JP2009533889A - パケット複製転送を用いるハンドオフ中のパケット損失防止 - Google Patents

パケット複製転送を用いるハンドオフ中のパケット損失防止 Download PDF

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Abstract

【解決手段】本発明は現在の接続点における複製転送モジュールの提供による、現在の接続点から新しい接続点に移動するモバイルデバイスにおけるパケット損失のないハンドオフに関する。複製転送モジュールは、モバイルノードが現在の接続点から新しい接続点に遷移する間に、モバイルノードに送信されているパケットを複製し格納する。複製転送モジュールは、モバイルノードの最後の既知のコンタクトアドレスとしてアドレスのリストを維持する。モバイルノードの初期複製要求は、モバイルノードの最初のコンタクトアドレスを含む。続く複製要求は、リストにアドレスを追加するか削除し、アドレスが追加されることになっているかリストから削除されることになっているかどうか示すアドレスごとのフラグを伝えるために用いられる。
【選択図】図1

Description

本出願は、無線ネットワーキング、および(いくつかの好ましい実施形態では)近隣のネットワーク等の間でモバイルデバイスのハンドオフ中にパケット損失を防止する方法に関する。
1.ネットワークおよびインターネット(登録商標)プロトコル
多様なコンピュータネットワークがあり、インターネットは最も有名である。インターネットは、コンピュータネットワークの世界規模のネットワークである。今日、インターネットは、何百万人ものユーザが利用可能な、公衆の自律的ネットワークである。インターネットは、TCP/IP(すなわち、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル)と呼ばれる1組の通信プロトコルを使って各ホストを接続する。インターネットは、インターネットバックボーンとして知られる通信インフラストラクチャを有する。インターネットバックボーンへのアクセスは大部分企業および個人へのアクセスを再販するインターネットサービスプロバイダ(ISP)によって制御される。
IP(インターネットプロトコル)に関して、これは、ネットワーク上である装置(電話機、PDA[携帯情報端末]、コンピュータなど)から別の装置にデータを送るためのプロトコルである。IPはコネクションレス型プロトコルである。今日、IPv4、IPv6などを含めて、様々なIPのバージョンがある。ネットワーク上の各ホスト装置は、該ホスト装置のIPネットワークへの接続点を識別する少なくとも1つのIPアドレスを有する。通信時の端点間接続は連続的ではない。ユーザがデータまたはメッセージを送信し、または受信するとき、データまたはメッセージは、パケットと呼ばれる構成要素に分割される。各パケットは、独立のデータ単位として扱われる。
インターネットなどのネットワークを介した各点間の伝送を標準化するために、OSI(開放型システム間相互接続)モデルが確立された。OSIモデルは、ネットワーク中の2点間の通信プロセスを7つの階層に分け、各層(レイヤ)は独自の機能セットを付加する。各装置は、送信側端点では各層を通る下方への流れがあり、受信側端点では各層を通る上方への流れがあるようにメッセージを処理する。7つの機能層を提供するプログラミングおよび/またはハードウェアは、通常、デバイスオペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェア、TCP/IPおよび/または他のトランスポートおよびネットワークプロトコル、ならびに他のソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせである。
通常、上位4層は、メッセージがユーザから、またはユーザへ渡されるときに使用され、下位3層は、メッセージが装置(IPホスト装置など)を通過するときに使用される。IPホストは、サーバ、ルータ、ワークステーションなど、IPパケットを送受信することのできるネットワーク上の任意の装置である。他の何らかのホストに向けられているメッセージは、各上位層には渡されず、この他のホストに転送される。OSIおよび他の類似するモデルでは、IPは第3層、すなわちネットワーク層にある。OSIモデルの各層を以下に列記する。第7層(すなわち、アプリケーション層)は、例えば、通信相手が識別され、サービス品質が識別され、ユーザ認証およびプライバシが考慮され、データ構文に対する制約条件が識別される層である。第6層(すなわち、プレゼンテーション層)は、例えば、着信および発信データをあるプレゼンテーション形式から別の形式に変換する層である。第5層(すなわち、セッション層)は、例えば、アプリケーション間の会話、交換およびダイアログをセットアップし、調整し、終了させる層である。第4層(すなわち、トランスポート層)は、例えば、エンドツーエンド制御および誤りチェックなどを管理する層である。第3層(すなわち、ネットワーク層)は、例えば、経路指定や転送などを処理する層である。第2層(すなわち、データリンク層)は、例えば、物理レベルでの同期を提供し、ビットスタッフィングを行い、伝送プロトコルの知識および管理などを提供する層である。米国電気電子技術者協会(IEEE)では、データリンク層を、物理層との間のデータ転送を制御するMAC(媒体アクセス制御)層と、ネットワーク層とのインターフェースを取り、コマンドを解釈し、誤り回復を行うLLC(論理リンク制御)層という、2つのさらなる副層(サブレイヤ)に細分する。第1層(すなわち、物理層)は、例えば、物理レベルにおいてネットワークを介してビットストリームを伝達する層である。IEEEでは、物理層を、PLCP(物理層収束手順)副層とPMD(物理媒体依存)副層とに細分する。
典型的には、例えばOSIモデルおよびその他同種のものにおけるネットワーク層または第3層を含む層のような、第2層よりも高い層は高次レイヤと呼ばれる。
2.無線ネットワーク
無線ネットワークは、例えば、セルラおよび無線電話機、PC(パーソナルコンピュータ)、ラップトップコンピュータ、装着型コンピュータ、コードレス電話機、ポケットベル、ヘッドセット、プリンタ、PDAなど、多種多様なモバイルデバイスを組み込むことができる。例えば、モバイルデバイスは、音声および/またはデータの高速無線伝送を確保するデジタルシステムを含むことができる。典型的なモバイルデバイスは、トランシーバ(すなわち、例えば送信機、受信機、および望しくは他の機能が統合されたシングルチップトランシーバを含む、送信機および受信機)、アンテナ、プロセッサ、1つまたは複数のオーディオトランスデューサー(例えば、オーディオ通信用デバイスにおいて見られるようなスピーカまたはマイクロホン)、(例えばROM、RAM、デジタルデータ記憶装置等、データ処理をするデバイスにおいて見られるような)電磁気データ記憶装置、メモリ、フラッシュメモリ、完全なチップセットまたは集積回路、(例えばUSB、CODEC、UART、PCMなどのような)インターフェース等の構成要素のうちのいくつかまたはすべてを含んでいる。
モバイルユーザが無線接続を介してローカルエリアネットワーク(LAN)に接続することのできる無線LAN(WLAN)が、無線通信に用いられ得る。無線通信には、例えば、光、赤外線、電波、マイクロ波などの電磁波を介して伝搬する通信などが含まれ得る。現在、ブルートゥース(登録商標)、IEEE802.11、HomeRFなど、様々なWLAN標準が存在する。
一例として、ブルートゥース製品は、モバイルコンピュータ、モバイル電話機、携帯式ハンドヘルド機器、携帯情報端末(PDA)、および他のモバイルデバイスの間のリンク、ならびにインターネットへの接続を提供するのに使用できる。ブルートゥースは、デバイスが、短距離無線接続を使って、相互に、また非デバイスと、どのようにして容易に相互接続し合うことができるかを詳述するコンピュータおよび電気通信業界仕様である。ブルートゥースは、ある機器と別の機器との間でデータを同期させ、整合させ続けることを必要とする、様々なモバイルデバイスの普及から生じるエンドユーザ問題に対処して、異なるベンダからの装置を相互にシームレスに動作させるデジタル無線プロトコルを作成する。ブルートゥース機器は、共通の命名概念に従って命名できる。例えば、ブルートゥース機器は、ブルートゥース機器名(BDN)または一意のブルートゥース機器アドレス(BDA)に関連付けられた名前を持ち得る。また、ブルートゥース機器は、インターネットプロトコル(IP)ネットワークに参加することもできる。ブルートゥース機器がIPネットワーク上で機能する場合、この機器は、IPアドレスおよびIP(ネットワーク)名を備え得る。よって、IPネットワークに参加するように構成されたブルートゥース機器は、BDN、BDA、IPアドレスおよびIP名などを含むことができる。「IP名」という用語は、インターフェースのIPアドレスに対応する名前を指す。
IEEE標準であるIEEE802.11は、無線LANおよび機器の技術の仕様を定める。802.11を使えば、各単一基地局がいくつかの機器をサポートする無線ネットワークが実現できる。いくつかの例では、機器に無線ハードウェアが事前装備されていることもあり、ユーザが、アンテナを含み得る、カードなどの別個のハードウェアをインストールすることもできる。例えば、802.11で使用される機器は、通常、機器がアクセスポイント(AP)であるか、移動局(STA)であるか、ブリッジであるか、PCMCIAカードであるか、それとも別の機器であるか否かを問わず、注目すべき以下の3つの要素、すなわちトランシーバー、アンテナ、およびネットワークにおける各点間のパケットの流れを制御するMAC(媒体アクセス制御)層を含む。
