JP2009516320A - 放射線源の電力を制御するシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
放射線源の電力を制御するシステムは、センサFS、フィードバックネットワークFN及び放射線源電力制御回路LPCCを有する。センサは、放射線源LSにより発生された放射線ビームLBPの一部を受け、放射線源の電力を表すアナログ信号AFSを供給する。フィードバックネットワークFNは、センサに接続される。放射線源電力制御回路LPCCは、フィードバックネットワークFN及び放射線源LSに接続される。フィードバックネットワークFNは、アナログ信号AFSに基づいてデジタル信号DFSを供給するサンプリングモジュールSMと、放射線源LSの電力を制御するため、振幅の補償を実行して、少なくとも1つのデジタルエラー制御信号ECSを放射線源電力制御回路LPCCに供給する少なくとも1つのエラー制御信号発生手段ECSGとを含むランレングス補償モジュールRCMを有する。
Description
本発明の態様は、データ記録装置に関する。より詳細には、本発明は、データ記録装置で使用される放射線源の電力を制御するシステムに関する。本発明の特定の用途は、光記録キャリアでのデータの読取り及び書込みのためにレーザを使用する光データ記録装置に関する。
本発明の別の態様は、データ記録装置で使用される放射線源の電力を制御する方法に関する。
本発明の別の態様は、データ記録装置で使用される放射線源の電力を制御する方法に関する。
文献US2002/0167980は、光記憶の用途向けの雑音低減フィードバックをもつレーザドライバを開示している。低雑音レーザビームを提供するため、雑音低減フィードバックネットワークが提供され、雑音低減信号を生成し、その信号をレーザ自身に供給する。雑音低減信号を生成するため、レーザの動作がモニタされ、フィードバック信号は、このモニタの直接的な結果である。モニタは、早送り感知検出手段により達成され、この手段は、動作しているレーザからレーザビームの一部を受ける。この早送り感知検出手段からの出力は、信号を反転及び増幅する増幅器に供給される。雑音低減フィードバックネットワークは、次いで、増幅された信号を受け、この信号を適切にフィルタリングし、それをレーザ自身に供給し、光媒体から記録されたデータを読取るために重要な周波数帯域のレーザビームにおける雑音を低減する。さらに、雑音低減フィードバック信号は、従来のレーザの連続波の動作を乱さないように、及び、従来のレーザの無線周波数変調との干渉を回避するように、十分に高いインピーダンスを有する。
しかし、このレーザ制御システムの雑音低減フィードバック信号の振幅は、光キャリアトラックでのマーク又はスペース(ランレングスとも呼ばれる)の長さとともに変化する。特に、かかる振幅の変化は、たとえばマークの書込みの間といった、データの記録の間に生じる。これにより、レーザパワーを制御する信号の雑音の不満足な増加となる。
本発明の目的は、特にレーザパワーの制御を改善するといった、従来の問題の少なくとも1つを克服するデータ記録装置で使用される放射線源のパワーを制御するシステムを提案する。
本発明の態様によれば、放射線源電力制御システムは、放射線源により生成される放射線ビームの一部を受け、放射線源の電力を表すアナログ信号を供給するセンサ、センサに接続されるフィードバックネットワーク、フィードバックネットワークと放射線源とに接続される放射線源電力制御回路を有する。フィードバックネットワークは、放射線源電力を表すアナログ信号に基づいてデジタル信号を供給するサンプリングモジュールを有するランレングス補償モジュール、及び、放射線源の電力を制御するため、振幅の補償を実行し、少なくとも1つのデジタルエラー制御信号を放射線源電力制御回路に供給する少なくとも1つのエラー制御信号発生手段を有する。
サンプリングモジュールは、アナログ前処理モジュール及びアナログ−デジタルコンバータを有し、サンプリングモジュールは、放射線源の電力を表すデジタル信号を供給する。
