JP2010010351A - リテーナリング及び化学機械研磨装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被研磨体の高精度な平坦化を実現するリテーナリング及び化学機械研磨装置を提供すること。
【解決手段】化学機械研磨装置において被研磨体を保持するリテーナリングは、第1リング11と、第1リング11と重ね合わされ、第1リング11より被研磨体側に配される第2リング12とを有する。第1リング11と第2リング12とは、少なくとも1つのボルト13によって接合されている。第2リング12は、第1リング11と接する面とは反対側の面に、少なくとも1つの溝12bを有している。ボルト13は、溝12b上に位置している。
【選択図】図4
【解決手段】化学機械研磨装置において被研磨体を保持するリテーナリングは、第1リング11と、第1リング11と重ね合わされ、第1リング11より被研磨体側に配される第2リング12とを有する。第1リング11と第2リング12とは、少なくとも1つのボルト13によって接合されている。第2リング12は、第1リング11と接する面とは反対側の面に、少なくとも1つの溝12bを有している。ボルト13は、溝12b上に位置している。
【選択図】図4
Description
本発明は、リテーナリング及び該リテーナリングを使用する研磨装置に関し、特にウェハを化学的機械的に研磨するためのリテーナリング及び研磨装置に関する。
半導体装置の高集積化に伴い、半導体装置は多層配線化が施されているが、層数の増加に対応するためにはウェハの平坦度を高めることが要求される。そこで、ウェハの高度な平坦化を実現する装置として、ウェハを化学的及び機械的に研磨する化学機械研磨(CMP;Chemical Mechanical Polishing)装置が用いられている。
CMP装置においては、ウェハを保持するためにリテーナリングが用いられる。例えば、特許文献1には、繊維強化テフロン(登録商標)で形成されたリテーナリング(ガイドリング)が開示されている。特許文献1に記載のリテーナリングにおいては、研磨時にリテーナリングの外側から内側へ研磨スラリを効率よく供給できるように、又は研磨屑の排出を容易にするために、研磨面に放射状の溝が形成されている。
しかしながら、特許文献1に記載のように樹脂のみでガイドリング(リテーナリング)が形成されている場合、ガイドリングの使用時間が長くなると、変形等が生じ、均一な研磨ができなくなっていた。そこで、例えば特許文献2に記載のリテーナリングのように、リテーナリングの剛性を高めるために、樹脂性のリングに金属性のリングを積層したものが知られている。特許文献2に記載のリテーナリングは、金属性の第1リングとスーパエンジニアリングプラスチック製の第2リングとが圧入手段及び嵌合手段の少なくとも一方によって一体化され、第1リングと第2リングとの重ね合わせ部には接合剤が介在されている。
以下の分析は、本発明の観点から与えられる。
図11に、背景技術に係る二層構造のリテーナリングの概略平面図を示し、図12に、図11のXII−XII線における概略断面図を示す。図11に示すリテーナリング50は、重ね合わされた金属性の第1リング51及び樹脂性の第2リング52を有し、第1リング51と第2リング52とはボルト53によって接合されている。
しかしながら、図11及び図12に示すようなボルト接合による二層構造のリテーナリング50においては、第2リング52の下面(研磨パッドと接触する面)のうち、ボルト53下部の領域とそれ以外の領域とでは、研磨パッドに対する押圧力が異なってしまう。したがって、リテーナリング50全面において押圧力が均一にならず、高精度な平坦化を実現することができない。
また、複数のボルト53間の締め付け力のわずかな違いや、ウェハの研磨に伴う振動及び応力によるボルト53の緩みなどにより、複数のボルト53下部の領域間で押圧力がばらついてしまうこともある。これによっても、リテーナリング50全面において押圧力が均一にならず、高精度な平坦化を実現することができなくなる。
