JP2009530365A - マグノリアシャンパカ油、その調製方法およびそれを含む組成物 - Google Patents

マグノリアシャンパカ油、その調製方法およびそれを含む組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、少なくとも1種のマグノリアシャンパカの花から抽出した油、その調製方法、それを含む化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物ならびに皮膚の有害な変化の防止および/または処置のための多機能性活性成分としてのその使用に関する。

Description

本発明は、少なくとも1種のマグノリアシャンパカの花から抽出した油、その調製方法、それを含む化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物ならびに特に老化または老化に関連する生理学的メカニズムまたはこれらメカニズムに関連する疾患による皮膚の有害な変化を防止および/または処置するための医薬用、化粧用または皮膚科学的組成物における、多機能性活性成分としてのその使用に関する。
皮膚は主として3つの層、すなわち最外部から出発して、表皮、真皮および皮下組織、から構成されている。
皮膚の外層である表皮は、重層化しており、皮膚に外界からの攻撃に対する防御を与えるのに大きく貢献している。真皮は、結合機能および皮膚への栄養付与機能の両方を提供する結合組織である。
皮膚の老化は、内因子または外因子を含む2つの別個かつ独立したプロセスの結果として起こる。
内因性老化または時間生物学的老化は、年齢に関連する「正常な」または生理学的老化に相当する。
外因性老化は、一般に環境によってもたらされる老化、より特に太陽への暴露による光老化に相当する。
本発明は内因性のまたは生理的な皮膚の老化および外因性の皮膚の老化に関連する。
皮膚の老化は、結合組織の変質および細胞再生能の低下に起因する。この作用は、時間経過とともに、小じわおよびしみの出現により明らかとなる。微小循環は真皮表層において低減する。ヒアルロン酸を構成成分の1つとするコラーゲン、エラスチンおよびグリコサミノグリカンなどの巨大分子は、化学的に修飾される。真皮の実際の厚さは低下し、線維は劣化し、皮膚はその生体力学的特性および弾力性を失う。化学的および酵素的酸化の現象は、加齢に伴ってより顕著になり、かつコラーゲン線維などの線維間の架橋反応の増加をもたらす。
老化に関連する有害な変化は種々の形で現れる可能性があり、中でも下記を挙げることができる:
− 堅さ、柔軟性および弾力性の喪失または毛細血管拡張症の発現をもたらす、エラスチン線維の非組織化;
− 微小循環の減少ならびに表皮における細胞交替の減速および小じわまたは線状小じわの出現による輝きの喪失;
− メラニン合成(すなわちメラニン形成)における機能不全に関連する色素性のしみの出現を伴う羊皮紙様の外観を発現する皮膚の黄色化;
− 角層のバリア機能の低下および表皮交替の減速に起因する皮膚の乾燥。
これらの理由から、加齢によりおよび/または加齢もしくは同種のものに関連する生理学的メカニズムにおける変化により皮膚に有害な変化をもたらす原因の組合せに対して効果を有することができる多機能性の活性成分を提供する必要性が存在する。
文献ではミケリアシャンパカとしても知られているマグノリアシャンパカという植物は、中国の湿潤な森林地域原産の、モクレン(Magnoliaceae)科に属する低木である。その花の精油は、一般に香料に使用される。
特許出願JP 07/061918は極性溶媒を用いた抽出により得られたミケリアシャンパカ抽出物を含む化粧用組成物と抗酸化剤としての使用を開示している。
皮膚に対する美白効果または活性酸素捕捉活性または抗菌活性を有するミケリアシャンパカL.の抽出物を含む組成物は、特許出願JP−A−2000/095663において開示されている。
特許出願JP−A−2005/068075は、UVAおよびUVB光線を吸収し、かつ、ミケリアシャンパカ植物体の水抽出物を含むUV−防止組成物に関する。
ミケリアシャンパカL.(ホワイトバラエティ)のメタノール抽出物の抗炎症および解熱活性は、R.Vimala他により、Indian J.Exp.Biol.、1997年、35、1310〜1314頁に記載されている。
本発明の著者は今般、全く驚くべきことに、少なくとも1種のマグノリアシャンパカの花から抽出した油は、生理学的メカニズムの誘導または阻害を介して、表皮および/または真皮において老化または老化に関連する生理学的メカニズムまたはこれらメカニズムに関連する疾患による症状に対する効果を有することができる活性を発揮したことを実証している。
この観察は、新規の化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物、より特に、表皮および/または真皮において老化または老化に関連する生理学的メカニズムまたはこれらメカニズムに関連する疾患による症状に対する効果を有することを所望される全ての適用のために使用するものの開発に至っている。
用語「油」は、非極性溶媒を用いた抽出により得られ、かつ、水不溶性化合物を非常に多く含む物質を意味するものと理解される。
したがって、本発明は、第一の態様によれば、
− 20から70%の安息香酸エステル、
− 15から35%の飽和および/または不飽和脂肪酸
(前記比率はガスクロマトグラフィーにより分離された成分の合計に対する相対パーセンテージとして表されている)
を含むことを特徴とする少なくとも1種のマグノリアシャンパカの花から抽出した油に関する。
好ましくは、本発明の油は、「金の花」としても知られているマグノリアシャンパカ、バラエティゴールド(variety gold)由来である。
用語「ガスクロマトグラフィーにより分離された成分の合計に対する相対パーセンテージとして表される含有量」は、ガスクロマトグラフィーシステムにより分離された成分の合計に対して決定された個々の成分の含有量を意味するものと理解される。試料調製の間に溶媒によって抽出され、かつ、インジェクター中で蒸発することができる化合物のみが存在する。
試料は、1977年5月のフランス規格NF T 60−233、「Preparation des esters methyliques d’acides gras」、(§5.2 − Methode applicable aux corps gras acides et acides gras)[「脂肪酸のメチルエステルの調製」(§5.2 −酸性脂肪性物質および脂肪酸に適用される方法)]に従って調製しなければならない。クロマトグラフィーの条件は、1995年6月のフランス規格NF EN ISO 5508に記載されている。
簡潔に言えば、前記方法は、酸性メタノール性媒体中で脂肪酸をエステル化し、次いでヘプタンを用いて抽出し、かつ、次いでヘプタン溶液をガスクロマトグラフィーに注入することを本質とする。
好ましくは、本発明の油は:
