JP2009513119A - L−メチオニン調製のための微生物および方法 - Google Patents
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Abstract
【選択図】なし
Description
− L-メチオニンを産生し、しかも、メチオニン経路におけるホモランチオニンの生成および/または蓄積を低減および/または阻止した微生物を培養および/または発酵させるステップ、および
− L-メチオニンを単離するステップ、
を含むL-メチオニンの調製方法が提供される。
− L-メチオニンを産生し、しかも、メチオニン経路におけるホモランチオニンの生成および/または蓄積を低減および/または阻止した微生物を発酵培地で培養および/または発酵させるステップ、
− L-メチオニン含有発酵ブロスから水を除去するステップ、
− 発酵中に形成されたバイオマスの0〜100重量%、例えば10〜90重量%、または20〜80重量%、または30〜70重量%、または40〜60重量%、または約50重量%の量を除去するステップ、および
− 発酵ブロスを乾燥させることにより、粉末または顆粒形態の動物飼料用添加物を取得するステップ
を含む。
a)次の核酸配列(好ましくはDNA配列)を5’から3’の配向で含むベクターを作製するステップ、
‐本発明の生物において機能的なプロモーター配列、
‐上記配列に機能的に連結された、表1のタンパク質をコードするDNA配列、またはその機能的に同等な部分、
‐本発明の生物において機能的な終結配列、
b)コリネバクテリウム・グルタミカムまたは大腸菌などの本発明の生物に、ステップa)で得たベクターを導入し、場合により、各ゲノムに組み込むステップ。
0.5% SDS
5×SSC
50mM NaPO4、pH6.8
0.1%ピロリン酸ナトリウム
5×デンハルト試薬
100μgサケ精子
ハイブリダイゼーション液:
プレハイブリダイゼーション液
1×106cpm/mLのプローブ(5〜10分、95℃)
20×SSC: 3M NaCl
0.3Mクエン酸ナトリウム
HClでpH7に調整
50×デンハルト試薬: 5gのフィコール
5gのポリビニルピロリドン
5gのウシ血清アルブミン
500mLの蒸留水を添加
任意: 65℃の1×SSC/0.1%SDS中でブロットを30分洗浄
プレハイブリダイゼーション: 50〜55℃で2時間以上
ハイブリダイゼーション: 55〜60℃で一晩
洗浄: 05分 2×SSC/0.1%SDS
ハイブリダイゼーション温度
30分 2×SSC/0.1%SDS
ハイブリダイゼーション温度
30分 1×SSC/0.1%SDS
ハイブリダイゼーション温度
45分 0.2×SSC/0.1%SDS 65℃
5分 0.1×SSC 室温
アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(米国バージニア州マナッサス)からコリネバクテリウム・グルタミカムATCC 13032(野生型)を取得した。ノックアウト突然変異体を以下のように作製した:
コリネバクテリウム・グルタミカムM1840は野生型ATCC 13032に由来するΔMcbR株であった(Reyら、2003、前掲参照)。ATCC 13032をプラスミドpH430(配列番号1)で形質転換した後、「キャンベルドイン」して「キャンベルイン」株を取得した。次に、「キャンベルイン」株を「キャンベルドアウト」すると、McbR遺伝子の欠失を含む「キャンベルアウト」株M1840が得られた。
カザアミノ酸、ビーフエキス、ポリペプトンおよび酵母エキスはDifco(米国デトロイト)から入手したものである。その他の化学薬品はすべて分析用のもので、Gruessing(ドイツ、Filsum)、Acros Organics (ベルギー、Geel)、Merck(ドイツ、Darmstadt)、Aldrich(ドイツ、Steinheim)、ならびにFluka(スイス、Buchs)から購入した。トレーサー基質である99%[13C6]グルコースおよび98%[13C4]トレオニンはCambrige Isotopes Inc.(米国マサチューセッツ州アンドーバ)から入手した。99%[15N]硫酸アンモニウムはCampro Scientific(オランダ、Veenendaal)から購入した。[34S]硫酸は、BASF AG(ドイツ、Ludwigshafen)から親切にも提供された。