図13に、図11とは別の形態の背景技術に係る二層構造のリテーナリングの概略平面図を示し、図14に、図13のXIV−XIV線における概略断面図を示す。図13及び図14に示すリテーナリング60においては、第1リング61と第2リング62とは接着剤63によって接合されている。接着剤63によって第1リング61と第2リング62とを接合する場合、通常、加圧接合することになるが、その際、圧力による接着剤の移動により、接着剤が均一に介在されないことがある。そこで、第1リング61と第2リング62との間に接着剤63が均一に介在するように、図13及び図14に示すように、第1リング61及び第2リング62の少なくとも一方の接合面に、凸部62aが形成されている。これにより、凸部62aの高さ分だけ接着剤63が塗布されることになる。
しかしながら、図13及び図14に示すような接着剤63接合によるリテーナリング60においては、研磨により第2リング62が薄くなると、第2リング62の下面に対する接着剤63と第2リング62(凸部62a部分)の硬度差の影響が大きくなるために、第2リング62の下面のうち、凸部62a下部の領域とそれ以外の領域とで押圧力が異なってしまう。そのため、リテーナリング60全面において押圧力が均一にならず、高精度な平坦化を実現することができなくなる。
本発明の第1視点によれば、化学機械研磨装置において被研磨体を保持するリテーナリングを提供する。リテーナリングは、第1リングと、第1リングと重ね合わされ、第1リングより被研磨体側に配される第2リングとを有する。第1リングと第2リングとは、少なくとも1つのボルトによって接合される。第2リングは、第1リングと接する面とは反対側の面に、少なくとも1つの凹部を有する。ボルトは、凹部上に位置する。
本発明の第2視点によれば、化学機械研磨装置において被研磨体を保持するリテーナリングを提供する。第1リングと、第1リングと重ね合わされ、第1リングより被研磨体側に配される第2リングとを有する。第1リングと第2リングとは、接着剤によって接合される。第2リングは、第1リングと接する面とは反対側の面に、少なくとも1つの凹部を有する。第1リング及び第2リングのうち少なくとも一方は、他方と接する面に、第1リングと第2リングとの間隔が所定の間隔になるように設定する凸部を有する。凸部は、凹部上に位置する。
本発明の第3視点によれば、回転可能な定盤と、定盤上に配置され、被研磨体を研磨する研磨パッドと、被研磨体を保持すると共に、被研磨体の下面を研磨パッドに対して押圧する保持ヘッドと、研磨パッド上に研磨剤を供給する研磨剤供給ノズルと、研磨パッドの研磨面を調整するドレッサと、を備える化学機械研磨装置を提供する。保持ヘッドは、ヘッド本体と、ヘッド本体の下部に取り付けられ、被研磨体の外周縁を保持するリテーナリングと、リテーナリング内に配置され、被研磨体の上面を押圧して被研磨体の下面を研磨パッドに対して押し付ける弾性体膜と、を備える。リテーナリングは、第1リングと、第1リングと重ね合わされ、第1リングより被研磨体側に配される第2リングとを有する。第1リングと第2リングとは、少なくとも1つのボルトによって接合される。第2リングは、第1リングと接する面とは反対側の面に、少なくとも1つの凹部を有する。ボルトは、凹部上に位置する。
本発明の第4視点によれば、回転可能な定盤と、定盤上に配置され、被研磨体を研磨する研磨パッドと、被研磨体を保持すると共に、被研磨体の下面を研磨パッドに対して押圧する保持ヘッドと、研磨パッド上に研磨剤を供給する研磨剤供給ノズルと、研磨パッドの研磨面を調整するドレッサと、を備える化学機械研磨装置を提供する。保持ヘッドは、ヘッド本体と、ヘッド本体の下部に取り付けられ、被研磨体の外周縁を保持するリテーナリングと、リテーナリング内に配置され、被研磨体の上面を押圧して被研磨体の下面を研磨パッドに対して押し付ける弾性体膜と、を備える。リテーナリングは、第1リングと、第1リングと重ね合わされ、第1リングより被研磨体側に配される第2リングとを有する。第1リングと第2リングとは、接着剤によって接合される。第2リングは、第1リングと接する面とは反対側の面に、少なくとも1つの凹部を有する。第1リング及び第2リングのうち少なくとも一方は、他方と接する面に、第1リングと第2リングとの間隔が所定の間隔になるように設定する凸部を有する。凸部は、凹部上に位置する。