エラー制御信号発生手段は、積分及び除算モジュール、カウンティングモジュール、ルックアップモジュール、ルックアップテーブルモジュール及び乗算手段を有する。積分及び除算モジュール及びカウンティングモジュールは、放射線源の電力を表すデジタル信号と少なくとも1つのタイミング信号とを受ける。積分及び除算モジュールは、放射線源の電力を表すデジタル信号の複数のサンプルを蓄積することで合計を決定し、カウンティングモジュールは、少なくとも1つのタイミング信号に基づく期間の間に放射線源の電力を表すデジタル信号の複数のサンプルをカウントすることでランレングスを決定する。積分及び除算モジュールは、ランレングスで合計を除算することで複数のサンプルの平均を計算する。カウンティングモジュールに結合されるルックアップテーブルモジュールは、ランレングスに基づいてスケーリングファクタを決定する。ルックアップテーブルモジュール並びに積分及び除算モジュールに結合される乗算器は、複数のサンプルの平均をスケーリングファクタで乗算することで複数のサンプルのスケーリングされた値を計算する。
任意に、エラー制御信号発生手段は、乗算手段に接続され、後処理されたデジタルエラー制御信号を放射線源電力制御回路に供給する少なくとも1つのデジタル後処理モジュールを更に有する。
任意に、時間多重化手段は、乗算手段と少なくとも1つの後処理モジュールとの間で接続され、時間多重化手段は、デルタタイミング信号及び閾値タイミング信号を受け、デジタルデルタ信号又は閾値信号を放射線源電力制御回路に供給する。
特定の用途では、放射線源は、レーザビームを発生するレーザダイオードであり、センサは、光センサである。光センサは、放射線源の電力を表すフォワード(forward)感知アナログ信号を供給するフォワード感知検出手段である。
本発明の別の態様によれば、データ記録装置は、データ記録装置に挿入可能な記録キャリアに向けられる放射線ビームを発生する放射線源を有する。データ記録装置は、放射線源に結合される本発明に係る放射線源電力制御システムを有する。
本発明の更に態様によれば、放射線源電力の制御方法は、放射線源により発生される放射線ビームの一部を感知して、放射線源の電力を表すアナログ信号を供給するステップ、放射線源の電力を表すアナログ信号をサンプリングし、放射線源を表すデジタル信号を供給するステップ、放射線源の電力を制御するため、放射線源の電力を表すデジタル信号の複数のサンプルの振幅の補償を実行し、放射線源の電力の制御回路に少なくとも1つのデジタルエラー制御信号を供給するステップを含む。
振幅の補償は、少なくとも1つのタイミング信号に基づく期間の間に、放射線源の電力を表すデジタル信号の複数のサンプルを蓄積することで合計を決定するステップ、少なくとも1つのタイミング信号に基づく期間の間に、放射線源の電力を表すデジタル信号の複数のサンプルをカウントすることでランレングスを決定するステップ、ランレングスで合計を除算することで、複数のサンプルの平均を計算するステップ、ランレングスに基づいてスケーリングファクタを決定するステップ、複数のサンプルの平均スケーリングファクタで乗算することで、複数のサンプルのスケーリングされた値を計算し、放射線源の電力を制御するため、少なくとも1つのデジタルエラー制御信号を放射線源の電力制御回路を発生するステップを含む。
任意に、本方法は、放射線源の電力を表すアナログ信号を増幅し、増幅されたアナログ信号のオフセットをキャンセリンし、変更されたアナログ信号を供給するステップを更に含む。
任意に、本方法は、少なくとも1つのデジタルエラー制御信号を後処理するステップを更に含む。
任意に、本方法は、少なくとも1つのデジタルエラー制御信号を後処理するステップを更に含む。
光記録キャリアでのデータの読取り及び書込みのためにレーザを使用した光データ記録装置に関する本発明の特定の用途では、タイミング信号は、デルタタイミング信号及び閾値タイミング信号から構成され、デジタルエラー制御信号は、デジタルデルタ信号及びデジタル閾値信号から構成される。
更なる態様によれば、本発明は、放射線源制御システムのコンピュータプログラムプロダクトに関し、コンピュータプログラムプロダクトは、放射線源電力制御システムにロードされたとき、放射線源制御システムに本発明に係る方法を実行させる命令のセットを含む。
本発明は、デジタル実現でのスケーリングされたフォワード感知サンプルに基づいてデルタ及び閾値信号のシンプル且つ効率的な処理を可能にする。特に、本発明は、たとえば温度に関してレーザパワーのドリフトを制御するデジタル閾値及びデルタ信号を発生するのを可能にする。したがって、本発明は、光記録キャリアトラックのマークの書込みフェーズの間に閾値及びデルタ信号の標準偏差又は雑音を低減するのを可能にする。