− 10から40%の安息香酸シンナミル、
− 5から30%の安息香酸フェニルエチル、
− 5から30%の安息香酸ベンジル、
− 5から30%のリノール酸、
− 2から20%のリノレン酸
(前記比率はガスクロマトグラフィーにより分離された成分の合計に対する相対パーセンテージとして表されている)
を含む。
本発明はまた、続いての態様によれば、少なくとも1つの分子蒸留段階を含む、前記に定義のマグノリアシャンパカ油を調製するための方法にも関する。
使用される出発物質は、例えば、少なくとも1種のマグノリアシャンパカ、好ましくはマグノリアシャンパカバラエティゴールドの摘み採ったばかりの花(新鮮な花)からなる。この花は、通常、粉砕されるかまたは小片にされていてもよい。
花は、少なくとも1種の非極性溶媒、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、超臨界CO2またはジクロロメタンによる抽出を受ける。
抽出は一般に、例えば周囲温度から100℃の温度範囲で、約30分から12時間の間、1種または複数の上記の溶媒中で、花を浸漬または緩やかに攪拌することにより行われる。
ろ過後に、抽出を数回繰り返してよい。溶液は、花の不溶性部分を除去するために、一緒にしてろ過する。適切な場合、溶媒が揮発性溶媒、例えばヘキサンまたはヘプタンまたはシクロヘキサンなどである場合には、溶媒も、除去する。
この抽出段階は、植物抽出物の分野では通常のものであり、かつ、当業者は、自己の一般知識に基づき、その反応パラメータを調節できる立場にある。
本発明の有利な態様によれば、分画段階は、抽出の結果として得られた生成物を精製するために行われてよい。
1〜C4アルコール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールおよび同種のものなど、ポリオール、例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコールなど、または酢酸エチル、ヘキサン、シクロヘキサンなどの有機溶媒、あるいはこの分野で一般的である他のあらゆる溶媒から選択される溶媒または溶媒の混合物を使用することは好ましいであろう。
超臨界液体、好ましくは超臨界CO2による分画もまた用いられてよい。
上記のように、1種または複数の揮発性溶媒が使用される場合、次の段階に進む前に揮発性溶媒を除去することには根拠があることになる。
抽出の、および任意選択で、上記に記載の分画段階の結果として、マグノリアシャンパカ凝固物が得られる。このタイプの抽出物は通常、香料工業を対象とするアブソリュートの製造において中間体として使用される。
有利には、前記凝固物は、ワイプドフィルムおよび短工程蒸留装置中で行われる分子蒸留段階に供される。
好ましい態様によれば、本発明はしたがって:
− 少なくとも1種のマグノリアシャンパカの花(好ましくは新鮮な花)から、少なくとも1つの非極性溶媒を用いて抽出すること、
− 前記抽出物を少なくとも1つの分子蒸留段階に供すること、および
− 蒸留物を回収すること
からなる段階を含む上記に定義のマグノリアシャンパカ油の調製のための方法に関する。
ワイプドフィルムおよび短工程分子蒸留器を、分子蒸留段階の実施において使用することが好ましい。これら装置は、蒸留表面(高温表面)に、蒸留しようとする物質を、継続的に広げることを可能にする回転ワイパー装置を提供する蒸留チャンバーを含む。物質の蒸気は蒸留チャンバーの中央部に設置された冷却フィンガーを用いて濃縮される。残渣および蒸留物の回収は、重力流により行う。この手法の目的は、複雑な混合物の成分をその沸点の違いを利用することにより分離するということである。ワイプドフィルムおよび短工程分子蒸留は、蒸留が高真空下で行われることによる蒸留温度の低減、およびまた蒸留器中で分離される混合物の滞留時間の低減という利点を有する。物質の分解速度は、温度および暴露時間の関数として極度に増加し、「アレンビック」タイプの蒸留器においては、例えば、混合物が何時間も高温で保持されることがあり、それが変性を引き起こす。
これまで、植物油の場合、このような方法は、不けん化画分の分離のためまたは不けん化画分を除去することによる同植物油の精製のためにのみ、あるいはまた、水溶性または脂溶性画分の場合、抽出物の脱色または脱臭のためにのみ用いられてきた。
実際には、驚くべきことに今般、分子蒸留段階の使用は、油性画分が少量存在する脂溶性抽出物から、その油性画分を分離することを可能にすることが見出された。
この方法の実施のための好ましい条件を下記に示す。
有利には、蒸留前に、蒸留またはカラムに沿った流れを促進するために、鉱物油または植物油および、例えばポリエチレングリコールなどのポリオールから選択される重溶媒を、抽出および任意選択で分画の後に得られたマグノリアシャンパカ凝固物に加える。
抽出および任意選択で分画の後に得られた凝固物と重溶媒との混合物を、20℃と120℃との間、好ましくは50℃と100℃との間の温度で、一定の流速で、シリンダ型エバポレータのホットウォールに導入する。
回転する環状ワイパーを用いて塗り広げることにより、約100℃と200℃との間、好ましくは110℃と170℃との間の温度に維持されたホットウォールの全表面を覆うように、混合物を、薄いフィルム状に広げる。
次いで、ホットウォールとの接触に際して、かつ、エバポレータ全体に行き渡った10ミリバールから0.001ミリバール程度の非常に低い圧力下で、揮発性のより低い物質がウォールに沿って流れる間に、揮発性物質は部分的にかつ次第に蒸発する。
発生した蒸気は、ホットウォールと同心を有し、かつホットウォールから非常に近距離に配置されたコールドウォール上に、好ましくは40℃と120℃との間、特に60℃と100℃との間の温度で、濃縮される。
装置が稼動する間に分離された物質は、重力によりホットウォールおよびコールドウォールに沿って流れる。
蒸留物を回収し、適切な場合には、追加的分離操作(例えば、ろ過または遠心分離)に供する。
このようにして、本発明のマグノリアシャンパカ油が得られる。
有利には、前記油は淡色である。さらに、前記油は、この抽出の間に関与する溶媒または他のいかなる化学反応物をも含まない。
また、前記油は、エマルション形態の化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物において活性を得るために通常必要な濃度に関連する処方上の問題を起こすことなく、かつ、標準的な方法によって得られる植物抽出物が濃縮された形態にあるときとは対照的に、濃い色を示すことなく使用されることが可能な、十分に濃縮された形態で提供される。
このような理由から、本発明の油は、化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物の調製に、直接使用することができる。
本発明はまた、上記に記載の方法により得ることが可能なマグノリアシャンパカ油にも関する。
