JP2009544936A - ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

ガス流中の標的物質を感知するためのセンサを提供する。該センサは、ガス流に暴露されるように配置されたセンシング素子を備え、該センシング素子は、作用電極と、対電極と、作用電極と対電極との間に延在するイオン交換材料の層とを備え、それによって、イオン交換層とガス流との接触が、作用電極と対電極との間に電気的接触を形成する。上記イオン交換材料は、イオノマ、特にスルホン化テトラフルオロエチレン共重合体であり得る。

Description

本発明は、ガス状物質を検出するためのセンサに関し、より具体的には、気相またはガス流中の物質の存在を検出するためのセンサに関する。本センサは、これに限定されないが、特に二酸化炭素の検出に好適である。本センサの特定の用途には、ヒトまたは動物の呼気中の、二酸化炭素のようなガスの濃度を検出および測定するためのカプノグラフセンサが挙げられる。また、本センサを使用して、ガス流(例、呼気の流れ)の含水量または湿度を測定することもできる。
ヒトまたは動物の呼気の二酸化炭素含有量の分析は、対象の健康評価に有益なツールである。より具体的には、二酸化炭素濃度の測定によって、種々の肺疾患および/または呼吸疾患、より具体的には、喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)の程度および/または進行を推定することができる。
二酸化炭素は、様々な分析手法および機器を使用して検出することができる。最も実用的で広く使用されている分析器は、検出方法として赤外吸収分光法を使用するが、ガスは、質量分析法、ガスクロマトグラフィ法、熱伝導度法、その他を使用して検出することもできる。二酸化炭素測定用の大部分の分析機器、手法、およびセンサは、ガスの物理化学的特性に基づいているが、新しい手法は、電気化学を用いて開発されており、電気化学的手法の各種組み合わせが提案されている。しかしながら、電気化学的手法を使用して二酸化炭素(CO)ガスを直接的に測定することは不可能であった。ガスが電解質内に溶解することによる、電解質のpHの変化に基づいた、間接的な方法が考案された。他の電気化学的方法では、二酸化炭素の高温接触還元を使用する。しかしながら、これらの方法は、概して非常に高価で、扱いにくく、しばしば感度が非常に低く、また反応時間が遅い。これらの欠点によって、呼気サンプルの分析、より具体的には、通常呼吸の分析においては不十分なものとなる。
最近になって適用された手法では、二酸化炭素ガスの溶解によって誘導されたpHの変化を受けて、化学的に相互作用する好適な有機金属配位子を含有する電解質中の特定の化学反応をモニタリングする。pHの変化は、その後一連の反応に影響を及ぼし、雰囲気中の二酸化炭素濃度は、酸塩基の化学的性質の変化に照らして間接的に評価される。
二酸化炭素は酸性のガスであり、水および他の(プロトン性の)溶媒と相互作用する。例えば、二酸化炭素は、以下の反応によって水溶液中に溶解する。
Figure 2009544936
溶解する二酸化炭素が増加すれば、水素イオン(H)も増加するものと理解されよう。
本手法を使用した二酸化炭素の感知には、気相中のガス分析に使用したときに、液体電解質を半透膜によって制限しなければならない、という不利な点がある。この膜は、水に対しては不透過性であるが、二酸化炭素を含む種々のガスに対しては透過性である。膜は、二酸化炭素ガスの透過を著しく阻害することなく、内部電解質の蒸発を低減しなければならない。この構成では、電極は、短期間であれば良好に機能するが、反応に時間がかかり、電解質を頻繁に入れ換えなければならない。
特許文献1では、透過性膜によって保持された液体電解質を含むセンサを開示しており、これらの不利な点のうちのいくつかを解決している。しかしながら、液体電解質の存在および保守に依存しないセンサの提供は非常に望ましいことである。
特許文献2では、複数の層を有する酸素および二酸化炭素用のセンサを開示しており、該センサは、アルミナ基板と、陰イオンの基準電極ソースと、陰イオンの基準電極ソースに連結されたプラチナ製の下部の電気的基準電極と、タングステンを含有する、下部基準電極に連結された固体電解質と、プラチナイオンの固体電解質への流出を防ぐためのバッファ層と、触媒的プラチナの上部電極とを備える。
特許文献3では、固体電解質の一酸化炭素用センサを開示しており、該センサは、基板内に形成された第1のキャビティを有し、該キャビティは、一酸化炭素吸着材が位置する第2のキャビティと連通する。電極は、一酸化炭素吸着材の酸素分圧を検出する。特許文献3のセンサは、一般的な温度に対して非常に敏感であり、また、任意の感度では、低温で低濃度の一酸化炭素しか測定することができない。センサの完全な飽和を回避すべきであれば、より高い一酸化炭素濃度を測定するには、高い温度が必要である。このため、該センサは、広範囲の濃度にわたるガス組成の測定に対しては非実用的である。
特許文献4では、固体電解質ガスセンサを開示しており、基準電極は、電解質中のキャビティ内に載置される。ガス感応電極は、固体電解質の外側に提供される。該センサは、二酸化炭素および二酸化硫黄の検出に有用であると言われている。しかしながら、センサの動作には、少なくとも200℃、より好ましくは300〜400℃の温度への加熱が必要である。これは、センサの実用的な用途における大きな欠点を示している。
特許文献5には、熱処理工程におけるガス組成のモニタリングに使用するためのセンサが開示されている。しかしながら、特許文献4のセンサと同様に、高温(最高600℃)での動作が開示されており、必要であると考えられる。
したがって、液相中の電解質の存在または高温触媒法に依存せず、単純な構成であり、また、周囲条件でのガス組成のモニタリングに容易に適用できるセンサが必要である。
特許文献6では、酸性のガス(例えば二酸化炭素)を検出するためのセンサを開示している。該センサは、センサ電極と、電解質の本体内の対電極とを備える。電解質は、酸性ガスによって置換することができる配位子を有する固体錯体である。同様のセンサ機構は、特許文献7に開示されている。
特に有効なセンサは、係属中の国際特許出願PCT/GB2005/003196号に開示されている。該センサは、ガス流に暴露されるように配置されたセンシング素子を備え、該センシング素子は、作用電極と、対電極と、作用電極と対電極との間に延在し、これらと接触する固体電解質前駆体とを備え、それによって、ガス流が固体電解質前駆体上に当たるので、ガス流中の水蒸気が、前駆体を少なくとも部分的に水和させて、作用電極および対電極と電気的に接触する電解質を形成する。
