JP2009513209A - 手術台に載った患者の肢の角度を位置決めする装置 - Google Patents

手術台に載った患者の肢の角度を位置決めする装置 Download PDF

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Abstract

本発明は,手術台(TO)上に横たわる患者の体の角度を位置決めする装置(1)に関し,手術台(TO)の側方ガイドレール(RG,RG)に対して,患者の体の一部を支持するクレードル(Be)の位置決め手段を含む。前記位置決め手段は,手術台(TO)の2本の側方ガイドレール(RG,RG)のいずれかの上に,クレードルの位置決め手段(Be)を固定するための手段(MS,MS,MS)と,手術台(TO)によって画定される平面に対し平行かつ,手術台(TO)の主要軸(Δ)に対し直角な平面内に含まれた軸(Δ)に沿って,このクレードル(Be)を位置決めする手段とを含む。

Description

発明の詳細な説明
本発明は,手術台又は処置台の上に載った患者の肢の角度を位置決めする装置に関する。
本発明は特に,膝の手術中の患者の脚の位置決めに適応されるが,これに限定されるものではない。
一般論として,このような位置決めを行なうために,既知のようにシリンダロッドに対し横方向に延び,患者の脚を支持することを意図するクレードルと,このクレードルを担持したスピンドルと,このスピンドルを支持するロッドを有するシリンダを含む支持体装置がすでに提案されている。様々な部材のこれらの配置は,支持されている脚の重量及びクレードルを担持するスピンドルの長さによって生じる大きな側方トルクを発生する。このトルクは,シリンダのヘッド及びそのロッドに対し全面的に加えられることから,急速にそれらの劣化及び機能不良を導く。その上,その位置のために,このタイプの障害は,外科医がその行為を達成する妨げとなり,有用であることが実証され得る装置を併用する可能性を困難にする。
また,シリンダロッドの並進運動が,クレードル支持材の回転運動を作り出すように,連接を用いてシリンダのロッドに結合されたクランクの端部に装着されたクレードル支持材を含む装置が提案されている。この解決法は,記述された装置が手術台の側方縁部上に取り付けられ,その結果として,患者の骨盤が傾斜する傾向があり,手術台の長手方向軸に対して平行な垂直平面では発生しない膝の運動をひき起こすことを考えると,満足のいくものではない。この結果,脚の垂直性及び膝の外科手術が不正確なものとなる。
さらに,手術台上に載った患者の肢の角度位置を調整するための装置において,
− 手術台の2本の側方ガイドレール上に調整可能な間隔をとって固定する手段が,二つの対向する側方縁部上に具備された棚と,
− 棚により担持された回転する横方向のシャフト上の一方の端部に取り付けられ,前記シャフトによる回転駆動を可能にしながらトラフ支持体の並進運動を可能にするリンクを用いて,駆動機構によって回転駆動されているトラフ支持体と
を含む装置が提案されている。
この解決法は,患者の骨盤が傾斜する傾向があり,手術台の長手方向軸に対して平行な垂直平面では発生しない膝の運動をひき起こすことを考えると,満足のいくものではない。
本発明のより詳細な目的は,特に股関節の位置を考慮に入れることによって,現在用いられている手術台の大部分に取り付けることができ,患者の形態に適合する装置を用いてこれらの欠点を解消することにある。また,この装置は,外科手術を実施する上で,より優れた精度を得ることも可能にする。
この目的のために,本発明の装置は,手術台又は処置台の側方ガイドレールに対して患者の肢を支持するクレードルの位置決め手段を含み,該位置決め手段は,
− 手術台の2本の側方ガイドレールの一方又は他方の上に,前記クレードルを等しく適切に位置決めする手段を固定する手段と,
− 手術台によって画定される平面に対し平行で,手術台の長手方向軸に対し直角な平面内に包含される軸上に前記クレードルを位置決めする手段と
を含み,前記クレードルの位置決め手段は,
− 手術台によって画定される平面に対して平行な平面内に位置し,前記固定手段と摺動すると共に連結され,それ自体に対し平行の軌跡で移動可能なベースプレートと,
− 前記ベースプレートに固定され,回転シャフトを含み,前記ブラケットの上部近傍に配置され,前記ベースプレートに対して平行で,手術台の長手方向軸に対して直角な平面内に軸が位置するブラケットと,
− 前記回転シャフトを中心として回転することができるように取り付けられ,駆動機構により前記ベースプレートに対して直角な平面内で回転駆動され,手術台により画定された平面に対して基本的に平行に配置されたアーム支持体と,
− 前記駆動機構と反対側で前記アーム支持体に固定されて取り付けられ,前記ベースプレートに対し直角な平面内で摺動ブロックを案内することができるガイドスロットと,
− 前記摺動ブロックに固定され,主軸が手術台の長手方向軸に対し平行であるアームと,
− 軸が前記ベースプレートに対し平行かつ手術台の長手方向軸に対し直角な平面内にあり,前記アームの主軸に従って前記アームを通って摺動することができるハブと,
− 前記ハブ内で回転し並進移動することができるように取り付けられ,前記ハブの軸と同一線上に軸があり,その端部の一方で前記クレードルを支持するシャフトと
