JP2009539561A - ウエストシールを備える吸収性物品及び製造方法 - Google Patents

Abstract

ウエストシールを備えた吸収性物品を開示する。シールは、吸収性物品内の１ヵ所以上の所望の位置に配置することができる、例えば、おむつの後部ウエスト領域の中央部に沿って、弾性圧縮シールを提供するために配置された折り畳んだ積み重ね、分離区分又はプリーツ素材により形成される。シールは、十分に厚く及び所望のシーリングを提供するのに着用者の身体に十分に適合するように適切に成形された弾性圧縮シールを（折り畳み、積み重ね、プリーツ等を通して）提供できる比較的薄い素材から構成されてもよい。同時に、シールを形成するために用いられる連続ウェブ素材は、ロール成形の製造ラインに経済的に移送されるように十分に薄いことが好ましい。

Description

本発明は、全体として吸収性物品、及びより詳細には、例えば、ウエストシールを備えるおむつ等の吸収性物品及びその製造方法に関する。

使い捨て吸収性物品は、尿、糞便物質、月経等のような、身体の滲出物を吸収及び保持するために用いられる。使い捨て吸収性物品の詳細な所望の特徴は、吸収性物品と着用者との間から身体の滲出物が漏れることを最小限におさえるために、滲出物を吸収し、保持する機能である。

吸収性物品（例えば、おむつ）に関連した特有の問題の１つは、おむつの後部ウエスト領域においての低粘度の糞便の閉じ込めにある。多数のおむつは、幼児の腰部に例えば低粘度の糞便を閉じ込めるのに十分に耐密のシールを形成することができないため、後部ウエスト領域からの漏れが生じる。これは、０〜８ヵ月の幼児にとってより重大な問題であり得、それはこの年齢層の幼児が、通常、低粘度の糞便をする頻度が高いためである。これは更に、年長児／児童／成人が病気のときにも問題になり得る。

弾性ウエストを備えたおむつが使用されてきたが、弾性ウエストが、全体的に凹面形状の腰部の橋渡しにすぎないので、その取り組みは腰部の外形に対して封止するという問題に真に対処しない。その他の解決法として、おむつの股領域に面した開口部を備えたエンベロープを後部ウエストに沿って作ることが提案されている。この問題に対する別の取り組みは、漏れを防ぐために、後部ウエスト領域におむつを接着封止することを伴う。その他の提案されている解決法は、後部ウエスト領域に液体で詰まったクッションを作り、そのうちのいくつかは、後部ウエスト領域内に快適バリアとして作用するチャンバに充填するガスを発生する精密な構造によってクッションを作ることを伴う。これらの取り組みのいくつかの実施例は、米国特許第６、４５８、１１０（Ｂ１）号（ラボン（Lavon）ら）及び国際公開第０１／２１１２０号（レイノルズ（Reynolds）ら）に記載されている。

別の取り組みでは、おむつの後部ウエストに沿ってさらなる発泡素材を備えつけ、幼児の腰部の外形に弾性的に適合させることが試みられているが（例えば、米国特許出願公開第２００６／００５８７６７号（ツァン（Zang）ら）、この解決法には問題が伴っている。この問題は、連続した長さの素材（running length material）からなるロール等の、従来の形式でおむつ製造ラインに移送することができる、より厚い発泡材（例えば、約１センチメータ以上の厚さの素材）の線形材料の量は限られていることである。より厚い素材を提供すると、ロールの直径が大きくなり過ぎ、又は連続稼動回数が大幅に短くなる、つまり、この点では、ロール供給装置の使用が非経済的である。

本発明は、折り畳んだ積み重ね、分離区分、又は吸収性物品内の１ヵ所以上の所望の位置に配置することができる、例えば、おむつの後部ウエスト領域の中央部に沿って、弾性圧縮シールを提供するために配置されたプリーツ素材により形成されるウエストシールを備える吸収性物品を提供する。

シールは、好ましくは、十分に厚く、所望のシーリングを提供するのに着用者の身体に十分に適合するように適切に成形された弾性圧縮シールを（折り畳み、積み重ね、プリーツ等を通して）提供できる比較的薄い素材から構成される。同時に、シールを形成するために用いられる連続ウェブ素材は、ロール成形の製造ラインに経済的に移送されるように十分に薄いことが好ましい。

一態様において、本発明は、着用者のウエスト周囲にフィットするように適合された吸収性物品を提供し、物品は吸収性素材を備えた中央領域を含み、中央領域は更に第１の端部及び第２の端部を含み、この場合に、第１の端部及び第２の端部は、長手方向に沿った中央領域の対向端部において間隔を置いて配置され、更に本発明は、中央領域の第１の端部に配置された前部ウエスト領域を提供し、この場合に、前部ウエスト領域は、中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、横方向は長手方向に対して略直角であり、更に本発明は、中央領域の第２の端部に配置される後部ウエスト領域を提供し、後部ウエスト領域は中央領域の第２の端部を隔てて横方向に広がり、本発明は更に後部ウエスト領域の一部を占有するシールを提供し、シールは３層以上の弾性素材の折り畳み積み重ねを含み、折り畳み積み重ねは、横方向のウエスト領域を隔てて間隔を明けて配置された２つ以上の折畳みと、横方向に広がる弾性素材の区分を含み、区分の向かい合う端部での各々の対の折畳みの間で弾性素材は広がる。

別の態様において、本発明は、着用者のウエスト周囲にフィットするように適合された吸収性物品を提供し、物品は吸収性素材を備えた中央領域を含み、中央領域は第１の端部及び第２の端部を有し、この場合に、第１の端部及び第２の端部は、長手方向に沿った中央領域の向かい合う端部において間隔を置いて配置され、更に本発明は、中央領域の第１の端部に配置された前部ウエスト領域を提供し、この場合に、前部ウエスト領域は、中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、横方向は長手方向に対して略直角であり、更に本発明は、中央領域の第２の端部に配置される後部ウエスト領域を提供し、後部ウエスト領域は中央領域の第２の端部を隔てて横方向に広がり、本発明は更に後部ウエスト領域の一部を占有するシールを提供し、シールは複数のプリーツに集められた連続長さの弾性素材を含み、プリーツは弾性素材を分離する折畳みを含み、各々のプリーツの区分は長手及び横方向によって画定される平面に対して略直角に配向される。

別の態様において、本発明は、着用者のウエスト周囲にフィットするように適合された吸収性物品を提供し、物品は吸収性素材を備えた中央領域を有し、中央領域は第１の端部及び第２の端部を有し、この場合に、第１の端部及び第２の端部は、長手方向に沿った中央領域の向かい合う端部において間隔を置いて配置され、更に本発明は、中央領域の第１の端部に配置された前部ウエスト領域を提供し、この場合に、前部ウエスト領域は、中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、横方向は長手方向に対して略直角であり、更に本発明は、中央領域の第２の端部に配置される後部ウエスト領域を提供し、後部ウエスト領域は中央領域の第２の端部を隔てて横方向に広がり、本発明は更に後部ウエスト領域の一部を占有するシールを提供し、シールは弾性素材の２つ以上の分離区分の積み重ねを含み、２つ以上の分離区分は横方向に沿って異なる長さを有する。