国際特許出願PCT/GB2005/003196号のセンサは効率的なセンサであるが、その性能は、電極間に延在するコーティングを提供するのに使用される適切な材料を選択することによって改善できることが分かっている。より具体的には、センサの性能および応答の改善は、センサが、水蒸気を含有するガス流に暴露されたときに、電極間のイオン交換材料によって電気的接触が構築されるように、電極間に延在するイオン交換材料の層を備えることによって達成することができる。このようなセンサは、患者または対象の肺機能の示度を改善し、また、患者の迅速な検査、および肺および呼吸器系の動作および機能における異常の診断を補助することができる。
国際公開第04/001407号パンフレット 米国特許第4,772,863号明細書 英国特許第2,287,543号明細書 英国特許第2,316,178号明細書 英国特許第2,184,549号明細書 欧州特許第0293230号明細書 米国特許第6,454,923号明細書
本発明によれば、ガス流中の標的物質を感知するためのセンサであって、
ガス流に暴露されるように配置されたセンシング素子を備え、該センシング素子は、
作用電極と、
対電極と、
作用電極と対電極との間に延在するイオン交換材料の層とを備え、
それによって、イオン交換層とガス流との接触が、作用電極と対電極との間に電気的接触を形成する、センサが提供される。
本願明細書では、イオン交換材料という記述は、イオン交換特性を有する材料のことであり、ガス流の成分との接触によって、電極間の層の伝導性に変化が生じる。イオン交換材料は、電気伝導を生じさせるための支持体としての役割を果たす。より具体的には、イオン交換材料中に水が存在することで、電極間に水和イオン層を形成することができる。イオン交換材料の層は、高度に制御することができる媒体を提供し、一様に水和して伝導を生じさせるのに好適な材料を提供する。
本発明のセンサでの使用に好適なイオン交換材料は、プロトン伝導性が高く、科学的安定性が良好で、十分な機械的一体性を保持する能力を有するものである。イオン交換材料は、分析されているガス流内に存在する種に対する、より具体的には、対象または患者の呼気中に存在する種々の成分に対する親和性が高くなければならない。
好適なイオン交換材料は、当技術分野において既知であり、市販の製品である。
特に好適なイオン交換材料は、イオン特性を有する合成重合体群のイオノマである。特に好適なイオノマ群は、スルホン化テトラフルオロエチレン共重合体である。この群のうちで特に好適なイオノマは、Nafion(登録商標)であり、Du Pont社から市販されている。スルホン化テトラフルオロエチレン共重合体は、それらのプロトン伝導能力に起因する、優れた伝導特性を有する。スルホン化テトラフルオロエチレン共重合体は、種々のカチオン伝導性によって製造することができる。これらの共重合体は、優れた熱および機械的安定性も呈し、生体適合性であるので、それらは制御電極コーティングでの使用に好適な材料となる。
他の好適なイオン交換材料には、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリ(アリーレン−エーテル−スルホン)(PSU)、PVDF(ポリ塩化ビニリデン)グラフトスチレン、酸でドープしたポリベンゾイミダゾール(PBI)、およびポリホスファゼンが挙げられる。
イオン交換材料は、乾燥状態でセンサ内に存在させることができ、その場合、該材料には、例えばガス流中の水蒸気として、水の添加が必要となる。これは、センサを使用してヒトまたは動物の呼気を分析する場合であり、水蒸気は様々な量で存在する。代替的に、イオン交換材料は、飽和した、または部分的に飽和した状態で、水とともに存在させることができ、その場合、乾燥ガス流を分析することができる。そのような場合、センサの出力は、水中へのイオンの溶解が存在することに起因して、イオン交換材料の伝導性の変化に対応して変化する。
イオン交換材料の厚さは、イオン交換層と接触するガス流の組成の変化に対するセンサの応答を左右する。センサ内の内部抵抗を最小限に抑えるには、極薄イオン交換層の使用が好適である。
イオン交換層は、センサの特定の用途に基づいて、単一のイオン交換材料、または2つ以上のそのような材料の混合物を備えることができる。
イオン交換層は、イオン交換材料が、センサの可使時間の間に、所与のレベルの化学的および機械的安定性および完全性を呈する場合に、イオン交換材料で構成することができる。代替的に、イオン交換層は、イオン交換材料に不活性支持体を備えることができる。好適な支持体には、酸化物が挙げられ、より具体的には、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、およびそれらの混合物を含む、金属酸化物が挙げられる。他の好適な支持体には、ケイ素、および種々の天然および合成クレイの酸化物が挙げられる。
特に好適な一実施形態では、イオン交換層は、イオン交換材料および不活性フィラーに加えて、もしあれば、メソ多孔性材料を備える。本願明細書では、メソ多孔性材料という記述は、1〜75nmの範囲の細孔を有する材料、より具体的には、2〜50nmの範囲の細孔を有する材料のことである。メソ多孔性材料は、高度に制御することができる媒体を提供し、一様に水和して伝導を生じさせるのに好適な材料を提供する。
本発明のセンサでの使用に好適なメソ多孔性材料は、当技術分野において既知で、市販されているものであり、ゼオライトが挙げられる。ゼオライトは、本発明のセンサ内のイオン交換層内に含有させるのに特に好適な成分である。1つの好適なゼオライトは、ゼオライト13Xである。代替的に使用するメソ多孔性材料は、ゼオライト4AまたはゼオライトPである。イオン交換層は、ゼオライト材料のうちの1つ、またはそれらの組み合わせを含有することができる。
メソ多孔性材料の粒度および厚さは、イオン交換層と接触するガス流の組成の変化に対するセンサの応答を左右する。センサ内の内部抵抗を最小限に抑えるには、多孔質材料を含有する極薄層の使用が好適である。
