JP2009528535A - Jtagインターフェースを用いた試験アクセス制御回路を有するic回路 - Google Patents

Jtagインターフェースを用いた試験アクセス制御回路を有するic回路 Download PDF

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Abstract

集積回路は、JTAGインターフェース(108)と試験アクセス・ポート(110)とを備えた第1の回路部分(106)を有する。第2の回路部分(114)は、シリアル・バス・インターフェース(112)を有する。試験アクセス制御回路(104)はJTAGインターフェース(108)と試験アクセス・ポート(110)を介し結合される。第1の回路部分(106)は、シリアル・バス・インターフェース(112)と試験アクセス制御回路(104)を介し結合される。試験アクセス制御回路(104)は、JTAGインターフェース(108)からの試験モード選択(TMS)信号に応じて透過モード又は試験モードになるよう設定される。従って、内蔵シリアル・バス・インターフェースへの汎用的なアクセスを提供すると同時に速度性能を維持する。従って試験中の回路部分/素子は依然として装置仕様で動作しうる。

Description

本発明は、集積回路に関し、より詳細にはシリアル・バス・インターフェースを介し通信する内部回路を有するシステム・イン・パッケージ(SiP)に関する。
最新のシステム・イン・パッケージ(SiP)集積回路(IC)では、種々のチップの組合せが1つのパッケージ内に設けられ、完全なシステムを構築している。上述のようなSiPに含まれるデジタル・チップと混合信号/無線周波数(RF)チップとの間の通信は、従来、一般的に知られているシリアル・バス・インターフェース(SPI、3−WIRE、uWIRE)の1つを用いて達成されていた。また、このようなチップ・レベルのシリアル・バスを用い、特定の混合信号/RFチップを制御しデバッグすることが知られている。
しかしながら、このようなシリアル・バスがSiP内に組み込まれるとき、当該シリアル・バスはSiPが一旦製造されるとアクセス不可能になってしまう。結果として、システム試験、デバッグ、及び混合信号/RF部分の特性は、全て厳しく阻止されてしまう。
SiP内の種々のチップへのアクセス及び制御をするため、アクセスが再び確立されなければならない。
知られている手法は、アクセス不可能なシリアル・バスを他のピンへ多重化することである。しかし、別のアーキテクチャでは、これらのピンは外部パッケージ・ピンに接続されないので、依然としてアクセスできない。
代替の知られている手法は、ICへの専用の診断回路インターフェースを設けることである。例えばJTAGインターフェースがIEEE標準1149.1に従い設けられる。JTAG規格は、JTAGピンがICのパッケージで利用可能であると述べているので、JTAGインターフェースへのアクセス可能性はJTAG規格に従う各SiPに対し保証される。
JTAGインターフェースを通じたアクセスは、ICの試験のために主に用いられる、JTAGと同義である境界走査の知られている方法を用いることにより可能である。JTAGインターフェースの境界走査アーキテクチャは、物理的試験端子を用いずに相互接続を試験する手段を提供する。集積回路内で境界走査を実行するとき、論理設計ブロックが独立回路であるかのようにそれら論理設計ブロックを制御できるように、それら論理設計ブロックの間にセルが追加される。
このようなJTAGチェーンはまた、シリアル・バス・インターフェースと接続され、標準的に長い。例えば1000セルである。このチェーンがシリアル・バスへのデータ転送に用いられる場合、データはシリアル・インターフェースに到達する前に1000セルを通じて移動しなければならない(1000クロック周期を要する)。これは遅延を導入してしまう。
また、シリアル・インターフェースへの少数セルの専用チェーンを設けることも知られている。
従って、境界走査の知られている使用法は、種々のSiP構成へのアクセスを可能にするが、速度と遅延の問題が生じる。また知られている境界走査方法は複雑なクロック・システムを必要とする。
本発明の目的は、シリアル・インターフェースの完全な機能速度の動作を実現すると同時に、組み込みシリアル・バスへのアクセス及び制御を提供することである。
本発明の第1の態様によると、集積回路が提供される。当該集積回路は、JTAGインターフェースと試験アクセス・ポートとを有する第1の回路部分;シリアル・バス・インターフェースを有する第2の回路部分;及び前記試験アクセス・ポートを介し前記JTAGインターフェースと結合された試験アクセス制御回路、を有し、前記第1の回路部分は前記試験アクセス制御回路を介して前記シリアル・バス・インターフェースと結合され、前記試験アクセス制御回路は前記JTAGインターフェースからの試験モード選択信号に応じて透過モード又は試験モードになるよう設定される。
試験アクセス制御回路は、JTAGインターフェースを、シリアル・バス・インターフェースを介した第2の回路部分との通信に使用可能にする。従って、試験アクセス制御回路は自身のJTAGインターフェースを必要としない。透過モードはまた、通常の回路動作の障害を生じさせない。このように、システム・イン・パッケージの複数の回路部分の試験は、当該回路部分のうちの1つのJTAGインターフェースのみを用いて達成されうる。 集積回路は次のように構成される。つまり、前記試験アクセス制御回路が透過モードのとき、前記シリアル・バス・インターフェースを介した前記第1の回路部分と前記第2の回路部分との間の標準の通信は、イネーブルされ、前記試験アクセス制御回路が試験モードのとき、前記JTAGインターフェースを通じシリアル・バス・インターフェースへの前記試験アクセス・ポートと試験アクセス制御回路を介した通信は、イネーブルされる。
集積回路は次のように構成される。つまり、試験アクセス制御回路が試験モードのとき、試験クロック信号がシリアル・バス・インターフェースのクロック信号として用いられ、従ってデータ転送及び通信が同期される。
