JP2009541267A - 低い水溶性活性物質の経口製薬学的組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明では、組成物の10%w/wを超える量における、少なくとも1種の低い水溶性活性作用物、好ましくはエンドセリン変換酵素(ECE)阻害剤および/または中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤を、より好ましくは比率1:20〜20:1における少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含んでなるアルカリ系とともに、含んでなる改良された経口製薬学的組成物であって、活性作用物がSLV−306またはその製薬学的に許容できる塩、エステル、水和物、溶媒和物、異性体または誘導体であり;組成物の10%w/wを超える量におけるアルカリ系が好ましくは2種のアルカリ性化合物の混合物を含み、そして場合によっては1種以上の製薬学的に許容できる添加物を含んでなる組成物が提供される。また、そのような改良された組成物の製造方法およびそのような組成物の使用方法が提供される。

Description

本発明は、組成物の10%w/wを超える量における少なくとも1種の低い(poorly)水溶性活性物質(また活性作用物とも呼ばれる)、好ましくはエンドセリン変換酵素(endothelin conversion enzyme)(ECE)阻害剤および/または中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤、好ましくは少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含んでなる組成物の10%w/wを超える量におけるアルカリ系(alkali system)、および場合によっては1種以上の製薬学的に許容できる添加物を含んでなる改良された経口製薬学的組成物に関する。
より好ましくは、比率1:20〜20:1における少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含んでなるアルカリ系とともに、活性作用物は、一般式
[式中、
は、(C−C)アルコキシによって置換されていてもよい(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、フェニル基が(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよいフェニル−(C−C)−アルキルおよびフェニルオキシ−(C−C)−アルキル、ならびにナフチル−(C−C)−アルキルからなる群から選ばれ、
およびRは、共に独立して、水素またはハロゲンであり、
は、生体で不安定な(biolabile)エステル形成基であり、
Mは、水素または金属イオン、好ましくは二価の金属イオンであり、
nは、1、2または3である]
の化合物;またはその製薬学的に許容できる水和物および溶媒和物である。
なおより好ましくは、比率1:20〜20:1における少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含んでなるアルカリ系とともに、活性作用物は、1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸、3−[[[1−[2−(エトキシカルボニル)−4−フェニルブチル]シクロペンチル]カルボニル]アミノ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−(SLV 306)である。なおより好適な化合物は、その3S,2’R形態における該化合物である。もっとも好適な化合物は、そのCa2+塩またはその製薬学的に許容できる水和物および溶媒和物としてのSLV−306である。
本発明の枠内において、生体で不安定なエステルを形成する適当な基Rは、低級アルキル基、低級アルキルによるかまたは2個の隣接炭素原子に結合された低級アルキレン鎖によってフェニル環において場合によっては置換されているフェニルまたはフェニル−低級アルキル基、低級アルキルによってジオキソラン環において場合によっては置換されているジキソラニルメチル基、または低級アルキルによってオキシメチル基において場合に
よっては置換されているC2−C6−アルカノイルオキシメチル基を含む。生体で不安定なエステルを形成する基Rが低級アルキルである場合、これは、好ましくは、1〜4個、好ましくは2個の炭素原子をもつ非分枝アルキル基であってもよい。生体で不安定なエステルを形成する基が場合によって置換されたフェニル−低級アルキル基である場合、そのアルキレン鎖は1〜3個、好ましくは1個の炭素原子を含有することができる。フェニル環が低級アルキレン鎖によって置換される場合、これは、3〜4個、特に3個の炭素原子を含有できる。特に、適当なフェニルを含有する置換基Rは、フェニル、ベンジルまたはインダニルである。Rが場合によっては置換されたアルカノイルオキシメチル基である場合、そのアルカノイルオキシ基は、2〜6個、好ましくは3〜5個の炭素原子を含有でき、かつ好ましくは分枝されていて、そして例えば、ピバロイルオキシメチル基(tert−ブチルカルボニルオキシメチル基)であってもよい。
本発明の組成物は、調合することが容易であり、そして改良された溶解性と安定性を保有する。また本発明は、そのような改良された組成物の製造方法およびそのような組成物の使用方法を記述する。
