JP2010007199A - 四軸織機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、第1糸(経糸)と第2糸(緯糸)と第3糸及び第4糸(斜糸)を四軸方向に織り込んでなる四軸織物とその外側に第2糸を把持する耳糸の耳組みを効率よく行わせることのできる四軸織機を提供する。
【解決手段】四軸織物1を製織できる四軸織機において、四軸織物1の第1糸aの外側にて第2糸bを把持する耳糸e、e ′を先端部の穴に通した第1耳スライダー62と第2耳スライダー63とを対向方向及び背反方向、並びに横移動可能にした耳組み機構61を設けたことを特徴とし、レピアにより挿入された第2糸bの端部を耳糸e、e ′を交差させつつ安定して把持できるようにし、四軸織物の主部と耳部とのバランスの狂いを無くし、織機から取り外した四軸織物が捩れたり、端部がほつれたりすることを確実に防止できるように構成した。
【選択図】図7

Description

本発明は、第1糸(経糸)と第2糸(緯糸)と第3糸及び第4糸(斜糸)を四軸方向に織り込んでなる四軸織物とその外側に第2糸を把持する耳糸の耳組みを効率よく行わせることのできる四軸織機に関するものである。
一般に、織物は経糸と緯糸とからなる(二軸織物)もので、この織機は、送出ロールと巻取ロールとの間に張った経糸を開口させる綜絖と、該綜絖による経糸の開口部に緯糸を挿入するレピア(他の無杼織機の緯入れ手段又はシャットルを用いた緯入れ手段もある)と、該レピアにより挿入させた緯糸を筬打ちする筬とにより構成されている。この織機により織られた織物は、経糸と緯糸が通っている方向には非変形力を示すが、斜め方向(バイヤス方向)には変形し易いという欠点があるため、産業用複合材料として織物を使用するには、全方向の外力に対して非変形力が必要とされる。このことから最近、経緯糸に対して斜めに交差させる2本の斜糸を入れ、経緯斜めに対応する全方向に非変形力を示す四軸織物が作成されるようになった。
上記四軸織機の概略を図10に示す。図10によると、第1糸aを先端部の穴に通した第1スライダー101と第2スライダー102とを水平方向に対向して設け、該第1スライダー101及び第2スライダー102を原位置から交互に対向的にスライドさせて第1糸aの表側(又は裏側)の開口部103を作り、その開口部103に第2糸bを挿入させるとともに、図示しないレピア(他の無杼織機の緯入れ手段でもよい)を設け、該レピアによる第2糸bを挿入し開口部を閉じる毎に作動位置に移動して筬打ちする回動腕104を設け、前記第1糸aと第2糸bとの交部(交点又は交差域)に、第3糸c及び第4糸dをガイドするガイド穴105を有する移動駒106を、前後列にエンドレスに設け、各移動駒106を前列から後列へ、また、後列から前列へそれぞれターンさせつつ移動させることにより第3糸c及び第4糸dを挿入して四軸織物を作成するようにしていた(特許第3076975号参照)。
特許第3076975号
上記の四軸織物の製織中、第1スライダー101及び第2スライダー102を原位置からスライドさせて作られた第1糸aの開口部103に、レピアにより把持して第2糸bを挿入させた後、第2糸bの糸端をレピアが開放すると、第2糸bの緊張度が突然に抜けてしまうことにより、四軸織物の端部が弛むことにより四軸織物の主部と耳部とのバランスが狂ってしまい、四軸織物が捩れたり、端部がほつれたりすることがあった。
