JP2009539885A - ステアロイルコエンザイムaデルタ−9デサチュラーゼの阻害剤としてのアザシクロペンタン誘導体 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の化合物は、下記の構造式Iによって表される化合物又はその薬学的に許容される塩である:
Yは、O、S(O)p、又はCR1R2であり;
Arは、フェニル、ベンジル、ナフチル、又はピリジルであって、それぞれがR3から独立して選択される1〜5の置換基で置換されていてもよく;
HetArは、
オキサゾリル、
チアゾリル、
イミダゾリル、
ピラゾリル、
イソオキサゾリル、
イソチアゾリル、
1,2,4−オキサジアゾリル、
1,3,4−オキサジアゾリル、
1,2,5−オキサジアゾリル、
1,2,3−オキサジアゾリル、
1,2,4−チアジアゾリル、
1,2,5−チアジアゾリル、
1,3,4−チアジアゾリル、
1,2,3−チアジアゾリル、
1,2,4−トリアゾリル、
1,2,3−トリアゾリル、
テトラゾリル、
ベンズチアゾリル、
ベンゾオキサゾリル、
ベンゾイミダゾリル、
ベンゾイソオキサゾリル、及び
ベンゾイソチアゾリル
から成る群から選択されるヘテロ芳香環であって、
ここで、ヘテロ芳香環は、R5から独立して選択される1〜2の置換基で置換されていてもよく;
R1及びR2は、それぞれ独立して、水素、又はC1−3アルキル(ただし、アルキルは、フッ素及びヒドロキシから独立して選択される1〜3の置換基で置換されていてもよい)であり;
各R3は、
C1−6アルキル、
(CH2)nOR4、
(CH2)n−フェニル、
(CH2)n−ナフチル、
(CH2)n−ヘテロアリール、
(CH2)n−ヘテロシクリル、
(CH2)nC3−7シクロアルキル、
ハロゲン、
(CH2)nN(R4)2、
(CH2)nCN、
(CH2)nCO2R4、
(CH2)nCOR4、
NO2、
(CH2)nNR4SO2R4、
(CH2)nSO2N(R4)2、
(CH2)nS(O)PR4、
(CH2)nNR4C(O)N(R4)2、
(CH2)nC(O)N(R4)2、
(CH2)nC(O)N(OR4)R4、
(CH2)nC(O)N(NH2)R4、
(CH2)nNR4C(O)R4、
(CH2)nNR4CO2R4、
O(CH2)nC(O)N(R4)2、
(CH2)nP(=O)(OR4)2、
(CH2)nOP(=O)(OR4)2、
(CH2)nO(CH2)nP(=O)(OR4)2、
CF3、
CH2CF3、
OCF3、および
OCH2CF3
から成る群から独立して選択され、
ここで、フェニル、ナフチル、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクリルは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、C3−6シクロアルキル、及びC1−4アルキル(ただし、アルキルは、ヒドロキシ又は1〜3のフッ素で置換されていてもよい)から独立して選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく、並びに式中のR3の任意のメチレン(CH2)炭素原子は、フッ素、ヒドロキシ、及び1〜5のフッ素で置換されていてもよいC1−4アルキル、から独立して選択される1〜2の基によって置換されていてもよく、あるいは、2つの置換基が、同じメチレン(CH2)基上でそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成し;
各R4は、
水素、
C1−6アルキル、
(CH2)m−フェニル、
(CH2)m−ヘテロアリール、
(CH2)m−ナフチル、及び
(CH2)mC3−7シクロアルキル
から成る群から独立して選択され、
ここで、アルキル、フェニル、ヘテロアリール、及びシクロアルキルは、ハロゲン、C1−4アルキル、及びC1−4アルコキシ(ただし、アルキル及びアルコキシは、1〜5のフッ素で置換されていてもよい)から独立して選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;あるいは、2個のR4基が、それらが結合している原子と一緒に、O、S、及びNC1−4アルキルから選択される更なるヘテロ原子を含んでいてもよい4〜8員の単環式系又は二環式系を形成し;
各R5は、
C1−6アルキル、
C2−4アルケニル、
(CH2)nOR4、
(CH2)n−フェニル、
(CH2)n−ナフチル、
(CH2)n−ヘテロアリール、
(CH2)n−ヘテロシクリル、
(CH2)nC3−7シクロアルキル、
ハロゲン
(CH2)nN(R4)2、
(CH2)nCN、
(CH2)nCO2R4、
(CH2)nOC(O)R4、
(CH2)nCOR4、
NO2、
(CH2)nNR4SO2R4、
(CH2)nSO2N(R4)2、
(CH2)nS(O)PR4、
(CH2)nNR4C(O)N(R4)2、
(CH2)nC(O)N(R4)2、
(CH2)nC(O)N(OR4)R4、
(CH2)nC(O)N(NH2)R4、
(CH2)nC(O)NR4NC(O)R4、
(CH2)nNR4C(O)R4、
(CH2)nNR4CO2R4、
(CH2)nP2(=O)(OR4)2、
(CH2)nOP(=O)(OR4)2、
(CH2)nO(CH2)nP(=O)(OR4)2、
O(CH2)nC(O)N(R4)2、
CF3、
CH2CF3、
OCF3、および
OCH2CF3
から成る群から選択され、
ここで、フェニル、ナフチル、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクリルは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルスルホニル、C3−6シクロアルキル、及びC1−4アルキル(ただし、アルキルは、カルボキシ、ヒドロキシ、又は1〜3のフッ素で置換されていてもよい)から独立して選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;並びにR5の任意のメチレン(CH2)炭素原子は、フッ素、ヒドロキシ、及び1〜5のフッ素で置換されていてもよいC1−4アルキル、から独立して選択される1〜2の基で置換されていてもよく;あるいは2つの置換基が、同じメチレン(CH2)基上でそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成し;
R6、R7、R8、R9、R10、R11、及びR12は、それぞれ独立して、ハロゲン又はC1−3アルキル(ここで、アルキルは、フッ素及びヒドロキシルから独立して選択される1〜3の置換基で置換されていてもよい)であり;
各nは、独立して0、1、又は2であり;
各mは、独立して0、1、又は2であり;並びに
pは、0、1、又は2である]。
ハロゲン、
シアノ、
C(O)N(R4)2、
C(O)R4、
CO2R4、
CH2OR4(ここで、CH2は、ヒドロキシ、フッ素、及びメチルから独立して選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい)、
NR4C(O)R4、
SO2N(R4)2、及び
1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、2−チアゾリル、及び2H−テトラゾール−5−イルから成る群から選択されるヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、C3−6シクロアルキル、及びC1−4アルキル(ここでアルキルは、ヒドロキシ又は1〜3のフッ素で置換されていてもよい)から独立して選択される1〜2の置換基で置換されていてもよい)
から成る群から独立して選択される。
各R3は、ハロゲン、C1−4アルキル、トリフルオロメチル、C1−4アルキルスルホニル、シアノ、及びC1−4アルコキシからなる群から独立して選択され;
各R5は、
ハロゲン、
シアノ、
C(O)N(R4)2、
C(O)R4、
CO2R4、
CH2OR4(ここで、CH2は、ヒドロキシ、フッ素、及びメチルから独立して選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい)、
NR4C(O)R4、
SO2N(R4)2、及び
1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、2−チアゾリル、及び2H−テトラゾール−5−イルから成る群から選択されるヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、C3−6シクロアルキル、及びC1−4アルキル(ただし、アルキルは、ヒドロキシ又は1〜3のフッ素で置換されていてもよい)から独立して選択される1〜2の置換基で置換されていてもよい)
から成る群から独立して選択される。
から成る群から選択される症状の発病を遅延させる方法であって、この患者に構造式Iの化合物を、前記症状の発病を遅延させるために有効な量において投与することを包含してなる方法に関する。
さらに、この方法は、鳥類(例えば、ニワトリ)などの他の動物種においても実施することができる。
から成る群から選択される症状の治療に使用するための医薬品の製造における構造式Iの化合物の使用に関する。