エンドセリン(ET)は、強力な血管収縮因子、プロマイトジェンおよび炎症メディエーターである。それらは、種々の心臓血管、腎臓、肺および中枢神経系疾患の病因に係わってきた。ETの生合成の最終段階は、エンドセリン変換酵素(ECE)のファミリーによって触媒されるので、これらの酵素の阻害剤は新規な治療学的作用物を表すかもしれない。現在、これらの金属プロテアーゼの7種のイソ型が同定されており;それらはすべて、中性エンドペプチダーゼ(NEP)、その他の金属プロテアーゼと有意なアミノ酸配列の同一性を共有している。したがって、大多数のECE阻害剤は、また強力なNEP阻害活性を保有している。今日まで、3種類のECE阻害剤が合成された;二重ECE/NEP阻害剤、三重ECE/NEP/ACE阻害剤および選択的ECE阻害剤。ECE阻害剤のようなエンドセリン生産を抑制するか、あるいはエンドセリン受容体アンタゴニストのようなエンドセリン受容体へのエンドセリン結合を阻害する作用物は、エンドセリンの種々の生理学的効果に拮抗し、そして種々の治療学的領域において有益な効果を産み出す。それ故、エンドセリン受容体アンタゴニストおよびECE阻害剤は、エンドセリンによって影響を受ける種々の疾病の処置において有用である。限定されるものではないそのような疾病のリストは、慢性心不全、心筋梗塞、心臓性ショック、全身性および肺性高血圧、虚血−再潅流傷害、アテローム性動脈硬化、冠状および全身性血管攣縮障害、大脳血管攣縮、およびクモ膜下出血などを含む。
SLV−306(ダグルトリル(daglutril))は、中性エンドペプチダーゼ(NEP)およびエンドセリン変換酵素(ECE)の経口的に活性のある阻害剤である。それは、窒素原子に対してα位にオキソ基を含有し、そして1−(カルボキシアルキル)シクロペンチル−カルボニルアミノ基によって位置3において置換されているベンズアゼピン、ベンゾキシアゼピンおよびベンゾチアアゼピン−N−酢酸誘導体の類に属する。これらの化合物およびそれらの塩および生体で不安定なエステルは、本発明の保護の範囲内にはいり、そして特許文献1および特許文献2に記述されるように、心臓においてNEP阻害効果を有する。本発明において使用されるベンズアゼピン−N−酢酸化合物は、特許文献2、特許文献3、特許文献4および特許文献5より既知であり、そして該特許文献1および特許文献2において記述される方法によって製造することができる。これらの特許は、これらの化合物およびそれらの生理学的許容できる塩それ自体ならびに心不全における化合物の使用に関している。特許文献6はこれらの化合物の特定の塩、特にカルシウム塩に関する。特許文献3、特許文献4および特許文献5は、胃腸の血流の改善における、高血圧の処置における、およびアドリアマイシンおよび匹敵する抗ガン薬それぞれによって誘導される心臓損傷の処置および予防における前記化合物の使用に関している。
種々の活性物質は、胃液中では非常に低い溶解性を有する。これらの活性物質が身体に投与される場合、それらは、消化液中での低い溶解性により、しばしば低い生物学的利用性を有する。この問題を解決するために、いくつかの方法、例えば微粉化(micronization)、シクロデキストリンへの包接、不活性な水溶性担体の使用、活性物質の固体分散物(solid dispersions)(特許文献7)または固溶体(solid solusions)またはナノ結晶性もしくは無定形形態物の使用が開発された。また、SLV−306を含む特許文献1および特許文献2に記述される化合物は、胃液中での低い溶解性により低い生物学的利用性の薬物である。SLV−306はその塩形態において使用される場合でさえ、それは酸性の胃液中でゲル様構造を形成する。形成されたゲル様構造は、アルカリ性条件下でさえ再び溶解することが非常に困難であり、その結果、低い全体での生物学的利用性をもたらす。
特許文献8は、伝統的に調合された形態物における該活性物質に比較して増進された生物学的利用性を有する式(I)の化合物の経口固体溶液調合物を記述している。この調合物は優れた生物学的利用特性を有するけれども、それは若干の制約をもたらす融解混合物を介して形成される;それは融解押し出し技術を介してカプセル剤または錠剤のいずれかに調合されねばならないという欠点を有する。さらに、調合物のサイズは比較的高い用量のためには大きくなり過ぎるであろう。
特許文献9(前公開されてない(not pre−published))は、調合物の総重量の60%までの量における活性物質、少なくとも10%w/wのアルカリ性化合物またはアルカリ性化合物の混合物、0.1〜10%w/wの1種以上の界面活性剤および場合によっては調合物の総重量の1%〜45%の量における補助材料を含んでなる式(I)の化合物の経口即時放出調合物を記述している。特に、界面活性剤としてドキュセートナトリウムが使用される場合は、活性物質の良好な生物学的利用性が得られる。
Waldeck et al.米国特許第5,677,297号 Waldeck et al.欧州特許第0733642号 欧州特許第0830863号 WO 00/48601 WO 01/03699 WO 03/059939 WO 00/00179 WO 03/068266 WO 06/067150
本発明の目的は、伝統的に調合された形態物における該活性物質に比較して生物学的利用性において有意な増大を有する低い経口生物学的利用性をもつ化合物、特にエンドセリン変換酵素(ECE)阻害剤および/または中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤のための代替の経口調合物であって、商業的使用のために十分に安定であり、そしてまた、合理的なサイズをもち、かつ場合によっては界面活性剤の使用のない高含量の活性物質を有する調合物の製造において有用である、新規経口調合物を提供することである。本発明のさらなる目的は、実質的な投資が必要ではないように、通常の調合操作および装置を使用して製造することができる調合物を提供することである。