接種用の細胞は、10.00g/Lのグルコース、2.50g/LのNaCl、2.00g/Lの尿素、5.00g/Lの酵母エキス、5.0g/Lのビーフエキス、5.0g/Lのポリペプトン、20.0g/Lのカザアミノ酸および20.0g/Lの寒天(プレート用)を含むリッチ培地で増殖させた。30℃で細胞をプレートに維持した。25mLのリッチ液体培地を含む250mLバッフル付き振盪フラスコ中で、前培養物を一晩増殖させた。遠心分離(2分、10,000g、4℃)により細胞を回収し、0.9%NaClで2回洗浄した後、最少培地での第2前培養物としての接種に用いた。第2前培養物を前述のように回収し、主培養(最少培地で実施)の接種菌として用いた。最少培地は以下のように構成した:40.00g/Lのグルコース、1.00g/LのK2HPO4、1.00g/LのKH2PO4、42.00g/LのMOPS、54.00g/LのACES、20.00g/Lの(NH4)2SO4、0.30g/Lの3,4-ジヒドロキシ安息香酸、0.01g/LのCaCl2、0.25g/LのMgSO4*7H2O、0.01g/LのFeSO4*7H2O、0.01g/LのMnSO4*H2O、0.002g/LのZnSO4*7H2O、0.2mg/LのCuSO4*5H2O、0.02mg/LのNiC12*6H2O、0.02mg/LのNa2MoO4*2H2O、0.1mg/Lのシアノコバラミン、0.3mg/Lのチアミン、0.004mg/Lのリン酸ピリドキサル、0.1mg/Lのビオチン。栄養要求性突然変異体M1840 H238の培養、ならびにメチオニン生合成経路の特徴付けのために、10mMのトレオニン、ホモセリン、メチオニン、シスタチオニンおよびホモシステインをそれぞれ補充した。トレーサー実験は、50mLバッフル付き振盪フラスコ中の5mL培養物において、250rpmの回転振盪機(振盪半径2.5cm)上で30℃にて実施した。後期指数増殖期で細胞を回収した。その他の実験は、回転振盪機(250rpm、30℃、振盪半径2.5cm)上の500mLバッフル付き振盪フラスコに入れた50mL培地中で実施した。
以前記載されている(Kromerら、2004)ように細胞内代謝物を抽出した。洗浄(H2O)したバイオマスを48時間加水分解した(105℃、6N HCl)。加水分解産物を中和した(6N NaOH)。GC/MS分析のために、サンプル(400μLの抽出物または50μLの加水分解産物)を凍結乾燥し、50μLの溶剤(ジメチルホルムアミド中0.1%ピリジン)に再懸濁させ、最後に、50μLのN-メチル(tert-ブチルジメチルシリル)トリフルオロアセトアミド(MBDSTFA)を用いて80℃で1時間誘導体化した。以前記載されている(Wittmann, C.ら、Anal Biochem 2002, 3072, 379-82)ように、GC/MSで標識(labeling)分析を実施した。プロリンを除くすべてのタンパク質生成アミノ酸およびメチオニン代謝の中間体(ホモシステイン、ホモセリン、O-アセチルホモセリンおよびシスタチオニンを含む)を、他所で記載されている(Kroemerら、Anal Biochem. 2005;340:171-3)ようにHPLCで定量した。ホモランチオニンの定量は、シスタチオニン較正係数を用いてHPLCで実施した。
コリネバクテリウム・グルタミカムのMetBおよびMetCをベクターpQE30(Qiagen)にクローン化した。このベクターでの発現は、発現タンパク質のN末端へのHisタグの付加を含む。大腸菌をプラスミドで形質転換し、アンピシリン耐性(100μg/mL)により選択した。形質転換した大腸菌をテリフィック(terrific)ブロス(Losenら、Biotechnol Prog 2004, 204, 1062-8)で培養し(100μg/mLのアンピシリン、37℃、230rpm)、1mMイソプロピルチオガラクトシド(最終濃度)の添加により光学密度1(600nm)で誘導した。16時間の誘導増殖後、遠心分離(4225g、15分、2℃)により細胞を回収し、洗浄した後、リン酸バッファー(100mM、100μMピリドキサルリン酸、1mg/mL DNAse I、pH7.4、4℃)中に再懸濁し、音波処理(5×15秒、20ミクロン)により抽出した。