JP2010002311A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アライメント部によるアライメント処理を良好に実行できる基板処理装置を提供する。
【解決手段】 アライメント部130は、主として、定置台133と、複数の支持ピン134と、入出射部171と、を有している。定置台133は、ウェハーステージであり、基準用基板W1は、その上面に第1水平姿勢にて定置されている。複数の支持ピン134は、定置台133の上面から入出射部171側に立設されている。処理基板Wおよび比較用基板W2は、これら支持ピン134により第2水平姿勢にて支持される。入出射部171は、定置台133側に光を照射とともに、基準用基板W1および比較用基板W2で反射される反射光を受光する。そして、複数の支持ピン134による処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況は、基準用基板W1の反射光と比較用基板W2の反射光と、に基づいて判定される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)に対して処理を施す基板処理装置に関するもので、特に、基板支持状況の判定に関する。
従来より、フラッシュランプから出射される閃光によって、基板に加熱処理を施す基板処理装置が知られている(例えば、特許文献1)。この特許文献1の装置において、フラッシュランプから出射される閃光は、極めて高いエネルギーを有している。そして、この光が基板に照射されると、基板表面のみが極めて短時間(数ミリ秒以下)に昇温し、基板表面のみが急速に熱膨張する。
これにより、キズあるいはプロセス不良等を有する不良基板に対してフラッシュランプによる加熱処理が施されると、この熱膨張のため基板が割れ、熱処理チャンバー内に基板の破片が飛散して散在するという問題が生ずることになる。
このような問題を解消するため、従来より、加熱処理が施される前の段階において、基板の良否判定を行い、不良基板に対して加熱処理が施されることを未然に防止する技術が知られている(例えば、特許文献2)。特許文献2の装置では、基板で反射された反射光の反射光スペクトルに基づいて、基板の良否判定が行われている。
特開2004−186542号公報 特開2007−292726号公報
しかしながら、同一の基板であっても取得される反射光スペクトルが相違し、その結果、基板の良否判定を正しく実行できない場合がある。
そこで、本発明では、基板で反射された反射光を良好に受光できる基板処理装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、基板処理装置であって、処理対象となる処理基板に対して処理を施す処理部と、前記処理基板の搬送方向から見て前記処理部の上流側に設けられており、前記処理基板に設けられた基準位置に基づいて前記処理基板の回転位置を調整するアライメント部と、判定部とを備え、前記アライメント部は、基準用の第1基板を第1水平姿勢で定置する定置台と、前記定置台上に設けられており、比較用の第2基板を第2水平姿勢で支持する支持部と、光源から供給される光を前記定置台側に照射する照射部と、前記定置台側で反射される反射光を受光する受光部とを有し、前記判定部は、前記第1基板で反射され、前記受光部で受光された第1反射光と、前記第2基板で反射され、前記受光部で受光された第2反射光と、に基づいて、前記支持部に支持される前記第2基板の支持状況を判定することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の基板処理装置において、前記アライメント部は、前記定置台と連動連結されており、前記定置台を回転させる回転駆動部、をさらに有し、前記第1および第2反射光は、それぞれ前記第1および第2基板を回転させた状態で受光されることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の基板処理装置において、前記照射部の長手方向の大きさは、前記第1および第2基板の直径以上であり、前記第1および第2基板上で反射する光の反射領域は、前記定置台の回転軸心と交わり、前記受光部は、前記定置台が略半回転させられ、前記第1および第2基板の表面全域で反射された前記第1および第2反射光を受光することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2に記載の基板処理装置において、前記照射部の長手方向の大きさは、前記第1および第2基板の半径以上であり、前記第1および第2基板上で反射する光の反射領域は、前記定置台の回転軸心と交わり、前記受光部は、前記定置台が略1回転させられ、前記第1および第2基板の表面全域で反射された前記第1および第2反射光を受光することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理装置において、前記第2基板の直径は、前記第1基板の直径以上であることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の基板処理装置において、前記第1および第2基板のそれぞれは、ベアウエハであることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の基板処理装置において、前記支持部は、前記定置台から立設される複数の支持ピンであることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項7に記載の基板処理装置において、前記第1基板は、前記複数の支持ピンにより囲まれる囲繞領域内に定置されていることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の基板処理装置において、前記第2基板は、前記処理基板と同様に、前記搬送方向から見て前記アライメント部の上流側から前記アライメント部に搬入され、前記処理部側に搬出されることを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の基板処理装置において、前記判定部は、前記第1および第2基板で反射された前記第1および第2反射光の反射光スペクトルに基づいて、前記第2基板の支持状況を判定することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項10に記載の基板処理装置において、(i)前記第1基板で反射された前記第1反射光の反射光スペクトルを、基準スペクトルとし、(ii)前記支持部に支持された前記第2基板で反射された前記第2反射光の反射光スペクトルを、比較スペクトルとする場合、前記判定部は、前記基準スペクトルと前記比較スペクトルに基づいて、前記支持部に支持された前記第2基板の支持状況を判定し、前記基準スペクトルは、前記判定部による判定処理が実行される毎に、計測されことを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項11に記載の基板処理装置において、前記判定部は、前記基準スペクトルおよび前記比較スペクトルについて、各波長におけるスペクトル強度の絶対差の総和を求めるとともに、前記総和が許容範囲内となる場合に、前記第2基板の支持状況は良好であると判定することを特徴とする。
また、請求項13の発明は、請求項11に記載の基板処理装置において、前記判定部は、前記基準スペクトルにつき、各波長におけるスペクトル強度の総和として基準総和を求め、前記比較スペクトルにつき、各波長におけるスペクトル強度の総和として比較総和を求めるとともに、前記基準総和と前記比較総和との比率が許容範囲内となる場合に、前記第2基板の支持状況が良好であると判定することを特徴とする。
また、請求項14の発明は、請求項11に記載の基板処理装置において、前記判定部は、各波長における前記基準スペクトルおよび前記比較スペクトルのスペクトル強度の比率が許容範囲内となる場合に、前記第2基板の支持状況が良好であると判定することを特徴とする。
また、請求項15の発明は、請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の基板処理装置において、前記判定部は、前記反射光スペクトルのうち、一部の波長範囲のスペクトルに基づいて、前記第2基板の支持状況を判定することを特徴とする。
