JP2009515741A5 - - Google Patents

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支持体上に柔軟なシートのストリップを接合する方法
本発明は、少なくとも1つの柔軟な又は堅い支持体の上に柔軟なシートのストリップを接合する方法に関するものであり、前記シート及び前記支持体は、2つの繊維ガラス織物の間に挟まれて接合された、少なくとも1つの純粋な金属箔、例えばアルミニウムを、含んでおり、結合剤が、繊維ガラス織物とアルミニウムとの間に結合を与えるのに用いられている。
接合方法は、より具体的には、前記ストリップ及び支持体が、高レベルの応力、特に熱応力及び/又は収縮力を、受けるときの、使用を意図している。
前記のストリップ及び支持体がこの種の収縮を受ける状況の1つの特定の例は、それらが、積荷運搬構造内に、例えば船の艇体内に、組み込まれたタンクの、漏れを通さない断熱壁を作製するために、使用されるときである。
例として、前記タンクは、液化ガスを輸送するための船で使用されるものである。それらは、低温の液化ガスを含んでおり、一方では、その蒸発を制限するために、完全に漏れを通さず且つ十分に断熱している必要がある。
前記壁は、2つの連続した密封膜によって構成されており、第一の膜は、タンク内に含まれた流体と接触しており、第二の膜は、第一の膜と積荷運搬構造との間に配置されており、これらの2つの膜は、2つの熱断熱防壁と交互に配置されている。
タンクの壁は、このように、ステンレス鋼の第一の膜と結合する第一の断熱材と、柔軟な又は堅い第二の膜と結合する第二の断熱材と、により構成されていることが、知られている。第二の膜は、2つの繊維ガラス織物の間に挟まれて接合された、少なくとも1つの連続した純粋な金属箔、例えばアルミニウムを、含み、結合剤は、ガラス織物とアルミニウムとの間の結合を与えるのに用いられる。
第二の断熱材は、船の艇体のそばに配置されている。
また、商品名「インバー(Invar)」で知られている材料から作られた膜と結合する第一の断熱材と、2つの繊維ガラス織物の間に挟まれて接合された、少なくとも1つ純粋な金属箔、例えばアルミニウムを、含んでいる、柔軟な又は堅い第二の膜と結合する第二の断熱材と、を含む壁が存在し、結合剤は、ガラス織物とアルミニウムとの間の結合を与えている。「インバー」は、−200℃〜+400℃の範囲内で熱的に安定している36%のニッケルを有している鋼鉄である。
これらのタンクの断熱性で漏れ防止の壁が、第二の断熱材と第二の密封膜と第一の断熱材とを2つの堅いプレートの間に連続して含んでいる、前もって作製された、パネルの組立てから、作られる。次に、第一の密封膜が、船の積荷運搬構造を覆っている、一組の前もって作製されたパネル上に、備え付けられる。
一般に、それぞれの前もって作製されたパネルは、通常、長方形の平行六面体の形であり、第一の断熱要素と第二の断熱要素は、それぞれ、平面図で、第1の長方形の形状と、実質的に平行である側面を有する第2の長方形の形状を有しており、第1の長方形の長さ及び/又は幅は、第2の長方形のそれらよりも小さく、周辺のマージンを与える。
第二の断熱防壁の連続性は、2つの隣接するパネルの間に熱断熱材料を挿入することによって達成される。
隣接する前もって作製されたパネルの周辺のマージン、及び、第一の断熱要素の側壁は、タンクの、全長、全幅、又は全高にわたって延びることができる、スロット又は通路を画定する。
第一の膜を置く前に、通路は、パネルによって形成される密閉に連続性を与えるために充たされる。第一の断熱防壁に対する連続性は、通路にブロックを挿入することによって、得られる。それでも、2つのパネルの間の接合箇所で、第二の膜に対する密閉の連続性を確保するために、前記ブロックが適所に配置される前に、前記周辺のマージンは、少なくとも1つの連続した純粋な金属箔を含む柔軟なシートのストリップによって、覆われる。
前記のパネルを組み立てることは、タンクに対する断熱性及び漏れ止め性を保証するために、非常に厳しい操作手順と、高度の正確さで行われる組み立てと、を必要とする。