続いての態様によれば、本発明は、老化または老化に関連する生理学的メカニズムまたはこれらメカニズムに関連する疾患による皮膚の有害な変化を防止および/または処置するための、多機能性活性成分としての、化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物における上記に記載のマグノリアシャンパカ油の使用に関する。
特に、本発明は、治癒または細胞修復を向上する薬剤および/または表皮細胞の代謝を活性化するための薬剤および/またはフリーラジカルを捕捉するための薬剤および/または表皮を解毒するための薬剤としての、化粧用組成物における、上記に記載のマグノリアシャンパカ油の使用に関する。
本発明はまた、治癒または細胞修復を向上する薬剤および/または表皮細胞の代謝を活性化するための薬剤および/またはフリーラジカルを捕捉するための薬剤および/または核DNAを保護するための薬剤および/またはミトコンドリアDNAを保護するための薬剤および/または表皮を解毒するための薬剤としての、医薬用または皮膚科学的組成物の調製のための、上記に記載のマグノリアシャンパカ油の使用にも関する。
これは、有利には、本発明のマグノリアシャンパカ抽出物は、特に老化による皮膚の有害な変化に関連する生理学的メカニズムの防止または修復に関するいくつかの有利な活性を有することが見出されたためである。
したがって、本発明は、より特に、メラニンの合成を阻害する薬剤として、特にエンドセリンの合成を阻害する薬剤としての、化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物における上記に記載のマグノリアシャンパカ油の使用に関する。エンドセリンは、メラノサイトの増殖、および老化に関連する皮膚の色素沈着(「肝斑」)の原因となるメラニン形成の増大を促進するメッセンジャータンパク質である。
本発明は特に、転写因子MITF(小眼球症関連転写因子)、メラノサイトを調節しかつ分化させる因子を阻害する薬剤としての、化粧用または皮膚科学的組成物における上記に記載のマグノリアシャンパカ油の使用に関する。
有利には、本発明のマグノリアシャンパカ油は、ケラチノサイトによる、増殖因子のいくつかのファミリーの合成を刺激することも、また見出されている。
特に、この活性は、下記の増殖因子に関して発揮される:
− 特に間充織由来の細胞の大部分に対して分裂促進活性を発揮し(Lepisto J.他、1995年、Biochem.Biophys.Res.Commun.、209(2)、393〜9頁)、かつこれらの細胞によるコラーゲンおよびコラゲナーゼの合成を刺激し、それにより治癒および組織修復などの生理学的方法において役割を果たしている(Tan E.M.他、Biochem.J.、1995年、310(Pt 2)、585〜8頁)PDGF、すなわち血小板由来の増殖因子;PDGF誘導のレベルおよび細胞の複製能は、年齢に関連していたことも示されている:老化線維芽細胞は、そのPDGFレベルが低下している(Karlsson C.他、J.Cell Physiol.、1994年、158(2)、256〜62頁)。また、種々の増殖因子の量およびタイプにより、組織がそれ自体を修復する能力の年齢による違いを説明することができたことも示されている(Ashcroft G.S.他、J.Anat.、190、1997年(Pt3)、351〜65頁)。
− 皮膚において、主要な皮膚血管形成因子に相当するVEGF、すなわち血管内皮増殖因子。表皮は、ケラチノサイトの増殖により大量に分泌されるVEGFの重要な供給源である。VEGFのmRNAは、組織内原位置および細胞培養物の両方において、正常ケラチノサイトにより、発現される。VEGFは、高齢の被験者においてさえも、内皮細胞のホメオスタシスおよび内皮細胞の血管系生成の刺激に対する応答能力を維持するであろうことが示されている(Watanabe Y.他、1997年、Oncogene、14、2025〜2032頁)。
さらに、VEGFの減少は、UV照射への暴露に引き続いて、観察されている(Mildner M.他、Photochem.Photobiol.、1999年、70(4)、674〜9頁)。
− ケラチノサイトの調節および分化において重要な役割を果たし(Iwamoto他、Cytokine and Growth Factors Reviews、2000年、11、335〜344頁)、かつ若い細胞の老化において、その成長がこの因子に依存している(JID Suppl.、24、S46〜S50;Kanzaki Y.他、Exp.Cell.Res.、2002年、279(2)、321〜329頁)、HB−EGFすなわちヘパリン結合性表皮増殖因子。
用語「増殖因子のいくつかのファミリーの合成の活性化剤」は、本発明によれば、ケラチノサイトによりかつケラチノサイト中で発現されかつ/または合成されるこれらの増殖因子の少なくとも1つの活性および/または発現および/または放出を刺激することができるあらゆる分子を意味するものと理解される。
本発明は、したがって、ケラチノサイトによる少なくとも1つの増殖因子の合成を活性化する薬剤として、特にPDGF、VEGFおよびHB−EGFから選択される少なくとも1つの増殖因子を活性化する薬剤としての、化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物における、上記に記載のマグノリアシャンパカ油の使用に関する。
本発明はまた、マトリックスの分解に関連する酵素、特にマトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)、非常に特にMMP3(すなわちストロメライシン1)およびMMP9(すなわちゼラチナーゼB)の活性を阻害する薬剤としての、上記に記載のマグノリアシャンパカ油の使用にも関する。
マトリックスメタロプロテイナーゼは、皮膚の生理学的再構築という状況において、細胞外マトリックスを分解する酵素(エンドプロテアーゼ)である。加齢およびAおよび/またはBタイプのUV照射への暴露は、これらのMMP、特にMMP3(すなわちストロメライシン1)およびMMP9(すなわちゼラチナーゼB)の活性を増加させ、この増加は、細胞増殖の減速によって皮膚の加齢による老化の一因となる、という結果をもたらす(WO 98/36742)。このような理由から、細胞外マトリックスは、結果として皮膚組織のたるみおよびしわの形成を伴うような、さらに大幅な分解を受ける(Rittie L.他、Ageing Res.Rev.、2002年、1(4)、705〜20頁;Chung J.H.他、J.Invest.Dermatol.、2001年、117(5)、1218〜24頁)。
用語「メタロプロテイナーゼ阻害剤」は、本発明によれば、皮膚によりかつ皮膚において発現および/または合成される少なくとも1つのメタロプロテイナーゼの活性および/または発現および/または放出を阻害することができるあらゆる分子を意味するものと理解される。
本発明はまた、好ましい態様によれば、抗酸化剤としての、化粧用組成物におけるまたは医薬用または皮膚科学的組成物の調製のための、上記に記載のマグノリアシャンパカ油の使用にも関する。
