JP2009522267A - 耐久性のある化粧品組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性およびあざやかな色を有しさらに際だった光沢、流動性および滑らかなコンシステンシーを組み合わされた例えば口紅、リップグロスとして使用できる化粧品組成物の提供。
【解決手段】少なくとも約50000の重量平均分子量を有し、ヒトの身体の表面に適用されるとき耐久性のあるフィラメントを付与する有効量で存在するフィルム形成性ポリウレタンポリマーを含む化粧品組成物。該ポリウレタンポリマーは、好ましくは、ビス−PEG−1ジメチコーン−プロピレングリコール/PDIコポリマー、ビス−PEG−1ジメチコーン二量体ジオール/PDIコポリマーおよびビス−PEG−1ジメチコーン−トリメチロールプロパンジオレエート/PDIコポリマーからなる群から選ばれる。

Description

本発明は、一般に、化粧品組成物に関する。詳細には、本発明は、耐久性があり光沢を増す性質をもたらす高分子量のポリウレタンを含む化粧品組成物に関する。
唇に光沢のある仕上げをもたらす口紅およびリップグロスのような化粧用リップ製品を得ることが長い間望ましいと考えられてきた。従来、化粧用の唇用製品は、製品に望ましいコンシステンシーをもたらすために添加される種々のワックスを含む脂肪または油の基材に分散された顔料を含む。しかし、従来の油性の基材によりもたらさられる光沢のある仕上げは、耐久性および剥がれ(transfer)抵抗性を犠牲にして得られる。
化粧用リップカラー製品の耐久性および剥がれ抵抗性を改善する努力は、ポリマー性フィルム形成剤の使用に集中してきた。例えば、特許文献1は、「キステスト」により剥がれ抵抗性を有するといわれる、揮発性溶媒、シリコーン樹脂、ワックス、粉末および油を含む口紅組成物を開示している。
特許文献2は、炭素の1−6原子のアルキル化ペンダント鎖またはフェニル化された鎖からなる繰り返しシリケートパターンをくみこまれた(または三次元のラティスを有する)液状シリコーン樹脂1−70重量%、環状Si−O鎖を有ししかもメチル基を含む揮発性シリコーン油10−98重量%並びに微粉末状の充填剤を含む「剥がれ難い」口紅組成物を開示している。
特許文献3は、ペンダントメチル化鎖を含む揮発性の環状または線状のシリコーンおよび少なくとも12炭素原子を有するペンダントエステル化鎖を有するシリコーン樹脂を含む「剥がれ難い」口紅を開示している。
特許文献4は、滑らかな、光沢そして耐久性のある化粧品組成物例えばリップグロスを開示している。
しかしながら、現在までのところ、剥がれ抵抗性の唇用製品を提供する努力の成功は、不完全なものに過ぎない。市販の剥がれ抵抗性の唇用製品は、塗って気持ちの良いものではないことが報告されており、そして唇を乾燥させる作用を有し勝ちである。さらに、リップグロス製品に求められている光沢のある仕上げは、剥げにくい製品において、満足できないことが繰り返されてきた。
米国特許5505937 特開昭61−65809 ヨーロッパ特許公開602905 米国特許6309629
耐久性およびあざやかな色を有しさらに際だった光沢、流動性および滑らかなコンシステンシーを組み合わされた例えばリップグロス組成物として使用できる化粧品組成物の要求が、続いている。そのため、これらの要求のすべてを満たす化粧品組成物例えば口紅およびリップグロスを提供することが本発明の目的である。
前記の目的および他の目的に従って、本発明は、唇、皮膚、爪などを含む身体に耐久性および光沢のあるフィルムを形成する組成物および方法を提供することによって、従来の技術の欠陥を克服する。
本発明の1つの側面では、少なくとも約50000の重量平均分子量を有し、ヒトの身体例えば唇の表面に適用されるとき耐久性のあるフィラメントを付与する有効量で存在するフィルム形成性ポリウレタンポリマーを含む化粧品組成物例えばリップグロスが提供される。種々の態様では、ポリウレタンポリマーは、少なくとも約75000または少なくとも約100000の重量平均分子量を有する。ポリウレタンポリマーの粘度は、典型的な例では、約130000−約2500000cps、好ましくは約400000−約2500000cpsそして最も好ましくは約750000−約2500000に及ぶ。