本発明は、以下の効果のうち少なくとも1つを有する。
本発明においては、ボルト及び凸部による第2リングの押圧力への影響を凹部によって回避している。これにより、研磨パッドへの押圧力が均一となり、被研磨体を高精度に平坦化することができる。
本発明の第1実施形態に係るCMP装置について説明する。以下の説明においては、被研磨体としてウェハを例にして説明する。図1に、本発明の第1実施形態に係るCMP装置の概略平面図を示す。図2に、図1のII−II線における概略部分断面図を示す。
CMP装置1は、回転可能な定盤2と、定盤2上に配置され、ウェハ8を研磨する研磨パッド3と、ウェハ8を保持すると共に、ウェハ8の下面(被研磨面)8aを研磨パッド3に対して押圧する保持ヘッド4と、研磨パッド3上に研磨剤(スラリ)6を供給する研磨剤供給ノズル5と、研磨パッドの研磨面を調整する(目立てする)ドレッサ14とを備える。
保持ヘッド4は、ヘッド本体7と、ヘッド本体7の下部に取り付けられたリテーナリング10と、リテーナリング10内に配置され、ウェハ8の上面8bを押圧してウェハ8の下面8aを研磨パッド3に対して押し付ける弾性体膜9と、を備える。保持ヘッド4は、ウェハ8を保持しながら回転し、研磨パッド3上を移動することができる。ウェハ8の押圧方法は特に限定されず適宜好適な方法を選択することができ、例えば空気加圧によってウェハ8を押圧することができる。リテーナリング10は、ウェハ8の外周縁を保持し、研磨時にウェハ8が外れることを防止する。
次に、図1及び図2に示すCMP装置1に使用される本発明のリテーナリング10について説明する。図3に、リテーナリング10の概略上面図を示す。また、図4に、図3のIV−IV線における概略断面図を示す。
リテーナリング10は、円環形であり、第1リング11と第2リング12とを有する。第1リング11と第2リング12とは、同一円環を形成するように、厚み方向に重ね合わされている。CMP装置1において、第1リング11が上層(ヘッド本体7)側に位置し、第2リング12が下層(研磨パッド3)側に位置しており、第2リング12の下面(第1リング11と接している面とは反対側の面)が研磨パッド3と接することになる。したがって、第2リング12は、樹脂製であると好ましく、エンジニアリングプラスチック製であるとより好ましく、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS;PolyPhenylene Sulfide)やポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂(PEEK;Polyether Ether Ketone)等で形成することができる。第1リング11は、リテーナリング10として剛性を高めるために、第2リング12より剛性の高いものが好ましい。例えば、第1リング11は、金属製であると好ましく、例えばステンレス鋼等で形成することができる。
第1リング11と第2リング12とは、少なくとも1つのボルト13によって接合されている。第1リング11の上面側(第2リング12と接している面とは反対側の面)には、ボルト13の頭部を収容する少なくとも1つの第1凹部11aと、第1凹部11aの底面から第1リング11を貫通し、ボルト13の軸部(雄ネジ)と螺合する雌ネジとなるボルト孔11bが形成されている。また、第2リング12には、第1凹部11a及びボルト孔11bと対応する位置に、ボルト13の軸部(雄ネジ)と螺合する雌ネジとなるボルト穴12aが形成されている。第1リング11と第2リング12とは、ボルト13とボルト孔11b及びボルト穴12aとを螺合させて締め付けることによって、接合(一体化)されている。