別の態様において、本発明はウエストシールを備える吸収性物品の製造方法を提供する。方法は、弾性素材からなる３つ以上の層の折り畳んだ積み重ねを形成するために、弾性素材からなる連続ウェブを折り畳むこと、弾性素材からなる連続ウェブから折り畳んだ積み重ねの一部を分離すること、及び吸収性物品の後部ウエスト領域内において弾性素材からなる折り畳んだ積み重ねを取り付けることを含む。吸収性物品は、吸収性素材を備えた中央領域を含み、中央領域は第１の端部及び第２の端部を含み、この場合に、第１の端部及び第２の端部は、長手方向に沿った中央領域の向かい合う端部において間隔を置いて配置され、吸収性物品は更に中央領域の第１の端部に配置された前部ウエスト領域を含み、前部ウエスト領域は、中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、横方向は長手方向に対して略直角である。後部ウエスト領域は、中央領域の第２の端部に配置され、この中央領域の第２の端部を隔てて横方向に広がる。弾性素材からなる折り畳んだ積み重ねは、後部ウエスト領域を隔てて横方向に間隔を置く２つ以上の折り畳み部を備えた弾性素材の連続した長さ及び区分の向かい合う端部において折り畳み部の各対の間で横方向に広がる弾性素材の区分により形成される。

別の態様において、本発明はウエストシールを備える吸収性物品の製造方法を提供する。この方法は、複数のプリーツを備えるプリーツ連続ウェブを形成するために、弾性素材からなる連続ウェブにプリーツを付けること、プリーツシールを形成するために、連続ウェブからプリーツ連続ウェブを分離すること、及び吸収性物品の後部ウエスト領域内においてプリーツシールを取り付けることを含む。吸収性物品は、吸収性素材を備えた中央領域を含み、中央領域は第１の端部及び第２の端部を有し、第１の端部及び第２の端部は、長手方向に沿った中央領域の向かい合う端部において間隔を置いて配置され、吸収性物品は、更に中央領域の第１の端部に配置された前部ウエスト領域を含み、前部ウエスト領域は、中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、吸収性素材を備える中央領域と前部ウエスト領域が、中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、この横方向は横方向は長手方向に対して略直角である。後部ウエスト領域は、中央領域の第２の端部に配置され、この中央領域の第２の端部を隔てて横方向に広がる。プリーツシールは、弾性素材の連続部により形成され、プリーツは、弾性素材の区分を分離する折り畳み部を備える。

別の態様において、本発明はウエストシールを備える吸収性物品の製造方法を提供する。本方法は、弾性素材からなる２つ以上の層の連続積み重ねウェブを形成するために、弾性素材からなる２つ以上の連続ウェブを整列することを含み、この場合に、２つ以上の層の少なくとも２つが、異なる幅を含み、更に本方法は、弾性素材の分離区分の積み重ねを形成するために連続積み重ねウェブの一部を分離すること、及び吸収性物品の後部ウエスト領域内において弾性素材の分離区分の積み重ねを取り付けることを含む。吸収性物品は、吸収性素材を備えた中央領域を含み、中央領域は第１の端部及び第２の端部を有し、第１の端部及び第２の端部は、長手方向に沿った中央領域の向かい合う端部において間隔を置いて配置され、吸収性物品は、更に中央領域の第１の端部に配置された前部ウエスト領域を含み、前部ウエスト領域は、中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、吸収性素材を備える中央領域と、前部ウエスト領域が、中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、この横方向は横方向は長手方向に対して略直角である。後部ウエスト領域は、中央領域の第２の端部に配置され、この中央領域の第２の端部を隔てて横方向に広がる。

上記概要は、本発明の各実施形態又は全ての実装形態を記載するものではない。むしろ、本発明に対する一層の理解は、添付図面と共に下記の発明を実施するための形態及び請求項を参照することにより明らかになり、理解されるであろう。

本発明の代表的実施形態の次の詳細説明において、その一部を形成する添付図面を参照し、実例として、本発明が実施され得る特定の実施形態が例証として示される。その他の実施形態が利用されてもよいこと、及び本発明の範囲から逸脱することなく構造的変更がなされてもよいことを理解されたい。

本明細書で用いられるとき、用語「吸収性物品」は、身体の滲出物を吸収し、保持する発明品を指し、より具体的に、身体から排出されるあらゆる滲出物を吸収及び保持するために着用者の身体に接触又は近接して取り付けられる発明品を指す。当該吸収性物品には、おむつ、小児用パンツ、失禁パンツ、おむつホルダー、おむつシート等が挙げられるが、これらだけには限られない。本明細書で用いられる用語「使い捨て」は、吸収性物品として洗濯又は別の方法で元の状態に戻す、又は再利用するものではない吸収性物品を示す。

本発明の吸収性物品の一実施形態は、図１に示す単一の使い捨ておむつ２０である。本明細書で用いられるとき、用語「おむつ」は、一般的に、着用者の胴下部付近で着用される、幼児及び／又は尿失禁者が着用する吸収性物品を指す。図１は、本発明のおむつを平らに、収縮していない状態の（即ち、収縮を取り出した除去した状態の任意の弾性素材を備えた）おむつ２０の平面図である。トップシートの一部は、おむつ２０の構造をより明確に示すために切り取られている。着用者に面する又は接触する（身体が表面に面する）おむつ２０の一部は、図１において見る人の方向に配向されている。おむつ２０は、前部ウエスト領域２２、後部ウエスト領域２４及び中央領域２６を備える。おむつ２０は、前部ウエスト領域２２と後部エウスト領域２４の間で広がる長手方向１０を更に画定する。横方向１２は、長手方向１０に対して略直角であると定められる。

本明細書で用いられるとき、おむつ２０の「長手」方向、寸法、又は軸は、通常、使い捨て吸収性物品が着用されるとき、着用者に対して前から後ろへ整列する（即ち、図１に鑑みて、前部ウエスト領域２２と後部ウエスト領域２４との間に広がる）。おむつ２０の「幅」又は「横」方向、寸法、又は軸は、長手方向１０に対して略直角であり、おむつ２０が着用されたときに横向きに整列する。おむつ２０の「Ｚ方向」は、長手方向及び横方向１０及び１２によって画定される面に略垂直であり、通常、選択された位置においておむつ２０の厚さを介して広がると考えられる。

前部ウエスト領域２２及び後部ウエスト領域２４は、着用されるとき、着用者のウエストを取り囲むおむつ２０の部分であり、略、着用者が立位にあるとき、おむつ２０の最高位である。中央領域２６は、前部ウエスト領域２２と後部ウエスト領域２４の間に配置され、着用されるとき、着用者の脚の間で広がるおむつ２０の一部分である。

