JP2010005270A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】使用前の持ち運びを良好に且つ衛生的にするとともに、使用後の廃棄時において後処理を容易にする。
【解決手段】透液性のトップシート11と不透液性の防漏シート12との間に吸収体13が介在された吸収性本体10と、この吸収性本体10と一体的に接合され、少なくとも前身頃Fと後身頃Bとを形成する外装シート20とから構成され、前身頃Fと後身頃Bとを両側部の接合部40、40で接合して形成されるパンツ型の使い捨ておむつ1において、前記使い捨ておむつ1を収納可能な袋部材30が、前記接合部40の側部に設けられ、前記袋部材30は、前記外装シート20の前身頃Fおよび後身頃Bを、一方の前記接合部40より側方に延在させるとともに、前身頃Fと後身頃Bとを重ね合わせた状態で、前記延在部分において開口辺を除く他辺を接合することによって袋状に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用前の持ち運びを良好にするとともに、使用後の後処理を容易にした使い捨ておむつに関する。
従来より、前身頃と後身頃とを両側部の接合部で接合して、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型の使い捨ておむつにおいて、後身頃にいわゆる後処理テープを折り畳んだ状態で配設することによって、使用後の廃棄時に後処理を容易にしたものが知られている。
この種の使い捨ておむつは、使用後に廃棄するに際し、使用済おむつを股間部分からウエスト開口部に向けて小さく丸めた後、前記後処理テープを伸展し、自由端部の先端に設けられた止着部をウエスト開口部を越えた任意箇所に止着することによって後処理が行われていた。このように、後処理テープを止着することによって、おむつを丸めた状態が解除されなくなり、廃棄処理が容易となっていた。
ところが、前述のようにおむつを股間部分からウエスト開口部に向けて小さく丸めただけでは、後処理後直ぐに廃棄処分ができず持ち運ばなければならない場合などに、両側のレッグ開口部から尿等が漏出したり、悪臭が拡散したりするという問題が生じていた。他方、このような問題を防止するため、おむつを丸める際に、おむつ両側を内側に折り返しておき、股間部分から丸めて後処理テープで止着するという方法が考えられるが、この方法では、丸めた状態が非常に嵩張り、扱いにくいという問題があった。
一方、前述の使い捨ておむつは、使用前において、製品状態が大きくて嵩張り、多くのおむつを持ち運ばなければならない場合に携行性が悪かった。さらに、使い捨ておむつは、他の吸収性物品、例えば生理用ナプキンのように個装されていないため、衛生上問題があった。
このような事情に鑑みて、近年では、種々の形態の使い捨ておむつが開発されている。例えば下記特許文献1には、前身頃または後身頃の外面の外側に、胴周り方向に沿って伸縮するバンド部材を配し、このバンド部材の両端部を前記身頃の外面に固定することによって後処理を可能としたパンツ型おむつが開示されている。
特開2002−52043号公報
上記特許文献1記載のパンツ型おむつでは、おむつの廃棄時に、バンド部材と反対側の前身頃において股間部を丸めながらウエスト開口部近傍まで巻き上げた後、バンド部材を伸長させ、反対側の後身頃にそり返し、巻き上げた部分をバンド部材により止め付けるようにすることによって、汚すことなくおむつを廃棄することができるようになっている。
しかしながら、前記バンド部材は、両端部が前身頃と後身頃の両脇縁部で接合されるだけで、中間部分はそり返し可能なように固定されないため、おむつ装着中にバンド部材がウエスト開口部側(ウエスト側)に位置ズレしやすく、おむつのフィット性が損なわれるという問題が生じるおそれがあった。
また、使用前においては、従来の使い捨ておむつと同様に、嵩張って持ち運び性が悪いとともに、個装されていないため衛生上好ましくないという問題があった。
そこで本発明の主たる課題は、使用前の持ち運びを良好に且つ衛生的にするとともに、使用後の廃棄時において後処理を容易にした使い捨ておむつを提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、前身頃と後身頃とを両側部の接合部で接合して形成されるパンツ型の使い捨ておむつにおいて、
前記使い捨ておむつを収納可能な袋部材が、前記接合部の側部に設けられていることを特徴とする使い捨ておむつが提供される。
上記請求項1記載の発明では、使い捨ておむつを小さく丸めるなどして収納可能な袋部材が、前身頃と後身頃との接合部の側部に設けられている。このため、使用前の持ち運びにおいては、おむつを小さく丸めてこの袋部材に収納することによりコンパクト化できるとともに、おむつが個装されるため衛生的となる。また、使用後の廃棄時においては、使用済みおむつを小さく丸めて袋部材に収納することにより、吸収体に吸収された尿等が漏出したり、悪臭が拡散したりすることが防止でき、後処理を確実に行うことができる。またこのように後処理したおむつを直ぐに廃棄処分できず、持ち運ばなければならない場合でも、衛生的でコンパクトに持ち運ぶことができるようになる。
さらに、前記袋部材は使い捨ておむつの側部に設けられるため、おむつ装着時のフィット性などおむつ本来の機能を損なうことがない。
