JP2009541983A - レーザ輻射コヒーレント結合装置及び方法 - Google Patents

レーザ輻射コヒーレント結合装置及び方法 Download PDF

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Abstract

レーザシステム(21)を構成する第1及び第2レーザ副発振子(S1,S2)各々の利得素子を、その媒質(11,11a)中に立体利得格子(41,44)が発生するように使用する。同じくレーザシステム(21)を構成するビーム結合器(13,20)を、各レーザ発振子の輻射出力を互いに結合させる一方、各レーザ発振子の輻射出力を他のレーザ発振子内に回送するよう構成する。これによって、安定で位相ロックがかかるコヒーレント結合型の輻射システムが得られる。

Description

本発明はレーザ光源に関し、特にレーザ輻射コヒーレント結合装置及び方法に関する。
レーザ光源の高出力化に当たりとりわけ問題になるのは、ポンピング光源によってもたらされる熱がレーザ媒質(利得媒質)内に溜まることである。この加熱は、レーザ媒質を励起しいわゆる反転分布を発生させる、というレーザ発振プロセス上必須な処理の副次現象である。その熱により温度分布及び応力が発生するため、レーザ媒質内に屈折率ばらつきが発生してレーザ輻射の光学品質が損なわれるので、これは空間品質低下やスペクトル品質及び発振効率の低下を招きやすい。また、高空間品質モード(理想的には基本空間モード)又は狭スペクトルライン幅モード(理想的には単一縦モード)でレーザ光源を動作させねばならない分野や、使用電力やコストを抑えるためレーザ光源を高効率で動作させたい分野もあるが、レーザ光源の高出力化に伴い熱因性光学歪が増大するので、高出力レーザ光源の利用可能分野は限られてしまう。更に、ポンピングが顕著に強力だとその加熱によって利得媒質が損傷することがある。例えば固体レーザなら結晶破壊が生じるかもしれない。
この熱因性レーザ性能低下は各種レーザ光源、とりわけ固体レーザで問題になる。固体レーザの場合、まずレーザ光増幅器(利得素子)形状をスラブ状、シンディスク状、ファイバ状等とし熱因性歪の影響を抑える策が幾通りか提案されている。従来のロッド状利得素子に比べ熱管理性及びレーザ性能は高まるものの、そうした素子形状でも熱因性性能低下や装置損傷の問題がなくなるわけではなく、更なる高出力化に当たってはまた同じ問題が発生する。
他の策としては、複数個のレーザ光増幅器を並列配置してレーザシステムを形成し、レーザ光増幅器間で輻射出力を相互結合させてより強力な出力にする、という手法がある。この手法の魅力はその出力増強にほとんど限界がないことである。熱因性歪が生じない程度の出力で各光増幅器を動作させつつその使用個数で出力を増強するからである。ただ、この手法にはかなりの難点がある。なかでも問題なのは、レーザ発振子(キャビティ)同士が独立しているため、それらの間に微妙な発振周波数差及び位相差が生じ或いはレーザ光出射フィールド位相が確率的に経時変化することである。結局のところ、相互に独立している複数個のレーザ出射フィールドを(例えばビーム結合器、回折性光学素子等で)結合させ各発振子の出力が集まる単一の出射フィールドにすることは、通常環境下では不可能である。こうしたレーザ発振子間非最適結合手法のことを従来から非コヒーレント結合と呼んでいる。また、その次に問題となるのは、出射フィールドの横空間分布を振幅及び位相に強く相関させねばならないことである。さもないと、空間的な非コヒーレント結合で結合輻射出力が強まっても空間品質が下がり、とりわけいわゆるM2ビーム品質指標が増大する。スペクトル的な非コヒーレント結合も実現可能ではあるが、個々のレーザ発振子の発振波長を離散設定するのでスペクトル帯域幅が拡がるし、そもそも十分広帯域な(即ち多様にレーザ遷移させうる)レーザ媒質及び十分広いスペクトル帯域幅で使用できるビーム結合器がないとその実施すら不可能である。高空間品質と高スペクトル純度が両立する最適結合を達成するにはコヒーレント結合を実施しなければならない。コヒーレント結合とは、全出射フィールドの位相分布が時空双方で完全に相関し、それにより生じる強調干渉によって全出力が正加算され一つの出射フィールドができる手法である。従って、それを実現するには、結合させたい個々のビーム間に位相相関(空間波面分布及び絶対位相の相関)を持たせることと、それに相応のビーム結合手法とが必要になる。