従って、本発明は、内蔵シリアル・バス・インターフェースへの汎用的且つ常時アクセスを提供すると同時に速度性能を維持する。従って試験中の回路部分/素子は依然として装置仕様(通常のデータ通信)で動作しうる。また、エッジに応答するシリアル・プロトコルの同期の問題も解決する。
試験アクセス制御回路の提供を通じ、素子への通常(データ)通信が可能である。従来の実装では、速度又はアクセスの何れかが制限されるか、又は汎用的に実装されていなかった。本発明は、これらの知られている問題の両方を克服する。
本発明はSiPの分野で適用され、シリアル・インターフェースへのアクセスが制限されるが速度性能が維持されなければならない全ての他の場合に適用される。
本発明の更なる態様によると、回路を制御する方法が提供される。前記回路は、JTAGインターフェースと試験アクセス・ポート(TAP)とを有する第1の回路部分、シリアル・バス・インターフェースを有する第2の回路部分、及び前記TAPを介し前記JTAGインターフェースと結合された試験アクセス制御回路、を有し、前記第2の回路部分は前記試験アクセス制御回路を介して前記シリアル・バス・インターフェースと結合され、前記方法は、前記試験アクセス制御回路を試験モード選択信号に応じて透過モード又は試験モードになるよう設定する段階を有し、前記試験アクセス制御回路が透過モードのとき、前記第1の回路部分と前記第2の回路部分との間の、前記シリアル・バス・インターフェースを介した標準の通信がイネーブルされ;及び前記試験アクセス制御回路が試験モードのとき、前記JTAGインターフェースを通じ前記シリアル・バス・インターフェースへの前記TAPと試験アクセス制御回路とを介した通信がイネーブルされる。
本発明例は、例として以下の図を参照し詳細に説明される。
図1を参照する。集積回路10は、第1の回路部分100、第2の回路部分102、及び試験アクセス制御(TAC)回路104を有する。試験アクセス制御回路は、第1の回路部分の一部として図示されるが、勿論別個の回路であってもよい。
第1の回路部分100は、デジタル・コア・ロジック106、JTAGインターフェース108、及び試験アクセス・ポート(TAP)110を有する。JTAGインターフェース108は、第1の回路部分100と集積回路10の外部ピンとの間の4/5ピン・インターフェースであり、JTAG規格に対応する各チップに設けられる。JTAG規格によると、JTAGインターフェース108は専用信号、つまりTest Data In(TDI、試験データ入力);Test Data Out(TDO、試験データ出力);Test Clock(TCK、試験クロック);Test Mode Select(TMS、試験モード選択)及びTest Reset (TRST、試験リセット)に対応する。
「Test Reset」は非同期リセット信号であり、図1のJTAGインターフェース108に含まれない。「Test Reset」は図1の実施例に示されないが、試験ロジックはリセット指示でクロック供給することにより同期してリセットされてよい。「Test Data In」は、シリアル・データをJTAGインターフェース108及びそれに接続されているデータ・レジスタに供給する。1本のデータ線だけが利用可能なので、送信プロトコルは必然的にシリアルである。
「Test Data Out」は、JTAGインターフェース108により接続されているレジスタから試験を制御する機器へデータをシリアルに出力するために用いられる。
「Test Clock」は、試験インターフェースのタイミングを如何なるシステム・クロックからも独立に制御する。「Test Clock」は、被試験装置によってではなく、試験を制御する機器によりパルスを供給される。「Test Clock」の動作周波数は、JTAGインターフェースが用いられる回路部分に依存して変化してよく、標準的に10−100MHzである。「Test Clock」の動作周波数は、可変レートでパルスを供給されてもよい。
「Test Mode Select」は、試験アクセス・ポート110の遷移を制御する。試験アクセス・ポート110は、試験により行われる動作を制御する状態機械である状態制御部(示されない)を有する。
「Test Mode Select」信号と「Test Clock」信号との組合せは、状態制御部の状態を決定する。試験アクセス・ポート110の状態は、命令状態及びデータ状態で定められる。ある状態から別の状態への遷移は、IEEE1149.1に従い決定される。本発明では、キャプチャ・データ状態及びシフト・データ状態は、同期及びデータ・シフトがこれら状態中に行われるので、関連している。試験モードの間、必要な制御信号はこれらの状態の1つの間に値を割り当てられる。
従って、試験アクセス・ポート110の状態機械は、シリアル・バスへ同期データを転送するための制御機構である。例えば、データ・シフト状態の間、シリアル・バス・データは、各クロック遷移で第2の回路部分102のシリアル・バス・レジスタに供給される。
第2の回路部分102は、シリアル・バス・インターフェース112、及び混合信号/無線周波数ロジック114を有する。
図1の実施例では、シリアル・バスの通信プロトコルはシリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)、Serial Data In(SDI、シリアル・データ入力);Serial Data Out(SDO、シリアル・データ出力);Chip Select(CS\、チップ選択)及びSerial Clock(SCLK、シリアル・クロック)信号を用いた同期シリアル・インターフェース規格(モトローラ社により定められた)である。
「Serial Data In」はシリアル・データをシリアル・バスのレジスタへ供給し、「Serial Data Out」はシリアル・データをシリアル・バスから供給する。シリアル・バス通信のタイミングは、「Serial Clock」信号により制御され、データは「Serial Clock」の立ち上がり又は立ち下がり端で「Chip Select」の値に依存してシフト/ラッチされる。従って「Chip Select」信号は、シリアル・バス・レジスタのロードを制御する。シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)プロトコルによると、「Chip Select」が低(Low)のとき、データは「Serial Clock」信号の各立ち上がり端でシリアル・バス・レジスタにロードされる。