請求項2に係る本発明として、前記使い捨ておむつは、透液性のトップシートと不透液性の防漏シートとの間に吸収体が介在された吸収性本体と、この吸収性本体と一体的に接合され、少なくとも前身頃と後身頃とを形成する外装シートとから構成され、
前記袋部材は、前記外装シートの前身頃および後身頃を、一方の前記接合部より側方に延在させるとともに、前身頃と後身頃とを重ね合わせた状態で、前記延在部分において開口辺を除く他辺を接合することによって袋状に形成されている請求項1記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項2記載の発明は、前記袋部材の第1形態例であり、前記外装シートの前身頃および後身頃を、一方の前記接合部より側方に延在させるとともに、前身頃と後身頃とを重ね合わせた状態で、前記延在部分において開口辺を除く他辺を接合することによって袋状に形成したものである。このため、袋部材は、使い捨ておむつの側部に一体的に設けられるようになる。ここで、「開口辺」とは、袋部材の開口部が形成される辺のことである。
請求項3に係る本発明として、前記袋部材は、不透液性のシート材を袋状に形成することによって構成され、該袋部材が使い捨ておむつの側部に接合されている請求項1記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項3記載の発明は、前記袋部材の第2形態例であり、不透液性のシート材を袋状に形成したものである。かかる袋部材は、使い捨ておむつの側部に接合される。これにより、使い捨ておむつの側部に別体の袋部材を設けることができる。
請求項4に係る本発明として、前記袋部材の基端部の全長に亘ってミシン目が設けられ、このミシン目から前記袋部材が切り離し可能とされている請求項1〜3いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項4記載の発明は、袋部材を切り離しておむつを収納する場合に特に好ましい態様であり、袋部材の基端部の全長に亘ってミシン目を設けることにより、袋部材をおむつ本体から容易に引き裂くことができるようにしたものである。
請求項5に係る本発明として、前記袋部材は、その開口部が使い捨ておむつの側部外方に向けて設けられている請求項1〜4いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項5記載の発明は、袋部材を切り離さずにおむつを収納する場合などに好ましい態様であり、袋部材の開口部を使い捨ておむつの側部外方に向けて設けることにより、おむつ本体を袋部材の基端部に向けて小さく丸めた状態で、袋部材を開口部から裏返して覆うことができるようにしたものである。
請求項6に係る本発明として、前記袋部材には、おむつ幅方向及び/又はおむつ長手方向に沿って弾性伸縮部材が伸張状態で配設されている請求項1〜5いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項6記載の発明では、袋部材におむつ幅方向及び/又はおむつ長手方向に沿って弾性伸縮部材を伸張状態で配設することによって、袋部材に伸縮性を付与することができ、使用前と使用後とで容積の異なる使い捨ておむつをよりコンパクトに収納できるようになる。
請求項7に係る本発明として、前記袋部材は、開口部の辺の長さが、底部の辺の長さより短く形成されている請求項1〜6いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項7記載の発明では、袋部材に使い捨ておむつを収納した状態で持ち運ぶ際、収納したおむつが袋部材から飛び出るのを防止するため、開口部の辺の長さを底部の辺の長さより短く形成したものである。
請求項8に係る本発明として、前記袋部材には、袋開口縁に沿って、弾性伸縮部材が伸張状態で配設されている請求項1〜7いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項8記載の発明は、収納したおむつが袋部材から飛び出るのを防止するための他の手段であり、袋開口縁に沿って、弾性伸縮部材を伸張状態で配設することにより、袋部材の開口部の辺の長さを底部の辺の長さに比べて実質的に短くしたものである。
請求項9に係る本発明として、前記袋部材には、該袋部材を基端部から折り返して前記前身頃又は後身頃の外面に着脱可能とされる接合手段が備えられている請求項1〜8いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項9記載の発明は、おむつ装着時に前記袋部材がおむつ側部から突出して邪魔にならないよう、袋部材に、該袋部材を基端部から折り返して前身頃又は後身頃の外面に着脱可能とされる接合手段が備えられるようにしたものである。前記接合手段としては、ホットメルトなどの粘着剤層や、メカニカルファスナーなどの機械式接合手段とすることができる。
請求項10に係る本発明として、前記袋部材は、撥水性を有する素材で構成されている請求項1〜9いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
請求項11に係る本発明として、前記袋部材の内面側又は外面側に、防水処理が施されている請求項1〜10いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項10、11記載の発明は、使用後のおむつを収納しても尿等が滲出するおそれがないように、袋部材に撥水性又は防水性を施すようにしたものである。
