JP2009522165A - 航空機操縦室開閉ガラス窓のケーブル保護誘導装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は一方で開口部を塞ぐために設けられる航空機操縦室の開閉ガラス窓（10）に他方でその支持材(14）につながる少なくとも1本のケーブル（22）の保護誘導装置を対象とするものであって、巻き付き面に応じて変形できると同時に、チェーンケーブル(26)の両側で前記ケーブル（22）を保護誘導できるチェーンケーブル（26）、取り外しの平行移動にほぼ平行である回転接合軸（36）の周りに回転できるように開閉ガラス窓（10）に関して回転接合される第１支持材（28）、ならびに取り外しの平行移動にほぼ平行である回転接合軸（38）周りに回転できるように支持材（14）に関して回転接合される第２支持材（30）が含まれること、ならびに第１および第２支持材（28,30）がコーナープレート状の横断面を有することを特徴としている。
【選択図】図４Ａ
【選択図】図４Ａ
Description
本発明は航空機操縦室の開閉ガラス窓の給電ケーブルといったケーブルの保護誘導装置に関係する。
操縦室には少なくとも１隅に１ヶ所の開閉ガラス窓を組み込んだフロントガラス部が含まれる。この開閉ガラス窓にはフロントガラスの領域に設置され、開口部を仕切る支持材に関連して移動するガラス窓枠が含まれる。
開閉ガラス窓を開くためには、前記開閉支持ガラス窓をずらすための操縦室の内側向けた第１平行移動、次いで開口部の取り外しのためにフロントガラスにほぼ平行に開閉ガラス窓をすべらせるための第２平行移動の実行が必要である。このため、開口部には下部部分にこれらの２種の平行移動時にその上に開閉ガラス窓をすべらせることのできる滑り面を定める上部飾り部が含まれる。この滑り面は、特に操縦室の形状に応じて全体的に20度から40度傾斜している。
開閉ガラス窓を開くためには、前記開閉支持ガラス窓をずらすための操縦室の内側向けた第１平行移動、次いで開口部の取り外しのためにフロントガラスにほぼ平行に開閉ガラス窓をすべらせるための第２平行移動の実行が必要である。このため、開口部には下部部分にこれらの２種の平行移動時にその上に開閉ガラス窓をすべらせることのできる滑り面を定める上部飾り部が含まれる。この滑り面は、特に操縦室の形状に応じて全体的に20度から40度傾斜している。
一般的に開閉ガラス窓は霜取りや照明装置の給電用に設けられる少なくとも１本のケーブルを介して支持材に接合される。
閉窓ガラスの移動を可能にするためケーブルには「豚のしっぽ」の形をした部分が含まれる。
この単純な解決策ではこの「豚のしっぽ」の形のケーブルがたった数回の繰り返し後には緩む傾向にあるので満足ではない。この緩んだケーブルはそれに足をとられうる乗組員にとり厄介となるだけでなく航行計器が引っ掛かりうることを考慮すれば危険でもある。
さらに、「豚のしっぽ」の形がケーブルの機械的に固定されないことにより、ケーブルが各端部に挟まって内部電気ケーブルの破損を招きうる危険が生じうる。このことは前記ケーブルにより給電される機器、特に霜取り装置の機能不全となって現れることになる。
本発明は開閉ガラス窓とその機能不全と乗組員にとり厄介な危険を抑制可能にする支持材を結合するケーブルの誘導保護装置を提案して先行技術の不都合を緩和することを目的とするものである。
このため、本発明は一方で開口部を塞ぐために設けられる航空機操縦室の開閉ガラス窓を、他方でその支持材を結合し、前記窓ガラスが、第1平行移動により操縦室内部の方に支持材によりずらされる中間位置を占めるように、次いで取り外しの第２平行移動により開口部を取り出すように平行移動できる少なくとも1本のケーブルの誘導保護装置を対象とするもので、前記チェーンケーブルの両側で巻きつき面により変形できると同時に前記ケーブルを保護誘導できるチェーンケーブル、取り外しの平行移動にほぼ平行な回転接合軸周りに回転できるよう開閉ガラス窓に関して回転接合される第１支持材、ならびに取り外しの平行移動にほぼ平行な回転接合軸周りに回転できるように支持材に関して回転接合される第２支持材が含まれること、ならびに第１および第２支持材がコーナープレート状態の横断面を有し、該コーナープレートの一方の枝部がチェーンケーブルに対する支持点として利用でき、他方の枝部がチェーンケーブルの保護部品として利用されるとともに、開閉ガラス窓に関しても、開閉ガラス窓支持材に関してもその自由縁の領域で回転可能に接合されることを特徴とする。
この構成により剛性を確実に保ちながら開閉ガラス窓の作動時に変形できるケーブルの保護獲得が可能である。