第2リング12の下面(研磨パッド3との接触面)には、少なくとも1つの溝12bが形成されている。溝12bは、スラリ6をウェハの被研磨面8aと研磨パッド3との間に効率よく供給すると共に、発生した研磨屑を排出するために、円環内と円環外とを導通させるものであると好ましい。円環内と円環外とを導通させる形態として、図3においては、溝12bは、リテーナリング10の円環の中心を通る線上に沿って(円環の接線に対して垂直方向に)放射状に形成されているが、他の形態をとることもできる。例えば、溝12bは、円環の中心を通る線に対して斜めであってもかまわない。また、溝12bは、直線状や曲線状であってもかまわない。溝12bの寸法は、例えば幅2mm〜5mm、深さ1mm〜8mmとすることができる。複数の溝12bが形成されている場合、複数の溝12bは、外周縁又は内周縁に対して同様の角度で配列されると好ましい。また、複数の溝12bは、第2リング12の下面において、均等に配列されていると好ましい。
リテーナリング10において、ボルト13は、リテーナリング10の厚さ方向に対して溝12b上に配置されている。すなわち、図3に示すような平面投影において、第2リング12におけるボルト穴12a及び溝12bとは重なるように形成されている。図4に示すような断面においては、溝12bの真上にボルト穴12aが形成されている。また、第1リング11における第1凹部11a及びボルト孔11bも、図3に示すような平面投影において溝12bと重なるように形成し、図4に示すような断面においては溝12bの真上となるように形成する。
好ましくは、ボルト孔11b及びボルト穴12aの径(ボルト13の軸部の径)d1は、溝12bの幅w1よりも小さくする。例えば、図4に示すような断面において、幅w1の範囲内に径d1が存在すると好ましい。
本発明のリテーナリング10によれば、研磨パッド3面に対して、少なくとも溝12bとボルト13の軸部とが重なっており、ボルト13下部の第2リング12の領域は、研磨パッド3と接触しない。これにより、ボルト13下部の領域とそれ以外の領域とで押圧力が異なるという問題は発生しない。また、複数のボルト13間で締め付け力の差異やボルトの緩み等が生じたとしても、複数のボルト13の下部領域間において研磨パッド3への押圧力の差異は生じない。したがって、研磨パッド3に対する均一な押圧力が得られるので、ウェハ8の高精度の平坦化を実現することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るリテーナリングについて説明する。図5に、本発明の第2実施形態に係るリテーナリングの概略上面図を示す。また、図6に、図5のVI−VI線における概略断面図を示す。第2実施形態に係るリテーナリング20は、CMP装置1において、第1実施形態に係るリテーナリング10の代わりに使用できるものであり、リテーナリング以外はCMP装置は第1実施形態と同様である。
第1実施形態に係るリテーナリング10においては、第1リング11と第2リング12とはボルトを用いて接合されていたが、本実施形態に係るリテーナリング20においては、第1リング21と第2リング22とは接着剤23によって接合されている。
接着剤23が塗布される第1リング21の下面及び第2リング22の上面のうち、少なくとも一方の面には、接着剤23を均一に介在させるための少なくとも1つの凸部(図6においては第2リング22上面の凸部22a)が形成されている。
また、第2リング22の下面には、溝22bが形成されている。溝22bの形態は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態の説明を援用する。
リテーナリング20において、凸部22aは、リテーナリング20の厚さ方向に対して溝22b上に配置されている。すなわち、図5に示すような平面投影において、凸部22aと溝22bとは重なるように形成されている。図6に示すような断面においては、溝22bの真上に凸部22aが形成されている。好ましくは、凸部22aの幅w2は、溝22bの幅w3より狭くする。例えば、図6に示すような断面において、幅w3の範囲内に幅w2が存在すると好ましい。