請求項12に係る本発明として、前記吸収体は、内部に高吸収材が分散配置された捲縮繊維の集合体を透液性の被包シートで囲繞したものである請求項1〜11いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項12記載の発明では、吸収体を構成する繊維が捲縮繊維であるため、吸収体は圧縮しやすくかつ復元性に優れたものとなり、使い捨ておむつをよりコンパクトにして袋部材に収納でき、かつ袋部材から取り出した時に速やかに復元するようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、使用前の持ち運び性を良好にするとともに、使用後の廃棄時において後処理を容易にした使い捨ておむつが提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係る使い捨ておむつ1の製品状態外観図、図2はその展開図、図3は図2のIII−III線矢視図、図4は使い捨ておむつ1の分解図である。
本発明に係る使い捨ておむつ1(以下、単におむつという。)は、不織布などからなる透液性のトップシート11と、ポリエチレン等からなる不透液性の防漏シート12との間に、綿状パルプなどからなる吸収体13を介在させた吸収性本体10と、この吸収性本体10の前記防漏シート12側に一体的に接合され、少なくとも前身頃F及び後身頃Bが形成される外装シート20とが含まれている。そして、前記外装シート20の前身頃Fと後身頃Bとが両側部の接合部40、40において接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型となっている。特に、本発明に係るおむつ1では、おむつ1を収納可能な袋部材30が前記接合部40の側部に設けられている。
(吸収性本体10の構造)
先ず最初に、吸収性本体10の構造の一例について図2〜図4に基づいて詳述する。
吸収性本体10は、前述したように、不織布などからなる透液性のトップシート11と、ポリエチレン等からなる不透液性の防漏シート12との間に、綿状パルプ等の繊維集合体と高吸収性ポリマー等の高吸収材などからなる吸収体13を介在させた構造とされ、体液を吸収保持するものである。一方、前記吸収性本体10の表面両側には、ギャザー不織布16、16によって、立体ギャザーBS、BSが設けられている。
前記吸収体13は、坪量が50〜600g/m程度が好ましく、200〜400g/m程度がより好ましい。前記高吸収性ポリマーとしては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸収性ポリマーは製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力(吸収倍率)と吸水速度の調整が可能である。前記吸収体13における高吸収性ポリマーの含有比率は、30〜70%程度が適当であるが、これに限るものではない。また、図示例では平面形状を略方形状として成形されたものが使用され、その幅寸法は股間部への当たりによって着用者にゴワ付き感を与えない寸法幅となっている。
前記吸収体13は、外面が被包シート14によって囲繞されて構成されている。被包シート14は、ティシュー等の紙材あるいは不織布等の透液性のシートを用いることができる。厚みは0.05〜0.5mm程度が好ましく、0.05〜0.2mm程度がより好ましい。坪量は5〜25g/m程度が好ましく、5〜15g/m程度がより好ましい。不織布を用いる場合は、スパンボンド法やSMS法により加工された不織布、特にSMS法により加工された不織布が、薄さと強度のバランスに優れる点で好適である。
ここで、前記吸収体13は、内部に高吸収材が分散配置された捲縮繊維の集合体を被包シート14によって囲繞したものとするのが好ましい。繊維集合体がこのような捲縮繊維からなるものであると、吸収体13は圧縮しやすくかつ復元性に優れたものとなり、使用前の使い捨ておむつをよりコンパクトにして後述する袋部材30に収納でき、かつ袋部材30から取り出した時に速やかに復元するようになる。捲縮繊維を用いた吸収体は上記のような特性を有するため、捲縮繊維を用いる場合は一般的なパルプ等の非捲縮繊維よりも少量で吸収体を構成することが可能であり、前記吸収体13に用いる場合の具体的な坪量は50〜150g/m程度、特に50〜100g/m程度が好ましい。また、繊維長は長いほど吸収体のクッション性が優れたものとなるため、繊維長25mm以上のものが好ましく、連続繊維のフィラメントを用いるのがより好ましい。捲縮繊維の繊度は1〜10デニール程度、特に2〜8デニール程度が好ましく、捲縮度は1cm当たりの捲縮数が4〜30個程度、特に6〜20個程度で均一に捲縮したものが好ましい。捲縮繊維の断面形状は、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、異形(例えば、Y字状、X字状、I字状、R字状など)や中空状などのいずれであってもよい。捲縮繊維の組成は特に問わず、多糖類又はその誘導体(セルロース、セルロースエステル、キチン、キトサンなど)、合成高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリラクタアミド、ポリビニルアセテートなど)などを用いることができるが、特に、セルロースエステルおよびセルロースが好ましい。