本発明のこのある局面の1つの態様では、ポリウレタンポリマーは、ジイソシアナートとジオールとの間の反応の生成物を含む。ジオールは、式
(式中、Rは、それぞれの場合に独立して、2−10炭素原子を有する所望により置換された分枝鎖または直鎖のアルキル基を表し、nは2から約200の整数であり、RおよびRは、それぞれの場合に、所望により置換された分枝鎖または直鎖のC−C10アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキル−アリール基、アリール−アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、ヒドロキシル基、ヒドリド基、カルボキシ基、シアノ基およびハロゲンからなる群から独立して選ばれ、mは2から約5000の整数であり、そしてZは、所望により1つ以上のヘテロ原子を含む1−10炭素原子を含む結合基またはスペーサー基を表す)を有する。
本発明の特に興味のある態様では、ジイソシアナートは、イソホロンジイソシアナートを含む。好ましいポリウレタンポリマーは、ビス−PEG−1ジメチコーン−プロピレングリコール/PDIコポリマー、ビス−PEG−1ジメチコーン二量体ジオール/PDIコポリマーおよびビス−PEG−1ジメチコーン−トリメチロールプロパンジオレエート/PDIコポリマーを含む。
本発明の他のある局面では、身体の表面例えば唇へ、その表面に耐久性および光沢のあるフィルムを付与するのに有効な量で存在する上記のポリウレタンポリマーを含む組成物を適用することからなる身体の表面に化粧品フィルムを形成する方法が提供される。
本発明のこれらのある局面および他のある局面は、例示の態様および実施例を含む本発明の以下の詳細な記述を読むことにより、当業者に明らかになるだろう。
すべての用語は、それ以外に本明細書で規定されてない限り、当該技術における元来の意味を有する。本明細書で使用されているように、用語「ジオール」は、ジイソシアナートと反応できる少なくとも2つのヒドロキシル基を有する任意の分子を含むことを目的とする。用語「ジオール」は、また存在する追加のヒドロキシル基の可能性を排除するものではなく、それゆえ詳細にはポリールなどを含む。用語「有効な量」は、唇の表面に連続したフィルムをもたらし、そして再度の適用なしに日常の行動を行いながら、好ましくは少なくとも約2時間、さらに好ましくは少なくとも約4時間、最も好ましくは少なくとも約6時間そしてさらに好ましくは少なくとも約8時間続くのに必要なポリウレタンの量をいう。「有効な量」は、典型的な例では、化粧品の約0.1重量%から約60重量%、特に約2重量%から約40重量%そして好ましくは約5重量%から約20重量%である。
本発明の化粧品処方物の必須の成分は、フィルム形成剤として働く高分子量、高粘度のポリウレタンポリマーである。本発明の最も広いある局面では、任意のポリウレタンポリマーが好適であることが考えられる。ポリウレタンポリマーは、典型的な例では、約50000より大きい、好ましくは約75000より大きいそしてさらに好ましくは約100000より大きい重量平均分子量を有する。ポリウレタンポリマーの粘度は、典型的な例では、約130000cpsから約2500000cps、好ましくは約400000cpsから約2500000cpsそしてさらに好ましくは約750000cpsから約2500000cpsに及ぶ。
これらのフィルム形成性高分子量ポリウレタンポリマーを化粧品組成物に含ませることが、従来のフィルム形成性ポリマーに比べて、より快適なそして粘着性の低い、より耐久性のあるフィルムをもたらし、さらに強化された光沢性を有するフィルムを提供することが、驚いたことに見いだされた。
本発明のポリウレタンポリマーは、典型的な例として、当業者に周知の方法に従って、ジイソシアナート成分とジオール成分との反応により得られる。
(a.ジイソシアナート成分)