SCD酵素に対する式Iの化合物の活性は、SCD1誘発ラット肝ミクロソームを使用し、以前に公開された手順(Joshi,et al.,J.Lipid Res.,18:32−36(1977))にいくつかの変更を加えて用い、放射性標識ステアロイル−CoAをオレオイル−CoAに変換して決定する。ウィスターラットに高炭水化物/無脂肪のげっ歯類飼料(LabDiet #5803,Purina)を3日間与えた後、そのSCD−誘発肝臓を、250mMのショ糖、1mMのEDTA、5mMのDTT、及び50mMのTris−HCl(pH7.5)において均質化した(1:10W/V)。20分間の遠心分離処理(18,000xg/4℃)により、組織及び細胞破片を除去した後、得られたペレットを、100mMのリン酸ナトリウム、20%グリセロール、及び2mMのDTTにおいて懸濁させ、それを100,000xgの遠心分離で処理して(60分間)、ミクロソームを調製した。DMSO(2μL)中の試験化合物を、180μLのミクロソーム(通常、Tris−HCl緩衝液(100mM、pH7.5)、ATP(5mM)、コエンザイムA(0.1mM)、Triton X−100(0.5mM)、及びNADH(2mM)中において100μg/mLにて)で、室温にて15分間インキュベートした。反応は、20μLの[3H]−ステアロイル−CoA(最終濃度は2μM、放射能濃度は1μCi/mL)を添加して開始し、150μLの1N水酸化ナトリウムを添加して終了させた。オレオイル−CoA及びステアロイル−CoAを室温で60分間加水分解した後、その溶液に、ステアリン酸0.5mg/mL及びオレイン酸0.5mg/mLを補った15%リン酸エタノール溶液150μLを添加して酸性化した。次いで、C−18逆相カラムとPackard Flow Scintillation Analyzerを備えたHPLCにて、[3H]−オレイン酸及び[3H]−ステアリン酸の量を測定した。あるいは、反応混合物(80μL)を、塩化カルシウム/木炭水懸濁液(100μLの15%(W/V)木炭と20μLの2NのCaCl2)と混合した。得られた混合物を遠心分離処理して、放射性脂肪酸種を安定したペレットの中に沈殿させた。上澄み50μLをシンチレーション計数器にてカウントし、9,10−[3H]−ステアロイル−CoAのSCD−触媒化された不飽和化からのトリチウム水の量を測定した。
ヒトのHepG2細胞は、24ウェルプレート上にて、10%熱不活性ウシ胎仔血清を補ったMEM培地(Gibco カタログ番号:11095−072)中で、37℃、5%CO2雰囲気下の加湿インキュベーター内で培養した。培地に溶解させた試験化合物を、サブコンフルエントな細胞により、37℃で15分間インキュベートした。SCD−触媒[14C]オレイン酸形成を検出するために、最終濃度が0.05μCi/mLとなるように[1−14C]−ステアリン酸を各ウェルに加えた。0.05μCi/mLの[1−14C]−エイコサトリエン酸又は[1−14C]リノレン酸に10μMの2−アミノ−N−(3−クロロフェニル)ベンズアミド(デルタ−5デサチュラーゼ阻害剤)を加えたものを使用して、それぞれ、デルタ−5デサチュラーゼ活性及びデルタ−6デサチュラーゼ活性を標識化した。37℃で4時間インキュベートした後、培地を除去して、標識した細胞を室温にてPBSで洗浄した(1mLで3回)。標識した細胞脂質を、2N水酸化ナトリウム400μL及びL−α−ホスファチジルコリン(イソプロパノール中2mg/mL、Sigma #P−3556)50μLを使用して、窒素下にて60℃で1時間加水分解した。リン酸(60μL)で酸性化した後、300μLのアセトニトリルで放射性種を抽出し、C−18逆相カラムとPackard Flow Scintillation Analyzerを備えたHPLCで量を数値化した。[14C]−ステアリン酸に対する[14C]−オレイン酸のレベル、[14C]−エイコサトリエン酸に対する[14C]−アラキドン酸のレベル、及び[14C]−リノレン酸に対する[14C]−エイコサテトラエン酸(8、11、14、17)のレベルは、それぞれ、SCDデサチュラーゼ、デルタ−5デサチュラーゼ、及びデルタ−6デサチュラーゼの活性指数に一致するものとして使用した。
式Iの化合物のインビボ効果は、以下に例示するような動物における[1−14C]−ステアリン酸の[1−14C]−オレイン酸への変換によって評価した。マウスに式Iの化合物を投与し、1時間後に放射性トレーサーである[1−14C]−ステアリン酸を20μCi/kgIV投与した。化合物の投与後3時間に肝臓を摘出し、次いで10N水酸化ナトリウム中において80℃で24時間加水分解して総肝臓脂肪酸プールを得た。抽出物をリン酸で酸性化した後、[1−14C]ステアリン酸の量及び[1−14C]−オレイン酸の量をC−18逆相カラムとPackard Flow Scintillation Analyzerを備えたHPLCで測定した。
(a)ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)阻害剤;
(b)インシュリン増感剤、例えば、(i)PPPRγアゴニスト、例えば、グリタゾン(glitazone)(例えば、トログリタゾン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、MCC−555、ロシグリタゾン(rosiglitazone)、バラグリタゾン等)など、及び他のPPARリガンド、例えば、PPARα/γ二重アゴニスト(例えば、KRP−297、ムラグリタザル、ナベグリタザル、Galida、TAK−559)、PPARαアゴニスト(例えば、フェノフィブリン酸誘導体(ゲンフィブロジル、クロフィブラート、フェノフィブラート、及びベザフィブラート)、及び選択的PPARγモジュレーター(SPPARγM)(例えば、国際特許公開公報WO02/060388、同WO02/08188、同WO2004/019869、同WO2004/020409、同WO2004/020408、および同WO2004/066963で開示されたもの)など、(ii)ビグアニド誘導体、例えば、メトホルミン及びフェンホルミンなど、並びに(iii)タンパク質チロシンリン酸化酵素−1B(PTP−1B)阻害剤;
(c)インシュリン又はインシュリン模倣物;
(d)スルホニル尿素及び他のインシュリン分泌促進剤、例えば、トルブタミド、グリブリド、グリピザイド(glipizide)、グリメピリド、及びメグリチニド(meglitinide)(例えば、ナテグリニド及びレパグリニド(repaglinide)など);
(e)α−グルコシダーゼ阻害剤(例えば、アカルボースやミグリトールなど);
(f)グルカゴン受容器アンタゴニスト、例えば、国際特許公開公報WO98/04528、同WO99/01423、同WO00/39088、および同WO00/69810で開示されたものなど;
(g)GLP−1、GLP−1類似物又はGLP−1模倣物、及びGLP−1受容体アゴニスト、例えば、エキセンジン−4(エキセナチド(exenatide))、リラグルチド(NN−2211)、CJC−1131、LY−307161、及び国際特許公開公報WO00/42026、および同WO00/59887で開示されたものなど;
(h)GIP及びGIP模倣物、例えば、国際特許公開公報WO00/58360で開示されたもの、及びGIP受容体アゴニストなど;
(i)PACAP、PACAP模倣物、及びPACAP受容体アゴニスト、例えば、国際特許公開公報WO01/23420で開示されたものなど;
(j)コレステロール低下剤、例えば、(i)HMG−CoA還元酵素阻害剤(ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、イタバスタチン(itavastatin)、及びロスバスタチン、並びに他のスタチン)、(ii)隔離剤(コレスチラミン、コレスチポール、及び交差結合デキストランのジアルキルアミノアルキル誘導体)、(iii)ニコチニルアルコール、ニコチヌール酸、又はその塩、(iv)PPARαアゴニスト、例えば、フェノフィブリン酸誘導体(ゲンフィブロジル、クロフィブラート、フェノフィブラート、及びベザフィブラート)など、(v)PPARα/γの二重アゴニスト、例えば、ナベグリタザル及びムラグリタザルなど、(vi)コレステロール吸収阻害剤、例えば、β−シトステロール及びエゼチミブなど、(vii)アシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤、例えば、アバシミブなど、並びに(viii)酸化防止剤、例えば、プロブコールなど;
(k)PPARδアゴニスト、例えば、国際特許公開公報WO97/28149で開示されているものなど;
(l)肥満抑制化合物、例えば、フェンフルラミン、デキスフェンフルラミン、フェンテルミン、シブトラミン、オーリスタット(orlistat)、ニューロペプチドY1又はY5アンタゴニスト、CB1受容体インバースアゴニスト及びアンタゴニスト、β3アドレナリン受容体アゴニスト、メラノコルチン受容体アゴニスト、特にメラノコルチン−4受容体アゴニスト、グレリンアンタゴニスト、ボンベシン受容体アゴニスト(例えば、ボンベシン受容体サブタイプ−3アゴニストなど)、並びにメラニン凝集ホルモン(MCH)受容体アンタゴニストなど;
(m)回腸胆汁酸輸送体阻害剤;
(n)炎症状態において使用することが意図される薬剤、例えば、アスピリン、非ステロイドの抗炎症剤(非ステロイド性抗炎症薬)、糖性グルココルチコイド、アザルフィジン、選択的シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)の阻害剤など;
(o)降圧剤、例えば、ACE阻害剤(エナラプリル、リシノプリル、カプトプリル、キナプリル、タンドラプリル(tandolapril))、A−II受容体ブロッカー(ロサルタン、カンデサルタン、イルベサルタン、バルサルタン、テルミサルタン、及びエプロサルタン)、βブロッカー及びカルシウムチャネルブロッカーなど;
(p)グルコキナーゼ活性化剤(GKA)、例えば、国際特許公開公報WO03/015774;同WO04/076420;および同WO04/081001で開示されているものなど;
(q)11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼタイプ1の阻害剤、例えば、米国特許第6,730,690;国際特許公開公報WO03/104207;および同WO04/058741で開示されているものなど;
(r)コレステリルエステル輸送蛋白質(CETP)の阻害剤、例えば、トルセトラピブなど;
(s)フルクトース−1,6−ビスホスファターゼの阻害剤、例えば、米国特許第6,054,587号;同第6,110,903号;同第6,284,748号;同第6,399,782号;および同第6,489,47号で開示されているものなど;