本発明に係るレーザ制御システムのランレングス補償モジュールは、異なるランレングスについて振幅さを低減するため、振幅補償のスキームを実行するのを可能にする。したがって、本発明によれば、光データ記録装置の記録性能及び記録品質が改善される。
さらに、本発明のデジタル実現は、半導体プロセス/幾何学的な感度、電力消費量、及びレーザ電力制御回路のシリコンエリアを低減するのを可能にする。
本発明のこれらの態様及び他の態様は、以下に記載される実施の形態を参照して明らかにされる。
本発明は、例示を通して説明され、添付図面に限定されるものではなく、図面において、同じ参照符号は類似のエレメントを示す。
本発明は、例示を通して説明され、添付図面に限定されるものではなく、図面において、同じ参照符号は類似のエレメントを示す。
図1は、本発明のレーザパワー制御システムLCSを有するデータ記録装置を概念的に説明するブロック図である。
データ記録装置は、光記録キャリアOMでの情報の読取り及び書込みに関する動作を実行する。
データ記録装置は、メカニカルアレンジメントMA、光学ヘッドOH及び電子ユニット(部分的に図示)を有する。
データ記録装置は、光記録キャリアOMでの情報の読取り及び書込みに関する動作を実行する。
データ記録装置は、メカニカルアレンジメントMA、光学ヘッドOH及び電子ユニット(部分的に図示)を有する。
光記録キャリアOMは、記録装置に挿入されて示される。光記録キャリアOMは、ディスクの形状を有する。ディスクの表面は、ディスクの内側からディスクの外側への1つの螺旋の旋回を有する。トラックに記録されるバイナリ情報は、光学的に検出可能な部分、すなわちマーク及びスペースで表される。マーク及びスペースは、たとえば放射線ビームの反射における変動といった、それらの異なる光学特性のために検出可能である。
メカニカルアレンジメントMAは、図1において概念的及び部分的に表されており、一定の線速度モード又は一定の角速度モードの何れかに従ってディスクを回転するモータを有する。メカニカルアレンジメントMAは、トラックに関して光学ヘッドOHを正確に位置合わせするためにトラックスキャニングサーボシステム(図示せず)を更に有する。メカニカル回路は、ローディングユニット(図示せず)を更に有する。
光学ヘッドOHは、たとえばレーザビームである放射線ビームLBを発生する、たとえばレーザダイオードといった放射線源LSを有する。また、光学ヘッドOHは、光記録キャリアOMのトラックで、レーザビーム又はその一部をガイド及びフォーカスする様々な光学素子OEを有する。光学ヘッドOHは、光記録キャリアOMのトラック上の光学的に検出可能な部分により反射されるレーザビームを検出及び測定するため、たとえば4象限ダイオードといった検出手段DEを更に有する。
典型的に、電子回路は、データエンコーダ、制御ユニット、たとえばI2Cバスといったバスを通して互いに接続されるインタフェース回路、及びレーザパワー制御システムLCSを有する。データエンコーダ機能は、予め定義された記録フォーマットに従ってデータをエンコード及びデコードする。データエンコーダは、光記録キャリアOMにマークを書き込むために使用される信号、及びタイミング信号を供給する。制御ユニットは、光記録キャリアOMのトラックのスキャニング、及びコンシューマ電子装置(オーディオ装置、ビデオ装置、コンピュータ、テレビジョン等)からのコマンドに基づいて情報の読取りを制御する。インタフェース回路は、データ記録装置をコンシューマ電子装置に含まれる他の電子回路と接続するのを可能にする。レーザパワー制御システムLCSは、レーザパワー制御信号PCSを光学ヘッドOHに供給し、レーザ源LSの書込み電力を設定する。一般に、レーザ電力制御回路は、レーザ電力を制御するため、3つの入力信号に依存して動作する。入力信号は、デルタ信号、閾値信号及びアルファ信号として知られる。アルファ信号は、検出手段DEにより供給されるデジタル信号である。
レーザ電力制御システムLCSは、光センサFS、フィードバックネットワークFN及びレーザ電力制御回路LPCCを有する。