試験アクセス制御回路104は、JTAGインターフェース108に試験アクセス・ポート110を介し接続され、及びデジタル・コア・ロジック106がシリアル・バス・インターフェース112に試験アクセス制御回路104を介し接続されるよう構成される。
試験アクセス制御回路104は、試験アクセス・ポート110により供給される「test_sel」(試験選択)信号に応じて透過モード又は試験モードになるよう設定可能である。
「test_sel」信号がデジタル値の低、つまり「0」のとき、試験アクセス制御回路104は透過モードであり、デジタル・コア・ロジック106と混合信号/無線周波数(RF)ロジック114との間のシリアル・バス・インターフェース112を介した標準的通信が可能である。
「test_sel」信号がデジタル値の高、つまり「1」のとき、試験アクセス制御回路104は試験モードであり、試験アクセス・ポート110及び試験アクセス制御回路104を介した、JTAGインターフェース108を通じたシリアル・バス・インターフェースとの通信が可能である。試験モードの間、シリアル・バス・インターフェース112は試験アクセス・ポート110の状態制御部を用いて制御される。
従って、JTAGインターフェース108からシリアル・バス・インターフェース112への透過経路が提供される。しかしながら、JTAGインターフェースを直接に適用する知られている手法と異なり、試験アクセス制御回路104の設計により性能が向上される。
シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)プロトコルによると、「Chip Select」が低のとき、クロックは「Serial Clock」信号の各立ち上がり端でデータをロードする。結果として、知られている、境界走査チェーンへのJTAGは、速度性能を低下させずに適用することができない。
本発明の実施例では、試験アクセス制御回路104は、シフト・レジスタをできる限り短く保ち、従ってシリアル・バス・インターフェース112の通常のシフト動作に相当するよう設計される。換言すると、この長さは1基本セルより長くない。
本実施例の試験アクセス制御回路104は、複数の集積回路セル116、118、112を有する。複数の集積回路セル116、118、112は、常に1つのセルのみが「Test Data In」(試験データ入力)と「Test Data Out」(試験データ出力)との間に接続されるよう配置される(つまり、各クロック周期で、データ・ビットがシリアル・バスのレジスタにラッチされる)。各回路セルは、少なくとも1つの入力、少なくとも1つの出力、及び複数の2:1マルチプレクサ、を有する。セルは試験アクセス・ポート110から利用可能にされる専用のJTAG制御信号を通じて制御される。
試験アクセス制御回路104はまた、試験モードのときに、「Test Clock」(試験クロック)信号がシリアル・バスのクロック信号「Serial Clock」として用いられ、従ってデータ転送及び通信が同期されるよう構成される。
上述のように、本実施例の試験アクセス制御回路104は、複数の集積回路セル116、118、120を有する。第1の回路セル116は、「Chip Select」信号をシリアル・バス・インターフェース112へ供給するよう構成される。第2の回路セル118は「Serial Clock」信号をシリアル・バス・インターフェース112へ供給するよう構成される。第3の回路セル120は「Serial Data In」信号をシリアル・バス・インターフェース112へ供給するよう構成される。集積回路セル116、118、120の特定の構成は、以下により詳細に記載される。
図2は、図1の回路の「Chip Select」信号のための回路セル116をより詳細に示す。回路セル116は、「Test Clock」信号と接続された第1の入力端子200、レジスタ・ロード信号(CS)と接続された第2の入力端子202、デジタル・コア・ロジック106と接続された第3の入力端子204、「test_sel」信号と接続された第4の入力端子206、正/負のエッジ・トリガ信号(Phase)と接続された第5の入力端子208、シリアル・バス・インターフェース112の「Chip Select」信号と接続された出力端子210、及び入力端子と出力端子との間の制御ロジック、を有する。
正/負のエッジ・トリガ信号(Phase)は、シリアル・バス・インターフェース112により用いられるエッジ・トリガの方向を示す。
Phaseの電位が低レベルのとき、負のエッジ・トリガが用いられる。Phaseの電位が高レベルのとき、正のエッジ・トリガが用いられる。
レジスタ・ロード信号(CS)は、高電位(1)のとき如何なるレジスタの読み出しも示さないが、低電位(0)のときレジスタの読み出しを示す。
制御ロジックは、第1及び第2の2:1マルチプレクサ212、214、フリップフロップ216、及びインバータ218を有する。
第1の2:1マルチプレクサ212は、第1の入力端子200と接続された第1及び第2の信号端子を有し、第1の信号端子はインバータ218を介し第1の入力端子200と接続されている。第1のマルチプレクサ212の選択端子は第5の入力端子208と接続される。従って、第1のマルチプレクサ212は、第1のマルチプレクサ212の選択端子の電位が低レベル(0)のとき第1の入力端子200で「Test Clock」信号の補体を選択し、第1のマルチプレクサ212の選択端子の電位が高レベル(1)のとき「Test Clock」信号を選択する。
フリップフロップ216のトリガは第1のマルチプレクサ212により選択された信号と接続され、フリップフロップ216の入力端子は第2の入力端子202と接続される。従って、フリップフロップ216は、第1のマルチプレクサ212により選択された信号の正のエッジで(Phase信号の値に依存して「Test Clock」の正又は負のエッジの何れか)、入力端子に印加されるレジスタ・ロード信号(CS)を出力端子に駆動する。