おむつ２０は、好ましくは、液体浸透性トップシート３０、少なくとも周辺でトップシート３０に接合する液体浸透性バックシート３２、及びトップシート３０とバックシート３２との間に配置された吸収性コア４０とを含む。吸収性コア４０は、横方向に広がる前部４５Ａ及び後部４５Ｂを含む周辺部４５を有する。トップシート３０、バックシート３２及び吸収性コア４０は、種々の公知の構成で組み立てられてもよい。いくつかの潜在的に好適な構成の実施例は、概略的に米国特許第３、８６０、００３号（ビューエル（Buell））、第５，１５１，０９２号（ワイズ（Wise）ら）、第６，４５８，１１９（Ｂ１）号（ラボン（Lavon）ら）他に記載されている。

本明細書で用いられるとき、用語「吸収性コア」は、身体の滲出物を吸収及び保持するために用いられるおむつ２０の任意の構成部品を指す。吸収性コア４０は、向かい合う主要面を有してもよく、所望であれば、薄い織物からなる１つ以上の層で包み込んでもよい。吸収性コア４０は、通常エアフェルトと呼ばれる粉砕木材パルプのような種々の一般的に使用される素材から作られてもよい。所望であれば、吸収性コア４０は、当該分野で一般的に用いられる吸収性ゲル化素材を含有してもよい。いくつかの潜在的に好適な吸収性コアの実施例は、米国特許第４，６１０，６７８号（ウェイスマン（Weisman）ら）、第４，６７３，４０２号（ウェイスマン（Weisman）ら）、第４，８３４，７３５号（アレマニー（Alemany）ら）、５，１４７，３４５（ヤング（Young）ら）、５，２１７，４４５（クック（Cook）ら）、５，２３４，４２３（アレマニー（Alemany）ら）他に記載されている。吸収性ゲル化素材は、本発明に係るおむつ２０を用いるのに更に好適であり得る米国再発行特許第３２、６４９号（ブラント（Brandt）ら）に基づいて製造される。

おむつ２０は、着用中に着用者の身体に隣接して位置するトップシート３０によって主に形成された表面に面した本体を有する。おむつ２０は、着用中に着用者の身体から外側に向く表面に面した帯を更に有する。

おむつ２０は、好ましくは、後部ウエスト領域２４に位置し、着用者におむつを固定するための前部ウエスト領域２２の表面に面する帯上に位置するランディング領域（図示せず）に固定するように適合するテープタブ又は機械的ファスナーのような対のファスナー５０を更に含んでよい。或いは、ファスナー５０とランディング領域（landing regions）との位置は反対でもよい。おむつ２０は、例えば、ウエスト弾性機能、ガスケットカフ、及びバリアレッグカフのように図示されていない種々の他の特徴を更に含んでもよい。

本発明の吸収性物品は、好ましくは、後部ウエスト領域２４に沿って位置するシール６０を少なくとも１つ含む。シール６０は、吸収性物品（例えば、おむつ２０）が着用されるとき、おむつ２０の身体に面する表面と皮膚との間から低粘度の糞便（及び／又は、例えば、尿）の漏れが減少されるように、着用者の腰部一面の中央に位置することが好ましい。おむつ２０上のシール６０の配置は、シールの潜在的に好適な配置の一実施例であることを理解すべきである。いくつかの実施例において、シールはより低く又は吸収性コア４０の一部と重なり合う（即ち、吸収性コア４０の縁４５Ｂの上下に広がる）ように十分に幅が広く配置されてもよい。

シール６０は、背骨によって占められる腰部の一部（腰領域と呼ばれることもある）に接触するように位置することが好ましい。その領域は、通常、低粘度の糞便（及びその他の物質）が漏れやすい背骨と整列する陥凹部を含む。本発明に従って製造されたシールは、身体の陥凹部においてその使用が有益になり得る吸収性物品の他の領域に更に用いられてもよい。

シール６０は、Ｚ方向（トップシート３０とバックシート３２との間）において施される圧縮力に対応して弾性圧縮することが好ましい。弾性圧縮シールは、おむつ２０の着用者の身体構造上の凹凸により良く適合してもよい。本明細書に用いられる「弾性圧縮」により、シール６０は、非拘束の厚みから圧縮された厚みまでの圧縮距離によって、トップシート３０とバックシート３２との間（例えば、Ｚ方向において）において施された圧縮力で圧縮することができ、圧縮力を取り除いた後１分以内に、圧縮距離の少なくとも５０％回復する、より好ましくは、圧縮距離の少なくとも７５％回復するように圧縮力の取り除きと同時に広がることが好ましい。

シール６０の一実施例の構成は、図２の断面図において示されている（図１の線２−２に沿う）。シール６０は、折り畳んだ積み重ね７０を形成するために折り畳まれた素材７２からなる連続した長さから構成されることが好ましい。折り畳んだ積み重ね７０は、好ましくは、素材７２からなる各層が、各区分７４の向かい合う端部において折り畳み部７６の間で横方向に広がる区分７４を形成するように折り畳まれた素材７２からなる層を含んでよい。折り畳み部７６は、好ましくは、全体的に長手方向１０と整列する素材７２内の折り畳み線に沿って形成されてよい。いくつかの実施形態において、折り畳んだ積み重ね７０の素材７２は、後部ウエスト領域２４を隔てて５０％以上（横方向１２へ）広がってもよく、又は、素材７０は、後部ウエスト領域の横幅のより少ない部分にのみ配置されてもよい。

折り畳み部７６は、好ましくは、変更なしに素材７２内に形成されてよい。しかし、他の実施例において、折り畳み部７６は、例えば、ミシン目、折り線、又は折り畳み部を容易及び／又はより均一にするために、その他の変更を含んでもよい折り畳み線に沿って形成されてもよい。例えば、各折り畳み部７６に沿ったランド領域（land area）によって分離されたミシン目の列を備えることは、より均一なシールの形をもたらす。

折り畳んだ積み重ね７０は、バックシート３２の側面に面した本体上に配置されていることと同時に、トップシート３０とバックシート３２の間に配置されることが好ましい。或いは、折り畳んだ積み重ね７０は、物品の厚さ内の他の部分に配置されてもよく、例えば、折り畳んだ積み重ね７０は、（積み重ね７０を覆うさらなるカバーの有無に関わらず）トップシート３０の身体に面する表面に配置してもよい。バックシート３２及び／又はトップシート３０は、任意の好適な方法又は複数の方法、例えば、接着、超音波溶着、熱溶着、化学的溶着等で折り畳んだ積み重ね７０に取り付けられてもよい。トップシート３０又はバックシート３２の１つのみが、折り畳んだ積み重ね７０に取り付けられることが好ましく、又はトップシート３０及びバックシート３２の両方が折り畳んだ積み重ね７０に取り付けられることが好ましい。

折り畳んだ積み重ね７０は、バックシート３２からトップシート３０に近づくとき、各区分７４内の折り畳み部７６がより接近するように、異なる長さ（好ましくは、徐々に短くなる）を備える素材７２からなる区分７４を含むことが好ましい。当該凸面形状（図２の断面図に示す折り畳んだ積み重ね７０の形を参照）は、おむつ２０の着用者の腰領域の背骨陥凹により良く適合してもよい。しかし、所望であれば、素材７２からなる折り畳んだ積み重ね７０の区分７４は、折り畳み部７６の間の長さは全て同一でもよいことを理解すべきである。