請求項1ないし請求項15に記載の発明において、定置台に定置されている第1基板からの第1反射光と、定置台上の支持部で支持された第2基板からの第2反射光と、は、それぞれ受光部で受光される。そして、支持部の取付位置の位置ズレに起因して、第1基板の第1水平姿勢と、第2基板の第2水平姿勢と、が相違すると、第1基板で反射された第1反射光と、第2基板で反射された第2反射光と、の一致度が低下する。すなわち、第1および第2反射光の一致度から、支持部による基板(第2基板および処理基板)の支持状況を判定することが可能となる。
これにより、基板処理装置の使用者は、この判定結果に基づいて支持部調整の必要性の有無を把握でき、必要に応じて支持部の調整を行うことができる。そのため、受光部で受光される反射光の受光状況を良好に維持することができ、反射光に基づいた基板の良否判定を良好に実行することができる。また、アライメント部で実行される処理基板の回転位置の位置決め精度を良好に維持することができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、第1および第2基板を回転させて第1および第2反射光を受光することができる。これにより、基板の支持状況の判定処理は、第1および第2基板上の広い領域で反射された第1および第2反射光を使用することができる。そのため、支持部による基板の支持状況をさらに良好に判定することができる。
特に、請求項3に記載の発明において、照射部の長手方向の大きさが第1および第2基板の直径以上となるように、かつ、第1および第2基板で反射する光の反射領域が定置台の回転軸心と交わるように、設定されている。これにより、定置台が略半回転させられつつ照射部から光が出射され続けると、受光部は、第1または第2基板の表面全域で反射された第1または第2反射光を受光することができる。すなわち、第1および第2基板の表面全域で反射された第1および第2反射光によって判定処理を実行することができる。そのため、支持部による基板の支持状況をさらに良好に判定することができる。
特に、請求項4に記載の発明において、照射部の長手方向の大きさが第1および第2基板の半径以上となるように、かつ、第1および第2基板上で反射する光の反射領域が定置台の回転軸心と交わるように、設定されている。これにより、定置台が略1回転させられつつ照射部から光が出射され続けると、受光部は、第1または第2基板の表面全域で反射された第1または第2反射光を受光することができる。すなわち、第1および第2基板の表面全域で反射された第1および第2反射光で判定処理を実行することができる。そのため、支持部による基板の支持状況をさらに正確に判定することができる。
特に、請求項5に記載の発明において、第1基板の上方に支持されている第2基板の直径は、第1基板の直径以上に設定されており、第2基板は、第1基板を覆い隠するように配置可能とされている。これにより、第2基板が支持部に支持された状態で受光される反射光を第2反射光のみとすることができる。そのため、支持部による基板の支持状況をさらに正確に判定することができる。
特に、請求項6に記載の発明において、第1および第2基板のそれぞれは、ベアウエハであり、第1および第2反射光の一致度をさらに良好に把握することができる。そのため、支持部による基板の支持状況をさらに正確に判定することができる。
特に、請求項7に記載の発明によれば、複数の支持ピンによって、第1基板の上方にて第2基板を容易に支持することができる。
特に、請求項8に記載の発明によれば、基準用の第1基板は、複数の支持ピンにより囲まれる囲繞領域に定置されている。したがって、第1基板は、複数の支持ピンの立設位置に関わらず、定置台上に容易に固定される。
特に、請求項9に記載の発明によれば、比較用の第2基板は、処理部で処理される処理基板と同様な搬送手順によって、アライメント部に搬入され、処理部側に搬出される。そのため、支持状況の判定のために特別な搬送手順を構築する必要がなく、搬送手順の構築および管理に関する工数を低減させることができる。
特に、請求項11に記載の発明によれば、基準スペクトルは、判定処理が実行される毎に計測される。これにより、光源の経年変化等により光源の発光状況が変化(例えば、光度度が低下)しても、計測される基準スペクトルおよび比較スペクトルのそれぞれは、この変化の影響を受けたものとなり、判定結果は、光源の発光状況に左右されない。したがって、判定部は、光源の経年変化等の影響を受けず、基板の支持状況を良好に判定することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.第1の実施の形態>
<1.1.基板処理装置の構成>
図1は、本実施の形態における基板処理装置100の構成の一例を示す平面図である。なお、図1および以降の各図には、それらの方向関係を明確にすべく必要に応じて適宜、Z軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系が付されている。
基板処理装置100は、キセノンフラッシュランプから極めて短い光パルスを出射させ、各基板に対して極めて強い光を照射することによって、基板を1枚ずつ加熱する枚葉式の基板処理装置である。図1に示すように基板処理装置100は、主として、インデクサ部110と、受渡ロボット120と、アライメント部130と、冷却部140と、搬送ロボット150と、加熱処理部160と、を備えている。
ここで、インデクサ部110に搬入される各基板は、受渡ロボット120および搬送ロボット150により搬送経路(図1中の破線に沿った経路)Pに沿って搬送される。すなわち、各基板は、インデクサ部110、アライメント部130、加熱処理部160、冷却部140およびインデクサ部110に、この順番で受け渡される。
インデクサ部110は、未処理の基板を基板処理装置100内に搬入するとともに、処理済みの基板を基板処理装置100外に搬出する。図1に示すように、インデクサ部110には、複数(本実施の形態では2つ)のキャリア91が載置可能とされている。これらキャリア91は、複数の基板を収納可能とされており、無人搬送車(AGV:図示省略)等によって装置100外から搬送される。
受渡ロボット120は、図1に示すように、基板の搬送方向AR1から見てインデクサ部110の下流側に設けられている。受渡ロボット120は、矢印120S方向(略Y軸方向)にスライド移動可能であるとともに、矢印120R方向に回動可能とされている。また、基板を支持するハンド121は、X軸方向に進退可能とされている。
これにより、受渡ロボット120は、(1)キャリア91との間で任意の基板を出し入れすること、(2)キャリア91から取り出された基板をアライメント部130に受け渡すこと、および、(3)冷却処理が完了した基板を冷却部140から取り出すこと、を実行できる。
アライメント部130は、図1に示すように、受渡ロボット120と搬送室170との間であって、搬送方向AR1から見て加熱処理部160および冷却部140(以下、これらを「処理部」とも呼ぶ)の上流側に設けられている。アライメント部130は、受渡ロボット120から受け渡された基板に対してアライメント処理を施す。ここで、アライメント処理とは、基板に設けられた基準位置に基づいて、基板の回転位置を調整することを言う。
図2は、本実施の形態のアライメント部130を図1のV1−V1線から見た断面図である。図3は、本実施の形態のアライメント部130の構成の一例を示す平面図である。図2および図3に示すように、アライメント部130は、主として、アライメントヘッド132と、定置台133と、複数の支持ピン134と、入出射部171と、分光器176と、を有している。なお、図3について、図示の便宜上、アライメントチャンバー131は記載されていない。
アライメントチャンバー131は、図2に示すように、主として、上方に開口を有するハウジング131aと、有底円筒状の蓋部131bと、を有している。ハウジング131aの開口が蓋部131bによって塞がれることによって、アライメントチャンバー131は、アライメント処理および良否判定処理の対象となる処理基板Wを密閉する。
アライメントヘッド132は、一対の投光部および受光部からなるセンサ(図示省略)を備えている。このセンサによって処理基板Wのノッチやオリフラ等の基準位置が検出される。