柔軟なシートのストリップの接合と、2つの隣接するパネルの間にこのように達成される密閉とは、パネルの組立てが直接受ける、さまざまな機械的応力及び寿命応力を満たすために、特に正確である必要がある。
前記の船のタンクは、数多くの応力を受ける:
・極低温で、例えばメタンに対して約−160℃又は更に−170℃に近い温度で、充たされる前の、タンクの冷却は、その材料の熱収縮に因ってタンクの壁に変形を生じさせる、
・船が行航しているとき、うねりのような数多くの応力を受けて、それは、艇体に変形を生じさせ、したがって、反響によってタンクの壁は変形する、並びに、
・更なる圧力又は背圧に至る貨物の動きは、タンクの壁を圧迫する。
このように、隣接するパネル間の接合領域は、さまざまな収縮応力を受ける領域であり、それらは、それ故に、第二の密閉防壁の連続性を壊すことを避けるように、いつも優れた機械的強度を呈する必要がある。
先行技術では、前もって作製されたパネルの周辺のマージンで第二の密閉を作るための方法が、既に知られており、その方法は、次のことから成っている:
・接合領域を脱塵すること、
・あらかじめ計量された量の前記接着剤を、それが塗布される領域に応じて取った後に、へらを用いて、又は、フランス国特許出願第20040051648号に記載されたような接着剤塗布装置を用いて、エポキシ系又はポリウレタン系の接着剤をパネルのマージンに塗布すること、
・接着剤の膜を滑らかにすること、
・接着剤でコートされたマージンの上に、ロール形状で入手可能な連続した柔軟なストリップを、広げること、
・あらゆる残留する泡を除去するように、広げられた柔軟なストリップをローラーで圧すること、
・柔軟なストリップからあふれている接着剤の問題を軽減するために、すでに適所にある柔軟なストリップの上に、例えばポリエチレン系の保護膜を広げること、並びに、最終的に、
・接着剤が重合するのに必要な時間にわたって、接着剤でコートされたストリップに圧力を加えること、その時間は、周囲温度の関数である。
保護膜で覆われた柔軟なシートのストリップが、樹脂の種類に応じて、且つ、接合が行われる周囲温度の関数である時間にわたって、約0.1bar〜0.2barの圧力の下で、維持される。
下記の表1は、2つの構成要素(すなわち、樹脂と硬化剤)を有するエポキシ系の接着剤に対するこれらのパラメータを、まとめている。
Figure 2009515741
表1は、接着剤でコートされたストリップが圧力を受ける時間の長さを作業温度に応じて示しており、重合時間の関数であるこれらの圧力印加時間は、重量で約0.55の硬化剤対樹脂の比で、樹脂成分と硬化剤成分とを有するエポキシ接着剤に対して、列挙されている。
作業温度に依存して、重合時間が、かなり広く変化し得ることがわかる。
フランス国特許出願第20040051648号
接着剤接合方法が産業で実施されるとき、それは再現可能であり得なければならず、一方では、温度がかなり変化する状況下でこの方法が使用される場合には、周囲温度に応じた設定時間内に存在する非常に大きな変化が、これを不可能にする。これは、前記の接着剤接合方法が、屋外又は加熱されていない建物の屋内で行われるとき、すなわち天気の変化を受けるときに、特にあてはまる。
液化ガスを輸送するための船を建造する特定の環境では、したがって、圧力を加え、それ故に、接着剤が重合するのを可能にする、これらの時間が、さまざまなタンクを建造するために必要とされる時間にわたって、すなわち季節にわたって、無視できない状態で変化する、と理解できる。
前記の方法の変形例は、フランス国特許出願第20040051798号に記載されており、柔軟なストリップが接合領域に配置される前に、接着剤を柔軟なストリップへ予め塗布することからなっている。
現時点では、前記の方法は、例えばメタンタンカーのような、液化ガスを輸送するための船を、建造するための造船産業で、一般に使用されている。
その技術は、破壊がほとんどの場合、結合性ではない接合を与えるという欠点を有する。−170℃で行われる点検試験は、剪断応力及び垂直収縮応力を弱めるための基準が満たされるとしても、接着断裂の許容できない量があることを示す。
