JP2009541795A - 分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含むポジ型画像形成性要素 - Google Patents

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Abstract

基材と少なくとも1つの画像形成性層を有するポジ型要素において、単層及び多層のポジ型の画像形成性組成物の両方を使用できる。これらの要素は、平版印刷版の製造に使用できる。当該画像形成性要素は、輻射線吸収性化合物と、分岐ヒドロキシスチレン反復単位を有するヒドロキシスチレンポリマーを含む。

Description

本発明は、分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含む画像形成性層を有する単層および多層のポジ型画像形成性要素の両方に関する。本発明は、ポジ型の画像形成された要素、特に平版印刷用のポジ型画像形成された要素を提供するための画像形成方法にも関する。
コンベンショナルな又は「湿式」平版印刷において、画像領域として知られるインク受容性領域を親水性表面上に生成させる。当該表面を水で湿らせ、インクを適用すると、親水性領域は水を保持してインクを弾き、そしてインク受容性領域はインクを受容して水を弾く。インクは、画像が再現されるべき材料の表面に転写される。例えば、インクを中間ブランケットに先ず転写させ、そのブランケットを用いて、画像が再現されるべき材料の表面にインクを転写させる。
印刷版前駆体の分野での最近の発展は、画像形成のためにレーザーまたはレーザーダイオードを使用することに関係する。レーザー露光は、レーザーをコンピューターにより直接制御できるため、中間情報キャリヤ(または「マスク」)としてコンベンショナルなハロゲン化銀グラフィックアーツフィルムを必要としない。市販のイメージセッターにおいて使用されている高性能レーザーまたはレーザーダイオードは一般的に少なくとも700nmの波長を有する輻射線を放出するため、輻射線感受性組成物は、電磁スペクトルの近赤外または赤外領域において感受性であることが必要である。しかしながら、他の有用な輻射線感受性組成物は、紫外線または可視光により画像形成するために設計される。
平版印刷版を作製するのに有用な画像形成性要素(imageable elements)は、典型的には、基材の親水性表面に適用された画像形成性層(imageable layer)を含む。この画像形成性層は、好適なバインダー中に分散させることができる1種又は2種以上の輻射線感受性成分を含む。あるいは、輻射線感受性成分がバインダー材料であってもよい。画像形成に続いて、画像形成性層の画像形成された領域(imaged regions)又は画像形成されていない領域(non-imaged regions)を、好適な現像液によって除去し、下側に位置する基材の親水性表面を露出させる。画像形成された領域が除去される場合には、当該要素はポジ型とみなされる。逆に、画像形成されていない領域が除去される場合には、当該要素はネガ型とみなされる。それぞれの場合において、残る画像形成性層の領域(すなわち画像領域(image areas))はインク受容性であり、そして、現像プロセスによって露出された親水性表面の領域は、水及び水溶液(典型的には湿し水)を受容し、そしてインクを弾く。
紫外線及び/又は可視光による画像形成性要素の画像形成は、典型的には、透明領域及び不透明領域を有するマスクを通して行われる。画像形成は、マスクの透明領域の下側の領域で起こるが、不透明領域の下側の領域では起こらない。マスクの使用は時間を浪費し、多くの重大な欠点がある。
ダイレクトデジタル画像形成は、マスクを通して画像形成する必要性をなくしたので、印刷業界においてますます重要になってきている。平版印刷版を作製するための画像形成性要素が、赤外線レーザーとともに使用するために開発されている。熱的に画像形成可能な多層要素が、例えば、米国特許第6,294,311号明細書(Shimazuら)、米国特許第6,352,812号明細書(Shimazuら)、米国特許第6,593,055号明細書(Shimazuら)、米国特許第6,352,811号明細書(Patelら)、米国特許第6,358,669号明細書(Savariar-Hauckら)及び米国特許第6,528,228号明細書(Savariar-Hauckら)及び米国特許出願公開第2004/0067432 A1号明細書(Kitsonら)に開示されている。
4−ヒドロキシスチレン(HSM)から調製されたポリヒドロキシスチレン(PHS)を含むフォトレジストが例えば米国特許第5,554,719号(Sounik)および第6,551,758号(Ohsawaら)に記載されている。分岐ポリヒドロキシスチレン類は、米国特許第6,682,869号(Ohsawaら)に記載されているようなフォトレジストで有用であるということも知られている。これらについては、米国特許出願公開第2003/0050191号(Bhattら)に記載されているロイコ染料を含有する色形成材料において、および米国特許出願公開第2005/0051053号(Wisnudelら)に記載されているようなデータ貯蔵媒体において有用であるということも記載されている。
ポジ型平版印刷版は、高い画像形成速度、画像解像度、および良好な水性現像液に対する溶解性を有するべきである。処理に使用される現像液がより低いpHで使用でき、必要とするろ過が最低限であることも望ましい。多数の平版印刷に関する文献に、有用な特性を提供するために様々なポリマーバインダーを含む様々なポジ型の画像形成性要素が記載されているが、かかる要素を改善し、特に改善された処理性を提供する必要性が引き続き存在する。
本発明は、輻射線への暴露によってアルカリ性現像液中に溶解可能又は分散可能になる非色形成のポジ型の輻射線感受性組成物であって、輻射線感受性化合物及び分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含む組成物を提供する。
本発明は、輻射線への暴露によってアルカリ性現像液中に溶解可能又は分散可能になり、かつ、分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含む画像形成性層を上に有する基材を含んで成るポジ型の画像形成性要素も提供する。この要素はさらに輻射線吸収性化合物を含む。
いくつかの実施態様において、上記のポジ型の画像形成性要素は、基材上に配置された1つの画像形成性層を含み、この画像形成性層は、分岐ヒドロキシスチレンポリマーと輻射線吸収性化合物の両方を含む。
別の実施態様において、上記のポジ型の画像形成性要素は、基材上に、順に、
内層;及び
画像形成用輻射線に暴露前はアルカリ性現像液を使用して除去可能でないインク受容性の外層であって、分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含む外層;
を含んで成り、輻射線吸収性化合物は、通常、大部分が内層中に存在する。
本発明は、また、
A)本発明のポジ型の画像形成性要素を熱的に画像形成することにより、暴露領域と非暴露領域を有する画像形成された要素を形成する工程、
B)前記画像形成された層にアルカリ性現像液を接触させて、前記暴露領域のみを除去する工程、及び
C)任意選択的に、画像形成され現像された前記要素をベーキングする工程、
を含む画像形成方法を提供する。
さらに、本発明は、ポジ型の画像形成性要素を提供する方法であって、
A)基材上に分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含む画像形成性層を配設してポジ型の画像形成性要素を用意すること、
B)前記要素中に輻射線吸収性化合物を設けること、
C)前記画像形成性層を乾燥後、当該画像形成性層を、乾燥させる画像形成性層からの水分の除去を妨げる条件の下で40〜90℃で少なくとも4時間熱処理すること、
を含む方法を提供する。
このように、本発明は、上記のポジ型の要素から画像形成された要素も提供する。
本発明のポジ型の画像形成性組成物および要素は、改善された画像形成スピード(感度)を有し、水性現像液溶解性が良好であり、必要とする現像液のろ過が最低限であるクリーン処理性である。この画像形成性材料は、浸漬タンクまたはスプレーバー処理のいずれかを用いて容易に処理することができる。本発明の画像形成性材料は単層または多層要素であることができるため、平版印刷業界の様々な用途において有用である。
これらの利点は、画像形成性要素の画像形成性層中にポリマーバインダーとして分岐ヒドロキシスチレンポリマーを使用することによって達成される。分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含む画像形成性層の配合物は、コーティング特性の改善を可能にする粘度も有する。
定義
特に断らない限り、本明細書で使用する場合、用語「輻射性感受性」、「画像形成性要素」および「印刷版前駆体」は、本発明の実施態様を意味するものとする。
「単層」画像形成性要素とは、ポジ画像を提供するのに必要な層をたった1層有する本発明の画像形成性要素を意味する。「分岐ヒドロキシスチレンポリマー」(以下に定義)は、最外層であってもよいこの単一の画像形成層内に位置しうる。しかしながら、かかる要素は、基材の両側にさらなる非画像形成層[例えば、下引き層、または酸素不透過性の、水溶性ポリマー、例えばポリビニルアルコールを含むオーバーコート]を含んでいてもよい。
「多層」画像形成性要素とは、画像を提供するのに必要な少なくとも2つの層、例えば以下に記載するような「内」層および「外」層を有する本発明の画像形成性要素を意味する。「分岐ヒドロキシスチレンポリマー」(以下に定義)は、通常、外層中に位置する。しかしながら、かかる要素は、基材の両側にさらなる非画像形成層、例えば、オーバーコート、下引き層及び接着層など(これらに限定されない)を含んでいてもよい。
用語「分岐ヒドロキシスチレンポリマー」(BHP)は、ヒドロキシスチレン(好ましくは4−ヒドロキシスチレンまたはp−ヒドロキシスチレン)から誘導された反復単位を含むポリマー(ホモポリマーおよびコポリマーの両方)であって、それらの反復単位の少なくともいくつかが、ヒドロキシ基に対してオルト位に位置する反復ヒドロキシスチレン単位によりさらに置換されたポリマーを意味する。これらのポリマーは以下により詳しく記載する。