本発明はまた、好ましい態様によれば、細胞の代謝を刺激する薬剤としての、化粧用組成物におけるまたは医薬用または皮膚科学的組成物の調製のための、上記に記載のマグノリアシャンパカ油の使用にも関する。
本発明はまた、好ましい態様によれば、表皮を解毒するための薬剤、特にキノンの解毒を触媒するDTジアホラーゼ(NQO1)の合成を刺激することによる、ならびに脂質過酸化生成物などの化学的代謝物の解毒を触媒するグルタチオンS−トランスフェラーゼの合成を刺激することによる、酸化ストレスを受けた表皮の解毒のための薬剤としての、化粧用組成物におけるまたは医薬用または皮膚科学的組成物の調製のための、上記に記載のマグノリアシャンパカ油の使用にも関する。
本発明はまた、もう1つの好ましい態様によれば、細胞のエネルギー、特にシトクロムCおよびAMPキナーゼを刺激する薬剤としての、化粧用組成物におけるまたは医薬用または皮膚科学的組成物の調製のための、上記に記載のマグノリアシャンパカ油の使用にも関する。
シトクロムCオキシダーゼは、電子伝達鎖の最終段階であり、細胞呼吸にとってはきわめて重要であり、また細胞ATPの合成にも寄与している(Lalla A.他、West Indian Med.J.、2001年6月、50(2)、111〜6頁)。細胞のエネルギー状態は、AMP−活性化プロテインキナーゼ(AMPK)システムにより調整され、かつ細胞のATP含有量にも寄与している(Dagon Y.他、J.Biol.Chem.、2005年、23、280(51)、42142〜8頁)。
本発明はまた、続いての態様によれば、上記に記載のマグノリアシャンパカ油および化粧品または医薬品に許容できる媒体を含む化粧用または医薬用または皮膚科学的組成物にも関する。
好ましくは、前記抽出物は、化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物中に、組成物の全重量の0.001から10%の比率、特に0.01から5%の比率、好ましくは組成物の全重量の0.1から1%の比率で、存在する。
前記化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物は、特に局所経路による適用に適していてよい。
有利には、前記化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物は、パウダー、エマルション、マイクロエマルション、ナノエマルション、サスペンジョン、溶液、ローション、クリーム、水性または水性/アルコール性ゲル、フォーム、セラム、エアロゾル溶液またはディスパージョン、または脂質小胞のディスパージョンの形態で提供されてよい。
エマルションの場合、エマルションは、油中水型または水中油型エマルションであってよい。
本発明の化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物はまた、種々の成分および投与形態に従って選択される溶媒をも含む。
例として、水(好ましくは脱塩水)、エタノールなどのアルコール、またはエトキシジグリコールもしくはジエチレングリコールモノメチルエーテルなどのジエチレングリコールエーテルを挙げることができる。
前記化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物はまた、当分野において一般的である少なくとも1つの添加剤、例えば、エモリエント剤または湿潤剤、ゲル化剤および/または増粘剤、界面活性剤、油、活性成分、染料、防腐剤、抗酸化剤、キレート剤、有機または無機パウダー、顔料、セルフタンニング剤、サンスクリーン、精油および香料から選択される少なくとも1種の化合物などをも含んでよい。
特に、限定することなしに、前記組成物は下記を含んでよい:
− 例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコールなどのポリオール、糖類またはこれらの誘導体、尿素、グリコール酸またはその塩、乳酸またはその塩、またはヒアルロン酸から選択される1種または複数の湿潤剤。
前記湿潤剤は、組成物中に、組成物の全重量の0.01から20%、好ましくは0.5から10%程度の含有量で存在することになる。
− 例えば、揮発性または不揮発性シリコーン(ジメチコン、シクロメチコン、ジメチコノール、および同種のもの)、長鎖炭化水素、または脂肪酸もしくは脂肪アルコールのエステルから選択される1種または複数のエモリエント剤。
前記エモリエント剤は、組成物中に、組成物の全重量の0.5から30%、好ましくは0.5から15%程度の含有量で存在することになる。
− 例えば、セルロース誘導体、植物由来のガム(グアー、ローカストビーン、アルギン酸塩、カラギーナン、ペクチン)、微生物由来のガム(キサンタン)、クレイ(ラポナイト)、カルボキシビニルポリマー(カーボマー)、アクリル酸コポリマー、例えば、アクリレート/アルキルアクリレートコポリマー、ポリアクリルアミド、アンモニウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー、例えばアンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/ビニルピロリドン(VP)コポリマーおよびアンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/ベヘネス−25メタクリレートコポリマー(例えば、Clariant社によりAristoflex AVCおよびHMBの名称で販売されているものなど)から選択される1種または複数のゲル化剤および/または増粘剤、好ましくは1種または複数の親水性ゲル化剤。
非皮膜形成性ゲル化剤は、例えば、クレイ(ラポナイト)、アンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/VPコポリマーおよびアンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/ベヘネス−25メタクリレートコポリマー(例えば、Clariant社によりAristoflex AVCおよびHMBの名称で販売されているものなど)から選択されてよい。
前記ゲル化剤および/または増粘剤は、組成物中に、組成物の全重量の0から10%、好ましくは組成物の全重量の0.1から5%程度の含有量で存在することになる。
− 組成物中に、組成物の全重量の0.01から10%、好ましくは0.1から5%程度の含有量で存在する1種または複数の界面活性剤またはコサーファクタント、好ましくは非イオン性界面活性剤。
− 周囲温度で液体または固体であり、通常、油と称され、揮発性であっても不揮発性であってもよく、炭化水素ベースであってもシリコーンベースであってもよく、かつ、直鎖状、環状または分枝状またはバター状、例えば、イソドデカン、シクロペンタジメチルシロキサン、ジメチコン、イソノナン酸イソノニル、ペンタエリスリチルテトライソステアレート、カプリル酸およびカプリン酸のトリグリセリド、シアバターおよび同種のものであってよい、好ましくは組成物の全重量の0.01から約15%、好ましくは0.1から10%の割合の、1種または複数の脂肪物質。