本発明は、上記点に鑑み、第1糸(経糸)と第2糸(緯糸)と第3及び第4糸(斜糸)の四軸を織り込んでなる四軸織物の作成と同時に、該四軸織物の外側にて、第2糸の端部を把持して四軸織物の端部を安定させる耳組み機構を備える四軸織機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、第1糸を先端部の穴に通した第1スライダーと第2スライダーとを水平方向に対向して設け、該第1スライダー及び第2スライダーを原位置からスライド方向に移動させて第1糸の開口部を作り、該開口部に第2糸を挿入させるレピアを設け、該レピアによる第2糸を挿入し開口部を閉じる毎に筬打ちする回動腕を設け、前記第1糸と第2糸との交部に斜めに供給する第3糸及び第4糸をガイドするガイド穴を有する移動駒を前後列にエンドレスに設け、さらに、前記第1糸の外側にて第2糸を把持する耳糸を先端部の穴に通した第1耳スライダーと第2耳スライダーとを対向方向及び背反方向、並びに横移動可能にした耳組み機構を設けたことを特徴とし、レピアにより挿入された第2糸の端部を耳糸を交差させつつ安定して把持できるように構成した。
また、請求項2に記載の発明は、前記耳組み機構が、第1糸の外側の近傍位置と、該近傍位置からカッティング部を挟んだ離反位置の2個所で第2糸を把持できるようにしたことを特徴とし、四軸織物の織成進行時における主部と耳部との張力のバランスを維持できるように構成した。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記第1耳スライダーと第2耳スライダーのうち、少なくとも一方の耳スライダーが、原位置から対向方向へスライドし、スライド位置でスライダーの配置ピッチ分だけ横移動し、原位置に戻って先の横移動分だけ戻り方向に横移動することを特徴とし、第2糸を把持するために耳糸を交差させるだけで、耳糸同士が撚られてしまうことがないように構成した。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、前記横移動する耳スライダーが、偏心カムの偏心運動と、バネ体のバネ力とにより行われるようになっていることを特徴とし、先の横移動を偏心カムの偏心運動により、戻りの横移動をバネ体のバネ力により行わせて耳組み機構の簡易化が図れるように構成した。
本発明によれば、第1糸(経糸)及び第2糸(緯糸)との交部(交点又は交差域)に、第3糸及び第4糸(斜糸)が供給されて全方向に非変形力が示される四軸織物の製織中に第1糸の外側においてレピアにより挿入された第2糸の端部を耳糸を交差させつつ安定して把持でき、四軸織物の主部と耳部とのバランスの狂いを無くし、織機から取り外した四軸織物が捩れたり、端部がほつれたりすることを確実に防止できるという優れた効果を奏するものである。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記耳組み機構が、第1糸の外側の近傍位置とその近傍位置からカッティング部を挟んだ離反位置の2個所で第2糸を把持できるようにしたので、四軸織物の織成時には、その外側に正規耳と捨耳とが順次織成され、主部と耳部との張力のバランスが維持できる上に、捨耳のカッティング後は正規耳が四軸織物の捩れや端部のほつれを防ぐという優れた効果を奏するものである。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、前記第1耳スライダーと第2耳スライダーのうち、少なくとも一方の耳スライダーが、原位置から対向方向へスライドし、スライド位置でスライダーの配置ピッチ分だけ横移動し、原位置に戻って先の横移動分だけ戻り方向に横移動するようにしているので、耳糸は交差させて第2糸を把持するだけで、耳糸同士が撚られることがなく、耳組み機構の単純化が期待できるという優れた効果を奏するものである。
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、横移動する耳スライダーが、偏心カムの偏心運動と、バネ体のバネ力とにより行われるようになっているから、耳組み機構の簡易化が図れるという優れた効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の最良の形態を図面に基づいて説明する。図1は四軸織物と耳部の略示的部分拡大平面図で、(a)は四点交錯の場合、(b)は三点交錯の場合、図2は斜糸をガイドする移動駒の配列状態を示す略示的平面図、図3は移動駒を前列から後列へターンさせる搬送手段の一例を示す平面図、図4は前列から後列へターン部の爪部材の作用を示す拡大平面図、図5は把持した移動駒を円弧状にターンさせる状態を示す平面図、図6は把持した移動駒をスクエア状にターンさせる状態を示す平面図、図7は耳組み機構を示す正面図、図8は耳組み機構を示す平面図、図9は耳組み機構を示す側面図である。