さらに、特に断らない限り、例えば「分岐ヒドロキシスチレンポリマー」および「輻射線吸収性化合物」などの本明細書に記載の各種の成分並びに本発明の画像形成性組成物、要素および方法において用いられる他の成分および用語は、かかる成分の混合物も意味する。従って、冠詞「a」、「an」または「the」の使用は、必ずしも単一成分だけを意味しない。
「多分散度」とは、数平均分子量(Mn)に対する重量平均分子量(Mw)の比を意味し、この比が1.0である場合には、完全に単分散のポリマーであることを意味する。
特に断らない限り、百分率は乾燥質量での百分率である。
用語「輻射線吸収性化合物」とは、輻射線の特定の波長に対して感受性であり、それらが分散された層内で光子を熱に変換することができる化合物を意味する。これらの化合物は、当該技術分野で「光熱変換材料」、「増感剤」または「光熱変換剤」としても知られている。
ポリマーに関連するあらゆる用語の定義を明らかにするために、the International Union of Pure and Applied Chemistry(「IUPAC」)により発行された「Glossary of Basic Terms in Polymer Science(ポリマー科学における基本用語の解説)」,Pure Appl. Chem. 68, 2287-2311 (1996)を参照されたい。しかし、本明細書中に明確に述べられたいずれの記述も支配的なものと見なされるべきである。
特に断らない限り、用語「ポリマー」は、オリゴマーを包含する高分子量及び低分子量のポリマーを意味し、ホモポリマーとコポリマーも包含する。
「ホモポリマー」とは、実質的に(>99モル%)同じ反復単位から構成されたポリマーを意味する。
用語「コポリマー」は、2種又は3種以上の異なるモノマーから誘導されたポリマーを意味する。すなわち、コポリマーは、少なくとも2種の異なる化学構造を有する反復単位を含む。
用語「主鎖」は、複数のペンダント基(pendant group)が結合していてもよいポリマー中の複数の原子から構成される鎖を意味する。かかる主鎖の例は、1種又は2種以上のエチレン系不飽和重合性モノマーを重合させることによって得られる「全炭素(all carbon)」の主鎖である。しかしながら、他の主鎖は、ポリマーが縮合反応又は他の方法で形成される場合に、ヘテロ原子を含むことがある。
用途
様々な目的に応じて画像形成された要素を提供するために、本発明の輻射線感受性組成物および画像形成性要素を使用することができる。好ましい用途は、以下により詳しく記載するポジ型平版印刷版の前駆体としての使用である。しかしながら、この用途が本発明の唯一の用途というわけではない。例えば、本発明の画像形成性要素を、熱パターニングシステムとして使用して、マスキング要素及びプリント回路板を製造することもできる。本発明の輻射線感受性組成物および画像形成性要素は、米国特許出願公開第2003/0050191号明細書(上掲)に記載された材料のように色形成されることを意図していない。
分岐ヒドロキシスチレンポリマー
当該組成物及び画像形成性要素に利点をもたらす分岐ヒドロキシスチレンポリマーは、ヒドロキシスチレン、例えば4−ヒドロキシスチレンなどから誘導された反復単位を含む。当該反復単位は、ヒドロキシ基に対してオルト位に位置する反復ヒドロキシスチレン単位(例えば4−ヒドロキシスチレン単位)によりさらに置換されている。単純化するため、残りの議論は、「4−ヒドロキシスチレン」を引き合いに出すが、これは、2−ヒドロキシスチレンおよび3−ヒドロキシスチレンなどの他のヒドロキシスチレンモノマーを除外して本発明を限定することを意図したものではない。
これらの分岐ポリマーは、1,000〜30,000、好ましくは1,000〜10,000、より好ましくは3,000〜7,000の重量平均分子量(Mw )を有する。さらに、これらの分岐ポリマーは、2未満、好ましくは1.5〜1.9の多分散度を有する。
幾つかの実施態様において、分岐ヒドロキシスチレンポリマーは、基本的に全てのヒドロキシスチレン反復単位が、ヒドロキシル基に対してオルト位にある反復4−ヒドロキシスチレン単位によりさらに置換された(すなわち、「分岐した」)ホモポリマーである。かかる分岐4−ヒドロキシスチレンホモポリマーは、基本的に、例えば下記構造(I)で示される「分岐ヒドロキシスチレン反復単位」のみを含む。下記構造(I)において、折れ線の付いた結合は、水素又はさらなる反復4−ヒドロキシスチレン単位を末端としていてもよい。
Figure 2009541795
分岐ヒドロキシスチレンポリマーは、反復単位のほとんど(少なくとも90モル%、好ましくは少なくとも95モル%)が構造(I)について先に定義したとおりの分岐ヒドロキシスチレン反復単位であるホモポリマー又はコポリマーであることができる。従って、かかるホモポリマーおよびコポリマーは下記構造(II):
Figure 2009541795
により表すことができる。ここで、A及びBは、一緒になってポリマー主鎖を提供し、Aは構造(I)において定義したとおりの分岐ヒドロキシスチレン反復単位を表し、Bは分岐していないヒドロキシスチレン反復単位を表し、xは90〜100モル%を表し、yは0〜10モル%を表す。好ましくは、xは95〜100モル%であり、yは0〜5モル%である。
本発明において有用な他のコポリマーは、ヒドロキシスチレンから誘導された反復単位を少なくとも60モル%含み、前記分岐ヒドロキシスチレン反復単位の少なくとも90モル%がヒドロキシ基に対してオルト位にある反復ヒドロキシスチレン単位によりさらに置換されている。例えば、より具体的には、ヒドロキシスチレンコポリマーは、下記構造(III):
Figure 2009541795
により表すことができる。ここで、A、B及びCは一緒になってポリマー主鎖を提供し、Aは上記構造(I)において定義したとおりの分岐ヒドロキシスチレン反復単位を表し、Bは分岐していないヒドロキシスチレン反復単位を表し、CはAおよびBの反復単位とは異なる反復単位を表し、xは60〜95モル%を表し、yは0〜10モル%を表し、zは0〜40モル%を表す。好ましくは、xは75〜90モル%であり、yは0〜5モル%であり、zは0〜20モル%である。
反復単位Cが誘導されるモノマーは、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルエステル、ビニルケトン、オレフィン、不飽和イミド、不飽和酸無水物、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール、4−ビニルピリジン、(メタ)アクリロニトリル、およびスチレン系モノマー(ヒドロキシスチレンモノマー以外)のうちの1種又は2種以上が挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、これらの反復単位は、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−置換マレイミドおよび(メタ)アクリルアミドのうちの1種又は2種以上から誘導される。
分岐ヒドロキシスチレンポリマーは、例えば米国特許第5,554,719号明細書(Sounik)及び米国特許第6,455,223号明細書(Hatakayamaら)並びに米国特許出願公開第2006/0099531号(Sheehanら)に記載されている方法などの当該技術分野で開示されている方法のいずれによっても調製できる。多くのかかる分岐ヒドロキシスチレンポリマーは、下記実施例に記載するように市販もされている。
一般的に、分岐ヒドロキシスチレンポリマーは、それが使用される要素のタイプに依存して、10〜99質量%の固形分(組成)又は乾燥被覆量(要素)で存在する。輻射線感受性組成物では、このポリマーを、輻射線吸収性化合物と組み合わせ、この輻射線吸収性化合物は好ましくは赤外線吸収性化合物である。
単層画像形成性要素の場合には、分岐ヒドロキシスチレンポリマーは、一般的に、乾燥層質量を基準にして80〜99.5質量%、好ましくは90〜99.5質量%の被覆量で存在し、単層の画像形成性層中の全ポリマーバインダーの10〜100質量を構成する。
多層画像形成性要素において、分岐ヒドロキシスチレンポリマーは、一般的に、20〜99.5質量%の被覆量で存在(好ましくは最も外側の画像形成性層中)し、当該層の乾燥質量を基準にして全ポリマーバインダーの10〜100質量%を構成する。
単層画像形成性要素
単層画像形成性要素はポジ型画像形成性要素であり、本明細書に記載の分岐ヒドロキシスチレンポリマーは一般的にこれらの要素の1つの画像形成性層中にポリマーバインダーとして存在する。好ましくは、分岐ヒドロキシスチレンポリマーは、画像形成性層中の唯一のポリマーバインダーである。
一般的に、単層画像形成性要素は、1種または2種以上の分岐ヒドロキシスチレンポリマーと輻射線吸収性化合物を含む輻射線感受性組成物の配合物を好適な基材に適切に適用して画像形成性層を形成することにより形成される。この基材は、前記配合物の適用に先立って、下記のような様々な方法で処理またはコーティングされる。接着性または親水性の向上のための「中間層」をもたらすように基材を処理することができ、この中間層上に1つの画像形成性層が適用される。
基材は、一般的に、親水性表面を有するか又は画像形成側の適用された画像形成用配合物よりも高い親水性を有する表面を少なくとも有する。基材は支持体を含み、その支持体は、平版印刷版などの画像形成性要素を製造するため通常使用されているいかなる材料から構成されたものであってもよい。支持体は、通常、シート、フィルム又は箔の形態にあり、色記録がフルカラー画像を記録するように使用条件下で、強力で安定であり、可撓性でかつ寸法の変化に対して抵抗性がある。典型的には、支持体は、ポリマーフィルム(例えば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロースエステルポリマー及びポリスチレンのフィルムなど)、ガラス、セラミック類、金属シートもしくは箔、又は剛性紙(樹脂コート紙及び金属化紙など)、又はこれら材料のいずれかの積層体(例えば、ポリエステルフィルム上にアルミニウム箔を積層したもの)などのいかなる自立性材料でもよい。金属支持体としては、アルミニウム、銅、亜鉛、チタン及びこれらの合金のシート又は箔が挙げられる。