更に、いくつかの無線ネットワークでは、複数インターフェース機器(MID)が利用できる。MIDは、ブルートゥースインターフェースと802.11インターフェースなど、2つの独立のネットワークインターフェースを含むことができ、よって、MIDが2つ以上の別個のネットワーク上に参加すると同時に、ブルートゥース機器ともインターフェースすることが可能になる。MIDは、IPアドレス、およびIPアドレスに関連付けられた共通IP(ネットワーク)名を持つことができる。
無線ネットワーク機器には、それだけに限らないが、ブルートゥース機器、複数インターフェース機器(MID)、802.11x機器(802.11a、802.11b、802.11g機器などを含む、IEEE802.11機器)、HomeRF(家庭内無線周波数)機器、Wi−Fi(Wireless Fidelity)機器、GPRS(汎用パケット無線システム)機器、3Gセルラ機器、2.5Gセルラ機器、GSM(移動通信用グローバルシステム)機器、EDGE(Enhanced Data for GSM Evolution)機器、TDMA型(時分割多重接続)機器、またはCDMA2000を含むCDMA型(符号分割多重接続)機器が含めることができる。各ネットワーク機器は、それだけに限らないが、IPアドレス、ブルートゥース機器アドレス、ブルートゥース共通名、ブルートゥースIPアドレス、ブルートゥースIP共通名、802.11IPアドレス、802.11IP共通名、IEEE MACアドレスを含む、様々な種類のアドレスを含むことができる。
また、無線ネットワークは、例えば、モバイルIP(インターネットプロトコル)システム、PCSシステム、および他のモバイルネットワークシステムにおいて見られる方法およびプロトコルも関与できる。モバイルIPでは、これに、インターネット技術標準化委員会(IETF)によって作成された標準通信プロトコルが関与する。モバイルIPでは、モバイルデバイスユーザは、これらの一旦割り当てられたIPアドレスを維持しつつ、各ネットワークにまたがって移動することができる。モバイルIPは、インターネットプロトコル(IP)を拡張し、モバイルデバイスのホームネットワーク外部に接続するときに、モバイルデバイスにインターネットトラフィックを転送する手段を付加する。モバイルIPは、各モバイルノードに、これのホームネットワーク上のホームアドレスと、ネットワークおよびこれのサブネット内の機器の現在位置を識別する気付アドレス(CoA)を割り当てる。機器が異なるネットワークに移動すると、機器は、新しい気付アドレスを受け取る。ホームネットワーク上のモビリティエージェントは、各ホームアドレスを、これの気付アドレスと関連付けることができる。モバイルノードは、例えばインターネット制御メッセージプロトコル(ICMP)などを使って、これの気付アドレスを変更する都度ホームエージェントにバインディング更新を送ることができる。
(例えば、モバイルIP外部などの)基本的なIP経路指定において、典型的には、経路指定機構は、各ネットワークノードが、常に、インターネットなどへの一定の接続点を有し、かつ各ノードのIPアドレスが、これが接続されているネットワークリンクを識別するという仮定を利用する。本明細書において、「ノード」という用語は、例えば、データ伝送のための再配信点や端点などを含むことができ、他のノードへの通信を認識し、処理し、および/または転送することのできる接続点を含む。例えば、インターネットルータは、例えば機器のネットワークを識別するIPアドレスなどを調べることができる。次いで、ネットワークレベルにおいて、ルータは、例えば、特定のサブネットを識別するビットセットを調べることができる。次いで、サブネットレベルにおいて、ルータは、特定の機器を識別するビットセットを調べることができる。典型的なモバイルIP通信の場合、ユーザが、例えば、インターネットなどからモバイルデバイスを切断し、これを新しいサブネットで再接続しようとする場合、機器は、新しいIPアドレス、適正なネットマスクおよびデフォルトのルータを用いて再構成する必要がある。そうでなければ、経路指定プロトコルは、パケットを適正に配信することができないはずである。
3. モバイルデバイスのハンドオフ
例えば、(IEEE 802.11または802.16インターフェース等の)IPベースの無線ネットワークインターフェースを持つモバイルデバイスが、あるネットワークから別のネットワークへ移動する場合、該モバイルデバイスはローミングまたはハンドオフを行なう必要がある。既存のハンドオフ方法において、ハンドオフは、典型的には、以下のプロトコル層特有のハンドオフシーケンスによりに行われる。
最初に、ハンドオフが物理層で起こる。その際、モバイルデバイスはその無線チャネルをターゲットネットワーク内の例えば無線基地局または無線アクセスポイントに切り替える。
二番目に、ハンドオフが第2層で起こる。その際、モバイルデバイスは、その第2層(すなわちリンク層)接続をターゲットネットワークに切り替える。上に説明されるように、リンク層すなわち第2層はユーザトラヒックを伝えるIP層直下のプロトコルのことである。ターゲットネットワークが第2層認証を必要とする場合、モバイルデバイスは、ターゲットネットワークに対してこれを行なう。
三番目に、ハンドオフがIP層で起こる。その際、モバイルデバイスはターゲットネットワークからローカルIPアドレスを得て、もしターゲットネットワークによって必要とされればIP層認証を行ない、そしてさらに、該モバイルデバイスを宛先とするIPパケットが、ターゲットネットワークを介したIPネットワークにより該モバイルデバイスにルーティングされるように、IP層位置更新を行なう。場合によっては、IP層位置更新をサポートする一つの方法は、インターネット技術特別調査委員会(IETF)によって定義されたモバイルIPを用いることである。
四番目に、ハンドオフがアプリケーション層で起こる。モバイルデバイスは、ターゲットネットワークを通じてモバイルデバイス上のアプリケーションにそのアプリケーショントラヒックが正確に流れることを確保するために、必要なステップをアプリケーション層で行なう。例えば、モバイルデバイスがそのアプリケーション層シグナリングを管理するためにIETFによって定義されたセッション設定プロトコル(SIP)を用いる場合、アプリケーション層ハンドオフはそのホームSIPサーバーとその現在の位置を更新するモバイルデバイスによって成すことが可能である。もしターゲットネットワークによって必要とされれば、モバイルデバイスは、ターゲットネットワークに対するアプリケーション層認証を実行する必要があるかも知れない。例えば、モバイルデバイスがアクセスした3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)無線ネットワークにおいてIPマルチメディアサブシステム(IMS)を用いている場合である。ここで、IMSは、3GPPネットワーク上のマルチメディアアプリケーションのためのアプリケーション層シグナリングおよび管理をサポートする、SIPに基づいたシステムである。IP層ハンドオフまたはアプリケーション層ハンドオフのいずれかで十分である場合もたまにはある。すなわち、IP層およびアプリケーション層ハンドオフの両方を行なうことは不必要であるかもしれない。IPに基づいた無線ネットワークにおいて用いられる場合、これら既存の方法は著しいハンドオフ遅延をもたらす可能性がある。例えば、都市、複合施設または住宅の内部、そのほかにも複数無線LANが存在する公共場所のように、多数の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)がある地理的領域において、モバイルデバイスは、複数の無線ネットワークから強い無線信号を同時に受信することがあり得、該モバイルデバイスが、これらの無線ネットワークのうちのいくつかを用いることが認められない場合がある。
上に記載された既存のハンドオフ方法の下では、モバイルデバイスは、例えば無線信号の強度に基づいてターゲットネットワークを選択し、上に記載されたステップを経てターゲットネットワークに接続し、例えば、ネットワークを用いる認証が得られた場合、または当該ネットワークが、モバイルデバイスが必要とするサービスまたは能力(例えば十分な利用可能帯域幅)を提供しないならば、発見を行う。したがって、モバイルデバイスは、別のネットワークに接続しようとしなければならないし、必要とする能力およびサービスを提供(および使用することを許可)するネットワークに最終的に接続するまで(またはすべての可能なネットワークが尽きるまで)このプロセスを繰り返さなければならない。したがって、既存のシステムでは、ハンドオフに、許容されないほどの長い時間を要することがあり、いくつかの例として、生音声および/またはビデオアプリケーションなど影響を受けやすいアプリケーションに遅れを生じさせることがある。
様々なシステムおよび方法が知られているが、特に無線ネットワークにおいてハンドオフを行なうための改善されたシステムおよび方法が依然として必要とされている。
本発明の好ましい実施形態の概略的な態様は、モバイルノード(MN)がハンドオフの最中にあるときにパケット損失を防止することである。本発明のいくつかの好ましい実施形態において例示となる概略的な態様のひとつは、現在の接続点における複製転送モジュールの提供により、現在の接続点から新しい接続点まで移動するモバイルデバイスからのパケット損失のないハンドオフである。モバイルノードが現在の接続点から新しい接続点まで遷移する間に該モバイルノードに代わって、複製転送モジュールはモバイルノードに送信されているパケットの複製を行ない、それらを格納する。
本発明のいくつかの好ましい実施形態における別の概略的な態様は、モバイルノードのために新着パケットを受信し転送し続ける複製転送モジュールによる、転送要求の受信である。複製転送モジュールは、新着パケットについて決められた優先度よりも高い優先度のバッファに格納されたパケットを転送する。