遠心分離(30分、2℃および20,000g)により細胞破片から粗抽出物を分離した。0.5M NaClを含む0.02Mリン酸ナトリウムバッファー(pH7.4)で平衡化したHiTrapキレートニッケル−セファロースカラム(5mL、Amercham)を備えたAKTA精製装置900(Amersham Biosciences、英国リトルチァルフォント)でのアフィニティークロマトグラフィーにより、組換えMetBおよびMetCを最終的に精製した。タンパク質をカラムにアプライした後、10容量の0.02Mリン酸ナトリウムバッファーで洗浄した。0.5M NaClと0.5Mイミダゾールを含む0.02Mリン酸ナトリウムバッファー(pH 7.4)を用いた直線勾配で溶離を実施した。タンパク質を含む画分をSDS-PAGEで純度について確認した後、一緒にプールした。限外ろ過によりタンパク質からイミダゾールを分離した。
MetBおよびMetCの活性を光度計(Heliosα、Thermo Electronic、ドイツ、Dreieich)により追跡した。エルマン試薬(412nmで励起)(EllmanおよびLysko、1979)を用いて、遊離SH基の増減により酵素活性を測定した。アッセイ混合物は、MetBアッセイについては1.25mMシステインまたはホモシステインと3mM O-アセチルホモセリンを含み、また、MetCアッセイについては1.25mMシスタチオニンまたは約1.25mMホモランチオニンを含んでいた。ホモランチオニンは市販のものが入手できなかった。そのため、MetCアッセイは、MetBアッセイの産物を用いて実施した。MetBは限外ろ過により除去した。従って、これらのアッセイでホモランチオニン濃度を調整することはできなかった。さらに、アッセイ溶液は、リン酸バッファー(100mM、pH7.5)と10μMピリドキシル-5-リン酸、MetBおよびMetCの補因子から成るものであった。アッセイ混合物から65μLのサンプルを抜き出し、任意の時点で935μLの停止液に注入した。停止液は38%エタノールと1mMジチオニトロ安息香酸(DTNB)を含むリン酸バッファー(100mM、pH7.5)から成るものであった。エタノールが酵素活性を停止させ、DTNBはホモシステインまたはシステインとの黄色い複合体を形成した。上記アッセイにより、最大1.5mMまでの遊離SH基の線形結果が得られた。二重逆数Lineweaver-BurkプロットからKm値を決定した。
McbRノックアウトに対する生理学的応答
コリネバクテリウム・グルタミカムにおける転写調節因子McbRのノックアウトは、細胞の代謝に著しい影響を与える。McbRのノックアウトだけが野生型とは異なるコリネバクテリウム・グルタミカムM1840株は、0.18[h-1]という低い増殖速度を示した。対照的に、野生型の増殖速度は0.41[h-1]であった。さらに、バイオマス収率もM1840では顕著に減少した。野生型が0.55gBiomass gGlucose -1であったのに対し、M1840は0.36gBiomass gGlucose -1しか生産しなかった。これらの結果から、細胞代謝はMcbRノックアウトに対し極めて感受性が高いことがわかる。指数増殖中に、コリネバクテリウム・グルタミカムM1840は、細胞内ホモシステインおよびシステイン力価の増加を示した。野生型に比べ、細胞内ホモシステイン濃度は0.1から2.9μmol gCDW -1に増加し、システインは0.3から2.8μmol gCDW -1に増加した。これはそれぞれ29倍および9.3倍の増加にあたる。このことから、McbRのノックアウトにより、重要なメチオニン前駆体の蓄積が起こることが明らかになった。しかし、HPLCおよびGC/MSスペクトルは、ホモランチオニン(図1b)として同定することができる別の強いシグナルをも示した。