ポリマーフィルム支持体は、親水性を高めるために片面又は両面が「下引き」層で改質されていてもよく、また、紙製支持体は、平坦性を高めるために同様にコートされていてもよい。下引き層の材料の例としては、アルコキシシラン類、アミノ−プロピルトリエトキシシラン類、グリシジオキシプロピル−トリエトキシシラン類及びエポキシ官能性ポリマー類、並びにハロゲン化銀写真フィルムに使用されるコンベンショナルな親水性下引き材料(例えば、ゼラチン及び他の天然に産出する及び合成の親水性コロイド、並びに塩化ビニリデンコポリマーなどのビニルポリマー類)が挙げられ、これらに限定されない。
好ましい基材は、アルミニウム支持体で構成され、このアルミニウム支持体は、物理的粗面化、電気化学的粗面化および化学的粗面化などの当該技術分野で知られている方法を用いてコーティングまたは処理され、その後、陽極酸化処理されていてもよい。好ましくは、アルミニウムシートは、機械的または電気化学的に粗面化され、次いで、リン酸または硫酸とコンベンショナルな手順を用いて陽極酸化される。
アルミニウム支持体を、例えばシリケート、デキストリン、フッ化ジルコニウムカルシウム、ヘキサフルオロケイ酸、ホスフェート/フッ化ナトリウム、ポリ(ビニルホスホン酸)(PVPA)、ビニルホスホン酸コポリマー、ポリアクリル酸又はアクリル酸コポリマー溶液で処理することによって、任意の中間層を形成できる。粗面化され陽極酸化処理されたアルミニウム支持体を、既知の手順を用いて、ポリアクリル酸で処理して表面の親水性を改善することが好ましい。
基材の厚さは、変えることができるが、印刷による摩耗に耐えるように十分厚く、かつ、印刷版を巻けるように十分薄くなければならない。好ましい実施態様としては、100〜600μmの厚さを有する処理されたアルミニウム箔が挙げられる。
画像形成性要素の取扱いと「触感」を改善するために、基材の裏面(非画像形成側)に帯電防止剤及び/又はスリップ層もしくは艶消し層をコートしてもよい。
基材は、適用された輻射線感受性組成物を上に有する円筒形表面であってもよく、従って、印刷機の一体部分であってもよい。かかる画像形成された円筒状物の使用については、例えば、米国特許第5,713,287号明細書(Gelbart)に記載されている。
従って、画像形成性層は、分岐ヒドロキシスチレンポリマー(上記)のうちの1種又は2種以上と、1種又は2種以上の輻射線感受性化合物を含む。これらの化合物は、150〜1500nmの任意の好適なエネルギー形態(例えば紫外線および可視光)に対して感受性であることができるが、これらの化合物は赤外線に対して感受性であることが好ましい。そのため、輻射線吸収性化合物は、600〜1400nm、好ましくは700〜1200nmの輻射線を吸収する赤外線吸収性化合物(「IR吸収性化合物」)として知られている。画像形成性層は、一般的に、単層の画像形成性要素において最外層である。
好適な赤外線(IR)染料の例としては、アゾ染料、スクアリリウム染料、クロコネート染料、トリアリールアミン染料、チオアゾリウム染料、インドリウム染料、オキソノール染料、オキサゾリウム染料、シアニン染料、メロシアニン染料、フタロシアニン染料、インドシアニン染料、インドトリカルボシアニン染料、ヘミシアニン染料、ストレプトシアニン染料、オキサトリカルボシアニン染料、チオシアニン染料、チアトリカルボシアニン染料、メロシアニン染料、クリプトシアニン染料、ナフタロシアニン染料、ポリアニリン染料、ポリピロール染料、ポリチオフェン染料、カルコゲノピリロアリーリデン染料及びビ(カルコゲノピリロ)ポリメチン染料、オキシインドリジン染料、ピリリウム染料、ピラゾリンアゾ染料、オキサジン染料、ナフトキノン染料、アントラキノン染料、キノンイミン染料、メチン染料、アリールメチン染料、ポリメチン染料、スクアリン染料、オキサゾール染料、クロコニン染料、ポルフィリン染料、及び上記の染料の部類の置換形態物又はイオン性形態物が挙げられるが、これらに限定されない。好適な染料は、例えば米国特許第4,973,572号(DeBoer)、第5,208,135号(Patelら)、第5,244,771号(Jandrue Sr.ら)及び第5,401,618号明細書(Chapmanら)並びに欧州特許出願公開第0 823 327 A1号(Nagasakaら)に記載されている。
陰イオン性発色団を有するシアニン染料も有用である。例えば、シアニン染料は、2個の複素環式基を有する発色団を有することがある。別の実施態様において、シアニン染料は、少なくとも2個のスルホン酸基を有してよく、特に2個のスルホン酸基と2個のインドレニン基を有してよい。このタイプの有用なIR感受性シアニン染料は、例えば米国特許出願公開第2005-0130059号(Tao)に記載されている。
有用な部類の好適なシアニン染料についての概要が、国際公開第2004/101280号(Munnellyら)の段落0026中に式で示されている。
低分子量IR吸収性染料に加えて、ポリマーに結合されたIR染料部分も利用できる。さらに、IR染料のカチオンも利用できる。すなわち、このカチオンは、カルボキシ、スルホ、ホスホ又はホスホノ基を側鎖に有するポリマーと、イオン的に相互作用する染料塩のIR吸収性部分である。
近赤外線吸収性シアニン染料も有用であり、例えば米国特許第6,309,792号(Hauckら)、米国特許第6,264,920号(Achilefuら)、米国特許第6,153,356号(Uranoら)及び米国特許第5,496,903号明細書(Watanateら)に記載されている。好適な染料は、通常の方法と出発物質を使って製造することができ、あるいは、American Dye Source(カナダ国ケベック州べ・ウルフェ(Baie D’Urfe)及びFEW Chemicals(ドイツ国)などの様々な商業的供給源から入手可能である。近赤外ダイオードレーザービーム用の他の有用な染料は、例えば、米国特許第4,973,572号明細書(上掲)に記載されている。
有用な赤外線吸収性化合物としては、例えば可溶化基により表面官能化されたカーボンブラックなどのカーボンブラックを包含する様々な顔料が挙げられ、当該技術分野でよく知られている。親水性の非イオン性ポリマーにグラフト化したカーボンブラック、例えばFX-GE-003(Nippon Shokubai製)など、又は、陰イオン性基により表面官能化されたカーボンブラック、例えばCAB-O-JET(登録商標)200又はCAB-O-JET(登録商標)300(Cabot Corporation製)も有用である。他の有用な顔料としては、ヘリオゲングリーン(Heliogen Green)、ニグロシンベース(Nigrosine Base)、酸化鉄(III)、酸化マンガン、プルシアンブルーおよびパリスブルーが挙げられるが、これらに限定されない。顔料粒子のサイズは、画像形成性層の厚さよりも大きくてはならず、顔料のサイズが画像形成性層の厚さの半分未満であることが好ましい。
単層の画像形成性層において、輻射線吸収性化合物は一般的に、0.5〜5質量%の乾燥被覆量で存在し、好ましくは、輻射線吸収性化合物は0.5〜3質量%の量で存在する。あるいは、この量は、反射UV-可視分光光度計により求めた場合に、乾燥フィルムにおいて、0.05〜3、好ましくは0.1〜1.5の範囲内の吸光度により規定することができる。この目的に必要な具体的な量は、使用される個々の化合物に応じて、当業者であれば容易に分かるであろう。
代わりに、輻射線吸収性化合物を、1つの画像形成性層と熱的に接触している別個の層の中に含めてもよい。この場合、画像形成中に、輻射線吸収性化合物の作用を、元々当該化合物が配合されていなかった画像形成性層に移すことができる。
画像形成性層は、分岐ヒドロキシスチレンポリマー用の溶解抑制成分として機能する溶解抑制剤として作用する1種又は2種以上のさらなる化合物を含んでもよい。溶解抑制剤は、ポリマーバインダー中の各種の基との水素結合のための受容部位として作用すると考えられる極性官能基を典型的には有する。当該受容部位は、高い電子密度を有する原子、好ましくは電気的陰性の第1列の元素、例えば炭素、窒素および酸素などから選ばれる原子を含む。アルカリ性現像液に可溶性である溶解阻害剤が好ましい。溶解阻害剤に有用な極性基としては、エーテル基、アミン基、アゾ基、ニトロ基、フェロセニウム基、スルホキシド基、スルホン基、ジアゾ基、ジアゾニウム基、ケト基、スルホン酸エステル基、リン酸エステル基、トリアリールメタン基、オニウム基(例えばスルホニウム基、ヨードニウム基及びホスホニウム基)、複素環式環中に窒素原子が組み込まれている基、および正電荷を帯びた原子を含む基(例えば第4級化アンモニウム基)が挙げられるが、これらに限定されない。溶解阻害剤として有用な正電荷を帯びた窒素原子を含む化合物としては、例えば、テトラアルキルアンモニウム化合物ならびに第4級化複素環式化合物、例えば、キノリニウム化合物、ベンゾチアゾリウム化合物、ピリジニウム化合物、およびイミダゾリウム化合物が挙げられる。さらなる詳細および溶解阻害剤として有用な代表的な化合物は例えば米国特許第6,294,311号明細書(上掲)に記載されている。特に有用な溶解阻害剤としては、トリアリールメタン染料、例えば、エチルバイレット、クリスタルバイオレット、マラカイトグリーン、ブリリアントグリーン、ビクトリアブルーB、ビクトリアブルーR、ビクトリアピュアブルーBO、BASONYL(登録商標)バイレット610、およびD11(PCAS、フランス国ロンジュモー)が挙げられる。これらの化合物は、現像された画像形成性要素において、非画像形成領域を画像形成領域から区別するコントラスト染料としても機能し得る。
溶解阻害剤が画像形成性層中に存在する場合、溶解阻害剤の量は広範囲に変わりうるが、一般的には、溶解阻害剤は、少なくとも0.5質量%、かつ、30質量%以下、好ましくは1質量%〜15質量%(乾燥層の総質量を基準)の量で存在する。
画像形成性層は、極性基を有する若しくは有しない1種又は2種以上のさらなるバインダー樹脂、あるいは、あるバインダー樹脂は極性基を有し他のバインダーは極性基を有しないバインダー樹脂の混合物を含んでもよい。最も好適なさらなるバインダー樹脂としては、ノボラック樹脂およびレゾール樹脂などのフェノール系樹脂が挙げられ、かかる樹脂は、1又は2以上のペンダントジアゾ基、カルボン酸エステル基、リン酸エステル基、スルホン酸エステル基、スルフィン酸エステル基、またはエーテル基を含んでもよい。フェノール系樹脂のヒドロキシ基は、例えば米国特許第6,218,083号明細書(McCulloughら)及び国際公開第99/001795号(McCulloughら)に記載されているような−T−Z基(式中、Tは極性基を表し、Zは非ジアジド官能基を表す)に変換することができる。ヒドロキシ基は、例えば米国特許第5,705,308号明細書(Westら)および米国特許第5,705,322号明細書(Westら)に記載されているようなo−ナフトキノンジアジド部分を含有するジアゾ基により誘導体化されていてもよい。これらのさらなるバインダー樹脂は、画像形成性層中に、0〜50質量%の量で、好ましくは0〜25質量%の量(層の総乾燥質量を基準)で存在することができる。