下記の説明では、用語「接着断裂」は、接着剤の層とストリップ又は支持体との間の界面で起こる接合の破壊を指すのに対し、「結合断裂」は、接着剤の層の厚みの範囲内で起こる接合の破壊を指すのに使用される。
最後に、フランス国特許第2822815号は、前もって作製されたパネルの周辺のリムに第二の密閉を与えるための、方法及び装置を、開示する。この特許は、最初に、熱い溶融接着剤を含んでいるストリップを加熱し、次に、それを接合するために予め加熱されたストリップを圧すること、又は、最初に、熱い溶融接着剤を有しているストリップを圧し、次に、接着剤の重合を速めるために、接合されたストリップを加熱すること、のいずれかを開示している。
前記の第2の例では、装置は、他のものの間に、前もって作製された2つのパネルの間に存在する通路内に柔軟なシートのストリップを広げるための手段と、接着剤の架橋結合を開始するための、柔軟なストリップに対して用いられるのに適した熱源体と、接着剤の粘性を増加させるのに適した冷却体と、を含む。その装置は、複雑であり、そして、前記の欠点を改善しない、という欠点を有する。しかも、前記の装置は、加熱の間、ストリップを圧力下に保たない。
本発明は、先行技術の前記の欠点を改善しようとするものである。
本発明の特定の目的は、少なくとも1つの柔軟な又は堅い支持体の上に柔軟なシートのストリップを結合する方法を、提供することであり、前記シート及び前記支持体は、2つの繊維ガラス織物の間に挟まれて接合された、少なくとも1つの連続した純粋な金属箔を、含んでおり、その方法は、冷却時の強度、結合断裂、再現性、及び接合の耐久性、に関わる目標を、満たす。
より正確には、本発明の目的は、剪断において、少なくとも3.5メガパスカル(MPa)の冷却時(−160℃〜−170℃の近く)の機械的強度と、3MPaを超える冷却時(−170℃)の垂直収縮強度と、外観上は結合性である断裂と、を与える、前記の接合方法を、提供することである。
この目的のために、本発明は、以下の連続した工程を含む前記の方法を提供する。
・接合領域を脱塵する、工程、
・共に接合される、柔軟なシート及び支持体の2つの表面の内の少なくとも1つの上に、重合可能な接着剤をビード状に塗布して接着剤の均一な膜を形成する、工程、
・接着剤の前記膜を滑らかにする、工程、
・柔軟なシートのストリップを支持体の上に配置する、工程、
・あらゆる残留する泡を除去するために、配置された柔軟なシートをローラーで圧する、工程、並びに、
・前記柔軟なシートの周りにあふれている接着剤からの保護を与えるために、膜を前記柔軟なシート上に配置する、工程であって、保護膜が、柔軟なシートよりも大きな寸法である、工程。
本発明によると、その方法は、プレスによって、柔軟なシートの前記ストリップを支持体に押しつけて、そして、圧力が加えられる少なくとも一部の時間の間に、前記ストリップを同時に加熱する、という後の工程を、含む。
本発明のこれらの特徴によって、そして、特に圧力の印加と熱の印加とを結びつけることによって、優れた質の接合が得られ、より高い結合力と期待される結合断裂が、体系的に得られる。
有利には、加えられる圧力が、約50mbar〜200mbarの範囲内にあり、接合されたストリップが上昇する温度が、約50℃〜70℃の範囲内にあり、加熱の時間が、約1時間〜7時間の範囲内にある。
より好ましくは、加えられる圧力が、約100mbarであり、接合されたストリップが加熱される温度が、約60℃であり、加熱の時間が、3時間〜4時間の範囲内にある。
接合されているストリップに圧力を印加することと組み合わされた、これらの加熱パラメータは、10MPaを超える冷却時(−170℃)の剪断の機械的強度、及び、3MPaを更に越える冷却時の垂直収縮に耐えることができる機械的強度、を得ることによって、接着を最大にするのに用いられ、それらは、体系的に得られている結合断裂と共に、再生可能で耐久性がある接合も保証する。
有利には、前もっての脱塵工程の後に、そして、接着剤を塗布する工程の前に、支持体を接着剤のあらゆる過剰なあふれ出しから保護するために、保護粘着テープが、柔軟なシートのストリップに接合するための将来の領域のまわりの支持体の上に、配置される。