− 例えば、ビタミン、微量元素、アラントイン、植物タンパク、植物抽出物および同種のものから選択される、生物活性を有し、かつ生物学的部位を介しての皮膚への有効性を有する、天然、バイオテクノロジーまたは合成由来の1種または複数の活性成分。特に、前記活性成分は、藻類抽出物であってよい。
− 例えば、ポンソーの二ナトリウム塩、アリザリングリーンの二ナトリウム塩、キノリンイエロー、アマランスの三ナトリウム塩、タートラジンの二ナトリウム塩、ローダミンの一ナトリウム塩、フクシンの二ナトリウム塩、またはキサントフィルなどの、好ましくは組成物の全重量の0から約2%の割合の1種または複数の水溶性染料。
化粧品、医薬品または皮膚科学分野において通常使用される他の添加剤もまた、本発明の組成物中に存在してよく、それらは特に、技術分野でよく知られている防腐剤、キレート剤、抗酸化剤、精油または香料である。
当業者は、これら可能性のある全ての添加剤の中で、組成物および組成物に添加されるであろう添加剤の量を、組成物がその特性をすべて維持するように選択することができる立場にある。
本発明は、黙示的に限定されることなく、下記の実施例により例証される。
本発明のマグノリアシャンパカ油の調製のための方法
1)ヘキサン抽出
200kgの新鮮なマグノリアシャンパカの花を1000Lの反応器に充填する。
800Lのヘキサンを加え、35℃で40分間の加熱を行う。
反応器からヘキサン溶液を取り出す。充填した溶媒は、残しておく。
600Lのヘキサンを再び、反応器に充填する。35℃で40分間、加熱を行う。
再び、反応器からヘキサン溶液を取り出す。2つのろ液を合わせる。
ヘキサンを蒸発させる。
このようにして、0.56kgのマグノリアシャンパカ凝固物を回収する。
収率:0.28%
2)分子蒸留
303gのマグノリアシャンパカ凝固物を130gのポリエチレングリコール600(INCI名:PEG 12)と混合する。
下記の蒸留パラメータに従って、KDL4タイプ(UIC GmH)の蒸留装置により2段階の蒸留を行う:
蒸留の収量は、下記の通りであり、出発物質の重量に対しての表示である:
蒸留物、第1段階=25.7%
蒸留物、第2段階=31.34%
3)混合
2つの蒸留物を合わせて、ホモジナイズした後、プロピレングリコールを用いて混合物を生成する:90重量%のプロピレングリコールに10重量%の蒸留物を混合する。混合物をホモジナイズし、25μmフィルターを通してろ過する。
ろ液を回収する。
1640gのマグノリアシャンパカ油が得られる。
本発明のマグノリアシャンパカ油の組成物の分析
実施例1に記載の方法の第3段階において得られた抽出物100mgを1Nの塩酸メタノール溶液2mlに溶解する。溶液を攪拌した後、80℃の水浴に10分間入れる。
このようにしてエステル化した試料を2mlのヘプタンを用いて液−液抽出により回収し、ガスクロマトグラフィーに注入する。
クロマトグラフィーは、下記の条件で行う:
ガスクロマトグラフ(Agilent series 6890)。
インジェクター、250℃で、スプリットまたはスプリットレス注入
1/100に分割して調製した試料の0.5μlを注入。
100%グラフト化ポリジメチルシロキサンキャピラリカラム、長さ30m、内径0.25mm、フィルム厚:0.25μm(Agilent series DB−1)での分離。
キャリアーガス:ヘリウム、1ml/分
カラムオーブンの初期温度:70℃
70℃から250℃まで、2℃/分の温度勾配、250℃で60分間等温。
合計時間:120分
検出:炎イオン化検出器(補助ガス 窒素)
下記の表1に示すパーセンテージは、クロマトグラフのインテグレータにより得られた相対パーセンテージとして示される。この結果には、インジェクター内で蒸発可能な化合物のみが含まれている。プロピレングリコールは積分されておらず、したがって下記の表には収載されていない。
成分は、質量スペクトルにより同定した。
結果を下記の表1に示す。
本発明のマグノリアシャンパカ油の増殖因子HB−EGFに対する活性の研究
実施例1で得られたマグノリアシャンパカ油の試料を、予めプロピレングリコール中10%に希釈したものを種々の濃度で試験した。
1)ケラチノサイト培養物の調製
本プロトコールは、全ての生物活性のアッセイに共通である。
新生児包皮由来のケラチノサイト(Clonetics社、米国サンディエゴ)を6−ウェルプレートに播種し、ケラチノサイト増殖用の培地(KBM、Clonetics)、すなわち組換えヒトEGF、インシュリン、ヒドロコルチゾン、ウシ下垂体抽出物、ゲンタマイシンおよびアンホテリシンBを補充した改変培地中で培養した。
37℃、5% CO2および飽和湿度のインキュベーター中で24時間培養した後、細胞をPBS緩衝液pH7.4(Gibco)で洗浄し、試験物質を種々の濃度で含む特定の塩基性培地(KBM、Clonetics)で、試験に応じて6時間または24時間、インキュベートした。
各濃度について、「ELISA」試験および「Western Blot」試験用の2つのドナーに対して3回ずつ、および分子生物学的試験用の2つのドナーに対して2回ずつ、試験を行った。
試験物質を含まない(「非処置の」)コントロールもまた、同一の培地中で細胞を処置することなく維持することにより、試験した。
陽性対照は、任意選択で活性試験済みの比較物質により行った。
2)HB−EGFメッセンジャーRNA(mRNA)発現の測定
アッセイの原理
処置試料におけるHB−EGFメッセンジャーRNAの発現を、非処置試料と比較して定量化するためにリアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)を使用する。結果は、これら試料中のハウスキーピング遺伝子の発現に関して規準化し、PCR効率の違いに関して較正する。
結果は、複写の絶対数としてではなく、処置試料において標的遺伝子(HB−EGF)の発現が増加または減少する回数として示される。
調査する遺伝子のcDNA/mRNAの配列は、GenBankから得られた。
標的遺伝子:HB−EGF
ハウスキーピング遺伝子:PBDG
全てのPCRプライマーは、Whitehead Institute for Biomedical ResearchのPRIMER3ソフトウェアを用いて得られた。
アッセイプロトコール
mRNAをTrizol試薬(Invitrogen)を用いて、製造者の推奨に従って、分離した。GeneAmp RNA PCRキット(Applied Biosystems)を用いて、製造者の推奨に従って、逆転写を行った。