画像形成性層は、分散助剤、保湿剤、殺生物剤、可塑剤、コーティング特性および他の特性を目的として界面活性剤、増粘剤、書き込まれた画像の可視化を可能にする染料または着色剤、pH調整剤、乾燥剤、消泡剤、保存剤、酸化防止剤、現像助剤、レオロジー調整剤又はこれらの組み合わせ、あるいは平版印刷技術分野で通常使用されている他の添加剤を通常の量でさらに含んでもよい。
ポジ型の単層画像形成性要素は、通常のコーティングまたは積層法を使用して基材(およびその上に設けられた任意の他の親水性層)の表面上に層配合物(1又は2以上)を適用することにより作製できる。例えば、所望の成分を適切なコーティング溶剤に分散又は溶解させ、そして得られた配合物を、適切な装置及び方法、例えばスピンコーティング、ナイフコーティング、グラビアコーティング、ダイコーティング、スロットコーティング、バーコーティング、ワイヤロッドコーティング、ローラーコーティング又は押出ホッパーコーティングなどを使用して、基材に逐次的又は同時に適用できる。これらの配合物は、適切な支持体(例えば機上印刷胴(on-press printing cylinder))上に吹き付けることによって適用することもできる。
単層の画像形成性層のコーティング量は、0.5〜2.5g/m2 、好ましくは1〜2g/m2 である。
層配合物(1又は2以上)を適用するために使用される溶剤の選択は、分岐ヒドロキシスチレンポリマー並びに当該配合物中の他のポリマー材料及び非ポリマー成分の性質に依存する。一般的に、画像形成性層は、当該技術分野でよく知られた条件及び技術を使用して、アセトンまたは他のケトン類、テトラヒドロフラン、1−メトキシプロパン−2−オール、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、及びそれらの混合物からコーティングされる。
あるいは、当該層(1又は2以上)は、通常の押出コーティング法により、それぞれの層の組成物の溶融混合物から適用することができる。典型的には、かかる溶融混合物は、揮発性有機溶剤を含有しない。
上記の各種の層配合物の適用の間に、他の配合物をコーティングする前に溶剤(1種又は複数種)を除去するために、中間乾燥工程を用いることができる。乾燥工程は、各種の層の混合を防止するのにも役立つ。
ポジ型の単層画像形成性要素を製造するための代表的な方法を、下記実施例1に記載する。
多層画像形成性要素
一般的に、多層画像形成性要素は、基材と、少なくとも1つの内層(「下層」としても知られている)と、内層上に配置された外層(「最上層」または「トップコート」としても知られている)を含む。熱画像形成前は、外層は、アルカリ性現像液により除去されないが、熱画像形成後は、外層の画像形成領域はアルカリ性現像液により除去される。内層(1又は2以上)もアルカリ性現像液により除去される。1種又は2種以上の分岐ヒドロキシスチレンポリマー(上記のとおり)は、基本的に全て外層中に存在する。すなわち、当該要素中に含まれる分岐ヒドロキシスチレンポリマー全体の少なくとも99質量%が外層中に存在する。輻射線吸収性化合物(先に定義したとおり)は、好ましくは大部分が内層中に存在し、その乾燥被覆量は5〜25質量%、好ましくは5〜15質量%の乾燥被覆量である。あるいは、この化合物は、内層と外層との間の別個の層中に存在することができる。
多層画像形成性要素は、単層画像形成性要素に関して先に詳しく説明した好適な基材に内層組成物を適切に適用することにより形成される。粗面化され陽極酸化されたアルミニウムシートが多層画像形成性要素に対して好ましい基材である。かかるシートは、PVPA(上記)により処理されたものであることが好ましい。
内層は、外層と基材の間に配置される。内層は基材上に配置され、より典型的には、基材上に直接配置される。内層は、バインダーとして1種又は2種以上のポリマー材料を含む。好ましいポリマー材料は、存在する場合に、ノボラック樹脂であり、ノボラック樹脂は、現像後のベーキングプロセスが使用される場合に印刷部材のランレングスを向上させるために添加することができる。内層について他の有用なポリマー材料としては、ポリビニルアセタール類、カルボキシ基を含む(メタ)アクリル樹脂、ビニルアセテートクロトネート−ビニルネオデカノエートコポリマーフェノール系樹脂、マレイン酸化ウッドロジン、スチレン−無水マレイン酸コポリマー、(メタ)アクリルアミドポリマー、N−置換環状アミドから誘導されたポリマー、およびこれらの組み合わせが挙げられる。湿し水又は激しい洗浄の両方に対する抵抗性をもたらすポリマー材料は米国特許第6,294,311号明細書(上掲)に開示されている。
特に有用なポリマー材料としては、ポリビニルアセタール類、並びにN−置換環状イミド(特にN−フェニルマレイミド)、(メタ)アクリルアミド(特にメタクリルアミド)および(メタ)アクリル酸(特にメタクリル酸)から誘導されたコポリマーが挙げられる。このタイプの好ましいポリマー材料は、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−ベンジルマレイミド又はこれらの混合物から誘導された反復単位20〜75モル%、好ましくは35〜60モル%と、アクリルアミド、メタクリルアミドまたはこれらの混合物から誘導された反復単位10〜50モル%、好ましくは15〜40モル%と、メタクリル酸から誘導された反復単位5〜30モル%、好ましくは10〜30モル%とを含むコポリマーである。ヒドロキシエチルメタクリレートなどの他の親水性モノマーを、メタクリルアミドの一部または全ての代わりに使用してもよい。アクリル酸などの他のアルカリ可溶性モノマーを、メタクリル酸の一部または全ての代わりに使用してもよい。必要に応じて、これらのポリマーは、(メタ)アクリロニトリル又はN−[2−(2−オキソ−1−イミダゾリジニル)エチル]メタクリルアミドから誘導された反復単位を含んでもよい。これらのポリマー材料は、内層用のコーティング溶剤として使用できるメチルラクテート/メタノール/ジオキソラン(15:42.5:42.5質量%)混合物中に可溶性である。しかしながら、これらのポリマー材料は、内層を溶解させずに内層上に画像形成層をコーティングするための溶剤として使用できるアセトンおよびトルエンなどの溶媒への溶解性が低い。
内層は、活性化されたメチロール基及び/又は活性化されたアルキル化メチロール基を有する樹脂である1又は2種以上の第2のポリマー材料を含んでもよい。かかる樹脂としては、例えば、レゾール樹脂及びそれらのアルキル化類似体、メチロールメラミン樹脂及びそれらのアルキル化類似体(例えばメラミン−ホルムアルデヒド樹脂)、メチロールグリコールウリル樹脂及びアルキル化類似体(例えばグリコールウリル−ホルムアルデヒド樹脂)、チオウレア−ホルムアルデヒド樹脂、グアナミン−ホルムアルデヒド樹脂、並びにベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド樹脂が挙げられる。市販のメラミン−ホルムアルデヒド樹脂及びグルコールウリル−ホルムアルデヒド樹脂としては、例えば、CYMEL(登録商標)樹脂(Cytec Industries)及びNIKALAC(登録商標)樹脂(Sanwa Chemical)が挙げられる。
活性化メチロール及び/又は活性化アルキル化メチロール基を有する上記の樹脂は、好ましくは、レゾール樹脂又はレゾール樹脂の混合物である。レゾール樹脂は当業者にはよく知られている。それらは、過剰のフェノールを用いて、塩基性条件下、フェノール類とアルデヒド類との反応により調製される。市販のレゾール樹脂としては、例えば、GP649D99レゾール(Georgia Pacific)が挙げられる。
他の有用な第2のポリマー材料としては、N−フェニルマレイミドから誘導された反復単位を1〜30モル%、好ましくは3〜20モル%と、メタクリルアミドから誘導された反復単位を1〜30モル%、好ましくは5〜20モル%と、アクリロニトリルから誘導された反復単位を20〜75モル%、好ましくは35〜60モル%と、下記構造(IV):
Figure 2009541795
(式中、R2 はOH、COOH又はSO2NH2であり、R3 はH又はメチルである)
を有する1種又は2種以上のモノマーから誘導された反復単位を20〜75モル%、好ましくは35〜60モル%と、任意選択的に、下記構造(V):
Figure 2009541795
(式中、R4 はOH、COOH又はSO2NH2であり、R5 はH又はメチルである)
を有する1種又は2種以上のモノマーから誘導された反復単位を1〜30モル%、好ましくは、存在する場合には3〜20モル%とを含むコポリマーが挙げられる。
他の有用な第2のポリマー材料としては、N−フェニルマレイミドから誘導された反復単位を25〜75モル%、35〜60モル%と、メタクリルアミドから誘導された反復単位を10〜50モル%、好ましくは15〜40モル%と、メタクリル酸から誘導された反復単位を5〜30モル%、好ましくは10〜30モル%とを含むコポリマーも挙げられる。これらの第2のさらなるコポリマーは、米国特許第6,294,311号及び第6,528,228号明細書(上掲)に開示されている。
上記のような任意のさらなるポリマー材料も、内層の総乾燥質量を基準にして5〜45質量%、好ましくは5〜25質量%の量で存在することができる。
内層において有用なポリマー材料は、当業者に周知であり、例えばMacromolecules, Vol.2, 2nd Ed., H.G. Elias, Plenum, New York, 1984の第20及び21章に記載されている方法、例えば遊離基重合法などにより調製できる。有用な遊離基開始剤は、例えば過酸化ベンゾイルなどの過酸化物、例えばクミルヒドロペルオキシドなどのヒドロペルオキシド類、及び例えば2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)などのアゾ化合物である。好適な反応溶剤としては、反応物に対して不活性であり、もしそうでなくても反応に悪影響を及ぼさない液体が挙げられる。
