JP2009532089A - 超音波受信ビームフォーマ用の遅延コントローラ - Google Patents

超音波受信ビームフォーマ用の遅延コントローラ Download PDF

Info

Publication number
JP2009532089A
JP2009532089A JP2009502883A JP2009502883A JP2009532089A JP 2009532089 A JP2009532089 A JP 2009532089A JP 2009502883 A JP2009502883 A JP 2009502883A JP 2009502883 A JP2009502883 A JP 2009502883A JP 2009532089 A JP2009532089 A JP 2009532089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
calculating
initial
value
depth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009502883A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5498158B2 (ja
JP2009532089A5 (ja
Inventor
ラドゥー アレキサンドル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aloka Co Ltd filed Critical Aloka Co Ltd
Publication of JP2009532089A publication Critical patent/JP2009532089A/ja
Publication of JP2009532089A5 publication Critical patent/JP2009532089A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5498158B2 publication Critical patent/JP5498158B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/18Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound
    • G10K11/26Sound-focusing or directing, e.g. scanning
    • G10K11/34Sound-focusing or directing, e.g. scanning using electrical steering of transducer arrays, e.g. beam steering
    • G10K11/341Circuits therefor
    • G10K11/346Circuits therefor using phase variation
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/22Details, e.g. general constructional or apparatus details
    • G01N29/26Arrangements for orientation or scanning by relative movement of the head and the sensor
    • G01N29/262Arrangements for orientation or scanning by relative movement of the head and the sensor by electronic orientation or focusing, e.g. with phased arrays
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/10Number of transducers
    • G01N2291/106Number of transducers one or more transducer arrays

Abstract

超音波システムは、素子のアレイと、2つの隣り合った素子間にあるビーム原点とを有し、それぞれの素子が、受け取ったエネルギーをエコー信号に変換する超音波振動子と、縮小されたテーブルから初期化パラメータを計算する方法に従って初期化パラメータを計算する初期化コントローラ回路を有する初期化コントローラを含むビームフォーマと、遅延回路と遅延コントローラを有する少なくとも1つのチャネルと、位相合わせされた信号を加算してビーム成形信号を形成する加算器とを含む。