メソ多孔性材料は、イオン交換層内に分散することが好ましく、微細分散体として分散することがより好ましい。メソ多孔性材料は、0.5〜20μm、より好ましくは1〜10μmの範囲の粒度を有する粒子として分散することが好ましい。一実施形態では、メソ多孔性材料は、好適な溶媒中の粒子の懸濁液として電極に適用され、該溶媒によって、電極に粒子の微細分散を残すように蒸発させることができる。イオン交換材料は、次いでメソ多孔性分散体を覆って適用される。メソ多孔性材料は、溶媒10ml中の均一な懸濁液として、0.01〜1.0gの濃度で適用されることが好ましく、電極はその溶媒の中に1回以上浸漬される。メソ多孔性材料は、溶媒10mlあたり0.05〜0.5gの濃度で、特には溶媒10mlあたり約0.1gの濃度で適用されることがより好ましい。メソ多孔性材料の適用での使用に好適な溶媒は、当技術分野において既知であり、アルコール類が挙げられ、より具体的には、メタノール、エタノール、および高脂肪族アルコールが挙げられる。メソ多孔性材料を適用するための他の好適な手法には、乾燥エアゾールデポジション、噴霧熱分解、スクリーン印刷、原位置結晶成長、水熱育成、スパッタリング、および高圧蒸気殺菌が挙げられる。
(連続的な)イオン交換膜内のメソ多孔性粒子の疎な集団(sparse population)は、ガス流中の標的種の検出、より具体的には水蒸気中の標的種の検出に対して最良の識別能を提供することが分かっている。好適な一配列の走査型電子顕微鏡(SEM)による検査は、メソ多孔性粒子の密度を明らかにするので、各粒子は、概して、数本体直径分だけ、より具体的には、1〜5本体直径分、より好ましくは1〜3本体直径分、最近傍の粒子から間隔が置かれる。
また、厚膜のイオン交換材料は、メソ多孔性材料の連続した厚いコーティングと同じように、センサの性能を低下させることも分かっている。換言すれば、薄いイオン交換層と、メソ多孔性粒子の疎な集団との組み合わせが最良に機能する。
本センサは、二酸化炭素の検出、より具体的には、ヒトまたは動物の呼気中に存在する二酸化炭素の検出に特に好適である。また、本センサは、ガス流中の水蒸気の検出にも特に好適である。吐き出されたガス流の場合、対象によって吐き出された水蒸気濃度の測定によって、測定すべき呼気の二酸化炭素含有量の正確な測定が可能となる。この特徴によって、センサは、ヒトおよび動物によって吐き出されるガス流の分析に特に好都合となる。加えて、本センサは、分析されているガス流の組成の変化に対する迅速かつ正確な応答を提供する。これらの特徴は、本発明のセンサを、対象の呼気の分析におけるカプノグラフセンサとしての使用に対して特に好適なものとする。
本発明は、特にコンパクトで、非常に単純な構成のセンサを提供する。加えて、本センサは、加熱または冷却を必要とすることなく、周囲温度条件で使用することができ、また同時に、分析されているガス中の標的物質の濃度の正確な測定を行うことができる。
センサは、電極を収容して保護するハウジングまたは他の保護体を備えることが好ましい。センサは、ガスの流れを電極上へ直接導く流路またはコンジットを備えることができる。非常に単純な構成では、センサは、コンジットまたは管を通過するガス流が直接接触するように、2つの電極がその中に延在するコンジットまたは管を備える。センサを患者の呼気の分析に使用することを目的とした場合、コンジットは、患者がその中に息を吐き出すことができるマウスピースを備えることができる。代替的に、センサは、バルクガス流を直接測定するために、電極をハウジングの上または内側の暴露させた位置に備えるように形成することができる。ハウジング、流路またはコンジットの正確な形態は、動作またはセンサの性能には重要ではなく、あらゆる所望の形態とすることができる。センサの本体またはハウジングは、好適なプラスチックのような非導電性材料で作製されることが好ましい。
上述のように、一実施形態では、センサは、分析されているガス流中に存在する水蒸気がイオン交換層を水和させることに依存する。ガス流中に存在する水蒸気が不十分な場合、センサには、ガス流の水蒸気含有量を増加させるための手段を提供することができる。このような手段には、水の貯蔵容器、およびスプレー、吸入器、またはエアゾールのようなディスペンサが挙げられる。
電極は、あらゆる好適な形状および構成とすることができる。好適な電極の形態には、点、線、環、および平面状の表面が挙げられる。センサの有効性は、電極の特定の配列によって左右されることがあり、特定の実施形態では、隣接する電極間に非常に小さな経路長を有することによって高めることができる。これは、例えば、作用電極および対電極のそれぞれに、交互に切り換えた格子組みパターンに配列した複数の電極を備えることによって達成することができ、該パターンは、一連の互いに嵌合させた電極部分を形成し、より具体的には同心円状のパターンに配列される。
電極は、製造技術の解像度の範囲まで、互いにできる限り近づけて配向されることが好ましい。作用電極および対電極は、10〜1000ミクロン、好ましくは50〜500ミクロンの幅とすることができる。作用電極と対電極との間隙は、20〜1000ミクロン、より好ましくは50〜500ミクロンとすることができる。最適なトラックギャップの距離は、検討中の特定の電極材料、ジオメトリ、構成、および基板に対する日常的な実験によって見出される。好適な一実施形態では、最適な作用電極のトラック幅は、50〜250ミクロン、好ましくは約100ミクロンであり、対電極のトラック幅は、50〜750ミクロン、好ましくは約500ミクロンである。作用電極と対電極との間隙は、約100ミクロンであることが好ましい。
対電極および作用電極は、同じサイズとすることができる。しかしながら、好適な一実施形態では、電流伝達の制限を回避するように、対電極の表面積は、作用電極の表面積よりも大きい。対電極は、作用電極の少なくとも2倍の表面積を有することが好ましい。少なくとも3:1、好ましくは少なくとも5:1、最高で10:1といった、対電極と作用電極とのより高い表面積の比率を用いることもできる。電極の厚さは、製造技術によって左右されるが、電気化学に関しては直接影響を及ぼさない。得られた電気化学的信号の大きさは、主に、暴露表面積によって、すなわち、ガス流に直接暴露され、これと接触する電極の表面積によって決定される。概して、電極の表面積が増加すると、信号も高くなるが、ノイズおよび電気的干渉の影響も受けやすくなり得る。しかしながら、電極が小さくなるほど、そこからの信号の検出がより困難になり得る。
電極は、基板上で支持することができる。支持基板のための好適な材料は、あらゆる不活性、非導電性材料、例えばセラミック、プラスチック、またはガラスである。基板は、電極のための支持体を提供し、電極を適切な配向に保つように機能する。したがって、基板は、あらゆる好適な支持媒体とすることができる。基板は、非導電性であること、電気絶縁性であること、または誘電係数が十分に高いことが重要である。