好ましくは、前記のテープが使用される場合、接着剤を塗布する工程より前に、そして、保護粘着テープが適所に配置された後に、接合領域がプラズマ処理を受ける。
プラズマ処理は、特に、接合される領域が汚染されることになる大きなリスクがある産業の状況に、表面のより良好な調整を提供し、一方では、高価で危険である溶媒の使用を回避する。プラズマ処理は、表面を活性化するのにも用いられ、それによって、その湿潤性を増加させて、このように接着剤がより良く表面に付着するのを可能にする。
本発明の他の有利な特徴によれば、下記の構成が単独で又は組み合わせて取り入れられる。
・接着剤を塗布する工程が、プラズマ処理の開始後の最大3時間以内に、より良好には、プラズマ処理の開始後の最大90分以内に、行われる。
・接合方法が、相対湿度が60%以下である制御された大気中で、行われる。
・接合方法が、20℃〜25℃の範囲内にある制御された周囲温度の下で、行われる。
・接合方法が、接着剤の温度をその塗布の瞬間に25℃〜30℃の範囲内で維持している間に、行われる。
・接合が二液型エポキシ接着剤を使用して行われるとき、圧力を加えて柔軟なシートのストリップを加熱する工程が、前記接着剤が塗布された後の45分以内で、行われる。
・接合がポリウレタン接着剤を使用して行われるとき、圧力を加えて柔軟なシートのストリップを加熱する工程が、前記接着剤が塗布された後の15分以内に、行われる。
・柔軟なシートの接合されたストリップを加熱することが、圧力を加えるのを止める前の少なくとも30分で、停止される。
・柔軟なシートのストリップが2つの隣接する支持体の上に付与されるとき、2つの支持体の間の接合線上に位置する前記ストリップの領域上へ、追加の連続的な圧力を加えながら、圧力が加えられ、その結果、接合領域に入り込んで柔軟なシートの前記ストリップの長さにわたって現れるしわを吸収する、ストリップの変形を、前記線内に作り出す。
例えば2メートル(m)より長い、大きな長さの、ストリップを加熱するとき、この方法で、柔軟なストリップの長さにおいてしわが現れ、それは、接合の目標水準を達成するためには有害である。2つの隣接する支持体に跨って、大きな長さの前記の柔軟なストリップを、配置することによって、及び、接合箇所で連続的な圧力を加えることによって、接合領域に入り込み、且つ、形成されることがあるしわを吸収する、波が、構築され、ストリップは、接着剤が完全に重合しない間、簡単に再伸張できる。
全てのこれらのパラメータの組合せは、2つのガラス織物の間に挟まれて接合された、少なくとも1つの連続した純粋な金属箔を、含んでいる、柔軟な又は堅い支持体の上への、2つのガラス織物の間に挟まれて接合された、少なくとも1つの連続した純粋な金属箔を、含む、柔軟なシートのストリップの接合を、最適化し且つより良好に制御することを、好ましい方法で、可能にする。
本発明の有利な実施では、前記の方法は、液化ガスのような流体を閉じ込めるための被覆されたタンクの壁を作るために用いられる、柔軟なシートのストリップを、接合するために用いられて、そのタンクは、船の積荷運搬構造内に組み込まれており、前記壁は、2つの熱隔離防壁の間に挿入される密封膜を各々含んでいる、複数の前もって作製されたパネルを、合わせて組み立てることによって、形成される。本発明によると、柔軟なシートの前記ストリップが、2つの前もって作製されたパネルの間の接合箇所に、前記密封膜のための密封の連続性を、与える。
本発明は、下記の記載を読むことで、より良く理解できる。その記載は、単に例として与えられており、添付の図面を参照して作成されている。
図1は、本発明の方法においての、時間上のさまざまな工程を表す。この実施例では、パラメータの全ては、優れた機械的強度を表し、且つ、断裂が常に結合性である、接合を、達成するために最適化されている。
第1の工程は、まだ準備されていない場合、作業領域を準備することであり、その領域は、60%以下の、好ましくは約50%の、湿度で、20℃〜25℃の範囲内の温度にある。これらの温度及び湿度のパラメータは、柔軟なシートのストリップを接合する方法の実施を通して、監視されなければならない。
