JP2009522281A - 翻訳機能障害に基づく治療法 - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明の一部は、NIHの研究補助費認可番号CA 88991、PO1 AI44236-01、S10 RRO 9145、CA 80728およびCA 98571、ならびにNSFの研究補助費認可番号DBI-9724504による米国政府からの補助によるものである。したがって、米国政府は本願発明の一定の権利を有する。
本出願は、本願明細書にその全体を引用によって引用される、2005年12月28日に提出の米国仮特許出願第60/754,461号、2006年4月22日に提出の第60/794,048号、2006年9月29日提出の第60/848,583号、および2006年10月25日提出の第60/854404号の優先権を主張する。
真核生物翻訳開始因子eIF4E(4E)は、細胞成長の調節に関わっている。4Eの中程度の過剰発現によって無調節の成長と悪性形質転換が生じる。4Eの核と細胞質の機能はどちらも、細胞の形質転換の能力に寄与する。in vivoにおける4Eの過剰発現によって明らかな腫瘍形成が生じ、4Eの過剰発現がmycマウス背景の中に置かれた場合、腫瘍形成の開始が大きく促進されるので、4Eは他の腫瘍遺伝子と協調して新生物形質転換を促進すると考えられる。4Eは、癌によって上方調節される場合にその発現が転移性疾患の前兆となる7種類の遺伝子のうちの一つであると考えられている。切除縁内に4Eの高活性が存在することが予後不良の因子であることを実証するさまざまな研究が行われてきた。
mRNA認識から見ると謎である。
現在の治療方法および臨床処置のパラダイムでは、ウイルス性腫瘍崩壊の高度な管理、ウイルスまたはベクタ複製の高度な管理、または遺伝子治療用発現の高度な管理を提供できない。また、遺伝子療法の活性の高い効果および/または安全性を提供する方法もない。4E活性の小分子阻害物質など、遺伝子療法に代わる方法や補う方法はない。
A. 定義
便宜上、本願明細書、実施例、および添付される特許請求の範囲に用いられる特定の用語をここにまとめる。他に定義のない限り、本願明細書に用いられたすべての技術および科学用語は、本願発明が属する当業者によって普通に理解されるものと同じ意味を有する。
Chemistryの各巻の第1号に記載されており、このリストは典型的にはStandard List of Abbreviationsという表題の表に記載されている。
CAS version, Handbook of Chemistry and Physics, 67th Ed., 1986-87の内表紙に従って同定される。「炭化水素」という用語は当業に認識されており、少なくとも1つの水素および1つの炭素原子を有するすべての許容しうる化合物が含まれる。たとえば、許容しうる炭化水素には、非環式および環式、分岐および非分岐、炭素環およびヘテロ環、芳香族および非芳香族の、置換または非置換であってよい有機化合物が含まれる。
Synthesis 2nd ed., Wiley, New
York, (1991)。
Chemistry 251-259, (McGraw Hill Book Company, New York, 1977) など、多くの参考文献に記述されている。このハメット定数の値は、一般に電子供与基ではマイナス(NH2はσ(P) = - 0.66)、および電子吸引基ではプラス(ニトロ基はσ(P) = 0.78)であって、σ(P)はパラ置換を示す。例示的な電子吸引基には、ニトロ、アシル、ホルミル、スルホニル、トリフルオロメチル、シアノ、およびクロリドなどが含まれる。例示的な電子供与基には、アミノ、およびメトキシなどが含まれる。
平行研究で、本願発明人らは、細胞内での4E活性の制御における、グアノシンリボヌクレオシド類似体と抗ウイルス剤リバビリン(Sidwell, R. W., et
al.(1972) Science 177:705-6)の潜在的な役割を調べた。リバビリンは現在、ラッサ熱ウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、C型肝炎ウイルス、および重症急性呼吸器症候群コロナウイルスの感染症の処置に使われている。機構的には、リバビリンはグアノシンと化学的に類似しているために、ウイルスRNA依存性RNAポリメラーゼによってmRNAに誤って取り込まれることがあることが実証されており、この結果から、ポリオとHCVのゲノムの致死的な変異原性が生じることがわかっている。リバビリン三リン酸(RTP)はHCVポリメラーゼと解離定数0.58mMで結合することが認められており、これはHCVに対する治療効果を達成するのに必要なのがマイクロモル濃度であることと一致する。ミリモル濃度における効果とは対照的に、リバビリンがヒトリンパ球の成長を妨げるのはマイクロモルレベルだが、はっきりした作用のメカニズムはまだ報告されていない。
R1は直鎖または分岐鎖アルキル、アルケニル、水素、およびアルキニルなどであってよい、化学式の小分子を含む小分子組成物を提供する。好ましくは、R1は-H、-CH3、またはCH2CH3である。
R1およびR2は、それぞれ独立に直鎖または分岐鎖アルキル、アルケニル、水素、およびアルキニルなどであってよい。好ましくは、R1は-H、-CH3、またはCH2CH3である。好ましくは、R2は-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2OH、-CH2CH2CH(OH)CH3、or -CH(CH2OH)CH3であって、
Robins, R. K. (1980) Ribavirin: structure and antiviral activity relationships.
In Ribavirin: A Broad Spectrum Antiviral Agent (Smith, R. A. & Kirkpatrick,
W., Eds), pp.1-21. Academic Press, New York, NY, USA)。2種類の天然産生物はすでに、このイミダゾールリボシド構造を有することが知られていた。5’炭素をOHで置換すると、抗ウイルス特性とともに許容できない毒性を有する抗生物質ピラゾマイシン/ピラゾフリンになり、アミノ基で置換すると、中程度の抗ウイルス特性しかない天然プリン合成前駆体5-アミノイミダゾール-4-カルボキサミド-1-β-D-リボフラノシド(AICAR)になる。
(i) たとえば、結合していない(XとY)リン酸基の酸素の1つまたは両方、および/または結合している(WとZ)リン酸基の酸素の1つまたは両方の置換などの変化(リン酸基が末端位の場合、WまたはZの一つがリン酸基を天然のリボ核酸のさらなる要素に結合させない。しかし、用語を単純にするために、他に記載のない限り、核酸の5’末端のW位と核酸の3’末端の末端Z位は、本願明細書に記載の通り、「結合するリン酸基の酸素」という用語の範囲内とする)、
(ii) 本願明細書に記載の通り、たとえば、リボースの糖にある2’ヒドロキシル基などのリボース糖の構成要素の置換、またはたとえばリボース糖とRRMSなどリボース以外の構造との大規模な置換などの変化、
(iii) リン酸基と「脱リン酸化」リンカとの大規模な置換、
(iv) リボース-リン酸基骨格の置換または修飾(括弧II)、
(v) たとえば、除去、修飾、または末端リン酸基もしくはたとえば蛍光標識部分などの共役化した部分をRNAの3’または5’末端のいずれかと置換するなど、RNAの3’末端または5’末端の修飾、
の一つ以上の項目が含まれてよい。
さらなる特異的な修飾は、さらに後述される。
リン酸基は陰性に荷電した種である。この電荷は2つの結合していない酸素原子(つまり、上述のXとY)に等しく分布している。しかし、リン酸基は、酸素の一つを別の置換基と置換することによって修飾することができる。RNAリン酸骨格のこの修飾の結果、オリゴリボヌクレオチドの核酸分解への抵抗性を上げることができる。したがって、理論に束縛されることを望まないが、ある実施態様では、非荷電リンカまたは非対称の電荷分布を持つ荷電リンカのいずれかを生じる変化を導入することが望ましい場合もある。
H, et al. J. Org. Chem. 2001, 66, 2789-2801に記載されている。硫黄架橋ヌクレオチドの調製は、Sproat
et al. Nucleosides Nucleotides 1988, 7,651 and Crosstick et al.
Tetrahedron Lett. 1989, 30, 4693に記載されている。
修飾RNAには、リボ核酸の糖基のすべてまたは一部の修飾が含まれ、たとえば2’ヒドロキシル基(OH)は、数多くの異なる「オキシ」または「デオキシ」置換基で修飾されるかまたは置換することができる。理論によって制限はしないが、2’アルコキシドイオンを形成するためにヒドロキシル基を脱プロトン化できないようにするので、高い安定性が期待される。2’アルコキシドは、リンカのリン原子への分子内求核攻撃による分解を触媒することができる。この場合もやはり、理論に束縛されることを望まないが、ある実施態様では、2’位でのアルコキシド形成が不可能になるような変化を導入することが望ましい場合がある。
(AMINE
= NH2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクリル、アリールアミノ、ジアリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、またはジヘテロアリールアミノ)、-NHC(O)R (R=アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリールまたは糖)、シアノ、メルカプト、アルキル-チオ-アルキル、チオアルコキシ、ならびに、たとえばアミノ官能性などで任意に置換されてもよいアルキルシクロアルキル、アリール、アルケニル、およびアルキニルが含まれる。好ましい置換基は、2’-メトキシエチル、2’-OCH3、2’-O-アリル、2’-C-アリル、および2’-フルオロである。
Annu. Rev. Biochem. 1998, 67, 99-134、およびその中にあるすべての文献にみつけることができる。リボースへの特異的な修飾は、以下の文献にみつけることができる。2'-フルオロ (Kawasaki et. al., J.
Med. Chem., 1993, 36, 831-841)、 2'-MOE (Martin, P. Helv. Chim.
Acta 1996, 79, 1930-1938)、 “LNA” (Wengel,
J. Acc. Chem. Res. 1999, 32, 301-310)。
リン酸基は、リンを含まない連結部によって置換することができる(たとえば、上述の化16の[I])。理論によって制限することを望まないが、荷電ホスホジエステル基は核酸分解の反応中心であると考えられており、それを中性の構造模倣体と置換すると高いヌクレアーゼ安定性が得られるはずである。この場合もやはり、理論に束縛されることを望まないが、ある実施態様では、荷電リン酸基が中性基によって置換されるような変化の導入が望ましい場合がある。
アデニン、グアニン、シトシン、およびウラシルは、RNAの中でもっともよく見られる塩基である。これらの塩基を修飾または置換して、向上した特性を有するRNAを提供することができる。たとえば、ヌクレアーゼ抵抗性オリゴリボヌクレオチドは、これらの塩基、または合成および天然核酸塩基(たとえば、イノシン、チミン、キサンチン、ヒポキサンチン、ヌブラリン、イソグアニシン、またはツベルシジン)、および上述の修飾のいずれか一つを用いて調製することができる。代替的には、上述の塩基および「ユニバーサル塩基」のいずれかの置換または修飾類似体を用いることができる。例には、2-アミノアデニン、アデニンおよびグアニンの6-メチルおよびその他のアルキル誘導体、アデニンおよびグアニンの2-プロピルおよびその他のアルキル誘導体、5-ハロウラシルおよびシトシン、5-プロピニルウラシルおよびシトシン、6-アゾウラシル、シトシンおよびチミン、5-ウラシル(偽ウラシル)、4-チオウラシル、5-ハロウラシル、5-(2-アミノプロピル)ウラシル、5-アミノアリルウラシル、8-ハロ、アミノ、チオール、チオアルキル、ヒドロキシルおよびその他の8-置換アデニンおよびグアニン、5-トリフルオロメチルおよびその他の5-置換ウラシルおよびシトシン、7-メチルグアニン、5-置換ピリミジン、6-アザピリミジンおよび2-アミノプロピルアデニン、5-プロピニルウラシルおよび5-プロピニルシトシンを含むN-2、N-6およびO-6置換プリン、ジヒドロウラシル、3-デアザ-5-アザシトシン、2-アミノプリン、5-アルキルウラシル、7-アルキルグアニン、5-アルキルシトシン、7-デアザアデニン、N6、N6-ジメチルアデニン、2,6-ジアミノプリン、5-アミノ-アリル-ウラシル、N3-メチルウラシル、置換1,2,4-トリアゾール、2-ピリジノン、5-ニトロインドール、3-ニトリピロール、5-メトキシウラシル、ウラシル-5-オキシ酢酸、5-メトキシカルボニルメチルウラシル、5-メチル-2-チオウラシル、5-メトキシカルボニルメチル-2-チオウラシル、5-メチルアミノメチル-2-チオウラシル、3-(3-アミノ-3カルボキシプロピル)ウラシル、3-メチルシトシン、5-メチルシトシン、N4-アセチルシトシン、2-チオシトシン、N6-メチルアデニン、N6-イソペンチルアデニン、2-メチルチオ-N6-イソペンテニルアデニン、N-メチルグアニン、またはO-アルキル化塩基が含まれる。さらなるプリンおよびピリミジンには、米国特許第3,687,808号に開示されるもの、Concise Encyclopedia Of
Polymer Science And Engineering, pages 858-859, Kroschwitz, J. I., ed. John Wiley & Sons, 1990に開示されるもの、およびEnglisch et al.,
Angewandte Chemie, International Edition, 1991, 30, 613に開示されるものが含まれる。
synthesis, a practical approach”, Ed. M. J. Gait, IRL
Press, 1984、“Oligonucleotides and Analogues, A Practical Approach”, Ed. F. Eckstein, IRL Press, 1991 (特にChapter 1、 Modern machine-aided
methods of oligodeoxyribonucleotide synthesis、 Chapter 2、 Oligoribonucleotide
synthesis、
Chapter 3、
2'-O--Methyloligoribonucleotide- s: synthesis and applications、 Chapter 4、 Phosphorothioate oligonucleotides、 Chapter 5、 Synthesis of
oligonucleotide phosphorodithioates、 Chapter 6, Synthesis of
oligo-2'-deoxyribonucleoside methylphosphonates、およびChapter 7、Oligodeoxynucleotides
containing modified basesを参照のこと。その他の特に有用な合成方法、試薬、ブロッキング基、および反応条件は、Martin, P., Helv.
Chim. Acta, 1995, 78, 486-504; Beaucage, S. L. and Iyer, R. P., Tetrahedron,
1992, 48, 2223-2311 and Beaucage, S. L. and Iyer, R. P., Tetrahedron,
1993, 49, 6123-6194、またはその中に引用される文献に記載されている。
& Design, 2:27-42 (1997))などのドッキングプログラムを用いたコンピュータモデリングのいずれかを用いて検査してよい。この方法には、各化学物質の形状および化学構造が、当該ポリペプチドの構造をどれだけよく補足するかまたは妨げるかを確認するために、コンピュータで化学物質を標的にフィッティングするステップが含まれてよい。薬になりうる領域への化学物質の誘引、反発、および立体障害を推測するためのコンピュータプログラムを用いてもよい。一般に、フィッティングがタイトなほど(たとえば、立体障害が低いほど、および/または誘引力が大きいほど)、化学物質は強力だろう。なぜなら、これらの特性はタイトな結合定数と一致しているからである。さらに、化学物質のデザインの特異性が大きいほど、化学物質が関連タンパク質を妨げない可能性が高い。その結果、望ましくない相互作用による副作用の可能性を最小化できる可能性がある。
Kuntz et al. (1982) J. Mol. Biol 161: 269-288; DesJarlais (1988) J. Med. Cam.