を含む。
これらの条件から,
− 本発明の装置は,前記手術台又は処置台の2本の側方ガイドレールの一方又は他方に,等しく適切に,様々な幅及び厚さの手術台又は処置台上に取り付けることができ,
− クレードルを支持するシャフトは,手術台の長手方向軸に対して直角な軸を有し,前記シャフトの軸は,患者の脚を通る垂直平面に対し直角であり,
− クレードルと関連付けられた前記アーム支持体と,前記アームと,前記ハブと前記シャフトとからなるアセンブリの傾斜軸は股関節の近辺に達し,クレードルにより加えられる力を,大腿部全体に均等に分散させ,大腿部の器官(筋肉,腱,静脈,動脈)のあらゆる過度の圧迫及び骨盤の横方向への傾斜を回避することができ,
− クレードルの調整可能な長さが提供されて,大腿脛骨関節の領域内での患者の膝の下のあらゆる力及び膝窩動脈の圧迫が回避される。好適には,クレードルは,該クレードルを支持するシャフトに固定された固定ジョーと,摺動ジョーとからなることができ,大腿部の形態に従って,二つのジョーの間の距離を調整すること
が可能になる。
好適には,前記アーム支持体を回転駆動できるようにする前記駆動機構は,外科医がより容易に患者に接近できるようにするため,手術台によって画定される平面に対し,基本的に直角に配置することができる。
好適には,前記ブラケットの上部近傍に位置しアーム支持体が旋回できるようにする前記回転シャフトは,ボアを含み,外科医が膝の手術の場合に寛骨大腿関節に関連して,前記回転シャフトの軸を正確に視覚的に位置決めできるようにするため,小型で低電力のレーザビーム発生器,又はその他のあらゆる光ビーム発生器を含むことができる。
好適には,手術台の2本の側方ガイドレールの一方又は他方の上に,前記クレードルを等しく適切に位置決めする手段を固定する前記手段は,本発明の装置のベースプレートに固定され,2本の側方レールのうちの1本に固定されたハブに対して,回転旋回でき,並進摺動できる基本的に垂直なシャフトからなることができ,外科医が患者の処置すべき肢をさらに良好に位置決めできるようにする。
好適には,アーム支持体に固定された前記ガイドスロットによって案内される前記摺動ブロックを含む前記アームは,ボルト/ナットアセンブリを用いて並進駆動することができ,外科医がアーム支持体に対して,アームを正確に位置決めすることが可能になる。
好適には,前記アームの前記摺動ブロックの断面は,形状がオメガに似て,アーム支持体に固定された前記ガイドスロットの断面と整合する形状を備え,外科医が患者の処置すべき肢をより適切に位置決めできるようにするために,オメガ形の断面の対称軸に従って,アーム支持体に対するアームの中間位置の両側での角度偏位を可能にすることができる。
好適には,前記アームは,その主軸に従って前記アームを通って摺動できるハブを有していなくてもよい。このように,クレードルを支持するシャフトは,アームの端部で回転して並進移動できるように取り付けられる。アーム支持体近傍でクレードルを支持するシャフトを位置決めすることが必要である場合,調整可能なアームの端部が外科医の妨げとなるのを回避するため,異なる長さの複数のアームを想定することができる。
好適には,外科手術中に,本発明の装置を完全に被覆することを可能にする無菌カバーを設けることができる。このカバーは,各々の手術後に使い捨てにすることができるか,又は滅菌後に再利用することができる。
添付図面を参照して,非限定的な例として,以下,実施形態について記述する。
図1,図2及び図3に図示されている例では,装置1は手術台TOの側方ガイドレールRG,RGに関連して,患者の肢を支持するクレードルBeの位置決め手段を含み,
− 長手方向軸がΔである手術台TOに沿って水平かつ側方に配置され,プラットフォームPl及びその2本の側方ガイドレールRG,RGにより表わされたベースプレートSeと,
− 手術台TOの2本のガイドレールRG,RGの一方又は他方に,前記ベースプレートSeを固定する手段MS,MS,MSと,
− 前記ベースプレートSeに対し固定され,断面がU字形であるブラケットChと,
− ブラケットChの上部近傍に位置し,その軸Δが,ベースプレートSeに対して平行かつ手術台TOの長手方向軸Δに対して直角な平面内に位置する回転シャフトAと,
− 回転シャフトAを中心として回転できるように取り付けられ,シリンダVeによりベースプレートSeに対し直角な垂直平面内で回転駆動されるアーム支持体Poと,
− シリンダVeに対向する側で前記アーム支持体Poに固定されて取り付けられ,ベースプレートSeに対し直角な平面内で摺動ブロックCoを案内することができるガイドスロットと,
− 主軸Δが,手術台TOの長手方向軸Δに対し平行である,摺動ブロックCoに固定するアームBrと,
− 主軸Δが,ベースプレートSeに対して平行で,手術台TOの軸Δに対し直角である平面内に位置し,アームBrの主軸Δに従ってアームBrによって摺動することができるハブMoと,
− ハブMoの中で回転及び並進移動できるように取り付けられ,その軸がハブMoの軸Δと同一線上にあり,患者の肢を支持するクレードルBeをその一方の端部に支持するシャフトArと
からなる。