Description

本発明は、超音波画像診断に関し、より詳細には、超音波画像診断用に受け取った超音波ビームのフォーカスに関する。
超音波画像診断では、例えば、検査する媒体(例えば、人体の一部分)に超音波ビームを送り込み、媒体中の様々な不連続部から反射された超音波エコーを受け取り、反射された超音波エコーを電気信号に変換する振動子が使用される。次に、その電気信号は、いくつかの処理段階を経て、最終的に、医師が調べるために陰極線管(CRT)などの装置に表示するか印刷することができる画像に変換される。
超音波振動子は、一般に、小さな長方形の圧電素子のアレイから成る。超音波ビームを送信または受信するために使用されるそのような素子の一部はそれぞれ送信アパーチャまたは受信アパーチャと呼ばれる。一般に、送信アパーチャと受信アパーチャの幾何学的中心は一致し、超音波ビームは、アパーチャの中心から始まる直線状のビーム軸として表わされる。
受信の動作は、多チャンネル受信ビームフォーマによって実行される。多チャンネル受信ビームフォーマは、様々な受信アパーチャ素子が受け取った信号に遅延と重みを加え、それらの信号を加算して所望のビーム軸に沿った集束(フォーカス)信号を得る。遅延の目的は、媒体の対象ポイントからアパーチャの様々な素子までの伝搬経路の差によって生じる到達時間(arrival time)の差を補整することである。超音波ビームがビーム軸に沿った複数の深度で集束するようにするために、ビーム軸上のポイントからのエコーを得るために加算される全ての信号がその同じポイントから到達するように深度に応じて受信遅延が変更される。これは、ダイナミック受信フォーカスと呼ばれ、画質は、動的な受信遅延の精度、即ち等価にはエコー到達時間の精度に極めて依存する。振動子の周波数特性の中心周波数がFcの場合、1/32Fcの遅延精度が望ましいことは当該技術分野で既知である。
受信信号は、様々な方法(例えば、アナログ、デジタル)で遅延させることができるが、遅延即ち到達時間のすべての場合で、コントローラは、望み通りの遅延制御信号を作成しなければならない。実際のビームフォーマは、少数の予め計算された初期化パラメータから始まる動的な遅延を実時間で計算する回路を使用する。そのような1つの回路は、「An efficient ellipse-drawing algorithm」(IEEE Computer Graphics and Applications Magazine, vol.4, no.9, pp.24-35)(Sept.1984)と題するバン・エイケン(Van Aken)による論文で紹介され、また「An efficient real-time focusing delay calculation in ultrasonic imaging systems」(Ultrasonic Imaging, 16, pp.231-248 (1994))と題するカイ・ジョン(Ki Jeon)らによる論文に記載されたような超音波画像診断に適応されたコンピュータグラフィクスアルゴリズムに基づく。この遅延生成方法の変形例と改良は、「Real time digital reception focusing method and apparatus adopting the same」と題するパーク(Park)らに譲渡された米国特許第5,669,384号、「Focusing delay calculation method for real-time digital focusing and apparatus adopting the same」と題するBaeに譲渡された米国特許第5,836,881号、H.フェルドカンパー(H. Feldkamper)らによる「Low power delay calculation for digital beamforming in handheld ultrasound systems」Proc.IEEE Ultrason.Symp.2, pp.1763-1766 (2000)、B.トモフ(B. Tomov)およびJ.ジャンセン(J. Jensen)による「Delay generation methods with reduced memory requirements」Proc. SPIE, Vol. 5035, pp.491-500 (2003)、およびJ.ペトロフスキー(J. Petrofsky)に譲渡された「Method and apparatus for distributed focus control with slope tracking」と題する米国特許第5,724,972号に記載されている。一般に、これらの方法は、繰り返し計算される決定量(decision quantity)の符号に応じて、その量に又はその量から、非ゼロ値またはゼロ値を加算または減算することによって、ある深度から次の深度に望ましい量(到達時間/遅延)を繰り返し計算する。
これらの先行技術の遅延生成方法の第1の欠点は、その精度の限界である。オリジナルの方法の誤差は、最大でサンプリング周期T=1/Fの2分の1である。ここでFはサンプリング周波数である。超音波画像診断では、Fは一般に中心周波数の4倍(F=4Fc)である。この結果、精度は1/8Fcになり、望ましい1/32Fcの4倍悪い。前述の先行技術の方法は、例えばサンプリングレートを高めることとアルゴリズムの複雑さ(従って、回路の複雑さ)を高めることを組み合わせることによってこの結果を改善しようとしているが、これらは両方とも、当業者によって理解されるように望ましくない。
これらの先行技術の方法の第2の欠点は、初期化パラメータが比較的多いことであり、即ち、各アレイ素子と各ビーム方向に少なくとも2つのパラメータがあることである。128個の素子を有する典型的なフェイズドアレイの場合は、1ビーム方向当たり256個の初期化パラメータが必要である。
従って、サンプリングレート4Fcのときに少なくとも1/32Fcの精度と少数の初期化パラメータで遅延または到達時間を計算する方法および回路が必要である。
本発明の一態様によれば、素子のアレイと、2つの隣り合った素子間にあるビーム原点とを有し、それぞれの素子が、受け取ったエネルギーをエコー信号に変換する超音波振動子を広義に有する超音波画像診断システムにおいて、タイミング関数を計算する方法であって、第1の左側素子と第1の右側素子の整数値深度(n)において前記ビーム原点から超音波ビームのビーム軸上のポイントまではかった距離(dn)を計算するステップと、第1の左側素子と第1の右側素子の中心からビーム軸上のポイントまではかった距離(d’n)を推定するステップと、整数値深度(n)に距離(d’n)を加算して到達時間を生成するステップと、整数値深度(n)から距離(d’n)を減算して遅延を生成するステップと、到達時間に定数(C2)を加算するステップと、遅延に定数(C1)を加算するステップとを広義に含む方法。
本発明の別の態様によれば、素子のアレイと、2つの隣り合った素子間にあるビーム原点とを有し、各素子が受け取ったエネルギーをエコー信号に変換する超音波振動子と、初期化パラメータを計算する初期化コントローラ回路を含む初期化コントローラを広義に含むビームフォーマと、請求項1−7の方法に従ってタイミング関数を計算する遅延回路と遅延コントローラとを含む少なくとも1つのチャネルと、位相合わせされた信号を加算してビーム成形信号を形成する加算器とを広義に含む超音波システム。
本発明の更に別の態様によれば、素子のアレイと、2つの隣り合った素子間にあるビーム原点とを有し、各素子が受け取ったエネルギーをエコー信号に変換する超音波振動子を広義に含む超音波画像診断システムにおいて、縮小されたパラメータテーブルから初期化パラメータを計算する方法であって、ビーム原点の左側にある第1の左側素子とビーム原点の右側にある第1の右側素子の少なくとも1つの初期化パラメータの少なくとも1つの増分値を設定するステップと、第1の左側素子と第1の右側素子の少なくとも1つの増分をメモリストレージ装置に記憶するステップと、第1の左側素子と第1の右側素子の少なくとも1つのビームステアリング角の少なくとも1つの初期化パラメータを計算するステップと、第1の左側素子と第1の右側素子の少なくとも1つの初期化パラメータをメモリストレージ装置に記憶するステップと、第1の左側素子と第1の右側素子の記憶された少なくとも1つの初期化パラメータに基づいて、第1の左側素子の左側にある少なくとも1つ次の左側素子と第1の右側素子の右側にある少なくとも1つ次の右側素子の少なくとも1つのビームステアリング角の少なくとも1つの追加の初期化パラメータを計算するステップとを広義に含む方法。
本発明の更に別の態様によれば、超音波システムは、広義には、素子のアレイと、2つの隣り合った素子間にあるビーム原点と広義に含み、それぞれの素子が、受け取ったエネルギーをエコー信号に変換する超音波振動子と、請求項15から23の方法に従って初期化パラメータを計算する初期化コントローラ回路を含む初期化コントローラを広義に含むビームフォーマと、遅延回路と遅延コントローラを含む少なくとも1つのチャネルと、位相合わせされた信号を加算してビーム成形信号を形成する加算器とを含む。
本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細は、添付図面と以下の詳細で説明される。本発明の他の特徴、目的および利点は、説明と図面および請求項から明らかになる。
様々な図面内の類似の参照番号と呼称は類似の要素を指す。
