF110から出力されるオーディオ信号Sbに対して、予め設定された遅延時間の遅延処理を行って出力する。この遅延時間は、BPF120、位相制御回路140、振幅変調回路160における処理時間の合計として設定されている。このように遅延させることにより、後述する加算器180に入力されるオーディオ信号Sbとオーディオ信号Sdについて、オーディオ信号SbがBPF120に入力されて振幅変調回路160からオーディオ信号Sdとして出力されるまでの処理時間のずれを調整して、時間的なずれが無いものとすることができる。
加算器180は、遅延回路170において遅延されたオーディオ信号Sbと、振幅変調回路160から出力されたオーディオ信号Sdとを加算することによって重畳したオーディオ信号(以下、変調オーディオ信号Seという)を出力する。なお、重畳の際にオーディオ信号Sdの出力レベルを低下させる調整を行って、変調オーディオ信号Seの聴感上の違和感をより少なくしてもよい。このようにして加算器180から出力された変調オーディオ信号Seは、必要に応じてD/A変換、増幅処理などが施されスピーカ2に出力される。そして、スピーカ2から変調オーディオ信号Seが放音される。以上が変調装置1の構成についての説明である。
次に、変調装置1の動作について、入力されるオーディオ信号Saが変調オーディオ信号Seとして放音されるまでの周波数分布の変化を示す図8を用いて説明する。
オーディオ信号Saは、図8(a)に示す周波数分布であるとする。このオーディオ信号Saは、LPF110によって、10kHz以上の周波数帯域の成分が除去されるから、LPF110から出力されるオーディオ信号Sbは、図8(b)に示すような周波数分布となる。次に、オーディオ信号Sbは、BPF120によって、2kHzから3kHzの周波数帯域が抽出されるから、BPF120から出力されるオーディオ信号Scは、図8(c)に示すような2kHzから3kHzの周波数帯域の成分を有する周波数分布となる。
そして、入力される伝送情報は符号化器130によって符号化された符号化情報として出力され、その内容に応じて、位相制御回路140によってオーディオ信号Scの位相が調整される。位相変調後、振幅変調回路160によって、キャリア信号faの周波数分(この例においては12kHz)、高周波数帯域にシフトされ、オーディオ信号Sdは、図8(d)に示すように、14kHzから15kHzの周波数帯域の成分を有するような周波数分布となる。
そして、振幅変調回路160から出力されたオーディオ信号Sdは、遅延回路170において遅延処理されたオーディオ信号Sbと加算器180において加算されるから、加算器180から出力される変調オーディオ信号Seは、図8(e)に示すような周波数分布となる。
このようにして、入力されたオーディオ信号Saは、符号化器130によって出力される符号化情報の「0」、「1」に対応して、高周波数帯域部分の位相が調整された変調オーディオ信号Seに変調されることになる。すなわち、オーディオ信号Saの2kHzから3kHzの周波数帯域の成分を、符号化情報の「0」「1」に応じて位相を調整し、高周波数帯域にシフトして、高周波帯域が除去されたオーディオ信号Sbに重畳する変調を行う。以上が変調装置1の動作についての説明である。
次に、復調装置4の構成について、図9を用いて説明する。以下に説明する構成については、ハードウエアにより実現してもよいし、図示しないコンピュータのCPUが制御プログラムを実行して、以下に説明する機能の一部または全部を実現するようにしてもよい。
HPF410は、マイクロフォン3において収音された変調オーディオ信号Seが入力され、その変調オーディオ信号Seに対して、予め設定されたカットオフ周波数以下の成分を減衰させることにより、低周波数帯域の成分を除去し、高周波数帯域の成分だけを通過させたオーディオ信号(以下、オーディオ信号Sfという)を出力する高域通過フィルタである。カットオフ周波数は、この例においては、変調装置1におけるLPF110のカットオフ周波数と同じものとして設定されているが、変調オーディオ信号Seのうち、オーディオ信号Sdに対応する周波数帯域成分を抽出することができれば、より高いカットオフ周波数が設定されていてもよい。
検波回路420は、オーディオ信号Sfが入力され、エンベロープ検波によって、変調されたオーディオ信号(オーディオ信号Scに相当)を検出し、検出したオーディオ信号(以下、オーディオ信号Sgという)を出力する。ここで、検波回路420の構成の一例について、図10を用いて説明する。
検波回路420は、図10(a)に示すように、整流回路421、LPF422および直流成分除去フィルタ423を有する。整流回路421は、入力されるオーディオ信号Sfを半波整流などによって整流し、LPF422に出力する。LPF422は、予めカットオフ周波数が設定された低域通過フィルタであり、整流回路421から入力される信号を平滑化して、直流成分除去フィルタ423に出力する。予め設定されたカットオフ周波数は、変調に用いた周波数帯域の上限を元に決定した値とすればよい。直流成分除去フィルタ423は、LPF422から入力される信号の直流成分を除去し、直流成分を除去したオーディオ信号(以下、オーディオ信号Sgという)を出力する。このオーディオ信号Sgは、オーディオ信号Scに相当する信号であり、変調装置1の位相制御回路140において調整された位相の情報が保存されている。
