JP2010003579A - 放熱部材、放熱ユニット及び照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱源からの熱を放熱するための溝3aと載置面3dとを有する放熱部材3において、上記放熱部材3の載置面3dに放熱シート10を介して挟持されたLEDモジュール1と、該LEDモジュール1を載置面3dに挟持する反射板2と、該反射板2で反射された光を拡散させるカバー6と、上記放熱部材3に内設して設ける回路基板4と、上記放熱部材3の一端部3Aと螺合する連結体7と、該連結体7と螺合する口金8とを備えている。
【選択図】図1
Description
上記特許文献1に記載されている照明装置は、図9に示すように放熱手段として放熱フィン103、104を用いており、室内用及び卓上用として用いることができる照明装置である。
また、胴部102の放熱フィン104は、連結体105の周方向に沿って三角形状をなして設けているため、胴部102の上端部では特に放熱フィン104の深さが深く、一度塵や埃が溜まると、既存の清掃具では取り除きにくい形状を有している。
そして、頭部101と胴部102に設けた放熱フィン103、104の深さ及び突設密度が異なるため、それぞれの放熱フィン103、104を同一の清掃具を用いて清掃することができなかった。
上記本発明によれば、既存の清掃具を使用して容易に、また短時間に清掃することが可能である。
上記本発明によれば、一定方向に既存の清掃具を動かすことで放熱部材の外面に付着した塵や埃を簡単に除去することが可能である。
上記本発明によれば、溜まった塵や埃を既存の清掃具で簡単に除去することが可能であると共に、短時間に清掃することが可能である。
上記本発明によれば、溜まった塵や埃を既存の清掃具で簡単に除去することが可能であると共に、短時間に清掃することが可能である。
上記本発明によれば、溜まった塵や埃を既存の清掃具で掃き取る場合、溝の隅部にまで清掃具を当てることが可能であるため、隅部に掃き残しを作らず、清掃性に優れている。
上記本発明によれば、熱源の周辺で放熱面積を確保することができるため、より効率的に熱源の熱を外気中に放熱することが可能である。
上記本発明によれば、熱源等を筒状内部に装着することが可能であるため、上記熱源からの放熱特性を向上させると共に、装置全体の小型化が可能である。
上記本発明によれば、金型加工する場合、金型から引き抜く工程が容易となるため、金型加工が可能であり、容易に大量生産することが可能である。
上記本発明によれば、耐久性を持たせることが可能であり、特に白色に塗装されていれば、放熱部材から外気への放熱特性を向上させることが可能である。
上記本発明によれば、溝の浅い放熱部材を備えるため、清掃性に優れた放熱ユニット及び照明装置を提供できる。
以下、本発明の放熱部材を備えた電球型の照明装置(以下、照明装置と記す。)に係る実施の形態1を、図1から図6に基づいて説明する。
図1は、本発明の放熱部材を備えた照明装置に係る本実施の形態の要部斜視図である。図2は、本発明の放熱部材を備えた照明装置に係る本実施の形態の要部分解斜視図である。図3は、本発明の放熱部材を備えた照明装置に係る本実施の形態の要部断面図である。図4は、本発明の放熱部材を備えた照明装置に係る本実施の要部半断面図である。図5(a)は、本発明の放熱部材の要部上面図であり、図5(b)は、本発明の放熱部材に設けた溝の要部拡大図である。図6は、反射板の要部上面図である。
照明装置は、熱源としてのLEDモジュール1と回路基板4等からの熱を放熱するための溝3a及び載置面3dを有する放熱部材3と、該放熱部材3の載置面3dに放熱シート10を介して挟持するLEDモジュール1と、該LEDモジュール1を載置面3dに挟持する反射板2と、該反射板2で反射された光を拡散させるカバー6と、上記放熱部材3に内設して設ける電源回路4a及び駆動回路4bからなる回路基板4と、上記放熱部材3の一端部3Aと螺合する連結体7と、該連結体7に螺合する口金8とで構成している。
上記放熱部材3は、特に図1、図2、図4及び図5に示すように、例えばアルミニウム等の軽量かつ熱伝導性の高い金属からなる円板状の載置面3dと該載置面3dの縁に周方向に延設された筒状の形状(以下、筒状体と記す。)の本体3gとを有し、上記放熱部材の本体3gの外面(若しくは外周面)に、放熱面積を確保するための溝3aが直線状に設けられている。