シミュレーションを使用することによって、医療用超音波画像診断で使用されるほとんどの画像幾何学的配置に関して、フォーカス点(集束点)がビーム軸より距離Δだけ下がったときに、フォーカス点からアパーチャ素子までの距離が、どの場所でも(1−1/2i)ΔからΔに増大することを発見した。ここで、iは、範囲2〜4の整数である。この発見により、各深度位置ごとのエコー到達時間または遅延を繰り返し計算し、やはり繰り返し計算された決定基準に従って2つの定数(1−1/2i)ΔまたはΔのいずれかを加算するアルゴリズムが得られる。本発明の方法の遅延誤差または到達時間誤差は、サンプリング周期の1/8より少ない。本発明のアルゴリズムは、単純な数学演算、即ち加法と減法しか必要としない。また本明細書で、更に精度を高めても、複雑さを全くあるいはほとんど高めない本発明の方法の変形例についても説明する。
本発明の提案方法の初期化パラメータは、アレイの中心までの各素子の距離と比例する。これにより、それぞれのビーム方向にわずか4個の少ない数のパラメータから始まる単純な数学的計算を使用してすべての素子の初期化パラメータを生成することができる。
次に図1を参照すると、フェイズドアレイ10は、中心素子12と、中心素子12の左側と右側に少なくとも1つの素子11を含むことができる。各素子11は、中心素子12から距離xに中心14がある。フェイズドアレイは、一般に、偶数の素子を有し、真の中心は2つの素子11の間にあり、中心素子12は、説明のための理論的なものである。縦軸13は、基準系(例えば、デカルト座標系)を提供するために示されている。理論的には、超音波ビームは、アレイ中心12のアパーチャ(図示せず)から出て、図1に示したようにポイントPまで距離rだけ伝わることがある。次に、超音波ビームは、媒体(図示せず)で反射し、素子11の中心14まで距離dだけ伝わることがある。素子11の中心14は、縦軸13に対して座標xに配置されてもよい。アレイ中心12からポイントPまでの超音波ビームは、ビーム軸16と呼ばれることがある。ビーム軸16は、縦軸13に対して角度θで向けられてもよい。この例では、xの値は負になる。当業者は、距離rとdおよび角度θを使って、ビーム軸16上のポイントPからフェイズドアレイ10の素子11までのエコーの到達時間を計算することができる。
媒体を通る超音波ビームの全伝播時間、即ち到達時間は、下の式(1)で示される。
Figure 2009532089
ここで、tは、超音波ビームの全伝播時間であり、rは、アレイ中心アパーチャからポイントPまで距離であり、dは、ポイントPから素子中心までの距離であり、cは、超音波ビームの速度である。
ビームフォーミングへの適用の場合、tは、下の示す式(2)を使って間隔Δrのrの離散値に関して推定されなければならない。
Figure 2009532089
ここで、Δrは、2つのサンプリング時間の間のビーム軸16に沿った双方向伝播時間であり、Tは、単位時間であり、cは、超音波ビームの速度である。
我々は、単位時間としてT=1/Fを選択し、単位距離としてcT/2を選択した。超音波ビームは、時間の長さTに双方向(即ち、前方と後方)に伝わる。これらの単位rが整数値n=0,1,…をとる場合、tは次の式(3)と(4)に示したような値をとる。
Figure 2009532089
ここで
Figure 2009532089
ここで、tnは到達時間であり、nは、整数値として測定されたアレイ中心アパーチャからポイントPまでの距離であり、dnは、ポイントPから素子中心までの距離であり、xは、cT/2の単位で測定された素子の中心からアパーチャの中心までの距離である。
当業者は、nが単純なカウンタによって実時間で計算されてもよいことを理解するであろう。従って、到達時間tnを求めるには、dnを計算する方法が必要である。しかしながら、式(4)を使ってdnを直接計算することは、乗算と平方根演算が必要なため実際的でない。
次に図2を参照すると、このグラフは、ビーム軸に沿った深度nとフェイズドアレイ10の2つの素子の距離dnとの関係を示す。破線は、アパーチャの中心12にある素子に対応する。実線は、フェイズドアレイ10の中心12から離れた位置にある素子11に対応する。破線によって表わされた中心素子の場合、dn=nは、勾配S=1でnと比例して変化し、それによりdnは、nが1大きくなるときに1増分する。アパーチャの中心から離れた位置にある素子11の場合、dnは最初1より小さい勾配を有し、勾配は深度と共に徐々に大きくなり1に近づく。当業者に知られているように、超音波画像診断では、最初に、非ゼロ深度nf=2f|x|から始まる超音波ビームに対する素子の寄与を加算することは一般的であり、ここで、fの値は、一般に、1〜3の範囲で選択され、|x|は、アパーチャの中心12の素子までの素子の距離である。
超音波画像診断に一般に利用される多くのアレイ幾何学形状の場合、またfの値が1以上の場合、dn対nの曲線の勾配は少なくとも7/8=1−1/23であることが分かった。本発明では、この最小勾配値を有利に使用して、dを推定するための高精度で且つ単純なアルゴリズムを提供することができる。
勾配範囲が7/8から1のとき、dnが既知でn>nfのときにdn+1を推定するために次のような式5の第1のアルゴリズムを得ることができる。dnの推定値をd’nで示す。
Figure 2009532089
dの推定値が、ある深度値nから次の深度値まで1大きくなるとき、dの実際の値を超える場合があるが、dの実際の値も少なくとも7/8に小さくなるので、誤差は、差1−7/8=1/8より大きくならない。これと反対に、推定値が7/8に小さくなるとき、推定値はdの実際の値より小さくなる場合があるが、dの実際の値が1倍以下になる場合があるので、この場合も誤差の絶対値は1/8より小さくなる。この結果、最大絶対タイミング誤差がT/16=1/64Fcより小さくなり、これは、典型的な超音波画像診断システムの精度要件を超える。
式(5)の第1のアルゴリズムは、勾配(増分)Sの選択がゼロか(一定または深度に依存する)非ゼロ値の選択であったことが先行技術と異なることに注意されたい。本発明の第1のアルゴリズムは、距離dnの繰り返し計算に2つの非ゼロの勾配(増分)S値の一方を使用する。
前述の式(5)の第1のアルゴリズムは、各深度nにおける実際の値dnの可用性に依存し、これは、正に我々が最初に解決しようとしていた問題である。これを克服するために、我々は、dの実際の値と推定値の比較に基づいて勾配Sを決定するのではなく、当業者に既知の技術を利用し、dの実際の値と推定値の二乗を比較する。しかしながら、先行技術と異なる方法で、決定量(実際の値と推定値の二乗の差)を、式(8)と後で示す式(10)の第2のアルゴリズムに示したように計算することができる。
前述の式(4)の両辺を二乗し、nとn+1と置き換え、項をまとめることによって、dの実際の値の二乗を次のような式(6)で繰り返し計算できることが分かった。
Figure 2009532089
ここで、K=1−2xsinθ・・・(d1)は、所定のビームと素子の定数である。
また、次のような式(7)で推定値の二乗を繰り返し計算することができる。
Figure 2009532089
ここで、Sは、式(5)の第1のアルゴリズムで選択されたように、勾配=7/8または1である。
決定のために式(6)と(7)の2つの二乗変数だけを使用するので、それらの変数の差だけを繰り返し計算すればよい。都合よく項をまとめ、式(6)と(7)を使用することによって、次のような式(8)を得る。
Figure 2009532089
式(8)に達した際、S=7/8のときに2Sd’nを減算することは、2d’nを減算してd’n/4を再び加算することと等価であり、演算は算術シフト(arithmetic shift)だけを含み乗算は含まない。
次の表記法を導入する。
Dn=d2 n−d’2 n ・・・ (d2)
An=2(n−d’n)+K ・・・ (d3)
また、Anを次のような式(9)で繰り返し更新できることに注意されたい。
Figure 2009532089
ここで、前述のようにSは7/8または1である。
これらの修正と表記法により、d’nを計算するための第2のアルゴリズムは、次のような式(10)になる。
Figure 2009532089
例のために、第2のアルゴリズムは、最小勾配7/8に基づいて説明された。しかしながら、当業者は、式1−1/2iの他の最小勾配値で演算するようにアルゴリズムを容易に修正できることを理解する。ここで、i=0,1,2,…であり、好ましくはi=3である。例えば、この修正は、第2のアルゴリズムに使用される定数の変更を必要とすることがある。従って、1.4を超えるfの値が許容可能な場合は、最小勾配15/16が使用され、更に誤差を小さくする利点を提供することができる。また、代替において、最小勾配値3/4は、誤差を十分に小さくし、fの値をより小さくすることを可能にすることができる。1−1/2i以外の形の最小勾配を使用することもできるが、代替の最小勾配は、第2のアルゴリズムの実施を複雑にする場合がある。また、最大誤差がTと比例し、従ってサンプリング周波数Fを高めることによって最大誤差を更に小さくできることに注意されたい。