本発明のその他の目的は、そのような改良された組成物の製造方法を提供することである。
また、本発明の目的は、組成物の10%w/wを超える量における少なくとも1種の低
い可溶性活性作用物、好ましくは前記一般式(I)の化合物以外のエンドセリン変換酵素(ECE)阻害剤および/または中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤、組成物の20%w/wを超える量におけるアルカリ系、および場合によっては1種以上の製薬学的に許容できる添加物を含んでなる改良された経口製薬学的組成物を提供することである。
本発明のさらなる目的は、組成物の10%w/wを超える量における、少なくとも1種の低い可溶性活性作用物、好ましくは前記一般式(I)の化合物以外の、エンドセリン変換酵素(ECE)阻害剤および/または中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤、少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含んでなる組成物の20%w/wを超える量におけるアルカリ系、および場合によっては1種以上の製薬学的に許容できる添加物を含んでなる改良された経口製薬学的組成物を提供することである。
本発明のなおさらなる目的は、組成物の10%w/wを超える量における、少なくとも1種の低い可溶性活性作用物、好ましくはエンドセリン変換酵素(ECE)阻害剤および/または中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤、好ましくは前記一般式(I)の化合物、比率1:20〜20:1における少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含んでなる組成物の20%w/wを超える量におけるアルカリ系、および場合によっては1種以上の製薬学的に許容できる添加物を含んでなる改良された経口製薬学的組成物を提供することである。
本発明のさらなる目的は、組成物の10%w/wを超える量における活性作用物としてのSLV−306またはその製薬学的に許容できる塩、エステル、水和物、溶媒和物、異性体または誘導体、比率1:20〜20:1における少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含んでなる組成物の20%w/wを超える量におけるアルカリ系、および場合によっては1種以上の製薬学的に許容できる添加物を含んでなる改良された経口製薬学的組成物を提供することである。
本発明のその他の目的は、
次の段階:
i)活性作用物およびアルカリ系を、場合によっては1種以上の製薬学的に許容できる添
加物とともに混合し、そして
ii)(i)において製造された混合物を適当な用量形態物に調合すること
からなる、そのような改良された組成物の製造方法を提供することである。
本発明のなおその他の目的は、組成物の有効量をそれを必要とする患者に投与することを含む、そのような組成物の使用方法を提供することである。
本発明の改良された組成物は調合することが容易であり、そして改良された溶解性と安定性を保有する。
本発明は、組成物の10%w/wを超える量における、少なくとも1種の、酸中で低い可溶性の活性作用物、好ましくは前記一般式(I)の化合物以外のエンドセリン変換酵素(ECE)阻害剤および/または中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤、組成物の10%w/wを超える量におけるアルカリ系、および場合によっては1種以上の製薬学的に許容できる添加物を含んでなる改良された経口製薬学的組成物を提供する。好ましくは、アルカリ系は、少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含む。
本記述の枠内では、界面活性剤は、分子を溶液中で凝集させてミセルを形成する十分に定められた極性と非極性領域をもつ分子として定義される。極性領域の性質に応じて、界面活性剤は非イオン性、陰イオン性、陽イオン性および両性であってもよい。非イオン性
親水性界面活性剤の例は、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、クレモフォア(cremophore)およびポロキサマー(poloxamer)である。陰イオン性界面活性剤の例は、ナトリウムラウリルサルコシネート、ドキュセートおよび製薬学的に許容できるドキュセート塩、例えばドキュセートカルシウム、ドキュセートナトリウムおよびドキュセートカリウムである。
本発明の範囲内の中性エンドペプチダーゼ(NEP)および/またはエンドセリン変換酵素(ECE)の阻害剤は、限定されるものではないが、CGS26303、ホスホルアミドン(Phosphoramidon)、FR901533、TMC−66、SM−19712、SLV−306、KC−12615、KC−90095−1−AC、CGS−26303、CGS−30440、CGS−31447、CGS−26670、Sch−54470、およびそれらの製薬学的に許容できる塩、エステル、異性体、誘導体およびプロドラッグを含む。