また、上記溝3aは浅く設けられ、上記溝3aの深さは、放熱部材3が熱源からの発熱を十分に放熱するための放熱特性を確保するために必要な面積(以下、放熱面積と記す。)は、放熱部材3を備える照明装置の例えば消費電力又は輝度によって異なり、上記消費電力又は輝度の増加と共に発熱量も増加するため、要求される放熱面積も増加する。よって、上記放熱面積は、発熱量に応じた上記溝3aの数及び深さとの関係において求められる。本実施の形態の放熱部材3においては、円筒外径が略68mm、円筒の長さが略109mmである場合、溝3aの数を90本、深さが略1.5mm、溝の幅が略1.5mmであり、放熱面積を200000mm2以上確保することが可能である。
なお、上記溝3aを形成する凸部3hは、図5(b)に示すようにエッジが取り除かれた滑らかなR形状を有している。また、これに限らず、複数の上記溝3aの間に形成される上記凸部3hは尖っていない形状であればよい。よって、使用者が照明装置の交換等で上記放熱部材3に触れても不用意に怪我をしない形状を備える。
また、上記隅部3bは、放熱部材3の一端部3Aに設けられているが、清掃性の向上をより図るためには載置面3dを有する他端部3Bにも設けていることが好ましい。よって、上記他端部3Bに設ける場合は、隅部3bの形状を底面3cから後述するカバー6に向かって徐々に浅くなるように設けることで、天井等の水平面に対して垂直方向に上記照明装置を装着する場合に掃き終わりとなる隅部3bにおいて、掃き残しを作らずに塵や埃を取り除くことが可能である。
なお、放熱部材3は、載置面3dが円板状であるため、中空筒状体を有しているが、例えば中空三角形状や中空四角形状等の中空多角形状であってもよい。同様に載置面3dの形状も円板状に限定されず、例えば上記放熱部材3の外形の形状と異なる形状を有する載置面3dを備えていても良い。すなわち、中空多角形状を有する放熱部材3に設ける載置面3dが円板状であっても構わない。
また、上記放熱部材3の載置面3dには、LEDモジュール1を載置面3dに挟持する反射板2に設けられた貫通孔2bと対応する少なくとも2箇所にねじ等による締着用の貫通孔3fを設けており、同一のねじ13aで反射板2及び載置面3dを結合することが可能である。よって、部品点数の削減に繋がり、コスト低減が可能である。
そしてまた、放熱部材3の内面若しくは内周面には、第1の絶縁シート11を貼着している。
上記LEDモジュール1は、特に図2及び図3に示すように、矩形のセラミック基板1a上に複数のLEDチップ1c(スモールチップ)を実装した疑似白色のLEDモジュール1である。該複数のLEDチップ1cは蛍光体を含んだ樹脂によって封止されている。蛍光体は、LEDチップ1cから出射される青色の光に励起されて黄色の光を発するので、LEDモジュール1から出射される光は、LEDチップ1cからの青色の光と蛍光体からの黄色の光により白色に視認される。
また、放熱シート10を介してLEDモジュール1を載置面3dに挟持しているため、LEDモジュール1から発生する熱を放熱部材3に伝熱させることが可能となり、LEDモジュール1の温度の上昇を抑制できる。よって、LEDモジュール1は熱を籠もらせることによる断線を防止し、長寿命なLEDモジュール1を提供することが可能である。
さらに、表面を白色に塗布すれば、LEDモジュール1から発せられ、カバー6によって拡散された光を効率よく反射させることができる。
また、反射板2はLEDモジュール1からの光を取り出す取り出し窓2aを備え、さらに、LEDモジュール1を載置面3dに挟持する突部2cを、取り出し窓2aの二隅に備える。よって、上記反射板2によって、載置面3dにLEDモジュール1を挟持して保持した場合、厚みを持たすことなく上記載置面3dにLEDモジュール1及び反射板2を取り付けることが可能である。
次に、カバー6の構成及び取り付け構造について詳細に説明する。
上記カバー6は、特に図1から図4に示すように、耐熱性に優れた乳白色のポリカーボネート樹脂製であり、光透過性および光拡散性を備えている。そして、上記カバー6は円筒形状を有し、円筒の軸方向の長さは略30mm、厚さが略3mm、全光線透過率が略55%、分散率が略60°である。また、上記放熱部材3と螺合するため、放熱部材3の縮径に合わせて、カバー6の外面も略1°の傾斜角で縮径している。