次に図4を参照すると、第2のアルゴリズムを実施するための回路200が示されている。この図は、回路の単純化した表現であり、データ経路だけを示し、当業者に既知のタイミング信号と制御信号を省略している。また、例えば、回路がルックアップテーブルフィールドプログラマブルゲートアレイで実現されるとき、マルチプレクサのいくつかをそれらが入力する算術演算装置と同じ物理回路に組み込むことができるので回路全体の複雑さを単純化できることを当業者は理解するであろう。ビームの開始前に、マルチプレクサ212および221は、初期設定値Anfとd’n(ここでn=nf)をそれぞれ渡すように制御されてもよく、加算器213および223は、これらの修正されない初期設定値をレジスタ214および224にそれぞれ渡すように制御されてもよい。同時に、レジスタ236がクリアされ、決定量Dnが0に初期化されてもよい。次に、回路は、nfより大きいすべての深度に関して、サンプリングクロック速度でdnを推定してもよい(即ち、1クロック当たり1つの推定値)。
回路200を使って第2のアルゴリズムを実行する際、制御論理回路(図示せず)でDnの最上位(符号)ビットを使用して、第2のアルゴリズムによって指定されたような勾配Sを選択することができる。例えば、そのビットが0のとき、ゲート211はディセーブルされ、マルチプレクサ222は、勾配値1を渡すように制御され、ゲート233はディセーブルされ、マルチプレクサ232は、二乗勾配(S2)値1を渡すように制御される。除算d’n/4は、レジスタ224の出力ビットをゲート233の入力につなぐことによって単純に達成される算術シフトである。回路200に使用される論理形式は整数でよく、数の小数部は、整数の最下位ビットによって表わされる。好ましくは、小数部を表わすために3つの最下位ビットが使用されるが、当業者によって理解されるような用途と精度の要件によってこれより多数のビットを使用することもできる。様々な量の整数部を表わす最上位ビットの数は、深度位置の最大数により変化する。好ましくは、典型的な超音波治療システムの構成要素211は1つビットを有し(他のすべてのビットはハードワイヤードされる)、構成要素212、213および214はそれぞれ14のビットを有し、構成要素222は4つのビットを有し(他のすべてのビットはハードワイヤードされる)、構成要素232は4つのビットを有し(他のすべてのビットはハードワイヤードされる)、他の構成要素はそれぞれ16のビットを有し、これらのすべての構成要素では、最下位の3ビットは、それぞれの量の小数部を現す。
図4の回路200を第2のアルゴリズムの好ましい実施形態として説明したが、当業者には、第2のアルゴリズムが、他の回路によって実現されてもよく又は超音波治療システムに埋め込まれたコンピュータ上で実行されるプログラムとして実現されてもよいことは明らかである。詳細には、回路200が、超音波サンプリングレートより高いクロック周波数で動作する場合は、図4に示したものより少数の算術演算装置が、当業者によって認識され理解されるように少なくとも1つの算術演算装置が複数のアルゴリズム演算を実行する時分割多重方式で使用されてもよい。
以上、図1の距離dを推定する方法だけを説明した。しかしながら、本発明の方法は、超音波受信ビームフォーマに使用されてもよい。次に図3を参照すると、典型的な受信ビームフォーマ30のブロック図が示されている。受信ビームフォーマ30は、複数のチャネル31、加算器32、および初期化コントローラ33からなってもよい。次に図3aを参照すると、図3のチャネルの一般的な構造が示されている。チャネル31は、遅延ブロック36と遅延コントローラ38とからなることができる。ビーム伝達前に、初期化コントローラ33は、ビームの特徴(例えば、ステアリング角、アレイの幾何学的配置、チャネルに接続された素子のアパーチャの位置)に従って、各チャネルの遅延コントローラを初期化する。ビーム伝達が行われた後で、アレイ素子にエコーが到達し始める。エコーは、前処理された(例えば増幅されフィルタリングされた)電気信号に変換されてもよく、前処理された電気信号は、ビームフォーマチャネル31の入力に送られてもよい。更に、遅延ブロック36は、遅延コントローラ38の制御下で信号を処理し遅延させてもよく、その結果、信号は、位相合わせされて加算器32の入力に到達し、そこで信号は、加算されビーム形成された信号となる。
本発明の第2のアルゴリズムは、遅延コントローラ38内で、例えば当業者によって理解されるような回路200または回路200の変形によって実現されてもよく、その場合、第2のアルゴリズムは、当業者に知られているような遅延ブロック36を実現する特定の方法に対応するように使用されてもよい。例えば、遅延ブロック36は、粗遅延(coarse delay)を提供するアナログ遅延ラインとアナログマルチプレクサの構成を含んでもよく、あるいは細密位相遅延を提供するアナログ混合器と組み合わされてもよい。本発明の方法の実施態様の別の例では、遅延ブロック36は、電気信号をその数値表現に変換するアナログデジタル変換器(図示せず)と、サンプリング周期の解像度で粗遅延を提供するメモリストレージユニット(図示せず)と、細密遅延(fine delay)(例えばサブサンプル)を提供する補間器(図示せず)とを含んでもよい。本発明の方法の更に別の実施態様では、アナログデジタル変換器のクロックは、細密遅延を提供するように位相変調されてもよく、デジタル信号は、次に、粗遅延を提供するメモリストレージユニット(図示せず)に書き込まれてもよい。そのような変換器、メモリストレージユニット、および補間器は、当業者に周知であり、技術文献と多数の特許の両方に詳しく説明されている。遅延コントローラ38によって生成される制御信号は、一般に、遅延(δ)、到達時間(t)、または決定量Dnの符号の3つのタイプのうちの1つでよい。決定量Dnの符号は、回路200を使って第2のアルゴリズムを実行することにより直接得てもよい。次に、他の制御信号、即ち遅延(δ)と到達時間(t)の計算について詳しく説明する。
図1を再び参照すると、アパーチャの中心に対する横方向の素子までのエコーの遅延δを式(11)に示す。
Figure 2009532089
あるいは、前に定義された時間単位と距離単位の場合は式(12)に示したようになる。
Figure 2009532089
遅延を補整するために、遅延の負の値が、信号に適用され、物理的遅延を正にするためにすべてのチャネルに適用される定数C1だけオフセットされてもよい。従って、遅延コントローラ38は、式(13)に示した制御信号を生成しなければならない。
Figure 2009532089
これは、図5の遅延コントローラ58により得ることができる。遅延コントローラ58は、本発明の第2のアルゴリズムを実現する図4の回路200、深度カウンタ51、減算器52、およびタイミング/制御ブロック(図示せず)を含むことがある。深度カウンタ51は、ビームの開始前に2C1に事前設定され、次に各サンプリングクロックで増分する。式(13)の2による除算は、適切なビットを選択することによって実行される。回路は、複数の遅延コントローラ38に単一の深度カウンタ51を使用することによって更に単純化されてもよい。到達時間の計算は、前述の式(3)に示されている。実施のために、定数C2が、式(13)に追加されてもよく、図3aの遅延コントローラ38の実施態様は、減算器ブロック52を当業者によって理解されるような加算器と置き換えてもよいという点を除き、図5に示し前に述べた遅延コントローラ58と類似してもよい。
前述のように、ビームフォーマ30の動作は、初期化コントローラ33によって実行される初期化で始まってもよい。各チャネルの遅延コントローラ38は、変数Anとd’nの初期値と、チャネル31を活動化することができる初期深度値nfを必要とする場合がある。128素子フェイズドアレイと128のステアリング角の場合、これは、64x3x128個のパラメータを必要とし、この場合、パラメータの数を2分の1に減らすためにステアリング角の対称性が使用された。2の累乗に丸めると、メモリ要件は1プローブ当たり32Kワードになる。このメモリ要件は、特にローエンド携帯型超音波システムやスペースと電力が不十分な他のコンパクト超音波システム設計で大きなコストになる場合がある。他の欠点は、新しいパラメータテーブルのロードを必要とするある振動子プローブから別の振動子プローブに切り替えるときの長いデッドタイムなどの存在である。
次に図6を参照すると、パラメータの数を減らすために、様々な素子に深度n=nfにおける幾何学的配置を利用することができる。図6は、ビーム軸112と深度nfiを示す少なくとも1つのポイントNiを含む、フェイズドアレイ100の中心110(以下、大文字「O」と呼ぶ)の左側の最初の3つの素子(およびそれらの中心Li。ここでi=0,1,…)と右側の最初の3つの素子(およびそれらの中心Ri。ここでi=0,1,…)を示す。深度nfiを示すポイントは、式(14)で示したようなnfiの定義によってアパーチャの中心に対して対称な素子と同等である。
Figure 2009532089
図1と前述の定義を再び参照して、アレイ中心110の左側の素子i(i=0,1,…)に関して以下の式(15)、(16)および(17)が成り立つことが分かる。
Figure 2009532089
Figure 2009532089
Figure 2009532089
三角形OLiiとOLjjは共通に角度O’を有し、式(15)と(16)によってOLi/OLj=ONi/Onj=xi/xjであり、従って、2つの三角形は相似であり、従って式(17)からdnfi/dnfj=Lii/Ljj=xi/xjである。従って、nfiとdnfiは両方とも、ビームの原点からの距離|xi|に比例して大きくなる。これは、次に、左側素子0(nf0とdnf0)に関してその値から始まる各左側素子の2つのパラメータnfiとdnfiと、素子から素子へのその増分ΔnfとΔdnfを計算する方法を提供する。整数のサンプリング位置を保証するために、nf0は丸められ(厳密な指定値からfが少しずらされる)、x0は、次のような式(18)と(19)を有する素子間の距離の半分、即ちピッチであると見なす。