ジイソシアナートは、一般式O=C=N−R−N=C=O(式中、Rは所望により置換された分枝鎖または直鎖の置換基を表し、アルキル基、アリール基またはアルキル基とアリール基との組み合わせを含む)を有する。それゆえ、Rは、アルキル基、シクロアルキル基、アルキル−シクロアルキル基、アリール基、アルキル−アリール基、アリール−アリール基、アリール−アルキル−アリール基などを含む。有用であると考えられる特定のジイソシアナートは、トルエンジイソシアナート(TDI)、メチレンジフェニルジイソシアナート(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアナート(HDI)、1,5−ナフタレンジイソシアナート(NDI)、p−フェニレンジイソシアナート(PPI)、イソホロンジイソシアナート(IPDI)などを含むが、これらに限定されない。以下に示されるイソホロンジイソシアナート(IPDI)は、本発明によるポリウレタンポリマーを製造するのに現在のところ好ましいジイソシアナートである。
(b.ジオール成分)
ジオール成分の選択には、本質的に制約はない。ジオール成分は、典型的な例では、所望により1つ以上の不飽和結合を含みそして所望により1つ以上のヘテロ原子を含む、両末端でヒドロキシル官能基を有する直鎖または分枝鎖のスペーサーを含む。ジオールは、例えば、アルキルジオール、ポリエーテルジオール、ポリエチレンポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエステルアミドポリオール、ポリチオエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリアセタールポリオール、ポリオレフィンポリオールなどである。
好適なアルキルジオールは、C−C30アルキルジオール例えば1,6−ジヒドロキシヘキサン、1,7−ジヒドロキシヘプタン、1,8−ジヒドロキシオクタン、1,9−ジヒドロキシノナン、1,10−ジヒドロキシデカン、ミリスチルアルコール二量体、イソセチルアルコール二量体、イソステアリルアルコール二量体、ラウレス−3アルコール二量体、オクチルドデシルアルコール二量体などを含むが、これらに限定されない。
好適なポリエーテルジオールは、式HO−(R−O)−H(式中、Rは2−10炭素原子好ましくは2−3炭素原子を有する分枝鎖または直鎖のアルキル基を表し、nは2から約200好ましくは2から約100そしてさらに好ましくは約2から約50の整数である)のポリアルキレンオキシドジオールを含む。さらに好ましくは、ジオールは、式HO−(CHCHR−O)−H(式中、RはH(ポリエチレングリコール、PEG)またはCH(ポリプロピレングリコール、PPG)を表す)のものである。エチレングリコールおよびプロピレングリコールのランダムコポリマー、交互コポリマーおよびブロックコポリマーも有用であることが考えられる。
ジオール成分は、例えば脂肪族ジカルボン酸とグリコールとの縮重合により得られる生成物を含むポリエステルグリコールを含むことができる。脂肪族ジカルボン酸の例は、コハク酸、マロン酸、グルタール酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸およびシクロヘキサンジカルボン酸を含む。グリコールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチレングリコール、ペンタエリスリトール、ポリエーテルグリコールなどを含むが、これらに限定されない。
ジオールは、式
(式中、mは2から約5000、好ましくは2から約2500そしてさらに好ましくは約2から約1000の整数であり、そしてRおよびRは、それぞれの場合独立して置換したまたは置換していない分枝鎖または直鎖のC−C10アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基であって、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ネオ−ペンチル基、第三級ペンチル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、ハロアルキル基、ベンジル基、アルキル−アリール基、置換または未置換のアリール基またはヘテロアリール基、C−Cアルコキシ基、アミノ基、ヒドロキシル基、ヒドリド基、カルボキシ基、シアノ基またはハロゲンからなる群から選ばれる)の有機シロキサンジオールでもよい。好ましくは、RおよびRは、独立して、C−Cアルキル基であり、そしてさらに好ましくは、C−Cアルキル基である。現在好ましい態様では、RおよびRの少なくとも1つは、メチル基であり、そしてさらに好ましくは、RおよびRの両者は、メチル基である。RおよびRの両者がメチル基である場合、有機シロキサンポリマーは、通常ジメチコーンとして知られているポリジメチルシロキサンである。