なお、吸収体の圧縮しやすさや圧縮後の復元性は、KES(Kawabata's Evaluation System for Fabrics)に基づき、KES-FB3-AUTO-A 自動化圧縮試験機を用いて計測することができる。KES法において圧縮しやすさは圧縮エネルギーWCで表す。圧縮エネルギーWCは圧縮の仕事量を意味し、数値が大きい程、膨らみ感、腰感に優れる。本発明の吸収体13は圧縮エネルギーWCが2.5〜5.0gfcm/cm2であることが好ましい。WCが5.0gfcm/cm2よりも大きいとクッション性(圧縮時の反発力)が強すぎて簡単にコンパクト化することが難しく、WCが2.5gfcm/cm2よりも小さいとクッション性が弱くなりすぎておむつの芯部として十分に機能しない。圧縮後の復元性は圧縮レジリエンスRCで表す。圧縮レジリエンスRCは圧縮回復性を意味し、数値が大きい程ヒステリシスが小さいすなわち圧縮回復性に優れる。本発明の吸収体13は圧縮レジリエンスRCが45%以上、特に60〜90%であることが好ましい。RCが45%よりも小さいとコンパクトに圧縮したおむつがすぐには復元しない。また、初期厚みT0(mm)に対する絶対厚みTM(mm)の比率(TM/T0)は15〜50%程度、特に15〜30%程度であることが好ましい。TM/T0が50%以上である吸収体は十分コンパクトに圧縮することができない。
測定は、圧縮面積2cmの円形平面をもつ鋼板間で、0gf/cmから最大圧縮荷重50gf/cmまで試料を圧縮し、元に戻す間で行う。初期厚みT0は、圧力0.5gf/cmにおける試料の厚みである。絶対厚みTMは、圧力50gf/cmにおける試料の厚みである。圧縮速度は0.01cm/sec、感度は2(力計200g/10v)で圧縮し、圧力と変形量との相関図から圧縮レジリエンスRCおよび圧縮エネルギーWCを算出する。
前記吸収体13の表面側(肌当接面側)を覆う透液性のトップシート11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。透液性トップシート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。前記透液性トップシート11は、吸収体13の側縁部を巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在している。
前記吸収体13の裏面側(非肌当接面側)を覆う防漏シート12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの不透液性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。具体的には、JIS Z0208に準じて測定された透湿度が3000〜12000g/m2・24hr、好ましくは6000〜12000g/m2・24hr、より好ましくは8000〜12000g/m2・24hrの不透液性シートを使用するのが望ましい。
一方、前記立体ギャザーBSを形成するギャザー不織布16は、折返しによって二重シートとした不織布が用いられ、前記透液性トップシート11によって巻き込まれた吸収体13の側縁部をさらにその上側から巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在して接着されている。より具体的には、前記ギャザー不織布16は、おむつの長手方向中間部では、立体ギャザーBS形成部分を残し、幅方向中間部から吸収体13の裏面側に亘る範囲がホットメルト接着剤等によって接着され、また長手方向前後端部では、前記幅方向中間部から一方側端縁までの区間が吸収体13の裏面側に亘る範囲で接着されるとともに、前記立体ギャザーBSを形成する部分を吸収体13の上面部にて折り畳むようにしながらホットメルト接着剤等により接着している。
前記二重シート不織布によって形成されたギャザー不織布16の内部には、起立先端側部分に複数本の糸状弾性伸縮部材17、17…が配設されている。前記糸状弾性伸縮部材17、17…は、製品状態において弾性伸縮力により吸収体側縁部より突出する不織布部分を起立させて立体ギャザーBSを形成するためのものである。
前記糸状弾性伸縮部材17としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、外側から見え難くするため、太さは925dtex以下、テンションは150〜350%として配設するのがよい。なお、糸状弾性伸縮部材に代えて、ある程度の幅を有するテープ状弾性伸縮部材を用いるようにしてもよい。
前述のギャザー不織布16を構成する素材繊維も前記透液性トップシート11と同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特には側部のムレを防止するために、坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。具体的には、不織布の加工方法としてはスパンボンド法やSMS法によるものが薄さと強度のバランスに優れる点で好適であり、坪量としては、8〜30g/mが好ましく、10〜22g/mがより好ましく、10〜15g/mが特に好ましい。厚みは0.5mm以下が好ましく、0.3mm以下がより好ましく、0.2mm以下が特に好ましい。さらに前記ギャザー不織布16については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
また、図示しないが、前記二重シート不織布によって形成されたギャザー不織布16の内部には、前記防漏シート12と同様の不透液性のシートを挟んで防水性を向上させても良い。
(外装シート20の構造)