光センサFSは、たとえばレーザダイオードにより発生されたレーザビームの一部といった、放射線源LSにより発生された放射線ビームLBPの一部を受ける。放射線ビームLBPの一部は、光学素子OEのビームスプリッタにより供給される。光センサFSは、フォワード感知トラスデューサFSである場合がある。フォワード感知トランスデューサFSは、レーザパワーAFSを表すアナログ信号、すなわちアナログフォワード感知信号を供給する。
光センサFSは、フィードバックネットワークFNに接続される。フィードバックネットワークFNの出力は、レーザ電力制御回路LPCCに接続される。
フィードバックネットワークFNは、ランレングス補償モジュールRCMを有する。ランレングス補償モジュールRCMは、サンプリングモジュールSM及びエラー制御信号発生手段ECSGを有する。サンプリングモジュールSMは、レーザパワーAFSを表すアナログ信号を基づいてデジタル信号DFSを供給する。エラー制御信号発生手段ECSGは、以下に更に詳細に説明される振幅の補償を実行する動作を実行する。エラー制御信号発生手段ECSGは、少なくとも1つのデジタルエラー信号ECSをレーザパワー制御回路LPCCに供給する。
フィードバックネットワークFNは、光センサFSとランレングス補償モジュールRCMとの間に接続される増幅モジュールAMPを更に有する。
レーザ電力制御回路LPCCの出力は、レーザ源LSに接続される。レーザ電力制御回路LPCCは、レーザ電力制御信号PCSを提供する。特に、レーザ電力制御信号PCSは、レーザ源LSの書込み電力を設定するために使用される。
レーザ電力制御回路LPCCの出力は、レーザ源LSに接続される。レーザ電力制御回路LPCCは、レーザ電力制御信号PCSを提供する。特に、レーザ電力制御信号PCSは、レーザ源LSの書込み電力を設定するために使用される。
図2は、本発明の第一の実施の形態に係る、レーザ制御システムLCSのランレングス補償モジュールPCMを概念的に表す詳細なブロック図である。
ランレングス補償モジュールRCMは、サンプリングSM及びエラー制御信号発生手段ECSGを有する。
ランレングス補償モジュールRCMは、サンプリングSM及びエラー制御信号発生手段ECSGを有する。
サンプリングモジュールSMは、アナログ前処理モジュールAPRO、及び、フォワード感知アナログ−デジタルコンバータFSADCを有する。アナログ前処理モジュールAPROは、フォワード感知トランスデューサFSにより供給されるアナログフォワード感知信号AFS1を増幅する。また、アナログ前処理モジュールAPROは、アナログフォワード感知信号のオフセットのキャンセルを実行する。変更されたアナログフォワード感知信号AFS2は、フォワード感知アナログ−デジタルコンバータFSADCによりデジタル化される。アナログ−デジタルコンバータFSADCは、6又は8ビットの高周波アナログ−デジタルコンバータである。サンプリングモジュールSMは、デジタルフォワード感知信号DFSをエラー制御信号発生手段ECSGに供給する。
エラー制御信号発生手段ECSGは、デルタ信号発生手段ECSG1及び閾値信号発生手段ECSG2を有する。デルタ信号発生手段ECSG1は、第一の積分及び除算モジュールID、第一のカウンティングモジュールRNC1、第一のルックアップテーブルモジュールLKT1及び第一の乗算手段MU1を有する。デルタ信号発生手段は、第一の後処理モジュールPPRO1を更に有する。閾値信号発生手段ECSG2は、第二の積分及び除算モジュールID2、第2のカウンティングRNC2、第二のルックアップテーブルモジュールLKT2及び第二の乗算手段MU2を有する。閾値信号発生器は、第二の後処理モジュールPPRO2を更に有する。
図3は、上から下に、デジタルフォワード感知信号(電流強度IFS)、デルタ信号Tdelに関連するタイミング信号、閾値信号Tthrに関連するタイミング信号をそれぞれ示す。
典型的に、デルタタイミング信号及び閾値タイミング信号は、「ハイ」状態(すなわちバイナリ1)になく、逆に、同時に、「ロウ」状態(すなわちバイナリ0)にある。
典型的に、デルタタイミング信号及び閾値タイミング信号は、「ハイ」状態(すなわちバイナリ1)になく、逆に、同時に、「ロウ」状態(すなわちバイナリ0)にある。