有機シロキサンポリマーは、さらに、TタイプまたはQタイプの分枝点を有するモノマーからなる。存在するとき、TおよびQの構造は、典型的な例では、有機シロキサンポリマー中の全繰り返し単位の約50%より少なく、好ましくは約20%より少なくそしてさらに好ましくは約10%より少ない。
他の興味のあるジオールは、前記のジオールの任意のものへのポリアルキレンオキシドジオール例えばPEGまたはPPGの付加により製造できる。例えば、ヒドロキシカルボン酸例えばヒドロキシカプロン酸は、ポリアルキレングリコールによりエステル化されてジオールを生成する。同様に、有用なジオールは、ポリアルキレングリコールによるラクトン例えばブチロラクトンおよびカプロラクトンのトランスエステル化により得られる。
上記の有機シロキサンによるポリアルキレングリコール例えばPEGのブロックコポリマーについて特に述べておく必要がある。この態様の1つにおいて、ジオール成分は、式−(R−O)−Hを有する第一の成分と有機シロキサンポリマーから誘導されたジオールからなる第二の成分とのコポリマーである。コポリマーの1つの例は、式
(式中、n、m、R、RおよびRは前記同様であり、そしてZは1−10炭素原子を含み所望により1つ以上のヘテロ原子を含む結合基またはスペーサー基である)を有する。好ましくは、Zは式
の基である。
コポリマーは、好ましくは、式ABA(式中、Aはポリアルキレングリコール成分を表し、Bはポリ有機シロキサン成分を表す)のものであるが、また例えば式AB、BAB、ABABなどのコポリマーもある。これらのコポリマーは、ビス−PEG−ジメチコーンジオールとして当業者に周知のものを含む。
特に興味のあるものでは、ビス−PEG−ジメチコーンジオールは、構造
(式中、mおよびnは前記同様である)を有する。化合物は、Chemical Abstracts登録番号CAS102783−01−7と命名されている。
本発明によるウレタンポリマーは、またジオールの混合物およびジイソシアナートの混合物を含み、そしてブロックコポリマー、交互コポリマーまたは統計コポリマーでもよい。
(c.好ましいポリウレタン)
以下の構造は、本発明による現在好ましいポリウレタンポリマーの例である。
(式中、nおよびmは前記同様であり、yは重合度を表しそしてxは末端基である)。
yは、約50000より大きい、好ましくは約75000より大きいそしてさらに好ましくは約100000より大きい重量平均分子量、そして約130000cpsから約2500000cps、好ましくは約400000cpsから約2600000cpsそして最も好ましくは約750000cpsから約2600000cpsに及ぶ粘度を有するポリマーを提供するように選ばれる。
末端基Xの選択には本質的に制約はない。Xは、ポリマーの親油性、水溶性、粘着性、粘度などの1つ以上の性質を改変するのに選択される。好ましくは、Xは、イソシアナート官能基と反応性のヒドロキシル基または他の官能基を含む。そのため、Xは、例えば本明細書に記載されたジオールの任意のものを含む、アルコール、ジオールまたはポリオールを表すが、これらに限定されない。
1つの態様の例では、Xは、ポリプロピレングリコールPPG−26を表す。XがPPG−26の場合、ポリウレタンポリマーは、提案されたINCIの名称ビス−PEG−1ジメチコーン−ポリプロピレングリコール−26/IPDIコポリマーを与えられ、そしてPolyderm(商標)PPI−SI−Gの名の下でAlzo Internationalから市販されている。
他の好ましい態様では、Xは以下に示される二量体ジオールである。
Xが二量体ジオールを表す場合、ポリウレタンポリマーは、提案されたINCIの名称ビス−PEG−1ジメチコーン−二量体ジオール/PDIコポリマーを与えられ、そしてPolyderm(商標)PPI−SI−GDの名の下でAlzo Internationalから市販されている。