本発明による方法の1つの特定の実施形態の図1に関する記載を、以下に示す。
それは、以降の接合を汚染することがあり得るいずれの要素もなく、全体的に清潔である、接合領域を、有することを確かめるように、例えば真空吸引によって、塵を除去する脱塵工程Aから始める。
脱塵が完了されると、保護粘着テープが、接合領域の端に沿って配置される。
その後、時間参照記号H1で開始して、プラズマ処理工程Bが、表面を更に洗浄して、その表面を活性化することによって接合領域を準備するのに用いられる。接着剤が塗布される前にこの領域上のあらゆる作用を回避するように、保護粘着テープが配置された後に、この工程Bは行われる。
3時間の、好ましくは90分の、最大の時間を有する、周期H1〜H2内において、接着剤を塗布する工程Cは初期化され、周期H1〜H2は、 表面のプラズマ処理が効果的なままである時間の長さにより定められる。
接着剤は、フランス国特許出願第20040051648号に記載されるような、接着剤をビード状に塗布する装置を用いて好ましくは塗布されて、その後、塗布された接着剤のビードは、滑らかにされる。この工程の間、塗布装置からの吐出口での温度は、接着剤が25℃〜30℃の範囲内にある温度であることを確かめるために監視でき、そして、二液型接着剤を使用するとき、確認は、当業者に周知の方法によって、例えば色を測定することによって、硬化剤対樹脂の比で規則的に行うことができる。
この工程Cの後で、柔軟なシートストリップを適所に配置し、ローラーで圧し、そして、保護膜を適所に配置する、という工程Dが、素早く開始され、前記工程Dは、接着で接合されたストリップに圧力を加える工程Fで直接終わる。工程Cの開始を記すH2と工程Fの開始を記すH4との間で、二液型エポキシ接着剤を使用するときは45分の、ポリウレタン接着剤を使用するときは15分の、H2〜H4の最大時間が、許容される。
H4では、工程FとEの両方は、同時に開始される。これらの2つの工程EとFは、一般の加熱器と圧搾器具によって行われ、加熱は、圧力を加えることから独立している。このように、約3時間30分の時間を有する周期H4〜H5にわたって、加熱を行うことが可能であり、一方で、30分の最小限時間を有する周期H5〜H6にわたって圧力を加え続ける。これは、圧搾器具を除去する工程Gの前に、接着剤を冷却するのを可能にし、その結果、接着剤は、ストリップの接合にいかなる影響も与えずに装置を引き取ることができるのに十分な、ある程度の粘性に、到達する。
この工程Eは、約60℃の温度に加熱されている接合されたストリップで行われ、工程Fは、約0.1バールの圧力を加えることによって行われる。
上述の方法には、制限はない。プラズマ処理工程を省略することは、時には可能である。更にまた、接着剤で前もって覆われていて、且つ、接合領域上の適所に直接配置される、柔軟なシートストリップを、使用するとき、同じパラメータ、工程、及び工程間の周期は、有効なままである。
2つの隣接する柔軟な又は堅い支持体の上に接合されている、柔軟なシートストリップを、使用するとき、追加の工程(図2に示されていない)が、工程Dと、同時の工程E及びFと、の間で実施される。このように、2つの支持体の間の接合箇所に配置されたデバイスであって、前記接合箇所に挿入されることと、柔軟なストリップの上に且つ圧力を加えるための装置の下に配置されることと、が可能であるデバイスを、用いて、連続した十分な圧力が、接合領域にて前記ストリップに変形を作り出すために、柔軟なシートのストリップの上に、加えられ、前記変形は、それが加熱されるとき、柔軟なストリップに沿って現れるしわを吸収する機能を、有する。この処置は、例えば2mを越える長さである、大きな長さの、ストリップのために、特に必要である。
図2は、図3及び4に示されるように、アルミニウムの試験片を使用して行われた剪断試験の結果を表す。
使用される試験片の寸法は、h1=40mm、h2=20mm、L1=85mm、L2=50mm、及びl=50mmであった。