Figure 2009532089
Figure 2009532089
Figure 2009532089
Figure 2009532089
式(6)の定義(d1)による表現Kiは、xiの符号付きの値に比例して変化し、式(22)に従って同じように計算することができる。
Figure 2009532089
次に、Aniは、その定義(d3)によってnfi、dnfiおよびKiから得られる。
同じ方法は、アレイの右側素子、即ちRiにも適用することができ、ここで、i=0,1,…である。本明細書で説明する対称なアパーチャの場合、nf0とΔnfはフェイズアレイ100の左側と右側で同じであるが、ステアリング角が0以外の値のときはdnfoとΔdnfが異なることに注意されたい。また、右側の場合は、K0とΔKは左側の場合と同じであることに注意されたい。しかしながら、右側のK0とΔKを実施するとき、式(22)は、次のような式(22’)としてわずかに異なる形をとる。
Ki=K0+(i+l)×ΔK (22')
従って、フェイズアレイ内にある素子の数に関係なく各ステアリング方向に8つのパラメータだけが必要である。128素子フェイズドアレイと128のステアリング角の以前の例では、これにより、全メモリサイズは64×8=0.5Kワードになる。対称性のために、128/2=64組のパラメータだけが必要である。従って、追加の演算回路を犠牲にしてメモリが64分の1になることが分かる。超音波受信ビームフォーマの第2のアルゴリズムの実施態様は、初期化コントローラが、論理ユニットと算術演算装置が容易に利用可能且つ安価であるがメモリが比較的不十分なフィールドプログラマブルゲートアレイなどの技術で実現されるときに有利である。
更に、ピッチ(Δx)が第1の左側/右側素子の距離x0の2倍に対応するという事実を利用することによって、パラメータテーブルサイズを更に小さくすることができる。前に示したように、当該のパラメータが、素子の位置xに比例して素子ごとに異なることを考えると、初期パラメータ値は、式(23)から(25)に示した増分から計算することができることになる。
Figure 2009532089
Figure 2009532089
Figure 2009532089
フェイズアレイ100の右側の素子では、Δdnfが左側の素子のもの異なってもよく、K0が、次の式(25’)に示したように減算器の代わりに加算器で計算されてもよいことに注意されたい。
K0=1+ΔK/2 (25')
従って、初期化テーブルには増分だけが必要とされ、メモリ要件は、更に2〜256分の1ワード減少し、全体で128分の1減少する。
本発明の初期化アルゴリズム(即ち、第2のアルゴリズム)のいくつかの実施態様では、乗算器が容易に利用可能であり、初期化パラメータの計算は、式(20)、(21)、(22)を直接使用して行われてもよい。しかしながら、乗算器は一般に高価である。乗算を必要とする計算を回避するために、式(20)、(21)および(22)は、次のように、増分Δnf、Δdnf、ΔKをそれぞれのパラメータに繰り返し加算することによって初期化パラメータを繰り返し計算する式(26)の第3のアルゴリズムと置き換えられてもよい。
Figure 2009532089
初期化パラメータを計算する方法を、式(20)、(21)および(22)と、上記式(26)の繰り返し初期化アルゴリズム(即ち、第3のアルゴリズム)で説明したが、本発明の比例原理に基づいて代替式を考案し実行できることは当業者に明らかである。
次に図7を参照すると、式(26)の繰り返し初期化アルゴリズムを実現することができる回路70を示す。回路70は、パラメータメモリ、レジスタおよび算術演算装置だけを示し、当業者によって理解されるようなタイミングおよび制御回路および信号を省略した単純化した概略図を表わす。式(26)の繰り返し初期化アルゴリズムの設定段階1と3の間、増分は、パラメータメモリ71から読み出され、複数のシフトレジスタ72、73および74にロードされてもよい。これと同時に、アキュムレータレジスタ78および79は0にリセットされてもよく、アキュムレータレジスタ80は1に事前設定されてもよい。次に、シフトレジスタ72、73および74は、増分を2で割るために1ビットダウンシフトしてもよく、次にそれぞれ式(23)、(24)、(25)および(25’)に従ってアキュムレータレジスタ78、79、80の初期値が計算されてもよい。その後、シフトレジスタは、1ビットだけシフトアップして増分値を回復してもよい。次に、回路70は、式(26)の繰り返し初期化アルゴリズムの繰り返し計算段階2および4を実行し始めてもよい。算術演算装置75、76および77は、初期化アルゴリズムの段階2と4の最初の3つの演算を実行してもよい。算術演算装置75と76は加算器を含んでもよく、算術演算装置77は加算器/減算器を含んでもよい。例えば、加算器75は、アパーチャの中心から更に離れた次の素子のそれぞれの値を得るためにnfiの値にΔnfを繰り返し加算する。減算器81と加算器82は、Anの量を計算することができる。この回路は、フィールドプログラマブルゲートアレイ集積回路で実施するのに特に適しているが、当業者には、本発明の繰り返し初期化アルゴリズムが、当業者に既知の他の回路によって、又は超音波システム、超音波システム構成要素(例えば、超音波スキャナなど)と別のコンピュータまたは埋め込まれたコンピュータで実行されるコンピュータ実行プログラムとして実現されてもよい。
本発明の到達時間/遅延算出アルゴリズムおよび初期化アルゴリズムは、1D(一次元)フェイズドアレイ振動子と、ビーム軸がアパーチャの中心から出る走査幾何学的配置に関して説明された。しかしながら、これらのアルゴリズムは、当業者によって理解されるような他の構成に拡張されてもよく、それらの構成のいくつかについては後で簡単に説明する。
状況によっては、軸がアパーチャの中心ではなく異なる位置から出るビームを作成することが望ましい場合がある。そのような場合には、様々な素子の位置の値xを、アパーチャの中心ではなくビームの原点に対して測定しなければならないが、この開示で使用される(18)(23)(24)、(25)、(25’)の式はそのまま有効である。従って、遅延/到達時間アルゴリズムは有効なままである。また、比例関係に基づく初期化アルゴリズムは、2つの素子の中間にあるビーム原点に依存する部分以外は有効なままである。従って、ビームの原点が、2つの素子のちょうど中間にない場合、nf0は、ビームの原点の左側と右側で異なる値をとり、従って1つの余分な初期化パラメータが必要となる。同様に、第1の左側/右側パラメータの増分からの計算があまり簡単でなくなり、第1の左側/右側値と増分の両方を含むテーブルのサイズを大きくする方が便利な場合がある。ビーム原点から最も近い素子中心までの距離がピッチ/2iの形の場合も、初期化アルゴリズムと回路70によるその実施態様を当業者に明らかな小さな修正で使用することができる。
また、第2のアルゴリズムに基づく到達時間/遅延算出アルゴリズムは、ステアリング角θが0(即ち、ステアリングなし)のときにコンベックス(例えば曲線の)アレイにも適用され、第2のアルゴリズム構成に影響を及ぼさない次の定義(d1)の修正が行われる。
Kconvex=1+2R(I−cosφ) (d1−convex)
ここで、Rはコンベックスアレイの半径であり、φは、ビーム軸に対する素子の中心の角度位置である。
コンベックスアレイの場合、初期化パラメータは、アレイの曲線的な幾何学的配置に基づいて計算され、初期値と増分からすべての素子のパラメータを導き出す方法が適用されなくなる。
最後に、第2のアルゴリズムは、1.5次元アレイ、1.75次元アレイ、および二次元アレイを含むように拡張されてもよい。実際には、アレイの平面内にある素子と、いくつかのアジマス角と仰角で操作されアレイの平面内に原点があるビームを検討されたい。ビーム軸と素子の中心を含む平面を構成する場合は、ビーム原点とビーム軸は、その平面内に図1に示した幾何学的配置と同じ幾何学的関係を示し、本発明の第2のアルゴリズムを使って到達時間/遅延算出アルゴリズムを導き出すために使用されてもよい。その場合、初期化パラメータは、当業者によって理解されるようなフェイズドアレイの説明と違うように計算されなければならない場合がある。
本発明の1つまたは複数の実施形態を説明した。しかしながら、本発明の趣旨と範囲から逸脱することなく様々な修正を行うことができることを理解するであろう。従って、他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内にある。
フェイズドアレイイメージングでエコー到達時間を計算するために使用される幾何学的配置を示す図である。 中心素子とアパーチャの中心から遠くにある素子に関して、ビーム軸に沿った深度と、ビーム軸上のポイントから受信素子の中心までの距離との関係を示す図である。 代表的な受信ビームフォーマのブロック図である。 ビームフォーマチャネルの概略ブロック図である。 本発明の方法によるビーム軸上のポイントから素子の中心までの距離を計算する回路を示す図である。 本発明の方法を実現する遅延コントローラのブロック図である。 いくつかのアレイ素子の初期深度での幾何学的配置を示す図である。 本発明の方法による初期化パラメータを計算する回路を示す図である。
符号の説明
10 フェイズドアレイ、11 素子、12 アレイ中心、13 縦軸、14 中心、16 ビーム軸。