四軸織物1は、図10の如く、第1糸(経糸)aで作られた開口部103に第2糸(緯糸)bをレピア(他の無杼織機の緯入れでもよい)により挿入し開口部を閉じる毎に回動腕104を作動位置まで移動して筬打ちさせるとともに、第1糸(経糸)aと第2糸(緯糸)bとの交部(交点又は交差域)Sに、第3糸(左斜糸=縦縞模様)cと第4糸(右斜糸=点々模様)dを織り込んでなるものである。図1(a)の場合は、経緯糸a、bの交点で斜糸が重なる(四点重)が示され、図1(b)の場合は、経緯糸a、bの交差域で斜糸が重なる(三点重)が示されている。これら四軸織物1は経緯斜め方向に非変形力を示すもので、産業用複合材料として有効に使用できる。
前記四軸織物1を構成する第3糸cは、図2の如く、前路(図において下側)4aの移動駒2のガイド穴3に通されて左方向(実線矢印)に移動し、第4糸dは、後路(図において上側)4bの移動駒2のガイド穴3に通されて右方向(破線矢印)に移動しつつ経緯糸の交部に織り込まれるようになっている。
前記移動駒2は、前路4aと後路4bに移動方向に横並びに密接した状態で嵌合している。前路4aと後路4bは、ターン路4cを介してエンドレスに連続しているから、前路4aにある移動駒2のガイド穴3に通された第3糸cはターン路4cを経て後路4bに移行すると、即、第4糸dに変わるし、第4糸dの移動駒2が後路4bから前路4aに移行すると、即、第3糸cに変わる。つまり、斜糸c及びdは、第1糸(経糸)aと同数になっている。
また、前路4aと後路4bにおいて横並びになっている移動駒2のそれぞれの両端は、図3及び図4の如く爪部材5(一端側のみ示している)により支持され、前路4a及び後路4bでの横並び状態が確保されている。前記爪部材5は、前記移動駒2をターン路4cに沿ってターン(把持搬送)させるに先立って開放され、搬送終了後、直ちに支持されるようになるが、その作動については後記する。
前記移動駒2を把持搬送する搬送手段6の一例を図3に示す。該搬送手段6では第1駆動ギア7の駆動により同径の2つのターンテーブル9、11が中間ギア10を介して同方向に同速にて回動できるようにし、該2つのターンテーブル9、11はその中心が、前記ターン路4cの中心を通る線上に一致するように設置されている。これら両ターンテーブル9、11の偏心位置にはピン12、12′を介して細長状の腕片(以下リンクという)13が直線運動できるように枢着されている。該リンク13の先端部には、前記前路4aに横並びしている最外の1つの移動駒2の背面突子14を把持する把持手段15が備えられている。
前記把持手段15は、図5の如く、前記リンク13の先端部に設けた基台16上に、前記移動駒2の背面突子14を把持できる挟み部17を先端部に有するスライド片18が、両脇に設けたラック19、19′に対向して噛合したピニオン20、20′に挟持された状態で設置されている。該ピニオン20、20′はその中心軸に固定され、他端部が背反方向に伸びたレバー21、21′の端部間に張設したバネ部材22を備えている。また、スライド片18の後端部には凹溝25が設けられている。
前記把持手段15の作動は、図3の如く、前記第1駆動ギア7の駆動によりターンテーブル9が、矢印D方向に回転し、その動力が中間ギア10を介してターンテーブル11に同方向、同速にて伝達され、前記リンク13の先端部に設けた基台16を、ターン開始部Aまで前進させて停止させると、基台16上のスライド片18の先端部の挟み部17が、前路4aに並んでいる最外の1つの移動駒2の背面突子14に対面する。一方、スライド片18の後端に設けた凹溝25には、予め、対応位置に待機していた作動レバー26の先端の突起26aが嵌入するから、前記作動レバー26の基端に設けたラック27に噛合した第2駆動ギア28が駆動し、該作動レバー26を支点29を中心に、矢印E方向に回動させる。これにより、前記スライド片18は、対面している移動駒2の背面突子14に向けて押出され、その前進位置で挟み部17が移動駒2の背面突子14を把持する(図5は把持状態を示している)。
