JP2010007792A - 自動変速機及び自動変速機の油量調整方法 - Google Patents

自動変速機及び自動変速機の油量調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】形式の同じ自動変速機において、適正な油量が異なる場合でも作業効率が良好となる温度範囲で調整作業を行うことが可能な自動変速機を提供する。
【解決手段】自動変速機1は、自動変速機構2に循環供給する際の潤滑圧を調圧自在に制御するレギュレータバルブ18と、オイル調整モードM2中に、A/T油温センサ23により検知された油温が油量調整用温度T2〜T3となったことを判定して、インジケータ31によって報知させる調整可能状態判定手段15と、レギュレータバルブ18により調圧する潤滑圧を、予め設定された調整時潤滑油量となるように、油量調整用温度T2〜T3に基づき制御する潤滑圧制御手段16とを備えている。これにより、予め設定した油量調整用温度T2〜T3にてケース内の油量調整をすることができ、作業が行いやすい温度で調整作業を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車輌等に用いて好適な自動変速機に係り、詳しくは、油量の調整の簡素化を図った自動変速機及び自動変速機の油量調整方法に関する。
一般に、車輌等に用いて好適な自動変速機においては、例えばトルクコンバータ及び変速機構を有して構成されており、該トルクコンバータ及び変速機構には、作動媒体として用いられたり冷却や潤滑のために用いられる油(オイル)が充填されている。このオイルは、所定の分量よりも少ない場合には、登坂時等の車輌が傾斜した際などにオイルポンプがオイルと共に空気を吸入し、作動媒体に空気が混入して駆動力が低減してしまう虞があった。
一方、オイルが所定の分量よりも多く充填された場合には、クラッチドラムなどの回転部材によってオイルが攪拌され、この際の抵抗によりメカニカルロスが増加すると共に油温が上昇し、ブリーザからのオイル吹きにつながるという虞もあった。したがって、自動変速機内部のオイルの量は常に適正な分量とされていることが望まれている。
ところで、自動変速機における、例えばオイルの交換等の際にオイル量の調整を行う場合には、まず自動変速機のケースの下方に設けられたオイルパンの底部にドレーン孔を穿設し、該ドレーン孔から所定高さに開口部が位置するようにオーバーフローチューブを配設する。そして、必要に応じてオイルを補充しつつ、オーバーフローチューブの開口部から余分なオイルをドレーン孔を介して排出させ、ケース内部のオイルの液面を上記所定高さとなるようにすることでオイル量の調整を行う。
しかし、自動変速機のオイルは、図5(a)に示すように、温度によって粘度が変化するため、潤滑のために散布されることでケース内部に付着したオイルがオイルパンに戻ってくる量も変化し、ケース下方に溜まるオイルの量(油面の高さ)は温度によって変化する。また、自動変速機においては、エンジンの回転数に基づいて潤滑油量が変化するため、ケース下方に溜まるオイルの量(油面の高さ)はエンジン回転数によっても変化する。
このため、上述のような自動変速機を搭載した車輌には、オイルの量を調整作業を行う際にエンジンの回転数を安定させると共に、調整可能となるオイルの温度範囲となったことを報知手段によって作業者に報知することを可能にして、正確にオイルの調整作業を行うことができるようにした自動変速機の制御装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−46485号公報
近年、車輌等に用いられる自動変速機においては、汎用性の向上やコストダウンの観点から、同じ形式の自動変速機を複数の異なる車種に搭載することが考えられている。この場合、該自動変速機が搭載される車種毎にエンジンの搭載角度、アイドル回転数、フューエルカット回転数、最高車速、旋回性能、及び制動能力等が異なるため、充填されるオイルの適正量も異なる。
このような自動変速機において、上記特許文献1に示すような制御装置を用いた場合には、オイルの調整作業が可能となる温度にばらつきが生じることになる。つまり、図5(b)に示すように、同じ形式の自動変速機において、適正なオイルの量が標準的な車種(図5(b)中の車輌A)に比して多い車種の場合(図5(b)中の車輌C)には、調整作業が可能となる温度が低くなり(例えば10度前後)、外気温が高い状態ではオイルの温度が下がらず調整作業を行うことができなくなるという虞があった。また、適正なオイルの量が標準的なものに比して少ない車種の場合(図5(b)中の車輌B)には、調整作業が可能となる温度が高くなり(例えば70度前後)、作業者が高温となるオイルに注意しながら調整作業を行わなくてはならず、作業効率が低下する虞があった。