このように,これらの条件下で,患者の形態を考慮に入れて患者の脚に関して正確に,クレードルBeを手術台TO上に位置決めすることができる。クレードルBeは,手術台TOにより画定された平面に対し直角な平面内で,患者の脚を通って股関節の近辺に至る軸Δに従って傾けることができる。
手術台TOの2本のガイドレールRG,RGの一方又は他方に対しベースプレートSeを固定する手段MS,MS,MSは,クレードルBeの位置決め手段を支持する面とは反対側の面でベースプレートSeに固定され,ベースプレートSeに対し直角に方向付けされた,少なくとも2本のシャフトAS,AS,ASで構成され,シャフトAS,AS,ASは,主軸が手術台TOの長手方向軸Δに対し水平かつ直角であるクランプスピンドルNS,NS,NSの中で,各々摺動することができる。前記スピンドルNS,NS,NSはそれぞれ一対のジョーMo,Mo,Moに固定されており,このジョーのクランピング端は手術台TOのガイドレールRG,RGの断面と整合する形状を有し,対になったジョーMo,Mo,Moは,クランプスピンドルNS,NS,NSに固定された固定式上部ジョーと,クランプハンドルP,P,Pにより作動させることができる可動式下部ジョーからなり,固定式上部ジョーは,ベースプレートSeの,手術台TOに向かって方向付けされた区域に載っている。
このように,ベースプレートSeは,一方ではシャフトAS,AS,ASにより案内され,手術台TOに向かって方向付けされたその区域の近辺で,固定式ジョーの垂直面上に載っている状態で,垂直方向に正確に移動させて位置決めすることができる。
一般的には,手術台又は処置台は,互いに固定され,患者に対し行われる手術の内容に応じて,相互に方向付けすることが可能である複数の台セグメントからなる。その結果,前記台要素に関連するガイドレールもまた分割されるため,レール分断と呼ばれる中断を有し,前記レール分断に依存して,三つの固定手段のうちの二つでのクランピングが必要となる場合がある。
アクチュエータタイプの駆動機構Veは,ベースプレートSeに固定された脚部Piに連結された第1の連接部Arと,アーム支持体Poに固定された第2の連接部Arとを用いてアーム支持体Poを回転駆動し,第2の連接部Arは,シャフトAとアーム支持体Poの下部との間に配置され,摺動ブロックCo,ひいてはハブMo,シャフトAr及びクレードルBeを含むアームBrを,程度の差はあっても,上昇又は下降させることが可能となる。
一般的には,クレードルBeは,患者の脚が垂直平面内に位置し,大腿脛骨の関節を申し分なく位置決めすることが可能になるように上昇させる。
さらに,クレードルBeは,手術台TOの一方の側又は他方の側のいずれにでも位置決めされることが可能であり,このように,左膝又は右膝の外科手術を実施することが可能となる。
当然のことながら,手術台TO及び/又は任意のあらゆるその付属備品と動力機構とのいかなる接触も回避するために,保護ハウジングCaを使用することができる。
このように,クレードルBeのまわりの空間は完全に解放され,外科手術用装置を,その手術が定める制約に応じて配置することが可能となる。
駆動機構Veは,電動,空気圧式又は油圧式アクチュエータを備えるタイプのものにすることができ,その制御は,手術台TOの近傍で行うことができるか,又は遠隔制御することができ,アーム支持体Po,ひいてはクレードルBeの角度位置決めは,患者の形態学的パラメータに従って,機械的区域係止部材(l'intermediaire de butees mecaniques),位置センサ,もしくは角度の位置決め又は自動位置制御のためのその他のあらゆる機構を用いて行うことができる。
図4で図示されている例においては,クレードルBeと関連しているシャフトArは,シャフトArの長さの半分に近い長さを有する平坦面Meと,その軸がシャフトArの軸Δに対し直角であり,シャフトArを通過する円形開口O,O,O,Oにより分離された複数の等間隔の円形スロットG,G,Gとを含む。
複数の等間隔スロットG,G,Gの深さは,平坦面Meの深さよりも小さいという点に留意すべきである。
図示していない第1の円筒形ピンは,母線が,シャフトArの平坦面Meに対し接線方向であるシャフトArを受容するハブMo内の開口を通過する。
その結果,シャフトArは,平坦面Meが前記第1の円筒形ピンに対し平行である場合に,その主軸Δに従って手動で移動させることができ,前記複数のスロットG,G,Gのスロットが前記第1の円筒形ピンと反対側にある場合,その主軸Δを中心にして手動で旋回させることができる。
このように,シャフトArを一方向に約90度回転させ,続いてシャフトArを並進運動させ,そして前の方向とは反対方向に同じ規模の回転をさせるために,クレードルBeとハブMoとの間の距離を,連続するスロットG,G,Gの間の距離と同じだけ調整可能である。
シャフトArを回転方向及び並進方向に動かなくすることは,ハブMoを直径方向に通過し,シャフトArを通過し,その軸がシャフトArの軸Δに対して直角である円形開口O,O,O,Oに嵌合する第2のピンGoを用いて行われる。この第2のピンGoは,図5に図示されている。
図5に図示されている例では,その主軸Δを含む長手方向区域内でハブMoはH字形の構造であり,アームBrは,H字形構造の2本の垂直支柱を分離する水平支柱の長さよりもわずかに小さい一定の幅を有し,ハブMoの軸Δに対し直角な平面内に位置する孔を有し,孔の幅はH字形構造の水平支柱の厚さよりもわずかに大きいことから,このようにハブMoは,アームBrの主軸Δに従って摺動できるようになる。