ホモランチオニン構造は、追加のメチレン基を含む点がシスタチオニンと異なる(図1b)。天然のホモランチオニンでは、両方のα炭素原子がS立体配置を有する。ホモランチオニンは、シスタチオニンについて得られたHPLC較正係数を用いて定量した。同質遺伝子の野生型株ATCC13032の1.3μmol gCDW -1と比較して、指数増殖中のコリネバクテリウム・グルタミカムM1840(=ATCC13032ΔMcbR)における250μmol gCDW -1の蓄積によって、このアミノ酸は、グルタミン酸(325μmol gCDW -1)のほかに、2番目に重要な細胞内アミノ酸となる。標識実験およびGC/MSフラグメントパターンによりホモランチオニンを同定した。[U13C]-グルコース、[15N]-硫酸アンモニウム、[34S]-硫酸を用いたコリネバクテリウム・グルタミカムM1840の個別培養、その後の細胞抽出、およびGC/MSを用いた標識分析により、観測された代謝物の炭素、窒素および硫黄含量はホモランチオニン(C8N2S1)と一致することが確認された。GC/MSにおけるホモランチオニンの観測されたマスフラグメントm(m/z=692)、m-15(m/z=677)、m-57(m/z=635)は、シスタチオニンの対応物より14質量重かった(図3)が、これは、追加のメチレン基が存在することを示している。さらに、ホモシステイン残基の特徴的なフラグメントm/z=170、m/z=244およびm/z=272が、シスタチオニン、ホモシステインおよびメチオニンにも認めることができた。metBをゲノムから欠失させると、得られたM1840ΔMetB株(ATCC13032ΔMcbRΔMetBに対応する)は、分析の検出限界に近い、わずか約0.33μmol gCDW -1のホモランチオニン蓄積しか示さなかった。この観測結果は、metB欠失によって物質ホモランチオニンの生成および/または蓄積が阻止されることを明確に示しており、従って、metBのようなシスタチオニンγ−シンターゼ活性を有する酵素が、メチオニン生産に有害となりうるホモランチオニン蓄積を支持することを証明している。
[U13C]-グルコースおよび[U13C]-トレオニンおよび自然標識ホモセリンと共にコリネバクテリウム・グルタミカムΔMcbR, Δhom, Δhsk突然変異体を培養することにより、ホモランチオニンはホモセリンに由来することがはっきりとわかった。ホモセリンとまさに同様に、ホモランチオニンの標識は自然標識パターンを示し、これは、グルコースとトレオニンのいずれも、ホモランチオニン合成に必要な前駆体を提供しないことを示している。別の実験で、ホモセリンの代わりに、メチオニン、シスタチオニンもしくはホモシステインを供給すること以外は同じ条件下で前記菌株を培養した。これらの実験から、この菌株が上記基質を用いて増殖できることはわかったが、シスタチオニンでは増殖低下が認められ、これにより、Ruckertら、2003(前掲参照)の知見が確認された。これら3種類の基質を供給しても、ホモランチオニンの有意な蓄積は起こらなかった。これにより、メチオニン経路におけるこの代謝物の蓄積はホモシステイン形成前に位置付けしなければならないことがわかる。逆方向に作用するMetB、MetZもしくはMetCは、ホモランチオニン生成酵素の有望な候補としてみなすことができる。
メチオニン経路におけるホモランチオニン蓄積に関する問題点をさらに解明するために、MetBおよびMetCを大腸菌において過剰発現させ、単離した。単離したタンパク質を酵素アッセイで特性決定した。それらの天然基質であるシステインおよびシスタチオニンに対するKm値は、それぞれ、他の生物の対応酵素について見出されたものと同じ範囲にある(表3)。システインに対するMetBのKm値は258μMであるのに対し、ホモシステインに対するKm値は541μMで、2倍以上であった。コリネバクテリウム・グルタミカムΔMcbRにおけるホモシステインおよびシステインの細胞内濃度が等しいとすれば、観測されたKm値から、両方の基質がMetBによりin vivoで用いられていると考えられる。シスタチオンに対するMetCのKm値は107μMで、これは大腸菌とサルモネラシスタチオニナーゼのKm値の間にある値である(表3)。純粋なホモランチオニンがないため、この基質に対するKm値を決定することはできなかった。しかし、4.5mMの大腸菌シスタチオニアーゼの対応する値(表2)から、ホモランチオニンの切断は非常に弱いことがわかった。O-アセチル-ホモセリンおよびシステインまたはホモシステインのそれぞれとのインキュベーションによりMetBをさらに詳しく特性決定した。