そこで本発明は、形式の同じ自動変速機において、適正な油量が異なる場合でも作業効率が良好となる温度範囲で調整作業を行うことが可能な自動変速機を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図6参照)、変速機構(2)と、該変速機構を油と共に密封するケース(6)と、前記ケース(6)内の下方に溜まった油を吸入して潤滑油として前記変速機構(2)に循環供給する際の潤滑圧を調圧する潤滑圧調圧手段(18)と、前記ケース(6)内の油量調整時に前記ケース(6)内の下方に溜まった油の所定高さ(H)以上の油を前記ケース(6)外に排出し得る油排出手段(40)と、を備えた自動変速機(1)において、
前記油量調整作業を行う調整モード(M2)に切換えるモード切換え手段(11)と、
油温を検知する油温検知手段(23)と、
前記調整モード(M2)中に、前記油温検知手段(23)により検知された油温が予め設定された油量調整用温度(T2〜T3)となったことを判定して、報知手段(31)によって報知させる調整可能状態判定手段(15)と、
前記調整モード(M2)中に前記潤滑圧調圧手段(18)により調圧する潤滑圧を、前記変速機構(2)に供給する油量が予め設定された調整時潤滑油量となるように、前記油量調整用温度(T2〜T3)に基づき制御する調整時潤滑圧制御手段(16)と、を備え、
前記油量調整時に、前記報知手段(31)の報知に応じて前記油排出手段(40)により前記ケース(6)内の下方に溜まった油の所定高さ(H)以上の油を排出することで、前記油量調整用温度(T2〜T3)にて前記ケース(6)内の油量を適量に調整し得る、
ことを特徴とする自動変速機(1)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図1及び図2参照)、駆動源(5)の回転数を検知する駆動源回転数検知手段(22)と、
前記駆動源回転数検知手段(22)により検知された駆動源回転数に基づき前記駆動源(5)が安定状態であることを判定する駆動源安定状態判定手段(13)と、を備え、
前記調整時潤滑圧制御手段(16)は、前記駆動源安定状態判定手段(13)により前記駆動源(5)が安定状態であることが判定された際に、前記潤滑圧の調圧を行ってなる、
ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機(1)にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図1及び図2参照)、前記油温が、前記潤滑圧調圧手段(18)による潤滑圧の調圧によって前記変速機構(2)に供給する油量の調整が可能となる潤滑圧調整可能温度(T1)であることを判定する潤滑圧調整可能判定手段(14)を備え、
前記調整時潤滑圧制御手段(16)は、前記潤滑圧調整可能判定手段(14)により前記油温が潤滑圧調整可能温度(T1)であることが判定された際に、前記潤滑圧の調圧を行ってなる、
ことを特徴とする請求項1または2記載の自動変速機(1)にある。
請求項4に係る本発明は(例えば図3参照)、前記ケース(6)は、該ケース下方に設けられると共に油を貯留するオイルパン(50)を有し、
前記油排出手段(40)は、前記オイルパン(50)の底部を貫通して前記所定高さ(H)まで延設された筒状のオーバーフローチューブ(41)と、該オーバーフローチューブの下方開口部(43)を閉塞自在な蓋部材(42)と、からなり、前記蓋部材(42)を取り外すことにより前記ケース(6)内の下方に溜まった油の所定高さ(H)以上の油を排出し得る、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機(1)にある。
請求項5に係る本発明は(例えば図1ないし図6参照)、変速機構(2)と、該変速機構を油と共に密封するケース(6)と、前記ケース(6)内の下方に溜まった油を吸入して潤滑油として前記変速機構(2)に循環供給する際の潤滑圧を調圧する潤滑圧調圧手段(18)と、前記ケース(6)内の油量調整時に前記ケース(6)内の下方に溜まった油の所定高さ(H)以上の油を前記ケース(6)外に排出し得る油排出手段(40)と、を備えた自動変速機(1)の油量調整方法において、
前記油量調整作業を行う調整モード(M2)に切換えるモード切換え工程と、
前記調整モード(M2)中に、前記潤滑圧調圧手段(18)により調圧する潤滑圧を予め設定された油量調整用温度(T2〜T3)に基づき制御し、前記変速機構(2)に供給する油量を予め設定された調整時潤滑油量に調整する潤滑圧制御工程と、
前記調整モード(M2)中に、油温検知手段(23)により検知される油温が前記油量調整用温度(T2〜T3)になった際に報知手段(31)によって報知させる報知工程と、