図1に、従来手法に従い2個のレーザ副発振子(サブキャビティ)12,12a間で輻射出力をコヒーレント結合させるレーザシステムを示す。その副発振子12は利得素子10及び高い反射率を有するエンドミラー16から構成されており、また副発振子12aはそれらとは別体の利得素子10a及び高い反射率を有するエンドミラー16aから構成されている。副発振子12はビーム結合器14及びミラー20と共に一方のレーザ発振子を構成しており、また副発振子12aは結合器14及びミラー20と共に他方のレーザ発振子を構成している。介在する結合器14は、一方の副発振子12からの輻射出力ビームを透過させ他方の副発振子12aからの輻射出力ビームを反射させるビームスプリッタであり、レーザ輻射に対し例えば50%の反射率及び50%の透過率を呈するハーフミラーとして機能している。素子10,10aを外部エネルギ源によってポンピングすると、その素材たるレーザ媒質が励起され、レーザ発振の分野で既知の仕組みでレーザ光増幅が誘起される。なお、説明の都合上、ポンピング動作が同様なら同様に励起されるものとしている。両副発振子12,12aによって共有されるミラー20は半透明であり、結合輻射出力ビーム22の出射に使用されている。
国際出願第WO95/25367号パンフレット
MJ. Damzen, R.P.M. Green and K.S. Syed, Opt. Lett., 20, 1704-1706 (1995) B. A. Thompson, A. Minassian and MJ. Damzen, J. Opt. Soc.Am. B 20, . 857-862 (2003)
ただ、このシステムには、ビーム結合器14にて別方向出力ビーム23も発生する、という難点がある。仮に、別々のレーザ副発振子に係るレーザ光出射フィールド間に非コヒーレンス性があると、このビーム23は結合輻射出力ビーム22と同等以上の強さになる。即ち、結合による出力増強は起きず、結合器14が見かけ上無用の素子になる。この難点を克服するには、結合対象レーザ発振子間に位相ロックをかければよい。即ち、結合器14にてコヒーレント結合が発生しビーム23が概ねなくなるよう、各レーザ発振子を共通の周波数、共通の空間モード及び適切な位相差で動作させればよい。しかしながら、そうした位相ロックは実際にはうまく実現しにくい。それは、発振子内ミラー例えば16,16aの角度位置及び直線位置を精密に制御しなければならないからである。また、その位相ロックは維持するのも難しい。それは、振動、気流、熱膨張等といった環境性外乱を受けるからである。
レーザ副発振子が2個から3個以上に増えると、制約条件が増え且つ複雑さが増すため、コヒーレント結合可能な共通のモードを見つけることが更に難しくなる。各副発振子の輻射出力ビームに対し従来技術で位相ロックをかけるとすると、ビーム未合流・未結合区間に位相制御用能動素子を都合複数個挿入し、フィードバック制御系を設けてビーム間位相差を能動的に最適化することとなろうが、能動位相制御は複雑且つ面倒でシステムコストを増大させるものであり、しかもその実行速度を対レーザ発振子外乱より高速にしなければならない。更に困難なことに、各ビームの空間分布を互いにそっくりにするため、レーザ発振子の構成をその熱因性光学歪及びレンズ効果を含めて互いに整合させねばならない。なお、従来技術に関しては非特許文献1及び2並びに特許文献1を参照されたい。
本発明は、別紙特許請求の範囲に記載の発明である。本発明によれば、複数個のレーザ発振子間でその輻射出力をコヒーレント結合させ、強力なレーザ出力を得ることができる。そのため、本発明では、互いに別体のレーザ光増幅器(利得素子)を備える複数個のレーザ発振子によってシステムを構成し、適応型の回折性光学素子として機能する立体利得格子(volume gain grating)を各レーザ発振子で発生させると共に、各レーザ発振子の輻射出力を他のレーザ発振子に回送して格子形成にフィードバックすることによって、それらレーザ発振子を共通の位相に収束させる。また、こうして位相等化した輻射出力を適当なビーム結合器1個又は複数個で強調干渉させることで、大出力且つ高空間品質で単一性即ちまとまりに秀でた結合輻射出力を発生させる。更に、従来技術と違い非線形利得格子形成によりコヒーレント結合が自動達成されるので、複雑な能動位相制御機器が必要ない。