デルタ信号発生手段ECSG1は、図2に示されており、デジタルデルタ信号DSdelを発生する動作を実行する。第一の積分及び除算モジュールID1及び第一のカウンティングモジュールRNC1は、互いに接続される。両者は、サンプリングモジュールSMからのデジタルフォワード感知信号DFS、及びタイミング信号Tdel,Tthrを受ける。ルックアップテーブルモジュールLKT1の入力は、第一のカウンティングモジュールRNC1の出力に接続される。第一の乗算手段MU1の入力は、第一の積分及び除算モジュールID1及び第一のルックアップテーブルモジュールLKT1の出力に接続される。第一の後処理モジュールPPRO1は、第一の乗算手段MU1の出力に接続される。
デルタタイミング信号Tdelがハイ状態にあるとき、デジタルフォワード感知信号GFSの複数のサンプルは、第一の積分及び除算モジュールID1により累積される。
デルタタイミング信号Tdelがロウ状態に変化するとき、第一のカウンティングモジュールRNC1はランレングスを決定する。
デルタタイミング信号Tdelがロウ状態に変化するとき、第一のカウンティングモジュールRNC1はランレングスを決定する。
ランレングスは、レーザビームによりスキャンされている光記録キャリアOMのマークに対応する。第一の積分及び除算モジュールID1は、ランレングスに対応する合計を決定する。対応する合計は、合計のレジスタに記憶される。次いで、第一の積分及び除算モジュールID1は、デジタルフォワード感知信号DFSのサンプルの平均を計算する。この計算は、合計をランレングスで除算することからなる。同時に、第一のルックアップテーブルモジュールLKT1は、対応するランレングスに整合する第一のスケーリングファクタを決定する。次いで、第一の乗算手段MU1は、デジタルフォワード感知信号のサンプルのスケーリングされた値を計算する。この計算は、デジタルフォワードアンチ信号のサンプルの平均を第一のスケーリングファクタで乗算することからなる。
次いで、第一の後処理モジュールPPRO1は、デジタルデルタ信号DSdelを発生するため、スケーリングされた値を更に後処理する。第一の後処理モジュールPPRO1は、ロウパスフィルタリングモジュール及びゲインステージモジュールを有する。
最後に、第一の積分及び除算モジュールID1がダンプされ、特に、合計レジスタはリセットされ、次のデルタ信号の処理を待つ。
図2に示される閾値信号発生手段ECSG2は、デジタル閾値信号DSthrを発生するオプションを実行する。デジタル閾値信号DSthrは、上述されたデルタ信号の計算に類似して、ステップの連続に従って計算される。
第二の積分及び除算モジュールID2及び第二のカウンティングモジュールRNC2は、互いに接続される。両者は、サンプリングモジュールSMからのデジタルフォワード感知信号DFS、及びタイミング信号Tdel,Tthrを受ける。第二のルックアップテーブルモジュールLKT2の入力は、第二のカウンティングモジュールRNC2の出力に接続される。第二の乗算手段MU2の入力は、第二の積分及び除算モジュールID2及び第二のルックアップテーブルモジュールLKT2の出力に接続される。第二の後処理モジュールPPRO2は、第二の乗算手段MU2の出力に接続される。
閾値タイミング信号Tthrがハイ状態にあるとき、デジタルフォワード感知信号DFSの複数のサンプルは、第二の積分及び除算モジュールID2により累積される。
閾値タイミング信号Tthrがロウ状態に変化するとき、第二のカウンティングモジュールRNC2は、スキャンされたマークに対応するランレングスを決定する。第二の積分及び除算モジュールID2は、ランレングスに対応する合計を決定する。対応する合計は、合計のレジスタに記憶される。次いで、第二の積分及び除算モジュールID2は、デジタルフォワード感知信号DFSのサンプルの平均を計算する。この計算は、合計をランレングスで除算することからなる。同時に、第二のルックアップテーブルモジュールLKT2は、対応するランレングスに整合する第二のスケーリングファクタを決定する。次いで、第二の乗算手段MU2は、デジタルフォワード感知信号のサンプルのスケーリングされた値を計算する。この計算は、デジタルフォワードアンチ信号のサンプルの平均を第二のスケーリングファクタで乗算することからなる。