なお、検波回路420は、エンベロープを検出できればどのような構成であってもよい。例えば、図10(b)に示すような構成とすればよい。すなわち、検波回路420は、比較器424、加算器425、遅延器(Z−1)426およびLPF427を有する。比較器424は、オーディオ信号Sfと遅延器426からの出力信号とが入力され、出力レベルが大きい信号を出力する。加算器425は、比較器424からの出力信号から定数を減算して出力する。遅延器426は、加算器425からの出力信号を1サンプル遅延させて比較器424に出力する。LPF427は、加算器425からの出力信号を平滑化して出力する。この出力信号は、エンベロープ検波されたものとなり、上述のオーディオ信号Sgに相当する。このように、ピーク値を検出するような構成であってもよい。以上が、検波回路420の説明である。
図9に戻って説明を続ける。BPF430は、変調オーディオ信号Seが入力され、予め設定された中心周波数とバンド幅に応じた所定の周波数帯域を通過させて抽出し、所定の周波数帯域の成分を有するオーディオ信号(以下、オーディオ信号Shという)を出力する帯域通過フィルタである。この例においては、通過させる所定の周波数帯域は、2kHzから3kHzであり、変調装置1のBPF110において通過させる所定の周波数帯域と同じ周波数帯域になっている。
遅延回路440は、BPF430から出力されるオーディオ信号Shに対して、予め設定された遅延時間の遅延処理を行って出力する。この遅延時間は、HPF410、検波回路420における処理時間の合計からBPF430における処理時間の合計を引いた時間として設定されている。このように遅延させることにより、変調オーディオ信号Seが入力されてから、オーディオ信号Sgが後述するヒルベルト変換器451に出力されるまでの処理時間と、オーディオ信号Shが後述するヒルベルト変換器452に出力されるまでの処理時間とのずれを調整して、オーディオ信号Sgとオーディオ信号Shとの時間的なずれが無いものとすることができる。
ヒルベルト変換器451、452は、それぞれオーディオ信号Sg、Shが入力され、実部と虚部とで構成される解析信号をそれぞれ出力する。ヒルベルト変換器451、452の構成については、上述した変調装置1のヒルベルト変換器161、162と同じであるので、説明を省略する。
位相角算出器461は、ヒルベルト変換器451から出力された複素数で表現される解析信号から、位相角を算出する。実部をRe、虚部をImとした場合、この位相角θは、θ=arctan(Re/Im)で算出される。これは、変調装置1における位相変調後のオーディオ信号Scに相当するオーディオ信号Sgの位相角を算出するものであり、以下、この位相角θについては位相角Paという。
また、位相角算出器462は、ヒルベルト変換器452から出力された解析信号から、上述同様に位相角θを算出する。これは、変調装置1における位相変調前のオーディオ信号Scに相当するオーディオ信号Shの位相角θを算出するものであり、以下、この位相角θについては位相角Pbという。なお、位相角θの算出は、直交座標から極座標に変換できれば、これ以外の手法を用いてもよい。
したがって、位相角Paは、変調装置1における符号化情報が「1」であるときには、位相角Pbと概ね一致し、符号化情報が「0」であるときには、位相角Pbとは位相が異なる(πずれる)ことになる。
加算器470は、位相角算出器461、462において算出された変調装置1における符号化情報に応じた変動のある位相角Paと、基準となる位相角Pbの差分(Pa−Pb)を示す差分信号Pcを出力する。
符号判定器480は、差分信号Pcから位相差を判定し、各タイミングにおいて、変調装置1における変調が、符号化情報の「0」、「1」のうち、どちらに対応して行われたかを判定し、判定した符号化情報Dsを出力する。符号判定器480は、図11に示すようにシンボルレート平均算出部481と位相差判定部482を有する。シンボルレート平均算出部481は、差分信号Pcのシンボルレートに係る時間分の移動平均値を算出する。位相差判定部482は、算出された移動平均値について、適宜しきい値を設定(例えば、0とπとの中間値であるπ/2)して、移動平均値がしきい値より大きい場合は、位相角Paと位相角Pbとの位相角のずれがπとして判定する一方、小さい場合には位相角のずれがないものとして判定する。そして、位相角のずれがπと判定したときは、符号化情報Dsを「0」として出力し、位相角のずれがないと判定した場合には、符号化情報Dsを「1」として出力する。なお、適宜決定される基準タイミングからのシンボルレートごとに累積加算して、その時間毎に位相角のずれを判定するようにしてもよい。