本発明のいくつかの好ましい実施形態における別の概略的な態様は、ハンドオーバが完了し、モバイルノードが新しい接続点ネットワークに到達可能になった際に、該ハンドオフに先立ち、該モバイルノードを宛先とするパケットを複製転送モジュールが複製すること、および複製されたパケットをモバイルノードへ転送することである。
いくつかの好ましい実施形態における別の態様は、複製転送モジュールが、モバイルノードの最後の既知コンタクトアドレスとしてのアドレスリスト、およびモバイルノードの初期コンタクトアドレスを含む該モバイルノードの初期複製要求を維持することである。続く複製要求は、該リストにアドレスを加えるか削除し、該アドレスが追加されることになっているか前記リストから該アドレスが削除されることになっているかどうかを示すアドレスごとのフラグを伝えるために用いられる。
いくつかの好ましい実施形態における別の態様はモバイルノードの新しい接続点および現在の接続点の両方にパケットをバイキャストする複製転送モジュールを定義する。
いくつかの好ましい実施形態における別の態様は、モバイルノードが、現在の接続点から複製転送サービスを要求すること、および、現在の接続点が、複製転送モジュールに複製要求信号を送ることによりハンドオフに先立って複製転送サービスを利用する意図を伝えることである。複製要求を受信する際、複製転送モジュールは、前記モバイルノードの要求に適合するかどうかを判定する。複製要求を応じることが可能である場合、現在の接続点上のモバイルノードを宛先とするパケットの分類および複製を始める。複製転送モジュールは、モバイルノードに対してサービスを提供するか否かの前記複製転送モジュールの意図を知らせる複製応答を該モバイルノードに送り、現在の接続点は、複製転送モジュールが複製要求に応じることが可能であるかどうかに関係な、モバイルノードに当初のパケットを転送する。
いくつかの好ましい実施形態における別の態様は、モバイルノードが、現在の接続点に複数の複製要求を送ること、および複製転送モジュールが、複数の接続点にパケットをバイキャストすることである。この開示において、用語「バイキャスティグ」は、2つの接続点(例えば、2地点以上へのキャスティングを包む)または最後の既知コンタクトアドレスへのキャスティングに制限されない。
いくつかの好ましい実施形態における別の態様は、前記複製転送モジュールがサービスを提供することが可能である各モバイルノードをユニークに識別するために、複製転送モジュールによって生成されるIdパラメータを複製応答信号が含んでいることである。
いくつかの好ましい実施形態における別の態様は、モバイルノードが、複製転送サービスを終了するためのサービス終了要求信号を送ることであって、モバイルノードが十分なパケットを受信したこと、複製転送サービスを終了すべきことを複製転送モジュールに伝えるために、処理終了要求信号がフラッシュし転送する間に用いられることである。
いくつかの好ましい実施形態における別の態様は、ハンドオーバが成功し複製転送モジュールに対して前記モバイルノードにより転送要求が送られたのちに、現在の接続点ネットワークがモバイルノードに関してパケットを受信し続けることである。複製転送モジュールは、パケットを分類し複製し続ける。任意の新着パケットと同様、複製されたパケットは、転送要求においてモバイルノードによって提供される新しいコンタクトアドレスに転送される。複製転送モジュールが終了要求を受信し、または所定のサービス終了期間が終了するまで、分類、複製および転送は継続する。
いくつかの好ましい実施形態における別の態様は、複製転送モジュールにおいてパケットバッファに格納することが可能であるパケットの最大数を、新しい接続点への現在の接続点からの移動に続くモバイルノードの複数回の移動に適応する十分に大きな数として定義する。パケットバッファの記憶制限は、複数のモバイルノードが同時にサービスを利用することが可能であることを考慮し、複製転送サービスを提供する実体における有限のリソース管理に利用される。バッファはファーストイン、ファーストアウトバッファであって、複製されるべき新しいパケットの受信で一杯となったとき、新しいパケットに場所を空けるために最も古いパケットが破棄される。そのような前記パケットバッファは、パケットの最大数まで、前記モバイルノードに関するパケットの最新の集合を常に格納している。
いくつかの好ましい実施形態における別の態様は、シーケンス情報を含む格納パケットを定義する。現在の接続点ネットワークにいる間に、モバイルノードは最後に受信したパケットのシーケンス番号を判定し、転送要求においてこの情報を複製転送モジュールに提供する。複製転送モジュールは、最後の受信パケットプラス1から始まるパケットを転送し、最後に受信したパケットのシーケンス番号未満であるパケットを廃棄する。
いくつかの好ましい実施形態における別の態様は最後に受信したパケットのシーケンス番号に至るまでパケット損失が生じたかどうかをモバイルノードにより検知することを定義する。モバイルノードは、転送要求において最後に受信したパケットのシーケンス番号未満のシーケンス番号を持った欠落パケットの転送要求を含むリストを複製転送モジュールに送る。そして複製転送モジュールは、転送の間に最後に受信したパケットのシーケンス番号よりも大きなシーケンス番号を持つパケットに加えて欠落パケットの集合を送る。
いくつかの好ましい実施形態における別の態様は、複製の結果としてバッファにおける最も古いパケットのシーケンス番号に至るまでパケットの重複が生じたかどうか複製転送モジュールにより検知することを定義する。モバイルノードは、転送要求において最後に受信したパケットのシーケンス番号転送要求を複製転送モジュールに送る。そして複製転送モジュールは、転送の間に最後に受信したパケットのシーケンス番号よりも大きなシーケンス番号を持つパケットを送る。
様々な実施形態の上記他の態様、特徴および/または利点は、以下の説明を添付の図と併せて考察すればさらに理解されるであろう。様々な実施形態は、妥当な場合には、異なる態様、特徴および/または利点を含み、かつ/または除外することができる。加えて、様々な実施形態は、妥当な場合には、別の実施形態の1つまたは複数の態様または特徴を組み合わせることもできる。個々の実施形態の態様、特徴および/または利点の記述は、別の実施形態または特許請求の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
本発明の好ましい実施形態を、限定としてではなく例として、添付の図に示す。
実施形態だけに限定するためのものではないという了解の下で、いくつかの例示的実施形態について説明する。本発明は、多くの異なる形で実施できるが、本明細書では、本開示が、本発明の原理の例を提供するものとみなされるべきであり、かかる例は、本発明を、本明細書で説明し、かつ/または本明細書で図示する好ましい実施形態に限定することは意図されていない。
好ましい実施形態の概要
ここでは以下の略語が使用される:モバイルノード(MN);対応ノード(CN);アクセスルータ(AR);現在の接続点(CPA);複製転送(CPFW);新しい接続点(NPA);複製転送(CPFW);閾値(THOLD);ファーストイン、ファーストアウト(FIFO);新しい接続点(NPA);複製要求(CPR);分散型システム(DS);リアルタイムトランスポートプロトコル(RTP);最後の受信パケットのシーケンス番号(LSEQ);LSEQ未満のシーケンス番号を持った欠落パケット(MissingSEQ);−CPAまたはNPAにおけるMNの現在のコンタクトアドレスのリスト(ADDRS);STPのような層プロトコル(Mnlink);スパニングツリープロトコル(STP);およびインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)。
定義
MN−ある接続点から別の接続点まで移り、さらに、各移動の後にIP到達可能性を維持することが要求されるモバイルノード。一例としては、モビリティ管理にIPモビリティ(モバイルIPv4/IPv6)を用いる802.11の非AP STAである。
CN−対応ノードはMNに対するピアノードである。両ノードには、互いに通信する対応アプリケーションがある。
AR−アクセスルータはアクセスネットワークの端に存在するルータである。
CPA−現在の接続点は、MNインターフェースが関係するデバイスまたはアクセスノード、すなわちアクセスポイント、基地局、ブリッジなどである。MNインターフェースはハンドオフで必要とするインターフェースである。
NPA−新しい接続点。CPAと同一の意味を有しているが、MNが近づいているネットワークを意味する。候補またはターゲットネットワークとして知られる。
CPFW−本明細書において提案されるパケット複製転送モジュール。
ハンドオフ−CPAからNPAに切り替えるMNのアクト(act)。
ハンドオーバ−その層で要求される必要な状態を確立し修正するためにハンドオフイベント時に各通信層によって使用されるプロシジャ。
1. 背景
好ましい実施形態は、下記および/または他の背景知識を改良する。以下の文献の各々はその全体が本明細書に参照導入される。
[1] Moore, N., Choi J., Pentland Bret, ”Tunnel Buffering for Mobile IPv6", IETF, draft-moore-mobopts-tunnel-buffering-00.txt, July 2004.
[2] Khalil, M., Akhtar H., Qaddoura E., Perkins C., Cerpa A., "Buffer Management for Mobile IP"", IETF, draft-mkhalil-mobileip-buffer-00.txt, October 1999
[3] R. Koodli, ""Fast Handovers for Mobile IPv6"", IETF draft-ietf-mipshop-fast-mipv6-03.txt, October 2004.