本発明のさらなる実施態様では、アルカリ系は、限定されるものではないが、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、トリスバッファー、トリエタノールアミン;アルカリ性水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化マグネシウム;アルカリ性リン酸塩、例えばリン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二カルシウム;およびメグルミンまたはそれらの混合物からなる群から選ばれるアルカリ性化合物または少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含む。
好ましくは、アルカリ系は、組成物の10%w/wを超える量、より好ましくは20%w/wを超える量において存在するか、あるいは組成物の30%w/w、40%w/w、50%w/w、55%w/wまたは60%w/wを超える量において存在する。
本発明の好適な実施態様では、組成物のアルカリ系は、比率1:20〜20:1w/wにおける少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含む。
その他の実施態様では、比率1:20〜20:1w/wにおける少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含んでなるアルカリ系とともに、エンドセリン変換酵素(ECE)阻害剤または中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤は、一般式(式−1)
[式中、
は、(C−C)アルコキシによって置換されていてもよい(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、フェニル基が(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよいフェニル−(C−C)−アルキルおよびフェニルオキシ−(C−C)−アルキル、ならびにナフチル−(C−C
)−アルキルからなる群から選ばれ、
およびRは、共に独立して、水素またはハロゲンであり、
は、生体で不安定なエステル形成基であり、
Mは、水素または金属イオン、好ましくは二価の金属イオンであり、
nは、1、2または3である]
を有する。
好適な実施態様では、比率1:20〜20:1における少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含んでなるアルカリ系とともに、活性作用物は、化学式3−(1−(2’−(エトキシカルボニル)−4’−フェニル−ブチル)−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸の、エンドセリン変換酵素(ECE)阻害剤および中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤、SLV−306、またはその少なくとも1種の製薬学的に許容できる塩、エステル、水和物、溶媒和物、異性体または誘導体である。
より好適な実施態様では、比率1:20〜20:1w/wにおける少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含んでなるアルカリ系とともに、活性作用物は、そのカルシウム塩形態におけるSLV−306である。
もっとも好適な化合物は、比率1:20〜20:1w/wにおける少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含んでなるアルカリ系とともに、その3S,2’R形態におけるSLV−306カルシウム塩である。この化合物は、化合物S−Caと呼ばれ、対応する酸(1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸、3−[[[1−[2−(エトキシカルボニル)−4−フェニルブチル]−シクロペンチル]カルボニル]アミノ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−)は、化合物S−Hと呼ばれ、対応するナトリウム塩は、化合物S−Naと呼ばれる。
1つの実施態様では、式−1の活性作用物は、組成物の重量で約10%〜80%の量、好ましくは組成物の重量で約15%〜75%の量において組成物中に存在する。活性作用物は微粉化形態物において存在するか、場合によっては使用されてもよい。
さらに好適な実施態様では、アルカリ系は、SPI Pharmaによって市場に出された重炭酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合物(Effer−SodaTM−12)を含む。Effer−SodaTM−12は、高度に安定な、表面を改変された重炭酸ナトリウム粉末である。それは、重炭酸ナトリウム粒子の表面を炭酸ナトリウムに転化することによって製造される。主として、Effer−SodaTM−12は83〜90%w/wの重炭酸ナトリウムと10〜17%w/wの炭酸ナトリウムを含有する。炭酸ナトリウムの外層は水分(大気または組成物から)を吸収し、そしてセスキ炭酸ナトリウムを形成し、これは70℃までの温度で安定である。熱に安定なセスキ炭酸ナトリウムによって与えられるこの保護メカニズムが周囲温度および上昇温度の貯蔵条件における早期の泡立ち(effervescent)反応を防ぐ。