Claims (28)

  1. 素子のアレイと、2つの隣り合った素子間にあるビーム原点とを有し、各素子が受け取ったエネルギーをエコー信号に変換する超音波振動子を含む超音波画像診断システムにおいて、タイミング関数を計算する方法であって、
    第1の左側素子と第1の右側素子に関して、整数値深度(n)における前記ビーム原点から超音波ビームのビーム軸上のポイントまでの距離(dn)を計算するステップと、
    前記第1の左側素子と前記第1の右側素子の中心から前記ビーム軸上の前記ポイントまでの距離(d’n)を推定するステップと、
    前記距離(d’n)を前記整数値深度(n)に加算して到達時間を生成するステップと、
    前記整数値深度(n)から前記距離(d’n)を減算して遅延を生成するステップと、
    前記到達時間に定数(C2)を加算するステップと、
    前記遅延に定数(C1)を加算するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記計算ステップは、次の式に従って前記距離の実際の値(dn)の二乗を前記距離の推定値(d’n)の二乗と比較するステップを含み、
    d2 n+1−d’2 n+1=(d2 n−d’2 n)+(2(n−d’n)+K)+sd’n/4−S2
    ここで、(n)は、前記ビーム原点から前記ビーム軸に沿ったポイントまでの前記深度であり、K=1−2xsinθであり、θは、前記アレイの縦軸に対する前記ビーム軸のステアリング角であり、Sは、前記深度(n)に対する前記距離の勾配であり、sは、式に示し前記深度(n)で推定された差の符号ビットである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記比較ステップは、
    前記距離の実際の値が、前記距離の推定値以上かどうかを判定するステップと、
    前記実際の値が前記推定値以上であることを決定するステップと、
    前記sを値ゼロに設定するステップと、
    前記勾配Sを値1に設定するステップと、
    を含む請求項2に記載の方法。
  4. 前記比較ステップは、
    前記距離の実際の値が、前記距離の推定値以上であるかどうかを判定するステップと、
    前記実際の値が前記推定値未満であることを決定するステップと、
    前記sを値1に設定するステップと、
    前記勾配Sを値7/8に設定するステップと、
    を含む請求項2に記載の方法。
  5. 前記計算ステップは、次の式により前記距離の実際の値(dn)の二乗を前記距離の推定値(d’n)の二乗と比較し、
    d2 n+1−d’2 n+1=(d2 n−d’2 n)+(2(n−d’n)+K)+sd’n/2i-1−S2
    ここで、(n)は、前記ビーム原点から前記ビーム軸に沿ったポイントまで前記深度であり、K=1−2xsinθであり、θは、前記アレイの縦軸に対する前記ビーム軸のステアリング角であり、Sは式1−1/2iによる値を有する勾配であり、sは値1である、 請求項1に記載の方法。
  6. 前記比較ステップは、
    前記距離の実際の値が、前記距離の推定値以上であるかどうかを判定するステップと、
    前記実際の値が前記推定値未満であることを決定するステップと、
    前記sを前記値1に設定し、前記勾配Sを前記式1−1/2iによる前記値に設定するステップと、
    を含む請求項5に記載の方法。
  7. 前記振動子は、曲線から成るアレイであり、計算ステップは、更に、次の式に従って前記距離の実際の値(dn)の二乗を前記距離の推定値(d’n)の二乗と比較し、
    d2 n+1−d’2 n+1=(d2 n−d’2 n)+(2(n−d’n)+K)+sd’n/4−S2
    ここで、(n)は、前記ビーム原点から前記ビーム軸に沿ったポイントまで前記深度であり、Sは前記勾配であり、sは符号ビットであり、K=1+2R(1−cosφ)であり、Rはコンベックスアレイの半径であり、φは前記ビーム軸に対する前記素子の前記中心の角度位置であり、ステアリング角θ=0である、
    請求項1または請求項2に記載の方法。
  8. 複数の素子のアレイを含み、2つの隣り合った素子間にあるビーム原点とを有し、それぞれの前記素子が、受け取ったエネルギーをエコー信号に変換する超音波振動子と、
    ビームフォーマであって、
    初期化パラメータを計算する初期化コントローラ回路を含む初期化コントローラと、
    請求項1から7の方法によりタイミング関数を計算するための遅延回路と遅延コントローラを含む少なくとも1つのチャネルと、
    位相合わせされた信号を加算してビーム成形信号を形成する加算器とを含むビームフォーマと、
    を有する超音波システム。
  9. 前記遅延コントローラは、サンプリングクロック速度における距離(dn)を推定する遅延コントローラ回路を含み、前記遅延コントローラ回路は、
    少なくとも1つの初期設定値を受け取りそれを少なくとも1つの第1の加算器に渡すための第1のゲートと少なくとも1つの第1のマルチプレクサと、
    前記少なくとも1つの初期設定値を受け取りそれを第2の加算器に渡すための少なくとも1つの第1のレジスタと、
    第2のゲートを介して前記少なくとも1つの初期設定値を受け取りそれを加算器/減算器に渡す少なくとも1つの第2のレジスタと、
    二乗した勾配値を前記加算器/減算器に渡すための少なくとも1つの第2のマルチプレクサと、
    前記第2の加算器と前記加算器/減算器から前記少なくとも1つの初期設定値を受け取るための少なくとも1つの第3の加算器と、
    前記少なくとも1つの初期設定値を受け取るための少なくとも1つの第3のレジスタとを含む、請求項8に記載の超音波システム。
  10. 前記少なくとも1つの第1のマルチプレクサは、初期設定値Anfを渡すマルチプレクサと、推定深度d’nを渡すマルチプレクサと、勾配Sの初期設定値を渡すマルチプレクサとを含む、請求項9に記載の超音波システム。
  11. 前記少なくとも1つの第1のレジスタは、初期設定値Anを渡すレジスタと、初期設定値d’nを渡すレジスタとを含む、請求項9に記載の超音波システム。
  12. 前記遅延計算回路は、以前の深度に関して計算された以前の遅延を少なくとも1つの更新値によって更新する手段を含む、請求項9に記載の超音波システム。
  13. 前記遅延は、アレイ中心素子からのエコー信号の基準遅延に対する推定遅延である、請求項8に記載の超音波システム。
  14. 前記超音波振動子は、フェイズドアレイ、リニアアレイ、二次元アレイおよび曲線アレイから成るグループから選択されたアレイを含む、請求項8に記載の超音波システム。
  15. 複数の素子のアレイと、2つの隣り合った素子間にあるビーム原点とを有し、各素子が受け取ったエネルギーをエコー信号に変換する超音波振動子を有する超音波画像診断システムにおいて、縮小されたパラメータテーブルから初期化パラメータを計算する方法であって、
    前記ビーム原点の左側にある第1の左側素子と前記ビーム原点の右側にある第1の右側素子の少なくとも1つの初期化パラメータに関する少なくとも1つの増分値を設定するステップと、
    前記第1の左側素子と前記第1の右側素子の前記少なくとも1つの増分をメモリストレージ装置に記憶するステップと、
    前記第1の左側素子と前記第1の右側素子の少なくとも1つのビームステアリング角に関して前記少なくとも1つの初期化パラメータを計算するステップと、
    前記第1の左側素子と前記第1の右側素子の前記少なくとも1つの初期化パラメータを前記メモリストレージ装置に記憶するステップと、
    前記第1の左側素子と前記第1の右側素子の記憶された前記少なくとも1つの初期化パラメータに基づいて、前記第1の左側素子の左側にある少なくとも1つの次の左側素子と、前記第1の右側素子の右側にある少なくとも1つの次の右側素子に関して前記少なくとも1つのビームステアリング角の少なくとも1つの追加の初期化パラメータを計算するステップとを含む方法。
  16. 前記少なくとも1つの初期化パラメータは、初期深度(nfi)、素子の中心から前記初期深度におけるポイントまでの初期距離(dnfi)、および式Anfi=2(nfi−dnfi)+Kiに従って計算された初期量とを含み、ここで、Ki=1−2xisinθであり、θはビームステアリング角であり、xiは、前記素子の中心から前記ビーム原点までの距離である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記少なくとも1つの増分は、前記第1の左側素子の初期距離増分(ΔdnfL)、前記第1の右側素子の初期距離増分(ΔdnfR)、前記第1の左側素子と前記第1の右側素子の両方の初期深度増分(Δnf)、および前記第1の左側素子と前記第1の右側素子の両方のK増分(ΔK)を含み、前記第1の左側素子の前記初期深度(nf0L)と前記第1の右側素子の前記初期深度(nf0R)は、前記第1の左側素子または前記第1の右側素子の中心から前記ビーム原点まではかった距離(x)に比例する、請求項15に記載の方法。
  18. 記憶するステップは、更に、
    前記第1の左側素子の初期距離増分(ΔdnfL)を記憶するステップと、
    前記第1の右側素子の初期距離増分(ΔdnfR)を記憶するステップと、
    前記第1の左の素子と前記第1の右側素子の両方の初期深度増分(Δnf)を記憶するステップと、
    前記第1の左側素子と前記第1の右側素子の両方のK増分(ΔK)を記憶するステップとを含む請求項15に記載の方法。
  19. 前記少なくとも1つの初期化パラメータを計算するステップは、更に、
    式nf0L=Δnf/2に従って前記第1の左側素子の初期深度(nf0L)を計算するステップと、
    式dnf0L=ΔdnfL/2に従って前記第1の左側素子の初期距離(dnf0L)を計算するステップと、
    式K0L=1−ΔK/2に従って前記第1の左側素子の量K0Lを計算するステップと、
    式nf0R=Δnf/2に従って前記第1の右側素子の初期深度(nf0R)を計算するステップと、
    式dnf0R=ΔdnfR/2に従って前記第1の右側素子の初期距離(dnf0R)を計算するステップと、
    式K0R=1+ΔK/2に従って前記第1の右側素子の量K0Rを計算するステップとを含み、
    前記第1の左側素子の前記初期深度(nf0L)と前記第1の右側素子の前記初期深度(nfOR)は、前記第1の左側素子または前記第1の右側素子の中心から前記ビーム原点まではかった距離(x)に比例し、
    前記第1の左側素子の中心から前記ビーム原点まではかった距離(x)は、前記第1の右側素子の中心から前記ビーム原点まではかった前記距離(x)と等しい、請求項18に記載の方法。
  20. 前記記憶するステップは、更に、
    前記第1の左側素子の初期深度(nf0L)、初期距離(dnf0L)、量K0L、初期距離増分(ΔdnfL)を記憶するステップと、
    初期深度(nf0R)、初期距離(dnf0R)、量K0R、初期距離増分(ΔdnfR)を記憶するステップと、
    前記第1の左側素子と前記第1の右側素子の両方の初期深度増分(Δnf)を記憶するステップと、
    前記第1の左側素子と前記第1の右側素子の両方のK増分(ΔK)を記憶するステップとを含み、
    前記第1の左側素子の前記初期深度(nf0L)と前記第1の右側素子の前記初期深度(nf0R)は、前記第1の左側素子または前記第1の右側素子の中心から前記ビーム原点までのはかった距離(x)に比例する、請求項15に記載の方法。
  21. 前記少なくとも1つの追加の初期化パラメータを計算するステップが、
    式nfi=nf0L+ixΔnfに従って前記少なくとも1つの次の左側素子の次の初期深度(nf0L)を計算するステップと、
    式dnfi=dnf0L+i+ΔdnfLに従って前記少なくとも1つの次の左側素子の次の初期距離(dnf0L)を計算するステップと、
    式Ki=K0L+i×ΔKに従って前記少なくとも1つの次の左側素子の次の量K0Lを計算するステップと、
    式nfi=nf0R+i×Δnfに従って前記少なくとも1つの次の右側素子の次の初期深度(nf0R)を計算するステップと、
    式dnfi=dnf0R+ixΔdnfRに従って前記少なくとも1つの次の右側素子の次の初期距離(dnf0R)を計算するステップと、
    式Ki=K0R+i×ΔKに従って前記少なくとも1つの次の右側素子の次の量K0Rを計算するステップとを含み、
    前記少なくとも1つの次の左側素子の前記次の初期深度(nf0L)と前記少なくとも1つの次の右側素子の前記次の初期深度(nf0R)は、前記第1の左側素子または前記第1の右側素子の中心から前記ビーム原点まではかった距離(x)に比例する、請求項15に記載の方法。
  22. 前記少なくとも1つの追加の初期化パラメータを計算するステップが、更に、
    式nfi=nf(i-1)L+Δnfに従って前記少なくとも1つの次の左側素子の次の初期深度(nf0L)を計算するステップと、
    式dnfi=dnf(i-1)L+ΔdnfLに従って前記少なくとも1つの次の左側素子の次の初期距離(dnf0L)を計算するステップと、
    式Ki=K(i-1)L−ΔKに従って前記少なくとも1つの次の左側素子の次の量K0Lを計算するステップと、
    式nfi=nf(i-1)R+Δnfに従って前記少なくとも1つの次の右側素子の次の初期深度(nf0R)を計算するステップと、
    式dnfi=dnf(i-1)R+ΔdnfRに従って前記少なくとも1つの次の右側素子の次の初期距離(dnf0R)を計算するステップと、
    式Ki=K(i-1)R+ΔKに従って前記少なくとも1つの次の右側素子の次の量K0Rを計算するステップとを含み、
    前記少なくとも1つの次の左側素子の前記次の初期深度(nf0L)と前記少なくとも1つの次の右側素子の前記次の初期深度(nf0R)は、前記第1の左側素子または前記第1の右側素子の中心から前記ビーム原点まではかった距離(x)に比例する請求項15に記載の方法。
  23. 前記少なくとも1つのビームステアリング角は、対称的な少なくとも1対のビームを含む請求項15に記載の方法。
  24. 素子のアレイと、2つの隣り合った素子間にあるビーム原点とを有し、それぞれの前記素子が、受け取ったエネルギーをエコー信号に変換する超音波振動子と、
    ビームフォーマであって、
    請求項15から23の方法に従って初期化パラメータを計算する初期化コントローラ回路を含む初期化コントローラと、
    遅延回路と遅延コントローラを含む少なくとも1つのチャネルと、
    位相合わせされた信号を加算してビーム形成信号を形成する加算器とを含むビームフォーマとを含む超音波システム。
  25. 前記初期化コントローラ回路は、
    前記アレイの少なくとも1つの素子からの複数の増分を有するメモリストレージ装置と、
    前記メモリストレージ装置から前記複数の増分を受け取り前記増分のそれぞれをダウンシフトし分割して複数のシフトレジスタ出力を生成する少なくとも1つのシフトレジスタと、
    前記シフトレジスタ出力を受け取り複数の初期パラメータ値を計算する少なくとも1つのアキュムレータレジスタと、
    前記複数の初期パラメータ値を受け取り繰り返し計算を実行して、前記少なくとも1つの素子の少なくとも1つの初期化パラメータを生成するする少なくとも1つの減算器と少なくとも1つの加算器とを有する、請求項24に記載の超音波システム。
  26. 前記増分のそれぞれをダウンシフトする前記少なくとも1つのシフトレジスタが、1だけダウンシフトしそれぞれの前記増分ダウンシフトを2で割る、請求項25に記載の装置。
  27. 前記増分は、Δnf、Δdnf、およびΔKを含む、請求項25に記載の装置。
  28. 繰り返し計算を実行するための前記少なくとも1つの減算器と前記少なくとも1つの加算器は、算術シフトを使用する、請求項25に記載の装置。
JP2009502883A 2006-03-30 2007-03-22 超音波受信ビームフォーマ用の遅延コントローラ Active JP5498158B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/395,863 2006-03-30
US11/395,863 US7804736B2 (en) 2006-03-30 2006-03-30 Delay controller for ultrasound receive beamformer
PCT/US2007/007218 WO2007126697A2 (en) 2006-03-30 2007-03-22 Delay controller for ultrasound receive beamformer