[4] Krishnamurthi G., Chalmers R., Perkins C., ""Buffer Management for Smooth HandOvers in Mobile IPv6"", IETF, draft-krishnamurthi-mobileip-buffer6-00.txt, July 2000
[5] Chul-Ho Lee, Dongwook Lee, JongWon Kim, ""Seamless MPEG-4 Video Streaming over Mobile IP-enabled Wireless LAN"", Network Research Workshop 2004/18th APAN meeting
[6] Perkins C., Wang K-Y., "Optimized smooth handoffs in Mobile IP", Proceedings of IEEE Symposium on Computers and Communications, July 1999
[7] Perkins C., "IP Mobility Support for IPv4, revised", IETF, draft-ietf-mip4-rfc3344bis-02.txt, October 2005
[8] Johnson D., Perkins C., Arkko J., "Mobility Support in IPv6", IETF, RFC 3775, June 2004
[9] Fajardo V., Ohba Y., Dutta A., Tanuichi K., "Dynamic Packet Buffering Scheme for Mobile Handoff", TARI Ref. No. 05-14-P-US, June 2005
[10] Velayos H., Karlsson G., "Techniques to recduce IEEE 802.11b MAC layer handover time", KTH Royal Institute of Technology, April 2003
[11] Fajardo V., Ohba Y., Tanuichi K., Dutta A. "Fast Link-Down Detection Technique", TARI Ref. No. [TBD ...], Jan 2006
[12] Ohba Y., Dutta A., Fajardo V., Tanuichi K., "A Framework of Media-Independent Pre-Authentication (MPA)", draft-ohba-mobopts-framwork-00.txt, IETF/IRTF Mobopts Research Group, July 2005
[13] Forsberg D., Ohba Y., Patil B., Tschofenig H., Yegin A., "Protocol for Carrying Authentication for Network Access (PANA)", draft-ietf-pana-pana-10.txt, IETF, PANA Working Group, July 2005
[14] Aguayo D., Bicket J., Biswas S., Judd G., Morris R., "Link Level Measurement for 802.11b Mesh Networks", MIT Computer Science and Artificial Intelligence Labs, June 2004
モビリティをサポートする必要のあるIPネットワークにおいて、モバイルが現在の接続点(CPA)から新しい接続点(NPA)に移る時、MNへのアクセスネットワークを通過するIPトラヒックが失われることが予想される。ここで、複製転送(CPFW)バッファを現在の接続点内のどこかに用いることにより、パケット損失を防止することが可能であることが分かった。CPFWは、MNがハンドオフの最中にある間、MNに向かうパケットをバッファする責任を持つ。
ハンドオフを行なうMNは送信が可能ではないし、ハンドオフ中はいかなるインターフェース経由であってもリンク層接続性がない状態でパケットを受信することはできない。このことは、ハンドオフ期間におけるパケット損失を生じさせ得る。そのようなハンドオフ中のパケット損失防止は、ボイスオーバーIPのような特定アプリケーション(情報ロスに寛容でない)に必要とされる。
モビリティ管理プロトコル([1]、[2]、[3]および[4])の一環として、パケットバッファを提供することにより、パケット損失の問題を解決することを試みた既存の提案がある。これらの提案では、ハンドオフ中に潜在的に失われる可能性のあるパケットが、モビリティプロトコルに参加するARにおいてバッファされる。バッファそれ自体と同様にバッファ条件のシグナリングもプロトコル(モバイルIPv4/IPv6)の内部である。したがって、該解決法は一般的ではないし、これらのプロトコルをサポートしないシステムおよびアクセスネットワークにおいて解決法が存在しない。更に、これらの技術は、バッファするノードには、現在のインターフェースの不稼働率(リンクダウン)および新しいインターフェースの有効性(リンク確立)のそれぞれの検知に基づいたハンドオフ期間の開始および終了についての知識があることを仮定している。しかしながら、信号強度サンプルを集めることはもとより、現在の接続点に対する活性テストのような付加的なプロシジャがリンクダウンの誤検出を回避するために必要であることから、リンクダウンの検出にはリンク確立の検出と比較して時間がかかることが知られている[14]。リンクダウン検出の遅れは、バッファリングノードでパケットバッファリングを開始する遅れ、ひいては潜在的なパケット損失をもたらす。
別の問題点は、一般的に、リンクダウンが無線環境でいつでも生じる場合があるということであり[11]、このことはリンクダウンがいつ生じるかの予想を行うことを困難にしている。したがって、リンクが落ちているとすぐにバッファし始めるシグナリングメッセージをMNが送るという予測的なアプローチは適用可能ではない。
既存の提案の代替案として、本システムは、CPAネットワークにパケット複製転送(CPFW)サービスを提供する一般的な機構を提供する。CPFWサービスは、[1]、[2]、[3]および[4]のパケットバッファリングに類似するアクセスネットワークサービスである。MNはCPAからNPAに渡るので、CPFWはパケットが向かうAR上に存在しなければならない。本システムは、既存の提案と以下のように異なる。
a.CPFWの使用により独自で一般的な解決策が提供される。また、AR、アクセスポイント、ホームエージェントなどのような既存のシステムへの統合について十分な柔軟性がある。
b.MN宛のパケットは複製し、バッファしない。これは、CPFWサービスがハンドオフ期間にMNに代わってパケットを保存しないことを意味する。代わりに、CPFWはパケットを複製し、ハンドオーバ期間において該パケットが流れる、すなわち通常通りにルーティングされるようにする。
c.複製転送はリンクダウンおよびリンク確立指示とは独立しており、MNにおいて定義されたポリシーのみに依存する。該ポリシーは、CPFWサービスに対して伝えられる命令への翻訳を行う。
d.転送とは複雑なIPトンネリング機構を意味しない。代わりに、複製されたパケットの宛先IPアドレスはそのNPAでMNのIPアドレスに変更される。転送機構については後の項で詳細に説明する。
e.シグナリングは簡単かつ総括的であり、CPFWサービスを提供するARおよびMNに限定される。転送機構については後の項で詳細に説明する。
CPFWサービスによって提供される付加的な利点がある。CPFWがNPAのみならず、むしろCPAおよびNPAネットワークの両方にパケットをバイキャストする場合、ピンポン影響によるパケット損失を減少させることが可能である。さらに、スケーラビリティ問題はCPAネットワークにおいて複数のCPFWサービスを分散することにより対処可能である。各CPFWノードは互いに独立しており、異なるMNに仕える。さらなる詳細は以降の項に記載される。
CPFWシステムは[9]に記載された従来の技術に由来する。[9]には、非常に一般的で柔軟な方式でパケット損失を防止するためのバッファリング技術について記載されている。しかし、[9]をCPFWと比較すると、上に示された項目(b)があてはまる。
2. アーキテクチャ
CPFWサービスの一般的な構成上の概要はこの項に記載される。
2.1. 概説
CPFWの基本使用は、ハンドオフに先立ってMN宛のパケットを複製し、次いで、ハンドオーバが完了しMNがNPAネットワークにおいて到達可能になったら、モバイルノードに対し複製されたパケットを転送することである。CPFWがARに存在する場合の基本的な配置シナリオは図1に示される。
CPAネットワークからのCPFWサービスを要求するMnは、ハンドオフに先立ってCPFWサービスを利用する旨の信号をCPFWノードに送る。この信号は複製要求(項3.2.1)と呼ばれる。複製要求を受信すると、CPFWノードはこのMNの要求に応じることができるかどうかを判定する。要求に応じることが可能であれば、CPFWノードはCPA(項2.2)上のMN宛のパケットの分類および複製を始める。CPFWは、MNに対して送達確認を送ることによりCPFWがサービスを提供するかどうかの意図をMNに通知する。この送達確認のことを複製応答(項3.2.2)という。この処理は、CPAにおいて当初のパケットがMNに対し転送されるのを妨げない。MNが、ピンポン影響の可能性がある場合の支援のためのバイキャスティグサポートを得たい場合に、一つ以上の複製要求が送られてもよい。この処理の詳細は(項2.4.2)に記載されている。