図9に戻って説明を続ける。復号化器490は、符号化情報Dsが入力され、符号化情報Dsを復号化した受信情報を出力する。なお、変調装置1において、インターリーブ、誤り訂正などの処理がなされているときには、その処理に応じた復号化を行なえばよい。以上が、復調装置4の構成についての説明である。
次に、復調装置4の動作について、入力される変調オーディオ信号Seが位相角の比較対照であるオーディオ信号Sg、Shに処理されるまでの周波数分布の変化を示す図12を用いて説明する。また、位相角算出器461、462から出力される位相角Pa、Pbについても図13を用いて説明する。
マイクロフォン3によって収音される変調オーディオ信号Seは、図12(a)に示すような周波数分布であり、上述した図8(e)と同様な周波数分布である。この変調オーディオ信号Seは、HPF410によって、10kHz以下の周波数帯域の成分が除去されるから、HPF410から出力されるオーディオ信号Sfは、図12(b)に示すような周波数分布となる。
そして、オーディオ信号Sfは、検波回路420においてエンベロープ検波され、変調装置1において位相変調された周波数帯域成分が抽出されるから、出力されるオーディオ信号Sgは、図12(c)に示すような周波数分布となる。一方、変調オーディオ信号Seは、BPF430において、変調装置1において位相変調される元となる周波数帯域成分が抽出されるから、出力されるオーディオ信号Shは、図12(d)に示すような周波数分布となる。
このように、オーディオ信号Shとオーディオ信号Sgとの関係は、同じ周波数帯域の成分を有し、変調装置1における位相変調元に相当する信号と位相変調後に相当する信号との関係である。したがって、オーディオ信号Shとオーディオ信号Sgとの位相差が概ね「0」である場合には、変調装置1から伝送された符号化情報は「1」である一方、双方の位相差が概ね「π」である場合には、伝送された符号化情報は「0」であることになる。
オーディオ信号Sg、Shの位相角Pa、Pbは、それぞれ位相角算出器461、462において算出される。伝送された符号化情報が「1」から「0」に変化した場合における位相角Pa、Pbは、図13に示すような変化となる。このように、位相角Pbは、変調装置1において位相変調されない信号の位相角であるから、同じ周期で変化し続ける。一方、位相角Paは、変調装置1における位相変調の影響を受けた信号の位相角であるから、伝送される符号化情報が変化すると、位相角の変化の態様も変化する。ここで、図13に示されているように、位相角Paは、伝送される符号化情報が変化すると、すぐπずれるのではなく、検波回路420におけるエンベロープ検波の影響などによりある程度(この例においては数ミリ秒)の時定数をもって位相がπずれるようになっている。したがって、符号化情報のシンボルレートに係る時間は、この時定数よりも長くしておくことが望ましい。
このようにして、マイクロフォン3において収音された変調オーディオ信号Seは、変調装置1における位相変調元の信号に対応する低周波数帯域の成分と、位相変調後の信号に対応する高周波数帯域の成分とが抽出され、双方の位相角から位相差が検出されることによって復調される。以上が復調装置4の動作についての説明である。
このように、本発明の実施形態に係る情報伝達システム10は、変調装置1において、入力されるオーディオ信号Saの高周波数帯域の成分を除去し、残存する周波数帯域の一部の周波数帯域の成分を伝送情報に係る符号化情報に応じて位相を調整し、除去した周波数帯域にシフトして重畳することにより、変調した変調オーディオ信号Seを放音することができる。一方、復調装置4においては、位相角の基準となるパイロット信号などが別途重畳されていなくても、収音した変調オーディオ信号Seから、位相変調元の信号として用いられる低周波数帯域の成分と、位相変調後の信号として高周波数帯域に重畳された成分とを抽出して、双方の位相差を検出して符号化情報に復調することができる。
そのため、情報の伝達の際に放音される変調オーディオ信号Seを聞いたとしても、元のオーディオ信号Saの一部を変調して高周波数帯域に重畳しているだけであるから、変調に係る聴感上の違和感を低減することができる。また、入力されるオーディオ信号Saがもともと高周波数帯域の成分を含まないものであれば、変調による帯域拡張処理で、周波数特性が高周波数帯域へも広がったような聴感改善効果も得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以下のように、さまざまな態様で実施可能である。
<変形例1>
上述した実施形態においては、変調装置1における符号化器130から出力される符号化情報は、「0」または「1」であり、1シンボルレートで1ビット2値として変調(BPSK)していたが、より多くの値、例えば1シンボルレートで2ビット4値「00」、「01」、「10」、「11」としてもよい。この場合、位相制御回路140は、ヒルベルト変換器を用いてオーディオ信号Scを解析信号に変換した後、実部と虚部との入れ替え、実部と虚部との符号入れ替えなどの操作によって、符号化情報の値に応じて、オーディオ信号Scの位相を0、π/2、π、3π/2ずらす(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)ようにすればよい。