前記スライド片18が、移動駒2の背面突子14に向けて押出される前には、前路4aに並んでいる移動駒2の外端部を支持していた爪部材5が、第3駆動ギア30の作動により、図4の一点鎖線の如く開放する。該爪部材5は、その主部5aが平面くの字に形成され、該屈曲部が基体にピン5bを介して軸支されているため、後縁のラック5cに噛合している第3駆動ギア30が、矢印F方向に駆動することにより移動駒2の外端部から前記爪部材5を開放方向に可動する。
前記スライド片18が凹溝25に嵌入した突起26aを有する作動レバー26により移動駒2に向けて押出されると、スライド片18の両脇のラック19、19′に噛合したピニオン20、20′が回動し、その軸に固定したレバー21、21′が前記バネ部材22のバネ力に抗して回動させ、該バネ部材22はその中立点を越すと、バネ力の作用によりピニオン20、20′を一気に回動してスライド片18を前進位置(挟み部17が移動駒2の背面突子14を把持した位置)に保つ。この状態は前記凹溝25が後路4b側で外方に移動させられるまで維持されることとなる。
前記把持手段15により移動駒2を把持した後、前記第1駆動ギア7が駆動し、前記ターンテーブル9を、図3の矢印G方向に回動させる。このターンテーブル9の動力は中間ギア10を介してターンテーブル11に同方向、同速にて伝達され、前記リンク13の先端部に設けた基台16を、ターン開始部Aからターン終了部Bに向けて搬送を開始すると同時に、第3駆動ギア30が前述と逆方向に駆動して開放していた前記爪部材5を元の支持位置に戻し、前路4aに残った移動駒2の外端部を再度支持する。もっとも、搬送された移動駒2の1個分の空間は、基盤50の押出及び引き駆動機51の引き作動により埋められるようになっている。
前記基台16は、ターン開始部Aからターン終了部Bに向けて搬送する間に同期して回動するようになっている。すなわち、前記ターンテーブル11と一体回転する太陽ギア11′に噛合した遊星ギア23′と一体回転するタイミングプーリ23に、連繋条24を介して基台16と一体のタイミングプーリ16′を連繋しているため、前記基台16がターン開始部Aからターン中間部Mの位置まで90°回動すると、基台16も把持手段15が移動駒2を把持したまま同方向に90°回動し、更に、前記基台16がターン中間部Mからターン終了部Bの位置まで90°回動すると、基台16も把持手段15が移動駒2を把持したまま同方向に90°回動する。つまり、基台16は、ターン開始部Aからターン終了部Bまで都合180°回動することとなる(図5参照)。
このように、前記ターンテーブル9、11の回動によりリンク13の先端部の基台16上の把持手段15による移動駒2の把持後、ターン開始部Aからターン中間部Mを経てターン終了部Bに至らせる間に移動駒2のガイド穴3が回動するようにしたのは、斜糸を移動駒2のガイド穴3に供給する供給ドラム(図示せず)が回動しているためである。すなわち、供給ドラムと同期して移動駒2のガイド穴3を回動させないと、斜糸(扁平糸であっても)に撚が与えられることになるので、これを避けるためである。
前記基台16がターン終了部Bに至ると、前記スライド片18の後端に設けた凹溝25には、予め、待機していた作動レバー26′の先端突起26a′が嵌入する。この嵌入後作動レバー26′がその基端縁に設けたラック27′に噛合した第4駆動ギア28′の駆動により支点29′を中心に回動し、前記スライド片18を、矢印E′方向に可動するから、スライド片18の両脇のラック19、19′に噛合したピニオン20、20′が回動し、レバー21、21′をバネ部材22のバネ力に抗して回され、スライド片18の挟み部17を移動駒2から解除させ、前記バネ部材22がその中立点を越すと、バネ力の作用によりピニオン20、20′を一気に回動してスライド片18を後退位置(挟み部17の解除状態=図示せず)を維持することとなる。
