JP2009522475A5 - - Google Patents
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図1aには、全体を参照番号18で示されているヒンジが記載されている。前記ヒンジは、固定要素またはヒンジアーム1を備え、それは家具の側部パネルまたは他の適切な要素からなる壁部と一体化するよう順に固定されている基部またはプレート上に固定可能である。ヒンジには、2つの揺動部2および3が設けられており、それらは、アーム1の側壁にある穴に保持されている2つの対応するピン4、5の周囲を回転する第1の端部をそれぞれ有している。アーム1はボックス要素6に結合されており、該ボックス要素は、家具のドアまたはウィングの、または家具の他の適切な回転要素の内側壁部につくられたキャビディに固定されている。揺動部2および3が有するそれぞれの第2の端部は、第1の2つのピン4、5に平行である軸を有する他の2つのピン7、8に回転が可能なように保持されている。4つのピン4、5、7、8は関節でつながった四角形をなしている。
弾性要素9のアーム10、11の閉鎖が生じると、その結果、この要素9は、図1に示されている位置まで、揺動部2に押す力を与える。ドアがこの開放角度、すなわち約15°から20°を越えると、ごくわずかに利用できるアームによって弾性要素9は圧縮されるが、その結果、弾性力の存在に影響されることなく、自由にドアの回転運動の残りの部分が実行される。
他方、ドアが閉まる段階においては、弾性要素は、最終角度、すなわち約15°から20°といった幅の角度において、ドアが精密および自然に閉まることを可能とするような、ドアが閉じる方向に戻る力を作り出す。
図2に示されるように、装置13は、ボックス要素6に固定することが可能なように適切に成形されたケーシング14と底部または基部26とから形成されたハウジングを備える。前記ハウジングの内部には、グリスなどの粘性の高い媒体に浸漬された、実質的に平らな形状をしたブレーキディスク23が挿入されている。また有利なことに、制動装置13およびボックス要素6の組立は、同じピン7、8によってなされており、そして、各々は揺動部2および3の第2の端部の周囲を回転することができ、また、前記2つのピンは、ケーシング14の対応する穴70、71と、底部26の穴90、91と、ボックス要素6の穴80、81とを通過している。
本発明のヒンジの好ましい実施形態においては、図7および8によりよく示されているように、カム連結要素16は、連結ピン8によって揺動部3に設置されており、そして中央キャビティ18の範囲を定め、上に通し穴17を有する外側突出部22を備える。
ねじりスプリング20はフック27に力を加え、その結果、フック27は、その隣接部28が揺動部3の背面にもたれかかる。ピン19に関して隣接部28とは正反対の位置において、フック27には、その一方の端部に側部歯29が設けられており、該側部歯は、一度ヒンジおよびそれと関連する制動装置が組み立てられたら、図3に示すように、ディスク23の螺旋状の溝30にタペット要素としてかみ合わされる。
有利なことに、上記の要素の構成とすることで、以前は、単一の要素の中で非効率的に結合されていた、ねじりスプリング20が存在することによって生じる弾力性と、フック27が存在することによって生じる剛性との特性を利用することが可能になったが、それらは、金属、プラスチック、または他の適切な材料から有利に作られ、互いに分離している。
ヒンジが閉まる動きをしている間、揺動部3は、図3に示してあるように、矢印33の方向に回転し、その閉じる動きの最後の部分では、隣接部28が、揺動部3の背面にもたれかかったまま、フック27の歯29は、垂直端部31を押した状態で、ディスク23の螺旋状の溝30の1つとかみ合う。
図4に示されているのは、ディスク23の平面図であり、そこでは、図3と対応するフック27およびそれと関係する側部歯29の位置が実線で記されている。ヒンジを閉じる動きを続けていくと、フック27および歯29は、それぞれ、点線で記されている位置27’および29’へ垂直の螺旋状端部31に沿って滑るように移動し、点線40、41によって示されている円形区間と対応する角度だけ反時計周りにディスク23を回転させる。図4の例において、この角度は40°であり、ディスク23には9つの螺旋状の溝30が設けられている。もし、溝の方向が、フックの動きの一つの構成要素である線形の動きを、ディスク23の中心の周りを回転する又は旋回する動きに変化させることが可能であるなら、溝の平面形状は幾何的に螺旋状と異なる形態を取ることもできる。