31: 722-729; Bartlett et al. (1989) Spec.Publ., Roy. Soc. Chem. 78:
182-196; Goodford et al. (1985) J. Med. Cam. 28: 849-857; and DesJarlais
et al. J. Med. Cam. 29: 2149-2153.目的とする方法は一般に2つのカテゴリ、(1) 既知の化学物質の三次元構造(結晶学的データベースからなど)が薬になりうる領域に結合させて適合度検定で点数化した類推によるデザイン、および(2) 化学物質が薬になりうる領域で1片ずつ組み立てられていく新規デザイン、に分類される。その化学物質は、分子のライブラリまたはデータベースの一部としてスクリーニングすることもできる。使用してよいデータベースには、ACD (モレキュラーデザインズ社)、NCI (国立癌研究所)、CCDC (ケンブリッジ結晶学データセンタ)、CAST (Chemical Abstract
Service)、Derwent
(ダーウェントインフォメーション社)、Maybridge
(メイブリッジケミカル社)、Aldrich
(アルドリッチケミカル社)、DOCK
(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)、および the Directory of Natural Products (チャプマン&ホール)が含まれる。CONCORD (トリポスアソシエーツ) またはDB-Converter (モレキュラーシミュレーションズ社)などのコンピュータプログラムを用いて、二次元で表されているデータセットを三次元で表されるデータに転換できる。
Chem. Doc.13:119)などの、特定のデータベースにある化学物質のセットのそれぞれを、ドッキングアルゴリズムによって、幾何学的に許容される多数の配置の中にある本願発明のポリペプチドの薬になりうる領域に個別にドッキングする。ある実施態様では、DOCKとよばれるコンピュータアルゴリズムのセットを用いて、薬になりうる領域の活性部位と認識表面を形成する陥入および溝の形状を特徴付けることができる。このプログラムは、形状が本願発明のポリペプチドの特定の結合部位に相補的なテンプレートのための、小分子のデータベースも検索することができる
(DesJarlais et al.(1988) J Med Chem 31:722-729)。
32:1083-1094)は、薬になりうる領域の異なる化学基(プローブとよばれる)に親和性の高い領域を決定することを目的としたコンピュータプログラム(GRID)を作成した。したがって、GRIDは、結合を促進する可能性がある既知の化学物質への修飾を提案するためのツールを提供する。GRIDによって高親和性領域であると識別された部位の一部は、一連の既知のリガンドから推論的に決定される「ファーマコフォア(薬理作用団)パターン」と一致することは、予想されることかもしれない。本願明細書に記載の通り、「ファーマコフォアパターン」は結合に重要と考えられる化学物質の形状の幾何学的配置である。新規リガンドの検索スクリーニングとしてファーマコフォアパターンを使用することが試みられている(Jakes
et al. (1987) J Mol Graph 5: 41-48; Brint et al. (1987) J Mol Graph
5: 49-56; Jakes et al. (1986) J Mol Graph 4: 12-20)
J. 25(21):5138-49 Epub 2006 Oct
12に記載されている。真核生物翻訳開始因子4Eの活性は、そのリガンドに対する立体配座応答によって調節される。たとえば、eIF4Gおよび4E-BPはキャップ親和性と、したがってm7Gキャップ結合部位から遠い部位に結合することによる4Eの生理学的活性を調節する。さらに、キャップ結合は実質的には4EのeIF4Gおよび 4E-BPへの親和性を調節する。Volpon, et alらの時まで、キャップ結合4E構造だけが報告されていた。アポ型についての構造情報がないので、この立体配置応答のメカニズムの分子基盤は確立できない。このキャップフリーの4E構造は、キャップ結合部位とキャップ-eIF4Eに関連する背面の構造的差異を示している。アポeIF4Eの構造およびダイナミクスの分析、ならびにリガンド結合に認められる変化によって、これらのリガンドに対するeIF4Eの立体配置応答の分子基盤が明らかになる。特に、キャップからもeIF4G結合部位からも遠位にあるS4-H4ループにおける変化は、これらの効果を調節する上で重要である。このループの突然変異はこれらの効果を模倣している。
89:951-961, Tomoo, K., et al.(2005) Biochim Biophys Acta,
1753:191-208, Tomoo, K., et al.(2002) Biochem J, 362:539-544 and
Niedzwiecka, A., et al.(2002) J Mol Biol, 319:615-635に記載されたような、キャップが結合した4E構造も、本願明細書の方法に用いてよい。
263:380-384 (1994); Wlodawer et al., Ann. Rev. Biochem. 62:543-585 (1993);
Appelt, Perspectives in Drug Discovery and Design 1:23-48 (1993); Erickson,
Perspectives in Drug Discovery and Design 1:109-128 (1993))。代替的には、候補モジュレータは、化学および製薬企業などの第三者機関からライセンスを受けることができる化学物質などのライブラリから選択することもできる。三番目の代替策は、新規の候補モジュレータを合成することである。
Dなどの細胞輸送、形質転換、および増殖に関与する4Eレギュロンの成分であるタンパク質を過剰発現することもできる。
細胞、組織、腫瘍および/または癌内で高4E活性を阻害するために必要な化16および18の化合物、および/または本願明細書に記載のさらなる化合物のレベルは、マイクロモルである。したがって、リバビリンが4E活性を阻害する治療レベルは、化16および18の化合物、および/または本願明細書に記載のさらなる化合物を、肝炎の治療用のインターフェロンとの併用治療として使用するために機構的に提供されると以前記述された量の1/500である。さらに、化16および18の化合物、および/または細胞、組織、腫瘍および/または癌内で4E活性を活発に阻害すると本願明細書に記載したさらなる化合物は、肝炎の治療用のIFNの併用投与と合わせた、ミリモルレベルで活性なものとは異なる形状および荷電空間である。確かに、Hairisiらによる転移のマウスモデルでは、リバビリンは肝臓転移症を低減することが認められた(Jeney,
A., et al.(2006) Magy. Onkol. 50:93-100)。
さらに、癌が生じる血管新生および自己分泌因子の多くは翻訳レベルで4Eに制御されているので、化16および18の化合物および/または本願明細書に記載のさらなる化合物の投与を含む治療法は、転移癌の連続的な成長と確立に必要な血管新生のプロセスを阻害すると考えられる。
9796) and KS1/4からなるグループが例示する抗体であって、前記KS1/4 抗体はベクタpGKC2310 (NRRL B-18356)
またはベクタ
pG2A52 (NRRL B-18357)を含む細胞から得られる、抗体などの抗腫瘍性細胞免疫毒素またはコアギュリガンドも含まれてよい。生物製剤は、たとえば、フィブリン、RIBS、またはLIBSに例示される、連結組織要素、基底膜要素、または活性化血小板要素に結合する抗体などの抗腫瘍ストローマ免疫毒素またはコアギュリガンドであってよい。
さらに、とりわけmRNAの核から細胞質への輸送および/またはmRNA翻訳の制御を促進する、遺伝子治療用ベクタおよびウイルスを含む組成物を提供する。このベクタおよびウイルスは、ベクタおよび/またはウイルスの複製および/または溶解に必要な遺伝子治療用ベクタ/ウイルスの中に含有されるタンパク質をコードするたとえばDNA作製物またはmRNAなどの核酸、毒素、溶解性ペプチドおよび/またはタンパク質および/またはプロセスを含むがそれらに限定されない遺伝子治療用活性に必要な治療用タンパク質をコードするmRNAなどの核酸、およびプロドラッグ転換酵素(aka自殺遺伝子)、抗血管新生タンパク質、アポトーシスカスケード酵素、腫瘍サプレッサ、サイトカイン、および免疫学的に活性なタンパク質を含むがそれらに限定されない治療用タンパク質をコードするmRNA、およびRNAiアンチセンスなどを含んでよい。
vitroまたはin vivoで投与してもよい。
93/07282号参照のこと。特に、SV40などのパポバウイルス、ワクシニアウイルス、HSVおよびEBVを含む肝炎ウイスル、ならびにレトロウイルスなど、多数のウイルスが遺伝子輸送ベクタとして用いられている。従来技術の多くの遺伝子療法プロトコルが、無能化マウスレトロウイルスを用いている。
Dに記載の併用療法に加えて、化16および18の化合物、および/または本願明細書に記載の化合物を含む組成物は、上に開示する阻害遺伝子療法のいずれかの阻害因子および/または投与量依存性制御因子として働くこともある。たとえば、化16および18の化合物は、4E-SEがmRNAのコントロール要素である場合を含めて、上述のとおりの4E-SE阻害因子として働くこともある。
本願明細書に開示するいずれの遺伝子療法および/または遺伝子診断も、高4E活性が存在する細胞環境内で4E-SE制御下においてタンパク質の選択的な核から細胞質への輸送および翻訳が生じる場合の、各種発現系(哺乳動物細胞、昆虫細胞および/または酵母など)の限定しないリストとしてのみ提供される、真核生物タンパク質発現系内での治療用タンパク質の産生を提供するために使用してもよい。
(1996) J. Mol. Med, 74:379-392に記載する。
Sonenberg, (1988) Nature 334:320 325)。ピカノウイルスファミリ(ポリオおよび脳心筋炎)の2メンバに由来するIRES要素は、哺乳動物メッセージに由来するIRESとともに記述されている。IRES要素は、非相同性オープンリーディングフレームに結合することができる。複数のオープンリーディングフレームを一緒に転写して、それぞれIRESによって分離し、多シストロン性メッセージを作り出すことができる。IRES要素のおかげで、各オープンリーディングフレームは効率的な翻訳のためにリボソームに近づきやすい。複数の遺伝子は、1プロモータ/エンハンサを用いて効率的に発現し、一つのメッセージを転写することができる。
vitroにおいて、各種ヒト細胞の感染によって、その表面抗原にエコトロピックウイルスで穴が開くことを実証した。
プラーク形成ユニット/mlなど、高力価のものを得ることができ、感染力も高い。アデノウイルスのライフサイクルは、宿主細胞ゲノムへの組み込みを必要としない。アデノウイルスベクタによって送達される外来遺伝子はエピソーム性なので、宿主細胞への遺伝毒性が低い。野生種アデノウイルスのワクチン接種についての研究では、副作用は報告されておらず、in vivo遺伝子輸送ベクタとして安全性と治療に用いる可能性が実証されている。
and Perricaudet, (1991) In: Human Gene Transfer, Eds, O.
Cohen-Haguenauer and M. Boiron, Editions John Libbey Eurotext, France,
pp. 51 61; Stratford-Perricaudet et al. (1990) Hum. Gene Ther., 1:241
256; and Rich et al.(1993) Hum. Gene Ther., 4:461 476)組換えアデノウイルスのさまざまな組織への投与についての研究には、気管点滴注入、筋注射、末梢静脈注射、および脳への定位固定接種が含まれる。
(1986) In:Gene Transfer, Kucherlapati R, ed., New York, Plenum Press,
117 148)、アデノ関連ウイルス(AAV)(Baichwal and Sugden, 1986)、モロニーマウス白血病ウイルス(MoMuLV)、VSV-G 型レトロウイルス(本願明細書に援用することにより具体的に引用される米国特許第5,817,491号)、JC、SV40、ポリオーマ(本願明細書に援用することにより具体的に引用される米国特許5,624,820号)などのパポバウイルス、エプスタイン・バーウイルス(EBV)、パピローマウイルス(本願明細書に援用することにより具体的に引用される米国特許5,674,703号)、およびより具体的には、ウシパピローマウイルスI型(BPV、本願明細書に援用することにより引用される米国特許第4,419,446号)、ポリオウイルスヘルペスウイルス、ならびにヒトおよび動物ウイルスなどのウイスルに由来するベクタを用いてもよい。このウイルスは、さまざまな哺乳動物細胞の魅力的な特徴をいくつか提供する。
上述の方法および組成物は、4E活性を検出する診断方法、たとえば高4Eレベル、4E発現、4Eレギュロン成分の活性または発現などを診断する方法に組み入れてもよい。そのような方法は、動物、組織または細胞における高4E状態の検出の改善、診断の新しい方法、手術中の検出、治療効果および疾患の進行/退行の臨床経過の追跡、ならびに輸送およびまたは翻訳を阻害する化合物および/または生物製剤の同定方法、本願明細書に記載の遺伝子診断のいずれか/すべて/一つを提供することができる。たとえば、癌を治療するための候補治療物質の同定方法は、(a) 細胞と前記候補治療物質との接触、(b) 細胞における、前記候補治療物質との接触前および接触後の 4E活性または4Eレギュロン成分の活性レベルの測定であって、4E活性または4Eレギュロン成分活性のレベルの調節が、候補治療物質が癌の処置または予防のための治療物質であるかもしれないことを示す測定、を含んでよい。このアプローチは、接触前接触後のサンプルが罹患体の生検およびサンプルなどからなる場合の、ヒトへの適切な投与レベルをさらに規定および/または改良するために用いてもよい。候補治療物質は、たとえばコンビナトリアル合成方法を用いて作製されたものなど、候補治療物質のライブラリの一部であってよい。
vivo診断用遺伝子投与、および本願明細書に開示されるとおりのイメージング方法(上記参照)、(2) 適切なイメージングプローブ(PETプローブなど)に転換し、高4E環境が存在する細胞および/または組織の内部にイメージング剤を集中および局在化させるように働く、プロドラッグを代謝する酵素、(3) 高4E活性を有する環境内に集中および局在化させて、細胞増殖を阻害するおよび/または細胞死を誘発する、活性な細胞毒性代謝物にプロドラッグを転換する、プロドラッグを代謝する酵素(GCV、ACV、および5FCなど)、(4) 高4E環境が存在する細胞および/または組織を同定するように働く蛍光タンパク質(たとえば緑色蛍光タンパク質など)、(5) 適切な基質とともにインキュベートした場合に高4E環境が存在する細胞および/または組織を同定するように働く、βガラクトシダーゼ、および(6) 細胞溶解による高4E活性の検出を可能にするウイルス複製要素、である。
Analysis)はin
situにおけるタンパク質発現の絶対値を分析する方法である。この方法は、細胞下コンパートメント内のタンパク質の発現の測定を可能にし、単位面積あたりに発現した分子数に直接比例した数が得られる。たとえば、核エストロゲンレセプタ(ER)を測定するために、1チャンネルにおいてケラチンを用いて前記組織を「マスク」して、腫瘍の面積を正規化し、分析から間質性およびその他の非腫瘍物質を除去する。その後、DAPIを用いて画像を撮り、核コンパートメントを決定する。マスク内およびDAPIで規定されたコンパートメント内のピクセルは、核として定義される。それから、3番目のチャンネルを用いて、ERの発現強度を測定する。ピクセルのサブセットの強度をピクセル数で割る(スポット間の面積を正規化する)と、AQUA(登録商標)スコアが得られる。ERタンパク質発現の既知のレベルで細胞株の標準曲線を評価すると、このスコアは腫瘍の単位面積あたりのER分子数に直接比例している。焦点外光サブトラクションイメージング法の詳細を含むこの方法は、本願明細書にその全体を援用することにより引用するNature Medicine誌(Camp, R. L., Chung, G.
G. & Rimm, D. L. Automated subcellular localization and quantification of
protein expression in tissue microarrays.Nat Med 8, 1323-7 (2002))、および2002年2月1日に提出されたU.S.S.N. 10/062,308に、詳細が記載されている。
(National Biosciences)を参照。代替的な実施態様では、結合(ハイブリダイゼーション)部位は、プラスミド、または遺伝子、cDNA、またはそこからのインサート(たとえば発現配列タグ)のファージクローン(Nguyen et al., 1995, Genomics
29:207-209)からできている。
1995, Science 270:467-470、DeRisi et al., 1996, Nature
Genetics 14:457-460、Shalon et al., 1996, Genome Res.6:639-645、and Schena et al.,
1995, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 93:10539-11286)。
1991, Science 251:767-773、Pease et al., 1994, Proc. Natl.
Acad. Sci. USA 91:5022-5026、Lockhart et al., 1996, Nature Biotech 14:1675、米国特許第 5,578,832号、第5,556,752号、および第5,510,270号、Blanchard et al., 1996,
11:687-90)。
1992, Nuc.Acids Res.20:1679-1684)も用いてよい。だが、当業者に知られるであろう通り、原則的には、たとえばナイロンハイブリダイゼーション膜上のドットブロットなど(Sambrook et al.,
Molecular Cloning - A Laboratory Manual (2nd Ed.), Vol. 1-3, Cold Spring Harbor
Laboratory, Cold Spring Harbor, N.Y., 1989参照)、どんな種類のアレイも用いることができる。
Technologies社、BioRobotics社、およびその他多くの企業から市販されている。さまざまなコンピュータソフトウェアを使って、シグナルを記録、定量化、そして分析する。
Tissue microarrays for high-throughput molecular profiling of tumor specimens,
(1987) Nat. Med. 4:844-7 およびChung, G.G. et al., Clin.Cancer
Res.(印刷中)に記載のように、切片をカットして処理することもできる。
in Nucleic Acid Hybridization-A Practical Approach, B. D. Hames and S.
J. Higgins, Eds., IRL Press, Washington D.C., Chapter 4, pp.73-111, 1985参照)。
in Enzymology, Vol. 100, Part B, R. Wu, L. Grossmam, K. Moldave, Eds.,
Academic Press, New York, Chapter 19, pp.266-308, 1985参照)。ある実施態様では、細胞から抽出されたRNAの特定の量をフィルタ上にブロットし(つまり非共有結合)、そのフィルタを目的の遺伝子のプローブとハイブリダイズする。ブロットはたくさんのRNAスポットを含んでいてよいので、数多くのRNAサンプルを同時に分析することもできる。ハイブリダイゼーションは、プローブのラベルの種類によって変わる方法を用いて検出する。別のドットブロット法では、4Eの1つ以上のプローブを膜に結合させ、その膜を、被験体の細胞または組織のRNAから得られ任意に誘導される標識された核酸でインキュベートする。そのようなドットブロットは、基本的にはマイクロアレイよりも少ないプローブを含むアレイである。
21:77-85、A. M.