このように前路4aの最外端部にあった1つの移動駒2が、ターン路4cを経て、後路4b側に移されるに先立って後路4b側にある爪部材5′が、その後縁のラック5c′に噛合した第5駆動ギア30′の駆動により開放される。これにより移動駒2が後路4b側に1個追加される。追加後、前記基盤50を押出及び引き駆動機51の押し作動により移動付勢し、後路4b側に並んでいる移動駒2を1個分が押圧する。後路4bへの移動駒2の追加時には、反対側(図示せず)において1個の移動駒が後路4bから前路4aへ搬送されている。
しかして、1つの移動駒2を後路4b側に追加させ、移動駒2の1個分の押圧が完了した後、空(移動駒を解除した)になったスライド片18はターン開始部Aへ戻る作業に移るが、その時点で、第5駆動ギア30′の逆駆動により前記爪部材5′が後路4b側へ追加された移動駒2の外端部を支持(固定)することとなる。
空になったスライド片18は、前記第1駆動ギア7の再駆動によりターンテーブル9が矢印D方向へ回動するから、その回動力は中間ギア10、ターンテーブル11に伝えられて前記リンク13の先端部に設けた基台16を、ターン開始部Aまで戻す。この間、基台16も180°戻されるから、スライド片18の挟み部17も、次の移動駒2の背面突子14に対峙するとともに、スライド片18の後端の凹溝25に、待機していた作動レバー26の先端突起26aが嵌入し、上述の作動が繰り返されることとなる。
前記搬送手段6は、移動駒2を前路4aから円弧状のターン路4cを経て後路4bへ搬送する例を説明したが、前路4aから移動駒2の背面突子14をスライド片18の挟み部17で把持した時点で、図6のK部において移動駒2のガイド穴3を中心に旋回させてL部において直線送りし、K′部においてガイド穴3を中心に移動駒2を旋回させて後路4b上に追加させるようにすると、移動駒2はスクエア状にターン搬送させ得ることとなる。
前記移動駒2のスクエア状のターンは、円弧状のターンが移動駒2のガイド穴3が織幅より若干はみ出すに比し、移動駒2のガイド穴3が織幅内で行われる利点がある。このスクエア状のターンは、中間ギア10を介して連繋した2つのターンテーブル9、11を設置した基盤50を押出及び引き駆動機51による制御と太陽ギア11′の制御とをコントロールすることにより確実に行われるが、この作動をプログラムしてコンピューター制御するとよい。
なお、上記移動駒2の搬送手段6は、中間ギアを介して2つのターンテーブル9、11を回動させてリンク13を作動し、該リンク13の先端部に基台16を設備したが、図示していないが、チェーン手段をターン路に沿って配置し、該チェーン手段に基台16を設備して移動駒2の搬送手段6を構成することも可能である。
次に、耳組み機構について図7〜図9に基づいて説明する。前記四軸織物1は、図7の如く、第1糸(経糸)aを先端部の穴に通し、水平方向に対向して設けた第1スライダー101と、第2スライダー102とを設け、これらスライダー101、102を原位置から交互に対向してスライドさせて表側及び裏側に、第1糸aの開口部103を作り、その開口部103に第2糸(緯糸)bをレピア(他の無杼織機の緯入れでもよい)により挿入し開口部103を閉じた後、回動腕104を作動位置に移動して筬打ちさせて織成し、さらに、前記第1糸aと第2糸bとの交部(交点又は交差域)Sに、図1(a)、(b)の如く第3糸cと第4糸dを斜めに織り込んでなる。そして、第1糸aの外側(図1では片側のみ示す)に、前記第2糸bを交差させつつ把持する耳糸e、e′の耳組みを行う耳組み機構61が働くようになっている。該耳組み機構61は、それぞれの耳糸e、e′を、先端部の穴に通した第1耳スライダー62と、第2耳スライダー63とを、段違い状に対向するとともに、それぞれ対向方向又は背反方向にスライド可能に設置している。