そして、復調装置4における符号判定器480の位相差判定部482は、算出された移動平均値について、適宜しきい値を設けて、オーディオ信号Sgとオーディオ信号Shとの位相角のずれが、どのずれに対応するかを判定するようにすればよい。このようにすれば、伝送情報の伝送レートを向上させることができる。
<変形例2>
上述した実施形態において、変調オーディオ信号Seがスピーカ2から放音され、マイクロフォン3によって収音されるまでの間に、スピーカ2の位相特性などにより、変調オーディオ信号Seの位相が周波数帯域に応じて異なる変化をしてしまう場合がある。この場合には、変調装置1における位相変調以外の外部要因による位相の変化を予め予測して、変調装置1における位相の調整量、復調装置4における符号判定器480の位相差判定部482の位相角のずれの判定基準を、予測した変化に応じて設定しておけばよい。
また、予め予測するだけではなく、定期的に外部要因による位相の変化を取得して調整するようにしてもよい。例えば、変調装置1によって、符号化情報「1」に対応する、位相の調整が行われていない変調オーディオ信号Seをスピーカ2から放音させ、復調装置4において実施形態と同様にして得られる差分信号Pcに基づいて、外部要因による位相の変化を取得してもよい。すなわち、理想的には差分信号Pcは「0」となるから、そのずれ分が外部要因による位相の変化とすることができる。このようにすることにより、より精度の高い情報の伝送を行うことができる。
<変形例3>
上述した実施形態においては、変調装置1と復調装置4との間の伝送情報の通信は、変調オーディオ信号Seを空間中に放音することにより行っていたが、変調オーディオ信号Seを有線で伝送してもよい。
<変形例4>
上述した実施形態においては、変調装置1と復調装置4との間の伝送情報の通信は、可聴域の周波数帯域の成分を有する変調オーディオ信号Seを空間中に放音することにより行っていたが、非可聴域の周波数帯域を用いてもよい。この場合には、スピーカ2の構成について、使用する非可聴域の周波数帯域まで放音可能なものとし、マイクロフォン3の構成について、使用する非可聴域の周波数帯域まで収音可能なものとすればよい。また、変調装置1、復調装置4の各構成においても、使用する非可聴域の周波数帯域まで処理可能な構成としておけばよい。
<変形例5>
上述した実施形態における変調装置1、復調装置4によって実行される制御プログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。この場合には、これらの記録媒体を読み取る読み取り手段を設ければよい。また、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。
実施形態に係る情報伝達システムの構成を示すブロック図である。 実施形態に係る変調装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る位相制御回路の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る切替器から出力される信号の一例を示す図である。 実施形態に係る振幅変調回路の構成を示すブロック図である。 実施形態に係るヒルベルト変換器の構成を示すブロック図である。 実施形態に係るヒルベルト変換器のFIRフィルタに設定された各特性を示す説明図である。 実施形態に係る変調装置におけるオーディオ信号の周波数分布の変化を示す説明図である。 実施形態に係る復調装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る検波回路の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る符号化判定器の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る復調装置におけるオーディオ信号の周波数分布の変化を示す説明図である。 実施形態に係る位相角算出器において算出される位相角Paと位相角Pbとの一例を示す説明図である。
符号の説明
1…変調装置、2…スピーカ、3…マイクロフォン、4…復調装置、10…情報伝達システム、110…LPF、120…BPF、130…符号化器、140…位相制御回路、141…切替器、142…定数乗算器、143…加算器、144…バイアス付与部、150…キャリア信号発生器、160…振幅変調回路、161,162…ヒルベルト変換器、1611…遅延回路、1612…FIRフィルタ、163,164…乗算器、165…加算器、170…遅延回路、180…加算器、410…HPF、420…検波回路、421…整流回路、422…LPF、423…直流成分除去フィルタ、424…比較器、425…加算器、426…遅延器、427…LPF、430…BPF、440…遅延回路、451,452…ヒルベルト変換器、461,462…位相角算出器、470…加算器、480…符号判定器、481…シンボルレート平均算出部、482…位相差判定部、490…復号化器