凸部22aは、溝22bと重なるように形成されるので、円環の外周側と内周側とを結ぶように(円環の幅を横断するように)形成されている。凸部22aの高さは、例えば0.1mm〜0.3mmに設定することができる。また、凸部22aの幅は、例えば、溝22bの幅以下であって、2mm〜4mmに設定することができる。また、凸部22aの数は、接着剤23の均一な塗布を実現できるように設定すればよく、すべての溝22b上に形成されていなくてもかまわない。図6においては、第2リング22に凸部が形成された形態を示したが、第1リング21に形成してもよく、又は第1リング21及び第2リング22の両方に形成してもよい。第1リング21と第2リング22の両方に凸部を形成する場合には、両方の凸部の高さを同一にし、第1リング21と第2リング22とを重ね合わせたときに第1リング21の凸部と第2リング22の凸部とが重ならないようにすると好ましい。
接着剤23は、第1リング21と第2リング22の材質に応じて、研磨に必要な接合強度を得られるものであれば特に限定されるものではない。接着剤23は、耐衝撃性をもたせるために、第2リング22よりも硬度が低いと好ましい。例えば、第2リング22がエンジニアリングプラスチック製である場合、接着剤23としてはエポキシ系接着剤を使用することができる。
第2リング22は、ウェハ8の研磨時における研磨パッド3との接触により、研磨され、その厚さは薄くなる。しかしながら、本発明のリテーナリング20においては、凸部22aの下部領域において溝22bによって第2リング22と研磨パッド3とは接触していないので、リテーナリング20が薄くなった際に接着剤23と第2リング22(凸部22a)との間の硬度差が研磨パッド3への押圧力に影響することはない。これにより、研磨パッド3への均一な押圧力を得ることができ、ウェハの高精度な平坦化を実現することができる。
また、凸部22aによる押圧力への影響を小さくするためには、第2リング22を厚く形成する必要があったが、本発明によれば、第2リング22を薄く形成することができ、コストを抑えることができる。
第2実施形態に係るリテーナリング20において、上記形態以外は第1実施形態と同様である。
次に、本発明の第3実施形態に係るリテーナリングについて説明する。図7に、本発明の第3実施形態に係るリテーナリングの概略上面図を示す。また、図8に、図7のVIII−VIII線における概略断面図を示す。第3実施形態においては、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせている。すなわち、リテーナリング30において、第1リング31と第2リング32との接合に、ボルト33と接着剤34とを併用している。第3実施形態に係るリテーナリング30は、CMP装置1において、第1実施形態に係るリテーナリング10の代わりに使用できるものであり、リテーナリング以外はCMP装置は第1実施形態と同様である。
第2リング32のボルト穴32aは、凸部32cに形成されている。リテーナリング30において、ボルト33及び凸部32cは、リテーナリング30の厚さ方向に対して溝32b上に配置されている。すなわち、図7に示すような平面投影において、第2リング32におけるボルト穴32a及び凸部32cと溝32bとは重なるように形成されている。図8に示すような断面においては、溝32bの真上にボルト穴32a及び凸部32cが形成されている。また、第1リング31における第1凹部31a及びボルト孔31bも、図7に示すような平面投影において溝32bと重なるように形成し、図8に示すような断面においては溝32bの真上となるように形成する。
好ましくは、ボルト孔31b及びボルト穴32aの径(ボルト33の軸部の径)d3及び凸部32cの幅w4は、溝32bの幅w5よりも小さくする。例えば、図8に示すような断面において、幅w5の範囲内に径d3及び幅w4が存在すると好ましい。
第3実施形態に係るリテーナリング30において、上記形態以外は第1実施形態及び第2実施形態と同様である。
次に、本発明の第4実施形態に係るリテーナリングについて説明する。図9に、本発明の第4実施形態に係るリテーナリングの概略上面図を示す。また、図10に、図9のX−X線における概略断面図を示す。第1実施形態〜第3実施形態においては、第2リングに溝を形成していたが、第4実施形態においては溝の代わりに凹部を形成している。第4実施形態に係るリテーナリング40は、CMP装置1において、第1実施形態に係るリテーナリング10の代わりに使用できるものであり、リテーナリング以外はCMP装置は第1実施形態と同様である。