前記耳組み機構61の第1耳スライダー62と第2耳スライダー63は、前記第1スライダー101又は第2スライダー102が交互に前方にスライドして第1糸aによる表側又は裏側の開口部103が作られると、これに同期して原位置から互いに差し違い状にスライドし、耳糸e、e′の開口部64を作り、該開口部64に前記第1糸aによる開口部103と同時的にレピア(他の無杼織機でもよい)により第2糸bが通される。その後、前記第1スライダー101又は第2スライダー102が原位置に復帰すると共に、第1耳スライダー62及び第2耳スライダー63は互いに(一方の耳スライダーでもよい)逆方向に横移動して耳糸e、e′を交差させて原位置に復帰し、該原位置において先の横移動分だけ戻り方向に横移動すると,回動腕104が作動位置に移動して第3糸及び第4糸と共に筬打ちして四軸織物1及びその両縁(片縁のみ図示す)に耳糸e、e′による第2糸bの把持が行われ、耳部65が図1(a)、(b)の如く織成される。すなわち、四軸織物1の織成は、その端部に耳部65を伴いつつ順次行われることとなる。
前記第1耳スライダー62と第2耳スライダー63は、図8の如く、前記第1糸aの外側(図において下側)の近傍位置Pに各1本、該近傍位置Pからカッティング空間Qを隔てた離反位置P′に各4本が、水平方向に対向して設けられる。これにより四軸織物1の織成時、その外側に耳糸e、e′からなる正規の耳部65と、カッティング空間Qを介して各4本の耳糸からなる捨耳66とが並行して順次織成されるようになる(図1(a)、(b)参照)。
前記カッティング空間Qでは、四軸織物1の織成進行に伴いカッティング手段(図示せず)により第2糸bが順次カッティング66′されるため、四軸織物1の外側には正規の耳部65のみが残り、前記捨耳66は残らない。なお、前記捨耳66の形成は、四軸織物1の織成進行時における主部と耳部との張力のバランスを維持するために有効に機能するものである。
前記第1耳スライダー62と第2耳スライダー63のうち、少なくとも一方の耳スライダー(便宜上第1耳スライダー62とする)を、その原位置から第2耳スライダー63と差し違い方向にスライドさせた時点で、そのスライダーの配置ピッチ分だけ横移動し、原位置に戻った時点で、先に横移動した分だけ戻り方向に横移動するようになっている。たとえば、第1耳スライダー62が前方にスライドした時点で、第2耳スライダー63の右から左へ横移動したとすると、原位置に戻った時点で先に横移動分だけ左から右へ戻り方向に横移動して耳糸e、e′を交差させるようにしている。
つまり、第1耳スライダー62が原位置から前方にスライドした時点で、スライダーの配置ピッチ分だけ横移動し、第2耳スライダー63との間で耳糸e、e′の開口部64を作ると同時に耳糸e、e′同士を交差させ、該開口部64に、前記第1スライダー101又は第2スライダー102により作られた第1糸aの開口部103と共に第2糸bが通されると、回動腕104が作動位置に移動して筬打ちし、第1耳スライダー62が原位置に戻った時点で先に横移動した分だけ戻る方向に横移動して耳糸e、e′を交差させる。これにより、四軸織物1を構成した第2糸bの耳組みがされる。
上記場合、第1耳スライダー62は、第2耳スライダー63の右から左、あるいは左から右への移動して交差するのみで、耳糸e、e′は互いに撚られるように動いていないため、第2糸bを抜いて仕舞えば、耳糸e、e′は互いに離反するような格好で耳部65が形成されることとなる。これは第1耳スライダー62と第2耳スライダー63を共に横移動させて耳組みするのに比べて動きが単純化する利点がある。