内層は、界面活性剤、分散助剤、保湿剤、殺生物剤、増粘剤、乾燥剤、消泡剤、保存剤、酸化防止剤、及び着色剤などの他の成分を含有してもよい。
内層は、一般的に、0.5〜2.5g/m2 、好ましくは1〜2g/m2 の乾燥コーティング被覆量を有する。
画像形成性要素の外層は、内層上に配置され、好ましい実施態様において、内層と外層との間に中間層はない。外層は、一般的に、先に定義したとおりの分岐ヒドロキシスチレンポリマーのうちの1種又は2種以上を含む。
外層は、上記の分岐ヒドロキシスチレンポリマーに加えて、皮膜形成性のバインダー材料として他のポリマー材料を含んでもよい。かかるさらなるポリマー材料としては、無水マレイン酸と1種又は2種以上のスチレン系モノマー(すなわち、スチレン、及びベンゼン環上に各種置換基を有するスチレン誘導体)から形成されたポリマー、メチルメタクリレートと1種又は2種以上のカルボキシ含有モノマーから形成されたポリマー、およびそれらの混合物が挙げられる。これらのポリマーは、上記モノマーから誘導された反復単位と、さらなる、しかし、任意選択のモノマー[例えば、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリルおよび(メタ)アクリルアミド]から誘導された反復単位を含むことができる。かかるさらなるポリマーは、存在する場合には、一般的に、無水マレイン酸から誘導された反復単位を1〜50モル%と、スチレン系モノマー及び任意のさらなる重合性モノマーから誘導された反復単位をその他の反復単位として含む。
メチルメタクリレート及びカルボキシ含有モノマーから形成されたポリマーは、一般的に、メチルメタクリレートから誘導された反復単位を80〜98モル%を含む。カルボキシ含有反復単位は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、および当該技術分野で知られている類似のモノマーから誘導することができる。
これらの他のポリマー材料は、外層中に25〜90質量%、好ましくは25〜75質量%の量で存在することができ、一方、分岐ヒドロキシスチレンポリマーは、外層の総乾燥質量を基準として10〜75質量%、好ましくは25〜75質量%の量で存在する。
外層は、ベンゾキノンジアジド及び/又はナフトキノンジアジド部分を含むモノマー又はポリマー化合物をさらに含んでよい。かかるポリマー化合物は、例えば米国特許第5,705,308号明細書(Westら)及び米国特許第5,705,322号明細書(Westら)に記載されているようなベンゾキノンジアジド及び/又はナフトキノンジアジド部分により誘導体化されたフェノール系樹脂であることができる。かかる化合物の混合物も使用できる。このタイプの有用なポリマー化合物の一例は、P−3000、ピロガロール/アセトン樹脂のナフトキノンジアジド(フランス国PCASから入手可能)である。ジアジド部分を含有する他の有用な化合物は、米国特許第6,294,311号明細書(上掲)及び米国特許第5,143,816号明細書(Mizutaniら)に記載されている。ベンゾキノン及び/又はナフトキノンジアジド部分を有するモノマー又はポリマー化合物は、外層の総乾燥質量を基準として、一般的に少なくとも5%、好ましくは10〜50%の量で外層中に存在することができる。
外層は、アルカリ可溶性ポリマー用の溶解阻害性成分として機能し得る着色剤であるさらなる化合物を必要に応じて含んでもよい。これらの着色剤は、ポリマーバインダー中の各種の基との水素結合のための受容部位として作用すると考えられる極性官能基を典型的には有する。アルカリ性現像液に可溶性である着色剤が好ましい。有用な極性基としては、ジアゾ基、ジアゾニウム基、ケト基、スルホン酸エステル基、リン酸エステル基、トリアリールメタン基、オニウム基(例えばスルホニウム基、ヨードニウム基及びホスホニウム基)、複素環式環中に窒素原子が組み込まれている基、および正電荷を帯びた原子を含む基(例えば第4級化アンモニウム基)が挙げられるが、これらに限定されない。さらなる詳細および着色剤として有用な代表的な化合物は例えば米国特許第6,294,311号明細書(上掲)に記載されている。特に有用な着色剤としては、トリアリールメタン染料、例えば、エチルバイレット、クリスタルバイオレット、マラカイトグリーン、ブリリアントグリーン、ビクトリアブルーB、ビクトリアブルーR、ビクトリアピュアブルーBOが挙げられる。これらの化合物は、現像された画像形成性要素において、非画像形成領域を画像形成領域から区別するコントラスト染料としても機能し得る。着色剤が外層中に存在する場合には、着色剤の量は広範囲に変わりうるが、外層の総乾燥質量を基準として、少なくとも0.1%かつ30%以下、好ましくは0.5〜15%の量で存在する。
外層は、界面活性剤、分散助剤、保湿剤、殺生物剤、増粘剤、乾燥剤、消泡剤、保存剤及び酸化防止剤などの他の成分を含有してもよい。
外層は、一般的に、0.2〜1g/m2、好ましくは0.4〜0.7g/m2の乾燥コーティング被覆量を有する。
好ましくないが、内層と外層との間に、それら内層及び外層に接する別個の層があってもよい。この別個の層は、輻射線吸収性化合物(1種又は複数種)の内層から外層への移行を最低限に抑えるためのバリヤー層として機能することができる。この別個の「バリヤー」層は、一般的に、アルカリ性現像液に可溶性であるポリマー材料を含んで成る。このポリマー材料が、内層中のポリマー材料(1種又は複数種)と異なる場合には、当該ポリマー材料が、内層のポリマー材料が不溶性である少なくとも1種の有機溶剤に可溶であることが好ましい。このタイプの好ましいポリマー材料はポリ(ビニルアルコール)である。一般的に、このバリヤー層は、内層の1/5未満の厚さのものであるべきであり、好ましくは内層の1/10未満の厚さのものであるべきである。
多層画像形成性要素は、通常のコーティング又は積層法を使用して、基材(及びその上に配置した他の親水性層)の表面の上に内層配合物を適用し、次に、その内層上に外層配合物を適用することによって製造できる。内層配合物と外層配合物が混合するのを避けることが重要である。
内層と外層は、所望の成分を適切なコーティング溶媒に分散又は溶解させ、そして得られた配合物を、適切な装置及び方法、例えばスピンコーティング、ナイフコーティング、グラビアコーティング、ダイコーティング、スロットコーティング、バーコーティング、ワイヤロッドコーティング、ローラーコーティング又は押出ホッパーコーティングを使用して、基材に逐次的又は同時に適用できる。これらの配合物は、適切な支持体(例えば機上印刷胴(on-press printing cylinder))上に吹き付けることによって適用することもできる。
内層と外層の両方にコーティングするのに使用される溶媒は、配合物中のポリマー材料と他の成分の性質に基づいて選択される。内層配合物と外層配合物が混合すること、または外層配合物を適用するときに内層が溶解することを防止するため、外層配合物は、内層のポリマー材料が不溶である溶媒からコーティングしなければならない。一般的に、内層配合物は、メチルエチルケトン(MEK)、1−メトキシプロパン−2−オール、γ−ブチロラクトン及び水の溶媒混合物;ジエチルケトン(DEK)、水、乳酸メチル及びγ−ブチロラクトンの混合物;またはDEK、水及び乳酸メチルの混合物からコーティングされる。外層配合物は、一般的に、DEK、またはDEKと1−メトキシ−2−プロピルアセテートとの混合物からコーティングされる。
あるいは、内層と外層は、通常の押出コーティング法によって、それぞれの層の組成物の溶融混合物から適用できる。典型的には、かかる溶融混合物は、揮発性有機溶媒を全く含有しない。
中間乾燥工程を、各種の層配合物を適用する間に用いて、他の配合物をコーティングする前に、溶媒(1種又は2種以上)を除くことができる。乾燥工程は、各種層の混合を防止するのにも役立つ。
多層画像形成性要素の代表的な製造方法を以下の実施例2〜5に記載する。
状態調整
一般的に、1又は2以上の画像形成性層(それらのうちの少なくとも1つは分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含む)を、上記のように適切な基材上に配設する。輻射線吸収性化合物も、1又は2以上の層の中に配設され、これらの層は分岐ヒドロキシスチレンポリマーと同じ又は異なる層である。
基材上で1又は2以上の画像形成性層を乾燥後(すなわち、コーティングは自己支持性であり、かつ、指触乾燥性である)、得られた単層又は多層画像形成性要素を40〜90℃(好ましくは50〜70℃)で少なくとも4時間、好ましくは少なくとも20時間熱処理する。この熱処理は、「状態調整」としても知られている。
熱処理中に、画像形成性要素を、前駆体からの水分の除去に対する有効なバリヤーを提供する水不透過性シート材料で包むか当該水不透過性シート材料で覆うことも望ましい。好ましくは、このシート材料は、画像形成性要素(またはその積層体)の形状にぴったり整合して画像形成性要素(またはその積層体)と密着するように十分に可撓性である。より好ましくは、水不透過性シート材料は、画像形成性要素またはその積層体の縁部で封止される。好ましい水不透過性シート材料はポリマーフィルム又は金属箔であり、ポリマーフィルム又は金属箔は、画像形成性要素又はその積層体の縁部で封止される。
あるいは、画像形成性材料の熱処理(又は状態調節)は、相対湿度が少なくとも25%、好ましくは少なくとも30%、より好ましくは少なくとも35%に調節された環境中で行われる。相対湿度は、所定の温度で飽和に必要な水の量の百分率として表した空気中に存在する水蒸気の量として定義される。
少なくとも100個の多層画像形成性要素を含む積層体を同時に熱処理することが好ましい。より一般的には、かかる積層体は少なくとも500個の画像形成性要素を含む。
水不透過性シート材料を使用して、かかる積層体の上部及び底部で良好なラッピングを達成することは困難なことがあり、その場合には、積層体のそれらの領域で「ダミー(dummy)」又は「リジェクト(reject)」要素を使用することが望ましいであろう。従って、熱処理された(又は「状態調節された」)積層体は、ダミー又はリジェクト要素との組み合わせで少なくとも100個の有用な画像形成要素を含むことがある。これらのダミー又はリジェクト要素は、ラッピング又は封止プロセスによりもたらされる損傷から有用な要素を保護する機能も果たす。