従来のレーザシステムを模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態に係るレーザシステムを模式的に示す図である。 副発振子内光増幅用自己交差型ループ光路を模式的に示す図である。 その構成要素である非相反的透過素子を模式的に示す図である。 同じくその模式図である。 ビーム間干渉による利得飽和で発生する利得格子及びその回折性光学素子としての動作を模式的に示す図である。 別様のビーム間干渉による利得飽和で発生する別様の利得格子を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係るレーザシステムを模式的に示す図である。 本発明の第3実施形態に係るレーザシステムを模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態を複数個、別紙図面を参照して例示説明する。
図2に本発明の第1実施形態に係るレーザシステム21の概要を示す。このシステム21は、2個のレーザ副発振子S1及びS2と、結合輻射出力ビーム22を出射するため共用される半透明の出力結合ミラー20と、それらに介在するビームスプリッタ13とを備えている。スプリッタ13は、ミラー20から戻ってくる輻射の一部を透過させて副発振子S1方向のビーム25を生成し、残りの一部を反射して副発振子S2方向のビーム25aを生成する。各副発振子S1,S2を構成する種々の素子、その組合せ方並びに本実施形態の動作原理については後に詳述する。本実施形態の優れたところは、副発振子S1,S2から戻ってくるビーム30,30aを、スプリッタ13にて自動的にコヒーレント結合し単一の結合輻射出力ビーム22になるよう、また別方向出力ビーム23が概ね生じないよう、発生させていることである。
図3に示すように、レーザ副発振子S1は、レーザ媒質11、一組のミラー17及び18、並びに後に図4を参照して模式説明する非相反的(non-reciprocal)透過素子27を備えている。ミラー17及び18は、戻入ビーム26が媒質11内でビーム25と交差するよう、ビーム25を媒質11通過後に転向させる。本願ではこの光路を自己交差型(self-intersecting)ループ光路と呼ぶ。レーザ副発振子S2も、副発振子S1と同様に、レーザ媒質11a、非相反的透過素子27a及び一組のミラー17a及び18aを自己交差型ループ光路が生じるよう配置した構成である。その媒質11,11aをポンピング光源を用い励起すると、従来周知のレーザ発振の仕組みで輻射が光増幅される。
自己交差型ループ光路の形成によってレーザ媒質11内に立体利得格子を発生させうることや、ビーム25とは逆の波面及び伝搬方向を有するビーム30を発生させうることは、従来から知られている通りである(非特許文献1及び2参照)。従って、出力結合ミラー20からレーザ光増幅器(S1)内自己交差型ループ光路へのフィードバックによって、レーザ副発振子輻射(25,30)を同時ビルドアップし結合輻射出力ビーム22を生成することができる。本件技術分野で習熟を積まれた方々(いわゆる当業者)ならばこの作用を理解できよう。そこで、本願では基本原理を幾つか説明するに止める。万全を期したい場合は特許文献1並びに非特許文献1及び2を参照されたい。なお、それらの文献の全内容を、この参照を以て本願に繰り入れることとする。
次に、本実施形態の動作をより好適に理解できるよう、自己交差型ループ光路の主要構成要素について説明する。図5aに立体利得格子発生原理を模式的に示す。本件技術分野で知られている通り、レーザ媒質内を通るよう自己交差型ループ光路を形成すると、利得飽和プロセスによってその媒質内に立体利得格子が発生する(非特許文献1及び2参照)。例えば定常作用状態下では、レーザ媒質内増幅特性に、次の式
Figure 2009541983
で表される物理変化が現れる。この式(1)中、
Figure 2009541983
は媒質内局所増幅率、α0はレーザ輻射が存在していない非飽和時の増幅率、
Figure 2009541983