CPFWノードによって複製転送サービスに応じることが可能である場合、複製応答信号はそれが提供サービスである各MNを一意に識別するためにCPFWノードによって生成されたIdパラメータ(項3.2.4)を格納している。MNは、CPFWに対して身元を明かすために、続く要求メッセージにおいてこのIdを用いることが可能である。複製転送サービスを提供することが可能でない場合、このパラメータは複製応答には含まれない。
複製されたパケット量の制限(閾値、THOLD)は、MNがハンドオーバ(項2.3)を終えるために要する見積時間に基づいている。THOLDに関してより好ましい推定を提供することが可能であり、場合によってはTHOLDはCPFWノードにおいてあらかじめ構成された値であってもよいことから、THOLD情報はMNによって送られた初期複製要求に含めることが可能である。ひとたびMNがハンドオーバを終えてNPA内で到達可能となったら、新しい位置(項2.4)に複製パケットを転送するようCPFWノードに対して別の信号を送る。この信号のことを転送要求(項3.2.2)という。
転送要求を受信すると、CPFWノードは、NPA内のMNに対する複製パケットを転送することが可能である。CPFWノードが複製パケットをどこに送るべきかが分かるように、転送要求にはMNの新しいコンタクトアドレスが含まれる。CPFWノードは、MNに転送応答信号を送ることにより、転送要求を受信したことをMNに通知する。転送要求を受信すると、複製パケットの転送が可能になることのみならず、CPA(項2.4.1)経由でMNにさらに送られるかも知れないあらゆる新着パケットの転送も可能になる。MN宛の残存パケットをサービスの終了時間までNPAに転送するための猶予期間を提供する。
CPFWサービスを終了するために第3の信号が用いられ得る。この信号のことを終了要求という。一般に、終了要求は、CPFWサービスを終了するためにMNによって明示的に用いることが可能である。それは、十分なパケットを受信し、CPFWノードは転送を停止し、サービスを終了するべきことをCPFWにノードを指示するためにフラッシュし転送する(項3.1.3)最中において用いることが可能である。この特徴の詳細については3および3.2.3において定義される。他の要求の場合と同じように、応答信号は要求の受信を知らせるためにCPFWノードにより送られる。この信号のことを終了応答という。
現在のアーキテクチャは、各MNにCPFWノードによって割り当てられる、含有サービスに費やされるリソースのすべてについて、状態情報を提供する。MNはサービス利用の意図を信号で送ることのみ責任を負うので、初期の複製応答信号において受信したId以外の状態情報を維持する必要はない。現在のアーキテクチャは、各MNでIdを用いて、各クラシファイヤおよびパケットバッファのマッピングを行なうCPFWノードを提供する。Idを生成するため用いられる技術は、実装に委ねられる。
2.2. パケット分類
CPFWサービスを提供するアクセスネットワークにはMNトラヒックを分類することが可能である1つまたは複数のノードを持ち得る。パケット分類の実装の一般的な方法は、CPAネットワークを通過するパケットの宛先IPまたはマックアドレスをMNのそれに一致させることである。この方法は、CPFWノードAR、アクセスポイント、基地局、ブリッジなどの所在位置に依存する。またこの方法はアプリケーションポート番号またはソースIPアドレスに依拠できる。したがって、これらのクラシファイヤはアプリケーションを知って、CPFWサービスをアプリケーションデータの集合に一致させることができる。これらのシステムは管理上依存するが、複製要求(項3.2.1)の間にMNによって提供することが可能である。クラシファイヤの位置は、CPAネットワークにおいて注意深く考慮され、少なくとも、MNに関してトラヒックが渡るネットワークノードになければならない。通常は、これらは、モバイルノードを宛先とするトラヒックを検査することが可能なCPAネットワーク内のアクセスルータである。したがって、クラシファイヤはどのパケットを複製し、格納するべきかに関してCPFWノードに影響を及ぼす場合がある。
2.3. パケット複製
分類を渡すパケットはCPFWノードのパケットバッファ内に複製されなければならない。パケットバッファは1つのMNにつき割り当てられ、THOLDパケットに等しいか、それよりも大きなサイズ制限を有する。THOLDはバッファに格納することが可能なパケットの最大数である。該バッファは、それが一杯(THOLDパケットが既にある)の場合、新しいパケットに場所を空けるため最も古いパケットが廃棄されて、複製される必要がある任意の新しいパケットがもたらされるように、FIFO(ファーストイン、ファーストアウト)バッファとする。これは、パケットバッファがMNに関してパケットの最新の集合をTHOLD量まで常に格納するということを意味する。
THOLDの値は、MNがハンドオーバを終えるためにかかる時間、および分類パケットのトラヒック率に基づいて推定されるものとする。通常の条件において、トラヒックを生成するアプリケーションについて幾つかの知識がない限り、特定の時間集合についてのトラヒック率を判定することは困難である。したがって、問題のアプリケーションをホストしているMNはTHOLD情報を提供できるものとしてうってつけである。したがって、CPFWサービス(複製要求(項3.2.1))の初期のMNシグナリング要求は、THOLDヒントまたは推奨を含んでもよい。しかしながら、CPFWサービスは、結局、MNヒント、リソース有効性、ローカルスケーラビリティポリシーなどを考慮してTHOLDの値を決める。場合によっては、ピンポン影響のように、THOLD値は複数のハンドオーバにまたがることができるように十分に大きいものとする。このシナリオについては項2.4.2において詳細に説明する。
1つのMNごとにパケットバッファを提供すると、いくつかのスケーラビリティ問題があるかも知れない。一般に、そのような問題の解決策は既知であり、そのような解決策の大部分は実装特有である。一例としては、アクセスネットワークにおいて数個のシステムにCPFWノードを分散し、これにより負荷を分散することである。これは、各MNのトラヒックパスの管理を複雑にすることがある。
2.4. 転送
MNがNPAに到着できるとすぐに、CPAネットワークのCPFWサービスに格納されたパケットはMNに転送される必要がある。MNは、転送要求を用いることにより、このイベントをCPFWノードに明示的に信号で伝える。一般に、CPFWにMNの現在の新しいコンタクトアドレス、すなわちNPAネットワークにおけるMNのIPアドレスを伝えるためには明示的なシグナリングを必要とする。これは、ハンドオーバが完了した後のみ、MNの新しいIPアドレスを知るIPモビリティ管理プロトコルを用いる場合には一般的である。
転送要求において規定されたコンタクトアドレスに加えて、バイキャスティグがサポートされる場合、CPFWノードは、MNの最後の既知のコンタクトアドレスとしてアドレスのリストを維持することが可能である。これらのアドレスはMNに既知の接続点に対する新着のパケットのバイキャストに用いることが可能である。(項2.4.2)。初期複製要求は、MNの初期コンタクトアドレスを含んでおり、MNのコンタクトアドレスリストを構築するために用いることが可能である。続く複製要求はこのリストにアドレスを追加するか削除するために用いることが可能である。続く複製要求に含まれていたアドレスリストは、アドレスがリストに追加されることになっているか削除されることになっているかどうか示すためにアドレスごとのフラグを伝えることが可能である。MNコンタクトリストを維持するために他のスキームを用いてもよい。詳細は実装に委ねられる。しかしながら、複製パケットを転送する際には、NPAにおける安定した接続をMNが知っている場合に限り、転送要求を送ることが想定されるので、転送要求に含まれるコンタクトアドレスのみが用いられることに留意されたい。詳細は項2.4.2に記載される。
転送要求の受信は、CPFWサービスの終了を構成しない。それは、該要求において提供される新しいMNコンタクトアドレス(あるいはコンタクトアドレスのリスト、項2.4.2)に複製パケットをフラッシュし転送する必要があることを単に示す。明示的な終了要求は、サービスを停止し、かつすべてのバッファされたパケットを廃棄することを要する。終了要求が転送要求の後に受信され、CPFWが複製パケットを転送する最中にある場合、CPFWは直ちに転送を停止し、バッファに残っているすべてのパケットを廃棄するものとする。この方法は、MNが欠けていることが分かっているパケットをすべて受信し、ひいてはパケット重複(項2.4.3)を防止することをMNが決定した場合に有用である。終了要求がない場合において、サービス終了(TSVC)タイマーはハンドオフが失敗したことを示すために用いられる。TSVCの終了は終了要求の受信と同一の効果がある。TSVCはMNにおけるアプリケーションは未到達可能性を許容可能な最大の継続時間を表わすものとする。
また、パケットが伝える任意のシーケンス情報を考慮するオプションの機能を転送の際に用いることが可能である。このシーケンス情報は転送中のパケット重複を回避するのに役立つ。また、転送される必要のあるパケットの数を減少させることが可能である。詳細は項2.4.3において説明する。
2.4.1. CPAネットワークにおける優先度およびポストハンドオフパケットの転送
転送要求の受信の後にパケットを転送する一方、CPFWノードは、MNのパケットを受信し続けることが可能である。そのような場合において、CPFWノードは、どの新しく分類されたパケットよりも高い優先度のバッファに格納されたパケットを転送することができなければならない。これはMNがパケット順序を維持するためになされる。パケットの優先をどのように行うかは実装に委ねられる。