第2の2:1マルチプレクサ214は、第3の入力端子204と接続された第1の信号端子及びフリップフロップ216の出力と接続された第2の信号端子を有する。第2のマルチプレクサ214の選択端子は第4の入力端子206と接続される。従って、第2のマルチプレクサ214は、第2のマルチプレクサ214の選択端子で「test_sel」信号の電位が低レベル(0)のときデジタル・コア・ロジック106からの信号を選択し、第2のマルチプレクサ214で「test_sel」信号の電位が高レベル(1)のときフリップフロップ216からの出力を選択する。
「test_sel」信号が透過モードと試験モードとの間で選択することが理解される。「test_sel」の電位が低レベルのとき、回路セル116はデジタル・コア・ロジック106を出力端子210と透過的に接続する。しかしながら、「test_sel」の電位が高レベルのときデジタル・コア・ロジック106は出力端子210から分離され、フリップフロップ216に印加されるトリガ信号に依存して(Phase=1の場合に「Test Clock」の正のエッジ、又はPhase=0の場合に負のエッジ)、レジスタ・ロード信号が出力端子210に駆動される。
図3は、図1の回路のSCLK信号のための回路セル118をより詳細に示す。第2の回路セル118は、「Test Clock」信号と接続された第1の入力端子300、クロック・アイドル制御信号(Idel)と接続された第2の入力端子302、デジタル・コア・ロジック106と接続された第3の入力端子304、「test_sel」信号と接続された第4の入力端子306、アイドル状態制御信号(Idel_Sel)と接続された第5の入力端子308、シリアル・バス・インターフェース112の「Serial Clock」信号と接続された出力端子310、及び入力端子と出力端子との間の制御ロジック、を有する。
アイドル状態制御信号(Idel_Sel)は、アイドル状態のときのクロックの電位レベル(レジスタの読み出し前及び後のクロックの状態)を示す。Idel_Selの電位が低レベルのとき、クロック信号のアイドル状態は低電位(0)である。反対に、Idel_Selの電位が高レベルのとき、クロック信号のアイドル状態は高電位(1)である。
制御ロジックは、2入力論理積素子312、2入力論理和素子314、第1及び第2の2:1マルチプレクサ316、318、及びインバータ320を有する。
回路セル118の第1及び第2の入力端子300、302は、それぞれ2入力論理積素子312の第1及び第2の入力端子と接続される。論理積素子312は、第1の端子300に印加される「Test Clock」信号と第2の入力端子302に印加されるIdle信号との論理積を実行する。
論理積素子312は、第1の入力端子300に印加される「Test Clock」信号を、第2の入力端子302に印加されるIdle信号に応じて、選択的に通過させるか又は抑止する。論理積素子312は、第2の入力端子302に印加されるIdle信号の電位が高レベル(1)のとき第1の入力端子300に印加される「Test Clock」信号を出力し、第2の入力端子302に印加されるIdle信号の電位が低レベル(0)のとき低電位(0)を出力する。
回路セル118の第1及び第2の入力端子300、302は、それぞれ2入力論理和素子314の第1及び第2の入力端子と接続され、第2の入力端子はインバータ320を介し論理和素子314の入力端子と接続される。論理和素子314は、第1の端子300に印加される「Test Clock」信号入力と第2の入力端子302に印加されるIdle信号との論理和を実行する。
論理和素子314は、第1の入力端子300に印加される「Test Clock」信号を、第2の入力端子302に印加されるIdle信号に応じて、選択的に通過させるか又は抑止する。論理和素子314は、第2の入力端子302に印加されるIdle信号の電位が高レベル(1)のとき第1の入力端子300に印加される「Test Clock」信号を出力し、第2の入力端子302に印加されるIdle信号が低レベル(0)のとき高電位(1)を出力する。
第1の2:1マルチプレクサ316は、それぞれ2入力論理積素子312の出力及び2入力論理和素子314の出力と接続された第1及び第2の信号端子を有する。第1のマルチプレクサ316の選択端子は第5の入力端子308と接続される。
第1のマルチプレクサ316は、第1のマルチプレクサ316の選択端子の電位が低レベル(0)のとき2入力論理積素子の出力を選択し、第1のマルチプレクサ316の選択端子の電位が高レベル(1)のとき2入力論理和素子314の出力を選択する。
第2の2:1マルチプレクサ318は、それぞれ第3の入力端子304及び第1の2:1マルチプレクサ316の出力と接続された第1の信号端子及び第2の信号端子を有する。第2のマルチプレクサ318の選択端子は第4の入力端子306と接続される。第2のマルチプレクサ318は、第2のマルチプレクサ318の選択端子の電位が低レベル(0)のときデジタル・コア・ロジック106からの信号を選択し、第2のマルチプレクサ318の選択端の電位が高レベル(1)のとき第1のマルチプレクサ316からの出力を選択する。
従って「test_sel」信号が、第2の回路セル118に対し透過モードと試験モードとの間で選択することが理解される。「test_sel」の電位が低レベルのとき、回路セル118はデジタル・コア・ロジック106を出力端子310と透過的に接続する。しかしながら、「test_sel」の電位が高レベルのとき、デジタル・コア・ロジック106は出力端子310から分離され、「Test Clock」信号はIdle_Sle信号に依存して出力端子310と接続される。例えば、試験モード(「test_sel」=1)の間、第5の入力端子308に印加されるIdle_Sel信号の電位が低レベル(0)であり且つ第2の入力端子302に印加されるIdle信号の電位が高レベル(1)の場合、「Test Clock」信号は出力端子310へ通過される。従って、「Test Clock」信号はシリアル・バス・インターフェース112のSCLK信号を置換するよう選択的に設定される。