第2リング42は、下面(研磨パッドとの接触面)に少なくとも1つの第2凹部42bを有している。リテーナリング40において、ボルト43は、リテーナリング40の厚さ方向に対して第2凹部42b上に配置されている。すなわち、図9に示すような平面投影において、第2リング42におけるボルト穴42a及び第2凹部42bとは重なるように形成されている。図10に示すような断面においては、第2凹部42bの真上にボルト穴42aが形成されている。また、第1リング41における第1凹部41a及びボルト孔41bも、図9に示すような平面投影において第2凹部42bと重なるように形成し、図10に示すような断面においては第2凹部42bの真上となるように形成する。
好ましくは、ボルト孔41b及びボルト穴42aの径(ボルト13の軸部の径)d4は、第2凹部42bの幅w6よりも小さくする。例えば、図10に示すような断面において、幅w6の範囲内に径d4が存在すると好ましい。
図9においては、円形の第2凹部42bを示しているが、第2凹部42bの平面形状は円形に限定されることなく、多角形、楕円形等種々の形状を選択することができる。また、図10においては、矩形断面を有する第2凹部42bを示しているが、第2凹部42bの断面形状は、矩形に限定されることなく、半円形、半楕円形又は多角形状であってもよい。
第4実施形態に係るリテーナリング40において、上記形態以外は第1実施形態と同様である。
上記説明においては、第1実施形態のようなボルト接合の形態を例にして説明したが、第2実施形態のような接着剤接合の形態でも溝の代わりに本実施形態の凹部を適用できることはいうまでもない。同様に、本実施形態は第3実施形態にも適用できることはいうまでもない。
本発明のリテーナリング及び研磨装置は、上記実施形態に基づいて説明されているが、上記実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において、かつ本発明の基本的技術思想に基づいて、上記実施形態に対し種々の変形、変更及び改良を含むことができることはいうまでもない。また、本発明の請求の範囲の枠内において、種々の開示要素の多様な組み合わせ・置換ないし選択が可能である。
本発明のさらなる課題、目的及び展開形態は、請求の範囲を含む本発明の全開示事項からも明らかにされる。
上記実施形態においては、被研磨体としてウェハを例にして説明したが、本発明のリテーナリング及び研磨装置に適用可能な被研磨体は、ウェハに限定されることなく、本発明のリテーナリングを適用可能な被研磨体であれば適用することができる。
1 CMP装置
2 定盤
3 研磨パッド
4 保持ヘッド
5 供給ノズル
6 研磨剤
7 ヘッド本体
8 被研磨体(ウェハ)
8a 下面
8b 上面
9 弾性体膜
10,20,30,40 リテーナリング
11,21,31,41 第1リング
11a,31a,41a 第1凹部
11b,31b,41b ボルト孔
12,22,32,42 第2リング
12a,32a,42a ボルト穴
12b,22b,32b 溝
42b 第2凹部
13,33,43 ボルト
14 ドレッサ
22a,32c 凸部
23,34 接着剤
50,60 リテーナリング
51,61 第1リング
52,62 第2リング
62a 凸部
53 ボルト
63 接着剤
2 定盤
3 研磨パッド
4 保持ヘッド
5 供給ノズル
6 研磨剤
7 ヘッド本体
8 被研磨体(ウェハ)
8a 下面
8b 上面
9 弾性体膜
10,20,30,40 リテーナリング
11,21,31,41 第1リング
11a,31a,41a 第1凹部
11b,31b,41b ボルト孔
12,22,32,42 第2リング
12a,32a,42a ボルト穴
12b,22b,32b 溝
42b 第2凹部
13,33,43 ボルト
14 ドレッサ
22a,32c 凸部
23,34 接着剤
50,60 リテーナリング
51,61 第1リング
52,62 第2リング
62a 凸部
53 ボルト
63 接着剤
Claims (9)
- 化学機械研磨装置において被研磨体を保持するリテーナリングであって、