折り畳んだ積み重ね７０は、素材７２からなる３つ以上の層又は区分７４を備えることが好ましい。いくつかの実施形態において、折り畳んだ積み重ね７０は、５つ（以上）の層又は図２に示すように区分７４を含んでもよい。上端において、折り畳んだ積み重ね７０は、３０以下の層若しくは区分、又は更には２０以下の層若しくは区分を含むことが好ましい。

折り畳んだ積み重ね７０を形成するために用いられる素材７２は、更に、着用中に折り畳み部の保持を補助するために接合されてもよい。区分７４の間の多くの接合部７８を図２に示すが、接合部７８の位置は実施例のみとして示されていて、接合部の任意の好適な配列が図２に示す配列の代わりに用いられてもよいことを理解すべきである。更に、図２の接合部は、積み重ね７０内の個別位置に限定されるが、折り畳んだ積み重ね７０は、接着又は折り畳んだ積み重ね７０より広い領域を占めるその他の接合を備えてもよいことを理解すべきである。任意の好適な方法又は複数の方法は、接着、超音波溶着、熱溶着、化学的溶着等を含むが、これらに限定されない折り畳んだ積み重ね７０の接合部を提供するために用いられてもよい。

シール６０が弾性的に圧縮可能である場合には、シール６０を構成するために用いられる素材７２も弾性的に圧縮可能であることが好ましい。いくつかの潜在的に好適な素材の実施例は、発泡素材、不織布（例えば、詰め物などに用いられる複数層からなる不織布素材）等を含んでよいが、これらに限定されないシールとして用いられる折り畳んだ積み重ねを形成するために用いられてもよい。

いくつかの実施例において、折り畳んだ積み重ね７０の素材７２は、更に、弾性であってもよく、即ち、長さに沿って及び／又は幅に亘って伸びたとき、素材７２は弾力性を示してもよい。本明細書で用いられる用語「弾力性」（及びその変形）は、伸びた後、本物品（例えば、素材７２）が原形の大部分をほぼ回復することを指す。弾性部の回復は、適度な伸び（例えば、原長の約１５０％の伸び）の結果として伸びの少なくとも２０％であることが好ましい。

折り畳んだ積み重ね７０が弾性的であり、おむつ２０の後部ウエスト領域２４も弾性的である場合、着用中に後部ウエスト領域２４が弾性的に伸びるとき、折り畳んだ積み重ね７０の変形を制限するために折り畳んだ積み重ね７０によって占められる後部ウエスト領域２４の一部内に安定化層を含むことが好ましい（潜在的に好適な安定化層の実施例は、シールの例示的実施形態に関連して本明細書で記載される）。必要に応じて、当該安定化層は、非弾性的又は弾性的であってもよい。

シール１６０の１つの代替実施形態は、図３及び４に示す本発明に関連して用いられてもよい。シール１６０は、おむつのトップシートとバックシートとの間に配置されてもよい（図示せず）弾性圧縮シール１６０を形成するために、互いに配置及び取り付けられた素材からなる２つ以上の分離区分１７４の積み重ね１７０の形状であってもよい。分離区分１７４は、互いにそれらの端部に沿って接続されていない弾性素材からなる区分である。例えば、分離区分１７４は、個別のロールから供給される、単一ロールから細断される、又は積み重ねから提供される等であってよい。

区分１７４は、好ましくは、異なる区分の間において選択された配置を保持するために、上述のように折り畳んだ積み重ねに関連して互いに接合されてよい。更に、積み重ね１７０内の区分１７４は、横方向１１２に沿って異なった長さを有してもよく、それらの区分１７４は、好ましくは、着用者の腰領域内の背骨に近接して形成された陥凹部とより良く適合するように、（図３に示す）全体的に凸面形状を備えるシール１６０を提供するために配置されてよい。

積み重ね１７０を形成するために用いられる素材は、好ましくは、本明細書に記載の折り畳んだ積み重ねに関連して用いられるものと同様であってもよい。しかし、一変形形態において、個別区分１７４から形成される積み重ね１７０では、区分１７４に用いられた素材は、同一又は異なってもよい。例えば、異なる区分に用いられる素材は、例えば、圧縮性、硬さ、弾力性等の異なる特性を有してもよい。例えば、トップシートの近傍には軟性でより容易に圧縮される素材、及び積み重ね１７０のバックシート側近くにはより硬い素材を用いることが好ましい。当該配置は、シール１６０に改良された適合性を提供し得る。

本発明に関連して用いられてもよいシール２６０の別の実施形態は、図５の断面図に示される。シール２６０は、直立区分２７４を定めるために折り畳み部２７６及び２７７を用いるウェブ素材２７２からなる直立区分２７４で形成されるプリーツ２７０を含む。各プリーツは、好ましくは、２つの区分２７４を接続する折り畳み先端部２７６を備える２つの直立区分２７４を含む。直立区分２７４の反対端（バックシート２３２に最も近い端）は、折り畳み基部２７７を含む。

プリーツ２７０を形成するために用いられる素材２７２は、好ましくは、本明細書に記載の折り畳んだ積み重ねに関連して用いられるものと同様であってよい。更に、プリーツ２７０（及び提供されれば、接続区分２７５）は、プリーツ２７０を形成するために用いられる素材からなる連続した長さから形成されてもよい。いくつかの実施形態において、その素材は、横方向２１２に後部ウエスト領域の幅を隔てて５０％以上広がるか、又はシール２６０が配置された後部ウエスト領域の横幅の一部内にのみ配置されてもよい。

直立区分２７４は、好ましくは、長手方向（図５に示せず）及び横方向２１２によって定められる面に略直角に配向されてよい。当該平面は、図５の実施形態においてバックシート２３２と一致するとされてもよい。結果として、形成される直立区分２７４及びプリーツ２７０は、（逆の配向もまた用いられてもよいが使い捨て物品の着用者の身体から離れてトップシート２３０から広がるプリーツ２７０を備える）シール２６０が提供された使い捨て物品の着用者の身体に向かってバックシート２３２から広がることが好ましい。

図示する実施形態において、（シール２６０が圧縮されていないとき）隣接したプリーツ２７０が、好ましくは接触しないように、隣接したプリーツ２７０は、図５に示すように、横方向２１２において（例えば、おむつの後部ウエスト領域を隔てて）互いから分離されることが好ましい。プリーツ２７０は、横方向２１２に広がる横方向区分２７５によって折り畳み基部２７７の間で互いから分離される。或いは、本発明に係るシールのプリーツは、（横方向２１２において）互いに直接隣接して配置され得る。そのような場合において、隣接したプリーツの間に配置された折り畳み基部が共有されることが好ましく、例えば、折り畳み基部は、隣接したプリーツの間に設けられる横方向区分２７５を備えない隣接したプリーツの隣接した区分を画定してもよい。