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009532089A true JP2009532089A (ja) 2009-09-10
JP2009532089A5 JP2009532089A5 (ja) 2010-05-06
JP5498158B2 JP5498158B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=38560158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009502883A Active JP5498158B2 (ja) 2006-03-30 2007-03-22 超音波受信ビームフォーマ用の遅延コントローラ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7804736B2 (ja)
EP (1) EP1998676B1 (ja)
JP (1) JP5498158B2 (ja)
CN (1) CN101410061B (ja)
WO (1) WO2007126697A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170028022A (ko) * 2015-09-03 2017-03-13 지멘스 메디컬 솔루션즈 유에스에이, 인크. 초음파 프로브의 기하학적 정보를 결정하는 초음파 시스템 및 방법

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7804738B2 (en) * 2006-03-21 2010-09-28 Westerngeco L.L.C. Active steering systems and methods for marine seismic sources
US7804736B2 (en) * 2006-03-30 2010-09-28 Aloka Co., Ltd. Delay controller for ultrasound receive beamformer
WO2010097710A1 (en) * 2009-02-27 2010-09-02 Dalhousie University High-frequency ultrasound imaging system
US7941696B2 (en) * 2009-08-11 2011-05-10 Texas Memory Systems, Inc. Flash-based memory system with static or variable length page stripes including data protection information and auxiliary protection stripes
US8930622B2 (en) 2009-08-11 2015-01-06 International Business Machines Corporation Multi-level data protection for flash memory system
US7856528B1 (en) 2009-08-11 2010-12-21 Texas Memory Systems, Inc. Method and apparatus for protecting data using variable size page stripes in a FLASH-based storage system
US8189379B2 (en) 2009-08-12 2012-05-29 Texas Memory Systems, Inc. Reduction of read disturb errors in NAND FLASH memory
US7818525B1 (en) 2009-08-12 2010-10-19 Texas Memory Systems, Inc. Efficient reduction of read disturb errors in NAND FLASH memory
KR101160959B1 (ko) 2010-02-23 2012-06-29 서강대학교산학협력단 초음파 빔포머에서의 지연시간 보간 방법 및 장치
CN101858972B (zh) * 2010-03-23 2013-01-30 深圳市蓝韵实业有限公司 基于延时参数实时计算和流水线的多波束合成方法和装置
US9239317B2 (en) 2012-05-22 2016-01-19 General Electric Company System and method for ultrasonic testing with a single channel ultrasonic test unit
KR20140021136A (ko) * 2012-08-08 2014-02-20 삼성전자주식회사 윈도우를 이용한 데이터 처리 방법 및 데이터 처리 장치
JP6103857B2 (ja) 2012-08-28 2017-03-29 キヤノン株式会社 被検体情報取得装置、表示方法、及びプログラム
DE102013200974A1 (de) * 2013-01-22 2014-07-24 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und System zur handgeführten Ultraschallprüfung eines Prüfobjekts
US9439625B2 (en) * 2013-02-28 2016-09-13 General Electric Company Delta delay approach for ultrasound beamforming on an ASIC
CN103175900B (zh) * 2013-03-19 2016-02-17 中国科学院声学研究所 一种相控阵无损探伤装置和系统
US9332966B2 (en) 2014-02-04 2016-05-10 General Electric Company Methods and systems for data communication in an ultrasound system
TWI613459B (zh) 2014-12-29 2018-02-01 財團法人工業技術研究院 超音波波束成像系統與方法,及其波束合成電路
WO2017015405A1 (en) * 2015-07-20 2017-01-26 CellMotive Co. Ltd. Fabrication of three-dimensional porous anode electrode
DE112018004030T5 (de) 2017-08-07 2020-05-28 Sony Corporation Phasenberechnungsvorrichtung, phasenberechnungsverfahren, system für eine haptische präsentation und programm
US20190216430A1 (en) * 2018-01-15 2019-07-18 General Electric Company System and method for ultrasound flow imaging
CN110720947B (zh) * 2018-07-16 2022-03-22 青岛海信医疗设备股份有限公司 一种超声探头信号延时发射的控制方法及控制装置
US11963150B2 (en) * 2018-11-01 2024-04-16 Qualcomm Incorporated Positioning enhancements for locating a mobile device in a wireless network
US11395641B2 (en) 2018-12-21 2022-07-26 Industrial Technology Research Institute Ultrasonic imaging device and imaging method thereof