前記報知手段(31)による報知が行われている間に、前記油排出手段(40)により前記ケース(6)内の下方に溜まった油の所定高さ(H)以上の油を排出する排出工程と、を備え、
任意に設定し得る前記油量調整用温度(T2〜T3)にて前記ケース(6)内の油量調整作業を行うことを可能とした、
ことを特徴とする自動変速機(1)の油量調整方法にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、調整時潤滑圧制御手段が、調整モード中に油量調整用温度に基づいた調整時潤滑油量となるように潤滑圧を調圧するので、油量調整時に油量調整用温度に基づいた調整時潤滑油量にして、予め設定された油量調整用温度にてケース内の油量調整をすることができ、形式の同じ自動変速機において適正な油量が異なる場合でも、作業が行いやすい温度で調整作業を行うことができて作業効率を良好にすることができる。また、調整モード中において、調整時潤滑圧制御手段が潤滑圧調圧手段により調圧する潤滑圧を調整時潤滑油量となるように制御しているので、調整時潤滑油量に制御するために既存の潤滑圧調圧手段を用いることができ、新たに潤滑圧調圧手段を配置する場合に比して、装置の肥大化やコストアップを防ぐことができる。
請求項2に係る本発明によると、駆動源回転数に基づき駆動源が安定状態であることを判定する駆動源安定状態判定手段を備えているので、駆動源の回転数が安定した状態で調整時潤滑圧制御手段により調整時潤滑油量に制御を行うことを可能とし、ケースの底部に溜まった油面を安定させることができ、また油温の変化も安定した状態で油量調整作業を行うことができて作業効率を良好にすることができる。
請求項3に係る本発明によると、油温が、潤滑圧調圧手段による潤滑圧の調圧によって変速機構に供給する油量の調整が可能となる潤滑圧調整可能温度であることを判定する潤滑圧調整可能判定手段を備えているので、油温が予め設定された油量調整用温度になった際にも、確実に潤滑油量を調整時潤滑油量にしておくことができ、作業効率を良好にすることができる。
請求項4に係る本発明によると、油排出手段は、オイルパンの底部を貫通して所定高さまで延設された筒状のオーバーフローチューブと、該オーバーフローチューブの下方開口部を閉塞自在な蓋部材とで構成されているので、必要に応じて油を補充しつつ、蓋部材を取り外し余分な油を排出させるだけの簡単な作業により油量調整作業を行うことができる。
また、形式の同じ自動変速機において適正な油量が異なる場合でも、作業が行いやすい温度で調整作業を行うことができるので、調整作業の際に適正油量となる油面の高さを同じに設定することができ、調整できる油面の高さを変化させるために車種によってオーバーフローチューブを変更することを不要とすることができて、製造工程や部品管理が複雑となることを防ぐことができる。
請求項5に係る本発明によると、調整モード中に、調整時潤滑圧制御手段により調圧する潤滑圧を予め設定された油量調整用温度に基づき制御し、変速機構に供給する油量を予め設定された調整時潤滑油量に調整する潤滑圧制御工程を備えているので、油量調整時に油量調整用温度に基づいた調整時潤滑油量にして、予め設定された油量調整用温度にてケース内の油量を適量に調整することができ、形式の同じ自動変速機において適正な油量が異なる場合でも、任意に設定した油量調整用温度にてケース内の油量調整作業を行うことができて、作業効率を良好にすることができる。
以下、本発明に係る実施の形態を図1乃至図6に沿って説明する。
まず、本発明を適用し得る自動変速機1の概略構成について説明する。図1に示すように、例えばFRタイプ(フロントエンジン、リヤドライブ)の車輌に用いて好適な自動変速機1は、エンジン(E/G)5に接続するトルクコンバータ(T/C)4と、自動変速機構(変速機構)2を収納したケース6とを備えており、該ケース6の下方には、レギュレータバルブ(潤滑圧調圧手段)18を有する油圧制御装置3を備えている。なお、自動変速機構2は、作動媒体や潤滑に用いられるオイル(油)と共にケース6に密封されている。
上記ケース6の下方には、図3に示すように、オイルパン50が設けられている。該オイルパン50には、図3(a)に示すように、筒状に形成されると共に底部を貫通するように配置されたオーバーフローチューブ41が設けられている。該オーバーフローチューブ41は、オイルパン50の最下部から所定高さHとなる部分まで延設されている。また、該オーバーフローチューブ41は上方開口部44及び下方開口部43を有しており、該下方開口部43には、図3(b)に示すように、該開口部43を閉塞自在なオーバーフロープラグ(蓋部材)42が設けられている。そして、これらオーバーフローチューブ41とオーバーフロープラグ42とで油排出手段40を構成している。