また他の好ましい態様では、Xは、以下に示されるトリメチロールプロパンジオレエートを表す。
この場合、ポリウレタンポリマーは、提案されたINCIの名称ビス−PEG−1ジメチコーン−トリメチロールプロパンジオレエート/PDIコポリマーを与えられ、そしてPolyderm(商標)PPI−SI−DOの名の下でAlzo Internationalから市販されている。
(d.化粧品)
高分子量ポリウレタンポリマーは、任意の化粧品処方物中に配合できる。本発明の高分子量ポリウレタンは、耐久性の利点に加えて光沢性を強化するために、理想的には、リップ製品、ネイルエナメルおよびマスカラに適しているが、それらは、耐久性が望まれるファンデーション、アイシャドウ、ほほ紅など(これらに限定されないが)を含む他の化粧品組成物の処方にも有用である。本明細書で記載された高分子量ポリウレタンポリマーにより任意のこのような化粧品を処方することは、当業者の技量の範囲内である。
本発明の化粧品処方物中に配合されるべきこれらのフィルム形成性ポリウレタンポリマーの量は、典型的な例として、約0.1重量%から60重量%、特に約2重量%から40重量%そして好ましくは約5重量%から約20重量%である。
化粧品組成物は、有利には、オーバーコート(保護膜)の層を適用する必要性を排除する一体化した処方物として提供される。口紅またはリップグロス製品を含む任意の従来の化粧品中に本発明の高分子量ポリウレタンを処方することは、当業者の技量の範囲内である。口紅およびリップカラーは、例えば、従来のフィルム形成剤の代わりに高分子量ポリウレタンを含むことにより製造できる。このような従来の唇用製品は、米国特許6509009、6428797、6261576、5747017、5318775および4935228(これらの記述は、本明細書に参考として引用される)を含むが、これらに限定されない。
組成物は、典型的な例として、1つ以上の着色剤を含む。望まれる色彩を生ずるために、着色剤および着色剤の組み合わせを選ぶことは、当業者の技量の範囲内である。顔料、レーキおよび染料を含む好適な着色剤は、当業者に周知であり、そしてC.T.F.A.International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、10版、2004(その内容は、本明細書に参考として引用される)に開示されている。有機顔料は、例えば、FD&C染料、D&C染料(D&Cレッド、No.2,5,6,7,10,11,12、13,30および34、D&CイエローNo.5、ブルーNo.1、バイオレットNo.2を含む)を含む。無機顔料の例は、金属酸化物および金属水酸化物例えば酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化鉄(α−Fe,y−Fe,Fe,FeO)、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、水酸化鉄、二酸化チタン、低級酸化チタン、酸化ジルコン、酸化クロム、水酸化クロム、酸化マグネシウム、酸化コバルト、酸化セリウム、酸化ニッケルおよび酸化亜鉛、並びに酸化複合体および水酸化複合体例えば鉄チタネート、コバルトチタネートおよびコバルトアルミネートを含むが、これらに限定されない。他の好適な着色剤は、ウルトラマリンブルー(すなわち、硫黄を含む珪酸アルミニウムナトリウム)、プルシャンブルー、マンガンバイオレット、ビスマスオキシクロリド、タルク、雲母、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウムアルミニウム、シリカ、チタネート化雲母、酸化鉄チタネート化雲母などを含む。着色剤は、例えばフルオロポリマーにより表面変性されて、例えば米国特許6471950、548254および4832944(これらの内容は、本明細書に参考として引用される)に記載されたように、着色剤の1つ以上の特徴を調節できる。好適な真珠光沢顔料は、ビスマスオキシクロリド、グアニン、並びに米国特許5340569(この内容は本明細書に参考として引用される)に開示されたようなタン成分として二酸化チタン、チタン低級酸化物またはチタンオキシニトリドを含むチタン複合物質を含むが、これらに限定されない。他の好適な真珠光沢物質は、典型的な例として、雲母、ポリエチレンテレフタレート、ビスマスオキシクロリド、酸化アルミニウム、ホウ珪酸カルシウム、合成フラアロフロゴパイト(flourophlogopite)(合成雲母)、シリカ、アクリレートコポリマー、メチルメタクリレートなどのような基体上の二酸化チタンの顔料または層である。