電極は、基板の表面に配置することができ、イオン交換材料の層は、電極および基板表面を覆って延在する。代替的に、イオン交換材料は、基板に直接適用することができ、電極は、イオン交換層の表面に配置される。これには、機械的強度、および経路長のさらなる制御を与える基部の薄層を提供するという利点がある。
イオン交換材料は、好適な溶媒中の懸濁液または溶液からの蒸発によって、基板の表面に好都合に適用される。例えば、スルホン化テトラフルオロエチレン共重合体の場合、好適な溶媒は、メタノールである。イオン交換層内に存在させるべきである場合、イオン交換材料の懸濁液または溶液は、不活性支持体またはその前駆体を備えることもできる。
電極の電気絶縁を改善するためには、ガス流と接触するように配置されていない電極の部分(すなわち、電極の非動作部分)を、誘電体材料でコーティングし、電極の活性部分が暴露したままになるようにパターン化することができる。
センサは、上述のように、2つの電極で良好に動作するが、例えば第3の、すなわち基準電極を含む、2つ以上の電極による配列も当技術分野において既知である。基準電極を使用することで、対電極と作用電極との間の「iRドロップ」がかなりの量であるときに、印加電圧のより良好な定電位制御、または電流の定電流制御が提供される。2つの2電極および3電極セルを用いることもできる。
対電極と作用電極との間に配置された、さらなる電極を用いこともできる。ガス流の温度は、電極の終端間抵抗を測定することによって算出することができる。そのような手法は、当技術分野において既知である。
電極が、電解質、またはガス流中に存在する物質の内のいずれかと反応しなければ、電極は、あらゆる好適な金属または合金金属を含むことができる。元素周期表(Handbook of Chemistry and Physics、62nd edition、1981 to 1982、Chemical Rubber Companyに規定されている通り)の第VIII族の金属が優先される。好適な第VIII族金属は、レニウム、パラジウム、およびプラチナである。他の好適な金属には、銀および金が挙げられる。各電極は、金またはプラチナで作製されることが好ましい。電極の形成には、炭素、または炭素を含有する材料を使用することもできる。
本発明のセンサの電極は、厚膜スクリーン印刷用インクの形態で、電極材料を基板上に印刷することによって形成することができる。インクは、4つの構成要素(すなわち、機能要素、結合剤、ビヒクル、および1つ以上のモディファイア)で構成される。本発明の場合、機能要素は、電極の伝導性の成分を形成し、電極の形成に使用される上述の金属のうちの1つ以上の紛体を含む。
結合剤は、高温焼成中に、インクを基板に保持して基板と結合させる。ビヒクルは、粉体のための担体としての役割を果たし、溶媒のような揮発性成分と、ポリマーのような不揮発性成分の両方を含む。これらの材料は、乾燥および焼成の初期段階でそれぞれ蒸発させる。モディファイアは、少量の添加剤を含み、処理前後のインクの性質の制御に作用する。
スクリーン印刷には、ビヒクル成分およびインク内の紛体のような流動学的特性、および周囲温度のような環境的側面によって決定される限度内で制御されるインク粘度が必要である。
印刷スクリーンは、張力を高く保ちながら、スクリーンフレーム全体にステンレス鋼製のワイヤメッシュ布を広げることによって施すことができる。次いで、エマルジョンをメッシュ全体に広げ、メッシュの全ての空間を充填する。一般的な方法では、メッシュに過剰なエマルジョンを添加する。次いで、電極を設計したテンプレートを使用して、スクリーン印刷すべき領域をスクリーン上にパターン化する。
スクリーン上のインクを広げるには、スキージを使用する。スキージの剪断作用によってインク粘度が低下し、インクはパターン化された領域から基板上へ通過することができる。スキージが通過するとスクリーンは剥離する。インク粘度は、元の状態に戻り、鮮明な印刷が得られる。スクリーンメッシュは、所望の厚膜印刷厚さ、したがって完成した電極の厚さを決定するときに重要となる。
スキージの下方への動作距離の機械的制限(ダウンストップ)は、印刷ストロークの制限が、基板表面の下の75〜125μmとなるように設定しなければならない。これによって、基板全体の安定した印刷厚さを達成することができるが、同時に、過度の圧力によって生じる歪み、および起こり得る塑性変形からスクリーンメッシュを保護することができる。
印刷厚さを決定するには、以下の式を用いることができる。
Tw=(Tm×Ao)+Te
式中、Tw=湿潤厚さ(μm)
Tm=メッシュ織り厚さ(μm)、
Ao=空間率(%)、
Te=エマルジョン厚さ(μm)である。
印刷プロセス後、センサ素子は、焼成前にレベリングしなければならない。レベリングによって、メッシュマークを満たすことができ、また、より揮発性の高い溶媒の一部を室温で緩やかに蒸発させることができる。この乾燥プロセス中に全ての溶媒を除去できなかった場合は、その残量が、センサ素子を囲む雰囲気を汚染することによって、乾燥プロセスに問題を生じさせる場合がある。厚膜技術に使用される大部分の溶媒は、150℃のオーブンで10分間保持することで完全に除去することができる。
焼成は、一般的にベルト炉の中で達成される。焼成温度は、インクの化学的性質よって異なる。大部分の市販のシステムは、の850℃のピーク温度で10分間焼成する。総在炉時間は、炉の加熱および室温への冷却にかかる時間を含めて、30〜45分である。良好な処理には焼成雰囲気の純度が重要である。空気は、微粒子、炭化水素、ハロゲン含有蒸気、および水蒸気が無い状態でなければならない。
電極を作製して、それらを基板に適用するための代替となる手法には、もしあれば、スピン/スパッタコーティング、および可視/紫外線/レーザフォトリソグラフィが挙げられる。センサの電気化学的性能を変化させる可能性のある不純物を電極内に存在させないようにするために、電極は、電気化学的めっきによって作製することができる。より具体的には、各電極は、異なる手法によって適用された複数の層を備えることができ、下層は、印刷のような上述の手法を使用して作製され、最上位層または外層は、純金属のような純粋な電極材料を使用した電気化学的めっきによって適用される。
使用に際して、センサは、広範囲の温度にわたって動作することができる。しかしながら、分析すべきガス流中には水蒸気を存在させる必要があるため、センサの温度は、水の氷点よりも高く、かつ露点よりも高くしておかなければならない。センサは、ガス流の温度を上昇させるために、必要に応じて、加熱手段を備えることができる。