代わりに、画像形成性要素(1又は2以上)を、巻回した形態で熱処理し、その後、個々の要素に切り分けることができる。かかる巻回状物は、少なくとも1000m2 、より典型的には少なくとも3000m2 の画像形成性表面を含むことができる。隣接する巻回状物もしくは「渦巻き状物」またはコイル、あるいは積層体の複数の層は、必要に応じて、間に差し込まれる材料(interleaving material)、例えば、プラスチック材料または樹脂(例えばポリセン(polythene))でサイジングされていてもよい紙または薄葉紙により分けられていてもよい。
この「状態調節」方法についてのさらなる詳細は、J. Mulligan、E. Clark及びK. Rayにより2006年3月2日に出願された同時係属の本願と同じ譲受人による米国特許出願番号第11/366,076号に記載されている。
画像形成条件
本発明の単層又は多層画像形成性要素は、限定されないが、印刷版前駆体、印刷胴、印刷スリ−ブ及び印刷テープ(可撓性印刷ウエブを包含する)などのいかなる有用な形態を有してもよい。画像形成性部材は、好ましくは、平版印刷版を形成するための印刷版前駆体である。
印刷版前駆体は、必要な画像形成性層が適切な基材上に配置された任意の有用な大きさおよび形状(例えば正方形又は長方形)を有するものであることができる。印刷胴及びスリ−ブは、円筒形の、基材及び画像形成性層を有する輪転印刷部材として知られている。中空又は中実の金属コアを、印刷スリーブ用の基材として使用できる。
使用の際、単層又は多層画像形成性要素は、150〜1400nmの波長で、輻射線感受性組成物中に存在する輻射線吸収性化合物に応じて、紫外線、可視光又は赤外船などの輻射線の適切な供給源に暴露される。好ましくは、700〜1200nmの波長で赤外レーザーを使用して、画像形成が行われる。ダイオードレーザー装置は、信頼性が高くかつ保守費が低いので、本発明の画像形成性要素を露光するのに使用されるレーザーとしては、ダイオードレーザーが好ましい。しかしながら、例えばガスレーザー又は固体レーザーなどの他のレーザーも使用できる。レーザーで画像形成する場合の出力、強度及び暴露時間の組合せは、当業者であれば容易に分かるであろう。市販されているイメージセッターに使用されている高性能のレーザー又はレーザーダイオードは、現在、800〜850nm又は1060〜1120nmの波長の赤外線を放射する。
画像形成装置は、単独でプレートセッターとして機能することができ、あるいは画像形成装置を平版印刷機中に直接組み込むことができる。後者の場合、画像形成直後に印刷を開始できるので、印刷機のセットアップ時間をかなり短縮することができる。画像形成装置は、平台記録器(flatbed recorder)、又はドラムの内部もしくは外部の円筒状表面に取り付けられた画像形成性部材を備えたドラム記録器として製造できる。有用な画像形成装置の例は、Eastman Kodak Companyの子会社であるCreo(カナダ国ブリティッシュコロンビア州バーナビー所在)から入手可能な各種モデルのCreo Trendsetter(登録商標)イメージセッターとして入手可能であり、当該イメージセッターは830nmの波長の近赤外線を放射するレーザーダイオードを備える。他の好適な画像形成源としては、波長1064nmで作動するGerber Crescent 42Tプレートセッター(米国イリノイ州シカゴ所在のGerber Scientificから入手可能)及びScreen PlateRite 4300シリーズもしくは8600シリーズのプレートセッター(米国イリノイ州シカゴ所在のScreenから入手可能)が挙げられる。さらなる有用な輻射線源としては、印刷版胴に要素が取り付けられている間にその要素に画像を形成するのに使用できるダイレクトイメージング印刷機が挙げられる。好適なダイレクトイメージング印刷機の例としては、Heidelberg SM74-DI印刷機(米国オハイオ州デイトン所在のHeidelbergから入手可能)が挙げられる。
IR画像形成速度は、50〜1500mJ/cm2の範囲内にあることができる、特に75〜400mJ/cm2の範囲内にあることができる。
本発明を実施するのにレーザー画像形成が好ましい場合は、熱エネルギーを像様方式で提供する他の手段により画像形成をもたらすことができる。例えば、米国特許第5,488,025号明細書(Martinら)に記載され、「熱印刷法(thermal printing)」として知られている方法で熱抵抗ヘッド(サーマルプリントヘッド)を使用して画像形成を達成できる。サーマルプリントヘッドは市販されている(例えば、Fujitsu Thermal Head FTP-040 MCS001及びTDK Thermal Head F415HH7-1089として)。
画像形成は、一般的に、ダイレクトデジタル画像形成を用いて行われる。画像信号は、コンピューター上にビットマップデータファイルとして記憶される。かかるデータファイルは、ラスタ画像プロセッサー(RIP)又は他の適切な手段で生成させることができる。ビットマップを構築して、色相並びにスクリーン周波数および角度を設定する。
画像形成性要素に画像形成すると、画像形成された(露光された)領域及び画像形成されていない(露光されなかった)領域の潜像を含む画像形成された要素が生成する。この画像形成された要素を、適切なアルカリ性現像液で現像すると、外層の露光領域とその下の層(内層を含む)が除去されて、基材の親水性表面が露出する。そのため、かかる画像形成性要素は、「ポジ型」(例えば、「ポジ型」の平版印刷版前駆体)である。親水性表面の露光された(すなわち画像形成された)領域はインクを撥き、一方、外層の露光されなかった(すなわち画像形成されなかった)領域はインクを受容する。
より詳しく述べると、現像は、外層の画像形成された(露光された)領域とその下の層を除去するのに十分な時間であるが、外層の画像形成されなかった(露光されなかった)領域を除去するほど長くない時間実施する。そのため、外層の画像形成された(露光された)領域は、外層の画像形成されなかった(露光されなかった)領域より容易にアルカリ性現像液中で除去、溶解又は分散されるので、アルカリ性現像液に「可溶性」又はアルカリ性現像液中で「除去可能」であると述べる。従って、「可溶性」という語句は、「分散性」であることも意味する。
画像形成された要素は、一般的に、慣用的な処理条件を用いて現像される。水性のアルカリ性現像液及び溶剤系のアルカリ性現像液の両方を使用でき、単層要素の場合にはより高pHの水性アルカリ性現像液が好ましく、多層要素の場合にはより高pHの有機溶剤系のアルカリ性現像液が好ましい。
水性アルカリ性現像液は、一般的に、pHが少なくとも7であり、好ましくは少なくとも11である。高いpHの現像液は、一般的に、単層要素を処理するのに最適である。有用なアルカリ性の水性現像液としては、3000現像液、9000現像液、GOLDSTAR現像液、GREENSTAR現像液、ThermalPro現像液、PROTHERM(登録商標)現像液、MX1813現像液及びMX1710現像液(これらはすべて、Eastman Kodak Companyの子会社のKodak Polychrome Graphicsから入手可能)が挙げられる。これらの組成物は、一般的に、界面活性剤、キレート化剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸の塩)及びアルカリ性成分(例えば、無機メタケイ酸塩類、有機メタケイ酸塩類、水酸化物類及び重炭酸塩類)も含む。
溶剤系のアルカリ性現像液は、一般的に、水と混和性である1種又は2種以上の有機溶剤の単相溶液である。有用な有機溶剤は、フェノールとエチレンオキシド及びプロピレンオキシドとの反応生成物[例えば、エチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール)];ベンジルアルコール;炭素原子数6以下の酸とのエチレングリコールのエステル及び炭素原子数6以下の酸とのプロピレングリコールのエステル;並びに炭素原子数6以下のアルキル基を有するエチレングリコールのエーテル類、炭素原子数6以下のアルキル基を有するジエチレングリコールのエーテル類及び炭素原子数6以下のアルキル基を有するプロピレングリコールのエーテル類、例えば2−エチルエタノール及び2−ブトキシエタノールである。1種又は2種以上のこれら有機溶剤が、一般的に、現像液の総質量を基準として0.5〜15%の量で存在する。
代表的な溶剤系のネガ型アルカリ性現像液としては、ND−1現像液、955現像液及び956現像液(Eastman Kodak Companyの子会社のKodak Polychrome Graphicsから入手可能)が挙げられる。
一般的に、アルカリ性現像液は、当該現像液を含むアプリケーターを用いて外層にこすりつける又は塗りつけることにより、画像形成された要素に適用される。代わりに、画像形成された要素に現像液をはけ塗りすることができ、又は露光領域を除去するのに十分な力で外層に吹き付けることによって現像液を適用してもよい。画像形成された要素を現像液に浸すこともできる。全ての場合に、印刷機用の薬剤に対して優れた耐性を有する平版印刷版に現像画像が生じる。
現像の次に、画像形成された要素を、好適な様式で水で濯ぎ、そして乾燥させる。乾燥させた要素を、通常のガム引き用溶液(好ましくはアラビアゴム)で処理することもできる。
画像形成され現像された要素を、得られる画像形成された要素のランレングスを増加させるために、ポストベーク操作でベーキングすることができる。ベーキングは、例えば、220℃〜240℃にて7〜10分間、又は120℃にて30分間実施できる。
平版印刷インクと湿し水を画像形成された要素の印刷面に適用することにより印刷を行うことができる。インクは、外層の非画像形成(非露光又は非除去)領域によって吸収され、湿し水は、画像形成と現像の工程で露出した基材の親水性表面により取り込まれる。次に、インクは、好適な受容材料(例えば、布、紙、金属、ガラス又はプラスチック)に転写され、これら材料上に望ましい刷り上がりの画像を提供する。必要に応じて、中間の「ブランケット」ローラーを使用して、インクを画像形成された部材から受容材料に転移させることができる。画像形成された部材は、刷り上げている間、必要に応じて、通常のクリーニング方法と薬剤を使用して清浄にすることができる。
下記実施例は、本発明の実施を例示するために提供するものであるが、決して本発明を限定することを意図したものではない。