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
(1)構造式Iの化合物と、
(2)以下から成る群から選択される化合物と、
(a)ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)阻害剤;
(b)インシュリン増感剤、例えば、(i) PPARγアゴニスト、例えば、グリタゾン(glitazone)(例えば、トログリタゾン、ピオグリタゾン、エングリタゾン、MCC−555、ロシグリタゾン(rosiglitazone)、バラグリタゾンなど)、及び他のPPARリガンド、例えば、PPARα/γ二重アゴニスト(例えば、KRP−297、ムラグリタザル、ナベグリタザル、Galida、TAK−559)、PPARαアゴニスト(例えば、フェノフィブリン酸誘導体(ゲンフィブロジル、クロフィブラート、フェノフィブラート、及びベザフィブラート)、及び選択的PPARγモジュレーター(SPPARγM)(例えば、国際特許公開公報WO02/060388、同WO02/08188、同WO2004/019869、同WO2004/020409、同WO2004/020408、および同WO2004/066963に開示されているもの)など;(ii)ビグアニド誘導体、例えば、メトホルミン及びフェンホルミンなど、並びに(iii)タンパク質チロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害剤;
(c)インシュリン及びインシュリン模倣物;
(d)スルホニル尿素及び他のインシュリン分泌促進剤、例えば、トルブタミド、グリブリド、グリピザイド(glipizide)、グリメピリド、及びメグリチニド(meglitinide)、例えば、ナテグリニド及びレパグリニド(repaglinide)など
(e)α−グルコシダーゼ阻害剤(例えば、アカルボース及びミグリトールなど);
(f)グルカゴン受容器アンタゴニスト、例えば、国際特許公開公報WO98/04528、同WO99/01423、同WO00/39088、および同WO00/69810で開示されているものなど;
(g)GLP−1、GLP−1類似物又はGLP−1模倣物、及びGLP−1受容体、例えば、エキセンジン−4(エキセナチド)、リラグルチド(NN−2211)、CJC−1131、LY−307161、及び国際特許公開公報WO00/42026、および同WO00/59887で開示されているものなど;
(h)GIP及びGIP類似物、例えば、国際特許公開公報WO00/58360で開示されているものなど、及びGIP受容体アゴニスト;
(i)PACAP、PACAP模倣物、及びPACAP受容体アゴニスト(例えば、国際特許公開公報WO01/23420で開示されているものなど);
(j)コレステロール低下剤、例えば、(i)HMG−CoA還元酵素阻害剤(ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、イタバスタチン、ロスバスタチン、及び他のスタチン類)(ii)隔離剤(コレスチラミン、コレスチポール、及び交差結合デキストランのジアルキルアミノアルキル誘導体)、(iii)ニコチニルアルコール、ニコチヌール酸、又はその塩、(iv)PPARαアゴニスト、例えば、フェノフィブリン酸誘導体(ゲンフィブロジル、クロフィブラート、フェノフィブラート、及びベザフィブラート)など、(v)PPARα/γの二重アゴニスト、例えば、ナベグリタザル及びムラグリタザルなど、(vi)コレステロール吸収阻害剤、例えば、β−シトステロール及びエゼチミブなど、(vii)アシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤、例えば、アバシミブなど、並びに(viii)酸化防止剤、例えば、プロブコールなど;
(k)PPARδアゴニスト、例えば、国際特許公開公報WO97/28149で開示されているものなど;
(l)肥満抑制化合物、例えば、フェンフルラミン、デキスフェンフルラミン、フェンテルミン、シブトラミン、オーリスタット(orlistat)、ニューロペプチドY1又はY5アンタゴニスト、CB1受容体インバースアゴニスト及びアンタゴニスト、β3アドレナリン受容体アゴニスト、メラノコルチン受容体アゴニスト、特にメラノコルチン−4受容体アゴニスト、グレリンアンタゴニスト、ボンベシン受容体アゴニスト(例えば、ボンベシン受容体サブタイプ−3アゴニストなど)、並びにメラニン凝集ホルモン(MCH)受容体アンタゴニストなど;
(m)回腸の胆汁酸輸送体阻害剤;
(n)炎症状態において使用することが意図される薬剤、例えば、アスピリン、非ステロイドの抗炎症剤(非ステロイド性抗炎症薬)、糖性グルココルチコイド、アザルフィジン、選択的シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)の阻害剤など;
(o)降圧剤、例えば、ACE阻害剤(エナラプリル、リシノプリル、カプトプリル、キナプリル、タンドラプリル(tandolapril))、A−II受容体ブロッカー(ロサルタン、カンデサルタン、イルベサルタン、バルサルタン、テルミサルタン、及びエプロサルタン)、βブロッカー及びカルシウムチャネルブロッカーなど;
(p)グルコキナーゼ活性化剤GKAs)、例えば、国際特許公開公報WO03/015774;同WO04/076420;および同WO04/081001に開示されているものなど;
(q)11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼタイプ1の阻害剤、例えば、米国特許第6,730,690;国際特許公開公報WO03/104207;および同WO04/058741に開示されているものなど;
(r)コレステリルエステル輸送蛋白質(CETP)の阻害剤、例えば、トルセトラピブなど、並びに
(s)フルクトース−1,6−ビスホスファターゼの阻害剤、例えば、米国特許第6,054,587号;同第6,110,903号;同第6,284,748号;同第6,399,782号;および同第6,489,47号で開示されているものなど;並びに
(3)薬学的に許容される担体
を含む医薬組成物を開示する。
構造式Iの化合物については、適切な材料を用いて以下のスキーム及び実施例の手順に従って調製することができ、下記の具体的な実施例によってさらに例示する。しかしながら、実施例中に例示した化合物が、本発明とみなされる唯一の属概念を構成するものと解釈されるべきではない。以下の実施例は、本発明の化合物の調製についてさらに詳細に説明するものである。当業者であれば、これらの化合物を調製するために、以下の調製手順の条件及び工程に公知の変更を加えることができることは容易に理解されるところであろう。特段の断りがない限り、温度は全て摂氏(℃)である。質量スペクトル(MS)は、エレクトロスプレーイオン化質量スペクトル分析(ESMS)によって測定した。
Alk =アルキル
APCI =大気圧化学イオン化
Ar =アリール
Boc =tert−ブトキシカルボニル
br =ブロード
Bugess試薬 =3,3,3−トリエチル−1−(メトキシカルボニル)ジアザチアン−3−イウム−1−イド−2,2−ジオキシド
Cbz =ベンジルオキシカルボニル
CH2Cl2 =ジクロロメタン
CH2N2 =ジアゾメタン
d =二重線
DBU =1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
DCC =N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DEAD =アゾジカルボン酸ジエチル
Deoxofluor(登録商標)
=ビス(2−メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリド
DIPEA =N,N−ジイソプロピルアミン
DMF =N、N−ジメチルホルムアミド
DMSO =ジメチルスルホキシド
ESI =エレクトロスプレーイオン化
EtOAc =酢酸エチル
HATU =O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N、N、N、N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HOAc =酢酸
HOBt =1−ヒドロキシベンゾトリアゾールヒドラート
KOH =水酸化カリウム
LiOH =水酸化リチウム
m =多重線
m−CPBA =3−クロロペルオキシ安息香酸
MeOH =メチルアルコール
MgSO4 =硫酸マグネシウム
MS =質量分光法
NaHMDS =ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド
NaOH =水酸化ナトリウム
Na2SO4 =硫酸ナトリウム
NH4OAc =酢酸アンモニウム
NMP =N−メチルピロリジノン
NMR =核磁気共鳴分光分析
PG =保護基
rt =室温
s =一重線
t =三重線
THF =テトラヒドロフラン
TFA =トリフルオロ酢酸
TFAA =トリフルオロ酢酸無水物
TLC =薄層クロマトグラフィー
TsCl =p−トルエンスルホニルクロリド
p−TsOH =p−トルエンスルホン酸
適切に置換されたヘテロアリールハロゲン化物1を、THF、1,4−ジオキサン、及びDMFなどの溶媒中にて、DBU及びアルカリ金属(K、Na、Cs)炭酸塩などの塩基の存在下で、約室温から約還流温度までの範囲の温度で、適切に置換された環状アミン2と反応させる。抽出を行い、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望する生成物3を得る。