さらなる側面では、本発明は、水蒸気を含むガス流中の標的物質を感知する方法であって、
ガス流を、作用電極と対電極との間に延在するイオン交換材料の層に当てるステップと、
作用電極および対電極全体に電位を印加するステップと、
電位の印加によって作用電極と対電極との間に流れる電流を測定するステップと、
測定した電流の流れから、ガス流中の標的物質の濃度の示度を測定するステップとを含む方法が提供される。
ガス流中の標的物質は、水蒸気の他に存在する、酸性成分のような成分となり得る。代替的に、標的物質は、水蒸気そのものとなる場合があり、その場合には、センサを使用して、ガス流の含水量または湿度を測定する。
上述のように、本発明の方法は、ガス流中の二酸化炭素の検出、より具体的には、対象となるヒトまたは動物の呼気中の二酸化炭素の検出での使用に特に好適である。
動作中、対電極と作用電極との間のインピーダンスは、相対湿度を示し、測定する場合は、ガス流の標的物質の含有量を示し、これらは、様々な手法で電子的に測定することができる。
本発明の方法は、上述のように、センサを使用して実行することができる。
ガス流が含有する水蒸気が、動作に対して少なすぎる場合は、電極との接触が行われる前に、追加の水をガスに添加することができる。
本方法では、電位を電極全体に印加する必要がある。1つの単純な構成では、電圧は対電極に印加され、一方で、作用電極は地面に接続(接地)される。最も簡単な形態では、本方法は、作用電極および対電極全体に単一で一定の電位差を印加する。代替的に、電位差は、例えば一連の電位間でパルス化または掃引して、時間に対して変化させることができる。一実施形態では、電位は、いかなる反応も生じない、いわゆる「残留」電位と、反応電位との間でパルス化される。
動作に際し、線形電位走査、複数の電圧ステップ、または1つの離散電位が作用電極に印加され、得られたファラデーの還元電流は、電極をブリッジする水中の標的分子の溶解の一次関数としてモニタリングされる。
通常、センサ素子内で測定される電流は小さい。電流は、抵抗Rを使用して電圧に変換される。小さな電流が流れるため、電子設計および細部に対して細かな注意が必要となり得る。より具体的には、特別な「保護」手法を用いることができる。システム内の接地ループは避けなければならない。これは、当技術分野において既知の手法を使用して達成することができる。
対電極と作用電極との間を通る電流は、電圧に変換され、ガス流中の二酸化炭素の関数として記録される。センサは、2つの電圧間で電位をパルス化する、「矩形波ボルタンメトリ」として当技術分野において既知の手法によって、より迅速に応答する。パルス中の応答を数回測定することで、センサのインピーダンスを評価することができる。
過渡応答の形状は、単純な電子抵抗素子および静電容量素子に関して、単にセンサの電気的特性(インピーダンス)に関連し得る。形状を慎重に分析することで、抵抗および静電容量の個々の寄与を算出することができる。このような数学的手法は、当技術分野において既知である。静電容量は、充電等のような電子アーチファクトによってもたらされる不要な雑音を含む要素である。容量信号は、デザインの選択およびセンサ内の電極のレイアウトによって低減することができる。電極の表面積の増加、および電極間の距離の増加は、結果として生じる静電容量に影響を及ぼす2つの主要な要因である。電極間の反応に起因する、電流の通過の結果として生じる所望のファラデー信号は、実験によって最適化することができる。パルス内の期間が増加したときの応答の測定は、例えば容量成分とファラデー成分との間で選択的に選択することができる1つの手法である。このような実用的な手法は、当技術分野において既知である。
センサ素子の電極に印加された電位差は、上述のように、残留電位と反応電位との間で交互に、または定期的にパルス化することができる。図1は、印加する電圧波形の実施例を示す図である。図1aは、残留電位Vと反応電位Vとの間を交互に切り換える、パルス化された電圧信号の代表例である。電圧は、周波数の範囲で、一般的にはサブヘルツ周波数の範囲、すなわち0.1Hzから最高10kHzの範囲でパルス化することができる。好適なパルス周波数は、1〜500Hzの範囲である。代替的に、対電極に印加される電位波形は、「掃引した」一連の周波数で構成することができ、代表例を図1bに示す。図1cに示されたさらなる代替的な波形は、いわゆる「白色雑音」組の周波数である。このような波形から得られた複素周波数応答は、フーリエ変換分析のような手法を使用して、信号収集後にデコンボリュートしなければならなくなる。このような手法も、当技術分野において既知である。
1つの好適な電圧レジームは、0V(「残留」電位)、250mV(「反応」電位)、および20Hzのパルス周波数である。
本発明の利点は、電気化学的反応の電位が約+0.2ボルトであり、これが、全てではないが、金属イオンの還元および酸素の溶解のような、測定を妨げる大部分の競合反応を回避することである。
本発明の方法は、ヒトまたは動物の呼気の分析での使用に特に好適である。この分析の結果から、患者の呼吸状況の示度を得ることができる。
したがって、さらなる側面では、本発明は、ヒトまたは動物のような、対象の呼気中の標的物質の濃度を測定する方法であって、
呼気を、作用電極と対電極との間に延在するイオン交換材料の層に当てるステップと、
作用電極および対電極全体に電位を印加するステップと、
電位の印加によって作用電極と対電極との間に流れる電流を測定するステップと、
測定した電流の流れから、呼気流中の標的物質の濃度の示度を測定するステップとを含む方法が提供される。
ヒトまたは動物によって吐き出されたガスは、対象の肺内で行われるガス交換機構の動作の結果として、しばしば水蒸気中に飽和する。本センサを使用して、対象のヒトまたは動物の呼気の含水量を測定およびモニタリングすることができる。
本発明のセンサおよび方法は、患者または対象の肺機能をモニタリングして判断する際に有用である。本方法およびセンサは、様々な呼吸状況を診断またはモニタリングするように、患者または動物の呼気中の、二酸化炭素のような物質の周期的濃度の分析に特に好適である。本センサは、速い応答時間が必要な用途、例えば、通常呼吸の個人用呼吸モニタリング(カプノグラフィ)に特に有用である。カプノグラフを用いた測定は、概して、呼吸医学、気道疾患、拘束性および閉塞性の両方の、気道管疾患管理、および気道炎症の分野に適用することができる。本発明は、カプノグラフィ、および喘息の診断、モニタリング、および管理の分野に特定の用途が見出され、カプノグラフの形状は、疾患の程度の関数として変化する。より具体的には、本発明のセンサおよび方法を使用して達成することができる高反応速度により、その結果を用いて、喘息患者における喘息発作の発症に対して早期に注意を促すことができる。