また、ケース6の側部には、図3(c)に示すように、オイルを補充するためのリフィル孔45が設けられており、更に該リフィル孔45を閉塞自在なリフィルプラグ46が設けられている。これにより、自動変速機1は、オーバーフロープラグ42を取り外し、必要に応じてリフィル孔45からオイルを補充しつつ、余分なオイルを排出させることで、オイルパン50に溜まったオイルの油面L1を高さHに調整することができる。
つづいて、上記油圧制御装置3について説明する。まず、油圧制御装置3における図示を省略した、ライン圧、セカンダリ圧、モジュレータ圧、レンジ圧等の生成部分について、大まかに説明する。なお、これらライン圧、セカンダリ圧、モジュレータ圧、レンジ圧の生成部分は、一般的な自動変速機の油圧制御装置と同様なものであり、周知のものであるので、簡単に説明する。
本油圧制御装置3は、例えば図示を省略したオイルポンプ、マニュアルシフトバルブ、プライマリレギュレータバルブ、セカンダリレギュレータバルブ、ソレノイドモジュレータバルブ及びリニアソレノイドバルブSLT等を備えており、例えばエンジンが始動されると、上記エンジン5の出力軸に回転駆動連結されたオイルポンプがエンジン5の回転に連動して駆動されることにより、オイルパン50(図3参照)からストレーナを介してオイルを吸入する形で油圧を発生させる。なお、本発明に係るレギュレータバルブ(潤滑圧調圧手段)18は、上記プライマリレギュレータバルブ及びセカンダリレギュレータバルブによって構成されている。
上記オイルポンプにより発生された油圧は、通常、スロットル開度に応じて調圧出力されるリニアソレノイドバルブSLTの信号圧PSLTに基づき、プライマリレギュレータバルブによって排出調整されつつライン圧Pに調圧される。このライン圧Pは、マニュアルシフトバルブ、ソレノイドモジュレータバルブ、及びクラッチやブレーキの係脱を制御するリニアソレノイドバルブ等に供給される。
また、上記プライマリレギュレータバルブから排出された圧は、例えばセカンダリレギュレータバルブにより更に排出調整されつつセカンダリ圧PSECに調圧され、このセカンダリ圧PSECが、例えば潤滑油路やオイルクーラ等に供給されると共にトルクコンバータ4にも供給される。つまり、自動変速機構2の潤滑油量を決定する潤滑圧は、上記セカンダリ圧PSECによって決まり、該セカンダリ圧PSECは、プライマリレギュレータバルブから排出された油圧によって決定される。このプライマリレギュレータバルブから排出された油圧は、上記リニアソレノイドバルブSLTの信号圧PSLTに基づいて、ライン圧Pと共に決定される。即ち、自動変速機2の潤滑油量は、リニアソレノイドバルブSLTの信号圧PSLTを制御することにより、スロットル開度に基づかない制御をし得るように構成することもできる。なお、本発明に係るレギュレータバルブ18は、リニアソレノイドバルブSLTの信号圧PSLTを制御することで潤滑圧を制御するように説明したが、例えば、このほかのソレノイドバルブを兼用し、該ソレノイドバルブの信号圧を制御することで潤滑圧を制御するように構成してもよい。
これにより、図4(a)(b)に示すように、リニアソレノイドバルブSLTの信号圧PSLTを制御することで潤滑圧を制御し、自動変速機構2の潤滑油量を変更することでオイルパン50に溜まる油面L1の高さを制御することができる。つまり、図5(c)に示すように、潤滑油量(圧)を変更することでオイルパン50に溜まる油面L1の高さを制御することは、油面L1が固定されたオーバーフローチューブ41の高さHとなる際の温度を変更することになり、油量調整作業を行うことが可能な温度を変更することになる。このため、図6(a)に示すように、同じ形式の自動変速機において、適正なオイルの量が標準的な車種に比して多い車種の場合でも、潤滑油量(圧)を大きくすることで油量調整作業を行う温度を作業が行いやすい温度にすることが可能である。同様に、図6(b)に示すように、適正なオイルの量が標準的な車種に比して少ない車種の場合でも、潤滑油量(圧)を小さくすることで油量調整作業を行う温度を作業が行いやすい温度にすることが可能である。
つづいて、本発明に係る自動変速機1の制御装置7について図1に沿って説明する。図1に示すように、本自動変速機1の制御装置7は、制御部(ECU)10を有している。該制御部10には、モード切換え手段11と、該モード切換え手段11によって切換えられる通常モードM1及び本発明に係るオイル調整モードM2とが備えられ、該オイル調整モードM2には、エンジン安定状態判定手段(駆動源安定状態判定手段)13と、潤滑圧調整可能判定手段14と、調整可能状態判定手段15と、潤滑圧制御手段(調整時潤滑圧制御手段)16とが備えられて構成されている。