定置台133は、冷却部140で施される冷却処理、および加熱処理部160で施される加熱処理の対象となる処理基板Wと、基板支持状況の判定処理において使用される基準用基板W1および比較用基板W2と、が配置されるウェハーステージである。図2に示すように、基準用基板W1は、XY平面と略平行な第1水平姿勢にて定置台133の上面に定置されている。
ここで、本実施の形態において、基板の支持状況は、基準面に対する基板主面の平行度(例えば、定置台133の上面に対する比較用基板W2の上面の平行度)を指標として判断されるものとする。
複数(本実施の形態では3本)の支持ピン134は、定置台133上に設けられた支持部であり、定置台133の上面から入出射部171側に立設されている。処理基板Wおよび比較用基板W2は、これら支持ピン134によって、XY平面と略平行な第2水平姿勢にて支持される。そのため、比較用基板W2の下面は、定置台133の上面から離隔させられ、基準用基板W1の上方にて容易に支持される。
また、定置台133の上面には複数の穴部(図示省略)が設けられており、これら穴部には対応する支持ピン134が嵌入されている。また、各支持ピン134は、ネジの締め付け作用によって、定置台133側に固定されている。
したがって、基板処理装置100(および後述する基板処理装置200、300)の使用者(以下、単に、「使用者」とも呼ぶ)は、ネジ止めを調整し、定置台133上面から突出する支持ピン134の長さを調整することによって、各支持ピン134による処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況を調整することができる。
また、図3に示すように、基準用基板W1は、複数の支持ピン134に囲まれる囲繞領域134a内に定置されている。そのため、基準用基板W1は、各支持ピン134の立設位置に関わらず、定置台133上に容易に固定される。
モータ135は、鉛直方向(略Z軸方向)に延びる回転軸135aを介して、定置台133と連動連結されている。したがって、モータ135から回転力が伝達されると、定置台133は、回転軸心135bを中心としてXY平面内で回転させられる。このように、モータ135は、定置台133を回転させる回転駆動部としての機能を有する。
図4は、本実施の形態の入出射部171の構成を模式的に示す側断面図である。入出射部171は、光源171aから供給される光を定置台133側に照射する照射部としての機能、および定置台133側に配置される基準用基板W1および比較用基板W2で反射される反射光を受光する受光部としての機能、をそれぞれ有する。換言すれば、入出射部171は、照射部および受光部を一体的に構成したものである。
図3に示すように、入出射部171は、アライメントヘッド132と離隔しており、アライメントヘッド132と干渉しない位置に設けられている。また、図2に示すように、入出射部171の長手方向(図2においては略Y軸方向)から見た両端は、それぞれ支持部材173a、173bの上部付近に取り付けられている。これにより、入出射部171は、定置台133の上方に配置されている。
図4に示すように、入出射部171は、主として、シリンドリカルレンズ171bと、ハーフミラー171cと、を有している。また、シリンドリカルレンズ171bと、ハーフミラー171cとのそれぞれは、入出射部171の長手方向に沿って延びている。
光源171aは、例えばハロゲンランプによって構成されている。光源171aから供給される光は、図4に示すように、光ファイバー171dを介して入出射部171の本体部171eに導入される。
光ファイバー171dを介して本体部171eに導入された光は、光路LP11に沿って進み、ハーフミラー171cを透過し、シリンドリカルレンズ(円柱レンズ)171bに到達する。そして、シリンドリカルレンズ171bに供給された光は、シリンドリカルレンズ171bで集光され、略線状の光として定置台133側に照射される。
また、シリンドリカルレンズ171bから照射された光は、複数の支持ピン134に比較用基板W2が支持されていない場合には、光路LP11、光路LP12に沿って進み、基準用基板W1上の反射領域RR1で反射される。一方、複数の支持ピン134に比較用基板W2が支持されている場合には、比較用基板W2上の反射領域RR2で反射される。
また、基準用基板W1上の反射領域RR1で反射された反射光(第1反射光)は、光路LP21、LP22に沿って進み、シリンドリカルレンズ171bで受光および集光される。一方、比較用基板W2上の反射領域RR2で反射された反射光(第2反射光)は、光路LP22に沿って進み、シリンドリカルレンズ171bで受光される。
そして、シリンドリカルレンズ171bで受光された反射光は、入出射部171の本体部171e内を光路LP22に沿って進み、ハーフミラー171cで反射されることによって、光ファイバー175に導入される。
分光器176は、図2に示すように、シリンドリカルレンズ171bで集光され、光ファイバー175に導入される反射光(第1または第2反射光)を、分散系(例えばプリズム)により各波長に分解するとともに、各波長についてスペクトル強度を計測する。これにより、基準用基板W1または比較用基板W2基板で反射された反射光のスペクトル強度−波長曲線(以下、「反射光スペクトル」とも呼ぶ)が取得される(例えば、図7および図8の実線SS1および破線CS1、CS2)。
搬送ロボット150は、図1に示すように、搬送室170内に設けられている。また、搬送室170は、アライメント部130および冷却部140と、加熱処理部160との間に配設されている。そして、アライメント部130、冷却部140、および加熱処理部160は、それぞれの内側空間が搬送室170の内側空間と連通可能なように、搬送室170と連結して配置されている。これにより、搬送ロボット150は、アライメント部130、冷却部140、および加熱処理部160との間で処理基板Wおよび比較用基板W2の受け渡しを行うことができる。
ここで、搬送ロボット150は、鉛直方向を向く軸(Z軸と略平行)を中心に矢印150Rにて示すように旋回可能とされている。また、搬送ロボット150は、複数のアームセグメントからなる2つのリンク機構を有し、2つのリンク機構の末端にはそれぞれ処理基板Wまたは比較用基板W2を保持する搬送アーム151a、151bが設けられている。これら搬送アーム151a、151bは上下に所定のピッチだけ隔てて配置され、リンク機構によりそれぞれ独立して同一水平方向に直線的にスライド移動可能とされている。さらに、搬送ロボット150は、搬送アーム151a、151b間のピッチを維持した状態で、昇降可能とされている。
したがって、搬送ロボット150がアライメント部130、加熱処理部160、および冷却部140のいずれかを受け渡し相手として、処理基板Wまたは比較用基板W2の受け渡し(出し入れ)を行う際には、まず、両搬送アーム151a、151bが受け渡し相手と対向するように旋回する。その後(または旋回している間に)昇降移動していずれかの搬送アームが受け渡し相手との間で処理基板Wまたは比較用基板W2を受け渡しする高さに位置する。そして、搬送アーム151a(151b)を水平方向に直線的にスライド移動させて、処理基板Wまたは比較用基板W2の受け渡しを行う。
図5は、加熱処理部160の構成の一例を示す正面図である。加熱処理部160は、処理基板Wに対して極めて強い光を照射することにより、処理基板Wの表面に対して加熱処理を実行する。ここで、加熱処理部160による加熱処理の対象となる処理基板Wは、例えばイオン注入法により不純物が添加されたものであり、添加された不純物は、この加熱処理によって活性化する。
図1に示すように、加熱処理部160は、搬送室170を挟んでアライメント部130および冷却部140と逆側に配設されており、図5に示すように、加熱処理部160は、主として、光照射部5と、チャンバー6と、保持部7と、を有している。
光照射部5は、図5に示すように、チャンバー6の上部に設けられており、主として、複数(本実施の形態においては30本)のキセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」と呼ぶ)69と、リフレクタ52と、光拡散板53と、を有している。
複数のフラッシュランプ69は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が保持部7に保持される処理基板Wの主面に沿って互いに平行となるように平面状に配列されている。