は媒質内局所輻射強度、ISは飽和時の媒質内輻射強度である。この式が表しているのは、入射ビーム25と自己交差型ループ光路経由の戻入ビーム26の強度干渉による干渉縞で増幅率が位置変調され、ビーム交差角に対し1/2の傾きを有する立体利得格子41が発生する、ということである。同図に模式的に示されているように、この利得飽和プロセスで発生する格子41は、媒質11内ビーム25,26交差角の二等分線に沿った格子面を有しており、いわゆる当業者には自明の如く回折性光学素子として動作する。即ち、この格子41にビーム42が入射すると、増幅透過光たる輻射出力ビーム30の他に、回折ビーム43も発生する。通常条件下でこの回折が強くなるのは、ビーム25と同一周波数のビーム42をそのビーム25と逆方向から入射したときである。ご理解頂けるように、そのときの回折ビーム43はビーム26とは逆方向に進み、ビーム25,26が辿ったループ光路を遡行してビーム42となる。即ち、格子41内回折及びループ光路沿い伝搬の併用で、ループ光路を遡行するビーム42,43によるリング発振子ができあがる。それらのビーム42,43の元となるビームは、外部から取り込んでもよいし、或いは媒質11内自発輻射を増幅して発生させてもよい。いずれにしても、格子41の回折効率とループ光路の透過率の積が1より大きくなるよう即ちレーザ発振条件が成り立つようにすれば、レーザ発振原理で低強度のビーム42が成長し高強度の出射ビーム30となる。
本実施形態の特徴事項の一つは、立体利得格子41を利用して発生させたこの遡行発振(backward oscillation)ループを用い、入射ビーム25,26とは逆の波面を有するビーム42,43を発生させる点にある。逆の波面を発生させうるのは、ビーム25をループ経由ビーム26と干渉させて格子41を発生させるため、その格子41にビーム25,26間波面差の空間情報が刻印されるからである。遡行発振ループの最低次数自己複製空間モードはビーム25,26と逆の波面をもたらす。この特性があるため、輻射出力ビーム30の波面はビーム25に対して逆になり、ひいては強力ポンピング時等にレーザ媒質11内で発生するあらゆる収差が歪補償されたビーム30が得られる。
また、ビーム42,43を入射ビーム25,26と併用して別様の利得格子を発生させることもできる。例えばビーム26及び42によって輻射強度干渉縞を発生させると、図5bに示す別様の体積利得素子44が発生する。このようにビーム26,42交差角の二等分線に沿った格子面を有する格子44を形成することにより、ビーム25を回折させてビーム43を生成することができる。条件が適切なら、格子44から出射されるビーム30をこれにより増強することができる。
以上のことから明らかな通り、レーザ光増幅器(S1)内の自己交差型ループ光路にビーム25を入射すると、それとは逆向きの輻射出力ビーム30が発生する。レーザ副発振子S1の効率即ち反射率は、入射ビーム25の強度(パワー)に対する逆向きのビーム30のそれの比として定義することができる。その反射率を高めるには、利得飽和プロセスで相応の立体利得格子を発生させ、またそのループ光路上に非相反的透過素子27を挿入すればよい(特許文献1並びに非特許文献1及び2による詳示を参照)。図4aにその動作原理を示す通り、この素子27には、その順行透過率t+と遡行透過率t-とが異なるという特徴がある。大まかには、順行方向では出射ビーム36が入射ビーム35と同程度の強度にとどまるよう透過率t+を低い値に設定することで、立体利得格子における回折効率及び変調深さを最適値に近づける一方、遡行方向ではその発振ループ上のビーム42,43が増強されるよう透過率t-をできるだけ高い値に保つことで、輻射出力ビーム30の強度を最適値に近づけるとよい。また、この素子27には、自己交差型ループ光路を順行する輻射35,36と遡行する輻射37,38の間に180°の位相差を付与してビーム30を増強する、という特徴もある。即ち、ビーム42,43に関し共振条件を成立させ、ひいては遡行発振ループを入射ビーム25,26の波長で発振させるため、立体利得格子での回折により生じる180°の位相差をこの位相差付与で補償する。なお、利得飽和プロセスでは輻射強度最高時に局所増幅率が最低になるので(式(1)参照)、入射ビーム25,26による輻射強度干渉縞に対し立体利得格子は逆相(位相差=180°)になる。立体利得格子で生じる180°の位相差とはそのことである。