Palva, et al, in UK Patent Application GB 2156074A, Oct. 2, 1985、T. M. Ranki and H. E.
Soderlund in U.S. Pat. No. 4,563,419, Jan. 7, 1986、A. D. B. Malcolm and J.
A. Langdale, in PCT WO 86/03782, Jul. 3, 1986、Y. Stabinsky, in U.S. Pat. No. 4,751,177, Jan. 14,
1988、T. H.
Adams et al., in PCT WO 90/01564, Feb. 22, 1990、R. B. Wallace et al.(1979)
Nucleic Acid Res.6,11:3543、and B. J. Connor et al.(1983) PNAS 80:278-282, を参照)。これらのフォーマットの多重バージョンは、「逆ドットブロット」とよばれる。
Science 270, 484-487に初めて記述された。SAGEの利点には、特定の細胞タイプに発現するすべての遺伝子を検出する能力の可能性があり、そのような遺伝子の相対的な発現についての定量的な情報を提供し、2つの細胞の中の遺伝子の遺伝子発現の比較を容易にし、検出した遺伝子を同定するために用いることもできる配列情報が得られる。これまでのところ、SAGE方法論は、さまざまな細胞種の制御および非制御遺伝子の発現を容易に検出することが証明されている(Velculescu et al.(1997)
Cell 88, 243-251、Zhang et al.(1997) Science 276, 1268-1272およびVelculescu et al.(1999)
Nat. Genet. 23, 387-388)。
Cloning:A Laboratory Manual (New York, Cold Spring Harbor Laboratory, 1989)に記載されている。
J. Virol. 66:3879-3882; Biswas, B. et al.(1990) Annals NY Acad. Sci. 590:582-583;
Biswas, B. et al.(1991) J. Clin. Microbiol.
29:2228-2233に検討されている。また、被験体から細胞サンプルを採取して、望ましい細胞種の中で濃縮することもできる。たとえば、望ましい細胞種の細胞表面上にあるエピトープに結合する抗体を用いた単離など、さまざまな技術を用いて細胞を他の細胞から分離してもよい。
個体から採取した組織サンプルまたは細胞を分析する場合、組織または細胞が被験体から除去された後で、遺伝子発現にさらなる変化が生じるのを防ぐことは重要かもしれない。発現レベルの変化は、たとえば熱ショックもしくはリポ多糖(LPS)による活性化、またはその他の試薬などのかく乱の後に生じる急速な変化であることが知られている。さらに、組織および細胞のRNAおよびタンパク質はすぐに分解するかもしれない。したがって、好ましい実施態様では、被験体から採取した細胞は、なるべく早く即時冷凍する。
本願発明は、たとえばさまざまな癌を処理するなどのキットを提供する。たとえば、キットは、上述のとおり、1つ以上の薬学的組成物(たとえば化16および18の化合物並びに/または遺伝子治療用ベクタを含む)、および任意にその使用説明書を含んでよい。さらに他の実施態様では、本願発明は、1つ以上の薬学的組成物、およびそのような組成物の投与を実施するための1つ以上の装置を含むキットを提供する。
Sambrook, Fritsch and Maniatis (Cold Spring Harbor Laboratory Press: 1989)、DNA Cloning, Volumes I and II (D. N. Glover ed., 1985)、Oligonucleotide
Synthesis (M. J. Gait ed., 1984); Mullis et al. U.S. Patent No: 4,683,195; Nucleic Acid Hybridization (B. D.
Hames & S. J. Higgins eds. 1984)、Transcription And Translation (B. D.
Hames & S. J. Higgins eds. 1984); (R. I. Freshney, Alan R. Liss, Inc.,
1987)、Immobilized Cells And Enzymes (IRL Press, 1986); B. Perbal, A Practical Guide To Molecular
Cloning (1984); the treatise, Methods In Enzymology (Academic Press,
Inc., N.Y.)、Gene Transfer Vectors For Mammalian
Cells (J. H. Miller and M. P. Calos eds., 1987,
Cold Spring Harbor Laboratory)、Vols. 154 and 155 (Wu et
al. eds.), Immunochemical Methods In Cell And Molecular Biology (Mayer
and Walker, eds., Academic Press, London, 1987)、Handbook
Of Experimental Immunology, Volumes I-IV (D. M.
Weir and C. C. Blackwell, eds., 1986) (Cold Spring Harbor Laboratory Press,
Cold Spring Harbor, N.Y., 1986)を参照)。
真核生物翻訳開始因子eIF4Eは、多くのヒト癌において調節解除され、細胞における過剰発現によって悪性の形質転換が引き起こされる。eIF4Eの発癌性はmRNAの5’末端の7-メチルグアノシンに結合する能力に直接関連する。ここでは、本願発明者らは、抗ウイルス性グアノシン類似体、リバビリンは、7-メチルグアノシンmRNAキャップによって用いられる機能的部位におけるマイクロモル単位の親和性を有するeIF4Eに結合し、eIF4E:mRNA結合と競合誌、低マイクロモル濃度の場合には、選択的にeIF4E細胞内組織、および転写後にeIF4Eによって制御されたmRNAの輸送および翻訳を選択的に阻害し、それによってシクリンD1などの腫瘍遺伝子のレベルを低減する。リバビリンは、in vitroにおいてマウス細胞の、in vivoにおいてeIF4E依存性ヒト扁平上皮細胞腫瘍のマウスモデルの腫瘍成長の、およびヒト罹患体に由来するeIF4E依存性急性骨髄性白血病細胞のコロニー形成の、eIF4E媒介発癌性形質転換を抑制する。これらの発見によって、リバビリンの作用の特異的で、強力で、予見し得ないメカニズムが説明される。量子力学的およびNMR構造的な研究によって、高い細胞増殖抑制性、および抗ウイルス性特性を有する誘導体の開発の方向性が得られる。すべてにおいて、リバビリンとeIF4Eの会合は、ヒト癌において新生組織形成および悪性腫瘍を維持および増大させる、腫瘍遺伝子の転写後ネットワークを遮断する薬理学的手段を提供することもできる。
試薬 試薬は、トリス-カルボキシエチルホスフィン(ピアス社)、ノニデットP-40(ICN)、イソプロピル-β-D-チオガラクトピラノシド(ラブ・サイエンティフィック社)、およびリバビリン(カルビオケム社)であって、それ以外はすべてシグマ・アルドリッチ社のACS級である。市販のリバビリンには毒性の高い混入物が入っているため(データ非表示)、リバビリンと7-メチルグアノシン(m7G)は、半調製用C8カラム(バイダック社)と0.1%(vol/vol)水性トリフルオロ酢酸の直線アセトニトリル勾配用いた逆相高性能液体クロマトグラフィ(ウォーターズ社)で精製し、凍結乾燥して、使用まで-20℃のデシケータで保存した。これにより、酸化アルミニウムシリカ上での47:3ジクロロメタン:メタノールによる薄層クロマトグラフィと、エレクトロスプレイイオン化MSを用いて測定したところ、99.99%超の純度が得られた。(データは非表示)Zhi Hong (ICN)からの寄贈による、Rib4C(1-β-D-リボフラノシル-1,2,3-トリアゾール-4-4カルボキサミド)は純度99.9%だった。リバビリン-5’トリホスファート(RTP)は、ジェナ・バイオサイエンス社から得た。
を含有するM9培地(ケンブリッジアイソトープ社)中で18℃で20時間、0.8mMのイソプロピル-β-D-チオガラクトピラノシドで誘導することによって、マウスeIF4Eを、BL21 (DE-3) 細胞の中でタンパク質GのB1ドメイン(G4E、ハーバード大学(マサチューセッツ州ケンブリッジ)のGerhard Wagnerからの寄贈)との融合体として発現させた。細胞を、0.1M NaCl/50 mMトリスHCl(pH 7.5/0.5 mM EDTA/.5%
(vol/vol) Nonidet P-40/10 mM 2-メルカプトエタノール/1 mM PMSF中で、4℃で超音波処理によって溶解した。ライセートを、30,000 × gで遠心分離して不純物を除き、m7Gジホスファート結合アガロース(アマシャム・ファルマシア社)上へ吸着させ、4℃で0.1 M NaCl/20 mM トリス・HCl (pH 7.5)/0.5
mM EDTA (バッファA) で広範囲に洗浄した。その後、ビーズを0.1 mM GTPを入れたバッファAで洗浄し、G4Eを5mMm7Gを入れたバッファAで溶出した。溶出液を20
mM Na2PO4 (pH 7.5) で希釈してNaCl濃度を50mMまで落とし、セファロースQ陰イオン交換カラム(アマシャム・ファルマシア社)にかけて、直線勾配のNaCl
の20 mM Na2PO4 (pH 7.5)溶液で4℃で溶出した。 溶出液を4℃で0.1 M NaCl/50 mM
Na2PO4 (pH 6.5)/5 mM DTT で広範囲に透析し、NMR分光および蛍光滴定を用いて検証した結果、アポG4Eが生じた。G4Eの純度および識別を、SDS/PAGE およびエレクトロスプレイイオン化MSを用いて検証した。タンパク質をアミコン濃縮器を用いて濃縮した。
(pH 7.5)/1 μ M 亜鉛を0.3 × 0.3 cm2 の蛍光キュベット(ヘルマ社)に入れ、2μMのeIF4E濃度を用いて行った。集めた発光スペクトルを、300乃至450nm間で積分し、eIF4Eのスペクトルの寄与を求めた。それは、リバビリンとRib4Cそれぞれの295nmにおける吸光係数740および970
M-1cm-1 を用いて(データは非表示)加えたリガンドの固有蛍光を差し引き、内部フィルタの作用と、滴定中のフルオロフォア希釈の結果生じるシグナルのわずかな減衰を修正して求めた。修正された相対蛍光強度を正規化し、蛍光消光曲線を発見的単一部位結合発現:
I/I0 = Kd n/(xn
+ Kd n)
にフィットさせた。ここで、xはリガンド濃度、Kd は見かけの解離定数、およびnはヒル係数である。
mM トリス・HCl/0.06% ブロモフェノールブルー, pH 6.8)で沸騰させ、SDS/PAGEにかけて、後述の通りウェスタンブロッティングを用いて可視化した。見かけの阻害定数をKi = IC50 ・ Kd / (P + Kd)を用いて決定した。この式において、IC50
は見かけの50%阻害ヌクレオチド濃度であって、Pは有効タンパク質濃度、およびKd は見かけの解離定数である。
FBS/2 mM グルタメート/0.1
mg/ml ペニシリン-ストレプトマイシンの中で、37℃、5%CO2で維持した。細胞の処理のために、薬物をPBS(pH 7.4)の中に溶解し、フィルタ滅菌した。未処理細胞には、フィルタ滅菌したPBSを加えた。
(vol/vol) ノニデト P-40/1 mM DTT/100 単位/ml RNasin (プロメガ社) に入れてゆっくり分注することによって溶解した。溶解した懸濁液を1,000×gで3分間4℃で遠心分離し、その上清を細胞質分画として保存した。核ペレットを溶解バッファに懸濁させて、3.3% (wt/vol) デオキシコール酸ナトリウムと6.6%(vol/vol) ツイーン40をゆっくりボルテックスしながら加え、4℃で5分間インキュベートした。核は、1,000×gで3分間4℃で遠心分離して沈降させ、その上清(核後分画)を細胞質分画を細胞質分画に加えた。これによって、光学顕微鏡を使って観察されるとおり無傷の核が得られ、tRNALys およびβ-アクチン内容物を使って評価されるとおり有意な細胞質混入物はなかった。U6 snRNAおよびSc35がないことから示されるとおり、分画化した細胞質には核混入物が入っていなかった。
(vol/vol) ノニデトP-40/0.25% (wt/vol) sデオキシコールナトリウム酸/1 mM EDTA/1 mM PMSF を用いて、30分間4℃でインキュベートして抽出した。タンパク質濃度を、ビシンコニン酸-銅還元(ピアス社)を用いて決定し、20μgアリコートをSDS/PAGEを使って溶解し、イモビロンP膜(ミリポア社)に移して、ブロッキングし、eIF4E(1:5000、トランスダクション・ラボラトリーズ社)、シクリンD1(1:500、ベクトンディキンソン社)、βアクチン(1:5000、シグマ社)、c-myc(1:1000、ベクトンディキンソン社)およびSc35(1:5000、サンタクルーズ・バイオテクノロジー社)に対する一次抗体を用いてプローブした。結合抗体を西洋ワサビペルオキシダーゼ結合二次抗体(アマシャム・ファルマシア社)、およびスーパーシグナルウエストピコ試薬を製造者(ピアス社)の指示に従って用いて、化学発光を検出した。
(vol/vol) ノニデトP-40/4°C (wt/vol) に懸濁させて、手動のホモジナイザで物理的に破壊し、1分間4℃でインキュベートして、10,000×gで遠心分離して沈降させた。可溶性核抽出物を、セファロース結合タンパク質G(アマシャム・ファルマシア社)を用いて、30分間4℃で、予め不純物を取り除き、10μgの抗eIF4E抗体(トランスダクション・ラボラトリーズ社)で90分間4℃でインキュベートし、次いで0.5mgの酵母tRNA(シグマ-アルドリッチ)、200単位/mlのRNasin(アンビオン社)、およびセファロース結合タンパク質Gを加えて4℃で一晩インキュベートした。結合したセファロースを、1mg/mlヘパリン(シグマ・アルドリッチ社)を添加したNET-2バッファで、4℃で一回NET-2バッファだけで6回洗浄し、100 mM トリス・HCl (pH 6.8)/4%
(wt/vol) SDS/20% (vol/vol) グリセロール/12% (vol/vol) 2-メルカプトエタノールに懸濁させて、5分間98℃でインキュベートした。RNAを、25:24:1 のフェノール:クロロホルム:イソプロパノールで1回、クロロホルム:イソプロパノールで2回抽出し、2.5体積の無水エタノール、0.1体積の5M酢酸ナトリウム(pH5.2)、および20μgのグリコーゲン(シグマ・アルドリッチ社)で-20℃で一晩沈降させて、75%(vol/vol)エタノールで洗浄して、水に再懸濁させた。シクリンD1のメッセンジャRNAを、製造者(ストラタジーン社)の指示に従って、ProStar第一鎖RT-PCRシステムと、前向き5'-
TCTACACTGACAACTCTATCCG-3' (配列番号第2番) および逆向き5'- TAGCAGGAGAGGAAGTTGTTGG-3' (配列番号第3番) プライマを使って増殖させた。リバビリンは核のeIF4Eレベルを減少させるが、eIF4EはIPには容易に検出されなかったが(データ非表示)、重要なことに使用したリバビリン濃度と無関係に、同量のmRNAをRT-PCRに利用した。したがって、核分画からのeIF4E-RNA結合を評価することはできる。
SYBR グリーン・リアルタイムPCRキット(キアゲン社)を使って、定量的リアルタイムPCRを三回行った。以下の遺伝子特異的プライマを用いた。 前向き 5'- ACCACAGTCCATGCCATCAC-3' (SEQ ID NO: 4) および 後向き 5'-TCCACCACCCTGTTGCTGTA-3'
(GAPDH、SEQ ID NO: 5)、前向き 5'-CCTGACACCAATCTCCTCAACG-3' (SEQ ID NO: 6) および 後向き 5'- TCTTCGCACTTCTGCTCCTCAC-3'