また、該制御部10には、エンジン5の回転数を制御する燃料噴射コントローラ21と、エンジン出力軸(不図示)の回転数を検知するエンジン回転数センサ(駆動源回転数検知手段)22と、上記自動変速機1内の油温を検知するA/T油温センサ(油温検知手段)23とが接続されて各種の信号が入力されており、更に、潤滑圧調整可能判定手段14及び調整可能状態判定手段15にインジケータ(報知手段)31が接続されて信号が出力されている。該インジケータ31は、オイル(油)量の調整作業が可能な状態となったことを作業者に報知するための報知手段であり、本実施の形態においては、不図示の車輌の運転席に配置されるインストルメンタルパネルに設けられたシフトポジションランプ(Dランプ)である。なお、該インジケータ31は、インストルメンタルパネルに設けられたシフトポジションランプ(Dランプ)であるように説明したが、例えば同じくインストルメンタルパネルに設けられたオイル警告灯等の別のランプや診断ツール24の液晶パネルの表示であってもよく、更に、例えばホーン等の放音装置によって作業者に報知するようにしてもよい。
また、制御部10のモード切換え手段11には、I/F(Interface)25を介して診断ツール24が接続されている。該I/F25は、雄型と雌型とからなるコネクタ形状を有しており、制御部10側のコネクタの所定の端子を短絡させることにより、通常モードM1と特殊なオイル調整モードM2とに切換えるようにモード切換え手段11に信号を出力する。診断ツール24は、例えば液晶パネルを有する作業者用の情報表示装置である。
上記エンジン安定状態判定手段13は、上記エンジン回転数センサ22により検知されたエンジン回転数NEに基づき、所定時間あたりのエンジン回転数NEの変動を比較し、エンジン5の回転数が上記燃料噴射コントローラ21の制御によるアイドリング回転数(例えば、アイドリング最小回転数N1<エンジン回転数NE<アイドリング最大回転数N2)のような低回転(N1<NE<N2)で安定している場合に、エンジン回転数NEの安定状態を判定している。
上記潤滑圧調整可能判定手段14は、上記エンジン安定状態判定手段13によるエンジン回転数NEの安定状態と、上記A/T油温センサ23により検知された油温とに基づき、エンジンの回転数NEが安定状態であり、かつ自動変速機1内の油温が潤滑圧調整可能温度T1である場合に、上記プライマリレギュレータバルブによる潤滑圧の調圧が可能となることを判定している。また、潤滑圧調整可能判定手段14は、上記プライマリレギュレータバルブによる潤滑圧の調圧が可能となることを判定した際に、インジケータ31に信号を出力し、該インジケータ31(Dランプ)を点灯させる。
上記調整可能状態判定手段15は、上記エンジン安定状態判定手段13によるエンジン回転数の安定状態と、上記A/T油温センサ23により検知された油温とに基づき、エンジンの回転数が安定状態であり、かつ自動変速機1内の油温が油量調整用温度(T2〜T3)である場合に、オイル量の調整作業が可能となることを判定している。なお、油量調整用温度は、オイル量の調整作業が可能となる温度範囲を示すものであり、最小油量調整用温度T2と最大油量調整用温度T3との間の油温である。また、調整可能状態判定手段15は、オイル量の調整作業が可能となることを判定した際に、インジケータ31に信号を出力し、該インジケータ31(Dランプ)を点滅させる。
上記潤滑圧制御手段16は、潤滑圧調整可能判定手段14の判定結果に基づき、エンジンの回転数NEが安定状態であり、かつ自動変速機1内の油温が潤滑圧調整可能温度T1である場合に、上述のようにリニアソレノイドバルブSLTに信号を出力し、プライマリレギュレータバルブに、予め設定された調整時潤滑油量となるよう潤滑圧を調圧するように信号圧PSLTを出力させる。なお、予め設定された調整時潤滑油量は、油量調整用温度T2〜T3に基づいて車種ごとに設定される。
ついで、本発明に係るオイル調整モードM2について図1及び図2に沿って説明する。オイル調整モードとは、自動変速機1のオイルの油量を調整する際のモードであり、車輌が停止状態かつエンジンが作動状態(即ち、シフトポジションがPレンジまたはNレンジにされた状態)で行われる。また、オイルの温度が潤滑圧調整可能温度T1よりも充分に低い状態から開始するのが好ましい。
例えばイグニッション(エンジン)がONされると、本自動変速機1の制御装置7による制御が開始される(S1)。制御装置7による制御が開始されると、まずモードがオイル調整モードM2であるか否かを判定する(S2)。ここで、例えばI/F25の制御部10側の所定の端子を短絡させるなどの操作に基づいて、モード切換え手段11によりオイル調整モードM2に切換えられると(S2のYES)、燃料噴射コントローラ21がエンジン回転数NEの制御を開始し、ステップS3に進む。一方、モードが切換えられない場合は、そのまま処理を終了する(S12)。