着色剤/真珠光沢剤は、組成物の全重量の0.1%から50%そしてより良く2%から30%である。
化粧品組成物は、さらに、製品に望ましい体質をもたらすために、1つ以上のワックス、脂肪およびエモリエントを含む。脂肪は、天然の動物および植物の脂肪および油、半合成脂肪および油であり、それらの例は、アボカド油、あまに油、アーモンド油、いぼたろう、シソ油、オリーブ油、カカオバター、カポックワックス、カヤ(kaya)油、カルナウバワックス、肝油、カンデリラワックス、ウシタロー、ウシの足の油(beef foot oil)、ウシの骨の油、水素化ウシタロー、アプリコット実油、クジラろう、水素化油、コムギ胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、米ぬか油、サトウキビワックス、サザンカ(sasanqua)油、ベニバナ油、シアバター、シナアブラギリ油、シナモン油、ホホバワックス、シェラックワックス、カメ油、大豆油、茶種子油、椿油、マツヨイグサ油、トウモロコシ油、菜種油、日本桐油、米ぬかワックス、胚芽(germ)油、ウマ脂肪、パーシック油、パーム油、パーム実油、ひまし油、水素化ひまし油、ひまし油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ベイラムワックス、ホホバ油、マカダミアナッツ油、みつろう、ミンク油、綿実油、綿ワックス、もくろう、ハゼ実油、モンタンワックス、ココナッツ油、水素化ココナッツ油、トリココナッツ油脂肪酸グリセリド、ヒツジタロー、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元したラノリン、ラノリンアルコール、硬度ラノリン、ラノリンアセテート、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ヘキシルラウレート、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素化ラノリンアルコールエーテル、および卵黄油を含む。さらに、本明細書で使用されるとき、用語「POE」は、ポリオキシエチレンを意味する。
本発明の化粧品組成物は、所望により、他の活性成分および不活性成分を含むことができ、賦形剤、充填剤、乳化剤、抗酸化剤、界面活性剤、フィルム形成剤、キレート剤、ゲル化剤、濃厚化剤、エモリエント、湿潤剤、モイスチャライザー、ビタミン、ミネラル、粘度および/またはレオロジー変性剤、サンスクリーン、角質溶解剤、色素除去剤、レチノイド、ホルモン性化合物、アルファ−ヒドロキシ酸、アルファ−ケト酸、抗マイコバクテリア剤、抗かび剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、鎮痛剤、リピド性化合物、抗アレルギー剤、H1またはH2抗ヒスタミン剤、抗炎症剤、抗刺激原剤、抗新生物剤、免疫系促進剤、免疫系抑制剤、抗アクネ剤、麻酔剤、抗敗血症剤、昆虫忌避剤、皮膚清涼化合物、皮膚保護剤、皮膚浸透促進剤、剥離剤、潤滑剤、香料、着色剤、染色剤、脱色素剤、色素沈着低下剤、保存料、安定剤、薬剤、光安定剤、球状粉末およびこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。前述に加え、皮膚の疾患を治療する任意の他の化合物も含むことができる。