その結果,ハブMoは,アームBrの孔の中で,並進方向に案内され,回転方向には動かなくされる。
前記第2のピンGoは,H字形構造の二つの垂直支柱のうちの1本で,ハブMoを直径方向に通過し,シャフトArを通過する円形開口O,O,O,Oに入り,ハブMoに対して固定させることを可能にする。
主軸がアームBrの主軸Δと同一線上にあり,複数の溝を有するシャフトACは,その一方の端部の近辺でハブMoに固定されている。回転軸Δが,溝付きシャフトACの軸Δに対し直角である,部分的に図示された爪係合CRにより,溝付きシャフト,ひいてはハブMoを,並進方向にロックすることが可能となり,前記爪係合CRの回転を用いて,複数の溝のうちの一つの中の整合する形状に歯が嵌合させるようにすることが可能になる。
このように,ハブMoの運動,ひいてはクレードルBeの運動は,二つの連続する溝の間の距離に等しい量で調整可能である。
好適には,爪係合CRは,前記爪係合CRの第2の方向付けを用いて,ハブMoに関連する溝付きシャフトACを解除することを可能にし,このように,アームBrの主軸Δに従った,ハブMo,シャフトAr及びクレードルBeから成るアセンブリの自由な運動を可能にする。
さらに,アームBrは,前述のハブMoが位置する方とは反対側の端部の近辺に,ハブMo及び溝付きシャフトACのそれぞれの軸Δ及びΔに対して直交する軸Δと一致し,その断面がH字形である摺動ブロックCoを含む。
アームBrの反対側のアーム支持体Poの外面の近辺では,断面がT字形であり,アームBrの摺動ブロックCoと整合する形状を備えるガイドスロットにより,ハブMo及び溝付きシャフトACのそれぞれの軸Δ及びΔに対し直交する方向に従って,アームBrを案内することが可能になる。
その軸Δが,溝付きシャフトACの軸Δに対し平行であるフィンガDoを作動させるプルハンドルTiにより,アーム支持体Po内に作られた複数の開口のうちの一つの開口Ox内にフィンガDoを係合させることで,アーム支持体Poに関連してアームBrを位置決めすることが可能になる。
図6に図示されている例では,摺動ブロックCoと,前記摺動ブロックCoに関連してアームBrを位置決めするための機構との断面図において,摺動ブロックCoのH字形断面がアームBrと関連して,あるガイドスロットのT字形断面がアーム支持体内に位置されて示されている。
軸Δに従って,フィンガDoはアームBrの摺動ブロックCo及びアーム支持体Poのガイドスロットを通過して,その一方の端部の近辺が,アーム支持体Poの中に作られた複数の開口の一つの開口Ox内に行き着くようにされている。
フィンガDoは,そのもう一方の端部の近辺が,アームBrの摺動ブロックCoに対して直角な平面内に位置決めされたプルハンドルTiに固定されている。
ばねReは,一方はフィンガDoの中央近辺に位置するカラー上に,他方はアームBrの摺動ブロックCoの外面を閉鎖するプレートF1上に支えられて,圧縮状態で取り付けられ,フィンガDo及びプルハンドルTiからなるアセンブリが,選択された開口Oxの遠方端にフィンガDoを保つことを可能にする。
図7及び図8に図示されている第2の実施形態による装置1は,図示していない手術台の側方ガイドレールRGに関連して,患者の肢を支持するクレードルBeの位置決め手段を含み,
− 側方ガイドレールRGに沿って水平かつ側方に配置されたベースプレートSeと,
− ガイドレールRGに前記ベースプレートSeを固定する手段MS,MSと,
− 断面がU字形である,前記ベースプレートSeに固定されたブラケットChと,
− 軸Δが,ベースプレートSeに対し平行かつガイドレールRGに対し直角な平面内に位置し,ブラケットChの上部近傍に位置する回転シャフトAと,
− 回転シャフトAを中心として回転できるように取り付けられ,シリンダVeにより,ベースプレートSeに対し直角な垂直平面内で回転駆動されるアーム支持体Poと,
− シリンダVeとは反対の側面で,前記アーム支持体Poに固定して取り付けられ,ベースプレートSeに対し直角な平面内で摺動ブロックCoを案内することができるガイドスロットと,
− 主軸Δが,ガイドレールRGに対し平行である,摺動ブロックCoに固定されたアームBrと,
− 主軸Δが,ベースプレートSeに対し平行かつガイドレールRGに対し直角な平面内に位置し,アームBrの主軸Δに従ってアームBrによって摺動することができるハブMoと,
− ハブMo内で回転し並進運動できるように取り付けられ,軸が,ハブMoの軸Δと同一線上にあり,患者の肢を支持するクレードルBeをその一方の端部で支持するシャフトAr
からなる。
さらに,本発明の装置の第1の実施形態とは異なり,回転シャフトAを中心にして回転できるように取り付けられた前記アーム支持体Poを回転駆動することを可能にする前記シリンダVeは,基本的に,手術台により画定される平面に対して直角に配置され,このため,アームBr及びアーム支持体Poにより支持されるクレードルBeに対し対称に位置する空間が解放される。
このように,このような条件下で,クレードルBeは,患者の脚に関連し,手術台上で患者の形態を考慮に入れて,正確に位置決めすることができる。これは,患者の脚を通る,手術台により画定された平面に対して直角な平面内で,股関節の近辺に至る軸Δに従って傾斜することができる。