リアルタイムPCR測定を、SYBR Green I検出器を備えたLightCycler法(Roche Applied Science)を用いて行った。全てのアッセイにおいて、標準化プログラムを用いて、cDNAを増幅させた。個々のLightCyclerキャピラリに、1.5μlのDNAマスターミックス、1.8μlのMgCl2(25mM)、10.1μlの水および0.5μlの各プライマー(10μMストック)を充填する。1反応当りのcDNAの最終量は、逆転写に使用される全RNAの25ngに相当する。
PCRの特異性は、アガロースゲル電気泳動および塩基配列検査法により試験し、各試料についてPCRプログラムに含まれている融点分析を用いて評価した。
標的遺伝子発現の相対的定量化は、Pfaffl数学モデルを用いて行った(Pfaffl、M.W.、Nucleic Acids,Res.、29(9)、E45頁、2001年)。
結果を下記の表2に示す。
陽性対照として、HB−EGFを刺激することが知られている抗炎症サイトカインである腫瘍壊死因子α(TNFα)を用いた。
結果は、本発明のマグノリアシャンパカ油がHB−EGF mRNAの合成に対する刺激活性を有することを示している。
本発明のマグノリアシャンパカ油の増殖因子VEGFに対する活性の研究
測定は、実施例3においてと同一の方法でRT−PCRにより行った。調査する遺伝子のcDNA/mRNAの配列は、GenBankから得られた。
標的遺伝子:VEGF
ハウスキーピング遺伝子:β2−マイクログロブリン
ケラチノサイトの培養条件は、実施例3に記載の通りである。
結果を下記の表3に報告する:
結果は、本発明のマグノリアシャンパカ油がVEGF mRNAの合成に対する刺激活性を有することを示している。
本発明のマグノリアシャンパカ油の増殖因子PDGF−AAに対する活性の研究
細胞培養物におけるヒトPDGF−AA増殖因子の濃度の定量評価を、Quantikine(登録商標)免疫学アッセイキット(No.DAA00、R&D Systems)を使用してELISA法により行った。
ケラチノサイトの培養条件および試験した試料は、実施例3に記載の通りである。
結果を下記の表4に報告する:
結果は、本発明のマグノリアシャンパカ油がPDGF−AAの合成に対する刺激活性を有することを示している。
本発明のマグノリアシャンパカ油のエンドセリン−1に対する活性の研究
細胞培養物におけるヒトエンドセリン−1の濃度の定量評価を、Quantikine(登録商標)免疫学アッセイキット(No.BBE5、R&D Systems)を使用してELISA法を用いて行った。
ケラチノサイトの培養条件および試験した試料は、実施例3に記載の通りである。
結果を下記の表5に報告する:
結果は、本発明のマグノリアシャンパカ油がエンドセリン−1の合成に対する阻害活性を有することを示している。
本発明のマグノリアシャンパカ油のMITFに対する活性の研究
細胞培養物におけるMITF mRNAの濃度の定量評価を、実施例3において記載のプロトコールに従って行った。
標的遺伝子:MITF
ハウスキーピング遺伝子:β2−マイクログロブリン
阻害の陽性対照として、コウジ酸を用いた。
結果を下記の表6に報告する。
結果は、本発明のマグノリアシャンパカ油がMITF mRNAの発現に対する阻害活性を有することを示している。
本発明のマグノリアシャンパカ油のマトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)に対する活性の研究
1/ アッセイの原理
試験する物質を、活性化したMMPとともにインキュベートする。各MMPに対して特異的な蛍光酵素基質を添加することにより、酵素活性を制御する。
2/ アッセイプロトコール
Pro−MMP3またはPro−MMP9を1mMのAPMA(p−アミノフェニル水銀アセテート)溶液とともに、周囲温度で、穏やかに攪拌しながら1時間、プレートの中でインキュベートする。
種々の濃度の、種々の潜在的阻害剤を添加する。その後、混合物を穏やかに攪拌しながら周囲温度でインキュベートする。DMSOに溶解した蛍光基質(SIGMA)を添加することにより、酵素反応を開始させる。
酵素反応を、蛍光光度計を用いて1時間モニターし、MMP3(すなわちストロメライシン1)については励起波長360nmおよび発光波長460nmで、MMP9(すなわちゼラチナーゼB)については励起波長320nmおよび発光波長405nmで蛍光を測定する。
結果は、放出された蛍光の単位(RFU)で表し、RFUは、加水分解される基質の1分間当りの量に相当する。
Microwin 2000蛍光光度計で、吸収の変動Δを算出する。これは、酵素反応の初期速度(Vi)に相当する。各アッセイにおいて、潜在的阻害剤の各濃度について得られたViの3つの値の平均値を算出する。10回の実験の結果を平均値±SD(標準偏差)として表し、次いで残存活性のパーセンテージとして示した。
結果を下記の表7(MMP3すなわちストロメライシン1)および表8(MMP9すなわちゼラチナーゼB)に報告する。
陽性対照として、メタロプロテイナーゼ類に対してよく知られた阻害活性を有するエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)を用いた。
結果は、本発明のマグノリアシャンパカ油が、マトリックスメタロプロテイナーゼMMP3およびMMP9の活性を阻害することを示している。
本発明のマグノリアシャンパカ油のDTジアホラーゼの合成に対する活性の研究
実施例3のプロトコールに従って細胞を調製した後、ウエスタンブロッティングによる分析を行うために細胞を溶解する。キット(Pierce Chemical Co.、ニューヨーク)に従ってタンパク質を定量した後、タンパク質をゲルグラディエントの上で分画する。ゲルからの転写により生じるポリビニリデンジフルオリド(PVDF)膜を抗−NQO1ポリクロナール抗体(Genetex、テキサス州サンアトニア)の存在下でインキュベートする。すすぎを行った後、膜を「Supersignal West Dura」検出キット(Pierce Chemical Co.、ニューヨーク)により展開する。
結果を下記の表9に報告する。
結果は、本発明のマグノリアシャンパカ油が、DHジアホラーゼの活性を刺激することを示している。
本発明のマグノリアシャンパカ油の、グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)の合成に対する活性の研究
実施例3のプロトコールに従って細胞を調製した後、細胞を溶解して上清を回収する。GSTの活性を、「GST活性アッセイキット」(Biodivision、カリフォルニア州マウンテンビュー)を使用することにより、キットのサプライヤーにより記載されたプロトコールに従って、評価する。
結果を下記の表10に報告する:
結果は、本発明のマグノリアシャンパカ油が、グルタチオンS−トランスフェラーゼの合成を刺激することを示している。
本発明のマグノリアシャンパカ油の、細胞シトクロムCの合成に対する活性の研究
実施例3のプロトコールに従って調製したケラチノサイトのライセート中のシトクロムCの量を、「シトクロムC ELISAキット」(Zymed(登録商標))を用いて定量する。