システイン(図2A)およびホモシステイン(図2B)の消費を測光により追跡した。さらに、酵素アッセイからのサンプルを0分、80分および205分で抜き取り、HPLCにより分析した。MetBは、システインとO-アセチル-ホモセリンを効果的にシスタチオニンに変換した。これをO-アセチル-ホモセリンおよびホモシステインと一緒にインキュベートすると、ホモランチオニンを形成した。80分後にアッセイから、限外ろ過によりMetBを除去し、MetCを添加した。MetCの添加により、シスタチオニンの完全な切断が起こり、その結果、ホモシステインが蓄積されたが、これは、測光分析における吸光増加にも表れていた(図2A)。MetCによりホモランチオニンは弱く切断されたにすぎず、これにより、ホモシステインのわずかな増加とホモランチオニン濃度のわずかな減少が起こった。切断は弱すぎて、光度計で追跡できなかった。これは、ホモランチオニンに対するMetCのKm値が大腸菌におけると同じくらい高い可能性があることを示すものであった。実際、シスタチオニン(40μM)とホモランチオニン(4.5mM)に対する大腸菌のMetCのKm値(Dwivedi, C.M.ら、Biochemistry 1982, 2113, 3064-9)は、MetCによるホモランチオニンの切断が低速であることを示している。同様の結果がUren(Uren, J.R., Methods Enzymol 1987, 143, 483-6)により見いだされた。興味深いことに、シスタチオニンの切断とホモシステインの蓄積により、ホモランチオニンの少量の蓄積も起こった。これは、MetCがホモランチオニンを形成できることも示している。しかし、最初にMetBを含まなかったO-アセチル-ホモセリンおよびホモシステインを用いた対照では、MetCを添加したとき、ホモランチオニンが生成されなかった。これは、MetCがこれらの基質を用いてホモランチオニンを生成できないことを示している。シスタチオニンの切断中に蓄積するホモシステインは、シスタチオニン-β-シンターゼ(CysM)反応のためにMetCにより使用されると考えられる。セリンの代わりに、MetCは、O-アセチル-ホモセリンからの不純物としてアッセイ中に存在するホモセリンを使用し、これによりホモランチオニンを生成すると考えられる。O-アセチル-ホモセリンまたはホモシステインを単独で用いた対照アッセイと、O-アセチル-ホモセリンの代わりにホモセリンを用いた対照では、MetBまたはMetCを用いていずれの産物も得られなかった。加えて、MetCによるホモランチオニンの加水分解切断により、ホモシステインの形成だけではなく、シスタチオニン切断から類推して、アンモニアと2-オキソブタン酸も生成されるはずである。後者はイソロイシンの前駆体である。これにより、既知の唯一のイソロイシン源であるトレオニンを回避して、メチオニン生合成からイソロイシン生成への代謝経路がもたらされると考えられる。
イソロイシンは、C4-前駆体(トレオニン)とC3-前駆体(ピルビン酸)から形成される。最終分子において、イソロイシンの2個の炭素原子はピルビン酸に由来する。C4-前駆体が非標識で、ピルビン酸が標識されていれば、2の質量シフトが認められる。GC/MSで検証したイソロイシンフラグメントは、イソロイシン骨格の炭素2から6を含んでいた。トレオニンとグルコースを十分に標識した場合には、m/z=200での質量シフトはm+5となるはずである。しかし、ホモセリン由来のC4がイソロイシンの形成に用いられた場合には、標識ピルビン酸に由来する、m+2のシフトが観測されるはずである。実際、トレオニンとは別の前駆体からのイソロイシン形成がMcbR-ノックアウト株で観察された。コリネバクテリウム・グルタミカムΔMcbR, Δhom, Δhskにおける約13%のタンパク質生成イソロイシンは、自然標識ホモセリン由来の前駆体から形成されたもので、培地に供給された標識トレオニンからではなかった(表3)。これは、イソロイシン(m/z=200)のm+2質量アイソトポマーの13%存在量として観測された。タンパク質生成トレオニンは、細胞外トレオニンおよびアラニンが細胞外グルコース標識と同じピルビン酸標識を反映したのと同様に標識された。