様々な図上に、航空機操縦室のフロントガラスに組み込まれる支持材14により開口部12を塞ぐことができる開閉ガラス窓10が示されている。
ある実施形態によると、開閉ガラス窓には霜取り装置を組み込むかあるいは例えばローラーまたはその他の装置を支持しうるガラスがはめ込まれた窓枠が含まれる。
この開閉ガラス窓10は図１Aに示される閉鎖位置を占めるよう支持材14に関して移動可能であり、この図では、開口部12を露わにする図２Bに示される開口部12および開放位置を塞いでいる。片方の位置から他方の位置に移るため、開閉ガラス窓10は、支持材14についてずらされた図１Bで示される位置を占めるように、操縦室の内側に向う矢印16で実現される第１平行移動により次いで開口部12を露出するように矢印18により実現される前記取り外しの第２平行移動により平行移動可能である。
ある実施例によると、支持材には、閉鎖位置と開放位置との間の位置の変化時に開閉ガラス窓下の下部部分に開閉ガラス窓を滑動させられる滑り面を定める上部飾り部20が含まれる。この滑り面は全体がほぼ20度から40度までの数十度程度軽く傾斜している。図4Aおよび図４Bには、実際には傾斜しているはずでも表示を単純にするため滑り面が水平に示されている。
開閉ガラス窓10と支持材14間の連結、開閉ガラス窓10と支持材14の形態、大きさ、および様々な部品の材料は専門家であれば既知であるのでもはや詳しくは述べない。
開閉ガラス窓10と支持材14は少なくとも１本のケーブル22、特に開閉ガラス窓に組み込まれるかあるいはこれにより支持される機器の給電用の電気ケーブルにより結合される。
説明を続けるため、ケーブルとは１本のケーブルあるいは相互に併設される１本のケーブル全体と理解され、これらのケーブルは、例えば、給電または信号伝達に関する様々な機能を有しうる。
本発明によると、誘導保護装置24が開閉ガラス窓10と支持材14間のケーブル22用に設けられる。この装置24には一方で開閉ガラス窓10に関して回転接合される第１支持材28、他方で支持材14に関し回転接合される第２支持材30に結合されるチェーンケーブル26が含まれる。
チェーンケーブル26には前記チェーンケーブル26が巻き付き面と呼ばれる面で変形できるように相互に平行回転軸を介して２つずつ結合される複数のチェーン環が含まれる。こうして、チェーンケーブル26はその長さが図３Aおよび３Cに例示されるように開閉ガラス窓および支持材の相対位置に応じて変化できる枝部を利用してU字形をしていると同時に、その隔たりの量は特に、図３Aと３Bに示されるように開閉ガラス窓の最初の平行移動時に変化させうる。
チェーンケーブル26のチェーン環は、例えばU字横断面を使用してケーブル22の誘導や保護の要素として利用されるために適合した形態を有する。
ある実施例によるとチェーンケーブル26はプラスチック材料製であって良い。
本発明のある特徴によると、チェーンケーブル26は、ケーブル22を保護するため一定の剛性を維持しながら開閉ガラス窓の動きに追従して変形が可能である。さらに、チェーンケーブルが一定の閾値以下にはなりえないコイル半径により巻きつくのでケーブルは挟まりえない。
チェーンケーブル26の第１端部32は第１支持材28に結合されるとともに、チェーンケーブル26の第２端部34は第２支持材30に結合される。従って、図３Aから図３Cまでに示されるように、チェーンケーブルの第１枝部と第２枝部がそれぞれ第１支持材28と第２支持材30にそれぞれ押しあてられる。
第１支持材28は取り外しの平行移動18にほぼ平行に回転接合軸36周りに回転できるように開閉ガラス窓10に関して回転接合される。ある実施例によるとこの回転接合は回転軸36の蝶番により具体化可能である。
第２支持材30は取り外しの平行移動18にほぼ平行に回転接合軸38の周りに回転できるように支持材14に関して回転接合される。ある実施例ではこの回転接合は回転軸38の蝶番により得られることができる。
ある実施形態によると、第１および第２支持材28,30はコーナープレート状態の横断面を有し、該コーナープレートの一方の枝部はチェーンケーブル26の支持点として利用可能であり、他方の枝部はチェーンケーブルの保護部品として利用されると同時に、開閉ガラス窓に関しても、支持材14に関してもその自由縁の領域で回転接合される。
回転接合部36と38は、図４Aと４Bに示されるように開閉ガラス窓の第１平行移動16時のチェーンケーブル26の巻きつき面の傾斜の変更のために必要である。
チェーンケーブル26は、図３Aと３Bとの示されるように、前記窓ガラスの開口部からの取り外しを可能にする開閉ガラス窓と支持材間の第１平行移動運動だけでなく、前記チェーンケーブル26の巻きつき半径の変化により開閉ガラス窓がその支持材から遠ざかれるようになる第１平行移動動作にほぼ直角なもうひとつの平行移動運動も可能とする。