(cyclin D1、SEQ ID NO:7)、前向き 5'-
TGCCAAGTGGTCCCAGGCTG-3' (SEQ ID NO: 8) および 後向き 5'-CGGCTTGAAGATGTACTCTAT-3' (VEGF、SEQ ID
NO: 9)、および 前向き 5'- GCATCAGCTTTCACGCTTG-3'
(SEQ ID NO: 10) および 後向き 5'- TCACCCACATGCATTTCAGG-3'
(ODC、SEQ ID NO:11). 得られたリアルタイムPCRプロフィールを、オプティコンソフトウェア(MJ リサーチ)を用いて解析した。
ディッシュにつき20,000細胞の密度で播種し、1 mg/ml G418 硫酸塩の存在下で10日間維持した。ディッシュをPBSで洗浄し、メタノールで固定して、ギムザ染色した。増殖巣を手動で計数し、実験を3回独立に繰り返した。増殖巣の形成の確率は、光の反射の低下と50細胞未満になることと定義される増殖層の数を、20,000(100-mm2ディッシュ1つにつき)で割ったものとして表される。
Na-Hepes (pH
7.4/2.5 mM CaCl2 に、4℃で106細胞/mlの密度に懸濁させ、5 μ g/ml ヨウ化プロピジウムとFITC-結合アネキシンV(ベクトン・ディキンソン社)で、室温で15分間染色した。その後ただちに、細胞を洗浄し、FACSCalibur蛍光活性細胞スキャナ(ベクトン・ディキンソン社)を用いて分析した。細胞周期プロフィールを評価するために、細胞をPBSで2回洗浄し、固定して、70%(vol/vol)エタノールで30分間4℃で透過処理し、10 μ g/ml ヨウ化プロピジウムと30 単位/ml RNase A を含有するPBS中で、30分間37℃でインキュベートした。両方の測定のために、検出器のゲインと補正の設定を調節して、未染色の細胞とチャンネルクロストークの自動蛍光を最小化した。細胞周期分析のために、ヨウ化プロピジウムチャンネルを光散乱に基づいてゲートでコントロールして、塊状になった細胞を除去した。その際、観測された蛍光強度を人工的に歪めてもよい。
Research Interchange、フィラデルフィア)から入手した。組織はすべて、施設内倫理委員会の認可、および適切なインフォームドコンセントを得た。凍結CD34+前駆細胞は、10%(vol/vol)FBSを添加したイスコーブの改良ダルベッコ(IMD)培地で解凍した。生細胞をトリパンブルー排除で計数し、10% (vol/vol) BIT 9500 (ステムセルリサーチ社)、2mMグルタミン(シグマ社)、50μg/ml低密度リポタンパク質(シグマ社)、および50μM 2-メルカプトエタノールを添加した、1%(vol/vol)H4100メチルセルロースIMD培地(ステムセルリサーチ社)に再懸濁させた。細胞を、密度2,000生細胞/培地1.1ml/35mmディッシュで播蒔し、さまざまな濃度のリバビリン存在下で14日間培養した。20細胞超のコロニーを手動で計数し、実験を4回繰り返した。
2000(アクセルリス、サンディエゴ)で実行し、Moller-Plesset (MP2)摂動理論を6-31G+(d) 軌道基準セット用いて最適化し、ガウシアン03(ガウシアン)で行ったとおり、真空中で転電荷フィッティングすることによってパラメータ化した。水溶液中の静電ポテンシャルは、誘電定数80のポアソン-ボルツマン近似を用いて、GRASPで実施したとおり計算した。
(pH 6.5)/5 mM DTT/5% (vol/vol) D2Oの中で、500 MHz ブルカー DRX分光器を用いて記録した。G4Eの1H、15N骨格の共鳴は、1Hおよび15Nの許容度がそれぞれ0.02および0.2 ppmでスペクトルを直接一致させることによって、ヒトeIF4Eの1H、13C、15N 共鳴の帰属から得て、eIF4E構造に広く分布しているG4Eのはっきりしない64共鳴を帰属させた。HSQC滴定を0.1 M NaCl/50 mM Na2PO4
(pH 6.5)/5 mM DTT/5% (vol/vol) D2Oの中でm7G とリバビリンを使って行い、リガンド:タンパク質比は0.3:1〜5:1だった。リバビリン結合の構造パラメタは、15N編集、15Nろ過、および二重15N編集ろ過1H、1H
NOESY分光を用いて決定した。オーバーハウザ効果の観測強度への、スピン分散の寄与は、50乃至250msecの範囲の混合時間を用いて評価した。核オーバーハウザー効果の移行の混合時間への線形の依存性から評価したところ、180msの混合時間ではスピン分散の有意な寄与は認められなかった。スペクトルは、NMRPIPE/NMRDRAW
を用いて処理し、NMRVIEWを用いて解析した。
哺乳動物eIF4Eへのm7GmRNAキャップの高親和性結合は、2つの保存されたトリプトファンW56およびW102によって、メチル化の後にプラスの荷電させた第4級アミン7Gbaseを特異的に認識することによって生じ、カチオン-パイ、およびパイ−パイ相互作用の結果、芳香族スタックを形成する。
結合に見かけの阻害定数(Ki)約0.3uMで競合することを観察する。これは7GTP単体ともほぼ区別がつかない(図1c)。全体で、これらの結果は、キャップ結合トリプトファンとのカチオン性の相互作用の結果、リバビリンがeIF4Eに5’m7GmRNAキャップが使っている機能的部位において高親和性で結合することを示唆しており、リバビリンは細胞において、eIF4Eに結合するm7
5’mRNAキャップと競合することを示唆している。
mRNAを阻害することと一致する(図3aおよび4)。反対に、in vitroでeIF4Eに結合しないRib4Cによる処理(図1)は、細胞でのシクリンD1タンパク質産生を抑制することができない。さらに、eIF4Eによって転写後に制御されないBアクチンおよびeIF4Eタンパク質のレベルは(図3a)、リバビリン処理によって減少しない(図3b)。したがって、リバビリンのeIF4Eとの特異的な相互作用は、リバビリンの、シクリンD1のeIF4E依存性mRNA輸送を抑制する能力に必要である。
vitroにおけるその三リン酸塩のeIF4Eへの結合のKd(図1)、およびヌクレオ細胞質シクリンD1 mRNA輸送の阻害および細胞でのシクリンD1タンパク質の欠乏のEC50に類似する(図3)。同様に、細胞質eIF4E:VEGF
mRNA 複合体は、1uMのリバビリンでも部分的に無効になる。これは、リバビリンによるポリソーム負荷に認められた変化と一致する。
W56Aキャップ結合突然変異体の過剰発現によって、細胞は形質転換しない(図6a)。これは、この変異体が野生種eIF4Eとして同様のレベルまで発現するにもかかわらず、初期の研究と一致している。リバビリンはeIF4Eによる見かけのEC50が0.1-1uMの形質転換を抑制する(図3aおよび3b)。反対に、Rib4Cを加えると100uMでも形成する増殖巣の数は減らず(図3a)、これは、in
vitroにおけるeIF4Eへの結合能力と細胞におけるmRNA輸送および翻訳のeIF4Eによる制御の阻害能力の欠如と一致する。観察された形質転換の抑制は、代謝毒性や細胞死などの非特異的な作用のせいではない(図5b)。さらに、低マイクロモル濃度のリバビリンはG1細胞周期停止を誘発し(図5c)、リバビリンによるシクリンD1の下方制御と一致する。
vitro およびin vivoにおけるeIF4Eによる発癌性形質転換の阻害および腫瘍抑制と相関する。
NMR 分光によって、ポリペプチド骨格の個別の15NHアミドの化学環境を知ることができ、したがって、リガンド結合の感受性プローブを提供し立体配座の再編成を同時に生じさせる。
NMR 滴定を用いた、アポからm7Gが結合したeIF4Eへの転換において同様の現象を観察する。eIF4Eの217残基中帰属された64残基のうち19の構築および再組織化(図7a)が構造全体に分布しており(図7c)、CD測定値と一致する。これらの残基には、m7Gbaseおよびリボースを配位するK106と積み重なる、W102を有するS7/S8
ループが含まれる(図7c)。その一方で、S1/S2 ループは、高親和性立体配位のアポeIF4Eに予め組織化されており、W56はキャップが結合しても共鳴強度または化学シフトの有意な変化は見られなかった。驚くことに、アポeIF4Eのリバビリン結合eIF4Eへの転換には、ほぼ同一の立体配座再編成が関与しており、S1/S2
ループとW56のかく乱はわずかで、S7/S8 ループとW102の構築は顕著である(図7b)。これは、eIF4Eのキャップおよびリバビリン結合スペクトルがほぼ正確に重なっていることから示唆されるとおりである。これらのデータは、W56A突然変異の低リバビリン親和性と、リバビリンがeIF4Eと結合するためにm7Gと効率的に競合する能力と一致する。
initio量子力学および連続静電法を用いて、グアノシンとリバビリン類似体の静電的特性を計算した。m7Gとリバビリンだけが、芳香環において顕著な電気的陽性特性を示す(図8)。その他のヌクレオシド塩基は、さまざまな程度およびパターンの電気的陰性を示す。それには、1,2,3-トリアゾールのために中性pHのときにプロトン化せず非荷電の不活性リバビリン類似体Rib4C、酸化カルボキサミドのために中性である不活性リバビリン代謝物ICN3297(データ非表示)、チアゾールのために中性であるグアノシン類似体およびイノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害物質チアゾフラン、ならびに非荷電グアノシンが含まれる(図7)。したがって、リバビリンはm7Gの物理的模倣体である。
リバビリンの細胞作用のメカニズムとその抗ウイルス作用の起源は広く研究されているが、謎のままである。リバビリンは、グアノシンに似ていることから、グアニリルトランスフェラーゼについてはグアノシンと競合して5’mRNAキャップ形成を阻害し、イノシン一リン酸塩デヒドロゲナーゼとの相互作用についてはグアノシンを模倣してグアノシン生合成を阻害し、RNAポリメラーゼによるmRNA取り込みについてはグアノシンと競合して変異原となると考えられている。確かに、ミリモル濃度では、そのような作用が生じると、たとえばポリオウイルスの致死的な突然変異原性(EC50約0.2mM)や細胞のグアノシンプールの欠乏(EC50約0.1mM)が生じる。重要なことに、低マイクロモル濃度では、リバビリンはグアノシン代謝には関与しないようで、それは、m7Gおよび/または関与するタンパク質のグアノシン結合部位の構造およびエネルギー差によるようである。リバビリンは、代謝毒性の欠如から示唆されるように(図5)、グアノシンプールの生理学的欠乏を生じないようで、細胞死の欠如と産生されたタンパク質の合成と安定性が影響を受けないことから示唆されるように、変異原性ではないようだ(図3および5)。本願明細書では、本願発明者らは、リバビリンが、eIF4E感受性転写物のmRNA輸送および翻訳を、eIF4E:m7G mRNA キャップ結合を拮抗し、細胞内eIF4E組織を阻害することによって促進するeIF4Eの能力を阻害することを観察する。eIF4E過剰発現は、タンパク質合成を全体的に増やすのではなく、シクリンD1、ODC、およびVEGFなど本願明細書において研究したものを含むeIF4E感受性として定義される転写物のサブセットの発現に影響する。
トリアゾールカルボキサミドリボヌクレアーゼのリバビリン(ビラゾール)の作用機序は、1970年初めに発見されてからずっと謎のままだ。混乱の大部分は、関係ないように見える多種類のウイルスに対する見かけの活性と、濃度に依存する多面的な細胞の作用が原因だった。リバビリンとグアノシンの水素結合基の配置が類似していることから、リバビリンはグアノシン類似体であると仮定された。この考え方は、ミリモル濃度のリバビリンによる、グアニリルトランスフェラーゼ、イノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ、およびRNA依存性RNAポリメラーゼへの作用と一致する。
vitroにおいて組換えeIF4Eに結合せず、リバビリンは、細胞から調製した抽出物において、外因性mRNAのキャップ依存性翻訳を阻害しない。本願発明者らは、これらの実験がリバビリンの作用を引き出しておらず、上述の著者らと同様、考えうるこの結果の理由を検討したいと考える。第一に、m7GキャップのeIF4Eへの結合は、溶液の状態に高く依存している。イオン強度、pH、および温度の変化の結果、数桁の大きさ(ナノモルからマイクロモル)のばらつきが生じうる。これは、この条件下におけるアポ型のeIF4Eのキャップ結合部位の物理特性および正確な立体配置に依存するらしく(データ非表示)、それ自体が、アポeIF4Eが溶液に採用されることが知られるさまざまな構造的準安定状態の相対的な個体群に依存している。リバビリンがeIF4Eのキャップ結合部位に結合する場合、eIF4Eへの見かけの親和性も状態に依存するだろう。さらに、リバビリンのトリアゾールカルボキサミドが7メチルグアノシンと比較してeIF4Eとの原子の接触が少ない場合、リバビリンによるeIF4Eへの高親和性結合は、狭い範囲の溶液の状態に生じることが期待されるだろう。
et al.(2005) のプロトコルでは、RTPはm7G結合と見かけ上競合していない(図9b)。さまざまな溶液条件下におけるeIF4Eの熱力学的メタ安定性は、文献(Matsuo
et al.1997; McGuire et al.1998; Kentsis et al.2001, 2004)に詳しく記載されており、特にYan et
al.(2005)の実験の通り、基質固定タンパク質を用いる場合、リガンドの見かけの結合を束縛しうる凝集および結合作用を生じる(Fletcher and
Wagner 1998; Cohen et al.2001)。さらに、NMR化学シフト摂動で評価したとおり(データは非表示)、アポeIF4Eの構造は、pH7.5乃至8における差異に感受性がある。したがって、Yan
et al.(2005) が報告したin vitroにおいてリバビリンがeIF4Eに結合できないという現象は、少なくとも部分的には、異なる溶液条件の使用が原因のようである。
Westman et al.2005)。蛍光発光の消光を用いたリガンド結合の測定は、加えたリガンドの固有の蛍光と内部フィルタ効果を補正する必要があることが多く(Lakowicz 1999)、どちらも、本願発明者Westman et
al.(Niedzwiecka et al.2002; Westman et al.2005)による読み取りに考慮されるようにみえるものではない。ヌクレオチドの蛍光量子収量はアミノ酸のものよりも低いが、上述の研究で用いられた濃度では顕著であることもあり、おそらく、特に、化合物の違いのせいでリバビリンの消光率が7メチルグアノシンの2分の1である場合に、結合後のタンパク質蛍光の消光を補っているのであろう(Kentsis et al.2001,
2004)。これに加えて、ヌクレオチドの滴定によって、入射および/または放射光の吸収を生じ、蛍光の見かけの発光を減少させる可能性がある。7メチルグアノシンと比較してリバビリンの吸光係数が低いので、これも見かけの消光の差に寄与しているのかもしれない。
2004)、Westman
et al. はトリプトファンとチロシンの両方による放出を測定しており(Niedzwiecka et al.2002; Westman et al.2005)、それらは選択的に消光されている場合もある(消光波長はそれぞれ295 nm と280 nm)。さらに、溶液の状態の差も、結合親和性の観察されている差に寄与しているかもしれない。Westman et al.(2005)が提唱しているように、これらの方法論の差が観察された親和性の見かけ上の差を説明するのかもしれない。
Kentsis et al.2004)、および別の31,649 Da (図10b)を含む。この質量シフト246Daは、リバビリンの特異的な結合(243Da)によるものであって、GTP(523 Da)ではない。本願発明者らの公表済みの研究では、リバビリンのeIF4Eへの結合の特異性は、キャップ結合部位W56Aの突然変異を用いて確立した。この突然変異は、リバビリンの結合を阻害するがタンパク質の折り畳みは阻害せず、7メチルグアノシンキャップの結合の阻害に似ている(Kentsis
et al.2004)。
et al.2004)。リガンド誘発性の立体配置の変化も、Volpon, et al.(2006) EMBO J.