驚くべきことに、本発明の発明者らは、単独でも、また混合物、例えばEffer−SodaTM−12においても、調合物においてアルカリ性化合物を使用することが、たとえ組成物中にいかなる界面活性剤を含まなくても、酸性胃液中でゲル形成物を可溶化する難題を防ぎ、それによって二相溶解(biphasic dissolution)モデルにおけるインビトロの溶解研究において証明されたように(実施例Ia参照)、SLV−306の溶解性を増進し、これがまたインビボの溶解性における改善と、それによる生物学的利用性の改善を示すということを見出だした。さらに、組成物は、貯蔵においても良好な安定性を有する。さらに、Effer−SodaTM−12は本来顆粒状であるの
で、本発明の組成物の調合におけるその使用は、所望の用量形態物を調合するために使用される材料の流動性と圧縮性を改良し、そしてまた、その機械加工性を改良した。
先に示されたように重炭酸塩および炭酸塩のような特定の固体アルカリ性化合物は、しばしば、泡立ち組成物において固体酸性化合物(例えば、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、サッカリン、アスピリン、リンゴ酸、リン酸二水素ナトリウム、ピロリン酸二水素二ナトリウム、クエン酸二水素ナトリウムおよびクエン酸水素二ナトリウム)と組み合わせて使用される。本発明では、組成物は、好ましくは酸性化合物を含有しない。
本発明のその他の実施態様では、本発明の製薬学的組成物は、場合によっては、限定されるものではないが、単独でもまたそれらを組み合わせても使用される当該技術分野において既知の希釈剤、崩壊剤、結合剤、ポリマー、可溶化剤、賦形剤、増量剤、抗接着剤、抗酸化剤、緩衝剤、着色剤、着香剤、コーティング剤、可塑剤、界面活性剤、有機溶媒、安定剤、保存剤、滑沢剤、滑り剤、キレート剤などを含む群から選ばれる1種以上の製薬学的に許容できる添加物を含む。
本発明において使用できる希釈剤は、ラクトース、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、二塩基性リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、微結晶セルロース、セルロース粉末、デキストロース、デキストレート(dextrate)、デキストラン、澱粉、可溶性澱粉、スクロース、キシリトール、ラクチトール、マンニトール、ソルビトールなどまたはそれらの混合物を含む。
本発明において使用できる結合剤は、アラビヤゴム、アルギン酸およびそれらの塩、セルロース誘導体、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリエチレングリコール、ガム類、多糖酸、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、ポリメタクリレート、ヒドロキシプロピル−メチルセルロース、エチルセルロース、澱粉、可溶性澱粉、トラガカント、デキストリン、微結晶セルロース、スクロースまたはグルコースなどを含み、またはそれらの混合物が使用されてもよい。
本発明において有用な崩壊剤は、限定されるものではないが、澱粉、可溶性澱粉、セルロース、架橋カルボキシメチルセルロース、クロスポビドン、架橋ポリビニルピロリドン、アルギン酸カルシウムまたはナトリウム複合体、クレイ、アルギン酸塩、グリコール酸澱粉ナトリウム(sodium starch glycolate)、クロスカルメロースナトリウムなど、またはそれらの混合物から選ばれる。
本発明において使用できる滑沢剤は、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、水素化植物油、ステアリン酸、ベヘン酸グリセリル、ステアレート、ロウなどを含み、またはそれらの混合物が使用されてもよい。抗酸化剤、バッファーまたは酸などのような安定剤が本発明において有用である。タルク、コロイド状二酸化ケイ素または類似物のような滑沢剤。
本発明による組成物の調合において使用できるポリマーは、セルロース誘導体、ポリアルキレンオキサイド、アクリル酸およびメタクリル酸ポリマー、架橋ポリアクリル酸、多糖ガム、例えばキサンタンガム、ビーガム(veegum)、寒天、グアガム、ニセアカシアガム、アラビヤガム、オクラガム、アルギン酸、アルギン酸塩、ベントナイト、アラビノグラクチン(arabinoglactin)、ペクチン、トラガカント、スクレログルカン、デキストラン、アミロース、アミロペクチン、デキストリンなどを含み、またはそれらの混合物が本発明の組成物の調合においてさらにまた使用されてもよい。ポリエ
チレングリコールおよびそれらの誘導体のような可溶化剤、例えば、Gelucire(R)50/13(Gattefosse)のようなGelucire(R);Brij(R)およびCetomacrogol(R)シリーズ市販名の元で利用できるポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテルおよびポリオキシエチレンセチルエーテルのようなポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリビニルピロリドンK−30、ポリビニルピロリドンK−90またはKollidon(R)VA64;極性溶媒;および単独でも組み合わせても使用される類似物。
また、本発明は前記のような調合物を製造する方法に関する。本発明の態様の第1の実施態様では、そのような改良された組成物の製造方法は、
次の段階:
i)活性作用物およびアルカリ系を、場合によっては1種以上の製薬学的に許容できる添
加物とともに混合し、そして
ii)(i)において製造された混合物を適当な用量形態物に調合すること