さらに,シリンダVeにより解放された空間は,患者のために意図されたより快適な空間を生成することを可能にする。
ガイドレールRGにベースプレートSeを固定する手段MS,MSは,クレードルBeの位置決め手段を支持する面とは反対側の面上でベースプレートSeに固定され,ベースプレートSeに対し直角に方向付けされた2本のシャフトAS,ASからなり,これらのシャフトAS,ASは,その主軸がガイドレールRGの長手方向軸に対して水平かつ直角であるクランプスピンドルNS,NSの中を各々摺動することができる。前記各スピンドルNS,NSは,それぞれクランプCL,CLに固定され,それらはガイドレールRGの断面と整合する形状でクランピングされ,これらのクランプCL,CLはそれぞれクランプハンドルPCL,PCLによって固定されている。
このように,ベースプレートSeを,シャフトAS,ASにより案内させて,垂直方向に正確に移動させて位置決めすることができる。
アクチュエータタイプの駆動機構Veは,2本の柱CiによってベースプレートSeに固定されている脚部Piに連結された第1の連接部Arと,アーム支持体Poに固定された第2の連接部Arとによって,アーム支持体Poを回転駆動し,第2の連接部ArはシャフトAとアーム支持体Poの上部との間に配置され,摺動ブロックCoと,ひいてはハブMo,シャフトAr及びクレードルBeを含むアームBrとを,程度の差はあっても,上下させることが可能となる。
本発明の装置の第1の実施形態に従って前述した通り,駆動機構Veは電動,空気圧又は油圧式アクチュエータタイプのものにすることができる。さらに,手術台と動力機構とのあらゆる接触を回避するために,保護ハウジングCaを用いることができる。
図8に図示した例では,前記ブラケットChの上部近傍に位置し,アーム支持体Poが旋回できるようにする前記回転シャフトAは,小型で低電力のレーザビーム発生器La,LAを格納することができるようにボアを含むことができ,外科医が,患者の肢の関節に関連して,前記回転シャフトの軸を正確に視覚的に位置決めすることができるようになる。
前記患者の肢の関節は,予めマーキングするか又は推定するか又は触知する場合があり,膝の手術の場合には,寛骨大腿関節の位置を決定することが問題となる。
レーザ発生器のビームは,個別に又は同時に制御可能である。この目的で,レーザビームによる目のくらみの危険性に対する保護が提供される。
図9に図示されている第3の実施形態による装置1は,図示されていない手術台の側方ガイドレールRGに関連して患者の肢を支持するクレードルBeの位置決め手段を含み,前述の手段以外に,ガイドレールRGに,前記ベースプレートSeを固定する手段MS,MSからなる。
本発明の装置の第1の実施形態とは異なり,ガイドレールRGにベースプレートSeを固定する前記手段MS,MSは,クレードルBeの位置決め手段を支持する面とは反対側の面上でベースプレートSeに固定され,ベースプレートSeに対し直角に方向付けされたシャフトASからなり,このシャフトASは,主軸がガイドレールRGの長手方向軸に対し水平かつ直角であるクランプスピンドルNSの中を摺動することができる。スピンドルNS内の前記シャフトASは,クランプハンドルPを用いてクランピングされる。前記スピンドルNSは,二つのクランプCL,CLに固定され,クランピングは,ガイドレールRGの断面と整合する形状でなされ,クランプCL,CLは,それぞれクランプハンドルPCL,PCLを用いて固定されている。
このように,外科医が患者の処置すべき肢をより好適に位置決めできるようにするため,ベースプレートSeを,2本の側方レールのうちの一方に固定されたハブに対して,並進的に摺動させ,回転旋回させることができる。
図10に図示されている例では,アームBrは,アーム支持体Poに固定されたガイドスロットにより案内される摺動ブロックCoを含み,軸Δに従ったアームBrの並進運動は,外科医がアーム支持体Poに関連してアームBrを正確に位置決めできるようにするため,ボルトVi/ナットEmのアセンブリを用いて実施される。
二つの解決法を想定することができる;
− 前記ボルトViは,前記摺動ブロックCoに固定され,ローレットナット(l'ecrou molete)Emはアーム支持体Poの上面上に載って自由に向きを変えることができ,前記ローレットナットEmの駆動は,前記ナットEmの回転方向に依存して,一方向又は反対方向にアームBrを駆動する;
− 又は,前記ボルトViは,ローレットナットEmに固定され,このボルトVeがねじ孔を通して摺動ブロックCoを駆動し,前記ローレットナットEmの駆動は,前記ナットEmの回転方向に依存して,一方向又はその反対方向にアームBrを駆動する。
図11に図示されている例では,前記アームBrの前記摺動ブロックCo’の断面は,形がオメガに似ており,アーム支持体Poに固定された前記ガイドスロットの断面と整合する形状を備え,オメガ形の断面の対称軸Δを中心としてアーム支持体に対するアームの中間位置のいずれの側でも角度を偏位させることが可能であり,外科医は,患者の処置すべき肢をより好適に位置決めできるようにすることが可能になる。