図4は、図1の回路のSDI信号のための回路セル120をより詳細に示す。
回路セル120は、「Test Clock」信号と接続された第1の入力端子400、「Test Data In」信号と接続された第2の入力端子402、デジタル・コア・ロジック106と接続された第3の入力端子404、「test_sel」信号と接続された第4の入力端子406、正/負のエッジ・トリガ信号(Phase)と接続された第5の入力端子408、シリアル・バス・インターフェースの「Serial Data In」信号と接続された出力端子410、及び入力端子と出力端子との間の制御ロジック、を有する。
制御ロジックは、第1及び第2の2:1マルチプレクサ412、414、フリップフロップ416、及びインバータ418を有する。
第1の2:1マルチプレクサ412は、第1の入力端子400と接続された第1及び第2の信号端子を有し、第2の信号端子はインバータ418を介し第1の入力端子400と接続されている。第1のマルチプレクサ412の選択端子は第5の入力端子408と接続される。従って、第1のマルチプレクサ412は、第1のマルチプレクサ412の選択端子の電位が低レベル(0)のとき第1の入力端子400で「Test Clock」信号を選択し、第1のマルチプレクサ412の選択端子の電位が高レベル(1)のとき「Test Clock」信号の補体を選択する。
フリップフロップ416のトリガは第1のマルチプレクサ412により選択された信号に接続され、フリップフロップ416の入力端子は第2の入力端子402と接続される。従って、フリップフロップ416は、第1のマルチプレクサ412により選択された信号の正のエッジで(Phase信号の値に依存して「Test Clock」の正又は負のエッジの何れか)、入力端子に印加される「Test Data In」信号を出力端子に駆動する。
第2の2:1マルチプレクサ414は、第3の入力端子404と接続された第1の信号端子及びフリップフロップ416の出力と接続された第2の信号端子を有する。第2のマルチプレクサ414の選択端子は第4の入力端子406と接続される。従って、第2のマルチプレクサ414は、第2のマルチプレクサ414の選択端子で「test_sel」信号の電位が低レベル(0)のときデジタル・コア・ロジック106からの信号を選択し、第2のマルチプレクサ414で「test_sel」信号の電位が高レベル(1)のときフリップフロップ416からの出力を選択する。
「test_sel」信号は、第3の回路セル120に対し透過モードと試験モードとの間で選択する。「test_sel」の電位が低レベルのとき、回路セル120はデジタル・コア・ロジック106を出力端子410と透過的に接続する。しかしながら、「test_sel」の電位が高レベルのときデジタル・コア・ロジック106は出力端子410から分離され、フリップフロップ416に印加されるトリガ信号に依存して(Phase信号が高(1)の場合に「Test Clock」の負のエッジ、又はPhase信号が低(0)の場合に「Test Clock」の正のエッジ)、「Test Data In」信号が出力端子410に駆動される。
留意すべき点は、第3の回路セル120に対するトリガ信号の構成は、第1の回路セル116の構成と反対であることである。従って、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)プロトコルは以下に従う。つまり(「Chip Select」が低のとき、クロック信号の正のエッジの度にデータはシリアル・バス・レジスタに読み込まれ、従ってPhase信号の電位は高である。)、データは、クロック信号の負のエッジでシリアル・バスの「Serial Data In」信号に駆動され、そしてクロック信号の次の正のエッジでシリアル・バスのレジスタにロードされる(1/2クロック周期の遅延)。
しかしながら、プロトコルの変形が存在する。ある場合には、「Chip Select」が高でありクロックの正又は負のエッジに応答するとき、レジスタがロードされてよい。更に、クロック・アイドル状態は高又は低であってよい。相違は、製造者により選択される実装に依存する。従って、新たに開発されたセルはこれらの相違を考慮に入れる。
試験モードが有効である間の、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)プロトコル(正のエッジでクロックを供給し、CS\=0のときレジスタを読み出す)の規格に従うデータ通信における回路セル116、118、120の動作は、以下に更に詳細に記載される。
試験モードが有効であるとき、「test_sel」信号の電位は高(1)であり、上述のように回路セル116、118、120はデジタル・コア・ロジック106を当該回路セルの出力端子及びシリアル・バス・インターフェース112から分離する。
Phase信号の電位は正のエッジに応答するシリアル・バス・インターフェースのために高レベル(1)に設定され、idle_sel信号の電位は低(0)に設定されクロック・アイドル状態が低であることを示す。
如何なるデータ転送にも先立ち、CS信号の電位は高(1)に設定され、如何なるレジスタもロードされないこと、及びIdelの電位が(0)であることを示す。
データ通信を開始するため、データのシフトが開始され「キャプチャ」状態(CDR)に入る直前に、CS信号の電位は低(0)に設定される。
上述のように、第1の回路セル116のフリップフロップ216は、「Test Clock」の正のエッジで低の値のCS信号を第1の回路セル116の出力210に駆動する。
同じ状態(CDR)で、Idle信号の電位は高(1)に設定され、上述のように第2の回路セル118の第1の入力端子300の「Test Clock」信号は第2の回路セル118の出力端子に供給される。従って、「Test Clock」信号はシリアル・バス・インターフェース112のSCLK信号になる。
「Test Clock」信号の次の負のエッジで、(上述のように)第3の回路120のフリップフロップ416は、「Test Data In」信号の最初のデータ・ビットを、第3の回路セル120の出力410に駆動する。留意すべき点は、第3の回路セル120のフリップフロップ416は、正のエッジに応答するシリアル・バス・インターフェース112に対し、負のエッジに応答する(一方で、第1の回路セル116のフリップフロップ214は正のエッジに応答する)。