次に外装シート20の構造について、図4及び図5に基づいて詳述する。外装シート20は、上層不織布20A及び下層不織布20Bが、ホットメルト接着剤などにより接着された2層構造の不織布シートとされ、前記上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間に各種弾性伸縮部材がホットメルト接着剤などにより接着され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々脚部開口を形成するための凹状の脚回りカットライン29により、全体として擬似砂時計形状を成している。
上層不織布20A及び下層不織布20Bを構成する素材繊維は、後段で詳述する袋部材30の形態によって、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などの透液性を有するもの、或いはポリフッ化エチレン、ポリウレタン、ポリエチレン等の素材自体が撥水性を有する撥水性シート、またはシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などのコーティング等、適宜の撥水処理を施した不織布素材などの撥水性を有するものが適宜使用される。加工方法としては、スパンボンド法、SMS法、メルトブローン法、サーマルボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、ニードルパンチ法等の適宜の方法により得られた不織布を用いることができるが、特には裏面側のムレを防止するため、坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。具体的には、不織布の加工方法としてはスパンボンド法やSMS法によるものが薄さと強度のバランスに優れる点で好適であり、坪量としては、8〜30g/mが好ましく、10〜22g/mがより好ましく、10〜15g/mが特に好ましい。厚みは0.5mm以下が好ましく、0.3mm以下がより好ましく、0.2mm以下が特に好ましい。
本発明に係る外装シート20においては、前記弾性伸縮部材として、図5の展開形状に示されるように、ウエスト開口部回り23に配置されたウエスト部弾性伸縮部材24,24…と、前身頃F及び後身頃Bに、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配置され、腰回りにシャーリングを形成するための複数の腰回り弾性伸縮部材群25,25…とを有する。
前記ウエスト部弾性伸縮部材24,24…は、前身頃Fと後身頃Bとが接合された両側部接合縁21の範囲の内、ウエスト開口縁近傍に上下方向に間隔をおいて配設された複数本の糸ゴム状弾性伸縮部材であり、身体のウエスト部回りを締め付けるように伸縮力を与えることによりおむつを身体に装着するためのものである。このウエスト部弾性伸縮部材24は、図示例では糸ゴムを用いたが、例えばテープ状の伸縮部材を用いてもよい。
前記腰回り弾性伸縮部材群25,25…は、脇部接合縁21のウエスト開口縁23を除く上部位置から下部位置まで、あるいは図示されるように、両側部接合縁21よりも股下側に及ぶ範囲に亘り、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配設された糸ゴム状弾性伸縮部材であり、前身頃F及び後身頃Bの腰回り部分に夫々、水平方向の伸縮力を与え腰回りシャーリングゾーンK1、K2を形成するためのものである。なお、前記ウエスト部弾性伸縮部材24、24…と腰回り弾性伸縮部材群25、25…との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、前身頃F及び後身頃Bに上下方向に間隔をおいて水平方向に配置された弾性伸縮部材の内、数は特定できなくても、上部側の何本かがウエスト部弾性伸縮部材24として機能し、残りの弾性伸縮部材が腰回り弾性伸縮部材25として機能していればよい。前記吸収体13の縮こまりを防止するため、前記腰回り弾性部材25…は、吸収性本体が接合される中央付近において連続しておらず、前記吸収性本体10を横切る弾性伸縮部材25…を切断して不連続とし、前記腰回り弾性部材25…による伸縮性が付与されていない構造としてもよい。
前記吸収性本体10と外装シート20とは、図3および図4に示されるように、外装シート20の上面側に吸収性本体10がホットメルト等の接着剤によって接着され一体化されている。そして、吸収性本体10および外装シート20が前後方向に折り重ねられ、その両側部の接合部40、40が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合されることにより、図1に示されるパンツ型のおむつ1に組み立てられる。
(袋部材30の構造)
前記袋部材30は、前身頃F及び後身頃Bの両側部に形成される接合部40、40のうち、一方の接合部40の側部に設けられ、使用前及び使用後のおむつ1を小さく丸めるなどしてコンパクトに収納できるようになっている。