アーム支持体Poに固定された前記ガイドスロットは,図示されていないクランプ要素を含み,前記摺動ブロックCo’をロックして,アームBrを,選択された角度の偏位に従って,アーム支持体Poに関連して位置決めすることが可能になる。
図12に図示されている例では,その主軸Δを含む長手方向区域において,ハブMoはH字形構造である。アームBrは,H字形構造の2本の垂直支柱を離隔する水平支柱の高さよりもわずかに小さい一定の幅を有し,ハブMoの軸Δに対し直角である平面の中に位置する孔を有し,孔の幅はH字形構造の水平支柱の厚みよりもわずかに大きいことから,このようにハブMoは,アームBrの主軸Δに従って摺動できるようになる。
その結果,ハブMoは,並進方向に案内され,アームBr内の孔の中で回転方向には動かなくされる。
前記第2のピンGoは,H字形構造の2本の垂直支柱のうちの1本の中でハブMoを直径方向に通過し,シャフトArを通過する円形開口O,O,O,Oに入り,ハブMoに対して固定させることを可能にする。
主軸がアームBrの主軸Δと同一線上にあるねじ込みシャフトAFは,その一方の端部の近辺で,ハブMoに固定されている。ボアがねじ切りされ,前記ねじ込みシャフトAFと整合する形状を有するローレットホイールMOLは,前記ハブMoと反対側の端部に位置する凹部の中に格納されている。この凹部により,前記ローレットホイールMOLが,軸Δに従って旋回し,同じ軸Δに従って並進方向に動かなくなることが可能になる。このように,ハブMoの運動,ひいてはクレードルBeの運動は,ローレットホイールMOLの回転によって,その回転方向に従って調整可能である。
さらに,アームBrは,先に記述したハブMoが位置する端部とは反対側の端部の近辺に,ハブMo及びねじ込みシャフトAFのそれぞれの軸Δ及びΔに対し直交する軸Δに従い,断面がH字形である摺動ブロックCoを含む。
アーム支持体Poの外面の近辺の,アームBrの反対側で,断面がT字形であり,アームBrの摺動ブロックCoと整合する形状を備えたガイドスロットは,ハブMo及びねじ込みシャフトAFのそれぞれの軸Δ及びΔに対し直交する方向に従って,アームBrを案内することを可能にしている。
軸Δがねじ込みシャフトAFの軸Δに対して平行であるフィンガDoを作動させるプルハンドルTiは,アーム支持体Poの中に作られた複数の開口のうちの一つの開口Oxの中にフィンガDoを係合させることによって,アーム支持体Poに関連して,アームBrの位置決めを可能にする。
図13に図示されている例では,前記アームBrは,前記摺動ブロックCoとは反対側の前記アームBrの端部に位置するハブMo’を含み,そこで前記ハブMo’は,前記アームBrによって,その主軸Δに従って摺動せず,このため,クレードルBeを支持するシャフトArは,軸Δに従ってアームBrの端部で回転し並進運動できるように取り付けられている。クレードルBrを支持するシャフトArをアーム支持体Poの近傍に位置決めする必要がある場合,調整可能なアームの端部が外科医の妨げとなることを回避するため,異なる長さの複数のアームを想定することができる。
このように,本発明の装置1を特徴付ける異なる自由度,すなわち,
− 手術台TOの右又は左に装置1を位置決めできること;
− 手術台TOに関連する装置1の距離的な調整;
− 手術台TOに対し直角な平面内でクレードルBeを支持するアーム支持体Po及びアームBrの方向付け;
− アーム支持体Poの回転軸Δに対するアームBrの高さ;
− アーム支持体Poの回転軸Δに対するクレードルBeを支持するシャフトArの距離;
− アームBrに対するクレードルBeの距離,
によって,
− 患者の脚に関連して,患者の形態を考慮に入れて,正確に手術台TO上でクレードルBeを位置決めすること,
− 患者の脚を通る,手術台TOによって画定される平面に対し直角な平面内で,股関節の近辺に至る軸Δに従ってクレードルBeを傾斜させること
が可能となる。
当然のことながら,本発明の装置1は,前腕,ひじ,腕及び手首について実施される外科手術という状況内で,患者の上肢を位置決めすることを可能にする。同様に,該装置は,例えば頸椎について実施される外科手術という状況内で,患者の首筋を位置決めすることが可能になる。
手術台上に載った患者の肢の位置を調整するための装置の斜視図。 手術台の単一のレールに関連付けられた,別の角度から見た前記装置の第2の斜視図。 手術台の単一のレールに関連付けられた,別の角度から見た前記装置の第3の斜視図。 前記ハブの中で回転及び並進運動できるように取り付けられた,シャフトに関連付けられたクレードルの斜視図。 前記摺動ブロックに固定され,前記アームの主軸に従って前記アームを通って摺動することができる前記ハブを含むアームの斜視図。 前記摺動ブロックと,前記アーム支持体に関連して前記アームを位置決めするための機構との断面図。 第2の実施形態による,患者の肢の位置を調整するための装置の斜視図。 第2の実施形態による,患者の肢の位置を調整するための装置の第2の斜視図。 第3の実施形態による,患者の肢の位置を調整するための装置の斜視図。 アーム支持体に関連したアームの位置決めの調整を詳細に示す斜視図。 第2の実施形態による,摺動ブロックに固定されたアームの斜視図。 第3の実施形態による,摺動ブロックに固定されたアームの斜視図。 第4の実施形態による,アームの斜視図及びクレードルを支持するシャフト及びクレードルの部分図。