リフレクタ52は、複数のフラッシュランプ69の上方にそれら全体を覆うように設けられている。また、リフレクタ52の表面は、ブラスト処理により粗面化加工が施されており、梨地模様を呈している。
さらに、光拡散板53は、表面に光拡散加工が施された石英ガラスによって形成されており、図5に示すように、複数のフラッシュランプ69の下方に設けられた透光板61との間に所定の間隙を有している。これにより、フラッシュランプ69から出射されて光拡散板53に入射した光は、光拡散板53によって拡散され、透光板61に到達する。
チャンバー6は、略円筒形状を有する処理室であり、その内側空間(熱処理空間65)に処理基板Wを収納することができる。また、チャンバー6上部の開口60には、透光板61が設けられている。
ここで、透光板61は、例えば、石英等により形成されており、透光板61は、光照射部5から出射された光を透過して熱処理空間65に導くチャンバー窓として機能する。すなわち、加熱処理部160は、フラッシュランプ69から出射される閃光が透光板61を透過して、処理基板Wに照射されることにより、該処理基板Wに対して熱処理を施す。
保持部7は、図5に示すように、主として、処理基板Wを予備加熱(いわゆるアシスト加熱)するホットプレート71と、サセプタ72と、を有しており、加熱対象となる処理基板Wを保持する。
サセプタ72は、ホットプレート71の上面(処理基板W側の面)を覆うように配設されており、石英(あるいは、窒化アルミニウム(AIN)等であってもよい)によって形成されている。また、サセプタ72の上部周縁付近には、処理基板Wの位置ズレを防止するピン75が設けられている。
ここで、保持部7に設けられた複数(本実施の形態では3つ)の貫通孔77のそれぞれには、対応する支持ピン70が挿通されている。支持ピン70は、例えば石英により形成されており、保持部7から遠方側の端部は、図5に示すように、チャンバー6の底部62にチャンバー6の外側から固定されている。そのため、使用者は、各支持ピン70を容易に交換することができる。
また、図5に示すように、保持部7の下部には、シャフト41が接続されている。シャフト41は、略円筒形状を有しており、保持部昇降機構4によってZ軸方向に昇降可能とされている。
これにより、複数の支持ピン70に処理基板Wが支持された状態でシャフト41が上昇させられると、処理基板Wは、保持部7に対して相対的に下降して、保持部7に載置される。一方、処理基板Wが保持部7に載置された状態でシャフト41が下降させられると、処理基板Wは、保持部7に対して相対的に上昇し、保持部7から離隔する。
なお、本実施の形態の加熱処理部160による加熱処理は、以下の手順により実行される。まず、保持部昇降機構4によって保持部7が受渡位置まで下降させられる。次に、チャンバー6内に常温の窒素ガスが導入され、熱処理空間65は窒素ガス雰囲気とされる。
続いて、ゲートバルブ185が開放されると、アライメント処理の完了した処理基板Wは、搬送ロボット150により搬送室170から加熱処理部160に搬入され、支持ピン70に支持される。そして、搬送ロボット150の搬送アーム151aが後退してチャンバー6内から退室すると、ゲートバルブ185が閉鎖される。
続いて、支持ピン70に処理基板Wが支持されると、保持部7は、保持部昇降機構4によって処理位置まで上昇させられる。これにより、支持ピン70に支持された処理基板Wは、サセプタ72に受け渡されて載置・保持される。そして、載置・保持された処理基板Wは、ホットプレート71によって予備加熱され、処理基板Wの温度は、処理基板Wに添加された不純物が熱により拡散する恐れのない温度(予備加熱温度)T1まで昇温させられる。
続いて、保持部7が処理位置まで上昇させられると、光照射部5から処理基板Wに向け、短い光パルスのフラッシュ光が照射される。この光の照射によって、処理基板Wのフラッシュ加熱が行われる。これにより、処理基板Wの表面温度は、瞬間的に1000℃ないし1100℃程度の処理温度T2まで急速に上昇し、処理基板Wに添加された不純物が活性化され、その後、表面温度は急速に下降する。そのため、処理基板Wに添加された不純物の熱による拡散(この拡散現象を、処理基板W中の不純物のプロファイルがなまる、ともいう)を抑制しつつ不純物の活性化を行うことができる。
フラッシュ加熱が完了すると、保持部7が再び受渡位置まで下降させられ、処理基板Wは支持ピン70に受け渡される。そして、ゲートバルブ185が開放されて、支持ピン70上の処理基板Wが搬送ロボット150により搬出されることによって、加熱処理部160での加熱処理が完了する。
冷却部140は、図1に示すように受渡ロボット120と搬送室170との間であって、搬送方向AR1から見て搬送室170の下流側に設けられている。冷却部140は、加熱処理部160での加熱処理によって昇温した処理基板Wを冷却する。冷却部140にて冷却された処理基板Wは、受渡ロボット120によって冷却部140から取り出され、処理済の処理基板Wとして受渡ロボット120からキャリア91に返却される。
ここで、搬送室170は、図1に示すように、アライメント部130、冷却部140および加熱処理部160と、それぞれゲートバルブ183、184、185を介して接続されている。また、アライメント部130および冷却部140と、受渡ロボット120とは、それぞれゲートバルブ181、182を介して接続されている。したがって、処理基板Wまたは比較用基板W2が搬送される際には、適宜これらのゲートバルブが開閉される。また、アライメント部130、冷却部140、加熱処理部160、および搬送室170の内側空間は、対応するゲートバルブ181〜185が閉鎖されることにより、密閉空間となる。
また、アライメント部130、冷却部140、および搬送室170内には、それぞれ窒素ガス供給部(図示省略)からの高純度の窒素ガスが供給され、余剰の窒素ガスは適宜排気管(図示省略)から排気される、したがって、アライメント部130、冷却部140および搬送室170内は清浄に維持される。
<1.2.基板処理装置の機能構成>
図6は、基板処理装置100(200、300)の機能構成の一例を示すブロック図である。ここでは、主として図6を参照しつつ、基板処理装置100の機能構成について説明する。
搬送処理制御部31は、受渡ロボット120および搬送ロボット150の動作を制御することによって、処理基板Wおよび比較用基板W2の搬送処理を所定のタイミングで実行させる。アライメント処理制御部32は、インデクサ部110からアライメント部130に搬入される処理基板Wおよび比較用基板W2について、アライメント処理を所定のタイミングで実行させる。また、加熱処理制御部33は、アライメント処理が完了して加熱処理部160に搬入された処理基板Wについて、所定のタイミングで加熱処理(フラッシュ加熱)を実行させる。また、冷却処理制御部34は、加熱処理が完了して冷却部140に搬入された処理基板Wについて、所定のタイミングで冷却処理を実行させる。
受光処理制御部35は、入出射部171の光源171a(図4参照)から出射される光の発光動作を制御することによって、基準用基板W1または比較用基板W2で反射される反射光を入出射部171に受光させる。また、定置台133を回転させつつ、基準用基板W1または比較用基板W2で反射された反射光を受光させる場合、受光処理制御部35は、モータ135による定置台133の回転動作と、光源171aから出射される光の発光動作と、を同期させる。なお、受光処理制御部35により実現される受光処理の詳細については、後述する。
判定部36は、基準用基板W1で反射され、入出射部171で受光された反射光(第1反射光)と、比較用基板W2で反射され、入出射部171で受光された反射光(第2反射光)と、に基づいて、複数の支持ピン134に支持される処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況を判定する。
また、支持ピン134が定置台133に正しく固定されていないと判断される場合、判定部36は、支持ピン134の調整が必要な旨を使用者に報知する報知処理を実行する。なお、使用者に対する報知は、例えば、警告音を発したり、警告灯を点灯させてもよいし、警告画面をディスプレイに表示することによって実現されてもよい。
さらに、判定部36は、良品の処理基板Wで反射された反射光の反射光スペクトルと、判定対象となる処理基板Wで反射された反射光スペクトルと、を比較することによって、判定対象となる処理基板Wの良否判定を実行する。なお、判定部36により実現される基板支持状況の判定処理の詳細については、後述する。