また、カバー6の他方には、放熱部材3の外周部3eに設けた螺合形状と螺合するための形状を有している。なお、カバー6の内径は、上記外周部3eの外径より少し大きいため、カバー6は外周部3eの外側に挿入され、シール材を介して螺着される。よって、放熱部材3に触れることなく螺合することが可能である。
なお、上記カバー6は、円筒形状を有しているが、これに限定されるものではなく、例えばドーム状や半球状を有する形状を備えていてもよい。
上記回路基板4は、電源回路4a及び駆動回路4bからなり、特に図3及び図4に示すように、上記筒状体の放熱部材3に内設して設けている。よって、回路基板4を放熱部材3の内部に収納できるため、照明装置を小型化することが可能である。また、放熱部材3の内面には第1の絶縁シート21を備えているため、回路基板4から発せられた熱は、電気的な影響を放熱部材3に与えることなく、直接放熱部材3に伝わり、外面に設けた溝3aを介して外気中に放出される。よって、放熱特性を向上させることが可能である。
そして、回路基板4には、第2の絶縁シート22が貼着している。
そしてまた、回路基板4は、照明装置の明るさを変える調光手段を備え、駆動回路4bを保護する温度ヒューズと、電源回路4aの電流値を検知して保護する電流ヒューズを備えていることが好ましい。よって、異常による定格以上の電流が流れた場合には、上記電流ヒューズが電流を検知することにより、また、上記温度ヒューズが温度を検知することにより溶断による電源回路4a及び駆動回路4bの断線を防ぐことが可能であり、その上、LEDモジュール1や回路基板4の劣化を防止することが可能である。また、場所や用途等に合わせて光の量を調節できるため、省エネを実現できる。また、上記温度ヒューズ及び電流ヒューズを備えていることで、安全な照明装置を提供できる。
なお、上記スペーサー5は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の難燃性プラスチックや磁器等の絶縁性の材料によって形成された棒状の形状を有する部材である。また、各スペーサー5の一端は、載置面3dと反射板2に設けた貫通孔3f、2bにより同一のねじ13aで保持されており、各スペーサー5の他端は、回路基板4に設けた貫通孔4bに連結して保持されている。よって、スペーサー5は、回路基板4から電気的な影響を受けることなく、熱源間を所定の間隔を確保した状態で保持することが可能である。
また、上記スペーサー5の保持構造においては、少なくとも2本のスペーサー5を用いて載置面3dと回路基板4を保持しているが、LEDモジュール1を載置面3dに取り付ける場合、載置面3dの周方向に上記LEDモジュール1を取り付けた場合は、反射板2及び載置面3dの中央に同一のねじ13aで保持する貫通孔2b、3fを設けると共に、1本のスペーサー5を用いて載置面3d及び回路基板4を保持しても良い。
上記連結体7は、特に図1から図4に示すように、放熱部材3と後述する口金8を連結するもので、漏斗状をなしており、不燃材料である磁器やガラス、PBT製で構成されている。
上述の通り、放熱部材3は、熱源からの熱を放熱することを目的として金属が用いられているので導電性を有している。よって、上記連結体7は、商用電源に電気的に接続される口金8と導電部材である放熱部材3との間で電気的な絶縁性を有していることが必要である。また、上記連結体7は、熱源から伝熱される熱によって溶融等して変形することを防止するために耐熱性を備えている。よって、本実施の形態における連結体7は、磁器によって構成されている。また、磁器製はプラスチック製に比べ不燃材料であることから、発火しにくいため安全性も確保している。
また、連結体7の外面の中央部分に釉薬を塗布することで、肌触りの良い滑らかな加工を施している。
上記口金8は、特に図1から図4に示すように、内側に空洞を有し、一方は開口し他方は底を有している。また、口金8は、一方が上記連結体7と螺合するための螺合形状を有している。また、他方には電球ソケットと螺合するための螺合形状を有している。上記口金8の他方は一極端子の役割をなしており、底面には一極端子と絶縁して他極端子が突設されている。他極端子及び一極端子は、リード線を介して回路基板4に電気的に接続している。