前記第1耳スライダー62と第2耳スライダー63はそれぞれ対向方向及び背反方向に移動できるスライド板67、67′に植設されている。該スライド板67、67′(スライド板67′については図示していない)は、機体68に水平方向に設置した軌道69に滑動自在に係合したランナー70から延出した軸杆71にスライド可能に支持された台座72に取付けられている。この台座72は軸杆71の頭部71′との間に介装したバネ体(コイルスプリング)73により常にランナー70に向けて付勢されている。また、前記ランナー70はその下面に設けたラックに噛合したピニオン74の回転により走行(図8では左・右方向、図9では手前・奥方向)できるようになっている。
前記第1耳スライダー62のスライド板67を取付けた台座72から延びた連絡板75は滑車76を介してスイング板77のエッジに摺接している。このスイング板77は両端が軸受68′、68′に回転自在に軸支されたシャフト78から立ち上げた支持板79の上端に固定されている。また、前記シャフト78は、その側面より一体的に延出した軸杆80の外端に軸支されたカムフロワー81を介して偏心カム82の外周に摺接している。しかして、前記偏心カム82の偏心運動が、カムフロワー81、軸杆80、シャフト78及び支持板79を介してスイング板77に伝達され、前記スライド板67をバネ体73に抗して前記スライダーの配置ピッチ分だけ横移動させる。なお、スライド板67の戻り方向の横移動は前記バネ体73のバネ力により行われるようになっている。
次に、耳組み機構61の作動について説明する。まず、第1スライダー101と、第2スライダー102とを、交互に前方にスライドさせて第1糸aによる開口部103を作ると同期して、ピニオン74の作動でラックを介してランナー70を走行させ、前記第1耳スライダー62を植設したスライド板67を、前記第2耳スライダー63を植設したスライド板67′とを原位置より互いに対向する方向(前方)にスライドさせ、前記第1糸aより外側に耳糸e、e′による開口部64を作る。続いて、第1糸aによる開口部103と耳糸e、e′の開口部64にレピアにより第2糸(緯糸)bが挿入される。
前記第1耳スライダー62を植設したスライド板67は、台座72に取付けられ、この台座72は、前記偏心カム82の偏心運動によりカムフロワー81、軸杆80、シャフト78及び支持板79を介してスイングするスイング板77のエッジに、滑車76を介して摺接した連絡板75と一体になっているため、第1耳スライダー61を植設したスライド板67をバネ体73に抗して横移動させる。この横移動は第1耳スライダー62のスライダーの配置ピッチ分だけ行われる。
そして、スライド板67、67′は、前記ピニオン74の作動によりラックを介して噛合したりランナー70とともに背反方向に走行して原位置に復帰する。原位置に復帰したスライド板67は、前記偏心カム82の偏心運動によりカムフロワー81、軸杆80、シャフト78及び支持板79を介してスイングするスイング板77に追従してバネ体73の作用により第1耳スライダー62を、先に横移動させた分だけ戻す方向に横移動させて前記耳糸e、e′を交差させる。このタイミングで回動腕104が作動位置に移動して筬打ちする。勿論、筬打ちに先立って第1糸aと第2糸bとの交部Sには、第3糸cと第4糸dが供給されている。
本発明に係る四軸織機は、第1糸(経糸)と第2糸(緯糸)と第3及び第4糸(斜糸)を四軸方向に体裁よく織り込むことができると同時に、レピアにより係留されて緯入れされた第2糸(緯糸)を耳糸により把持することにより四軸織物を安定的に織成できるようにしたもので、特に、産業用複合材料として使用できる四軸織物の生産性の向上に大いに寄与できる有効な技術である。
四軸織物と耳部の略示的部分拡大平面図で、(a)は四点交錯の場合、(b)は三点交錯の場合である。 斜糸をガイドする移動駒の配列状態を示す略示的平面図である。 移動駒を前列から後列へターンさせる搬送手段の一例を示す平面図である。 前列から後列へターン部の爪部材の作用を示す拡大平面図である。 把持した移動駒を円弧状にターンさせる状態を示す平面図である。 把持した移動駒をスクエア状にターンさせる状態を示す平面図である。 耳組み機構を示す正面図である。 耳組み機構を示す平面図である。 耳組み機構を示す側面図である。 四軸織機を概略的に示す正面図である。