適切に置換されたヘテロアリールジブロミド4を、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)などの溶媒中にて、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)又はアルカリ金属(K、Na、Cs)炭酸塩などの塩基の存在下で、約室温から約還流温度までの範囲の温度で、適切に置換された環状アミン2と反応させる。抽出を行い、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望するヘテロアリールブロミド5を得る。ヘテロアリールブロミド5を、DMF、アセトニトリル、及び1,4−ジオキサンなどの溶媒中にて、約室温から約還流温度までの範囲の温度で、銅(I)シアニドと反応させ、抽出を行い、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望するヘテロアリールシアニド6を得る。
ヘテロアリールシアニド6を、DMF、EtOH、THF、及び1,4−ジオキサンなどの溶媒中にて、DBU及びアルカリ金属(K、Na、Cs)などの塩基の存在下で、約室温から約還流温度までの範囲の温度で、適切なアミンと反応させて、アミダート7へ変換する。抽出を行い、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望するアミダート7を得る。アミダート7を、p−トルエンスルホン酸又はBF3−エーテラートなどの酸の存在下において適切なオルトエステルと反応させるか、あるいは、ナトリウムエトキシドなどの塩基の存在下において適切なエステルと反応させて、ビヘテロアリール8を得る。
適切に置換されたヘテロアリールブロミド9を、DMFなどの溶媒中にて、DBU又はアルカリ金属(K、Na、Cs)炭酸塩などの塩基の存在下で、約室温から約還流温度までの範囲の温度で、適切に置換された環状アミン2と反応させる。抽出を行い、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望する生成物10を得る。
このエステル10を、約室温から約還流温度の範囲の温度で、MeOHなどのアルコール性溶媒を含む水性THFなどの溶媒中において、NaOHなどのアルカリ性塩基により加水分解して、カルボン酸11を得る。カルボン酸11を対応する酸塩化物に変換し、次いで、適切に置換されたR4R4NHアミンと反応させて所望するアミド生成物12を得る。あるいは、カルボン酸11を、HATU又はDCCなどの標準的ペプチドカップリング試薬の存在下で、適切に置換されたR4R4NHアミンと反応させて所望するアミド生成物12を得る。
カルボン酸10を対応する酸塩化物に変換し、次いで、適切に置換されたW−NH2アミンと反応させて所望するアミド生成物13を得る。あるいは、カルボン酸13を、HATU又はDCCなどの標準的ペプチドカップリング試薬の存在下で、適切に置換されたW−NH2アミンと反応させて所望するアミド生成物13を得る。アミド13を、pTSA又はBF3−エーテラートなどの酸の存在下で、適切なオルトエステルと反応させて、ビヘテロアリール14を生成させることができる。あるいは、このアミドを、ローソン試薬又はP4S10などの適切な試薬と反応させることによって、そのチオアミドに変換することもできる。次にこのチオアミドは、その対応する複素環に変換することができる。
方法A〜Bで使用したヘテロアリールハロゲン化物1は、対応するヘテロアリールアミン15から合成することも可能である。15をt−亜硝酸ブチル及び無水銅(II)ハライドと一緒にCH3CNなどの溶媒注で処理し、所望するヘテロアリールハロゲン化物1を得る。
Boc又はCbzで保護された4−ヒドロキシピロリジン16を、標準条件にて、メシラート、トシラート、又はハロ(Br又はI)誘導体として活性化する。次いで、活性化した中間体を、ArOH又はArSH求核試薬と反応させる。あるいは、中間体16を、光延反応条件下において求核試薬と直接反応させることもできる。方法Aに示すようなヘテロアリールハロゲン化物による縮合反応のために、標準的な方法により脱保護を行い、所望するアミン2を得る。
方法Hからの硫化物中間体17を、化学量論的な量において、メタ−クロロ過安息香酸(mCPBA)、NaIO4、及びMMPPなどの酸化剤で酸化し、対応するスルホキシド(p=1)又はスルホン(p=2)を得る。方法Aに示すようなヘテロアリールハロゲン化物による縮合反応のために、脱保護によって所望するアミン18を得る。
中間体1
THF(75mL)中におけるtert−ブチル(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(5g、26.7mmol)、2−(トリフルオロメチル)フェノール(4.8h、29.4mmol)、及びトリフェニルホスフィン(8.4g、32mmol)の溶液に、室温でDEAD(5.1mL、32mmol)を5〜10分間かけて加えた。この混合物を室温で2日間攪拌した。そして、溶媒をエバポレートした。残留物をEtOAcで稀釈し、続いて1NのNaOH水溶液及び塩水で洗浄した。このEtOAc層を分離し、乾燥して(Na2SO4)、濃縮した。ヘキサン/EtOAc(10:1、その後3:1)の溶出を用いたシリカゲルクロマトグラフィーにより、無色のオイルとして、tert−ブチル(3R)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−ピロリジン−1−カルボキシレートを得た。この化合物は放置すると凝固した。1HNMR(500MHz、アセトン−d6):δ7.63(m,2H),7.31(d,1H),7.13(t,1H),5.26(s,1H),3.68−3.43(m,4H),2.21(m,2H),1.45(s,9H)。
tert−ブチル(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート及び2−ブロモフェノールからの(35)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピロリジンヒドロクロライドの調製で記載したのと同じ方法で表題の化合物を調製した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ7.60(m,1H),7.35(m,1H),7.18(m,1H),6.94(m,1H),5.18(s,1H),3.53(d,1H),3.32(m,3H),2.14(m,2H)。
tert−ブチル(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート及び2−ブロモ−5−フルオロフェノールからの(3S)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピロリジンヒドロクロライドの調製で記載したのと同じ方法で表題の化合物を調製した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ7.62(m,1H),7.19(m,1H),6.84(m,1H),5.22(s,1H),3.53(s,1H),3.32(m,3H),2.14(m,2H)。
tert−ブチル(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート及び2−ブロモ−4−フルオロフェノールからの(3S)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピロリジンヒドロクロライドの調製で記載したのと同じ方法で表題の化合物を調製した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ7.62(m,1H),7.32(m,1H),7.13(m,1H),5.31(s,1H),3.60(m,1H),3.32(m,3H),2.12(m,2H)。
ジオキサン(50mL)中におけるメチル−2−ブロモ−1,3−チアゾール−5−カルボキシレート(3g、13.5mmol)、3−ピロリジノール(1.3g、14.9mmol)、及びDBU(4.1mL、27mmol)の混合物を、80〜85℃で一晩加熱した。冷却後、この混合物を水で稀釈し、EtOAcで5回抽出した。収集したEtOAc抽出物を水で洗浄し、乾燥して(N2SO4)、濃縮し、明茶色の固体として表題の粗化合物を得た。1HNMR(400MHz、アセトン−d6):δ7.83(s,1H),4.65(m,1H),4.33(m,1H),3.79(s,3H),3.67−3.45(m,4H),2.29−2.19(m,1H),2.11(m,1H)。
THF中におけるメチル−2−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)−1,3−チアゾール−5−カルボキシレート(1g、4.4mmol)、2−(トリフルオロメチル)フェノール(0.8g、4.9mmol)、及びトリフェニルホスフィン(1.5g、5.7mmol)の溶液に、室温でDEAD(900μL、5.7mmol)を5〜10分かけて加えた。混合物を室温で2日間攪拌した。そして、溶媒をエバポレートした。この残留物をEtOAcで稀釈し、続いて1NのNaOH水溶液、及び塩水で洗浄した。このEtOAc層を分離し、乾燥して(Na2SO4)、濃縮した。コンビ(Combi)−フラッシュクロマトグラフィー(40g、ヘキサン中30〜70%のEtOAcにて20分間、35mL/分、18mL/留分)により、半固体を得た。これをヘキサン−ジエチルエーテルでトリチュレートし、白色固体を得て、それを濾別した。母液を静置すると、結晶が生成した。これらの結晶を収集して、約5〜10%の不純物を含む表題の化合物を得た。1H NMR(400MHz,アセトン−d6):δ7.84(s,1H),7.67(m,2H),7.41(d,1H),7.17(t,1H),5.51(s,1H),3.95(m,1H),3.80−3.65(m,6H),2.60−2.46(m,2H)。