データ・キャプチャ状態(CDR)が終了すると、プロトコルはシフト状態(SDR)の間にデータをシフトしクロックを供給する準備を整える。「Test Clock」信号の次の最初の正のエッジで、第1のデータ・ビットはシリアル・バス・インターフェースのレジスタにロードされる。
これは、データ転送及び同期が第2の回路部分102の機能領域にある(透過である)ことを説明する。換言すると、第2の回路部分102のロジック114は、通常のシリアル・バス・インターフェースの動作のように反応する。
データ・キャプチャ及びシフトのこの処理は、全てのデータ・ビットがレジスタにロードされるまで続く。この処理が完了すると、Idle信号の電位は終了状態(EID)で低に設定される。その後データ転送は完了する。
本発明の実施例はシリアル・バス・インターフェース(SPI)通信プロトコルを用いるとして記載されたが、実施例は、SPIの前身であるuWIRE通信プロトコルと共に使用するよう実施されてもよい(同一の信号及びタイミングを用いるが、上述のように信号極性が変化する)。
図5を参照すると、本発明の代替の実施例による、集積回路を有するシステム・イン・パッケージ(SiP)が示される。
集積回路は、第1の回路部分500、第2の回路部分502、及び試験アクセス制御回路(TAC)504、を有する。
第1の回路部分500は、デジタル・コア・ロジック506、JTAGインターフェース508、及び試験アクセス・ポート(TAP)510を有する。
第2の回路部分502は、シリアル・バス・インターフェース512、及び混合信号/無線周波数ロジック514を有する。
図5の実施例では、シリアル・バス・インターフェース512の通信プロトコルは3−WIRE、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)プロトコルと同一の信号及びタイミングを用いた同期シリアル・インターフェース規格(Maxim社により定められる)である。しかしながら、3−WIREプロトコルは、データ転送のために単一のI/Oデータ・ピンを用いる(別個のデータ入力線とデータ出力線を用いるSPIと異なる)。従って、図5の実施例では、I/Oピンは同一のシリアル・バス・インターフェース・ピンで「Serial Data In」信号と「Serial Data Out」信号との組合せを通じて提供される。
試験アクセス制御回路504は、JTAGインターフェース508に試験アクセス・ポート510を介し接続され、及び第1の回路部分500がシリアル・バス・インターフェース512に試験アクセス制御回路504を介し接続されるよう構成される。
試験アクセス制御回路504は、(図1の実施例1に関し上述されたように)「test_sel」信号に応じて透過モード又は試験モードに設定可能である。従って、JTAGインターフェース508からシリアル・バス・インターフェース512への透過経路が提供される。
本実施例では、試験アクセス制御回路504は、シフト・レジスタをできる限り短く保ち、従ってシリアル・バス・インターフェース512の通常のシフト動作に相当するよう設計される。換言すると、この長さは1基本セルより長くない。
本実施例の試験アクセス制御回路504は、複数の集積回路セル516、518、520を有する。複数の集積回路セル516、518、520は、常に1つのセルのみが「Test Data In」と「Test Data Out」との間に接続されるよう配置される(つまり、各クロック周期で、データ・ビットがシリアル・バスのレジスタにラッチされる)。各回路セルは、少なくとも1つの入力、少なくとも1つの出力、及び複数の2:1マルチプレクサを有する。セルは試験アクセス・ポート510から利用可能にされる専用のJTAGインターフェース508の制御信号を通じて制御される。
試験アクセス制御回路504はまた、試験モードのときに、「Test Clock」信号がシリアル・バスのクロック信号「Serial Clock」として用いられ、従ってデータ転送及び通信が同期されるよう構成される。
上述のように、本実施例の試験アクセス制御回路504は、複数の集積回路セル516、518、520を有する。第1の回路セル516は、「Chip Select」信号をシリアル・バス・インターフェース512へ供給するよう構成される。第2の回路セル518は「Serial Clock」信号をシリアル・バス・インターフェース512へ供給するよう構成される。第3の回路セル520は双方向「Serial Data In/Out」(SDI/IO)信号をシリアル・バス・インターフェース512へ供給するよう構成される。
本実施例の第1及び第2の回路セル516、518は、図1に示された実施例の第1及び第2の回路セル116、118と同一である。従って、それらは上述の記載、図2及び図3の中で説明されている。
第3の集積回路セル520の特定の構成は、図6を参照して以下により詳細に記載される。
第3の回路セル520は、「Test Clock」信号と接続された第1の入力端子600、「Test Data In」信号と接続された第2の入力端子602、第1の回路部分500と接続された第3の入力端子604、「Test Mode Select」信号と接続された第4の入力端子606、正/負のエッジ・トリガ信号(Phase)と接続された第5の入力端子608、データ方向制御信号(IN/OUT\)と接続された第6の入力端子610、シリアル・バス・インターフェース512の「Serial Data In/Out」(SDI/IO)信号と接続された第1の双方向入力/出力端子612、「Test Data Out」信号と接続された第2の出力端子614、第1の回路部分500と接続された第3の出力端子616、及び入力端子と出力端子との間の制御ロジック、を有する。
制御ロジックは、第1乃至第3の2:1マルチプレクサ618、620、622、第1及び第2のフリップフロップ624、626、第1乃至第4のインバータ627、628、630、632、第1及び第2のバッファ634、636、及びデータ・ラッチ638を有する。