図4bに非相反的透過素子27の一例構成を示す。この例では、その透過軸が互いに平行な2個の偏光子31,32の間に、半波長移相板(half-wave retardation plate)34及び旋光角=45°のファラデイ旋光器(Faraday rotator)33を配している。偏光に対する移相板34での旋光角が旋光器33による旋光角に対しある伝搬方向では加算的、他の伝搬方向では減算的に作用するので、偏光子31,32を介した透過率は伝搬方向によって違ってくる。極端な例でいえば、移相板34での旋光角が45°なら順行時の合計旋光角は90°、透過率は0になり、遡行時の合計旋光角は0°、透過率は1になる。実際には、ビーム25,26間交差による格子発生プロセスを好適に始動させるため、順行透過率を0以外の低い率に設定する。ここで重要なのは、順行旋光角を90°+δにしても90°−δにしても順行透過率は同じ値になるが出射フィールド間には180°の位相差が生じることである。これは、移相板34の旋光角によって角度δの符号を適宜決めることによって、自己交差型ループ光路を順行するビーム36と遡行するビーム38との間に、素子27で180°の非相反的位相差を付与できるということである。このように、ループ順行ビーム26とループ遡行ビーム42,43の間に180°の非相反的位相差を付与することで、(逆相)立体利得格子での回折で付与される180°の位相差と相俟ちループ光路を共振させること、即ち入射ビーム25と同一周波数でビーム42,43を発振させることができる。また、その発振が生じているときには、図5bに示した立体利得格子44で輻射出力ビーム30に対する強調寄与条件を成立させることができる。
また、出力結合ミラー20から自己交差型ループ光路(S1)へフィードバックはレーザ発振を引き起こすためのものである。そのレーザ発振のしきい値条件を満たすには、レーザ光増幅器(11)における利得を十分に高くすることと、生成される立体利得格子における回折効率を相応の値にすることとが必要である。入射ビーム25,25aとループ経由戻入ビーム26,26aとの相互作用で利得媒質(11,11a)内に回折性の立体利得格子を発生させると、その副発振子S1,S2に係るビーム25,25aの位相分布についてのリアルな情報がその格子に刻印されるので、輻射出力ビーム30,30aはビーム25,25aと同一周波数で逆の波面を有するビームになり、また媒質11,11aで発生する位相歪がキャンセルされる(符号同順)。
このように出力結合ミラー20と自己交差型ループ光路(S1,S2)を組み合わせることで、単一周波数兼単一空間モードに収束する自動調整型のレーザ発振子が得られ、またレーザ光増幅器内で発生する歪が補正される。それにより、形成される立体利得格子の効率が顕著に高まり、その結果として他副発振子へのフィードバック(ビーム30乃至30a)が顕著に強まるため、顕著に高い成長速度を実現及び設定することができる。また、固定長発振子ではなく自動生成される立体利得格子で発振ループを閉じているため、非自動調整型のレーザ発振子と違い、離散的な周波数群からではなく連続的な周波数域から、発振周波数を選定することができる。従って、利得媒質11内レーザ遷移のピークスペクトル利得等で決まる最高成長速度周波数近傍で発振させることとなろう。
また、上記実施形態では同様の自動調整型レーザ副発振子を2個相互結合させている。即ち、2個の副発振子S1,S2を個別に自動調整することも可能だが、ビームスプリッタ13を介し相互結合させ出力結合ミラー20を共用することで、1個の自動調整型超発振子(super cavity)を形成している。これは、スプリッタ13を設けて両副発振子S1,S2の動作を相互従属させたということである。この構成では、それら副発振子S1,S2からの輻射出力ビーム30,30a双方が共通の出力結合ミラー20によって反射されスプリッタ13で分岐されるので、副発振子S1,S2への入射ビーム25,25aのいずれにも、副発振子S1,S2双方の輻射出力が含まれることとなる。このとき、仮に二種類の周波数、二種類の空間モード又はその双方を入射してしまうと、各副発振子S1,S2内の立体利得格子にて不備が発生しまたスプリッタ13にて損失ビーム(23)が発生する。副発振子S1,S2を相互結合させて単一周波数兼単一空間モードで動作させるのはそのためであり、そうすることでそれら副発振子S1,S2からのビーム30,30aを顕著に強めまたスプリッタ13における別方向出力ビーム23の発生を顕著に抑えることができる。