柔軟なシートストリップの試料は、例えばアルミニウムにガラス織物を接合するためのポリクロロプレン系の、エラストマー結合剤によって、2つの繊維ガラス織物の間に挟まれた、約70μmの厚さを有する、純粋なアルミ箔を、含んでおり、ポリウレタン接着剤を使用して、第1の試験片の50mm×50mmの四角部分に、固着される。
同様に、堅い支持体サンプルは、例えばガラス織物とアルミニウムとを接合するためのポリアミド系又はポリエステル系の、結合剤によって、2つのガラス織物の間に挟まれた、約70μmの厚さを有する、純粋なアルミ箔を、含んでおり、ポリウレタン接着剤を使用して、第2の試験片の50mm×50mmの四角部分に、固着される。
最後に、重量で0.55の硬化剤対樹脂の比で、樹脂成分と硬化剤成分とを含んでいる、エポキシ接着剤は、柔軟なシートと堅い支持体との間の層として加えられた。
試験は、−170℃で行われた。
試験は、先行技術の接合方法(加熱なし)を使用し、且つ、本発明の方法を使用して、比較の方法で、行われた。
曲線は、加えられた剪断応力の関数としての断裂の確率を示す。
点線の曲線は、先行技術の方法を使用して準備された試験片に対する結果を示し、連続線の曲線は、本発明の方法を使用して準備された試験片に対する結果を示す。
点線の曲線に対しては、100%の断裂は接着断裂であり、一方、連続線の曲線に対しては、100%の断裂は結合断裂であった。剪断に耐える能力が、本発明の方法で、より高かったことも、明らかに理解することができ、限界値は、7.5MPa〜15MPa(−170℃において)に向かっている。
したがって、本発明の方法では、得られた接合は、−170℃で、より優れた剪断強度を表し、断裂は結合断裂である。
本発明による方法は、また、圧力がはじめに加えられ、加熱が後に加えられる、方法、と比較して、より良好な結果を得ることを可能にする。この種の方法が接着剤の重合を速めることを許容する場合、それは、接着剤の接合強度も接合特性も改善しない。
特に、本発明は、圧力が加えられる間、温度を正確に制御することを、可能にし、それは、接合段階の間に(特に冬期の間に)現場で起こるかもしれない温度変化に関連したあらゆるリスクを、避ける。接合の均質性は、このように高度に改善される。
本発明の方法のさまざまな工程を示す。 先行技術によって、及び、本発明によって、それぞれ得られた接合についての、剪断応力破損試験の比較曲線を示す。 側面図であり、図2により表される実験で使用された試験片を示す。 平面図であり、図2により表される実験で使用された試験片を示す。

Claims (15)

  1. 少なくとも1つの柔軟な又は堅い支持体の上に、柔軟なシートのストリップを接合する方法であって、前記シート及び前記支持体が、2つのガラス繊維織物の間に挟まれた、純粋な連続した金属箔を、含んでおり、前記方法が、以下の連続した工程を、含んでおり、
    ・接合領域を脱塵する、工程、
    ・共に接合される前記柔軟なシートと前記支持体の2つの表面の内の少なくとも1つの上に、重合可能な接着剤をビード状に塗布して接着剤の均一な膜を形成する、工程、
    ・接着剤の前記膜を滑らかにする、工程、
    ・柔軟なシートの前記ストリップを前記支持体の上に配置する、工程、
    ・あらゆる残留する泡を前記接着剤の前記膜から除去するように、前記配置された柔軟なシートをローラーで圧する、工程、並びに、
    ・前記柔軟なシートの周りにあふれている接着剤からの保護を与えるために、膜を前記柔軟なシート上に配置する、工程であって、前記保護膜が、前記柔軟なシートよりも大きな寸法である、工程、
    前記方法が、プレスによって柔軟なシートの前記ストリップを前記支持体に押しつけ、そして、圧力が加えられる少なくとも一部の時間の間に前記ストリップを同時に加熱する、後の工程を、含むことを特徴とする方法。
  2. 加えられる圧力が、50mbar〜200mbarの範囲内にあり、前記接合されたストリップが上昇する温度が、50℃〜70℃の範囲内にあり、前記加熱の時間が、1時間〜7時間の範囲内にあることを特徴とする、請求項1記載の接合方法。