第1の2:1マルチプレクサ618は、第1の入力端子600と接続された第1及び第2の信号端子を有し、第2の信号端子は第1のインバータ627を介し第1の入力端子600と接続されている。第1のマルチプレクサ618の選択端子は第5の入力端子608と接続される。従って、第1のマルチプレクサ618は、第1のマルチプレクサ618の選択端子の電位が低レベル(0)のとき第1の入力端子600で「Test Clock」信号を選択し、第1のマルチプレクサ618の選択端子の電位が高レベル(1)のとき「Test Clock」信号の補体を選択する。
第1のフリップフロップ624のトリガは第1のマルチプレクサ618により選択された信号に接続され、第1のフリップフロップ624の入力端子は第2の入力端子602と接続される。従って、第1のフリップフロップ624は、第1のマルチプレクサ618により選択された信号の正のエッジで(Phase信号の値に依存して「Test Clock」の正又は負のエッジの何れか)、入力端子に印加される「Test Data In」信号を出力端子に駆動する。
第2の2:1マルチプレクサ620は、それぞれ第3の入力端子604及び第1のフリップフロップ624の出力と接続された第1の信号端子及び第2の信号端子を有する。第2のマルチプレクサ620の選択端子は第4の入力端子606と接続される。従って、第2のマルチプレクサ620は、第2のマルチプレクサ620の選択端子で「test_sel」信号の電位が低レベル(0)のとき第1の回路部分500からの信号を選択し、第2のマルチプレクサ620で「test_sel」信号の電位が高レベル(1)のとき第1のフリップフロップ624からの出力を選択する。
第2のマルチプレクサ620の出力信号端子は、第1のバッファ634を介し双方向入力/出力端子612と接続される。第1のバッファ634のイネーブル・ピンは、第2のインバータ628を介し第6の入力端子610と接続されている。
従って「test_sel」信号は、第3の回路セル520に対し透過モードと試験モードとの間で選択する。「test_sel」の電位が低レベルのとき、回路セル520はデジタル・コア・ロジック106を双方向入力/出力端子612と透過的に接続する。しかしながら、「test_sel」の電位が高レベルのとき第1の回路部分500は双方向入力/出力端子612から分離され、第1のフリップフロップ624に印加されるトリガ信号及び第1のバッファ634に印加されるIN/OUT\信号に依存して(Phase信号が高(1)の場合に「Test Clock」の負のエッジ、又はPhase信号が低(0)の場合に「Test Clock」の正のエッジ)、「Test Data In」信号が入力/出力端子612に駆動される。 データ方向制御信号(IN/OUT\)は、双方向入力/出力端子612の方向を制御し、プロトコルの開始時に設定される。データ方向制御信号(IN/OUT\)の電位が低レベル(0)の場合、第1のバッファ634はイネーブルされ、第2のマルチプレクサ620により選択された信号は双方向端子を通過して出力信号となる。IN/OUT\信号の電位が高レベル(1)の場合、第1のバッファ634はディスエーブルされ、双方向端子612は信号の入力に供される。
双方向端子612は、第2のバッファ634を介し第2のフリップフロップ626の入力端子に接続され、第2のフリップフロップ626のトリガは第3のインバータ630を介し第1のマルチプレクサ618により選択された信号と接続される。従って、第2のフリップフロップ626は、第1のマルチプレクサ618により選択された信号の正のエッジで、双方向端子612に印加される入力信号を出力端子に駆動する。
双方向端子612は、第2のバッファ636を介しデータ・ラッチ638の入力端子と接続される。データ・ラッチ638の入力イネーブルは、第4のインバータ632を介し第4の入力端子606と接続される。データ・ラッチ638の出力端子は第3の出力端子616と接続される。従って、ラッチ638は、「test_sel」信号に従い双方向端子612に印加されるデータを格納及び出力する。
第3の2:1マルチプレクサ622は、第1のフリップフロップ624の出力と接続された第1の信号端子及び第2のフリップフロップ626の出力と接続された第2の信号端子を有する。第3のマルチプレクサ622の選択端子は第6の入力端子610と接続される。従って、第3のマルチプレクサ622は、第3のマルチプレクサ622の選択端子で「test_sel」信号の電位が低レベル(0)のとき「Test Data In」信号を選択し、第3のマルチプレクサ622で「test_sel」信号の電位が高レベル(1)のとき第2のフリップフロップ626からの信号出力(双方向端子612に印加される入力信号)を選択する。
第2の出力端子614は、第3のマルチプレクサ622により選択された信号と接続され、従って「Test Data Out」を供給する。
IN/OUT\信号の電位が低レベル(0)の場合、第1のフリップフロップ624から出力された「Test Data In」信号は、第3のマルチプレクサ622により選択され、第2の出力端子614により「Test Data Out」信号として出力される。或いは、IN/OUT\(入力/出力\)信号の電位が低レベル(1)の場合、第2のフリップフロップ626により出力された信号(双方向端子612に印加される入力信号)は、第3のマルチプレクサ622により選択され、第2の出力端子614により「Test Data Out」信号として出力される。従って、第3のマルチプレクサ622は、更なる処理のために「Test Data Out」にシフトされたデータを逆に読み出すことを可能にする。
留意すべき点は、シフトされたデータを逆に読み出すことは任意的特徴なので、第3のマルチプレクサ622が本発明の代替の実施例ではなくてよいことである。