いくつかの状況において、ハンドオーバに成功した後でさえ、CPAネットワークはMNに関するパケットを受信し続けてもよい。これは、モビリティ管理プロトコルのシグナリング遅延、すなわちバインディング更新の処理および送信についての遅れが原因となる場合がある([7]および[8])。したがって、転送要求の受信は、分類および複製(項3.1.2)の終わりを構成しないのであり、あらゆる新着パケットのみならずすべての複製パケットが、要求において提供される新しいコンタクトアドレスに転送されなければならないことのみを示す。複製パケットがすべて転送されるとすぐに、CPFWノードは分類および複製を通常通りに続けるものとする。このことは、あるいは廃棄されていたかも知れないCPAネットワークからのパケット受信をMNが継続して行うことを可能にする。分類および複製は、TSCV(項2.4)の満了または終了要求の受信でのみ終了するものとする。
2.4.2. ピンポン影響
ピンポン影響は、NPAにハンドオフするMNの失敗または不安定なアテンプトであり、その結果、NPAおよびCPA間前後でリアソシエーションする羽目になる。詳細は本明細書の範囲外ではあるが、この影響は、リンク層媒体の不安定性を原因とする場合がある。CFPWは、ハンドオフ中にCPAおよびNPAネットワークの両方に対してMNトラヒックをバイキャストすることにより、この問題への救済を行うことが可能である。適切なバイキャスティグスキームを提供するためには以下を要する。
a.CPFWノードはMNの古いコンタクトアドレス(CPAにおけるアドレス)および新しいコンタクトアドレス(NPAにおけるアドレス)の両方が必要である。
b.(a)が満たされた時点で、新着パケットはすべてCPAおよびNPAの両方に転送される。
c.MNがNPAまたはCPAのいずれかにおける接続を安定させた時点で、すべての複製パケットはフラッシュされてMNに転送される。
このプロシジャに従うネット影響は、ピンポン事象中にあるMNがパケットのすべてを受信する機会を与えることである。
起こりえるピンポンイベントに備えているMNは、いつものようにCPFW処理を辿ることができ(項2.1)、CPFWサービスを起動し、分類および複製(項3.1.2)を開始し、MNの現在のコンタクトアドレスを指示するために、CPFWノードに初期複製要求を送る。
最初のハンドオーバが完了してNPAに接続し、(IPベースのCPFWでのみ有効な)新しいコンタクトアドレスを得るとすぐに、MNは、新しいコンタクトアドレスをCPFWノードに通知するための別の複製要求を送ることができる。続く複製要求は、MNがバイキャスティグサポートを得ることを望むCPFWに対する指示である。その後、CPFWは、MN(項2.4)用コンタクトアドレスリストの維持を開始することが可能である。これは要求(a)を満たす。また、複製要求を受信すると、CPFWノードは、すべての既知のコンタクトアドレスに対する新着のパケットをすべて転送し始めることが可能である。これは要求(b)を満たす。MNがピンポンイベントに入り、NPAからCPAに移る場合、あらゆる新着のパケットはCPA内に存在することが期待される。MNがNPAまたはCPA以外の別の接続点に移った場合、現在の接続点における新しいコンタクトアドレスをCPFWノードに通知するために追加的な複製要求を送ることが可能である。CPA、NPAまたは他の何らかの接続点において接続を安定させるとすぐに、MNは、CPFWノードに転送要求を送り、現在の位置に対する複製パケットをすべてフラッシュすることが容易く可能になる。これは要求(c)を満たす。MNがその現在の位置において安定した接続をしていることを想定しているので、転送要求において規定されたコンタクトアドレスにのみ複製パケットが転送されるということに注意されたい。最適化目的のために、CPFWノードにおいて維持されたコンタクトリストに対して複製パケットをバイキャストする必要はない。また、HOLDの値はピンポンイベントに対応可能な十分に大きい値にするべきであることに留意されたい。それは、そのようなシナリオで生じ得る動作のすべてを包含するものとする。
ピンポンイベントが生じる場合のCPFWシグナリングの一例を図2に示す。この例において、NPA内にいるときに複製要求はMNによって送られる。NPAへの接続が安定していることをMNがわかるまでの間、コンタクトアドレスリストは更新される。この時点では、終了要求を送る前にMNは転送要求を送る。
リンク層CPFW(項2.5)において、MNのコンタクトアドレスは恐らく変わらず、したがって、バイキャスティグは、せいぜいMNアドレスのリストに代えてアクセス・デバイスにおけるブリッジポートのリストを維持するくらいのとこである。CPFWノードは、転送要求を受信したならば、複製要求信号が来たブリッジポートを判定し、MNの最新の位置を指示するためにこれを用いることが可能である。その結果アクセス・デバイスは、すべての既知のブリッジポートに対する新着パケットを転送することができる。要するに、CPFWノードが、NPAまたはCPAに到着する1つ以上のブリッジポートにデータフレームを送信する必要がある場合に、リンク層バイキャスティグをアドレスベースに代えてポートベースの方法を用いて行うことが可能である。しかしながら、このスキームは、STP(スパニングツリープロトコル)のようなリンク層プロトコルにより適用された制約に制限されている。
2.4.3. パケット重複
ハンドオフ期間と比較してTHOLDが比較的大きい場合に、パケット重複がMNに生じる可能性がある。この場合、バッファに格納された最も古いパケットが既にハンドオフの開始に先立ってMNにより受信されている可能性が高い。転送が起こると、バッファにおけるパケットがすべて転送されるのであれば、以前に受信されたパケットをMNが受信する。
2.4.3.1. 重複パケットの送信の防止
そのようなシナリオでは、パケット自体がシーケンス情報を含んでいない限り、CPFWでの重複パケットの送信を回避し、または重複パケットの受信をMNで検出するための解決策を提供することは通常では困難である。シーケンス情報すなわちRTPおよびIPsecシーケンス番号、場合によってはIPヘッダーの識別フィールドが存在する場合、CPFWサービスはそのような情報を利用することが可能である。CPAネットワークにいる間に、MNは、最後の受信パケット(LSEQ)のシーケンス番号を判定し、転送要求においてCPFWノードにこの情報を提供することが可能である。その結果CPFWノードは、LSEQ+1から始まるパケットを転送し始めることが可能である。このことは、MNにおけるパケット重複を防止に役立ち、また転送される必要のあるパケット量を減少させる。LSEQ未満のパケットは、これらは重複であると考えられるので、CPFWで廃棄してもよい。
使用されるシーケンス情報の型は、MNおよびCPFWノードによって動的に交渉されるか、管理上定義される点に留意することが重要である。シーケンス情報を判定するために使用される型および方法を判定することの詳細については、実装および配置シナリオに委ねられる。
2.4.3.2. 重複パケット受信の検知
2.4.3.1の同一シーケンス番号情報はMNの重複のパケットを発見するために使用することが可能である。MNにおける付加的な実体は、おそらく、この検出方法を実現し、かつあらゆる重複パケットをも廃棄するように定義される。シーケンス情報を判定することが可能でない場合において、MNは重複の検出を提供するために既存のプロトコルに依存することが可能である。通常、この機能は、TCPのような普及しているプロトコルにおいて既に存在する。場合によっては、この機能は、RTP(リアルタイムトランスポートプロトコル)を使用するようなアプリケーション自体によって提供される。したがって、重複パケットの受信は、CPFWサービスと無関係の複数の方法によって解決することが可能である。
2.4.3.3. 分類および複製期間におけるパケット損失の防止
シーケンス情報を使用する付加的な利点は、パケット損失がLSEQシーケンス番号まで生じたかどうか、MNが検知できるということである。1つまたは複数のパケットがCPFWからMNへのパスに沿って失われており、それらのパケットの複製がさらにバッファにある場合、MNは転送要求においてLSEQ(MissingSEQ)未満のシーケンス番号を持った欠落パケットのリストを送ることが可能である。その結果CPFWノードは、転送期間においてLSEQよりも大きなシーケンス番号を持ったパケットに加えて欠落パケットの集合を送ることが可能である。MNすなわちそのアプリケーションのみがMissingSEQ数を判定し、LSEQ−THOLD(項3.2.2)と同じくらい後方に遡ることが可能であることに注意されたい。MissingSEQパラメータはオプションであり、MNおよびCPFWノードの両方がパケットのシーケンス番号を判定し合致させることができる場合にのみ可能である。
2.5. リンク層におけるCPFW
CPFWは、アクセスポイント、ブリッジ、基地局などのようなアクセス・デバイスにリンク層サービスとして配置されることが可能である。CPAの到達可能性がアクセスメディアおよび管理上の領域さえ横断する場合があるIPベースCPFWとは異なり、リンク層CPFWは、通常は、アクセスメディア(すなわちブリッジドネットワーク領域)領域に制限される。したがって、リンク層におけるCPFWサービスは、通常、アクセス・デバイスがLAN内で相互接続されるイントラ−LANモビリティに当てはまる。CPFWがアクセスポイントに存在する場合の配置シナリオの一例を図3に示す。クラシファイヤおよびバッファは802.11アクセスポイント内にホストされ、シグナリングおよび転送は分散型システム(DS)内でなされる。複製転送要求は、インターアクセスポイントプロトコル(IAPP、802.11f)または他の何らかの手段のような機構にピギーバックしてもよい。