コリネバクテリウム・グルタミカムは、トレオニンとは無関係に、イソロイシンを産生できることが明らかである。別のイソロイシン前駆体は、メチオニン代謝から誘導された2-オキソブタン酸である可能性が極めて高い。通常、この有機酸は、トレオニンアンモニア−リアーゼを介してトレオニンの脱アミノ化によりイソロイシン代謝において形成される。メチオニン代謝には、2-オキソブタン酸を形成することが可能な別の反応がある。メチオニンメタンチオール−リアーゼ(EC 4.4.1.11)、ホモシステイン水素−硫化物−リアーゼ(EC 4.4.1.2)もしくはシスタチオニンシステイン−リアーゼ(EC 4.4.1.1)が、2-オキサブタン酸形成に関与している可能性がある。メチオニン、ホモシステインまたはシスタチオニンのいずれかと同時に、完全に炭素標識したグルコースとトレオニンを突然変異体に供給することにより、これらの可能性を排除した(表2)。さらに、これらの試験では、イソロイシン標識の変化がホモランチオニンの蓄積に関連しており、これは、ホモランチオニンのMetC切断が、トレオニン非依存性イソロイシン合成に関与している可能性が高いことを示している。
Claims (31)
- メチオニン経路におけるホモランチオニンの生成および/または蓄積を低減および/または阻止した、L-メチオニン過剰産生微生物。
- 野生型微生物と比較して、転写調節タンパク質McbRの含量および/または生物活性が低減した、請求項1に記載の微生物。
- McbRをコードする遺伝子を破壊した、好ましくは排除した、請求項1または2に記載の微生物。
- 破壊されたmcbR遺伝子が、機能的McbRタンパク質の発現を阻止する、請求項3に記載の微生物。
- 野生型微生物と比較して、シスタチオニン-γ-シンターゼ(MetB)の含量および/または生物活性を低減することにより、メチオニン経路におけるホモランチオニンの生成および/または蓄積を低減および/または阻止した、請求項1〜4のいずれか1項に記載の微生物。
- MetBをコードする遺伝子を破壊した、好ましくは排除した、請求項5に記載の微生物。
- 破壊されたmetB遺伝子が、機能的MetBタンパク質の発現を阻止する、請求項6に記載の微生物。
- ホモランチオニンをホモシステインに効率的に変換することができるシスタチオニン-β-リアーゼ(MetC)突然変異体をコードする異種遺伝子を導入することにより、メチオニン経路におけるホモランチオニンの生成および/または蓄積を低減および/または阻止した、請求項1〜7のいずれか1項に記載の微生物。
- O-アセチル-ホモセリンおよびシステインをシスタチオンに効率的に変換することができ、かつ、O-アセチル-ホモセリンおよびホモシステインをホモランチオニンに変換することができない、シスタチオニン-γ-シンターゼ(MetB)突然変異体をコードする異種遺伝子を導入することにより、メチオニン経路におけるホモランチオニンの生成および/または蓄積を低減および/または阻止した、請求項1〜8のいずれか1項に記載の微生物。
- 野生型微生物と比較して、O-アセチル-ホモセリンスルフヒドロラーゼ(MetZ)、コブ(I)アラミン依存性メチオニンシンターゼI(MetH)およびコブ(I)アラミン非依存性メチオニンシンターゼII(MetE)からなる群より選択されるタンパク質の含量および/または生物活性を増大した、請求項1〜9のいずれか1項に記載の微生物。
- 野生型微生物と比較して、O-アセチル-ホモセリンスルフヒドロラーゼ(MetZ)、コブ(I)アラミン依存性メチオニンシンターゼI(MetH)およびコブ(I)アラミン非依存性メチオニンシンターゼII(MetE)の活性を有するタンパク質からなる群より選択されるタンパク質をコードする1以上の遺伝子を増強および/または過剰発現させた、請求項10に記載の微生物。
- 前記微生物が、コリネ型細菌、マイコバクテリア、ストレプトミセス、サルモネラ、大腸菌、シゲラ、バチルス、セラチアおよびシュードモナスからなる群より選択される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の微生物。
- 前記微生物がコリネバクテリウム・グルタミカム、大腸菌、または枯草菌である、請求項12に記載の微生物。