各プリーツ２７０内の区分２７４は、好ましくは、プリーツ２７０内の区分２７４を接続する１つ以上の接合部２７８を含んでよい。接合部２７８は、トップシート２３０とバックシート２３２との間の圧縮に対応して、プリーツ２７０（及び、従ってシール２６０）の形を保持するとこを補助してもよい。プリーツ２７０の区分２７４の間で接合部２７８を設けるために、任意の好適な方法又は複数の方法を使用してもよく、これらの方法には、接着、超音波溶着、熱溶着、化学的溶着等を含むが、これらに限定されない。各プリーツ２７０に関連して１つの接合部２７８のみが図示されているが、２つ以上の接合部を設ける又は他のプリーツは接合部を含まない一方、いくつかのプリーツは１つ以上の接合部を含んでもよいことを理解すべきである。更に、接合部２７８は、図５に示すように限定領域において（例えば、点において又は線に沿って）提供されてもよいが、或いは、プリーツ２７０内の区分２７４は、共有表面の大部分（即ち、プリーツ２７０内で互いに面する区分２７４の表面）に亘って共に接合されてもよい。

図示しないが、プリーツ２７０は、更に、トップシート２３０及び／又はバックシート２３２に接合又は取り付けられてもよい。当該接合部は、更に、プリーツ２７０、従って、シール２６０、の全体の形を保持しやすくしてもよい。

シール２６０は、好ましくは、折り畳み先端部２７６が折り畳み基部２７７から異なる距離で配置されるように、異なる長さを備えた区分２７４を含むプリーツ２７０を含んでよい。プリーツの高さ（プリーツ２７０内の折り畳み先端部２７６と折り畳み基部との間の距離）は、低いプリーツの高さを有する横中央の両端にあるプリーツ２７０と共に図５に示すように、シール２６０の横中央に最大近接することが好ましい。当該配置は、全体的に凸面形状を有するシール２６０を提供することが好ましい（図５に示すシール２６０の全体の形を参照）。凸面形状を備えるシール２６０は、おむつ２０の着用者の腰領域の背骨陥凹により良く適合してもよい。しかし、シール２６０内のプリーツ２７０は、全てが同一のプリーツの高さを有するか、又は所望であれば、任意の他の選択された配置（例えば、凹状、正弦波状等）であってもよいことを理解すべきである。

シール３６０の別の例示的実施形態は、図６の断面図に示される。多くの点で、図５のシール２６０で見られるものと同様の方法で配置されたプリーツ３７０を含むシール３６０は、シール２６０と同様の方法で構成されてもよい。

プリーツシール２６０と比較してプリーツシール３６０の１つの考えられる違いは、プリーツ３７０を構成するために用いられる素材は、プリーツ３７０の間の接続横方向区分３７５もまた弾力性を示すように、弾性的であってよいことである。実施例において、プリーツ３７０の素材は、弾力性を示すが、プリーツ３７０の基部を接続する区分３７５は、弾力性を示さないことが望ましい場合、安定化層３７９は、シール３６０の使用中に、横方向３１２においてシール３６０の伸びを抑制するためにプリーツ３７０の基部に近接して設けられてもよい。

いくつかの実施例において、安定化層３７９に接続しているウエスト領域の一部が非弾性的であるように、安定化層３７９は非弾性的であってもよい。他の実施例において、安定化層３７９に接続されるウエスト領域の一部内で伸びに対する耐性を単に増加する安定化層層３７９の状態で、安定化層３７９自体は弾性的であってもよい。安定化層３７９は、例えば、不織布ウェブ、フィラメント、多成分糸ウェブ、フィルム等の好適な素材又は複数の素材から構成される。いくつかの実施例において、プリーツ３７０及び／又は相互接続区分３７５を形成するために用いられるものと同一の素材から構成されてもよい。

安定化層３７９は、シール３６０内の任意の選択された構成部品又はシール３６０に組み込まれている吸収性物品、例えば、プリーツ３７０、接続区分３７５、トップシート３３０、バックシート３３２等に接合されてもよい。任意の好適な方法又は複数の方法は、接着、超音波溶着、熱溶着、化学的溶着等を含むが、これらに限定されない接合部を提供するために用いられてもよい。

プリーツ３７０を形成するために用いられる素材３７２が弾性的である場合、素材３７２の弾力性は、ウエスト領域の周辺部に弾力性を提供するために有利に用いられてもよい。図６に示すように、シール３６０は、弾性ウエスト部３８０によって各々の側面上で囲まれている。シール３６０を含む物品の部分は、図６に示すように、弾性素材３７２上に集まり得る構成部品を含むことが好ましい。当該集まりは、例えば、弾性素材３７２が伸びたとき、弾性素材３７２にトップシート３３０及びバックシート３３２を取り付けることにより達成できる。素材３７２が解放されたとき、当業者に公知の方法により取り付けられた構成部品を引きつける、又は集める。

本明細書において本発明に係るシールの種々の実施形態が記載されるが、本発明の他の潜在的な利点は、弾性圧縮シールが組み込まれる吸収性物品の製造方法で見いだすことができる。当該製造工程は、通常ウェブ基盤であり、即ち、所望の吸収性物品を形成するために折り畳み、被覆（sheeting）、切断、細断等によって処理されるロールからほどいた異なる素材のウェブを用いることに依存する。ロール供給の組立工程の代わりに、潜在的にさらなる製造上の利点を提供するために１つ以上のウェブが組立工程に沿って製造されてもよい。

ｉ．本明細書で記載するように、本発明のシールの潜在的な利点は、折り畳んで積み重ねされ、積み重ねられる分離区分を提供し、並びに所望の厚さ又は比較的薄い素材の単一層のみでは提供できない弾性圧縮性を備えるシールを提供するためにプリーツを形成する素材からなる比較的薄いウェブを用いることにある。

図７は、好ましくは、ロール状で提供される又はシール組立工程に沿って製造されるシール素材４９０がシールを形成する装置４９２へと移るシステム及び方法を示す。シールを形成する装置は、個々のシート（連続ロール又は積み重ねから供給され得る）等として連続ウェブ状のシール素材４９０に対応するを受け取ることができるのが好ましい。用いられるシールの構成に応じて、シールを形成する装置は、装置４９４によって吸収性物品に施されるシールを製作するために必要となるように、シール素材４９０を変換（例えば、折り畳み部、シート、切り取り、積み重ね、プリーツ等）してもよい。いくつかの実施例において、変換及び適用は同一ステーションにおいて仕上げられてもよい。

本発明のシールの素材を変換するために用いられる装置は、素材の特性、製造工程の速度に基づいて選択されてもよい。いくつかの潜在的に好適な変換装置は、例えば、米国特許第４、４２１、５０１号（シェファー（Scheffer））、第４、４８８、９２７号（フーパー（Hooper））、第４、６１４，５１２号（カプデボスク（Capdeboscq））、第４、６８２、９７７号（バクストン（Buxton））、第５、００７、８９０号（アルバース（Alverth）ら）、第５，３００，００７号（コバー（Kober））、第５、５５６、３６０号（コバー（Kober）ら）等に記載されている。シールに含まれるのであれば、シールを形成する装置は、シールの形成に必要とされる接合装置（例えば、接着装置、溶着装置等）、穿孔装置等を含有してもよい。