25(21):5138-49 Epub 2006 Oct 12に報告された、無キャップ結晶学的構造に示唆される。さらなる特異性制御が、Kentsis
et al.(2004)に記載される。したがって、eIF4Eはキャップ結合部位を用いてリバビリンに特異的に結合し、この相互作用を実験的に観察できなかったのは、使用した技術の問題点によるものである可能性がある。
vitroにおける機能的作用を調べているが、本願発明者らはリバビリンのin vivoにおける作用に関連した。in vitroにおける外因性mRNAの翻訳用の細胞抽出物は、生細胞と比較して、変化した組成、化学量論、および活性を有するというその固有な特性についてよく知られており、区画化、および分子組織が維持され、複雑でmRNA翻訳として制御されたプロセスとして非常に重要である。そのような抽出物は、翻訳因子の発見のために首尾よく使用されているが、翻訳機序の特徴付けの重要性については議論が続いている。この点に関して、7メチルグアノシンキャップの翻訳の効率と内部リボソーム結合部位(IRES)が誘導する転写の効率の区別によるeIF4E活性の評価は、数多くの理由のために困難である。それぞれの抽出物の活性は、リバビリンなどの新規活性の特徴付けのために絶対的に必要な全体的なメカニズムと機能的な忠実性を保証しないプロセスである、外因性mRNAの特定の特徴の翻訳寄与を最大化するために、経験的に最適化されている。
Svitkin and Sonenberg 2004)。この特徴は、eIF4Eの活性のみに依存しているわけでも、特異的に依存しているわけでもない。この見かけの相乗効果は、eIF4Eの足場活性によるもので、同時にeIF4E、ポリ(A)結合タンパク質(PABP)、およびリボソーム(Michel
et al.2000)に結合し、それにより、それぞれeIF4EおよびPABPの50キャップおよび30ポリ(A)末端への親和性に結合する。しかし、ポリ(A)末端の存在のみでもin
vitroにおいてIRESからの翻訳を刺激することができ(Svitkin et al.2001)、eIF4Eはキャップ結合の欠如下においてもリボソームを動員することができる(De
Gregorio et al.2001)。したがって、Westman et al. (2005)の実験では、m7GpppGおよびm7GTPとの競合が、約0.1mMの類似体濃度のキャップ誘導性翻訳を阻害するのに、RpppGは阻害しないが、この違いの特異性およびその機構的な解釈は、m7GpppGキャップ転写物の濃度が約1nM(100,000倍超)であることを考慮すると、不確定である。
m7GDPによる処理によって、約8Xから2X10^5光単位へのキャップ誘導性ホタルルシフェラーゼの活性の低減が生じる。これは、4倍の効果で、mRNAのキャップ類似体のモル倍数が1,000,000倍超(mRNA濃度5mg/mL)であることと比較すると、重要ではない(Yan
et al.2005)。同様に使用した細胞のeIF4Eの濃度が約400nMであると推定されている(Rau et al.1996)ことを考慮すると、そのようなキャップ類似体の高濃度の必要性から、この検討したプロセスは、mRNA翻訳中にはeIF4E活性に厳しく依存していないことが示唆される。
真核生物翻訳開始因子eIF4E(4E)は、核と細胞質における機能を有する細胞成長の重要な調節因子である。細胞質では、すべてのmRNA上の5’ m7Gキャップ部分を認識することは、eIF4Eとの機能的な相互作用に十分である。反対に、本願発明者らは、核ではeIF4EはシクリンD1の核外輸送に関連し促進するが、GAPDHまたはアクチンmRNAにはそのようなことをしないことを示した。本願発明者らは、この判別相互作用の基盤は、eIF4E感受性要素(4E-SE)とよぶシクリンD1 mRNAの3’未翻訳領域(UTR)の100-nt配列であることを明らかにした。本願発明者らは、シクリンD1 mRNAはeIF4E核小体で濃縮されることを発見した。これにより、これらは特定のリボヌクレオタンパク質の組織化のための機能的部位であることが示唆される。4E-SE
は、eIF4Eが効率的に細胞を形質転換し、その結果この要素をeIF4E媒介発癌性形質転換への認識に結びつけるのに必要である。本願発明者らの研究は、核と細胞質の分画間のeIF4E-認識と、細胞増殖のさらなる新規の制御レベルの間の、これまで特徴付けされていなかった基本的な差異を実証する。
真核生物翻訳開始因子eIF4Eは、細胞成長の調節に関わっている。eIF4Eの中程度の過剰発現によって無調節の成長と悪性形質転換が生じる。eIF4Eは、骨髄性白血病および乳癌のサブセットを含む数種類のヒト悪性腫瘍において高値である。重要なことに、eIF4Eの核と原形質の機能はどちらも、細胞の形質転換の能力に寄与する。細胞質では、eIF4Eは、酵母菌からヒトまで高度に保存されているプロセスであるキャップ依存性翻訳に必要である。ここでは、eIF4Eは、mRNAの5’末端にあるメチル7-グアノシン(m7G)キャップ基に結合し、その後mRNAをリボソームに導入すると考えられている。
mRNA認識についての我々の理解から見ると謎である。
作成物: すべてのUTR-LacZ融合作成物は、pcDNA3.1LacZ ベクタ(インビトロゲン社)の中で作成し、LacZのコード領域の5’ または3’に適切に配置した。シクリンD1 3’UTRをクローニングするために、NotI制限部位をin vitro変異原性によってストップコドンの150bp上流のpD1-1作成物に作成し(クイックチェンジキット、ストラタジーン社)、完全長3’UTRをNotIおよびXbaIを用いてLacZの下流にクローニングした(本願明細書ではLacZ-3’UTRFullとよぶ)。シクリンD1 3’UTR の第一部分を含有する断片をNotIおよびEcoRIを用いて、およびシクリンD1 3’UTRの第二部分はEcoRIおよびXbaIを用いて作成し(ヒトシクリンD1 cDNAの2,824bpのEcoRI部位にある)、NotI-XbaIおよびEcoI-XbaI下においてLacAの下流にクローニングした(LacZ 3’UTRAおよびLacZ 3’UTRB)。個々の配列は、NotIまたはXbaI制限部位を5’末端に含有する特定のプライマを用いて増殖した。 LacZ
野生種(N. Sonenberg 、マギル大学(カナダ、ケベック州モントリオール)の寄贈)、または突然変異体pLINKSV40-PML およびバクテリア発現作成物は、既述されている。完全長3’UTRを持たないヒトシクリンD1
cDNA(ATCC MGC-2316)は、EcoRIおよびHindIIIを用いてpMVベクタにクローニングした(シクリンD1切断型)。シクリンD1完全作成物は、平滑末端でpMV-シクリン
D1Trunc 中のHindIII下でクローニングしたpCDNALacZ-3’TR のHindIII-XbaI フラグメントを用いて作成した。シクリンD1 3’TRからの4E-SE-4
をPCR増幅し、pMV-cyclin D1Trunc 中のHindIII 下でクローニングした(cycD14E-SE)。
2002, 2003)。
al., 1999) 細胞は、5%
CO2中、37℃で、10% FBS、100 U/mlペニシリン、および100 U/ml ストレプトマイシンを添加した DME(GIBCO BRL、ライフテクノロジーズ社)中で維持した。安定にNIH3T3をトランスフェクトしたeIF4EおよびPMLは、既述の通り作成した(Topisirovic
et al., 2002, 2003a)。NIH3T3の一過性形質転換は、ジーンジャマー・トランスフェクション試薬(ストラタジーン社)、またはリポフェクタミンプラス試薬(インビトロゲン社)のいずれかを用いて、製造者の指示に従って行った。HEK293T細胞の一過性形質転換は、リン酸カルシウムトランスフェクションキット(インビトロゲン社)を用いて行った。シクリンD1-/-
細胞の安定な形質転換は、フュージーン6トランスフェクション試薬(ロシュ社)を用いて製造者の指示に従って行った。足場依存性増殖巣形成アッセイは、既述の通り行った(Cohen
et al., 2001; Topisirovic et al., 2003a)。
300 mM NaCl, 0.5% [vol/vol] NP-40, 1x 完全プロテアーゼ阻害剤(ロシュ社)、200 U/ml SUPERasein (アンビオン社))に再懸濁させて、氷上で加圧型細胞破砕装置(B型)で機械的に破壊した。得られた核抽出物を、20分間4℃で16,000gの遠心分離によって不要物を除去した。上清の1/20を2分して、それぞれを使って核RNAとタンパク質を得た。19/20を3分割して、文中に指示した場合には、そのうちの2つをNET-2バッファで30分間4℃で、50 uM m7GpppGおよび50 uM GpppG (NEB) とともにインキュベートした。上述の各アリコートを2分割して、以下の修飾を加えてから既述の通り免疫沈降させた(Ishigaki et al., 2001)。その修飾には、10uの抗eIF4EマウスmAb(トランスダクション・ラボラトリーズ社)または10uのマウスIgG(カルバイオケム社)を反応ごとに用いて、免疫沈降後、そのビーズを1
mg/ml のヘパリン(シグマ-アルドリッチ社)を添加したNET-2バッファで1回洗浄した。得られたRNAを、無RNase DNase(プロメガ社)で製造者の指示に従って処理した。RNAはSensiscript
Reverse Transcription kit (キアゲン社)を用いてcDNAに転換した。RT-PCRは、QuantiTect SYBR green
RT-PCRキットを用いてオプティコン熱サイクラで3回行った。得られたRT-PCRデータをオプティコンソフトウェア(MJR)で解析した。シクリンD1
RT-PCRに用いたプライマは、cycF, 5’cagcgagcagcagagtccgc-3’
(配列番号12) およびcycR, 5’-acaggagctggtgttccatggc-3’
(配列番号13)、ならびにGAPDH増幅GAPDHFには、5’-accacagtccatgccatcac-3’
(配列番号14) およびGAPDHR 5’-tccaccacccgttgctgta-3’
(配列番号15)である。RT-PCR法のために、アプライド・バイオシステムズ社が既述したとおりに計算を行った。半定量的PCRには、30サイクルを用い、RT-PCRには、標準法を用いた。GAPDH
の半定量的増幅に用いるプライマは、RT-PCR用のものと同一で、シクリンD1およびアクチン増幅には、以下のプライマを用いた: cycHMF, 5’-cacttcctctccaaaatgcca-3’ (配列番号16)、cycHMR,
5’-cctggcgcaggcttgactc-3’ (配列番号17)、ActF,
5’-atctggcaccacaccttctacaatgagctgcg-3’
(配列番号18)、およびActR, 5’-cgtcatactcctgcttgctgatccacatctgc-3’
(配列番号19)。
Topisirovic et al., 2003a,b)。さらに、本願発明者らは、本願明細書に使用したeIF4Eに対する形質導入実験抗体が他の実験室で産生されたeIF4E抗体(Topisirovic et al.,
2004)と共存することを実証し、この抗体が頑強で信頼性があることを示す。重要なことに、これらの実験は、さまざまなmRNAとeIF4Eの会合の差は、実験間における免疫沈降の効率または分画の質の差の結果ではないということを確認する。
2003 a,b)。さらなる分画制御は、十分な物質が使用可能な場合に行われた(Topisirovic et al., 2003 a,b)。SNAAPプロトコルは、以下のような修飾を用いて、既述の通り行った(Trifillis et al., 1999)。予め不要物を除去した250ugの核抽出物を、0.5% NP-40を含有するRBBバッファ500ulにGSTタンパク質ビーズ50ugを入れたものに加え、4℃で30分間インキュベーションした後、酵母tRNA 500ugを反応ごとに加えて、4℃で一晩インキュベーションした。ビーズの洗浄はすべて、0.25%
トリトンX-100および0.5% NP-40を含有するRBBバッファの中で行った。
al., 2002)。LacZは、オリゴテックスmRNAミニキット(キアゲン社)を使って、ポリA RNAを分画化したRNAから精製した。シクリンD1、GAPDH、U6、およびtRNALysのノーザンブロット分析用のプローブも既述されている(Topisirovic et al.,
2002)。LacZ
プローブは、プライマLacZF、5’-cggtcgctaccattaccagtt-3’ (配列番号20) およびLacZR、5’-gacgttgtaaaacgacgggat-3’ (配列番号21)を用いてPCR増幅することによって作成し、ブライトスター・ソラレン-ビオチンキット(アンビオン社)を用いて標識した。
Topisirovic et al., 2002)。蛍光の観察には、他に指示のない限り、吸光波長488、568、または351/364nm(室温)で励起させた倒立レーザスキャニング二焦点顕微鏡(モデルTCS-SP(UV)、ライカ社)で、100倍光学的ズームと2倍デジタルズームを用いた。すべてのチャンネルを別々に検出し、チャンネル間のクロストークは観察されなかった。顕微鏡像は、厚さ約300nmの細胞面の単一断面をあらわす。実験は、各サンプルに500個超の細胞を用いて3回繰り返した。In situハイブリダイゼーションは、Spector et al.(1998)にしたがって、ニックトランスレーションDIG-11-dUTP標識(ニックトランスレーションキット、ロシュ社)シクリンD1およびGAPDH PCR増幅断片(シクリンD1特異的5SA、5’-catggaacaccagctcctgt-3’ (配列番号22)と3SA, 5’-cgcagccaccacgctccc-3’ (配列番号23)、およびGAPDH 特異的GAPDHHF, 5’-accacagtccatgccatcac-3’ (配列番号24) とGAPDHMR, 5’-tccaccaccctgttgctgggg-3’ (配列番号25))を用いて行い、抗DIG Fab断片(ロシュ社)に次いでロバ抗ヒツジテキサスレッド(ジャクソンイムノリサーチラボラトリーズ社)を用いて検出した。PMLは、5E10 mAb (U2OS細胞)の後にAlexa Fluor 350結合ヤギ抗マウスAb(モレキュラープローブス社)、またはウサギポリクローナル抗PML Ab(NIH 3T3細胞)のあとにAlexa Fluor 350結合抗ウサギAb(モレキュラープローブス社)を用いて検出した。eIF4EはFITC結合マウスモノクローナル抗eIF4E
Ab(BDトランスダクションラボラトリーズ社)を用いて検出した。細胞は、DAPIを添加したヴェクタシールド(ヴェクタラボラトリーズ社)の中に乗せた。TCS-SPソフトウェアを用いて画像を得て、その画像をアドビーフォトショップCS8.0を用いて表示した。
eIF4Eは核の中のシクリンD1 mRNAに物理的に会合している
eIF4EがmRNA搬出の促進に与える影響の特異性の基礎を理解するために、本願発明者らは、eIF4Eが核の中の特定のmRNAのみと物理的に会合する新規の可能性を調べた。このように、シクリンD1 mRNAの搬出のeIF4Eに依存した促進は、核の中のeIF4EとこのmRNAとの特定の物理的相互作用によって生じうる。まず、本願発明者らは、eIF4Eが、シクリンD1またはGAPDHおよびアクチンmRNAなどのハウスキーピング遺伝子とともに、U2OS, NIH3T3, K562,
U937,およびHEK293Tを含むさまざまな細胞株の中の、完全細胞ライセートの中で、次いで核および細胞質分画の中で、免疫沈降するかどうかを調べた。結果は、すべての細胞株について同じだったので、代表的な結果だけを本願明細書に記載する(図11)。ここで調べたmRNAとeIF4Eの両方とも内在性であることに留意されたい。RNAは、定量的RT-PCRおよび半定量的PCRを含む複数のPCR戦略を用いて、それぞれ独立の実験で検出した。これらの異なる方法論を用いても、常に一貫した結果が得られた。
al., 1999)とよばれる、GSTプルダウンアプローチを用いて調べた。本が明細書では、核ライセートをグルタチオンセファロース結合野生種または突然変異型eIF4EGSTまたはGSTでインキュベートした(図11c)。免疫沈降法による発見と一致して、野生種eIF4EはシクリンD1と会合しているが、GAPDH mRNAとは会合していない。GST(図11c)、またはどちらのmRNAにも無関係のmRNA結合タンパク質α-CP1-GST(非表示)では、会合は認められなかった。キャップに結合しないW56A eIF4E 突然変異体はシクリンD1に結合せず、eIF4Eは、核分画中でmRNAと会合するために、そのキャップ結合活性を必要とすることを示唆している。本願発明者らは、これらの研究を拡大して、背面突然変異W73Aが核の中でシクリンD1 mRNAと会合するかどうかについてテストした。なぜなら、この突然変異体は、発現するとシクリンD1の輸送を容易に促進するからである(Topisirovic
et al., 2002, 2003a)。重要なことに、W73A突然変異体は翻訳が欠損しているが、輸送は欠損していない。この突然変異体は、野生種と比較して、シクリンD1