THF−MeOH(1:1、24mL)中におけるメチル−2−{3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピロリジン−1−イル}−1,3−チアゾール−5−カルボキシレート(1.2g、3.2mmol)、及び1MのNaOH水溶液(6.4mL、6.4mmol)の混合物を、80℃の浴で2時間加熱した。揮発性溶媒を減圧下において除去した。この残留物をH2Oで稀釈し、1MのHCl(7mL)で酸性化して、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出物をH2Oで洗浄し、乾燥して(Na2SO4)、濃縮し、Et2Oでトリチュレートして、白色固体として表題の化合物を得た。1H NMR(400MHz,アセトン−d6):δ7.84(s,1H),7.67(m,2H),7.41(d,1H),7.17(t,1H),5.51(s,1H),3.95(m,1H),3.81−3.60(m,3H),2.60−2.40(m,2H)。
DMF中における2−{3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピロリジン−1−イル}−1,3−チアゾール−5−カルボン酸(860mg、2.4mmol)、HOBt(324mg、2.4mmol)、HATU(1.5g、3.8mmol)、及びNH4Cl(385mg、7.2mmol)の溶液に、室温で、DIPEA(2.1mL、12mmol)を加えた。この混合物を、室温で一晩攪拌した。この混合物を水で稀釈した後、EtOAcで2回抽出した。EtOAc抽出物を収集し、0.5NのNaOHで2回洗浄し、稀釈した塩水で洗浄し、乾燥して(Na2SO4)、濃縮した。この残留物をEt2O:ヘキサン(1:1)でトリチュレートして、薄黄色の固体として表題の化合物を得た。1H NMR(500MHz,アセトン−d6):δ7.79(s,1H),7.68−7.64(m,2H),7.39(d,1H),7.15(t,1H),5.48(s,1H),3.91(m,1H),3.78−3.62(m,4H),2.57−2.49(m,1H),2.44−2.40(m,1H)。MS(+ESI)m/z358(MH+)。
CH2Cl2(25mL)中における2−{3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピロリジン−1−イル}−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド(670mg、1.9mmol)、及びトリエチルアミン(0.92mL、6.6mmol)の懸濁液をアセトンの氷浴で冷却した。トリフリック無水物(412μL、2.4mmol)を10分間かけて滴下した。この混合物を5分間攪拌し、その後冷浴を取り外した。さらに室温で15分間攪拌した後、この混合物を水でクエンチし、CH2Cl2で2回抽出した。収集したCH2Cl2抽出物を稀釈した塩水で2回洗浄し、乾燥して(Na2SO4)、濃縮した。コンビ(Combi)−フラッシュクロマトグラフィー(40g、ヘキサン中40〜80%のEtOAcにて20分間、35mL/分、18mL/留分)により、ゴム状物質を得た。これをヘキサン−Et2O(1:1)でトリチュレートして、白色粉体として表題の化合物を得た。1H NMR(400MHz,アセトン−d6):δ7.88(s,1H),7.67(m,2H),7.41(d,1H),7.18(t,1H),5.53(s,1H),3.99(m,1H),3.85−3.67(m,3H),2.63−2.45(m,2H)。MS(+ESI)m/z340(MH+)。
EtOH−H2O(4:1、20mL)中における2−{3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピロリジン−1−イル}−1,3−チアゾール−5−カルボニトリル(370mg、1.1mmol)、ヒドロキシルアミンヒドロクロライド(303mg、4.4mmol)、及び炭酸ナトリウム(231mg、2.2mmol)の混合物を、80℃で2時間加熱した。溶媒を減圧下でエバポレートした。この残留物をH2Oで稀釈し、EtOAcで3回抽出して、乾燥し(Na2SO4)、濃縮した。ヘキサン:Et2O(1:1)でトリチュレートして、白色粉末として表題の化合物を得た。1H NMR(400MHz,アセトン−d6):δ8.73(s,1H),7.66(m,2H),7.52(s,1H),7.38(d,1H),7.16(t,1H),5.46(m,3H),3.94−3.88(m,1H),3.75−3.59(m,3H),2.56−2.30(m,2H)。
ピリジン(1.5mL)中におけるN’−ヒドロキシ−2−{3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピロリジン−1−イル}−1,3−チアゾール−5−カルボキシミドアミド(190mg、0.51mmol)に、室温で無水酢酸(48μL、0.51mmol)を加え、100℃で4時間加熱した。冷却の後に、反応混合物を水で稀釈し、1NのHCl(20mL)で酸性化して、EtOAcで抽出した。稀釈した塩水でEtOAcを洗浄し、乾燥して(Na2SO4)、濃縮した。コンビ(Combi)−フラッシュクロマトグラフィー(10g、ヘキサン中50〜100%のEtOAcにて20分間、20mL/分、15mL/留分)により、白色固体を得た。これをEt2Oでトリチュレートして、白色粉体として表題の化合物を得た。1H NMR(400MHz,アセトン−d6):δ7.81(s,1H),7.71−7.65(m,2H),7.41(d,1H),7.17(t,1H),5.52(s,1H),3.98(m,1H),3.84−3.67(m,3H),2.61(s,3H),2.60−2.43(m,2H).MS(+ESI)m/z397(MH+)。
ジオキサン(30mL)中におけるメチル−2−ブロモ−1,3−チアゾール−5−カルボキシレート(2.101g、9.46mmol)、(3S)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピロリジン(2g、8.7mmol)、及びDBU(2.7mL、17.9mmol)の混合物を、80℃で24時間加熱した。冷却後、この混合物を水で稀釈し、EtOAcで2回抽出した。収集したEtOAc抽出液を水で洗浄し、乾燥して、濃縮した。コンビ(Combi)−フラッシュクロマトグラフィー(120g、ヘキサン中40〜80%のEtOAcにて20分間、70mL/分、25mL/留分)により、白色固体として表題の化合物を得た。1H NMR(400MHz,アセトン−d6):δ7.84(s,1H),7.67(m,2H),7.41(d,1H),7.17(t,1H),5.51(s,1H),3.95(m,1H),3.80−3.65(m,6H),2.60−2.46(m,2H)。
メチル−2−{(3S)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピロリジン−1−イル}−1,3−チアゾール−5−カルボキシレートから、実施例1、工程3及び4に記載されているのと同じ方法により、表題の化合物を調製した。1H NMR(500MHz,アセトン−d6):δ7.79(s,1H),7.68−7.64(m,2H),7.39(d,1H),7.15(t,1H),5.48(s,1H),3.91(m,1H),3.78−3.62(m,4H),2.57−2.49(m,1H),2.44−2.40(m,1H)。MS(+ESI)m/z358(MH+)。
2−{(3S)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピロリジン−1−イル}−1,3−チアゾール−5−カルボキサミドから、実施例2、工程1及び2に記載されているのと同じ方法により、表題の化合物を調製した。1H NMR(400MHz,アセトン−d6):δ8.73(s,1H),7.66(m,2H),7.52(s,1H),7.38(d,1H),7.16(t,1H),5.46(m,3H),3.94−3.88(m,1H),3.75−3.59(m,3H),2.56−2.30(m,2H)。
EtOH(3mL)及びEtOAc(5mL)中におけるN’−ヒドロキシ−2−{(35)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−ピロリジン−1−イル}−1,3−チアゾール−5−カルボキシミドアミド(410mg、1.1mmol)の懸濁液に、室温でNaOEt(1.7mL、4.4mmオール、25wt%)を加えた。この混合物を、80℃で30分間加熱した。室温まで冷却した後、混合物を水で稀釈し、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出液を水で洗浄し、乾燥して(Na2SO4)、濃縮した。コンビ(Combi)−フラッシュクロマトグラフィー(10g、ヘキサン中50〜100%のEtOAcにて20分間、35mL/分、15mL/留分)により精製し、Et2O−ヘキサン(1:1)でトリチュレートして、表題の化合物を得た。1H NMR(400MHz,アセトン−d6):δ7.81(s,1H),7.71−7.65(m,2H),7.41(d,1H),7.17(t,1H),5.52(s,1H),3.98(m,1H),3.84−3.67(m,3H),2.61(s,3H),2.60−2.43(m,2H)。MS(+ESI)m/z397(MH+)。
アセトニトリル(200mL)中における5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(10g、0.055mol)、及びシアン化第一銅(10.5g、0.119mol)の懸濁液に、0℃でt−BuONO(12g、0.116mol)を20分かけて滴下した。TLCにより反応の終了が確認されるまで、この懸濁液を室温で攪拌した。次いで、この反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。これをクロマトグラフィーにより精製して、表題の生成物を得た。
13C NMR(300MHz,CDCl3):δ77.3,109.0,141.7。