リンク層CPFWにおいて、複製転送機構はフレームレベルに生じるシグナリングおよびパケット転送と同じままである。これは、NPAにいる間にCPAがMNからのリンク層に到着できることを示唆する。MNのコンタクトアドレスはそのMACアドレスに基づいており、移動にかかわらず変わらない。メディアが共有される(イーサネット(登録商標)またはWLAN)と仮定して、MNの到達可能性は、LAN内に相互接続されたアクセス・デバイスに接続している限りは、必ずしも移動の後に損なわれるとは限らない。しかしながら、NPAとCPAの間にブリッジデバイスがある場合、MNのMACアドレス到達可能性は、これを確保するために、STP(スパニングツリープロトコル)のようなリンク層プロトコルに対するアドレス・ロケーション更新を要するかも知れない。そのような更新は、すなわち802.11のアクセスポイントのアソシエーション/認証機構の一部として、MNがアクセス・デバイスにアタッチしたときを契機として起こる。
3. CPFWサービス
3.1. ステートマシン
図4に示されるようなCPFWステートマシンは簡単であり、CPFWノードにおいてのみ実装され、MN(項3.2)によって送られた信号にのみ受動的に反応する。MNそれ自身は、Id(項3.2.2)を除いては状態を維持せず、一定のハンドオフ条件に基づいて信号を送るのみである。
CPFWステートマシンは以下の3つの状態を取る。
3.1.1. アイドル
パケットバッファおよびステートマシンを含むMNにCPFWサービスを提供するためのリソースを解放し、さらなる動作を行わない。この状態に影響を与える有効なイベントは次のとおりである。
a.CPFWノードがMNから複製要求信号を受信する。その結果、分類および複製(項3.1.2)に遷移する。複製要求信号は、CPFWノードが格納することが可能であるTHOLDパラメータを含んでいてもよい。
3.1.2. 分類および複製
パケットバッファおよびスタートパケットにクラシファイヤを割り付ける。分類を渡すパケットは直ちにすべてバッファに複製される。この状態に影響を与える有効なイベントは次のとおりである。
a.CPFWノードがMNから転送要求信号を受信する。これはフラッシュおよび転送(項3.1.3)に対する即時の状態遷移をもたらす。転送要求信号は、NPA内のMNのコンタクトアドレスを含んでいるものとする。
b.TSVC終了サービス期間満了は、結果的にCPFWサービスの終了をもたらし、アイドル状態(項3.1.1)に対する即時の遷移をさせる。これは、MNが再び聴取されなかった場合にCPFWサービスを終了する包括的な方法である。
c.CPFWノードが処理終了要求を受信する。これは、結果的にCPFWサービスの終了をもたらす。バッファに格納されたパケットはすべて廃棄される。また、状態はアイドルに移行する。これには(b)と同一の効果がある。
d.CPFWノードが複製要求信号を受信する。これは、バイキャスティグサポートを得るためにMNが望むCPFWノードに関するヒントを提供する。次いで、CPFWは、MNのコンタクトアドレスのリストを維持し始める。続く複製要求の受信は、別の状態への遷移を生じさせず、MNのコンタクトアドレスリスト(項2.4.2)を維持するためだけに使用される。
3.1.3. フラッシュおよび転送
パケット複製を一時的に停止し、バッファに格納されたすべてのパケットをMNのコンタクトアドレスに転送する。これらの状態に影響を与える有効なイベントは次のとおりである。
a.パケットがすべて転送され、バッファは空である。これは、パケットがフラッシュされており、分類および転送(項3.1.1)への即時の遷移をもたらすことを示す。
b.CPFWノードが処理終了要求を受信する。これは、結果的にCPFWサービスの終了をもたらす。バッファに格納されたすべての残存パケットが廃棄され、状態はアイドルに移行する。
3.2. 信号およびメッセージフォーマット
CPFWサービスによって使用されるのは「3」つの要求信号のみである。要求にはそれぞれ対応する応答信号がある。要求信号はMNによって生成され、CPFWステートマシンによって処理される。レスポンス信号は先の要求の送達確認を尋ねるCPFWノードによって送られる。通常、これらの信号はCPFWノードへのリンク層フレームとして送るか、UDPパケットにカプセル化し、CPFWノードによって使用される周知ポートに送ることができる。しかしながら、これらのメッセージも、不明なデータのピギーバッキングを許可する既存のプロトコルにおいてカプセル化することが可能である。例えばCPFWがHAに存在する場合は、これらの信号を伝えるのは恐らくモビリティ管理プロトコルそれ自身である。あるいはARに信号を転送することが可能な、PANA[13]のような認証プロトコルであるかも知れない。信号の単純性のために、後者のアプローチが使用されること(既存のプロトコルの中への編入)が推奨される。
3.2.1. 複製要求
CPFWサービスを得たいMNは、以下のフォーマットで複製要求信号を送る。
CPR={THOLD、ADDRS}
ただし、CPRは少なくとも以下のパラメータを伴う。
THOLD−複製するパケットの最大数。CPFWノードに関するヒントとして提供し、ハンドオーバ期間の長さを暗黙に定義するために使用することが可能である。
ADDRS−CPAまたはNPAにおけるMNの現在のコンタクトアドレスのリスト。このパラメータにおいてアドレスはそれぞれ、アドレスが新しくかCPFWによって維持されたコンタクトリストに追加されるものとするかどうか示すか、アドレスはもはや有効でなく、そのリスト(項2.4)から取り除かれることを示すフラグを含むことが可能である。
3.2.2. 複製応答
この信号は複製要求に応じてCPFWノードによって送られる。
CPA={Id、Result}
ただし、CPAは少なくとも以下のパラメータを伴う。
Id−CPFWサービスにおいてMNを一意に識別するために使用することが可能である値。この値はサービスを提供するCPFWノードのコンテキストにおいて一意でなければならない。MNによって生成された要求信号はすべてこの値を使用しなければならない。
Result−MNによって送られた直前の複製要求にCPFWノードが応じることが可能であるかどうか示す。成功または失敗を示す値は実装次第である。複製応答が初期複製要求に応じて送られ、CPFWが要求に応じることが可能である場合、「Id」パラメータが存在しなければならない。CPFWが初期の要求に応じることが可能でなければ、結果としてサービスは提供されない。CPFWが続く複製要求に応じることが可能でない場合、CPFWはバイキャスティグサービスを提供することはできない。
3.2.3. 転送要求
ハンドオーバの成功をCPFWノードに通知したいMNは転送要求を送ることが可能である。TSVCが終了する前に、CPFWノードが転送要求を受信しなければ、それはハンドオフが失敗したと見なし、サービスに関するリソースをすべて解放する。
FWDR={Id、Addr、LSEQ、MissingSEQ}
ただしFWDRは少なくとも以下のパラメータを伴う。
Id−この値は、初期の複製応答において送られた値と一致しなければならない。
Addr−ハンドオーバの後のMNの新しいコンタクトアドレス。このアドレスはNPAネットワークにおいて新しいIPアドレスでありえる。
LSEQ−ハンドオフに先立ってMNによって受信された最後の既知のシーケンス番号。これは、転送(項2.4)に使用されるシーケンス情報を伝えるCPFWサービスによって使用される任意パラメタである。
MissingSEQ−これは、MNによってシーケンス番号の集合の欠落が判定されることを示す任意パラメタである。これらのパケットの1つ以上がCPFWノードにおいてバッファされる場合、これらパケットとともにLSEQ以上のパケットを送ってもよい。
3.2.4. 転送応答
この信号は転送要求に応じてCPFWノードによって送られる。
FWDA={Id、Result}
ただしFWDAは少なくとも以下のパラメータを伴う。
Id−この値は、初期の複製応答において送られた値と一致しなければならない。
Result−MNによって送られた直前の転送要求にCPFWノードが応じることが可能であるかどうか示す。成功または失敗を示す値は実装次第である。失敗の場合、CPFWノードは転送を失敗した旨を示す。MNは、転送要求の再送を試みるか、サービスを終了することが可能である。
3.2.5. 要求終了
どのような状態でもCPFWサービスを終了したいMNは、CPFWノードに終了要求信号を送るものとする。この信号を受信したCPFWノードは、直ちにアイドル状態に移行し、サービスに関係するリソースおよび状態を解放する。
TERMR={Id}
Id−この値は、初期の複製応答において送られた値と一致しなければならない。
3.2.6. 終了応答
この信号は転送要求に応じてCPFWノードによって送られる。
TERMA={Id}
ただしTERMAは少なくとも以下のパラメータを伴う。
Id−この値は、初期の複製応答において送られた値と一致しなければならない。
本発明の範囲
本明細書では、本発明の例示的実施形態を説明しているが、本発明は、本明細書で説明した様々な好ましい実施形態だけに限定されず、本開示に基づけば当分野の技術者によって理解されるはずの、等価の要素、改変、省略、(様々な実施形態にまたがる態様などの)組合せ、適合および/または変更を有するありとあらゆる実施形態を含むものである。特許請求の範囲における限定は、特許請求の範囲で用いられる言葉に基づいて幅広く解釈されるべきであり、本明細書において、または本出願の出願中において記述される例だけに限定されず、これらの例は、非排他的であると解釈されるべきである。例えば、本開示において、「好ましくは」という用語は、非排他的であり、「それだけに限らないが、好ましくは」を意味する。