からなる。
本発明の方法の好適な実施態様では、この方法は、
次の段階:
i)活性作用物、アルカリ系および滑沢剤を混合し、
ii)場合によっては1種以上の他の製薬学的に許容できる添加物を添加して混合物を形
成し、そして
iii)(i)および(ii)において製造された混合物を適当な用量形態物に調合する
こと
を含む。
本発明の方法のさらに好適な実施態様では、方法は、
i)SLV−306またはその少なくとも1種の製薬学的に許容できる塩、エステル、水
和物、溶媒和物、異性体または誘導体;アルカリ系、崩壊剤および滑沢剤を混合し、ii)場合によっては1種以上の他の製薬学的に許容できる添加物を添加して混合物を形
成し、そして
iii)(i)および(ii)において製造された混合物を適当な用量形態物に調合する
こと
を含む。
さらなる実施態様では、本発明の組成物は、固形用量形態物、例えば錠剤、カプセル剤、パッチ剤または類似物の形態で、好ましくは錠剤として存在する。錠剤は、直接圧縮、乾式圧縮(スラッギング)によっても、また造粒によっても製造することができる。本発明の好適な実施態様では、経口組成物は圧縮またはコンパクション(compaction)によって製造される。造粒技術は水性でも、また非水性であってもよい。使用される非水性溶媒は、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)および塩化メチレンからなる群から選ばれる。1つの実施態様では、本発明の実施態様は、コンパクトされた錠剤、圧縮錠剤、成形錠剤などの形態で存在する。
本発明の調合物が錠剤の形態で提供される場合、これらの錠剤は5分〜90分の崩壊時間を有する。好ましくは、崩壊時間は60分以下であり、もっとも好ましくはそれらは45分以下である。短い崩壊時間をもつ調合物は、例えば、Effer−SodaTM−12において利用できるような重炭酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合物を使用することによって製造されてもよい。
また、本発明は、組成物の有効量をそれを必要とする患者に投与することを含む、そのような組成物の使用方法を提供する。組成物は、慢性心不全、心筋梗塞、心臓性ショック、全身性および肺性高血圧、虚血−再潅流傷害、アテローム性動脈硬化、冠状および全身性血管攣縮障害、大脳血管攣縮、およびクモ膜下出血の処置において使用することができる。
本発明の改良された組成物は調合することが容易であり、そして改良された溶解性と安定性を保有する。
次の実施例は、より詳細に、本発明をさらに具体的に説明することのみを意図しており、したがって、いかなる点においても本発明の範囲を限定することを考えていない。
例1.材料および方法
材料
S−Caは、EP0733642の実施例2により製造された酸を用いて出発して、WO03/059939の実施例2および3に記された処方にしたがって製造された。すべての実施例において、S−Caの実際量が与えられる。103.75mgのS−Caは、有効成分である100mgのS−Hに対応する。
重炭酸ナトリウムはSigma AldrichまたはCanton Labs,Indiaから得ることができる。
Effer−SodaTM−12はSPI Pharma,Newcastle,Delaware USから得ることができる。
すべての他の補助材料は容易に市販品を利用できる。
方法
二相インビトロ溶解方法の説明
二相溶解は、USP apparatus2 configurationにより実施された。パドル速度は50rpmであり、そして容器(および溶解媒質)の温度は、Vankel VK7010装置を用いて37.0℃に維持された。
調合物の溶解は、500mlの0.1M塩酸(500mlの水中4.2mlの濃塩酸(HCl))(相1)において開始された。0、5、15および30分後、サンプルが採取された。30分後、500mlの1Mリン酸バッファー(1000ml中32.4gのリン酸二水素ナトリウムNaHPOおよび124.8gのリン酸水素二ナトリウム(NaHPO))が相1に添加された。リン酸バッファーの添加は、溶解媒質のpHを相1におけるpH1から相2においてpH6.8に変化させた。溶解試験の間、両相のpHは変化することはなかった。サンプルは35、45および60分後に採取された。
全サンプルが、Pall Zymark Acrodisc PSF,GxF/GHP,0.45μmまたはMillipore Millex−FH(疎水性PTFE0.45μm)フィルターを通して濾過された。
濾過サンプル中の溶解ダグルトリルの量は、外部標準を使用して240nmにおいてオフラインUV測定によって分析された。
化合物SLV−306のカルシウム塩(S−Ca)による初期の比較研究では、この二相インビトロ溶解法がインビボの結果と良好な相関関係を有することが示されていた。
例2.SLV−306の伝統的に調合された剤皮を施された錠剤の製造
操作:
i)S−Caをコンパクトし、そしてそのコンパクトを1.0mmの篩を通過させる。
ii)段階(i)の材料を、微結晶セルロースPH301、架橋ポリビニルピロリドン
およびフマル酸ステアリルナトリウムと混合して、均一な混合物を得る。
iii)段階(ii)の材料を錠剤圧縮機を使用して圧縮する。
iv)段階(iii)からの錠剤を適当なコーティング装置において剤皮を施す。
例3.Effer−Soda TM −12を含有するSLV−306の錠剤の製造
操作:
i)S−Ca、Effer−SodaTM−12、ステアリン酸マグネシウムおよびグ