対象または動物の呼気中の水蒸気の飽和度および変動の測定は、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、末期の致命的な肺疾患の診断にも使用することができる。ARDSは、肺間質浮腫によって特徴付けられる。健康な対象では、肺における血液と組織との間の水の分布は、通常は定常状態である。水の外向きの濾過作用(正の経毛細管静水圧による)は、(リンパ排液による)間質からの再吸収によって釣り合わせられる。ARDSは、このバランスを崩す。疾患には複数の段階があるが、毛細管透過性が増加すると、一般的には肺内への水の蓄積が生じる。したがって、患者によって吐き出される水の量および変化をモニタリングすることが、ARDSの診断および管理に有用となり得る。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について一例として説明する。
図1a、1bおよび1cは、上述のような本発明の方法で、電極に印加することができる可能な電圧波形の電圧と時間の関係を示す図である。 図2は、本発明のセンサの一実施形態の断面を示す図である。 図3は、本発明によるセンサ素子の一実施形態の表面の等角概略図である。 図4は、本発明のセンサのセンサ素子の別の実施形態の等角概略図である。 図5は、センサ素子の電極を励起するために使用することができる、定電位電子回路の概略図である。 図6は、電極を励起するために使用することができる、定電流電子回路の概略図である。 図7は、本発明のセンサで使用するための呼吸管アダプタの概略図である。 図8は、本発明の一実施形態の、センサ素子の相互接続および好適な計測器への該センサの接続の概要を提供するフロー図である。 図9は、本発明のセンサの電極全体に分散したゼオライト粒子のSEM写真である。 図10は、本発明のセンサを使用して、患者が吸入および吐き出したガス流を分析して得られた、時間による水蒸気濃度の変化を示すカプノグラムである。 図11は、本発明のセンサに印加した電圧信号および測定された電流応答の一形態を図形的に表現した図である。
図2を参照すると、本発明によるセンサが示されている。センサは、呼気の二酸化炭素含有量および湿度を分析するためのものである。全体として参照番号2で示されるセンサは、コンジット4を備え、呼気流をその中に通すことができる。コンジット4は、マウスピース6を備え、患者は、それを通じて呼吸することができる。
全体として参照番号8で示されるセンシング素子は、マウスピース6からコンジットを通過するガス流がセンシング素子8に当たるように、コンジット4内に位置する。センシング素子8は、不活性材料の支持基板10を備え、作用電極12および基準電極14がその上に載置される。作用電極12および基準電極14は、作用電極12と基準電極14との隣接部分間の距離を最小限にする、織り合わせパターンを提供するように、同心円状に配列された複数の電極部分12aおよび14aをそれぞれ備える。このようにして、2つの電極間の電流経路は、最小に保たれる。
絶縁または誘電体材料の層16は、作用電極12および基準電極14の両方の一部を覆って延在するが、各電極の部分12aおよび14aは、コンジット4を通過するガス流と直接接触するように、暴露されたままとなる。支持体、電極12および14、および固体電解質前駆体の配列を、図3および4に詳細に示す。
図3を参照すると、全体として参照番号40で示される、基板層42を備えたセンサ素子の分解図が示されている。作用電極44は、基板層42上に載置され、一連の細長い電極部分44aが該基板層から延在する。同様に、基準電極46は、基板層42上に載置され、一連の電極部分46aが該基板層から延在する。図3から分かるように、作用電極部分44aおよび基準電極部分46aは、密接に嵌合されたアレイ状に、一方が他方の間に延在し、作用電極と基準電極との隣接部分間の間隔を最小にして、暴露される電極の表面積を大きくしている。イオン交換材料の層48は、作用電極44および基準電極46を覆う。
イオン交換材料は、Nafion(登録商標)、市販のスルホン化テトラフルオロエチレン共重合体で構成される。
イオン交換材料48は、懸濁液への繰り返し浸漬によって、または好適な溶媒、特にメタノールに溶解したNafion(登録商標)のスラリーによって適用される。pHは、Nafion(登録商標)のイオン交換器の特性を左右する。主にH、K、Na、およびCa2+をカチオン交換体としてコーティングした、Nafion(登録商標)を製造することが可能である。センサ素子は、各浸漬の後、かつその後の浸漬の前に溶媒を蒸発させるように、乾燥させる。その後の溶液または懸濁液への浸漬によって、他の材料をイオン交換層に組み込むことができる。浸漬回数は、イオン交換層の所要の厚さによって決定され、その化学組成は、センサが浸漬されるさらなる溶液の数および種類によって決定される。
パッド、スプレー、スクリーン、および他の機械的な印刷方法のような、コーティングの厚さおよび組成を同様に達成することができる複数の他の手段が存在することは明らかである。このような手法は、当技術分野において既知である。
代替となる電極配列を図4に示すが、図3のセンサ素子と共通する要素は同じ参照番号で識別される。作用電極部分44aおよび基準電極部分46aは、密接な円形のアレイに配列されていることに気付かれよう。電極および基板は、図3に関して上述したように、イオン交換材料の層内にコーティングされる。
図5を参照すると、定電位電子回路が示されており、該回路を用いて、本発明のセンサの作用電極および基準電極全体に適用される電圧を提供することができる。全体として参照符号100で示される回路は、「OpAmp1」で識別される増幅器102を備え、該増幅器は、外部から印加された電圧信号Vinを受け入れる制御増幅器として機能する。OpAmp1からの出力は、制御(対)電極104に印加される。「OpAmp2」として識別される第2の増幅器106は、制御電極104から作用電極108へ流れる電流を、測定可能な電圧(Vout)に変換する。抵抗R1、R2、およびR3は、入力電圧および測定電流に従って選択される。