- L-メチオニンの調製方法であって、
− L-メチオニンを産生し、好ましくは過剰産生し、しかも、メチオニン経路におけるホモランチオニンの生成および/または蓄積を低減および/または阻止した微生物を培養および/または発酵させるステップ、および
− L-メチオニンを単離するステップ
を含む、上記方法。 - 野生型微生物と比較して、シスタチオニン-γ-シンターゼ(MetB)の含量および/または生物活性を低減した微生物を培養する、請求項14に記載の方法。
- MetBをコードする遺伝子を破壊した、好ましくは排除した、微生物を培養する、請求項15に記載の方法。
- 破壊されたmetB遺伝子が、培養微生物における機能的MetBタンパク質の発現を阻止する、請求項16に記載の方法。
- 野生型微生物と比較して、転写調節タンパク質McbRの含量および/または生物活性が低減した、微生物を培養する、請求項14〜17のいずれか1項に記載の方法。
- McbRをコードする遺伝子を破壊した、好ましくは排除した、微生物を培養する、請求項18に記載の方法。
- 破壊されたmcbR遺伝子が、機能的McbRタンパク質の発現を阻止する、請求項19に記載の方法。
- ホモランチオニンをホモシステインに効率的に変換することができるシスタチオニン-β-リアーゼ(MetC)突然変異体をコードする異種遺伝子を導入した、微生物を培養する、請求項14〜20のいずれか1項に記載の方法。
- O-アセチル-ホモセリンおよびシステインをシスタチオンに効率的に変換することができ、かつ、O-アセチル-ホモセリンおよびホモシステインをホモランチオニンに変換することができない、シスタチオニン-γ-シンターゼ(MetB)突然変異体をコードする異種遺伝子を導入した、微生物を培養する、請求項14〜20のいずれか1項に記載の方法。
- 野生型微生物と比較して、O-アセチル-ホモセリンスルフヒドロラーゼ(MetZ)、コブ(I)アラミン依存性メチオニンシンターゼI(MetH)およびコブ(I)アラミン非依存性メチオニンシンターゼII(MetE)の活性を有するタンパク質からなる群より選択されるタンパク質の含量および/または生物活性を増大した、微生物を培養する、請求項14〜22のいずれか1項に記載の方法。
- 野生型微生物と比較して、O-アセチル-ホモセリンスルフヒドロラーゼ(MetZ)、コブ(I)アラミン依存性メチオニンシンターゼI(MetH)およびコブ(I)アラミン非依存性メチオニンシンターゼII(MetE)の活性を有するタンパク質からなる群より選択されるタンパク質をコードする1以上の遺伝子を増強および/または過剰発現させた、微生物を培養する、請求項23に記載の方法。
- 前記微生物が、コリネ型細菌、マイコバクテリア、ストレプトミセス、サルモネラ、大腸菌、シゲラ、バチルス、セラチアおよびシュードモナスからなる群より選択される、請求項14〜24のいずれか1項に記載の方法。
- 前記微生物がコリネバクテリウム・グルタミカム、大腸菌、または枯草菌である、請求項25に記載の方法。
- 前記微生物の培地または細胞においてL-メチオニンを濃縮する、請求項14〜26のいずれか1項に記載の方法。
- 発酵ブロスからのL-メチオニン含有動物飼料添加物の調製方法であって、
− 所望のL-アミノ酸を産生、好ましくは過剰産生し、しかも、メチオニン経路におけるホモランチオニンの生成および/または蓄積を低減および/または阻止した、微生物を発酵培地で培養および発酵させるステップ、
− L-メチオニン含有発酵ブロスから水を除去するステップ、
− 発酵中に形成されたバイオマスの0〜100重量%の量を除去するステップ、および
− 発酵ブロスを乾燥させることにより、粉末または顆粒形態の動物飼料用添加物を取得するステップ
を含む、上記方法。 - 請求項1〜13のいずれか1項に記載の微生物を培養する、請求項28に記載の方法。
- L-メチオニンの生産のための、メチオニン経路におけるホモランチオニンの生成および/または蓄積を低減および/または阻止した微生物の使用。
- 前記微生物が請求項1〜13のいずれか1項に記載の微生物である、請求項30に記載の方法。
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