リコール酸澱粉ナトリウムを、適当な篩、例えば、#40メッシュ篩を通過させる

ii)先に篩を通過させたS−Ca、Effer−SodaTM−12およびステアリ
ン酸マグネシウムとグリコール酸澱粉ナトリウムの一定分量を混合して、均一な
混合物を得る。
iii)段階(ii)の材料をコンパクトし、そしてそのコンパクトを適当な篩、例え
ば、#30メッシュ篩を通過させる。
iv)段階(iii)の材料をステアリン酸マグネシウムとグリコール酸澱粉ナトリウ
ムの残量と混合する。
v)段階(iv)の材料を錠剤圧縮機を使用して圧縮する。
vi)錠剤上にOpadry II Yellow 85F22185水性懸濁液をス
プレーし、続いて錠剤を乾燥することによって段階(v)の錠剤をコートする。
例4.Effer−Soda TM −12を含有するSLV306調合物および伝統的に調合された錠剤についての比較溶解研究
実施例1に記述された方法にしたがう比較溶解研究が、1バッチの伝統的に調合された錠剤(実施例2に記述のように製造された,錠剤A)および2バッチのSLV−306のカルシウム塩(S−Ca)(実施例3(I)に記述のように製造された、錠剤Bおよび実施例3(II)に記述のように製造された、錠剤C)において実施された。
これらの調合物の放出プロフィルが下記の表において示され、そして図1に描かれる。この研究から、高い薬物負荷量および望ましい放出プロフィルをもつS−Caの調合物が製造できることが結論できた。
例5.Effer−Sodaを含有するSLV−306の剤皮を施された錠剤の製造
操作:
i)S−Ca、Effer−SodaTM−12、微結晶セルロース(Avicel
R) PH101)およびCroscarmelloseナトリウムを、適当な篩
、例えば、#40メッシュ篩を通過させ、そして混合する。
ii)イソプロピルアルコールを使用して混合物を造粒し、続いて適当な篩、例えば、
#24メッシュ篩を通過させ、そして乾燥する。
iii)水素化ひまし油(Lubritab(R))、精製タルクおよびコロイド状二
酸化ケイ素を適当な篩、例えば、#40メッシュ篩を通過させ、そして混合す
る。
iv)段階(iii)の材料を段階(ii)の材料に添加し、そして混合する。
v)段階(iv)の材料を錠剤圧縮機を使用して圧縮する。
vi)錠剤の上に水中Opadry II Yellow 85F22185懸濁液を
スプレーし、続いて錠剤を乾燥することによって段階(v)の錠剤をコートす
る。
例6.SLV−306のカプセル剤の製造
操作:
i)S−Ca、炭酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、グリコール酸澱粉ナトリウム
およびステアリン酸マグネシウムを、適当な篩、例えば、#40メッシュ篩を通過
させ、そして混合する。
ii)段階(i)の材料をコンパクトし、そしてそのコンパクトを#30メッシュ篩を
通過させる。
iii)段階(ii)の材料を、#60メッシュ篩を通過させたステアリン酸マグネシ
ウムを用いて滑沢化させる。
iv)段階(iii)の材料を硬質ゼラチンカプセル中に充填する。
錠剤用量形態物からのダクルトリフの放出プロフィル

Claims (18)

  1. 組成物の10%w/wを超える量における、活性作用物としての少なくとも1種のエンドセリン変換酵素(ECE)阻害剤および/または中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤、組成物の10%w/wを超える量におけるアルカリ系(alkali system)、および場合によっては1種以上の製薬学的に許容できる添加物を含んでなる改良された経口製薬学的組成物であって、
    但し、ここで、活性作用物が、一般式
    [式中、
    は、(C−C)アルコキシによって置換されていてもよい(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、フェニル基が(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよいフェニル−(C−C)−アルキルおよびフェニルオキシ−(C−C)−アルキル、ならびにナフチル−(C−C)−アルキルからなる群から選ばれ、
    およびRは、共に独立して、水素またはハロゲンであり、
    は、生体で不安定な(biolabile)エステル形成基であり、
    Mは、水素または金属イオン、好ましくは二価の金属イオンであり、
    nは、1、2または3である]
    の化合物;またはその製薬学的に許容できる塩、エステル、水和物、溶媒和物、異性体または誘導体ではない、上記組成物。
  2. 活性作用物が、CGS 26303、ホスホルアミドン(Phosphoramidon)、FR901533、TMC−66、SM−19712、KC−12615、KC−90095−1−AC、CGS−26303、CGS−30440、CGS−31447、CGS−26670、Sch−54470、およびそれらの製薬学的に許容できる塩、エステル、異性体、誘導体およびプロドラッグを含む群から選ばれる、請求項1に記載の組成物。
  3. アルカリ系が、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、トリスバッファー、トリエタノールアミン;アルカリ性水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化マグネシウム;アルカリ性リン酸塩、例えばリン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二カルシウム;およびメグルミンまたはそれらの混合物を含む群から選ばれる、請求項1または2に記載の組成物。