ステップS3において、エンジン安定状態判定手段13は、エンジン回転数センサ22の検知結果に基づいて、エンジン回転数NEが燃料噴射コントローラ21によって制御された安定状態(N1<NE<N2)になっているか否かを判定する(S3)。ここで、エンジン安定状態判定手段13により、エンジン回転数NEが安定状態(N1<NE<N2)であると判定された場合には(S3のYES)、ステップS4に進む。一方、エンジン安定状態判定手段13により、エンジン回転数NEの安定状態(N1<NE<N2)であると判定されなかった場合には(S3のNO)、ステップS3に戻る。
ステップS4において、潤滑圧調整可能判定手段14は、A/T油温センサ23により検知された油温に基づいて、油温が潤滑圧調整可能温度T1に達したか否かを判定する(S4)。ここで、潤滑圧調整可能判定手段14により、油温が潤滑圧調整可能温度T1に達したと判定された場合には(S4のYES)、ステップS5に進む。一方、潤滑圧調整可能判定手段14により、油温が潤滑圧調整可能温度T1に達したと判定されなかった場合には(S4のNO)、ステップS3に戻る。
ステップS5において、制御装置7では、潤滑圧調整可能判定手段14からの出力信号に基づいて、インジケータ31(Dランプ)が点灯され、ステップS6に進む。
ステップS6において、制御装置7では、潤滑圧制御手段16からの出力信号に基づいて、レギュレータバルブ18により潤滑圧が調圧され、ステップS7に進む。このとき、潤滑油量が予め設定された調整時潤滑油量となるように、潤滑圧Pの目標値がP(TGT)として設定される。
ステップS7において、調整可能状態判定手段15は、A/T油温センサ23により検知された油温に基づいて、油温が最小油量調整用温度T2に達したか否かを判定する(S7)。ここで、調整可能状態判定手段15により、油温が最小油量調整用温度T2に達したと判定された場合には(S7のYES)、ステップS8に進む。一方、調整可能状態判定手段15により、油温が最小油量調整用温度T2に達したと判定されなかった場合には(S7のNO)、ステップS5に戻る。
ステップS8において、制御装置7では、調整可能状態判定手段15からの出力信号に基づいて、インジケータ31(Dランプ)が点滅され、ステップS9に進む。
ステップS9において、調整可能状態判定手段15は、A/T油温センサ23により検知された油温に基づいて、油温が最大油量調整用温度T3に達したか否かを判定する(S9)。ここで、調整可能状態判定手段15により、油温が最大油量調整用温度T3に達したと判定された場合には(S9のYES)、ステップS10に進む。一方、調整可能状態判定手段15により、油温が最大油量調整用温度T3に達したと判定されなかった場合には(S9のNO)、ステップS8に戻る。
ステップS10において、制御装置7では、調整可能状態判定手段15からの出力信号に基づいて、インジケータ31(Dランプ)が消灯され、ステップS11に進む。
ステップS11において、制御装置7では、ステップS9での結果を受けて、つまり油温が油量調整用温度T2〜T3から外れたことを調整可能状態判定手段15が判定したことに基づいて、潤滑圧制御手段16により行われていた潤滑圧の調圧を通常の制御に戻して処理を終了する(S12)。
ついで、本発明に係る自動変速機1の油量調整方法について説明する。
オイルの温度が潤滑圧調整可能温度T1よりも充分に低い温度にされた車輌に、作業者が、イグニッション(エンジン)をONにすると共にシフトポジションをPレンジまたはNレンジにし、例えばI/F25の制御部10側の所定の端子を短絡させるなどの操作によって、制御部10におけるモードを通常モードM1からオイル調整モードM2に切換える(モード切換え工程)。
モードがオイル調整モードM2に切換えられると、燃料噴射コントローラ21によりエンジン回転数NEが制御され、その後、油温が上昇し、潤滑圧調整可能温度T1に達するとインジケータ31(Dランプ)が点灯する。このとき、潤滑圧制御手段16により潤滑油量が予め設定された調整時潤滑油量となるように潤滑圧の調圧を実行する(潤滑圧制御工程)。
次に、更に油温が上昇し、最小油量調整用温度T2に達するとインジケータ31(Dランプ)が点滅する(報知工程)。このインジケータ31(Dランプ)が点滅すると油温が油量調整作業に適した温度に到達したことを作業者が認識できる。これにより作業者は、オイルパン50に設けられたオーバーフロープラグ42を取り外し、開口部43から余分なオイルをレシーバR(図3(a)参照)などに排出させる。このとき、開口部43からオイルが排出されない場合には、オイルの量が少ないと判断されリフィルプラグ46を取り外し、開口部43からオイルが排出されてくるまでリフィル孔45からオイルを補充する(排出工程)。