また、スプリッタ13におけるビーム30,30a間位相差の最適値、即ちビーム23の発生が最少になる位相差は、その条件を満たす共通の周波数を発振子で探す動作で見つけ出せる。それは、結合で生じた超発振子の成長速度がその動作で高まるからである。このようにすることで、ミラー20からコヒーレント結合輻射出力ビーム22が得られることとなり、副発振子S1及びS2における発振子内歪補正及び周波数の単一化によりその空間モードが高品質になり、しかも損失となるビーム23の発生が最少になる。従来技術例えば図1に示したそれとの対比でいえば、本実施形態の長所は、精密な発振子長調整、発振子長安定化又は発振子空間モード設定抜きでも、また光増幅器(11,11a)で熱因性歪等の発振子内収差が生じているときでさえも、高空間品質且つ狭帯域幅なコヒーレント結合レーザ輻射が得られる点である。
更に、本発明は上述のものとは別の構成のレーザ発振子として実施することもできる。例えば、そのレーザ副発振子間に輻射の相互作用が生じる限り、自己交差型ループ光路付副発振子の個数を何個にしてもよい。
まず、図6に示す第2実施形態では、図3に示した内部構成を有するレーザ副発振子S1,S2並びに両者を結合するビームスプリッタ13aに加えて、更に2個のレーザ副発振子S3,S4並びに両者を結合するビームスプリッタ13bが設けられている。副発振子S1,S2の対それ自体もビームスプリッタ13によって副発振子S3,S4の対と結合されており、その結合により生じる結合輻射出力ビーム22が共通の出力結合ミラー20から出射されている。ご理解頂けるように、輻射出力ビームはビーム23a,23bの発生が最少になるよう収束するので、各副発振子対の成長速度は自動的に最適化される。また、それらの副発振子対同士を適宜配置することによって、ビームスプリッタ13におけるビーム23の発生を最少にし、顕著に高い成長速度を呈する超発振子を形成することができる。このように、その超発振子の動作が単一周波数兼単一空間モードに行き着くので、全副発振子S1〜S4の輻射出力がコヒーレント結合し、ミラー20から出射されるビーム22が顕著に強くなる。
また、適宜ビームスプリッタを追加することによって、レーザ副発振子の個数を更に増やすことができる。例えば8個の副発振子を結合させるには、ビームスプリッタ13と出力結合ミラー20との間に新たにビームスプリッタを挿入し、そのビームスプリッタから延びる一方のアーム上には副発振子S1〜S4をビームスプリッタ13a、13b及び13で結合させたもの(図6参照)を、また他方のアーム上には4個の新たな副発振子S5〜S8を副発振子S1〜S4と同様に結合させたものを、それぞれ配置すればよい。この原理に従い更に入れ子を増やせば、副発振子の個数を16個、32個等々、2の冪に従い増やすことができる。
更に、上記各実施形態では、その反射方向及び透過方向が各一通りのビームスプリッタを介した結合で、レーザ副発振子対の入れ子をコヒーレント結合させている。これに対し、図7に示す第3実施形態では、複数個の副発振子S1,S2,S3,…Snに加えビームスプリッタ51及び出力結合ミラー20を設け、更に1本のビーム46から複数の回折次数を発生させる回折性光学素子をそのスプリッタ51として使用している。素子51で生じる回折次数は各副発振子S1,S2,S3,…Snに均等分配され、ミラー20からのフィードバックと個別に相互作用する。それによって形成される超発振子では、各副発振子S1,S2,S3,…Snの輻射出力が素子51にてコヒーレント結合され、単一のビーム47ひいては輻射出力ビーム22が発生する。なお、各副発振子S1,S2,S3,…Sn内には、図3を参照して前述した通り、レーザ光増幅器、それに付随する自己交差型ループ光路、並びに非相反的透過素子が設けられている。
上述した構成のレーザシステムによれば、複数個の発振子を共通の縦(時間)モード及び共通の空間モードで動作させることができ、また位相ロックによって出射時ビーム再結合で強調干渉を起こし高品質のビームを得ることができる。