実施例で使用した成分及び材料並びに分析法は以下のとおりである:
ACR1478は、コンベンショナルな重合法および原料を使用して調製されたN−フェニルマレイミド/メタクリルアミド/メタクリル酸(58:24:18質量%)のコポリマーである。
ACR1755は、コンベンショナルな重合法および原料を使用して調製されたN−[4−カルボキシフェニル]メタクリルアミド/アクリロニトリル/N−フェニルマレイミド(37:48:10:5質量%)のコポリマーである。
BCは2−ブトキシエタノール(ブチルCELLOSOLVE(登録商標))である。
BLOはγ−ブチロラクトンである。
Byk(登録商標)307は、BYK Chemie(コネチカット州ウォリングフォード所在)から入手可能なポリエトキシル化ジメチルポリシロキサンコポリマーである。
クリスタルバイオレットはAldrich Chemical Co.(ウィスコンシン州ミルウォーキー)から入手したトリアリールメタン染料(C.I. 42555)である。
Cymel(登録商標)303は、Cytec Industries, Inc.(ニュージャージ州ウェストパターソン)から入手した変性メラミン樹脂である。
DAAはジアセトンアルコールである。
DEKはジエチルケトンである。
D11はトリアリールメタン染料(C.I. 42555)、すなわちPCAS(フランス国ロンジュモー)から入手したエタナミニウムN−[4−[[4−(ジエチルアミノ)フェニル][4−(エチルアミノ)−1−ナフタレニル]メチレン]−2,5−シクロヘキサジエン−1−イリデン]−N−エチル塩とベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシベンゼンスルホン酸(1:1)である。
956現像液は、有機溶剤系(フェノキシエタノール)アルカリ性現像液(コネチカット州ノーウオーク所在のKodak Polychrome Graphics、Eastman Kodak Companyの子会社)である。
エチルバイオレットは、(p−(CH3CH22NC643+Cl-の式により表されるC.I. 42600(CAS 2390-59-2、λmax=596nm)(Aldrich Chemical Company、米国ウィスコンシン州ミルウォーキー所在)である。
IR染料Aは、Eastman Kodak Companyから入手したものであり、下記式により表される。
Figure 2009541795
IR染料Bは、Nippon Kayaku Co., Ltd.(日本国東京)から入手した赤外線吸収性染料であるKayabsorb PS210CnEであった。
染料Cは、Eastman Kodak(ニューヨーク州ロチェスター所在)から入手したものであり、下記式により表される。
Figure 2009541795
Maruka Lynkur MS-4P(または「MS-4P」)はMaruzen Petrochemical Co., Ltd.(日本国)から入手した線状ポリ(4−ヒドロキシスチレン)(Mw 7000〜11,000)である。
MEKはメチルエチルケトンである。
P3000は、PCAS(フランス国ロンジュモー)から入手できるピロガロール/アセトン縮合物のナフトキノンジアジドである。
PB 5はHydrite Chemical Co.(マサチューセッツ州ブルックフィールド)から入手した分岐ポリ(4−ヒドロキシスチレン)(Mw 5500〜6500)である。
PD140は、Borden Chemical Co.(ケンタッキー州ルイスビル)から入手したクレゾール/ホルムアルデヒドノボラック樹脂(m−クレゾール/p−クレゾール比75:25、Mw 7000)である。
PGMEは1−メトキシプロパン−2−オール(またはDowanol PM)である。
PHS−Bは、Hydrite Chemical Co.から入手した高度に分岐したポリ(4−ヒドロキシスチレン)(Mw 4500)である。
PMAは1−メトキシ−2−プロピルアセテートである。
RX04はGifu Shellac(日本国)から入手したスチレン−無水マレイン酸コポリマーである。
S 0451は、FEW Chemicals(ドイツ国)から入手したIR染料(λmax=775nm)である。
S 0094は、FEW Chemicals(ドイツ国)から入手したIR染料(λmax=813nm)である。
基材Aは、電気化学的に粗面化され、陽極酸化され、ポリ(ビニルホスホン酸)により処理された0.3mmゲージのアルミニウムシートである。
スダンブラックBは、Aldrich Chemical Co.(ウィスコンシン州ミルウォーキー)から入手したニュートラルジアゾ染料(C.I. 26150)である。
本発明の実施例1及び比較例C1:
ポジ型の単層画像形成性要素
本発明の単層画像形成性要素及び本発明の範囲外の比較用要素(C1)を以下のように作製した。
画像形成性層のコーティング配合物を、下記表1に示す成分から調製した。
Figure 2009541795
上記コーティング配合物をろ過し、基材Aに適用し、そして、Glunz&Jensen「Unigraph Quartz」オーブン内で110℃で2.5分間乾燥させ、約1.5g/m2 の乾燥コーティング量とした。
得られた画像形成性要素をCREO(登録商標)Lotem 400 Quantumイメージセッターにより50mJ/cm2〜110mJ/cm2のエネルギー範囲で露光し、次いで、Glunz&Jensen「InterPlater 85HD」プロセッサーによりGOLDSTAR Premium現像液を使用して21℃で20秒間かけて現像した。得られた印刷版について、感度(すなわち、クリアリングポイント:画像領域が現像液により完全に除去される最低画像形成エネルギー)およびヒドロキシスチレン画像領域におけるシアン濃度の減少を評価した。各画像形成性層のコーティング配合物の粘度(cps)をBrookfield DV-II+粘度計(20℃、スピンドルN 18、200rpm)により測定した。結果を下記表IIに示す。
Figure 2009541795
上記結果から、分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含む単層画像形成性要素が、高い感熱性を示すとともに、画像形成性層の露光領域と非露光領域との間の溶解性の明確な違いがあることが判る。対照的に、比較用要素C1では、画像形成輻射線に対する感度がかなり低く、現像液中でのその画像形成性層の溶解性はほんのわずか変化した。
実施例2及び3並びに比較例C2及びC3:
ポジ型の多層画像形成性要素
本発明の多層画像形成性要素2及び3並びに比較例C2及びC3を以下のように作製した。
内層コーティング配合物(100g当り)を、MEK/PGME/BLO/水の溶媒混合物(92.17g)にACR1478(6.34g)、IR染料A(1.13g)、Byk(登録商標)307(0.38g、PGME中10%NV)を溶解させることにより調製した。得られた溶液を、0.012インチ(0.03cm)ワイヤロッドにより基材A上にコーティングし、乾燥させて1.5g/m2 の乾燥コーティング量を得た。
外層コーティング配合物(30g当り)を、下記表III に示す成分を用いて調製した。各コーティング配合物を、乾燥した内層に、0.006インチ(0.015cm)巻線バーを使用して適用し、乾燥させて0.7g/m2 のコーティング量を得た。
Figure 2009541795
コンベンショナルCreo Trendsetter(登録商標)3244プレートセッターを使用して、画像形成性要素を画像形成した。92、97、102、110、115、120、130、140及び150mJ/cm2の露光量をもたらすドラム速度系列を用いて、8ワットの出力で内部パターンプロット0を適用した。次に、画像形成された要素を、956現像液を含むKodak Polychrome Graphics NE34プロセッサーにより72°F(約22℃)及び5フィート/分(1.7m/分)のプロセッサー速度で処理した。処理した印刷版について、クリーンアウトエネルギー(clean-out energy)(スキャンラインなしにクリーンな画像を生成するのに必要な最低露光出力)及び最良の露光量(最良の画質を生じる露光量)を評価した。結果を下記表IVに示す。例C2及び本発明例2にラブアップ(rub-up)インクを適用し、画像領域は容易にインクを受容性であることが判った。露光及び処理後に高品質画像が生じた。
Figure 2009541795
上記結果から、要素の外層中にPHS−Bが存在した場合には、クリーンアウト及び必要とした最良露光エネルギーは、PHS−Bが存在しなかった場合よりもかなり低かった(例えば、要素C2参照)。
本発明例2の別の試料をCreo Trendsetter(登録商標)3244プレートセッターを使用して画像形成し、50、60、70、80、90及び100mJ/cm2の露光量をもたらすドラム速度系列を用いて、8ワットの出力で内部パターンプロット0を適用した。画像形成性要素を、956現像液を含むKodak Polychrome Graphics NE34プロセッサーにより72°F(約22℃)及び5フィート/分(1.7m/分)のプロセッサー速度で処理した。得られた印刷版について、クリーンアウトエネルギー(スキャンラインなしにクリーンな画像を生成するのに必要な最低露光出力)及び最良の露光量(最良の画質を生じる露光量)を評価した。高品質画像が生じた。結果を下記表Vに示す。
Figure 2009541795
上記結果から、PHS−Bが外層中に存在した場合には、クリーンアウトエネルギー及び必要とした最良露光エネルギーは、PHS−Bが存在しなかった場合よりもかなり低かった(要素C2参照)。
実施例4及び5並びに比較例C4及びC5:
ポジ型画像形成性要素
下記表VIに示す成分を使用して内層コーティング配合物(100g当り)を調製し、0.012インチ(0.03cm)巻線バーにより基材Aに適用し、乾燥させて約1.5g/m2 の乾燥コーティング量を得た。
Figure 2009541795
下記表VIIに記載の外層コーティング配合物(30g当り)を0.006インチ(0.015cm)巻線バーにより適用し、乾燥させて約0.7g/m2 の乾燥コーティング量を得た。
Figure 2009541795