閾値タイミング信号Tthrがロウ状態に変化するとき、第二のカウンティングモジュールRNC2は、スキャンされたマークに対応するランレングスを決定する。第二の積分及び除算モジュールID2は、ランレングスに対応する合計を決定する。対応する合計は、合計のレジスタに記憶される。次いで、第二の積分及び除算モジュールID2は、デジタルフォワード感知信号DFSのサンプルの平均を計算する。この計算は、合計をランレングスで除算することからなる。同時に、第二のルックアップテーブルモジュールLKT2は、対応するランレングスに整合する第二のスケーリングファクタを決定する。次いで、第二の乗算手段MU2は、デジタルフォワード感知信号のサンプルのスケーリングされた値を計算する。この計算は、デジタルフォワードアンチ信号のサンプルの平均を第二のスケーリングファクタで乗算することからなる。
次いで、第二の後処理モジュールPPRO2は、デジタル閾値信号DSthrを発生するため、スケーリングされた値を更に後処理する。第二の後処理モジュールPPRO2は、ロウパスフィルタリングモジュール及びゲインステージモジュールを有する。
最後に、第二の積分及び除算モジュールID2がダンプされ、特に、合計レジスタはリセットされ、次の閾値信号の処理を待つ。
有利なことに、第一のPPRO1及び第二のPPRO2の後処理モジュールのロウパスフィルタリングモジュールは、特定のレーザ電力制御システムについて決定及び最適化された遮断周波数以下の全ての周波数を通過するために設計された調整されたモジュールである。
有利なことに、ルックアップテーブルモジュール(第一のLKT1又は第二のLKT2ルックアップテーブルモジュール)で記憶されたスケーリングファクタは、フィードバックネットワークFNのアナログの帯域幅と記録速度とにより決定される。ルックアップテーブルモジュールは、データ記録装置の特定のレーザ電力の制御システムについて一度較正される。
図4は、本発明の第二の実施の形態に係るレーザ制御システムLCSのランレングス補償モジュールRCMを概念的に表すブロック図である。第二の実施の形態は、デルタタイミング信号Tdel及び閾値タイミング信号Tthrが、同時に、ハイ状態になく、逆にロウ状態にあることを考慮する(図3参照)。第二の実施の形態は、デルタ信号Tdel及び閾値信号Tthrのランレングス補償モジュールRCMが、特に、同じエラー制御信号発生手段ECSGといった同じハードウェアを共有する点で第一の実施の形態とは異なる。エラー制御信号発生手段ECSGは、積分及び除算モジュールID、カウンティングモジュールRNC、ルックアップテーブルモジュールLKT、乗算手段MU及びマルチプレクサMTを有する。
積分及び除算モジュールID並びにカウンティングモジュールRNCは、互いに接続される。両者は、サンプリングモジュールSMからのデジタルフォワード感知信号DFS、及びタイミング信号Tdel,Tthrを受ける。ルックアップテーブルモジュールLKTの入力は、カウンティングモジュールRNCの出力に接続される。乗算手段MUの入力は、積分及び除算モジュールID及びルックアップテーブルモジュールLKTの出力に接続される。マルチプレクサMTは、時間マルチプレクサである。マルチプレクサは、乗算器MUの出力に接続され、タイミング信号Tdel,Tthrを受ける。マルチプレクサMTは、デルタタイミング信号Tdel,及び閾値タイミング信号Tthrを考慮して、デジタルデルタ信号DSdel又はデジタル閾値信号DSthrをレーザ制御回路LPCCにそれぞれ供給する。
エラー制御信号発生手段ECSGは、マルチプレクサMTに接続されるデルタ後処理モジュールPPRO1及び閾値後処理モジュールPPRO2を更に有する。代替的に、エラー制御信号発生手段ECSGは、乗算手段MUとマルチプレクサMTとの間で接続された単一の後処理モジュール(図示せず)を更に有する。
エラー制御信号発生手段ECSGは、第一の実施の形態に関して上述されたデルタ信号と閾値信号の計算/発生に類似したステップの連続に従って、デジタルデルタ信号DSdel又はデジタル閾値信号DSthrを発生する動作を実行する。したがって、これらの動作は更に記載されない。
例として、レーザ源LSのレーザ効率又は電力−電流特性は、温度が増加したときに低減される。典型的に、データ書込み動作は、重要なレーザパワーを必要とする。したがって、光記録キャリアOMの電力消失は、データ書込み動作の間に増加する。これにより、レーザ源LS領域における周囲光の大きな変動となる。レーザ電力制御システムLCSの帯域幅のため、アナログフォワード感知信号AFSの振幅は、マーク又はスペースの長さと共に変化する。ランレングス補償モジュールRCMは、アナログフォワード感知信号AFSの大きな変動を補償し、デジタルデルタ信号DSdel又はデジタル閾値信号DSthrをレーザ電力制御回路に供給する。レーザパワー制御回路は、前記デジタルデルタDSdel又は閾値DSthr信号に基づく電力制御信号PCSをレーザ源に供給する。特に、レーザ電力制御回路LPCCは、電力損失を補償するため、レーザ源LSに供給される電力制御信号PCSの電流を増加する。これにより、実質的に一定のレーザ電力及び一定の記録性能を維持することが可能である。