<1.3.反射光の受光処理>
ここでは、受光処理制御部35により実現される反射光の受光処理を、基準用基板W1および比較用基板W2のそれぞれについて説明する。
まず、基準用基板W1で反射された反射光(第1反射光)の受光処理について説明する。アライメント部130に比較用基板W2が搬入されていない状態で、受光処理制御部35は、光源171aを発光させる。また、受光処理制御部35は、光源171aの発光と略同時にモータ135の回転を開始させ、定置台133上に定置された基準用基板W1を回転させる。
これにより、基準用基板W1の表面は、入出射部171の長手方向と略平行な反射領域RR1によって走査される。そのため、入出射部171は、基準用基板W1上の広い領域で反射された反射光を受光することができる。そして、分光器176では、一連の回転および発光動作によって、基準用基板W1で反射された反射光に対応する1つの反射光スペクトルが取得される。
続いて、基準用基板W1が所定角度回転したことが検出されると(例えば、基準用基板W1が略半回転すると)、受光処理制御部35は、光源171aを消灯する。なお、光源171aが消灯された後も、受光処理制御部35は、モータ135を回転させ続ける。
そして、基準用基板W1の回転位置が受光処理開始時の位置まで戻ると、受光処理制御部35はモータ135の回転を停止させ、受光処理が完了する。なお、基準用基板W1の回転位置とは、例えば、基準用基板W1の回転中心点、および、基準用基板W1上の他の地点を結ぶ直線と、X軸と、のなす角度をいう。
次に、比較用基板W2で反射された反射光(第2反射光)の受光処理について説明する。比較用基板W2がアライメント部130に搬入され、複数の支持ピン134に支持された後、比較用基板W2のアライメント処理が完了すると、受光処理制御部35は、光源171aを発光させる。また、受光処理制御部35は、光源171aの発光と略同時にモータ135の回転を開始させて、定置台133上に支持された比較用基板W2を回転させる。
これにより、比較用基板W2の表面は、入出射部171の長手方向と略平行な反射領域RR2によって走査される。そのため、入出射部171は、比較用基板W2上の広い領域で反射された反射光を受光することができる。そして、分光器176では、一連の回転および発光動作によって、比較用基板W2で反射された反射光に対応する1つの反射光スペクトルが取得される。
続いて、比較用基板W2が所定角度回転したことが検出されると(例えば、比較用基板W2が略半回転すると)、受光処理制御部35は、光源171aを消灯する。なお、光源171aが消灯された後も、受光処理制御部35は、モータ135を回転させ続ける。
そして、比較用基板W2の回転位置が受光処理開始時の位置まで戻ると、受光処理制御部35はモータ135の回転を停止させ、受光処理が完了する。なお、比較用基板W2の回転位置とは、例えば、比較用基板W2の回転中心点、および、比較用基板W2上の他の地点を結ぶ直線と、X軸と、のなす角度をいう。
ここで、図2および図3に示すように、比較用基板W2は、その直径D2が基準用基板W1の直径D1以上となるように設定されており、基準用基板W1の上方を覆い隠するように配置可能とされている。これにより、比較用基板W2が支持ピン134に支持された状態で受光される反射光には、基準用基板W1で反射された反射光は含まれない。すなわち、受光される反射光の大部分は、比較用基板W2で反射された反射光となる。そのため、支持ピン134による処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況をさらに正確に判定することができる。
また、本実施の形態において、基準用基板W1および比較用基板W2のそれぞれは、ベアウエハ(基板上に配線パターンが形成されていないシリコンウエハ)によって構成されている。
また、図2および図3に示すように、入出射部171の長手方向の大きさ(言い換えると、入出射部171から照射される光の長手方向光路幅)L1は、基準用基板W1の直径D1、および比較用基板W2の直径D2以上となるように設定されている。また、図4に示すように、基準用基板W1および比較用基板W2で反射される光の反射領域RR1、RR2は、定置台133の回転軸心135bと交わるように設定されている。
これにより、モータ135からの回転駆動力により定置台133が略半回転させられつつ、入出射部171(照射部)から光が出射され続けると、入出射部171(受光部)は、複数の支持ピン134に比較用基板W2が支持されていない場合には、基準用基板W1の表面全域で反射された反射光(第1反射光)を受光することができる。一方、複数の支持ピン134に比較用基板W2が支持されている場合には、入出射部171(受光部)は、比較用基板W2の表面全域で反射された反射光(第2反射光)を受光することができる。
そのため、判定部36は、基準用基板W1および比較用基板W2の表面全域で反射された反射光によって支持状況の判定処理を実行することができ、支持状況をさらに正確に判定することができる。
また、受光処理が施される比較用基板W2は、受渡ロボット120によりアライメント部130に搬送され、受光処理が完了した比較用基板W2は、搬送ロボット150により搬送室170側に搬出される。
すなわち、比較用基板W2は、処理基板Wと同様に、搬送方向AR1から見てアライメント部130の上流側に配置されているインデクサ部110側から、アライメント部130に搬入される。また、比較用基板W2は、処理基板Wと同様に、搬送方向AR1から見てアライメント部130の下流側に配置されている加熱処理部160および冷却部140側(処理部側)に搬出される。そのため、支持状況の判定のために、特別な搬送手順を構築する必要がなく、搬送手順の構築および管理に要する工数を低減させることができる。
さらに、基準用基板W1および比較用基板W2の回転量の検出は、例えばモータ135に取り付けられたエンコーダ(図示省略)により実行されてもよい。
<1.4.基板支持状況の判定処理>
本実施の形態において、判定部36は、例えば、基準用基板W1および比較用基板W2で反射された反射光の反射光スペクトルに基づいて、複数の支持ピン134による処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況を判定している。以下では、反射光スペクトルに基づく基板支持状況の判定原理を説明した後、判定部36により実現される支持状況の判定処理について説明する。
図7および図8は、本実施の形態における基板支持状況の判定原理を説明するためのグラフである。図7および図8の縦軸は、各波長における反射光のスペクトル強度を、横軸は反射光の波長を表す。また、図7および図8の実線SS1は、基準用基板W1で反射された反射光(第1反射光)の反射光スペクトル(以下、単に、「基準スペクトル」とも呼ぶ)を、破線CS1、CS2のそれぞれは、比較用基板W2で反射された反射光(第2反射光)の反射光スペクトル(以下、単に、「比較スペクトル」とも呼ぶ)を表す。
ここで、アライメント処理に使用されるアライメントヘッド132(図3参照)は、定置台133の上面を基準にして取り付けられている。そして、定置台133の上面と、各支持ピン134に支持されている処理基板Wおよび比較用基板W2の主面と、が略平行となる場合において、処理基板Wおよび比較用基板W2のアライメント処理が正しく実行される。
すなわち、各支持ピン134が定置台133に対して正しく固定されている場合、比較用基板W2の主面(上面または下面)と、モータ135の回転軸心135bと、が略垂直に交差する。また、処理基板Wおよび比較用基板W2の回転位置が、アライメントヘッド132の検出結果に基づいて良好に位置決めされ、アライメント処理が正しく実行されることになる。
また、定置台133の上面と、各支持ピン134上の比較用基板W2と、が略平行となる場合、定置台133の上面に定置されている基準用基板W1の主面と、各支持ピン134上の比較用基板W2の主面とは、略平行となる。すなわち、両基板W1、W2の水平姿勢(第1および第2水平姿勢)は、略同一なものとなる。
そして、両基板W1、W2の水平姿勢が略同一となる場合において、基準用基板W1で反射された反射光の基準スペクトルと、比較用基板W2で反射された反射光の比較スペクトルと、を計測したところ、図7に示すように、両スペクトルSS1、CS1が、良好に一致し、ほぼ同様な曲線となることが分かった。