  3. 前記加えられる圧力が、100mbarであり、前記接合されたストリップが加熱される温度が、60℃であり、前記加熱の時間が、3時間〜4時間の範囲内にあることを特徴とする、請求項2記載の接合方法。
  4. 前もっての脱塵工程の後に、そして、前記接着剤を塗布する工程の前に、前記支持体を接着剤のあらゆる過剰なあふれ出しから保護するために、保護粘着テープが、柔軟なシートの前記ストリップに接合するための将来の領域の周りの前記支持体の上に配置されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の接合方法。
  5. 前記のテープが使用される場合、接着剤を塗布する工程より前に、且つ、前記保護粘着テープが適所に配置された後に、前記接合領域がプラズマ処理を受けることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載の接合方法。
  6. 接着剤を塗布する工程が、前記プラズマ処理の開始後、最大3時間の期間内に、行われることを特徴とする、請求項5記載の接合方法。
  7. 接着剤を塗布する工程が、前記プラズマ処理の開始後、最大90分の期間内に、行われることを特徴とする、請求項6記載の接合方法。
  8. 20℃〜25℃の範囲内にある制御された周囲温度の下で、行われることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1つに記載の接合方法。
  9. 相対湿度が60%以下である制御された大気中で、行われること特徴とする、請求項1〜8のいずれか1つに記載の接合方法。
  10. 接着剤の塗布時の温度を25℃〜30℃の範囲内で維持しながら、行われることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1つに記載の接合方法。
  11. 前記接合が二液型エポキシ接着剤を使用して行われるとき、圧力を加えて柔軟なシートの前記ストリップを加熱する工程が、前記接着剤が塗布された後、45分以内で、行われることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1つに記載の接合方法。
  12. 前記接合がポリウレタン接着剤を使用して行われるとき、圧力を加えて柔軟なシートの前記ストリップを加熱する工程が、前記接着剤が塗布された後、15分以内に、行われることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1つに記載の接合方法。
  13. 柔軟なシートの前記接合されたストリップを加熱することが、圧力を加えるのを止める少なくとも30分前で、停止されることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1つに記載の接合方法。
  14. 柔軟なシートの前記ストリップが2つの隣接する支持体の上に付与されるとき、2つの支持体間の接合線上に位置する前記ストリップの領域上へ、追加の連続的な圧力を加えながら、圧力が加えられて、その結果、前記接合領域に入り込んで柔軟なシートの前記ストリップの長さにわたって現れるしわを吸収する、前記ストリップの変形を、前記線内に作り出すことを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1つに記載の接合方法。
  15. 液化ガスのような流体を閉じ込めるための被覆されたタンクの壁を作るために用いられる、柔軟なシートのストリップを、接合する方法であって、前記タンクは、船の積荷運搬構造内に組み込まれており、前記壁は、2つの熱隔離防壁の間に挿入される密封膜を各々含んでいる、複数の前もって作製された、パネルを、合わせて組み立てることによって、形成されており、前記方法は、柔軟なシートの前記ストリップが、2つの前もって作製されたパネルの間の接合箇所に前記密封膜のための密封の連続性を与えることを、特徴とする、請求項1〜14のいずれか1つに記載の接合方法。
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