センサの電極を励起するための、代替となる定電流回路を図6に示す。制御電極104および作用電極108は、「OpAmp1」として示された単一の増幅器112の入力と出力との間に接続される。抵抗R1も、所望の電流に従って選択される。
図7を参照すると、患者の呼気をモニタリングするためのアダプタが示されている。センサ素子は、図2に示して説明したものと類似した様態で、アダプタ内に載置され、アダプタ内を流れる空気流内へ直接配向される。図7に示された好適な実施形態は、全体として参照番号200で示されるアダプタを備え、該アダプタは、円筒形ハウジング202を有し、該ハウジングは、一端に雄型の(押し込み嵌めした)円錐継手204を、他端に雌型の(押し込み嵌めした)円錐継手206を有する。側部流入口208は、円筒形ハウジング202内にオリフィスの形態で提供され、下記の実施例2に詳述されるように、アダプタを、患者の通常呼吸のモニタリングに使用できるようにする。側部流入口208は、患者が装置を通じて吸入する間、ガスをセンサ素子上へ導く。通常呼吸のモニタリングは、ハウジング202の流出口上に一方向弁を提供することによって改善することができる。
図8を参照すると、本発明によるセンサシステムの一般的レイアウトが概略的に示されている。全体として参照番号400で示されるシステムは、対電極402と作用電極404とを有するセンサ素子を備える。対電極402は、例えば図5に示して上述した形態の、制御定電位406によって電圧が供給される。制御定電位406のための入力信号は、デジタル−アナログ変換器(D/A)408によって提供され、マイクロコントローラ410からのデジタル入力信号がそれ自体に提供される。センシング素子によって生成された出力信号は、作用電極404での電流の形態であり、該電流は、電流−電圧変換器412に供給され、その出力は、次にアナログ−デジタル変換器(A/D)414に供給される。マイクロコントローラ410は、A/D変換器414の出力を受信し、その出力を用いて、モニタリングされているガス流中の標的物質の濃度を示す表示を生成する。表示(明確にするために図8には示さず)は、あらゆる好適な表示形態、例えば聴覚表示または視覚表示とすることができる。好適な一実施形態では、マイクロコントローラ410は、標的物質の濃度の連続的な表示を生成するが、この構成は、患者の通常呼吸をモニタリングする際に特に有用である。
本発明のセンサは、個々に用いて、または互いに直列に連続して接続された一連のセンサ素子として用いて、単一のガス流から一連のガスを測定することができる。例えば、一連のセンサを用いて、患者の呼気を分析することができる。加えて、2つ以上のセンサを使用して、患者の吸気および呼気の組成を比較することができる。
本発明を、以下の実施例を通じてさらに説明する。
図2および3に示された全般的な構成を有するセンサを作製した。電極は、市販のスルホン化テトラフルオロエチレン共重合体(Nafion(登録商標)、前出のDu Pont社)およびゼオライト4Aを含むイオン交換層でコーティングした。コーティングは、以下のように作製した。
ゼオライト材料の懸濁液を、10mlのメタノール中に懸濁した。ゼオライトは、均一な粒度範囲(約1ミクロンの粒子径)を有した。
その懸濁液を10分間超音波振動処理して、溶液中のゼオライトの分散を均一にした。超音波浴またはプローブも使用することができる。コーティングすべき電極は、次いで溶液に浸漬して、取り出す前に2秒間保持した。電極は、平らに倒した状態にして溶媒を自然に蒸発させた。必要に応じて、強制空気循環を使用して、溶媒の蒸発を促進することもできる。
電極は、SEMを使用して検査し、電極全体のゼオライト粒子の分布を判断した。結果を図9に示す。図に示されるように、ゼオライト粒子は、電極の表面全体に微細に分散しており、粒子間の間隔は、概して、少なくとも1つの粒子径分である。
センサをそのまま水平位置にして、次いで、シリンジを使用して最小量のNfionポリマーをセンサの表面に分注し、流体の分注に使用されるシリンジ針の先端を使用して、センサの表面全体に広げた。ここでも、溶媒が自然に蒸発するように放置した。容量は、センサの表面領域を完全に覆い、かつ結果として生じる膜の厚さができる限り小さくなる程度とした。1cmの領域に対応する典型的な容量は、1〜10μlの範囲、好ましくは2μlである。結果として生じる残留層の厚さ(溶媒の蒸発後)は、適度に薄く、意図した用途に一致しなければならない。実際的には、10〜1000nm、好ましくは100nmの層の厚さを、本方法を使用して達成することができる。
センサを使用して、患者に図1のアセンブリを通じて吸入および吐き出させることによって、患者の呼気の組成を、より具体的には、呼気の水蒸気含有量を分析した。その結果のカプノグラムを図10に示すが、図から、本センサが、経時的に呼気中の水の濃度の変化を非常に正確に追跡していることが分かる。
図11を参照すると、図11aには、センサの電極全体に印加された電圧のグラフ表示が示されている。示されるように、ステップ電圧(1)が対電極に印加される。ステップ変化は、好ましくは、できる限り瞬間的であり、かつ即時的なものでなければならない。図11bは、(電流−電圧変換後に)作用電極から受信した電流過渡応答の2つの実例を示す図である。どちらの応答も、時間とともに指数関数的に減少する、即時的電流過渡(「スパイク」)によって特徴付けられる。図11bの上方の曲線は、センサが高濃度の水蒸気に反応したことを示し、下側の曲線は、同じセンサが低濃度の水蒸気に反応したことを示す。測定した電流(ステップ変化の後)を使用して濃度を評価することができる。例えば、点(3)または(4)での傾斜に対する値、または点(5)または(6)での電流に対する絶対値を使用して、濃度を評価することができる。電極の表面全体に適用されたコーティングの反応機構は、図11cに示されるように、(電子的同等物において)単純に抵抗と静電容量とを組み合わせたものとみなすことができる。コンデンサは、図11bに見られるように、大部分が「スパイク」および指数関数的減少に寄与し、センサが水蒸気に暴露されたときに最も変化する。

Claims (35)

  1. ガス流中の標的物質を感知するためのセンサであって、
    該ガス流に暴露されるように配置されたセンシング素子を備え、該センシング素子は、
    作用電極と、
    対電極と、
    該作用電極と該対電極との間に延在するイオン交換材料の層と
    を備え、それによって、該イオン交換層と該ガス流との接触が、該作用電極と該対電極との間に電気的接触を形成する、センサ。