結果を下記の表11に報告する:
結果は、本発明のマグノリアシャンパカ油が、細胞シトクロムCの合成を刺激することを示している。
本発明のマグノリアシャンパカ油の、AMPキナーゼの合成に対する活性の研究
実施例3のプロトコールに従って細胞を調製した後、ウエスタンブロッティングによる分析を行うために細胞を溶解する。キット(Pierce Chemical Co.、ニューヨーク)に従ってタンパク質を定量した後、タンパク質をゲルグラディエントの上で分画する。ゲルから膜(PVDF)への転写により生じる膜を抗−AMPKまたは抗−ホスホ−AMPKαモノクロナール抗体(Cell Signaling Technology、マサチューセッツ州ベバリー)の存在下でインキュベートする。すすぎを行った後、膜を「Supersignal West Dura」検出キット(Pierce Chemical Co.、ニューヨーク)により展開し、バンドを画像解析により定量する。
結果を下記の表12に報告する:
結果は、本発明のマグノリアシャンパカ油が、AMPキナーゼの合成に対する刺激活性を有することを示している。
本発明のマグノリアシャンパカ油の抗酸化活性の研究
3つのプロトコールの原理
種々のAbel(登録商標)1抗酸化テストキット(Knight Scientific Limited)により、試料がフリーラジカルを遮断する能力を測定することが可能である。各実験において、特定のタイプのラジカルまたは酸化剤が生成される:ヒドロキシルラジカル、ハロゲン化オキシダントまたはスーパーオキシドラジカルである。これらのケモルミネッセント試験は、フリーラジカルおよびある種の酸化剤の存在下で光を発する特別なPholasin(登録商標)光タンパク質を含む。試料の抗酸化能は、試料またはコントロールの存在下または非存在下での種々の試験のときに観察されるPholasin(登録商標)の発光ピークの減少のパーセンテージにより表される。
陽性対照が、下記の試験a、bおよびcのそれぞれに使用された。
a/ 本発明のマグノリアシャンパカ油のヒドロキシルラジカル阻害に関する活性の研究
陽性対照として、ヒドロキシルラジカルに対して既知の抗フリーラジカル効果を発揮するマンニトールを使用した。
結果は、本発明のマグノリアシャンパカ油が、ヒドロキシルラジカルに対して抗酸化活性を有することを示している。
b/ 本発明のマグノリアシャンパカ油のハロゲン化オキシダント阻害に関する活性の研究
陽性対照として、ハロゲン化オキシダントに対して既知の阻害活性を発揮するウシ血清アルブミン(BSA)を使用した。
結果は、本発明のマグノリアシャンパカ油が、ハロゲン化オキシダントに対して抗酸化活性を有することを示している。
c/ 本発明のマグノリアシャンパカ油のスーパーオキシドラジカル阻害に関する活性の研究
陽性対照として、ビタミンC(アスコルビン酸)を使用した。アスコルビン酸は、スーパーオキシドラジカルの形成におけるその役割でよく知られている。
結果は、本発明のマグノリアシャンパカ油が、スーパーオキシドラジカルに対して抗酸化活性を有することを示している。
本発明のマグノリアシャンパカ油を含むアイコントアクリーム
下記の表16および17に記載の種々の成分は、その一般的な化学名でまたはINCI国際命名法(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、Cosmetic,Toiletry and Fragrance Association出版、第9版、2002年)に従って示されている。
本発明のマグノリアシャンパカ油を含むフェイスクリーム

Claims (36)

  1. − 20から70%の安息香酸エステル、
    − 15から35%の飽和および/または不飽和脂肪酸
    (前記比率はガスクロマトグラフィーにより分離された成分の合計に対する相対パーセンテージとして表されている)
    を含むことを特徴とする少なくとも1種のマグノリアシャンパカの花から抽出した油。
  2. マグノリアシャンパカ、バラエティゴールド由来であることを特徴とする、請求項1に記載の油。
  3. − 10から40%の安息香酸シンナミル、
    − 5から30%の安息香酸フェニルエチル、
    − 5から30%の安息香酸ベンジル、
    − 5から30%のリノール酸、
    − 2から20%のリノレン酸
    (前記比率はガスクロマトグラフィーにより分離された成分の合計に対する相対パーセンテージとして表されている)
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の油。
  4. 溶媒を含まないことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の油。
  5. 抽出過程において関与した化学反応物質を含まないことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の油。
  6. 少なくとも1つの分子蒸留段階を含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のマグノリアシャンパカ油を調製するための方法。
  7. − 少なくとも1種のマグノリアシャンパカの新鮮な花から生成した粉砕生成物から、少なくとも1つの非極性溶媒を用いて抽出すること、
    − 前記抽出物を少なくとも1つの分子蒸留段階に供すること、および
    − 蒸留物を回収すること
    からなる段階を含むこと特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のマグノリアシャンパカ油を調製するための方法。
  8. 前記非極性溶媒が、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、超臨界CO2またはジクロロメタンから選択されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記分子蒸留段階が、約100℃と200℃との間の温度、かつ約10ミリバールと0.001ミリバールとの間の圧力において実施されることを特徴とする、請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 蒸留完了時に、分画が、C1〜C4アルコール、ポリオール、酢酸エチル、ヘキサン、シクロヘキサンおよび超臨界CO2から選択される少なくとも1つの溶媒を用いて実施されることを特徴とする、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 分子蒸留に先立ち、鉱物油または植物油およびポリオールから選択される溶媒を加えることを特徴とする、請求項6から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 蒸留カラムに導入する際の温度が、20℃と120℃との間、好ましくは50℃と100℃との間であることを特徴とする、請求項6から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 濃縮温度が、40℃と120℃との間、好ましくは60℃と100℃との間であることを特徴とする、請求項6から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 請求項6から13のいずれか一項に記載の方法によって得ることができる、マグノリアシャンパカ油。