mRNAへの結合を検出できるほど低減しない。過去の生物物理学的研究では、W56AおよびW73A 突然変異体は野生種eIF4Eと区別できない構造を有していることが示唆されている(Kentsis
et al., 2001)。したがって、eIF4Eが核の中でシクリンD1 mRNAと物理的に会合する能力と、eIF4EがこれらのmRNAの輸送を促進する能力の相関が現れる。
mRNAにしか関連しない(図11f)。本願発明者らはさらに、CBCがeIF4Eと会合するかどうかを決定した。免疫沈降(図11g)および別に免疫蛍光(描写せず)を用いて、本願発明者らは、CBCおよびeIF4Eの間に会合を観察しなかった。これらの発見は、CBCとeIF4Eの間に共免疫沈降が認められなかった過去の報告と一致する。しかし、本願発明者らは、これらの方法で検出できなかった、CBCとeIF4Eの間の一過性の相互作用の可能性を否定できない。合わせて、これらのデータから、eIF4E-シクリンD1
mRNAとCBC-シクリンD1 mRNA複合体は核の中で顕著な複合体であることが示唆される。
eIF4Eは核の中ではシクリンD1 mRNAと特異的に会合するために、本願発明者らは、シクリンD1 mRNAはeIF4E核小体と特異的に会合するかどうかを調べた。この場合、eIF4E核小体は、特定のRNPまたは機能的保存部位の集合体の部位であるかもしれない。研究は、U2OSおよびNIH3T3細胞の中で行った。シクリンD1またはGAPDH mRNAの局在化は、eIF4Eと核小体の別の成分PMLのin situハイブリダイゼーションおよび局在化を用い、免疫蛍光法によって決定した。その結果は、二焦点顕微鏡を用いて監視した。同様の結果が、U2OSおよびNIH3T3の両方の細胞において認められる(図12aおよびb)。これらの研究によって、シクリンD1 mRNA(赤)は細胞質および核質全体に認められるが、さらに核の中の小体にも濃縮されていることを明らかにする。このような濃縮の局在部位は、eIF4E核小体のサブセット(緑)と共局在化する。eIF4E核小体およびシクリンD1 mRNAの共局在化部位を黄色で示し、いくつかのそのような部位のうち2ヶ所を矢印で記した(図12)。図12のすべての実験の対象物は100倍し、さらに以下の通り拡大したことに留意されたい(A-Cは2倍、およびDは1.5倍)。これらの研究の現在の分解能では、シクリンD1
mRNAが認められるのがeIF4E小体の表面上なのか中なのかを区別することができない。過去の研究(Lai and Borden, 2000; Cohen et
al., 2001)と一致して、eIF4E核小体には2つの個体群があり、一つはPMLを含むもの、もう一つは含まないものである。eIF4E(緑)およびPML(青)の大半は、同一の核小体に共局在化しており(薄青)、多くの細胞でこれまで観察されてきたとおり、さらなるeIF4E小体がある(図12a、緑、Lai
and Borden, 2000; Cohen et al., 2001)。
2002, 2003a)。陰性対照として、シクリンD1 -/-細胞におけるin situハイブリダイゼーションのシクリンD1用のプローブからは、これらのプローブはシクリンD1に特異的であると示唆するシグナルがないことを明らかにした(図12c)。さらに、RNase処理では完全にシグナルがなくなる(描写せず)。上述の結果から予想されるとおり、PML抗体を用いた免疫沈降研究では、シクリンD1またはGAPDH mRNAのいずれとの会合もないことが明らかである。これらのデータは、PMLがeIF4Eのm7Gキャップへの親和性を100分の1未満に減少させ、RNA結合を不可能にするという、本願発明者らによる過去の発見と一致する。eIF4EはシクリンD1との相互作用のためのキャップ結合活性を必要とするため(図11dおよびe)、シクリンD1 mRNAがeIF4E核小体を含有するPMLでは認められないということと一致する。
上述のとおり、本願発明者らは野生種eIF4EとW73A突然変異体の両方ともが、核分画の中でシクリンD1 mRNAと物理的に会合するが、キャップ結合が欠損しているW56A突然変異体は会合しないということを実証する(図11c)。結合とmRNA輸送の間に相関があるかどうかを決定するために、本願発明者らはシクリンD1 mRNAの輸送を促進するこれら突然変異体の能力を評価した。突然変異または野生種タンパク質を発現する、安定に形質移入したNIH3T3細胞を分画化して、mRNAを既報の通り(Topisirovic et al.,
2002)ノーザン分析法で監視した(図13aおよび表I)。U6snRNAとtRNALys は分画対照とする。予想通り、GAPDHはどの場合にも変化しないことは留意されたい。さらに、この突然変異タンパク質は同様のレベルまで発現し(図13c)、シクリンD1 mRNAの総レベルはどの作成物によっても変化しない(図13b)。さらに、シクリンD1転写物の安定性はeIF4Eに影響されない(図13dおよび表II)。
2000)との相互作用によって核に入ることができることを実証した。ここでは、背面の突然変異(W73A)が4ETとの会合を阻害し、核内進入を障害した(Dostie et al., 2000)。したがって、本願発明者らは、W73A突然変異体が核に進入し、核小体を形成することを確認するための実験を行った。二焦点顕微鏡を用いて、本願発明者らは、過剰発現したeIF4EまたはW73A突然変異体の細胞内分布を、内因性および過剰発現タンパク質の両方を認識するXpressエピトープタグとeIF4Eに対する抗体を用いて調べた。
核においてmRNAとeIF4Eの会合およびeIf4E依存性mRNA輸送が一部特定のmRNA配列に媒介されるかどうかを明らかにするために、本願発明者らは、自らのモデルmRNAシクリンD1に由来する3’および5’ UTRを分析した。一連のキメラ作成物を、LacZ のコード領域をシクリンD1の5’または3’ UTRに融合して作成した(図14a)。本願発明者らは、これらの配列が、キメラmRNAが核の中で内在性eIF4Eと会合し、その搬出を調節しうるのに必要かつ十分かどうかを評価した。実験は、NIH3T3およびHEK293T 細胞の中で行い、同一の結果が得られた。HEK293T 細胞は、NIH3T3細胞で観察されたものと同様のサイズおよび形態の核小体を形成することに留意されたい(図12d)。初期の半定量的PCRの結果は、標準曲線法を用いた定量的RT-PCR法によって確認された。本願発明者らは、eIF4Eの核分画がこれらのmRNAと会合する能力を、PCRを併用した免疫沈降を用いて監視した(図14b)。重要なことに、eIF4EはLacZ mRNAで免疫沈降せず、Lac Z-シクリン D1 5’ UTR キメラmRNAでも免疫沈降しないが、シクリンD1の3’UTR全体を含有するキメラLacZ mRNA とは会合する。本願発明者らは、シクリンD1 cDNAの3’ UTR の中心にほぼ位置するEcoRI部位を用いた3’ UTR の異なる2ヶ所を有するキメラLacZ作成物をさらに作成し、シクリンD1 3’ UTR (3’ UTRA) の第一の部分を含有するキメラRNAは核eIF4Eで免疫沈降するが、第二の部分(3’ UTRB)はしないことを明らかにした。
はeIF4Eが媒介する発癌性形質転換に寄与する
本願発明者らは、これらの研究を拡張して、4E-SEがeIF4Eの生理学的活性に寄与したかどうかを確立し、それによってこのRNA要素の機能的重要性を評価した。本願発明者らの過去の研究では、シクリンD1 mRNA搬出のeIF4E依存性促進と、eIF4Eの形質転換活性を関係づけたので、本願発明者らは4E-SEのこの活性への寄与を調べた。形質転換活性は、シクリンD1 -/-線維芽細胞株におけるeIF4Eの過剰発現後に形成された増殖巣の数を監視することによって評価した。eIF4E核小体の分布は、他の細胞種と比較して、シクリンD1 -/-では変化しないことに留意されたい。第一に、本願発明者らはeIF4E形質転換シクリンD1 -/-細胞をベクタ対照と比較して測定した。完全長3’UTRを含有するシクリンD1作成物(cycFull)の再導入によって、実質的に、eIF4Eのみを形質移入した細胞よりもたくさんの病巣が生じる(図17a)。しかし、eIF4Eの形質転換活性は、3’UTRのないシクリンD1(cycTrunc)の導入によって増加せず、eIF4E過剰発現細胞のみと同一だった。重要なことに、100nt 4E-SEのみを有するeIF4E(cyc4E-SE)とシクリンD1の導入によって、完全長3’UTRを含有する細胞と作成物を形質転換した。したがって、シクリンD1 -/-細胞の文脈では、eIF4Eの形質転換活性は、4E-SEタンパク質がある場合に、シクリンD1の再導入によって増加する。一貫して、シクリンD1-3’UTR (cycFull)またはシクリンD1-4E-SE(cyc4E-SE) で形質転換したそれらの細胞のみが、ベクタ対照または3’UTRを切り落としたシクリンD1(cyc-Trunc; 図17b)をトランスフェクトした細胞とは対照的に、シクリンD1タンパク質の高レベルを示した。
これらの研究で、eIF4Eが、細胞質mRNAとは基本的に異なる様式で、核mRNAと会合し制御することを明らかにする。キャップ結合がmRNAと機能的な相互作用に十分であるeIF4Eの細胞質分画と異なり、核eIF4Eでは、4E-SEを欠損するmRNAとの会合を制限する制御因子と結合するようである。eIF4Eはm7Gキャップと結合するため、本願発明者らは、他の因子が3’UTRの4E-SEと直接結合し、eIF4Eとの物理的会合によってこのmRNAのサブセットへの親和性が上昇すると仮定する(図18)。mRNAループ形成モデルは、eIF4Eキャップ結合が4E-SEと直接接触することによって、未知の機序によって安定するという、もう一つの可能性である(図18)。シクリンD1だけでなく他の多くのmRNAもこのように制御することができるようで(非公開データ)、ODCもその輸送がこのように制御されている場合は特にそうである(Rousseau et al., 1996)。本願発明者らの研究および最近の報告から、eIF4EはCBCと会合しないし、スプライスされていないmRNAとも会合しないことが示唆されている(Ishigaki et al., 2001;
Lejeune et al., 2002)。これらの研究から、キャップされたシクリンD1 mRNA転写物のCBCからeIF4Eへの輸送は、スプライシング後とシクリンD1 mRNAが核から搬出される前に生じることが示唆されている。eIF4EとCBCは共免疫沈降も共局在化もしないので、この相互作用は一過性である可能性が高い。本願発明者らは、シクリンD1 mRNAのキャップがCBC RNPの離脱とeIF4Eとの会合の間で未知の手法によって保護されているという完全に新規な機序の可能性も否定できない。これは、将来の研究の分野である。
and Gingras, 1998; Gingras et al., 1999)。シクリンD1のような成長促進mRNAの輸送に特化された経路、およびPMLのような因子によるこのプロセスの制御は、遺伝子発現を細胞増殖と協調させるために発展したのかもしれない。eIF4E核小体は、mRNA搬出に作用するために無傷でなければならない。なぜなら、それが阻害されることは搬出活性の損失と相関するためである(Topisirovic
et al., 2003a; Kentsis et al., 2004)。本願発明者らのデータから、eIF4E輸送RNPの集合は、eIF4E本体の中、または周囲で生じることが示唆される。シクリンD1
mRNAとPML陰性eIF4E核小体の共局在化から、これらの部位は、このmRNAの制限されたサブセットの細胞質へのより効率的な搬出を可能にする、RNPの特定のサブタイプの集合のための領域であることが示唆される。このように、これらの標的mRNAの発現は、極めてすばやく調節することができる。W73A突然変異体が輸送に活性であることから、mRNA排出の促進に関与する核eIF4E
RNPは翻訳において機能しているものとは異なるようである。一貫して、eIF4Eは核の中のeIF4Gに結合しないようであるが(McKendrick et
al., 2001)、eIF4Gは細胞質内のeIF4E RNP の統合部分である(Sonenberg and Gingras, 1998)。明らかに、これらの結果から、相当する核および細胞質eIF4E RNPの機能性の主な差異が示唆される。mRNA排出のeIF4E依存性促進は、細胞が転写の再プログラム化前のストレスおよび/または成長状態に応答する、迅速な応答システムを提供することができる。
Sonenberg and Gingras, 1998)による翻訳の重要な制御が含まれているが、本願発明者らの発見から、これらの輸送および翻訳ネットワークは完全に重複しているわけではないことが示唆される。たとえば、シクリンD1
mRNAは輸送レベルではeIF4Rに感受性があるが、翻訳レベルではない(Rousseau et al., 1996)。対照的に、ODC mRNAはどちらのレベルでもeIF4Eに感受性がある(Rousseau
et al., 1996)。シクリンD1 mRNAなどのODC mRNAは、4E-SE要素を含有する(非公開データ)。PMLはこの核ネットワークの重要な陰性調節因子であるようで、多様な成長促進タンパク質の産生を同時に停止させ、eIF4E媒介成長および形質転換を阻害するようである。これらの活性は、m7Gキャップおよび4E-SEの両方によるeIF4E RNA認識に依存する。特定のmRNAの搬出のeIF4Eによる促進は、細胞における成長制御の興味深い新たな点であり、無調整である場合にヒト癌に寄与しうる新たな制御経路である。
要約
原核生物翻訳開始因子eIF4Eは細胞周期の進行のほぼ全段階に影響を与える、RNA制御における重要な中心点である。具体的には、eIF4Eは、細胞周期の進行に関与する数種類の遺伝子のmRNA搬出およびときどき翻訳を協調的に促進する。これらmRNAに共通の特徴は、eIF4E感受性要素(4E-SE)という名称の、3’UTRの構造的に保存された約50ヌクレオチドの要素である。この要素は、キャップしたmRNAのeIF4E核小体への局在化、核にeIF4E特異的RNPの形成、およびeIF4E依存性mRNA搬出に十分である。これらの研究から、翻訳およびmRNA搬出におけるeIF4Eの役割は顕著で、mRNAにある異なる配列要素と独特なRNPの形成に依存している。さらに、eIF4E依存性mRNA搬出は、進行中のRNAまたはタンパク質合成には依存しない。NXF1依存性のmRNAの塊の搬出とは異なり、eIF4E依存性mRNA搬出はCRM1媒介性である。これらのデータは、eIF4Eの増殖性および発癌性の分子機序に新たな展望を提供する。
RNAレギュロンは、真核細胞が遺伝子発現を調節する手段として提唱された。遺伝子の調節された制御がゲノム組織によって達成されている原核生物とは対照的に、真核生物は、転写後レベルにおいて、同一の生物学的プロセスに関与するmRNAのサブセットの制御を、RNPの分離したサブセットの組成物と活性を操作することによって調節する。RNA局在化の郵便番号のような、「制御のための未翻訳配列要素」(USERコード)と命名された関連RNA配列は、転写後制御の異なるレベルに関与するさまざまな制御タンパク質と特異的に会合するために用いられると仮定されてきた。mRNA核搬出は、このように制御されうる制御の1レベルである。もともと、mRNA搬出は、すべてのmRNAが配列特異的な特徴に関係なく核から細胞質へ輸送される一般的なプロセスとして考えられた。さらに最近の発見では、mRNA搬出はRNA代謝における他のイベント、特に転写およびスプライシングと調節することができ、そのため、転写物の核の歴史が標的mRNAの細胞質の行く末を調節できることが示唆されている。このように、核搬出は、mRNP組織化によるコンパートメント化によって制御し、機能クラスのmRNAの調節された搬入と、増殖、分化、および発達などの生物学的プロセスにおけるその機能を結びつけることができる。
試薬および作成物: pcDNA3.1LacZベクタ(インビトロゲン社)のキメラ作成物を、LacZの3’のコード領域に配置した。シクリンD1最小4E-SE(c4E-SE)は、5’末端のEcoRIまたはXbaI制限部位を含有するプライマ、およびテンプレートとしてLacZ3’UTR作成物(Culjkovic et al, 2005)を用いて増殖した。同じアプローチを、Pim-1作成物のクローニングに用い、pRBK-Pim-1をテンプレート(Nancy Magnuson (Hoover
et al., 1997)からの寄贈)として用いた。プライマ配列は、補足表1に記載する。TetONシステムには、EcoRIおよびXbaIを用いて、キメラLacZ作成物をpTREMycベクタ(クロンテック社)にクローニングした。pcDNA2Flag-eIF4E、pMV、pMV-eIF4E野生種または突然変異体、pLINKSV40-PML,
MSCV, MSCV-eIF4E WT または突然変異体、およびバクテリア発現作成物は、既述されている(Cohen et al., 2001、
Culjkovic et al., 2005、 Topisirovic and Borden, 2005、 Topisirovic et al., 2003b)。使用した試薬は、他に記載のない限り、すべてシグマ社の分析級だった。