コンベンショナルCreo Trendsetter(登録商標)3244プレートセッターを使用して、画像形成性要素を画像形成した。92、97、102、110、115、120、130、140及び150mJ/cm2の露光量をもたらすドラム速度系列を用いて、8ワットの出力で内部パターンプロット0を適用した。次に、画像形成された要素を、956現像液を含むKodak Polychrome Graphics NE34プロセッサーにより72°F(約22℃)及び5フィート/分(1.7m/分)のプロセッサー速度で処理した。処理した印刷版について、クリーンアウトエネルギー(スキャンラインなしにクリーンな画像を生成するのに必要な最低露光出力)及び最良の露光量(最良の画質を生じる露光量)を評価した。結果を下記表VIIIに示す。露光及び処理後に高品質画像が生じた。
Figure 2009541795
上記結果から、PHS−Bが外層中に存在した場合には、クリーンアウトエネルギー及び必要とした最良露光エネルギーは、PHS−Bが存在しなかった場合よりもかなり低かった(要素C4及びC5参照)。
比較例6:多層画像形成性要素
上記の本発明例4で使用した分岐ポリ(4−ヒドロキシスチレン)の代わりに外層中に「MS−4P」(線状ポリ(4−ヒドロキシスチレン)(Mw 7,000〜11,000))を使用して本発明の範囲外の画像形成性要素を作製した。他のコーティング配合物の成分、画像形成条件、処理条件及び評価法は全て本発明例4と同じであった。結果から、線状ポリ(4−ヒドロキシスチレン)の使用が露光及び処理後に画像をもたらさなかったことが判った。この結果は、本発明に従って分岐ポリ(4−ヒドロキシスチレン)を使用した場合(例えば上記実施例4)とは対照的である。

Claims (27)

  1. 輻射線への暴露によってアルカリ性現像液中に溶解可能又は分散可能になる非色形成のポジ型の輻射線感受性組成物であって、輻射線感受性化合物及び分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含む、非色形成性のポジ型の輻射線感受性組成物。
  2. 前記分岐ヒドロキシスチレンポリマーが、4−ヒドロキシスチレン単位から誘導されたヒドロキシスチレン反復単位を含み、かつ、1,000〜30,000の重量平均分子量及び2未満の多分散度を有し、前記ヒドロキシスチレン反復単位はヒドロキシ基に対してオルト位に位置する反復ヒドロキシスチレン単位によりさらに置換されている、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記分岐ヒドロキシスチレンポリマーが、下記構造(II):
    Figure 2009541795
    (式中、A及びBは、一緒になってポリマー主鎖を提供し、Aは分岐ヒドロキシスチレン反復単位を表し、Bは分岐していないヒドロキシスチレン反復単位を表し、xは90〜100モル%を表し、yは0〜10モル%を表す)
    により表されるホモポリマー又はコポリマーである請求項1に記載の組成物。
  4. 前記分岐ヒドロキシスチレンポリマーが、ヒドロキシスチレンから誘導された反復単位を少なくとも60モル%含むコポリマーであり、前記分岐ヒドロキシスチレン反復単位の少なくとも90モル%がヒドロキシ基に対してオルト位にある反復ヒドロキシスチレン単位によりさらに置換されている、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記分岐ヒドロキシスチレンポリマーが、下記構造(III):
    Figure 2009541795
    (式中、A、B及びCは一緒になってポリマー主鎖を提供し、Aは分岐ヒドロキシスチレン反復単位を表し、Bは分岐していないヒドロキシスチレン反復単位を表し、CはAおよびBの反復単位とは異なる反復単位を表し、xは60〜95モル%を表し、yは0〜10モル%を表し、zは0〜40モル%を表す)
    により表されるコポリマーである、請求項1に記載の組成物。
  6. Cが、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルエステル、ビニルケトン、オレフィン、不飽和イミド、不飽和酸無水物、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール、4−ビニルピリジン、(メタ)アクリロニトリル、およびスチレン系モノマー(ただしヒドロキシスチレンモノマー以外)のうちの1種又は2種以上から誘導された反復単位を表す、請求項5記載の組成物。
  7. Cが、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−置換マレイミドおよび(メタ)アクリルアミドのうちの1種又は2種以上から誘導された反復単位を表す請求項6に記載の組成物。
  8. 前記輻射線吸収性化合物が赤外線感受性化合物である請求項1に記載の組成物。
  9. 輻射線への暴露によってアルカリ性現像液中に溶解可能又は分散可能になり、かつ、分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含む画像形成性層を上に有する基材を含んで成るポジ型の画像形成性要素であって、当該要素が輻射線吸収性化合物をさらに含む、ポジ型の画像形成性要素。
  10. 前記分岐ヒドロキシスチレンポリマーが、4−ヒドロキシスチレン単位から誘導されたヒドロキシスチレン反復単位を含み、かつ、1,000〜30,000の重量平均分子量及び2未満の多分散度を有し、前記ヒドロキシスチレン反復単位はヒドロキシ基に対してオルト位に位置する反復ヒドロキシスチレン単位によりさらに置換されている、請求項9に記載の要素。
  11. 前記輻射線吸収性化合物が、600〜1400nmの波長の輻射線を吸収する赤外線吸収性染料である、請求項9に記載の要素。
  12. 前記分岐ヒドロキシスチレンポリマーが、下記構造(III):
    Figure 2009541795
    (式中、A、B及びCは一緒になってポリマー主鎖を提供し、Aは分岐ヒドロキシスチレン反復単位を表し、Bは分岐していないヒドロキシスチレン反復単位を表し、CはAおよびBの反復単位とは異なる反復単位を表し、xは60〜95モル%を表し、yは0〜10モル%を表し、zは0〜40モル%を表す)
    により表されるホモポリマーまたはコポリマーである、請求項9に記載の要素。
  13. xが75〜90モル%であり、yが0〜5モル%であり、zが0〜20モル%である請求項12に記載の要素。
  14. Cが、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルエステル、ビニルケトン、オレフィン、不飽和イミド、不飽和酸無水物、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール、4−ビニルピリジン、(メタ)アクリロニトリル、およびスチレン系モノマー(ただしヒドロキシスチレンモノマー以外)のうちの1種又は2種以上から誘導された反復単位を表す、請求項12記載の要素。
  15. Cが、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−置換マレイミドおよび(メタ)アクリルアミドのうちの1種又は2種以上から誘導された反復単位を表す請求項12に記載の要素。
  16. 前記基材上に配置された、前記分岐ヒドロキシスチレンポリマーおよび前記輻射線吸収性化合物の両方を含む1つの画像形成性層を含んで成る、請求項9に記載の要素。
  17. 前記分岐ヒドロキシスチレンポリマーが、80〜99.5質量%の乾燥被覆量で存在し、前記輻射線吸収性化合物が、0.5〜5質量%の乾燥被覆量で存在するIR染料である、請求項16に記載の要素。
  18. 前記基材上に、順に、
    内層、及び
    画像形成用輻射線に暴露前はアルカリ性現像液を使用して除去可能でないインク受容性の外層であって、前記分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含む外層、
    を含んで成る、請求項9に記載の要素。
  19. 前記輻射線吸収性化合物の大部分が前記内層中に存在する、請求項18に記載の要素。
  20. 前記分岐ヒドロキシスチレンポリマーが、前記外層中に20〜99.5質量%の乾燥被覆量で存在し、前記外層中の全ポリマーバインダーの10〜100質量%を構成し、前記輻射線吸収性化合物がIR染料を含み、当該IR染料の大部分が前記内層中に5〜25質量%の乾燥被覆量で存在する、請求項19に記載の要素。
  21. A)請求項9に記載の画像形成性要素を熱的に画像形成することにより、前記画像形成性層中に暴露領域と非暴露領域を有する画像形成された要素を形成する工程、
    B)前記画像形成された層にアルカリ性現像液を接触させて、前記暴露領域のみを除去する工程、及び
    C)任意選択的に、画像形成され現像された前記要素をベーキングする工程、
    を含む画像形成方法。
  22. 画像形成が、700〜1200nmに最大吸光度を有する輻射線を使用して行われる、請求項21に記載の方法。
  23. 前記画像形成性要素が、前記分岐ヒドロキシスチレンポリマーおよび前記輻射線吸収性化合物の両方を含む1つの画像形成性層を前記基材上に含んで成る、請求項21に記載の方法。
  24. 前記基材上に、順に、
    内層、及び
    画像形成用輻射線に暴露前はアルカリ性現像液を使用して除去可能でないインク受容性の外層であって、前記分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含む外層、
    を含んで成る、請求項21に記載の要素。
  25. 請求項21に記載の方法により得られる画像形成された要素。
  26. ポジ型の画像形成性要素を提供する方法であって、
    A)基材上に分岐ヒドロキシスチレンポリマーを含む画像形成性層を配設してポジ型の画像形成性要素を用意すること、
    B)前記要素中に輻射線吸収性化合物を設けること、
    C)前記画像形成性層を乾燥後、当該画像形成性層を、乾燥させる画像形成性層からの水分の除去を妨げる条件の下で40〜90℃で少なくとも4時間熱処理すること、
    を含む方法。
  27. 前記輻射線吸収性化合物および分岐ヒドロキシスチレンポリマーが異なる層中に設けられている、請求項26に記載の方法。
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