Claims (18)

  1. 手術台(TO)の側方ガイドレール(RG,RG)に関連して,患者の肢を支持するクレードル(Be)の位置決め手段を含む,前記手術台(TO)上に載った患者の肢の角度を位置決めする装置(1)において,
    前記位置決め手段が,
    − 前記手術台(TO)の2本の前記側方ガイドレール(RG,RG)の一方又は他方の上に,前記クレードルBeを等しく適切に位置決めする手段を固定する手段(MS,MS,MS)と,
    − 前記手術台(TO)によって画定される平面に対し平行で,前記手術台(TO)の主軸(Δ)に対し直角な,前記平面内に含有される軸(Δ)上に前記クレードル(Be)を位置決めする手段と
    を含み,前記クレードル(Be)の位置決め手段が,
    − 前記手術台(TO)によって画定される前記平面に対して平行な平面内に位置し,前記固定手段(MS,MS,MS)と摺動する共に連結され,それ自体に対し平行の軌跡で移動可能なベースプレート(Se)と,
    − 前記ベースプレート(Se)に固定されたブラケット(Ch)であって,回転シャフト(A)を含み,前記ブラケット(Ch)の上部近傍に配置され,前記ベースプレート(Se)に対して平行で,前記手術台(TO)の前記主軸(Δ)に対し直角な前記平面内に前記軸(Δ)が位置するブラケット(Ch)と,
    − 前記回転シャフト(A)を中心として回転することができるように取り付けられ,駆動機構(Ve)により前記ベースプレート(Se)に対して直角な平面内で回転駆動されるアーム支持体(Po)と,
    − 前記駆動機構(Ve)の反対側で前記アーム支持体(Po)に固定されて取り付けられ,前記ベースプレート(Se)に対し直角な平面内で摺動ブロック(Co)を案内することができるガイドスロットと,
    − 前記摺動ブロック(Co)に固定され,主軸(Δ)が手術台(TO)の主軸(Δ)に対し平行であるアーム(Br)と,
    − 前記軸(Δ)が前記ベースプレート(Se)に対し平行かつ前記手術台(TO)の前記主軸(Δ)に対し直角な平面内にあり,前記アーム(Br)の前記主軸(Δ)に従って前記アーム(Br)を通って摺動することができるハブ(Mo)と,
    − 軸が前記ハブ(Mo)の前記軸(Δ)と同一線上にあり,前記ハブ(Mo)内で回転し並進移動することができるように取り付けられ,その端部の一方で前記クレードル(Be)を支持するシャフト(Ar)と
    を含むことを特徴とする装置。
  2. 前記固定手段(MS,MS,MS)が,
    − 前記ベースプレート(Se)に固定され,クランプスピンドル(NS,NS,NS)内でそれぞれ摺動することができる,少なくとも2本のシャフト(AS,AS,AS)と,
    − クランピング端が前記手術台(TO)の前記ガイドレール(RG,RG)の断面と整合する形状を有し,前記クランプスピンドル(NS,NS,NS)に固定された固定式上部ジョーと,クランプハンドル(P,P,P)により作動することができる可動式下部ジョーとからなる,少なくとも2対のジョー(Mo,Mo,Mo)であって,前記固定式上部ジョーが,前記ベースプレート(Se)の,前記手術台(TO)に方向付けられた区域上に支えられるジョーと
    を含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. アクチュエータタイプの前記駆動機構(Ve)が,前記ベースプレート(Se)に固定された脚部(Pi)に連結された第1の連接部(Ar)と,アーム支持体(Po)に固定された第2の連接部(Ar)とを用いて前記アーム支持体(Po)を回転駆動し,前記第2の連接部(Ar)が,前記シャフト(A)と前記アーム支持体(Po)の下部との間に配置されることを特徴とする請求項1記載の装置。
  4. 前記駆動機構(Ve)が,電動,空気圧又は油圧式アクチュエータを備えるタイプであり,その制御が,前記手術台(TO)の近傍で行なわれるか,又は遠隔制御されることを特徴とする請求項1記載の装置。
  5. 前記クレードル(Be)に関連付けられた前記シャフト(Ar)が,該シャフト(Ar)の長さの半分に近い長さを有する平坦面(Me)と,複数の等間隔の円形スロット(G,G,G)とを含み,前記複数のスロット(G,G,G)の深さが,前記平坦面(Me)の深さよりも小さく,円筒形ピンが,前記シャフト(Ar)を受容する前記ハブ(Mo)内の開口を通過し,その母線が,前記シャフト(Ar)の前記平坦面(Me)に対し接線方向にあることを特徴とする請求項1記載の装置。
  6. 前記ハブ(Mo)が,その主軸(Δ)を含む長手方向断面区域でH形の構造であり,前記アーム(Br)が,H形構造の二つの垂直な支柱を分離する水平な支柱の長さよりもわずかに小さい一定の幅であり,前記ハブ(Mo)の前記軸(Δ)に対し直角な平面内に位置する孔を有し,前記ハブ(Mo)が前記アーム(Br)の前記主軸(Δ)に従って摺動することが可能になり,前記孔の幅が,H形構造の水平支柱の厚さよりもわずかに大きいことを特徴とする請求項1記載の装置。
  7. 前記アーム(Br)が,
    − 複数の溝を有し,主軸が前記アーム(Br)の前記主軸(Δ)と同一線上にあり,前記ハブ(Mo)に対しその一方の端部近辺で固定されているシャフト(AC)と,