符号の説明
1 四軸織物
2(106)移動駒
3(105)ガイド穴
4a 前路
4b 後路
4c ターン路
5 爪部材
6 搬送手段
7 第1駆動ギア
9 ターンテーブル
10 中間ギア
11 ターンテーブル
11′ 太陽ギア
12、12′ ピン
13 腕片
14 移動駒の背面突子
15 把持手段
16 基台
16′ タイミングプーリ
17 挟み部
18 スライド片
19、19′ ラック
20、20′ ピニオン
21、21′ レバー
22 バネ部材
23 タイミングプーリ
23′ 遊星ギア
24 連繋条
25 凹溝
26、26′ 作動レバー
26a、26a′ 突起
27、27′ ラック
28 第2駆動ギア
28′ 第4駆動ギア
29、29′ 支点
30 第3駆動ギア
30′ 第5駆動ギア
50 基盤
51 押出及び引き駆動機
61 耳組み機構
62 第1耳スライダー
63 第2耳スライダー
64 開口部
65 耳部(正規の耳)
66 捨耳
66′ カッティング
67、67′ スライド板
68 機体
68′ 軸受
69 軌道
70 ランナー
71 軸杆
71′ 頭部
72 台座
73 バネ体(コイルスプリング)
74 ピニオン
75 連絡板
76 滑車
77 スイング板
78 シャフト
79 支持板
80 軸杆
81 カムフロワー
82 偏心カム
101 第1スライダー
102 第2スライダー
103 開口部
104 回動腕
a 第1糸(経糸)
b 第2糸(緯糸)
c 第3糸(左斜糸)
d 第4糸(右斜糸)
e、e′ 耳糸
S 交部(交点又は交差域)
P 近傍位置
P′ 離反位置
Q カッティング空間
A ターン開始部
B ターン終了部
M ターン中間部

Claims (4)

  1. 第1糸を先端部の穴に通した第1スライダーと第2スライダーとを水平方向に対向して設け、該第1スライダー及び第2スライダーを原位置からスライド方向に移動させて第1糸の開口部を作り、該開口部に第2糸を挿入させるレピアを設け、該レピアによる第2糸を挿入し開口部を閉じる毎に筬打ちする回動腕を設け、前記第1糸と第2糸との交部に斜めに供給する第3糸及び第4糸をガイドするガイド穴を有する移動駒を前後列にエンドレスに設け、さらに、前記第1糸の外側にて第2糸を把持する耳糸を先端部の穴に通した第1耳スライダーと第2耳スライダーとを対向方向及び背反方向、並びに横移動可能にした耳組み機構を設けたことを特徴とする四軸織機。
  2. 前記耳組み機構が、第1糸の外側の近傍位置と、該近傍位置からカッティング部を挟んだ離反位置の2個所で第2糸を把持できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の四軸織機。
  3. 前記第1耳スライダーと第2耳スライダーのうち、少なくとも一方の耳スライダーが、原位置から対向方向へスライドし、スライド位置でスライダーの配置ピッチ分だけ横移動し、原位置に戻って先の横移動分だけ戻り方向に横移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の四軸織機。
  4. 前記横移動する耳スライダーが、偏心カムの偏心運動と、バネ体のバネ力とにより行われるようになっていることを特徴とする請求項1〜3のうちの1に記載の四軸織機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012112084A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Ichikawa Tekko:Kk 四軸織機用移動駒の移動装置

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