図８は、ウエストシールとして用いるために折り畳まれた弾性素材からなる一連続ウェブ５４０の一部を示す。連続ウェブ５４０の長さ５１０に沿って広がる折り畳み線５７６に沿って折り畳まれることが好ましい。折り畳んだ後、ウェブ５４０は、ウェブ５４０の幅を隔てて広がる（幅は長さ５１０に略直角である）線５４４に沿って分離（例えば、被覆（sheeted））されることが好ましい。

更に、折り畳んだ積み重ねの区分５７４の間の接合部５７８は図８に示される。接合部５７８（例えば、接着、溶着等を施して形成されてもよい）は、連続ウェブ５４０の長さ５１０に沿って選択された位置において区分５７４を取り付けることが好ましい。

図９は、本発明に係るプリーツシールのプリーツ６７０を含むためにプリーツを付けられた弾性素材からなる別の連続ウェブ６４０の一部を示す。プリーツは、連続ウェブ６４０の長さ６１０に沿って広がる折り畳み線６７６に沿うことが好ましい。プリーツ６７０が形成された後、ウェブ６４０は、ウェブ６４０の幅（幅が長さ６１０に略直角である）を隔てて広がる線６４４に沿って分離（例えば、被覆（sheeted））されることが好ましい。

更に図９は、プリーツ６７０の区分６７４の間の接合部６７８を示す。接合部６７８（例えば、接着、溶着等を施して形成されてもよい）は、連続ウェブ６４０の長さ６１０に沿って選択された位置において区分６７４を取り付けることが好ましい。

図１０は、本発明に係る分離区分の積み重ねを備えるシールを形成するために積み重ねられた複数の層７７４を備える弾性素材からなる別の連続ウェブ７４０の一部を示す。積み重ねは、例えば、必要に応じて開かれ、並べられる弾性素材からなる個別のロールを用いて各層７７４用の個別の連続ウェブを整列することによって、積み重ねを行うことが好ましい。或いは、積み重ねの２つ以上の層７７４は、単一の幅広いウェブを、図１０に示すように積み重ね配置を形成するために再度整列可能なより狭いウェブへと細断することによって提供されてもよい。少なくとも２つの異なるウェブ及びその結果として得られる層７７４は、好ましくは、異なる幅を有してもよい（幅が長さに略直角に測定される）。いくつかの実施形態において、連続ウェブ７４０内の全ての層７７４は、同一の素材で構成されてもよい。他の実施形態において、連続ウェブ７４０内の少なくとも２つの層７７４は、異なる素材で構成されてもよい。

各層７７４は、好ましくは、積み重ね連続ウェブ７４０の長さ７１０に沿って広がる。積み重ね連続ウェブ７４０が形成された後、ウェブ７４０は、積み重ねウェブ７４０の幅（幅が長さ７１０に略直角である）を隔てて広がる線７４４に沿って分離（例えば、被覆（sheeted））されることが好ましい。

更に、積み重ねウェブ７４０の層７７４の間の接合部７７８は図１０に示される。接合部７７８（例えば、接着、溶着等を施して形成されてもよい）は、積み重ねウェブ７４０の長さ７１０に沿って選択された位置において区分７７４を取り付けることが好ましい。

幅及び長手方向によって形成される平面に直角であり、横方向に平行である（例えば、図２、３、５及び６の断面図又は側面図を参照）好ましくは、Ｚ方向面を含んだ略凸面形状を有する弾性圧縮シールが本明細書に記載されているが、代替形状を有するシールであることもできる。例えば、本発明に従って製造されたシールは、当該Ｚ方向面において全体的に長方形断面形状を有してもよい。

なお別の代替形態において、図示するシールが、幅及び長手方向（例えば、図１が印刷されている紙によって占められる面）によって定められる面において長方形であってもよいが、本発明のシールはその他の形であってもよい。シール８６０が下縁８６１、上縁８６３及び側面８６５を有する当該１つの代替形状は、図１１に示される。長手方向８１０及び横方向８１２の両方は、図１１に更に示される（シール８６０の形が画定される面を画定する長手方向８１０及び横方向８１２を含む）。

長手方向に移動する低粘度物質の流れ方向を変えるために、下縁８６１が成形されていることが好ましい。下縁は、好ましくは、横方向に沿って少なくとも部分的に流れを変えてよい。流れの変換は、吸収性物品のウエスト領域を隔てて広がる（例えば、図１に示すように、整列した長方形のシールの下縁が配置されるように）横方向８１２と整列しない下縁を備える任意のシールを用いて達成され得る。

いくつかの実施形態において、シールは、横方向８１２と整列せず、長手方向８１０と整列する中心線の周囲で対称を示す下縁８６１を有することが好ましい。シール８６０が、両側面に外部８６７がある中間部８６６を含む当該一実施形態は、図１１に示される。シール８６０の下縁の中間部は、シール８６０が用いられる吸収性物品の中央領域により近く配置されていることが好ましい（図１１に示さず）。下縁８６１の当該１つの代替形状は、図１１に示すように凸曲線状であるが、その他多くの形、例えば、Ｖ字形等であることができる。長手方向８１０に沿って下縁８６１に向かって流れる低粘度物質は、好ましくは、外側部８６７に向かって縁８６１に沿って流れるように変えてよい。

更に、図１１に示すように、シール８６０の上縁８６３は、好ましくは、下縁８６１の形に補完的である形を有してもよい。図示されるシールにおいて、下縁８６１は凸面であるが、上縁は凹面である。当該配置の一潜在的な利点は、上縁８６３がウェブの次のシールの下縁を画定するため、例えば、シール８６０が長手方向８１０に広がるウェブで被覆される（sheeted）ことにより、ほとんど或いは全く素材が無駄にならない。シール８６０の長手方向の対称は、無駄の削減並びに補完的な下及び上縁８６１及び８６３に更に役立っていることを留意されたい。

本発明に関連して用いられるシールは、更に、シールの寸法及び／又はシールを形成するために用いられる素材に基づいて特徴づけられてもよい。例えば、積み重ね、プリーツ等に用いられる弾性素材は、１ミリメータ（ｍｍ）以上、好ましくは１．５ｍｍ以上の厚さを有することが好ましい。弾性素材の上端の厚さは、４ｍｍ以下、又は更には２．５ｍｍ以下でることが好ましい。

シールの最大厚（Ｚ方向において）は、好ましくは４ｍｍ以上、又は更には６ｍｍ以上でもよい。上端において、シールの厚さは、１５ｍｍ以下、又は更には１０ｍｍ以下が好ましい。