第1リングと、前記第1リングと重ね合わされ、前記第1リングより被研磨体側に配される第2リングとを有し、
前記第1リングと前記第2リングとは、少なくとも1つのボルトによって接合され、
前記第2リングは、前記第1リングと接する面とは反対側の面に、少なくとも1つの凹部を有し、
前記ボルトは、前記凹部上に位置することを特徴とするリテーナリング。 - 前記ボルトの軸部の径は、前記溝の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載のリテーナリング。
- 化学機械研磨装置において被研磨体を保持するリテーナリングであって、
第1リングと、前記第1リングと重ね合わされ、前記第1リングより被研磨体側に配される第2リングとを有し、
前記第1リングと前記第2リングとは、接着剤によって接合され、
前記第2リングは、前記第1リングと接する面とは反対側の面に、少なくとも1つの凹部を有し、
前記第1リング及び前記第2リングのうち少なくとも一方は、他方と接する面に、前記第1リングと前記第2リングとの間隔が所定の間隔になるように設定する凸部を有し、
前記凸部は、前記凹部上に位置することを特徴とするリテーナリング。 - 前記凸部の幅は、前記凹部の幅よりも狭いことを特徴とする請求項3に記載のリテーナリング。
- 前記凹部は、溝であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のリテーナリング。
- 前記溝は、前記第2リングの外周側と内周側とを導通させるように形成されていることを特徴とする請求項5に記載のリテーナリング。
- 前記第1リングは、金属製であり、前記第2リングは樹脂性であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のリテーナリング。
- 回転可能な定盤と、
前記定盤上に配置され、被研磨体を研磨する研磨パッドと、
被研磨体を保持すると共に、被研磨体の下面を前記研磨パッドに対して押圧する保持ヘッドと、
前記研磨パッド上に研磨剤を供給する研磨剤供給ノズルと、
前記研磨パッドの研磨面を調整するドレッサと、を備える化学機械研磨装置であって、
前記保持ヘッドは、ヘッド本体と、前記ヘッド本体の下部に取り付けられ、被研磨体の外周縁を保持するリテーナリングと、前記リテーナリング内に配置され、被研磨体の上面を押圧して被研磨体の下面を前記研磨パッドに対して押し付ける弾性体膜と、を備え、
前記リテーナリングは、第1リングと、前記第1リングと重ね合わされ、前記第1リングより被研磨体側に配される第2リングとを有し、
前記第1リングと前記第2リングとは、少なくとも1つのボルトによって接合され、
前記第2リングは、前記第1リングと接する面とは反対側の面に、少なくとも1つの凹部を有し、
前記ボルトは、前記凹部上に位置することを特徴とする化学機械研磨装置。 - 回転可能な定盤と、
前記定盤上に配置され、被研磨体を研磨する研磨パッドと、
被研磨体を保持すると共に、被研磨体の下面を前記研磨パッドに対して押圧する保持ヘッドと、
前記研磨パッド上に研磨剤を供給する研磨剤供給ノズルと、
前記研磨パッドの研磨面を調整するドレッサと、を備える化学機械研磨装置であって、
前記保持ヘッドは、ヘッド本体と、前記ヘッド本体の下部に取り付けられ、被研磨体の外周縁を保持するリテーナリングと、前記リテーナリング内に配置され、被研磨体の上面を押圧して被研磨体の下面を前記研磨パッドに対して押し付ける弾性体膜と、を備え、
前記リテーナリングは、第1リングと、前記第1リングと重ね合わされ、前記第1リングより被研磨体側に配される第2リングとを有し、
前記第1リングと前記第2リングとは、接着剤によって接合され、
前記第2リングは、前記第1リングと接する面とは反対側の面に、少なくとも1つの凹部を有し、
前記第1リング及び前記第2リングのうち少なくとも一方は、他方と接する面に、前記第1リングと前記第2リングとの間隔が所定の間隔になるように設定する凸部を有し、
前記凸部は、前記凹部上に位置することを特徴とする化学機械研磨装置。
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