    − 回転軸(Δ)が,前記溝付きシャフト(AC)の前記軸(Δ)に対し直角であり,それぞれ前記複数の溝のうちの一つの中の整合する形状に歯が嵌合するようにする爪係合(CR)の第1の回転,又は前記複数の溝から前記歯を逃がすことを可能にする前記爪係合(CR)の第2の回転を用いて,前記溝付きシャフト(AC)及び前記ハブ(Mo)を並進方向にロック又はロック解除することを可能にする爪係合(CR)と
    を含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
  8. 前記クレードル(Be)が,該クレードル(Be)を支持する前記シャフト(Ar)に固定された固定ジョーと,摺動ジョーとを含み,大腿部の形態に従って,二つの前記ジョーの間の距離を調整することが可能になることを特徴とする請求項1記載の装置。
  9. 前記シリンダ(Ve)が,前記回転シャフト(A)を中心にして回転することができるように取り付けられた前記アーム支持体(Po)を回転駆動することを可能にし,前記手術台(TO)によって画定された前記平面に対し直角に配置されることを特徴とする請求項4記載の装置。
  10. 前記回転シャフト(A)が,前記ブラケット(Ch)の上部近傍に位置決めされ,前記アーム支持体(Po)が旋回することを可能にし,小型で低電力のレーザビーム発生器(La,LA)を格納することができるようにするため,その各端部にブラインドボアを含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
  11. 前記クレードル(Be)の位置決め手段のガイドレール(RG)に,前記ベースプレート(Se)を固定する前記手段(MS,MS)が,前記クレードル(Be)の位置決め手段を支持する面とは反対側の面で,前記ベースプレート(Se)に固定され,前記ベースプレート(Se)に対し直角に方向付けされたシャフト(AS)からなり,前記シャフト(AS)が,クランプスピンドル(NS)内で摺動し,その主軸が前記ガイドレール(RG)の長手方向軸に対し水平かつ直角であることを特徴とする請求項1記載の装置。
  12. 前記スピンドル(NS)の前記シャフト(AS)のクランピングが,クランプハンドル(P)を用いて実施され,前記スピンドル(NS)が,前記ガイドレール(RG)の断面に整合する形状でクランピングが行われる二つのクランプ(CL,CL)に固定され,前記クランプ(CL,CL)が,それぞれクランプハンドル(PCL,PCL)を用いて固定されていることを特徴とする請求項11記載の装置。
  13. 前記アーム支持体(Po)に固定されたガイドスロットにより案内される前記摺動ブロック(Co)が,ボルト/ナット(Vi)/(Em)アセンブリを含み,前記ハブ(Mo)及び前記アーム(Br)の前記各軸(Δ),(Δ)に対し直交する軸(Δ)に従って,前記アーム(Br)の並進運動を可能にすることを特徴とする請求項1記載の装置。
  14. 前記アーム支持体(Po)に固定されたガイドスロットにより案内される前記摺動ブロック(Co)が,オメガ形の断面,及び前記アーム支持体(Po)に固定された前記ガイドスロットの断面と整合する形状を備えることを含み,前記オメガ形の断面の対称軸(Δ)を中心として,前記アーム支持体(Po)に関連する前記アーム(Br)の中間位置の両側での角度偏位を可能にすることを特徴とする請求項1記載の装置。
  15. 前記アーム(Br)が,
    − 主軸が,前記アーム(Br)の前記主軸(Δ)と同一線上にあり,その一方の端部の近辺で前記ハブ(Mo)に固定されているねじ込みシャフト(AF)と,
    − ボアがねじ切りされ,前記ねじ込みシャフト(AF)と整合する形状を有し,前記ハブ(Mo)と反対側の端部に位置する凹部内に格納されるローレットホイール(MOL)であって,前記凹部が,前記ローレットホイール(MOL)が,前記主軸(Δ)に従って旋回することを可能にし,同じ前記主軸(Δ)に従って,並進方向に動かなくし,前記ローレットホイール(MOL)の回転が,前記ハブ(Mo)の運動,ひいては前記クレードル(Be)の運動を可能にするローレットホイールと
    を含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
  16. 前記アーム(Br)が,前記摺動ブロック(Co)とは反対側の前記アーム(Br)の端部に位置するハブ(Mo’)を含み,前記ハブ(Mo’)が,前記アーム(Br)に固定され,前記クレードル(Be)を支持する前記シャフト(Af)が,軸(Δ)に従って前記アーム(Br)の端部で回転し並進運動できるように取り付けられることを特徴とする請求項1記載の装置。
  17. 前記アーム(Br)が複数の異なる長さを含むことを特徴とする請求項16記載の装置。
  18. 保護ハウジング(Ca)が,前記動力機構(Ve)と前記手術台(TO)及び/又はその任意のあらゆる付属備品とのあらゆる接触を回避することを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項記載の装置。
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