前記袋部材30の第1形態例は、図2に示されるように、おむつ1の外装シート20の前身頃Fおよび後身頃Bを、一方の接合部40より側方に延在させるとともに、前身頃Fと後身頃Bとを重ね合わせた状態で、前記延在部分において開口辺を除く他辺をホットメルト等の接着剤又は熱融着などを用いて接合することによって袋状の袋部材30Aとしたものである。すなわち、前記袋部材30Aは、おむつ1に対して一方の接合部40の側部に一体的に設けられている。図1に示される例では、接合部40より側方に延在される延在部分の上下の辺に接合部31a、31bが形成されるとともに、接合部40に隣接する基端側の辺に接合部31cが形成されることによって、おむつ1の側部外方に向けて設けられる開口部32を除く3辺が接合された袋状とされている。ここで、前記接合部31cと前身頃Fおよび後身頃Bの接合部40とは明確に区別して設ける必要はなく、一体的に設けられる接合部としてもよい。
一方、前記第1形態例に係る袋部材30Aの他の形態例として、図6に示されるように、接合部40より側方に延在される延在部分の上下の辺に接合部31a、31bが形成されるとともに、前記延在部分の側端の辺に接合部31cが形成されることによって、接合部40に隣接する辺である開口辺を除く3辺が接合された袋状とすることができる。すなわち、前記袋部材30Aは、おむつ本体に対して開口部32を内側に向けて設けられている。このような向きで袋部材30Aを設ける場合、おむつを収納する際に袋部材30Aを切り離して使用できるように、後段で詳述するミシン目33が、接合部40の外側に沿って設けられるようにする。
前記袋部材30の第2形態例は、図7に示されるように、おむつ1とは別体の不透液性のシート材を重ね合わせ、開口辺を除く他辺をホットメルト等の接着剤によって接合することによって袋状の袋部材30Bとしたものである。この袋部材30Bは、一方の接合部40の側部にホットメルト等の接着剤によって接合されている。具体的に図7に示される例では、縦長状のシート材の上下の辺に接合部31a、31bが形成されるとともに、長手方向の一辺に接合部31cが形成されることによって、前記袋部材30Bが形成されている。かかる袋部材30Bの前記接合部31cを接合部40に接合することによって、袋部材30Bの開口部32がおむつ1の側部外方に向けて設けられるようになっている。ここで、袋部材30Bをおむつ1の接合部40に接合する際に、接着強度を調整して、袋部材30Bがおむつ1に対して着脱可能に設けられるようにしてもよい。
一方、前記袋部材30Bも、上記第1形態例に係る袋部材30Aの図6の形態例と同様に、開口部32を内側に向けて接合部40に接合してもよく、この場合、おむつを収納する際に袋部材30Bを切り離して使用できるように、後段で詳述するミシン目33が接合部の外側に沿って設けるか、又は袋部材30Bの接合部40への接着強度を調整することによって、袋部材30Bが着脱可能に設けられるようにする。
前記袋部材30を構成する素材は、使用後のおむつ1を収納しても、吸収体13に吸収した尿などが滲出しないように、撥水性を有するものを使用することが好ましい。具体的には、ポリフッ化エチレン、ポリウレタン、ポリエチレン等の素材自体が撥水性を有する撥水性シート、またはシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などのコーティング等、適宜の撥水処理を施した不織布素材などの撥水性を有するものを使用することが好ましい。ここで、上記第1形態例に係る袋部材30Aは、該袋部材30Aが外装シート20から延在して形成されているため、上層不織布20A及び下層不織布20Bを構成する素材繊維が、前述の撥水性を有するものとされる。あるいは、上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間に防漏シート12と同様の不透液性プラスチックシートを介在させてもよい。この場合、吸収性本体10の防漏シート12は省略することもできる。一方、上記第2形態例に係る袋部材30Bの場合、袋部材30Bを構成する素材が外装シート20と別体のシート材によって構成されているため、袋部材30Bを撥水性の素材で構成しても、外装シート20は、撥水性を有するもの、透液性を有するもののいずれであってもよい。
また、図示しないが、袋部材30の内面側又は外面側に、例えばシリコン系、フッ素系の撥水剤を塗工することにより、或いはポリフッ化エチレン、ポリウレタン、ポリエチレン等の撥水性シートを積層することにより防水処理を施すことができる。
一方、図1などに示されるように、袋部材30の基端部の全長に亘ってミシン目33を設けることによって、このミシン目33から袋部材30が切り離し可能としてもよい。図1に示される例では、開口部32が外側に向くように袋部材30が設けられ、前身頃Fおよび後身頃Bの接合部40と袋部材30の接合部31cとを分割する位置にミシン目33が設けられている。なお、実際の製造工程においては、前身頃Fと後身頃Bとを接合する接合部が幅広に設けられるとともに、この接合部を幅方向に分断するミシン目33を設けることによって、おむつ本体側の接合部を前記接合部40として機能させ、袋部材30の基端側の接合部を前記接合部31cとして機能させるようにすることができる。
このミシン目33は、袋部材30をおむつ1から切り離して使用する場合に設けられるものであり、ミシン目33を設けることによって、このミシン目33から引き裂いて、袋部材30をおむつ本体から容易に切り離すことができるようにしている。一方、袋部材30をおむつ本体に対して分離不能に設ける場合には、図8に示されるように、前記ミシン目33を設ける必要はない。この場合、袋部材30は、開口部32がおむつ1の側部外方に向けて設けられるとともに、袋部材30の上下の辺に接合部31a、31bが形成されることによって、前記接合部40とともに開口辺を除く3辺が接合された袋状とされるようにする。