  4. アルカリ系が少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 組成物の10%w/wを超える量における、活性作用物としての少なくとも1種のエンドセリン変換酵素(ECE)阻害剤および/または中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻
    害剤、組成物の10%w/wを超える量において、比率1:20〜20:1における少なくとも2種のアルカリ性化合物の混合物を含んでなるアルカリ系、および場合によっては1種以上の製薬学的に許容できる添加物を含んでなる改良された経口製薬学的組成物。
  6. 活性作用物が、CGS 26303、ホスホルアミドン、FR901533、TMC−66、SM−19712、KC−12615、KC−90095−1−AC、CGS−26303、CGS−30440、CGS−31447、CGS−26670、Sch−54470、およびそれらの製薬学的に許容できる塩、エステル、異性体、誘導体およびプロドラッグを含む群から選ばれる、請求項5に記載の組成物。
  7. エンドセリン変換酵素(ECE)阻害剤および/または中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤が、一般式
    [式中、
    は、(C−C)アルコキシによって置換されていてもよい(C−C)アルコキシ(C−C)アルキル、フェニル基が(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよいフェニル−(C−C)−アルキルおよびフェニルオキシ−(C−C)−アルキル、ならびにナフチル−(C−C)−アルキルからなる群から選ばれ、
    およびRは、共に独立して、水素またはハロゲンであり、
    は、生体で不安定なエステル形成基であり、
    Mは、水素または金属イオン、好ましくは二価の金属イオンであり、
    nは、1、2または3である]
    の活性作用物;またはその製薬学的に許容できる塩、エステル、水和物、溶媒和物、異性体または誘導体である、請求項5に記載の組成物。
  8. Mがその2+形態におけるカルシウムである、請求項7に記載の組成物。
  9. 活性作用物が、好ましくはその3S,2’R形態における、1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸 3−[[[1−[2−(エトキシカルボニル)−4−フェニルブチル]−シクロペンチル]カルボニル]−アミノ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−のカルシウム塩である、請求項7または8に記載の組成物。
  10. アルカリ系が重炭酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合物を含む、請求項4〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. アルカリ系が、83〜90%w/wの重炭酸ナトリウムと10〜17%w/wの炭酸ナトリウムを含む、請求項10に記載の組成物。
  12. アルカリ系が組成物の少なくとも20%w/wの量において存在する、請求項1〜11のいずれかに記載の組成物。
  13. 製薬学的に許容できる添加物が、単独でも、またその組み合わせ物においても使用される、希釈剤、崩壊剤、結合剤、ポリマー、可溶化剤、賦形剤、増量剤、抗接着剤、抗酸化剤、緩衝剤、着色剤、着香剤、コーティング剤、可塑剤、有機溶媒、安定剤、保存剤、滑沢剤、滑り剤およびキレート剤を含む群から選ばれる、請求項1〜12のいずれかに記載の組成物。
  14. 顆粒剤、錠剤またはカプセル剤の形態において存在する、請求項1〜13のいずれかに記載の組成物。
  15. 次の段階:
    i)活性作用物およびアルカリ系を、場合によっては1種以上の製薬学的に許容できる添
    加物とともに混合し、そして
    ii)(i)において製造された混合物を適当な用量形態物に調合すること
    からなる、請求項1〜14のいずれかに記載の組成物の製造方法。
  16. 次の段階:
    i)活性作用物、アルカリ系および滑沢剤を混合し、
    ii)場合によっては1種以上の他の製薬学的に許容できる添加物を添加して混合物を形
    成し、そして
    iii)(i)および(ii)において製造された混合物を適当な用量形態物に調合する
    こと
    からなる、請求項1〜14のいずれかに記載の組成物の製造方法。
  17. 次の段階:
    i)SLV−306またはその少なくとも1種の製薬学的に許容できる塩、エステル、水
    和物、溶媒和物、異性体または誘導体;アルカリ系、崩壊剤および滑沢剤を混合し、ii)場合によっては1種以上の他の製薬学的に許容できる添加物を添加して混合物を形
    成し、そして
    iii)(i)および(ii)において製造された混合物を適当な用量形態物に調合する
    こと
    からなる、請求項7〜14のいずれかに記載の組成物の製造方法。
  18. 組成物の有効量をそれを必要とする患者に投与することを含む、請求項7〜14のいずれかに記載の組成物の使用方法。
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