有用であると思われる活性および不活性の成分の特定の例は、抗酸化剤/ラジカルスカベンジャー例えばアスコルビン酸(ビタミンC)およびその塩、脂肪酸のアスコビルエステル、アスコルビン酸誘導体(例えば、マグネシウムアスコビルホスフェート)、トコフェロール(ビタミンE)、トコフェロールソルベート、トコフェロールアセテート、トコフェロールの他のエステル、ブチル化ヒドロキシ安息香酸およびそれらの塩、6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸(Trolox(商標)の下市販されている)、没食子酸およびそのアルキルエステル特に没食子酸プロピル、尿酸およびその塩およびアルキルエステル、ソルビン酸およびその塩、アミン(例えば、N、N−ジエチルヒドロキシアミン、アミノ−グアニジン)、スルフヒドリル化合物(例えば、グルタチオン)、ジヒドロキシフマール酸およびその塩、リシンピドレート、アルギニンピロレート、ノルヒドログアイアレチン酸、バイオフラボノイド、リジン、メチオニン、プロリン、スーパーオキシドディスムターゼ、シリマリン、茶抽出物、ブドウ皮/種子抽出物、メラニンおよびローズマリー抽出物が使用できるが、これらに限定されない。好ましい抗酸化剤/ラジカルスカベンジャーは、トコフェロールソルベートおよびトコフェロールの他のエステル、さらに好ましくはトコフェロールソルベートである。例えば、局所組成物中で本発明に適用できるトコフェロールソルベートの使用は、米国特許4847071(その内容は、本明細書に参考として引用される)に記載されている。
耐久性および光沢のあるリップグロスは、以下の通りである。
6.00重量%の微結晶状石油ワックス、1.38重量%のカンデリラワックス、1.00重量%のC30−40アルキルメチコーンワックス、0.68重量%のOzokerite 170−Dワックス、0.55重量%のMicro Wax White、11.00重量%のビス−PEG−1ジメチコーン−トリメチロールプロパンジオレエート/PDIコポリマー(ウシ)(Alzo、Polyderm(商標)PPI−SI−DO)、8.14重量%のホホバ油、7.00重量%のラノリン−弱い臭い、5.00重量%のワセリン、4.00重量%のステアリルPPG−3ミリスチルエーテル二量体ジリノレエート、2.00重量%のフェニルトリメチコーン、0.60重量%の加水分解されたコムギ蛋白(モイスチャライザー)、0.50重量%のコレステリルBLOグルタメート(モイスチャライザー)、0.25重量%のアロエ抽出物(モイスチャライザー)、0.20重量%のトコフェリルアセテート−合成(抗酸化剤)、14.00重量%のジフェニルジメチコーン、13.00重量%のメチルトリメチコーン、9.50重量%の水素化ポリシクロペンタジエン/イソドデカン(フィルム形成剤)、2.00重量%のナイロン粉末−球状、0.10重量%のアクリレートコポリマー、0.10重量%の香料、5.71重量%の二酸化チタン、2.90重量%の酸化鉄レッド、2.55重量%のブラウンアンバーオキシド、0.68重量%の化粧品用レッドオキシド、0.41重量%のD&CレッドNo.7、0.75重量%のカラロナ・ボルドー(Colorona Bordeaux)。
他の耐久性および光沢のあるリップグロスは、以下の通りである。
46.62重量%の水素化ポリイソブテン/ゲル化剤/BHT、33.25重量%の60%w/wビス−PEG−1ジメチコーン−ポリプロピレングリコール−26/IPDコポリマー(イソデカン中)(Alzo,Polyderm(商標)PPI−SI−G)、2.5重量%のポリブテン、0.2重量%のポリエチレン、1.9重量%のワセリン、5.0重量%のジイソステアリルフマレート、0.1重量%の安息香酸、1.24重量%の雲母、2.3重量%の二酸化チタン、0.55重量%の化粧品用レッドオキシド、0.55重量%の酸化鉄イエロー、2.8重量%の酸化鉄レッド、1.3重量%のD&CレッドNo.7、1.36重量%の硫酸バリウム、1.00重量%のセラミド(大豆油中)、0.20重量%の香料、0.03重量%のビタミン濃縮物、0.10重量%の合成ワックス。
本明細書において述べたすべての特許および公開特許は、本明細書において参考として引用する。
或る改変および改良は、前記の記述を読むことにより、当業者に生ずるだろう。すべてのこれらの改変および改良が、簡略さおよび読みやすさのために本明細書から除かれたが、請求の範囲の範囲内において適切であることを理解すべきである。

Claims (17)

  1. 少なくとも約50000の重量平均分子量を有するフィルム形成性ポリウレタンポリマーを含む化粧品組成物であって、該ポリウレタンポリマーは、ヒトの身体の表面に適用されるとき耐久性のあるフィルムを付与する有効量で存在することを特徴とする化粧品組成物。