以上、説明したように本実施の形態おいて、光源としてLEDを採用した実施形態を例示して説明したが、これに限られるものではなく、他の半導体素子やEL(electroluminescence)等の他の光源を使用しても構わない。
また、螺合形状を備えることで、ねじ13a、13bや溶接等の方法を用いて連結する必要がないばかりか、組立容易となり、部品点数も削減できるため、コスト削減に繋がる。
なお、分解可能でもあるため、部品ごとの交換が可能である。よって、例えばカバー6を光学特性(例えば、指向性、色、明るさ等)の異なるカバー6に交換すれば、光学特性の異なる照明装置にすることも可能である。また、メンテナンスにも最適である。
以上のように、本実施の形態によれば、放熱部材3の外面に設けた溝3aの清掃性の向上を可能とする。
実験では、複数のLEDチップ1cが実装され、発熱量が8.65×106 W/m3 である、厚み1mmのLEDモジュール1が、厚み1mmの放熱シート10(熱伝導率5.0W/m・K)を挟んで、矩形のアルミニウム基板の表側に固定されている場合を条件としている。また、上記アルミニウム基板は、熱伝導率が237W/m・Kであり、1mmの厚み及び112mm×112mmの面積を有し、外気(熱伝導率5.8W/m2 ・K)による空冷のみが行われることとした。なお、上記空冷は上記アルミニウム基板の裏側からのみ行われることとしている。
以下、実施の形態2を図7及び図8に基づいて説明する。図7は、本発明の放熱部材を備えた照明装置に係る実施の形態の2の要部正面図である。図8の(a)は、図7における放熱部材のX−X’線での要部断面図であり、図8(b)は、本発明の放熱部材の本実施の形態に係る要部正面図であり、図8(c)は、本発明の放熱部材の本実施の形態に係る要部斜視図である。
実施の形態2の照明装置は、実施の形態1の照明装置と異なる放熱部材53を有しており、照明装置の他の構成については実施の形態1と同一であるので、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
よって、溝53aの幅を大きくかつ数を少なく設けることで放熱面積を確保しながら、既存の清掃具を用いて容易にかつ短時間に清掃可能な溝53aを有する放熱部材53を提供することが可能である。
さらに、上述するような放熱部材3、53と熱源を組み合わせた放熱ユニットを用いて照明装置を説明したが、例えば熱湯を流す排水管やバーナーの燃焼筒等広く他の用途においても適用可能である。
3a、53a 溝
3b 隅部
3g 本体
3A 一端部
3B 他端部
Claims (11)
- 熱源の熱を放熱するための溝を外面に有する放熱部材において、
前記溝は、清掃性の向上を図るべく浅く設けてなることを特徴とする放熱部材。 - 前記溝は、前記外面に一定方向に複数設けてなることを特徴とする請求項1に記載の放熱部材。
- 前記溝は、前記外面に直線状に設けてなることを特徴とする請求項1または2に記載の放熱部材。
- 前記溝は、清掃方向に対し平行若しくは垂直に設けてなることを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載の放熱部材。
- 前記溝は、前記外面に少なくとも隅部を有し、前記隅部の溝の深さは埃を掃き出すべく徐々に浅くなることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の放熱部材。
- 前記溝は、少なくとも前記熱源の周辺に設けてなることを特徴とする請求項1から5の何れか一つに記載の放熱部材。
- 前記放熱部材の本体は、筒状の形状を有してなることを特徴とする請求項1から6の何れか一つに記載の放熱部材。
- 前記筒状の形状の一端部から他端部に向かって縮径してなることを特徴とする請求項7に記載の放熱部材。
- 前記外面は塗装されてなることを特徴とする請求項1から8の何れか一つに記載の放熱部材。
- 請求項1から9の何れか一つに記載の放熱部材と、発光ダイオード等の熱源とを備えることを特徴とする放熱ユニット。
- 請求項1から9の何れか一つに記載の放熱部材を備えることを特徴とする照明装置。
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