  15. 老化または老化に関連する生理学的メカニズムまたはこれらメカニズムに関連する疾患による皮膚の有害な変化を防止および/または処置するための医薬用、化粧用または皮膚科学的組成物における、多機能性活性成分としての請求項1から5または請求項14のいずれか一項に記載のマグノリアシャンパカ油の使用。
  16. 治癒または細胞修復を向上する薬剤および/または表皮細胞の代謝を活性化するための薬剤および/またはフリーラジカルを捕捉するための薬剤および/または表皮を再生するための薬剤および/または表皮を解毒するための薬剤としての、化粧用組成物における請求項1から5または請求項14のいずれか一項に記載のマグノリアシャンパカ油の請求項15に記載の使用。
  17. 治癒または細胞修復を向上する薬剤および/または表皮細胞の代謝を活性化するための薬剤および/またはフリーラジカルを捕捉するための薬剤および/または核DNAを保護するための薬剤および/またはミトコンドリアDNAを保護するための薬剤および/または表皮を再生するための薬剤および/または表皮を解毒するための薬剤としての、医薬用組成物の調製のための、請求項1から5または請求項14のいずれか一項に記載のマグノリアシャンパカ油の請求項15に記載の使用。
  18. 治癒または細胞修復を向上する薬剤および/または表皮細胞の代謝を活性化するための薬剤および/またはフリーラジカルを捕捉するための薬剤および/または核DNAを保護するための薬剤および/またはミトコンドリアDNAを保護するための薬剤および/または表皮を再生するための薬剤および/または表皮を解毒するための薬剤としての、皮膚科学的組成物の調製のための、請求項1から5または請求項14のいずれか一項に記載のマグノリアシャンパカ油の請求項15に記載の使用。
  19. メラニンの合成を阻害する薬剤としてのマグノリアシャンパカ油の請求項15から18のいずれか一項に記載の使用。
  20. エンドセリンの合成を阻害する薬剤または転写因子MITFを阻害する薬剤としてのマグノリアシャンパカ油の請求項15から19のいずれか一項に記載の使用。
  21. ケラチノサイトによる少なくとも1種の細胞増殖因子の合成を活性化する薬剤としてのマグノリアシャンパカ油の請求項15から19のいずれか一項に記載の使用。
  22. 前記増殖因子が、PDGF、VEGFおよびHB−EGFから選択されることを特徴とする、請求項21に記載の使用。
  23. マトリックスメタロプロテイナーゼMMP3(すなわちストロメライシン1)およびMMP9(すなわちゼラチナーゼ−エラスターゼB)の活性を阻害する薬剤としてのマグノリアシャンパカ油の請求項15から18のいずれか一項に記載の使用。
  24. 細胞の代謝を刺激する薬剤としてのマグノリアシャンパカ油の請求項15から18のいずれか一項に記載の使用。
  25. 細胞の代謝を刺激するための前記因子が、シトクロムCまたはAMPキナーゼから選択されることを特徴とする、請求項24に記載の使用。
  26. 抗酸化剤としてのマグノリアシャンパカ油の請求項15から18のいずれか一項に記載の使用。
  27. DTジアホラーゼの合成を刺激することによる表皮の解毒のための薬剤としてのマグノリアシャンパカ油の請求項15から18のいずれか一項に記載の使用。
  28. 請求項1から5または請求項14のいずれか一項に記載のマグノリアシャンパカ油および化粧品または医薬品に許容できる媒体を含むことを特徴とする化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物。
  29. 前記油が、組成物の全重量の0.001から10%の比率で、医薬用、化粧用または皮膚科学的組成物中に存在することを特徴とする、請求項28に記載の化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物。
  30. 前記油が、組成物の全重量の0.01から5%、好ましくは0.1から1%の比率で、医薬用、化粧用または皮膚科学的組成物中に存在することを特徴とする、請求項29に記載の化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物。
  31. 局所経路による適用に適していることを特徴とする、請求項28から30のいずれか一項に記載の化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物。
  32. エモリエント剤または湿潤剤、ゲル化剤および/または増粘剤、界面活性剤、油、活性成分、染料、防腐剤、抗酸化剤、キレート剤、有機または無機パウダー、顔料、セルフタンニング剤、サンスクリーン、精油および香料から選択される少なくとも1つの化合物も含むことを特徴とする、請求項28から31のいずれか一項に記載の化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物。
  33. 生物活性を有し、かつ生物学的部位を介して皮膚への有効性を有する、天然、バイオテクノロジーまたは合成由来の活性成分を含むことを特徴とする、請求項32に記載の化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物。
  34. 前記活性成分が、ビタミン、微量元素、アラントイン、植物タンパク、植物抽出物およびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項32および33のいずれかに記載の化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物。
  35. 前記活性成分が、藻類抽出物であることを特徴とする、請求項32から34の一項に記載の化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物。
  36. パウダー、エマルション、マイクロエマルション、ナノエマルション、サスペンジョン、溶液、ローション、クリーム、水性または水性/アルコール性ゲル、フォーム、セラム、エアロゾル溶液またはディスパージョン、または脂質小胞のディスパージョンの形態で提供されることを特徴とする、請求項28から35のいずれか一項に記載の化粧用、医薬用または皮膚科学的組成物。
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