もう１つの利点によると、ケーブル22はチェーンケーブルが原因の挟み込みを受けないことにより機能不全のリスクが抑制できる。
図4A、4B、5A、および5Bでは、本発明のある好ましい実施形態による誘導保護装置が示される。
開閉ガラス窓10にはその下部縁領域に支持材の上部飾り部20にほぼ平行なケーシングカバー40が含まれる。このケーシングカバー40は、開閉ガラス窓が閉鎖位置にある時に操縦室の内側の方に向けられる上部飾り部20の縁に関して操縦室の内側に向かってずらされた操縦室の内側に向けられる縁を有するように延びる。ケーシングカバー40には回転接合軸36が設けられる自由端領域の下部の方に向けられる折り返し縁部42が含まれ、第１支持材28が前記回転接合軸36の周りに回転可能である。
上部飾り部20には、回転接合軸38が設けられる自由端の領域に下部部分に下方に向けられる脚部44が含まれ、第２支持材30は前記回転接合軸38の周りに回転可能である。チェーンケーブル26は第１および第２支持材28、30の間に挿入される。
この構成によると、チェーンケーブル26はケーシングカバー40により保護されると同時にケーシングカバー40の下に配置されることにより乗組員達にとって邪魔になる危険が抑制される。
変型状態では、ケーブルの保護誘導装置は開閉ガラス窓の上部縁の領域に配置可能である。
開閉ガラス窓が閉鎖位置にある時、図４Aと５Aに示されるように、チェーンケーブル26は半径の小さな巻き付きを有すると同時に、第１支持材28は第２固定支持材30の第１端部に配置される。開閉ガラス窓を開けたい時に、ガラス窓を前記支持材14から遠ざけるように第１平行移動を実行する必要がある。図4Bに示されるように、開閉ガラス窓10が中間位置にある時に、チェーンケーブル26はより大きい巻き付き半径を有する。開閉ガラス窓が第２平行移動後の開放位置ある時には第１支持材28は閉鎖位置に関する固定第２支持材30の他方の端部に配置される。
その他の特徴と利点は後に続く本発明の説明、つまり付録の図面に関する例としてのみ与えられる説明から浮かび上がろう。すなわち、
Claims (3)
- 一方で開口部（12）を塞ぐため設けられる航空機キャビンの開閉ガラス窓（10）他方で、支持材（14）を結合し、前記開閉ガラス窓(10)が、キャビン内側に向けてその第１平行移動（16）により支持材（14）に関してずらされた中間位置を占めるように、次いで取り外しの第２平行移動（18）により開口部（12）を開放するように平行移動できる少なくとも１本のケーブル(22)の保護および誘導装置であって、前記チェーンケーブル（26）の両側で巻きつき面により変形するとともに、前記ケーブル（22）を保護かつ誘導できるチェーンケーブル（26）、取り外しの平行移動（18）にほぼ平行な回転接合軸（36）の周りに回転できるように開閉ガラス窓（10）に関して回転接合される第１支持材（28）、ならびに取り外しの平行移動（18）にほぼ平行な回転接合軸（38）の周りに回転できるように支持材（14）に関し回転接合される第２支持材（30）が含まれること、ならびに第１および第２支持材（28,30）はコーナープレート状の横断面を有し、該コーナープレートの片方の枝部がチェーンケーブル（26）の支持に利用できて、もう片方の枝部がチェーンケーブルの保護部品として利用されると同時に、開閉ガラス窓に関しても開閉ガラス窓の支持材に関してもその自由端に関して回転接合されることを特徴とするケーブル保護誘導装置。
- 前記チェーンケーブル（26）が巻きつき面内で変形できるように前記チェーンケーブル（26）相互に平行な回転軸を介してチェーンケーブル（26）に２つずつ結合される複数のチェーン環が含まれることを特徴とする請求項１に記載の保護誘導装置。
- 開閉ガラス窓の支持材（14）に結合される上部飾り部（20）に平行な開閉ガラス窓の下部部分に付加されるケーシングカバー（40）が含まれ、前記ケーシングカバー（40）に第１支持材（28）の回転接合軸（36）が設けられる自由端の領域の下方に向けられる折り返し縁部（42）が含まれ、該上部飾り部（20）にその下部部分に下方に向けられる脚部（44）が含まれ、その自由端の領域に第２支持材（30）の回転軸（38）が設けられることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の保護誘導装置。
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