  2. 前記イオン交換材料は、イオノマ、特にスルホン化テトラフルオロエチレン共重合体である、請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記イオン交換層は、メソ多孔性材料を含む、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のセンサ。
  4. 前記メソ多孔性材料は、ゼオライトであり、より具体的には、ゼオライト13、ゼオライト4A、またはそれらの混合物である、請求項3に記載のセンサ。
  5. 前記メソ多孔性材料は、微細分散体として分散される、請求項3または請求項4のうちのいずれか1項に記載のセンサ。
  6. 前記イオン交換材料は、水、または凝縮水蒸気を含む、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のセンサ。
  7. 前記標的物質は、酸性物質、より具体的には、二酸化炭素であるか、または水である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のセンサ。
  8. 前記ガス流が前記センシング素子に当たるように導かれるコンジットをさらに備える、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のセンサ。
  9. 前記コンジットは、患者が息を吐き出し得るマウスピースを備える、請求項8に記載のセンサ。
  10. 前記作用電極および前記対電極は、点、線、環、および平面状の表面から選択された形態である、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のセンサ。
  11. 前記作用電極および前記対電極のうちの一方または両方は、複数の電極部分を備える、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のセンサ。
  12. 前記作用電極および前記対電極の両方は、格子組みパターンで配列された複数の電極部分を備える、請求項11に記載のセンサ。
  13. 前記電極部分は、同心円状のパターンで配列される、請求項11に記載のセンサ。
  14. 前記対電極の表面積は、前記作用電極の表面積よりも大きい、請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載のセンサ。
  15. 前記対電極と前記作用電極との表面積の比率は、少なくとも2:1、好ましくは少なくとも5:1である、請求項14に記載のセンサ。
  16. 前記電極は、不活性基板上に支持される、請求項1〜請求項15のいずれか1項に記載のセンサ。
  17. 各電極は、元素周期表の第VIII族、銅、銀、および金から選択された金属、好ましくは金またはプラチナを含む、請求項1〜請求項16のいずれか1項に記載のセンサ。
  18. 各電極の一部を覆って配置された絶縁材料の層をさらに備え、該絶縁層は、各電極の一部がガス流に直接接触したままになるように形成される、請求項1〜請求項17のいずれか1項に記載のセンサ。
  19. 基準電極をさらに備える、請求項1〜請求項18のいずれか1項に記載のセンサ。
  20. 前記電極は、基板上に載置され、該電極は、厚膜スクリーン印刷、スピン/スパッタコーティング、または可視/紫外線/レーザフォトリソグラフィによって該基板に適用される、請求項1〜請求項19のいずれか1項に記載のセンサ。
  21. 1つ以上の電極が複数の層で構成され、その外層は、電気化学的めっきによって適用された純金属の層である、請求項1〜請求項20のいずれか1項に記載のセンサ。
  22. 前記電極上に直接当たる前記ガス流を加熱するヒータをさらに備える、請求項1〜請求項21のいずれか1項に記載のセンサ。
  23. 水蒸気を含むガス流中の標的物質を感知する方法であって、
    該ガス流を、作用電極と対電極との間に延在するイオン交換材料の層に当てることと、
    該作用電極および該対電極全体に電位を印加することと、
    該印加された電位の結果として、該作用電極と対電極との間の電流を測定することと、
    該測定された電流から、該ガス流中の該標的物質の濃度の示度を測定することと
    を含む、方法。
  24. 前記標的物質は、二酸化炭素のような酸性物質、水蒸気、またはそれらの組み合わせである、請求項23に記載の方法。
  25. 前記作用電極および前記対電極全体に定電圧が印加される、請求項23または請求項24に記載の方法。
  26. 前記作用電極および前記対電極全体に可変電圧が印加される、請求項23または請求項24に記載の方法。
  27. 前記可変電圧は、残留電位と、反応閾値電位を超える電位との間で交互に切り換わる、請求項26に記載の方法。
  28. 前記電圧は、0.1Hz〜20kHzの周波数でパルス化される、請求項27に記載の方法。
  29. 患者の呼気中の標的物質の濃度を測定する方法であって、
    該呼気を、作用電極と対電極との間に延在するイオン交換材料の層に当てることと、
    該作用電極および該対電極全体に電位を印加することと、
    該印加された電位の結果として、該作用電極と該対電極との間の電流を測定することと、
    該測定された電流から、該呼気流中の標的物質の濃度の示度を測定することと
    を含む、方法。
  30. 前記標的物質は、水および/または二酸化炭素である、請求項29に記載の方法。
  31. 前記方法は、患者の肺機能の測定に適用され、より具体的には、喘息、COPDまたはARDSを患った患者の肺機能の測定に適用される、請求項29または請求項30に記載の方法。
  32. 患者の通常呼吸がモニタリングされる、請求項29〜請求項31のうちのいずれか1項に記載の方法。
  33. ガス流の組成をモニタリングするためのシステムであって、
    請求項1〜請求項22のうちのいずれか1項に記載のセンサと、
    該センサからの出力を受信するためのマイクロコントローラと、
    ディスプレイと
    を備え、該マイクロコントローラは、分析したガス流中の標的物質の濃度の連続像を該ディスプレイ上に作り出すようにプログラムされる、システム。
  34. 前記センサは、患者の呼気に暴露されるように適合される、請求項33に記載のシステム。
  35. 前記標的物質は、水および/または二酸化炭素である、請求項33または請求項34に記載のシステム。
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