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0355048A (ja) * 1989-07-21 1991-03-08 Hitachi Medical Corp 超音波診断装置
JPH07241291A (ja) * 1994-03-07 1995-09-19 Aloka Co Ltd 超音波ドプラ診断装置
JPH09318733A (ja) * 1995-12-29 1997-12-12 General Electric Co <Ge> ビーム形成器及び超音波イメージング・システム
JPH1133024A (ja) * 1997-07-18 1999-02-09 Toshiba Corp 超音波ドプラ診断装置
JPH11113900A (ja) * 1997-10-17 1999-04-27 Hitachi Medical Corp 超音波診断装置
JPH11123194A (ja) * 1997-10-22 1999-05-11 Fuji Electric Co Ltd 超音波診断装置
JP2000316854A (ja) * 1999-05-10 2000-11-21 Hitachi Medical Corp 超音波装置
US6217516B1 (en) * 1999-11-09 2001-04-17 Agilent Technologies, Inc. System and method for configuring the locus of focal points of ultrasound beams
JP2003245279A (ja) * 2002-02-19 2003-09-02 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc スペクトル・ドプラ・イメージングの自動制御のための方法及び装置
JP2004129696A (ja) * 2002-10-08 2004-04-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波診断装置
JP2005318921A (ja) * 2004-05-06 2005-11-17 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
WO2005115248A1 (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Hitachi Medical Corporation 超音波撮像装置
JP2006326291A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Medison Co Ltd 超音波スペクトル映像を処理する装置及び方法
JP2009291325A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Toshiba Corp 超音波ドプラ診断装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004261229A (ja) * 2003-02-18 2004-09-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波診断装置
US7740583B2 (en) * 2004-06-30 2010-06-22 General Electric Company Time delay estimation method and system for use in ultrasound imaging
CN101031816A (zh) * 2004-09-30 2007-09-05 皇家飞利浦电子股份有限公司 微波束形成换能器结构
US20070239013A1 (en) * 2006-03-22 2007-10-11 Aloka Co., Ltd. Delay controller for ultrasound receive beamformer
US7804736B2 (en) * 2006-03-30 2010-09-28 Aloka Co., Ltd. Delay controller for ultrasound receive beamformer
US7508737B1 (en) * 2007-11-07 2009-03-24 Aloka Co., Ltd. Ultrasound receive beamformer

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0355048A (ja) * 1989-07-21 1991-03-08 Hitachi Medical Corp 超音波診断装置
JPH07241291A (ja) * 1994-03-07 1995-09-19 Aloka Co Ltd 超音波ドプラ診断装置
JPH09318733A (ja) * 1995-12-29 1997-12-12 General Electric Co <Ge> ビーム形成器及び超音波イメージング・システム
JPH1133024A (ja) * 1997-07-18 1999-02-09 Toshiba Corp 超音波ドプラ診断装置
JPH11113900A (ja) * 1997-10-17 1999-04-27 Hitachi Medical Corp 超音波診断装置
JPH11123194A (ja) * 1997-10-22 1999-05-11 Fuji Electric Co Ltd 超音波診断装置
JP2000316854A (ja) * 1999-05-10 2000-11-21 Hitachi Medical Corp 超音波装置
US6217516B1 (en) * 1999-11-09 2001-04-17 Agilent Technologies, Inc. System and method for configuring the locus of focal points of ultrasound beams
JP2003245279A (ja) * 2002-02-19 2003-09-02 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc スペクトル・ドプラ・イメージングの自動制御のための方法及び装置
JP2004129696A (ja) * 2002-10-08 2004-04-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波診断装置
JP2005318921A (ja) * 2004-05-06 2005-11-17 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
WO2005115248A1 (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Hitachi Medical Corporation 超音波撮像装置
JP2006326291A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Medison Co Ltd 超音波スペクトル映像を処理する装置及び方法
JP2009291325A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Toshiba Corp 超音波ドプラ診断装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170028022A (ko) * 2015-09-03 2017-03-13 지멘스 메디컬 솔루션즈 유에스에이, 인크. 초음파 프로브의 기하학적 정보를 결정하는 초음파 시스템 및 방법
KR102025966B1 (ko) 2015-09-03 2019-09-26 지멘스 메디컬 솔루션즈 유에스에이, 인크. 초음파 프로브의 기하학적 정보를 결정하는 초음파 시스템 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007126697A2 (en) 2007-11-08
JP5498158B2 (ja) 2014-05-21
CN101410061A (zh) 2009-04-15
WO2007126697A8 (en) 2008-06-19
US20070232906A1 (en) 2007-10-04
CN101410061B (zh) 2013-08-21
US7804736B2 (en) 2010-09-28
EP1998676A4 (en) 2011-11-09
EP1998676B1 (en) 2014-06-18
EP1998676A2 (en) 2008-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5498158B2 (ja) 超音波受信ビームフォーマ用の遅延コントローラ
US6231511B1 (en) Ultrasonic signal focusing method and apparatus for ultrasonic imaging system
Wildes et al. Elevation performance of 1.25 D and 1.5 D transducer arrays
US20190008487A1 (en) Calibration of multiple aperture ultrasound probes
US9645118B2 (en) Ultrasonic imaging apparatus and ultrasonic imaging method
US4989143A (en) Adaptive coherent energy beam formation using iterative phase conjugation
US9033888B2 (en) Ultrasound imaging system using beamforming techniques for phase coherence grating lobe suppression
JP4428477B2 (ja) ビームフォーミング用時間遅延及びアポダイゼーション値の敏速な分散型計算のための方法及び装置
US9465101B2 (en) Aberration correction with broad transmit beams in medical ultrasound
JP3700990B2 (ja) ビーム形成器及び超音波イメージング・システム
US5415173A (en) Ultrasound diagnosis system
JP2001187054A (ja) 超音波ビーム経路の数値的最適化方式
WO1994026169A1 (en) Ultrasonic phased array imaging system
US6305225B1 (en) Ultrasonic signal focusing method for ultrasonic imaging system
US20100030081A1 (en) Ultrasonograph
US11650300B2 (en) Ultrasound system and method for suppressing noise using per-channel weighting
CN104422931A (zh) 超声波测量装置、超声波图像装置及超声波测量方法
JP3374684B2 (ja) 超音波診断装置
CN108024798B (zh) 超声波诊断装置以及延迟数据生成方法
Nikolov et al. Fast parametric beamformer for synthetic aperture imaging
US8926514B2 (en) Iterative time delay values for ultrasound beamforming
Jørgensen et al. Row-column beamformer for fast volumetric imaging
US20070239013A1 (en) Delay controller for ultrasound receive beamformer
Hazard et al. Effects of motion on a synthetic aperture beamformer for real-time 3D ultrasound
EP3693756A1 (en) An ultrasound system

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100317

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130827

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5498158

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250