開口部32が側部外方に向けて設けられる形態では、使用中あるいは装着時に袋状部材30を裏返して接合部40を被覆することができる。このようにすると、接合により硬化した接合部40が肌に触れることがないため、装着者に不快感を与えることがなく、また、装着中の袋部材30をコンパクトに収めることができる。この場合は、両側部の接合部40が被覆できるよう、袋状部材30は左右両側に設けてもよい。
図1及び図2に示されるように、前記袋部材30には、おむつ幅方向に沿って上下方向に間隔をおいて、弾性伸縮部材34、34…を伸張状態で配設することができる。これにより、袋部材30は、開口部32から底部方向に伸縮性が付与されるようになり、使用前後で容積が異なるおむつ1をコンパクトに収納できるようになる。上記第1形態例に係る袋部材30Aの場合、前記弾性伸縮部材34、34…は、外装シート20の前身頃F及び後身頃Bに伸縮力を与えるウエスト部弾性伸縮部材24、24…及び腰回り弾性伸縮部材25、25…が側部に延在して設けられるようにしてもよい。
さらに、前記弾性伸縮部材34、34…は、図9に示されるように、前述のおむつ幅方向の配設に加えて、さらにおむつ長手方向に沿って左右方向に間隔をおいて配設してもよい。この場合には、ネット状あるいはシート状の弾性伸縮部材を用いることが好ましい。また、袋部材30に伸縮性を付与するには、該袋部材30を構成する素材として、一方向又は直交する二方向に伸縮性を有する不織布を用いることによってもよい。なお、この伸縮性は、おむつ長手方向のみに付与するようにしてもよい。もちろんこの場合は、ウエスト部弾性伸縮部材24、24…及び腰周り弾性伸縮部材25、25…にも、袋状部材用の弾性伸縮部材34、34…と同じネット状あるいはシート状の弾性伸縮部材を用いてもよい。
ところで、おむつ1を袋部材30に収納した状態で持ち運んでいる間に、収納したおむつ1が袋部材30から飛び出ないように、図10に示されるように、袋開口部32側の辺の長さaを、袋底面側の辺の長さbより短く形成することが好ましい。これにより、開口部32が小さく、底面側に広がった袋部材30となり、収納したおむつ1が袋部材30から飛び出にくくなる。
また、収納したおむつ1が袋部材から飛び出るのを防止するための他の手段として、図11に示されるように、袋開口縁に沿って、弾性伸縮部材35を伸張状態で配設してもよい。これにより、袋部材30の開口部32側の辺の長さaが、袋底面側の辺の長さbに比べて実質的に短くなる。
図12は、おむつ装着時に袋部材がおむつ側部から突出して邪魔にならないよう、袋部材を基端部から折り返して前身頃F又は後身頃Bの外面に脱着可能に取付けることができるようにした形態例である。すなわち、袋部材30の外面には、おむつ1の前身頃F又は後身頃Bの外面、図示例では前身頃Fの外面に脱着可能なホットメルトなどの粘着剤層やメカニカルファスナーなどの接合手段36が備えられるようになっている。
(おむつ1の収納方法)
次に、おむつ1を袋部材30に収納する方法について説明する。
おむつ1を袋部材30に収納する方法は、袋部材30がおむつ1から切り離し可能に設けられるか否かにより異なる。以下それぞれの場合に分けて説明する。
先ずはじめに、袋部材30がおむつ1から切り離し可能に設けられる場合、すなわち、前記第1形態例に係る袋部材30Aではミシン目33が設けられる場合、或いは前記第2形態例に係る袋部材30Bではミシン目33が設けられる場合又は袋部材30Bが接合部40に着脱可能に接合される場合の収納方法について説明する。
この場合、図13に示されるように、袋部材30をおむつ1から切り離しておき、図13及び図14に示されるように、おむつ1の股間部側から小さく丸める。おむつ1のウエスト開口部まで丸め終えたら、図15に示されるように、予め切り離しておいた袋部材30に収納する。おむつ1を収納した状態では、図16に示されるように、おむつ1の両端が覆われるため、尿等の漏れや悪臭の拡散が防止でき、コンパクトに持ち運ぶことができるようになる。
続いて、袋部材30がおむつ1から切り離し不能に設けられる場合、すなわち、前記第1形態例に係る袋部材30Aではミシン目33が設けられない場合、或いは前記第2形態例に係る袋部材30Bではミシン目33が設けられず且つ袋部材30Bが接合部40に取り外し不能に接合される場合の収納方法について説明する。
この場合、図17に示されるように、股間部側を前身頃F又は後身頃B側に折返し、おむつ1が袋部材30の略長手寸法となるようにする。そして、図17及び図18に示されるように、袋部材30が設けられない側の側部からおむつ1を小さく丸める。袋部材30の基端部まで丸め終わったら、図19に示されるように、袋部材30を開口部32から裏返して、おむつ1を袋部材30に収納する(図20)。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、外装シート20は、上層不織布20A及び下層不織布20Bが、ホットメルト接着剤などにより接着された2層構造の不織布シートとしたが、この構造には特にこだわらず、公知の外装シートの構造を任意に採用することができる。