本明細書に記載の折り畳み又は積み重ねシールにおいては、横方向に沿った基部においてシールの幅は（即ち、後部ウエスト領域を隔てて）、２５ｍｍ以上、又は更には３０ｍｍ以上が好ましい。範囲の上端において、シールの基部は、６０ｍｍ以下、又は更には４５ｍｍ以下の横方向幅を有することが好ましい。折り畳み又は積み重ねシールにおいて、最上層は、５ｍｍ以上、又は更には１０ｍｍ以上の横方向幅を有することが好ましい。範囲の上端において、最上層は、３５ｍｍ以下、又は更には２５ｍｍ以下の横方向幅を有することが好ましい。

長手方向に沿って、シールの長さは、１５ｍｍ以上、又は更には２０ｍｍ以上が好ましい。範囲の上端において、シールの長手方向の長さは、５０ｍｍ以下、又は更には４０ｍｍ以下が好ましい。

吸収性物品に組み込まれている弾性素材の全横方向幅（即ち、積み重ね／プリーツ部から横方向に広がる部分）は、いくつかの実施形態において、好ましくは７５ｍｍ以上でもよい。範囲の上端において、吸収性物品に組み込まれている弾性素材の全横方向幅（即ち、積み重ね／プリーツ部から横方向に広がる部分）は、１５０ｍｍ以下が好ましい。

特許の開示一式、特許文献、及び本明細書に引用された公報の内容全体を、それぞれが個々に援用されたように、参照として本明細書に援用する。

本発明の例示的実施形態は、本発明の範囲内で実行可能な変更に関して記述する。本発明におけるこれら及び他の変形及び変更は、本発明の範囲から逸脱することなく当業者にとって明らかであり、本発明が、本明細書で説明された代表的な実施形態に限定されないことを理解されるべきである。従って、本発明は、特許請求の範囲及びその等価物によってのみ限定される。

おむつの他の構成部品を図示するためにトップシート部分を切り欠いて示す使い捨ておむつの上面図。 図１における線２−２に沿って折り畳んだ積み重ね形式の一実施例のシールの断面図。 弾性圧縮素材からなる分離区分の積み重ね形状での別の実施例のシールの側面図。 図３に示すシールの平面図。 弾性素材からなるプリーツを含む別の実施例のシールの断面図。 弾性伸縮素材からなるプリーツを含む別の実施例のシールの断面図。 本発明に係るウエストシールの一製造システム／方法のブロック図。 ウエストシールとして用いるために折り畳んだ弾性素材からなる連続ウェブの一部を示す。 本発明に係るプリーツシールを形成するための弾性素材からなる別の連続ウェブの一部を示す。 本発明に係る分離区分が一重なりになった形状でシールを形成するために積み重ねた複数の層を含む別の連続ウェブの一部を示す。 長手及び横方向によって画定された平面上のシールの１つの代替形状を示す。

Claims (39)