  2. 該ポリウレタンポリマーが少なくとも約75000の重量平均分子量を有する請求項1の化粧品組成物。
  3. 該ポリウレタンポリマーが少なくとも約100000の重量平均分子量を有する請求項2の化粧品組成物。
  4. 該ポリウレタンポリマーが、式
    (式中、Rは、それぞれの場合に独立して、2−10炭素原子を有する所望により置換された分枝鎖または直鎖のアルキル基を表し、nは2から約200の整数であり、RおよびRは、それぞれの場合に、所望により置換された分枝鎖または直鎖のC−C10アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキル−アリール基、アリール−アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、ヒドロキシル基、ヒドリド基、カルボキシ基、シアノ基およびハロゲンからなる群から独立して選ばれ、mは2から約5000の整数であり、そしてZは、所望により1つ以上のヘテロ原子を含む1−10炭素原子を含む結合基またはスペーサー基を表す)のジオールとジイソシアネートとの間の反応の生成物を含む請求項1の化粧品組成物。
  5. が、それぞれの場合に、基−CH−CH−である請求項4の化粧品組成物。
  6. およびRが、それぞれの場合に、メチル基である請求項4の化粧品組成物。
  7. 該ジイソシアナートが、イソホロンジイソシアナートからなる請求項4の化粧品組成物。
  8. 該ポリウレタンポリマーが、ビス−PEG−1ジメチコーン−プロピレングリコール/PDIコポリマー、ビス−PEG−1ジメチコーン二量体ジオール/PDIコポリマーおよびビス−PEG−1ジメチコーン−トリメチロールプロパンジオレエート/PDIコポリマーからなる群から選ばれる請求項1の化粧品組成物。
  9. ヒトの表面へ、少なくとも約50000の重量平均分子量を有するポリウレタンポリマーを含む組成物を適用することからなるヒトの表面に化粧品フィルムを施す方法であって、該ポリウレタンポリマーは、ヒトの表面に耐久性のあるフィルムを付与するのに有効な量で存在することを特徴とするヒトの表面に化粧品フィルムを施す方法。
  10. 該ポリウレタンポリマーが少なくとも約75000の重量平均分子量を有する請求項9の方法。
  11. 該ポリウレタンポリマーが少なくとも約100000の重量平均分子量を有する請求項10の方法。
  12. 該ポリウレタンポリマーが、式
    (式中、Rは、それぞれの場合に独立して、2−10炭素原子を有する所望により置換された分枝鎖または直鎖のアルキル基を表し、nは2から約200の整数であり、RおよびRは、それぞれの場合に、所望により置換された分枝鎖または直鎖のC−C10アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキル−アリール基、アリール−アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、ヒドロキシル基、ヒドリド基、カルボキシ基、シアノ基およびハロゲンからなる群から独立して選ばれ、mは2から約5000の整数であり、そしてZは、所望により1つ以上のヘテロ原子を含む1−10炭素原子を含む結合基またはスペーサー基を表す)のジオールとジイソシアネートとの間の反応の生成物を含む請求項11の方法。
  13. が、それぞれの場合に、基−CH−CH−である請求項12の方法。
  14. およびRが、それぞれの場合に、メチル基である請求項12の方法。
  15. 該ジイソシアナートが、イソホロンジイソシアナートからなる請求項12の方法。
  16. 該ポリウレタンポリマーが、ビス−PEG−1ジメチコーン−プロピレングリコール/PDIコポリマー、ビス−PEG−1ジメチコーン二量体ジオール/PDIコポリマーおよびビス−PEG−1ジメチコーン−トリメチロールプロパンジオレエート/PDIコポリマーからなる群から選ばれる請求項9の方法。
  17. 化粧品組成物が唇用組成物である請求項1の化粧品組成物。
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