一方、支持ピン134が定置台133に正しく固定されていない場合、各支持ピン134上の比較用基板W2の主面と、定置台133上の基準用基板W1の主面とが、略平行とならず、両基板W1、W2の水平姿勢が相違することになる。
そして、両基板W1、W2の水平姿勢が相違する場合において、基準用基板W1に基づく基準スペクトルと、比較用基板W2に基づく比較スペクトルとを計測したところ、図8に示すように、両スペクトルSS1、CS1の一致度が低下することが分かった。
このように、図7および図8の結果を鋭意検討した結果、以下の知見(1)、(2)を得た。
(1)同種の基準用基板W1および比較用基板W2(いずれも、ベアウエハにより構成)について、各基板W1、W2の水平姿勢が略同一となる場合には、対応する基準スペクトルおよび比較スペクトルがほぼ一致する((図7の実線SS1および破線CS1)。
(2)支持状況が相違すると、同一の比較用基板W2であっても取得される反射光スペクトル(図7の破線CS1と図8の破線CS2とを参照)が相違する。
そこで、本実施の形態では、これら知見(1)、(2)に基づき、基準用基板W1の基準スペクトルと、比較用基板W2の比較スペクトルと、の一致度を定量的に評価することによって、各支持ピン134による処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況を判定している。
なお、基準用基板W1の基準スペクトルは、予め取得されたものが繰返し使用されてもよいが、好ましくは判定部36による判定処理が実行される毎(すなわち、比較用基板W2の比較スペクトルが取得される毎)に取得される。
これにより、光源171a(図4参照)の経年変化等により光源の発光状況が変化(例えば、光度が低下)し、基準用基板W1および比較用基板W2側に照射される光の照射状況が変化したとしても、計測される基準スペクトルおよび比較スペクトルのそれぞれは、この変化の影響を受けたものとなる。そのため、判定部36による判定結果は、上述のような光源の発光状況に左右されない。すなわち、判定部36は、光源171aの経年変化等の影響を受けず、処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況を良好に判定することができる。
さらに、判定処理が実行される毎に基準スペクトルが取得される場合において、基準用基板W1の基準スペクトルは、例えば、比較用基板W2がアライメント部130に搬入される前の時点で取得されてもよいし、比較用基板W2の比較スペクトルが取得され、比較用基板W2が搬送室170側に搬出された後の時点で取得されてもよい。
ここで、基準用基板W1の基準スペクトルと、比較用基板W2の比較スペクトルと、の一致度を定量的に評価する手法として、例えば、判定部36は、基準スペクトルと、比較スペクトルについて、各波長におけるスペクトル強度の絶対差の総和を求める。
そして、その総和が許容範囲内となる場合には、判定部36は、各支持ピン134による処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況が良好であると判断する。一方、総和が許容範囲外となる場合には、判定部36は、支持ピン134の取付位置に位置ズレ等が発生しており、支持ピン134の調整が必要であると判断する(第1判定手法)。
具体的には、波長λにおける基準スペクトルのスペクトル強度をSS(λ)と、波長λにおける比較スペクトルのスペクトル強度をCS(λ)と、スペクトル強度の許容上限をUL1と、スペクトル強度の許容下限をLL1と、それぞれする場合、第1判定手法では、一致度を定量的に判断するために数1が使用される。
LL1 ≦ Σ|SS(λ)−CS(λ)| ≦ UL1 ・・・ 数1
ここで、数1(および後述する数2および数3)では、基準スペクトルおよび比較スペクトルについて、計測されたすべての波長範囲(図7および図8の場合、400nm〜1000nm)を使用して一致度を判断している。
また、判定部36は、基準スペクトルについて各波長におけるスペクトル強度の総和として基準総和を求めるとともに、比較スペクトルについて各波長におけるスペクトル強度の総和として比較総和を求める。そして、判定部36は、基準総和と比較総和との比率が許容範囲内の場合に、処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況が良好であると判断してもよい(第2判定手法)。
具体的には、許容上限比率をUL2と、許容下限比率をLL2と、それぞれする場合、第2判定手法では、一致度を定量的に判断するために数2が使用される。
LL1 ≦ (ΣSS(λ))/(ΣCS(λ)) ≦ UL1 ・・・ 数2
また、判定部36は、各波長における基準スペクトルおよび比較スペクトルのスペクトル強度の比率が許容範囲内となる場合に、処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況が良好であると判断してもよい(第3判定手法)。
具体的には、基準スペクトルおよび比較スペクトルのスペクトル強度の比率をRS(λ)と、許容上限比率をUL3と、許容下限比率をLL3と、それぞれする場合、第3判定手法では、一致度を定量的に判断するために数3が使用される。
LL3 ≦ RS(λ)=SS(λ)/CS(λ) ≦ UL3 ・・・ 数3
<1.5.第1の実施の形態の基板処理装置の利点>
以上のように、本実施の形態の基板処理装置100は、定置台133に定置されている基準用基板W1の反射光スペクトル(基準スペクトル)と、定置台133上で支持された比較用基板W2の反射光スペクトル(比較スペクトル)と、の一致度から、支持ピン134による処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況を判断することができる。
これにより、使用者は、この判定結果に基づき、各支持ピン134の調整の必要性について把握でき、必要に応じて各支持ピン134の調整を行うことができる。そのため、入出射部171で受光される反射光の受光状況を良好に維持することができ、反射光スペクトルに基づいた処理基板Wの良否判定を良好に実行することができる。
また、各支持ピン134の調整の必要性について把握でき、必要に応じて各支持ピン134の調整を行うことができるため、アライメント部130で実行される処理基板Wおよび比較用基板W2の回転位置の位置決め精度を良好に維持することができる。
また、本実施の形態の基板処理装置100は、基準用基板W1および比較用基板W2を回転させつつ反射光を受光することができる。これにより、反射光は、基準用基板W1または比較用基板W2上の広い領域で反射される。そのため、複数の支持ピン134による処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況を良好に判定することができる。
さらに、本実施の形態において、基準用基板W1および比較用基板W2は、ベアウエハによって構成されている。これにより、基準用基板W1の基準スペクトルと、比較用基板W2の比較スペクトルと、の一致度を、さらに良好に把握することができる。そのため、複数の支持ピン134による処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況を、さらに正確に判定することができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態における基板処理装置200は、第1の実施の形態の基板処理装置100と比較して、照射部および受光部が別体に設けられている点を除いては、第1の実施の形態と同様である。そこで、以下では、この相違点を中心に説明する。
なお、以下の説明において、第1の実施の形態の基板処理装置100における構成要素と同様な構成要素については、同一符号が付されている。これら同一符号の構成要素は、第1の実施の形態において説明済みであるため、本実施の形態では説明を省略する。
図9は、第2の実施の形態におけるアライメント部230の構成の一例を示す平面図である。図9に示すように、アライメント部230は、主として、アライメントヘッド132と、定置台133と、複数の支持ピン134と、照射部271と、受光部272と、分光器176と、を有している。なお、図9には、図示の便宜上、アライメントチャンバー131は記載されていない。