1. 着用者のウエスト周囲にフィットするように適合された吸収性物品であって、
   吸収性素材並びに第１の端部及び第２の端部を備え、前記第１の端部及び前記第２の端部が、中央領域の反対側で長手方向に間隔を置く中央領域と、
   前部ウエスト領域が、前記中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、横方向は前記長手方向に対して略直角であり、前記中央領域の第１の端部に配置された前部ウエスト領域と、
   前記中央領域の前記第２の端部を隔てて前記横方向に広がり、この前記中央領域の前記第２の端部に配置された後部ウエスト領域と、
   シールが弾性素材からなる層が３つ以上折り畳んだ積み重ねを備え、前記折り畳んだ積み重ねが、前記後部ウエスト領域を隔てて前記横方向に間隔を置く２つ以上の折り畳み部を備えた弾性素材からなる連続した長さ、及び一区分の反対側において折り畳み部の各対の間で前記横方向に広がる弾性素材の一区分を備え、前記後部ウエスト領域を占めるシールと、を備える、物品。
2. 前記弾性素材が、横方向に前記後部ウエスト領域を隔てて５０％以上広がる、請求項１に記載の物品。
3. 前記２つ以上の折り畳み部が、略、長手方向と整列する、請求項１に記載の物品。
4. 弾性素材からなる前記折り畳んだ積み重ねにおける前記区分が、横方向において測定される異なる長さを備える、請求項１に記載の物品。
5. 弾性素材からなる前記折り畳んだ積み重ねが、５つ以上の弾性素材からなる層を備える、請求項１に記載の物品。
6. 弾性素材からなる前記折り畳んだ積み重ねによって占められる前記後部ウエスト領域の前記一部内に配置された非弾性安定化層を更に備える、請求項１に記載の物品。
7. 弾性素材からなる前記折り畳んだ積み重ねが、弾力材からなる前記３つ以上の層の間に形成された接合部を備える、請求項１に記載の物品。
8. 弾性素材からなる前記折り畳んだ積み重ねが、前記幅及び長手方向によって形成される面に対して直角で、更に前記横方向に対して平行であるＺ方向面を含んだ略凸面形状である横断面を備える、請求項１に記載の物品。
9. 前記シールが、前記横方向と同線上にはない下縁を備える、請求項１に記載の物品。
10. 着用者のウエスト周囲にフィットするように適合された吸収性物品であって、
    吸収性素材並びに第１の端部及び第２の端部を備え、前記第１の端部及び前記第２の端部が、中央領域の向かい合った端において長手方向に間隔を置く中央領域と、
    前部ウエスト領域が、前記中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、前記横方向は前記長手方向に対して略直角であり、前記中央領域の前記第１の端部に配置された前部ウエスト領域と、
    前記中央領域の前記第２の端部を隔てて前記横方向に広がり、前記中央領域の前記第２の端部に配置された後部ウエスト領域と、
    シールが複数のプリーツに集められた弾性素材の連続した長さを備え、前記プリーツが弾性素材の区分を分離する折り畳み部を備え、各プリーツの前記区分が、長手方向及び横方向によって定められる面に対して略直角に配向された前記後部ウエスト領域の一部を占めるシールと、を備える、物品。
11. 前記複数のプリーツの前記区分が、前記折り畳み部の間において異なる長さを備える、請求項１０に記載の物品。
12. 前記複数のプリーツの前記区分の前記長さが、前記シールの中央に最大限に近接した、請求項１１に記載の物品。
13. 前記複数のプリーツの隣接するプリーツが前記横方向に前記ウエスト領域に沿って互いから分離され、前記シールが圧縮されていないとき、前記隣接するプリーツの前記区分が互いに接触しない、請求項１０に記載の物品。
14. 前記複数のプリーツが、前記横方向に前記ウエスト領域に沿って互いにすぐ隣り合った、請求項１０に記載の物品。
15. 前記弾性素材が、横方向に前記後部ウエスト領域の５０％以上を隔てて広がる、請求項１０に記載の物品。
16. 弾性素材からなる前記複数のプリーツによって占められる前記後部ウエスト領域の前記一部内に配置された安定化層を更に備える、請求項１０に記載の物品。
17. 前記複数のプリーツの各プリーツの前記区分が、前記折り畳み部の間において互いに接合される、請求項１０に記載の物品。
18. 前記複数のプリーツが、前記横及び長手方向によって形成される面に対して直角で、更に前記横方向に対して平行であるＺ方向面を含んだ略凸面形状である横断面を備えるシールを形成する、請求項１０に記載の物品。
19. 前記シールが、前記横方向と整列しない下縁を備える、請求項１０に記載の物品。
20. 着用者のウエスト周囲にフィットするように適合された吸収性物品であって、
    吸収性素材並びに第１の端部及び第２の端部を備え、前記第１の端部及び前記第２の端部が、中央領域の向かい合った端において長手方向に間隔を置く中央領域と、
    前部ウエスト領域が、前記中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、横方向は前記長手方向に対して略直角であり、前記中央領域の第１の端部に配置された前部ウエスト領域と、
    前記中央領域の前記第２の端部を隔てて前記横方向に広がり、前記中央領域の前記第２の端部に配置された後部ウエスト領域と、
    前記シールが弾性素材の２つ以上の分離区分を備える積み重ねを備え、前記２つ以上の分離区分が前記横方向に沿って異なる長さを有し、前記後部ウエスト領域の非弾性部を占めるシールと、を備える、物品。
21. 弾性素材からなる前記２つ以上の分離区分が、異なる素材で構成されている、請求項２０に記載の物品。
22. 弾性素材からなる前記２つ以上の分離区分の積み重ねが、弾力材からなる前記２つ以上の個別部分の間に形成された接合部を備える、請求項２１に記載の物品。
23. 弾性素材からなる前記２つ以上の分離区分の積み重ねが、前記幅及び長手方向によって形成される面に対して直角で、更に前記横方向に対して平行であるＺ方向面を含んだ略凸面形状である横断面を備えるシールを形成する、請求項２０に記載の物品。
24. 前記シールが、前記横方向と整列しない下縁を備える、請求項２０に記載の物品。
25. ウエストシールを備える吸収性物品の製造方法であって、
    弾性素材からなる３つ以上の層を備える折り畳んだ積み重ねを形成するために弾性素材からなる連続ウェブを折り畳む工程と、
    弾性素材からなる連続ウェブから折り畳んだ積み重ねの一部を分離する工程と、
    吸収性物品の後部ウエスト領域内において弾性素材からなる折り畳んだ積み重ねを取り付ける工程と、を含む、方法であり、
    吸収性素材並びに第１の端部及び第２の端部を備え、前記第１の端部及び前記第２の端部が、中央領域の向かい合った端において長手方向に間隔を置く中央領域と、
    前部ウエスト領域が、前記中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、横方向は前記長手方向に対して略直角であり、前記中央領域の第１の端部に配置された前部ウエスト領域と、を備え、
    前記後部ウエスト領域が前記中央領域の前記第２の端部に配置され、前記後部ウエスト領域が前記中央領域の前記第２の端部を隔てて前記横方向に広がり、
    前記弾性素材からなる折り畳んだ積み重ねが、前記後部ウエスト領域を隔てて前記横方向に間隔を置く２つ以上の折り畳み部を備えた弾性素材の連続した長さ、及び区分の向かい合った端において折り畳み部の各対の間で前記横方向に広がる弾性素材の区分を備える、吸収性物品。
26. 前記折り畳み部が、前記連続ウェブの前記長さに沿って広がる折り畳み線を有するために前記連続ウェブを備え、前記分離は、折り畳んだ後、前記連続ウェブを薄板にすることを含む、請求項２５に記載の方法。
27. 前記折り畳んだ積み重ね内に弾性素材からなる前記層を接合することを更に含む、請求項２５に記載の方法。
28. 前記接合が、折り畳む前に、前記弾性素材に接着部を施すことを含む、請求項２７に記載の方法。
29. 前記接合が、折り畳んだ後、前記弾性素材を溶着することを含む、請求項２７に記載の方法。
30. ウエストシールを備える吸収性物品の製造方法であって、
    複数のプリーツを備えるプリーツ連続ウェブを形成するために弾性素材からなる連続ウェブにプリーツを付ける工程と、
    プリーツシールを形成するために、前記連続ウェブから前記プリーツ連続ウェブの一部を分離する工程と、
    吸収性物品の後部ウエスト領域内において前記プリーツシールを取り付ける工程と、を含む、方法であり、
    吸収性素材並びに第１の端部及び第２の端部を備え、前記第１の端部及び前記第２の端部が、中央領域の向かい合った端において長手方向に間隔を置く中央領域と、
    前部ウエスト領域が、前記中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、横方向は前記長手方向に対して略直角であり、前記中央領域の第１の端部に配置された前部ウエスト領域と、を備え、
    前記後部ウエスト領域が前記中央領域の前記第２の端部に配置され、前記後部ウエスト領域が前記中央領域の前記第２の端部を隔てて前記横方向に広がり、
    前記プリーツシールが弾性素材の連続片を備え、前記プリーツが弾性素材の区分を分離する折り畳み部を備える、吸収性物品。
31. 前記プリーツが、前記連続ウェブの前記長さに沿って広がる折り畳み線を有するために前記連続ウェブを含み、前記分離は、折り畳んだ後、前記連続ウェブを薄板にすることを含む、請求項３０に記載の方法。
32. 前記プリーツ内に弾性素材の前記区分を接合することを更に含む、請求項３０に記載の方法。
33. 前記接合が、プリーツを付ける前に、前記弾性素材に接着部を施すことを含む、請求項３２に記載の方法。
34. 前記接合が、前記弾性素材を溶着することを含む、請求項３２に記載の方法。
35. ウエストシールを備える吸収性物品の製造方法であって、
    弾性素材からなる２つ以上の層を備える連続積み重ねウェブを形成するために弾性素材からなる２つ以上の連続ウェブを整列する工程と、
    弾性素材の分離区分の積み重ねを形成するために前記連続積み重ねウェブの一部を分離する工程と、
    吸収性物品の後部ウエスト領域内において弾性素材の分離区分の積み重ねを取り付ける工程と、を含む、方法であり、
    吸収性素材並びに第１の端部及び第２の端部を備え、前記第１の端部及び前記第２の端部が、中央領域の向かい合った端において長手方向に間隔を置く中央領域と、
    前部ウエスト領域が、前記中央領域の第１の端部を隔てて横方向に広がり、横方向は前記長手方向に対して略直角であり、前記中央領域の第１の端部に配置された前部ウエスト領域と、を備え、
    前記後部ウエスト領域が前記中央領域の前記第２の端部に配置され、前記後部ウエスト領域が前記中央領域の前記第２の端部を隔てて前記横方向に広がる、吸収性物品。
36. 前記２つ以上の層の全てが同一の素材で構成される、請求項３５に記載の方法。
37. 前記２つ以上の層の少なくとも２つが異なる素材で構成される、請求項３５に記載の方法。
38. 前記連続積み重ねウェブ内において前記層を接合することを含む、請求項３５に記載の方法。
39. 前記整列が、弾性素材からなる前記２つ以上の連続ウェブを形成するためにより幅広い連続ウェブに細断することを含む、請求項３５に記載の方法。

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