代わりに、ヒンジが開く動きをしている間は、図5に示されているように、揺動部3は矢印34の方向に回転し、フック27の歯29の背面は螺旋状の溝30の端部32にもたれかかる。ここで、前記端部32は、スプリング20の力に抗してフック27が回転できるように傾斜している。そのように回転することによって、ディスク23を回転させることなく、溝30からフック27を外すことができる。
Claims (10)
- 家具の要素に固定するための第1の部材と、前記家具の要素であるドアに固定するためのボックス(6、6’)よりなる第2の部材と、からなり、前記第1の部材は、前記ボックス(6、6’)を有する第1の連結ピン(8、8’)の周囲を相対的に回転運動して移動するのに適しており、かつ該第1の部材は制動力を生むために粘性媒体に浸漬された制動要素(23、23’)から構成されている前記回転運動を制動するための制動手段(13)へと前記第1の部材を結合するための結合手段(16、16’)によって結合されており、前記結合手段(16、16’)は、前記第1の連結ピン(8、8’)と平行の軸を有する各々の連結ピン(19)の周囲を回転するのに適したフック要素(27、27’)と、前記フック要素が制動要素(23、23’)に圧力を加えるよう前記フック要素(27、27’)に押す力を与えるのに適した弾性手段(20、20’)とからなり、および、前記フック要素(27、27’)は、複数の曲がった溝(30、30’)中の1つの曲がった溝とかみ合うのに適しており、該曲がった溝は、第1の回転ピンの周囲における第1の部材の回転運動を、ヒンジの回転と対応している自らの中央部の周囲における前記制動要素(23、23’)の回転運動へと変換させるために、制動要素(23、23’)の第1の面上に設けられていることを特徴とする家具用ヒンジ。
- 制動要素(23、23’)は、実質的には平坦なディスク形状を有していることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。
- 前記フック要素(27、27’)には、第1の部材の回転運動の少なくとも一部分の間において、溝の内側の形状に従うのに適したタペット要素(29、29’)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のヒンジ。
- 溝のカーブは、螺旋形状をしていることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ。
- 溝のカーブは、円弧形状をしていることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ。
- 前記制動手段は、前記ボックス(6、6’)から分離されているハウジングからなっており、そして前記ハウジングは、前記ディスクを囲むケーシングと底部とから順になっており、前記制動手段が一回の取り付け操作で前記ボックスの1つの端部に固定されるのに適した1つの要素を形成するようなやり方でハウジングが組み立てられるのに前記ディスクが適することが可能なような、迅速連結手段が前記ハウジングには設けられていることを特徴とする前記の諸請求項のいずれか1項に記載のヒンジ。
- 前記制動手段は、前記ボックス(6、6’)に設けられていることを特徴とする請求項1から5に記載のヒンジ。
- 前記第1の部材は2つの要素からなっており、前記要素の第1のものは、家具の前記要素に固定するための固定アーム(1)であり、前記要素の第2のものは、前記ボックス(6)にある第1の連結ピン(8)の周囲および前記固定アーム(1)にある第2の連結ピン(5)の周囲を回転するのに適した第1の揺動部(3)であり、および、前記ボックス(6)にある各々の第1の連結ピン(7)の周囲および前記固定アーム(1)にある各々の第2の連結ピン(4)の周囲を回転するのに適した第2の揺動部(2)が設けられていることを特徴とする前記の諸請求項のいずれか1項に記載のヒンジ。
- 前記迅速連結手段は、ハウジング(14、26)の第1の穴(70、71、90、91)およびボックス(6)の第2の穴(80、81)と係合するのに適した連結ピン(7、8)と、あらかじめ取り付けるためのオプションスロット(50)とからなることを特徴とする請求項8に記載のヒンジ。
- 底部(26、26’)には、ディスク(23、23’)の第2の表面に設けられた対応する溝(40’)およびリブ(41’)と相互補完的な関係にあるリブ(41)および溝(40)が設けられていることを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載のヒンジ。
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