DMF(10mL)中における4−(2−ブロモフェノキシ)ピロリジンヒドロクロライド(0.5g、1.87mmol)及び5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリル(0.36g、1.87mmol)に、窒素雰囲気下でK2CO3(0.77g、5.61mmol)を加えた。この混合物を70℃で4時間攪拌した。水で稀釈した後、混合物を酢酸エチルで抽出した。収集した有機抽出液を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過して、ペトローリアム:EtOAc(2:1)による分取TLCによって精製して、表題の化合物を得た。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ7.58(d,1H),7.52(t,1H),7.08(t,1H),6.99(d,1H),5.24(m,1H),3.69−3.93(m,4H),2.33−2.56(m,2H)。
5−[(3S)−3−(2−ブロモフェノキシ)ピロリジン−1−イル]−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリルから、実施例2の工程2及び3において記載したのと同じ方法で、表題の化合物を調製した。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ7.55(d,1H),7.29(m1H),6.91(m,2H),5.13(m,1H),3.70−3.98(m,4H),2.68(s,3H),2.35−2.55(m,2H)。MS:m/z408,410(MH+)。
(3S)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピロリジンヒドロクロライド及び5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリルから実施例6の工程2及び3において記載したのと同じ方法で、表題の化合物を調製した。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ7.58(d,1H),7.51(t,1H),7.07(t,1H),6.99(t,1H),5.22(m,1H),3.97(s,2H),3.71−3.88(m,2H),2.67(s,3H),2.37−2.54(m,2H)。MS:m/z398(MH+)。
(3S)−3−(2−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)ピロリジンヒドロクロライド及び5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリルから、実施例6の工程2及び3において記載したのと同じ方法で、表題の化合物を調製した。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ7.49(m,1H),6.65(m,2H),5.11(m,1H),3.80−3.96(m,4H),2.68(s,3H),2.30−2.55(m,2H)。MS:m/z426,428(MH+)。
(3S)−3−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ]ピロリジンヒドロクロライド及び5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリルから、実施例6の工程2及び3において記載したのと同じ方法で、表題の化合物を調製した。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ7.30(m,1H),7.00(m,1H),6.90(m,1H),5.06(m,1H),3.70−3.96(m,4H),2.68(s,3H),2.30−2.55(m,2H)。MS:m/z426,428(MH+)。
(3S)−3−(2−ブロモフェノキシ)ピロリジンヒドロクロライド及び5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリルから、実施例6の工程2、実施例2の工程2、及び実施例5において記載した手順に従って、表題の化合物を調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.55(d,1H),7.30(m,1H),6.92(m,2H),5.14(m,1H),5.00(s,2H),3.95(m,3H),3.78(m,1H),2.30−2.54(m,2H)。MS:m/z424,426(MH+)。
(3S)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−ピロリジンヒドロクロライド及び5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリルから、実施例6の工程2、実施例2の工程2、及び実施例5において記載した手順に従って、表題の化合物を調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.58(d,1H),7.51(t,1H),7.07(t,1H),7.00(d,1H),5.23(m,1H),5.00(s,2H),3.96(m,2H),3.70−3.90(m,2H),2.30−2.54(m,2H)。MS:m/z414(MH+)。
(3S)−3−(2−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)ピロリジンヒドロクロライド及び5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリルから、実施例6の工程2、実施例2の工程2、及び実施例5において記載した手順に従って、表題の化合物を調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.49(m,1H),6.66(m,2H),5.10(m,1H),5.00(s,2H),3.70−4.00(m,4H),2.30−2.54(m,2H)。MS:m/z442,444(MH+)。
(3S)−3−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)ピロリジンヒドロクロライド及び5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリルから、実施例6の工程2、実施例2の工程2、及び実施例5において記載した手順に従って、表題の化合物を調製した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.31(m,1H),7.02(m,1H),6.90(m,1H),5.10(m,1H),5.00(s,2H),3.70−4.00(m,4H),2.30−2.54(m,2H)。MS:m/z442,444(MH+)。
(3S)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−ピロリジンヒドロクロライド及び5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリルから、実施例6の工程2において記載した手順に従って、表題の化合物を調製した。
i−PrOH(4mL)及びH2O(2mL)中における5−{(3S)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピロリジン−1−イル}−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリル(0.4g、1.176mmol)及びZnBr2(0.261g、1.176mmol)の懸濁液に、封管中にてNaN3(0.154g、2.35mmol)を加えた。この混合物を120℃で一晩攪拌し、室温まで冷却して、HCl(2M)でpH4に調整した。この反応混合物をDCMで抽出し、そして収集した有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。これを分取TLCで精製して、表題の化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.57(d,1H),7.51(t,1H),7.06(t,1H),7.00(d,1H),5.26(s,1H),3.70−4.13(m,4H),2.27−2.54(m,2H)。MSm/z384(MH+)。
(3S)−3−(2−ブロモフェノキシ)ピロリジンヒドロクロライド、及び5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリルから、実施例14において記載した手順に従って、表題の化合物を調製した。
1H NMR(400MHz,acetone−d6):δ7.62(d,1H),7.42(t,1H),7.30(d,1H),7.00(t,1H),5.42(m,1H),4.05(dd,1H),3.88(m,3H),2.52(m,2H)。MS(+ESI)m/z394,396(MH+)。
(3S)−3−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)ピロリジンヒドロクロライド及び5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリルから、実施例14において記載した手順に従って、表題の化合物を調製した。
1H NMR(400MHz,アセトン−d6):δ7.48(dd,1H),7.32(m,1H),7.22(m,1H),5.40(m,1H),4.05(dd,1H),3.88(m,3H),2.52(m,2H)。MS(+ESI)m/z412,414(MH+)。
(3S)−3−(2−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)ピロリジンヒドロクロライド及び5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾ−ル−2−カルボニトリルから、実施例14において記載した手順に従って、表題の化合物を調製した。