照射部271は、入出射部171と同様に、光源から供給される光を定置台133側に照射する。図9に示すように、照射部271は、アライメントヘッド132と離隔しており、アライメントヘッド132と干渉しない位置に設けられている。また、図9に示すように、照射部271の長手方向(図9においては略Y軸方向)から見た両端は、それぞれ支持部材273a、273bの上部付近に取り付けられており、照射部271は、定置台133の上方に配置されている。
また、図9に示すように、照射部271の長手方向の大きさ(言い換えると、照射部271から照射される光の長手方向光路幅)L2は、基準用基板W1の直径D1、および比較用基板W2の直径D2以上となるように設定されている。さらに、基準用基板W1および比較用基板W2で反射される光の反射領域は、それぞれ定置台133の回転軸心135bと交わるように設定されている。
受光部272は、照射部271から照射されて基準用基板W1または比較用基板W2で反射された反射光を受光する。そして、受光された反射光は、光ファイバを介して分光器176に導入される。図9に示すように、受光部272は、アライメントヘッド132と離隔しており、アライメントヘッド132と干渉しない位置に設けられている。
また、図9に示すように、受光部272の長手方向(図9においては略Y軸方向)から見た両端は、それぞれ支持部材274a、274bの上部付近に取り付けられており、受光部272は、定置台133の上方に配置されている。
このように、第2の実施の形態の基板処理装置200(より具体的には、アライメント部230の受光部272)は、上述のような構成を有することにより、定置台133上の基準用基板W1で反射された反射光と、定置台133上の比較用基板W2で反射された反射光と、を受光することができる。
これにより、本実施の形態の基板処理装置200は、第1の実施の形態の基板処理装置100と同様に、基準スペクトルと比較スペクトルと、の一致度から、支持ピン134による処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況を判断することができる。また、使用者は、この判定結果に基づき、各支持ピン134の調整の必要性について把握でき、必要に応じて各支持ピン134の調整を行うことができる。
そのため、第1の実施の形態と同様に、受光部272で受光される反射光の受光状況を良好に維持することができ、反射光スペクトルに基づいた処理基板Wの良否判定を良好に実行することができる。また、第1の実施の形態と同様に、アライメント部230で実行される処理基板Wおよび比較用基板W2の回転位置の位置決め精度を良好に維持することができる。
<3.第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態における基板処理装置300は、第1の実施の形態の基板処理装置100と比較して、入出射部の構成が異なる点を除いては、第1の実施の形態と同様である。そこで、以下では、この相違点を中心に説明する。
なお、以下の説明において、第1の実施の形態の基板処理装置100における構成要素と同様な構成要素については、同一符号が付されている。これら同一符号の構成要素は、第1の実施の形態において説明済みであるため、本実施形態では説明を省略する。
図10は、第3の実施の形態のアライメント部330を図1のV1−V1線から見た断面図である。図10に示すように、アライメント部330は、主として、アライメントヘッド132と、定置台133と、複数の支持ピン134と、入出射部371と、分光器176と、を有している。なお、図10には、図示の便宜上、アライメントチャンバー131は記載されていない。
入出射部371は、入出射部171と同様に、光源171aから供給される光を定置台133側に照射部としての機能、および定置台133側に配置される基準用基板W1および比較用基板W2で反射される反射光を受光する受光部としての機能、をそれぞれ有している。
入出射部371は、第1の実施の形態の入出射部171と同様に、アライメントヘッド(図示省略)と離隔しており、アライメントヘッドと干渉しない位置に設けられている。また、図10に示すように、入出射部371の長手方向(図10においては略Y軸方向)から見た両端は、それぞれ支持部材173a、173bの上部付近に取り付けられている。これにより、入出射部371は、定置台133の上方に配置されている。
また、図4に示すように、入出射部371は、入出射部171と同様に、主として、シリンドリカルレンズ371b、およびハーフミラー171cを有している。また、これらシリンドリカルレンズ371b、およびハーフミラー171cのそれぞれは、入出射部171の長手方向に沿って延びている。
ここで、図10に示すように、入出射部371におけるシリンドリカルレンズ371bの長手方向の大きさ(言い換えると、入出射部371から照射される光の長手方向光路幅)L3は、基準用基板W1の半径R1、および比較用基板W2の半径R2以上となるように設定されている。また、図4に示すように、基準用基板W1および比較用基板W2で反射される光の反射領域RR3、RR4は、定置台133の回転軸心135bと交わるように設定されている。
これにより、モータ135からの回転駆動力により定置台133が略1回転させられつつ、入出射部371(照射部)から光が出射され続けると、入出射部371(受光部)は、(1)複数の支持ピン134に比較用基板W2が支持されていない場合には、基準用基板W1の表面全域で反射された反射光(第1反射光)を受光することができる。
一方、(2)複数の支持ピン134に比較用基板W2が支持されている場合には、入出射部371(受光部)は、比較用基板W2の表面全域で反射された反射光(第2反射光)を受光することができる。
そのため、判定部36は、基準用基板W1および比較用基板W2の表面全域で反射された反射光によって支持状況の判定処理を実行することができ、支持状況をさらに正確に判定することができる。
このように、第3の実施の形態の基板処理装置300(より具体的には、アライメント部330の入出射部371)は、上述のような構成を有することにより、定置台133上の基準用基板W1で反射された反射光と、定置台133上の比較用基板W2で反射された反射光と、を受光することができる。
これにより、本実施の形態の基板処理装置300は、第1の実施の形態の基板処理装置100と同様に、基準スペクトルと比較スペクトルと、の一致度から、支持ピン134による処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況を判断することができる。また、使用者は、この判定結果に基づき、各支持ピン134の調整の必要性について把握でき、必要に応じて各支持ピン134の調整を行うことができる。
そのため、第1の実施の形態と同様に、入出射部371で受光される反射光の受光状況を良好に維持することができ、反射光スペクトルに基づいた処理基板Wの良否判定を良好に実行することができる。また、第1の実施の形態と同様に、アライメント部330で実行される処理基板Wおよび比較用基板W2の回転位置の位置決め精度を良好に維持することができる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
(1)第1ないし第3の実施の形態において、支持ピン134は、定置台133に対してネジ止めされているものとして説明したが、支持ピン134の態様はこれに限定されるものでない。例えば、各支持ピン134は、不図示の昇降機構によって、定置台133の上面に対して昇降自在に構成されてもよい。この場合も、使用者は、昇降機構に対する各支持ピン134の取付状況(例えば、昇降機構に対する高さ方向の突出量)を調整することによって、処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況を調整することができる。
(2)また、第1ないし第3の実施の形態において、受光処理制御部35は、比較用基板W2のアライメント処理が完了した後に、定置台133の回転動作と、光源171aによる発光動作と、を同期させるものとして説明したが、これに限定されるものでない。