Claims (8)

  1. オーディオ信号が入力される入力手段と、
    符号化された符号化情報を取得する取得手段と、
    前記入力手段に入力されたオーディオ信号の所定の周波数未満の周波数帯域のうち、一部の周波数帯域の成分を有するオーディオ信号を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された一部の周波数帯域の成分を有するオーディオ信号の位相を、前記取得手段によって取得された符号化情報に応じて位相を調整する位相調整手段と、
    前記位相調整手段によって位相が調整されたオーディオ信号の周波数帯域の成分を、前記所定の周波数以上の高周波数帯域にシフトさせる周波数シフト手段と、
    前記周波数シフト手段によって周波数帯域がシフトされたオーディオ信号を、前記入力手段に入力されたオーディオ信号に重畳する重畳手段と
    を具備することを特徴とする変調装置。
  2. 前記重畳手段は、前記入力手段に入力されたオーディオ信号の前記高周波数帯域の成分を除去する除去手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の変調装置。
  3. 前記重畳手段は、前記入力手段に入力されたオーディオ信号に対して、予め設定された遅延時間の遅延処理を行う遅延手段を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の変調装置。
  4. 前記符号化情報は、2値のいずれかを示し、
    前記位相調整手段は、前記取得手段によって取得された符号化情報が、前記2値のうちいずれか一方の値である期間においては、位相を反転させる調整を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の変調装置。
  5. オーディオ信号が入力される入力手段と、
    前記入力手段に入力されたオーディオ信号の周波数帯域のうち、第1の周波数帯域の成分の位相と、第2の周波数帯域の成分の位相との位相差を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された位相差に応じて符号化された符号化情報を生成する符号化情報生成手段と
    を具備することを特徴とする復調装置。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の変調装置と、
    請求項5に記載の復調装置と、
    前記変調装置の重畳手段によって重畳されたオーディオ信号を放音する放音手段と、
    前記放音手段によって放音されたオーディオ信号を収音する収音手段と
    を具備し、
    前記復調装置の入力手段は、前記収音手段によって収音したオーディオ信号が入力され、
    前記復調装置の検出手段における第1の周波数帯域は、前記変調装置の抽出手段によって抽出されるオーディオ信号に係る周波数帯域と同じ周波数帯域として設定され、
    前記復調装置の検出手段における第2の周波数帯域は、前記変調装置の周波数シフト手段によるシフト後の周波数帯域と同じ周波数帯域として設定されている
    ことを特徴とする情報伝達システム。
  7. オーディオ信号が入力される入力過程と、
    符号化された符号化情報を取得する取得過程と、
    前記入力過程において入力されたオーディオ信号の予め所定の周波数未満の周波数帯域のうち、一部の周波数帯域の成分を有するオーディオ信号を抽出する抽出過程と、
    前記抽出過程において抽出された一部の周波数帯域の成分を有するオーディオ信号の位相を、前記取得過程において取得された符号化情報に応じて位相を調整する位相調整過程と、
    前記位相調整過程において位相が調整されたオーディオ信号の周波数帯域の成分を、前記所定の周波数以上の高周波数帯域にシフトさせる周波数シフト過程と、
    前記周波数シフト過程によって周波数帯域がシフトされたオーディオ信号を、前記入力過程において入力されたオーディオ信号に重畳する重畳過程と
    を備えることを特徴とする変調方法。
  8. オーディオ信号が入力される入力過程と、
    前記入力過程において入力されたオーディオ信号の周波数帯域のうち、第1の周波数帯域の成分の位相と、第2の周波数帯域の成分の位相との位相差を検出する検出過程と、
    前記検出過程によって検出された位相差に応じて符号化された符号化情報を生成する符号化情報生成過程と
    を備えることを特徴とする復調方法。
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