一方、油温が上昇を続け、最大油量調整用温度T3に達するとインジケータ31(Dランプ)が消灯する。即ち、インジケータ31(Dランプ)が点滅している間が油量調整用温度T2〜T3となっているので、作業者は、インジケータ31(Dランプ)が点滅している間に油量調整作業を終了させる。そして、油温が最大油量調整用温度T3に達し、インジケータ31(Dランプ)が消灯すると、潤滑圧制御手段16による潤滑圧制御が通常の潤滑圧制御に切換えられ、オイル調整モードM2が終了する。
以上のように本発明に係る自動変速機1によると、潤滑圧制御手段16が、オイル調整モードM2中に油量調整用温度T2〜T3に基づいた調整時潤滑油量となるように潤滑圧を調圧するので、油量調整時に油量調整用温度T2〜T3に基づいた調整時潤滑油量にして、予め設定された油量調整用温度T2〜T3にてケース6内の油量を適量に調整することができ、形式の同じ自動変速機において適正な油量が異なる場合でも、作業が行いやすい温度で調整作業を行うことができて作業効率を良好にすることができる。また、オイル調整モードM2中において、潤滑圧制御手段16がレギュレータバルブ18により調圧する潤滑圧を調整時潤滑油量となるように制御しているので、調整時潤滑油量に制御するために既存のレギュレータバルブ18を用いることができ、新たに潤滑圧調圧手段を配置する場合に比して、装置の肥大化やコストアップを防ぐことができる。
また、エンジン回転数NEに基づきエンジンが安定状態であることを判定するエンジン安定状態判定手段13を備えているので、エンジンの回転数が安定した状態で潤滑圧制御手段16により調整時潤滑油量に制御を行うことを可能とし、ケース6の底部に溜まった油面を安定させることができ、また油温の変化も安定した状態で油量調整作業を行うことができて作業効率を良好にすることができる。
また、油温が、潤滑圧調圧手段16による潤滑圧の調圧によって自動変速機構2に供給する油量の調整が可能となる潤滑圧調整可能温度T1であることを判定する潤滑圧調整可能判定手段14を備えているので、油温が予め設定された油量調整用温度T2〜T3になった際にも、確実に潤滑油量を調整時潤滑油量にしておくことができ、作業効率を良好にすることができる。
また、油排出手段40は、オイルパン50の底部を貫通して所定高さHまで延設された筒状のオーバーフローチューブ41と、該オーバーフローチューブ41の下方開口部43を閉塞自在なオーバーフロープラグ42とで構成されているので、必要に応じて油を補充しつつ、オーバーフロープラグ42を取り外し余分な油を排出させるだけの簡単な作業により油量調整作業を行うことができる。
また、形式の同じ自動変速機において適正な油量が異なる場合でも、作業が行いやすい温度で調整作業を行うことができるので、調整作業の際に適正油量となる油面の高さを同じに設定することができ、調整できる油面の高さを変化させるために車種によってオーバーフローチューブ41を変更することを不要とすることができて、製造工程や部品管理が複雑となることを防ぐことができる。
また、オイル調整モードM2中に、潤滑圧制御手段16により調圧する潤滑圧を予め設定された油量調整用温度T2〜T3に基づき制御し、自動変速機構2に供給する油量を予め設定された調整時潤滑油量に調整する潤滑圧制御工程を備えているので、油量調整時に油量調整用温度T2〜T3に基づいた調整時潤滑油量にして、予め設定された油量調整用温度T2〜T3にてケース6内の油量を適量に調整することができ、形式の同じ自動変速機において適正な油量が異なる場合でも、任意に設定した油量調整用温度T2〜T3にてケース内の油量調整作業を行うことができて、作業効率を良好にすることができる。
なお、以上説明した本実施の形態においては、自動変速機1がFRタイプの車輌に用いるように説明したが、例えばFFタイプの車輌に用いる自動変速機であっても本発明を適用することができる。
本発明に係る自動変速機とその制御装置を示すブロック図。 本発明に係る制御を示すフローチャート。 本発明に係る自動変速機を示す図で、(a)は側面断面図、(b)は下方斜視図、(c)は側面図。 オイルの潤滑量(圧)とオイルパンに溜まるオイルの油面高さとの関係を示す模式図。 本発明に係る自動変速機のオイルの温度と油面の高さとの関係を示す図で、(a)は従来例における調整可能温度を示す図、(b)は異なる油量による調整可能温度を示す図、(c)は潤滑量違いによる調整可能温度を示す図。 本発明に係る自動変速機のオイルの温度と油面の高さとの関係を示す図で、(a)は油量が多い車種の潤滑量を変更した場合を示す図、(b)は油量が少ない車種の潤滑量を変更した場合を示す図。
符号の説明
1 自動変速機
2 変速機構(自動変速機構)
5 駆動源(エンジン)
6 ケース
11 モード切換え手段
13 駆動源安定状態判定手段(エンジン安定状態判定手段)