例えば、受光処理制御部35は、アライメント処理が実行されていない比較用基板W2に対して、回転動作および発光動作を同期させ、入出射部171(または、受光部272、入出射部371)に反射光を受光させてもよい。この場合、受光終了後、比較用基板W2の回転位置を受光開始時の位置まで回転させ続ける処理も不要である。
(3)また、第1ないし第3の実施の形態において、判定部36は、基準スペクトルおよび比較スペクトルについて、計測されたすべての波長範囲を使用して判定処理を実行しているものとして説明したが、判定対象となる波長範囲は、これに限定されるものでない。例えば、基準スペクトルおよび比較スペクトルのそれぞれについて、一部の波長範囲(例えば、500nm〜700nm)のスペクトルに基づいて処理基板Wおよび比較用基板W2の支持状況を判定してもよい。これにより、判定処理に要する計算コストを低減させることができる。
本発明の第1ないし第3の実施の形態における基板処理装置の全体構成の一例を示す平面図である。 第1の実施の形態のアライメント部を図1のV1−V1線から見た断面図である。 第1および第3の実施の形態におけるアライメント部の構成の一例を示す平面図である。 第1および第3の実施の形態の入出射部の構成を模式的に示す側断面図である。 第1ないし第3の実施の形態における加熱処理部の一例を示す正面図である。 第1ないし第3の実施の形態の基板処理装置における機能構成の一例を示すブロック図である。 第1ないし第3の実施の形態における基板支持状況の判定原理を説明するためのグラフである。 第1ないし第3の実施の形態における基板支持状況の判定原理を説明するためのグラフである。 第2の実施の形態におけるアライメント部の構成の一例を示す平面図である。 第3の実施の形態のアライメント部を図1のV1−V1線から見た断面図である。
符号の説明
3 制御部
36 判定部
100、200、300 基板処理装置
110 インデクサ部
120 受渡ロボット
130、230、330 アライメント部
133 定置台
134 支持ピン
134a 囲繞領域
135 モータ(回転駆動部)
135a 回転軸
135b 回転軸心
171、371 入出射部
171a 光源
171b シリンドリカルレンズ
171d、175 光ファイバー
176 分光器
271 照射部
272 受光部
CS1、CS2 比較スペクトル
RR1、RR2 反射領域
SS1 基準スペクトル
W 処理基板
W1 基準用基板(第1基板)
W2 比較用基板(第2基板)

Claims (15)

  1. 基板処理装置であって、
    (a) 処理対象となる処理基板に対して処理を施す処理部と、
    (b) 前記処理基板の搬送方向から見て前記処理部の上流側に設けられており、前記処理基板に設けられた基準位置に基づいて前記処理基板の回転位置を調整するアライメント部と、
    (c) 判定部と、
    を備え、
    前記アライメント部は、
    (b-1) 基準用の第1基板を第1水平姿勢で定置する定置台と、
    (b-2) 前記定置台上に設けられており、比較用の第2基板を第2水平姿勢で支持する支持部と、
    (b-3) 光源から供給される光を前記定置台側に照射する照射部と、
    (b-4) 前記定置台側で反射される反射光を受光する受光部と、
    を有し、
    前記判定部は、前記第1基板で反射され、前記受光部で受光された第1反射光と、前記第2基板で反射され、前記受光部で受光された第2反射光と、に基づいて、前記支持部に支持される前記第2基板の支持状況を判定することを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記アライメント部は、
    前記定置台と連動連結されており、前記定置台を回転させる回転駆動部、
    をさらに有し、
    前記第1および第2反射光は、それぞれ前記第1および第2基板を回転させた状態で受光されることを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置において、
    前記照射部の長手方向の大きさは、前記第1および第2基板の直径以上であり、
    前記第1および第2基板上で反射する光の反射領域は、前記定置台の回転軸心と交わり、
    前記受光部は、前記定置台が略半回転させられ、前記第1および第2基板の表面全域で反射された前記第1および第2反射光を受光することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項2に記載の基板処理装置において、
    前記照射部の長手方向の大きさは、前記第1および第2基板の半径以上であり、
    前記第1および第2基板上で反射する光の反射領域は、前記定置台の回転軸心と交わり、
    前記受光部は、前記定置台が略1回転させられ、前記第1および第2基板の表面全域で反射された前記第1および第2反射光を受光することを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記第2基板の直径は、前記第1基板の直径以上であることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記第1および第2基板のそれぞれは、ベアウエハであることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記支持部は、前記定置台から立設される複数の支持ピンであることを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項7に記載の基板処理装置において、
    前記第1基板は、前記複数の支持ピンにより囲まれる囲繞領域内に定置されていることを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記第2基板は、前記処理基板と同様に、前記搬送方向から見て前記アライメント部の上流側から前記アライメント部に搬入され、前記処理部側に搬出されることを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記判定部は、前記第1および第2基板で反射された前記第1および第2反射光の反射光スペクトルに基づいて、前記第2基板の支持状況を判定することを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項10に記載の基板処理装置において、
    (i) 前記第1基板で反射された前記第1反射光の反射光スペクトルを、基準スペクトルとし、
    (ii) 前記支持部に支持された前記第2基板で反射された前記第2反射光の反射光スペクトルを、比較スペクトルとする場合、
    前記判定部は、
    前記基準スペクトルと前記比較スペクトルに基づいて、前記支持部に支持された前記第2基板の支持状況を判定し、
    前記基準スペクトルは、前記判定部による判定処理が実行される毎に、計測されことを特徴とする基板処理装置。
  12. 請求項11に記載の基板処理装置において、
    前記判定部は、
    前記基準スペクトルおよび前記比較スペクトルについて、各波長におけるスペクトル強度の絶対差の総和を求めるとともに、
    前記総和が許容範囲内となる場合に、前記第2基板の支持状況は良好であると判定することを特徴とする基板処理装置。
  13. 請求項11に記載の基板処理装置において、
    前記判定部は、
    前記基準スペクトルにつき、各波長におけるスペクトル強度の総和として基準総和を求め、前記比較スペクトルにつき、各波長におけるスペクトル強度の総和として比較総和を求めるとともに、
    前記基準総和と前記比較総和との比率が許容範囲内となる場合に、前記第2基板の支持状況が良好であると判定することを特徴とする基板処理装置。
  14. 請求項11に記載の基板処理装置において、
    前記判定部は、各波長における前記基準スペクトルおよび前記比較スペクトルのスペクトル強度の比率が許容範囲内となる場合に、前記第2基板の支持状況が良好であると判定することを特徴とする基板処理装置。
  15. 請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記判定部は、前記反射光スペクトルのうち、一部の波長範囲のスペクトルに基づいて、前記第2基板の支持状況を判定することを特徴とする基板処理装置。
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