(2)上記形態例では、外装シート20は、前身頃Fから後身頃Bまで一体的に上層不織布20A及び下層不織布20Bが設けられるものとしたが、弾性伸縮部材を配置しない股下部の長手方向(前後方向)中間部において、前述のような2層構造ではなく、上層不織布20Aあるいは下層不織布20Bを有さない1層構造、あるいは股下部の長手方向中間部には外装シート20を有さず、外装シート20が前身頃外装シートと後身頃外装シートとに分離している形態とすることもできる。なお、股下部の長手方向中間部に外装シート20を有さない場合は、吸収性本体の裏面側に、不織布などからなる股下部外装シートを配置してもよい。股下部外装シートには、上層不織布20Aや下層不織布20Bと同様の不織布を用いればよいが、1枚(1層)の不織布から構成するのが適当である。
本発明に係る使い捨ておむつ1の製品状態外観図である。 その展開図である。 図2のIII−III線矢視図である。 使い捨ておむつ1の分解図である。 外装シート20の展開図である。 第1形態例に係る袋部材30Aの他の配設例を示した製品状態外観図である。 第2形態例に係る袋部材30Bを示す製品状態外観図である。 袋部材30の他の形態例(その1)を示す製品状態外観図である。 袋部材30の他の形態例(その2)を示す製品状態外観図である。 袋部材30の他の形態例(その3)を示す製品状態外観図である。 袋部材30の他の形態例(その4)を示す製品状態外観図である。 (A)、(B)は袋部材30の他の形態例(その5)を示す製品状態外観図である。 使い捨ておむつ1の収納手順(その1)を示す図である。 使い捨ておむつ1の収納手順(その2)を示す図である。 使い捨ておむつ1の収納手順(その3)を示す図である。 使い捨ておむつ1の収納手順(その4)を示す図である。 使い捨ておむつ1の他の収納手順(その1)を示す図である。 使い捨ておむつ1の他の収納手順(その2)を示す図である。 使い捨ておむつ1の他の収納手順(その3)を示す図である。 使い捨ておむつ1の他の収納手順(その4)を示す図である。
符号の説明
1…使い捨ておむつ、10…吸収性本体、11…トップシート、12…防漏シート、13…吸収体、14…被包シート、16…ギャザー不織布、17…糸状弾性部材、20…外装シート、20A…上層不織布、20B…下層不織布、21…脇部接合縁、23…ウエスト開口部周り、24…ウエスト部弾性伸縮部材、25…腰回り弾性伸縮部材、29…脚周りカットライン、30・30A・30B…袋部材、32…開口部、33…ミシン目、B…後身頃、F…前身頃、BS…立体ギャザー

Claims (12)

  1. 前身頃と後身頃とを両側部の接合部で接合して形成されるパンツ型の使い捨ておむつにおいて、
    前記使い捨ておむつを収納可能な袋部材が、前記接合部の側部に設けられていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記使い捨ておむつは、透液性のトップシートと不透液性の防漏シートとの間に吸収体が介在された吸収性本体と、この吸収性本体と一体的に接合され、少なくとも前身頃と後身頃とを形成する外装シートとから構成され、
    前記袋部材は、前記外装シートの前身頃および後身頃を、一方の前記接合部より側方に延在させるとともに、前身頃と後身頃とを重ね合わせた状態で、前記延在部分において開口辺を除く他辺を接合することによって袋状に形成されている請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記袋部材は、不透液性のシート材を袋状に形成することによって構成され、該袋部材が使い捨ておむつの側部に接合されている請求項1記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記袋部材の基端部の全長に亘ってミシン目が設けられ、このミシン目から前記袋部材が切り離し可能とされている請求項1〜3いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記袋部材は、その開口部が使い捨ておむつの側部外方に向けて設けられている請求項1〜4いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記袋部材には、おむつ幅方向及び/又はおむつ長手方向に沿って弾性伸縮部材が伸張状態で配設されている請求項1〜5いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記袋部材は、開口部の辺の長さが、底部の辺の長さより短く形成されている請求項1〜6いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記袋部材には、袋開口縁に沿って、弾性伸縮部材が伸張状態で配設されている請求項1〜7いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  9. 前記袋部材には、該袋部材を基端部から折り返して前記前身頃又は後身頃の外面に着脱可能とされる接合手段が備えられている請求項1〜8いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  10. 前記袋部材は、撥水性を有する素材で構成されている請求項1〜9いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  11. 前記袋部材の内面側又は外面側に、防水処理が施されている請求項1〜10いずれかに記載の使い捨ておむつ。
  12. 前記吸収体は、内部に高吸収性ポリマーが分散配置された捲縮繊維の集合体を透液性の被包シートで囲繞したものである請求項1〜11いずれかに記載の使い捨ておむつ。
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