al.、1992))、mAb 抗eIF4E (BD ファーミンゲン社)、mAb 抗シクリンD1 (BD ファーミンゲン社)、mAb 抗Xpress (インビトロゲン社)、ウサギpAb 抗シクリンE1 (M20、サンタクルズバイオテクノロジー社)、mAb 抗GAPDH (MAB374、ケミコン社)、mAb 抗c-Myc (9E10 サンタクルズバイオテクノロジー社)、ウサギpAb 抗シクリンA (C-19、サンタクルズ社)、ウサギpAb 抗ニブリン(セルシグナリング社)、mAb 抗Pim-1 (19F7 サンタクルズ社) and mAb シクリンB1 (GNS1 サンタクルズ社)。
al., 2003a)。U937細胞を用いて、NIH3T3細胞に発現しない内在性Pim1を分析した。2Flag-eIF4EおよびTetONシステムを有するかまたは有さないLacZ LacZ/LacZ-4E-SEをU2OS細胞に安定に形質移入した。NXF1欠損のために、U2OS細胞にリポフェクタミン2000および10nm siRNA 二本鎖HSC.RNAI.N006362.1.3
(IDT) を製造者の指示に従って形質移入した。細胞は、形質移入から72時間後に分析した。アクチノマイシンD、シクロヘキシミド、およびレプトマイシンBはすべて培養級(シグマ社)だった。
mix (ABI) を用いて行い、データの解析はMxProソフトウェア(ストラタジーン社)で行った。すべての条件は既述されている(Culjkovic et al., 2005)。すべての計算は、Applied Biosystems User
Bulletin #2に記載される相対標準曲線法を用いて行った。
Topisirovic et al., 2003a)。
al., 2002)。U6およびtRNALysのノーザンブロット分析用のプローブも既述されている(Topisirovic et al.,
2002)。
2002)。蛍光の観察には、指示の通り、吸光波長488、543または405 nm(室温)で励起したLSM 510 メタ (カール・ツァイス・イェナ) 倒立レーザスキャニング二焦点顕微鏡で、100倍光学的ズームと3または4倍デジタルズームを用いた。すべてのチャンネルを別々に検出し、チャンネル間のクロストークは観察されなかった。二焦点顕微鏡像は、細胞の平面の単一光学切断面をあらわす。
eIF4Eは多様な転写物のmRNA輸送を変化させる
eIF4E依存性mRNA輸送は、eIF4Eが遺伝子発現を制御して、成長および増殖を調節するという広範囲にわたったメカニズムである可能性がある。本願発明者らは、シクリンD1以外のmRNAがeIF4E依存性の様式で制御されているのかどうかを決定したいと考えた。核ライセートを用いて、本願発明者らは、免疫沈降またはGTプルダウンベース法(Trifillis et al., 1999)を用いた組換えeIF4Eによって内因性eIF4Eと会合したmRNAを分知り、ディファレンシャルディスプレイで同定した。同定された遺伝子の多くが細胞周期の進行に関与している場合、eIF4E免疫沈降した分画もこのプロセスに関与することが知られている他の遺伝子と、既知の成長阻害mRNAについてテストした(表4)。標的の同定はすべて、eIF4E免疫沈降、および定量的または半定量的RT-PCR分析によって確認した(図8a)。重要なことに、表4に提供されたリストは、完全にすべてを包含することを目的としておらず、標的mRNA群のサンプル採取を代表している。なぜなら、ディファレンシャルディスプレイの結果では、何百ものmRNAはこのように制御されている可能性が高いことを示唆しており、ここで、本願発明者らはこれらのサブセットしか同定していなかったからである(データ非表示)。
(Clemens and Bommer, 1999)など)はeIF4Eの核分画と会合しないからである(表4)。 eIF4E免疫沈降分画において認められないmRNAを、本願発明者らの核ライセートでは容易に検出できたということは重要である(表4)。IPと抗eIF4E
mAbの推定される効率は最高80%であることに留意されたい。
キャップ依存性であることを示唆する。
核分画の中でeIF4EがmRNAと会合する能力と、eIF4E依存性mRNA搬出を促進するeIF4Eの過剰発現の能力の相関があるかどうかをテストするために、同定したmRNAの細胞内分布をeIF4E過剰発現の関数として分析した(表5)。eIF4Eまたは適切な突然変異体を過剰発現するU937およびNIH3T3細胞を分画化して、mRNAレベルをリアルタイムPCRまたはノーザン分析法でモニターした。eIF4E過剰発現は、細胞質分画におけるeIF4E感受性mRNAの量を、ベクタ対照に対して増加させる(表5)。反対に、核分画内でeIF4Eと会合しなかった転写物は、その搬出をeIF4E過剰発現によって変化させなかった(表5)。予想通り、βアクチン、GAPDH,
U6snRNA and tRNALysの細胞内分布は影響されなかった(表5)。総mRNAレベルに変化はない(データ非表示)。常に、キャップ結合部位における突然変異(W56A)のためにeIF4EがこれらのmRNAに結合できない場合、これらのmRNAの細胞内分布は変化しない(表5)。さらに、翻訳では作用しないがシクリンD1
mRNA搬出を促進する背面突然変異体(Sonenberg and Gingras, 1998; Topisirovic et al., 2002)も、その他のeIF4E感受性mRNAの搬出を促進する(表5)。したがって、すべての感受性のあるmRNAは、核のeIF4Eとの相互作用に、eIF4Eのm7G
キャップ結合活性を必要とするが、背面のw73は必要としないようである。重要なことに、円偏光二色性研究では、W73AおよびW56A突然変異体は野生種eIF4Eと区別できない構造を有していることが示唆されている(Kentsis
et al., 2001)。
Topisirovic et al., 2002)の阻害物質であるPMLの作用を調べることが重要だった。本願発明者らは、PMLを過剰発現する細胞におけるODC、c-Myc、シクリンD1およびシクリンE1 mRNAの搬出の減少(データ非表示)およびタンパク質レベルの低下を観察した。また、PMLはeIF4E、βアクチン、またはGAPDHタンパク質のレベルを低下させず(図18c)、PMLが過剰発現した場合にも、これらの転写物のいずれかの総mRNAレベルには変化がなかった。したがって、PMLはeIF4E依存性mRNA搬出の阻害物質として作用し、シクリンD1 mRNA搬出の阻害因子としては働かない。
本願発明者らは以前、mRNA搬出レベルでのeIF4Eによる制御に対するシクリンD1と対応するキメラLacZ作成物の感受性を増加させる、シクリンD1の3’ UTRにおける、100ヌクレオチドeIF4E感受性要素(4E-SE)を同定したため(Culjkovic et al., 2005)、本願発明者らは、表4で同定したその他の標的RNAの4E-SE様要素を同定するための大規模バイオインフォマティクス分析を行った。配列分析によって、4E-SEはシクリンD1転写物に十分に保存されていることが示唆されたが(トリからヒトまで)(Culjkovic et al., 2005)、シクリンD1と本願明細書で同定されたその他のeIF4E感受性転写物を比較しても、共有する配列相同性を明らかにできなかった。したがって、本願発明者らは、4E-SE要素が構造的に保存された要素である可能性を調べた。
et al., 2003)が10個の潜在的なステムループ構造対を予想しているが、本願発明者らによる以前の研究では、eIF4E感受性を付与することができるシクリンD1
3’ UTRの一部分だけが、上に定義した4E-SEであると示唆している(Culjkovic et al., 2005)。同様に、Pim-1 3’ UTRは2つの予測された隣接ステムループ対を含有しているが、一つだけが機能的4E-SEである。したがって、本願発明者らは、Pim-1およびシクリンD1
4E-SEの二次構造を比較し、機能的4E-SEを他のステムループ対から区別することができるような特徴を決定した。二次構造の目視検査から、AとUヌクレオチドのセットが保存されていることが明らかである(UX2UX2A、図19aでハイライトされた部分)。重要なことに、これらのヌクレオチドのパターンは、シクリンD1またはPim-1
3’ UTRに認められた他のステムループ対のいずれにも認められなかった。したがって、これらは、類似する二次構造に折り畳む可能性を有する他の要素から、機能的4E-SEを区別するために用いることができる特徴である。
4E-SEがeIF4E核小体のRNAの郵便番号として働いたかどうかを評価するために、Pim-1またはシクリンD1 4E-SEのいずれかとのLacZキメラ作成物を、U2OS細胞に発現させた。どちらのキメラmRNAもeIF4E核小体と共局在化する(図19d)。4E-SEの欠如下において、LacZ転写物のeIF4E核小体への局在化は観察されない(図19d)。重要なことに、LacZ-4E-SEは、陰性レギュレータPMLを含有するeIF4E小体と会合しない。これは、2種類の核小体、PMLと共局在化するものと、内在性シクリンD1 mRNAと共局在化するものがあることを示す、本願発明者らの過去の研究と一致する。したがって、内在性シクリンD1 mRNAは、PMLを含まないeIF4E核小体と共局在化する(Culjkovic et al., 2005)。このように、LacZ-4E-SE 転写物および内在性mRNAは同様にふるまう。
4E-SEが単に局在化シグナルとして機能するかどうか、またはeIF4E依存性mRNPの形成に作用するかについて確立するために、本願発明者らはEMSAアッセイを行った。LacZ-cyclin D1-4E-SE
(c4E-SE) とLacZ-Pim-1-4E-SE
(p4E-SE)の両方を用いて、これらの複合体の集合体が4E-SEそのものに依存し、いずれかの4E-SEに特異的な特性に依存するわけではないということを確認するために、研究を実施した。RNAプローブは、32Pで 3’末端を標識し、m7Gでキャップ付加した。6kD可溶性タグを有するマウスeIF4E(m4E)か、またはタグを付けないヒトeIF4E(h4E)のいずれかを加えると、両方のLacZ-4E-SE 作成物のための遊走速度の遅い種の形成が引き起こされた(図20aおよび20b)。重要なことに、核ライセートの付加によって著しく高分子量の複合体が形成され、eIF4E以外のタンパク質が存在しそうだということが示唆された。複合体サイズは、両方の4E-SE作成物ともほぼ同一である。低温の競合物4E-SE RNAを付加するとシグナルが低減し、標識4E-SE含有転写物に競合する4E-SE要素と一致する(図20e)。核ライセートを、4E-SEを含まないLacZ転写物に加えても、これらの複合体は形成されなかった(図20b)。
)が阻害した突然変異体は、複合体形成に欠陥がある(図20c)。したがって、4E-SE要素は、eIF4Eと4E-SEの構造に依存する複合体を形成する。
本願発明者らは、eIF4E依存性mRNA搬出に対する、新規のタンパク質合成と転写の重要性を調べた。タンパク質合成を阻害するために、細胞を100μg/mlシクロヘキシミドで1時間処理した。(図20a)。さらに、内在性シクリンDa mRNAの搬出は、シクロヘキシミド処理によって調節されなかった(データは非表示)。同様に、アクチノマイシンD処理(10μg/ml)はこれらのmRNAの搬出に影響しなかった(図21a)。シクロヘキシミド処理は搬出を調節しなかったが、まだ、4E-SEがeIF4E依存性でポリソーム負荷を調節する可能性はある。したがって、本願発明者らは、4E-SEとeIF4E過剰発現の機能として、LacZ のポリソームプロフィールを監視した。LacZ およびLacZ-c4E-SEのプロフィールは区別がつかず、eIF4Eの過剰発現によって変化しない(データは非表示)。これは、eIF4E過剰発現がシクリンD1 mRNAポリソーム負荷を変化させないという発見(Rousseau et al., 1996)と一致している。eIF4E依存性mRNA搬出が進行中のタンパク質合成に依存せず、4E-SEがポリソーム負荷を変化させない場合、mRNA搬出と翻訳におけるeIF4Eの機能は切り離せないようである。
本願発明者らは、4E-SEが搬出に必要なら、LacZ-c4E-SEまたはLacZ-p4E-SEの過剰発現は、4E-SE特異性搬出機構と競合することによって、mRNAを含有する他の(内在性)4E-SEの搬出を、特異的に阻害するはずであると判断した。本願発明者らのTetON誘導性LacZ、LacZ-p4E-SEまたはLacZ-c4E-SE作成物を用いて、本願発明者らは、キメラmRNAの搬出を、総mRNAレベルとして監視した。初期の時点では、LacZ mRNAのレベルが低い場合、4E-SE搬出は、核キメラmRNAに対する細胞質の割合が高く、より効率的である。これらのmRNAのレベルが上昇すると、4E-SE搬出は飽和して、核キメラmRNAに対する細胞質の割合は低下する(図21b)。同時に、内在性シクリンDa mRNAの搬出は、4E-SEキメラmRNAの発現によって競合(障害)された。さらに、VEGF mRNA の搬出は影響されず、mRNA搬出レベルではeIF4Eへの不感受性と一致した(図21b)。したがって、4E-SE要素の過剰発現は、4E-SE特異的搬出機構の競合を生じる。
最も良く記述された細胞mRNA搬出経路は、バルクmRNA搬出を媒介すると考えられているNXF1/p15 ヘテロ二量体が関与ているので(Cullen, 2000; Cullen,
2003a)、4E-SE
mRNA搬出のNXF1への依存性を調べた(データは非表示)。過去の研究および本願発明者ら自身の研究とも一致して、eIF4Eは、細胞の核分画において、NXF1で免疫沈降しない((Lejeune et al., 2002)およびデータは非表示)。しかし、これは、eIF4EがNXF1と物理的に会合しないというNXF1依存性機序を排除することはない。4E-SE搬出へのNXF1の関与をさらに調べるために、フラッグでタグを付けたNXF1またはNXF1/p15過剰発現細胞を、抗フラッグ抗体で免疫沈降させ、LacZまたはLacZ-c4E-SE mRNAをリアルタイムPCRで監視した(図22a)。NXF1分画の中で濃縮されたLacZ mRNAと対照的に、LacZ-c4E-SE mRNAはむしろ排除されるようである。このような結果は、p15の有無に依存しない(データは非表示)。
搬出がNXA1に依存しないことを示唆する。4E-SEの欠如下において、LacZ mRNA細胞質/核比はNXF1の欠乏によって実質的に低下する。LacZタンパク質の分析によって、上述の発見が確認された(図22c)。予想通り、siRNA処理によってNXF1レベルは低下したが、スクランブルした対照による処理ではそうならなかった(図22c)。さらに、eIF4Gのレベルは変化せず、eIF4Gレベルを低下させるにはより長時間のsiRNA処理が必要であることを示した研究(Herold
et al., 2001)と一致した。したがって、4E-SE含有転写物の搬出は、NXF1経路には依存しない。これは、4E-SE転写物のサブセットがこの経路を移行し、この経路は単純に搬出だけのために必要なわけではないという可能性を否定しない。
2003b)。過剰発現eIF4EとLMB処理に応じたLacZまたはLacZ-c4E-SE mRNAの搬出を、リアルタイムPCRを用いて監視した(データは非表示)驚くことに、LMBはLacZ-4E-SE 作成物の搬出を抑制したが、LacZ またはβアクチン転写物については抑制しなかった。LMBは18S rRNA の回復を生じ(図22c)、これは、リボソームRNA搬出がCRM1を必要とすることを示した過去の研究(Moy and Silver, 2002)と一致する。
それが記述されて以降、eIF4E依存性搬出の基礎メカニズムは決定されていない(Rousseau et al., 1996)。eIF4Eによる搬出をバルクmRNAに使用された経路と区別する、いくつかの特徴的な性質がある(図23にまとめる)。1) 4E-SEはeIF4E経路の搬出を飽和させるが、バルクmRNAの搬出には影響しない(図21b)、2) LMBはeIF4E依存性搬出を阻害する(図21d)、および3) m7GキャップはeIF4E経路に必要とされる(図18b、表V)。興味深いことに、eIF4E経路とUsnRNA搬出の間には多くの類似点があり、どちらもCRM1依存でm7Gキャップを必要とする。しかし、eIF4E経路と対照的に、UsnRNA搬出は、CRM1へのアダプタとして働くPHAXへの複合体においてCBCに結合したRNAに依存する(Cullen, 2000; Cullen,
2003a; Cullen, 2003b; Ishigaki et al., 2001; Izaurralde et al., 1995)。
2003b)。本願発明者らによる過去の研究では、eIF4Eの過剰発現は、CRM1に依存する18Sもしくは28S rRNA、またはエクスポーチン-tレセプタを用いて搬出するtRNAの搬出を調節しないことを示唆している(Sarkar and Hopper, 1998)。したがって、本願発明者らは、eIF4E、または4E-SE RNPと会合する因子の一部のサブセットは、eIF4E依存性経路に特異的なCRM-1アダプタタンパク質を必要とすると仮定する。さらに、これらのアダプタは、限られた量で、および4E-SE高レベルによるかまたはeIF4Eの免疫除去によって滴定可能な状態で発見される。そのようなアダプタタンパク質を同定するのは、将来重点的に研究されなければならない領域であろう。