エラー制御信号発生手段ECSG,ECSG1,ECSG2は、レーザ電力制御回路LPCCのプログラムメモリに記憶されるシステムソフトウェアプログラムであることは、当業者にとって明らかであろう。システムソフトウェアプログラムは、レーザ電力制御回路LPCCが実行する、1以上のエラー制御信号発生手段ECSG,ECSG1,ECSG2の機能を定義する命令のセットを含む。代替的に、エラー制御信号発生手段ECSG,ECSG1,ECSG2は、ソフトウェアで定義されるよりはむしろハードウェアで定義される1以上の機能を実行する電子回路の形式である場合がある。かかる実現では、それぞれの回路素子及び、これら素子間のそれぞれのコネクションは、エラー制御信号発生手段ECSG,ECSG1,ECSG2が実行する1以上の機能を定義する。さらに、ランレングス補償モジュールRCMは、たとえばレーザ電力制御回路LPCCといった、単一の集積回路で実現される場合がある。
光記録キャリアOMは、たとえば任意のコンパクトディスクCD又はデジタルバーサティルディスクDVD、並びに、広い範囲の書込み可能及び書き換え可能な光フォーマットをサポートする将来的な記録ディスク(たとえばCD−R,CD−RW,DVD+R/−R,DVD+RW/−RW,DVR,DVDライトワンス)を示すことは、当業者にとって明らかであろう。さらに、たとえばオーディオ、ビデオ又はデータ情報といった情報は、かかる光記録キャリアで記録される。さらに、レーザ源は、周波数が調節されるレーザビームであって、光記録キャリアと準拠するレーザビームを放出する。
図面及びそれらの上述の説明は、本発明を限定するのではなく例示するものである。請求項における参照符号は、請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。単語「有する“comprising”」は、請求項で列挙される以外のエレメントの存在を排除するものではない。
Claims (14)
- 放射線源により発生された放射線ビームの一部を受け、放射線源の電力を表すアナログ信号を供給するセンサと、
前記センサに接続されるフィードバックネットワークと、
前記フィードバックネットワーク及び前記放射線源に接続される放射線源電力制御回路とを有し、
前記フィードバックネットワークは、ランレングス補償モジュールを有し、
前記ランレングス補償モジュールは、
前記放射線源の電力を表すアナログ信号に基づいてデジタル信号を供給するサンプリングモジュールと、
前記放射線源の電力を制御するため、振幅補償を行い、少なくとも1つのデジタルエラー制御信号を前記放射線源電力制御回路に供給する少なくとも1つのエラー制御信号発生手段とを含む、
ことを特徴とする放射線源電力制御システム。 - 前記サンプリングモジュールは、アナログ前処理モジュールとアナログ−デジタルコンバータを有し、前記サンプリングモジュールは、前記放射線源の電力を表すデジタル信号を供給する、
請求項1記載の放射線源電力制御システム。 - 前記エラー制御信号発生手段は、
積分及び除算モジュールと、
カウンティングモジュールと、
ルックアップテーブルモジュールと、
乗算手段とを有し、
前記積分及び除算モジュール、並びに前記カウンティングモジュールは、前記放射線源の電力を表すデジタル信号と少なくとも1つのタイミング信号とを受け、前記積分及び除算モジュールは、前記放射線源の電力を表すデジタル信号の複数のサンプルを蓄積することで合計を決定し、前記カウンティングモジュールは、前記少なくとも1つのタイミング信号に基づく期間の間に前記放射線源の電力を表すデジタル信号の複数のサンプルをカウントすることでランレングスを決定し、前記積分及び除算モジュールは、前記合計を前記ランレングスで除算することで複数のサンプルの平均を計算し、
前記カウンティングモジュールに結合される前記ルックアップテーブルモジュールは、前記ランレングスに基づいてスケーリングファクタを決定し、