1H NMR(400MHz,アセトン−d6):δ7.62(dd,1H),7.18(dd,1H),6.82(m,1H),5.48(m,1H),4.00(dd,1H),3.90(m,3H),2.55(m,2H)。MS(+ESI)m/z412,414(MH+)。
酢酸(375mL)中における1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(38g、375mmol)及び酢酸ナトリウム(102g、750mmol)の混合物に、室温で臭素(20.2mL、394mmol)を滴下した。オレンジ色の混合物を室温でさらに2時間攪拌し、次いで、飽和亜硫酸水素ナトリウム溶液によりオレンジ色が消えるまで稀釈した。この混合物を、水(300mL)で稀釈し、0.5時間攪拌して、濾過し、水で洗浄した。得られた固体を高減圧下で乾燥して、白色固体として所望の生成物を得た。1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ7.55(s,2H)。
EtOH(11mL)中における5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1g、5.6mmol)、(3S)−3−(2−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)ピロリジン(1.6g、6.1mmol)、及び炭酸ナトリウム(1.2g、11mmol)の混合物を、窒素により5分間脱ガス処理した。この混合物を、90℃で3時間加熱した。次に混合物を室温まで冷却して、濾過した。溶媒をエバポレートして、水(50mL)で稀釈した。この固体沈殿物を濾過し、水、Et2Oの順で洗浄し、表題の化合物を得た。
1H NMR(500MHz,アセトン−d6):δ7.63(dd,1H),7.09(d,1H),6.78(td,1H),5.72(brs,2H),5.32−5.30(m,1H),3.82(dd,1H),3.71−3.51(m,3H),2.51−2.42(m,1H),2.35−2.28(m,1H)。MS:m/z359,361(MH+)。
CH3CN(187mL)中におけるエチル−5−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボキシレート(8.8g、56mmol)の懸濁液に、CuBr2(18.8g、84mmol)を加えた。この混合物は、暗緑色に変わり、さらに室温で15分間攪拌した。t−BuONO90%(15mL、112mmol)を加え、室温で2時間攪拌し、次いで50℃で0.5時間加熱した。溶媒を減圧下でエバポレートした。水(100mL)とEtOAc(100mL)を加え、この混合物をセライトを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。EtOAc層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(50mLで2回)。収集した有機物層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮した。この生成物をCH2Cl2/ヘキサンから再結晶して、固体として表題の化合物を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ4.56(q,2H),1.51(t,3H)。
THF(4.5mL)中におけるエチル−5−ブロモ−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボキシレート(0.5g、2.26mmol)及び(3S)−3−(2−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)ピロリジン(0.5mL、3.4mmol)の混合物に、DBU(0.5mL、3.4mmol)を加えた。この混合物を室温で0.5時間攪拌し、次いで濾過して、濾液を濃縮した。コンビ(Combi)−フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、勾配溶出70〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、固体として所望の生成物を得た。1H NMR(500MHz,アセトン−d6):δ7.62(dd,1H),7.15(d,1H),6.79(td,1H),5.46−5.40(m,1H),4.43(q,2H),4.08(dd,1H),3.92−3.80(m,3H),2.52−2.40(m,2H),1.38(t,3H)。MS:m/z400,402(MH+)。
THF(4mL)中におけるエチル−5−[(3S)−3−(2−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)ピロリジン−1−イル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボキシレート(480mg、1.2mmol)の混合物を、アンモニアガスで2分間飽和させた。この混合物を室温で0.5時間攪拌した。溶媒をエバポレートし、粗生成物をEt2Oに溶解させ、濾過し、Et2Oで洗浄して、固体として表題の生成物を得た。
1H NMR(500MHz,アセトン−d6):δ7.63(dd,1H),7.55(brs,1H),7.15(d,1H),7.05(brs,1H),6.79(td,1H),5.42−5.38(m,1H),3.98(dd,1H),3.90−3.78(m,3H),2.55−2.38(m,2H)。MS:m/z371,373(MH+)。
THF(2mL)中における5−[(S)−3−(2−ブロモ−5−フルオロ−フェノキシ)−ピロリジン−1−イル]−[1,3,4]オキサジアゾール−2−カルボキサミド(380mg、1mmol)及びEt3N(0.33mL、2.4mmol)の溶液に、0℃でTFAA(0.15mL、1.1mmol)を加えた。0.5時間後、この混合物を室温まで昇温させ、0.5時間攪拌した。溶媒を減圧下でエバポレートした。残留物を水(2mL)で稀釈し、EtOAcで抽出した(2mLで3回)。収集した有機物層をNa2SO4で乾燥し、濃縮して、表題の化合物を得た。この化合物を粗生成物のまま次の工程で使用した。
1H NMR(500MHz,アセトン−d6):δ7.63(dd,1H),7.15(d,1H),6.79(td,1H),5.42−5.48(m,1H),4.06(dd,1H),3.96−3.82(m,3H),2.58−2.42(m,2H)。MS:m/z353,355(MH+)。
DMF(1.5mL)中における5−{5−[(S)−3−(2−ブロモ−5−フルオロ−フェノキシ)−ピロリジン−1−イル]−[1、3,4]オキサジアゾール−2−イル}−カルボニトリル(150mg、0.44mmol)、NaN3(58mg、0.89mmol)、及び塩化アンモニウム(2.2mmol)の混合物を、130℃で1時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、2NのNaOH水溶液(1mL)で稀釈し、EtOAc(2mL)で洗浄した。水層を6NのHCl(2mL)で酸性化して、EtOAcで抽出した(2mLで3回)。収集した有機層を水(2mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶媒をエバポレートし、Et2Oでトリチュレートして、表題の生成物を得た。
1H NMR(500MHz,アセトン−d6):δ7.98(s,1H),7.63−7.54(m,1H),7.08(d,1H),6.82−6.73(m,1H),5.45−5.42(m,1H),4.12−3.85(m,4H),2.58−2.32(m,2H)。MS:m/z396,398(MH+)。
本発明の化合物の経口組成物の特定の実施形態として、実施例の化合物50mgを十分に微粉砕した乳糖と調合して総量を580〜590mgとして、それをO型硬ゼラチンカプセルに充填する。
Claims (20)
- 構造式I:
Yは、O、S(O)p、又はCR1R2であり;
Arは、フェニル、ベンジル、ナフチル、又はピリジルであって、それぞれがR3から独立して選択される1〜5の置換基で置換されていてもよく;
HetArは、
オキサゾリル、
チアゾリル、
イミダゾリル、
ピラゾリル、
イソオキサゾリル、
イソチアゾリル、
1,2,4−オキサジアゾリル、
1,3,4−オキサジアゾリル、
1,2,5−オキサジアゾリル、
1,2,3−オキサジアゾリル、
1,2,4−チアジアゾリル、
1,2,5−チアジアゾリル、
1,3,4−チアジアゾリル、
1,2,3−チアジアゾリル、
1,2,4−トリアゾリル、
1,2,3−トリアゾリル、
テトラゾリル、
ベンズチアゾリル、
ベンゾオキサゾリル、
ベンゾイミダゾリル、
ベンゾイソオキサゾリル、及び
ベンゾイソチアゾリル
から成る群から選択されるヘテロ芳香環であって、
ここで、ヘテロ芳香環は、R5から独立して選択される1〜2の置換基で置換されていてもよく;
R1及びR2は、それぞれ独立して、水素、C1−3アルキル(ただし、アルキルは、フッ素及びヒドロキシから独立して選択される1〜3の置換基で置換されていてもよい)であり;
各R3は、
C1−6アルキル、
(CH2)nOR4、
(CH2)n−フェニル、
(CH2)n−ナフチル、
(CH2)n−ヘテロアリール、
(CH2)n−ヘテロシクリル、
(CH2)nC3−7シクロアルキル、
ハロゲン、
(CH2)nN(R4)2、
(CH2)nCN、
(CH2)nCO2R4、
(CH2)nCOR4、
NO2、
(CH2)nNR4SO2R4、
(CH2)nSO2N(R4)2、
(CH2)nS(O)pR4、
(CH2)nNR4C(O)N(R4)2、
(CH2)nC(O)N(R4)2、
(CH2)nC(O)N(OR4)R4、
(CH2)nC(O)N(NH2)R4、
(CH2)nNR4C(O)R4、
(CH2)nNR4CO2R4、
O(CH2)nC(O)N(R4)2、
(CH2)nP(=O)(OR4)2、
(CH2)nOP(=O)(OR4)2、