本願明細書に報告された研究から、eIF4Eに関連する増殖および形質転換特性は、少なくとも部分的には、eIF4E依存性mRNA搬出の調節異常の結果生じている可能性があると示唆される。これらの研究から、eIF4Eの、細胞周期の進行、増殖、および生存に関与する、組織的な搬出および転写物の発現における役割が示唆される。重要なことに、eIF4Eは、それ自体の陰性制御因子、つまりPMLの発現を促進しない。eIF4Eは、一部の細胞成長の状態におけるeIF4Eの転写を制御する因子、c-Mycの発現も促進する(Schmidt,
2004)。したがって、eIF4Eは、細胞周期の進行の複数の時点に関与する多くの遺伝子の発現を調節する。
1997; Rousseau et al., 1996)などの転写物は、遺伝子発現の調節のためのUSERコードのコンビナトリアルな使用の例となり、そのようなネットワークの使用の概念をサポートする。一貫して、本願発明者らの研究では、eIF4Eの翻訳と搬出機能は、3’および5’ UTRの組成に基づいて切り離すことができると示唆されている(つまり、eIF4EはシクリンD1の搬出を促進するが、VEGFの翻訳を促進する)。
2003a; Topisirovic et al., 2005)を含めて、同定されている。これらの制御因子は、RNAレギュロン全体を調節するように配置され、細胞周期の進行および細胞の生存を強力に調節する。本願発明者らの研究は、PMLおよびPRHは、シクリンD1およびその他の4E-SE含有転写物のeIF4E依存性搬出を阻害することを実証する。この成長レギュロンの刺激因子には、そのレギュロンの遺伝子のmRNA搬出および翻訳の両方を促進する、HOXA9が含まれる。これらの制御因子の広範囲に及ぶ活性、特に複数のeIF4E機能を同時に制御する活性は、このレギュロンにおける主要なネクサスであるeIF4Eを調節する能力にあるようだ。
2003b)。同時に、HOXA9は核および細胞質の両方のコンパートメントの中で上方制御されてeIF4Eと会合し、eIF4E依存性mRNA搬出および翻訳の両方を上方制御する(Topisirovic et al.,
2005)。
ネットワークの中心点の同定は、そのような中心点を、強力な薬物標的になりうる細胞の遺伝子発現回路における位置としてはっきりと決定する(図24)。
S. M. & Sabatini, D. M. (2005) Curr Opin Cell Biol 17:596-603)。しかし、これらの罹患体をラパマイシンで処理すると、その罹患体の腫瘍において活性AKtレベルが上昇し、ラパマイシンが単剤癌療法としての使用に限定されるかもしれないことを示唆する臨床データをサポートする(O'Reilly, K. E. et
al.(2006) Cancer Res 66:1500-8)。さらに、eIF4Eを過剰発現する細胞は、ラパマイシンおよびこの薬物とドキソルビシンの併用投与への高耐性を示す。リバビリンは、m7Gキャップとの類似性によってeIF4Eを直接標的とするために、eIF4E活性を標的とする代替的な戦略を提供する(Kentsis, A., et al.(2004)
Proc Natl Acad Sci USA; Kentsis, A.et al.RNA 11:1762-6)。したがって、eIF4Eレギュロンを効率的に阻害するように配置される。
乳癌の新規両方としてのリバビリンの臨床前および臨床評価−机上実験例
乳癌は重要で生物学的に複雑なヒト疾患で、米国内では年間新たに200,000人が診断され、年間の死亡数が40,000人を超える。過去数十年間、臨床医師は、乳癌は単一形態の疾患ではなく、さまざまな臨床上のサブタイプに分けることができる疾患であることに気づいてきた。最近まで、サブタイプの名称は大きく臨床に基づいていたが、多重化された遺伝子発現と組織マイクロアレイ技術の導入で、乳癌環境全体の中で新しい臨床サブタイプを同定する能力が著しく増進した。この例の場合、乳癌は広く用いられるバイオマーカのセット(エストロゲンレセプタ(ER)、プロゲステロンレセプタ(PR)、erbB2/neu/HER2 レセプタ(HER2))、および/またはその病理学的等級(I乃至III)に基づく、別個の臨床サブタイプに属すると見なされるだろう。これらの特性である、年齢ならびに腫瘍サイズおよび腋窩リンパ節の状態は、乳癌を臨床的に管理する者にとって、重要な予後および予防の情報を提供する。たとえば、ER/PR 陽性状態は、短期の予後診断の向上と相関し、タモキシフェン療法への応答を予測することができるが、HER2増幅または過剰反応は、再発率の上昇、腫瘍の悪性度、節陽性患者の死亡率の上昇と相関し、トラスツズマブへの応答の陽性予知因子である。反対に、基底様サブタイプに属する乳癌(3種類のER/PR/HER2レセプタバイオマーカすべてがないのでaka「三重陰性」)は、他の種類すべてとも異なり、一般に予後が不良である。これらがサブタイプの相違を定義するにもかかわらず、等級の高い腫瘍(予後不良)は、ER/PR陽性(すべての乳癌の約15%)、HER2陽性(すべての乳癌の約20%)、および基底様(すべての乳癌の約20%)を含む、主要3種類すべてに存在する。
situ 定量のHistoRxロバスト法を用いて行われた。この方法は、もともとイェール大学のDr. Robert CampおよびDr. David Rimm が開発した。AQUA(登録商標)システムでは、ヒト組織、動物組織、異種移植片および細胞株の組織マイクロアレイ、全組織断片、およびコア生検標本のハイスループット定量的高分解能分析ができる。多くの自動化画像法と対照的に、AQUA(登録商標)分析は形態学的ではなく、異なる抗体または染色で決定されたコンパートメントにタグ付けされた異なるフルオロフォアの分子共局在化に基づいている。2つの異なる分析アルゴリズムを用いることによって、得られたAQUA(登録商標)スコアは客観的であり、ELISAと同等の連続スケールの面積あたりの濃度に比例するが、一方で組織サンプルの重要情報を維持する。
陰性)表現型(本願明細書ではBASAL/eIF4E+と定義)でクラスタ化した。すべての基底様腫瘍が高eIF4E発現を示したわけではないことから、eIF4Eは基底様腫瘍に特異的な亜集団を規定する新規のバイオマーカーである可能性がある。eIF4E発現は明らかに特定の基底様亜集団に最も密接に関連している一方で、Her2+
分子亜型とER+/PR- 分子亜型にも程度は低いが関連している。
HER2(+)/eIF4E(+) 乳癌の臨床亜型、および関連性がより限られているために程度は低いがER(+)/eIF4E(+) 乳癌に関する前臨床および臨床開発研究に注目する。eIF4E臨床亜型の同定は、本願発明者らの前臨床および臨床研究の的を絞るのに役立ち、検出の方法論によって、確実に本願発明者らはヒト臨床サンプル内の変化を検出できるだろう。
に対する市販の抗体と、適切な陽性および陰性対照を用いるだろう。同様に、(mRNA)分析には、市販のRNA抽出物とmRNAプローブを用いるだろう。必要な成長因子、化学療法剤、およびキナーゼ阻害剤は、市販されており、細胞周期分析およびアポトーシス分析は、確立された方法を用いて行われ、蛍光活性化細胞選別によって分析されるだろう。
以下に記載の参考文献を含む、本願明細書に記載のすべての公表物、および特許は、各公表物、特許、または特許出願が具体的および個別にその全体を引用により援用されるのと同程度に、本願明細書にその全体を引用により援用される。対立の場合には、本願明細書に含まれる定義のいずれをも含む本願明細書が支配するだろう。
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当業者であれば、ごく普通の実験を用いるのみで、ここに説明した本願発明の特定の実施態様の等価物を数多く認識し、または確認できることであろう。本願発明の具体的な実施態様が検討されているが、上述の明細書は例示的であり制限的ではない。当業者がこの明細書を見れば、本願発明の多くのバリエーションが明らかになることであろう。本願発明の全範囲は、請求項とともにその等価物の全範囲、および明細書とともにそのバリエーションを参照することによって決定されるはずである。そのような等価物は、以下の請求項によって包含されることが意図される。
Claims (42)
- 細胞を化16の化合物、化18の化合物、ピラゾマイシン、ビラミジン、およびショウドマイシンからなるグループから選択される化合物と接触させるステップを含む、前記細胞中の4E活性を阻害する方法。
- 前記細胞が腫瘍を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記細胞が被験体の体内にある、請求項1に記載の方法。
- 細胞を化16の化合物、化18の化合物、ピラゾマイシン、ビラミジン、およびショウドマイシンからなるグループから選択される化合物と接触させるステップを含む、前記細胞の細胞増殖を阻害する方法。
- 前記細胞が腫瘍を含む、請求項4に記載の方法。
- 前記細胞が被験体の体内にある、請求項4に記載の方法。
- 被験体を化16の化合物、化18の化合物、ピラゾマイシン、ビラミジン、およびショウドマイシンからなるグループから選択される化合物と接触させるステップを含む、それを必要とする被験体における癌を処置する方法。
- 前記化合物の投与量が体重1kgにつき約0.1乃至約1 mgである、請求項7に記載の方法。
- 前記化合物がリバビリン、ピラゾマイシン、ビラミジン、およびショウドマイシンからなるグループから選択される、請求項7に記載の方法。
- 前記癌が高4E活性が原因で生じる、請求項7に記載の方法。
- 前記癌が、乳癌、大腸癌、頭頸部癌、甲状腺癌、肺癌、非ホジキンリンパ腫、前立腺癌、子宮頸癌、膀胱癌、非小細胞肺癌、精巣癌、卵巣癌、子宮癌、膵臓癌、大腸癌、胃(gastric)癌、皮膚癌、胃(stomach)癌、食道癌、副甲状腺癌、脳癌、胆道癌、横紋筋肉腫、結節硬化症、および血液癌、ならびに慢性および急性骨髄性白血病からなるグループから選択される、請求項7に記載の方法。
- 遺伝子治療物質を前記細胞に接触させるか前記被験体に投与するステップを含む、請求項7に記載の方法。
- 生物製剤、キナーゼ阻害物質、および化学療法剤の1つ以上を、前記細胞に接触させるか前記被験体に投与するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
- 前記ベクタを化16の化合物、化18の化合物、ピラゾマイシン、ビラミジン、およびショウドマイシンからなるグループから選択される化合物と接触させるステップを含む、4E-SE対照要素を含む癌治療用ベクタを阻害または制御する方法。
- 癌を診断する方法であって、(a) 被験体の細胞において、少なくとも1つの4Eレギュロン成分の発現レベルを決定するステップと、(b) 少なくとも1つの4Eレギュロン成分の発現レベルと、被験体の癌に関連する4Eレギュロン成分の発現レベルとを比較するステップと、を含み、類似する少なくとも1つの4Eレギュロン成分のレベルが、前記被験体が癌またはその中の少なくとも一つの症状を有するかまたは発症の可能性があることを示す、方法。
- 少なくとも1つの4Eレギュロン成分の量を4Eに対する抗体を用いて決定する、請求項15に記載の方法。
- 少なくとも1つの4Eレギュロン成分の発現レベルを、少なくとも1つの4Eレギュロン成分のAQUA(登録商標)スコアを決定することによって決定する、請求項15に記載の方法。
- 癌の予後または病期を決定する方法であって、(a) 被験体の細胞において、少なくとも1つの4Eレギュロン成分の発現レベルを決定するステップと、(b) 少なくとも1つの4Eレギュロン成分の発現レベルと、癌の特定の病期である被験体の癌に関連する4Eレギュロン成分の発現レベルとを比較するステップと、を含み、少なくとも1つの4Eレギュロン成分の類似するレベルが前記被験体の癌の病期を示す、方法。
- 少なくとも1つの4Eレギュロン成分の発現レベルと、少なくとも1つの4Eレギュロン成分の発現レベルの少なくとも1つの参照セットとを比較するステップを含み、前記参照セットが少なくとも1つの4Eレギュロン成分の特定の発現レベルに関連する癌の病期を示す、請求項18に記載の方法。
- 請求項14乃至19のいずれかに記載の方法を実施するための試薬、および任意にその使用説明書を含む、キット。
- 化16の化合物
およびその誘導体であって、当該式において、
R1は、直鎖または分岐鎖アルキル、アルケニル、水素、およびアルキニル基からなるグループから選択され、
R2は、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン、芳香族アミン、アミノ基およびアミド基からなるグループから選択され、
R3は酸素および硫黄からなるグループから選択され、
R4は、ヒドロキシル、リン酸、少なくとも1つの塩基に結合するリン酸、シロキサン、カルボン酸、カルボキシメチル、カルバミン酸、アミド、チオエーテル、酸化エチレンリンカ、スルホン酸、スルホンアミド、チオホルムアセタール、ホルムアセタール、オキシム、メチレンイミノ、メチレンメチルイミノ、メチレンヒドラゾ、メチレンジメチルヒドラゾ、およびメチレンオキシメチルイミノ基からなるグループから選択される、式で表される化合物を含む組成物。 - R1が-H, -CH3 およびCH2CH3からなるグループから選択される、請求項21に記載の組成物。
- R2が-NH2、-NH2CH3、-NH2CH2CH3、-NH2CH2CH2CH3、-NH2CH(CH3)2、-NH2CH2CH2CH2OH、- NH2CH2CH2CH(OH)CH3、および-NH2CH(CH2OH)CH3からなるグループから選択される、請求項21に記載の組成物。
- 化18の化合物であって、
およびその誘導体であって、当該式において、
R1は、直鎖または分岐鎖アルキル、アルケニル、水素、およびアルキニル基からなるグループから選択され、
R2は、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン、芳香族アミン、アミノ基およびアミド基からなるグループから選択され、
R3は酸素および硫黄からなるグループから選択され、
R4は、ヒドロキシル、リン酸、少なくとも1つの塩基に結合するリン酸、シロキサン、カルボン酸、カルボキシメチル、カルバミン酸、アミド、チオエーテル、酸化エチレンリンカ、スルホン酸、スルホンアミド、チオホルムアセタール、ホルムアセタール、オキシム、メチレンイミノ、メチレンメチルイミノ、メチレンヒドラゾ、メチレンジメチルヒドラゾ、およびメチレンオキシメチルイミノ基からなるグループから選択され、
R5は、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン、芳香族アミン、アミノ基およびアミド基からなるグループから選択される、式で表される化合物を含む組成物。 - R1が-H, -CH3 およびCH2CH3からなるグループから選択される、請求項24に記載の組成物。
- R2が-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)、-CH2CH2CH2OH、-CH2CH2CH(OH)CH3、および-CH(CH2OH)CH3からなるグループから選択される、請求項24に記載の組成物。
- 細胞を化16の化合物、化18の化合物、ピラゾマイシン、ビラミジン、およびショウドマイシンからなるグループから選択される化合物と接触させるステップを含む、前記細胞中の4Eレギュロン活性を阻害する方法。
- 前記細胞が腫瘍を含む、請求項27に記載の方法。
- 前記細胞が被験体の体内にある、請求項27に記載の方法。
- 細胞を化16の化合物、化18の化合物、ピラゾマイシン、ビラミジン、およびショウドマイシンからなるグループから選択される化合物と接触させるステップを含む、前記細胞中のアポトーシスを阻害する方法。
- 前記細胞が腫瘍を含む、請求項30に記載の方法。
- 前記細胞が被験体の体内にある、請求項30に記載の方法。
- 前記細胞が高4E活性を有する、請求項30に記載の方法。
- 前記化合物が、ピラゾマイシン、ビラミジン、ショウドマイシン、およびリバビリンからなるグループから選択される、請求項1、4、7、14、27または30のいずれかに記載の方法。
- 前記化合物がリバビリンである、請求項34に記載の方法。
- 前記化合物が被験体に投与され、前記化合物が1日に体重1kgにつき約0.001乃至約5mgのレベルで投与される、請求項1、4、7、14、27または30のいずれかに記載の方法。
- 前記化合物が前記被験体に1日に体重1kgにつき約0.1乃至約2.5 mgのレベルで投与される、請求項36に記載の方法。
- 前記化合物が被験体に投与され、前記化合物が1日に体重1kgにつき約0.1乃至約1 mgのレベルで投与される、請求項1、4、7、14、27または30のいずれかに記載の方法。
- 細胞毒性物質を前記細胞に接触させるかまたは前記被験体に投与するステップを含む、請求1、4、7、14、27または30のいずれかに記載の方法。
- 生物製剤、キナーゼ阻害物質、および化学療法剤の1つ以上を、前記細胞に接触させるか前記被験体に投与するステップをさらに含む、請求項1、4、7、14、27または30のいずれかに記載の方法。
- 遺伝子治療物質を前記細胞に接触させるかまたは前記被験体に投与するステップを含む、請求1、4、7、14、27または30のいずれかに記載の方法。
- 前記細胞が高4E活性を有する、請求項4に記載の方法。
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