前記ルックアップテーブルモジュール並びに積分及び除算モジュールに結合される乗算手段は、複数のサンプルの平均をスケーリングファクタで乗算することで前記複数のサンプルのスケーリングされた値を計算する、
ことを特徴とする請求項1記載の放射線源電力制御システム。 - 前記エラー制御信号発生手段は、前記乗算手段に接続され、後処理されたデジタルエラー制御信号を前記放射線源電力制御回路に供給する少なくとも1つのデジタル後処理モジュールを更に有する、
ことを特徴とする請求項3記載の放射線源電力制御システム。 - 前記乗算手段と少なくとも1つの後処理モジュールとの間で時間多重化手段が接続され、
前記時間多重化手段は、デルタタイミング信号及び閾値タイミング信号を受け、デジタルデルタ信号又はデジタル閾値信号を放射線源電力制御回路に供給する、
請求項3又は4記載の放射線源電力制御システム。 - 前記放射線源は、レーザビームを発生するレーザダイオードであり、前記センサは、光センサである、
請求項1記載の放射線源電力制御システム。 - 前記センサは、前記放射線源の電力を表すフォワード感知アナログ信号を供給するフォワード感知トランスデューサである、
請求項1記載の放射線源電力制御システム。 - 放射線源により発生される放射線ビームの一部を感知して、放射線源の電力を表すアナログ信号を供給するステップと、
前記放射線源の電力を表すアナログ信号をサンプリングし、前記放射線源を表すデジタル信号を供給するステップと、
前記放射線源の電力を制御するため、前記放射線源の電力を表すデジタル信号の複数のサンプルについて振幅の補償を実行し、少なくとも1つのデジタルエラー制御信号を放射線源の電力の制御回路に供給するステップとを含む、
ことを特徴とする放射線源の電力の制御方法。 - 前記振幅の補償を実行するステップは、
少なくとも1つのタイミング信号に基づく期間の間に、前記放射線源の電力を表すデジタル信号の複数のサンプルを蓄積することで合計を決定するステップと、
少なくとも1つのタイミング信号に基づく期間の間に、前記放射線源の電力を表すデジタル信号の複数のサンプルをカウントすることでランレングスを決定するステップと、
前記合計を前記ランレングスで除算することで、前記複数のサンプルの平均を計算するステップと、
前記ランレングスに基づいてスケーリングファクタを決定するステップと、
前記複数のサンプルの平均を前記スケーリングファクタで乗算することで、前記複数のサンプルのスケーリングされた値を計算し、前記放射線源の電力を制御するため、少なくとも1つのデジタルエラー制御信号を放射線源の電力制御回路に発生するステップを含む。
請求項8記載の方法。 - 前記放射線源の電力を表すアナログ信号を増幅し、増幅されたアナログ信号のオフセットをキャンセルするステップと、
変更されたアナログ信号を供給するステップと、
を更に含む請求項8又は9記載の方法。 - 前記少なくとも1つのデジタルエラー制御信号を後処理するステップを更に含む、
請求項8記載の方法。 - 前記少なくとも1つのタイミング信号は、デルタタイミング信号及び閾値タイミング信号から構成され、前記少なくとも1つのデジタルエラー制御信号は、デジタルデルタ信号及びデジタル閾値信号から構成される、
請求項8記載の方法。 - データ記録装置に挿入可能なデータ記録キャリアに向けられる放射線ビームを発生する放射線源を有するデータ記録装置であって、
前記放射線源に結合される請求項1記載の放射線源電力制御システムを有する、
ことを特徴とするデータ記録装置。 - 放射線源の電力制御システムにロードされたとき、前記放射線源制御システムに、
放射線源により発生される放射線ビームの一部を感知して、放射線源の電力を表すアナログ信号を供給するステップと、
前記放射線源の電力を表すアナログ信号をサンプリングし、前記放射線源の電力を表すデジタル信号を供給するステップと、
前記放射線源の電力を制御するため、前記放射線源の電力を表すデジタル信号の複数のサンプルについて振幅の補償を実行し、少なくとも1つのデジタルエラー制御信号を放射線源の電力の制御回路に供給するステップと、
を実行させる命令のセットを含む放射線源制御システムのコンピュータプログラム。
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