また、本発明の実施形態として図示した素子配置はあくまで説明のための例であり、本発明の基本原理を生かしながらそれとは違う素子配置にすることもできる。例えば図3では2個のミラー17,18で自己交差型ループ光路を形成しているが、ミラーの個数は何個でもよいし、屈折性又は回折性の素子を使用してミラー光路を形成してもよい。ループ光路への入射ビーム25とループ光路経由のビーム26との間に、レーザ媒質11内で自己交差が生じればよい。例えば、図示例では媒質11の側面のうちビーム25が入射する面とは逆側の面からビーム26が入射しているが、ビーム25が入射する面と同じ面にビーム26が入射するよう、或いは更に他の面に入射するよう、ループ光路を回り込ませてもよい。利得素子内領域でビーム25,26間に自己交差が生じればよい。
更に、光学部品を追加して性能を向上させることもできる。例えばファブリペロー素子を組み込むことにより、調整無しならレーザ光増幅器の増幅特性に従い超発振子が収束するはずの周波数とは違う周波数へと、発振周波数を調整することができる。複数個の発振子を好適に相互結合させうる手段としては、例えば反射性ビームスプリッタや相応の回折性光学素子もある。
副発振子内ミラー、ビームスプリッタ、出力結合ミラー等は、いわゆる当業者にとり周知の様々な素材で形成することができる。そのため仔細な説明を省略するが、例えばミラーなら、本件技術分野で周知の通り、ガラス基板を誘電体で被覆することによって形成することができる。
利得媒質として使用できる素材も多数ある。適宜ポンピングすることで励起させることができひいてはレーザ光増幅を行わせることができるものであれば、固体、ファイバ、半導体、気体、液体等、様々な素材を使用することができる。Nd:YAG等の固体レーザ媒質を使用する場合は、その媒質をロッド状或いはスラブ状にし放電ランプでポンピングするとよい。また、Nd:YAG或いはNd:YVO4を利得媒質として使用する場合は、半導体ダイオードレーザでポンピングするとよい。

Claims (11)

  1. それぞれ立体利得格子が発生するようその利得素子が配置された複数個のレーザ発振子と、
    各レーザ発振子の輻射出力を互いに結合させて結合輻射出力を生成する一方各レーザ発振子の輻射出力のうち一部を他のレーザ発振子内に回送するビーム結合器と、
    を備え、複数個のレーザ発振子間で輻射出力をコヒーレント結合させるレーザシステム。
  2. 請求項1記載のレーザシステムであって、各レーザ発振子内に自己交差型のループ光路があるレーザシステム。
  3. 請求項2記載のレーザシステムであって、そのループ光路を複数個のミラーにより形成するレーザシステム。
  4. 請求項2又は3記載のレーザシステムであって、その稼働時に立体利得格子が発生するよう各利得素子が対応するループ光路上の交差点に配されたレーザシステム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項記載のレーザシステムであって、各ループ光路上に非相反的透過素子を備えるレーザシステム。
  6. 請求項5記載のレーザシステムであって、各非相反的透過素子が、一対の偏光子並びにその間に配された45°ファラデイ旋光器及び半波長移相板を有するレーザシステム。
  7. 請求項5又は6記載のレーザシステムであって、各非相反的透過素子が、ループ光路沿いに別々の方向から通過していく二通りの輻射間に180°の非相反的位相差を付与するレーザシステム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項記載のレーザシステムであって、第1及び第2レーザ発振子間で輻射出力を結合させる第1ビーム結合器と、第3及び第4レーザ発振子間で輻射出力を結合させる第2ビーム結合器と、第1乃至第4レーザ発振子間で輻射出力を結合させる第3ビーム結合器と、を備えるレーザシステム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項記載のレーザシステムであって、そのビーム結合器がビームスプリッタを含むレーザシステム。
  10. 請求項1乃至8のいずれか一項記載のレーザシステムであって、回折性光学素子たる共通のビーム結合器によって、複数個のレーザ発振子間で輻射出力を結合させるレーザシステム。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項記載のレーザシステムであって、実質的に図2〜図7に記載のレーザシステム。
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