留意すべき点は、双方向端子612から入力データを読み出す第2のフリップフロップ626が、本発明の先の実施例で記載されたプロトコルのタイミングに従う第1のフリップフロップ624と反対の極性でトリガされることである。データは、クロック信号の負のエッジでシリアル・バス・インターフェースの「Serial Data In/Out」(SDI/IO、シリアル・データ入力/出力)信号に駆動され、クロック信号の次の正のエッジで(1/2クロック周期の遅延)シリアル・バスの「Serial Data In/Out」(SDI/IO)からロード/読み出しされる。
本発明は、試験モードの間、及びデジタル・チップと独立の通信を行っている間に、内部に隠されたシリアル・バスとの同一速度(透過)通信にJTAGインターフェースを用いる。更に、JTAGインターフェースは試験アクセス制御回路を通じてデータ転送及び同期を可能にする。当業者には種々の他の変更が明らかである。
本発明の実施例による、集積回路を有するシステム・イン・パッケージ(SiP)を示す。 図1の回路のチップ選択信号のための回路セルをより詳細に示す。 図1の回路のシリアル・バス・クロック信号のための回路セルをより詳細に示す。 図1の回路のシリアル・データ・入力信号のための回路セルをより詳細に示す。 本発明の代替の実施例による、集積回路を有するシステム・イン・パッケージ(SiP)を示す。 図5の回路のシリアル・データ入力/出力信号のための回路セルをより詳細に示す。

Claims (9)

  1. 集積回路であって:
    JTAGインターフェースと試験アクセス・ポートとを有する第1の回路部分;
    シリアル・バス・インターフェースを有する第2の回路部分;及び
    前記試験アクセス・ポートを介し前記JTAGインターフェースと結合された試験アクセス制御回路、を有し、
    前記第1の回路部分は前記試験アクセス制御回路を介して前記シリアル・バス・インターフェースと結合され、前記試験アクセス制御回路は前記JTAGインターフェースからの試験モード選択信号に応じて透過モード又は試験モードになるよう設定される、集積回路。
  2. 前記試験アクセス制御回路が透過モードのとき、前記シリアル・バス・インターフェースを介した前記第1の回路部分と前記第2の回路部分との間の標準の通信は、イネーブルされ、
    前記試験アクセス制御回路が試験モードのとき、前記JTAGインターフェースを通じたシリアル・バス・インターフェースへの前記試験アクセス・ポートと試験アクセス制御回路を介した通信は、イネーブルされる、請求項1記載の集積回路。
  3. 試験アクセス制御回路が試験モードのとき、試験クロック信号がシリアル・バス・インターフェースのクロック信号として用いられ、従ってデータ転送及び通信が同期される、請求項2記載の集積回路。
  4. 前記試験アクセス制御回路は、それぞれ少なくとも1つの入力と少なくとも1つの出力と複数の2:1マルチプレクサとを有する複数の集積回路セルを有する、前記請求項の何れか一項記載の集積回路。
  5. 第1の回路セルは、試験クロック信号と結合された第1の入力、レジスタ・ロード信号と結合された第2の入力、前記第1の回路部分と結合された第3の入力、試験モード選択信号と結合された第4の入力、正/負のエッジ・トリガ信号と結合された第5の入力、及び前記シリアル・バス・インターフェースのチップ選択信号と結合された第1の出力、を有し;
    第2の回路セルは、試験クロック信号と結合された第1の入力、クロック・アイドル制御信号と結合された第2の入力、前記第1の回路部分と結合された第3の入力、前記試験モード選択信号と結合された第4の入力、アイドル状態制御信号と結合された第5の入力、及び前記シリアル・バス・インターフェースのクロック信号と結合された第1の出力、を有し;
    第3の回路セルは、前記試験クロック信号と結合された第1の入力、試験データ入力信号と結合された第2の入力、前記第1の回路部分と結合された第3の入力、前記試験選択信号と結合された第4の入力、正/負のエッジ・トリガ信号と結合された第5の入力、及び前記シリアル・バス・インターフェースのデータ入力信号と結合された第1の出力、を有する、請求項4記載の集積回路。
  6. 前記シリアル・バス・インターフェースの前記データ入力信号は双方向信号であり、前記第3の回路セルは、ピン方向制御信号と結合された第6の入力、試験データ出力信号と結合された第2の出力、前記第1の回路部分と結合された第3の出力、を更に有し、前記第1の出力は前記シリアル・バス・インターフェースの双方向データ信号と結合された双方向入力/出力である、請求項5記載の集積回路。
  7. 前記第1の回路セルは、第1及び第2の2:1マルチプレクサ、フリップフロップ、及びインバータを有し;
    前記第2の回路セルは、第1及び第2の2:1マルチプレクサ、2入力論理積素子、2入力論理和素子、及びインバータを有し;並びに
    前記第3の回路セルは、第1及び第2の2:1マルチプレクサ、フリップフロップ、及びインバータを有する、請求項5又は6記載の集積回路。
  8. 前記第3の回路セルは、第3の2:1マルチプレクサ、第2のフリップフロップ、データ・ラッチ、第2及び第3及び第4のインバータ、並びに第1及び第2のバッファを有する、請求項7記載の集積回路。
  9. 回路を制御する方法であって:前記回路は、JTAGインターフェースと試験アクセス・ポートとを有する第1の回路部分、シリアル・バス・インターフェースを有する第2の回路部分、及び前記試験アクセス・ポートを介し前記JTAGインターフェースと結合された試験アクセス制御回路、を有し、前記第2の回路部分は前記試験アクセス制御回路を介して前記シリアル・バス・インターフェースと結合され、
    前記方法は、
    前記試験アクセス制御回路を試験モード選択信号に応じて透過モード又は試験モードになるよう設定する段階を有し、
    前記試験アクセス制御回路が透過モードのとき、前記第1の回路部分と前記第2の回路部分との間の、前記シリアル・バス・インターフェースを介した標準の通信がイネーブルされ;及び
    前記試験アクセス制御回路が試験モードのとき、前記JTAGインターフェースを通じ前記シリアル・バス・インターフェースへの前記試験アクセス制御ポートと試験アクセス制御回路とを介した通信がイネーブルされる、方法。
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