(CH2)nO(CH2)nP(=O)(OR4)2、
CF3、
CH2CF3、
OCF3、および
OCH2CF3
から成る群から独立して選択され、
ここで、フェニル、ナフチル、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクリルは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、C3−6シクロアルキル、及びC1−4アルキル(ただし、アルキルは、ヒドロキシ又は1〜3のフッ素で置換されていてもよい)から独立して選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;並びに式中のR3の任意のメチレン(CH2)炭素原子は、フッ素、ヒドロキシ、及び1〜5のフッ素で置換されていてもよいC1−4アルキル、から独立して選択される1〜2の基によって置換されていてもよく;あるいは、2つの置換基が、同じメチレン(CH2)基上でそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成し;
各R4は、
水素、
C1−6アルキル、
(CH2)m−フェニル、
(CH2)m−ヘテロアリール、
(CH2)m−ナフチル、及び
(CH2)mC3−7シクロアルキル
から成る群から独立して選択され、
ここで、アルキル、フェニル、ヘテロアリール、及びシクロアルキルは、ハロゲン、C1−4アルキル、及びC1−4アルコキシ(ただし、アルキル及びアルコキシは、1〜5のフッ素で置換されていてもよい)から独立して選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;あるいは、2個のR4基が、それらが結合している原子と一緒に、O、S、及びNC1−4アルキルから選択される更なるヘテロ原子を含んでいてもよい4〜8員の単環式系又は二環式系を形成し;
各R5は、
C1−6アルキル、
C2−4アルケニル、
(CH2)nOR4、
(CH2)n−フェニル、
(CH2)n−ナフチル、
(CH2)n−ヘテロアリール、
(CH2)n−ヘテロシクリル、
(CH2)nC3−7シクロアルキル、
ハロゲン、
(CH2)nN(R4)2、
(CH2)nCN、
(CH2)nCO2R4、
(CH2)nOC(O)R4、
(CH2)nCOR4、
NO2、
(CH2)nNR4SO2R4、
(CH2)nSO2N(R4)2、
(CH2)nS(O)PR4、
(CH2)nNR4C(O)N(R4)2、
(CH2)nC(O)N(R4)2、
(CH2)nC(O)N(OR4)R4、
(CH2)nC(O)N(NH2)R4、
(CH2)nNR4C(O)R4、
(CH2)nNR4CO2R4、
(CH2)nP(=O)(OR4)2、
(CH2)nOP(=O)(OR4)2、
(CH2)nO(CH2)nP(=O)(OR4)2、
O(CH2)nC(O)N(R4)2、
CF3、
CH2CF3、
OCF3、および
OCH2CF3
から成る群から独立して選択され、
ここで、フェニル、ナフチル、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクリルは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルスルホニル、C3−6シクロアルキル、及びC1−4アルキル(ただし、アルキルは、ヒドロキシ、カルボキシ、又は1〜3のフッ素で置換されていてもよい)から独立して選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;並びにR5の任意のメチレン(CH2)炭素原子は、フッ素、ヒドロキシ、及び1〜5のフッ素で置換されていてもよいC1−4アルキル、から独立して選択される1〜2の基で置換されていてもよく;あるいは、2つの置換基が、同じメチレン(CH2)基上でそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成し;
R6、R7、R8、R9、R10、R11、及びR12は、それぞれ独立して、ハロゲン又はC1−3アルキル(ここで、アルキルは、フッ素及びヒドロキシルから独立して選択される1〜3の置換基で置換されていてもよい)であり;
各nは、独立して0、1、又は2であり;
各mは、独立して0、1、又は2であり;並びに
pは、0、1、又は2である]
の化合物又はその薬学的に許容される塩。 - YがOである、請求項2に記載の化合物。
- HerArが、チアゾール環又は1,3,4−チアジアゾール環のC−5の位置がR5で一置換されている2−チアゾリル又は1,3,4−チアジアゾール−2−イルである、請求項3に記載の化合物。
- Arが、1〜3のR3基で置換されていてもよいフェニル又はピリジルである、請求項3に記載の化合物。
- Arが、1〜3のR3基で置換されていてもよいフェニル又はピリジルであり、かつHerArが、チアゾール環又は1,3,4−チアジアゾール環のC−5の位置がR5で一置換されている2−チアゾリル又は1,3,4−チアジアゾール−2−イルである、請求項3に記載の化合物。
- R6、R7、R8、R9、R10、R11、及びR12が水素である、請求項1に記載の化合物。
- 各R3が、ハロゲン、C1−4アルキル、トリフルオロメチル、C1−4アルキルスルホニル、シアノ、及びC1−4アルコキシから成る群から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
- 各R5が、
ハロゲン、
シアノ、
C(O)N(R4)2、
C(O)R4、
CO2R4
CH2OR4(ここで、CH2は、ヒドロキシ、フッ素、及びメチルから独立して選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい)、
NR4C(O)R4、
SO2N(R4)2、及び
1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、2−チアゾリル、及び2H−テトラゾール−5−イルから成る群から選択されるヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、C3−6シクロアルキル、及びC1−4アルキル(ここでアルキルは、ヒドロキシ又は1〜3のフッ素で置換されていてもよい)から独立して選択される1〜2の置換基で置換されていてもよい)
から成る群から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。 - Arが、1〜3のR3基で置換されていてもよいフェニルであり、並びに、HetArが、チアゾ−ル環又は1,3,4−チアジアゾール環のC−5位置がR5で一置換された2−チアゾリル又は1,3,4−チアジアゾール2−イルであり、
各R3が、ハロゲン、C1−4アルキル、トリフルオロメチル、C1−4アルキルスルホニル、シアノ、及びC1−4アルコキシからなる群から独立して選択され;
各R5が、
ハロゲン、
シアノ、
C(O)N(R4)2、
C(O)R4、
CO2R4、
CH2OR4(ここで、CH2は、ヒドロキシ、フッ素、及びメチルから独立して選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい)、
NR4C(O)R4、
SO2N(R4)2、及び
1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、2−チアゾリル、及び2H−テトラゾール−5−イルから成る群から選択されるヘテロアリール(ここで、ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、C3−6シクロアルキル、及びC1−4アルキル(ただし、アルキルは、ヒドロキシ又は1〜3のフッ素で置換されていてもよい)から独立して選択される1〜2の置換基で置換されていてもよい)
から成る群から独立して選択される、請求項10に記載の化合物。 - R5が、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、C1−3アルキル、トリフルオロメチル、及びC1−3アルコキシから独立して選択される1〜3の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項11に記載の化合物。
- ヘテロアリールが、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、又は1,2,4−オキサジアゾール−3−イルであり、これらのそれぞれが、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、C1−3アルキル、トリフルオロメチル、及びC1−3アルコキシから独立して選択される1の置換基で置換されていてもよい、請求項12に記載の化合物。
- 薬学的に許容される担体と組み合わせて請求項1に記載の化合物を含有する医薬組成物。
- ステアロイル−コエンザイムA デルタ−9デサチュラーゼの阻害に反応する障害、症状、及び疾病の哺乳動物を治療するための、請求項1に記載の化合物の使用。
- 前記障害、症状、又は疾病が、II型糖尿病、インシュリン耐性、脂質障害、肥満症、メタボリック症候群、肝臓脂肪変性、及び非アルコール性脂肪性肝炎から成る群から選択される、請求項16に記載の使用。
- 前記脂質障害が、脂質異常症、高脂血症、高トリグリセリド血症、アテローム性動脈硬化、高コレステロール血症、低HDL、及び高LDLから成る群から選択される、請求項17に記載の使用。
- 哺乳動物において、II型糖尿病、インシュリン耐性、脂質障害、肥満、メタボリック症候群、肝臓脂肪変性、及び非アルコール性脂肪性肝炎の治療に使用される医薬品の製造における、請求項1に記載の化合物の使用。
- 前記脂質障害が、脂質異常症、高脂血症、高トリグリセリド血症、アテローム性動脈硬化、高コレステロール血症、低HDL、及び高LDLから成る群から選択される、請求項19に記載の使用。
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