14 潤滑圧調整可能判定手段
15 調整可能状態判定手段
16 調整時潤滑圧制御手段(潤滑圧制御手段)
18 潤滑圧調圧手段(レギュレータバルブ)
22 駆動源回転数検知手段(エンジン回転数センサ)
23 油温検知手段(A/T油温センサ)
31 報知手段(インジケータ)
40 油排出手段
41 オーバーフローチューブ
42 蓋部材(オーバーフロープラグ)
43 開口部
50 オイルパン
H (油面)高さ
M2 調整モード(オイル調整モード)
T1 潤滑圧調整可能温度
T2 油量調整用温度(最小油量調整用温度)
T3 油量調整用温度(最大油量調整用温度)

Claims (5)

  1. 変速機構と、該変速機構を油と共に密封するケースと、前記ケース内の下方に溜まった油を吸入して潤滑油として前記変速機構に循環供給する際の潤滑圧を調圧する潤滑圧調圧手段と、前記ケース内の油量調整時に前記ケース内の下方に溜まった油の所定高さ以上の油を前記ケース外に排出し得る油排出手段と、を備えた自動変速機において、
    前記油量調整作業を行う調整モードに切換えるモード切換え手段と、
    油温を検知する油温検知手段と、
    前記調整モード中に、前記油温検知手段により検知された油温が予め設定された油量調整用温度となったことを判定して、報知手段によって報知させる調整可能状態判定手段と、
    前記調整モード中に前記潤滑圧調圧手段により調圧する潤滑圧を、前記変速機構に供給する油量が予め設定された調整時潤滑油量となるように、前記油量調整用温度に基づき制御する調整時潤滑圧制御手段と、を備え、
    前記油量調整時に、前記報知手段の報知に応じて前記油排出手段により前記ケース内の下方に溜まった油の所定高さ以上の油を排出することで、前記油量調整用温度にて前記ケース内の油量を適量に調整し得る、
    ことを特徴とする自動変速機。
  2. 駆動源の回転数を検知する駆動源回転数検知手段と、
    前記駆動源回転数検知手段により検知された駆動源回転数に基づき前記駆動源が安定状態であることを判定する駆動源安定状態判定手段と、を備え、
    前記調整時潤滑圧制御手段は、前記駆動源安定状態判定手段により前記駆動源が安定状態であることが判定された際に、前記潤滑圧の調圧を行ってなる、
    ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機。
  3. 前記油温が、前記潤滑圧調圧手段による潤滑圧の調圧によって前記変速機構に供給する油量の調整が可能となる潤滑圧調整可能温度であることを判定する潤滑圧調整可能判定手段を備え、
    前記調整時潤滑圧制御手段は、前記潤滑圧調整可能判定手段により前記油温が潤滑圧調整可能温度であることが判定された際に、前記潤滑圧の調圧を行ってなる、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の自動変速機。
  4. 前記ケースは、該ケース下方に設けられると共に油を貯留するオイルパンを有し、
    前記油排出手段は、前記オイルパンの底部を貫通して前記所定高さまで延設された筒状のオーバーフローチューブと、該オーバーフローチューブの下方開口部を閉塞自在な蓋部材と、からなり、前記蓋部材を取り外すことにより前記ケース内の下方に溜まった油の所定高さ以上の油を排出し得る、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機。
  5. 変速機構と、該変速機構を油と共に密封するケースと、前記ケース内の下方に溜まった油を吸入して潤滑油として前記変速機構に循環供給する際の潤滑圧を調圧する潤滑圧調圧手段と、前記ケース内の油量調整時に前記ケース内の下方に溜まった油の所定高さ以上の油を前記ケース外に排出し得る油排出手段と、を備えた自動変速機の油量調整方法において、
    前記油量調整作業を行う調整モードに切換えるモード切換え工程と、
    前記調整モード中に、前記潤滑圧調圧手段により調圧する潤滑圧を予め設定された油量調整用温度に基づき制御し、前記変速機構に供給する油量を予め設定された調整時潤滑油量に調整する潤滑圧制御工程と、
    前記調整モード中に、油温検知手段により検知される油温が前記油量調整用温度になった際に報知手段によって報知させる報知工程と、
    前記報知手段による報知が行われている間に、前記油排出手段により前記ケース内の下方に溜まった油の所定高さ以上の油を排出する排出工程と、を備え、
    任意に設定し得る前記油量調整用温度にて前記ケース内の油量調整作業を行うことを可能とした、
    ことを特徴とする自動変速機の油量調整方法。
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