本開示において、かつ本出願の出願中において、手段プラス機能またはステッププラス機能限定は、特定のクレーム限定について、この限定において以下の条件すべてが存在する場合に限り用いられる:a)「〜の手段」または「〜のステップ」が明記されている、b)対応する機能が明記されているc)構造、材料またはこの構造をサポートする動作が記載されていない。本開示において、かつ本出願の出願中において、「本発明」または「発明」という用語は、本開示内の1つまたは複数の態様を指すものとして使用され得る。本発明または発明という言葉は、誤って重要度の識別と解釈されるべきではなく、誤ってすべての態様または実施形態にわたって適用されるものと解釈されるべきではなく(すなわち、本発明はいくつかの態様および実施形態を有すると理解されるべきであり)、また、誤って本出願または特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。本開示において、かつ本出願の出願中において、「実施形態」という用語は、任意の態様、特徴、プロセスまたはステップ、これらの任意の組合せ、および/またはこれらの任意の部分などを記述するのに使用され得る。いくつかの例では、様々な実施形態が重なり合う特徴を含み得る。本開示では、以下の省略用語(「例えば」を意味する「e.g.」)が用いられ得る。
図1は複製転送システムがアクセスルータに存在する場合の基本的な配置シナリオの概略図である。 図2はピンポンイベントが生じる場合のCPFWシグナリングの概略図である。 図3はCPFWがアクセスポイントにおいて存在する配置シナリオの概略図である。 図4はCPFWステートマシンの概略図である。

Claims (21)

  1. モバイルデバイスが現在の接続点から新しい接続点に移動する、パケット損失のないハンドオフの方法であって、モバイルノードが前記現在の接続点から前記新しい接続点に遷移するまでの間に、複製転送モジュールが、前記モバイルノードに送信されているパケットの複製および格納を行う方法。
  2. 前記複製転送モジュールが複製されたパケットをハンドオーバ中に転送する請求項1の方法。
  3. 転送要求を受信した後、パケットを転送する間に、前記複製転送モジュールが前記モバイルノードに関するパケットの受信を継続し、前記複製転送モジュールが、新たに分類されたパケットについて決められた優先度よりも高い優先度でバッファに格納されたパケットを転送する請求項1の方法。
  4. 前記複製転送モジュールは、ハンドオフに先立って前記モバイルノード宛のパケットを複製し、ハンドオーバが完了して前記モバイルノードが新しい接続点ネットワークに到着すると、前記モバイルノードに複製パケットを転送する請求項1の方法。
  5. 複製パケットの宛先IPアドレスが前記モバイルノードの新しい接続点のIPアドレスである請求項2の方法。
  6. 前記複製転送モジュールは、前記モバイルノードの最後の既知コンタクトアドレスとしてアドレスのリストを維持し、前記モバイルノードの初期複製要求が、前記モバイルノードの初期コンタクトアドレスを含んでおり、続く複製要求が前記リストにアドレスを追加するか削除するために使用され、前記続く複製要求は、アドレスが追加されることになっているか前記リストから削除されることになっているかどうかを示すアドレスごとのフラグを伴っており、新たに到来したパケットを前記モバイルノードの最後の既知コンタクトアドレスにバイキャストする請求項5の方法。
  7. 前記複製転送モジュールが、前記モバイルノードの前記現在の接続点と新しい接続点との両方に対してパケットをバイキャストするステップをさらに具備する請求項5の方法。
  8. 前記モバイルノードは前記現在の接続点に複製転送サービスを要求し、
    前記複製転送モジュールは前記複製転送に複製要求信号を送り、これによりハンドオフに先立って複製転送サービスを利用する意図を信号で送り、
    前記複製要求を受信すると、前記複製転送モジュールは、前記モバイルノードの要求に応じるかどうかを判定し、
    前記複製転送モジュールが前記複製要求を応じることが可能であるならば、前記複製転送モジュールは、前記現在の接続点上の前記モバイルノードを宛先とするパケットの分類および複製を開始し、
    前記複製転送モジュールは前記モバイルノードにサービスを提供するか提供しないかの前記複製転送モジュールの意図を前記モバイルノードに通知する複製応答を前記モバイルノードに送り、
    前記複製転送モジュールが前記複製要求に応じることが可能であるかどうかに関係なく、前記現在の接続点は最初のパケットを前記モバイルノードに転送する請求項4の方法。
  9. 前記モバイルノードは、前記現在の接続点に複数の複製要求を送り、前記複製転送モジュールは、複数の接続点にパケットをバイキャストする請求項1の方法。
  10. 前記複製転送サービスは前記複製転送モジュールによって応じることが可能である場合、前記複製応答信号は、複製転送モジュールによって生成され、前記複製転送モジュールがサービスを提供している各モバイルノードを一意に識別するIdパラメータを含む請求項8の方法。
  11. 前記モバイルノードは、続く要求メッセージにおいて前記複製転送モジュール自体を識別するため、前記Idを使用する請求項10の方法。
  12. ハンドオーバが完了すると、前記モバイルノードのステップは、前記複製転送モジュールに転送要求信号を送り、前記複製転送モジュールは、信号により、前記モバイルノードの新しい接続点に複製パケットを転送する請求項1の方法。
  13. 前記複製転送モジュールは前記モバイルノードに転送応答信号を送ることにより転送要求を受信したことを前記モバイルノードに通知し、前記複製転送モジュールは転送要求信号を受信すると複製パケットを転送し、複製転送サービスが終了する時まで、残存する前記モバイルノード宛のパケットを前記新しい接続点に転送するための猶予期間が与えられる請求項12の方法。
  14. 前記モバイルノードは、複製転送サービスを終了するサービス終了要求信号を送り、前記終了要求信号がフラッシュおよび転送の間に使用され、前記複製転送モジュールに対し、前記モバイルノードが十分なパケットを受信したこと、および複製転送モジュールが複製転送サービスを終了することを通知する請求項13の方法。
  15. 前記モバイルノードは複製転送サービスを終了するサービス終了要求信号を送らず、サービス満了タイマーが前記複製転送サービスを終了させ、前記サービス満了は、前記モバイルノード内のアプリケーションが未到達可能性を許容可能な最大の継続時間である請求項13の方法。
  16. 前記現在の接続点ネットワークはハンドオーバに成功した後、前記モバイルノードに関してパケットの受信を継続し、前記モバイルノードにより転送要求が前記複製転送モジュールに送られ、前記複製転送モジュールはパケットを分類し、複製することを継続し、あらゆる新着パケットのみならずすべての複製パケットが前記転送要求において前記モバイルノードにより提供される新しいコンタクトアドレスに転送され、前記複製転送モジュールが終了要求を受信するか所定サービス満了期間が満了するまで前記分類し、複製し、および転送することを継続する請求項1の方法。
  17. 前記モバイルノードは現在の接続点から新しい接続点、そして前記現在の接続点の可能性がある代替接続点に移動し、新たに確立した現在の接続点における新たなコンタクトアドレスを通知するため、前記複製転送モジュールにさらなる複製要求を送り、現在の接続点、新たな接続点、または代替の接続点において前記モバイルノードの接続が安定すると、前記モバイルノードは、前記複製転送モジュールに転送要求を送り、前記複製転送モジュールは、前記モバイルノードによって送られた接続点アドレスに対するすべての複製パケットを、前記転送要求とともに前記複製転送モジュールにフラッシュする請求項1の方法。
  18. 前記複製転送モジュールにおいてパケットバッファに格納可能なパケットの最大数は、新しい接続点への前記現在の接続点からの移動に続く前記モバイルノードの複数回の移動に適応できる程度に十分に大きく、前記バッファはファーストインとファーストアウトバッファであって、複製を要する新たなパケットの受信で一杯になると、新たなパケットに場所を空けるため最も古いパケットが廃棄され、前記パケットバッファは、前記パケット最大数まで、前記モバイルノードに関するパケットの最新の集合を常に格納する請求項17の方法。
  19. 前記格納されたパケットはシーケンス情報を含み、前記モバイルノードは、現在の接続点ネットワークにいる間に最後に受信したパケットのシーケンス番号を判定し、転送要求においてこの情報を前記複製転送モジュールに提供し、前記複製転送モジュールは、最後の受信パケットプラス1から始まるパケットを転送し、最後に受信したパケットのシーケンス番号未満であるパケットを廃棄する請求項18の方法。
  20. 前記モバイルノードが、最後に受信したパケットのシーケンス番号に至るまでパケット損失が生じたかどうかを検出し、前記モバイルノードが、転送要求において最後に受信したパケットのシーケンス番号未満のシーケンス番号を持った欠落パケットの転送要求を含むリストを前記複製転送モジュールに送り、前記複製転送モジュールが、転送の間に最後に受信したパケットのシーケンス番号よりも大きなシーケンス番号を持つパケットに加えて欠落パケットの集合を送ることをさらに具備する請求項19の方法。
  21. 前記複製転送モジュールが、最後に受信したパケットのシーケンス番号までパケット重複が生じたかどうか検出し、前記複製転送モジュールが、最後に受信したパケットのシーケンス番号を伴った転送要求を受信し、前記複製転送モジュールが、転送の間に最後に受信したパケットのシーケンス番号よりも大きなシーケンス番号を持つパケットを送ることをさらに具備する請求項19の方法。
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